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シーン0 プロローグ
No.2
D and E

<ラスト 洋上>
ネェル・アーガマ隊はEVA弐号機とD兵器の輸送を行うた
め、洋上で空母アクアポリスと合流する。しかし、そこには
すでにギガノスの蒼き鷹という先客がいた…。

【シナリオデモ開始】
トーレス「本艦は地球への降下を完了。総員、第2種警戒体制へ移行」「繰り返す。本艦は地球への降下を完了。総員、第2種警戒体制へ移行」
アクア(ふう…何とか無事に地球へ降りられたみたいね)
リィナ「…アクアさん、ネェル・アーガマには慣れました?」
アクア「慣れたっていうか…驚きの連続ね」
リィナ「驚き?」
アクア「ええ。噂のガンダムチームのパイロットはみんな子供だし…」「あなたやプルちゃん達みたいな女の子も乗り込んでる」「よくこれでネオ・ジオン戦やバーム戦を戦い抜いてこられたなって驚いてるの」
ビーチャ「それ、嫌味かよ?」
アクア「ううん、違うわ。感心しているのよ。ちゃんと結果を出せているから」
ビーチャ「結果って…そんなこと言われてもな」
イーノ「僕達は好きこのんで戦っているわけじゃないんです…」
リィナ「この艦に乗ったのも、色々なことがあって成り行きで…」
アクア「それはわかるわ。でも、理由はどうあれ…あなた達は生き残るという結果を出した」「そのことに対して、素直に感心しているの」
ビーチャ「軍人さんの考えだな、それ。別に俺たちゃ軍で出世しようなんて思ってねえぜ?」
リィナ「今はこういう世の中だから仕方ありませんけど…」「戦争が終われば、昔みたいに平和な生活に戻りたいんです」
アクア(私とは逆ね…。けど、当然か。ホントなら、学校に通ってるような年頃ものね)
ビーチャ「それよりさ、アクアさんとヒューゴさんって…もしかして、恋人同士だったりするの?」
アクア「え?」
イーノ「ちょ、ちょっと、ビーチャ。いきなりそういうこと聞くの、失礼だよ」
ビーチャ「別にいいじゃんか。で、どうなの? アクアさん」
アクア「おあいにくさま。ただのパートナーよ、パートナー」「それに私、どっちかって言うと年下より年上の方が好みなの」
ビーチャ「あ…そう」
〔通信のコール音〕
トーレス「総員、第3種戦闘配置。モビルスーツパイロットは機体に搭乗し、待機せよ」「繰り返す…」
ビーチャ「いよいよ、お目当ての輸送艦隊に合流するみたいだな」
アクア「確か…新型機を運んでいるのよね? それって、どんな機体なの?」
イーノ「気になるんですか?」
アクア「まあ…こういう職業だから」
イーノ「新型機は通称、D兵器…本当の名前はドラグナーと言って、3タイプが存在しているんです」
アクア「ドラグナー…3タイプ…。内訳は接近戦用、長距離支援用、中距離支援用ってところかしら?」
ビーチャ「残念、最後はハズレ。電子戦用さ」
アクア「ふ~ん…3機セットで多種多様な戦闘状況に対応しようというコンセプトか」「連邦地球軍も次期主力機の開発に力を入れてるのね」
ビーチャ「それもハズレ。D兵器はギガノス製なんだ」「そいつを開発者のプラート博士が連邦側へ持ってきたんだとさ」
アクア「なるほど…。それでこの艦が護衛任務に回されたのね」
ビーチャ「そういうこと。もっとも、D兵器はもう実戦に投入されてるらしいけど」
アクア「敵の最新鋭機を乗りこなすなんて…」「きっと、パイロットは凄腕のエリートなんでしょうねえ…」

ブライト「命令変更…ですか。司令」
ミスマル「うむ。参謀本部からの依頼でな」
ブライト「本艦でD兵器を中国重慶基地まで輸送しろという話はわかります」「しかし…何故、我々がEVA弐号機を横須賀港まで運ばねばならないのです?」
ミスマル「たまたまD兵器輸送艦隊と、あれの輸送艦隊の航路が近かったようでな」「もののついでにと、連邦政府上層部を通じて、こちら側へ申し入れてきた」
ブライト「ついで、ですか…」
ミスマル「洋上艦と違い、君の艦は移動に融通が利く。ネルフはそこに目を付けたのだろうな」
ブライト「ただ輸送するだけならともかく、何かあった場合はどうするんです?」
ミスマル「いや、もうあったのだよ」「EVA弐号機輸送艦隊は12時間前、洋上で使徒と遭遇…これを殲滅したそうだ」
ブライト「……!」
ミスマル「だが、その際に輸送艦が大破。現在、洋上で立ち往生している」「そこで、D兵器輸送艦隊と君達に声が掛かったというわけだ」
ブライト「…わかりました。では、我々は日本へ立ち寄った後、重慶基地へ向かえばいいのですね?」
ミスマル「うむ」
ブライト「それで…現在の日本の状況はどうなのです?」
ミスマル「例の三大帝国…ミケーネ帝国、恐竜帝国、妖魔帝国は完全に機能を停止したが…」「使徒や未確認飛行物体が出現している」
ブライト「東京市を丸ごと覆った絶対障壁…TOKYO JUPITERは?」
ミスマル「ここ十数年間と同じく、特に目立った動きがないが…それも時間の問題だろう」
ブライト「どういうことなのです?」
ミスマル「近々、連邦軍極東方面軍と対MU戦略研究機関TERRAが大がかりな作戦を展開する」
ブライト「もしや、内部への侵攻を?」
ミスマル「うむ。我々宇宙軍にも支援依頼が来ていてな…」「場合によっては、君達に作戦へ参加してもらうことになるかも知れん」
ブライト「…了解です」
ミスマル「…ブライト大佐。バーム戦の戦後処理に引き続き、今回の任務…」「君には休暇を与えてやることも出来ず、本当にすまないと思っておる」「本来ならば、私の直轄であるナデシコBを差し向けるべきなのだが、あの艦は今…」
ブライト「承知しています。ヒサゴプランの試験運用に出向いているのですね」
ミスマル「それが終わり次第、合流させるつもりだが…その前に君達の助けとなる戦力を派遣しておく」
ブライト「戦力と言いますと?」
ミスマル「三大帝国との戦いの功労者…と言えば、わかるかね?」
ブライト「ええ、もちろん」
ミスマル「それともう一つ…」「娘のためにわざわざ花を贈ってくれたようだな」
ブライト「はい……ご命日が近かったので」
ミスマル「気を遣わせてすまない、大佐」
ブライト「いえ…。結局、ご息女と直接お会いする機会はありませんでしたが…」「彼女は蜥蜴戦争終結の功労者です」「あの後、木連との休戦条約が成立しなければ、今頃地球圏はもっとひどい状況になっていました」
ミスマル「あのホワイトベースの艦長だった君にそう言ってもらえれば、娘も喜ぶだろう…」
ブライト「………」
ミスマル「では、ブライト大佐。くれぐれもよろしく頼む」
ブライト「はっ」

ネルフ本部

ゲンドウ「…ああ。その報告はこちらでも受けた」
???(加持)「D兵器の力を借りたとはいえ、出撃より36秒…内部電源が切れる前に使徒を殲滅」「大したものです、彼女は」
ゲンドウ「そうでなくては困る」
???(加持)「ただし、大立ち回りの代償として連邦軍の空母と戦艦が一隻ずつ大破…」「請求は第3支部に行くと思いますが、大丈夫ですか?」
ゲンドウ「委員会には話をつけてある。それに…使徒が倒せたのなら安い代償だ」
???(加持)「ここまでは順序通り…次はどうなりますかね?」
ゲンドウ「TERRAが間もなく展開するオーバーロード作戦の成否次第だな」
???(加持)「その作戦に関して、新しい情報を入手しました」「報告は、そちらへ着いた時に」
ゲンドウ「ああ」「それから、弐号機受け取りのため、葛城一尉を空母アクアポリスへ向かわせてある」「後は彼女に任せ、君は例の物をここへ運んでくれ」
???(加持)「わかりました。では、後ほど…」

ベン「中尉殿、葛城一尉をお連れしました」
ダグラス「ご苦労、軍曹」
ミサト「特務機関ネルフ本部戦術作戦部作戦局第一課所属、葛城ミサト一尉です」「EVA弐号機輸送任務に随行するため、空母アクアポリスへやって参りました」
ダグラス「D兵器輸送部隊隊長、ジェームズ・C・ダグラス中尉です。噂通り、お美しい方ですな」
ミサト「い、いえ。…って、誰がそんなことを?」
ダグラス「彼です」
加持「よ! 葛城」
ミサト「なっ…!」
加持「久しぶりだな」
ミサト「な、ななな、何であんたがこんな所にいるのよっ!?」
加持「アスカの随伴でね。ドイツから出張さ」
ミサト「うかつだったわ…! 充分考えられる事態だったのに…」
加持「これはまた、随分なごあいさつだな」
ミサト「…聞いたわよ。あなたが弐号機の出撃許可を出したんですって?」
加持「出したっていうか、勝手に出てたっていうか…。いわゆる現場の判断って奴さ」
ミサト「だからって、艦を壊すことないでしょう!」
加持「それは使徒に言ってくれ。こっちもまさか海の上であれに出くわすとは思ってなかったんだ」
アスカ「そうよ、ミサト。加持さんのせいじゃないわ」
ミサト「アスカ…!」
アスカ「久しぶり。元気してた?」
ミサト「ま、ね。あなたも背、伸びたんじゃない?」
アスカ「そ。他の所もちゃんと女らしくなってるわよ。ね、加持さん?」
加持「ああ。日本に着いたら、男の子達にモテるぞ、きっと」
アスカ「…あたし、加持さん以外の男に興味なんてないのに」
ダグラス「…葛城一尉。そろそろ報告をさせてもらって構いませんか?」
ミサト「え? あ…ご、ごめんなさい。どうぞ」
ダグラス「すでにEVA弐号機は空母オーヴァー・ザ・レインボウからこのアクアポリスへ移送済みであり…」「後はネェル・アーガマの到着を待つだけとなっております」
ミサト「わかりました。何か問題点は?」
ダグラス「ネェル・アーガマ隊からの報告によれば、ギガノスの機動部隊がこの辺りの海域へ降下したそうです」
ミサト「! もしや、D兵器を追って?」
ダグラス「ええ。今の状況で、ネェル・アーガマ隊より先に敵が現れると厄介です」
ミサト「対処方法は?」
ダグラス「D兵器…ドラグナーを出撃させます」
アスカ「え~っ!? あのトンチキトリオを!?」
ケーン「何だと!? 誰がインチキトリオだ、誰が!」
タップ「ケーン、トンチキだよ、トンチキ」
ケーン「どっちにしたって悪口じゃねえか!」
ライト「まったくだ。せめて三銃士と呼んでもらいたいね」
アスカ「三銃士? あんた達なんか、三バカで充分よ!」
ライト「こりゃまた、随分キツいお言葉で。それに、ケーンやタップと同じ扱いにされるのは心外だね」
ケーン「おい、ライト! そりゃどういう意味だ!?」
タップ一人だけカッコつけるんじゃないっての」
ベン「こら、お前達! 上官の前でくだらん言い争いをするんじゃない!」
ミサト「あ、あの…ダグラス中尉、彼らは?」
ダグラス「…先程言いましたドラグナーのパイロットです」
ミサト「え!?」
ダグラス「驚かれるのも無理はありません。ですが、色々と事情がありまして」
ケーン「ああ、海より深い事情って奴がね」
タップ「偶然って言うか、事の成り行きって言うか」
ベン「それより、お前達にはドラグナーでの待機命令が出ているはずだ。何故、ここにいる?」
ライト「お美しい指揮官殿がこの艦へいらっしゃると聞き、配置へつく前に是非ごあいさつをと思いまして」
タップ「そうそう。自己紹介させて下さいよ、軍曹殿」
ケーン「指揮系統の確認のためにも、顔合わせって奴をね」
ベン「何が確認だ。いつもはそんなことをせんくせに…」
ダグラス「構わん。ワカバ三等空士、さっさと自己紹介を済ませ、持ち場へ戻れ」
ケーン「了解! 葛城一尉、自分はケーン・ワカバ三等空士であります!」「乗機はドラグナー1、以後よろしくお願い致します!」
タップ「タップ・オセアノ三等空士、ドラグナー2のパイロットであります!」
ライト「ライト・ニューマン三等空士です。ドラグナー3の操縦を担当しています」
ミサト「葛城ミサト一尉です。日本までの短い間だけど、よろしくお願いね」
ライト「短いだなんて…是非、末永くお付き合いを」
ミサト「それはまたの機会にね」
アスカ「ところでミサト、EVAのソケット、持ってきてくれた?」
ミサト「ええ、一応ね」
アスカ「じゃ、もう三バカトリオなんかに守ってもらわなくて充分ね」
ケーン「またバカって言いやがったな? もうカンベンならねえ!」
アスカ「バカをバカって言って、何が悪いのよ?」
ケーン「うるせえ! バカって言った方がバカなんだぞ!」
アスカ「何ですってぇ!?」
ライト「やれやれ、子供のケンカだね。…ところで、葛城一尉。EVAのソケットって、何なんです?」
ミサト「EVAのアンビルカルケーブルと外部電源をつなぐために必要なものよ」「あれを使うと、内部電源使用時より活動時間が延びることになるの」
ライト「なるほど…電源コードを本体に接続するってわけですね」「でも、それだとEVAは電源からあまり離れられないんじゃないですか?」
ミサト「そう。そこがチョッチ問題なのよね」
タップ「ヒモでつながれるのか。何か散歩中の犬みたいだな」
アスカ「あんた、弐号機を何だと思ってんの!?」「あれはねえ、人類の命運を救うため、実戦用に造られた世界初の、本物のエヴァンゲリオンなのよ!」「あんた達の機体とは、ワケが違うんだから!」
ケーン「…違わねえよ」
アスカ「え…?」
ケーン「ドラグナーだって、ギガノスの連中から地球を守るために必要な物だ」
ライト「ああ。ギニール少尉が言ってたようにな」
アスカ「………」
ケーン「俺達はこの戦争を少しでも早く終わらせるために、ドラグナーを重慶へ持って行こうって決めたんだ」「おめえにゃどう見えるか知らねえが、遊び気分でやってんじゃないんだぜ?」
アスカ「な…何よ、カッコつけちゃってさ。バッカみたい」
ケーン「ったく、ホントに口の減らねえ女だな。少しはリンダちゃんを見習えってんだ」
アスカ「誰よ、リンダって」
ケーン「え? え~っと、俺の恋人…かな?」
タップ「おいおい、いつそんな仲になったんだよ?」
ケーン「う~ん…これから、かな?」
タップ「ヘッ、よく言うよ」
ケーン「おめえこそ、ローズとはどうなんだ?」
タップ「ま、ボチボチってところかな」
アスカ「で、結局…リンダって誰なの?」
ライト「ああ、彼女とローズは月から避難してきた女の子でね」「輸送船アイダホで地球へ降りるまで俺達と一緒にいたんだ」
アスカ「ふ~ん…。今はどこにいるの?」
ライト「難民キャンプで医療活動の手伝いをしてるって聞いてるけどね」
ケーン「ああ、愛しのリンダちゃん…会いたいなァ」
〔レーダー反応〕
アスカ「!!」
タップ「敵襲か!?」
ダグラス「ギガノスのメタルアーマー部隊だ! ワカバ、お前達は出撃しろ!」
ケーン「了解! 行くぞ、タップ! ライト!」
タップ「おう!」
ライト「そんじゃま、葛城一尉に俺達Dチームの実力をお見せするとしましょうか!」
〔扉の開閉音〕
アスカ「あたしも出るわ!」
ミサト「駄目よ」
アスカ「何で? ケーブルはつながるんでしょ!」
ミサト「ここは洋上…弐号機はB装備のまま」「水中から襲ってきた使徒ならともかく、飛行可能なメタルアーマーには対応できないわ」
アスカ「そんなの、やってみなきゃわかんないでしょ!」
〔扉の開閉音〕
ミサト「ちょ、ちょっと待ちなさい! アスカ!」
加持「…若いねえ」
ミサト「何を気楽な…!」
加持「そんなに心配することはない。ケーン君達がいれば、大丈夫さ」
ミサト「本当に?」
加持「前回、彼らの戦いぶりを見せてもらったが、なかなかのものだ」「ついこの間まで民間人をやっていたとは思えないね」
ミサト「民間人? 道理で…」
加持「機体性能や運だけじゃない。彼らには実力も備わっている」「だから、ここまで生き延びてこられたのさ」
ミサト「あのアムロ・レイと同じってこと?」
加持「さすがにニュータイプじゃないだろうけど、事前に訓練をしてなかったという点は同じだ」「つまり、素質があるということさ」「初号機のパイロット、碇シンジ君もそうだろう?」
ミサト「………」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「D and E」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
ケーン「さあ、来やがれってんだ! ギガノス野郎め!」
ダグラス「ワカバ三等空士、ネェル・アーガマ隊から連絡が入った」「彼らはあと3分程でこの海域へ到着する。それまで何とか持ちこたえるんだ」
ケーン「まァ、見てて下さいよ、中尉殿。ギガノスの奴らなんざ、助けが来る前に俺達だけで蹴散らしてやりますから」
ライト「待て、ケーン。そう簡単にはいかないかも知れないぞ」
ケーン「おやま、ライトさん。怖じ気づいちゃったの?」
タップ「葛城一尉の前でいいトコ見せるとか言ってなかったっけ?」
ライト「…D-3で敵のデータを調べたんだ。ここへ来るのは…ギガノスの蒼き鷹だぞ」
ケーン「何ぃ!?」
〔味方ユニット出現〕
アスカ「L.C.L.Fullung.Anfang der Bewegung.」「Anfang des Nerven anschlusses.」「Ansloses von Links-Kleidung.Sinkio-start」
タップ「おいおい、あいつも出るのか?」
ケーン「それより、あれ…何語だよ?」
ライト「ドイツ語さ、彼女、日独のクォーターだから」
タップ「情報入手が早いねえ、お前」
ライト「ま、それが俺の役目でもあるからね。では、本業に戻るとしますか」
ミサト「アスカ、いい? ケーブルのせいでEVAの行動範囲が制限されるから、あなたはDチームの援護に回って」「それから…」
アスカ「ケーブルの接続を解除したら、3分しか動けないってんでしょ? そんなことぐらい、わかってるわ」
ライト「みんな、気をつけろ! 敵機がこの空域に進入してくるぞ!」
〔敵ユニット出現〕
ダン「大尉殿、あれを見て下さい!」
マイヨ「ああ…ドラグナーが飛んでいる。いつの間に?」
タップ「あっちゃ~、ライトが言った通りかよ。しかも、お坊ちゃま連中も一緒だ」
ケーン「地球まで追っかけてくるとは…! ったく、しつこい奴らだぜ!」
アスカ「何者なの、あいつら?」
ライト「ギガノスの蒼き鷹っていうエースパイロットと、そのお付きのお坊ちゃま方だ」
アスカ「蒼き鷹? どっちかって言うと、紫じゃない」
タップ「紫の鷹じゃ語呂が悪いんだよ、きっと」
マイヨ「…いいか、お前達、我々の標的はあくまでもD兵器だ。空母には手を出すな」
カール「何故です? あれにはネルフの新兵器、エヴァンゲリオンが搭載されています」
ウェルナー「いずれ我がギガノスにとって脅威になるかも知れません。この機会に撃破を!」
マイヨ「いや、二兎を追う者は一兎をも得ずという言葉もある。狙いはD兵器にしぼれ」
ウェルナー「はっ!」
マイヨ「よし、攻撃を開始するぞ!」
<戦闘開始>

<マイヨがダメージor敵5機以下or3PP・味方援軍1出現>

ダグラス「アクアポリスより各機へ! ネェル・アーガマが来たぞ!」
タップ「よっしゃ、これで形勢逆転だぜ!」
〔味方戦艦出現〕
ブライト「各機、発進! Dチームと艦隊を援護しろ!」
〈出撃準備〉
マイヨ「こちらに追いついたか…」
ライト「ほう、あれがガンダムチームか」
タップ「あいつら、ネオ・ジオンの大将を倒した部隊なんだろ?」
ライト「ああ。あのハマーン・カーンをな」
タップ「いったい、どんな連中なのかねえ」
ケーン「きっと、ベン軍曹みたいにいかつい奴らだぜ」
ライト「いやいや、ここは意表を突いて美人のお姉さまぞろいとか」
ジュドー「あれがドラグナー…ギガノスの新兵器だった奴か」
アクア「乗ってるのはきっとエリートだから、戦闘データが参考になるわね」「もっとも、ヒューゴは興味ないかも知れないけど」
ヒューゴ「他人のデータを気にする余裕があったら、エンジンの出力調整をきっちりやってくれ」
アクア「わ、わかってるわよ!」(もう…! そんなに私がアテにならないっていうの?)
マイヨ(戦闘が長引けば、こちらが不利か…)「各機へ。ここは奴らの足止めを優先する。攻撃をネェル・アーガマに集中させろ」

<ヒューゴvsマイヨ>
マイヨ「カール達から報告のあった新型機か…」
アクア「あのメタルアーマー、他のと動きが違う…! 機体性能のせいなの?」「それとも、パイロットの腕…!?」
ヒューゴ「その両方だ。ブルーゾーンで安定させなきゃ、こっちがやられるぞ!」
アクア「な、何とかしてみせるわよ!」

<ジュドーvsマイヨ>
マイヨ「この動き…! 実戦で鍛えられた手練れの者と見た…!」
ジュドー「こっちもそれなりの修羅場はくぐってる!」「ギガノスの蒼き鷹だか知らないが、とっととお帰り願うぜ!」

<ルーvsマイヨ>
ルー「さすがはギガノスのエース…でも、負けてはいられない!」
マイヨ「その意気や良し! だが、気迫では埋まらぬ力の差を思い知るがいい!」

<エルvsマイヨ>
マイヨ「遅い!」
エル「ちょ、ちょっと! あんたが速過ぎるんだってば!」

<ビーチャvsマイヨ>
マイヨ「金色のモビルスーツ…! 確か、クワトロ・バジーナの…いや、赤い彗星の機体だったはずだ」「ならば、相手にとって不足はない!」
ビーチャ「ギガノスのエースを落とせば、今度は俺がエースだ! やらせてもらうぜ!」
マイヨ「このファルゲン、つまらぬ功名心で落とせる機体ではないぞ!」

<モンドvsマイヨ>
モンド「うわっ! こ、こいつ、速い!!」
マイヨ「ここは戦場だ。嘆くなら己の無力さを嘆け!」

<イーノvsマイヨ>
イーノ「た、大気圏内でもこの機動性を維持出来るなんて…!」
マイヨ「これこそギガノスの誇るメタルアーマーの力…連邦に鉄槌を下す我らの剣だ!」

<プルvsマイヨ>
プル「相手が誰であろうとやらせないよ!」
マイヨ「何っ!? 連邦は年端もいかぬ少女まで戦場に駆り出しているのか!?」
プル「子供だと思って甘く見てると怪我じゃ済まないんだから!」

<プルツーvsマイヨ>
プルツー「このパイロット…ニュータイプとかじゃないけど…かなり出来る!」
マイヨ「私の気を感じたか。だが、それに気づいたとしても逃れられんぞ!」

<ケーンvsマイヨ>
マイヨ「どこまで腕を上げたか、見せてもらおうか! ドラグナーのパイロット!」
ケーン「こんな所まで追いかけてきやがって! いい加減、しつこいんだよ!!」

<ケーンvsカール>
ケーン「へ! お坊ちゃんがわざわざやられに来てくれたかい!」
カール「黙れ! 貴様達のへらず口も今日で終わりにしてくれる!」

<ケーンvsウェルナー>
ウェルナー「ドラグナー! 貴様達の悪運も今日で終わりだ!」
ケーン「俺達だっていつまでもシロウトじゃねえんだ! それを思い知らせてやるぜ!」

<ケーンvsダン>
ダン「おのれ、ドラグナー! これまでの借り、今日こそ返してくれる!」
ケーン「黙りな、お坊ちゃん! こっちはチェホフのオッサンの仇を討たせてもらうぜ!」
ダン「チェホフ? ああ…あの実験ステーションにいた我が軍の中尉か」「奴を討ったのは我々の任務の邪魔をしたからだ!」
ケーン「何を言ってやがる! てめえらは自分の手柄のためにオッサンを撃ったんじゃねえかよ!」「見ててくれよ、チェホフ中尉! あんたに教えてもらった戦い方でこいつをぶっ叩いてやるぜ!」

<タップvsマイヨ>
マイヨ「その機体は、お前のような者が好きに出来る物ではない!」
タップ「な~に言ってんの! 実際、こうやって使いこなしてんでしょうが!」

<タップvsカール>
タップ「あんたらもご苦労だねえ、わざわざ俺達を追って地球まで降りてくるなんてよ」
カール「これというのも貴様らが大人しくドラグナーを渡さないからだ!」

<タップvsウェルナー>
ウェルナー「いかに火力があろうと懐に入り込みさえすれば!」
タップ「おっと! その前に狙い撃ちといかせてもらうぜ!」

<タップvsダン>
タップ「あんたらもいい加減しつこいんだよ!」
ダン「黙れ! 貴様らが抵抗するから大尉殿も我々も地球にまで来たのだ!」

<ライトvsマイヨ>
マイヨ「そんな機体で私の前に出てくるとはな!」
ライト「確かに、戦闘にゃ不向きだが…その分、目鼻はそっちより利くぜ!」

<ライトvsカール>
カール「ドラグナー! 貴様達だけは、この手で討つ!」
ライト「おやおや、お坊ちゃんにしては随分と熱血なことで」

<ライトvsウェルナー>
ライト「あんたらも相変わらず蒼き鷹の金魚のフンってわけね」
ウェルナー「貴様! 大尉殿、そして我々を侮辱した罪、その身で償うがいい!」

<ライトvsダン>
ダン「D兵器の要である貴様を落とせば勝負は決まる!」
ライト「さすがはエリートさん。だが、だったらなおさらやられるわけにはいかないな!」

<アスカvsマイヨ>
マイヨ「これがエヴァンゲリオンか。その力、試しておくのも悪くはないが…」
アスカ「ギガノスのトンビだか鷹だか知らないけど!」「空を飛べるからって、いい気になるんじゃないわよ!」

<アスカvsカール>
カール「我々プラクティーズは選ばれた人間だ。敗北はありえない!」
アスカ「じゃ、そのありえないことを起こしてあげるわ!」

<アスカvsウェルナー>
ウェルナー「大気圏内の戦闘において、上空からの攻撃が、どれだけ有利か教えてやる!」
アスカ「飛べなくったって頭上のハエぐらい追えるわよ!」

<アスカvsダン>
アスカ「鷹のお付のヒヨコには用はないわよ!」
ダン「こいつ! 我々を新兵扱いするつもりか!」

<カール撃破>
カール「うああっ! 大尉殿っ!!」
〔敵ユニット離脱〕

<ウェルナー撃破>
ウェルナー「くっ、次こそ我らが勝つ!」
〔敵ユニット離脱〕

<ダン撃破>
ダン「た、大尉殿ぉおーーっ!!」
〔敵ユニット離脱〕

≪味方援軍1出現後≫
<敵4機以下>

ミサト「ネェル・アーガマ隊のおかげで何とか切り抜けられそうね…!」「あら? 加持君はどこ?」
〔味方ユニット出現〕
加持「おーい、葛城!」
ミサト「加持君!?」
加持「届け物があるんで、俺、先に行くわ」
ミサト「なっ…!」
加持「じゃ、よろしく! 葛城一尉」
〔加持、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

ベン「に、逃げた……?」
ミサト「あ、あのぶぁか!!」

<マイヨ撃破orHP30%以下・勝利条件達成>
マイヨ「うぬっ! これ以上の深追いは禁物か…!」「全機、後退するぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
トーレス「敵メタルアーマー部隊、撤退しました!」
ブライト「よし…全機、警戒態勢へ移行。本艦をアクアポリスの横に着水させろ」
サエグサ「了解!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】
ネルフ本部

加持「…いやはや、波乱に満ちた船旅でしたよ」
ゲンドウ「それで…TERRAのオーバーロード作戦に関する情報とは?」
加持「司令の読みが当たりましたよ。MUへの反攻作戦は表向きで…」「TERRAはMUからオーパーツとそれに関する人間を奪取するつもりです」
ゲンドウ「オーパーツ…失われた機械仕掛けの神、か」
加持「すでに片割れは発見されていると聞きますが、本当ですかね?」
ゲンドウ「それをバーベムから探り出すのが君の仕事だ」
加持「ま、そうなんですが」「それにしても…十数年もの間、TOKYO JUPITERに対して手を出さなかったTERRAが…」「今になって動き出した理由…。やはり、使徒の出現を関係が?」
ゲンドウ「ただの偶然だ。彼らの準備が整っただけに過ぎん」
加持「しかし、TERRAがオーパーツの奪取に成功すれば、委員会が黙っちゃいませんよ?」
ゲンドウ「TOKYO JUPITERが出現し、その後、セカントインパクトが発生した時点で予測をしていたことだ」「委員会はもう一つの行動表にそって計画を進めるだろう」
加持「………」
ゲンドウ「あとは互いの要を実力行使で消滅させるか…」
加持「相手より先に時計の針を進めるか、ですね?」
ゲンドウ「ああ。いずれにせよ、TERRAの作戦の結果次第でプロセスは変わる」「使徒が予定とは違う位置で弐号機輸送艦隊を襲撃したようにな」
加持「目的は…これですか」
ゲンドウ「………」
加持「すでにここまで復元されています。硬化ベークライトで固めてありますが…生きています。間違いなく」「……人類補完計画の要ですね」
ゲンドウ「そうだ」「最初の人間……アダムだよ」

サエグサ「ブライト艦長、横須賀港到着まで、あと1時間です」
ブライト「わかった」
ミサト「お手数をお掛け致します、ブライト・ノア大佐」
ブライト「構わん。任務だからな」
ミサト「それにしても、光栄ですわ。あのホワイトベースの艦長とこうしてお会い出来るなんて」
ブライト「…昔の話だ、葛城一尉」
ミサト「ところで…アムロ・レイ大尉は今、どちらに?」
ブライト「彼は別任務に就いている。この艦には乗っていない」
ミサト「そうですか…」
トーレス「艦長、ミスマル司令より通信が入っています」
ブライト「つないでくれ」
〔モニターの開閉音〕
ミスマル「大佐、無事にD兵器輸送艦隊と合流できたようだな」
ブライト「ええ」
ミサト(ミスマル・コウイチロウ…連邦宇宙軍の総司令官ね)(蜥蜴戦争以前から、あのネルガル重工との結びつきが強い人物だと聞いてるけど…)
ミスマル「…単刀直入に言おう。先程、TERRAの亘理士郎長官より私の方へ正式な依頼があった」「君達には、彼らのオーバーロード作戦へ参加してもらうことになる」
ブライト「やはり、そうなりましたか。それで、任務内容は?」
ミスマル「詳しい内容については、TERRAの功刀仁司令からも説明があるだろうが…」「TOKYO JUPITER内へ突入する飛行隊の後方支援だそうだ」
ブライト「ならば、我々があの絶対障壁の中へ入る必要はないということですか?」
ミスマル「うむ」
ダグラス「では、ミスマル司令…D兵器の重慶までの輸送任務はどうなるのですか?」
ミスマル「オーバーロード作戦終了後、継続してもらうが…作戦の結果次第で、任務内容の変更もあり得る」「それに…日本地区にバームとは別の異星人が現れたという報告もあるのでね」
ダグラス「!」
ブライト(バームとは違う異星人、か…)
ダグラス「では、D兵器の到着が遅れても構わないということですか?」
ミスマル「今はオーバーロード作戦の方が最優先事項だ」「それに、地球軍の方からは例の量産型の生産体制がまだ完全ではないという報告も受けている」
ミサト(量産型…もしかして、ドラグナーの?)
ダグラス「つまり、我々がD兵器と共にオトリとなり、時間を稼げ…と?」
ミスマル「はっきり言ってしまえば、そういうことになる」
ブライト(それでは壱年戦争の時と同じだ…)
ミスマル「…色々な所に生じたシワ寄せが連邦軍へ来ていてな」「宇宙軍はネオ・ジオン戦とバーム戦争の事後処理の隙を突かれてギガノスの地球侵攻を許し…」「地球軍は対使徒戦で面目が丸つぶれ。それだけのオーバーロード作戦を失敗させるわけにはいかんのだよ」
ブライト「なるほど。それで民間の特機が私の艦へ来ることになったのですね」
ミスマル「彼らは君の部隊は今までの戦歴のこともあって、参謀本部が過度の期待をしていてな」「こちらでも色々と説得と根回しをしてみたが…」「困った時のガンダムとスーパーロボット頼み…悪く言えば、便利屋扱い」「何かと目立つ君達を使って、敵の気を引くつもりなのだ」
ブライト「…了解しました。便利屋扱いは、いつものことです」
ミスマル「その代わりと言っては何だが…私の方からGEARに君達を支援するよう頼んでおいた」
ブライト「GEAR…確か、異星人侵略に対する地球圏防衛網の研究機関だと聞いていますが…」「あそこに戦力はなかったはずでは?」
ミスマル「…表向きはな」
ブライト「表向き?」
ミスマル「これも詳しい話はGEARの渋谷長官に聞いてくれたまえ」
ブライト「はっ」(ネルフにTERRA、そして、GEARか。話がややこしくなってきたな)
ミサト(GEARの協力を取り付けるなんて…ミスマル司令…噂通り、ただ者じゃないわね)
ミスマル「あの組織の支援が得られれば、もうすぐ君の艦へ到着する特機のパイロット達も何かと動き易いだろう」
ブライト「わかりました。それで、エヴァンゲリオンとサーベラスの措置は?」
ミスマル「EVAはTERRAとの接触前に横須賀へ送り届けてくれたまえ」「そうでないと、隣のご婦人とネルフににらまれることになるからねえ」
ミサト「…ご配慮、感謝致します」
ミスマル「サーベラスの方は地球軍からの要請もあり、引き続き君達の部隊で使ってもらって構わん」
ブライト「貴重な試作機を、ですか…」
ミスマル「目的は戦闘データの収集だそうだ」
ブライト「了解しました。では、横須賀でEVA弐号機の搬出を終えた後…」「TERRA特務航空母艦、リーリャ・リトヴァクと合流します」

ジュドー「ま、まさか…」
ケーン「あんた達が…」
ジュドー「ドラグナーのパイロット!?」
ケーン「あのガンダムチーム!?」
ルー「驚いたわね。まさか、あれに乗ってたのが私達と同い年ぐらいの子だったなんて…」
タップ「そいつはこっちの台詞だぜ。ガンダムって、連邦の秘密兵器だろ?」「ハンマーをブン回してザクを50機つぶしたとか、3分でドムを120機やっつけたとか…」「そんなののパイロットが子供だったなんてさあ」
プル「へえ~。ジュドー、ガンダムってそんなことが出来るの?」
ジュドー「いや、いくら何でも誇張し過ぎだって」
ライト「まあ、冷静に考えてみりゃ、あのアムロ・レイも最初のガンダムに乗った時は15、6歳だったらしいから…」「そんなに驚くことじゃないかも知れないな」
ケーン「そうそう。歳の近い者同士、仲良くやりましょうってこった。な?」
ジュドー「ああ、こっちこそ」
プル「よろしくね!」
アクア「………」
プル「? どうしたの?」
ヒューゴ「…ドラグナーのパイロットの正体が意外だったんだろう?」
アクア「え、ええ。あなたはそうじゃないの?」
ヒューゴ「俺も初めて戦場に出た時は彼らと同じぐらいの歳だったからな」
アクア「そうなんだ…」
ライト「ところで、そちらのご婦人は?」
ジュドー「ああ、サーベラスのパイロット…アクアさんとヒューゴさんだよ」
ライト「ライト・ニューマン三等空士です。よろしく」
アクア「こちらこそ…アクア・ケントルム少尉です」
ヒューゴ「ヒューゴ・メディオだ。ところで、さっきの戦いぶりを見せてもらった…」「3人共、この間まで民間人だったとは思えない腕だな」
ケーン「そう? 俺、自信持っちゃおうかな」
ライト「少尉、あまりおだてないで下さい。ますます調子に乗りますから」
ヒューゴ「だが、ジュドー君達も含め…運だけでここまで生き残れないさ」
ケーン「ところで、話は変わるけど…アクアさんはどうしてそんな格好をしてんの?」
アクア(来たわね…いつものツッコミが)
タップ「そうそう。いくら海の上って言ってもさぁ」
ルー「あれ、パイロットスーツなのよ。水着にしか見えないけど」
タップ「へ~え…連邦軍もなかなか粋だねえ」「ヒューゴさんの方は割と普通の服なのにさ」
アクア(普通…かしら)
ヒューゴ「男であの格好は勘弁してくれ」
ジュドー「そりゃ言えてる」
アクア「もう、他人事だと思って!」
ヒューゴ「ところで、ケーン君…」
ケーン「呼び捨てでいいぜ、少尉さん。で、何だい?」
ヒューゴ「あのエヴァンゲリオンのパイロットはどこに?」
ケーン「ああ、ネルフの葛城一尉と一緒に連絡機へ乗り込んじまったよ」「あの人達、横須賀港でエヴァンゲリオンと一緒に降りるから」
アクア「一つ聞いていいかしら。あのパイロット、女の子だったよね? 歳はいくつぐらいなの?」
ライト「14って、聞いてますよ」
アクア「じゅ、14?」(そ、その子も若いのね……)
〔通信のコール音〕
トーレス「こちら、ブリッジ。間もなく、特機が本艦に着艦する。デッキ要員は受け入れ態勢に入れ」
ライト「…誰かこの艦に来るのか?」
ルー「ええ、あたし達の助っ人がね」
ケーン「それよか、特機って何?」
アクア「俗に言うスーパーロボットって奴よ」
ケーン「ふ~ん…」
〔UFOの飛行音〕
〔飛行機の着陸音〕

プル「見て見て、ジュドー! おっきなUFOとちっちゃなUFOが来たよ!」
ジュドー「ああ。あれ…地球製に見えないな。もしかして、バーム人の?」
ライト「それに、あの赤いロボット…ゲッターロボじゃないか?」
ケーン「ゲッターロボ?」
ライト「知らないのか? ついこないだまで、地上でトカゲ軍団と戦ってた奴さ」
ケーン「トカゲって…木星蜥蜴?」
ライト「違う違う、恐竜帝国だ」
〔ハッチの開く音〕
弁慶「連邦の最新鋭艦ネェル・アーガマか。予想してたよりデカいな」
隼人「ああ。これぐらいでなけりゃ、俺達のマシンは運用できねえぜ」
甲児「そりゃ言えてるな」
ライト「お? もしかして、あの人は…」
タップ「俺も知ってるぜ。確か、マジンガーZのパイロットだよな」
甲児「ああ、そうさ。それにしても、俺って結構有名なんだな」
ミチル「甲児君はドクター・ヘルやミケーネと戦ってた時、TVのニュースなんかに映ってたものね」
甲児「ミチルさんやハヤト君達だって、そうじゃないか」
隼人「フッ…おかげで周りから色々と騒がれちまったが…」「ここへ来れば、そういう煩わしさから解放されるぜ」
甲児「まあな」
ルー「どうやら、向こうもあたし達と同い年ぐらいね」
アクア「そ、そうね…」
甲児「改めて自己紹介するぜ。俺は兜甲児、TFOのパイロットだ」
タップ「あれ? マジンガーZは?」
甲児「今はロボット博物館に置いてあるんだ」
ケーン「博物館、ねえ。それであのUFOに乗ってんだ」
甲児「TFOな、TFO。俺がアメリカのワトソン科学研究所にいた時、作った奴さ」
ジュドー「へ~え…あれ、地球製だったんだ」
甲児「ああ。カッコいいだろ?
ルー「色とい、形といい、アッシマーにちょっと似てるわね」
甲児「アッシマーって…ティターンズのモビルスーツかよ!」
ジュドー「じゃあ、あのデカいUFOも甲児さんが作ったの?」
甲児「い、いや、あれは……。それより、他のメンバーを紹介するぜ」
甲児「隣にいるのがゲッターチームの…」
隼人「神隼人だ。ゲッターライガーのパイロットを担当している」
ジュドー「じゃ、あの赤い奴がライガー?」
弁慶「違うぜ。ありゃ、ドラゴンだ。ちなみに、俺はゲッターポセイドンのパイロット、車弁慶だ。よろしくな」
ジュドー「ポセオドン? ライガー? どういうこと?」
ミチル「ゲッターロボはね、3機の戦闘機が合体し、3つの形態に変形するの」「ハヤト君が担当しているのは、地上・高速戦闘形態のライガー…」「ベンケイ君の担当は水中戦闘形態のポセイドンよ」
ケーン「要はドラグナーが合体して、D-1やD-2に変形するようなモンか」
タップ「ドラグナーが合体…ちょっといいかもな」
ライト「何言ってんの。3機の長所をまとめた奴を作った方が現実的だって」
ミチル「…自己紹介が遅れたわね。私は早乙女ミチル。リョウ君達のアシストをしているの」
ルー「リョウ?」
甲児「ちょうどいい、こっちに来たぜ」
竜馬「…俺は流竜馬。ゲッタードラゴンのパイロットだ。これからもよろすく」
ルー「あたしはルー・ルカ。後ろにいるのがDチームとガンダムチームの面々よ」
タップ「おいおい、一まとめかよ」
甲児「ところで、リョウ君…大介さんは?」
竜馬「先にこの艦の艦長の所へ行った。俺の一緒にあいさつをしてくるよ」
甲児「ああ、わかったぜ」
ヒューゴ…ここへ来たメンバーはもう一人いるみたいだな」
甲児「ああ、宇門大介って言って…」
プル「あのでっかいUFOのパイロットなんでしょ?」
甲児「そういうこと」
アクア「…あの、失礼なことを聞くようだけど…その人って、歳はいくつ?」
甲児「さあ…俺も詳しいことは知らないが、ハタチぐらいじゃねえか?」
アクア「ハタチ…」(じゃ、じゃあ…子の中で私が一番年上ってこと?)

トーレス「艦長。間もなく、EVA弐号機の搬出作業が終了します」
ブライト「了解した。…それで、バーム星人とは別の異星人が現れたという話は本当なのか?」
大介「はい。最近、日本上空へ頻繁に現れていたUFOはベガ星連合軍の偵察機でした」
ブライト「ベガ星連合軍…」
大介「彼らは恐星大王ベガにうおって結成された全宇宙の征服を目的とする軍団です」
ダグラス「全宇宙の征服だと…?」
ベン「随分とスケールの大きな話ですな」
ブライト「ならば、その恐星大王ベガが今度は地球を狙っているというのか?」
大介「ええ。このままでは地球は彼らによって征服されてしまいます」「そう…これまでベガ大王に目を付けられた数多くの星のように…」
ダグラス「…一つ疑問に思うことがある」
大介「何です?」
ダグラス「見たところ、君はアースノイドのようだが…何故、ベガ星連合軍のことを知っている?」
竜馬(それは俺も不思議に思っていた…)(大介さんのグレンダイザーも、甲児君達のマジンガーとは別の機体に思えるし…)
大介「…それには、僕の父・宇門源蔵博士が彼らについての調査をしていたからです」
ダグラス「…そうか」
ベン「しかし、厄介ですな。これからオーバーロード作戦が始まるというのに新たな異星人が現れるとは…」
ブライト「…ともかく、特機チームにも連邦軍の作戦に参加してもらうことになるが、構わんな?」
竜馬「はい。あなた方が地球圏の平和を守るために戦っていることは承知していますので」
大介「僕も…異存はありません」(…この星を狙う異星人はベガ星連合軍だけじゃない…)(地球へ来る前に聞いた噂が本当なら、彼らも……)
ダグラス「時期が時期だ。願わくば、バーム人と同様にベガ星連合軍とも和平が結べればいいんだが」
大介「! 和平ですって…!?」
ダグラス「どうした?」
大介「奴らに話し合いなど通じるものか! あいつらは悪魔なんだ!」
竜馬「だ、大介さん!?」
大介「あいつらは…ベガ星連合軍は!」
竜馬「大介さん、落ち着くんだ!」
大介「……! すまない…リョウ君…」
ダグラス「………」
ブライト「………」
【シナリオエンドデモ終了】


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