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シーン9 バグラチオン作戦
No.58
Starlight serenade

<セレクト 月周辺宙域>
ギガノス帝国との戦いに終止符を打つため、機動要塞へ向か
うネェル・アーガマ隊。だが、そこで彼らを待っていたのは
母アオイを人質に取られたケーンであった…。

【シナリオデモ1開始】
ダン「大尉殿、偵察機からの報告です。連邦軍がドルチェノフの機動要塞に対し、総攻撃を仕掛けるようです」
マイヨ「いよいよ最後の戦いが始まるようだな。我らの意思に賛同する者はまだ集まってきているのか?」
ウェルナー「は…。そ、それが…」
マイヨ「?」
〔扉の開閉音〕
ミン「おや、坊や…あたいがここに来ちゃまずいってのかい?」
マイヨ「君は?」
ミン「元グン・ジェム隊所属、ミン大尉さ」
マイヨ「グン・ジェム隊だと…? 確か、マグネイト・テンとの戦闘で全滅したと聞いているが…」
ミン「何の因果か、あたいだけ生き残っちまったのさ」
マイヨ「…ここへ来た理由は?」
ミン「グン・ジェム大佐達の仇討ち…」「と言いたいところだが、ドルチェノフなんかの所へ戻るのはまっぴら御免さ」
マイヨ「なるほど…。それでマグネイト・テンとの因縁を持つ私の所へ来たか」
ミン「ああ。あんた達も奴らとのケリをつけるつもりなんだろ?」
マイヨ「今は違う」
ミン「何だって…!?」
マイヨ「私はギルトール元帥閣下を暗殺し、ギガノス帝国を我が物にしている逆賊ドルチェノフを討つ」
ミン「フン、汚名を返上しようってのかい」
マイヨ「それもあるが…」「ドルチェノフを倒さぬ限り、元帥閣下が愛された地球が壊滅的な打撃を受けてしまうことになる」「そして、私は現在の地球圏の状況がわからぬほど愚かな人間ではないつもりだ」
ミン「MUの空中都市…それに、ガルファの話はあたいも知ってるよ」
マイヨ「だが、ドルチェノフは彼らとは戦おうとせず、さらなる地球圏の混乱を目論んでいる」「奴を生かしておけば、この戦いを終わらせるどころか、事態はますます悪化するばかりだ」「故に、私はドルチェノフを討つ。…これが我が大義だ」
ミン「フフ…あたいはあんたみたいな馬鹿、初めて見たよ」
ダン「ミン大尉、無礼な発言はご遠慮願います!」
カール「我らの意思に賛同されぬのなら、すぐにここからお立ち去り下さい!」
ミン「わめくんじゃないよ、坊や達。あたいは奴を褒めてるのさ」
ウェルナー「な、何ですって…!?」
ミン「プラート大尉、一つ聞かせてくれないかい?」「親衛隊長、ギガノスの蒼き鷹と呼ばれた男が、何でそんな殊勝な考え方をするようになったのさ?」
マイヨ「…人は一度敗れてみることも必要なようだ。そうして初めて人としての弱さ強さがわかるようになる」「だから、マグネイト・テン…いや、ケーン・ワカバとの戦いも無駄ではなかったのかも知れん」
ミン「馬鹿だね。ホント…馬鹿な男だよ、あんたは」
マイヨ「………」
ミン「だが、そこが気に入ったよ。あたいもあんたを手伝わさせてもらう」
ウェルナー「えっ…!?」
マイヨ「フッ…馬鹿なのはお互い様のようだな」
ミン「ああ、まったくね」

ブライト「トーレス、各方面のギガノス軍の動きは?」
トーレス「すでに太平洋とアフリカ方面では連邦軍側が勝利…他方面でも、戦局はほぼ決しつつあるようです」
ベン「MUが動きを見せていないのが幸いしたようですな」
ブライト「うむ」
カミーユ「じゃあ、機動要塞の方は?」
サエグサ「先程、先遣部隊が攻撃を仕掛けたんだが、大きな損害を与えることは出来なかったみたいだ」
カミーユ「そうか…」
〔扉の開閉音〕
クワトロ「艦長、プラート博士達をお連れした」
プラート「諸君、久しぶりじゃな」
リンダ「お父様…それに、ダグラス中尉…」
ダグラス「元気そうだな、プラート中尉」
リンダ「は、はい…。でも、ケーンは…」
ダグラス「ワカバ准尉のことは聞いている。だが、今は…」
プラート博士「ギガノス機動要塞をどう攻略するか、じゃ」「とりあえず、ワシの予想を裏付けるためのデータが欲しいのう」
ブライト「はい。まずはニューマン准尉達を偵察に向かわせようと考えています」
プラート博士「ライト君か…。ケーン君のことで落ち込んでおるのではないか?」
ブライト「…お言葉ですが、現状でそれを考慮している余裕はありません…」
プラート博士「そうか…」
カミーユ「………」
ダグラス「ワカバめ、もう少し冷静に状況を判断できるようになったと思っていたが…」
ベン「中尉殿、オセアノ准尉達の話によればワカバ准尉は母親を人質に取られている可能性が高いのです」
ダグラス「だからと言って、単独行動が許されるわけではない…」「本来なら、敵前逃亡で銃殺刑だ。ましてや敵に投降していようものなら、我々に殺されても文句は言えん」
リンダ「そ、そんな!」
カミーユ「…ダグラス中尉、あなたには肉親を人質に取られた辛さがわかるっていうんですか?」
ダグラス「我々は軍人だ。そうである以上、肉親への情より任務を優先させねばならん」
カミーユ「だからと言って…!」
クワトロ「やめろ、カミーユ。今はそんな議論をしている場合ではない」
カミーユ「ク、クワトロ大尉…!」
ブライト「大尉の言う通りだ」「お前は偵察任務を行うニューマン准尉をゲッターチームと共に護衛しろ。いいな?」
カミーユ「は…はい」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔敵ユニット出現済み〕
〔味方ユニット出現〕

ライト「よし…要塞宙域への侵入に成功したぞ」
カミーユ「あれがギガノスの機動要塞か…」
〔カーソル、機動要塞を指定〕
隼人「フン…まるで百鬼帝国のメカだぜ」
弁慶「こ、こんなに近づいて大丈夫なのかよ…!?」
ライト「今のところはD-3でジャミングをかけているから何とかなってるが…」「必要なデータを取ったら、すぐに後退するぞ」
竜馬「ああ、わかっている」
タップ「なあ、ライト…。もし、ケーンが出てきたりしたら…」
ライト「………」
カミーユ「………」
ライト「…とにかく、今は絶対に動くなよ。動いたら、奴らにバレるからな」
竜馬「ライト君、データの収集にはどれぐらいの時間が必要なんだ?」
ライト「4分ってトコだ。それまでじっと我慢の子で頼むぜ」
<戦闘開始>

<味方が移動or2EP・敵増援1出現>

ギガノス兵「む!? こ、この反応は!?」
※※味方が移動の場合のセリフ※※
ライト「気づかれた!? だから、動くなって言ったのに!!」
※※2EPの場合のセリフ※※
ライト「くそっ、もう気づかれたか!」

ドルチェノフ「何ぃ!? 敵機が警戒エリア内に侵入していただと!? 馬鹿者、どこを見ておった!?」「…いや、待て。そんな芸当が可能なのはD-3に違いあるまい。よし、奴を出撃させろ!!」
タップ「ライト、どうすんだよ!?」
ライト「もう少しでデータが取れる! それまで何とか時間を稼いでくれ!」
竜馬「了解した!」
〔敵ユニット出現〕
???(ケーン)「………」
タップ「あ、あれは!!」
カミーユ「D-1…!」
弁慶「ケーンの奴、無事だったのかよ!?」
隼人「待て! 奴は敵の要塞から出てきたぞ!」
竜馬「ま、まさか…!?」
カミーユ「ライト、D-1に乗ってるのはケーンなのか!?」
ライト「わからん! 今からコンタクトを取ってみる!」
〔通信のコール音〕
ライト「ケーン! 聞こえているなら応答しろ!」
〔ケーン、前進〕
タップ「こっちへ来た…!? もしや、本当にケーンなのか!?」
隼人「まだわからんぜ。俺達を攻撃するつもりかも知れん」
ライト「仕方がない…! 直接確認するぞ!」

<ケーンと戦闘>
ケーン「どけよ…! 邪魔するなら、てめえらだって容赦しねえぞ!!

<ケーン撃破>
ケーン「おふくろのこと、頼んだぜ…!!」
〔敵ユニット撃破〕
(→ GAME OVER

<タップorライトがケーンを説得・勝利条件達成>
※※タップが説得の場合、セリフ追加※※
タップ「ケーン! やっぱり、ケーンなんだな!

ライト「ケーン! あの声はやっぱりおふくろさんだったのか!?」「本気で投降したのか!? 答えてくれ!
ケーン「………」
タップ「今なら、まだ何とかなる! 帰って来いよ、ケーン!
ケーン「そうは…そうはいかねえんだよ!!
ライト「ケーン…
※※タップが説得の場合、セリフ追加※※
タップ「ケーン、どうしちまったんだよ!?」「俺達が殺し合うなんて、そんなこと出来んのかよ!?」

ケーン「くっ…!!」
ドルチェノフ「何をしている、ケーン・ワカバ!?」
ライト「この通信は…!?」
ドルチェノフ「貴様、わかっているのか! 貴様の母親、アオイ・ワカバはワシの手の内にあるのだぞ!」
タップ「や、やっぱり、ケーンはおふくろさんのためにギガノスへ…!?」
ケーン「く…くっそぉぉぉっ!!」
〔敵ユニット出現〕
弁慶「ギ、ギルガザムネがこっちにも!!」
隼人「ち…! これ以上は厳しいぜ、リョウ!」
竜馬「ああ! タップ君、ライト君! ここは後退すべきだ!!」
タップ「けど、ケーンが!!」
ライト「いや、リョウの言う通りにするしかない…!」
ケーン「タップ…ライト…!」
タップ「ケーン! おふくろさん、助けたら戻ってこいよ!」「みんなにはケーンは母親を助けるために潜入したんだって言っておく!」「お前のことは俺達が身体を張ってでも守ってみせる!
ライト「そうとも! だから、必ず…必ず戻ってこいよ、ケーン!」
〔味方ユニット離脱〕
ケーン「み、みんな…!」「ちきしょお…! ちきしょおぉぉぉぉぉっ!!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

ケーン「さあ、ドルチェノフ! てめえのいうことを聞いてやったぞ! さっさとおふくろに会わせろ!!」
ドルチェノフ「ほう…威勢がいいな。それだけ元気がありあまっているなら、次の作戦内容を伝えよう」
ケーン「何!? 約束が違うじゃねえか!」
ドルチェノフ「自分の立場というものがわかっておらんようだな、貴様は…」「このワシと対等に取り引きが出来ると思っているのか? 母親の命はこちらの手中にあるのだぞ」
ケーン「こ、この野郎…!!」
ドルチェノフ「だが、ワシとて鬼ではない。お前がマグネイト・テンを殲滅した暁には母親と会わせてやってもいいぞ?」
ケーン「て、てめえ…! それが鬼以外の何だってんだ!!」
ドルチェノフ「何とでも言え。ワシは勝つために手段を選ばんのだ」
ケーン「いいか! おふくろにもしものことがあったら、ただじゃおかねえからな!!」
ドルチェノフ「フフフ…負け犬の遠吠えなど、聞こえんな」
ケーン「く…っ!!」

プラート博士「…あの要塞の恐るべき点は、機動要塞の名が示す運用思想にある」
ブライト「運用思想…ですか」
プラート博士「要塞とは要所に置かれる戦略上の拠点だ。だが、あの機動要塞は自在に移動が可能なのじゃ」「その移動速度と柔軟さは従来の小惑星を使用した宇宙要塞とは比べ物にならん」
エル「じゃあ、あの要塞って戦艦みたいに使うことも出来んの!?」
プラート博士「おそらくな。ただ、ライト君が得たデータによって、あれはまだ完全ではないことがわかった」
ブライト「それは本当ですか?」
プラート博士「うむ。おそらく、コントロール装置の調整が未だに終わっておらんのじゃろう」「…そして、そこにワシらのつけいる隙がある」
アムロ「それはどのような?」
プラート博士「あの要塞は全身に砲塔を装備しておるため、外部装甲が薄くなっている部分が多い…」「つまり、砲撃さえかいくぐれば、内部への侵入は比較的容易だと言える」
アムロ「では、内側からあれを崩せとおっしゃるのですね?」
プラート博士「そうじゃ。そして、時間差で他部隊による一斉攻撃を仕掛ける」
ビーチャ「要はスクリューネイル作戦の時と同じってことか」
隼人「…あの時は中に裏切り者なんざいなかったがな」
竜馬「! ハヤト…!?」
タップ「おい! その裏切り者ってのは、ケーンのことかよ!?」
隼人「他に誰がいるんだ?」
タップ「ふざけんな! あいつだって、好きでギガノスへ投降したんじゃねえ! それを…それをてめえはっ!!」
ローズ「やめて、タップ!」
タップ「止めるな!」
〔殴打音〕
ベン「ぐっ!」
タップ「軍曹!?」
ベン「じゅ、准尉殿…仲間同士で争ってはいけません。腹が立ったのなら、自分を殴って下さい」
隼人「あ、あんた…」
ベン「…プラート博士、次の作戦について自分から提案があります」
プラート博士「…何かね?」
ベン「要塞内部の破壊と平行して、ワカバ准尉の母上を救出するのです」「そうすれば、准尉殿も我々の所へ戻ってくることが出来ます」
プラート博士「ふむ…」
ベン「救出作戦には自分も参加します。ですから…」
ダグラス「軍曹、貴様の気持ちはわかるが…一民間人の救出と敵要塞内部の破壊を天秤にかけることは出来んぞ」
カミーユ「…俺も行きます」
ダグラス「貴様、まだそんなことを…!」
カミーユ「あなたにはわかりやしない。目の前で自分の母親の血が…肉が飛び散る時の気持ちなんて…!」
ダグラス「…俺も今までの戦いで肉親同様だった仲間や部下達を何人も失ってきた」
カミーユ「……!」
ダグラス「だが、そういう感情さえ押し流してしまうのが戦争なんだぞ」
カミーユ「そんな理屈で助けられるかも知れない人を見捨てろと…!?」「ケーンに俺と同じような思いをしろと!?」
ダグラス「何…!?」
クワトロ「中尉、カミーユの母親は彼の目の前でティターンズによって殺されたのだ」
ダグラス(! そういうわけだったのか…)
クワトロ「私もその場にいた…。今、ギガノスがやろうとしていることはあの頃のティターンズと同じだ」「大義の名の下自らの意に従わない者を力で圧していく…」「だからこそ、我々はギガノスのやり方に屈するわけにはいかんのだ」
ダグラス「…わかりました。私もこれ以上は申しません。ブライト艦長の決定に従います」
プラート博士「では、艦長…要塞内部の破壊とケーン君の母親救出を同時に進行するということでいいかね?」
ブライト「ええ」
カミーユ「艦長…」
ブライト「カミーユ、オセアノ准尉、ニューマン准尉…必ずお前達でワカバ准尉を連れ戻してこい」「その後で奴には嫌と言うほど修正を受けてもらう」
ライト「そ、それだけでいいんですか? 銃殺刑とか、重営倉入りとか…」
タップ「軍のお偉いさん達からそういう命令が来たりしないんですか?」
ブライト「今回の件を上へ報告するつもりはない。その代わり、結果を出せ。いいな?」
タップ「は、はいっ!」(同時)
ライト「は、はいっ!」(同時)
ブライト「よし…。では、これより我々はギガノス機動要塞へ向かう!」
【シナリオデモ2終了】


サブタイトル
「Starlight serenade


【戦闘マップ2開始】
ギガノス兵「ドルチェノフ閣下! マグネイト・テンのネェル・アーガマがこちらへ急速接近中です!」
ドルチェノフ「ほう、今度は正面からか。直ちに迎撃部隊を出せ!」
〔敵ユニット出現〕
ケーン(タップやライト達が来るのか…!)
ドルチェノフ「小僧…マグネイト・テンを倒せば、母親に会わせてやるぞ」
ケーン「今度こそ本当だろうな!?」
ドルチェノフ「フフフ…ワシを信用しろ」
ケーン(チッ…大嘘きこやがって…! 何とかしておふくろを助け出す方法を見つけなきゃ…)(でないと、俺は…!!)
〔味方戦艦出現〕
サエグサ「ブライト艦長、本艦は敵警戒網の突破に成功しました!」
トーレス「連邦軍艦隊、及びドラグーン隊、外周ラインに到達しつつあります!」
ブライト「よし…各機、出撃せよ!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
プルツー「ジュドー…やっぱり、ケーンは…」
ジュドー「ああ、いるな…奴らの中に」
プル「ねえ、どうしてもケーンと戦わなきゃなんないの? あたし、そんなのヤだよ…!」
ジュドー「ケーンさんだってそうさ。だから、絶対にあの人の母さんを助け出すんだ」
プル「うん…!」
ブライト「各機は要塞内部へ突入し、要所を撃破。D-2とD-3はケーンの母親を捜索し、救助せよ」
タップ「了解!」
プラート博士「「タップ君、ライト君、頼んだぞ」
ライト「ええ、わかっています」
ダグラス「ベン軍曹、貴様らが手間取れば、その分友軍が不利になる。くれぐれも急げよ」
ベン「承知しております、中尉殿!」
プラート博士「ライト君、要塞内部の構造解析にはリンダを使ってくれ」
ライト「美女が二人もいれば、百人力です。必ずケーンの母親を見つけ出しますよ」
モンド「美女が二人って…もう一人は誰?」
ライト「そりゃ、マギーちゃんに決まってるでしょうが」
モンド「あ、なるほど」
プラート博士「リンダ、作戦の成否はお前達にかかっておると言っても過言ではない。じゃから、しっかりな」
リンダ「はい、お父様…!」
ローズ「気をつけてね、リンダ」
リンダ「ええ。ライト達がいてくれるから、大丈夫よ」
アムロ「いいか、みんな…ぐずぐずしていると、連邦軍艦隊の総攻撃が始まる」「それまでに俺達は与えられた任務を終えなければならない。だから、外周部で手間取っている余裕はないぞ」
カミーユ「了解!」
ブライト「これがバグラチオン作戦の締めくくりだ…各員の健闘を期待する!」
<戦闘開始>

<タップorライトが内部へ進入・敵増援1出現>

※※タップが内部へ進入の場合のセリフ※※
タップ「よっしゃ、足場は確保したぞ! ライト、急げ!」
〔ライト、内部へ進入〕
※※ライトが内部へ進入の場合のセリフ※※
ライト「よし、突入成功! タップ、お前も急げ!」
〔タップ、内部へ進入〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ベン「ニューマン准尉殿! 早くワカバ准尉殿の母上の位置を!」
ライト「慌てなさんな、軍曹。そっちの方はマギーちゃんとリンダがやってくれてるよ」
タップ「おい、敵が来たぞ!!」
〔敵ユニット出現〕
タップ「ライト! まだケーンのおふくろさんの居場所はわからねえのか!?」
ライト「もう少しだ! もう少し待ってくれ! この辺りにいるのは間違いない!」
タップ「早めに頼むぜ! ここは敵要塞の中なんだからよ!」

<敵増援1出現の次PP>
[デモムービー「偵察(ドラグナー3型)」]

リンダ「生体反応確認…PDデータ検証…SFF集音開始…音紋データ照合…。こ、これかも知れないわ!」
ライト「ビンゴか!?」
リンダ「た、多分…! マギーも82%の確率でそうだと…」
ライト「それだけありゃ充分! 位置は!?」
リンダ「あの隔壁の向こうよ!」
〔カーソル、攻撃地点を指定〕
ライト「よ~し!」
タップ「後は壁をぶっ壊して、ケーンのおふくろさんを助けるだけだ!」

<ケーンと戦闘>
ケーン「くそっ…! 何で、お前らが来るんだよ!?」「撃ちたくないんだ…! 来ないでくれーっ!」

<タップvsケーン>
ケーン「どけ、タップ! 相手がお前だろうと…」
タップ「ケーン、俺達を通してくれ! 俺達は…」
ベン「いけません、准尉殿! それ以上は敵に傍受される恐れがあります!」
タップ「く…! ケーン! 俺達はお前を信じてる! だから、お前も俺達を信じてくれ!」
ケーン「タップ…お前…」
タップ「だから、今は力尽くでもここを通らせてもらうぞ!!」

<ライトvsケーン>
リンダ「ケーン! もうやめて!!」
ケーン「リンダ!? D-3にはリンダも乗ってるのか!?」
ライト「ああ、そうだ! ケーン! リンダを悲しませるようなことはするな!」
ケーン「だけどよ…俺は…」
ライト「わかっている! 今は俺達はお前をかわして要塞に突入するだけだ!」
リンダ(ケーン、待っていて…。私達、必ず…必ずあなたのお母様を助け出してみせるわ…!)
ケーン「くそおおおおっ! かわしてくれよ、ライト!」

<ケーン撃破>
ケーン「おふくろのこと、頼んだぜ…!!」
〔敵ユニット撃破〕
(→ GAME OVER

<隔壁破壊・味方援軍1&敵増援2出現>
ライト「よし、隔壁が壊れたぞ!」
タップ「行くぜ、軍曹! 次はあんたの出番だ!!」
ベン「わかっております、准尉殿!」
〔タップ、前進〕
〔ライト、前進〕

アオイ「あ、あなたは…?」
ベン「ミセス・ワカバ! 自分はマグネイト・テンのベン・ルーニー軍曹であります!」
アオイ「マグネイト・テン…!?」
リンダ「連邦軍の特機部隊です。ケーン君もそこに所属しておられます」
アオイ「ケーンが…!? じゃあ、あなた達は…?」
ベン「さあ、こちらへ…ミセス・ワカバ。我々はあなたを助けに来たのです」
アオイ「ミス・ワカバです。私は独身です」
ベン「こ、これは失礼しました!」
リンダ「ライト! ケーンのお母さんの救出に成功したわ! 早くケーンとブライト艦長に連絡を!」
ライト「了解だ!」
〔通信のコール音〕
ライト「ケーン! 聞こえるか!? 応答してくれ!!」
ケーン「ライト…!!」
ライト「お前のおふくろさんは今、リンダと軍曹が救出した!」
ケーン「な、何だって!?」
タップ「もう奴らのいうことなんか聞かなくったっていいんだよ!!」
ケーン「……!!」
ライト「聞いてんのか、ケーン!?」
ケーン「ほ、本当か…本当なのか!?」
タップ「こんなこと嘘ついたってしょうがないだろうが!」
ケーン「う…うう…!」「うおおおおおおっ!!」
〔ケーン、アオイがいる地点へ隣接〕
ベン「ワカバさん、あれに乗っているのがあなたの息子さんです」
アオイ「ケーンが…!?」
ベン「はい。今は若き戦士として立派に成長されました」
リンダ「ケーン…」
ケーン「リンダちゃん…それに軍曹…すまねえ、礼を言うぜ」
リンダ「ううん、いいの。あなたが戻ってくれくれれば、それで…」
アオイ「ケーン…」
ケーン「お、おふくろ…」
ベン「さあ、ミス・ワカバ…ドラグナーへ」
ケーン「………」
リンダ「どうしたのよ、ケーン? 照れてるの?」
ケーン「だ、誰が! 馬鹿言うなっ!」
タップ「柄にもねえ反応しやがって」
ライト「ああ。あいつ、昔からおふくろさんには頭が上がらなかったからな」
ケーン「お、おふくろ…元気だった? 少し痩せたんじゃないの?」
アオイ「ケーン…」
〔殴打音〕
ケーン「い、いってぇ!! 何すんだよ、いきなり!?」
アオイ「こんな危ないことして! 母さんが泣くことにでもなったらどうする気なの!?」
ケーン「んなこと言ったって、成り行きでこうなっちまったんだから仕方ないだろ!」
アオイ「…本当に…本当に馬鹿な子だよ、お前は…」
ケーン「おふくろ…」
トーレス「ブライト艦長、ニューマン准尉達がワカバ准尉の母親の救出に成功しました!」
ブライト「よし…!!」
カミーユ(良かったな、ケーン…!)
ライト「! みんな、敵が来るぞ!! 早く機体へ乗り込むんだ!!」
〔敵ユニット出現〕
ドルチェノフ「そこまでだ、小僧!!」
ケーン「ドルチェノフ! てめえ、よくもノコノコと!!」
ドルチェノフ「状況を見て物を言え! 今、貴様らの命はワシの手の内にあることがわからんのか!?」
ケーン「るせえ! おふくろが戻った以上、もう怖いモンはねえ!!」「今までの恨み、百倍…いや、千倍にして返してやる!!」
ドルチェノフ「馬鹿め! その続きは地獄の鬼共にでも言うがいい!!」
〔味方ユニット表出〕
ドルチェノフ「む!?」
タップ「あ、あれは!!」
ライト「ファ、ファルゲン…! ギガノスの蒼き鷹か!!」
クワトロ「あの男、生きていたのか…!?」
〔マイヨ、ドルチェノフへ接近〕
〔敵ユニット撃破〕

ケーン「あ、あいつ…俺達を助けてくれたのか!?」
マイヨ「………」
リンダ「に、兄さん…!」
プラート博士(…生きておったか、マイヨ…そうか、生きておったか…!)
ドルチェノフ「何の真似だ、マイヨ・プラート!?」
マイヨ「…その答えは自分の胸に聞け、逆賊!」
ドルチェノフ「黙れ、黙れいっ! ギルトール元帥を暗殺した反逆者は貴様ではないか!」
マイヨ「あくまでシラを切るか…。だが、真実は私の中にある!」
ケーン「ドルチェノフ! てめえみたいな卑怯者がギガノスの大将なのはおかしいと思ってたが…」「どうやら、カラクリがあったみてえだな!!」
ドルチェノフ「黙れ、小僧! この要塞の中には、まだ多数のメタルアーマーが残されている!」「ワシの号令の一つでそれがこの場にやってくるのだぞ!」
ライト「つ…つまり、俺達はここでジ・エンドってわけね…」
タップ「そ、そんな…こんな所でかよ!?」
ケーン「くそっ! ここまで来て!! くっそぉぉぉぉっ!!」
ドルチェノフ「ぐははははは! 自らの無力さを思い知ったか、小僧! そして、マイヨ・プラート!!」「この世は強い者が勝つ! それが大宇宙の真理、法則、掟だ!!」
ケーン「…じゃあ、ギルトール元帥ってのはあんたより弱かったわけだ?」
ドルチェノフ「その通り! 奴は弱腰故に自らの死を招いたのだ!!」
マイヨ「貴様…!」
ドルチェノフ「フフフ…小僧共よ、冥土の土産に教えてやろう…」「そこのマイヨ・プラートはマヌケな男よ。奴は現場にいただけで、ギルトール元帥暗殺の犯人ではない」「だが、奴は一言も弁明せず、国家に対する重罪人に自ら成り下がった」
ケーン「じゃあ、やっぱり…」
ドルチェノフ「そうだ! 元帥を暗殺したのは、このワシだ!!」
タップ「な…何だってぇーーっ!?」
ライト「そ、そんな秘密を知ってしまったら俺達はもう生きては帰れないぜ!」
ケーン「あ…ああ…俺は何て巨大な敵を相手にしちまったんだ…!」
ドルチェノフ「クックック…ようやく己が置かれた立場に気づいたか、愚か者共め」「だが、ワシは元帥暗殺を後悔しておらん。全ては国家のため…大義のためだ」
ケーン「な、何でそう思ったんだ…!? 天国の土産に教えてくれ!」
タップ「ケーン…冥土、冥土」
ケーン「あ、そうそう…冥土の土産に教えてくれ!」
ドルチェノフ「それは…ギルトールが統一帝国ギガノスの長として相応しくない男だったからだ」
タップ「な…何だってぇーーっ!?」
タイト「タップ、二度目は逆効果だって」
タップ「そ、そう? 繰り返しは基本って言うじゃん」
ケーン「しっ! 余計なこと喋るんじゃねえっての」
ドルチェノフ「…奴が元帥として相応しくないという証拠…それはいくつもある」「例えば、マスドライバー…」「あれをフルに用いれば、連合軍など瞬く間に蹴散らし、ギガノスを勝利へ導いていたはず。だが…」「奴はそれを却下しおった。地球を壊してはならん…奴は口を開くとそればかりほざいておったわ」
ケーン「ふんふん、それで?」
ドルチェノフ「ギルトールは甘すぎた。戦は勝つか負けるか、二つに一つ…」「勝利をつかむためには、あらゆる手段を講じなければならん」「それが出来ぬ男に、ギガノスを支配する権利はない…!」「故に、大義はワシにある! そして、このワシこそがギガノスの総帥として最も相応しい男なのだ!!」
ライト「ぷっ…」
タップ「くくく…」
ケーン「あっはっはっはっは!」
マイヨ「フッ…愚かなり、ドルチェノフ」
ドルチェノフ「何がおかしいッ!? 貴様ら、未だに自分の置かれた境遇がわかっておらんようだな!!」「ええい、SP隊出撃だ! 帝国の重罪人とマグネイト・テンを葬り去れ!!」
〔間〕
ドルチェノフ「何故だ!? 何故、誰も来ない!?」
ケーン「…お~い、ライト。マイクの調子はどうだ?」
ライト「感度良好。閣下の名演説は一言一句もらさずに放送したぜ」
ドルチェノフ「な、な、何ィッ!?」
ケーン「いやぁ~、大した演説だったぜ」
ライト「そりゃあもう、要塞中の皆さんへ聞かせたいぐらいにね」
タップ「っていうか、聞いてもらったんだけどさ」
ドルチェノフ「ま、ま、まさか…き、き、貴様ら…!?」
マイヨ「観念しろ、ドルチェノフ。先程の言葉で多くの兵士は貴様への忠誠心を失ったはず…!」
ドルチェノフ「だ、黙れぇっ! この機動要塞さえあれば、ワシは…!!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ドルチェノフ「こ、今度は何だ!?」
〔味方ユニット出現〕
ダン「大尉殿! 要塞各所に仕掛けた爆破装置、作動しました」
ウェルナー「既に要塞はその戦闘力を15%までダウンさせています」
カール「なお、戦意を失った将兵は要塞より脱出し、連邦軍への投降を開始しています」
マイヨ「ご苦労だ、諸君」
ドルチェノフ「お、おのれ…! ワシは負けん、まだ負けんぞ!」
〔ドルチェノフ、後退〕
〔敵ユニット離脱〕

タップ「逃げやがったぜ、あの野郎!」
ライト「この宙域は連邦軍が包囲している。もうあいつに逃げ場はないぜ」
ケーン「だがよ、俺は奴を許しちゃおけねえ…!」「どうしてもあの野郎を一発ブン殴らねえと気が済まねえ!!」
ライト「ま、そういうだろうと思ってたがね」
タップ「やるか?」
ケーン「おうよ!」
マイヨ「ケーン・ワカバよ、ドルチェノフを討つのは私の役目だ」
ケーン「何だって…!?」
リンダ「兄さん…」
マイヨ「リンダ…元気そうだな。今まで無事で何よりだった」
ウェルナー「あれが大尉殿の妹君…」
ダン「何と可憐な…」
カール「まるで谷間に咲く白ユリだ…」
ミン「ちょっと、あんた達…あたいと会った時とは大違いじゃないかい?」
マイヨ「リンダ…父上はご健勝か?」
リンダ「は、はい…。今はネェル・アーガマにおられます…」
マイヨ「そうか…」「…リンダ、私はドルチェノフに天誅を下す。もはやお前と出会うことはないだろう」
リンダ「に、兄さん!?」
マイヨ「父上を頼むぞ。…さらばだ」
ケーン「ちょっと待てよ、マイヨさんよ!」
マイヨ「ケーン・ワカバ、今の我々は少なくとも敵ではない。私の邪魔をしないでもらおう」
ケーン「そうじゃないって! あんたらの仕掛けた爆弾で、この要塞はもう爆発寸前だ!」「そんな危険な中をあんたらだけで行かせられるかってんだ!」
マイヨ「元よりこの命は捨てている。今はただ逆賊ドルチェノフを討つのみ」
ケーン「じゃあ、残されたリンダやおっちゃんはどうするんだよ!」「それに、あの野郎に借りがあるのはあんただけじゃないぜ!」
マイヨ「………」
ケーン「………」
マイヨ「フッ…どうやら、今はお前に理があるようだ。ならば、共同作戦といくか?」
ケーン「そうこなくっちゃ! 未来の舎弟としてはよ!」
リンダ「え…!?」
マイヨ「ふ…」
ライト「ってことは、俺達…お坊ちゃん方とお仲間ってこと?」
タップ「それだけじゃねえ、あの怪力女も一緒だぜ」
ミン「ちょっと、坊や。その台詞、聞き捨てならないね」
カール「こちらとて、好きでお前達と手を組むわけではない」
ウェルナー「これも大尉殿の汚名を晴らし、逆賊ドルチェノフに鉄槌を振り下ろすためなのだ」
タップ「あ~、かてえかてえ。あのノリ、どうも苦手なんだよな」
ライト「あれでよく肩がこらないもんだ」
ダン「何を言う! 貴様らがだらけ過ぎなのだ!!」
マイヨ「そこまでだ。今はお前達で言い争っている場合ではない」
ダン「は…はい」
マイヨ「クリューガー少尉、お前達はリンダ達をネェル・アーガマへ連れて行くのだ」
ダン「そ、そんな…! 自分は最後まで大尉殿にお供します!」
カール「自分もであります!」
マイヨ「ならん」
ウェルナー「し、しかし…!」
ミン「あんた達、大尉は自分の大切な妹を任せるって言ってるんだ…」「それを聞いてやらなきゃ、ドルチェノフと戦えないだろ?」
ウェルナー「………」
マイヨ「すまん…私の頼みを聞いてくれ」
ダン「りょ、了解しました…」
ケーン「クリューガー少尉…だったな。リンダとおふくろ、ベン軍曹を頼むぜ。ちゃんと俺達の母艦へ送り届けてくれよ」
ダン「貴様こそ…大尉の手助けを頼む」
ケーン「ああ、わかってる」
カール「では、大尉殿…」
ウェルナー「…どうかご武運を」
〔味方ユニット離脱〕
マイヨ「どうした、ミン大尉? 君も行きたまえ」
ミン「お断りだね。あたいは今回の顛末を見届けるよ」
マイヨ「ならば、好きにしろ」
ミン「ああ、そうさせてもらうさ」
マイヨ「では…マグネイト・テンへ告ぐ」「今からそちらへ要塞内部の構造データを転送する。それで隔壁の位置がわかるはずだ」
〔カーソル、隔壁を指定〕
マイヨ「諸君らには、未だドルチェノフへ付き従う者達を討ってもらいたい」
クワトロ「了解した」
アムロ「それだけじゃない…俺達もドルチェノフ捜索に協力する」
マイヨ「フッ…よもや、連邦の白い悪魔やジオンの赤い彗星と馬を並べることになろうとはな」
クワトロ「それはこちらも同感だ」
マイヨ「では…行くぞ、ケーン・ワカバ!」
ケーン「ああ! バグラチオン作戦、最後の仕上げだ!」「待ってろよ、ドルチェノフ! 今からドラグナー遊撃隊がてめえの息の根を止めに行ってやるぜ!!」

<隔壁破壊・敵増援3出現>
〔敵ユニット出現〕
ケーン「出やがったか!」
マイヨ「構うな! 我々の敵はドルチェノフただ一人だ!」
〔カーソル、隔壁を指定〕

<隔壁破壊・敵増援4出現>
〔敵ユニット出現〕
タップ「いい加減しつこいぜ!」
ライト「それだけ、ドルチェノフも必死なのさ」
ケーン「どけよ、てめえら! 今日のドラグナーは当たると痛てえぜ!」
〔カーソル、隔壁を指定〕

<隔壁破壊・敵増援5出現>
〔敵ユニット出現〕
ドルチェノフ「ええい! どいつもこいつも役に立たん奴らめ!」「この要塞は無敵なのだ! それにワシは撤退命令など出しておらん! ギガノス魂はどうしたというのだ!?」
マイヨ「笑止! 貴様に魂を語る資格はない!」
ライト「おい、ケーン…このままじゃ、主役を鷹の旦那に取られちまうぞ」
ケーン「うるせえ! 俺だって気にしてるんだ!」「やいやい、ドルチェノフ! もうてめえの逃げ場はねえぜ! いい加減、あきらめろ!」
ドルチェノフ「ええい! 黙れ、黙れ! 貴様らさえ倒せば、活路はある!」
ケーン「往生際が悪い!」
マイヨ「己の罪を背負い、冥府へ堕ちよ、ドルチェノフ!!」

<アムロvsドルチェノフ>
ドルチェノフ「やらせん、やらせんぞ! ここで貴様らを打ち破れば、ギガノスの勝機は残されている!」
アムロ「権力欲に取り憑かれた男によってこの戦いは、ここまで拡大した…!」「この男のエゴ…許すわけにはいかない!」

<クワトロvsドルチェノフ>
クワトロ「かつて人は宇宙に生きる人のあり方を求めて、戦いを繰り返してきた…」
ドルチェノフ「何!?」
クワトロ「だが、人はその中で多くのものを失う一方、何かを得てきたはずだ」
ドルチェノフ「貴様…! エゥーゴのクワトロ・バジーナ! ジオンの赤い彗星か!?」
クワトロ「そこで得たものがエゴによって再び失われていくことを見逃すわけにはいかない…!」
ドルチェノフ「夢想家が戯言を! いつの時代も力こそが人を導くものだ! それをワシが教えてくれる!」

<カミーユvsドルチェノフ>
カミーユ「人の命をもてあそぶお前のような男がいる限り、この宇宙から戦いはなくならないんだ!」
ドルチェノフ「黙れ、小僧! ギガノスが地球圏を統一すれば、戦いは終わる!」
カミーユ「貴様のような男にこの世界を…地球の未来を決めさせるわけにはいかない!」

<ジュドーvsドルチェノフ>
ドルチェノフ「どけ、小僧共が! ワシがいる限り統一帝国ギガノスは不滅だ!」
ジュドー「いい加減にしろ! あんたはもう終わりなんだよ!!」
ドルチェノフ「黙れ、黙れ! ワシに歯向かうものは誰であろうと許さんぞ!!」
ジュドー「…ハマーンを倒した俺達にはこの世界をより良くしていく責任がある…!」「だから、俺はこいつを倒す! 未来を信じて戦った人達のために!!」

<竜馬or隼人or弁慶vsドルチェノフ>
ドルチェノフ「このギルガザムネにワシの腕があれば、まさに鬼に金棒よ!」
隼人「フン、鬼か。確かにこいつの権力欲は人の道から外れてやがるぜ」
弁慶「ああ。こいつに比べりゃあ、百鬼帝国の連中のほうがマシかも知れねえ」
ドルチェノフ「貴様らぁ! このワシを侮辱する気か!?」
竜馬「行くぞ、ドルチェノフ! お前を倒し、この戦いに終止符を打つ!!」

<ケーンvsドルチェノフ>
ケーン「ドルチェノフ! てめえにゃ色々と世話になったな!」「一発お返しするためにわざわざ来てやったぜ!」
ドルチェノフ「おのれ、小僧! ワシの刀のサビにしてくれるわ!!」
ケーン「馬鹿言え、てめえの結末はもう決まってんだ! 俺達がここへ来た時点でな!!」
ドルチェノフ「うぬっ! 貴様、何様のつもりだ!?」
ケーン「覚えとけ、俺たちゃ騎兵隊…」「てめえみてえな悪魔を討つ竜の騎兵隊だッ!!」

<タップvsドルチェノフ>
タップ「よくもケーンのおふくろさんを人質にとってくれたな!」
ドルチェノフ「黙れ! 戦局もわからぬ一兵士にワシの理想を理解することなど出来んわ!!」
タップ「あんたみたいな悪党を理解するなんざ、まっぴら御免だね!」

<ライトvsドルチェノフ>
ドルチェノフ「ドラグナー! このギガノスに歯向かう疫病神め!」
ライト「やれやれ…俺達が戦ってきた親玉がこんな小者だったなんてね」
ドルチェノフ「黙れ、黙れ! ワシはこんなところでは終わらん! ギガノス魂を見せてくれる!」
ライト「言っとくぜ、ドルチェノフ。魂ってのは見せるものじゃない…」「伝えるものさ」

<マイヨvsドルチェノフ>
マイヨ「貴様を討たねば、全人類が根こそぎ滅亡するのは必至!」
ドルチェノフ「黙れ! かく言うギルトールも劣悪なる地球人類を抹殺しようとしていたではないか!」
マイヨ「元帥はただ宇宙世紀に相応しい人類を求めていただけだ…!」「貴様のような劣悪な者こそ葬ろうとしていた相手なのだ!」「故に、私は貴様を討つ!!」

<ミンvsドルチェノフ>
ドルチェノフ「グン・ジェム隊の者か! 何故、プラートに味方する!?」
ミン「それはあんたみたいなドブ臭い野郎が総統を名乗ってるのが気に食わないからさ」
ドルチェノフ「黙れ、女! ワシは統一帝国ギガノスの総統だぞ!」
ミン「ハッ! 寝言を言いたいんなら眠らせてやるよ! 永遠にね!」

<ドルチェノフ撃破・勝利条件達成>
ドルチェノフ「ば、馬鹿な! このワシが…こんな所で…!」
マイヨ「帝国の崩壊と共に滅び去れ、ドルチェノフ!」
ドルチェノフ「ワシは…ワシはまだ死ねん! 死んでなるか!」
ケーン「ドルチェノフ…」
ドルチェノフ「ワシは死なんぞ! ワシがいる限りギガノス帝国は滅びん! いずれ、この手で再興してみせる!」「動け! 動くのだ、ギルガザムネ! 奴らを生かしておいてはならん!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

マイヨ「統一帝国ギガノスの将兵よ。この要塞はもうもたない。速やかに脱出し、連邦軍に投降せよ」「無駄に命を散らすことを亡きギルトール元帥も望みはしない…」「ギガノス帝国の高潔な魂は諸君らと共に生き続けよう」
ライト「ケーン、俺達も行くぞ。あと少しでこの機動要塞も鉄クズだ」
タップ「要塞と心中するのはあのおっさん一人で充分だ」
ケーン「ああ! あばよ、ドルチェノフ…あばよ、ギガノス帝国!」
マイヨ「ドルチェノフ…この要塞を貴様の墓標代わりにするがいい…!」
〔味方ユニット離脱〕
ドルチェノフ「ワシはまだまだ死なんぞ! 死んでなるものか! ワシいる限り、統一帝国は存続するのだ!」「そうとも! 帝国は永遠に不滅なのだ!」「勇猛なる全将兵の諸君! 我が統一帝国は不滅だ!」「そうだとも! 勇猛果敢な将兵諸君がおる限り、従順なる諸君がおる限り…!」「統一帝国ギガノスは常に諸君らと共に邁進するのみである!」「統一帝国ギガノスに栄光と勝利を…」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ドルチェノフ「我がギガノスに栄光あれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ケーン「よ! みんな、ただいま!」
ライト「ケーン!」
タップ「この野郎、心配かけやがって!」
ケーン「いてて…! 歓迎するんならもうちっと優しく頼むぜ!」
カミーユ「だけど、よかったよ…。お前もお袋さんも無事で」
ケーン「へへ…済まねえな…お袋のことで、みんなにも無理させちまったようでよ…」
アオイ「皆さん、ありがとうございました。私からもお礼を言わせていただきます」
ケーン「お袋…」
アオイ「ケーン…お前はもう私の知るあの子供のケーンじゃないのね…」
ケーン「え…」
アオイ「もう、お前は立派な大人だわ。自分の生きる道を自分で見つけられる一人前の人間よ」
ケーン「そのことなんだけどよ、お袋…。俺さ…」
アオイ「お前の言いたいことは口に出さなくてもわかるわ」「皆さん、これまでケーンを支えてくださってありがとうございます」「至らない息子ですがこれからもよろしくお願いいたします」
ケーン「よ、よしてくれよ、母さん! 恥ずかしい真似はよ!」
アオイ「何を言うの。これは親として、お前にしてやれる最後のことよ」
ケーン「母さん…」
アオイ「私は中立主義の人間としてこれまでの戦争においてはどちらにも加担しないできました…」「でも、ケーン…お前に信じる道があるのならお前はその道を行きなさい」
ケーン「…俺…好きで戦っているわけじゃないけどよ…」「ここまで来たら見てみたいんだ…この戦いの向こうにあるものをこの目でよ…」「それに、ここにはダチもたくさんいるしな」
タップ「ケーン…」
ライト「こいつ…言ってくれるぜ」
アオイ「行きなさい、ケーン。私はいつまでもお前の帰りを待っているから…」
ケーン「ありがとう、母さん…」
ローズ「へへ…何だか、あたしまでジーンと来ちゃった…」
ライト「で、もう一組の家族の方は…」
リンダ「兄さん…」
マイヨ「リンダ…さらばだ…」
リンダ「待って、兄さん! もうギガノスはないのよ! 家族が離れて暮らす必要はないのよ!」
マイヨ「………」
〔歩く足音〕
ケーン「待ちなよ、マイヨさんよ…」
マイヨ「ケーン・ワカバ…お前には大きな借りを作ってしまったな」
ケーン「なあに…俺は蒼き鷹じゃなくリンダの兄貴に味方しただけだよ」
マイヨ「…リンダを頼むぞ」
ケーン「あんた、行っちまうのか…?」
マイヨ「………」
リンダ「兄さん!」
ケーン「ちょっと待てよ! 冗談じゃねえぞ、俺の立場はどうなるんだよ!?」「ここであんたを行かせたら未来の舎弟として…いや! とにかく今までのことは水に流してやるからさ…」
マイヨ「嬉しく思うぞ、ケーン・ワカバ。今の私は充実感で満たされている…」「あらゆるわだかまりが全て氷解した気分だ」
ケーン「だったら、なおさら!」
リンダ「兄さん…お父様もとても心配なさってるわ。せめて一目でも…」
マイヨ「すまない、リンダ。父上にもわびておいてくれ」
〔歩く足音〕
アムロ「そういうことは…」
クワトロ「直接、本人に言うべきだな」
プラート博士「………」
リンダ「お父様…!」
マイヨ「父上…」
博士「久しぶりだな、マイヨ」
マイヨ「………」
博士「…やはり、わかってもらえんか、マイヨ…」
マイヨ「私の決意は変わりません。あなたと行動を共には出来ないのです」
博士「そう言うと思ったよ。…おかしいじゃろ、今さら父親面して説教するなど…」「お前にとってワシはギガノスの裏切り者というわけだからな」
マイヨ「………」
博士「ふふ…だからといってワシはお前に謝る気持ちを持ち合わせてはおらん」「お前がギルトールに心酔したように、ワシも自分の信念を貫いたに過ぎん」「男の生き方の相違というものかのう…」
マイヨ「………」
博士「しかし、お前はまだ若い。これからの地球の未来を、その手で造っていってもらわねばならん」
マイヨ「帝国の崩壊と共に私の役割は終わったのです。そしてまた、私のような男はもはや無用です」
クワトロ「…今日、死んだのはギガノスの蒼き鷹だ」「マイヨ・プラートという男はまだ死なすわけにはいかない」
マイヨ「…私に生き恥をさらせとおっしゃるか…?」
クワトロ「それを恥だと思うのは君の勝手だ。だが、我々は君の力を必要としている」
アムロ「この地球圏の混乱は、まだ続くだろう…」「そして、その戦いを一刻も早く終結させるためにも、君と仲間の力を貸してほしいな」「既に君達はギガノスの軍籍を剥奪されている以上、我々と同行する事に問題はないだろう」
マイヨ「………」
博士「マイヨ…」
クワトロ「人には持って生まれた役割がある。そして、それは時として周囲に求められた結果ゆえの場合もある」「今、我々が君に望むのは君の高潔なる魂を人々を守る力としてもらうことだ」
マイヨ「…クワトロ・バジーナ大尉…いや、今は赤い彗星と呼ばせていただく」「その周囲に求められる役割をあなた自身が果たす日は来るのですか?」
クワトロ「………」
アムロ「大尉…」
マイヨ「あなたの考えをお聞かせ願いたい」
クワトロ「………」「今は答えることは出来ない…。だが、その日が来たら、私は道を過たぬつもりだ」
マイヨ「…わかりました。無礼な問をお詫びいたします」
クワトロ「かまわんよ、大尉」
マイヨ「あなたがクワトロ・バジーナを名乗るように、私も今この時からギガノスの蒼き鷹の名は捨てましょう」「だが、私の中にギガノスの魂はいまだ息づいている…」「この力…地球連邦政府にではなく我らの母星…地球の未来のために捧げたい」
博士「おお、マイヨ…」
ダン「大尉殿…!」
マイヨ「だが、部下達に無理強いをさせるつもりはない。彼らの身柄の保証だけはお願いしたい」
ウェルナー「何をおっしゃるのです、大尉殿!」
カール「我ら、プラクティーズ…最後までお供させていただきます!」
アムロ「では、決まりだな」
マイヨ「クワトロ・バジーナ大尉、そして、アムロ・レイ大尉…お二方と馬を並べて戦えることを嬉しく思います」
クワトロ「こちらこそだ。君の活躍に期待させてもらう」
博士「うん…うん……」
リンダ「兄さん…」
マイヨ「よろしく頼むぞ、ケーン・ワカバ」
ケーン「あ、ああ! こっちこそな!」(ってことは、これからずっとこの人といっしょってことか…)(リンダの手前、ああは言っちまったけど、何かその…やりづらいぜ…)
ジュドー「じゃあ、あっちのおぼっちゃん達も今日からは俺達の仲間ってわけね」
カール「そこの子供! 我々はプラクティーズだ」
ウェルナー「我々は確かに協力を約束したが、馴れ馴れしい態度は控えてもらおう」
プル「なんだか、エラそうでつまんな~い…!」
プルツー「そうだな。我々に何度も敗れたくせに態度だけは随分と大きいな」
ダン「ま、まさか…!? この少女達は…!」
ジュドー「その通り。プルもプルツーもマグネイト・テンの立派なパイロットさ」
エル「お兄さん達は、その子供達に何度も痛い目にあったってわけ」
カール「ば、馬鹿な…!」
モンド「はいはい! わかったら新入りらしく艦内掃除から始めてもらおうかね」
ビーチャ「文句は許さないぜ。何たって、あんたらは一番の下っ端なんだからな」
ミン「へえ…じゃあ、あたいにも下っ端の礼儀ってのを教えてもらおうかねえ」
ビーチャ「い…!? そ、それは…」
ミン「どうしたんだい、ボウヤ? さっきみたいに威勢のいい口をあたいにも利いておくれよ」「あたい、こう見えても力には自信があるからね。掃除でも洗濯でも何でもするよ」
ジュドー(こう見えてもって…どの口が言ってんだよ…)
モンド「す、すいません! その…調子に乗ってました!」
ミン「わかりゃいいんだよ、わかりゃ。ま、今日からは、あたいもこちらにやっかいになるんだ。よろしくな」「ところでノドが乾いたね…。何か飲み物はないのかい?」
ビーチャ「ただ今、お持ちいたします!」
ジュドー「あ~あ、ビーチャとモンドの奴、完全にビビっちまってるよ」
ウェルナー「ミン大尉…その…ありがとうございました」
ミン「ボウヤ達も縮こまってんじゃないよ。あんた達にギガノス魂ってのがあるんならどこにいようと堂々としていな」
カール「はい! 了解です!」
タップ「まったく…頼もしいお仲間のご登場で…」
ライト「ほんと、ほんと…。旅は道連れ、世は情けといいますが…」「マグネイト・テンの寄せ集めぶりも、いよいよ来るところまで来たみたいですな…」
ジュドー「いいじゃないの! 敵も味方も越えて、地球のために力を合わせるってのさ」
アムロ「そうだな。ギガノスは指導者と兵の心が離れて敗れていった…」「人と人のつながりが力を生むことは、俺達は忘れてはならない」「そうやって俺達は、今日まで戦ってきたのだからな…」
マイヨ(人と人の心…これがマグネイト・テンの力…つまりは地球を守る力か…)(ギルトール元帥閣下…今日でギガノス帝国は滅びましたがその魂は我々の中で息づいています)(このマイヨ…閣下の理想を今一度、このマグネイト・テンで考えてみたいと思います)(あの美しい地球の未来のために…)

プラート博士「では、ブライト艦長。ワシとダグラス中尉、ベン軍曹は宇宙軍の司令部へ行く」「ミセス・ワカバは戦いが終わるまで責任をもってワシらが保護しよう」
アオイ「ありがとうございます、博士。ですが、私はミセスではなくミスです」
プラート博士「これは失礼を…」
ブライト「プラート博士、ご協力ありがとうございました」
プラート博士「いやいや…勝負を決したのは諸君らの強い意志と勇気…そして、仲間を信じる心じゃよ」「それにワシにとっても掛け替えのないものを取り戻すことが出来たしな…」
ダグラス「ブライト艦長、ギガノスの滅亡により、大気圏内でも動きがあったようです」
ブライト「そうか…ネルフに向かった部隊が心配だな…」「我々はこれより月に向かい他の部隊と合流します」
アオイ「ブライト艦長、ケーンをよろしくお願いします」
ブライト「いえ…こちらこそケーン君には期待させてもらいます」
プラート博士「頼みましたぞ、艦長。いまだ混迷の最中にある地球圏の未来…」「マグネイト・テンにお預けします」
ブライト「わかりました。我々も全力を尽くします」
【シナリオエンドデモ終了】


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