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シーン7 終末の予兆
No.47
Hemisphere

<ファースト TOKYO JUPITER近海>
久遠に誘われ、本当のことを知るためにTOKYO JUP
ITERへの帰還を決意する綾人。そして、ニライカナイか
ら去るラーゼフォン…それに対し、TERRAの一色真はブ
ライト達へ追撃命令を下す。

【シナリオデモ1開始】
一色「…M型標本第一号の管理は、本日付けをもってバーベム財団に移管された」
ヘレナ「おじ様の計画がまた一歩前進ってとこね。ね、樹?」
樹「………」
一色「…何か言ったらどうだ?」
樹「…神名綾人の扱いは?」
一色「つがいとして育てられないのなら、収容所にでも送り込んでおけばいい。あんな紛い物…」
樹「……!」
一色「俺達はオリジナルを握っている。…そうだろう?」
久遠「らら?」
樹「………」
久遠「…私、行くの…」
ヘレナ「そう、戻るのよ。本当の家に」
樹「………」

ネルフ本部

冬月「消失!? 確かに第2支部が消失したんだな!?」
ゲンドウ「………」

シゲル「…手がかりは静止衛星からの映像のみで、後は形跡も残っていません」
ミサト「いきなりシンジ君達を連れて戻ってこいって言われたと思ったら…とんでもない状況ね」
シゲル「エヴァンゲリオン4号機並びに半径49キロ以内の関連研究施設は全て消滅しました」「タイムスケジュールから推測して、ドイツで修復したS2機関の搭載実験中の事故と思われます」
マヤ「予想される原因は材質の強度不足から設計初期段階のミスまで32768通り。妨害工作の線も考えられます」
マコト「でも、爆発ではなく、消滅なんでしょ。つまり消えたと…」
ミサト「よくわからないものを無理して使うからよ」
リツコ「………」
ミサト「これで、せっかく直したS2機関もパーね」
リツコ「そうね…夢は潰えたわ」
ミサト「で、残った3号機はどうすんの?」
リツコ「ここで引き取ることになったわ。向こうも第1支部までは失いたくないみたいね」
ミサト「3号機と4号機はあっちが建造権を主張して、強引に造ってたんじゃない…!」「今さら危ないとこだけウチに押し付けるなんて、虫のいい話ね」
リツコ「あの惨劇の後じゃ、誰だって弱気になるわ。数千の人間が巻き添えになったのよ」
ミサト「で、3号機の機動実験はどうすんの? ダミーとやらを使うのかしら」「もしかして、そのためにレイを呼んだの?」
リツコ「3号機の実験の詳細はこれから決めるわ。司令と相談してからね」

リツコ「試作されたダミープラグです」
ゲンドウ「………」
リツコ「レイのパーソナルが移植されています」「ただ、人の心…魂のデジタル化は出来ませんので、あくまでフェイク…擬似的なものに過ぎません」「人間の真似をするただの機械です」
ゲンドウ「信号パターンをEVAに送り込み…」「EVAがそこにパイロットがいると思い込み…シンクロさえすればいいのだ」「とりあえず、初号機と弐号機のデータを入れておけ」
リツコ「しかし、まだ実験中の問題が残っていますが…」
ゲンドウ「構わん。EVAが動けばいい」
リツコ「…はい」
ゲンドウ「3号機の搬送は連邦軍に一任してある。週末には届くだろう」「あとは君の方でやってくれ」
リツコ「はい。調整並び起動実験は松代で行います」
ゲンドウ「テストパイロットは?」
リツコ「ダミープラグはまだ危険です。現候補者の中から…」
ゲンドウ「4人目を選ぶか」
リツコ「はい。一人、生理学的に持ち上げれば可能な子供がいます」
ゲンドウ「任せる」
レイ「………」
ゲンドウ「レイ、上がっていいぞ。食事にしよう」
レイ「…はい」
リツコ「………」

ミサト「何よ、改まって?」
リツコ「松代での3号機の起動実験…テストパイロットは4人目を使うわよ」
ミサト「4人目? フォースチルドレンが見つかったの?」
リツコ「ごく最近ね…」
ミサト「マルドゥック機関からの報告は受けてないわよ」
リツコ「正式な書類は明日届くわ」
ミサト「赤木博士…また私に隠し事してない?」
リツコ「別に」
ミサト「ま、いいわ…。で、その選ばれた子って誰?」
〔通信を入れる音〕
リツコ「彼よ」
ミサト「え…!? この子って、確かシンジ君の…!」
リツコ「仕方ないわよ。候補者を集めて保護しているのだから」
ミサト「話しづらいわね…このこと…」「アスカはいいのよ。EVAに乗ってることにプライドかけているから」「レイは例外としてもね…。いいことないもの…私達とEVAに関わったって…」「それを一番よく知っているのがシンジ君だものね。これ以上、つらい思いはさせたくないわ」
リツコ「でも、私達にはそういう子供達が必要なのよ。みんなで生き残るためにはね」
ミサト「きれい事はやめろ…と言うの?」
リツコ「…とりあえず、実験が終わるまでシンジ君達にはこっちにいてもらうわよ」
ミサト「ええ、わかってるわ」

TERRA本部

総一「ハディヤット中尉…綾人君を見かけませんでした?」
エルフィ「いや…。今、この格納庫には自分一人しかいないが」「神名のことだから、自室で絵を描いているんじゃないのか?」
総一「それがいないんですよ。もしかしたら、六道さんの家に帰ったのかも…」
エルフィ「いい機会だ、少佐。神名をマグネイト・テンから外すことはできないのか?」「元々、神名は軍人ではないし…」
総一「それを言ったら、マグネイト・テンは民間からの善意の協力者ばかりですよ」
エルフィ「このヴァーミリオンがあれば、ラーゼフォンに頼らなくても戦っていける」「絶対障壁を破ることも出来るこの機体があれば、MUと言えど恐れることはない」
総一「…ヴァーミリオンはTERRAには必要のない物です」
エルフィ「…どういう意味だ…?」
総一「はっきり言ってあんなもの…TERRAには必要ないんです」
エルフィ「何だと!?」
総一「だってそうでしょ! マグネイト・テンはともかくTERRAは軍隊じゃない…」
エルフィ「ごまかすな! 自分は軍人じゃないとでも言うのか? え、少佐殿!?」
総一「あくまで専守防衛が目的です。でも、ヴァーミリオンは明らかに侵略が目的の兵器だ…!」
エルフィ「きれい事を! お前は地球を取り巻く状況がわかっているのか!?」「今、必要なのは敵に打ち勝つ強い力だ!」
総一「敵に打ち勝つのではなく、人々を守る力です」
エルフィ「じゃあ、オーバーロード作戦は侵攻じゃなかったのか!?」
総一「あれは地球連邦軍主導の作戦です!」
エルフィ「作戦立案はお前達だろう!」
総一「僕は…反対しましたよ!」
エルフィ「反対? 黙認だ! お前はあたしの仲間が死んでいくのを黙認したんだ!」「そういう奴を何て言うか知っているか!?」
総一「何です!?」
エルフィ「偽善者って言うんだよ!」
総一「じゃあ、あなたがTOKYO JUPITER内で撃ったミサイルで…」「どれだけの人が死んだと思ってるんです!?」
エルフィ「人? 連中はムーリアンだ!」
総一「どう違うんです!? ムーリアンと人と!?」
エルフィ「違うに決まってるだろう!」
総一「綾人君とあなたもですか!?」
エルフィ「!」
総一「あ…いや…」
エルフィ「今…何て言った……」
総一「………」
エルフィ「おい! 神名にMUフェイズ反応が出たのか!? ムーリアンだって言うのか!?」「今回の出頭要請はそれを調べるためだったのか!? 答えろ!!」
総一「今の話…忘れてください…!」
〔扉の開閉音〕
綾人「………」
エルフィ「神名…」
綾人「…すみません」
〔走る足音〕
総一「綾人君!!」
〔走る足音〕
エルフィ「そう…なのか…」「神名が…ムーリアン……」

綾人「………」
総一「やっと見つけた」
綾人「八雲さん…さっきの話、本当なんですか?」
総一「………」
綾人「僕は…何者なんです?」
総一「君は君さ」
綾人「僕だけ知らなかったんですね…」
総一「知っているのはTERRAのごく一部の人間だけだよ」
綾人「そうかな…。陰では笑ってたんでしょ」「こいつはムーリアンだって、人間じゃないんだって…」「利用してただけなんでしょ? 僕がラーゼフォンを操れるから…」
総一「…情けないなぁ…」
綾人「え…?」
総一「君がじゃない。自分がだよ」「情けないね…こういう時に一発張り飛ばす気概さえないんだから」
綾人「いいですよ…、どうせ僕はムーリアンなんだから…」
総一「そんなの関係ないさ。だって君は君だろ? 人は…」
綾人「そんなき弁、聞きたくありません!」
総一「………」
綾人「………」
総一「…人は人と繋がってるんだ。僕がここにいられるのもそうさ」「だから、君もここに居ていいんだ、君として…!」
綾人「………」
総一「…僕は行くよ…。でも、これだけは忘れないで欲しい…。僕は君のことを仲間だと思っているよ」
〔歩く足音〕
綾人「………」
〔歩く足音〕
遙「綾人君…」
綾人「遙さん」
遙「………」
綾人「……海っていいですね」
遙「私も信じられない?」
綾人「広くてどこまでも続いてて…」
遙「そうなのね…」
綾人「波が寄せては返す…。僕が死んだ後も…」
遙「!」
綾人「…知ってたんでしょ…?」
遙「ええ…でも君は君でしょ」
綾人「八雲さんと同じこと言うんですね」
遙「気にすることない…。MUだとか、人だとか、どうでもいいことよ。本当は…」
綾人「海って…東京まで続いているんですよね…」
遙「何がいけないの!? 今のままじゃいけない!? 私達、今まで上手くやってきたじゃない!」
綾人「やめてよ!」
遙「!」
綾人「今まで上手くだましてきたんじゃないか、そうやって…」
遙「………」
綾人「あなたは真実を見せるって東京から連れ出しといて、それで真実を隠して、僕は…!!」「こんなことなら、東京にいればよかった!
遙「綾人……!
綾人「あなたは…
遙「……!
綾人「あなたは嘘つきだ…
〔歩く足音〕
遙「………」「あなた、か…」「あなたって言葉…結構…きついよ…

六道「よう、帰ってきたか。まったく…久しぶりにニライカナイに戻ったってのに落ち着かん奴だ」
綾人「………」
久遠「オリン…」
綾人「久遠……どうしてここに?」
六道「さてと…俺はちょっと古い友人に会ってくる。もし出かけるなら、戸締りはしておいてくれ」
綾人「出かけませんよ」
六道「もしも…だよ」
〔歩く足音〕
綾人「………」
久遠「………」
綾人「何で笑っている…?」
久遠「オリンに会えたから…」
綾人「君も知ってたんだろ? だから笑ってるんだ…」
久遠「らら?」
綾人「僕はムーリアンなんだ。本当は青い血なんだ」
久遠「なら、私もそう」
綾人「何言ってんだよ!」
久遠「私の血も青いもの」
綾人「じゃ、じゃあ…何で樹さんは君を妹だって…!?」
久遠「連れてって…」
綾人「みんな普通に君と話してたじゃないか!」
久遠「…呼ばれてるの」
綾人「どうして普通にしてられたんだ!?」
久遠「東京に…」
綾人「え?」
久遠「東京に連れて行って欲しいの」
綾人「無理だよ…」
久遠「どうして?」
綾人「だって…絶対障壁が…」
久遠「どうして? だって、出てきたんでしょ?」
綾人「え?」
久遠「出てきたなら帰れるのに。どうして?」
綾人「………そうか」「ふふ、そういうことか…。僕の中にあったわけだ、絶対障壁は」
久遠「………」
綾人「…見てみたいな、東京を…
久遠「そうしたいから
綾人「本当の東京を、本当の自分を…
久遠「答えなどないかも知れない…
綾人「それでもいい…それでもいいんだ…!

綾人「………」
久遠「………」
樹「もう行くのかい?」
久遠「呼んでるの」
樹「そうか…」
遙「樹君、これはどういうこと!?」
樹「行かせてやってくれないか、この人を」
久遠「兄様、ありがとう」
綾人「………」
遙「綾人君! 綾人君、どうして!?」
綾人「…ごめんなさい」
遙「謝らないで!」
綾人「ごめんなさい」
樹「君は見極めたい」
遙「え……?」
樹「全てを君自身の目で」
綾人「………」
遙「綾人…」
綾人「僕が向こうで何を見ることになるかわかりません。でも、全てを受け入れようと思います」「その上で決めたいんです。MUとして生きるか、人として戻ってくるか…」
遙「あなたは戻ってくるのよ、私達の所に!」「人だからとかMUだからとかじゃない、あなたとして!」
綾人「やっぱり、遙さんは八雲さんとは違うんだね…」
遙「どうしても…?」
綾人「ごめん」
遙「わかった…信じる」
綾人「裏切るかも知れないよ…」
遙「それでも信じる…信じちゃいけない?」
綾人「………」「…樹さん」
樹「何だい?」
綾人「妹さんは必ず守ります。だから、遙さんを頼みます」
樹「妹を頼む…」
久遠「行こう、オリン」
綾人「うん」
遙「………」
綾人「ありがとう…」「…行って来ます…
遙「行ってらっしゃい…
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔味方戦艦出現済み〕
〔第4軍ユニット出現〕
〔TERRAの警報〕

一色「! 何が起きた!?」
キム「ラ、ラーゼフォンが…! ラーゼフォンが神殿から出撃を!!」
一色「馬鹿な! そんな命令など、出ていないぞ!」
総一「パイロットの脳波照合、急げ!」
キム「脳波照合、確認…! 綾人君…いえ、もう一つあります!」
総一「何だって…!?」
キム「これは…久遠!?」
ヘレナ「久遠が…!? 何故…?」
一色「どうするつもりですか、司令官!」
功刀「………」「…総一、お前ならどうする?」
総一「……!」「…緊急時マニュアル、B-3に従って対応すべきでしょう」
功刀「正しい判断だ」
一色「私はあなたに聞いているんだ!」
綾人「…行くよ、久遠」
久遠「…うん…」
〔味方ユニット離脱〕
キム「ラーゼフォン、エリア外へ離脱!」
一色「直ちにB-3態勢へ移行! …それでよろしいですな、功刀司令?」
功刀「………」
ヘレナ「…財団としては、事態打開に向けての火急なる対応を求めます。…直ちにヴァーミリオンによる追撃を」
功刀「………」
八雲「司令…!」
ヘレナ「…現時点で、あれを抑えられるのはヴァーミリオンとマグネイト・テンだけです」
功刀「彼らは同朋を討つための手段ではない」
一色「同朋? フッ、あなたはすでに状況を把握する能力もないようだ…」「ムーリアン・神名綾人は、第一級反逆罪で裁かれる。…異論などないでしょうな? 司令…」
功刀「………」
六道「……良かったのか、士郎? 何も知らせずに行かせて…」
亘理「…わからない…」
六道「…あいつはもう充分大人だよ」
亘理「少なくとも…少なくとも今の私には…」「あれに伝える資格がない……」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

ブライト「…それは本気で言っているのか、一色監察官?」
一色「もちろんです、ブライト大佐。あなた方は速やかに出撃…ラーゼフォンと如月久遠を必ず奪還していただきたい」
エルフィ「…何であなたが命令を?」
一色「…私にはこういう状況下での特権が認められているのだよ、ハディヤット中尉」
エルフィ「………」
ブライト「…我々の部隊はTERRAの管轄下ではない。その依頼には応じかねる」
一色「連邦軍への根回しはすでにしてあります。追って正式な命令がそちらに行くでしょう」
ブライト「………」
一色「それとも、大佐は敵を討てぬとおっしゃるので?」
ブライト「敵…? 何を証拠にそんなことを?」
一色「そう言えば、あなた方はまだご存じではありませんでしたな」
恵「! 監察官、それは…!!」
一色「神名綾人は人間ではありません。彼はムーリアン…我々の敵なのです」
ブライト「!!」
ケーン「なっ…!!」
一矢「何だって!?」
マサト「あ、綾人さんが…!?」
一色「驚くのも無理はない。しかし、彼の血からはすでにMU反応が出ている」
ベガ「そ、そんな…!」
京四郎「奴が…ムーリアンだと…!?」
一色「その通り。血の色が赤から青に変わるのも、時間の問題だ」
ベガ「…それが…それがどうしたというの? あの子が例えムーリアンだとしても、私達の仲間であることには変わりないわ」
一色「異星人であるあなたに口を挟まれるいわれはありませんな」
ベガ「……!」
一色「先程も言った通り、神名綾人はムーリアン…地球人どころか、人間ですらないのです」
一矢「彼の素性が何であろうが、そんなことは俺達には関係がない!」
一色「ああ、なるほど。そう言ってバーム星人に取り入ったのは君だったな…竜崎一矢」
一矢「何だと!? もう一度言ってみろ!」
京四郎「やめろ、一矢」
一矢「! 京四郎!?」
京四郎「奴はあの三輪防人と同じだ。相手にするだけ時間の無駄だぜ」
一矢「くっ…!」
一色「まったく、君達には恐れ入る。神名綾人と同じような存在を他にも受け入れているのだからな」
ケーン「おい、白ヘビさんよ! もしかして、そいつはロム達のことを言ってんのか!?」
一色「好きに受け取るがいい。もっとも、君達の中には彼ら以外にも色々と素性の怪しい者がいるようだ…」「異星人との混血に、遺伝子操作で生み出された人間…サイボーグ…そしてアンドロイド…」
マサト「……!」
一色「君達の物好き…失礼、心の広さには感動すら覚えるよ」
ブライト「…一色監察官、要請は了解した」
アムロ「! ブライト…」
一色「懸命なご判断です、大佐。なお、目標が抵抗した場合…神名綾人の生死は問いません」「あくまでも、ラーゼフォンと如月久遠の奪還が第一目的ですので」
恵「綾人がどうなってもいいと言うんですか!?」
一色「無論だ。我々は奴を軍人として扱うことも、民間人として法廷で裁くこともする必要がない」「…人間じゃないんだから」
恵「そ、そんな…!」
ブライト「………」
一色「くれぐれも独自の判断などなさらぬように。…では伝達事項は以上です」
〔通信を切る音〕
ベガ「…ブライト艦長、まさか本気で綾人君を…!?」
ブライト「………」
アムロ「…俺達で最善の対処をするつもりか?」
ブライト「…ああ」
恵「最善の対処…?」
ブライト「そうだ。見極めは我々で行う。綾人と行動を共にしてきた我々で…だ」
ベガ「しかし、それでは艦長が…!」
ブライト「構わん。責任を負うのが私の役目だ」
ベガ「艦長…」
ブライト「総員、直ちに発進準備! これより、我々はラーゼフォンを追う!」

〔レーダー反応〕
トーレス「総員第一種戦闘配置! 繰り返す、総員第一種戦闘配置!」
エルフィ「…ラーゼフォンを捕捉したか…!」
遙「エルフィ…」
エルフィ「紫東大尉…! 今までどこにいた?」
遙「…あなたに頼みがあるの」
エルフィ「………」
【シナリオデモ2終了】


サブタイトル
Hemisphere


【戦闘マップ1開始】
〔第4軍ユニット出現〕
綾人「…僕は何をしている…?」「…取り返しのつかないことをしている…それはわかってる」「だけど、僕らは人間じゃないんなら…」
久遠「…私達は人間…」
綾人「え…?」
久遠「…人間だよ」
綾人「久遠…」
久遠「らら?」
綾人「…もしかしたら、ラーゼフォンは久遠の…?」
久遠「違うの。私のは…違うの」
綾人「………」
久遠「オリン、このまま飛ぼう」
綾人「うん…」
〔綾人、TOKYO JUPITERへ接近〕
〔D1アリア〕

綾人「! D1アリア…」
〔敵ユニット出現〕
綾人「ドーレム…! 誘っているのか、僕達を…?」
久遠「…招いている…」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

綾人「!」
久遠「…みんなが来た」
ハーリー「艦長、ラーゼフォンが視界に入りました!」
ルリ「各機、直ちに出撃して下さい」
〈出撃準備〉
恵「艦長、各機の出撃が完了しました」
ブライト「了解した。全機、そのまま待機せよ」
エルフィ「待機? それが最善の対処だというのですか?」
ブライト「そうだ…ハディヤット中尉、神名綾人に呼びかける役目は君に任せる」
エルフィ「…了解です…!」
洸(綾人さん…TOKYO JUPITERの中へ行くつもりなのか…!?)
久遠「…神の鳥人…私達を見送りに来た…」
綾人「見送り…? ライディーンが?」
洸(…ライディーンは反応を見せてない…。ラーゼフォンが何をするつもりなのか、わかっているとでも言うのか…?)
ハーリー「ラーゼフォンの前方に、D1を確認!」
〔カーソル、アレグレットを指定〕
エルフィ「! あいつはあの時の…!」
デューク「あのドーレム、綾人君を攻撃するつもりなのか…!?」
プルツー「違う。あれは多分…」
エルフィ「…神名、聞こえるか?」
綾人「エルフィさん…!」
エルフィ「即刻基地へ帰投しなさい。…警告ではない。これは最後通告です」
綾人「最後通告…? 最後通告って…じゃ、従わなければどうなるんですか?」
エルフィ「…攻撃する」
綾人「!」
恵「エルフィさん、まさか本気で…!?」
エルフィ「………」
久遠「…あれはオリンの音色を歪ませる…あれは嫌い…」
エルフィ「帰るんだ、神名…」
綾人「……!」
遙「綾人君、今戻っては駄目!」
綾人「! 遙さん!?」
エルフィ「紫東! お前、何を!?」
恵「お、お姉ちゃん! 何でヴァーミリオンに乗ってるの!?」
遙「綾人君、今戻ったら、あなたは…!」
エルフィ「やめるんだ、遙! 謹慎程度じゃ済まなくなるぞ!」
遙「でも、いつかはきっと…!」
綾人「………」「…俺…本当のことが知りたい…知りたいんだ」「自分のこと、母さんのこと…TOKYO JUPITERのこと…ただ、それだけのことなんだ」
エルフィ「今さらそんなことを知ってどうする!?」
マサト「…僕には、綾人さんの気持ちがわかるような気がします」
エルフィ「何!?」
マサト「僕も本当の自分が何者なのか知らずに生きてきました…」「でも、真実を知って、結果的には良かったと思います。少なくとも、今は…」
エルフィ「だから、神名を行かせろというのか!? 奴が向こう側に行けば…!」
〔敵ユニット出現〕
エルフィ「ドーレム!?」
サイ・サイシー「ヤベえぞ! あれじゃ、ラーゼフォンが!!」
プルツー「やっぱり、ドーレムは綾人を迎えに来たんだ…!」
サイ・サイシー「え!?」
ケーン「あいつら、綾人をTOKYO JUPITERの中へ迎え入れるつもりだったのか!?」
プルツー「そうだよ。でなきゃ、奴らはあんな所に出てこない」
タップ「それが目的だってんなら、何とかしなきゃまずいんじゃないか!?」
デューク「ああ。彼が中に入ってしまったら、僕達は追いかけることが出来なくなる…!」
遙「大丈夫…綾人は戻ってくるわ、必ず」
マリ「戻ってくるって…本当に?」
洸「俺もそう思うぜ、マリ」
マリ「洸…」
エルフィ「何を証拠にそんなことを!」
洸「あの時だって、綾人さんはシンジと一緒に戻ってきたんだ。だから、俺は…あの人を信じる」
エルフィ「……!」
ブライト「…ネェル・アーガマより各機へ。直ちにドーレムを迎撃せよ」
クワトロ「艦長、神名綾人を行かせていいのだな?」
ブライト「ああ。真実を見極めなければならないのは、我々の方ではないようだ」
クワトロ「パンドラの箱の中身を知るのはまだ早いということか…了解した」
綾人「戦闘が始まる…! 俺、どうすればいいんだよ…!?」
久遠「行こう、オリン」
綾人「でも、このままじゃ、みんなが!」
久遠「大丈夫…だから、行こ?」
綾人「………」
〔綾人、TOKYO JUPITERへ移動〕
エルフィ「それが答えか、神名!!」
遙「綾人君…!」
ルリ「各機へ。ラーゼフォンの追撃は中止…速やかに敵機を迎撃して下さい」
<戦闘開始>

<3PP>

綾人「………」
〔D1アリア〕
綾人「…帰るんだ。僕は…」
久遠「………」「ラーララー、ラララーララ、ラララー…ラーララララーララー、ラーララララララー……
〔TOKYO JUPITERの上、量子回廊形成〕
エルフィ「量子回廊が形成されている…!」
遙「…綾人…!」
洸「…ラーゼフォンが行く…!」
久遠「…さよなら、蒼き森の鳥人…こちら側のムーの守り神…」
洸「!」
久遠「あなたと共に、永久の星々の輝きがあらんことを…」
〔綾人、量子回廊上へ移動〕
〔綾人、量子回廊通過〕
〔第4軍ユニット消失〕
〔敵ユニット消失〕

恵「ラーゼフォンの反応、消失! 量子回廊、閉じました!」
ブライト「TOKYO JUPITERへ行ったか、ラーゼフォン…」
クワトロ「………」
ブライト「恵、TERRAへ報告しろ。我が隊はラーゼフォンをロスト…引き続き敵の迎撃を行う、とな」
恵「は、はい!」
ブライト(これで賽は投げられた…。後はお前次第だ、綾人)

<洸vsメトロノーム(赤)>
洸(信じています。綾人さん…。きっとあなたが俺達のところへ戻ってきてくれることを…)

<マサトvsメトロノーム(赤)>
マサト(綾人さん…あの中であなたが何と出会うかは僕にはわかりません…)(でも、きっとあなたならそれに負けないと信じています…)

<エルフィvsメトロノーム(赤)>
遥(綾人君…私も行くわ…。あなたともう一度、東京で出会うために…)

<敵全滅・勝利条件達成>
恵「D1、及びD2の反応、消えました!」
ブライト「よし…各機は直ちに帰還せよ」
〔味方ユニット離脱〕
恵「! ヴァーミリオンが…」
ベガ「遙、エルフィ! どうしたの!?」
遙「…ラーゼフォンを追いましょう、エルフィ」
エルフィ「追う? そうか…!」
遙「ヴァーミリオンには、絶対障壁を突破する機能がある」
エルフィ「普段着の奴がいるのに、TDDユニットを使えるわけないでしょ!」
遙「素人扱いしないでくれる? TOKYO JUPITERの中へ入るのは初めてじゃないのよ」
エルフィ「…かなりキツいよ?」
遙「…覚悟の上よ」
エルフィ「わかった」
遙「…エルフィ」
エルフィ「何?」
遙「…ありがとう…」
エルフィ「…フッ、今さら。ヴァーミリオンからネェル・アーガマへ。ピアサー・シークェンス、起動」「オールコンタクト、ブラックアウト」
ハーリー「まさか、あの人達…!?」
ルリ「TOKYO JUPITERの中へ入るみたいですね」
ハーリー「!」
ブライト「こちら、ブライトだ。…君達の幸運を祈る」
遙「すみません、艦長…」
恵「お、お姉ちゃん…」
遙「心配はいらないわ、恵。必ず戻るから…」
恵「うん…」
ベガ「遙、エルフィ…気をつけて」
遙「ええ…」
エルフィ「無事帰ったら、葛城三佐達と飲みましょう」
ベガ「…わかったわ」
〔エルフィー、TOKYO JUPITER上へ移動〕
エルフィ「ピアサー・シークェンス、フェイズ1起動」「Tマイナス60。ピアサー・フィールド・リゾナンス、コンタクト。フェイズ2、起動」「確率共鳴境界、突破。フィールド・ジェネレーター、出力最大。…行くよ、遙」
遙「ええ…!」
エルフィ「リゾナンス・オン。フリーフォール、開始!」
〔エルフィー、絶対障壁突破〕
〔味方ユニット消失〕

リンダ「ヴァーミリオン、絶対障壁内部へ突入しました…!」
恵「お姉ちゃん…!」
ベガ(みんな…無事で……!)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

綾人「……ここは……」「……ここはどこなんだ……?」「…そ、そうだ……僕は東京に…」「久遠は…どこだ…? それに、母さんは……?」
玲香「…そこにいるじゃない」
綾人「え!? 美嶋…!」
玲香「あなたが会いたい人は、そこに…」
綾人「!!」

三輪「…現在、ゼフォンは世音神殿の中で静止状態にあります。石化の兆候も見られません」
九鬼「麻弥様…」
綾人(……!)(か…母さ…ん…?)
麻弥「…どうしました、九鬼?」
九鬼「ゼフォンに同乗してきた久遠の状態が良くありません。ライフモジュールを長時間着用していなかったため…」
麻弥「原因などわかっています。対策とその効果についてのみ報告なさい」
九鬼「は…」
綾人(母さん……)(これが…真実だっていうのか…? やっぱり、そうなのか…?)

TOKYO JUPITER

エルフィ「…ここが…東京、か…」
遙「見て、空の上に…!」
エルフィ「さっきのドーレム…!」
遙「東京を監視しているとでも言うの…!?」
エルフィ「ここの連中は何故、あれが気にならないんだ…?」
遙「前はあんな物見えていなかった…」
エルフィ「ああ…」
遙「以前より、MUの精神支配が強まっているの…?」
エルフィ「…遙、神名の行く先に心当たりは?」
遙「あるわ」
エルフィ「道案内は出来るの?」
遙「ええ…私の街ですもの。昔、暮らしていた…」
エルフィ「………」「…一つ聞いていい?
遙「何?
エルフィ「何でそんなに神名にこだわる?
遙「………」「…大事な人だから……

綾人「…久遠…」
久遠「…少し…疲れちゃった…。心配しないで…平気だよ」
綾人「平気って…」
〔扉の開閉音〕
麻弥「………」
綾人「か…母さん…」
麻弥「お帰り、綾人。やっと、戻ってきてくれたのね」
綾人「………」
久遠「…麻弥…声を…聞かせて」
麻弥「声を聞いてどうするの?」
久遠「…そっか…」
麻弥「…ナイム・メマ・ネクパ…」
久遠「…エスパ・マサ…」
麻弥「後でまた来るわ。…綾人は先に家へ戻りなさい。私もすぐに行くから」
綾人「………」

浩子「! 神名君!!」
綾人「朝比奈…それに、鳥飼…!」
鳥飼「…久しぶりだな、綾人」
綾人「…あ、ああ…」
浩子「何か…変わったね、神名君」
綾人「そう…かな」
鳥飼「そんな変わるかよ。たった1ヶ月で」
綾人「1ヶ月…?」(…半年なんだよ、外では…)
浩子「学校の先生は何も言わないし…みんな、神名君がいなくなったって全然気にしてないし…」「何か変だって、あたし、ずっと…!」
綾人「朝比奈…」
浩子「あたし、もう一度神名君に会いたかった! 会って、聞いてみたかった…!」
綾人「………」
浩子「でも、あたし…あなたに何を聞いたらいいのかもわかんない…!」「そんなのってある!?」
鳥飼「…いい加減にしろよ。お前、変なことばっか気にしすぎなんだって」「綾人だって、ただ家の用事で旅行へ行ってただけなんだろ?」
綾人「え? あ、ああ…。そうだ、あの…美嶋がいなくなったことは学校で何て言ってる?」
浩子「美嶋…?」
綾人「そう、美嶋玲香。クラスメイトの」
鳥飼「誰だよ、それ?」
綾人「……!」
浩子「美嶋…美嶋…どこかで…?」
綾人「…いい。気にしないで」
浩子「…ほら、ほら! あたし、大事なこと忘れてる!」「その名前、何か聞いたことがあるって気がするもの!」
鳥飼「浩子、いい加減にしろ!」
浩子「ねえ、変なのはあたしなの!? それとも、みんなの方なの!? 教えて、綾人君!!」
綾人「……ごめん、朝比奈。俺…行かなきゃ」
〔歩く足音〕
浩子「綾人君!!」
鳥飼「………」

エルフィ「…何でこんな所に来たの? ここに神名がいるわけ?
遙「ここなんだ、私の通ってた中学…。ここには想い出がいっぱい…」「一緒に通って、一緒に勉強して、一緒に花を育てて…
エルフィ「…そういうことだったの
遙「好きだったんだ、神名君のこと…
エルフィ「今でも?
遙「…あたしは12も年上のお姉さん…。それだけよ
エルフィ「………」「…あ~あ、まんまと私も乗せられたってわけか。…さ、行くよ
遙「え?
エルフィ「乗りかかった船だからね。そのために来たんだろ?
遙「………」

麻弥「………」
綾人「…これが現実…。ここが僕のいた世界…東京…」
麻弥「この世界はあなたのためにあったのよ、綾人。あなた一人のために作られたの」
綾人「僕のため?」
麻弥「でも、あなたは真の奏者のとなるために外へ出た。だから、この世界は変わったの」「あなたに合わせる必要がなくなったの。ね? わかるでしょう」
綾人「………」「…母さんは…いったい、何?」
麻弥「人類がムーリアンと呼ぶ存在…。でも、ほとんどがまだこちらに出て来られないでいる…」「あちら側からサルベージできたのは、わずかな数の者だけ…」「今はまだドーレムかこちらの人間とシンクロしなければ、存在し続けられない青い血の人々…」
綾人「じゃ、じゃあ…」
麻弥「そう、ムーリアンも人。人間なの。怪物じゃないのよ」
綾人「…僕もムーリアンなの?」
麻弥「そうよ」
綾人「小さい頃死んだっていう父さんも?」
麻弥「………」「……愛しているわ、綾人」
綾人「…じゃあ、普段の格好をしてよ」
麻弥「何…?」
綾人「ムーリアンのリーダーとしての格好だよ、母さん…!」
麻弥「………」

浩子(血の色が変わって…みんな、おかしくなってっちゃう…)(それなのに…誰もそれを変だと思わない…。怖いよ、綾人…私、怖い…!)
公安「何者だ、貴様!?」
浩子「え…!?」
公安「ここに何の用だ?」
浩子「あ、あの…私…!」
???(鳥飼)「…その子はいい」
浩子「鳥飼!?」
鳥飼「浩子…何故、ここに来た?」
浩子「鳥飼こそ、何で…!? 何で神名君ちに来てんの!?」
九鬼「…何者なんだ、この女は?」
浩子(軍の人…!? どうして、神名君の家に!?)
鳥飼「こいつは関係ない」
九鬼「しかし…!」
鳥飼「麻弥様に報告することがあるんだろう? さっさと中へ行け」
九鬼「ち……」
〔歩く足音〕
浩子「…鳥飼って…いったい、何者?」
鳥飼「俺は…俺だよ」
浩子「私をずっとだましてたの…!?」
鳥飼「だったら、もっと気楽だったな…!」
浩子「!?」
鳥飼「浩子…俺は…俺は!」
浩子「ちょっと…やだ!」
鳥飼「浩子、綾人のことは忘れろ! 俺と一緒に来るんだ!」
浩子「嫌ぁっ!!」
〔殴打音〕
鳥飼「ぐあっ!!」
浩子「! 血が…!!」
鳥飼「ひ、浩子…!」
浩子「い、嫌…! 来ないでぇっ!!」
〔走る足音〕
鳥飼「待てよ、浩子! どこへ行くんだ!?」

久遠「………」「…迷いの森…目覚めの時を…少年の吐息…ただ白金に輝く…」「ラーララー、ラララーララ、ラララー…ラーララララーララー、ラーララララララー……

九鬼「…麻弥様」
麻弥「何の用です?」
九鬼「ゼフォンが起動し、想定外の自律活動を取っています」
麻弥「では、アレグレットとメトロノームでそれを阻止なさい」
九鬼「はっ」
麻弥「それで…他にも報告することがあるのでしょう?」
九鬼「は、はっ…。もう一つの次元卵が市内に現れました」
麻弥「……!」
九鬼「もしや、あれはもう一つの…?」
麻弥「お前の意見など聞いていません」
九鬼「も、申し訳ありません」
麻弥「…彼女が歌っています。九鬼、病院へ人をやりなさい」
九鬼「わ…分かりました」
麻弥「…綾人、私は総督府へ戻ります。あなたは…」「! どこへ行ったの、綾人…?」

〔走る足音〕
綾人(僕は…ここにはいられない…! もうここには…!)
浩子「神名…君?」
綾人「! 朝比奈!!」
浩子「あ、ああ…神名君…!」
綾人「ど、どうしたんだよ、朝比奈…? そんなケガをして…」「!!」
浩子「見て…あたしの血…。赤いでしょ? ね? 赤いよね…?」
綾人「……あ、ああ……赤いよ…」
浩子「良かった…! 良かった…」
綾人「朝比奈、僕…もうここにいられないんだ。ここにいちゃいけないんだ」
浩子「だったら、あたしもそうだよ…!」
綾人「ごめん、朝比奈、俺…」
浩子「嫌っ! 連れてって! あたしも連れてってぇっ!!」
綾人「あ、朝比奈…!?」
浩子「一人にしないで…! お願い…お願いよぉ…!!」
綾人「…朝比奈…」
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔第4軍ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

綾人「…朝比奈、こっちだ!」
浩子「神名君…あたし…」
綾人「え…!?」
浩子「…あたし…待ってたんだと思う…」
綾人「朝比奈…」
浩子「…神名君を待ってた…。神名君が…いつか、あたしを…」
〔サイレン〕
綾人「!」
〔カーソル、ラーゼフォンを指定〕
浩子「な、何なの、あれ…!?」
綾人「ラーゼフォン…!」
浩子「え…!?」
〔ラーゼフォン、綾人のいる地点へ隣接〕
綾人「…お前…僕を…!?」
〔カーソル、ラーゼフォンを指定〕
綾人「…僕達の居場所はここじゃない…帰る場所はここじゃない…!」「出るんだ、外へ…お前と一緒に…。だから、応えてくれ…!」「ラァーーゼフォーーーーーン!!
〔ラーゼフォンの歌声〕
[デモムービー「ラーゼフォン、真理の眼が開く」]
浩子「…これが…あたし達を…?」
綾人「…そうだ…行こう…」
〔味方ユニット出現〕
エルフィ「! ラーゼフォンが!!」
遙「駄目ぇっ! 綾人ぉっ!!」
〔綾人、気力上昇〕
エルフィ「回廊を開いた!? 外へ出るのか!?」
遙「綾人! 綾人が行っちゃう!!」
〔第4軍ユニット離脱〕
エルフィ「!!」
遙「…行っちゃったよ…神名君…!
エルフィ「紫東!
遙「行っちゃったよぉ…!
エルフィ「しっかりしろ、紫東遙! あんたがしっかりしないでどうするの!?
遙「…!!
エルフィ「ぐずぐずしている暇はない! 私達も外へ出るよ!!」
遙「エルフィ…!」
エルフィ「ここにいても、ドーレムの餌食になるだけだ!」「それに、神名が外へ出たのなら、捜しようはいくらでもあるだろう!?」
遙「え、ええ…!」
エルフィ「行くよ! ピアサー・シークェンス、起動! フィールドジェネレーター、出力最大!」
遙(…綾人君…!)
〔味方ユニット離脱〕
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

麻弥「…そう。彼女はその卵と共に消えたのね」
三輪「はい…」
九鬼「それだけではありません。ゼフォンとTERRAの機動兵器も絶対障壁外へ出ました」「すぐに追撃命令を。外にはあの機械仕掛けの神もいるのです」
麻弥「…ラ・ムーの星はまだ輝かない…。イシュトリの導きと、オリンの行く末を見極めようとしている…」
九鬼「麻弥様!」
麻弥「今、話しかけないで。…殺しますよ」
【シナリオエンドデモ終了】


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