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シーン10 そして、約束の地へ
No.64
魂のルフラン

<セレクト 第3新東京市>
二つの世界の対消滅を阻止するため、TERRAは絶対障壁
再形成作戦「ドゥーリットル作戦」の準備を進める。一方、
最後の使徒を倒したネルフには不気味な影が迫りつつあっ
た…。

【シナリオデモ1開始】
ミスマル「…そうか。ガルファ本星の侵攻を食い止められたか」
秋山「はい。先程、第五艦隊司令から正式に報告がありました」
プロスペクター「やれやれ…まさに間一髪でしたな」
秋山「ああ。我々宇宙軍の対応が遅ければ、ロシュの限界どころの騒ぎじゃ済まんかった」
ミスマル「…結局、木星圏と火星圏は被害を受けなかったのだな?」
秋山「ええ。幸い、双方ともガルファ本星の侵入コースから大きく外れておりましたので」
ミスマル「では、マグネイト・テンは?」
秋山「現在、地球へ向け移動中…到着予定は明日です」「なお、ナデシコCはガルファとの戦闘で相転移エンジンを損傷したため、現在はジャンプが不可能とのことです」
ミスマル「そうか…」
プロスペクター「多少の小競り合いと月や火星での事後処理があるとは言え…」「とりあえず、宇宙の方は何とかなりそうですな」
秋山「うむ…残るはMUか」
ミスマル「TERRAが進めている例の計画はどうなのかね?」
秋山「予定通りに進行しています。もっとも、障壁再形成の成功確率の方は上がっておらんようですが」
ミスマル「ふむ…」
プロスペクター「いやはや、あと3日で世界が終焉を迎えるかも知れないとは…」「あまりにも唐突過ぎて実感が湧きませんよ」
秋山「ああ、まるでマンガだ」
ミスマル「だが、それが現実なのだよ」
プロスペクター「ワカメも真っ青の増殖都市が頭の上にあるようじゃ、認めざるを得ませんか…」
秋山「勘のいい連中はとうに気づいている。宇宙港は閉鎖されているにも関わらず、人であふれかえっとるそうだ」
プロスペクター「都市部の混乱もまだ続いているようですし…地球軍や警察は大変ですなぁ」
秋山「地球軍と言えば…一つ気になることが」
ミスマル「何かね?」
秋山「極東方面軍司令部で大きな人事異動があったようです」
ミスマル「…その話は聞いとらんな」
秋山「どうも秘密裏に事が進んでいたらしく…昨日付けで司令官が代わっています」
プロスペクター「これはまた唐突ですな。この大事な時に…」
ミスマル「新任は誰かね?」
秋山「森戸圭一少将ですが…ご存じで?」
秋山「いや、知らんな」
秋山「やはり…。こちらで少し経歴を調べたのですが、詳細は不明…」「しかも、未だに司令部へ顔を出しておらんそうです」
ミスマル「幽霊部員ならぬ幽霊司令か。…ちと季節外れだな」
プロスペクター「しかし、妙ですね」
秋山「ああ…。他からのテコ入れがあったかも知れんが、経歴不詳の人間を司令にするとは思えん」
プロスペクター「もしや、民間からのスカウト…あるいは、一日司令官体験コースとか」
秋山「仮にそうだとしても、経歴をあやふやにする理由がない」
プロスペクター「なら、隠れミノですな。こちらに正体を知られてはまずい人物なのかも」
ミスマル「タイミングから考えて、仕組んだのはバーベム財団かゼーレあたりか…」
プロスペクター「では、こちらの方でも調べてみましょう」
ミスマル「うむ…頼むぞ」
秋山「出来れば、調査は元一朗に任せた方がいい。…この話、どうもキナ臭いぞ」
プロスペクター「わかっております。では…」
〔扉の開閉音〕
秋山「…司令、実はもう一つご報告が」
ミスマル「何かね?」
秋山「テンカワ・アキトがマグネイト・テンに合流したそうです」
ミスマル「そうか…」
秋山「…機会があれば、あの二人が結ばれるきっかけとなったラーメンを私も食べてみたいもんですな」
ミスマル「うむ……あれは旨いぞ」

ひびき博士「お久しぶりです、六道先生」
六道「うむ…いつぞやの学会以来かな。すまんが、しばらく厄介になるよ」
東山所長「ええ、どうかご遠慮なさらずに」
六道「本当は君達に迷惑をかけたくなかったんだが…遙の奴がどうしてもここへ行けと言うんでな」
東山所長「ビッグシェルを閉じたムトロポリスにはかなりの耐久性がありますから…」「彼女は先生の身を案じてそうおっしゃったんでしょう」
〔扉の開閉音〕
恵「おじさん!」
六道「おお、恵。お前さんもこっちに来とったのか」
恵「うん…。あたし、ここでお手伝いをすることになったんだ」
六道「そうか…」
恵「それと…今、綾人とお姉ちゃん、樹さんもここに来てる」
六道(綾人に…ラーゼフォンにラ・ムーの星を守らせるつもりか? いや、あるいは……)(いずれにせよ、バーベム自身もここへ来るかも知れんな)
〔通信のコール音〕
恵「所長、リーリャ・リトヴァクから通信が入っています」
東山所長「うむ、わかった」
六道「なら、俺は場を外すとしよう」
ひびき博士「すみません。スタッフにお部屋まで案内させます」
六道「ああ、構わんでくれ。散歩がてら、中を見学させてもらうよ」
〔扉の開閉音〕
東山所長「恵君、回線を開いてくれ」
恵「はい」
〔通信を入れる音〕
総一「…TERRA司令、八雲総一です」
恵「八雲司令…!」
総一「恵ちゃん…そちらの様子はどう?」
恵「臨海市の混乱は収まりましたが、ムトロポリス内への避難を希望する人達が多くて…」
総一「そうか…。こちらでいくら事実を隠そうとしても、無理な話か…」
恵「はい…」
ひびき博士「八雲司令、あなたからご連絡があったということは…」
八雲「ええ、例の計画を最終段階へ移行する日時が正式に決定されました」「作戦名はドゥーリットル…2日後の5月29日、1200に実行されます」「連邦地球軍はMU襲来に備え、特別非常警戒態勢を継続中ですが…そちらも充分気をつけて下さい」
東山所長「…八雲司令、ラーゼフォンの配置に関しては現状のままでよろしいのですか?」
総一「ええ。現在、T・Jバスター周辺や各都市には、ドラグーン隊やヴァーミリオン隊が配置中ですので」
東山所長「了解しました」
恵「八雲司令…」
総一「恵ちゃん、心配はいらないよ。僕達は必ずドゥーリットル作戦を成功させる」「そして、必ずこの世界を救ってみせるよ」
恵「………」
総一「どうしたんだい?」
恵「あたし…何だか不安なんです。マグネイト・テンのみんながいないこの時が…」
総一「…大丈夫だよ。連邦軍や彼らのおかげで、MU以外の敵組織は無力化している…」「そりゃ、確かにマグネイト・テンのように突出した戦力を持つ部隊は少ないけど…」「軍も僕達も総力を挙げ、ドゥーリットル作戦に備えている。だから、心配することはないさ」
恵「はい…」

六道「…やれやれ、俺としたことが迷っちまったか」「思ったより中が広くて……」「!」
麻弥「………」
六道「…麻弥…!」
麻弥「……ありがとう、お父さん……」
六道「………」
麻弥「…さよなら」
六道「………」
六道「お父さん、か…」「始まるんだな、ついに……」

遙「…話って、何?」
樹「兄さんのことだよ。…知っていたんだろ? 僕らのこと」
遙「………」
樹「僕の身体にも、同じ印がある。…でも、僕は彼の代用品なんだ」「それに…17歳という資格の時もとっくの昔に過ぎている」
遙「樹君…」
樹「………」
遙「…まだ知っていることがあるの」
樹「何だい?」
遙「あなたがバーベム財団の人間だってこと」「そして…ラ・ムーの星の入手という仕事も与えられていたこと」
樹「ほう…さすがは情報部。何で上に報告しなかったの?」
遙「…友達を売るようなことはしないわ」
樹「友達、か…」「いいよ、僕も友達として君に教えよう…」「僕と綾人君はバーベム財団に造られた双子のオリンなのさ」
遙「………」
樹「かつて、バーベム卿はMUがこの世界に送り込んだオリンたる双子の少女を手に入れた」「あのニライカナイにある逆神隠しの祠の前で……」「二人の内、一人は歳を取ることなく眠り続け…僕達の遺伝子提供者となった」
遙「まさか、眠り続けていた子って…?」
樹「君はもう会っているよ」
遙「…久遠…久遠のことね…!?」
樹「出来るなら、彼女には人で在り続けて欲しかった…」

久遠「………」
麻弥「姉さん…」
鳥飼「………」
久遠「あ…! シノン・メル・バラムだ…!」
鳥飼「はい…。クオン・アル・パディス」
久遠「藍色をたたえている音色が鈍くよどんでいる……どうして?」
鳥飼「………」
久遠「憎しみは人の音色を曇らせるよ…」
鳥飼「……はい」
久遠「…ナーカルの兄弟…その末裔が動き出す…」
麻弥「バーベム…」
久遠「神を造り、その神にこの地へと追われし者……」「そして、黒き月の末裔達もまた動き出す…」
麻弥「そう…始まるのね」
久遠「滅びの嘆きと再生の歓喜…それらの音色が一つに混ざり合う…」「願いと祈り…あまねく世界へもたらされる福音…」「それは、等しき死へと導く歌声…そして、終わりと始まり…調律への扉………」

マヤ「本部施設への出入りが全面禁止?」
マコト「第一種警戒態勢のままか?」
マヤ「何故? 最後の使徒だったんでしょ、あの少年が」
シゲル「ああ…欠番があるとは言え、全ての使徒は消えたはずだ」
マコト「MUはともかく…俺達の敵はいなくなったわけだな」
マヤ「じゃ、ここは? EVAはどうなるの? 先輩も今、いないのに…」
シゲル「ネルフは組織解体されると思う。俺達がどうなるのかはわからないな」
マコト「案外、TERRAへ転属させられるかも」
マヤ「どうして?」
マコト「ドゥーリットル作戦が成功すれば、MUとの戦いが長引くだろうから…人手不足の解決策ってわけさ」
シゲル「だが…失敗すりゃ、それで全てが終わりだ」
マコト「…そうさせないための補完計画…だろ?」

ミサト(…出来損ないの群体としてすでに行き詰った人類を…)(完全な単体としての生物へと人工進化させる補完計画…)(それによって委員会は二つの世界の消滅を…いえ、調律を乗り切るつもりなんだわ)(アダムやネルフではなく、あのEVAを使って……)(真実を調べるなら、今しかないか)

弐神「やれやれ…もうすぐ感動のフィナーレだってのに、芝居に集中しないのは感心しませんなぁ」
加持「裏方はあくまでも裏方…その代わり、舞台仕掛けの仕組みを見ることが出来る」「違いますか? 十文字さん」
弐神「ふふ…お前さんにゃあ、かなわんさ」「ネルフ、連邦、バーベム財団…。その三つに対して演じ方を変えるなんざ…俺みたいな大根役者にゃ、とてもとても」
加持「シナリオのト書きを読むには、そうするしかなかったんですよ」
弐神「…で、こんな時にこんな所へ呼び出した理由…」「まさか、言えなかった言葉って奴を言うつもりじゃァあるまい?」
加持「……あなたも先程言った通り、フィナーレはすぐそこまで来ている…」「エンドロールへたどり着くには、互いの持ち札を見せ合った方がいいと思いましてね」
弐神「…見返りは?」
加持「俺の知る事実をある人物に伝えて欲しい」
弐神「昔の女か……律儀だねぇ」
加持「…次が最後の出番になるかも知れませんからね」
弐神「そこまで言われちゃ、こっちはおひねりを要求するわけにゃいかんな」「…じゃ、どの札から行こうか?」
加持「この芝居のシナリオ…。それは元々一つのものだった…」
弐神「そう、太古の神話が題材になってる。今となっちゃ、誰が書いたものなのかわからなくなっちまってるがね」
加持「火星の遺跡の創造者だという説もありますが…それを証明する手段や時間はない」
弐神「まァ、俺達にとっちゃ、神様みたいなものなんだろうが…」「問題なのは、そいつらが遺したとんでもないシナリオを演出しようと考えた連中がいたことだ」
加持「ええ…。劇場を劇場として成り立たせるために…」「しかし、芝居というものは観客がいなければ意味がない」
弐神「そして、その観客を呼び寄せるための大芝居が始まった」「ただ、不幸だったのは…複数の劇団がそれぞれ違う演出で幕を開けちまったことだった」「しかも…同じ時間、同じ劇場でな」
加持「………」
弐神「当然、芝居は滅茶苦茶。あわってそこへ投入されたのが、二人のデウス・エクス・マキナってわけだ」
加持「デウス・エクス・マキナ…古代ギリシア劇に登場する機械仕掛けの神…」「そして、収拾のつかなくなった芝居に終幕をもたらす存在」
弐神「だが、解決を焦った代償は大きかった」「その機械仕掛けの神様の片割れは芝居を終わらせるどころか…」「一つの劇団の座長を引き連れ、劇場そのものから姿を消してしまった」「そして、残された役者連中はどうしようもなくなり…ガフの部屋という楽屋に引きこもっちまったのさ」
加持「そこで困ったのが劇場の経営者…彼らはその役者達を外へ出そうとした」
弐神「ああ。だが、ヤケになっちまったそいつらは大暴れ…」「あまつさえ、劇場の所有権までも主張しやがった」
加持「そして、討つ手をなくした劇場の経営者は劇場そのものを封鎖せざるを得なかった」「神の血を借りて造り出した新たなデウス・エクス・マキナの力によって…」
弐神「で、その顛末を書き記したのが…『裏の死海文書』というわけだな」
加持「ええ。ただ…それは複数存在しています」
弐神「ああ…少なくとも、こっちの世界とMU世界に一つずつ…」「だから、バーベムとムーリアン…そしてゼーレは互いの演出方法を知っている」「つまり…前回の芝居は、奇しくも『二つの世界で同時に上演されたもの』だったのさ」
加持「それ故に…大昔、完全に消えたはずのデウス・エクス・マキナがこの世界へ現れた」
弐神「そうだ。バーベムの黒い卵はMU世界から飛ばされてきたもの…」「だから、自分達の劇場を失いつつあるムーリアンは俺達の世界に目をつけた」「そして再び…劇場の所有権を巡っての大芝居が3つの劇団によって始められた」「その3つとはゼーレ、MU、バーベム財団…」
加持「いえ、4つですよ」
弐神「そうか、碇ゲンドウのネルフを忘れていたな」
加持「…だが、今度の芝居はシナリオが不完全だった」
弐神「古典も古典、しかも外典だからな。この世界の裏の死海文書に欠けた部分が多いのは仕方ない」「その上、勝手な解釈をする奴やアドリブを入れる奴がいるもんだから、始末に悪い」「おかげで、芝居は前回以上の大混乱…飛ばされたシーンや、出番のなかった役者まで出てきた」
加持「それが『欠番』の使徒…」
弐神「そして…今回もまた芝居を収集するためにデウス・エクス・マキナが投入された」「そいつがEVA初号機やライディーン……そして、マグネイト・テンさ」
加持「……どうやら、お互いの見解は一致しているようですね」
弐神「そうだな」
加持「そして、ゼーレやバーベム、MUの本命は…」
弐神「終幕を迎えつつある劇場を再建し、次のステージへ進むこと…」「すなわち、『多元世界補完計画』。それが大本のシナリオというわけだ」
加持「ただし、その遂行手段は二つ。『補完』と『調律』…」
弐神「そのどちらが選ばれるか、そいつはデウス・エクス・マキナ次第…」「もっとも、ラ・ムーの星というスポットライトはまだ当てられちゃいないがね」
加持「………」
弐神「それで…お前さんは三つ目の手段って奴を探してるんだろう?」
加持「ご想像にお任せしますよ」
弐神「そうかい。じゃあ、とっておきの情報を教えてやろう」
加持「何です?」
弐神「ついさっき、極東方面軍の第1師団に出撃命令が下った」
加持「……!」
弐神「指揮は新任の極東方面軍司令自らが執るらしい。しかも、目的地は箱根だ」
加持(やはり、最後の敵は…)
弐神「マグネイト・テンが地球へ戻ってくるのは明日なんだろう? …急いだ方がいい」
加持「では、お返しに俺からも情報を。彼はおそらくムトロポリスを見物席として選ぶでしょう」
弐神「そうか。じゃ、後で顔を出すとするか」
加持「じゃあ、俺はこれで」
弐神「…くれぐれも先走るんじゃァないぞ」
加持「………」
弐神「確かに、俺たちゃ裏方だ。だが、裏方には芝居の行く末を見届けるという役目が残されている」「それに…たまには猟犬も自分の手で獲物を仕留めたっていいだろう?」
加持「ええ…お互いに」

???(ゼーレ)「約束の時は来た」「MUは間もなく動き出す…その影響はリリスにも出るだろう」「バーベムもまた、そのことを予測している。故に、リリスによる補完は出来ぬ」「唯一、リリスの分身たるEVA初号機による遂行を願うぞ」
ゲンドウ「ゼーレのシナリオとは違いますが…」
???(ゼーレ)「無論、我々の本命は多元世界補完計画だ」
冬月「人はEVAを生み出すためにその存在があったのです」
ゲンドウ「人は新たな世界へと進むべきなのです。そのためのEVAシリーズです」
???(ゼーレ)「我らは人の形を捨ててまでEVAという名の方舟に乗ることはない」「これは通過儀礼なのだ。閉塞した人類が再生するための」「滅びの宿命は新生の喜びでもある」「神も人も…全ての生命が死を以てやがて一つとなるために」「あまねく世界の崩壊を乗り越え、存在し続けるために」
ゲンドウ「死は何も生みませんよ」
???(ゼーレ)「死は君達に与えよう」
冬月「人は生きていこうとするところにその存在がある。それが、自らEVAに残った彼女の願いだからな」
ゲンドウ「ああ……いよいよ始まるぞ」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔基地の警報〕
総一「どうした!?」
キム「東京方面にD1、及びD2出現!」
総一「何!?」
キム「そ、それだけではありません! 各地のヒラニプラやT・JバスターでもD1やD2が確認されています!」
総一「!! MUが総攻撃を仕掛けてきたのか…!?」
キム「敵機、本艦前方にも現れます!」
〔敵ユニット出現〕
総一「何て数だ…!」
キム「各方面部隊、すでにMUとの戦闘に入りました!」
総一「本艦も戦闘態勢! 迎撃部隊を出撃させろ!」「ドゥーリットル作戦のために、何としてもT・Jバスターを守る抜くんだ!」
〔味方ユニット出現〕
エルフィ「MUめ、全てを終わらせるつもりか!?」
総一「ハディヤット中尉、八雲だ。君は直ちに現空域から離脱し、ムトロポリスへ向かってくれ」
エルフィ「どういうことです!?」
総一「MUが動き出した以上、ラ・ムーの星は必ず狙われる。そして、綾人君も…」
エルフィ「しかし!」
総一「これは命令だ、中尉。ここの指揮はシャプラン大尉に任せ、すぐに離脱を」
エルフィ「りょ、了解…!」
〔味方ユニット離脱〕
総一「それから、キム…。君はRMUシステムのエンジニア達と一緒に避難してくれ」
キム「え…!?」
総一「聞こえなかったのか? このリーリャ・リトヴァクから降りるんだ」
キム「そ、総ちゃ…いえ、八雲司令! それは命令ですか…!?」
総一「そうだ。これはドゥーリットル作戦を成功させるために必要な任務だ」
キム「わ、私は…!」
総一「大丈夫、僕は必ず戻る。だから、行くんだ」
キム「は…はい…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

恵「リーリャ・リトヴァクより入電! MUが総攻撃を開始したそうです!」
遙「やはり、彼らの方から仕掛けてきたのね…!」
〔警告音〕
恵「!? 所長、こちらへ接近してくる輸送機が…」
東山所長「どこの所属だ?」
樹「…おそらく、バーベム財団の物でしょうね」
ひびき博士「何…?」
樹「彼はここを選んだんですよ。全てを見届ける場所として…」
遙(彼…? もしかして、バーベム卿が…)
東山所長「総員、戦闘配置。ラーゼフォンの出撃準備を急いでくれ」
遙「は、はい…」
恵「………」

〔基地のサイレン〕
綾人「警報が鳴ってる…。MUが攻めてきたのか…!」
???(玲香)「………」
綾人「美嶋…」
玲香「…オリン………」
綾人「時が…来たんだね」
玲香「そう…。黒き月の民の末裔達も動き出した…」
綾人「…君、何かを怖がっているみたいだ…」
玲香「怖いわ」
綾人「おかしいよ、それ。…人間みたいだ」
玲香「おかしい…おかしいね。でも、私…怖い…」
綾人「僕と同じだ
玲香「!」
綾人「君はいつも傍にいて、僕を守ってくれてたよね…?」「今、僕にも守りたい人がいる…。僕はずっとそれに気づけないでいた
玲香「…オリン…
綾人「僕は綾人だよ?
玲香「………」
綾人「一緒に生きよう…。一緒に彼女を守って欲しい
玲香「ありがとう…綾人…。あなた…あたたかい…
綾人「君は武器じゃない…僕は武器じゃない
玲香「私は音…奏でるもの
綾人「時を超え、世界を音で満たすもの…」「………」
遙「……何か応えてくれた?」
綾人「遙さん…」
???(恵)「綾人ぉーっ!!」
綾人「恵…?」
遙「どうして、タラップの下に…」
恵「………」「神名綾人ぉーっ! 紫東恵はぁ! ちょっとだけぇ! 神名綾人が好きでしたぁ!」
遙「!!」
恵「でも、もう好きじゃないって…! 好きじゃなくなりましたぁ! そういうことにしましたぁ!」
綾人「………」
恵「遙ぁーっ! がんばれぇ!」
遙「……ありがとう……」

六道「メグ……」
恵「はぁ~、すっきりした…」
六道「………」
恵「う…うう…うええ…!」
六道「…若いくせに格好つけ過ぎだ」

綾人「………」
遙「…追い越されちゃったね」
綾人「え?」
遙「背よ、背の高さ」
綾人「そ、そうだね…」
遙「…私ね…あなたのこと、ずっと好きだったの」
綾人「………」
遙「14の時…まだ東京にいた頃…あなたと付き合ってたんだ…」「覚えてないよね…? 記憶をいじられちゃって…」
綾人「………」
遙「でも、いいの。ただ、言っておきたかったんだ」「…初恋だったから…」
綾人「…昔のことは思い出せないけど、今のことならわかる…」「僕が好きなのは、今の君なんだ
遙「えっ…?
綾人「ごめん…。今まで辛い想いをさせて……
遙「あっ…
綾人「………」
遙「………」「ずっと…好きだったよ…神名君……!
〔サイレン〕
綾人「さあ、行って…
遙「……!」
綾人「僕は必ず帰ってくる…。だから……
遙「あたし…待ってるから…。ずっと…ずっと待ってるから…
綾人「………」「さあ、早く
遙「うん…!
〔走る足音〕
綾人「…今度こそ…必ず…!
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

綾人「………」
ヘレナ「お前のゼフォンは不完全…」
綾人「!」
ヘレナ「世界を調律する真なるラーゼフォンに導くことこそ、お前がこの世界に誕生した理由…」
綾人「あんた、バーベムの…」
ヘレナ「お前はこれから…人の踏み込めぬ境地へと至る…」
綾人「僕は人でなくなるの?」
ヘレナ「肉体など、かりそめの器…意思と意識だけが永遠に続くのだよ」
綾人「それはもう避けられないことなんだね?」
樹「ああ、君の運命だよ」
綾人「運命……運命か」「それでも、僕は……」
〔味方ユニット出現〕
〔基地のサイレン〕

恵「D1、及びD2の接近を確認!」
ひびき博士「やはり、こちらにも現れたか…!」
樹(それでも、ラ・ムーの星は輝かない…。全てを見届けるつもりだと言うのか、レムリア姫は…?)
ひびき博士「東山君、住民の避難はどうなっている?」
東山所長「すでにムトロポリス内への収容を終えている。後は綾人君に任せるしかない」
〔基地のサイレン〕
恵「目標、エリア内に侵入します!」
〔敵ユニット出現〕
鳥飼「綾人…ついに約束の時が来た」
綾人「守…!」
鳥飼「オリンよ、お前が人を捨て去る前に俺は…俺は!!」
綾人「俺も後には退けない…! 守るべきもの…守りたいものがあるから…!!」
鳥飼「お前がヨロテオトルを得れば、そんなことはどうでもよくなる…!」「だから、俺はその前にお前を殺す! 守るべきものを失った苦しみをお前に与えてやる!!」
<戦闘開始>

<2PP・味方増援1出現>

〔味方ユニット出現〕
綾人「エルフィさん!」
エルフィ「やはり、司令が言った通り、MUはこっちにも…!」
遙「リーリャ・リトヴァクは…八雲君達はどうなったの!?」
エルフィ「健在だ。しかし、あのままMUが増えれば…!」
遙「そ、そんな…!」
鳥飼「どうあがいてもお前達は滅びから逃れることは出来ない…」「こうなることは決められていたんだよ! 遥か昔から! それがお前達赤い血の人間の運命だ!」
エルフィ「運命がどうであろうと、私は負けるわけにはいかない! この世界に生きる人間として!」

<3PP>
東山所長「援軍は…! 連邦軍はこちらに来られないのか!?」
恵「駄目です! 各方面でMUとの戦闘が激化…! どこにもそんな余裕は…!!」
ひびき博士「洸やマグネイト・テンは間に合わないのか…!?」
恵「は、はい…! 地球への帰還予定は明日ですから…!」
樹「………」
ヘレナ「フフフ…これは黙示録の戦い…誰もそれから逃げられることは出来ぬ…」「無論、魂の座にいる者達も同じだ」「そして、今…全ての終わりと始まりがこの世界に集おうとしている」「もう一つの楽器…奏者…それが終焉の音色を奏でる時は近い…」「そう…私が永年見たかった瞬間がすぐそこまで来ているのだ」
樹「…ヘレナ…君はそこにいるのかい…?」

<鳥飼HP70%or鳥飼以外敵全滅or5PP・勝利条件達成>
鳥飼「そろそろ終わりにさせてもらうぞ、綾人…!」
〔敵ユニット出現〕
綾人「!!」
エルフィ「チッ、まだこれだけの数が!!」
恵「あ、ああ…!!」
鳥飼「さあ、受け入れろ! お前達の滅びの運命を!!」
エルフィ「フッ、奴らが私の死ということか…」「だが、まだだ! ここで終わるわけにはいかない!!」
綾人「そうだ…! 俺は…俺はまだ!」「遙さんやみんなを守るためにも…! まだここで戦わなきゃならないんだ!!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

マコト「第6ネット、音信不通!」
冬月「左は青の非常通信に切り換えろ。衛星を開いても構わん。右の状況は?」
マコト「外部との全ネット、情報回線が一方的に遮断されています!」
冬月「目的はMAGIか…!」
シゲル「全ての外部端末からデータ侵入! MAGIへのハッキングを目指しています!」
冬月「やはりな。侵入者は松代のMAGI2号か?」
シゲル「いえ、少なくともMAGIタイプ、5…!」「ドイツと中国、アメリカからの侵入が確認できます!」
冬月「ゼーレは総力を挙げているな…! 彼我兵力差は1対5…分が悪いぞ」
マコト「第4防壁、突破されました! 主データベース、閉鎖!」「駄目です! 侵攻をカット出来ません!」
マヤ「予備回路も阻止不能です!」
冬月「まずいな…! MAGIの占拠は本部のそれと同義だ」
〔扉の開閉音〕
ミサト「状況は?」
マコト「おはようございます。先程、連邦政府からA801が出ました」
ミサト「801?」
マコト「特務機関ネルフの特例による法的保護の破棄、及び連邦政府への委譲…」「最後通告ですよ、これは…! 現在、MAGIがハッキングを受けています。かなり押されています」
ミサト「セオリー通りね。対策は?」
マヤ「先程、赤木博士がMAGIのプロテクト作業に入りました」
ミサト「! リツコが…!?」
マコト「ええ、何とか間に合いそうです」
ミサト(MAGIへの侵入だけ…? そんなに生やさしい連中じゃないわ、多分)
冬月「…MAGIは前哨戦に過ぎん。奴らの目標は本部施設、及びEVA各機の直接占拠だな」
ゲンドウ「ああ…。リリス、そしてアダムさえ我らにある」
冬月「その上、MUの大攻勢…老人達が焦るわけだ」
〔エラー音〕
マヤ「MAGIへのハッキングが停止しました!」「Bダナン型防壁を展開…以後、62時間は外部侵攻不能です」
マコト「さすが、赤木博士…!」
冬月「外の状況はどうなっている?」
シゲル「各地で連邦軍とMUの戦闘が激化しています。ただし、箱根方面へのD1侵攻は確認されていません」
冬月「ふん、役者が交代したというわけか」
ゲンドウ「ああ…老人達は自らの手で幕を下ろすつもりだ」

委員A「碇はMAGIに対し、第666プロテクトをかけた。この突破は容易ではない」
委員B「MAGIの接収は中止せざるを得ないな」
キール「出来得るだけ穏便に進めたかったのだが、致し方あるまい…」
委員B「あの男と『雷』を使う時が来たか」
委員A「ああ。元々、あれはこのような時のために造られたものだからな…」「今一度、働いてもらうことにしよう」
キール「では、これよりネルフ本部の直接占拠を行う…」

〔爆発音〕
〔画面、振動〕

マコト「第8から第17までのレーダーサイト、沈黙!」
シゲル「連邦軍部隊、強羅防衛線より侵攻して来ます!」
マコト「御殿場方面からも歩兵2個大隊が接近中!」
シゲル「三島方面にドラグーン隊確認! こちらの迎撃施設への攻撃を開始!」
冬月「外ではMUとの戦闘が拡大する一方だと言うのに豪気なことだ…」「やはり、最後の敵はドーレムや使徒ではなく…同じ人間だったな」
ゲンドウ「…総員、第一種戦闘配置」
マヤ「戦闘配置…?」「相手は使徒じゃないのに…同じ人間なのに」
マコト「向こうはそう思っちゃくれないさ」
〔のエラー音〕
シゲル「連邦軍第1師団の指揮官より、通信が入ってきています!」
冬月「今さら降伏勧告でもするつもりか?」
ゲンドウ「…通信を開け」
シゲル「りょ、了解!」
〔通信を入れる音〕
三輪防人「…ネルフの者共に告ぐ。ワシは極東方面軍司令、三輪防人だ」
ミサト「! あ、あの男は…!?」
冬月「フン、意外な役者の登場だな」
マコト「み、三輪防人って…! 極東方面軍の新しい司令官は森戸少将じゃなかったのか!?」
ミサト「それに、あの男はバーム戦争中に失脚したはず…」
冬月「どうやら、ゼーレに拾われていたようだな」
マコト「相手が何であれ、殲滅戦の指揮には最適だということですか…?」
冬月「だろうな。まったく、老人達もつまらん演出をする」
三輪防人「すでにネルフ本部は我々が完全に包囲した。速やかに武装を解除し、投降しろ」
ミサト「何ですって…? 今、外じゃMUが総攻撃を仕掛けてきているのよ!?」「あんた達、自分が何やってるかわかっているの!?」
三輪防人「無論だ。貴様らネルフはこの混乱に乗じてサードインパクトを発生させ、世界を滅ぼそうとしている…」「故に、貴様らは人類の敵だ! あのバーム星人やMUと同じだ!!」「我が連邦軍にとって、滅ぼすべき敵なのだ!!」
ミサト「何を馬鹿なことを!」
三輪防人「あくまでシラを切るか! この反逆者共めが!!」
ミサト「あんたはゼーレに利用されているのよ! どうして、それがわからないの!?」
三輪防人「利用だと? フフフ、確かにそうかも知れん…」「だが、ワシもまた奴らを利用しておるのだ」「ここで貴様ら反逆者を始末し、その功績を以て、ワシはかつての立場へ完全に返り咲く」「そして、今度こそ異星人を…! あのバーム星人共を我らの太陽系より駆逐するのだ!!」
ミサト「今さら何を…!」
マコト「…仮に投降しても処刑は確実か」
マヤ「そ、そんな…!」
ゲンドウ「…回線を切れ」
マヤ「し、しかし!」
ゲンドウ「あの男と話すことは何もない。…切れ」
三輪防人「フフン、それが返答か」「ならば、これより総攻撃を開始する!!」
〔通信を切る音〕
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔ネルフの警報〕

マコト「侵入部隊、本部第1層へ突入しました!!」
シゲル「西、5番搬入路にて火災発生!」
ミサト「西側の部隊は陽動よ! 本命がEVAの占拠なら、パイロットを狙うわ…」「至急、シンジ君を初号機に待機させて!」
マコト「はい!」
ミサト「アスカは!?」
シゲル「303号病棟です!」
ミサト「構わないから弐号機に乗せて!」
マヤ「しかし、EVAとのシンクロは回復していませんが…!」
ミサト「そこだと確実に殺されるわ。かくまうにはEVAの中が最適なのよ」
マヤ「了解! パイロットへの投薬を中断! EVA弐号機、発進準備!」
ミサト「アスカ収容後、EVA弐号機は地底湖に隠して」「すぐに見つかるけど、ケイジよりマシだわ」
マコト「はい!」
ミサト「レイは?」
シゲル「所在不明です! 位置を確認できません!」
ミサト「…殺されるわよ。捕捉、急いで」
マコト「弐号機射出! 8番ルートから水深70に固定されます!」
ミサト「続いて、初号機発進! ジオフロント内に配置して!」
シゲル「駄目です! パイロットがまだFブロック内に!」
ミサト「! 何てこと…!!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

シゲル「地下第3隔壁破壊! 2層に侵入されました!」
冬月「…1個師団を投入か。ここの占拠は時間の問題だな」
ゲンドウ「………」「…冬月先生、後を頼みます」
冬月「わかっている。ユイ君によろしくな」
〔扉の開閉音〕
シゲル「52番のリニアレール、爆破されました!!」
マコト「タチ悪いな…! 使徒やドーレムの方がよっぽどいいよ」
ミサト(無理もないわ。みんな人を殺すことに慣れてないものね)
マコト「第3層Bブロックに侵入者! 防御できません!!」
シゲル「Fブロックからもです! メインバイパスを挟撃されました!」
ミサト「第3層までを破棄します! 戦闘員は下がって!」「803区間までの全通路とパイプにベークライトを注入!」
シゲル「はい!」
ミサト「これで少しは保つでしょう…!」
マコト「葛城三佐! ルート47が寸断され、グループ3が足止めを食らっています!」「このままでは、シンジ君が!!」
ミサト「!!」
マコト「現時点で、彼を保護する方法は…!」
ミサト「…非戦闘員の白兵戦闘は極力避けて。向こうはプロよ」「ドグマまで後退不可能なら、投降した方がいいわ」
マコト「…それが三輪に通用するのなら」
ミサト「そうね…マグネイト・テンはまだ月の向こう側だし…ここは私達だけで何とかするしかないか」
マコト「葛城三佐…!?」
ミサト「ごめん、あとよろしく」
マコト「…はい。お気をつけて」
〔扉の開閉音〕
シゲル「おい、ここの人間にも武器を持たせた方がいいんじゃないか?」
マコト「でも、分が悪いよ。本格的な対人要撃システムは用意されていないからな、ここ」
シゲル「ま、せいぜいテロ止まりだ」
マコト「見ての通り、本気の軍相手じゃ、ここの施設なんてひとたまりもないさ」
シゲル「今、考えれば…侵入者要撃の予算減少って、これを見越してのことだったのかな」
マコト「だろうな」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔機関銃の銃声〕

日向「くっ! 奴ら、ここまで!!」
シゲル「応戦するぞ! 銃を出せ!!」
マヤ「あ、あたし…!」
シゲル「ほら、早く銃のロックを外して!」
マヤ「…あたし…あたし、鉄砲なんて撃てません…!」
シゲル「訓練で何度もやってるだろ!?」
マヤ「でも、その時は人なんかいなかったんですよ!」
〔銃声〕
シゲル「バカッ! 撃たなきゃ、死ぬぞ!!」

レイ「………」
ゲンドウ「レイ…」
レイ「………」
ゲンドウ「やはり、ここにいたか」「約束の時だ…さあ、いこう」

連邦兵「…サード発見。これより排除する」
シンジ「………」
連邦兵「悪く思うな、坊主」
〔銃声〕
連邦兵「!?」
〔機関銃の銃声〕
〔走る足音〕

連邦兵「き、貴様!!」
ミサト「…悪く思わないでね」
〔銃声〕
〔人の倒れる音〕

シンジ「………」
ミサト「さあ…行くわよ、初号機の所へ」
シンジ「………」
ミサト「急ぐのよ、シンジ君」
シンジ「………」
ミサト「ここから逃げるのか、EVAの所に行くのか…どっちかにしなさい」
シンジ「………」
ミサト「このままだと、何もせずに死ぬだけよ!」
シンジ「………」
ミサト「あなた、それでいいの!?」「最後まであきらめない…! それをマグネイト・テンのみんなから学んだことを忘れたの!?」
シンジ「…でも…友達を殺すことは教えられなかった」
ミサト「!」
シンジ「…助けて…アスカ、助けてよ…」
ミサト「こんな時にだけ女の子にすがって! 逃げて! ごまかして…!」「中途半端が一番悪いわよ!」
シンジ「…もう嫌だ…死にたい…何もしたくない…」
ミサト「何甘ったれたこと言ってんのよ!」「あんた、まだ生きてるんでしょ! だったら、しっかり生きて…それから死になさい!

〔機関銃の銃声〕
冬月「構わん! ここよりもターミナルドグマの分断を優先させろ!」
マコト「あちこち爆破されてるのに、やっぱりここには手を出さないか…!」
シゲル「一気にカタをつけたい所だろうが…俺達の足の下にはMAGIのオリジナルがあるからな」
マコト「できるだけ無傷で手に入れたいってわけか」
シゲル「どのみち、TERRAの作戦が失敗すりゃ、結果は同じなのに」
マコト「あの三輪って男には、そんなこと関係ないだろうよ」
シゲル「ただ、対BC兵器装備は少ない。使用されたらヤバいよ…!」
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕

冬月「何だ!?」
マコト「ち、地表都市部、消滅!!」
青葉「天井が吹き飛びました!!」
マコト「こ、これは原子核破壊砲…! まさか、あいつら!?」
冬月「フン、役者は他にもいたか」
マヤ「ねえ、どうしてそんなにEVAが欲しいの!?」

ミサト「ゼーレはサードインパクトを起こすつもりなのよ…使徒ではなく、EVAシリーズを使ってね」
シンジ「………」
ミサト「15年前のセカンドインパクトは人間に仕組まれたものだったわ」「けど、それは他の使徒が覚醒する前に、アダムを卵へ還元する事によって…被害を最小限で食い止めるためだったのよ」「本来なら、アダムのサルベージはゼオライマーの次元連結システムにってガフの扉を開けることで行われ…」「万が一の事態が発生した場合は、あのシステムで扉を完全に閉じる予定だったらしいわ」「でも、ゼオライマーは創造者である木原マサキによって持ち去られてしまった」「だから……あの時、南極大陸は…」
シンジ「………」
ミサト「シンジ君、私はね、セカンドインパクトが発生した時、その場にいたのよ」「父の調査団に同行していたの。そして…ただ一人生き残った」「今、考えてみれば…あの出来事すらゼーレやバーベム財団のシナリオ…」「多元世界補完計画というこの世界に破滅と再生をもたらすためのシナリオ通りだったのかも知れない…」
シンジ「………」
ミサト「…シンジ君、私達人間もね…」「アダムと同じリリスと呼ばれる生命体の源から生まれた…18番目の使徒なの」「太古の昔、世界の破滅から逃れようとした人類が行き着いた果ての姿の一つだったの」「だから、おそらく…使徒との戦いは今回が初めてじゃなかったのよ」
シンジ「………」
ミサト「全ては…『観測者』が失われたことにより、多元化してしまった様々な可能性の世界を保持するため…」「また、それらの膨大な質量が引き起こす宇宙の崩壊を防ぐため…」「仮にそれが起きてしまっても、ヒトという存在を…いえ、ヒトであった生命体を存続させるためだったのよ」「そして…今までの出来事は、それを導く存在を覚醒させるべく用意された試練、そして通過儀礼…」「全ての死と再生を司る機械仕掛けの神…」「デウス・エクス・マキナとも呼ばれる存在を生み出すためのものなの」
シンジ「………」
ミサト「だけど、それに導かれる生命体は一つしか選ばれない…他の使徒やムーリアンは私達の別の可能性だったの」「ただ、お互いを拒絶するしかなかった…悲しい存在だったけどね」「そして…同じ人間同士も」
シンジ「………」
ミサト「いい? シンジ君。EVAシリーズを全て消滅させるのよ。生き残る手段はそれしかないわ」
【シナリオデモ2終了】


サブタイトル
ルフラン


【戦闘マップ3開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

塞臥「フフフ…括目せよ、ネルフ。そして、我が雷の力を思い知るがいい」
マコト「ハ、ハウドラゴンの八卦ロボ…!」
シゲル「馬鹿な…! 奴らは消滅したんじゃなかったのか!?」
マコト「三輪と同じで、ゼーレに拾われたんだろう…!」
冬月「鉄甲龍の創設には、老人達が一枚かんでいたからな…あり得る話だ」
連邦兵「司令、表層部の熱は引きました。高圧蒸気も問題ありません。ドラグーン隊の初期配置も完了しました」
三輪防人「奴らの本部の状況はどうなっておる?」
連邦兵「現在、ドグマ第3層と紫の奴は我が方の制圧下にあります」
三輪防人「発令所は?」
連邦兵「まだ抵抗を続けています」
三輪防人「状況が進展せんようなら、MAGIの入手は断念する。一刻も早く反逆者共を抹殺しろ」
連邦兵「はっ!」
塞臥「三輪…赤い奴を発見したぞ」
〔カーソル、アスカを指定〕
塞臥「どうやら動けんようだ。操り人形がただの人形に成り下がったな」
三輪防人「構わん、あれは必要ない」
塞臥「フッ…了解した。奴がいたマグネイト・テンへの見せしめにしてやる」(そして、俺は奴らや三輪を倒し…ゼオライマーを手に入れ、冥王となる)(そう…ゼーレやMUなどではなく、この俺が新たな世界を統べる王となるのだ…!)
三輪防人「各機、攻撃開始! 世界の破滅を目論む者共を殲滅するのだ!!」
アスカ(……私……生きてる……?)
〔アスカに爆発〕
アスカ「! あ、あああっ!!」
三輪防人「殺せ! 破壊しろ!!」
〔アスカに爆発〕
アスカ「あくっ! うあああっ!!」
三輪防人「悪魔共を抹殺しろ! 皆殺しにするのだ!!」
〔アスカに爆発〕
アスカ「きゃあああっ!!」
三輪防人「わはははは! 殺せ! 殺せ! 殺せぇっ!!!」
〔アスカに爆発〕
アスカ「イヤ…死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…死ぬの…」
???(…まだ生きてなさい…)
アスカ「死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…」
???(…まだ死んでは駄目よ…)
アスカ「死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…」
???(…死なせないわ…)
アスカ「死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…」
???(…殺さないわ…)
アスカ「死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…」
???(…まだ死なせないわ…)
アスカ「イヤ…死ぬのはイヤ…」
???(一緒に死んでちょうだい…)(…まだ殺さないわ…)
アスカ「死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…死ぬのはイヤ…! 死ぬのはイヤ…!
???(…生きていなさい…)
アスカ「死ぬのは…イヤァァァァァァァァァッ!!
〔アスカに十字の爆発〕
アスカ「………ママ……ここにいたのね…!」
連邦兵「あ、あれは!?」
三輪防人「おおっ! やったか!?」
アスカ「ドおりゃああああああっ!!
〔アスカ、ドラグーンへ隣接〕
[イベント戦闘「アスカvsドラグーン」]
〔敵ユニット撃破〕
アスカ「ママ…ママ! わかったわ、A.T.フィールドの意味!!」「私を守ってくれてる! 私を見てくれてる!!」「ずっと…ずっと一緒だったのね! ママ!!」
三輪防人「ば、馬鹿な!!」
マヤ「EVA弐号機、起動! アスカは無事です! 生きてます!!」
三輪防人「く、くたばり損ないが!! ええい、撃て! 撃てッ!! 奴を破壊しろォッ!!」
アスカ「アンビリカルケーブルがなくったって…!」「こちとらには一万二千枚の特殊装甲と! A.T.フィールドがあるんだからッ!!」「負けてらんないのよォォッ! あんた達にィィィィィィッ!!
<戦闘開始>

<塞臥HP60%以下or塞臥以外の敵全滅or6PP・敵増援1出現>

三輪防人「こ、こんな馬鹿な! ド、ドラグーン隊が…!!」
塞臥「全滅か…!」
三輪防人「ええい、撤退だ! 一時撤退する!!」
〔敵ユニット離脱〕
【戦闘マップ3終了】

【シナリオデモ4開始】

キール「…忌むべき存在のEVA…またも我らの妨げとなるか」「やはり、毒は同じ毒を以て制すべきだな」
【シナリオデモ4終了】

【戦闘マップ4開始】

[イベントデモ「エヴァ量産機 登場」]
〔敵ユニット出現〕
アスカ「EVAシリーズ…完成していたの?
冬月「S2機関搭載型を9体全機投入とは…大げさ過ぎるな…!」「まさか、ここで起こすつもりか!?」
〔通信を入れる音〕
ミサト「…アスカ…アスカ、応答して」
アスカ「ミサト…! 無事だったの!? 今、どこにいるのよ!?」
ミサト「それより、よく聞いて。EVAシリーズは必ず殲滅するのよ。シンジ君もすぐにあげるわ。頑張って」
〔通信を切る音〕
アスカ「…必ず殲滅、ね。ミサトも病み上がりに軽く言ってくれちゃって…」「内部電源が切れるまで3分半…それで9つ。一匹につき、20秒しかないじゃない」「バカシンジやマグネイト・テンはアテに出来ないし…やるしかないわね…!」

<EVA量産機撃破(1回目)>
アスカ「erst!」

<EVA量産機撃破(2回目)>
アスカ「zweit!」

<EVA量産機撃破(3回目)>
アスカ「dritt!」

<EVA量産機撃破(4回目)>
アスカ「viert!」

<EVA量産機撃破(5回目)>
アスカ「funft!」

<EVA量産機撃破(6回目)>
アスカ「sechst!」

<EVA量産機撃破(7回目)>
アスカ「siebent!」

<EVA量産機撃破(8回目)>
アスカ「acht!」

≪EVA量産機が残り1機≫
<アスカvsEVA量産機>

アスカ「これで! ラストォォォォォォォォオ!!

<EVA量産機撃破(9回目)・味方援軍1&敵増援2出現>
アスカ「はあっ…はっ…はあっ…! neunt…!!」
マヤ「EVAシリーズ、全機活動停止…!」
マコト「お…終わったのか…!?」
〔エラー音〕
マヤ「こ、これは!?」
【戦闘マップ4終了】

【シナリオデモ5開始】

ミサト「シンジ君…ここよ」
シンジ「………」
〔走る足音〕
連邦兵「目標を発見! 射殺する!!」
ミサト「!?」
〔銃声〕
ミサト「あぐっ!!」
シンジ「ミサトさん!?」
ミサト「く…うっ!」
〔銃声〕
連邦兵「ぐああっ!!」
〔人の倒れる音〕
シンジ「…ミ…ミサトさん…」
ミサト「大丈夫……大したこと…ないわ。これで…時間…稼げるわね」「初号機までのエレベーターも生きてる…いけるわね」
シンジ「!」
ミサト「いい? シンジ君…ここから先はもうあなた一人よ。全て一人で決めなさい。誰の助けもなく」
シンジ「…僕は…駄目だ…駄目なんですよ」「人を傷つけてまで、殺してまでEVAに乗るなんて…そんな資格ないんだ」
ミサト「………」
シンジ「…僕はEVAに乗るしかないと思ってた。でも、そんなのごまかしだ」「何もわかってない僕には、EVAに乗る価値もない…」「僕には人のためにできることなんて何にもないんだ…」「カヲル君も殺してしまったんだ…優しさなんて欠片もない、ずるくて臆病なだけだ」「僕は…綾人さんや北斗、銀河…洸…マグネイト・テンのみんなのようにはなれない…」「結局は何も守れない…。だったら、何もしない方がいい…!」
ミサト「同情なんかしないわよ。自分が傷つくのがイヤだったら、何もせずに死になさい」
シンジ「………」
ミサト「…自分が嫌いなのね…。だから、人も傷つける…」「自分が傷つくより、人を傷つけた方が、心が痛いことを知っているから…」「でも、どんな想いが待っていても、それはあなたが自分一人で決めたことだわ」「価値のあることなのよ、シンジ君。あなた自身のことなのよ」「ごまかさずに自分に出来ることを考え…償いは自分でやりなさい」
シンジ「…ミサトさんだって他人のくせに! 何にもわかってないくせにっ!!
ミサト「他人だからってどうだってぇのよ!!
シンジ「!!」
ミサト「あんた、このままやめるつもり!?」「今、ここで何もしなかったら…私、許さないからね…! 一生、あんたを許さないからね…!
シンジ「………」
ミサト「今の自分が絶対じゃないわ…! 後で間違いに気づき、後悔する。私はその繰り返しだった…」「ぬか喜びと自己嫌悪を重ねるだけ。でも、その度に前に進めた気がする…
シンジ「………」
ミサト「いい? シンジ君…もう一度EVAに乗ってケリをつけなさい。EVAに乗っていた自分に…」「何のためにここに来たのか、何のためにここにいるのか…今の自分の答えを見つけなさい」「そして…ケリをつけたら必ず戻ってくるのよ…」「…約束よ
シンジ「…………うん
ミサト「いってらっしゃい
シンジ「……!」
ミサト「大人のキスよ…帰って来たら、続きをしましょう…
〔シャッターの閉じる音〕
ミサト「……くぅっ…う……!」「…こんなことなら……ベガや遙の言う通り、個室カーペットを替えときゃよかった…」「…ねぇ…加持君……。私、これで良かったわよね…?」
〔走る足音〕
連邦兵「ターゲットを発見。直ちに処分する」
ミサト「これで……退場、か……」
連邦兵「フン、反逆者にかける情けはない」
???(月臣)「…笑止なり」
連邦兵「な!? 誰だ!?」
???(月臣)「お前達と同じ……犬だ」
〔殴打音〕
連邦兵「ぐはっ…!!」
〔人の倒れる音〕
ミサト「だ…誰…? 加持君……?」
月臣「………」
【シナリオデモ5終了】

【戦闘マップ5開始】

〔戦闘マップ4から継続〕
〔敵ユニット出現〕

アスカ「!!?」
〔EVA量産機、アスカへ攻撃〕
[イベント戦闘「アスカvsEVA量産機」]
アスカ「ぎゃああああああああああ!!」
マヤ「アスカッ!!」
アスカ「ああああっ! ひああああっ! あああぁぁぁあっ!!」
マヤ「エ、EVA弐号機が……ッ!!」
〔敵ユニット出現〕
マヤ「何、あれ…!? 倒したはずのEVAシリーズが…!!」
マコト「そ、そんな馬鹿な…!!」
マヤ「EVAシリーズ…活動再開…!!」
〔EVA量産機群、アスカへ隣接〕
シゲル「ト、トドメを刺すつもりか!?」
〔アスカに爆発〕
マヤ「ああっ!!」
〔アスカに爆発〕
マヤ「う、ううっ!!」
マコト「どうした!?」
マヤ「もう見れません! 見たくありません!!」
マコト「こ、これが…に、弐号機!?」
〔アスカに爆発〕
アスカ「あ…あああ…うぅうううぅ…!「ううっ…こ、ころして……」「殺してやる…殺してやる…」「こ、殺してやる…殺してやる…殺してやる…殺してやる…殺してやる…」
マコト「ぼ、暴走か…!?」
アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる!」
マヤ「やめて…! アスカ、もうやめてぇっ!」
アスカ「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる…!!」
マコト「だ、駄目だ…!! このままじゃ、アスカが!!」
EVA量産機「グゥゥゥ…」
???(ロム)「待てぃッ!!」
EVA量産機「!?」
[イベンドデモ「ロム・ストール登場」]
ロム「優勢と劣勢には翼があり、常に戦う者の間を飛び交っている…」「例え、絶望の淵に追われても、勝負は一瞬で状況を変える…」「人、それを回天という!

ロム「天よ地よ、火よ水よッ!! 我に力を与えたまえッ!!」「パァァァァァァァル・フォォォォォォォウメイションッ!!」
〔味方ユニット出現〕
シゲル「あ、あれはっ!!」
〔ボソンジャンプ〕
〔味方戦艦出現〕

ハーリー「ボソンアウト、完了! ギリギリで間に合ったみたいですっ!」
ルリ「ええ。エンジンの修理を急いでくれたセイヤさんのおかげですね」
〔味方ユニット出現〕
マコト「マグネイト・テン…!!」
アスカ「あ、あんた達…どうして…!?」
ケーン「へッ、どうしてもこうしてもあるか」「前にも言ったろう? こういう時は素直に俺達を頼れってな」
アスカ「!!」
タップ「それに、囚われのお姫様を助けるのは…」
ライト「ああ、我ら三銃士の務めってね」
アスカ「バ、バカ…! あ…あんた達、バカばっかりよ…っ!」
ミナト「あら…何だか懐かしいフレーズね、ルリルリ?」
ルリ「あれはもうお終いです」
ミナト「え?」
ルリ「…私もバカですから」
ミナト「ふふっ…そうかもね」
アムロ「艦長、状況が状況だ。後追いで綾人達の所へ向かっているブライト達も気になる。急いだ方がいい」
ルリ「はい。皆さん、直ちに出撃して下さい」
〈出撃準備〉
ケーン「俺の仲間を痛めつけてくれたんだ…カバ焼き程度で済むと思うんじゃねえぞ! このウナギ野郎ッ!!」
EVA量産機「グゥゥゥ…!」
サブロウタ「やれやれ、ウナギ…ねェ」
銀河「ヘヘッ、ケーンさんらしいや」
サブロウタ「そんじゃま、とりあえず役者がそろったことだし…大逆転劇の上演といきますか!」
甲児「待てよ、まだ役者はいるみてえだぜ?」
〔轟音〕
〔画面、振動〕

マヤ「こ、この反応は!?」
マコト「しょ、初号機か!!」
[イベントデモ「ネルフ壊滅 エヴァ初号機覚醒」]
〔味方ユニット出現〕
シンジ「………」
アスカ「シ、シンジ…!」
シンジ「…僕は……」「僕はもう逃げない」「僕が何のためにここにいるのか…その答えを自分で見つけるために…!」
アスカ「あ、あんた…!」
ドモン「フッ…シンジの奴、少し見ぬ間に成長したようだな」
ロム「ああ…男の顔になった」
シンジ「でも、僕は…僕はすぐにアスカを助けることが…」
ロム「…迷いは誰の心の中にもある。だが、そこで立ち止まるか、前に進むかで事は大きく違ってくる」「そして、シンジ…君は前に進むことを選んだのだろう?」
シンジ「は、はい」
ドモン「なら、遅れた分を取り戻せばいい。…お前や俺達自身の力でな」
シンジ「わかりました、ドモンさん…!」
冬月(…予想外の役者の登場は彼らで終わりではなかったか…)(いや…役者ではなく、シナリオのつじつまを合わせる存在…)(まさに彼らこそが機械仕掛けの神…デウス・エクス・マキナ)(果たして、我々はどのような終幕を迎えるのだ…?)
ルリ「全機へ。速やかにアスカさんの弐号機を救出し、EVAシリーズを殲滅して下さい」
ロム「了解! みんな、いよいよ大詰めだぞ!」
竜馬「ああ! そのために俺達は帰ってきた!!」
デューク「そして、僕達は守るべきものを守る!!」
ケーン「行くぞぉっ!! みんなで世界の終わりを止めるんだ!!」

<EVA量産機撃破>
EVA量産機「……」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ5終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マヤ「EVAシリーズ、全機活動を停止しました!」
マコト「ま、また再生するんじゃないだろうな…?」
シゲル「マグネイト・テンの総攻撃を受けたんだ、もう無理だと思うが…」
マコト「まだわからんぜ? 奴らの残骸はまだ地上に転がってるんだ」
冬月「…本部内に侵入した敵部隊は?」
マコト「すでに撤退を開始しています。ここの占拠をあきらめたんでしょうか?」
冬月「…老人達がこの程度で引き下がるとは思えん。引き続き、警戒態勢を維持しろ」
マコト「了解!」
冬月「外の様子はどうだ?」
シゲル「依然、各地でMUと戦闘中…連邦軍各部隊は劣勢のようですが、詳細は不明です!」
冬月「危機的状況であることに変わりはないか。TERRAのT・Jバスターの状態は?」
シゲル「回線が混乱しているため、こちらでは把握できません!」
冬月(切り札は伏せられたままか。ゼーレのシナリオは最後で書き直しを余儀なくされたが…)(MUとバーベムのそれはどうなっている…?)(そして、碇…我々のシナリオは……)

ゲンドウ「…流れは我らの方に傾きつつある。急ごう、レイ」
レイ「………」
???(リツコ)「……お待ちしておりましたわ」
〔銃を構える音〕
ゲンドウ「………」
リツコ「ごめんなさい。先程、MAGIにプロテクトをかけた時…あなたに黙ってプログラムを変えさせてもらいました」
ゲンドウ「………」
レイ「………」
リツコ「…EVAシリーズが活動を停止した今、ゼーレが進める多元世界補完計画は完全なものにはなりません」
ゲンドウ「あの計画の指針となった死海文書は、元から不完全な物だった。だから、当然の結果だ」
リツコ「しかし、計画を成功させるため、アダムよりエヴァが造られたはず」「なのに、結果はご覧の通り。あなたは…いえ、碇ユイさんは最初からそうなると予想していたのでしょう?」
ゲンドウ「………」
リツコ「だから、彼女はEVA初号機の中へ残った。…シンジ君達の未来のために」「そして、あなたは彼女がこの世から消えたことをきっかけとし…」「死海文書の記述を基にした人類補完計画をゼーレへ提唱。老人達もそれを承認した」「そうして、かつて人が経験した死と再生の儀式はさらに歪んだ形で始められ…」「ごまかしが効かない事態にまで陥ってしまった」
ゲンドウ「そうだ。今度こそ補完を遂行しなければ、全てが死へと至る」
リツコ「今度こそ…?いえ、それは違うはずですわ」「仮に計画が存在しなくても、世界は必ず崩壊の時を迎え、再生する…」「それが法則であり、真理。ただ、あなた達はそれを黙って受け入れるつもりがなかった」「本来なら、神ともいうべき存在が行うことを人の手で…」「その神の紛い物を造り出してまで強引に進めようとした」「そうやって、永遠に繰り返される世界の死と新生から逃れようと考え…」「崩壊の先にある新しい世界を自分達の目で確かめようとした」「そう、あなた達は『結果』を…補完、または調律が導き出す『結果』を知りたかっただけなのよ」
ゲンドウ「…それは君も同じだろう?」
リツコ「いえ…私はもう結果など、どうでもいい…」「ただ、自分の意思で終わらせたいだけ」「人類補完計画の陰で、あなたがやろうとしていたことを認めたくないだけ」
ゲンドウ「………」
リツコ「あなたは…あなたの本当の目的は………」
レイ「………」
リツコ「…娘からの最後の頼み…。MAGI…いえ、母さん…一緒に死んでちょうだい」
〔プログラムの動作音〕
リツコ「………」「自爆装置が作動しない? 何故…!?」
〔エラー音〕
リツコ「カスパーが裏切った!? 母さんは娘より自分の男を選ぶのね…!」
ゲンドウ「赤木リツコ君」
〔銃を構える音〕
リツコ「!」
ゲンドウ「本当に…………」
リツコ「…嘘つき」
〔銃声〕
レイ「………」
ゲンドウ「…アダムはすでに私と共にある。ユイと再び会うには、これしかない」「アダムとリリス…禁じられた融合だけが調律に干渉できる唯一の方法…」
レイ「………」
ゲンドウ「間もなく、オリン…いや、イシュトリ・イン・ヨリョトルによってこの世界へ死と新生の歌声が響く…」
レイ「………」
ゲンドウ「時間がない。A.T.フィールドがお前の形を保てなくなる…」「始めるぞ、レイ。A.T.フィールドを…心の壁を解き放て」「欠けた心の補完…。不要な身体を捨て、全ての魂を今、一つに」「そしてユイの許へ行こう…」
レイ「………」
【シナリオエンドデモ終了】


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