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シーン6 果てなき闘争
No.45
決戦!大海獣

<セレクト ニライカナイ>
突如、ニライカナイを襲った大海獣…その名もドラゴノザウ
ルス。人間の文明の犠牲者とも言える怪物に、甲児や鉄也、
大介達はいかにして立ち向かうのか…?

【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現済み〕
ボス「ハァ~、ヨイヨイ♪ ヨーイトサッサー、っと♪」
ヌケ「ボス、釣れましたぁ?」
ボス「見ての通りよ。そういうおめえはどうなんだ?」
ヌケ「全然ダメでしゅね~」
ムチャ「俺達、魚にも相手にされてねえよなぁ」
ボス「まったくだわさ。さやかにジュン、ひかるちゃんにマリアちゃん、ミチルさん…」「リンダちゃん、ローズちゃんに恵ちゃん、マリちゃん、レインさん、そんでもって、アスカとレイ…」「美久さんに遙さんに、ミサトさんにアクアさん…み~んな断られちまったわさ」
ムチャ「やっぱり、ボロットでクルージングってのがマズかったかもなぁ」
ヌケ「うん、何となく沈みそうだもんね~」
ボス「バカ言ってんじゃねえ! ちゃんとスクリューを新調してあるんだぞ!」
ムチャ「ホントだ! いつの間にか新品になってる!」
ボス「ヘッヘ~、こういうこともあろうかと超合金Zをちょろかまして造っておいたのよ」
ムシャ「ちょろまかしたって…まさか、ネェル・アーガマに積んである奴を?」
ボス「人聞きのわりぃこと言うなっての。こないだ光子力研究所へ行った時にちょいと拝借したのよ」
ムチャ「それをちょろまかしたって言うんじゃないの?」
一色「…ムーンレイカー作戦が成功したとは言え、いい気なものだな。民間人は…」
功刀「彼らは善意の協力者だ。我々が給料を払って雇っているスタッフではない」
一色「だから、あのような行動も見逃せと? …司令はどうも現状を把握する能力に欠けていらっしゃるようだ」
功刀「フ…手厳しいな」
総一「警戒態勢はずっと続けば、人間は疲れてしまいますからね…」「第三種待機中であれば、ある程度の自由行動は承認して然るべきだと思います」
一色「確かに、人権上では正論だ」「では、地球人…いや、人間ですらない者はどう扱えばいいか…少佐の意見を聞かせてもらいたいものだ」
総一「…どういうこです?」
一色「とぼけるのはよせ。私がマグネイト・テンの構成員の情報を把握していないとでも思っているのか?」
総一「……!」
〔TERRAの警報〕
功刀「キム、状況を報告しろ」
キム「近海をパトロール中のグレートマジンガーより入電!」「未確認の巨大物体がニライカナイへ急速接近中とのことです!」
功刀「ドーレムではないのか?」
キム「はい。D1アリアの反応はありません」
功刀「…ここへ向かっているなら、使徒でもないということになるな」
総一「キム、未確認物体について何か他に判明していることは?」
キム「報告によれば、生物的な外見を持ち…海中を高速で移動しているそうです」
総一「なら、百鬼帝国…あるいはベガ星連合軍の生体兵器かも知れないな」
功刀「全島へデフコン2発令。要撃システム、起動。沿岸地帯の住民を緊急避難させろ」
キム「了解!」
一色(久々の実戦か…。では、お手並み拝見といこうか、功刀司令)
〔サイレン〕
ヌケ「ボス、サイレンが鳴ってましゅよ」
ボス「んん? もう昼飯の時間かよ」
ムチャ「何言ってんだ! ありゃ警報だよ、警報!!」
キム「目標が急速転身! 第3警戒ラインを突破しました!」
総一「第6要撃システムで食い止めて!」
キム「はいっ!」
〔マップ上に爆発〕
ボス「おわっ! な、何なんだわさ!?」
キム「駄目です! 効果がありません!」
総一「そんな馬鹿な! 全弾命中したんだろう!?」
キム「で、ですが、目標の移動速度が低下しません! 湾内へ侵入します!」
功刀「デフコン1発令。マグネイト・テンへスクランブル要請」
キム「りょ、了解!」
ムチャ「ボ、ボス! こりゃヤバいよ!!」
ボス「ムチャ、ヌケ! ネェル・アーガマへ帰るぞ!!」
〔TERRAの警報〕
キム「目標が海上へ現れます!!」
〔敵ユニット出現〕
ヌケ「ボ、ボ、ボ、ボス! あ、あ、あ、あれ!!」
ボス「か、怪獣!?」
〔ドラゴノザウルス、ボスへ接近〕
ムチャ「こ、こっちに来るぅ!!」
ボス「とにかく逃げるぞ! しっかりつかまってろい!!」
〔ボス、前進〕
〔ドラゴノザウルス、ボスへ接近〕

ヌケ「お、お、追ってきたぁ!!」
ムチャ「ま、まさか、ギルギルガンと同じで!?」
ボス「ええい、ボロットは食べてもうまくねえってのに!!」
〔味方ユニット出現〕
〔鉄也、ドラゴノザウルスへ接近〕

鉄也「あの化け物め、湾内へ入ったか! …む!? あれは!?」
ボス「て、鉄也ぁ!!」
鉄也「ボス!」
ボス「た、助けてくれ!!」
鉄也「わかった、お前達はそのまま逃げろ! 俺が奴を引きつける!!」「くらえ! ネーブルミサイル!!」
〔ドラゴノザウルスに爆発〕
鉄也「何!? ミサイルが効かない!?」
〔ドラゴノザウルス、ボスへ隣接〕
ムチャ「うわわっ! 来た、来たぁぁ!!」
ボス「て、鉄也ぁ! 何とかしてくれぇぇ!!」
鉄也「ボスッ!!」
〔味方ユニット消失〕
鉄也「ボ、ボロットが怪獣に食われちまった!?」
〔ドラゴノザウルス、ニライカナイへ接近〕
〔怪獣の鳴き声〕

キム「も、目標に高エネルギー反応!」
総一「!!」
〔工業地帯に爆発〕
鉄也「何!?」
キム「目標が工事業地帯を工業地帯を攻撃! 第2から第3区画、炎上!」
総一「すぐに消火作業班を向かわせて!」
キム「! ま、待って下さい!!目標が急速潜航を!!」
〔敵ユニット離脱〕
鉄也「!!」
キム「目標、湾外へ離脱していきます!」
総一「くっ、何て速度なんだ…!」
功刀「………」
一色(フッ、これはとんだ失態だな)
鉄也「…ボス…! くそっ!!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ開始】

総一「巨大生物はニライカナイ海域を離脱後、北上し…九州地区を襲撃。沿岸地帯に甚大な被害が出ています」
ブライト「目標の現在地点は?」
総一「連邦軍の偵察隊からの報告では、角力灘に潜んでいるとのことです」
マリ「スモウナダ?」
美久「長崎地区の西にある海域よ」
遙「それで…あの怪物の正体はいったい何なの?」
総一「詳しいことはまだ不明ですが、早乙女博士や弓教授、宇門博士らの特別対策班が調査を進めています」
竜馬「早乙女博士達が…?」
総一「ええ。今回の事態に対し、日本の頭脳と言われる人々が結集しているんです」
弁慶「そいつぁ、すげえ」
さやか「お父様達なら、きっといいアイデアを出してくれるわ。ね、甲児君?」
甲児「………」
さやか「…どうしたの?」
甲児「…ちきしょう、ボスボロットがやられちまうなんて…!」
さやか「甲児君…」
鉄也「あれじゃ、きっと生きてはいまい…」
甲児「何だって!? 鉄也さん、よくもそんなことが言えるな!」「ボス達を見殺しにしたのはあんたじゃないか!!」
鉄也「俺が見殺しに…!?」
甲児「そうじゃないか! ボロットの一番近くにいたのは鉄也さんだったんだろう!?」
鉄也「甲児君! 言っていいことと悪いことがあるぜ!」
大介「やめるんだ、二人共!」
甲児「くっ…!」(同時)
鉄也「チッ…!」(同時)
大介「君達が争ったって、何の解決にもなりはしない」「今、僕達が考えるべきことはいかにしてあの怪獣を倒し…ボスを救い出すか、だ」
甲児「だったら、こんな所でグズグズしてる場合じゃねえだろう! どうして出撃命令が出ねえんだ!?」「それに、ナデシコは何でこっちに来てくれねえんだ!? ムーンレイカー作戦は終わったんだろ!」
遙「…彼らは今、次の作戦を遂行中なのよ」
ケーン「次って…。連邦軍はギガノスの月面基地の制圧に成功したんだろ? まだ何かあるっての?」
マサト「もしかして、ガルファや火星の後継者達に新たな動きが…?」
遙「…詳しい事情は後で説明するわ。とにかく、今は私達だけで問題に対処するしかないの」
甲児「だったら、なおさら俺達をすぐに出させろってんだ!」
ジョルジュ「甲児、あなたは八雲少佐の話を忘れたのですか? あの怪物に通常兵器はほとんど通用しないんですよ」
鉄也「そうだ。奴はTERRAの迎撃ミサイルどころか、グレートのネーブルミサイルまで飲み込みやがった」
甲児「だったら、何であんたはグレートブースターを使わなかったんだ! あれなら、奴を倒せただろう!」
鉄也「正体もわからない相手に、いきなり切り札が出せるものか。しかも、場所が場所だった」
ミサト「…そうね。結果的には鉄也君の判断は正しかったわ」
甲児「何だって…!?」
ミサト「早乙女博士からの報告によれば、あの怪物の体内には重油が満載されているらしいの」「あそこで鉄也君がトドメを刺していれば…ニライカナイへの以外はあんなものじゃ済まなかったわ」
甲児「だけど、ボスがあいつに飲み込まれちまったんだぜ!?」
ライト「ま、あいつもああ見えて結構タフだし…そんなに心配することはないんじゃない?」
甲児「何を気楽な!」
タップ「ライトの言うことも一理あるぜ。あいつら、何だかんだ言って今までキッチリ生き延びてきてるしよ」
ベン「しぶとさに関しては、オセアノ准尉達以上かも知れませんな」
ライト「それに、そのことを一番良く知ってるのは甲児…お前じゃないのか?」
甲児「そ、そりゃたしかにそうだが…」
一色「…何にせよ、今回の件は君達の対応の遅さが原因だと言える」
総一「監察官、それは違います!」
一色「何が違うのだ? 目標の第一発見時に剣鉄也が然るべき対応を取れば、そこで事は終わっていた」
鉄也「何だと…!?」
一色「君は切り札の使い所を誤った上に、あの怪物をニライカナイへ呼び込んだ…。その罪は重いぞ」
鉄也「……!」
アスカ「自分達の対応のまずさを棚に上げといて、よくそんな事が言えるわね」
一色「TERRAは対MU戦略機関だ。あのような怪物を相手にするために造られた組織ではない」
アスカ「だから、あたし達であいつを始末しろっての? ハッ、望む所よ!」
一色「フン…お前達も奴に飲み込まれぬようせいぜい気をつけることだな」
ケーン「あれ? 飲み込むのは白ヘビさんの十八番じゃないの?」
一色「…誰が白ヘビだと?」
ケーン「さあて、誰のことかな~?」
ブライト「そこまでにしろ、ワカバ。…八雲少佐、あの怪物は我々の部隊で対応すればいいのだな?」
総一「はい。連邦軍からも同様の要請が来ています。誠に申し訳ありませんが…よろしくお願いします」
ブライト「では、葛城三佐…早乙女博士に連絡を入れてくれ。その後、我々は角力灘へ向かい、特別対策班と合流する」
ミサト「了解です」

亘理「…やれやれ、とんだ珍客だったねぇ」
功刀「これまでに集められたデータから推測すれば…」「あれは地球外から来た物ではなく、古代生物の生き残りである可能性が高いと考えられます」
亘理「ふむ…まだまだ地球の大自然には神秘と謎が残されているようだねぇ」
功刀「まさかとは思いますが、あれは…」
亘理「…滅多なことを言うものじゃない。壁に耳あり、障子に目あり…だ」
功刀「では、今回の件とは関係がないと?」
亘理「ああ。天災…いや、天罰だと考えた方がいい」
功刀「…では、今回も連邦軍とマグネイト・テン頼みということですか」
亘理「そうだな。TERRAのとして大々的に彼らへ協力することが出来ないのは心苦しいが…」「私の立場で出来ることはやっておいたから」
功刀「もしや、特別対策班の結成を各施設の博士達に呼びかけたのは…?」
亘理「ま、そんなことより…」「浅間山みやげのゲッターまんじゅう…食べるかね? よく伸びるぞ」

〔通信を切る音〕
グラー「…以上が、日本の九州地区を襲撃した巨大生物の映像でございます」
ブライ「ふむ…あのような生物が古代から生き残っておったとはな」
ヒドラー「ブライ大帝、あの怪物を捕獲し、我らの戦力として使うことを提案致します」
ズリル「フン、無駄なことだ」
ヒドラー「どういうことだ、ズリル長官? ベガ星連合軍からの客分とは言え、無礼な物言いは許さんぞ」
ズリル「では問うぞ、ヒドラー元帥。通常兵器が通用せぬあの怪物を、どのようにして捕らえるつもりだ?」
ヒドラー「う…」
ズリル「それに、どうやら地球人共も奴に手こずっておるようだ…」「ここはあの怪物を捕獲するのではなく、利用した方が良いのではないか?」
ヒドラー「利用だと?」
ブライ「ズリル長官、お前の考えを述べてみよ」
ズリル「はっ。おそらく、地球人共は怪物に対してマグネイト・テンを差し向けるはず…」「そして、連中が奴との戦いで消耗したところを我らの軍勢で一気に叩くのです」
グラー「なるほど、それは名案じゃ。あれほどの化け物を相手にしては奴らとて無傷では済まぬはず」
ブライ「良かろう。ならば、次の作戦はズリルに任せる。ただし…」
ズリル「手勢を自前で用意しろとおっしゃるのですか?」
ブライ「そうだ。お前達の真意が我らの戦力を消耗させることにあるかも知れぬからな」
ズリル「滅相もございません。必ずや次の作戦でマグネイト・テンを倒してご覧にいれましょう」
グラー(こやつ、ぬけぬけと…!)
ブライ「ヒドラー、お前にも部隊を与える。ズリルと共同でゲッターロボ共を始末するのだ」
ヒドラー「百鬼、ブラァァイ!」

ミサト「…みんな、集まっているようね。では、これより対ドラゴノザウルスの作戦概要を説明します」
竜馬「ドラゴノザウルス? それがあの怪物の名前なんですか?」
ひびき博士「その通りだ、流君」
洸「じゃあ、父さん…あれは宇宙怪獣なんかじゃなく、地球の生物だって言うのか?」
ひびき博士「うむ。深海に潜んでいた古代生物の一種だと思われる」
ライト「なるほど、あいつはUMAだったのか」
サイ・サイシー「馬? タコの間違いだろ?」
ライト「いや、だから…ユーマだって」
サイ・サイシー「何だい、それ?」
綾人「UMAってのは、アンアイデンティファイド・ミステリアス・アニマルの略…」「その存在が完全に解明されていない未確認生物って意味だよ」
サイ・サイシー「じゃ、ネッシーとかヒバゴンみたいな奴と同じってことか」
綾人「ヒ、ヒバゴンって…。随分とマイナーなのを知ってるんだな」
キラル「だが、奴はイエティなどと同種の存在にしては、いささか常識を逸脱した力を持っておらぬか?」
アスカ「そうね。UMAってのはだいたいインチキくさいけど…ミサイルを受け付けないってのは、どうもねえ」
遙「それどころか…報告によれば、ドラゴノザウルスは連邦軍との戦闘で切られた首を短時間で再生したそうよ」
チボデー「ハッ、そりゃデビルガンダム並だな」
エルフィ「生物というより、ドーレムや使徒に近い存在なんじゃないか?」

宇門博士「君達がそう思うのも無理はない」「おそらく、あのドラゴノザウルスは何らかの理由で突然変異を遂げたものだと考えられる」
遙「ということは…何かの力が作用してあのような姿と能力を持つに至ったと?」
宇門博士「うむ…」
剣造「そして、その原因を作ったのは我々人類であるかも知れんのだ」
ジュン「所長、どういうことなんです?」
剣造「あれは海に流れ込んだ重油や産業廃棄物、さらに放射能などの影響であのような姿になった可能性が高い」
甲児「な…何だって!? お父さん、それは本当なんですか!?」
剣造「ああ。ドラゴノザウルスを生んだのは海を汚し続けてきた人類なのかも知れん」
甲児「……!」
ドモン「…自然を汚せば、人間はその報いを受けることになる。…かつて、師匠が言っていた通りだ」
ミサト「………」
シンジ「それで、ミサトさん…僕達の仕事は?」
ミサト「結論から言えば、ドラゴノザウルスの撃滅よ」「今、あれは連邦軍艦隊によって角力灘にある小島へ誘導されているわ」
アスカ「誘導って、どうやって?」
早乙女博士「我々の調査でドラゴノザウルスがある特殊な音波に反応することがわかっている」「そこで、その音波の発生装置を作り上げ、連邦軍の高速艇に設置してあの怪物を引き寄せているのだ」
隼人「奴を誘導した後は?」
ミサト「目標地点の小島の海岸で超弾力性ワイヤーネットを展開し、ドラゴノザウルスを捕縛…」「身動きが取れなくなった所へ私達で一斉攻撃を仕掛けるの」
隼人「つまり、コイをまな板の上に…河童を陸に上げるということか」
ミサト「そ。ドラゴノザウルスは海棲生物だから、陸地に上げれば動きが鈍るはずよ」
シンジ「でも、あれの体内には重油が詰まっているんですよね? 下手に攻撃したら、大変なことに…」
ミサト「一度に一定以上のダメージを与えさえしなければ、誘爆しないことが今までの戦闘で証明されているわ」「それに、目標を誘き出す先の島はセカンドインパクト時に放棄された所…今、そこには誰も住んでいないの」
シンジ「…そうですか…」
大介「それで、葛城三佐…ボロットを助ける手段については?」
ミサト「ワイヤーで目標を固定した後、特別救出班を体内へ送り込みます」
大介「それは危険過ぎます! 僕達の機体ならともかく、生身の人間を奴の身体の中へ送り込むなんて!」
ミサト「あなた達の機体を使う方がもっと危険だわ。火花一つ散らしただけで命取りになるのよ?」
大介「じゃあ、誰をドラゴノザウルスの体内へ送り込むんです…?」
ミサト「それは…」
美久「私です」
大介「何だって…!?」
アクア「美久、どうしてあなたが!?」
美久「…この任務は私が最適だから…」
ミチル「最適って、どういうこと?」
アレンビー「そ、そうよ。あたし達みたいなガンダムファイターならともかく、美久が行くなんて…!」
美久「大丈夫よ。私はこういう時のために特殊な訓練を受けているから…」
マサト(美久…)
ミサト「…概要については以上よ。各員は第二種戦闘配置について。目標が動き次第、作戦を開始するわよ」
ケーン「んじゃま、盛大にドラゴノザウルスの一本釣りをおっぱじめるとすっか!」
タップ「はたして、上手くいくもんかねえ」
ライト「大丈夫さ。何てったって、釣り糸は俺達の固い絆だからな」
タップ「あ、お前…自分でいいこと言ったって思っただろ?」
ライト「そういう野暮なツッコミはなし」
〔扉の開閉音〕
ミサト「…鉄也君、甲児君。あなた達はブリッジに上がって。ブライト艦長から話があるそうよ」
甲児「え?」
鉄也「俺達に…?」

サエグサ「艦長、本艦はまもなく作戦区域へ到達します」
ブライト「了解した。島上のワイヤーネットはどうなっている?」
リンダ「早乙女博士からの連絡によれば、設置はすでに完了しているそうです」
ブライト「連邦軍艦隊の方は?」
恵「先程、目標の誘導を開始しました。今のところ、予定通りに進んでいます」
ブライト「とりあえず、作戦の第一段階は成功か…」
〔扉の開閉音〕
鉄也「ブライト艦長…」
ブライト「来たか、二人共」
甲児「俺達に話って、何ですか?」
ブライト「あ、ああ…お前達に念を押しておきたいことがあってな」
甲児「念を押す?」
ブライト「そうだ。今回の作戦は連携攻撃が重要な鍵となる…」「そんな中で心にわだかまりを持った者がいれば、作戦そのものを大きく左右しかねん」
甲児「それは…俺と鉄也さんのことを言っているんですか?」
ブライト「ああ」
鉄也「………」(同時)
甲児「………」(同時)
〔通信のコール音〕
ローズ「あれ? このコードって…」
リンダ「どうしたの?」
ローズ「外部から、うちの部隊のコードを使った通信が入ってきたのよ」
恵「もしかして、ナデシコから?」
ローズ「ううん、結構近くの場所なの」
トーレス「とりあえず、出力してみろ」
ローズ「え、ええ…」
〔周波数を合わせる音〕
ボス「お~い、聞こえるか~っ!? マグネイト・テンのみんな~っ!!」
ローズ「ボ、ボス!?」
甲児「何だって!?」
ローズ「ま、間違いないわ! 艦長、ボロットから通信が入ってます!」
ブライト「!」
甲児「生きてたのか、ボス!!」
ボス「あったり前のコンコンチキよ! この俺様がそう簡単にくたばるかって!」
鉄也「ボス! どこにいるんだ!?」
ボス「あの化け物の腹の中だよ! だから、早く助けに来てくれ! ボロットが故障して動かねえんだ!」
鉄也「待っていろ、ボス! 必ず俺達が助け出してやる!」
ボス「ほ、本当だろうな、鉄也!?」
鉄也「当たり前だ! 俺は気休めなど言わん!」
ボス「じゃあ、早いトコ来てくれ! 頼むぜーっ!!」
〔周波数を合わせる音〕
甲児「ボス!? ボス、応答しろ!!」
ローズ「ダメ、通信が切れちゃった…!!」
甲児「ボ、ボス…!」
リンダ「でも、これであの人達が確実に生きていることがわかったわ」
鉄也「ああ。必ず助け出してみせるぜ、ボス…!」
甲児「…鉄也さん、さっきの言葉、取り消すよ。…すまなかった」
鉄也「何を言うんだ。そんなこと気にしていないさ」「それより、今はボスを助け、ドラゴノザウルスを倒すために俺達の力を合わせよう」
甲児「ああ!」
ブライト(どうやら、皆まで言う必要はなかったようだな)「よし…総員、第一種戦闘配置へ移行。島に到着次第、各機は出撃しろ」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「決戦!大海獣


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
宇門博士「兜甲児、ワイヤーネットのコントロール装置の最終確認が終わりました」
剣造「ありがとうございます。では、起動は宇門博士にお任せします」
弓教授「早乙女博士、ゲッターに付けた特殊音波発生装置の調子はいかがです?」
早乙女博士「問題ありません。上手くドラゴノザウルスをこちらへ誘導してくれることでしょう」
ひびき博士「後はあの怪物が来るのを待つだけですな…」
ミサト「…ネェル・アーガマより各機へ。もう一度作戦の手順を説明しておくわ」「まず、ドラゴノザウルスがこの海域に現れたら、特殊音波発生装置を取り付けたゲッターが先行…」「ワイヤーネットが設置されている島の海岸へ上手く誘い出して」
竜馬「了解です。ワイヤーネットの位置はあそこですね」
〔カーソル、目標エリアを指定〕
ミサト「ええ、そうよ」
弁慶「リョウ、ドラゴノザウルスの誘導は俺のポセイドンに任せてくれ」
竜馬「ああ、わかった」
ミサト「他のみんなは、目標が別の場所へ行かないよう牽制して」「ただし、必要以上に攻撃すると中のボロットもろとも吹っ飛ぶことになるから、充分に注意してね」
デューク「わかりました」
ミサト「そして、ワイヤーネットが展開されたら、美久は目標の体内へ侵入…ボス君達を救出して」
美久「はい」
ミサト「その後、各機で目標を一斉攻撃。再生する隙を与えず、一気に撃破するのよ。いいわね?」
甲児「OK、任せな!」
〔レーダー反応〕
リンダ「連邦軍艦隊より入電! 目標が作戦海域内に入ったそうです!」
ミサト「竜馬君、音波発生装置のスイッチを入れて!」
竜馬「了解!」
恵「目標が視界に入ります!」
〔敵ユニット出現〕
シンジ「あれがドラゴノザウルス…!」
さやか「ボスはあんな奴のおなかの中に…!」
甲児「待ってろ、ボス、ヌケ、ムチャ! 必ず助けてやるからな!!」
ミサト「それでは、作戦開始!」
<作戦開始>

<1EP・第3軍増援1出現>

〔レーダー反応〕
リンダ「連邦軍艦隊より入電! この海域へ百鬼帝国とベガ星連合軍の機体群が急速接近中だそうです!」
ブライト「くっ、こんな時に! 各機、迎撃態勢を取れ!」
〔第3軍ユニット出現〕
隼人「チッ、奴らめ…! いいタイミングで出てきやがるぜ!」
ケーン「あいつら、まさかドラゴノザウルスを生け捕りにしようってんじゃねえだろうな!?」
マサト「あるいは、ドラゴノザウルスごと僕達を吹き飛ばすつもりなのか…!」
甲児「くそっ、火事場泥棒みてえな真似しやがって!」
ズリル「フフフ…予想通り、化け物相手に苦戦しているようだな」
ヒドラー「全愚、攻撃を開始! ベガ星連合軍に遅れを取るな! 奴らに手柄を渡してはならん!」
ジグラ「…フン、好き勝手言ってくれるぜ」
ズリル「ジグラよ、デューク・フリード達を倒せば、後はどうとでもなる。この意味はわかるな?」
ジグラ「ああ、その時が来たら、俺も存分にやらせてもらうぜ。地球で言う鬼退治って奴をな」
ズリル「だが、今は本星のこともある…。ここで確実に奴らを葬らねばならんぞ」
ジグラ「了解だ。この緑の星を俺達の新たな住処とするためにもな」

<3PP>
〔怪獣の鳴き声〕
遙「どうしたの!?」
恵「ドラゴノザウルスが急速浮上! 海上へ出ます!」
〔ドラゴノザウルス、浮上〕
早乙女博士「おお、ドラゴノザウルスが!」
弓教授「何ということだ…! あれが空を飛ぶとは!」
サイ・サイシー「タコはタコでも、空飛ぶタコかよ!」
アクア「こうなったら、何でもアリね…!」
ミサト「ゲッターチーム、ドラゴノザウルスの誘導を急いで! あのままじゃ、敵の標的になるわよ!」
竜馬「了解!」

<第3軍がドラゴノザウルスと戦闘>
弁慶「お、おい! あいつら、ドラゴノザウルスを攻撃しやがったぞ!」
ミサト「やはり、目標を爆発させてこちら側を巻き込む気…!?」
ブライト「各機へ! 敵をドラゴノザウルスに近づけるな!」

<第3軍19機以下or第3軍がドラゴノザウルスと戦闘の次EP・第3軍増援2出現>
ズリル「フン、地球人め…我らがこの程度で引き下がると思うなよ! ベガ獣と円盤獣、空魔獣を出せ!」
〔第3軍ユニット出現〕
洸「くそっ! こっちはドラゴノザウルスの相手で忙しいってのに!」
デューク「新たなベガ獣まで送り込んでくるとは…! ベガ星連合軍め、本腰を入れてきたか」
鉄也「何が出てこようと構うものか! まとめて相手をしてやるぜ!」

<ドラゴノザウルスが目標エリアへ到達>
恵「ドラゴノザウルスが目標エリア内に入りました!」
剣造「宇門博士、今です!」
宇門博士「ええ! ワイヤーネット、展開!」
〔ドラゴノザウルスにスパーク〕
〔ドラゴノザウルス、着地〕

リンダ「成功です! ドラゴノザウルスを捕縛しました!」
ミサト「美久、今よ!」
美久「はい!」
〔マサト、ドラゴノザウルスへ隣接〕
マサト「美久、気をつけて。ボスさん達を必ず助け出してくれ」
美久「ええ…任せて、マサト君。じゃあ、行って来ます…!」
恵「美久さんがドラゴノザウルスの体内へ入りました!」
ミサト「みんな、ボス君達が出てくるまでドラゴノザウルスを抑え込んで! けど、過剰な攻撃は厳禁よ!」
デューク「了解!」

<ドラゴノザウルスが目標エリアへ到達の次PP>
早乙女博士「い、いかん! ワイヤーネットがもう限界だ!」
ミサト「無理矢理引きちぎるつもり!?」
ベン「な、何て馬鹿力なんだ!」
甲児「くそっ、ボス達はまだ出てこねえのか!?」
マサト「大丈夫です、甲児さん…! 美久を信じて下さい!」
〔怪獣の鳴き声〕
ミチル「!! ドラゴノザウルスが苦しんでいる!?」
ジュン「ボロットが中で動いてるの!?」
〔味方ユニット出現〕
マリア「あっ、ボロットが!!」
ケーン「ボロッと出てきた!」
アスカ「こんな時につまんないこと言ってんじゃないわよ!」
マサト「美久、みんな…応答してくれ!」
ボス「やあ、諸君! お待たせ! お待たせぇ!」
鉄也「ボス!!」
甲児「バカヤローッ! どれだけ心配したと思ってんだ!!」
ボス「いやぁ、すまねえ! そして、ありがとう! ありがとう!!」
美久「ボス君、ボロットの駆動系の応急修理はしたけど、戦闘は無理よ。すぐにネェル・アーガマへ戻って」
ムチャ「そ、そうだよ! こんな所にいたら、また食われちまう!」
ボス「おう、そりゃそうだ! じゃ、皆の衆、後は任せるぜ!」
〔味方ユニット離脱〕
マサト「美久、おつかえさま。ゼオライマーへ戻ってきてくれ」
美久「ええ、わかったわ…」
サエグサ「ボロットの回収、終了しました!」
ブライト「ワイヤーの状態は!?」
リンダ「も、もう保ちません! ドラゴノザウルスが空中へ離脱します!」
〔ドラゴノザウルス、浮上〕
〔ドラゴノザウルス、回復〕

恵「ド、ドラゴノザウルスが傷の再生を!」
遙「これからが本番ってワケね…!」
ミサト「さあ、みんな! 仕上げにかかるわよ!」
デューク「了解!」
宇門博士「頼むぞ、デューク・フリード。そして、マグネイト・テン…!」
早乙女博士「ドラゴノザウルスを生んだのが人間の文明だというのなら…」「その始末をつけるのは、人の英知である科学の結晶…君達のスーパーロボットの役目だ!」
デューク「任せて下さい!」
竜馬「必ずあいつを食い止めてみせます!」
デューク「甲児君、鉄也君、リョウ君!」
甲児「おう!」
鉄也「今こそ見せるぞ!!」
竜馬「俺達の力の結集を!!」
〔デューク、気力上昇〕
〔鉄也、気力上昇〕
〔竜馬or隼人or弁慶、気力上昇〕
〔甲児、気力上昇〕

サイ・サイシー「す…すげえ気迫だな」
アルゴ「ああ、シャッフル同盟拳でも放ちかねん勢いだ」
ジョルジュ「彼らの本領発揮というところですね。私達も負けてはいられませんよ?」
サイ・サイシー「ヘヘッ、わかってらあ!」
ブライト「ネェル・アーガマより全機へ! 目標に対し、一斉攻撃を開始しろ!」
甲児「行くぜ、大海獣! 地上最強のロボット軍団の力、てめえに見せてやるッ!!」

<ヒューゴvsドラゴノザウルス>
アクア「首を切っても切っても再生するなんて、どういう身体の構造なのよ!」
ヒューゴ「ヘビは頭を潰せば終わる! こいつの場合、本当の頭は腹にあるようだ!」「そこを狙うぞ、アクア!」

<ドモンvsドラゴノザウルス>
ドモン「許せ、ドラゴノザウルス…。お前も本当は海の底で静かに暮らしたかったのかも知れない…」「だが、お前が牙をむく以上、俺達はそれを受けて立たねばならない!」

<甲児vsドラゴノザウルス>
甲児「スーパーロボット軍団の本領発揮だ! 覚悟しやがれ!!」

<鉄也vsドラゴノザウルス>
鉄也「俺のミスでボス達はお前に飲み込まれちまった…!」「その落とし前をつけるぜ、ドラゴノザウルス!!」

<デュークvsジグラ>
ジグラ「遊びは終わりだ、デューク・フリード! 貴様の首、今日こそもらうぜ!」
デューク「来るがいい! どんなに強大な力でも、それが悪である限り、僕は負けない!」

<デュークvsズリル>
ズリル「この前のようにはいかんぞ、デューク・フリード!」
デューク「ズリルか! どうやら今日は本気のようだな!」
ズリル「我々にはもう時間がない! ここで貴様らを倒し、この地球を我らベガ星連合軍のものにしてくれる!!」

<デュークvsドラゴノザウルス>
デューク「人間が自然を汚したことによってこのような結果を招いてしまった…!」「だが、僕は誓う! このドラゴノザウルスのような悲劇を二度と起こさないことを!」

<竜馬or隼人or弁慶vsヒドラー>
竜馬「ドラゴノザウルスを利用して俺達を倒すつもりだろうが…そうはいかんぞ、ヒドラー!」
ヒドラー「馬鹿め、使えるものは何でも使う…これが我らのやり方よ!」

<竜馬or隼人or弁慶vsドラゴノザウルス>
弁慶「すまねえな、ドラゴノザウルス…! お前をこんな風にしちまったのは、人間なのかも知れねえのによ…!」
隼人「だが、てめえが人間を襲うのなら、放っておくわけにはいかねえ…!」
竜馬「だから、お前の怒りは俺達が受け止める!!」

<洸vsドラゴノザウルス>
洸「行くぞ、ドラゴノザウルス! お前が向かってくるのなら俺達は退きはしない!」

<ケーンvsドラゴノザウルス>
ケーン「覚悟しやがれよ、怪獣野郎! 力押しなら俺達は負けねえぜ!!」

<シンジvsドラゴノザウルス>
シンジ「こ、こんな巨大な相手とEVAが戦えるのか…!」
アスカ「バカシンジ! 相手は獣と同じよ! ビビってたらEVAだって飲み込まれるわよ!」

<マサトvsドラゴノザウルス>
美久「マサト君…あの怪獣の体内には多くの船や人が飲み込まれていたわ…」
マサト「でも、それは人間が海を汚したためで…」
美久「確かにそうかも知れない…。でも、ドラゴノザウルスがこのまま進めば…」
マサト「わかっている! 今は、あの怪獣を何としても止めるしかないんだ!」

<綾人vsドラゴノザウルス>
綾人「もし本当にドラゴノザウルスを生み出したのが人間だとしたら…」「僕達のこの世界は…本当に…これでいいんだろうか…」

<ドラゴノザウルス撃破・勝利条件達成>
〔敵ユニット撃破〕
竜馬「やったか…!」
甲児「ああ…!」
※※まだヒドラー健在の場合、セリフ追加※※
ヒドラー「や、奴らめ、あの怪物を…!!」
※※まだズリル健在の場合、セリフ追加※※
ズリル「チッ、気を逸したか! 全軍、後退するぞ!」
※※まだ第3軍健在の場合、セリフ追加※※
〔第3軍ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

トーレス「敵の反応、消失。作戦成功です」
ミサト「…今回も何とかなった、か…」
遙「ええ、でも…」
隼人「どこか後味の悪い勝利だぜ…」
弁慶「そうだな。あの怪物だって、好きこのんでああなったわけじゃねえのによ」
レイン「ドラゴノザウルスは、今回の件の本当の被害者なのかも知れないわね…」
ドモン「あるいは、自然が俺達人間に対して下した鉄槌か…」
甲児「……」
デューク「僕達はドラゴノザウルスの悲劇を繰り返してはいけない…」「そのためには、一刻も早く、この戦いを終わらせ…地球の未来と自然を守っていかなければならないんだ…!」
【戦闘マップ終了】


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