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シーン5 冥王計画
No.35
冥王、暁に出撃す

<ラスト 鉄甲龍要塞>
八卦ロボの大半を失った鉄甲龍は、最後の手段に打って出る。
はたして、冥府の王となるのは秋津マサト…そして、幽羅帝
のどちらなのか…!?

【シナリオデモ1開始】
委員A「…鉄甲龍が例の計画の最終段階へ入ったようだ」
委員B「早過ぎるな」
委員A「ああ、まだその時ではない」
キール「やはり、あの男のせいか…」
委員A「次も抑止力が上手く働くとは限らん」「下手をすれば、こちらまで影響を及ぼしかねんぞ」
委員B「だが、彼らは来るべき時のために必要な力…ここで失うわけにはいかん」
キール「…やむを得ん。スケジュールを一部修正する」
委員A「彼の好きにさせるというのか?」
委員B「計画の一部を知る男が、バーベムの下へ行けば面倒なことになるぞ」
キール「問題はない。あの男の望みは、自らの手で冥府への扉を開けること…」「バーベムが目指すものとは程遠い」
委員A「むしろ、我々に近いということか」
キール「そうだ。…いずれにせよ、あの男の望みは果されることになる」「例え、彼がそれを否定しようともな」

ラストガーディアン基地

沖「…了解しました。では、そのように」
〔モニターの閉じる音〕
美久「沖さん…」
沖「…ハウドラゴンに動きがあった。3体の八卦ロボが日本へ向かっている」
美久「3体!? じゃ、じゃあ…」
沖「ああ。彼らはゼオライマーに匹敵する力を持つと言われている最後の八卦ロボ…雷のオムザックを完成させた」「…ハウドラゴンは我々位最後の戦いを挑むつもりなのかも知れん」
美久「……!!」
沖「先程、お前達のマグネイト・テンへの出向命令が解かれた。以後は再び私の指揮下に入ってもらう」
美久「それじゃ、私達は…!?」
沖「…マグネイト・テンは連邦軍部隊と連携し、八卦ロボの迎撃を担当する」「そして、お前達はゼオライマーでハウドラゴンの本拠地を叩くのだ」
美久「……わ、わかりました。あの人に……伝えます」
〔扉の開閉音〕
沖(…我々に責任を取らせるつもりだな、上の連中は……)

美久「…お願いです。ゼオライマーを出動させて下さい」
マサキ「出動させてどうする?」「……くっ……無駄な戦いだ…」
美久「どうしてです…!? あなたが天のゼオライマーを奪ったのは…」「いつかハウドラゴンがこんな暴挙に出る時、阻止するためだったんでしょう…?」
マサキ「ハッ! 俺がそんな善人に見えるか?」「マグネイト・テンの連中のように、自らを犠牲にしてでも戦う善人に?」
美久「!」
マサキ「俺がゼオライマーを奪ったのは、単に保険を掛けたに過ぎん…」
美久「保険…?」
マサキ「俺が冥王となるための…保険だ…!」
美久「……!」
マサキ「…フッ、その身体…成長記憶シリコンとはとても思えんな」「その芝居も推論型AIにしては良くやっている…」「だが、所詮は人形だ」
美久「それを造ったのは、あなたでしょう!」
マサキ「そうだ…」「俺はあの頃、ハウドラゴンにいようと、そこから逃げようと…」「いつかは殺されることを予期していた」「奴らは俺からゼオライマーと次元連結システムを奪いたかったのだ…」「扉の向こう側の世界にいる『神』をサルベージするためにな」
美久(扉の向こう側…? 神…?)
マサキ「…だから、、俺は自分の死後目覚めるあるいくつかの布石を打った。成長するガラクタ…お前もその一つだ」
美久「やめてください!」
〔殴打音〕
美久「ああっ! うう…っ…」
マサキ「…俺はハウドラゴンを脱出する時、奴らの本拠地を破壊したが…」「いずれ復活を遂げ、冥王計画を再開すると計算した」「そして…逃げた先の日本と、ハウドラゴンの両方に…」「自分自身の血を残したのだ。クッ…クックック…」
美久「………」
マサキ「連邦とハウドラゴン…そのどちらが勝利しても、俺のクローンは残る」「わかったか、出撃しない理由が…!?」「俺が冥王となるなら、八卦共が荒野を作った後でいい」「俺を利用しようとした老人共や、黒き月に群がる連中を…一人残らず冥府へ叩き込んだ後でな!」
美久「………」
マサキ「…ククク、もし俺が八卦共に敗れたとしても…」「それは同時にハウドラゴンにいるもう一人の俺が冥王となる瞬間なのだ…!」「この俺自身が二人、世界をかけて戦う! これ以上のゲームがあるか…!?」
美久「も、もしや、ハウドラゴンに残したクローンって…!?」
マサキ「人形が知る必要は…ない…!」「ぐっ!? く、うう…! うぐ…!」
美久「! マサ…ト…君?」
マサキ「触るなッ!!」
美久「!?」
マサキ「く、くそっ…頭が…!」
〔扉の開閉音〕
沖「…マサト…いや、木原マサキ」
マサキ「何の用だ、沖…?」
沖「日本政府の代表として、改めて君に依頼する…」
〔銃を構える音〕
「ゼオライマーで出動せよ」
マサキ「…嫌だと言ったら?」
沖「不本意だが、精神操作も余儀ないだろう」
マサキ「…また俺を殺すのか? 沖…
沖「!!」
マサキ「…15年前、お前はハウドラゴンから脱走してきた俺を射殺した」「ゼオライマーとあれに登録された受精卵を受け取った後で…」「俺の予想通りに、な」
沖「………」
マサキ「…そして、お前はゼオライマーのコックピットから美久を発見し…」「受精卵だった俺は仮の親に預けられ、育てられた」「自分が捜し求めるゼオライマーの中枢、次元連結システムが美久自身だと気づかずにな…」
沖「………」
マサキ「その後、ラストガーディアンを結成し、いずれはゼオライマーを我が物にして…」「己の野望を成し遂げようとでも思ったのだろうが…甘かったな」「お前はゼオライマーを操るために、その手で殺したはずの男を…そう、この木原マサキを甦らせたのだ」
沖「………」
マサキ「クッ…クックック…ご苦労だったな、沖」
沖「どうするつもりだ、木原…?」
マサキ「決まっている…。俺が冥府の王となるためにハウドラゴンを滅ぼすのだ…!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
冥王、暁に出撃す」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
祇鎗「…今から冨士へ向かうだと!? 塞臥、何のつもりだ!?」
塞臥「どうした? ゼオライマーが怖いのか、堅物?」
祇鎗「何だと!?」
ロクフェル「………」
塞臥「…全開の戦いで、ゼオライマーは次元連結システムを取り戻した」「そして、我らが動き出したにも関わらず、奴が出動しないからには何かある…」「あるいは、パワーアップ改造を受けているのかも知れん」「そうなる前に我ら3機で倒すが得策とは思わぬか?」
祇鎗「貴様…!」
塞臥「フッ…それに、日本の破壊はいつでも出来る」
祇鎗「幽羅帝はゼオライマーに手出し無用と仰った。それに背くというのか!?」
ロクフェル「…いや、塞臥の言葉にも一理ある」「確かにゼオライマーを倒さぬことには我らの勝ち目はない」「富士へ向かい…天との決着をつけよう、祇鎗」
祇鎗「ロクフェル、お前…!」「いや、お前が行くと言うのであれば、俺は…」
ロクフェル「決まりだな」
塞臥(フッ……)
祇鎗「だが、せめて幽羅帝に報告するべきではないのか?」
塞臥「その必要はない。天を倒した者を、帝もお叱りになるわけにもいくまいが?」
祇鎗(…塞臥…いったい、何を企んでいる?)
ロクフェル「! これは…! 塞臥、祇鎗! センサーに反応が!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔ボアドライブ、インストール〕
〔銀河、変形〕

ブライト「よし、出撃せよ!」
〈出撃準備〉
ブライト「各機へ! 八卦ロボの日本地区への侵攻を許すな!」
ヒューゴ「了解!」
アクア「…ヒューゴ、身体の方は大丈夫?」
ヒューゴ「ああ。それより、サーベラス・イグナイトの初陣だ…」「集中しろ。出力の調整が楽になったからと言って、油断するな」
アクア「私だって、今日からTEアブゾーバーのパイロットなのよ?」「そんなことぐらい、百も承知しているわ」
ヒューゴ「そうだったな。よし、行くぞ!」
アクア「ええ! 遠距離戦になったら、私のフォームSに任せて!」
祇鎗「…奴らもいずれ倒さねばならぬ相手…! 行くぞ、ロクフェル!」
ロクフェル「ああ!」
塞臥「待て…動くな、二人共」
祇鎗「どういうことだ!? 目の前に敵がいるのだぞ!」
塞臥「わからんのか? ゼオライマーはマグネイト・テンと別行動を取っている…」「もしかしたら、奴は鉄甲龍要塞へ直接向かっているのかも知れんぞ」
祇鎗「だから、様子を見ると言うのか? フン、見え透いた言い訳を!」「怖じ気づいたのなら、お前はそこで見ていろ!」
ロクフェル「………」
塞臥(フフフ…そうだ、祇鎗…それでいい…)
<戦闘開始>

<1EP>

〔祇鎗、前進〕
祇鎗「む…! どうした、ロクフェル。何故、動かん」
ロクフェル「………」
祇鎗「ロ、ロクフェル…!」
塞臥(フフフ…後は奴が来るのを待つだけ…)(来なければ、祇鎗にあの連中の相手をさせ…俺が富士へ赴くまでよ)

<2PP・敵増援1&第3軍増援1出現>
〔レーダー反応〕
トーレス「艦長! 上空より急速接近中の物体あり!」
ブライト「何!?」
〔敵ユニット出現〕
〔ラゴウの鳴き声〕

ラゴウ「………」
銀河「何だ、ありゃ!?」
北斗「ガルファの機獣…!?」
〔馬の嘶き〕
ユニコーンドリル「………」
〔獅子の咆哮〕
レオサークル「………」
銀河「な、何だ、お前ら!?」
北斗「み、みんな、どうしたんだ!?」
ベガ「北斗君、銀河君!何があったの!?」
北斗「あの機獣を見た途端、データウェポン達が騒ぎ出して…!」
ベガ「何ですって…!?」
〔第3軍ユニット出現〕
銀河「お、お前ら!」
〔龍の咆哮〕
ドラゴンフレア「………」
〔ラゴウの鳴き声〕
ラゴウ「………」
マリア「データウェポンがあんなに敵意をむき出しにして…!」
ジュドー「あの化け物と何か関係があるっていうのか…!?」
塞臥(フッ…何者かは知らんが、奴らを狙っているのなら俺にとっては好都合…)(後はゼオライマーが現れるのを待てばいい)

<3PP・敵増援2出現>
〔メテオの警報〕
ハーリー「艦長! また上空から敵機が!!」
ルリ「識別は?」
ハーリー「ガルファです!」
〔敵ユニット出現〕
銀河「あいつら、あの二本首を捕まえに来たのか!?」
ケーン「どのみち、ガルファなら、やっつけるしかねえ!」
塞臥(フン、少々面倒なことになってきたが…)(これでマグネイト・テンの足は確実にここで止まる)

<4PP・第3軍増援2出現>
塞臥(…もはや、ここにいる意味はない。こちらから冨士へ出向いてやる…)
祇鎗「どこへ行く、塞臥?」
塞臥「知れたこと…冨士だ」
祇鎗「俺達を置いて、一人でか? 貴様…いったい、何を企んでいる?」
塞臥「フッ、それをお前に……」
ロクフェル「待て、二人共!」
〔第3軍ユニット出現〕
マサキ「クックックッ…」
祇鎗「ゼ、ゼオライマー!!」
鉄也「どういうことだ…!? ゼオライマーはハウドラゴンの本拠地へ向かったんじゃなかったのか?」
隼人「それ以前に、あの中にいるのはどっちのマサトなんだ…!?」
塞臥「フフフ…待っていたぞ、ゼオライマー」
マサキ「八卦の生き残りが集まったところで…この天を倒すことなど出来ん…!」
ロクフェル「ほざけ、秋津マサト! ここで死ぬがいい!!」
〔ロクフェルに爆発〕
マサキ「!?」
ロクフェル「どうして…!? 塞臥!!」
塞臥「フフ…フフフフ……」
マサキ「く……うう………! こいつ…何を…?」
塞臥「…秋津マサト……取り引きをしたい」
マサキ「な…に?」
塞臥「このオムザックのプロトン・サンダーはゼオライマーに唯一対抗し得る…」
マサキ「…くっ…だ…から?」
塞臥「だから逆に…我ら2体が組めば、この世に敵はないと言うことになる…!」
祇鎗「塞臥!!」
〔祇鎗、塞臥へ接近〕
祇鎗「貴様、帝へ謀反を起こすつもりか!?」
塞臥「それがどうした? ただのミサイルしか持たん『山」など、『雷』の餌食とわからぬか?」
祇鎗「……!」
アスカ「あいつら、何をやってるの…!?」
カミーユ「仲間割れか…!?」
マサキ「う…うぐ…!」
塞臥「ちょうどいい…俺が本気ということを見るがいい、秋津マサト!」
〔塞臥、気力上昇〕
祇鎗「塞臥!!」
〔祇鎗、気力上昇〕
塞臥「! それは!?
祇鎗「これが山のバーストンの切り札…!」「1発でここが跡形もなくなる核弾頭付きだ!」「どうする、塞臥!? 俺はお前の野望と心中することを厭わぬぞ!
塞臥「ふざけろ、祇鎗! くらえ、プロトン・サンダー!!
祇鎗「シューート!!
〔ロクフェル、前進〕
ロクフェル「もうやめて、祇鎗! 塞臥を撃つなら、私を!!
マサキ「!!」
祇鎗「愛しているというのか、奴を!? 奴はお前のことを利用しているだけだ!
ロクフェル「それでも…構わない!
祇鎗「ロクフェル、俺は…!
マサキ(く…うううぐ…うう…っ!)
塞臥「ハッハッハッハ! 口上は終わりか、祇鎗!?
マサキ(ぐ…うう…! くうう…!!)
塞臥「愛しているぞ、ロクフェル。何度でも言ってやる!! 愛しているぞ」「ハッハッハッハ!!
マサキ「やめろぉぉ! やめろ、やめろぉぉぉっ!!
塞臥「!!」
祇鎗「!?」
マサキ「愛だと…!? ふざけるな、八卦共!」「貴様らは、遺伝子操作で俺が造り上げた一組のクローンだ!」「同じ受精卵に手を加えた…」「いわば、貴様らは兄弟どころか同一人物!」「俺は貴様らの造物主にして…冥王なのだッ!!
塞臥「!!」
祇鎗「!!」
ロクフェル「…それが…どうしたというのだ?」「例え、私達を造ったのがお前だとしても…私は生きてきた」「そして、虚無の日々の中で塞臥に出会い、戦士として尊敬し、愛した!」「私の意思でだ!
〔ロクフェル、気力上昇〕
ロクフェル「お前に、この恋心まで否定させない!!
マサキ「それも全てプログラムに過ぎない…!

<ドモン(風雲再起騎乗)vsラゴウ>
風雲再起「!」
ドモン「どうした、風雲再起!?」
ラゴウ「………」
ドモン「風雲再起が怯えている…。この獣…それだけの力があるのか…!」

<銀河vsラゴウ>
銀河「こいつ、今までの機獣とはケタが違うぞ!」
北斗「長引くとこっちに不利だよ! 早めに勝負をつけよう!」
銀河「おう! 了解だ!!」

<祇鎗vsマサキ>
祇鎗「貴様ぁ! 我々をもてあそんだ貴様だけは絶対に許さぬ!」
マサキ「許さぬだと? 創造主に向かって、そのような口を利くとはな!」

<ロクフェルvsマサキ>
マサキ「馬鹿め…! まだ己の立場が理解出来んか!」
ロクフェル「黙れ! お前が誰であろうと私の心まで否定させはしない!!」

<塞臥vsマサキ>
塞臥「貴様が我々を造ったとしても貴様の存在を消せば全ては解放される!」
マサキ「騒がしいぞ、八卦共! 創造主である俺に歯向かう愚を思い知るがいい!!」

<ラゴウHP30%以下>
〔ラゴウの鳴き声〕
ラゴウ「………」
〔ラゴウ、気力上昇〕
〔ラゴウ、回復〕

銀河「!? あ、あいつ!!」
ユニコーンドリル「!!!」
〔ラゴウ、ユニコーンドリルへ隣接〕
[イベント戦闘「ユニコーンvsラゴウ」]
〔ユニコーンドリル、気力低下〕
〔ラゴウ、レオサークルへ隣接〕

[イベント戦闘「レオサークルvsラゴウ」]
〔レオサークル、気力低下〕
銀河「レ、レオ!!」
北斗「ユニコーン!!」
ユニコーンドリル「!?!?!?」
レオサークル「!?!?!?」
銀河「レオ! どうしたんだよ、レオ!?」
エリス「こ、これは…もしかして!?」
〔ラゴウの鳴き声〕
ラゴウ「………」
〔敵ユニット離脱〕
ベガ「! 逃げた…!?」
エリス「ホシノ少佐、ユニコーンドリルとレオサークルの回収をお願いします!」「ただし、オモイカネには…」
ルリ「アクセスさせないように、ですね」
エリス「ええ!」
ルリ「わかりました。ハーリー君、ユニコーンとレオを拐取した後…」「焦らず急いでスキャニングと応急ワクチンの作成を」
ハーリー「はい!」
〔第3軍ユニット離脱〕
銀河「ど、どういうことなんだよ!?」
エリス「話は後! 今は残っている敵を何とかして!」

<祇鎗orロクフェルor塞臥HP30%以下>
マサキ「く…うう…! そろそろ…終わらせてやるぞ…八卦共!」
ロクフェル「!!」
〔マサキ、気力上昇〕
〔マサキ、ロクフェルへ隣接〕
〔マサキ、ロクフェルへ攻撃〕

[イベント戦闘「ロクフェルvsマサキ」]
〔敵ユニット撃破〕
祇鎗「ロ、ロクフェル…!!」
マサキ「抵抗は…やめろ! 同じ姿をさらすことに…なるぞ!!」
塞臥「お、おのれ…マサキ…!」
祇鎗「絶対に許さんぞ、ゼオライマー!!」
マサキ「ハァッ…ハァッ…ぞ、造物…主に…逆らう…とは……!!」
祇鎗「うおおおおっ!!」
〔祇鎗、マサキへ隣接〕
塞臥「やはり、貴様だけは…貴様だけはッ!!」
〔塞臥、祇鎗へ隣接〕
マサキ「う、うう…ううう!!」「うあああああああああああ!!!」
〔マサキから爆発の広がり〕
〔敵ユニット撃破〕

ブライト「な…何が起きたんだ!?」
マサト「う……うう……」
美久「マサト……マサト君……!」
マサト「…ぼ、僕は……僕は……!」
美久「マサト君…マサト君なのね…!?」
マサト「違う……僕は……!」
〔味方ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
ブライト「…トーレス、敵機の反応は?」
トーレス「ハウドラゴン、ガルファ共になし。それに、ゼオライマーも……」
ブライト「…そうか」
ルリ「ブライト艦長、データウェポンの状態が芳しくありません」「ここは一度、GEAR本部に帰還するべきかと」
ブライト「ああ、わかった」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

螺旋城

〔ラゴウの鳴き声〕
ラゴウ「………」
ギガグルメイ「ようやく捕らえたか…」
ギガウィッター「よもや、あれが送られてくるとは…」「しかも、機獣をエサに…」
ギガアブゾルート「お館様…お館様より皇帝陛下にお伺いしていただけませんか?」「いったい何故、ラゴウを地球によこされたのかと?」
螺旋城「皇帝陛下のなさることに疑問をさしはさんではならん、一切…」
〔通信を入れる音〕
ガルファ皇帝「…どうしているか? ラゴウは」
螺旋城「こ、これは皇帝陛下…」
ガルファ皇帝「ラゴウに変わりはないであろうな?」
螺旋城「は…元気すぎるほどに…」
ガルファ皇帝「外へ出さなかったせいで退屈している。しばらく遊ばせてやれ」「時には電童との戦いの役にも立とう」
螺旋城「は…」
ギガグルメイ「して、いつ頃そちらにお返しすればよろしいでしょうか…?」「こちらでは充分エサを与える準備もありませんので…」
ガルファ皇帝「エサにする役立たずはいくらでもいるであろう?」「いまだ何の戦果も挙げられぬ3人が…」
ギガグルメイ「ぐ…」
ギガウィッター「うう…」
ギガアブゾルート「これはご冗談を…」
ガルファ皇帝「冗談で済めばいいがな。くれぐれもラゴウに怪我などさせるでないぞ」
螺旋城「は…!」
〔通信を切る音〕
螺旋城「彼の力…陛下によってラゴウの中に厳重に封印されしもの…」「それが破られることなど、かつて一度たりともなかったこと…」
ギガアブゾルート「陛下の封印を…」
ギガグルメイ「では、それをラゴウが自力で破ったと?」
ギガウィッター「して、あの輝牙が持つ力とは? データウェポンに何が起こったのです?」
螺旋城「ラゴウに秘められし力、それは…」

GEAR本部

ユニコーンドリル「………」
レオサークル「………」
愛子「レーザースキャン開始!」
エリス「スキャニングデータはミッションルームへ転送して下さい!!」
レイン「ワクチンプログラム起動! 急いで下さい!」
井上博士「駄目です! このままでは追いつきません!」
アクア「無理でもやるしかないのよ、今は!」
北斗「エリス、これって一体…」
エリス「ギアコマンダーを出して! 早く!!」
銀河「お、おう…」
エリス「ブロック24から1835まで同じようにワクチンプログラムを入れて下さい!」
レイン「了解!」
北斗「エリス…どういうことなの、これは? どうしちゃったんだ、あいつら?」
エリス「ちょっと黙ってて!」
北斗「エリス…」
銀河「い、一体…レオとユニコーンに何が起きてるんだよ…!?」

鉄甲龍要塞

幽羅帝(…八卦衆が全て倒された今、もはや残された方法は一つ…! 最後の手段によって、この世界を…!)
ルラーン「…押せますまい…そのボタンを…」
幽羅帝「! 何を…!?」
ルラーン「あなたは優しい気性の方だ…。この世を滅ぼすことなど望まない…」
幽羅帝「何を…何を知っている、ルラーン!?」
ルラーン「あなたを動かしているのは、木原の亡霊なのです…!」
幽羅帝「!!」
ルラーン「…あなたはあの秋津マサトと同じく…木原マサキの細胞から造られたクローン…」「あの男の野心の代行者…」
幽羅帝「な…何だと!? この私が…彼奴の!?」
ルラーン「………」
幽羅帝「何故だ、ルラーン!? 貴様、それを知りながら…何故、私を今まで生かしておいたのか!?」
ルラーン「…私は見たかった…。マサキの生まれ変わりが滅びる様を…」
幽羅帝「しかし…お前は私に尽くしてくれた…! 何故だ…!?」
ルラーン「ふっ…ふっふっふ…」
〔銃を構える音〕
幽羅帝「!?」
ルラーン「…あなたは…本当に美しい…」
〔銃声〕
幽羅帝「!!」
〔人が倒れる音〕
幽羅帝「…ルラーン…お前は……」「………」「…今まで私を動かしていたのは…全て木原マサキの遺志か…。奴が植え付けた偽りの野望だったのか…」「耐爬……あなたは……何のために……!」

ラストガーディアン基地

美久「…マサト君……マサト君なのね…?」
マサト「…僕は…マサトでもマサキでもない」
美久「マサト君…!」
マサト「わかった…わかってしまったんだよ…」「僕はどちらでもない…もうどちらにもなれはしないんだ…」「僕は木原マサキのクローンだ…そして、ゼオライマーにはマサキの人格とプログラムがインプットされていた…」「僕はそれを受けることで木原マサキそのものになったはずだった…」「そう…思っていたんだ…」「だけど、消せなかったんだ…秋津マサトを…!」「15年間、平凡な少年として生きてきたもう一つの人格を…!」「木原マサキの野望に引きずられて悲鳴を上げている愚かな少年が…ここに生きているんだ…
美久「…マサト君…
マサト「僕は……誰だ……?
美久「あなたは…マサト君よ。私がよく知っている…マサト君…」
マサト「美久……優しいな、君は…」「いや、君だけじゃない。八卦衆もみんな…気高い心を持っていた」「どうして僕の造った君達だけが優しく…そして、僕だけが薄汚いんだ…!」
美久「違うわ! あなたの中に綺麗な物があったらこそ、それを生んだのよ!」
マサト「……!」
美久「ゼオライマーから離れて暮らしましょう…!」「そうすれば、きっと元のマサト君になる…!」
マサト「……ありがとう、美久。けど、そういうわけにはいかないんだ…」「もう一人の僕が…ハウドラゴンにいる以上は…」
〔扉の開閉音〕
沖「マサト…」
マサト「沖さん…」
沖「…ハウドラゴン…いや、鉄甲龍の盟主、幽羅帝からお前に通信が入っている…」
美久「!! 幽羅帝が直接…!?」
マサト「………」
沖「受けるか、マサト…?」
マサト「…ええ」「それが僕にとって本当の…そして、最後に果たさなければならない役目です…」

幽羅帝「…秋津マサト…もはや、全てを知ったであろう」
マサト「…ああ」
幽羅帝「私とお前…その勝者こそが真の冥王」「私はこれから全世界を破滅させるためのスイッチを入れる」「もし止めるつもりがあるのなら、来るがいい。秋津マサト…」
〔通信を切る音〕
マサト「………」
美久「マサト君…!」
マサト「…僕は逃げられない。もう一人の僕との決着をつけ…」「木原マサキの怨念を消さなければならない」
美久「私も行きます…!」
マサト「もう僕だけで充分だ! 君も、マグネイト・テンのみんなもこれ以上巻き込むわけにはいかない!」
美久「……!」
マサト「…後は…僕だけでいい……」
〔扉の開閉音〕
美久「………」

マサト(…そう…後は僕とゼオライマーだけでいい…)(ここであの男の…木原マサキの怨念に…全てに終止符を打つ)(それでも…終末へ向かおうとする流れは変わらないかも知れないけど…)(みんなが…マグネイト・テンがいてくれれば…)
沖「マサト…
マサト「沖さん…無事で…
沖「マサト…俺に出来ることはないか?
マサト「………」
沖「…そうか」
マサト「…このことは…マグネイト・テンのみんなには伝えないで下さい」「ただ…ゼオライマーと秋津マサトは…宿命と共に消えていった、と…」
沖「………」
〔扉の開閉音〕
美久「………」
マサト「美久…君は…」
美久「…鉄甲龍要塞の位置は…私の中にメモリーされています。それをたどれば、跳べるはずです
マサト「………」
美久「連れて行って…下さい
マサト「………」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

幽羅帝「………」
〔鉄甲龍要塞に爆発〕
幽羅帝「!! 来たか…!」
〔味方ユニット出現〕
幽羅帝「天の…ゼオライマー!」
マサト「………」
〔敵ユニット出現〕
北辰衆「ゼオライマー…秋津マサト」「貴様が持つ次元連結システムは、我らの計画にとって大きな妨げとなる」
マサト「………」
北辰衆「全ては新たなる秩序のため…」「貴様の身柄とゼオライマー…そして、次元連結システムをもらい受ける!」
マサト「…僕達の邪魔を……しないでくれ」
〔マサト、気力上昇〕
北辰衆「ぬうっ!? この反応値は!」「隊長の命令だ! 取り抑えよ!」
〔マサト、鉄甲龍要塞へ隣接〕
マサト「………」
幽羅帝「………」
マサト「これが……」
幽羅帝「我らの宿命……」
マサト「今、僕達は……」「真の冥王となる……!」
〔鉄甲龍要塞に爆発〕
〔鉄甲龍要塞から爆発の広がり〕
〔画面、発光〕

【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

〔レーダー反応〕
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ブライト「くっ! 何ごとだ!?」
ミサト「ば、爆発の衝撃波!?」
遙「見て、西の空を!」
綾人「!!」
シンジ「あ、あの雲…何なんだ…!?」
ケーン「お、おい、あれって…!!」
タップ「じょ、冗談だろ、おい!」
ブライト「トーレス、状況を報告しろ!」
トーレス「ポイントG2547付近で、大規模な爆発があった模様です!」
ブライト「! もしや、そこは…!?」
ミサト「ハウドラゴンの要塞があった所…!」
遙「もしかして、ゼオライマーが…?」
綾人「トーレスさん、ゼオライマーの反応は!?」
トーレス「わ、わからん。爆発の栄養で、センサー類が役に立たないんだ」
綾人「そ、そんな…!」
シンジ「じゃあ、マサト君と美久さんは…!?」
ミサト「あの爆発の中じゃ、いくらゼオライマーと言っても…」
シンジ「……!」
ケーン「待てよ! 俺はこの目で確かめるまで信じねえぞ!」
遙「そうね…まだ望みを捨てるのは早いわ」
ブライト「総員、第1種戦闘配置につけ! 本艦はこれよりG2547へ向かう!」
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔味方ユニット出現済み〕
マサト「………」「……美久……無事か……?」
美久「…ええ…何とか…」「…ゼオライマーは…もう動けないけど…」
マサト「…ふ、ふふふ…」
美久「マサト君…?」
マサト「これが…僕の運命だっていうのか…?」「僕は…彼らを全て犠牲にし…自分一人だけ生き残ってしまった…!」「僕もゼオライマーと共に滅ぶべきだったのに…僕一人だけ…!」
美久「…一人じゃないわ、マサト君。私も…一緒よ」
マサト「……!」
美久「あなたは一人じゃない…。私が傍にいるわ…」
マサト「だけど、僕とゼオライマーは消えて然るべきだった…」「僕が…木原マサキが犯した罪を償うために…」「なのに、何故、僕は…!」
美久「それがあなたの…ううん、私達の運命なのよ…」
マサト「…僕に…木原マサキの業を背負って、生きていけというのか…?」
美久「…そうよ。私達が生き残ったことには、何かの意味があるはず…」
マサト「………」
美久「まだ私達には、この世界でやらなければならないことが残っているのよ」
マサト「やらなければならないこと…」
美久「マサト君…あなたはわかっているはずよ」
マサト「………」「…ああ。僕は知っている…」「冥王計画と同様に、この世界へ終末をもたらそうとする者達がいることを…」「だから、僕は……」
〔警報〕
美久「!? この反応は…!」
〔ラストガーディアンの警報〕
アシュラ「グフフフ…フハハハハ!!」
美久「か、彼らは…!?」
マサト「確か、ギャンドラー…!!」
ディオンドラ「ご苦労だったねぇ! お前のおかげで、いい場所が見つかったよ!」
マサト「場所…? どういうことなんだ!?」
デビルサターン6「ワイらはちょうど引っ越し先を捜しとってな」「どっかエエトコないかと思てたら、エラい爆発が起きよったんや」
ディオンドラ「それで、新地になったここへ来たというわけさ」
マサト「いったい、お前達は何をしに…!?」
デビルサターン6「言うたやろ! 引っ越しや、引っ越し!」「これでワイらはあのデカトンガリの腹ン中に間借りせんでも済むんや!!}
ディオンドラ「そう…! これからは私達の好きに出来るってことさ!」「さあ、ガデス様! この地へご降臨を!」
〔轟音〕
〔画面、振動〕

マサト「な、何だ!?」
美久「こ、これは…! まさか、次元振動!?」
マサト「何が…何が来るんだ!?」
[イベントデモ「天空魔城 落下」]
マサト「ぐ…うう…!」
美久「! 見て、マサト君!!」
〔カーソル、天空魔城を指定〕
マサト「あ、あれは…!?」
デビルサターン6「どや! たまげたか!」「あれがガデス様の居城…その名も天空魔城や!!」
マサト「天空…魔城!?」
〔敵ユニット出現〕
グルジオス「…ご苦労だったな、お前達」
アシュラ「はっ、グルジオス様」
グルジオス「これでハイリビード捜索にも本腰を入れられるというもの…。ガデス様も喜んでおられる」
アシュラ「ははっ!」
デビルサターン6「ほな、後はあいつを始末するだけでんな!」
マサト「美久! ゼオライマーは…ゼオライマーは動かないのか!?」
美久「ダメ、出力が上がらない…!!」
ディオンドラ「ハハハ! 悪あがきはおよし! お前達の首と機体は、ガデス様への貢ぎ物にしてやるよ!!」
〔敵ユニット出現〕
マサト「か、囲まれた!?」
デビルサターン6「言うとくけど、助けを期待したかて、無駄やで!」「いくらあの男でも、ここへ乗り込んでくるほどアホとちゃうやろからな!」
マサト「あの男…!?」
美久「も、もしかして…!」
デビルサターン6「あ…アカン、アカン。噂をしたら、ヒゲ…もとい、影。ホンマに出てきおったら、かなわんわ」
グルジオス「フフフフ、ロム・ストールなど恐れることはない」「ここへ現れたら、我らギャンドラーの総力を挙げて地獄へ送ってやるまで」「さあ、そいつにトドメを刺せ!!」
マサト「や、やっぱり、これが…これが僕の運命なのか…!?」
美久「あきらめないで、マサト君! ここであきらめたら、私達は何のために今まで…!!」
アシュラ「馬鹿め、死ぬために決まっているだろうが!!」
美久「!!」
ディオンドラ「ここで助けが来るほど、世の中は都合良く出来てないってことを教えてやるよ!」「さあ、あの世へ逝っておしまい!!」
???(ロム)「待ていっ!!
ディオンドラ「!?」
グルジオス「こ、この声は…貴様、まさかっ!?
[イベンドデモ「ロム・ストール登場」]
???(ロム)「悪しき星が天に満ちる時、大いなる流れ星が現れ…」「その真実の光の前に、悪しき星は光を失い、やがて墜ちる…」「人、それを裁きという…!
グルジオス 「な、何者だ!? 貴様…名を名乗れ!!
ロム 「お前達に名乗る名前はないっ!!

ロム 「剣狼よ! 勇気の雷鳴を呼べ!!」
〔味方ユニット出現〕
デビルサターン6 「あ、あのボケ! ホンマに来おったで!!」
ロム 「とあああっ!!」
〔ロム、ファルゴスへ隣接〕
〔敵ユニット撃破〕

ロム 「今だ、お前達!」
〔味方ユニット出現〕
ディオンドラ「! 仲間まで来ているのかい!?」
ジェット 「ドリル、レイナ! 仕掛けるぞ!」
レイナ「ええ!」
ドリル「よっしゃあ!!」
〔敵ユニット撃破〕
〔ジム、マサトへ隣接〕

ジム「お二人共、大丈夫ですか!?」
マサト「き、君達は…!!」
グルジオス「…久しぶりだな、ロム・ストール」
ロム 「貴様こそ…地獄から舞い戻ってきたか」
グルジオス「フフフ…言ったはずだ、アイ・シャル・リターンとな」
ロム「…お前達の目論見はわかっているぞ、グルジオス…いや、ガデス!」
グルジオス「我らがこの星へ現れると当たりをつけ、先回りをしたつもりだろうが…」「ガデス様と天空魔城ある限り、ここもクロノス星と 同じ道をたどることになる!」「そう、我らがハイリビードを手に入れることによってな!」
ロム「例え天が許しても、貴様らの所業はこの俺と剣狼が許さん!」
デビルサターン6「アホゥ! 周りを見てぬかさんかい! ここは天空魔城やで!?」「いわば、お前らはとても気になる夏の虫!」「あ、ちゃうちゃう、飛んで火にいる夏の虫や!!」
レイナ「ボケがわざとらしいわよ!」
デビルサターン6「う、うるさいわい!!」
ディオンドラ「デビルサターン6! 小娘につられるんじゃないよ!」
デビルサターン6「す、すんません、アネゴ」
ディオンドラ「さあ、どうする? ロム・ストール…ここで私達と決着をつけるかい?」
ロム「今はまだその時ではない…!」
ディオンドラ「何だと…!?」
ロム だが、忘れるな! 俺達は必ずここへ現れ、お前達を倒す!」
ディオンドラ「ハッ! 前口上ならぬ逃げ口上とはね!」 「そんなにまでして、そいつを助けたいのかい!?」
マサト 「……!」
ロム「戦友の命と貴様らの命…決して、引き替えには出来ん!」
マサト「ま、まさか、あなた達は僕を助けるために…!?」
ロム「行くぞ!  レイナ、ジェット、ドリル、ジム!!」
レイナ「わかったわ、ロム兄さん!」
ジェット「その命…預けておくぞ、ギャンドラー! ジェーーーーット!!」
〔味方ユニット離脱〕
デビルサターン6「ホ、ホンマに逃げおった…!」
グルジオス「フフフ、今度は奴らがアイ・シャル・リターンというわけか」「ならば、いつでも来るがいい、ロム・ストール」「今度、ここへ現れた時が貴様らの命日となるのだ! グハハハハ!!」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ガデス「揃っておるな、我が忠実なしもべ達よ…」
グルジオス「は…この天空魔城…ガデス様に付き従う者が一同に会しております」
ディオンドラ(グルジオスの奴…後から来たくせに一番の忠臣気取りとは相変わらずいけすかない奴だよ…)
ガデス「ディオンドラよ、この度の偵察任務、ご苦労であったな」
ディオンドラ「いえ…。全てはガデス様のためでございます」
グルジオス「それで、ガデス様…」
ガデス「…新たなハイリビードの行方はつかめたか?」
ディオンドラ「は…! ガルファを利用し、既にその目星はつけております」
ガデス「よくやった…。だが、この星…地球には邪魔者がいるそうだな」
アシュラ「ガデス様! ロム・ストールとその一行の始末はこのアシュラにお任せを!」
ガデス「頼もしい奴らよ…。だが、わしは口先だけの者は嫌いでな…」「ギャンドラーのコマンダー達よ! 憎きロム・ストールとその仲間の首をわしに捧げよ!」「そして、永遠の命をもたらすハイリビードを手に入れるのだ!」「邪魔する者、目障りは者は力尽くで排除せよ! 力こそがギャンドラーの掟だ!」
グルジオス「ガデッサー!」

GEAR本部

マサト「………」
隼人「…お前は誰なんだ?」
マサト「僕は……」「僕は木原マサキでもあり、秋津マサトでもある…。でも、僕は冥王にはならない…」「僕は秋津マサトとして生きる…!」
美久「ああ…マサト君…」
綾人「見つけたのか、自分を…」
隼人「フッ…どうやらそうらしいな」
竜馬「お帰り、マサト君」
マサト「僕は…木原マサキは自分の居場所を求めて、ずっと戦ってきました…」「そして、見つけた場所が冥王という全ての果てだったのかも知れません…」「自分しか存在しない地平…木原マサキは全てが失われた世界こそ安らぎを得られると思ったのでしょう…」
ドモン「だが、お前はそれを否定した」
綾人「だって君には居場所が…帰るべき場所があるから…」
竜馬「そうだ…君が世界を愛する限り、世界は君を拒絶しない…」
大介「そして、君には仲間がいる…心を一つに出来る友達がいるはずだ…」
マサト「…ありがとうございます…。ここが僕の居場所なのか、まだわからないけれど…」「探してみます…。皆さんと共に僕の守るべき世界を…」
美久「マサト君…」
マサト「美久…いっしょに行ってくれるね」
美久「もちろんよ…。だって…あなたはマサト君なのだから…」
マサト「ありがとう、美久…」
ジュドー「めでたしめでたし…でいいのかな…?」
ルー「美久の笑顔を見る限り、少なくともバッドエンドではないわね」
アスカ「まあいいんじゃないの? 誰かさんみたいにウジウジ悩んでるよりすっぱり割り切っちゃう方がね」
アムロ「彼らは俺達と行く…。異論はないな、ブライト?」
ブライト「無論だ。ハウドラゴンの計画が潰えた以上、彼らは自由になったんだ」
ミサト「でも、一難去ってまた一難…新たな敵が現れたようですね」
ロム「………」
ドモン「今日こそ聞かせてもらえるな、お前達の正体と目的を?」
ロム「ああ…どうやらその時が来たようだ」
ジェット「フ…これまでも何度か顔はあわせたが、こうして面と向かうと少し気恥ずかしいものがある」
クワトロ「君達には何度も窮地を救われた。まずはその礼を述べさせてもらおう」
ジェット「当然のことをしたまで…。礼を言われるほどではありません」
ケーン(お…グラサン対決…)
ロム「私の名はロム・ストール…」「そして、こちらが私の仲間のブルー・ジェットとロッド・ドリルです」
ジェット「ブルー・ジェットだ」
ドリル「おいらはロッド・ドリル。よろしくな!」
レイナ「そして、一座の紅一点、妹のレイナ・ストールと…」
ジム「その護衛役のトリプル・ジムでございます」
大介「君達の噂はフリード星にいた時、聞いたことがある。クロノス星の戦士、そして、天空宙心拳の使い手…」
ロム「そう…そして、我々は剣狼の導きでこの星へ来たのです」
ドモン「剣狼…」
甲児「ケンロウって何だ? 指先一つでダウンの拳法使いか?」
ロム 「剣狼とはこれです」
〔剣狼の召喚音〕
一矢「剣が…!」
京四郎「何もない空間からいきなり現れたぞ…!」
ロム「この剣狼は次元を超える力を持ち、また我々を導く存在でもあるのです」
甲児「お、おい…随分と話が壮大になってきたな…」
鉄也「その導きとは何を意味する? 剣狼とやらは何の目的でお前達を地球へ寄越したんだ?」
ロム「それは正義のためです」
ケーン「…またこの人は照れもなく言ってくれるねえ…」
ライト「ま、あの名乗りを聞けばそういう人だと予想できたけどね」
ジェット「具体的にはギャンドラーを追ってきたんだがな」
ドモン「ガルファに協力する例の宇宙犯罪組織か…」
ロム「どうやら、ギャンドラーについてある程度はご存知のようですね」
ドリル「まあ…認めたくないけどあいつらの悪事も銀河レベルって事だな」
ジェット「感心している場合じゃない。現にあいつらはこの星に天空魔城を出現させたんだぞ」
鉄也「天空魔城…?」
マサト「もしかして、鉄甲龍本部の跡地に降りてきた要塞のことですか…?」
ロム「あれこそがギャンドラーの本拠地…。ついに奴らはこの星で本格的に活動を開始するようです」
甲児「ちょっと待ってくれよ! ギャンドラーは地球で何をするつもりなんだよ!?」
洸「ガルファと手を組んでデータウェポンを奪う気なんですか?」
ロム「確かにデータウェポンの強力な力はギャンドラーにとっても魅力的でしょう」「ですが、奴らの求めるものは一つ…それはハイリビードと呼ばれるものです」
大介「ハイリビード? 聞いたことがないな…」
ロム「クロノス星に伝わる秘宝です。手にしたものには永遠の生命を約束すると言われています」
隼人「フ…不老不死信仰か…。宇宙どころか機械生命体でも権力者の行き着く先はいっしょだな…」
竜馬「だが、それはあなたの星の伝説です。それは本当に地球にあるのですか?」
ロム「その答えはわかりません…。ですが、ギャンドラーがここに来た以上、我々は奴らを見逃すわけにはいきません」
ブライト「今までの動きを見る限り、そのギャンドラーが地球に混乱と争いを持ち込む存在であるのは確かだろう…」「ロム君…君さえよければ我々に力を貸してくれないか?」
ロム「………」
アムロ「我々は地球圏を脅かす存在と戦っている」
大介「無論、ガルファもギャンドラーもその中に含まれている」
クワトロ「そして、戦いは徐々に混迷の様相を帯びている…。我々はそれに抗する力を必要としているのだ」
ロム「わかりました…。我々もそのつもりであなた方の下へ来たのです」
ジェット「余計な言葉は要らんさ。これまでの戦いで、あなた方の義は見せてもらっている」
ドリル「そういうこと! こう見えても、おいら、人を見る目は確かだからね」
ドモン「それはお互い様だ。生まれた星や種族は違えど、お前達なら背中を預けることが出来よう」
ロム「ありがとう、地球の戦士よ…。どうやら思いは同じのようだ」
ドモン「お前の拳は信義に値する。共に戦おう、ロム・ストール…」
ロム「ああ、悪が滅びるその日まで共に…!」
レイナ「でも不思議よね…。ギャンドラーは一度私達が完全に倒したはずなのに…」
ジム「お嬢様のおっしゃる通りです。それなのにディオンドラ達は復活していて倒された記憶もないみたいですし…」
ドリル「ま…そこらの謎は奴らを追ってればその内にわかるさ」
ミサト「じゃ…話がまとまったところで早くGEAR本部に戻りましょう」
マリア「そうね…あの二本首の獣に傷つけられたデータウェポンの様子も気になるしね」
ロム「待て…! その双頭の獣とはガルファのものか…!?」
大介「君はあれを知っているのか?」
ロム「…もし俺の予想が正しければ急がなくてはならない…!」

銀河「ウィルス…!?」(同時)
北斗「ウィルス…!?」(同時)
エリス「ええ…そう言っていいでしょうね、まず…」「わかていると思うけどデータウェポンの本体はやはりプログラムされた電子データよ」「実体化したボディはあくまで仮のもの…」「だから通常の攻撃なら何が相手だろうとひっかかれても刺されてもあんな傷になるようなことは絶対ないの」
銀河「けど…」
北斗「じゃあ、あの機獣の牙は…!?」
ロム「あれはラゴウ…破壊と恐怖をまきちらす悪魔の獣だ」
北斗「あ、あなたは…!?」
銀河「もしかして、何度も俺達を助けてくれた兄ちゃん!?」
ロム「俺の名はロム・ストール…クロノス族の戦士だ」
エリス「あの機獣の事を知っているなら教えて下さい! あれは何なんです!?」
ロム「…詳しくは知らないが、あの獣…ラゴウの所有者はガルファの皇帝と噂されている」
北斗「ガルファの皇帝…」
銀河「それって敵の親玉ってことかよ!?」
エリス「どうしてあんなことが出来るかもう全然わからない…!」「あいつは間違いなくあの子達の本体であるデータに強力なコンピュータウィルスを送り込んだのよ!」
銀河「そんな…!」
レイン「エリスちゃん…現時点での二体のマトリクス解析が出たわ。モニターに出すわね」
〔モニターの開く音〕
銀河「何だよ…この赤い部分は…!?」
愛子「全体がユニコーンとレオのデータ…赤い部分がウィルスに破壊された部分よ」
北斗「そんな…! もう三分の一ぐらうい赤くなってるじゃないか!」
エリス「今は防衛プログラムを何重にもかけて食い止めてるけど…きっといつかは破られてしまう…」「…どんなワクチンを入れてもすぐにそれに対応して進化していくの…」
レイン「環境や状況に合わせて、自己進化・増殖を繰り返す…」
ドモン「それじゃ、まるでDG細胞じゃないか!」
銀河「それで全部が赤くなっちまったらどうなるんだよ!?」
エリス「…その時は…データウェポンは…消滅するわ…」
北斗「そんな…!」
銀河「でも、大丈夫だよな、エリス…? お前なら出来るんだよな? あいつらちゃんと治せるよな?」
エリス「………」
銀河「エリス!」
北斗「銀河…」
銀河「あ…ごめん…俺…」
レイン「私達も全力を尽くすわ…。でも、これが撃退出来るワクチンが果たして出来るかどうか…」
ロム「方法はある…」
ドモン「ああ…おそらくな…」
銀河「教えてくれよ! レオ達を助ける方法って一体何だよ!?」
ドモン「…血清はその毒を持つ動物から作る…」
井上博士「そうか! 確かにウィルスを作り出したラゴウ自身のデータがあればワクチンを作ることも出来る!」
エリス「で、でも…あのラゴウは二体のデータウェポンを倒し、身体には致命的な毒も持っている…」「あいつを捕獲するなんてそれこそ無茶よ…」「おまけにあいつがいるのは月の螺旋城なのよ!」
北斗「それなら行くよ」
銀河「ああ、月へな!」
エリス「銀河、北斗…」
ロム「いい目だ…。この少年達…大事なもののために戦える強さを持っている」
ドモン「当然だ。こいつらは既に一人前の戦士だ」
エリス「でも…」
銀河「だってよ、こうなったら月に行くしかねえぜ!」
北斗「ラゴウのデータが必要なら取ってくるしかないよ!」
愛子「だけど…電童だけであのラゴウを相手にどうやって!?」
北斗「それはまだわからないけど…でもどうしてもやらなきゃ…! じゃなきゃユニコーン達が!!」
銀河「そうだよ! エリスや博士も頑張ってくれてんのは知ってんけど…」「けど、やっぱりラゴウのデータがなきゃ駄目なんだろ?」
北斗「あいつらは友達なんだ! データウェポンだし話も出来ないけど…」「でも、レオもユニコーンも僕らの友達なんだよ! このままあきらめるなんて絶対に嫌だ!!」
ベガ「…行きましょう」
レイン「ベガさん…」
ベガ「二人の言う通りレオもユニコーンもかけがえのないものよ」「二人にとっても、この地球…いえ…宇宙にとっても…」
ロム「伝説に聞く聖なる力、データウェポン…その消滅だけは何としても避けなければならない」
北斗「ベガさん…ロムさん…」
ドモン「それに月に行くのはお前達だけではない…」「お前達の友は俺達の友でもある。行くぞ、銀河、北斗…俺達の友を救うために」
銀河「おう!」
ベガ「ラゴウ捕獲作戦は私から渋谷長官とブライト艦長に説明します」
エリス「私はここでウィルスの侵攻を全力で食い止めるわ」
銀河「俺達も頑張るからさ…お前も頼むぜ、レオ達のこと…」
北斗「大丈夫だよ、エリス。絶対間に合うようにデータを取ってくる…だから、エリスも頑張って」
エリス「うん!」

ミスマル「…了解した。諸君らの月行きを認めよう」
ブライト「ありがとうございます。ですが、地球上における敵勢力は放置できません」「マグネイト・テンは部隊を月と地球に分けて行動します」
ミスマル「運用は君に一任する。だが、月周辺でのギガノスとの接触は気をつけてくれたまえ」
渋谷長官「では、ついに…」
ミスマル「うむ…かねてより計画されていた月における対ギガノス反攻作戦、ムーンレイカー作戦の決行が決まった」「ここで一句…『春の月 淡き明かりに 目を細め』」
渋谷長官「ミスマル司令、我々にはあまり時間がありませんので…」
ミスマル「うむ。とにかく、ムーンレイカー作戦を前にギガノスの警戒心を下手に煽りたくない」「連中を刺激しないよう、接触した場合の対応は慎重に頼む」
ブライト「了解しました」
ミスマル「なお、月へ向かうメンバーは作戦終了後、ムーンレイカー作戦に参加してくれたまえ」「作戦指揮官の方から、マグネイト・テンの戦力を中核に組み込みたいという要請もあるのでな」
ブライト「了解です」
ミスマル「では、諸君らの健闘を祈る」
〔通信の切れる音〕
ベガ「ありがとうございます、ブライト艦長」
ブライト「礼の必要はない。私とてデータウェポンの重要性は認識しているさ」
アムロ「それでブライト…どう部隊を分割する?」
クワトロ「ムーンレイカー作戦のためにも対ギガノス、対火星の後継者を視野に入れねばならんだろう」
ブライト「うむ…では、月部隊はホシノ艦長に指揮を執ってもらおう。頼んだぞ」
ルリ「了解です」
遙「電童とベガと吉良国君…それにガルファのことを知っているロム君達も月行きに決まり…」
ハーリー「ナデシコが母艦ってことは自動的にエステバリスは月部隊ですね」
アムロ「対メタルアーマー戦を想定してモビルスーツ部隊も月に向かわせた方がいいだろうな」
サブロウタ「おっと…火星の後継者が相手なら一矢達は外せないね」
遙「では、まとめるとこうなるわね…」「月部隊はナデシコBを母艦にモビルスーツ部隊とダイモスとガルバー、ロム君達と電童とベガ、吉良国君…」
ミサト「地上部隊はネェル・アーガマとマジンガーチームとグレンダイザー、ゲッターチームとDチーム… 「ガンダムファイター達とライディーン、ラーゼフォン、EVA…それとゼオライマーね」
アムロ「ブライト…ヒューゴとアクアはどうする?」
ブライト「そうだな…」
宇宙へ向かわせる
地上に残す


ミサト「了解です。彼らはそのように編成します」
ブライト「各員の準備と補給が整い次第、ナデシコBは月へ出発してくれ」
ルリ「わかりました」
渋谷長官「ベガ君…エリスちゃんはウィルス対策のためGEAR本部に残ってもらう」「また、セルファイターはセルブースターに換装しておこう」
ベガ「了解しました。必ずラゴウのデータを入手してみせます」
渋谷長官「ブライト艦長、ホシノ艦長…また厳しい戦いに諸君らばかりを送らねばならない…」
ルリ「気にしないでください。それが私達のお仕事ですから」
ブライト「その通りです、長官。我々は地球のため、平和のためすべきことをするだけです」
渋谷長官「頼んだぞ、諸君…」
【シナリオエンドデモ終了】


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