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シーン0 プロローグ
No.1
追撃者

<ファースト 地球周辺宙域>

【シナリオデモ開始】

地球近海

トーレス「艦長、本艦は間もなく大気圏突入コースに乗ります」
ブライト「了解した。総員、第二種戦闘配置…モビルスーツはいつでも出られるようにしておけ」
エル「うっそ、マジ!? 出撃させられるの!?」「今追いかけてる敵も地球へ降りるつもりなんでしょ!?」
ブライト「そうだ」
エル「だったら、何もこんな時に…」
ブライト「こんな時だからこそ、だ」
ビーチャ「そうそう。こっちで嫌だと思うタイミングは敵にとっても同じ…」「だから、仕掛けるチャンスになるのさ」
ルー「へ~え。さっすが、元艦長さんは言うことが違うね」
ビーチャ「からかうなよ。重い肩の荷が下りてようやくホッとしてんだからさ」「トーレスさん達だってそうだろ?」
トーレス「お前が艦長に任命された時は正直どうなるかと思ったけど…何とか生き延びられたからな」「今となっちゃ感謝してるぜ」
サエグサ「ああ。よく頑張ったよ、お前は」
ビーチャ「い、いやあ、それほどでも…」
ブライト(どうやら、私の判断は間違っていなかったようだな…)
モンド「ところで、ブライトさんはずっと艦長をやってられるようになったの?」
ブライト「ああ。バーム側との戦後交渉も一段落ついたからな」「それに…正直言って、お偉方の相手をしているより、ここに座っている方がいい」
ルー「結局、小バームはどうなるんですか?」
ブライト「バーム平和勢力のリーダー、エリカ君が中心となり…」「地球圏の情勢が落ち着くまで、月から火星圏へ移動することになった」
モンド「移動って、バスンジャンプで?」
イーノ「ボソンジャンプだよ、ボソンジャンプ」
モンド「ああ、それそれ。そのボソンジャンプを使うの?」
トーレス「何言ってんだ、あんなデカい物がチューリップを通れるわけないだろ」「それに、小バームにはワープ装置がついてるんだよ」
モンド「な~る。道理で最初にいきなり月の近くへ現れたわけだ」
ルー「あんた、今頃何言ってんの?」
〔扉の開閉音〕
リィナ「ブライトさん、プルとプルツーの診断結果が出ました」
ブライト「どうだった?」
リィナ「異常なしです。ラビアンローズの病院へ移る必要もないそうです」
ブライト「そうか…多くのものを失った戦いだったが…」「あの子達を助けられたのがせめてもの救いだな」
リィナ「はい…」
ブライト「それで、ジュドーは?」
リィナ「プルとプルツーのことはすごく喜んだんですけど…。やっぱり、まだ…」
ブライト「無理もない。ハマーン・カーンとの戦いで最も消耗したのは彼だからな…」
イーノ「ええ…」
ビーチャ「あいつ、小バーム解放戦の時に連邦とネオ・ジオンが休戦した時…」「もしかしたら、戦いが終わるかもって喜んでたもんな」
ルー「うん。でも…結局、ハマーンやグレミーは私達に戦いを仕掛けてきた…」
ビーチャ「その後にギガノスの宣戦布告だろ? ジュドーでなくても、やってられないぜ」
エル「今に始まったことじゃないけど、連邦軍の偉い人達って本当に人使いが荒いよねえ」
ルー「まったくだわ。地球に降りて、新兵器輸送部隊の護衛をやれだなんて…」「これはもう本格的にギガノス戦に巻き込まれるのは確定ね」
ブライト「文句を言うな。遅かれ早かれ、こういうことになるのはわかっていたはずだ」
ルー「まあ、そうなんですけど」
ブライト「それに、我々以外の連邦軍部隊も続々とギガノス戦に投入されている。つらいのは、みんなお互い様だ」
ビーチャ「ブライトさん、ナデシコは俺達を手伝ってくれないのかい?」
ブライト「彼らは別任務を遂行するため、今は地球圏にいない。ギガノス戦に投入されるのは後になるだろう」
ビーチャ「そっか…」
ルー「確か、前のナデシコの艦長さんって…亡くなったのよね…」
トーレス「ああ。一時期、噂になってたな。ティターンズの仕業じゃないかって」
サエグサ「蜥蜴戦争の時、ナデシコは随分とあいつらの恨みを買ってたみたいだからな」
トーレス「だけど、そのティターンズもグリプス戦役で壊滅…」「結局はナデシコ艦長の死も事故だったんじゃないかという話だ」
ブライト「………」
モンド「それにしても、ギガノスの奴ら…いつの間にあれだけの戦力を準備してたんだろ?」
ブライト「ギガノス帝国の前身だった月面都市には、メタルワーカーのプラントが数多く存在していた」「彼らはそれを使ってバーム戦やネオ・ジオン戦の最中にメタルアーマーを量産したのだ」
エル「要はおいしいトコ撮りってこと?」
ブライト「いや、ギガノスは独立宣言以前からネオ・ジオン軍と同盟を結び、彼らを援助していた」「それに加え、数ヶ月前にネオ・ジオン軍が地球へ降下した時…」「ギガノスは一緒にメタルアーマー部隊を送り込んだと聞いている」「だが、問題はそれよりも…」
ルー「マスドライバーですね?」
ブライト「ああ。コロニー落としより遥かに手間が掛からず…なおかつそれと同等の恐怖感を連邦へ与えることが可能だ」「さらに、ギガノスの指導者であるギルトール元帥は…」「連邦の地球至上主義が地球環境を破壊していると警告していた人物だ」「そして、彼は地球を保護すべき聖域だと考え…エレズムの危機を訴えている」「それにネオ・ジオンの残党や木連から追放されたタカ派が同調するようなことがあれば…」「この戦いは蜥蜴戦争やグリプス戦争の二の舞となる」
〔レーダー反応〕
ビーチャ「!!」
トーレス「艦長、航路前方に敵の反応が!」
ブライト「よし、追いついたか! 総員、第1戦闘配置! モビルスーツ部隊は直ちに出撃しろ!」
ビーチャ「了解!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
追撃者


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔敵ユニット出現〕

トーレス「敵艦、メタルアーマー部隊を出撃させたようです!」
ブライト「コースこのまま! モビルスーツ隊、出撃!」
〔味方ユニット出現〕
ビーチャ「みんな、いいか! 早めにケリをつけちまわないと、ネェル・アーガマの突入タイミングがずれちまうぞ!」
ルー「ええ、わかってるわ!」
ジュドー「………」
ビーチャ「ジュドー、聞いてんのか!?」
ジュドー「…ああ」
イーノ「大丈夫なのかい? ジュドー…」
ジュドー「心配はいらないぜ、イーノ。どうしても戦いが起きちまうんなら、一刻も早くそれを終わらせる…」「今の俺にはそうするしかないからな」「だから、リィナやみんなのためにも、このダブルゼータでもう一踏ん張りするぜ」
ルー「ジュドー…」
ビーチャ(どうやら、もう大丈夫そうだな)
ジュドー「それより、プル、プルツー…お前達、本当にいいのか?」
プル「うん。今度はあたし達がジュドー達を助ける番だよ。ね、プルツー?」
プルツー「ああ…。今までの罪滅ぼしをするためにも、私は戦う」
ビーチャ「よし…! みんな、油断するなよ!」
カール「大尉殿! やはり、敵はガンダムチームです!」
マイヨ「ハマーン・カーン討伐の立役者達か…」「彼らが我々の追撃者だとは…どうやら、連邦軍も本腰を入れてきたようだな」
ダン「母艦のコースから判断して、洋上のD兵器輸送艦隊に合流するものと思われます」
マイヨ「行き先は我々と同じか」
ウェルナー「ここで奴らを叩いておけば、後顧の憂いを断つことが出来ます!」
カール「そうです! D兵器奪還のためにも我々だけでガンダムチームを!」
マイヨ「いや、奴らの足止めが出来れば、それでいい」「今の我々にとっての最優先事項は、確実に地球へ降下することだ」
ダン「ならば、ここは我々が引き受けます」
ウェルナー「大尉殿は先に地球へ降りて、D兵器を追跡して下さい」
マイヨ「大層な自信だが…それが今までの失態を招いたことを忘れたのか?」
ウェルナー「い、いえ! しかし…!」
ダン「これまでの汚名を返上するためにも…!」
マイヨ「…よかろう。それがお前達の意思なら、やってみるがいい」
カール「あ、ありがとうございます、大尉殿!」
マイヨ「ただし、無理はするな。時間を稼ぐだけで構わん」
ウェルナー「了解です、大尉殿!」
マイヨ「では、任せるぞ」
〔敵ユニット離脱〕
モンド「あ、あら? 隊長機が帰っちゃったよ」
ビーチャ「構うな、まずはここを突破するぞ!」
ウェルナー「よし、我々プラクティーズの力を奴らに見せつけてやるぞ!」
ダン「おお!」
<戦闘開始>

<ブライトvsカール>

ブライト「前方に火線を集中しろ! あの青い機体は新型だ!」
カール「さすがは名艦長の誉れ高きブライト・ノア大佐だ。簡単にはやらせんか!」

<ブライトvsウェルナー>
ブライト「あの青い機体…新型のメタルアーマーか!」
ウェルナー「母艦を落とせば大気圏まで追ってはこれまい!」

<ブライトvsダン>
ダン「ネェル・アーガマを落とせば連邦の士気を削ぐことが出来る!」
ブライト「これ以上、接近させるな! メタルアーマーに懐に入られればブリッジをやられる!」

<ジュドーvsカール>
ジュドー「あんたら! 戦いを広げようってのならまず俺が相手になってやるぜ!」
カール「な、なんだ!? こいつの動き、セオリーを全く無視しているぞ!」

<ジュドーvsウェルナー>
ウェルナー「火力重視のガンダムか…! ならば懐に飛び込むまでだ!」
ジュドー「そんな教科書通りの戦術にひっかかるかよ!」

<ジュドーvsダン>
ダン「大尉殿への手土産だ! 噂のガンダムチームは我らプラクティーズが落とす!」
ジュドー「プラクティーズだかプラモデルだか知らないがそう簡単にやられるかよ!」

<ルーvsカール>
カール「ネオ・ジオン抗争を戦い抜いたガンダムの力、見せてもらう!」
ルー「こっちだって伊達や酔狂で戦ってきたんじゃないんだから! やられてたまるもんですか!」

<ルーvsウェルナー>
ルー「速い…! これがギガノス帝国のメタルアーマー!?」
ウェルナー「噂のガンダムチームも我らにかかれば知れたものだな!」

<ルーvsダン>
ダン「我らプラクティーズの一糸乱れぬ連携をかわせるか!」
ルー「もう! 3機でしつこいったらありゃしない!」

<エルvsカール>
カール「プラクティーズは選ばれた人間…エリートの集まりだ! その力見せてやる!」
エル「冗談! エリートだか何だか知らないけど、こっちだってやられるかっての!」

<ビーチャvsウェルナー>
ウェルナー「金色のモビルスーツ! クワトロ・バジーナか!?」「…が、それにしては動きがぎこちない…。もしや、何かのワナか!?」
ビーチャ「ちょ、ちょっと待った! あんな大物と間違えるなって!」

<モンドvsダン>
モンド「くそっ! こいつらチョコマカ動きやがってよ!」
ダン「サブ・フライト・システムがメタルアーマーの運動性についてこれるものか!」

<プルvsカールorウェルナーorダン>
プル「相手が誰であろうとジュドーとプルツーがいっしょなら負けないんだから!」

<プルツーvsカールorウェルナーorダン>
プルツー「ネオ・ジオンが倒れても戦いは続く…。なら、あたしにも出来ることがある…!」「ジュドー達と共に戦いを終わらせるために戦うということがな!」

<カール撃破>
カール「くっ、戦闘の続行は不可能…! 後退するしかないか!」
〔敵ユニット離脱〕

<ウェルナー撃破>
ウェルナー「馬鹿な、私の機体を!? うぬっ、撤退する!」
〔敵ユニット離脱〕

<ダン撃破>
ダン「ぐっ! これでは大尉殿に会わせる顔がない…!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>
トーレス「敵部隊、後退していきます!」
ブライト「よし、このまま追撃するぞ!」
トーレス「! ま、待って下さい! 3時方向より、新たな敵影!」
ブライト「敵の増援か! 機数は!?」
トーレス「1機です! 機体識別、不可能! 所属も不明!」
ブライト「何…!? ギガノスではないのか…?」
〔敵ユニット出現〕
???(エルデ)「少佐、あれがネェル・アーガマです」
???(アルベロ)「我々の追尾ターゲットの一つか…」
???(エルデ)「いかが致しますか?」
???(アルベロ)「まずは、このメディウスとAI1に実戦の恐ろしさを教えてやらねばならん」
???(エルデ)「恐ろしさ…ですか」
???(アルベロ)「そういうものなのだろう? AI1は」
???(エルデ)「この子に感情など必要ありませんわ」
???(アルベロ)フン…まあいい。それより、奴らは追ってきているか?」
???(エルデ)「ええ。間もなく、ここへ現れます」
???(アルベロ)ならば、任務の第一段階は成功か」
???(エルデ)「はい。これで彼らをネェル・アーガマに投入することが出来ます」
ジュドー「…何なんだ、あの機体は…?」
プルツー「モビルスーツやメタルアーマーじゃない…」
ルー「それ以前に、あれは敵なの? 味方なの?」
ジュドー「そんなの、俺にわかるかよ。こっちが聞きたいぐらいだぜ」
サエグサ「…駄目です、艦長、アンノウンとのコンタクト、取れません」
ブライト「いったい、何者なんだ…?」
〔レーダー反応〕
トーレス「3時方向より、接近する機体あり!」
ブライト「またか! 識別は!?」
トーレス「機体は不明ですが、連邦軍の識別信号を出しています!」
ブライト「連邦軍だと…!?」
???(アルベロ)「来たか…」
〔味方ユニット出現〕
ヒューゴ「追いついたぞ、メディウス・ロクス!」
アクア「さあ、その機体を返しなさい!」
???(アルベロ)「………」
ヒューゴ「こっちには撃墜命令を出ている。機体を盾にするような真似をしても無駄だぞ!」
???(アルベロ)(フフフ…どうやら復帰できたようだな)
アクア「応答なしね。どうする、ヒューゴ?」
ヒューゴ「…武装のセーフティを解除しろ。それから、連邦の戦艦に連絡を」
アクア「わかったわ」
プル「あの機体、黒いのをおいかけてきたみたいだね」
プルツー「ああ。感じが似ているが、系列機なのか?」
アクア「こちらは連邦軍ツェントル・プロジェクト所属…」「アクア・ケントルム少尉とヒューゴ・メディオ少尉です」
イーノ「ツェントル・プロジェクト?」
ブライト「聞かん名だな。トーレス、確認を頼む」
トーレス「了解!」
アクア「現在、我々は奪取された試作機…メディウス・ロクスの追撃中です」「申し訳ありませんが、こちらの援護をお願いします」
ジュドー「メディウス・ロクス…?」
ビーチャ「おいおい、援護しろって言われてもな…」
トーレス「艦長、確認が取れました。クラスAでメディウス・ロクスの追撃命令が出ています」
ブライト「D兵器輸送部隊の護衛命令と同クラスか」
トーレス「ええ。メディウス・ロクスはよほど大事な機体らしいですね」
ブライト「よし、各機はアクア少尉とヒューゴ少尉の機体を援護しろ!」
ビーチャ「しょうがねえ、やるしかないか!」
???(アルベロ)「…仕掛けてくるぞ。準備はいいか?」
???(エルデ)「はい。データ取集を開始…戦闘はお任せします、少佐」
???(アルベロ)「俺はもう軍人ではない。少佐はやめてもらおう」
???(エルデ)「…わかりました」
アクア「TEエンジン、出力調整…! くっ、駄目だわ! イエローゾーンから出られない…!」「それに、メディウスの行動パターンも計算しないと…!」
ヒューゴ「落ち着け、アクア。お前はエンジンの出力調整だけをやっていればいい」
アクア「冗談じゃないわ! ちゃんと役目を果たしてみせるわよ!」
ヒューゴ(初めての実戦だからな…緊張するのも無理はないが…)
ビーチャ「お、おい…大丈夫なのかよ、あいつら?」
???(エルデ)「どやら、TEエンジンの出力調整が上手くいっていないようですね」
???(アルベロ)「所詮は欠陥品だ。乗っている連中もな」
???(エルデ)「そうですね」(アクア・ケントルム…やはり、あなたはその程度なのかしら?)
アクア「もう! どうして、こうなの!? シミュレーションでは上手くやれてたのに!」
ヒューゴ「イエローゾーンで構わん! 行くぞ、アクア!」
アクア「えっ!? ちょ、ちょっと待ってよ!」
???(アルベロ)「来るがいい。そして、メディウスの贄となれ…!」

<ヒューゴvs???(アルベロ)>
アクア「き、来た! 行動予測パターンを!」
ヒューゴ「黙ってろ、アクア! 舌をかむぞ!」
???(アルベロ)「さあ、サーベラスの力を見せてもらおうか!」

<ヒューゴvs???(アルベロ)(戦闘後)>
ヒューゴ「! あの動き…!?」
???(アルベロ)「ふふ…なかなかやるな」
???(エルデ)「とりあえず、メディウスと戦える力は持っているようですね」
???(アルベロ)「ああ、そうでなければ意味がない」
ヒューゴ「まさか……!?」
アクア「どうしたの、ヒューゴ!?」
ヒューゴ「いや、何でもない…!」

<???(アルベロ)HP80%以下or敵増援1出現の2ターン後EP・勝利条件達成>
???(エルデ)「AI1に拒絶反応…?」
???(アルベロ)「ふっ…ふはははは!」
???(エルデ)「何がおかしいのです?」
???(アルベロ)「奴は感じたのだろう? 初めての実戦の恐怖を…」
???(エルデ)「そんなことはありません」
???(アルベロ)「まあいい。とりあえずの任務は完了した。後退するぞ」
???(エルデ)「はい…」
〔敵ユニット離脱〕
ヒューゴ「くっ、メディウスめ…何てスピードなんだ…!」
アクア「…当然よ…。あれにはTEエンジンが搭載されていないから…出力は安定してるもの」
ヒューゴ「………」
トーレス「艦長、メディウス・ロクスの反応が消えました」
ブライト「周辺に敵影は?」
トーレス「ありません」
ブライト「よし、本艦は引き続きギガノス部隊を追い、地球へ降下する」「それから、サーベラスを収容しろ。詳しい事情を聞きたい」
トーレス「了解です」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】
ブライト「なるほど…新型機の開発プロジェクトか」
アクア「はい。サーベラスはターミナス・エナジーを動力源にしている人型機動兵器…」「通称、TEアブゾーバーです」
ブライト「TEアブゾーバー…それに、ターミナス・エナジーとは?」
アクア「ミタール・ザパト博士が新しく発見したエネルギーで…」「重力・電磁力・強い相互作用・弱い相互作用という4つの力の他に、その存在が予言されていたものです」
ジュドー「つ、つまり…どういうものなのさ?」
アクア「ターミナス・エナジーはどこにでもあるものだけど…」「その収集と動力変換、出力調整が非常に難しいの」
イーノ「燃料の在処や量には困らないけど、コントロールが困難だってことですね?」
アクア「ええ。TEエンジン…ターミナス・エナジー・エンジンが完全なものになれば…」「サーベラスは理論上、夢幻に活動し続けることが出来るわ」
モンド「そ、それって凄いんじゃないの?」
ヒューゴ「だが、そう上手く行かないのが世の常だ」
アクア「ええ、現状では問題点も色々あって…完全なものになるにはあと数年かかると言われているの」
プル「凄いんだか、凄くないんだがよくわかんないね」
ビーチャ「それより、俺はアクアさんの格好の方が凄いと思うな。寒くないの? そんな水着で…」
アクア「え? こ、これは…」
エル「もう、あんたはそんなトコばっかり!」
ビーチャ「だって、どう見たって…なあ?」
ルー「うん。男の子には目の毒よねえ」
アクア「この服はコンピュータの操作やTEエンジンの調整に必要で…」「機体をダイレクト・フィーリング・コントロールするために肌を出さなきゃいけなくて…」
ビーチャ「うむむ…でも、気になる」
ブライオ「確かにな…」
アクア「え?」
エル「艦長?」
ブライト「い、いや、何でもない。…それで、メディウス・ロクスとは?」
アクア「ツェントル・プロジェクトにおいて、同時に開発されていた機体です」「あれにTEエンジンは搭載されていませんが…」「その代わり、装甲やフレームに『ラズムナニウム』が使用されています」
ジュドー「ラ、ラズム? ナニ? 何?」
ルー「またわかんない単語が出てきたわねえ」
アクア「ラズムナニウムはTEエンジンと同じく、ザパト博士が開発した新素材で…」「簡単に言えば、自律的な自己再生機能を持った金属なの」
ルー「つまり、損傷した所なんかを自分で治しちゃうってこと?」
アクア「ええ、そうよ」
ブライト「…理論上、無限に活動可能な動力源、自己再生する素材…」「もしや、君達のプロジェクトはメンテナンスフリーの機動兵器の開発が目的なのか?」
アクア「はい。ですが、サーベラスやメディウスはまだそこまで至ってません」
ルー「で、そのメディウス・ロクスが奪われちゃったってわけね」
アクア「そう。早くあれを取り戻さなければ、大変なことになる…」「ラズムナニウムを悪用されでもしたら…」
プル「ど、どうなるの?」
アクア「1年前のデビルガンダム事件ほどの規模ではないにしろ、同じようなことが起きてしまうかも…」
ヒューゴ「………」
ビーチャ「デビルガンダム事件って、超バカでかいガンダムがコロニーを乗っ取ったっていう、あれ?」
ジュドー「そうそう。ニュースでやってたのを見たぜ」
ルー「確か、艦長はその場にいたんですよね?」
ブライト「ああ、グリプス戦争の直後…お前達と出会う前にな」「それよいr、アクア少尉…ラズムナニウムはDG細胞と同じ性質を持っているのか?」
アクア「いえ…自己進化と自己増殖機能はデビルガンダムのこともあってラズムナニウムには持たされていません」「しかし、改良次第では…」
ブライト「DG細胞が廃棄されたとは言え、似たような事件を起こす可能性が高いなら、楽観視は出来んな」
アクア「はい。ですから、私達はメディウスを追って…」
ブライト「それなんだが…先程、司令部から通達があった」「君達2名はこのネェル・アーガマ隊へ転属し、追跡任務を続行せよとのことだ」
ヒューゴ(この艦に乗れだと…?)
アクア(どういうこと? 独自にメディウスを追跡するんじゃなかったの?)
ブライト「どうした?」
アクア「いえ、何でもありません。転属の件、承知致しました」
ヒューゴ「…以後、よろしくお願いします」
ブライト「うむ」(…疑問に思って当然か。私もそうだからな)「では、これより本艦は地球へ降下し、D兵器輸送艦隊と合流する」

アクア「どう思う? ヒューゴ」
ヒューゴ「妙だな。何故、俺達がこの艦に乗る必要がある?」
アクア「見た所、ネェル・アーガマは別の任務を遂行中のようだから…」「ここの人達と行動を共にすれば、他の戦闘に巻き込まれる可能性が高くなってしまう」「メディウスがこの艦の行く先に現れるという保証もないし…」
ヒューゴ「ああ。それに加え、配属変更の手回しの良さも気になる」「今回の件は何か裏があると見て間違いないな」
アクア「ええ。メディウスがああも簡単に奪われてしまったのも疑問だし」
ヒューゴ「ツェントル・プロジェクト内で手引きした者がいると考えるべきだな」
アクア「もしかして、ミタール・ザパト博士が?」
ヒューゴ「それだと、メディウス・ロクスだけ奪取された理由がわからん」「他の組織に売るつもりなら、サーベラスも持って行かせるはずだ」
アクア「そうね…ツェントル・プロジェクトの成果が欲しいなら…」「TEエンジンとラズムナニウムをセットにしないと…」(それとも、メディウスには私達の知らない機能があるというの?)
ヒューゴ(……俺はメディウスの動きに見覚えがある)(だが、あり得ない…。あの人が……戻ってきたなど……)
【シナリオエンドデモ終了】


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