TOP PAGEへ

シーン6 ムーンレイカー作戦
No.36
Break through the Falcon

<ファースト 地球周辺宙域>
ラゴウのデータを手に入れるため、月へ向かうナデシコB。
だが、その行く手をギガノスの蒼き鷹が遮る…。

【シナリオデモ開始】
GEAR本部

ベガ「え…!? 北斗君と銀河君をいったん家へ帰す?」
ルリ「はい。ナデシコの打ち上げにはまだ時間がありますから」
ベガ「で、でも…」
ルリ「これからの作戦はかなり大変です。特に銀河さんと北斗さんは…」
ベガ「………」
ルリ「それに、あの2人は家族の顔を見ておいた方が頑張れると思うので」
ベガ「けど、あの子達だけというわけには…」
ルリ「あ、大丈夫ですよ。当番以外の皆さんにも自由時間、あげてますから」「だから、ベガさんもどうぞ」
ベガ「気持ちは嬉しいけど、私はナデシコにいなきゃ…」
ルリ「私が残ってますから、どうかご遠慮なく」「ベガさんも北斗さんやギンガさんと同じで、今の内にお家へ帰っておいた方がいいですよ」
ベガ(もしかして、艦長…私のことに…?)(いえ、そんなはずはないか…)「じゃあ、艦長…」
ルリ「はい。お気をつけて」
〔扉の開閉音〕
ハーリー「べがさんの家、この近くにあるんだ…」
サブロウタ「何だ、お前…ホームシックかよ?」
ハーリー「違いますよ。僕にとっちゃ、このナデシコが家みたいなものですからね」
サブロウタ「お? たまにはいいこと言うじゃん」「でも、それって…艦長がここにいるからだろ?」
ハーリー「ち、違いますよぉ! ぼ、僕は純粋にナデシコを自分の居場所だと思ってですねぇ!」
サブロウタ「またまたァ! 顔が赤いぜ、ハーリー」
ルリ(…家……居場所……)(…そう…。今の私にとっては、それがナデシコB…)(…ここが私の居場所…)

リィナ「私にここへ残れって…どうしてなの、お兄ちゃん!?」
ジュドー「今、エリスがデータウェポンのために色々やってるだろ?」「だから、リィナは傍にいてあの子の力になってやってくれ。歳も近いんだしさ」
リィナ「でも、私…難しいプログラムなんて組めないし…」
ジュドー「そういう力でなくていいんだ。他にもやれること、あるだろ?」
リィナ「うん…サンドウィッチを作ってあげたりとか…お茶をれてあげたりとか…」
ジュドー「それでいい。北斗や銀河…俺達のためにも頼むよ」
リィナ「わかったわ、お兄ちゃん。その代わり…」
ジュドー「ああ、帰ってくるって。いつも通りにな」

星見町

織絵「はい…北斗、お父様…」
西園寺「ほう…これはこれは…」
北斗「やった…シチューだ!」
織絵「北斗が久しぶりに家に帰って来たんだものね…。腕によりをかけて作ったわよ」
北斗「やったぁ! 父さんがいないのは残念だけどね」
西園寺「圭介君も忙しいからのう…。代わりに、この爺で我慢してくれ」
北斗「ありがとう、おじいちゃん。わざわざ来てくれて」
西園寺「よいよい…。ワシにとっても、久方ぶりの織絵のシチューじゃからのう」「北斗…このシチューはな、お前の母さんが初めて作ってくれた料理でな」
北斗「へえ…そうなんだ…」
織絵「お父様も久しぶりにこちらにいらしていただきましたので…」
西園寺「さあ、冷めないうちにいただくとしよう」
北斗「いただきまーすっ!!」「母さんのシチュー…やっぱり、おいしいや…!」
西園寺「忙しいようじゃのう、北斗。その少年科学研修生というのは…」
北斗「う、うん…世界中を飛び回って時には宇宙にも行ってるからね」(艦長が月へ行く前に家に帰るのを許可してくれたけど…)(こうしている間にもユニコーン達はラゴウのウィルスに苦しんでいるんだ…)
西園寺「どうじゃ…向こうでは友達はたくさん出来たかのう?」
北斗「うん…ちょうど家の隣の子がいてね。あと、アメリカから来たエリスって女の子もいるんだ」
西園寺「ほっほっほ…ガールフレンドかのう?」
北斗「ち、違うよ、おじいちゃん! そんなのじゃないってば!!」
西園寺「はははははは。…今、この地球はガルファを始めとして色々な敵が攻めてきておる」
北斗「う、うん…」
西園寺「もし…お前もそれらと戦えと言われたらどうする?」
織絵「お父様…」
北斗「………」「…わかんないけど…多分、とても怖いだろうと思うけど…」「でも、戦わなくちゃいけない時は戦うんだって前に父さんが言ってた…。それが生きてくことだって…」「だから、多分…戦うと思うよ」
織絵「北斗…」
西園寺「ほっほっほ…中々勇ましいのう、北斗も…」
織絵「北斗…母さんはおじいちゃまとお話があるんだけどいい?」
北斗「うん…じゃあ僕、自分の部屋に行ってるね」
〔歩く足音〕
西園寺「大きくなったな…北斗も…」
織絵「もう11歳ですわ…。早いものです…」
西園寺「歳のことではないわ…。北斗が選ばれたパイロットとはな…。これも宿命というものか…」
織絵「………」
西園寺「これ織絵…お前がそんなことでどうする?」
織絵「…すいません……」
西園寺「データウェポンの件は渋谷君から報告を聞いておる」「お前達は月へ向かい、何としてもワクチンを手に入れねばならん」
織絵「はい…。ですが、あの子達は…」
西園寺「つらいのはみんな同じじゃ…。誰があんな子供を戦いに出して平気でいられる…」「ワシとて代われるもなら代わってやりたいわ…」「だが、電童が選んだのはあの子らなんじゃ」「ふびんだと言って、お前達が代わっても…」「それでこの星が滅ぼされてしまっては、あの子らの未来もない」
織絵「お父様…」
西園寺「17年前…お前が地球に来てくれたおかげで我らはガルファに備えることも出来た」「この地球をむざむざとお前の星と同じにしてなるものか…」
織絵「はい…」
西園寺「顔を上げて、前を見つめておれ。うつむいていては戦うことも出来んぞ」
織絵「………」
西園寺「苦しくとも、それがお前や渋谷君達GEARの…そして、マグネイト・テンの役目だ」「子供の前では常に明るく元気であれ」「
…想いは形になるものじゃ…お前が不安や恐れや悲しみにとらわれていれば…」「子供らも明日への道を見失うぞ」
織絵「はい…。ありがとうございます」
西園寺「再びアルテアとまみえることがあっても、迷うことなく戦えるな?」
織絵「はい…」
西園寺「では、行け。そして、全力で守るのじゃぞ…あの子らとこの星の未来を」
織絵「必ず…」

みどり「お前もいきなりだね…家に帰ってくるのが」
銀河「仕方ないだろ。こっちだって休みをもらったのが突然だったんだからよ」「で、明日にはまた月に行かなきゃならないんだ」
みどり「全く…出て行ったきりで連絡も無しにいきなり帰ってくるのはあの人にそっくりだよ」
銀河「あの人って…父ちゃん?」
みどり「ああ。今頃はスペインあたりでスクープを追ってるんだろうけどね」
銀河「今度は何に染まって帰ってくんのやら」
みどり「…で、どうなの、あんたの方は? 大丈夫なのかい?」
銀河「え? 大丈夫って…?」
みどり「少年科学研修生ってのはつらくないのかい…?」「その…危険な目にあったりしてるんじゃないかい…?」
銀河「だ、大丈夫だって! 俺、こんなに元気だぜ!」
みどり「なら、いいけどさ…。ほら? 最近、何かと物騒だろ…ガルファとか百鬼帝国とかさ…」
銀河「心配いらないって! 悪い奴らは電童とマグネイト・テンがやっつけてくれるさ!」「なあ、乙女?」
乙女「うん! 電童、ガンバレ! 電童、ガンバレ!」
銀河、何だ、乙女? お前、電童のことが好きなのか?」
乙女「大スキ!」
みどり「ふふ…乙女はね…毎日、電童のこと応援してるんだよ」「もちろん、あたしもね…」
銀河「母ちゃん…」
みどり「お前も身体には気をつけておくれよ…」
銀河「…母ちゃん…俺…俺さ…」
みどり「ん? どうした…?」
銀河(駄目だ…! 俺が電童のパイロットだって知ったらきっと母ちゃん、心配しちまう…)
みどり「…いいんだよ、ギン。お前が元気でいてくれれば母ちゃん、それでいいんだよ」
銀河「う、うん……」
みどり「頑張るんだよ、ギン。母ちゃん達は、ずっとこの家でお前を待ってるからね」
銀河「うん…! じゃあ、俺…また行ってくるよ」
乙女「ギン兄! 次はオミヤゲ忘れないでね!」
銀河「おう! ライオンちゃんでもイノシシちゃんでも何でも連れてきてやるぜ!」

ギガノス帝国

マイヨ「…以上が地上部隊からの報告の連邦軍の大規模作戦行動についてです」
ギルトール「連邦軍め…。メタルアーマーの量産に成功したことで反攻作戦に出る気か…」
ドルチェノフ「閣下! 奴らは地上から次々に艦隊を宇宙へ送り込んでおります!」「今こそ、マスドライバーによる連邦軍基地への攻撃命令を!」
ギルトール「ドルチェノフ中佐。前にも言ったようにマスドライバーは示威行動以外に使う気はない」
ドルチェノフ「ですが、閣下! 敵部隊に我が軍は各戦線で後退を余儀なくされております!」「このままでは遠からず奴らはこの月まで軍を進めますぞ!」
ギルトール「ならば、それを迎え撃て。ギガノスの鉄の団結を以って月本部を死守せよ」
ドルチェノフ「ですから、そのためにも…」
ギルトール「くどい。ワシに同じことを言わせるな」
ドルチェノフ「………」
マイヨ「…中佐殿、連邦の特務部隊も月へ向かうようです」
ギルトール「報告に会ったマグネイト・テンという部隊か?」
マイヨ「はっ。おそらく、彼らこそが今回の反攻作戦の中核を担う部隊であると推測されます」「ならば、作戦開始前に彼らを叩くことが出来れば、連邦の気勢を削ぐこともできましょう」
ギルトール「少なくとも連中の足止めが出来れば、事はこちらに有利に運ぶか…」「よし…討伐部隊を出撃させろ。プラート大尉、指揮は任せるぞ」
マイヨ「は…!」
ドルチェノフ(うぬう…マイヨ・プラートめ…閣下の前で小賢しく立ち回りおって…!)(閣下も閣下だ…! このままではギガノスは……!)

地球近海

ハーリー「大気圏離脱、完了。このまま月への進路を取ります」
ルリ「…そろそろムーンレイカー作戦の発動時間ですね」
ハーリー「ええ…」
ルリ「ギガノス軍もこちらの動きに敏感になってるはずです。総員、第2種戦闘配置に…」
〔レーダー反応〕
ハーリー「艦長! ギガノス軍のメタルアーマーが接近中です!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「Break through the Falcon


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
ハーリー「ギガノス軍のメタルアーマー部隊がエリア内に侵入してきます!」
〔敵ユニット出現〕
リョーコ「ヘッ、ゾロゾロとよくもまあ!」
銀河「くそっ! あいつらの相手なんかしてる場合じゃないってのに!」
ルリ「どのみち、私達は囮でもありますから…仕方ないですね」
アムロ「ああ。敵の注意が我々に向けば、他の艦隊は月宙域へ進み易くなる」
銀河「で、でもよ!」
北斗「銀河、ユニコーンやレオを助ければそれで終わりってわけじゃないんだ」「ホントなら、僕達もギガノス宙域へ行かなきゃならないんだから」
銀河「わ、わかってるよ、んなこと!」
ルリ「…ハーリー君、友軍の動きは?」
ハーリー「ギガノス軍の前線部隊と交戦状態に入った艦隊もいるようですが…作戦はおおむね予定通りに進んでいます」
ルリ「わかりました。それじゃ、皆さん…出撃して下さい」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
クワトロ「アムロ、我々は囮役とは言え、ここで不必要に足止めされるわけにはいかんぞ」
アムロ「ああ。彼らとの戦闘より、ナデシコの突破を優先させるべきだな」
ダン「ガンダムと金色のモビルスーツ…!」
カール「大尉殿! もしや、アムロ・レイとあの赤い彗星では!?」
マイヨ「…おそらく、そうだろうな」
ウェルナー「れ、連邦と旧ジオンのトップエースが馬を並べているというのですか…!」
マイヨ「………」(…赤い彗星……。奴は何故、我らギガノスに弓を引く?)(ハマーン率いるネオ・ジオンの壊滅でザビ家の妄執は消えたはず)(それにも関わらず、人類の革新を見届けようとした男が)(何故に未だマグネイト・テンへ力を貸す…?)
ウェルナー「大尉殿…!」
マイヨ「フッ…戦士として彼らのような相手に巡りあえるのは幸運だと思え」「各機へ! 月への最短突入ルートを封鎖、死守せよ!」「我がギガノスの懐中へマグネイト・テンを入れてはならん!」
カール「はっ! 了解であります!」
クワトロ「…マキビ少尉、タイムリミットは?」
ハーリー「およそ15分です! それ以上かかると、データウェポンの救出作戦に支障が出ちゃいます!」
北斗「で、でも、あれだけの敵がいるのに、たった15分で突破するなんて…!」
クワトロ「いや、7分だ」
北斗「ええっ!?」
銀河「そ、それじゃ半分じゃんかよ!!」
クワトロ「だが、お前達は誓ったのだろう? あの2体のデータウェポンに…」「ラゴウのデータを持ち帰り、必ず助けるとな」
銀河「……!」
アムロ「北斗、銀河…例えどんな状況であろうとベスト以上を尽くすんだ」「お前達は今までの戦いでそれを学んできたはずだろう?」
北斗「!!」
一矢「臆するな、北斗。お前達には俺達がついている」
北斗「一矢さん…!」
ロム「そう、心配することはない。君達の道は俺達が切り開く」
ジュドー「何てったって、ガンダムチームがついてるんだぜ? 大船に乗った気でいろって」
リョーコ「こら、ジュドー! 俺達を忘れるんじゃねえ!」
ジュドー「あ…ゴ、ゴメンよ、リョーコさん」
ヒューゴ「北斗、銀河…ここでひるんでいたら、ユニコーンとレオを助けられないぞ」
プル「そうそう、あたし達も手伝うから、頑張ろ?」
北斗「みんな…!」(同時)
銀河「みんな…!」(同時)
カミーユ「行こう、二人共。月へ…! データウェポンを救い出し、ギガノスのマスドライバーを破壊するために!」
北斗「は、はいっ!」(同時)
銀河「は、はいっ!」(同時)
ベガ(みんな…ありがとう…!)
ルリ「じゃ、決意も新たになったところで…ハーリー君、この宙域の最短突入ポイントは?」
ハーリー「え~と、待って下さい…。でました、あそこです!」
〔カーソル、目的地を指定〕
ビーチャ「おいおい、敵のど真ん中かよ?」
ルリ「まあ、しょうがないですね」「じゃ、皆さん…ナデシコは今から8分以内にあのポイントへ向かいます。すみませんが、援護をよろしく」
ドリル「よっしゃあ! このロッド・ドリル様に崩せない壁なんてないことを見せてやるぜ!」
ジェット「調子に乗りすぎるなよ、ドリル。俺達の役目はあくまでもナデシコのエスコートだ…」「お前だけがあそこへ行っても意味はないぞ」
ドリル「言われなくても、わかってるって!」
アムロ「各機へ! 迎撃機は相手にするな! 目標ポイントに固まっている敵機の撃破を優先しろ!」
<戦闘開始>

<1EP>

マイヨ(…確かめてみるか、あの男の真意を…)
〔通信を開く音〕
マイヨ「…シャア・アズナブル…いや、クワトロ・バジーナ…聞こえるか?」「私はギガノス軍親衛隊、マイヨ・プラート大尉だ」
クワトロ「……!」
カミーユ「あの男、クワトロ大尉に何を……!?」
アムロ「………」
マイヨ「聞こえているなら、回線を開け」
クワトロ「…私に何の用だ?」
マイヨ「答えてもらもう…お前は何故、そこにいる?」「かのジオン・ズム・ダイクンの理想を利用したザビ家の亡霊共は、すでに滅びたはず…」「なのに何故、お前は我らに仇なすのだ?」
クワトロ「………」
マイヨ「…我が統一帝国ギガノスこそ、腐敗を生む連邦を断つ破邪の剣…」「かの大戦で人類の革新を垣間見た者なら、我らに賛同して然るべきのはずだ」
クワトロ「…お前達は急ぎ過ぎている。今の人類に必要なのは急激な革新ではなく、時代の流れを見極めることだ」
マイヨ「時代の流れだと?」
クワトロ「そうだ。人一人に与えられた時間には限りがある」「それを理解せず、無理な革新を促そうとする者は、いずれ滅びることになる…」「あのジャミトフ・ハイマンやハマーン・カーンのようにな」
マイヨ「…我がギガノスも同じ道をたどるというのか?」
クワトロ「ああ。お前達の鉄槌は、人に恐怖と憎しみを与えるだけ…」「次世代を信じられず、己の代で全てを成し遂げようとする者には、逆に鉄槌が下されることになるだろう」
マイヨ「それを成すのがお前達マグネイト・テンだと言うのか?」
クワトロ「その通りだ。ギガノスのマスドライバーは破邪の剣などではなく…」「ただいたずらに次代を担う芽をつみ取るだけの道具に過ぎん」「だから、私はここにいる…お前のような者達を止めるためにな」
アムロ(…シャア…)
マイヨ「ならば、お前は次世代の礎になるというのか?」「己の天命を捨て、血に抗い、今という時代に埋没するつもりなのか?」
クワトロ「新しい時代を作るのは、老人ではない」「私はそのことをカミーユ・ビダンやジュドー・アーシタから学んだ」
ジュドー「!」
カミーユ「クワトロ大尉…!」
マイヨ「賢者が愚者を導かねば、人類や地球圏そのものが滅びるのだぞ」「お前は一年戦争やグリプス戦争でそのことを理解しているはずだ」
アムロ「ならば、何故マスドライバー以外の方法を模索しない?」「地球の環境を破壊し、多くの人々を死に至らしめることに何の意味がある?」
マイヨ「マスドライバーはあくまでも緒戦で我が軍を有利に導くために使われ」「連邦軍に対する牽制以上の意味を持っていない」「その証拠に、ギルトール元帥は緒戦以降、マスドライバーの使用許可を出しておられないのだ」
アムロ「だからと言って、お前達が二度とあれを使わないという保証はない…!」
マイヨ「元帥は純粋に地球圏の未来を考えておられる! そして、我々の目的は地球環境の破壊ではない!」「母なる星に巣くう無能な官僚達の粛清なのだ!」
アムロ「だから、マスドライバーによる攻撃は新たな時代への変革に必要な痛みだとでも言うのか…!」「しかし、お前達がやっていることは独裁政権樹立の下準備に過ぎない」「一握りの人間達の独善的な改革が人の心を導くことなど出来るものか」
マイヨ「……!」
カミーユ「あんた達は刃を向ける相手を間違っている…!」「混乱に紛れて作った支配体制が、人をより良い方向に導くものかよ!」
マイヨ「……やはり、私とお前達は相容れぬ存在のようだな…!」
サブロウタ「だけど、ちっとは痛い所を突かれたんじゃないの?」
マイヨ「何だと…?」
ロム「…己の心に迷いがあるからこそ、お前は俺達に問いかけたのではないのか?」
マイヨ「私の心に迷いなど……ない!」
ロム「ならば、どうする? マイヨ・プラート!」
マイヨ「言われるまでもない…! ここでお前達を討つ…!」
ロム「いいだろう! お前の迷いごと、俺達の拳で打ち砕いてやる!」

<4PP>
ハーリー「艦長、タイムリミットまであと4分です!」
ルリ「そろそろ急いだ方がいいですね…」

<5PP>
ハーリー「タイムリミットまで、あと3分!」
ルリ「余裕がなくなってきましたね。早く突破口を開いて、目標ポイントへ」

<6PP>
ハーリー「タイムリミットまであと2分! そろそろ危なくなってきましたよ!」
ルリ「大丈夫です。皆さんを信じましょう」

<7PP>
ハーリー「も、もうあと30秒しかありませんよ! 艦長ぉ~!!」
ルリ「ハーリー君、アムロ大尉の言葉…もう忘れちゃいました?」
ハーリー「ベ、ベスト異常を尽くせ、ですか…!?」
ルリ「そ。最後の最後あきらめちゃダメです」

<7EP>
ハーリー「だ、駄目です、艦長! このままじゃ、突破できません!!」
ルリ「…出直すしかないみたいですね。その余裕があれば…ですけど」
(→ GAME OVER

<アムロvsマイヨ>
マイヨ「アムロ・レイ! 連邦にその身を幽閉されていたあなたがなぜ奴らの愚を理解出来ない!」
アムロ「ならば聞くぞ! お前はギガノスのやり方が地球をより良くすると考えているのか!」
マイヨ「お前も気づいているはずだ!地球とそこに住む人々の未来が袋小路に入ろうとしていることが!」
アムロ「それは誰が決めた!? 暴力によって切り開く未来は一握りの人間のためにしかならないぞ!」

<クワトロvsマイヨ>
マイヨ「語るに落ちたな、赤い彗星! もはや貴様に期待するものは何もない!」
クワトロ「それでいい。私が成すべきことは次に続く世代と彼らの世界を守ることだ…」「私が立たずとも人類を導く者は必ず現れる…いや、人類一人一人に目覚めの時はくる!」
マイヨ「だが、人類を覆う戦雲は既に予断を許さぬ所まで来ている…」「強固な意志の下、人類が統一されねば地球がもたない時が来ているのだ!」
クワトロ「もたせるさ! そのためのマグネイト・テンだ!」

<カミーユvsマイヨ>
カミーユ「ギガノスの蒼き鷹! あなただってこの戦いが地球のためにならないことに気づいているはずだ!」
マイヨ「この戦いは地球から膿を出すための痛みだ! 犠牲を払ってでも成さねばならぬことなのだ!」
カミーユ「その犠牲になる人達の前で同じ台詞が言えるか!」
マイヨ「…言える!」
カミーユ「ならば、お前を討つことにためらいはない!」

<ジュドーvsマイヨ>
マイヨ「少年よ! お前も地球連邦のやり方が正しいと考えているのか!」
ジュドー「そんなわけないだろ! スペースノイドの俺達にとっちゃ連邦は何もわかってない連中さ!」
マイヨ「ならば、なぜ連邦に与する! お前の力を、なぜ世界を変えるために使わない!?」
ジュドー「俺は知っている…! 力で世界を変えていこうとする事の醜さ…怖さ…そして、悲しさを…!」
マイヨ「ハマーン・カーンのことか…!」
ジュドー「俺はあの時、誓ったんだ! そういう奴が再び現れたら、この手で止めてみせるってな!」

<一矢vsマイヨ>
一矢「目を覚ませ! なぜ地球の危機に地球人同士が戦わなければならないんだ!」
マイヨ「地球とバームの架け橋となった男、竜崎一矢…お前の事は知っているぞ」
一矢「違う星の人間とだって分かり合う事が出来るんだ…。それなのに、なぜ…」
マイヨ「その答えは連邦の腐敗にある! 地球人の総意であるはずの組織がなぜ地球の利だけを望む!」「奴らの執政が変わらぬ限り、我らは振り上げた剣を退く事はない!」

<京四郎vsマイヨ>
ナナ「京四郎さん、無茶よ! 相手はギガノスの蒼き鷹よ!}
京四郎「黙っていろ、ナナ! 俺はこいつに言ってやりたいことがある!」「故人曰く『人間にもっとも多くの災いをもたらすのは人間である』! プルニウスの言葉だ!」
マイヨ「何っ!?」
京四郎「世を正すために人に涙を流させるなど愚の骨頂! 鷹からトンビにでも改名するんだな!」

<ロムvsマイヨ>
マイヨ「貴様、地球の人間ではないな! なぜマグネイト・テンに味方する!」
ロム「剣狼の導き…それは、そこに正義のあることを意味する!」
マイヨ「愚かな! 地球の現状を見るがいい!」「今日の混乱は連邦政府の腐敗が招いたものだ! ギガノスはそこに義の鉄槌を下すのだ!」
ロム「それが本当に世のためか!?」
マイヨ「何っ!?」
ロム「人々の涙に浮かぶ世界はいずれはそれに沈む! お前達はそんな世を自ら造り上げているだけだ!」

<ジェットvsマイヨ>
ジェット「む…!」
マイヨ「出来る…!」
ジェット「ふ…惜しいな…道を誤った者の中にもこれだけの腕を持つ者がいるとは…」
マイヨ「黙れ! 我が剣、我が心には一点の曇りもない! それこそが私の力だ!」
ジェット「ならば、己が信義を剣に乗せ、俺も貴様の相手をしよう! ジェーットッ!」

<銀河or北斗vsマイヨ>
銀河「そこをどけ、鷹メカ!!」
北斗「僕達はユニコーンとレオのため月に行かなくちゃならないんだ!」
マイヨ「そちらの事情は知らぬがこちあにも退けぬ理由がある…!」「懸けるものがあるならば死力を尽くして戦うがいい!」

<マイヨ撃破>
マイヨ「馬鹿な…! 私の心に迷いがあったというのか…!?」
〔敵ユニット離脱〕

<カール撃破>
カール「うああっ! 大尉殿っ!!」

<ウェルナー撃破>
ウェルナー「くっ、次こそ我らが勝つ!」

<ダン撃破>
ダン「た、大尉殿ぉおーーっ!」

<ルリが目的地へ到達・勝利条件達成>
ハーリー「やりました、艦長! 目標ポイントへ到達しました!」
ルリ「各機へ…現宙域より全速離脱して下さい」「ナデシコは、このまま最大戦速で月・螺旋城へ向かいます」
銀河「よおし! 待ってろよ、ラゴウ! 今からてめえの所へ行ってやるぜ!!」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエドデモ開始】

GEAR本部

ユニコーンドリル「………」
リィナ「苦しいのね、ユニコーン…」
レオサークル「………」
愛子「レオもこんなに弱って…」
エリス「防衛プログラムももう限界だわ。もうすぐ、ウィルスは侵攻を再開する…」
リィナ「すると、どうなるの…!?」
エリス「対抗手段は用意してあるけど、それはもう間に合わせに過ぎないわ…」「それが破られたら、ウィルスはユニコーン達のデータを完全に破壊してしまう」「そして、データウェポンは消滅するわ…」
リィナ「あきらめないで、エリスちゃん! お兄ちゃんもみんなもレオ達を救うために戦っているわ!」「だから、あなたも最後の最後まであきらめないで…! 2体を救うために頑張りましょう!」
エリス「…はい…! 私も銀河や北斗を信じてますから…!」
〔プログラムのエラー音〕
愛子「! 防衛プログラム突破! ウィルスが侵攻を再開したわ!」
エリス「W115から後ろをパターンD! 防衛プログラムVer.1.2を起動!続いてカウンタープロテクト起動!」
リィナ(急いで、お兄ちゃん…。このままじゃレオとユニコーンは……)

螺旋城

螺旋城「電童が人間共が来るか…」
ギガアブゾルート「は…! 連中は月における人間同士の戦いに参加すると思われましたが…」
ギガグルメイ「奴らの進路はこの螺旋城の模様です」
螺旋城「電童め…2体のデータウェポンを欠いた状態で戦い挑むか…」
ギガウィッター「奴の接近を監置してかラゴウが暴れ始めております」
〔モニターの開く音〕

ギガグルメイ「これは…」
ギガアブゾルート「すごい勢いで機獣が食われていきます…!」
螺旋城「ラゴウめ…前回の戦いでの傷を癒す糧を欲しておるのだろう」「やむを得ん…258コアはこのまま封鎖する」
ギガグルメイ「で、では中にいる機獣共は…!?」
螺旋城「ラゴウの傷を陛下に知られることと機獣の2、300をエサにすること…どちらがよいと思うかだ」
ギガグルメイ「確かに…」
ギガアブゾルート「ラゴウがあのような目にあったと陛下が知れば…」
ギガグルメイ「おとがめは我らにまで…」
螺旋城「よいか…電童が来てもラゴウを螺旋城から外へ出すではないぞ」「ラゴウに何かあったら、我らの首も飛ぶものと思え」
ギガウィッター「は…!」
【シナリオエンドデモ終了】


● 鉄甲龍要塞 → No35「冥王、暁に出撃す」 へ戻る

● 螺旋城 → No37「輝く刃は僕らと共に」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦MX」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。