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シーン9 バグラチオン作戦
No.57
Dearest

<ファースト 地球周辺宙域>
ナデシコC受け取りのため、月を目指すネェル・アーガマ隊。
だが、そこにギガノス軍が現れ、ケーンは驚愕の事実を知る
ことになる…。

【シナリオデモ1開始】
ミサト「え…!? ナデシコを戦線から離脱させる!?」
ミスマル「うむ」
ミサト「どういう事なのです? バグラチオン作戦の発動まで、もうすぐだと言うのに…!」
ミスマル「無論、それはわかっておる」
クワトロ(今という時期にナデシコを戦力から外すとは…解せんな)
アムロ(ホシノ少佐達に別任務が与えられるというのか?)
ベン(ナデシコなしでは対ギガノス機動要塞戦やスカルムーン戦で満足に戦えん…)
ミサト「納得のいく理由をお聞かせ願えますか?」
ミスマル「全ては今後の作戦のため…としか言えん」
ミサト「し、しかし、それではあまりに…」
ブライト「…了解しました、司令」
ミサト「ブ、ブライト大佐…!」
ミスマル「すまんな。…それから、ホシノ少佐達に私の所へ来るよう伝えておいてくれたまえ」
ブライト「はっ…」
ミスマル「では、バグラチオン作戦での君達の活躍を期待している」「…というような感じで、話を締めくくりたいのが本音だが…このままでは君達も寝覚めが悪かろう」「以下の話は、そこにいる者達以外には内密に頼む」
ブライト「は、はあ…了解です」
ミサト(お…教えてくれるんだったら、最初からもったいつけなくても…)
クワトロ(…相変わらず、食えん人物だ)
ミスマル「…実は……」

サブロウタ「ナデシコC!?」
ミスマル「そう、三代目のナデシコ。A、B、CのC…」「現在、ネルガル月ドックにおいて、最終チェック中だ」
秋山「君達は残りの旧ナデシコAクルーを集め、バグラチオン作戦の一環として遺跡奪還任務に就いて欲しい」
ルリ「わかりました」
秋山「ただし…敵もこちらの動きに気づいている。ナデシコCの受け取りは一工夫してもらうことになるぞ」
ルリ「はい…そのつもりです」
アオイ・ジュン「僕はクルーの編入手続きとかがあるから、先にマグネイト・テンへ行ってるよ」
プロスペクター「それじゃ、早速手分けして人集めと行きましょうか」「バグラチオン作戦発動まであと3日ですからね」
ルリ「あの…寄り道をしてもいいですか?」
ミスマル「………」
ハーリー(寄り道って…?)
ルリ「作戦前に行っておきたい所が別にあるんです」
ミスアル「うむ………良かろう」

オオイソシティ

ハーリー「…とは言うものの…。これで20人目…歴戦の勇者、また一人脱落、と」
ホウメイ「火星丼お待たせ!」
ハーリー「あ、すみません」
サブロウタ「ハーリー、いちいち不参加者を数えんなよな」
ハーリー「だって…」
サブロウタ「だって、何だよ?」
ハーリー「そんなに昔の仲間が必要なんですか? マグネイト・テンのみんなだっているのに…」
ルリ「必要…」
ハーリー「べ、別にいいじゃないですか! ナデシコCは僕達だけで大丈夫ですよ!」
ルリ「………」
ハーリー「リタイアした人達だって、今の生活があります!」「何が何でも懐かしのオールスター勢揃いする意味があるんですか?」
サブロウタ「ハーリー、いい加減にしろ」
ハーリー「ねえ、艦長! 答えて下さいよ!」
ルリ「………」
ハーリー「僕はそんなに頼りないですか!? 艦長!」
ルリ「……ホウメイさん、おかわり」
ホウメイ「あいよ!」
ハーリー「う…ううう…」「うわぁぁぁぁん!!」
〔走る足音〕
サブロウタ「おい、ハーリー! 金払えよ! ハーリー!!」
ホウメイ「いいのかい? 追いかけなくて…」
ルリ「いいんです」
ホウメイ「本当に?」
ルリ「私達だけでは敵には勝てない…。次の作戦じゃ、多分戦力を分散することになりますから」「それはあの子だってわかってるはずです」
ホウメイ「わかっていても、割り切れないものだってあるよ?」
ルリ「………」
ホウメイ「そう、人間だから。あの子はヤキモチやいてるね」「昔のあんたの仲間に。昔のナデシコって奴にさ…」
ルリ「………」
サブロウタ「ヤキモチか…。さて、どこから捜すかねェ」

ハーリー「う…ううう…。艦長のバカ…バカバカ…」「バカはいいけど、結局宿舎には戻らなきゃならないし…」「どういう顔してあの2人に会えばいいんだろ…」
〔柔らかい感触の音〕
ミナト「あらま、大胆」
ハーリー「ご、ごごご、ごめんなさい!」
ミナト「ん~?」
ハーリー「な、何です?」
ミナト「なぁんだ、ベソかいてるんだ。じゃ、道を聞いてもそれどころじゃないよね」
ハーリー「な、何をおっしゃるウサギさん! ささ、行きましょう!」「僕だって、軍人の端くれ! この辺りの地理はバッチリです!」
ミナト「そう? 『日々平穏』ってお店なんだけど」
ハーリー「え!?」
ミナト「どうしたの?」
ハーリー「知ってるけど…その…今、行くと決まりが悪くて…」
ミナト「…あなた、ハーリー君?」
ハーリー「え!?」
ミナト「そうか、やっぱりね」
ハーリー「やっぱりって…」
ミナト「ルリルリからの手紙でね、君のこといっぱい書いてあったからね、ピピンときたの」
ハーリー「僕の?」
ミナト「そう。私に弟が出来ました…私と同じような身の上ですが、明るくて元気な子です、って」
ハーリー「もしかして、あなたもナデシコの…?」
ミナト「甘えちゃえよ、弟クン」
ハーリー「え?」
ミナト「ホラ、お迎えが来たわよ」
ルリ「…ハーリー君、帰ろう」
サブロウタ「勘定、割りカンだぞぉ!」
ハーリー「艦長ぉ…サブロウタさん…」

ホウメイ「…久しぶりだね」
ミナト「ホントに」
ホウメイ「…あんたも乗るのかい? ナデシコCにさ」
ミナト「………」
ホウメイ「話、来たんだろ?」
ミナト「プロスさんから連絡もらった時はルリルリの様子だけ見て帰っちゃおうかと思ってたけど…」「頭の上にはわけわかんない街が浮いてるし…」「何より、あの子見てたらそうも言ってらんない…」
ホウメイ「そうだね、かなり無理してる。顔には出してないけどね」「艦長としての責任、任務の遂行、今の地球圏の状況…」
ミナト「こういう時に、あの子もほげーっと出来ればね」「艦長、か…」

ルリ「…マキビ・ハリ少尉」
ハーリー「はいっ!」
ルリ「特別任務です…」「明日午前8時、長距離ボソンジャンプにてネルガル月工場に直行…」「ナデシコCの最終チェックをして下さい」
ハーリー「月ですか? チューリップは使えませんよ?」
ルリ「A級ジャンパーのナビゲーションによる単体ジャンプです」
ハーリー「え!? で、でも、A級ジャンパーの人達は…!」
ルリ「時間がありません。先に行って、すぐにナデシコCを使えるようにしておいて下さい」
ハーリー「か…艦長達は?」
ルリ「ネェル・アーガマで合流します」「…オモイカネをよろしく」

火星極冠遺跡イワト

草壁「…これは大成功と言っていいのかね、ヤマサキ君」
ヤマサキ「はい…」「イメージ伝達率98%、これでナビゲーターのほぼイメージ通りの地点に跳べますよ」
草壁「そうか」
ヤマサキ「今回の成功の鍵は…ずばり、これです」
シンジョウ「『うるるん』?」
ヤマサキ「そ。8月号です。地球じゃ、人気が高いんですよ」
草壁「少女マンガとボソンジャンプ…わかりやすく説明してもらおうか」
ヤマサキ「まァ、この本を見て下さい」「あなたは変わってしまったのでしょうか…」
草壁「そういう自分も…」
シンジョウ「変わっていくのが怖い…」
草壁「今日はお祭り?」
ヤマサキ「あ、それ…次のマンガです」
シンジョウ「心が離れていく2人…。次回、9月号に続く…」
ヤマサキ「とりあえず、ここまで」
草壁「う~む…」
ヤマサキ「今までのシステム暴走の原因はずばり、夢です」
シンジョウ「夢?」
ヤマサキ「我々のイメージをボソンジャンプシステムに伝える人間翻訳機、ミスマル・ユリカ…」「彼女の見る夢がある種のノイズとしてシステムの暴走を引き起こしていたのです」
草壁「………」
ヤマサキ「さて、お立ち会い!」「従来はミスマル大佐の夢に負けないように入力側のイメージも増幅する方法を取っておりましたが…」「今回はラブラブなイメージをミックスしてみたのです」
シンジョウ「なるほど…」
草壁「そのための『うるるん』か」
ヤマサキ「はい。女の子の夢を逆利用、今頃あの子は彼氏とデートってな感じでイメージ伝達率もウナギ昇り…」「まさに我らが技術の勝利ですナ」「じゃァ、その勝利の成果をお見せしましょう」
ユリカ「………」「……………」

ユリカ「ねえ!」
???(アキト)「………」
ユリカ「ねえ、アキト!」
アキト「………」
ユリカ「アキトはどこへ行きたいのォ!?」
アキト「…秩父山中」(同時)
北辰「……秩父山中」(同時)
〔画面、発光〕

北辰「………」
北辰衆「おお、隊長!」
北辰「決行は明日…」
北辰衆「隊長のただ今のジャンプがその証拠ですな」
北辰「うむ…。もはや我らにとってゼオライマーやダイモスは不要の物となった」「そして、各ポイントの綿密なるデータの収集が今こそ役に立つ」
北辰衆「…我らのこの後の任務は?」
北辰衆「高見の見物?」
北辰「いや、我らは本来の任務に戻るまで」
北辰衆「では…」
北辰「人形と試験体……」「…ラピス…」

ハーリー「…マキビ・ハリです。よろしく」
イネス「よろしくね」
ハーリー「あの…。A級ジャンパーの人に会うの、初めてです」
イネス「そう…」
ハーリー「もしかして…あなたもナデシコAに?」
イネス「………」「…行き先のイメージは私が行います」「あなたは気を楽にして、目を閉じて…楽しいこと、嬉しいこと…何でもいいわ、とにかくリラックス」
ハーリー「リラックス、リラックス…」
イネス「マキビ君、行くよ。月へ…!」
ハーリー「はい…!」
〔画面、発光〕

オオイソシティ

ミナト「どうしたの?」
ルリ「ハーリー君、月に跳んだ頃です」
ミナト「だから、お見送りしてあげなって言ったのに」
ルリ「三度目は嫌です」
ミナト「え?」
ルリ「非科学的ですが、ゲンかつぎです」
ミナト「……意地っぱり」
〔走る足音〕
アキト「………」
ミナト「!!」
ルリ「………」
ミナト「……アキト……君?」
アキト「………」
ルリ「…今日は三回忌でしたよね。イネスさんの…」
アキト「………」
ルリ「もっと早く気づくべきでした…」
ミナト「え?」
ルリ「あの頃、死んだり、行方不明になったのはアキトさんや艦長、イネスさんだけではなかった…」「ボソンジャンプのA級ランク…目的地のイメージを遺跡に伝えることが出来る人、ナビゲーター…」「みんな…火星の後継者に誘拐されていたんですね?」
ミナト「誘拐!?」
アキト「………」
ルリ「この2年あまり、アキトさん達に何が起こっていたのか…私は知りません」
アキト「…知らない方がいい」
ルリ「私も知りたくありません」「でも…でも、どうして教えてくれなかったんですか? 生きてるって…」
アキト「…教える必要がなかったから」
ルリ「………そうですか」
ミナト「あんた、何てこと言うのよ!!」
アキト「………」
ミナト「それでよくあの時、この子を引き取るなんて言えたわね!!」「謝りなさい、アキト君! 謝って!」「この子はね、アキト君のことをホントは…!」
〔銃を構える音〕
ミナト「!?」
アキト「………!」
〔錫杖の鈴の音〕
北辰「……迂闊なり、テンカワ・アキト。我々と一緒に来てもらおう」
北辰衆「………」
北辰衆「………」
ミナト「な、何、アレ…? 時代劇?」
アキト「………」
〔銃声×2〕
北辰「無駄だ。…重ねて言う。一緒に来い」
アキト「………」
ミナト「ア、アキト君…!」
アキト「あんた達は関係ない。とっとと逃げろ」
ルリ「こういう場合…逃げられません」
ミナト「そ、そうよねェ~」
北辰衆「…女は?」
北辰「殺せ」
北辰衆「小娘は?」
北辰「あやつは捕らえよ。ラピスと同じく金色の瞳…人の技にて生み出されし白き妖精」「地球の連中はほとほと遺伝子細工が好きと見える。…滅び去りし鉄甲龍の如くな」
ルリ「………」
北辰「汝は我が結社のラボにて、栄光ある研究の礎になるがよい」
ルリ「!」「あなた達ですね…! A級ジャンパーの人達を誘拐していた実行部隊は?」
北辰「そうだ…我々は火星の後継者の影。人にして人の道を外れたる外道」「全ては新たなる秩序のため…!」
???(月臣)「ハッハッハッハッハ!」
北辰衆「何奴!?」
月臣「新たなる秩序…笑止なり」「…確かに破壊と混沌の果てにこそ、新たなる秩序は生まれる。それ故に産みの苦しみ味わうは必然」「しかし! 草壁に徳なし」
北辰「久しぶりだな、月臣元一朗。木星を売った裏切り者がよく言う…」
月臣「そうだ。友を裏切り、木星を裏切り…今はネルガルの犬」
ミナト「……!」
〔銃を構える音〕
???(ゴート)「…久しぶりだな、ミナト」
ミナト「え? え? あんた、どこから出てきたのよ!?」
ゴート「墓の後ろからだ」
ミナト「あ、そう…アハ、ハ…」
月臣「ここは死者が眠る穏やかなるべき場所…大人しく投降せよ、北辰」
北辰「しない場合は?」
元一朗「地獄へ行く」
北辰「そうかな? …烈風!」
北辰衆「おう! しぇぇぇぇぇぇあッ!!」
〔走る足音〕
月臣「………」
〔殴打音〕
北辰衆「ぐおあっ!!」
月臣「木連式抜刀術は、暗殺剣に非ず」
〔人の倒れる音〕
ミナト「うっそぉ~!」
アキト「木連式柔…」
ミナト「え!?」
月臣「邪なりし剣、我が柔には勝てぬ。北辰、投降しろ!」
北辰「…跳躍」
〔ボソンジャンプの音〕
〔画面、発光〕
〔発光、収束〕

ゴート「ボソンジャンプか…!」
ルリ「単独の…ボソンジャンプ」
アキト「…奴らはユリカをおとした」
ルリ「え?」
アキト「草壁の大攻勢も近い…だから」
ルリ「だから?」
アキト「君に渡しておきたい物がある」
ルリ「これは……テンカワ特製ラーメンのレシピ…」
アキト「………」
ルリ「私…こんな物もらえません!」「それはアキトさんがユリカさんを取り戻した時に必要な物です!
アキト「もう必要ないんだ」「君の知ってるテンカワ・アキトは死んだ…。彼の生きた証、受け取って欲しい
ルリ「それ、カッコつけてます
アキト「違うんだよ、ルリちゃん…
ルリ「………」
アキト「奴らの実験で頭ン中かき回されてね。それからなんだよ……
ルリ「!!
アキト「特に味覚がね…駄目なんだよ」「感情が高ぶると、ボーッと光るのさ。マンガだろ?
ルリ「………」
アキト「もう、君にラーメンを作ってあげることは出来ない…

GEAR本部

トーレス「…7…6…5…」
〔時計の時報〕
トーレス「バグラチオン作戦、フェイズ1、スタート!」
〔レーダー反応〕
ブライト「いよいよだな。旧ナデシコクルーは集結しているのか?」
アオイ・ジュン「はい。手続きも全て完了しています」
ミサト「それで…私達はネェル・アーガマでネルガルの月工場まで行けばいいのね?」
ルリ「そうです。そこでナデシコCを受け取ります」
クワトロ「月までのコース上に現れる可能性が高い敵はギガノス軍と火星の後継者か…」
ミサト「ええ」
ブライト「…本艦の発進まであと1時間だ。各員は配置につけ」
ミサト「はい」

ユキナ「ヤッホー! みんな、久しぶり! 元気だった?」
リョーコ「おう、おめえも相変わらずだな」
ヒカル「ユキナちゃんもナデシコCの乗艦、志願したんだ?」
ユキナ「うん、そだよ」
ミナト「ちょっと、ちょっと! 何であんたがここにいるの!?」
ユキナ「ミナトさん、私に黙って行こうなんて甘いよ」
ミナト「誰にこの話を聞いたの!?」
ヒカル「そんなの決まってんじゃない?」
リョーコ「ああ、あいつだよなぁ…きっと」
ユキナ「えへへ…そういうこと」
ミナト「あんたは学校があるでしょ! 早く帰りなさい!」
ユキナ「今、夏休みだよ」
ミナト「部活は!? インターハイがあるでしょ!」
ユキナ「そんなの、あのお化け都市が出てきた時点で中止だって」
ミナト「バカ! 帰りなさい!」
ゴート「まあ、待て」
ミナト「!」
ゴート「彼女を乗せたのにはわけがある」
ミナト「わけ!?」
ゴート「ああ、出発前の無用なトラブルを避けるためだ」
ミナト「無用ォ!?」
ゴート「まあ、聞け。あの子は木連の英雄、白鳥九十九も妹だ」「火星の後継者が狙うとしたら、次はあの子かも知れん。一人にしておく方が危険だ」
ミナト「あ…」
リョーコ「一理あるな。さぁ、さっさと支度しようぜ!」

プロスペクター「行ってしまいましたな、マグネイト・テンの皆さん…」
ホウメイ「今度は見送る側になっちまったね…」
プロスペクター「………」
???(メグミ)「ホウメイさん、プロスさん…お久しぶりです」
ホウメイ「あんたは…」
プロスペクター「彼女には別の任務のために地球に残っていただいたのです」
ホウメイ「別の任務?」
プロスペクター「さ、行きましょうか…」

星見町

スバル「………」
アブゾルート(スバル様…機嫌悪いダワ…)
グルメイ(やっぱり、凰牙のパイロットが逃げてったことを怒ってるバリか?)
ウィッター(スバル様、あいつと仲良かったジャン。だから、余計に腹が立つジャン)
ゼロ「いかがされました、スバル様? 気分がすぐれないご様子ですが…」
スバル「生まれ変わらせたと…そう言っただろう、お前は?」
ゼロ「………」
スバル「なのに何故だ!? どうしてあいつは…北斗は記憶を取り戻したんだ!?」
ゼロ「確かに私はそう申しました。が、どうやら失敗したということですね」「凰牙が取り戻せぬというのもだいぶ誤算ではありますが、まあ、それも致し方ございません」
スバル「北斗…」
ゼロ(これももう使えぬか…)(そして…もはや、そう時はない…)「スバル様、私は次の作戦に出ます」「こうなった以上、凰牙も電童も共に敵として倒すことになりましょう。スバル様もそうご承知下さいませ」
スバル「待て、ゼロ…。…僕が行く…!」
ゼロ「スバル様が?」
スバル「凰牙と戦うというなら僕が行く…」
ゼロ「しかし…」
スバル「うるさい! あいつを…凰牙を倒すというなら、僕が直接この手で倒す!」
ゼロ「…わかりました。では、そのように手配を…」

ギガノス機動要塞

草壁「…機は熟した。明日1200、我々は『プラン甲』を実行に移す」
ドルチェノフ「いよいよ動くか。では、ボソンジャンプシステムの制御が可能になったということだな?」
草壁「そうだ。ミスマル・ユリカという翻訳機を使ってな」
ドルチェノフ「蜥蜴戦争を終結に導いたかつてのナデシコ艦長が、今や地球圏に混乱をもたらす存在となったか…」「フフフ、皮肉なものだ」
草壁「これで我らは一気に形成を逆転させることが可能となる」
ドルチェノフ「うむ。貴様らがボソンジャンプで地球各地の政治拠点に機動兵器を送り込めば…」「MUの空中都市出現で混乱している地球連邦や連邦軍に致命的な一撃を与えることが出来る」「そうなれば、我がギガノスが劣勢を覆すのも容易なことよ」
草壁「ただ、懸念事項が一つある」
ドルチェノフ「何だ?」
草壁「マグネイト・テンだ。こちらの密偵が得た情報によれば…」「新たなナデシコ級が彼らのために用意されているとのことだ」
ドルチェノフ「ナデシコの新型など、何を恐れることがある?」「ヒサゴプランと遺跡は貴様らが抑え、ボソンジャンプに必要なA級ジャンパーは奴らの中にはおらぬ」「その上、ゼオライマーも火星までの跳躍は不可能という話ではないか…」「つまり、奴らは今まで通り、超長距離の跳躍など出来ん。もう我らは勝ったも同然なのだぞ?」
草壁「…念には念を押しておきたい。貴公にはマグネイト・テンと新型ナデシコを殲滅していただこう」
ドルチェノフ「フン…。言われずともそのつもりだが、タダでというわけにはいかんぞ?」
草壁「わかっている。そちらにも積尸気を送ろう」
ドルチェノフ「よかろう。ならば、我らが先に動く。貴様も万事ぬかりがないようにな」
草壁「…全ては新たなる秩序のために」
〔通信を切る音〕
ドルチェノフ(クックック…今までこの暗礁宙域で耐え忍んできた甲斐があったわ)「…現状の連邦宇宙軍の動きを報告せよ」
ギガノス兵「はっ。敵は4つの宙域において戦力を集結中です」
ドルチェノフ「ふむ…。この機動要塞やベガ星連合軍の基地を同時に叩く気か」「では、マグネイト・テンは?」
ギガノス兵「そのいずれかのポイントへ赴くため、地球にて母艦の打ち上げ準備をしていると思われます」
ドルチェノフ「そうか…」(…ネルガル重工は月の不可侵区域にある…。奴らはそこへ直接向かうつもりだな)「よし…マグネイト・テンの動きを追い、特別迎撃部隊を派遣せよ。例の量産機も込みでな」
ギガノス兵「よ、よろしいのですか? あれはまだ調整が完全では…」
ドルチェノフ「構わん。マグネイト・テンを倒すために、手段を選ぶつもりはない」「それから…あれも使うぞ」
ギガノス兵「あれと申されますと…?」
ドルチェノフ「ドラグナーを倒すために、草の根を分けて捜し出したあの女だ」
ギガノス兵「りょ、了解です」
ドルチェノフ(フフフフ…次の戦いは短時間で決着がつく)(数の面では連邦側が勝るとは言え、ボソンジャンプを使ったピンポイント攻撃には耐えられまい…)(後は…いかにして火星に巣くう木連の亡霊共を始末するか、だな)

???(アオイ)「………」
〔扉の開閉音〕
ドルチェノフ「…フフフ…お元気そうで何より。兵達の待遇には満足していただいておりますかな?」
???(アオイ)「………」
ドルチェノフ「今日は是非ともあなたに聞いていただきたいお願いがありましてな…」「戦いの終結を早めるために協力していただきたい」
???(アオイ)「………」
ドルチェノフ「ワシは戦力の格差がはっきりした戦いが嫌いでしてな」「そこで、あなたから敵に休戦を呼びかけていただきたい。投降者を迎え入れる用意があることを…」
???(アオイ)「…本当の狙いは何なのです? 私をわざわざ捕虜収容所からここへ連れてきたのは何のためなのです…!?」
ドルチェノフ「いやいや、他意はありません。あなたには連邦へ休戦勧告を流して欲しいだけです」
???(アオイ)「………」
ドルチェノフ「あなたの声は、スペースコロニー・アルカードの女性管制官として…」「すでに多くの者達の耳に馴染んでおり…しかも気品と重みがある」「故に、アオイ・ワカバ殿…あなたの声は休戦勧告を伝えるのに相応しいのです」
ワカバアオイ)「………」
【戦闘マップ1終了】


サブタイトル
Dearest


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
トーレス「艦長、まもなく本艦は静止衛星軌道上に差し掛かります」
ブライト「月へのコースを再確認。…他の連邦軍部隊はどうなっている?」
恵「バグラチオン作戦のフェイズ2へ移行…現在、4つの所定宙域へ集結中です」
ミサト「敵が上手くそっちの方へ気を取られてくれるといいんだけど…」
ルリ「あまり期待は出来ませんよ。私達、今までさんざんオトリの役をやってきましたから」
ミサト「そうね…。やっぱ、こっちを狙ってくるわよね」
トーレス「ふ、不吉なことを言わないで下さいよ」
ミナト「何だったら代わってあげようか? 一応、こう見えても経験あるのよ?」
トーレス「け、経験って何のです?」
ミナト「さぁ~、何かな~?」
ゴート「…彼女は元ナデシコAの操舵士だ」
トーレス「え!?」
ゴート「ミナト、お前もこの非常時に余計な口を挟むんじゃない」
ミナト「あはは、ゴメンね」
クワトロ「…ブライト艦長、念のために出撃命令を出してくれ」「敵はボソンジャンプを使って仕掛けてくるかも知れん。彼らが現れてからでは対応が遅れる」
ブライト「そうだな…」
〔レーダー反応〕
ブライト「!」
クワトロ「現れたか!」
リンダ「進路前方に敵影を確認!」
ブライト「ボソン粒子反応は!?」
リンダ「ありません! 識別はギガノス軍です!」
〔敵ユニット出現〕
サブロウタ「おーおー、残り少ない戦力をあんなに割いちゃって、まァ」
アオイ・ジュン「こっちが本命だと気づかれたのか?」
サブロウタ「っつーか、向こうにゃ今までの恨み辛みってもんが積み重なってるだろうからなぁ」
ヒカル「その上、月まで新型艦を取りに行こうってんだから、仕方ないよね」
ブライト「各機、直ちに発進! 敵機を迎撃せよ!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
ケーン「ギガノス野郎共め、ちょっとやそっとで俺達を止められると思うんじゃねえぞ!!」
ギガノス兵「こちらシルバーウルフ隊! D-1の出撃を確認! 繰り返す、D-1の出撃を確認!」「援軍が到着次第、例の作戦を開始する!」
<戦闘開始>

<3EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
スバル「北斗…!」
北斗「あの機士…! スバルなの!?」
ベガ「それにゼロまで…!」
ケーン「チッ、面倒な時に来やがって!」
ゼロ「さあ、スバル様…お言葉通り、北斗と凰牙を」
スバル「わかっている。ゼロ、お前は手を出すなよ」
ゼロ「はい。ここで見守らせていただきます」
北斗「そんな…! スバル、どうして!?」
銀河「どうしてもこうしてもあるかよ! あいつはガルファなんだぞ!」
北斗「で、でも! あの子は僕らと同じ人間なんだよ!」
銀河「それ以前に敵だろ! お前、あいつからどんな仕打ちを受けたか忘れたってのかよ!?」
北斗「………」
スバル「さあ、僕と戦え! 北斗!!」
北斗「スバル…!」
〔北斗、スバルへ接近〕
銀河「北斗!?」
北斗「ごめん、スバルは僕に任せて!」
銀河「任せてって、お前…!」
北斗(きっとあの子は僕と同じでガルファに操られているんだ…!)(だから、何とかして助けなきゃ…!)

<ギガノス軍全滅or5EP・敵増援2出現>
〔レーダー反応〕
恵「前方に熱源反応! 大型のメタルアーマーだと思われます!」
ミサト「大型!?」
〔敵ユニット出現〕
タップ「ゲ! あいつは!!」
ケーン「グン・ジェムが乗ってたギルガザムネじゃねえか!!」
美久「敵はあんな物を量産していたの…!?」
ライト「な~る…。あれがあちらさんの切り札ってわけね」
鉄也「だが、それを俺達に切った時点でギガノスは追い詰められていると判断できるな」
ケーン「ああ。あいつはちと厄介な相手だが、今の俺達なら…」
〔通信を入れる音〕
リンダ「艦長! 敵側より通信が入ってきています!」
ブライト「何…!? 回線を開け!」
リンダ「はい!」
???(アオイ)「…連邦軍将兵の皆さん…。ドルチェノフ総統からのメッセージをお伝えします…」
ケーン「!?」
ミサト「女性の声…!?」
ケーン(ま、まさか…!?)
タップ「おい、ライト。今の声…どっかで聞き覚えがねえか?」
ライト「言われてみれば…」
???(アオイ)「総統はこれ以上の戦闘を望んではおりません。また、こちらには休戦の話し合いをする準備があります」
リョーコ「今さら休戦だあ!? やるだけやっといて、冗談じゃねえ!」
アムロ「…何かの罠だと考えるのが妥当だな」
クワトロ「ああ。火星の後継者達が次の行動に移るための時間を稼ぐつもりかも知れん」
???(アオイ)「…投降する将兵には受け入れの用意があります。繰り返します…投降する将兵には受け入れの用意が…」
ケーン(こ、この声は…!)(お、おふくろ…!?)
タップ「思い出した…! ケーン、あの声…お前のおふくろさんに似てると思わないか?」
ケーン「じょ、冗談じゃねえ! 冗談じゃ…!!」
タップ「けど、お前のおふくろさんはアルカードを脱出した時、行方不明になったままだ。もしかしたら…」
ライト「タップ!」
タップ「あ…す、すまねえ…!」
ケーン「………」
ブライト「トーレス、敵の様子は?」
トーレス「臨戦態勢を取っています。ここで戦闘を休止する意思は見受けられないと判断しますが…」
「やっぱり、罠…!?」
ブライト「ローズ、大至急、参謀本部に確認を取れ」
ローズ「は、はい!」
ケーン(いったい、どういうことなんだ…!?)
〔通信を入れる音〕
ケーン(! 何だ? 特殊コードの指向性通信…!?)
???(ギガノス兵)「…ケーン・ワカバ…ケーン・ワカバ、聞こえるか?」
ケーン「誰だ、てめえ!?」
???(ギガノス兵)「誰でもいい。それより、今の通信を聞いたな?」
ケーン「何だと!? ま、まさか…!!」
???(ギガノス兵)「そう、そのまさかだ。お前の母親、アオイ・ワカバの身柄はギガノス機動要塞で預かっている」
ケーン「!!」
???(ギガノス兵)「母親の命を惜しくば、ドラグナーと共に投降しろ」
ケーン「ふざけんじゃねえ! おふくろがてめらの所にいるっていう証拠はどこだ!?」
???(ギガノス兵)「…信じるか信じないかはお前次第だ。投降しろ…お前のママが待っているぞ…」
〔通信を切る音〕
ケーン「くそっ…!!」
タップ「おい、ケーン! どうしたんだ!?」
ケーン(ち、ちくしょう…! ちくしょう…っ!!)
〔ギルガザムネ隊、前進〕
恵「敵メタルアーマーが動きました! こちらを攻撃するつもりのようです!」
ブライト「やはり、罠か! 全機、迎撃せよ!!」
ケーン(く、くそっ! 俺は…俺はどうすりゃいいんだ!?)

<アレンビーvsギルガザムネ>
アレンビー「こいつに装備されているシステムはバーサーカーシステムと同じだ…!」「人間の心まで兵器に組み込もうとするギガノス…! あたしは絶対に許さないよ!!」

<ケーンvsギルガザムネ>
ケーン(おふくろ…本当にギガノスにいるのか…)
ライト「どうした、ケーン!? 戦いに集中しろ!」
ケーン「お、おう!!」

<タップvsギルガザムネ>
タップ「へ! 今の俺達相手にこんなものをぶつけても焼け石に水ってやつだぜ!」「もっともグン・ジェムの野郎が量産されてたらヤバかったけどな!」

<ライトvsギルガザムネ>
ライト「どうやらこいつも思考コントロールシステムを装備してるらしいが…」「相手がグン・ジェムでなければどうということはないぜ!」

<銀河vsスバル>
銀河「こんちきしょう! また北斗に手を出してみろ! 今度はただじゃおかないからな!!」
スバル「電童のパイロット…お前は北斗の何なのだ…」

<北斗vsスバル(1回目)>
北斗「スバルッ!!」
スバル「北斗…! お前は僕が倒す!!」
北斗「やめて、スバル! 僕は君とは戦いたくない!!」

<北斗vsスバル(2回目)>
スバル「お前はやっぱり僕の敵なんだ…!」
北斗「そうだけど…そうかもしれないけど…!」「でもやっぱり、スバルとは戦えないよ…戦いたくない!」
スバル「何だと…!?」
北斗「スバルこそ、何でガルファなんだよ!?」
スバル「!」    
北斗「君だって人間なのに…! 何で君が人類を滅ぼそうとするガルファなんだ!?」
スバル「僕はガルファ皇帝の子だ! 邪悪なお前達人類を滅ぼすのが、ガルファの使命だ!」
北斗「だから、何で人類が邪悪なの!? それに、何で君が皇帝の子なんだよ!?」
スバル「何!?」
北斗「勝手にいきなり地球を攻撃してきて…! ガルファの方がよっぽど悪いじゃないか!」「なのに、何故!?」
スバル「うるさいっ!!」

<北斗vsスバル(3回目)>
北斗「僕達…話すことだって、一緒に遊ぶことだって出来たのに…!」
スバル「!」
北斗「なのに、何でこんな風に戦わなくちゃならないんだ!?」
スバル「ほ、北斗…!」
ゼロ(やはり、スバルでは無理か…)

<スバルHP30%以下>
スバル「うぐっ…!」
北斗「もうやめよう、スバル! 僕達で戦うことなんかない!」
スバル「くう…う…!」
ゼロ「スバル様」
スバル「ゼ、ゼロ…」
ゼロ「もういいかげん、気もお済みでしょう」
スバル「何だと…!?」
ゼロ「そろそろ倒していただきましょう…お言葉通り、凰牙を」
〔スイッチの入る音〕
スバル「! コントロールが!?」
〔スバル、北斗へ隣接〕
〔北斗&スバル、前進〕

北斗「うわああっ!!」
ベガ「北斗っ!!」
北斗「み、身動きが取れない!?」
スバル「くそっ! 何だ、ゼロ!? これは何だ!?」
北斗「スバル…!?」
スバル「ゼロ、どういうことなんだ!?」
ゼロ「…レガシーはそのまま自爆致します」
スバル「何ぃっ!?」
ゼロ「その状態なら、凰牙のパイロットも脱出は不可能でしょう。あなたでもこれならば確実に凰牙を倒せます」
スバル「何だと…!? ゼロ、お前は僕を…!?」
ゼロ「スバル様におかれましても、その身と引き替えにご使命を果たされますことを…」「皇帝陛下もさぞやお褒め下さいますでしょう」
スバル「!!」
ゼロ「凰牙もパイロットも我らガルファが使えぬのであれば、意味がないのです」
スバル「ゼ、ゼロォォォォッ!!」
ロム「奴め、あの子を捨て駒にする気か!?」
デューク「北斗君! すぐにそいつから逃げるんだ!!」
北斗「で、でも、スバルが!!」
スバル「………」
北斗「スバル! どうしたんだよ、スバル!!」
スバル「……爆弾がある……」
北斗「えっ!?」
スバル「…それで凰牙を倒せと……ぼ、僕は…ガルファの…王子なのに…」
銀河「北斗、輝刃を呼べ! それで機士をブッ飛ばすんだ!!」
北斗「! わ、わかった!!」
〔キバドライブ、インストール〕
〔北斗、変形〕
〔スバルに爆発〕
〔北斗、スバルから離脱〕

スバル「……!!」
北斗「スバル! 飛んで!!」
スバル「北斗…!?」
北斗「僕、ちゃんと受け止めるから! 早くっ!!」
スバル「でも、僕は…君の…
北斗「友達だろ!?
スバル「!!」
北斗「飛べぇぇぇっ! スバルーーーーーッ!!
スバル「! ええいっ!!
〔敵ユニット撃破〕
銀河「北斗ぉぉっ!!」
北斗「…大丈夫だよ、銀河。僕も…スバルも…」
銀河「お、おめえ…」
ゼロ「フッ…人とはつくづく度し難いものですね…」「いいでしょう。本星の到着も近い…いずれにせよ、あなた達人間の命運はもう決まっているのですからね」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
恵「戦闘エリア内の敵反応、全て消えました!」
ブライト「各機、警戒態勢のまま待機。トーレス、月へのコースを再設定しろ」
トーレス「了解!」
プルツー「………」
ナナ「? どうしたの、プルツー…?」
プルツー「何だろう…嫌な予感がする…」
ナナ「え!?」
プルツー「何かが来る…何かが…!!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

マルガレーテ「何です…!? おひい様と私をこのような所へ連れ出して、いったい何を…!?」
ヤマサキ「いえいえ、ようやく我々のプラン甲の準備が整いましてね…」「是非、お二方に歴史的瞬間へ立ち会っていただこうと思いまして」
エリカ「! まさか、あなた達は小バームのワープ装置を…!?」
ヤマサキ「ああ、あれはもう必要がなくなったのですよ…」「代わりに我々はもう一人の姫君を手に入れたのでね」
ユリカ「………」
エリカ「か、彼女は!?」
ヤマサキ「そう。あなたもご存じのミスマル・ユリカ大佐…今は遺跡の翻訳機と言ったところですナ」
ユリカ「な、何ということを…!!」
ヤマサキ「苦労したんですよ? 彼女を『説得』するのは」
エリカ「説得ですって!? あなた達は人間を何だと思っておられるのです!?」
ヤマサキ「ま、彼女の場合は貴重な研究材料ですな」「おかげで、我々はボソンジャンプの制御が可能になったというわけでして」
エリカ「……!!」
ヤマサキ「さて…そろそろ時間です。これからの顛末、特等席でじぃっくりとご覧あれ」
草壁「…勇者達よ、ついに時が来た!」「地球圏は今、MUやガルファなどの外敵の脅威にさらされ、未曾有の危機を迎えている!」「今こそ我らが立ち、新たなる秩序を構築し…それらの敵を駆逐せねばならぬ!」「時代は…人々は我ら火星の後継者を必要としているのだ!」
ヤマサキ「………」
シンジョウ「………」
草壁「重ねて言う…」「これは明らかに宇宙規模の反乱である!」「地球連合憲章の見地から見れば、まさしく平和に対する脅威であろう!」「我々は悪である! しかし、時空転移は新たなる世界、新たなる秩序の幕開けだ!」「さあ、勇者達を導け!!
ユリカ「………」
〔演算ユニットの稼働音〕
火星の後継者「…イメージ…!」
火星の後継者「…目標、地球連邦本社ビル!」
火星の後継者「目標、連邦軍参謀本部!」
火星の後継者「目標、連邦軍集結ポイントD2258!
ヤマサキ「伝達促進プログラム、入力開始。モードはマルチ。イメージ伝達率、再確認」
ユリカ「………」(……アキト……。アキトはどこへ行きたいの……?)
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔レーダー反応〕

恵「か、艦長! 右舷にボソン粒子反応が!!」
ブライト「何っ!?」
〔ボソンジャンプ〕
〔敵ユニット出現〕

リョーコ「あ、あれはっ!?」
ミサト「火星の後継者!?」
ベガ「まさか、ボソンジャンプを物にしたというの!?」
火星の後継者「ネェル・アーガマを確認! 一気に殲滅する!!」
〔レーダー反応〕
ミサト「今度は何!?」
恵「さ、さらにボソン粒子反応!! 敵機の後方です!!」
ゴート「でかいぞ、これは…!」
ミナト「うわ~、マズさの二乗倍…!」
〔ボソンジャンプ〕
〔味方戦艦出現〕

ミナト「! あれって…!?」
ルリ「ナデシコ…!?」
〔ハーリー、MAP兵器「グラビティブラスト」使用〕
〔敵ユニット撃破〕

ハーリー「艦長、ミナトさん! 見ましたかぁ!?」
ルリ「ハーリー君…!」
ウリバタケ「ムフッ!!」
アオイ・ジュン「ウ、ウリバタケさん!?」
ウリバタケ「おおう、いかにも! お前ら、元気かァ!?」
ルリ「セイヤさん、どうしてここに…!?」
ウリバタケ「こんなこともあろうかとってな、先に月へ行っといて正解だったぜ!」
ヒカル「え~っ!?」
ウリバタケ「ご都合主義だと笑わば笑え! しかし、見よ! 見よ!! この燃える展開、このメカニック!!」「こんなにニューテク謎テク満載な展開は、技術者魂が黙ってられねえってモンだ!」
イーノ「だ、誰なんですか、あの人…?」
ルリ「あ、元ナデシコのメカニック班長さんです」
アスカ「なんか甲児達と同じノリねぇ」
シンジ「う…うん」
甲児「こら! なに納得してんだ、そこ!」
ウリバタケ「しかも! しかも、その上に特機満載のマグネイト・テンへの合流! たまらん、たまらんぜぇぇ!!」「待ってろよ、マジンガー! ゲッター! ダイモス! ライディーン! そして、電童、ゼオライマー!!」「このウリバタケ様が、超絶パワーアップを施してやるぅ!! ガハハハハ!!」
甲児「い、いやもう…間に合ってんだけど」
アオイ・ジュン「やれやれ…相変わらずだなあ」
イズミ「顔のひっかき傷…ありゃ奥さんだね」
ヒカル「うん。ご都合主義も大変だネ」
ルリ「…どうでもいいですけど、セイヤさん、ハーリー君…」
ハーリー「はい?」
ルリ「どうやってボソンジャンプしたんです? ご都合だけじゃちょっと」
ハーリー「それについては、後で説明します。とにかく、今はこっちとの合流を」
ルリ「はあ」
ブライト「よし、各機に帰還命令を出せ。本艦はナデシコCと接触する」
リンダ「了解です」
〔味方ユニット離脱〕
ケーン「………」
リンダ「どうしたの、ケーン? 帰還命令が出てるのよ」
ケーン「リンダ…ナデシコCが来たんなら、大丈夫だよな…?」
リンダ「え…!?」
ケーン「だから、俺…」
〔ケーン、前進〕
タップ「お、おい、ケーン! どこへ行く気だよ!?」
ライト「お前…まさか!?」
ケーン「タップ、ライト、みんな…。悪い…俺、先に行くぜ」
タップ「行くって、どこへ!?」
ケーン「………」
〔味方ユニット離脱〕
リンダ「ケ、ケーン!?」
ライト「待てよ、ケーン!!」
タップ「ケーーーーーン!!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

地球近海

マイヨ「…人の運命とはわからぬものだな。たった半月で、このような所に身を隠さねばならぬとは…」
ウェルナー「自分達は大尉殿があのギガノス参謀本部での戦いからご生還されただけで充分です」
マイヨ「だが、今の私はギルトール元帥を暗殺した裏切り者ということになっている…」
ダン「我らの同志の中にそのようなことを信じる者はおりません」
カール「ギガノス正規軍の中にも、今のドルチェノフ体制に疑問を感じている兵達も多数います」
ウェルナー「それに、ギガノスの各基地から脱出した者達がこの廃棄ステーションへ集結しつつあります」
マイヨ「…しかし、今の戦力では暗礁宙域に潜む機動要塞とドルチェノフを討つには至るまい」
ダン「た、確かにそうですが…」
カール「再起のため、我らに同志を集めろとおっしゃったのは、大尉殿ご自身ではありませんか!」「あの言葉は偽りだったのですか!?」
マイヨ「…元帥と共に掲げたギガノスの理想は俗物の野心の前にうたかたの夢と消えた…」「そして、今の私には復讐という目的しか残っていない…」
ダン「大尉殿の理想は我々の理想! 大尉殿の無念は我々の無念です!」
マイヨ「…お前達まで巻き込んでしまったのはすまないと思っている」
ダン「それは宿命であります!」「大尉殿の脱出カプセルを我々の手で回収できたのも、絆の強さを感ぜずにはおられません!」
ウェルナー「そうとも。まさに貴様の言う通りだ」「こうなれば機動要塞に潜入し、仇敵ドルチェノフに天誅を与え、我ら親衛隊の意地を見せるしかない」
マイヨ「………」
カール「我々もこうして大尉殿をお助けし、行動を共にした以上、もう軍に戻ることは出来ません…!」
ダン「覚悟は出来ております、大尉殿!」
マイヨ「………」

地球近海

弁慶「ケーンの奴、いったい、どうしたんだ? いきなりどこかへ行っちまって…」
竜馬「リンダ、ケーンから連絡はあったのか?」
リンダ「いえ…あのまま消息を絶ってしまったの…」
カミーユ「ケーンからの最後の通信を聞く限り、何か事情があるようだが…」
タップ「………」
ライト「………」
カミーユ「タップ、ライト…何か心当たりはないのか?」
リンダ「ギガノスの投降勧告を聞いた時からケーンの様子、おかしかったけれど…」
タップ「…あの放送の声の主…あれは多分、ケーンのお袋さんだ」
カミーユ「何…?」
ライト「恐らく間違いない。アルカードで育った俺達は管制官だったケーンのお袋さんの声は聞き慣れている」
ルー「確かあなた達の住んでたコロニー、アルカードはギガノスの攻撃で破壊されたんでしょう?」
タップ「ああ…。その時にケーンとお袋さんは離れ離れになっちまったんだが…」
ライト「まさか、ギガノスにいるとは思いもしなかったぜ」
隼人「なら、ケーンの母親はギガノス側についたということか?」
ライト「…それはないさ。あの人は俺達ですら知っているほどの筋金入りの中立主義者だったからな」
弁慶「じゃあ、何で俺達に投降しろって言ったんだよ?」
隼人「ギガノス側に捕らえられ、あの放送を流すことを強制された可能性もある…」「しかも、ピンポイントでケーンとD-1カスタムを狙うためにな」
ビーチャ「それだけのためにあんな大仰な真似をしたってのかよ?」
プルツー「ギガノスにとって、ドラグナーは汚点だからな。あれに執着する理由はあると思う」
プル「ねえ…ケーンはあたし達の敵になるの…?」
プルツー「まだわからない…。けど……」
ジュドー「くそ…! ギガノスの奴ら、苦し紛れに卑怯な手を使いやがって!」
リンダ(ケーン……)

スバル「………」
レイン「身体の方は大丈夫よ。一通りは簡単な検査もしたけど、特に心配はないわ」
北斗「ありがとうございます、レインさん」
レイン(でもね…やっぱり、随分とショックを受けているみたいなの…。気をつけてあげてね)
北斗(はい…)
〔扉の開閉音〕
銀河「ったくよ…ムチャクチャだぜ、ガルファの奴ら…」
エリス「あら? あいつを助けた覚えは無いとか、それでもあいつは敵だとか言わないのね、銀河…」
銀河「俺だって、そんなバカじゃねえよ」「そりゃ凰牙を取ろうとしたり、北斗と俺達を戦わせたりってのはあいつがやったことで…」「それ考えると、確かにアッタマ来るけど…けど、もう…しょうがねえじゃん…!」「ああ…! つ~か…だから! やっぱしょうがねえじゃんかよ!」
エリス「はあ…」
ロム「あの子の場合、アルテアさんとは少し立場が違うようだな…」
銀河「それってどういうこと?」
ロム「アルテアさんはガルファに精神を支配されていた。つまり、強制的にガルファの正義を刷り込まれていた…」「しかし、彼の場合はどうやら赤ん坊の頃からガルファに育てられたらしい」
ドモン「精神制御のような後付けではなく、幼い頃から自然にガルファが正しいと教え込まれたということか…」
銀河「それって、つまり…」
ドモン「そうだ…。幼い頃から信じてきたものが、一瞬にして全て覆されたんだ…」(俺にはわかる…。今の奴の心は師匠がデビルガンダム四天王であることを知った時の俺と同じなのだろう…)
エリス「かわいそう…」
レイン「そうね…。だから、私達が一つ一つ彼に教えてあげなくてはならないわ」
ロム「ゆっくりと時間をかけて接していくしかない…彼の心が素直に真実を受け止められるように…」
〔扉の開閉音〕
北斗「スバル…」
スバル「ほ…くと…」
銀河「………」
エリス「………」
北斗「あ…紹介するね。こっちが銀河…電童のパイロットでこっちがエリス…データウェポンの……
エリス「主任研究員よ」
スバル「………」
北斗「ケガがなくてよかったね…」
スバル「………」
北斗「あ…もしかして、お腹すいてる? 待っててね、もうすぐご飯が来るみたいだから…」
〔扉の開閉音〕
サイ・サイシー「お待たせ! 中華の少林軒、ただいま到着!」
銀河「やったぜ、サイ・サイシーさんの中華料理だ!」
スバル「………」
エリス「チャーハンにギョウザ、スブタ…どれもおいしそう…!」
北斗「さあ食べようよ、スバル。食べないと元気にならないし、ね?」
スバル「………」
銀河「嫌いなのかな、中華…?」
エリス「と言うより、食べたことないのかも…」
サイ・サイシー「がっくり…。おいら、張り切って作ったのに…」
ベガ「じゃ、これはどうかしら…?」
北斗「シチューじゃない…! いつの間に用意したの、母さん?」
ベガ「キッチンを借りて作ったのよ。栄養もあるし、身体も温まるしね…」
スバル「………」
北斗「おいしいよ、スバル。シチューは母さんの得意料理なんだ」
スバル「か…あさん…?」
銀河「熱いからな、気をつけろよ」
ベガ「大丈夫よ、スバル君。食べてみて、ね?」
スバル「………」
エリス「食べたわ…」
北斗「どう、スバル?」
スバル「不思議…だ…。食べ物って…こういうものなんだ…」
銀河「何だよ、ガルファには食べ物がないのか…!?」
スバル「食事は…栄養を…採るだけのものでこんな風に…舌が…刺激されるようなものでは…ない…」
北斗「それはね、スバル…おいしいって言うんだよ」
スバル「お…いしい…」
ベガ「どんどん食べてね。お代わりもあるから」
スバル「う…うん…」
エリス「やったぁ…!」
サイ・サイシー「う…お袋の味に負けた…」
銀河「へへへ…じゃあこっちの中華は俺がいただくぜ!」
北斗「食べ過ぎだよ、銀河! そんなにがっつくとボアみたいになっちゃうよ!」
銀河「い…! それはカンベン!」
エリス「うふふ…」
北斗「あはは…!」
スバル「ふふ…ふふふ…」
銀河「ちぇ…みんなして笑うなよな…!」
ベガ(北斗や銀河君がいればきっとスバル君は人間として生きていくことが出来るわ…)(あの笑顔があればきっと大丈夫…。そうですよね、兄上…)

ウリバタケ「さん!」
ハーリー「にぃ!」
ウリバタケ「いち!」
ハーリー「ドカーン!!」
イネス「なぜなにナデシコ…MX版」
ミサト「な……」
クワトロ「なぜ…?」
鉄也「なに…だと?」
アクア「な、何なの、いったい?」
ヒューゴ「お、俺が知るか」
イネス「こんにちは。お久しぶり、初めまして」「ナデシコ医療班並びに科学班担当のイネス・フレサンジュです」
一矢「い…いったい、何が始まるんだ…?」
洸「これまでの経緯を説明するっていうから集まったけど…」
京四郎「何故、事情説明をするためにあんな仕掛けとセットが必要なんだ?」
ナナ「わ、私だってわかんないわよ…」
クワトロ「だが、重要な事実が明かされるという以上、付き合わざるを得まい…」
イネス「それでは、説明しましょう」「政治・経済・娯楽・道徳・貞操とボソンジャンプ時代到来に伴う新たなる秩序を我が物にしようというのが…」「彼ら…火星の後継者の真の目的。でも、何故ボソンジャンプで世界が変わるかというと…」
ルリ「しつもん」
イネス「何、ルリちゃん?」
ルリ「みんな、おそらくこう考えてると思うんですが…」「イネスさん、あんた死んだはずじゃなかったの?」
リョーコ「そ、そうだよ。なんで生きてんだ?」
イネス「何でって失礼ねェ。わかったわ」
〔通信を入れる音〕
アカツキ「…今度は僕が説明しよう」
ヒカル「あ、落ち目の女たらし」
アカツキ「アッハッハッハ、耳が痛い。世間じゃ、A級戦犯とかゴシップとかうるさいよねえ~」
マリア「誰なの、あの人?」
クワトロ「…ネルガル重工の会長、アカツキ・ナガレ氏だ」
イネス「付け加えれば、元ナデシコAのクルーでもあるわ」
ミサト「会長、ヤシマ作戦の節はどうも」
アカツキ「いやいや、お役に立てて何より」
リョーコ「そんなこたァ、どーでもいい! 早くワケを説明しろ!!」
アカツキ「ハッハッハッ。要はアレだね、敵を欺くにはまず味方からってヤツ」「テンカワ君も艦長もさらわれちゃったんでねェ…」「一番有効な方法と言うわけで、戸籍上死んでもらったワケ」
ルリ「…一つ質問していいですか?」
アカツキ「何だい?」
ルリ「いったいアカツキさんっていい者なんですか、悪者なんですか?」
アカツキ「アッハッハッ、相変わらずキツイな、君は」
〔通信のコール音〕
アカツキ「あ…キャッチが入っちゃった。じゃ!」

連邦兵「こちら、正門前! 敵の攻撃すさまじくぅ~!」
アカツキ「うひょー、スゴイなこりゃ。あ~、いいよいいよ、後は任せて」
連邦兵「はっ」
アカツキ「さて! 舞台は整った。行こうかァ!」

〔機関銃の銃声〕
火星の後継者「突撃!! 一気に会場を制圧するぞ!!」(同時)
火星の後継者「警備の部隊、沈黙!!」(同時)

〔大型扉の開く音〕
メグミ「ダメダメ、せっかちさん♪」
火星の後継者「え?」
火星の後継者「メグたん!?」
メグミ「皆さん、こんにちは! メグミ・レイナードです!」「今日は私達のコンサートにようこそおいでくださいました。たっぷり楽しんでいってくださいね♪」
火星の後継者「総会は!? 地球連邦の総会はどうした!?」
メグミ「ギター! プロスさん!」
プロスペクター「参ったなァ」
メグミ「キーボードはホウメイさん!」
ホウメイ「ハハ…」
メグミ「ドラム、ミスマル・コウイチロウ! 秋山源八郎!」
ミスマル「軍服で失礼! 行くぞ、秋山君!」
秋山「はい! とりゃぁぁぁぁっ!!」
メグミ「そして、スペシャル・ゲスト! アカツキ・ナガレ~~~ッ!」
アカツキ「フ…」
火星の後継者「現れたな、アカツキ・ナガレ! 天誅ッ!!」
〔機関銃の銃声〕
火星の後継者「た、弾が! ディストーション・フィールド!?」
アカツキ「金持ちをなめンなよ」
火星の後継者「貴様、どういうつもりだ!」
アカツキ「どういう? …無理なことはやめろって教えさ」
火星の後継者「何っ!?」
アカツキ「総会出席者を人質にとるような組織じゃ、天下は取れんよ」「…汝、死に給うことなかれ」
火星の後継者「ならば、貴様が死ね!!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

火星の後継者「な、何だ!?」
???(月臣)「外もあらかた鎮圧した。あきらめて投降しろ」
火星の後継者「その声はもしや…!?」
月臣「久しぶりだな、諸君」
火星の後継者「つ、月臣少佐!?」
火星の後継者「こ、これはいったいどういうことなんだ!?」
アカツキ「まだわからないか?」
火星の後継者「何?」
秋山「お前達が襲撃した他の場所もここと同じ結果を迎えている」
アカツキ「つまり…当確取り消しってことさ」

ブライト「火星の後継者のテロの阻止は成功し…バグラチオン作戦もいよいよフェイズ3を迎える」
ベガ「しかし、彼らの動きを事前に察知し、迎撃の準備を秘密裏に進めておくなんて…」
クワトロ「ミスマル・コウイチロウ司令とアカツキ・ナガレ…食えん人物だな」
ベガ「でも、これで前線での戦闘に専念できるわ」
アムロ「ああ…フェイズ3ではついに各組織と雌雄を決する」
サブロウタ「いいね、いいねぇ…。このクライマックスへの盛り上がり…ワクワクしてくるねぇ」
ブライト「我々マグネイト・テンは部隊を分割し、各方面の連邦軍艦隊の一角を担うこととなる」「部隊の分割は次の通りだ。葛城三佐、頼む」
ミサト「まずはギガノスの機動要塞攻略作戦…」「こちらはネェル・アーガマ、ガンダムチーム、ドラグナーチーム、ゲッターチームに参加してもらいます」
アムロ「了解だ」
ミサト「次に、火星の後継者からの極冠遺跡奪還作戦は…」「ナデシコC、エステバリス隊、ロム君達、一矢君達に担当してもらいます」
ルリ「わかりました」
ミサト「そして、月のベガ星連合軍基地の探索・攻略作戦には…」「マジンガーチームと大介君、洸君達とドモン君達が担当します」
大介「了解です」
ミサト「残るEVAチームと電童チーム、TERRA隊、ゼオライマー、それにヒューゴとアクアは…」「ネルフ本部へ帰還し、地球の有事に備える戦力とします」
ブライト「各部隊共、おそらくこれまでにない規模の戦闘となるだろう」
ルリ「………」
アムロ「………」
ブライト「だが、この作戦の成否に地球の命運が掛かっていることを認識し、全力を尽くしてくれ」「以上、解散。各員の健闘を祈る」
【シナリオエンドデモ終了】


● 天空魔城 → No56「クロノスの大逆襲」 へ戻る

● 月周辺宙域 → No58「Starlight serenade」 へ進む

  火星 → No59「キミノオモイデニ、サヨナラ」 へ進む

  スカルムーン基地 → No60「一輪の花と緑の星と」 へ進む


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