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シーン4 暗雲
No.29
夢幻回廊

<ラスト 第3新東京市>
第3新東京市に現れたドーレム。それの迎撃に出たシンジと
綾人は思いも寄らぬ攻撃を受ける…。


【シナリオデモ1開始】
委員A「…第3から7までの使徒…」「これらは死海文書のスケジュール通りに出現し、すべてEVAによって殲滅された」
ゲンドウ「………」
委員B「だが、第8以降の使徒は未だ現れておらず…」「多少の誤差を計算に入れても、記述から逸脱した流れに入ったと見て間違いない」
ゲンドウ「ええ。それ故にEVA3体をマグネイト・テンへ出向させました」「…槍の回収時間を稼ぐためにも」
委員A「そのマグネイト・テンが問題なのだよ。彼らの下のはラーゼフォン…そして、ゼオライマーもいるのだろう?」
ゲンドウ「全て承知の上での出向許可だと思っていましたが?」
委員B「…ゼオライマーはともかく、あの機械仕掛けの神には例の老人の息がかかっている」「あれが覚醒すれば、獅子身中の虫どころの騒ぎではないぞ」
委員A「直接の因果関係がないとは言え、あれをセントラル・ドグマに近づけるのは感心せんな」
委員B「左様…。槍を使う前にMUが何らかの行動を起こす可能性もある」
委員A「マグネイト・テンを囮にし、EVAだけを戻せば済む話ではないのかね?」
委員B「何故に危険因子を第3新東京市へ呼び込む必要がある?」
ゲンドウ「…彼らはこれからも起こり得る妨害に対する抑止力です」「TERRAもそれを承知の上でラーゼフォンを出向させたのでしょう」
委員A「…ライディーンを始めとする特機がそうであるという保証は、まだない」
委員B「バーベムも、それを見極めるためにあえてラーゼフォンを送り込んだのだ」「そう…我々がゼオライマーの存在を容認したように」
ゲンドウ「マグネイト・テンへの抑止力の集結は、あなた方のシナリオ通りなのでしょう?」
委員B「…集まる力の種類にもよる。彼らはスケジュールを調整する手段の一つにしか過ぎんのだ」
ゲンドウ「………」
キール「…まあいい。今までの君の行動に対する言及はしない」いずれにせよ、MUがこの世界へ現れたことによって…」「我々はもう一つのシナリオを本格的に選択せざるを得なくなった」「もっとも、その方が本来あるべき姿なのだがな」
ゲンドウ「………」
キール「忘れるな、碇…。我々に『調律者』など不要…。無論、君が作る新たなシナリオもな」
ゲンドウ「…わかっております。全ては、ゼーレのシナリオ通りに」

ネルフ本部

冬月「…碇、マグネイト・テンが第3新東京市に到着したそうだ」
ゲンドウ「そうか」
冬月「…委員会の連中は何か言ってたか?」
ゲンドウ「彼らをここへ招き入れたことに対し、疑問を抱いている」
冬月「無理もない。前回とはメンバーが違うからな」「それに…マグネイト・テンも突然この第3新東京市へ呼ばれたことに疑問を感じているだろう」
ゲンドウ「問題ない。彼らにはEVAのハーモニクス試験と新武装のテストのためだと伝えてある」
冬月「…では、槍はどうするのだ?」
ゲンドウ「こちらで回収する必要はない。あれに手出しをしなければ、老人達の懐疑の念も多少は晴れるからな」
冬月「だが、これからの出来事に対してはどうかな?」
ゲンドウ「我々のスケジュールを調整するためには避けられんことだ」
冬月「だから、あえて彼らの手に乗る、か……」

アスカ「…ここに帰ってくんのも、何だか久しぶりな気がするわねえ」
綾人「あれ? みんなでお出かけ?」
ミサト「綾人君、そのネタにはホウキが必須よ」
綾人「それと…レが4回ですか?」
ミサト「あら、わかってんじゃない」
アスカ「メグ、何のこと?」
恵「さあ…。それより、アスカ達はどこへ行くの?」
アスカ「ネルフ本部でハーモニクス試験よ。ま、定期健康診断みたいなもんね」
恵「ハーモニクス試験って、EVAとのシンクロ率を計測するやつでしょ?」
アスカ「そうよ。簡単に言えば、それが高ければ高いほど、EVAのパイロットとして優れてるってことよ」
綾人「でも、ネルフに戻るにしては一人足りないみたいだけど…」
シンジ「綾波なら、用事があるって言って僕らより先に本部へ戻りました」
綾人「ふうん…」
アスカ「さあ行くわよ、シンジ。今日もぶっち切りの私の実力、あんたに見せつけてあげるから!」
シンジ「はいはい…」
綾人「それじゃ…テスト、しっかりな」
シンジ「ええ」
アスカ「じゃあね、メグ。そういうわけで、買い物に付き合う約束、悪いけどキャンセルね。
恵「仕方ないか…。アスカも頑張ってね」
ミサト「あ、恵ちゃん。悪いけど、遙に今日の焼肉は延期だって言っといてくれる?」
綾人「女の人二人だけで焼肉食べに行くつもりだったんですか?」
ミサト「それに、ビールもね♪」
恵「はあ…ミサトさんとお姉ちゃんって、ホント類友よね」

ネルフ本部

レイ(………)(…これは私…)(…この物体が私…私を作っている形)(でも…自分が自分でない感じ…とても変…)(身体が溶けていく感じ…私の形が消えていく…私がわからなくなる…)(他の人を感じる…誰かいるの? この先に…)(あなただれ?)(アナタダレ?)

リツコ「どう、レイ? 久々に乗った初号機は?」
レイ「…碇君のにおいがする…」
リツコ「じゃあ、レイは初号機から降りて零号機へ」
レイ「はい…」
リツコ「シンクロ率は前回同様、ほぼ零号機の時と同じ…変わらないわ」
マヤ「もともとパーソナルパターンも酷似してますしね、零号機と初号機は」
リツコ「だからこそ、シンクロ可能なのよ」
ゲンドウ「…では、そろそろあの計画が遂行できるな」
リツコ「………」
ゲンドウ「もうすぐ初号機と弐号機のパイロットが到着する。後は任せる」
リツコ「はい…」
〔扉の開閉音〕
マヤ「ダミーシステムですか? 先輩の前ですけど、私はあまり…」
リツコ「感心しないのはわかるわ」「でも備えは常に必要なのよ。人が生きていくためにはね」
マヤ「先輩を尊敬してますし、自分の仕事はします。…でも、納得は出来ません」
リツコ「潔癖症ね…この先辛いわよ。人の間で生きていくのが…」「汚れたと感じた時わかるわ、それが」
マヤ「………」
〔扉の開閉音〕
ミサト「お待たせ、赤木博士」
リツコ「………」
ミサト「どうしたの? チョッチ雰囲気暗いけど…」
リツコ「…何でもないわ。強いて言えば、あなた達の到着が遅くて待ちくたびれたってとこね」
ミサト「あら? 時間ピッタリのつもりだったけど…」
リツコ「どうせ、どこかで寄り道してたんでしょ?」
ミサト「ま、そうとも言うけど…」
リツコ「ところで、シンジ君達は?」
ミサト「直接、EVAに向かわせたわ。問題ないでしょ?」
リツコ「随分と張り切ってるわね」
ミサト「そりゃあね…マグネイト・テンは今、半舷休息命令が出ているんだもの」「とっとと終わらせて、焼肉・ビールといきたいのよ」
リツコ「それは重要なイベントね。でもあなたにはテストの後も報告義務が待っているわよ」「…さらに付け加えれば、留守中にたまった書類、及び請求書が合計で約500枚ほど」
ミサト「ご、500!?」
リツコ「ヤシマ作戦の事後処理を他人任せにしたツケよ」
ミサト(や、焼肉とビールが…遠のいていく…)
リツコ「そう言えば、加地君も来てたわよ。仕事が早めに終わったら、彼も誘ってみれば?」
ミサト「…関係ないわよ…」

第3新東京市

恵「ほら、綾人! ぐずぐずしないの!」
綾人「何だよ? 勝手に買い物に付き合わせておいて…」
恵「仕方ないじゃない…約束してたアスカに用事が入っちゃったんだから。代打を光栄に思ってよね」
綾人「あのさ、さっきから随分迷ってるみたいだけど…何を買う気なんだよ?」
恵「な、何だっていいじゃない」
綾人「ちぇっ、付き合わせといてそんな言い方ないだろ」
恵「あ! ねえねえ、綾人! このネクタイなんかどうかな?」
綾人「ネクタイ? やっぱり、男の人へのプレゼントか」
恵「言っとくけど、あんたじゃないからね」
綾人「はいはい、わかってるって」
〔歩く足音〕
美久「あら、二人でデート?」
恵「違います!」(同時)
綾人「ち、違うって!」(同時)
美久「そんなに力一杯否定しなくても…」
綾人「そっちこそ、彼と二人でデートじゃないの?」
マサト「い、いや、別に…」
恵「怪しい…」
マサト「ホ、ホントに違うんだ。僕、この街へ来るのが初めてだから…」
美久「私が案内してあげていたの」
恵「デートじゃないなら、好都合! 美久さん、私の買い物に付き合ってくれません?」「綾人じゃ、ちょっと頼りないから…女の人の意見も聞いてみたくって」
美久「私でいいのなら…。マサト君はどうする?」
マサト「僕はいいよ。行ってくれば?」
美久「じゃあ、終わったら連絡するわね」
恵「それじゃ、美久さんを借りていきま~す!」
綾人「やれやれ…だったら、最初から女の人を誘えってんだよな」
マサト「………」「あの…綾人さん」
綾人「?」
マサト「僕のこと…どう思ってるんですか?」
綾人「どうって…。同じ部隊の仲間だろ?」
マサト「…でも…僕は…」
綾人「………」「…気にしてないさ。それに俺、君の気持ちもわかるし」
マサト「え…?」
綾人「いきなり連れてこられて、ロボットに乗って戦えって言われてもすぐに納得できるもんじゃないだろ?」
マサト「………」
綾人「それに…みんなの話を聞いてると、結構俺達と同じような経緯の人達も多いみたいだし」
マサト「そうなんですか…?」
綾人「ああ。ケーン達や甲児、シンジ、北斗や銀河…」「ジュドー…はちょっと違うみたいだけど、割と似た境遇の連中って多いんだよ」
マリ「あ! あれ、綾人さんじゃない?」
洸「綾人さん、何やってるんですか?」
綾人「…洸もそうらしいんだ。俺達と一緒で、運命だって言われてね」
マサト「………」
マリ「綾人さん、メグと出かけたんじゃなかったの?」
綾人「まあ、見ての通りさ」
洸「じゃあ、俺達と一緒に行きませんか? ケーンさんやリョーコさん達がみんなでご飯を食べようって言ってるんです」
綾人「ああ、いいよ」
マリ「マサト君も行かない?」
マサト「僕は…」
綾人「行こう、マサト。みんなが呼んでるよ」
マサト「はい…」

恵「ありがとう、美久さん。おかげでステキなのが選べました」
美久「どういたしまして。ところで、そのネクタイ…誰へのプレゼント?」
恵「え…その…。まあ…一応、上官へのかな…」
美久「もしかして、ブライト艦長?」
恵「違います! マグネイト・テンじゃなくて、TERRAの…」
美久「いいわね、そういうのって。きっと相手の人も喜ぶと思うわ」
恵「そうかな…。私が姉さんみたいな子なら、上手くいくんだけど…」
美久「姉さんって、柴東大尉のこと?」
恵「別に姉さんのことを嫌ってるわけじゃないですけど…」「ああ見えてあの人、女の子らしいおバカな所もあるんです」
美久「あの柴東大尉が…?」
恵「ええ。昔、すごく好きだった男の子がいたらしくて…」「それで…その子のことを今でも忘れられないみたいなんです。もういい歳なのに…」
美久「でも、うらやましいわね。一人の人のことをそんなに強く想い続けることが出来るなんて…」

遙「大尉、あの店です」
アムロ「あ、ああ」
ベガ「ちょっと夕食には早いかも知れないけど…」
アムロ「…俺は今後の部隊編成を決めなきゃならない。出来れば、早めに艦へ戻りたいんだが」
遙「大丈夫です。その件はクワトロ大尉にお願いしておきましたから」
アムロ(シャアも災難だな…)「だが、どうして俺なんだ?」
遙「それは何て言うか…」
ベガ「私と遙だと、大尉を誘った方がいいような気がして…」
アムロ「?」
〔走る足音〕
ケーン「いたぞ! こちらDー1、目標を発見!」
リョーコ「よっしゃ! でかした、ケーン!」
甲児「ふ~う、危うく見失うところだったぜ」
ベガ「な、何なの? あなた達…みんなでそろって」
ジュドー「ベガさん、抜け駆けはなしだぜ?」
サイ・サイシー「そうだよ! おいら達に隠れて3人だけでうまい物を食べようなんてさあ!」
ベガ「な…何言ってるの。これは打合せよ、打合せ。ねえ、遙?」
遙「そ、そそそ。今後の作戦行動を決めるためのね」
タップ「大尉殿、そんなんで俺達はごまかせませんよぉ?」
リョーコ「そうそう! 打合せなんざ、嘘に決まってらぁ」
洸「あ、リョーコさん達だ」
綾人「遙さんも来てたんですか?」
遙「あ、綾人君まで…」
アムロ「柴東大尉、どうやら観念した方がいいみたいだな」
遙「そ、そうみたいですね…。ベガ、請求書はGEARに回していい?」
ベガ「え? TERRA持ちじゃないの?」
遙「じゃあ、間を取って…」
ベガ「ネルフ持ちってことで…」
〔サイレン〕
ケーン「な、何だ!?」

レイ「………」
アスカ「………」
シンジ「………」
ミサト「どう? サードチルドレンの調子は?」
マヤ「見てくださいよ、この数値…」
ミサト「あら、凄いじゃない。これが自信につながればいいんだけど」
リツコ「必要以上にほめると、実戦での油断につながるわよ?」
ミサト「大丈夫、大丈夫。例の新武装の取り付け、初号機で決まりってことでいいわね?」
リツコ「わかったわ」
ミサト「…シンジ君、聞こえる?」
シンジ「ミサトさん…今のテストの結果、どうでした?」
ミサト「はぁ~い! ユー・アー・ナンバー・ワン!」
シンジ「!」

アスカ「参っちゃったわよねえ…。あっさり抜かれちゃったじゃない」「ここまで簡単にやられると、正直ちょっと悔しいわよね~」
レイ「………」
アスカ「すごい! 素晴らしい! 強い、強過ぎる! 無敵のシンジ様!」「これであたし達も楽できるってもんじゃない? ねえ?」
レイ「………」
アスカ「ま…せいぜい、あたし達もおいてけぼりを食わないように頑張らなきゃ」
〔ネルフの緊急警報〕
アスカ「!!」

シゲル「未確認飛行物体群、第3新東京市へ接近中!」
マコト「識別、D1! ただし、未知のタイプです!」
冬月「来たか…」
ゲンドウ「マグネイト・テンへ出撃要請…」「ただし、初号機、弐号機、零号機、ラーゼフォンだけでいいと先方に伝えろ」
ミサト「何故です、司令!? 敵が複数なら、こちらも数を…!」
ゲンドウ「説明の必要はない。君は私の命令に従えばいい」
ミサト「……!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
夢幻回廊


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔レーダー反応〕

恵「D1、第3新東京市内へ進入します!!」
〔敵ユニット出現〕
アムロ「あれがドーレム…!」
ブライト「…何、その話は本当なのか!?」
遙「は、はい。碇司令から、D1の迎撃はEVAとラーゼフォンのみで行うようにと…」
ブライト「どういうことだ…!?」
ベガ「恵ちゃん、ドーレムの様子は?」
恵「高度70、D1アリアの反応なし…。こちらへ仕掛けてくる素振りは見られません」
ベガ「様子見をしてるってこと…?」
遙「妙ね…前回は攻撃を仕掛けてきたのに」
ジョルジュ「もしかしたら、何か別の目的があるのでは…」
チボデー「別の目的? サイトシーイングだとでも言うのか?」「ハッ、あり得んね。奴のターゲットはラーゼフォンだ。それ以外に何がある?」
ジョルジュ「確かに、それはそうですが…」
遙「ネルフはラーゼフォンを出撃させて、D1の出方を見るつもりなのね…」
アムロ「ああ。相手は使徒同様、どういう手を使ってくるかわからない連中だからな」
ブライト「…やむを得ん。ラーゼフォンとEVAは直ちに出撃」「残りは第1種戦闘配置のまま待機。いつでも出られるようにしておけ」
アムロ「了解した」
ベガ「…遙、ミサトはまだネルフ本部から戻って来ていないの?」
遙「ええ。指示は来ているけど…」
ベガ「じゃ、現場の指揮は私達で執るしかないわね」
恵「EVA初号機、発進準備完了しました!」
ベガ「わかったわ…!」「EVA初号機、発進!
シンジ「はい…!」
〔味方ユニット出現〕
シンジ(あれ? 今の声って…)
ベガ「……どう? 似てる?
シンジ「! ベガさんだったんですか?」
ベガ「まあ、チョッチわけありでね」
恵「ラーゼフォン、及びEVA弐号機、EVA零号機、発進準備よし!」
ベガ「続いて発進!」
〔味方ユニット出現〕
ミサト「碇司令、他の機体にも出撃命令を!」「EVAはともかく、D1のターゲットであるラーゼフォンを安易に出すのは危険です!」
ゲンドウ「命令に変更はない」
ミサト「……!」(どうして…!? 何か理由があるとでも言うの?)
冬月「…本当にいいんだな、碇? あまりにも危険な賭けだぞ」
ゲンドウ「構わん。上手くいけば、二つの疑問に対する答えが出る」
ベガ「みんな、聞こえる? D1のデータは送った通り…今わかるのはそれだけよ」「慎重に接近し、反応を窺い…可能であれば、市街地外への誘導を行う」「フォーメーションは先行する1機を残りが援護する形で…」
アスカ「はいは~い、ベガ先生! 先鋒はシンジ君がいいと思います!」
シンジ「え!?」
アスカ「そりゃもう、こういうのは成績優秀、勇猛果敢…」「シンクロ率ナンバーワンの殿方の仕事でしょう?」
シンジ「……!」
アスカ「それとも、シンちゃん…自信ないのかなぁ?」
シンジ「いけるよ!」
アスカ「!?」
シンジ「お手本見せてやるよ、アスカ」
アスカ「な、な、何ですってぇ!?」
ベガ「ちょっとあなた達!」
シンジ「ミサトさんも言ってくれたんです。ユー・アー・ナンバー・ワンって」
ベガ「え!?」
シンジ「戦いは男の仕事! やってみせます!」
ミサト「あ、あの子達…!」
リツコ「シンジ君、マグネイト・テンに行ってから随分立派になったじゃない?」
ミサト「ダメよ。帰ったら叱っておかなきゃ」
リツコ「…あなた、いい保母さんになれるわよ」
綾人「ベガさん、僕もフォワードに回ります!」
ベガ「え!?」
遙「駄目よ! まだD1がどんな能力を持っているかわからないのに!」
綾人「だから、ラーゼフォンを出すんでしょ」
アスカ「そこまで言うなら、無敵のシンジ様と綾人様にやってもらおうじゃない」「せいぜい、カッコいいとこ見せてよね」
綾人「そうしたいのは、君の方だろ?」
アスカ「バ、バカ言ってんじゃないわよ! あんたなんかに何がわかるっての!?」
綾人「とにかく、D1には僕とシンジで仕掛けるから、バックアップを頼む」
レイ「了解。現在位置から援護します」
アスカ「後で吠え面かくんじゃないわよ! …弐号機、現地点でバックアップ!」
綾人「よし、行くぞ!」
シンジ「は、はい!」
ビバーチェ「……!」
〔ビバーチェ、綾人へ隣接〕
綾人「なっ!?」
シンジ「綾人さんっ!!」
〔D1アリア〕
綾人「ぎゃあああああああ…あ!!
ベガ「!!」
ブライト「何が起きた!?」
恵「D1がラーゼフォンに接触! 強力なパルス磁場発生!」「こ、これって、JUPITER現象と同じ…!?」
ベガ「何ですって!?」
遙「あ、あれじゃ、まるで…!!」
綾人「ううう! あああっ! うあああッ!!」
恵「パイロット、ハートレート急速低下! FHスーツの生命維持装置が機能しません!」「このままじゃ、綾人がっ!!」
ハーリー「D1のパルスモジュレーションパターンがラーゼフォンの音紋と同調しています!」
遙「まさか!? 綾人君!!」
シンジ「こちらEVA初号機! 綾人さんの救助に向かいます!!」
ベガ「! 待って、シンジ君!!」
〔シンジ、ビバーチェへ隣接〕
ビバーチェ「………」
〔D1アリア〕
シンジ「! 何だよ、これ!?」
ベガ「シンジ君!!」
シンジ「この音、何なんだ!? うっ、うああああぁぁぁっ!!」
恵「D1、EVA初号機にも接触! ラーゼフォンと共に拘束されました!」
レイ「碇君!」
アスカ「バカ! 何やってんのよ!?」
シンジ「ベ、ベガさん! ベガさん、どうなってるんですか!? ミサトさん! ミサトさんっ!!」
ミサト「シンジ君!!」
マヤ「シンクログラフ反転! パルスが逆流していきます!!」
ミサト「回路切断! せき止めて!!」
マコト「駄目です! 信号拒絶! 受信しません!!」
ミサト「何ですってぇ!?」
マヤ「心理グラフが乱れていきます! 精神汚染が始まります!!」
リツコ「心理攻撃…!? ドーレムがパイロットの心の中を覗こうとしているの!?」
ゲンドウ「………」
シンジ「あああああああああっ!!」
ブライト「零号機、弐号機! D1から初号機とラーゼフォンをひきはがせ! 早く!!」
アスカ「あのバカ! 模試だけ満点取ったって、しょうがないじゃない!!」
綾人「うううっ! ああああっ!!」
シンジ「あああ…うああああっ!!」
〔ビバーチェ、発光〕
アスカ「! 光った!?」
ブライト「どうなっている!?」
恵「D1が不可知領域に回廊を形成! ラーゼフォンと初号機がその中へ取り込まれていきます!!」
ミサト「シンジ君ッ!!」
遙「いや…! 逃げて…逃げてぇぇぇっ!!」
〔味方ユニット消失〕
ベガ「!!」
ケーン「ラ、ラーゼフォンとEVAが…消えちまった!?」
洸「シンジ! 綾人さん!!」
リョーコ「お、おい。冗談だろ!?」
遙「…綾人……!」
ミサト「…シンジ君…!」
甲児「シンジ! 綾人! 返事しろ!! シンジ! 綾人ぉっ!!」
マサト「そ、そんな…反応が消えただなんて…!」
恵「D1、不可知領域に移行…ラーゼフォン、及びEVA初号機との通信…途絶…!」
リョーコ「バッキャロー、あきらめんじゃねえ!!」
竜馬「そうだ! こうなったら、俺達が出撃する!」
ルリ「…もう間に合いません」
リョーコ「ルリ!?」
ルリ「D1、もういませんから」
甲児「何言ってんだ、あいつは目の前に…!」
ルリ「多分、あれは影です」
竜馬「影だって…!?」
ルリ「ここはいったん退き、対策を練るべきだと思います」
甲児「だ、だけどよ!」
ベガ「艦長の言う通りだわ。今のままじゃ、情報があまりにもなさすぎるもの…!」
ブライト「一時後退もやむなし、か…!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

一矢「じゃあ、シンジと綾人は…!?」
ライト「相変わらず音信不通。少なくとも、こっち側の世界にゃいなさそうだ」
ミチル「そ、そんな…」
銀河「そ、それって…ひょっとして、あの世行きってことじゃ…」
〔殴打音〕
銀河「いってぇ! 何すんだよ、リョーコさん!?」
リョーコ「バカヤロウ! 縁起でもねえこと言うなっての!」
銀河「で、でもよ…あの二人はいったいどこへ行っちまったんだ…!?」
リョーコ「そ、それはだな…」
美久「多分…異次元空間か位相空間に飛ばされてしまったんだと思うわ」
ケーン「そのイソー空間だか、マクー空間だかに入って、帰って来られるのか?」
美久「それは…わからないわ… 」
レイ「………」
銀河「じゃあ、あの二人が生きてるかどうかもわからねえってのかよ!?」
一矢「落ち着くんだ、銀河。エヴァンゲリオンとラーゼフォンには生命維持装置がある」「シンジと綾人はきっと無事だよ」
隼人「…もっとも、制限時間付きだがな」
ミチル「ハヤト君…!」
隼人「事実だぜ、ミチルさん。生命維持装置が切れてからあいつらを助け出しても、後の祭りだ」
ライト「ああ…時間との戦いだな」
マサト「じゃあ、僕達は…こうやってじっと待つしかないんですか?」
ライト「闇雲に攻撃したって駄目なのは、さっきの艦砲射撃を見てわかるだろ?」
マサト「はい…全て、あいつの中に吸い込まれてしまった…」
リョーコ「ったく、始末の悪いゴミ箱野郎だぜ」
アスカ「…何にしても、悪いのは独断専行、作戦無視のあの二人。まったく、自業自得もいいトコね」「特にシンジはさっきのテストでちょ~っといい結果が出たからって、お手本を見せてやるぅ?」「ハハン、とんだお調子者だわ」
ケーン「おい、そんな言い方はねえだろ!」
アスカ「うるさいわね! あんただって、輪をかけたお調子者のクセに!」
ケーン「何だとぉ!?」
アスカ「バカシンジと綾人は、あんたやリョーコみたいな連中に影響されて、あんなドジ踏んだのよ!」「ちょっとぐらい反省したら!?」
リョーコ「てめえ、ケンカ売ってンのかよ!?」
美久「やめて! あなた達で争ったって、何にもならないわ!」
レイ「…その通りよ」
アスカ「!?」
ライト(こりゃまた、珍しいこともあるもんだ。彼女が間に割って入るなんて…)
銀河「明日は雨でも降ってくるんじゃねえの?」
ライト「それを言うなら、槍だ、槍。雨だったら、別に驚くことないって」
銀河「あ、そっか…」
アスカ「…優等生、あんたどういうつもり?」
レイ「………」
アスカ「シンジの悪口を言われるのが、そんなに不愉快!?」
レイ「…あなたは? 人にほめられるためにEVAに乗ってるの?」
アスカ「違うわ、他人じゃない! 自分で自分をほめてあげたいのよ!!」
〔扉の開閉音〕
ミサト「やめなさい、二人共」
アスカ「ミサト!」
ミサト「…そうよ、アスカが言う通り…確かに独断専行だわ。だから、帰って来たら叱ってあげなくちゃ」
レイ「………」
ミサト「…みんな、赤木博士が救出作戦の内容を説明するわ」「今からブリーフィングルームに集まってちょうだい」
一矢「わかりました」

ブライト「ドーレムごとEVA初号機とラーゼフォンごとサルベージするだと?」
リツコ「ええ。現在、可能と思われる唯一の方法です」
アムロ「具体的な内容は?」
リツコ「現存する992個のN2爆雷を全て目標へ投下…」「タイミングを合わせて、残存するEVA2体のA.T.フィールドを使い…」「ドーレムの虚数回路に千分の一秒だけ干渉します」「そして、その瞬間に爆発エネルギーを集中させ、ドーレムの回廊を破壊します」
ベガ「でも、それではEVAとラーゼフォンがどうなるか…シンジ君と綾人君がどうなるか…」「とても救出作戦とは言えないわ」
リツコ「先程も申し上げた通り…制限時間内での方法は、これしかありません」
遙「………」
ミサト「………」
サブロウタ「やれやれ、こいつはとんだ大博打だぜ」
大介「だが、他に方法がないのなら、僕達はやるしかない」
甲児「ああ。このままシンジと綾人を見殺しに出来るかよ」
ジュドー「螺旋城へ連れ去られた北斗と銀河を助けることだって出来たんだし…今回もきっと何とかなるって」
北斗「はい。今度は僕達が助ける側に回る番です」
ミサト「みんな…ありがとう」
マサト「あの…ミサトさん」
ミサト「…何、マサト君?」
マサト「ゼオライマーの次元連結システムは、あの二人を助け出すのに使えないんですか?」
ミサト「え…?」
美久「マサト君…」
タップ「そりゃ、名案じゃないの?」
ローズ「どうしてそう思うの?」
タップ「だってさ、次元連結だろ? 異次元空間へ行っちまったあの二人を助け出せそうな感じじゃねえか」
甲児「お前な、名前だけでそう思ったろ?」
タップ「ああ」
ローズ「んもう、こんな時に何言ってんのよ」
ミサト「………」
マサト「…どうなんでしょうか?」
リツコ「現時点の次元連結システムは、ブラックボックスも同然…」「今回の作戦に応用するには、不確定要素が多すぎるわ」
美久「………」
ミサト「…その気持ちだけもらっておくわね、マサト君」
マサト「…はい…」
ルリ「…それで、私達の任務は?」
リツコ「こちらの動きを察知し、MUがドーレムを投入してくる恐れがあります」「あなた達は周辺を警戒し、敵が現れた場合はそれらを撃退して下さい」
ブライト「…了解した。それで、作戦発動時刻は?」
リツコ「約2時間後…1500です。なお、今回の作戦指揮は私と葛城三佐が担当します」
ミサト「…申し訳ありません、ブライト艦長。差し出がましい真似であることは充分承知しています…」
ブライト「いや、構わん。ここでの指揮は、君達が適任だからな」
ミサト「そう言っていただけると助かります」
ブライト「では…各員、聞いての通りだ。直ちに持ち場へついてくれ」
クワトロ「了解した」
ナナ「…ねえ、京四郎さん。N2爆雷って、物凄い威力なんでしょ?」「そんなのをたくさん使って、ホントに大丈夫なの?」
京四郎「故人曰く、『深淵に臨むが如く、薄氷を履むが如し』…」「タイミングが少しでも遅れれば、俺達どころかこの街まで消えちまうぜ」
ナナ「……!」
一矢「だからと言って、何もしないわけにはいかない」「助けられる可能性が万に一つでもあるのなら、俺はそれに賭ける」「…今までだって、そうしてきたからな」
ナナ「そうよね。ここでつまづいてちゃ、エリカさんを助けられないもんね」
一矢「…ああ」

ミサト「赤木博士。あなたの作戦…あれはどういうこと?」
リツコ「最優先事項は、初号機の機体回収…例え、ボディが大破しても構わないわ」
ミサト「ちょっと待って! ラーゼフォンと綾人君はどうなるの!?」
リツコ「この際、パイロットの生死は問いません」
ミサト「!」
〔殴打音〕
リツコ「くっ…! シンジ君達を失うのは、マグネイト・テンのミスなのよ! それ、忘れないで!」
ミサト「碇司令やあなたが、そこまで初号機に拘る理由は何!? EVAって、何なの!?」
リツコ「あなたに渡した資料が全てよ!」
ミサト「嘘ね! でなけりゃ、あんな作戦を上が認可したりしないわ!」
リツコ「なら、ゼオライマーの次元連結システムを使えばいいとでも言うの?」「あなたのお父様が提唱していたS2理論と同じく、無限に稼動する動力機関の実現を目指したあれを…」
ミサト「……!」
リツコ「…ミサト、今は私を信じて」
〔歩く足音〕
ミサト(…セカンドインパクト、補完計画、アダム…。まだ私の知らない秘密があるんだわ)

樹「なるほど…。そりゃ、無茶な作戦だね」
遙「このままじゃ、綾人君やシンジ君の命に関わる事態を招きかねないわ。樹君…何か他に方法はない?」
樹「やれやれ…。やはり、本題は彼のことか」
遙「彼じゃない、彼らよ」
樹「同じことさ、それに、彼は僕達が別れることになった理由でもあるしね」
遙「…もう過ぎたこと。過去形よ」
樹「過去完了進行形だろ? いや、僕にとってもかな」
遙「………」
樹「いいよ、わかってるんだ。だから、君はTERRAに入った…。君の時間は、あの時から止まったまま」「TERRAなら、それを動かせると思ったんだろう?」
遙「樹君…」
樹「でも、僕には動かせなかった」
遙「あなたのせいじゃないわよ」
樹「それでも、僕は動かしたかった。君の過去を立ち切る意味でもね」「だけど…僕はいつだって代用品だ。どこに行っても…」
遙「そんな言い方…」
樹「僕はあの頃とは変わったよ。そして、遙も変わってしまった。けど、彼は変わらない…」
遙「……やめて、樹君……」
樹「僕は彼がうらやましいよ。色々な意味でね」
遙「…お願い、時間がないの…」
樹「………」「…わかったよ、遙。じゃあ、僕の考えを述べよう」「閉められた扉を開ける最善の方法は一つ。それは、鍵を使うことだよ」
遙「鍵…?」
樹「そう。ラーゼフォンと共鳴するもう一つの鍵さ」
遙「もしかして、それは…!」
樹「言っておくが、これは僕の勘だ」「データ的な裏付けは、今のところないに等しい。だけど、何もしないよりはマシだろう?」
遙「………」

マリ「…あの、ヒューゴさん」
ヒューゴ「どうした?」
マリ「洸がどこへ行ったか知りませんか?」
ヒューゴ「洸…? そう言えば、ここへ来る前、柴東大尉にも同じことを聞かれたが…」「彼がどうかしたのか?」
マリ「姿を見かけないんです。さっきのブリーフィングにもいなかったし…」
ヒューゴ「自室にいるんじゃないのか?」
マリ「でも、戦闘配置命令が出てるんですよ?」
ヒューゴ「わからないぞ。さっきの戦闘が終わった後、寝たままなのかも知れない」
マリ「じゃあ、部屋の方へ行ってみます」

洸「…う、うう…!」
???(レムリア)(…洸……洸……)
洸(だ、誰だ…? 俺を呼ぶのは…?)
???(レムリア)(…洸……私の声を聞きなさい……)
洸(そ、その声は…?)
???(レムリア)(……洸、あなたの運命に大きな転換が訪れつつあります……)
洸(俺の…運命?)
???(レムリア)(そうです…。そして、あなたはそれを自分の目で確かめねばなりません…)
洸(…確かめる…?)
???(レムリア)(かの者が…あなたにとって敵となるか…それとも……)
洸(ど、どういう意味なんだ…?)
???(レムリア)(かの者の声を聞きなさい…。ライディーンと共に……。そして、確かめるのです……)
洸(かの者って、誰なんだ!? 俺の運命って、何なんだ!? 教えてくれ! 母さん!!)
マリ「洸! 洸、しっかりして!」
洸「! マ、マリ…」
マリ「大丈夫、洸…? うなされてたみたいだけど…」
洸「お、俺…眠っちまってたのか…」
マリ「…やっぱり、ヒューゴさんが言った通りだわ」「さあ、さっさと支度して。もうすぐ作戦が始まるわよ」
洸「あ、ああ…。顔を洗ってから、すぐに行くぜ」
マリ「二度寝したら、ブライト艦長に言いつけるわよ?」
洸「わかった、わかった」
〔扉の開閉音〕
洸(…さっきの声…あれは間違いなく、死んだ母さんだった…。いったい、母さんは俺に何を…?)

綾人(…ここ…どこなんだ…? 見覚えがあるような…。そうだ…ここ、東京だ…)
浩子「神名君!」
綾人「!」
鳥飼「よう、綾人」
浩子「何してんの?」
綾人「朝比奈達…無事だったんだ」
鳥飼「? 何言ってんだよ、お前…」
綾人「…ここ、どうなってるんだ?」
浩子「どうって…別にいつもと変わらないよ」
綾人「いつもとって…? だって、あの時…」
浩子「あの時って、どの時?」
鳥飼「お前さ、寝ぼけてんじゃないの?」
綾人(…そんな……これは夢なのか…?)(いや…今までのことの方が…夢…?)
遙「綾人君…」
綾人「遙…さん? どうして、ここに…?」

綾人「…ここはTOKYO JUPITERの中じゃないんですか?」「今は何年なんですか? …だいたい、僕はどうして東京に…」
遙「………」
綾人「…でも、これは夢…夢なんだよね? 僕がここにいるはずないもの」「でも、ここは僕が知ってる…僕がいた東京と何も変わらない…。朝比奈や守達といつものように…」
遙「…向こうの方が夢のよう…」
綾人「そんなはずない…ないはずなんだけど…」
遙「別にいいじゃない」「自分が蝶の夢を見ているのか…蝶が自分の夢を見ているのか。そんなこと、どうでもいいわ」
綾人「え…!?」
遙「あなたが感じることが本当だと思えるなら…ここは本当の世界じゃない?」
綾人「…そう…なのかな」
遙「そうよ。幸せなことじゃない。もう戦って痛い思いをすることもない…」「何かを我慢することもない。ここはあなたが感じるあなたの世界…」
綾人「え?」
遙「無理しなくていいのよ…。男らしくすれば?」
綾人「は、遙さん…何を…!?」
遙「年上だからって、関係ない。我慢なんて、してはダメ。したいことするんでしょ?」「自分の思うままにするんでしょ?」
綾人「違う! 僕は無理なんてしてない! 我慢なんかしてない! 僕は…僕は!」
遙「嘘つき」
綾人「!」
遙「自分にそう言い聞かせてるのね? あの子みたいに…」
綾人「あの子…!?」
遙「…ねえ、あなたは何をしたいの?」「『演奏』はもう出来るの? 『調律』は?」「『ラ・ムーの星』は輝いたの? 答えて…!」
綾人「演奏…調律…? ラ・ムーの星…!? 何なんだ…何なんだよ、いったい!?」

シンジ(…ここは…どこ…?)
シンジ「碇シンジ」
シンジ「それは僕だ」
シンジ「僕は君だよ。人は、自分の中にもう一人の自分を持っている」「自分というのは、常に二人で出来ているものさ」
シンジ「二人?」
シンジ「実際に見られる自分と、それを見つめている自分だよ」「碇シンジという人物だって、何人もいるんだ。君の心の中にいるもう一人の碇シンジ…」「葛城ミサトの心の中にいる碇シンジ…惣流アスカの中のシンジ…綾波レイの中のシンジ…」「碇ゲンドウの中のシンジ。みんなそれぞれ違う碇シンジだけど、どれも本物の碇シンジさ」「君はその他人の中の碇シンジが怖いんだ」
シンジ「他人に嫌われるのが怖いんだよ…」
シンジ「自分が傷つくのが怖いんだよ。そして、自分の中に閉じこもり」「自分が見つけたちっぽけな喜びを反すうして生きていくんだ。自分をだまし続けて」
シンジ「みんなそうだよ…! 誰だって、そうやって生きてるんだ」
シンジ「自分はこれでいいんだと思い続けて。でなければ、生きていけないよ」
シンジ「僕が生きていくには、あの世界には辛いことが多過ぎるんだ」
シンジ「嫌なことには目をつむり、耳をふさいできたんじゃないか」
シンジ「でも、僕はEVAに乗って戦ってる!」「戦いなんてホントは嫌だけど、そうするしかない…!」「そうするしかなかったんだ! そうしろって言われたんだ!!」
シンジ「ほら、結局は自分に言い訳をして逃げてる。君は昔からそうだ」「自分が過去に見た真実の記憶も封印し、それから逃げているんだ」
シンジ「真実の…記憶…!?」

綾人「…帰ろう…もう…帰りたい…」
麻弥「何を言ってるの、綾人? あなたの家はここなのよ」
綾人「え…? 母さん…!?」
麻弥「その子はお友達?」
綾人「友達って…」
シンジ「………」
綾人「シ、シンジ…!」
シンジ「…その人が、綾人さんのお母さんなんですか?」
綾人「あ、ああ…そうだけど」
シンジ「…うらやましいな。こうしてお母さんと一緒に暮らしてるなんて」
綾人「一緒にって…お前の母さんは?」
シンジ「僕の母さんは……昔……事故で……」
麻弥「どういった事故?」
シンジ「…知りません…。それに、僕は母さんの顔も覚えてないし…」
麻弥「本当に?」
シンジ「え、ええ…」
麻弥「何をしてらしたかも?」
シンジ「は、はい…」
麻弥「そう。でも、私はあなたのお母様のことは存じ上げているわ」
シンジ「え!?」
綾人「本当なのか、母さん!?」
麻弥「ええ。直接お会いしたことはないけど、有名な生物工学の学者さんですもの」
シンジ「そんな…僕の知っている母さんは、学者なんかじゃ…」
麻弥「いえ。『アダム』より生まれし『エヴァ』…その基礎理論を説いた方よ」
シンジ「!」
麻弥「そして…あなたはお母様が消えるその瞬間を見ていたのではなくて?」
シンジ「…見て…いた…?」
麻弥「そう…エヴァンゲリオンの実験中に」
綾人「母さん、何を…!?」
シンジ「…どうして…そんなこと…」
麻弥「あなたが見て、知っていたからよ」
シンジ「嘘だ…! 嘘だ、嘘だ、嘘だ! 僕はそんなもの見ちゃいない!」
麻弥「あなたは自分でそう思い込んでいるだけ」「昔、目の当たりにした悲劇を心の中に閉じこめているだけなのよ」
シンジ「違う! 母さんは…」「僕の母さんは、笑ってた…」
麻弥「………」
シンジ「ぼ、僕は……僕は……」
麻弥「辛いのなら、ここにいていいのよ。こちら側には、あなたの望む全てがある。もう嫌な思いをして戦う必要はない」「何かを我慢する必要もない」
シンジ「でも、僕はここにいても一人だ…。辛いことや悲しいことがなくなるかも知れないけど、一人だ…」「一人は嫌だ…ここは嫌だ…一人はもう嫌だ…」
麻弥「そう。なら、綾人…あなたはお母さんの言うことを聞きなさい」
綾人「!」
麻弥「あなたはラーゼフォンの正なる奏者…。そう生まれたの」「奏者は譜面に忠実でこそ、その真価が発揮されるのよ」「インプロセヴィーションなんて、あなたにはまだ早過ぎる。わかるでしょう…?」「あなたはまだラーゼフォンをきちんと調律すら出来ないのよ」「でも、無理もないわ。心惑わされることばかりだったもの」
綾人「………」
麻弥「ね、綾人…ここなら、あなたは安心できる」「普通の生活も、ラーゼフォンの奏者としての生活も出来る」「失われた星を抱いた神の鳥人にその存在を脅かされることもない」「あなたは、あなたを産んだ私の傍にいるの。いいわね?」
綾人「…シンジは…どうするんだ?」
麻弥「彼ならもういないわ」
綾人「!」
麻弥「…あの子の母親が呼んだのかも知れない。あれはそういうモノだから。でも、私はあなたさえいれば大丈夫」「あなたは、私の傍にいれば外からの声にも惑わされることはない」
綾人「…外…?」
???(玲香)(…綾人…)
綾人「!!」
???(玲香)(…私を見つけて、綾人…)
綾人「誰だ…!? 君は誰なんだ…!?」
麻弥「私の言うことを聞きなさい、綾人…」「私は…あなたがしたいことは何でもしてあげたじゃない。私は…あなたを想って…」
綾人「嘘だ…!」
麻弥「………」
綾人「確かに、母さんは何でもしてくれた…!」「絵描きになりたいって言っても、反対しなかった」「でも、傍にいて欲しい時…本当にいて欲しい時に…母さんはいつもいなかったじゃないか!」
麻弥「綾人…私はあなたのために働いていたのよ。あなたを想って…!」
綾人「来るなっ!!」
〔走る足音〕
麻弥「何故…!? どうして、私のいうことを聞いてくれないの…? あなたは私の…息子なのに…!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

ハーリー「…第3新東京市住民の避難完了。作戦スタートまで、あと0030です」
ルリ「D1から何か反応は?」
ハーリー「依然、ありません…」
ベガ「…恵ちゃん、通信の方はどう?」
恵「…何も…」
ベガ「そう…」
恵「…やっぱり、綾人とシンジ君はもう…」
エリス「…恵さん、あきらめちゃダメですよ」
恵「でも、こんなに呼びかけてるのに…あいつ…あいつ…!」「綾人、応答して! シンジ君、応えて! 返事して、お願い…!」
遙(恵…)
恵「ダメだ…全然応えない…!」
遙「…呼び続けるの」
恵「!」
遙「こちらの声を聞かせ続けるの」
恵「お姉ちゃん…!」
遙「私は…絶対にあきらめない」
ベガ「そうよ…あきらめれば、そこで終わり。私達の手であの二人を助け出すのよ」
遙「ええ…!」
リツコ「…連邦軍極東方面軍の爆撃機は?」
マコト「定刻通り、出撃しました」
リツコ「後は邪魔が入らないのを祈るだけね…」
〔緊急警報〕
ミサト「!!」
シゲル「連邦極東方面軍司令部より入電! D1、及びD2群、旧東京方面から第3新東京市へ急速接近中!」
リツコ「何ですって!?」「連邦軍とTERRAの飛行隊が、TOKYO JUPITER付近を哨戒していたはずでしょう!」
シゲル「ですが、完全には防ぎきれなかったようです!」
リツコ「……!」
ルリ「やっぱり、こちらの動きに気づいたみたいですね」
ブライト「ああ。各機、直ちに出撃しろ!」
〔味方ユニット出現〕
ミサト「洸君!? 確か、あなたの今回の担当は…」
遙「…ごめんなさい、ミサト。私が彼に頼んだの」
ミサト「どういうこと…!?」
遙「説明は後でするわ。あの二人を助けるために、彼の力がどうしても必要なの…!」
ミサト(洸君とライディーンが?)(もしかして、ラーゼフォンと初めて出会った時に発生したという共鳴現象と何か関係が…!?)
遙「お願い、ミサト…」
ミサト「わかったわ。あなたがそこまで言うのなら」
遙「ありがとう…」
洸「…遙さん」
遙「洸君…ごめんね。あなたに無理なお願いをして…」
洸「いえ、あなたに言われなくても、俺はフォワードに回るつもりでした」
遙「え…!?」
洸「それに、俺はこれから起きることを見届けなきゃならない…」「そして、確かめなきゃならないことがあるんです…!」
遙「洸君…」
〈出撃準備〉
恵「コンタクトレッド! D1、及びD2が第3新東京市上空へ侵入します!」
〔敵ユニット出現〕
冬月「…どうやら、初号機とラーゼフォンを本格的にTOKYO JUPITERへ持ち帰るつもりのようだな」
ゲンドウ「あるいは、こちらの切り札を破壊するつもりか…」
冬月「いずれにせよ、これでMUは確実に我々の敵であることがわかったな」
ゲンドウ「ああ」
ミサト「アスカ、レイ! あなた達は初号機とラーゼフォンを取り込んだドーレムに最接近して!」
アスカ「了解!」
レイ「わかりました」
ミサト「他の機体は、零号機と弐号機を援護しつつ、敵を迎撃! いいわね!」
リョーコ「おっしゃあ、任せろ!」
ケーン「シンジと綾人を助ける邪魔はさせねえぜ!」
甲児「待ってろ、二人共! 今、行くからな!」
<戦闘開始>

<洸が戦闘>

洸「シンジ、綾人さん! 俺達はきっと二人を助けてみせる!」「だから、希望を捨てずに待っていてくれよ!」

<レイが戦闘>
レイ「碇君…。私はあなたを失うわけにはいかない…」

<アスカが戦闘>
アスカ「本当にあのバカシンジは世話ばっかかけて!」「こうなったら何としてもこっちの世界へ引きずり出して何か奢らせてやるんだから!」

<マサトが戦闘>
マサト「僕は…」
美久「どうしたの、マサト君?」
マサト「僕は…あの二人を何としても助けたい…」
美久「マサト君…」
マサト「だって…彼らは僕の…僕達の仲間だから…」
美久「あなたの気持ちはわかったわ。そのために今は作戦の遂行に全力を尽くしましょう」

<ビバーチェ以外の敵全滅orレイ&アスカがビバーチェへ隣接・勝利条件達成>
※※ビバーチェ以外の敵全滅の場合、セリフ追加※※
〔アスカ、ビバーチェへ隣接〕
〔レイ、ビバーチェへ隣接〕

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

アスカ「ミサト! 定位置についたわよ!!」
ミサト「各機、直ちに退却! これより、EVA初号機とラーゼフォンのサルベージを行ないます!」
〔味方ユニット離脱〕
ミサト「いよいよね…!」
トーレス「ま、待って下さい! ライディーンがまだ帰還していません!」
ミサト「何ですって!?」
〔洸、ビバーチェへ接近〕
遙「あ、洸君!!」
洸「こ、これは…! ライディーンのパワーが…!!」
〔洸、気力上昇〕
洸「ライディーンのパワーが上がっていく…!!」
マリ「洸! 早く戻って来て!!」
アスカ「そうよ! さっさと逃げないと、爆発に巻き込まれるわよっ!!」
洸「…これなのか…!? 母さん、このことなのか…!?」
ミサト「洸君ッ!!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

綾人(…どうすればいい…!? 僕はどこへ行けばいい…!?)(教えてくれ…! 僕を呼んだのは君なんだろ…!?)

綾人「! ここは…!?」
???(玲香)「ラーーラーラーラーラーーラ、ラーラララーラーラーラーラ……
綾人「やっぱり…! やっぱり、君だったのか…!
玲香「やっと会えたね
綾人「……僕は! 僕は帰りたい…! 本当の世界に…!
玲香「本当の世界? さあ、それはどうかな
綾人「本当じゃなくたっていい! 本当じゃなくていい…!」「だって、ここは気持ちが悪いんだ…! リアルじゃないんだ…!
玲香「………」
綾人「何かまとわりつく感じがして、イライラするんだ…」「ここは僕が望んだ世界なのかも知れない…でも、こんな世界は嫌だ…!」「ここに僕はいない…! 僕が生きている時間がないんだ! 僕は…僕は!」
玲香「黙って」
綾人「だって!」
玲香「本当の世界には…神名君が目を背けたくなるような現実が待っているかも知れない」「それでもいいなら。それを受け止める覚悟があるんだったら…」
綾人「でも、ここからどうやって出ればいいんだ…?」
玲香「大丈夫…あなたを待ってくれている人がいるのなら…。あなたが会いたい人達がいるのなら…」
綾人「会いたい人達…?」
玲香「ええ、彼のように望むなら…」
綾人「彼…!?」
シンジ「………」
綾人「シンジ…!」
シンジ「……僕は……会いたい」「もう一度…会いたいんだ」
綾人「……!」
玲香「あなた達が望むなら…手を差し伸べてくれる人達はいる」「例え、それが…神の姿を模した者…そして、時の歯車を止める者であっても」「だから……」「あなたが自分で出ていくの
綾人「え?
玲香「自分の意思で
綾人「……ありがとう……美嶋……
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔戦闘マップ2から継続〕
シゲル「爆撃機、まもなく第3新東京市上空に進入します!」
マコト「爆雷投下、60秒前!」
ミサト「洸君、早く戻るのよ!!」
洸「何だ、ライディーン…!? お前は何に反応しているんだ!?」
〔ビバーチェに光の収束〕
洸「あれは!?」
玲香「………」
洸「あの時の…女の人!?」
玲香「…歌いなさい、ライディーン。お前の歌を…禁じられた歌を」「歌いなさい、ライディーン…。いつか、地に永遠の光を与える妙に…
洸「!!」
〔洸、気力上昇〕
洸「う、うおおおおおっ!!」
〔洸、ビバーチェへ攻撃〕
[イベント戦闘「洸vsビバーチェ」]
マリ「ラ、ライディーンがゴッドボイスを!?」
ミサト「あのドーレムに物理的ダメージを与えたっていうの!?」
〔ビバーチェに爆発〕
アスカ「な、何が始まったの!?」
リツコ「状況は!?」
マコト「わ、わかりません!」
マヤ「全てのメーターが振り切られています!」
シゲル「目標内部より、高エネルギー反応! こ、これはッ!!」
〔味方ユニット出現〕
遙「!!」
ミサト「EVA初号機とラーゼフォンが!!」
遙「あ、綾人君!!」
リツコ「ライディーンが…回廊を破壊したとでもいうの!?」
〔綾人、気力上昇〕
[デモムービー「ラーゼフォン、真理の眼が開く」]
〔シンジ、気力上昇〕
[デモムービー「EVA初号機暴走」]
〔ダミープラグ、暴走〕
アスカ「!!」
〔綾人、ビバーチェへ攻撃〕
[イベント戦闘「綾人vsビバーチェ」]
〔敵ユニット撃破〕
マコト「も、目標、消滅…!!」
リツコ「そ、そんな…! 初号機のエネルギーはほとんどゼロに近い状態のはず…!」
ダミープラグ「ウオオォォォォォ…!!
アスカ「私…こんなのに乗ってるの…!?」
レイ「………」
リツコ「何てものを…! 何てものをコピーしたの、私達は…!」
ゲンドウ「………」
洸「あ、あれが…!」
ブライト「EVAだというのか…!? あれが!!」
ミサト(…EVAがただの第1使徒のコピーなんかじゃないのはわかる…)(でも、ネルフは使徒を全部倒した後、EVAをどうするつもりなの…?)
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ネルフ本部

???(ゼーレ01)「今回の事件の当事者の一人である初号機パイロットの直接尋問を拒否したそうだな、葛城三佐」
ミサト「はい。彼の情緒は大変不安定です。今、ここに立つことが良策とは思えません」
???(ゼーレ01)「では、聞こう。葛城三佐…」「先の事件…MUが初号機パイロットに直接コンタクトを試みたのではないのかね?」
ミサト「彼の報告からはそれを感じ取れません。イレギュラーな事件だと推定されます」
???(ゼーレ01)「彼の記憶が正しいとすればな」
ミサト「記憶の外的操作は認められませんが?」
???(ゼーレ01)「EVAのACレコーダーは作動していなかった…確認は取れまい」「MUはドーレムを使って初号機パイロットの記憶をのぞいたのではないのかね?」
ミサト「何故、彼らがそのようなことをするのでしょうか?」「何故、MUはEVAに接触したのでしょうか?」
???(ゼーレ01)「君の質問は許されない」
ミサト「はい」
???(ゼーレ01)「以上だ。下がりたまえ」
ミサト「はい」(…ラーゼフォンと綾人君に関しては言及なし、か)(やはり、何らかの関係があるんだわ。EVAとMUの間には…)(それに、加地君も姿を見せてないし…)(調べるなら、今しかないわね)

加持(…あんな騒ぎの後でのぞき見をするのは気が引けるが…)(こういう機会でもないとな)
〔銃を構える音〕
加持「!」
???(ミサト)「動かないで」
加持「…これはまた随分なご挨拶だな、葛城ミサト一尉…いや、三佐だったな」
ミサト「先の事件を解決した功績でね。…でも、そんなのは口封じみたいなものだわ」
加持「そうか」
ミサト「こっちへ戻ってきた本当の目的…それは何なの?」
加持「そいつはお互い様だろ?」
ミサト「………」
加持「ま、本当は君の顔をすぐに見たかったんだが…他にも気になることがあってね」
ミサト「これがあなた本当の仕事? それとも、アルバイトかしら?」
加持「どっちかな」
ミサト「特務機関ネルフ特殊監査部所属、加持リョウジ…」「同時に地球連邦政府調査部所属、加持リョウジでもあるわけね」
加持「…バレバレか」
ミサト「ネルフを甘く見ないで」
加持「碇司令の命令か?」
ミサト「私の独断よ。これ以上バイトを続けると、死ぬわ」
加持「碇司令は俺を利用してる。まだいけるさ」「だけど、葛城に隠し事をしてたのは謝るよ」
ミサト「………」
加持「ただ、司令やリッちゃんも君に隠し事をしている」「それが…これさ」
〔エラー音〕
〔大型扉の開く音〕


ミサト「こ、これは…!?」「EVA…? いえ、まさか!」
加持「そう…セカンドインパクトからその全ての要であり…」「始まりでもある……アダムだ」
ミサト「アダム…! あの第一使徒がここに…!?」「確かに……」「ネルフは私が考えているほど甘くはないわね」
【シナリオエンドデモ終了】


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