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シーン2 巨人達の邂逅
No.13
do justice to

<セレクト 京都>
ギガノス側からネェル・アーガマに秘密会見が申し入れられ
る。出席者はケーン・ワカバ…そして、ギガノスの蒼き鷹、
マイヨ・プラート。陰謀を感じつつも、ケーン達は会見場で
ある京都に向かう。

【シナリオデモ開始】
ギガノス帝国

ドルチェノフ「そうか…。そちらも順調に事が進んでいるようだな」
???(草壁)「準備が整い次第、我々は『プラン乙』を発動する」「それまでの間、そちらで連邦軍の目を引きつけておいてもらいたい」
ドルチェノフ「だが、例のヒサゴプランの周りを飛び回っておるハエの相手は出来んぞ?」
???(草壁)「ナデシコBのことか?」
ドルチェノフ「『黒い幽霊』もだ」
???(草壁)「…手は打ってある。念のため、我々の手の物をそちらへ送る。好きに使ってもらって構わん」
ドルチェノフ「見返りはそれだけか?」
???(草壁)「あの件は『遺跡』の完全な制御が可能となってからの話だ」
ドルチェノフ「フン…。蜥蜴戦争終結の功労者とナデシコAが新たな戦いの火種になるとは皮肉だな」
???(草壁)「…では、これで通信を終える」「全ては人類の未来と新たなる秩序のために…」
〔通信を切る音〕
ドルチェノフ(木連の亡霊どもが…。貴様らなど、我がギガノスがいなければ風前の灯火だということを忘れるなよ)(それより、今の問題は我ら軍上層部のやり方に異を唱える一部の若手将校達だ)(あの者達を抑えるには、彼らが信奉するマイヨ・プラートを使うしかあるまいか)(それに…プラート大尉を月へ連れ戻すことに関しては元帥閣下も反対されまい…)「…おい」
ギガノス兵「はっ。なんでありましょうか、中佐殿?」
ドルチェノフ「こちらへ手配される連中を地球へ行かせろ。奴らにプラート大尉を月まで送り届けさせるのだ」
ギガノス兵「よ、よろしいのですか?」
ドルチェノフ「あの男はそやつらを好きに使えと言いおった…」「おそらく、こちらの動向を探るつもりなのだろうがそうはいかん」「せいぜい小間使いとして利用できるだけ利用してやるわ」
ギガノス「では、彼らをプラート大尉の下へ行かせます」
ドルチェノフ「そうだ…。先日、我らへ協力を申し出た連中が乗っておった試作機…名は何だったかな?」
ギガノス兵「メディウス・ロクス…でありますか?」
ドルチェノフ「ああ、それだ。そいつも極東方面の前線基地へ送り、こき使ってやれ」
ギガノス兵「ですが、連邦軍の特別プロジェクトの試作機です。データの取得などはよろしいので?」
ドルチェノフ「フン、あのような欠陥機に用はない」「木連の亡霊達と共に、例の機動要塞とギルガザムネ完成までの時間稼ぎに使ってやるわ」

ダン「どういうことだ!? 何故、大尉殿と我々が月へ!?」
ウェルナー「D兵器の追撃任務を放棄しろというのか!?」
北辰衆「…これはドルチェノフ中佐の命令だ」
北辰衆「我らはそれに従い、ここへ参っただけに過ぎぬ」
カール「ギガノスの同胞でもない者が何を言う! 貴様ら、いったいとこから来た犬だ!?」
マイヨ「よせ、お前達」
カール「た、大尉殿!」
マイヨ「…それで、ドルチェノフ中佐は私に若手将校を説得させるつもりなのだな?」
北辰衆「我らはそう聞いている」
ダン「大尉殿、このような命令を聞く必要はありません!」
ウェルナー「これはドルチェノフ中佐の罠です! 大尉殿を月まで呼び寄せ、あわよくば亡き者にしようと…!」
マイヨ「いくらあの男でも、ギルトール元帥閣下の手前でそのように短絡的な行動はとるまい」
カール「いえ! ドルチェノフは自分の目的のためなら、何でもする男です!」
ダン「現にこのような得体の知れぬ者達をここへ送り込んできているではありませんか!」
北辰衆「………」
マイヨ「いや、これは好機だ。我がギガノス軍の現状を知るためのな」「その上でドルチェノフ中佐ら軍上層部の考えを見極め、若手将校達を説得し…」「ギルトール元帥閣下の下、鉄の結束をさらに強固なものにせねばならん」
北辰衆「では…」
マイヨ「命令には従う。だが、その前にやらねばならぬ事がある。月へ行くのはそれを成し遂げてからだ」
北辰衆「やらねばならぬこと?」
マイヨ「そう…」「私はあの男に直接会い、その意思を確認しておきたい……」

ブライト「ギガノスの諜報機関からの通信だと?」
ダグラス「ええ、日本の地下組織を通じて、秘密裏にケーン・ワカバとの接触を求めて来ています」
ケーン「ええっ、俺と!?」
ミサト「…すぐに考えられる理由は、VIPであるケーン君の拉致ってトコね」
ケーン「VIP? 酒か何かかよ?」
ミサト「それはVSOP……って、お約束ね」
ベン「ワカバ、VIPとは重要人物のことだ」
ケーン「俺が重要人物? 何で?」
アスカ「あんたねえ…ギガノスの秘密兵器だったD-1のパイロットやってんでしょ?」「現時点で、唯一あれを動かせるあんたは向こうにとっても重要人物なのよ」
ケーン「な、なるほど」
アスカ「ったく…少しは自覚しなさいよ」
ケーン「でもさ、向こうにとっても…ってことは、こっちでもそうなのかよ?」
ダグラス「当たり前だ。何のためにこうやってネェル・アーガマに乗せていると思っている?」
ケーン「だったら、もっといい扱いをしてくれてもさあ…」
ベン「文句を言うな。D兵器を勝手に動かした罪で投獄されないだけマシと思え」
ケーン「へいへい」
ベガ「…ところで、ダグラス中尉。ケーンくんとの接触を希望しているのは誰なんです?」
ダグラス「それが…あのギガノスの蒼き鷹なのです」
ベガ「!」
ケーン「な、何だってぇ!?」
ミサト「確か、名前はマイヨ…。どうして、彼がケーンくんと?」
ダグラス「わかりませんが、6時間だけ秘密休戦を結びたいとの申し入れもあります」
ブライト「………」
アスカ「どう考えても、これは罠ね」
ベガ「でも、向こうにも何らかの理由があって会見を申し入れて来たんでしょう? それが少し気になるわ」
ミサト「どうかしら? 単純にD-1のパイロットの顔が見たいだけかも」
ベガ「まさか…」
ダグラス「会見場は中立地帯である京都…。ワカバ三等空士の命は保証すると言って来ていますが、信用できませんね」
ミサト「ええ。無視するべきだと思うわ」
ケーン「ちょ、ちょっと待ってくれよ! 俺に尻尾巻いて逃げろってのか!?」
ダグラス「尻尾も何も、みすみす敵の罠にはまりに行くようなものだぞ」「それに、会見に応じてもこちらには何のメリットもない」
ケーン「冗談じゃねえ! 京都なんざ、ここからすぐに行けるでしょうが!」
ダグラス「貴様、何故そうまで蒼き鷹にこだわる?」
ケーン「名指しで俺に会いに来るんだぞ! それを蹴ったら、男がすたるぜ!」
アスカ「この際、メンツなんてどうでもいいわよ」「あんたにもしものことがあったら、D-1はどうすんの?」
ケーン「ヘッ、この俺がそう簡単にやられるかってんだ」
アスカ「…相手の誘いに乗りかかってる時点で、危ないと思うけど」
ダグラス「そうだ、ワカバ。命を落とすことになるぞ?」
ケーン「命が惜しくて、軍隊が務まるかよ! こうなったら、D-1を持ち出してでも京都へ行ってやらあ!」
ミサト「…それを聞いて、私達がD-1の出撃許可を出すと思う?」
ケーン「あ、しまった」
アスカ「そういうの、普通は黙ってやるもんでしょ?」
ケーン「だ、だよなあ…」
ベン「まったく、貴様という奴は! かくなえる上は、椅子に縛り付けてでも行かせはせんぞ!」
ケーン「ひええ、勘弁して下さいよ、軍曹殿!」
ミサト「…それで、どうします? 艦長」
ブライト「私は会見に応じてもいいと思っている」
ミサト「え?」
ケーン「さっすが、艦長! 話がわかるぅ!」
ダグラス「…よろしいのですか?」
ブライト「確かに、今回の話には裏があると見て間違いないだろう」「だが、ここでギガノスに関する情報も手に入れておきたい。…もっとも、先方もそのつもりだろうがな」
ミサト「…相手の人柄を知っておけば、作戦が読み易くなる利点はありますが…」
ブライト「それに、このまま放っておけば、ケーン達が勝手に飛び出しかねん。その方が後々困ることになる」
ケーン「あらら、お見通しだったってワケか」
ブライト「ケーンの護衛として、ベガ君…君が行ってくれ。それと、ドモンもな」
ベガ「了解です」
ブライト「それから、サポートとしてライトのD-3とヒューゴの△△△△△△を出させる」「ケーン、くれぐれも自重を忘れるなよ」
ケーン「了解!」

ビーチャ「シラヒメ事件?」
ライト「そう。ヒサゴプランのターミナルコロニーを謎のロボットが襲ったんだと」
吉良国「それ、『黒い幽霊』の話だよな?」
ライト「ええ。今、話題になってるみたいですよ」
リィナ「あたしも…ニュースで観ました」
銀河「幽霊、ねえ…。コロニーにもそんなの出るんだな」
ライト「噂じゃ、その幽霊ロボットはボソンジャンプで現れたらしいぜ」
銀河「ボソンジャンプ? 何、それ?」
吉良国「簡単に言えば、瞬間移動みたいなものだよ」
銀河「ふ~ん…」
ライト「ま、蜥蜴戦争が起きた原因の一つでもあるな」
吉良国「ああ…。あれは遺跡争奪戦だったもんな」
銀河「遺跡?」
エリス「ボソンジャンプってのは、火星にあった古代遺跡の技術を応用したもので…」「特定の能力や装置がなければ、それを使うことが出来ないのよ」
ライト「そう。そして、それの最たる物があのナデシコA…」「シャトル事故で亡くなったミスマル・ユリカ大佐が艦長を務めていた戦艦さ」
銀河「ミスマルって、ひょっとして?」
ライト「ああ。ミスマル・ユリカ大佐はブライト艦長の上司、ミスマル司令の娘さんなんだ」
銀河「………」
リィナ「でも…あのシャトル事故は悲しい話ですよね…」
ライト「そうだな…ミスマル大佐は新婚旅行中だったそうだし」
吉良国「テンカワ・アキト君…だっけ、大佐の結婚のお相手は?」
エリス「ええ、元ナデシコAクルーの…」
ライト「噂じゃ、あの当時に猛威をふるっていたティターンズの仕業じゃないかって言われてるけど…」
吉良国「真相は闇の中、か…」
〔扉の開閉音〕
アクア「ライト君、あなたと私達に偵察任務命令が出たわ」
ライト「俺ですか?」
アクア「そう。京都に行くケーン君の護衛も兼ねて」
ライト「京都? 何であいつがそんな所へ…」
アクア「詳しい話はダグラス中尉がしてくれるわ」「ところで、ヒューゴがここへ来てなかった?」
ビーチャ「いや、見てねえなあ」
アクア「じゃ、やっぱり格納庫にいるのかしら?」
銀河「ヒューゴさんを捜してんなら、俺も手伝うぜ」
リィナ「私も、部屋の方を見てきましょうか?」
アクア「ごめん、お願いね。私は格納庫の方に行ってみるから」

???「…ヒューゴ…」
ヒューゴ「………」
???「…これだけは覚えておけ…」「…生の中に死がある…」「…そして、死の中に生がある…」
ヒューゴ「………」
???「死中に活を見出せ。与えられた任務を確実に遂行し、必ず生きて還れ」「死には何の意味もない。倒すべき敵を倒し、生き延びろ。生に執着しろ」「それが我がクライ・ウルブズ隊の鉄則だ…」
ヒューゴ(…そして…)(俺は生き残った…)(…奴との…あの悪魔との戦いで…)

???(銀河)「ヒューゴさん…ヒューゴさん、いるのか?」
ヒューゴ「ああ、入ってきてくれ」
〔扉の開閉音〕
リィナ「ヒューゴさん、何をやってんたんですか?」
ヒューゴ「ああ、座禅さ」
銀河「座禅かぁ。俺も少林寺拳法の道場で母ちゃんにやらされたことがあるぜ。足がシビれんだよな~、あれ」
ヒューゴ「俺も最初はそうだった。…それで、何か用か?」
リィナ「ええ、アクアさんがヒューゴさんを捜してました」
銀河「任務だってさ。すぐにブリッジに上がってくれって」
ヒューゴ「わかった」

京都

ケーン「ここが誠東寺かあ」
ドモン「寺でギガノスの連中と会見とはな」
ベガ「…あの子が生まれる前に来たきりかしら」
ケーン「へ? ベガさんって、子供がいるの?」
ベガ「ち、違うわよ。親戚の子供のことよ、親戚の」
ケーン「ふ~ん…親戚、ねえ」
北辰衆「…お待ちしておりました」
ベガ「ご覧のとおり、ケーン・ワカバ三等空士を連れて来たわ。…彼はもうここに?」
北辰衆「はい」
ドモン「………」
北辰衆「どうぞ、こちらに」
ベガ「わかったわ」
ドモン「……ベガさん、奴の足捌き…気をつけた方がいい」
ベガ「そのようね。いざとなったら、頼むわよ、ドモン君」
ドモン「ああ」

ライト「…こちら、D-3。ケーン達が目的地に着いたようだ」
ヒューゴ「了解。周辺に熱源反応は?」
ライト「こことは正反対の山の中にいくつか。当然と言っちゃ、当然だけどね」
アクア「仕掛けて来ない所を見ると、本気で会見をするつもりみたいね」「何も起きなかったら、京都を観光する時間ぐらいあるかしら?」
ライト「それ、いいですね。大文字焼とか、前から見たかったし」
ヒューゴ「焼きじゃない、送り火だ。それに、季節外れで今は無理だよ」
アクア「ヒューゴがそういうことに詳しいなんて、ちょっと意外…」
ヒューゴ「…俺の知り合いが日本びいきでな」「それに、訓練の一環として、この近くにある禅寺で修行をしたこともある」
アクア「訓練? もしかして、その知り合いって…あなたが前にいた特務部隊の隊長さんか何か?」
ヒューゴ「………」
アクア(? 何かまずいこと言ったかしら…)
ヒューゴ「それより、ライト…ギガノス側の監視を頼む」「いざとなったら、連中は中立地帯のことなど、無視しかねないからな」
ライト「了解。マギーにお任せあれ」

マイヨ「…来たか、ケーン・ワカバ」
ケーン「あんたが…ギガノスの蒼き鷹かよ?」
マイヨ「そうだ。私の名はマイヨ…マイヨ・プラート大尉だ」
ケーン(プ、プラート…!? そ、それって、リンダちゃんと同じファミリーネームじゃねえか…!)
マイヨ「………」
ベガ(どうやら、ギガノスの蒼き鷹という異名は伊達じゃなさそうね。あの気配…)
ドモン(隙がない。出来るな)
ケーン「…マイヨさんよ、俺をこんな所に呼び出した理由を聞かせてもらおうか?」
マイヨ「………」「…お前は何故、戦うのだ?
ケーン「!」「俺は好きでドンパチやってるわけじゃねえし、命令で戦ってんでもねえ
マイヨ「国家への忠誠のためでもないというのなら、お前は何故?
ケーン「みんなの命を助けるためだ!」「そもそも、この戦いはお前達が仕掛けてきた戦いだ…!」「お前達が手を引くまで、ギガノスを潰すまで、俺は戦う!
マイヨ「愚かな。己の内なる力に何も気づいていないお前は…」「大いなる無知としか言いようがない
ケーン「何だと!?」
ドモン「…なるほど。奴との戦いの中で、己の信念にゆらぎを感じたというわけか」
マイヨ「…確か、シャッフル同盟のドモン・カッシュだったな」「貴様こそ、何故地球を食い尽くすだけのアースノイドに手を貸す?」「お前達シャッフル同盟は人の歴史をより良い方向へ導くために…」「清濁併せ呑む度量を持っているのではなかったのか?」
ドモン「人類の再生をうたい、マスドライバーで地球環境を破壊するなど、愚の骨頂」「天から地を見下し、人に優劣をつけようとする輩に…人類全体のことなど、考えられるわけがない」
マイヨ「フッ…かの東方不敗マスターアジアからそれを学んだか」「だが、もはや我々には時間がない。第1次MU大戦、セカンドインパクト、一年戦争、蜥蜴戦争…」「そして、先立ってのグリプス戦争。地球圏と人類はすでに限界まで来ている」「ここから先は、荒療治を行なわねば、我々に未来はない」
ベガ「それは違うわ。今は同じ地球人同士で争いを続けている場合じゃない…」「ガルファやベガ星連合軍が本格的に侵略を開始すれば、この星は…!」
ケーン「そうだ! 俺達でドンパチやってたら、奴らの思うツボなんだぞ!」
マイヨ「…所詮、お前達に我々の理想を理解することなど出来ぬ話か…」
ケーン「何だとぉ!?」
マイヨ「…最後に一つ聞きたいことがある。リンダ…リンダ・プラートはお前達と行動を共にしているのか?」
ケーン「リンダ!? リンダちゃんのことか!? やっぱり、あんた…!!」
北辰衆「…話はそこまでにしていただこうか」
ケーン「!!」
ベガ「あなた達は!?」
北辰衆「ケーン・ワカバ…その身、もらい受ける」
ケーン「何だと!? ハメやがったな!!」
マイヨ「これはどういうことだ?」
北辰衆「…ドルチェノフ閣下の新たなご命令だ。彼奴を連邦との取り引きに使うそうだ」
マイヨ「馬鹿な…! 私はただ、この幼すぎるパイロットの正体を知りたかっただけだ」
ケーン「!」
マイヨ「これからの戦い、侮れば敗北も喫するこの者の心の奥底を…見極めておかねばならぬと信じたからなのだ」
ケーン「………」
マイヨ「彼はいかなる荒野に埋もれても、必ず芽を出す男だと…私の戦士としての本能が、そう教えたのだ」
北辰衆「ならば、その見極めは月にて行うがいい。…烈風!」
北辰衆「おう! ちぇぇぇぇい!!」
ケーン「う、うわっ!?」
〔殴打音〕
北辰衆「ぬうっ!?」
ケーン「ドモンさん!?」
ドモン「フッ…その技、木連式抜刀術と見た」
北辰衆「貴様ッ!」
ドモン「その程度の刃が、流派東方不敗に通用すると思うな!」
〔殴打音〕
北辰衆「ぐあああっ!!」
北辰衆「小癪なり! 続けっ!」
ベガ「させるものですか!」
〔空を切る音〕
北辰衆「うぬっ! こやつ、妙な体術を!」
ベガ「ケーン君、今の内に!」
ケーン「お、おう!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
do justice to


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
ケーン「あいつら、メタルアーマーまで出して来やがって!!」
ドモン「マイヨ・プラートの思惑はいざ知らず、やはり最初からそのつもりだったか…!」
〔味方ユニット出現〕
ベガ「ケーン君、ドモン君、早く乗って! ネェル・アーガマに合流するわよ!」
ケーン「みんなが来てくれるのか!?」
ベガ「ええ、ライト君が知らせてくれたのよ」
ケーン「じゃあ、失礼してっと…」「へへへ、一回こいつに乗ってみたかったんだ」
ベガ「しっかりつかまってて! 合流地点まで飛ばすわよ!」
〔カーソル、合流地点を指定〕
ドモン「追手はどうする!?」
ベガ「メタルアーマーの相手は、ライト君とヒューゴ君がしてくれるわ!」
〔味方ユニット出現〕
ライト「そういうこと! ベガさん、みんなが来るまで、逃げ切って下さいよ!」
ベガ「ええ、任せて!」
ヒューゴ「行くぞ、アクア!」
アクア「わかったわ!」
<戦闘開始>

<1EP・敵増援1出現>

ライト「! ヒューゴさん、アクアさん、新手が来るぞ!」
アクア「こ、この反応は…まさか!?」
ヒューゴ「何…!?」
〔敵ユニット出現〕
???(アルベロ)「フフフ、奴がここへ来ていたとはな」
ヒューゴ「メディウス・ロクス…!」
アクア「どうしてこんな所に!?」
???(アルベロ)「…ギガノス部隊へ。こちらはメディウス・ロクスだ」「△△△△△△の相手は我々に任せてもらおう」
ギガノス兵「はっ!」
ライト「どういうことだ!? 奴はギガノスを手を組んだのか!?」
アクア「あ、あり得る話だわ…! メディウスのパイロットが、あの機体をギガノスに売り込んだのよ!」
ヒューゴ「だったら…何故、ここへ現れる?」「どうして、手に入れた試作機を実戦へ投入するような真似をする?」
アクア「それは多分、ドラグナーと同じ…。戦闘データを得るためか、あるいは…」「この△△△△△△まで手に入れるつもりなのか」
ヒューゴ「…なるほどな。なら、都合がいい。ここでメディウスを仕留めるぞ」
アクア「ええ、わかったわ…!」
ヒューゴ(そして、今日こそメディウスに乗っている連中の正体を明かしてやる…!)
???(アルベロ)「…そろそろ、連中に自分達の置かれた立場を知ってもらわねばならん」「余計な手出しは控えてもらうぞ」
???(エルデ)「はい。彼らがどこまで成長したか、それを調べられれば充分です」
???(アルベロ)「ならば、一気に行く。AI1の手綱を引き絞っておけ…!」

<ヒューゴvs???(アルベロ)>
???「フン…! この地で戦うことになるとは、因果だな」
ヒューゴ「確かめさせてもらうぞ、メディウスのパイロット!」

<ライトvs???(アルベロ)>
ライト「こいつ…以前のデータより戦闘力が大幅に上昇している…!」
???「電子戦機か…! だが、そのような貧弱な武装でメディウスを落とせると思うな!」

<ベガvs???(アルベロ)>
ベガ「この機体…狙いはやはりヒューゴ君達なの!?」
???「お前達には用はないが我らの邪魔するならば…覚悟を決めるがいい!」

<2EP>
???(アルベロ)「ほう…少しは腕を上げたようだな」
ヒューゴ(やはり、あの機体の動きは…!)
???(アルベロ)「だが、今のキサマでは俺とメディウスに勝つことなど出来ん!」
ヒューゴ「!!」
〔???(アルベロ)、気力上昇〕
〔???(アルベロ)、回復〕

アクア「こ、この反応は!?」
ヒューゴ「前の時と同じか!」
???(エルデ)「機体、AI1共に問題ありません」
???(アルベロ)「ならば!」
〔???(アルベロ)、ヒューゴへ攻撃〕
[イベント戦闘「ヒューゴvs ???(アルベロ)」]
ライト「ヒューゴさん、アクアさん!!」
アクア「う、ううっ…!」
ヒューゴ「だ、大丈夫か、アクア…!?」
アクア「な、何とか…! それにしても、メディウスがあんな力を…!」
ヒューゴ(俺のクセを読み切った攻撃…! ま、間違いない…!)
アルベロ「…どうした、ヒューゴ? ここでの修業を忘れたか?」
ヒューゴ「!! そ、その声…!」「た、隊長…! やはり、あなただったのか…!!」
アクア「ど、どういうことなの、ヒューゴ!?」
ベガ「あのパイロット、ヒューゴ君の知り合いなの!?」
ヒューゴ「え、ええ…!」「昔、俺が所属していた連邦軍特務部隊、『クライ・ウルブズ』の隊長…アルベロ・エスト元少佐…!」
ドモン「! ならば、お前の師匠も同然…!?」
ヒューゴ「あ、ああ…。俺は、あの人から戦う術を学んだ…」
アルベロ「そうだったな、ヒューゴ・メディオ准尉…」「いや、今は少尉か」
ヒューゴ「た、隊長…何故、あなたがメディウス・ロクスに…!? あなたはあの後、軍から…!」
アルベロ「それをお前に教える必要はない。お前は△△△△△△のパイロットに…」「俺はこのメディウス・ロクスのパイロットに選ばれた。ただ、それだけだ」
ヒューゴ「なら、何のためにメディウスを奪うような真似を!?」
アルベロ「教える必要はないと言ったはずだ!」
ヒューゴ「そ、そんな…!」
〔ヒューゴ、気力低下〕
ヒューゴ「ど、どうして隊長が俺を…!?」
アクア「ヒューゴ、しっかりして! あの人は私達を倒す気なのよ!?」
ヒューゴ「嘘だ! 隊長がそんなことをするはずがない!」
アクア「ヒューゴ…!」
アルベロ「俺と戦う意思がかねれば、ここで死ね。そんな身体では生きている意味がなかろう?」
ヒューゴ「!!」
アクア(身体…!? どういうこと!?)
アルベロ「俺が一思いに楽にしてやる。それが…お前の元上官としての最後の務めだ」
ヒューゴ「た、隊長…あなたは…!」
アクア「動いて、ヒューゴ! このままじゃ、やられてしまうわ!」
ヒューゴ「…駄目だ、俺には…!」
アクア「バカッ! そんなことを言ってる場合じゃないでしょう!?」
ヒューゴ「!」
アクア「あなた、ここで死ぬつもりなの!? 何も知らずに、何も出来ずに、こんな所で死ぬつもりなの!?」
ヒューゴ「………」
アクア「私は嫌よ! 結果も出せずに死ぬなんて! 何も知らないまま、死ぬなんて!」
ヒューゴ「……!」
アクア「どうしても無理だったら、操縦を代わって! 私が戦うわ!」
ヒューゴ「そ、それは…!」
アクア「出来ないっていうの!? 私だって、操縦訓練は受けてるのよ!」
ヒューゴ「………」「…戦うのは…」
アクア「!?」
ヒューゴ「こいつで戦うのは、俺の役目だ…!」
アルベロ「………」
ヒューゴ「隊長が退かないのなら、戦うしかない…! 生き延びるためには、戦うしかないんだ…!」
アクア「ヒューゴ…!」
アルベロ「そうだ。俺はお前をみすみす死を選ぶような男に育てた覚えはない」
エルデ「…よろしいのですね? アルベロ」
アルベロ「無論だ」
エルデ「それから…私のことは、まだ彼女には内密に」
アルベロ「いいだろう」
ドモン「ベガさん、急いでくれ! あのままでは、奴が危ない!」
ベガ「ええ、わかったわ!」

<敵全滅orベガが合流地点へ到達・味方援軍1&敵増援1出現>
※※敵全滅の場合、セリフ追加※※
〔ベガ、合流地点へ移動〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※

ベガ「ネェル・アーガマが来てくれたわ!」
〔味方戦艦出現〕
ブライト「各機、出撃しろ!」
〈出撃準備〉
タップ「ライト! 大丈夫か!?」
ライト「やれやれ、これで何とか……ん!?」
タップ「どうした!?」
ライト「こ、この反応は…!?」
〔敵ユニット出現〕
北辰衆「彼奴らが現れたとなれば、我らも出るしかあるまいな」
北辰衆「うむ。いずれ、我らの妨げとなる連中…その力、見定めておく必要がある」
洸「何だ、あいつら…!?」
甲児「モビルスーツやメタルアーマーじゃねえな…」
ミサト「どのみち、この中立地帯で先に仕掛けてきたのはあいつらよ」「放っておけば、ここを制圧しかねないわ。みんな、速やかに敵を撃退して!」

<ヒューゴvsアルベロ>
アルベロ「さあ、お前の力を見せてみろ! ヒューゴ・メディオ!」
ヒューゴ「くっ!!」

<ジュドーvsアルベロ>
ジュドー「そっちの事情は知らないが仕掛けてくるってんなら、俺達も相手になるぜ!」
アルベロ「勘違いするな、小僧。我々の目的は貴様達を殲滅することではない」「だが、メディウスの邪魔をするのなら容赦はせん!」
ジュドー「それはこっちの台詞だぜ! ヒューゴさんを狙うってんならこっちも本気でいくぜ!」

<甲児vsアルベロ>
甲児「この野郎…! どうせ正体を秘密にしてたんなら最後まで隠し通しやがれ!」
アルベロ「ふん…ヒューゴを気遣ってか…。奴もいい仲間を持ったものだな」
甲児「その代わり、昔の上官にはめぐまれなかったみたいだがな!」

<デュークvsアルベロ>
デューク「戦いをやめろ! サーベラスに用があるならヒューゴと話し合えばいい!」
アルベロ「それでは意味はないのだ。戦いの中でこそメディウスは完成に近づくのだ!」

<洸vsアルベロ>
アルベロ「丁度いい。この前の接触では、ムートロンのデータ収集は不完全だったからな」
洸「では、ムトロポリスに現れた敵はお前達が関係しているのか!?」
アルベロ「その答えを貴様が知る必要はない。貴様はただメディウスの糧となればいいのだ!」

<ケーンvsアルベロ>
ケーン「あんた、ヒューゴさんの知り合いなんだろ! 何だってあの人達を狙うんだよ!?」
アルベロ「奴個人に恨みはない。だが、奴がサーベラスに乗る限り、この戦いは避けて通れぬ!」
ケーン「訳わかんねえこと言ってんじゃねえよ!」「ちっとはヒューゴさんの気持ちも考えやがれってんだ!!」

<ライトvsアルベロ>
ライト「この機体…どこかサーベラスに似ている…」「どうやら、そこにこいつらの真の目的が隠されてると見た…!」
アルベロ「メディウスのデータを探っても無駄だ。この機体の存在はお前達の想像を遥かに超えているのだ!」

<シンジvsアルベロ>
アルベロ「これが噂に聞くネルフの汎用人型決戦兵器か…! 貴様もメディウスの糧となれ!」
シンジ「こ、この人の気迫…何なんだ…!」
アルベロ「どんな優れた機体だろうと操る者に力なくば木偶も同然!」「身をもって知るがいい! 戦場の怖さをな!」

<味方援軍1出現の次PP・第3軍増援1出現>
トーレス「! 艦長、このエリア内にボース粒子反応が!!」
ブライト「何だと!?」
ミサト「ボース粒子…!? 誰かがボソンアウトしてくるの!?」
〔ボソンジャンプ〕
〔第3軍ユニット出現〕

???(アキト)「………」
銀河「な、何だ、ありゃ!?」
ジュドー「黒い…モビルアーマー!?」
ライト「いや、違う…!」
ケーン「じゃあ、何なんだよ!?」
ライト「わからん…機種も所属も不明なんだ」
アスカ「でも、ボソンアウトしてきたってことは…」
ミサト「エステバリスか、木連の兵器…!?」
ライト「! もしや…!?」
洸「心当たりがあるんですか!?」
ライト「シラヒメ事件で目撃されたっていう、黒い幽霊ロボットかも…!?」
アスカ「そんなワケないでしょ! あのターミナルコロニーはアステロイドベルトにあンのよ?」「そこに出たって奴が、何で京都なんかに来るわけ?」
ライト「そうか……そうだよな」
北辰衆「彼奴がここへ現れるとは…我らの足取りを掴まれたか」
北辰衆「構わん。本来、我らの目的は囮…その方が都合がいい」
???(アキト)「………」
竜馬「あれは敵なのか、それとも…!?」
プル「な、何、これ…? この感じ…!」
プルツー「あの機体から、怨念のようなものを感じる…!」
デューク「怨念だと…?」
弁慶「まさか、本当に幽霊だってんじゃないだろうな!?」
隼人「馬鹿なことを言うな。センサーが奴の反応を感知しているんだぞ」
ドモン「だが、あのただならぬ気…。いったい、何者なんだ…!?」
???(アキト)「………」
サエグサ「艦長、アンノウンに呼びかけましたが応答ありません!」
ブライト「やむを得ん、こちらへ仕掛けてくるようなら、迎撃しろ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
トーレス「敵機の反応、全て消えました!」
ミサト「あのアンノウンは?」
サエグサ「依然、応答ありません…あ、待って下さい! ボース粒子反応、増大!」
???(アキト)「………」
〔ボソンジャンプ〕
〔第3軍ユニット離脱〕

ミサト「いったい、何者なの…?」
ブライト「…よし、周辺を警戒しつつ、現空域から離脱するぞ」
トーレス「了解!」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕

マイヨ(…終わったか)(だが、ケーン・ワカバ…忘れるなよ。生半可な信念では、この私を倒すことなど不可能だと言うことを…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ヒューゴ「………」
アクア「ヒューゴ…」
ドモン「…教えてくれ、ヒューゴ」「お前とあの男の間に…デビルガンダムとの間に何があったんだ?」
ヒューゴ「………」
ドモン「もしかして、俺達のせいでお前は…」
ヒューゴ「いや…。俺はお前のことを恨んではいない」「それに、あのデビルガンダム事件の真相は俺も知っている」
ドモン「………」「…わかった。お前が打ち明けてくれる時を待とう」
ヒューゴ「すまない…」
ドモン「だが、これだけは忘れないでくれ。俺は…いつでもお前の力になるつもりだ」「何か俺に出来ることがあれば、言ってくれ」
ヒューゴ「ああ…」
〔歩く足音〕
アクア「…私にも事情は話してくれないのね?」
ヒューゴ「………」
アクア「いいわ。無理して聞き出すつもりはないから」「それに…悪かったわね、さっきは生意気なこと言っちゃって」
ヒューゴ「いや、いいんだ」
アクア「え…?」
ヒューゴ「…俺はかつてあの人に教えられた…」「与えられた任務は必ず遂行し、生きて還れと…」「倒すべき敵を倒し、生き延びろと…」
アクア「………」
ヒューゴ「俺はもう少しでそのことを忘れるところだった」
アクア「でも、あの人とは…」
ヒューゴ「何故、隊長がメディウス・ロクスを奪い…俺達に仕掛けてきたかはわからん」「だが、あの人が俺の敵となった以上…戦うことにもう迷いはしない」「それが…隊長からの教えでもあるからな」
アクア「…いいのね? 本当に」
ヒューゴ「ああ。あの人の事は俺が一番よく知っている…」「自分で一度決めたことを曲げるような人間じゃない」「隊長との戦いで迷いを見せれば…俺が死ぬだけだ」
アクア「………」
ヒューゴ「それに、俺は今日初めてわかった…」「△△△△△△は俺とお前…二人で動かしている機体だということをな」
アクア(きょ、今日初めてって…)「…ま、いいわ。私達、パートナーだもんね」「でも…事情を話す気になったら、ちゃんと話してね?」「ドモンさんと同じで…私も私に出来ることがあったら、するつもりだから」
ヒューゴ「ああ…わかった」

ミサト「…先程の黒い機動兵器のデータをまとめました。念のため、ミスマル司令にも送ります」
ブライト「ああ、頼む」
ダグラス「いったい、あれは何者だったんでしょうか?」
ミサト「ボソンジャンプをした以上…ネルガルか木星連合の関係者だという線が妥当ね」「そして…あれにはA級ジャンパーが乗っている可能性が高いわ」
ブライト「A級ジャンパー…。生体ボソンジャンプが可能な人間か」
ミサト「ええ。自分がイメージした場所へ自由自在にジャンプが出来る人達…」
トーレス「でも、あのサイズで…しかも、チューリップなしでボソンジャンプが可能な機体があったとは…」
ミサト「………」

タップ「何だって!? リンダちゃんが蒼き鷹の妹!?」
ケーン「まだそうだと決まったわけじゃねえが、あのマイヨの口ぶりからすれば…」
ライト「ケーンの予測が正しければ、奴はプラート博士の息子でもあるわけか」
プルツー「どういうことなの?」
ライト「前に俺達と一緒にいたリンダって子は、実はドラグナーを造ったプラート博士の娘さんなんだ」
ジュドー「それ、ホントかよ!?」
モンド「は、初耳だ…」
ライト「すまない、別に悪気はなかったんだ」
モンド「い、いや…別にいいけど」
ジュドー「でも、そのリンダさんって…今は避難民キャンプにいるんだっけ?」
タップ「ああ、俺達もそう聞かされてたけど…」
プルツー「じゃあ、今、プラート博士はどこに?」
ケーン「リンダちゃんの話じゃ…ギガノス帝国から脱出した後、行方不明になっちまったそうだ」
プルツー「もしかして…?」
ライト「いや、いくら何でも連邦軍が博士みたいなVIPを放っておくはずがない」「多分、行方不明ってのは隠れミノ…重慶で量産型ドラグナーの開発に関わってると思う」
ジュドー「…じゃあ、マイヨって人はギガノスじゃ肩身が狭いんだろうな」
モンド「親父さんがギガノスを裏切っちまったからねぇ」
ライト「だが、それだけに怖い相手だな」
ケーン「ああ…今日、マイヨに会ってみてわかった」「あいつはタダのキザ野郎じゃねえ…俺達が思っている以上に強い信念を持った奴だってことがな」

ミタール「そうか…。メディウス強奪の犯人が判明したか」
アクア「はい…」
ミタール「これは貴重な情報だな。では…引き続き、君達はメディウスの追跡任務を遂行してくれたまえ」
アクア「それだけですか?」
ミタール「何のことかね?」
アクア「アルベロ・エストはヒューゴの元上官でした」「偶然にしては、出来すぎではありませんか?」
ミタール「ほう…。君は私を疑っているのかね?」「私が裏で今回の件を画策していたとでも?」
アクア「例の試作1号機に似た機動兵器の件もあります…」「私達がそう考えても仕方のないことなのでは?」
ミタール「何を馬鹿なことを。私はメディウス・ロクスを失って困っているのだよ」「おかげで、試作8号機と9号機の開発スケジュールに大きな狂いが出てしまった…」「それに、スポンサーである連邦軍に対しての面子もある…」「君達には、一刻も早く今回の件を解決してもらわなければならないのだよ」
アクア「……わかりました」
ミタール「では、以上だ」
〔通信を切る音〕
アクア「………」(そう簡単に尻尾を出すはずはないか…)(いえ、あの博士のことだから…このことは予測済みなんでしょうね、きっと)(でも、見てなさい…。ただ利用されて終わるつもりなんてないんだから)
【シナリオエンドデモ終了】


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