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シーン6 ムーンレイカー作戦
No.39
虹を越えて

<セレクト アルデバラン>
データウェポンを全て失い、電童とベガに関する事実を知っ
て衝撃を受ける北斗と銀河。はたして、二人は戦意を取り戻
し、ベガをアルテアから救い出すことが出来るのか…?

【シナリオデモ開始】
銀河「………」
北斗「………」
エリス「銀河、北斗…」
銀河「ちきしょうーっ!!」
〔殴打音〕
銀河「ちきしょう、ちきしょう! ちきしょう!!」
〔殴打音〕
エリス「やめて、銀河…! お願いだから…やめて…!」
銀河「もう訳わかんねえ…。俺…何がなんだか全然わかんねえよ…」
北斗「ベガさんが…アルテアの妹で…。僕達が全宇宙に戦乱を呼ぶ真の破壊者…」
銀河「俺が…俺達が悪い奴だからレオ達に見捨てられちまったのか…」
レイナ「それは違うわ…」
ロム「わかるか、銀河、北斗…? データウェポンはお前達の迷いを感じ取ったんだ」
北斗「僕達の迷い…」
ロム「そうだ…データウェポンはお前達の強く美しい心を愛する…」「だから、アルテアの言葉に自分を失ったお前達から彼らは離れていったんだ」
銀河「だけどよ…! 俺達がもし本当にあいつの言う破壊者だとしたら…」
京四郎「それを決めるのはお前達だ」
北斗「え…」
一矢「力は正義でも悪でもない…。その力を使うものによって決まる…」「だから、データウェポンを正しきことに使えば、決して電童が破壊者になることはない…!」
銀河「けどよ…けど…」
北斗「僕達…もう駄目だ…これじゃ…戦えない…」
エリス「銀河、北斗…」
ロム「今日は休め…。今のお前達には休息が必要だ」
北斗「でも、ベガさんは…」
一矢「ベガさんが奴の妹であるならば命の危険はないだろう」
京四郎「問題とすべきは全てのデータウェポンを凰牙が手にしたことだな…」
北斗「………」
リョーコ「元気だせよ! らしくないぜ、おめえらがよ!」
銀河「………」
北斗「行こう…」
〔歩く足音〕
リョーコ「ち…まずいな、こりゃ…」
レイナ「あの二人…大丈夫かしら…」
ナナ「あんな風に沈んだ銀河と北斗…見たことない…」
エリス「確かに二人は何度もピンチや敗北を跳ね返してきたけれど…」
ジェット「今回ばかりは心の芯が折れてしまったようだな」
ロム「真の強さとは負けないことではない…敗北から立ち上がることが出来るかだ」
レイナ「あの二人にそれが出来るの…?」
ロム「…わからん…」
一矢「ナデシコBはGEAR本部に帰還し、今後の対策を検討するそうだ」
ナナ「…今のあの二人には心の傷を癒す何かが必要よね…」
一矢「もしくは、その傷さえも忘れさせる強い魂だ…」

星見町

銀河「…家に帰るの…久しぶりだな…」
北斗「うん…」
銀河「…俺達…また戦うのかな…?」
北斗「わかんないや…。もうデータウェポンもないし…」
銀河「…じゃあな…」
北斗「うん…」
〔歩く足音〕
北斗「………」「…僕も帰ろう…」
〔ドアノブを回す音〕
北斗「ただいま…」「………」「あれ…? 母さん…いないの…?」「…え…母さん…」「…いない…の…?」
〔チャイム〕
北斗「あ…吉良国さん…」
吉良国「…北斗君…迎えにきたよ」
北斗「え…? でも、今日は帰っていいって…」
吉良国「…わかってる。けど、君を呼んでいる人がいるんだ。今からGEAR本部へ行こう」
北斗「………」

GEAR本部

渋谷長官「………」
ルリ「………」
吉良国「長官…北斗君と銀河君を連れてきました」
渋谷長官「ご苦労…」
エリス「北斗、銀河…」
銀河「何だよ…家に帰ったと思ったらいきなりよ…」
北斗「何かあったんですか…」
渋谷長官「北斗君…君に会ってもらう方がいる…」
〔歩く足音〕
圭介「北斗…」
北斗「父さん…! 父さんがどうしてここに…!?」
西園寺「わしが呼んだんじゃ…」
北斗「おじいちゃん…! おじいちゃんまで一体どうして…」
銀河「あっちが北斗の父ちゃん…で、あっちがじいちゃんか…」
圭介「お義父さん…これは一体どういうことなんです?」
西園寺「それを今から話そうというんじゃ」
北斗「おじいちゃん…」
西園寺「よいのじゃ、北斗…この爺はみんな知っておる…」「お前が電童のパイロットだということもな…」
北斗「え…」
銀河「な、何もんなんだよ? 北斗のじいちゃんって…」
渋谷「銀河君…君も聞くんだ…」
北斗「………」
圭介「北斗…お前…。あのマグネイト・テンの電童のパイロットって…」
西園寺「責めんでやってくれ、北斗を…。君に言わなんだことを…」「詮無いことだったのか…わしらで言うて北斗に秘密にさせたのじゃからな…」
北斗「………」
圭介「…全て話していただけますね…?」
渋谷長官「………」
ルリ「………」
西園寺「…17年前のある出来事によってガルファの存在はわしに知らされた…」「強大な機械帝国…全宇宙からの人類抹殺…」「そんな話を聞かされたとて所詮は遥か宇宙の果ての話じゃ…」「信じる者…迷う者…どうすればよいか意見は容易にはまとまらぬ…」「だからわしはGEARを作ったのじゃ」「来るべきその日にはその折もたらされた電童と共に地球を守る組織としてな…」
北斗「それじゃ電童って…」
エリス「やっぱり…電童も別の星からやってきたのね…」
西園寺「お前の母、織絵はもしその日が来たならば戦うことになっておった…」「電童のパイロットとして…」「またGEARの副司令ベガとしてな…」
北斗「え…」
銀河「え…」
圭介「…!」
北斗「うそ…それじゃ…」
圭介「戦うって…織絵が…!?」
北斗「ベガさんが…母さん…? それじゃあ…!」
渋谷「そうだ、北斗君…凰牙にさらわれたのは君の母さんの織絵さんでもあるんだ…」
銀河「うそ…だろ……」
エリス「そんな…」
圭介「待ってください! 織絵が家を空けていたのは、お義父さんの身の回りの世話をするためでは…?」
西園寺「すまん…圭介君…。だが、あれの気持ちも…織絵の気持ちもわかってやってくれ」
北斗「ベガさんが…母さん…。母さんはアルテアにさらわれた…」
愛子「北斗君…」
渋谷長官「すまない、北斗君…。こんな大切なことを君に隠していて…」
北斗「…おじいちゃん………本当なの…あいつの…アルテアの言っていたことは…?」
西園寺「妹というのは真実のことじゃ…」
北斗「………」
銀河「北斗………」
北斗「か…あさん…………」

星見町

吉良国「…本当にいのかい、銀河君? こうなったら僕らの口から事情をご両親に説明してもいいけど…」
銀河「………」「もうこれ以上、わちゃわちゃしたら俺ほんと…たまんねえ…」
エリス「銀河…」
銀河「じゃあな…」
〔ドアノブを回す音〕
みどり「お帰り、ギン。どこへ行ってたんだい?」
銀河「あ…いや…うん…」
みどり「………」「まあ、いいさ。せっかく久々に家に帰ってきたんだ。少しは乙女と遊んでやんなよ」
銀河「ああ…」
みどり「ご飯まだなんだろ? 待ってな…母ちゃん特製のシチューが出来てるから」
銀河「………」
みどり「どうした…?」
銀河「あ…あのさあ…」
みどり「うん…?」
銀河「ケンカの時さ…べ、別にケンカしたわけじゃないけど…」
みどり「うん…」
銀河「けど…だから…う~んと……ケンカの時ってさ…」「俺、絶対間違ってねえって思って戦ってるけど…う~んと…相手ってのもやっぱりそう思って戦ってんのかな…」
みどり「まあ…そりゃそうだろうねえ…。真っ当なケンカならね…」
銀河「じゃ、どっちが正しいんだ…?」
みどり「ケンカなんて、どっちも正しいんだよ」「あんたが俺間違ってねえって思っているのといっしょで…」「向こうも自分が間違ってないと思うから、ケンカになるんじゃないのかい?」
銀河「………」
みどり「要はその間違ってないと思ってるもんが何なのかってことだね」「あんたは何のためにケンカするんだい?」「ケンカはともかく、そっから間違ってたら話になんないよ。わかってるか、銀河?」
銀河「何のために戦うか…か……」「………」
みどり「ほら、シチューをお食べ。それはこれから考えなよ」
銀河「…ああ…」

GEAR本部

愛子「北斗君のショック、やはり大きいようです…」
吉良国「彼だけではなく銀河君も戦う気力を失っているようです」
サブロウタ「ま、無理もないな。目の前で世紀の大悪党扱いされた上、データウェポンにも逃げられりゃあ…」
クワトロ「酷なようだが、彼らの復帰を待っている余裕は我々にはない」
アムロ「ああ…凰牙が全てのデータウェポンを手に入れた今、早急に手を打つ必要がある」
渋谷長官「…愛子君…例のものをモニターへ」
愛子「はい…」
〔モニターの開く音〕

吉良国「これは…!?」
ルリ「2日前に突如として月軌道上に現れた大型戦艦です」
〔モニターの閉じる音〕

渋谷長官「状況と位置から考えてアルテアは月の螺旋城ではなくこの艦に旗艦した可能性が高い」
アムロ「つまり、ベガ副司令もあそこにいるというわけか…」
吉良国「それがわかっているんなら今すぐ救出に向かいましょう!」
渋谷長官「落ち着け、吉良国。既に連邦軍の艦隊が、この戦艦に攻撃を仕掛けたが…」
ルリ「ものの数分で機獣部隊に壊滅させられたそうです」
サブロウタ「つまり、相手にするには余程の覚悟が必要ってわけね…」
ハーリー「ネェル・アーガマ隊に協力を依頼しましょうよ」「皆さんも今、極東地区にいるのでしょう?」
渋谷長官「彼らは別の作戦行動中だ。ここで作戦を中断すれば、今後の戦略に支障をきたすだろう」「よって、敵戦艦攻略はナデシコ隊だけで遂行せねばならない」
クワトロ「こちらは最悪の場合、電童を欠いた状態で戦うことになる…」「下手に仕掛ければ、返り討ちにあうだけだ」
渋谷長官「うむ…」
ルリ「………」「渋谷長官…電話をお借りします」
渋谷長官「何をするつもりだ、ホシノ艦長?」
ルリ「助っ人の当てがあります」
渋谷長官「え…!?」
愛子「それって出前みたいに電話で頼めるものなの…?」
〔通信を入れる音〕
ルリ「もしもし…ネルガル重工会長室秘書課ですか?」

〔チャイム〕
圭介「やあ…銀河君、エリスちゃん…」
エリス「おはようございます、おじさん…」
銀河「北斗は…?」
圭介「ずっとあの調子なんだ…」
北斗「………」
銀河「これ…うちの母ちゃんから…」
圭介「お…シチューか…。早速いただくか、北斗」
北斗「………」
エリス「北斗…」
圭介「ありがとう、銀河君」
銀河「いや…俺は…その………」
圭介「さあ食べよう、北斗…。何か胃に入れないと…」
北斗「………………」「う…うう…う………」
圭介「北斗…」
北斗「母さんの…シチューが…食べたい………」
エリス「………」
銀河「………」
北斗「うう…う…く………」
銀河「助けよう…お前の母ちゃん…!」
北斗「え…」
銀河「はっきし言って、俺にはまだ何がなんだかわかんねえ…。けど、こんなのやっぱ絶対間違いだ!」「あいつの妹だか何だか知んねえけど…ガルファが正しいんだか何だか知んねえけど…」「でも、ベガさんはお前の母ちゃんだ…!」「なのに、あんな風に連れてかれてそんで宇宙の平和も何もあるもんか…! バッカヤロー…!」
北斗「銀河…」
銀河「ほれ、とっとと食え! 行くぞ! こんなとこで泣いてたってどうにもなんねえんだよ!」「母ちゃんのシチューだて食えねえじゃねえか!」
北斗「………」
銀河「………」
北斗「うん…!」

渋谷長官「出撃する…!? いや…しかし…」
北斗「母さんを助けます…」
渋谷長官「北斗君…」
北斗「そして、ちゃんと話を聞きたい…」
銀河「そのためには、あの凰牙の野郎をぶっ倒してやるぜ…!」
渋谷長官「しかし、出撃すると言っても今の君達には一体のデータウェポンも…」
西園寺「井上博士…」
井上博士「あの…実はですね…」

北斗「これって…!?」
銀河「すげえ…ライフルにミサイル…他にもたくさんあるぜ!」
北斗「これ…電童の武器なんですか!?」
井上博士「ええ、前に君達がデータウェポンを失った時から考えていたことなんです」「で、ちょっとずつ密かにあのミサイルとかビームとか、弓とかヨーヨーといった武器を…」
愛子「ずーっと工場にこもってたのはこれを作ってたんですね…」
銀河「やったぜ、博士! 俺…博士のこと、断然見直したぜ!」
愛子「ほんと…きっとこの日のためにずっと前から準備をしていたのね」
井上博士「ええ…こんなこともあろうかと思いまして…」
リョーコ「く~! どっかの誰かが聞いたら、泣いて悔しがるセリフだぜ!」
北斗「でも…僕達にこれだけの武器…使いこなせるかな?」
ジュドー「その心配はいらないぜ、北斗」
カミーユ「ミサイルやライフル…、射撃武器は俺達が戦術を教える」
エリス「でも、こっちのゴーガンはどうするんです?」
井上博士「それの使い方についてはこちらを読んでください」
銀河「これ…洸さんと綾人さん、レインさんからのメッセージだぜ!」
京四郎「フ…弓に関してはスペシャリストの連中の教えだ。しっかり読んどけよ」
吉良国「じゃあ、こっちのヨーヨーは? まさか…これにもどこかの誰かからメッセージが…」
井上博士「残念ですが、それは無しです…」
銀河「心配いらないぜ! 数年前にヨーヨーが流行った時に俺も特訓したからな!」
北斗「ありがとうございます、博士」
井上博士「いえいえ…データウェポンほどの力はありませんが、きっと君達を助けてくれると思います」
銀河「待ってろよ、凰牙! 必ずお前を倒して、どっちが正しいかはっきりさせてやる!」
北斗「うん…! そして、ベガさんを…母さんを絶対に取り戻すんだ…!」
一矢「いい顔になったな、二人共」
京四郎「フ…どうやら心の傷を強い魂で乗り越えたようだ」
銀河「そんな大したことじゃないさ…。ただよ…今は戦うだけだぜ…!」
北斗「もう絶対にくじけない…。皆さん…僕達の弱い心を叩き直して下さい」
ドリル「へへ…鍛え甲斐のある奴らだぜ」
ジェット「フ…俺の修行は厳しいぞ、後悔するなよ」
銀河「おう! ドンと来いってんだ!!」
渋谷長官「よし…あとはホシノ艦長の連れてくる助っ人が揃えばやれるだけのことはやった…」「各員は出撃の準備を。全ての準備が整い次第、ナデシコは敵戦艦に向かう!」
銀河「はい…!」
北斗「はい…!」

オオイソシティ

レイナ「で、ここが、あの胡散臭いオジサンが探してくれた歴戦のパイロットのお住まいね…」
ハーリー「失礼ですよ。あの人…ネルガル重工の秘書課の重要な方らしいんですから」
サブロウタ「プロスペクター…つまりは『先読み人』か…。大した偽名だねえ…」
レイナ「そのプロスペクターさんはもう一人のパイロットの人を呼びにいってくれてるのよね」
ハーリー「ええ…時間もありませんので二手に分かれたんです」
ロム「ところで、ここに住む人物…今は何をしているんだ?」
ルリ「それは見てのお楽しみです」
〔チャイム〕
ルリ「ごめんください…」
〔ドアノブを回す音〕
ヒカル「久しぶりだね、ルリルリ!」
ハーリー「あなたは…」
ヒカル「熱血少年マンガ家、アマノ・ヒカルでぇす!!」「さあ…入って。事情はプロスさんから聞いてるわ」
レイナ「じゃあ、私たちといっしょに来てくれるの?」
ヒカル「それはこちらの頼みを聞いてくれてからね…」

イズミ「………」
プロスペクター「いいのですか…お店の方達に挨拶していかなくて…」
イズミ「………」
プロスペクター「意外でしたよ…あなたがバーのママをしていたなんて…」「さらに驚きだったのはあなたの駄洒落が店の名物になっていたことですがね…」
イズミ「………」
プロスペクター「ま…あなたとヒカルさんなら長いブランクも物ともしないと信じてますよ」
イズミ「ブランク…ながいです…

星見町

みどり「ギン…また出かけるのかい?」
銀河「あ、ああ…! 少年科学研修生ってのは色々と忙しいんだよ」
みどり「………」「ギン…ちょっと庭へ出な…」
銀河「母ちゃん…」
みどり「いいか…ギン…。よく見ておくんだよ…」「はああ…」「とりゃああああっ!!」
〔画面、振動〕
〔衝撃音〕

銀河「こ、こんな太い木が一撃で…!」
みどり「ギン…」
銀河「え…」
みどり「力は心なり…! …それを忘れるんじゃないよ…」
銀河「母ちゃん…」
みどり「返事!」
銀河「おう!」

GEAR本部

アムロ「君達がナデシコAのエステバリス隊のメンバーか…」
クワトロ「噂は聞いている。よろしく頼むぞ」
ヒカル「わあ! 赤い彗星と白き流星の紅白ツーショットなんて感激ですぅ!」
イズミ「ツーショット…預金に行くなら『通帳と』…くくく」
リョーコ「少しも成長してねえな、お前ら…」
ヒカル「あら…そんなこと言ってるとまた『ナチュラルライチ ラブラブ熱血大作戦』で相手になるわよ」
リョーコ「上等だ! さっきみたいに行くと思うなよ!」
ジム「何です…? そのナチュラル何とかとかいうのは…」
ビーチャ「対戦格闘ゲームだよ。リョーコさん、そのゲームでヒカルさんにボロ負けしたんだ」
プロスペクター「さすがですね…動体視力、反射神経、操作感覚共、あの頃とほぼ変わりがない…」
ヒカル「ゲームはマンガ家の友達! 毎日、やってましたから!」
ルリ「そんなんだから締め切りに間に合わないんだと思います…」
ロム「………」
ハーリー「………」
ジェット「で、彼女を迎えにいった連中はどうしてこんなに疲れているんだ?」
サブロウタ「それはだ…。俺達、徹夜で彼女のマンガのアシをやらされてたのよね…」
ハーリー「それも締め切り一日前の修羅場に…」
ドリル「アシ…? 送り迎えをする役か?」
サブロウタ「簡単に言えば…マンガを書くお手伝いをしたわけ…」
レイナ「それで兄さんはね…そのモデルってことで、色々なポーズや叫びや名乗りをやらされたのよ」
ヒカル「だって、彼って私の書く熱血少年マンガの主人公にぴったりなんだもの!」「無敵の拳法家で妹に激ラブ、おまけに決め台詞まで持ってるなんてオイシ過ぎる!!」
ルリ「ロムさんを連れていったのはやはり正解でした」
プロスペクター「まったくですな…」
ロム「………」
京四郎「…お疲れさん………」

渋谷長官「諸君…この戦いはベガ君を救い出すだけでなく、地球の命運を懸けた戦いとなる…」「敵の力は強大だ…。だが、私は勝利を信じている…!」「諸君らの健闘を祈るぞ」
一矢「おう!」
ジュドー「待っててくれよ、ベガさん…。今、俺達が行くからな…!」
圭介「北斗…」
北斗「父さん…」
圭介「すまない、北斗…。父さんは地球でお前達の勝利を祈る事しか出来ない…」
北斗「ううん…父さん…。それで充分だよ…」「僕…必ず母さんを救い出してみせるよ…」
銀河「そういうこと! 待っててくれよ、おじさん!」
愛子「吉良国さん…二人をお願いね」
吉良国「ああ…任せてくれよ」
プロスペクター「では、ルリさん…私は社の方へ戻ります」
ルリ「色々ありがとうございました、プロスさん」
プロスペクター「いえいえ…。御用の際には、またお声を。ご武運をお祈りします」
ルリ「では、出発します。皆さん、配置について下さい」

地球近海

ベガ「………」
アルテア「昔の面影のまま、美しくなったな、ベガ…」
ベガ「どういうことなのです、アルテア…!?」「いえ…兄上…。あなたは本当に…」
アルテア「私は訳あって今はこのマスク、外すことは出来ぬがな…!」「だが、私は間違いなくそなたの兄アルテアだ」
ベガ「………」「すぐに信じられぬのも無理はない…。私とて同じであったよ…」「ベガ…よもやお前が生きていようとはな…」
ベガ「でも…! では、なぜなのです!? なぜ、ガルファになど…!? それに再会したあの折には兄上は…」
アルテア「私は記憶を封じられていた…。我が身を案じてくださった陛下の御心によってな」
ベガ「陛下…?」
アルテア「あまりも辛く悲しい我らが星の最期の記憶…」「ならば、そんなものはない方がいっそこの身のためと思われたのだ、陛下は…」
ベガ「………」
アルテア「だが、おお前と再会し、甦りかけた封印の記憶に苦しむ私を見かねて陛下はすべてを返して下さった…」
ベガ「兄上…」
アルテア「だが、確かに知らぬ方が幸せであったろうよ…」「あの折、奴らに連れ去られしただ一人の妹のお前が…」「陛下に封じられてもなおどこかに残るほど愛していた妹のお前がだまされてのこととはいえ…」「我ら兄妹を救い、今なお宇宙の平和を求めて戦っておられるガルファ皇帝に弓引く…」「邪悪な人間共の一味になっていようとは…」
ベガ「兄上…」
アルテア「皇帝陛下はアルクトスが人間同士の醜い争いによって滅びた日、私とお前を救ってくれた…」「人こそはこの宇宙全てに騒乱を呼ぶ恐怖の破壊者…」「私はガルファ皇帝陛下のため、宇宙の平和のために人間を討つ…!」
ベガ「兄上! それは偽りの記憶!」「突如、乱を起こし我が星を襲ったのは暴走した星の生態管理コンピュータ・ガルファの方ではありませぬか!」
アルテア「そのように思いこまされておるのだ、ベガ!」「陛下を倒し、この宇宙全てに果てし無き騒乱を呼ばんとせん人間共に!!」
ベガ「兄上…」
アルテア「ラチが明かないのはわかっている」「今真実を話したところでそうではないと教えられ育ってきたお前にはすぐに信じられないであろう」
ベガ「兄上…真実は…」
アルテア「だが、我々にさほどの猶予はない…」
ベガ「………」
アルテア「私は何としても捕まえねばならんのだ…」「奴らの手に落ちる前に全ての命運を決すると7つめのデータウェポンをな…」
ベガ「7つめ…?」
アルテア「電子の獣全てを手に入れし者、宇宙の王とならん…」「アルクトスに伝わるこの言い伝えはお前も覚えていよう…」「7つめのデータウェポンはその最後にして最大の鍵…」「何体データウェポンを得ようとも、これなくばGEARの真の発動はない…」
ベガ「………」
アルテア「ゆえにこれだけは何としても奴らの手には渡せぬのだ…」
ベガ「そんな…7つめなど…。データウェポンは全てで6体のはず…」
アルテア「7つめは他の6体とは多少異なるものという」「そして、その手がかりはお前が持つはず…と陛下はおっしゃったぞ」
ベガ「私が…? もしや、輝刃が生まれた時に北斗達が見たイメージに関係が…」
アルテア「やはりお前が持っているのだな、7つめの手がかりは…?」
ベガ「いえ…知りませぬ…」
アルテア「兄に渡すのだ、それを! お前の過ち…取り返しのつかないものにせぬためにも…!」
ベガ「………」
アルテア「ベガ!」
ベガ「たとえ知っていたとしても今の兄上になどお渡しすることは出来ませぬ!」
アルテア「何っ!?」
ベガ「誤っておられるのは…騙されておられるのは兄上の方ではございませんか!」
アルテア「ベガ!」
ベガ「何度申されようと兄上のその記憶、真実ではございませぬ!」
アルテア「黙れ!」
〔殴打音〕
ベガ「あ…!」
アルテア「お前こそまだわからぬか!」
ベガ「………」
アルテア「もうよい…! ならばもう聞かぬ!」「我らをこのような運命に落としたもの全て…破壊してくれる!」
〔警報〕
ベガ「どうやら、また人間共が性懲りもなく仕掛けてきたらしい」「この戦いが終わったらお前をガルファ本星へ連れて行き陛下のお力でおまえの記憶を正す…」
ベガ「………」
アルテア「そこで人間共が敗れる様を見物しているがよい」
ベガ「兄上…私は信じている…。人間が持つ本当の力を…」

螺旋城

ギガアブゾルート「お館様…人間共がアルテア殿の艦アルデバランに仕掛ける模様です」
ギガウィッター「どうやら今度はあの電童の仲間達のようです」
螺旋城「そうか…ならば今までのように簡単には撃退できまい…」
ギガグルメイ「お館様…これは我らにも好機かと…」
螺旋城「だが、我らの介入をアルテア殿が許すまい…」
ギガグルメイ「味方の危機でございます。それにうまくしますれば…」
螺旋城「そうか…。お前に任せるぞ、グルメイ」
ギガグルメイ「は…必ずやお館様のご期待にお応えし、邪魔者共をまとめて葬ってご覧にいれましょう」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
を越えて」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
ハーリー「敵、ガルファ戦艦、戦闘エリア内に入りました!」
ルリ「各員、直ちに出撃して下さい」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
アルテア「ベガを取り戻しに来たか、電童…!」
ベガ「北斗、銀河君…みんな…!」
アルテア「奴らを迎え撃て! 今度こそ全てを終わりにしてくれるわ!」
〔敵ユニット出現〕
ハーリー「敵機獣、出現! 本艦前方宙域に展開!」
吉良国「くっ、なんて数だ…!」
北斗「母さん…あんな所に…!!」
ロム「北斗、焦りは禁物だ。火の心の中に、水の穏やかさを保て」
北斗「は、はい!」
一矢「銀河、君のお母さんの教えを忘れるな」
銀河「ああ、力は心なり! 絶対に北斗の母ちゃんを助け出してみせるぜ!」
アルテア「…データウェポンを全て失った電童など、ただの木偶人形」「マグネイト・テンの連中もろとも、ここで消え去るがいい」
ヒカル「あらら~…いっきなりの修羅場ねえ。これじゃ、締切地獄の方がマシかも」
サブロウタ「敵の戦艦に突っ込もうってんだ、熱烈歓迎を受けるのは当然だな」「それよか、お二人さん…久々の実戦だが、ホントに大丈夫か?」
ヒカル「うん。まぁ、見てなさいって!」
イズミ「昔取った宝塚…」
京四郎「…それをいうなら、杵柄だ」
イズミ「記念っつーか、想い出っつーか…」
リョーコ「ヒカル、イズミ! フンドシ締めてかからねえと、やられちまうぞ!」
ヒカル「そうそう、これが意外にキツくて」「…って、そんなの締めてないってば」
イズミ「カツオふ~…」
ヒカル「はいは~い、そこまで。それ以上は引っ掛かっちゃうよ?」
リョーコ「こら、てめえらッ! これから北斗の母ちゃんを助けに行こうってんだぞ!!」「真面目にやりやがれ、真面目にッ!!」
イズミ「母を訪ねて三千院…そりゃ京都大原…」
ルリ「そこら辺でオチにしといて下さい。敵が来ちゃいますよ?」
ヒカル「あ、そだね」
リョーコ「…すまねえ、北斗。おめえの気持ちも考えずに…!」
北斗「いえ、わかってます。僕達の緊張を解くためなんですよね、ヒカルさん?」
ヒカル「ふふっ、どうやら取り越し苦労だったかな?」
イズミ「…仕事はキチンとやるよ」
ヒカル「だから、頑張ってお母さんを助けようね!」
北斗「はいっ!」
アムロ「…各機へ。突破口を開いた後、内部へ進入…副司令を救助し、敵艦を沈めるぞ」
カミーユ「了解!」
銀河「よおっし! 行くぞ、北斗!!」
北斗「うん!」
ルリ「では、攻撃を開始して下さい」
リョーコ「おーし! 一気に突っ込むぞ!!」
北斗「母さん、待ってて! 今、行くから!!」
<戦闘開始>

<3PP・敵増援1出現>

〔警報〕
ハーリー「艦長! 月方面から新たな機影が!」
ルリ「!」
〔敵ユニット出現〕
吉良国「ガルファの援軍か!!」
エリス「機獣の中に見たことのないタイプがいる…! 機士でもない…いったい、何者なの!?」
ギガグルメイ「アルテア殿、お助けに参りましたぞ!」
アルテア「何だと!? 余計な手出しをするな、グルメイ!」
ギガグルメイ「これは異な事を。お館様は貴殿の身を案じて、私に命令を下されたのですぞ」
アルテア「フン、螺旋城が? 笑わせるな。いったい何を企んでいる?」
ギガグルメイ「無論、アルテア殿を援護し…電童を打ち倒すことでございます」
〔ギガグルメイ、気力上昇〕
ギガグルメイ(…戦場では実に様々なことが起きるもの…!)(終わってみれば、これもほんの誤りというものよ!)
[イベントデモ「アルデバラン 爆発」]
〔ギガグルメイ、ビーム砲発射〕
〔アルデバランに爆発〕

アルテア「ぬおおっ!?」
ベガ「きゃあああっ!!」
北斗「か、母さぁぁぁん!!」
リョーコ「お、おい! どうなってんだ!?」
吉良国「あいつ、俺達を狙ったんじゃないのか!?」
ハーリー「そ、それが、本命は向こうだったみたいで…!」
リョーコ「何ィ!?」
ギガグルメイ(…フフフ、これでアルデバランは長くは保つまい)(後は凰牙と電童の最期を見届けるだけ…)
〔敵ユニット離脱〕
アクア「逃げた!?」
ヒカル「ありゃりゃ、新参者には理解しにくいなあ~この展開」
ヒューゴ「奴ら、同士討ちをしたのか?」
イズミ「同士だけに、どうしよう…」
ジム「皆さん、見て下さい! あそこから中へ入れますよ!」
〔カーソル、入口を指定〕
クワトロ「…かなりの損害を受けているな。下手をすれば、あの艦は大気圏内へ落下するぞ」
北斗「そ、そんなっ!」
銀河「だったら、その前にベガさんを見つけりゃいいんだ! ぐずぐずしてる時間はねえぞ、北斗!」
北斗「う、うん!」

<味方が内部へ進入>
ハーリー「艦長、味方機が敵戦艦内部に進入しました!」
ルリ「じゃ、電童はベガさんの捜索をお願いします」
銀河「わかったぜ!」
〔銀河、内部へ進入〕
北斗「母さん、どこにいるんだ…!?」
ルリ「こういう場合、奥の扉の向こう…というのがパターンですね」「とりあえず先へ進んで、壊せる扉を捜し…中を調べてください」
北斗「はいっ!!」
銀河「ん!? 北斗、前を見ろ!!」
〔敵ユニット出現〕
アルテア「茶番は終わりだ、電童…!」
銀河「こっちだって、この程度で終わるとは思っちゃいないさ! 俺達だって、こっからが本番だ!!」
〔銀河、変形〕
〔銀河、気力上昇〕

銀河「行くぞ、凰牙!!」
アルテア「ここまで来たその心根はほめてやろう。だが、それで勝てると思うなよ」
銀河「!?」
アルテア「ファイルロード! ユニコーンドリル!」
〔敵ユニット出現〕
アルテア「レオサークル!」
〔敵ユニット出現〕
アルテア「ドラゴンフレア!」
〔敵ユニット出現〕
アルテア「ガトリングボア!」
〔敵ユニット出現〕
北斗「ああっ!!」(同時)
銀河「ああっ!!」(同時)
プルツー「で、データウェポンが凰牙に…!」
ジェット「当然と言えば、当然か…!」
北斗「ユニコーンドリル! ドラゴン!」
ユニコーンドリル「………」
ドラゴンフレア「………」
銀河「レオ! ボア!」
レオサークル「………」
ガトリングボア「………」
レイナ「あの子達、北斗君と銀河君のことがわからないの!?」
ジェット「…アルテアが新たな契約者となったんだ。聖獣達はその命令に従うしかない」
レイナ「そ、そんな…!」
銀河「どうすんだよ、北斗!? あいつらと戦うことなんて出来ねえぞ!」
北斗「く、ううっ…!」
京四郎「チッ、最悪の場合は連中を倒すしかないのか?」
プル「そんなのダメだよ! こないだ、やっとの思いでユニコーンやレオを助けたのに!」
ナナ「そうよ! 戦う相手はデータウェポンじゃなく、凰牙でしょ!」
ロム「彼女達の言う通りだ。アルテアを倒せば、契約は解除され…データウェポンは二人の所へ戻る」
アムロ「なら、北斗、銀河…お前達は凰牙と戦い、データウェポンを取り戻せ」「他の者は、電童の援護とベガ副司令の捜索に回るんだ。いいな?」
ドリル「よっしゃあ!」
リョーコ「イズミ、ヒカル! データウェポンにゃ手ェ出すんじゃねえぞ!」
ヒカル「あの二人の友達だから、でしょ? わかってるって!」
アルテア「行け、データウェポン共! 電童を捕らえるのだ!」「そして、奴を倒し…この宇宙に平穏を取り戻してくれる!」

<リョーコorヒカルorイズミが戦闘>
リョーコ「行くぜ、ヒカル、リョーコ! ブランク長いからって遅れんなよ!」
イズミ「こんばんは、フランク永…」
ヒカル「ストップ! こういう所で微妙なネタはご法度よ!!」
イズミ「微妙なネタは5人の帽子…5ハット…」
リョーコ「ち…変わってねえなあ! お前らはよ!」
ヒカル「モチよ!」
イズミ「お正月は…モチよ…ククク」
リョーコ「そんじゃモチ…じゃなくてオチがついたところで行くぜっ!!」

<銀河vsアルテア>
北斗「母さんを…母さんを返せっ!!」
アルテア「ベガが己の母親であることを知ったか、電童のパイロット! だが、お前達が教えられたことは偽り!」「電童ある限り、この宇宙から戦乱がなくなることはないのだぞ!」
銀河「うるせえ! 間違ってんのはてめえの方だろうが!」
北斗「僕は母さんを信じる! 母さんを守ってみせる!!」
アルテア「ベガを…守る…!? くっ! ううっ!!」
北斗「!?」
アルテア「べ、ベガ…!!」
???(ガルファ皇帝)(ベガは私が守っている…。案ずるな、アルテア…)
アルテア「うううっ!!」
北斗「く、苦しんでる…!?」
銀河「何だかわからねえが、チャンスだ! 一気に凰牙をブッ倒すぞ!!」
アルテア「うぬっ! やらせんぞ、電童!!」

≪銀河vsアルテアの戦闘後≫
<アムロvsアルテア>

アルテア「電童に力を貸す者には死あるのみ…!」
アムロ(妙だ・・・この男の気、いつもより弱まっている…!)

≪銀河vsアルテアの戦闘後≫
<クワトロvsアルテア>

アルテア「く…ベガ…我が妹…」
クワトロ「妹…だと!?」
アルテア「く…うおおっ!」
クワトロ「この男…仮面の下に何を隠している…!」

≪銀河vsアルテアの戦闘後≫
<カミーユvsアルテア>

アルテア「く…! 私に…ガルファに敗北はない!!」
カミーユ「この感じ、まさか…! この男…精神制御の支配下にあるのか…!?」

≪銀河vsアルテアの戦闘後≫
<ジュドーvsアルテア>

アルテア「う…く…! 何だ…この頭痛は…!」
ジュドー「何だ…!? こいつ…何かに迷っている…!?」

≪銀河vsアルテアの戦闘後≫
<一矢vsアルテア>

一矢「どうした、鳳牙! それがお前の力か!?」
アルテア「く…何だ、この頭痛は…! 私は…私は…!」

≪銀河vsアルテアの戦闘後≫
<ロムvsアルテア>

アルテア「く…うう…! この頭痛…貴様らを倒せば消えるのか…!」
ロム「そうではない、アルテア! その痛み…お前が失われた何かを取り戻そうとしているゆえだ!」
アルテア「失われたものだと…!」
ロム「そうだ! そして、それを取り戻すために俺はお前の仮面を討つ!」「その偽りの仮面を!!」

<銀河vsユニコーンドリル>
ユニコーンドリル「………」
北斗「僕のことがわからないの!? ユニコーン!!」

<銀河vsレオサークル>
レオサークル「………」
銀河「レオ! この…! 凰牙なんかに操られてんじゃねえよ!!」

<銀河vsドラゴンフレア>
ドラゴンフレア「………」
北斗「やめて、ドラゴン! 僕はお前達と戦いたくない!!」

<銀河vsガトリングボア>
ガトリングボア「………」
銀河「目を覚ませ、ボア! 自分が何やってるか、わかってんのか!?」

<アルテアHP80%以下>
アルテア「チッ、やるな…!」
〔アルテア、気力上昇〕
アルテア「バイパードライブ、インストール!!」
〔バイパードライブ、インストール〕
〔アルテア、変形〕


<アルテアHP50%以下>
アルテア「おのれ、これ以上はやらせんぞ!」
〔アルテア、気力上昇〕
アルテア「ブルドライブ、インストール!!」
〔ブルドライブ、インストール〕
〔アルテア、変形〕


<アルテアHP20%以下>
アルテア「ぬうっ…! 図に乗るなよ、人間共!」「ユニコーン、レオ! お前達で電童を倒せ!!」
ユニコーンドリル「!!」
リョーコ「凰牙め、データウェポンで電童を倒そうってのかよ!?」
ナナ「あの子達はユニコーンやレオに手出し出来ないのに!」
エリス「銀河、北斗! 逃げてっ!!」
北斗「やめて! やめてよ、ユニコーン!!
銀河「レオ…!!」「このバッカヤロォォォォォオ!!
〔馬の嘶き〕
ユニコーンドリル「………」
〔獅子の咆哮〕
レオサークル「………」
アクア「2体の動きが止まった…!?」
エリス「も、もしかして!」
北斗「ユニコーン…?」
ユニコーンドリル「………」
銀河「レ、レオ…!」
レオサークル「………」
北斗「わかって…わかってくれたんだね? 僕達のこと…!」
銀河「レオ…! このアホ…!」
アルテア「おのれ、あやつら…! 戻れ、データウェポン共!!」
ユニコーンドリル「!!」
〔敵ユニット離脱〕
銀河「ああっ! レオ! ボア!!」
アルテア「こうなったら、このアルデバランを犠牲にしてでも奴らを…!」
〔敵ユニット離脱〕
銀河「あの野郎、逃げやがったぞ!」
北斗「銀河、凰牙を追いかけよう! もしかしたら、母さんがその先にいるのかも知れない!」
銀河「ああ、わかった!」

<最深部の障壁撃破>
ハーリー「味方機が敵艦最深部へ進入!」
北斗「母さん! 母さん、そこにいるの!?」
〔銀河、前進〕
ベガ「ああっ! 放して!!」
北斗「母さんっ!?」
銀河「あ、あいつ! ベガさんを!!」
〔敵ユニット出現〕
アルテア「ぐっ…ううっ! ベ、ベガ…!!」
北斗「お、凰牙!?」
銀河「こ、こんな所に!!」
ベガ「う…くううっ! は、放して!!」
銀河「くそっ! 凰牙が邪魔でベガさんを助けられねえ!」
アルテア「ベガ…!!」
ベガ「あ、兄上!!」
アルテア「! ぐあっ!!」
北斗「!?」
ベガ「兄上ぇぇぇっ!!」
アルテア「う、ううっ! うああっ!!」
???(ガルファ皇帝)(ベガは私が守っている…。案ずるな、アルテア…)
アルテア「そ、そうだ…ベガは陛下が…!」
ベガ「!?」
アルテア「ぐあっ!!」「う、ううっ…! あ、あの時、私は…光を見た…!」「アルクトスの王都を飲み込んだ禍々しい光…!」
???(ガルファ皇帝)(あれは人々の争いの火…。己が欲望のために競い、果てはお前の母星まで滅ぼした火…)
アルテア「く…うう…っ!!」
ベガ「あ、兄上ぇぇっ!!」
アルテア(ベ、ベガ…! お前は何故泣く…!?)(故郷を失った我らを助けて下さったのは陛下なのだぞ…なのに、何故…!?)
???(ガルファ皇帝)(ベガは私が守っている…。案ずるな、アルテア…)
アルテア(…そうだ…陛下のおかげで…!)
???(ガルファ皇帝)(憎むべきは人間共…。この世界に戦乱を招いた愚か者達…)
アルテア(そ、その声は…!?)
???(ガルファ皇帝)(王女ベガを捕らえろ…! ベガと電童の所在、何としてでも突き止めなければならぬ…!)
アルテア(だ、誰だ…誰なのだ…!? 何故、ベガを捕らえなければならぬのだ…!?)
???(ガルファ皇帝)(この人間には利用価値がある…。我がガルファの新たな王子としてな…)
アルテア(へ、陛下…!?)
???(ガルファ皇帝)(フハハハハ! 愚かでちっぽけな人間共めが!)(水も風も光も大地も! 全てを支配するのは我ぞ!)(我無くば生きていくことも出来ぬ人間共!)(我こそが星の王…いや、全宇宙の王ぞ!
アルテア「ぬ、ぬあああああああ!!!」
〔敵ユニット撃破〕
北斗「! か、母さぁぁぁぁん!!」
〔仮面の割れる音〕
ベガ「! アルテア…!?
アルテア「無事か…? ベガ…
ベガ「兄上…!
アルテア「フッ…そう呼ばれる資格など、私にはとうにないものを…
ベガ「!!」
アルテア「フフ…
ベガ「兄上…! まさか、記憶が…!!
〔内部に爆発〕
〔画面、振動〕
〔警報〕

ルリ「ハーリー君、状況は?」
ハーリー「て、敵艦は完全にコントロールを失い、大気圏内へ落下し始めました!!」「味方機に脱出命令を出して下さいっ!!」
ルリ「ベガさんは?」
ハーリー「無事、発見したとの報告が入っています!」
ルリ「では、直ちにベガさんを救出し…各機は敵艦から脱出して下さい」
リョーコ「北斗、銀河! 脱出命令が出たぞ! 急げ!!」
北斗「先に行って下さい! 僕達は母さんを!!」
リョーコ「ふざけんな! おめえらを置いて行けるかよ!!」
北斗「いいから、行って下さい! これ以上、みんなを巻き込むわけにはいきません!」
カミーユ「馬鹿を言うな! 下手をすれば、この艦と一緒に地球へ落下するぞ!」
銀河「けど、ぐずぐずしてたら、みんなまで逃げられなくなっちまう!」「だから、カミーユさん達は先に行ってくれ!」
カミーユ「しかし!」
アムロ「…行くぞ、カミーユ」
カミーユ「アムロ大尉!?」
アムロ「月から来ての援軍が来る可能性もある。俺達は脱出し、ナデシコを…あの二人と副司令が帰る場所を守るぞ」
カミーユ「……!」
アムロ「北斗、銀河…!」
銀河「わかってるって、アムロさん!」
北斗「僕達は必ず母さんを連れて戻ります!」
アムロ「ああ…信じているぞ、お前達」
北斗「はいっ!」
ロム(彼らなら大丈夫…必ずやり遂げる)
アムロ「…各機、各個に敵艦から離脱しろ!」
〔味方ユニット離脱〕
〔内部に爆発〕

北斗「母さん!!」
〔銀河、凰牙へ隣接〕
ベガ「北斗! 銀河君!!」
北斗「母さん、こっちへ!!」
アルテア「………」
銀河「あ、あいつ! 仮面が!?」
〔内部に爆発〕
北斗「う、うわあっ!!」
銀河「ヤ、ヤベえぞ! 爆発がこっちにまで!」
アルテア「脱出しろ…! もうすぐ、アルデバランは墜落する…!」
ベガ「い、嫌です! 兄上も一緒に!!」
アルテア「私のことはいい…行くのだ、ベガ」
〔アルテアに爆発〕
ベガ「あ、兄上ぇっ!!」
アルテア「行け、ベガ…!」
〔味方ユニット出現〕
北斗「ユニコーン! ドラゴン!!」
銀河「俺達のデータウェポンが!!」
北斗「ま、まさか…契約が!?」
アルテア「子供達よ…ベガを頼むぞ」
銀河「!!」(同時)
北斗「!!」(同時)
アルテア「行くのだ、電童ッ! ベガと共にッ!!」
〔アルテアに大爆発〕
〔画面、発光〕

ベガ「兄上ぇぇぇぇぇぇっ!!
【戦闘マップ終了】


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