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No.22A
百舌と隼

【シナリオデモ開始】
アースクレイドル内部
バン「援軍を寄こせだと?」
アーチボルド「ええ……。この間の汚名を返上しようと思いましてね」
バン「標的は……ハガネか」
アーチボルド「まあ、そんな所です」
バン「今、そちらへ戦力を送る余裕はない」
アーチボルド「これは手厳しい。1機だけでいいんですが」
バン「何……?」
アーチボルド「こちらへ送っていただきたいのはビルトファルケン……」「パイロットはブロンゾ27……ゼオラ・シュバイツァーでお願いします」
バン「……」

アースクレイドル内部
イーグレット「……まもなく、ラピエサージュがロールアウトする。アウルム1の方はどうだ?」
アギラ「新型のゲイム・システムに対応させるため、調整しておる所じゃ」
イーグレット「俺の子供達用に開発した強力な物だ。奴に使いこなせるか?」
アギラ「フン……アウルム1はプロトタイプの実験体じゃ。昔からあのシステムに慣れておる」「それより、お前の方はどうなんじゃ? あやつらはいつ目覚める?」
イーグレット「それも、もうまもなくだ。機体の方も用意してある」
アギラ「ほう……量産型のヒュッケバインMk-IIに細工をしておったようじゃが」
イーグレット「マシンセルのおかげで芯ぐらいにしかならなかったが、イレギュラーもまた研究の成果だ」
アギラ「またマシンセルか。レモン・ブロウニングからの技術提供があったとは言え……」「あれはまだ完全ではないのじゃろう?」
イーグレット「ああ。機能を最大限に発揮するには、メイガス・ゲボによる制御が必要だ」「しかし、現状のままでも機動兵器レベルの自己修復は可能だ」
アギラ「……ワシが言った通り、ラピエサージュにマシンセルなど組み込んでおらぬだろうな?」
イーグレット「心配するな。現状でマシンセルを搭載している機体はW15のスレードゲルミルと……」「俺の子供達用のベルゲルミルだけだ」
〔扉の開閉音〕
クエルボ「……セトメ博士、司令部の方からゼオラとファルケンの出撃要請が来ております」
アギーハ「ブロンゾ27を? もしや、ブロンゾ28と戦わせるつもりかえ?」
クエルボ「そこまでは聞いておりませんが……」
アギラ「まあいい。前回も特に問題はなかったからのう。ブロンゾ27に出撃準備をさせろ」
クエルボ「……わかりました」
〔扉の開閉音〕
イーグレット「……28号は健在のようだな。俺が見込んだ通りだ」
アギラ「身体はともかく、運が強いだけじゃ」
イーグレット「運の強さか……。フフフ、それは機能として俺達が組み込めるものではないからな」
アギラ(フン……こやつの子供など、ロクなものにならぬわ)(あやつをベースにしている以上はな……)

ノイエDC戦艦艦橋
アーチボルド「……久しぶりですね、ゼオラ君。遠路はるばるようこそ」
ゼオラ「はっ。ところで、ユウキ少尉とリルカーラ少尉はどちらに?」
アーチボルド「ああ……あの二人はちょっとワケありでね。今はお休み中です」
ゼオラ「そうですか……。それで、私の任務とは?」
アーチボルド「今、僕達が追っているハガネ……それに単機で仕掛けて欲しいんです」
ゼオラ「わ、私一人でですか?」
アーチボルド「ああ、最初は顔見せ程度でいいんですよ。つまり、陽動です」「出来れば、あのふざけた人形に乗った二人……」「いえ、アラド君を誘き出していただきたいですね」
ゼオラ「アラドを……?」
アーチボルド「ええ。君とファルケンが出れば、彼は追ってくるでしょうから」
ゼオラ「……」
アーチボルド「……君とアラド君の仲が良かったことは知ってますよ」「でも、ご存じの通り彼は敵に寝返ってしまいました。ですから……」
ゼオラ「仲がいい……? 寝返る……?」
アーチボルド「?」
ゼオラ「アーチボルド少佐、アラド・バランガは私の敵です。仲間を連れ去った憎むべき敵です」「あの男を倒すことにためらいなどありません」
アーチボルド「本気で言ってるんですか、それ?」
ゼオラ「当然です!」
アーチボルド(……なるほど、そう調整されたと言うことですか)
ゼオラ「少佐、今回の任務には全力を尽くさせていただきます」
アーチボルド「結構。じゃあ、頼みますよ……ブロンゾ27」

ハガネ艦橋
エイタ「……別働隊からの報告です。やはり、シロガネを発見することは出来なかったそうです」
テツヤ「そうか」
エイタ「敵は……あれを自分達で使うつもりで……」
テツヤ「……ああ、おそらくな。総司令部もこれ以上シロガネの捜索をする気はないだろう……」
ダイテツ「……」
〔通信音〕
エイタ「ん? これは……」
ダイテツ「どうした?」
エイタ「本艦に輸送機が接近中です。所属はアビアノ……こちらへの着艦を希望しています」
ダイテツ「よし、許可する」

ハガネ格納庫
マリオン「いきなり押し掛けてきてすみませんわね」
ラーダ「いえ……」
イルム「それより、積み荷は何です? もしかして、ビルガー?」
マリオン「ええ、ようやく満足のいく形に仕上がりましたわ」
イルム「結局、右腕には何が?」
マリオン「それは見てのお楽しみです。ラーダ、ビルガーの立ち上げを手伝って下さいますかしら?」
ラーダ「え? すぐに使うんですか?」
マリオン「もちろんです。こちらも色々と大変だと聞いておりますから」
ラーダ「わかりました」
マリオン「ところで、イルム中尉……パイロットの方は?」
イルム「ああ、今も特訓中ですよ」

ハガネ艦内
アラド「こいつでもらった! 行け、リボルビング・ステェェェク!」
ライ「いい踏み込みだが……こちらの読み通りだ」
〔回避音〕
アラド「か、かわされた!?」
ライ「詰めが甘いぞ、アラド!」
〔ビームの発射音〕
〔爆発音〕

アラド「ま、またやられた!!」
カイ「バカモン! 相手との間合いに気をつけろと何度言ったらわかる!!」
アラド「す、すみません!」
カイ「罰だ! 廊下に立って頭を冷やしてこい!!」
アラド「バ、バケツ付きで?」
カイ「ああ、今度は三つだ!!」
アラド「りょ、了解ッス」
〔扉の開閉音〕
カイ「まったく、あいつは……!」
ライ「……やはり、あの戦い方が身体に染みついているようですね」
カイ「どう思う?」
ライ「接近戦に関しては以前より腕を上げています」「その長所を伸ばす方向でいいと思いますが……現状ではバランスが悪いですね」
カイ「ま、矯正中だからな」
ライ「……彼を見ていると昔のリュウセイを思い出します」
カイ「確かに……あいつも突撃馬鹿だった」
ライ「……今も馬鹿ですが」
カイ「身も蓋もないな」
ライ「しかし、この間のリクセント奪還作戦の時のように、臨機応変な対応が出来るようになっています」「DC戦争中とは違い、今では無理をして奴に合わせる必要もなくなりました」
カイ「……やはり、アラドには相方がいた方がいいということか?」
ライ「ええ。他人と呼吸を合わせることから学ぶ物も多いでしょう」
カイ「……そうだな」(だが……奴のパートナーとなるべき者は……)

ハガネ艦内
シャイン「器用ですのね……頭の上にバケツを乗せて立つなんて」
アラド「あの、王女様……見せ物じゃないんスけど」
アイビス「また怒られたの? カイ少佐に……」
アラド「ご名答ッス」
リュウセイ「模擬戦の相手は誰だったんだ?」
アラド「ライディース少尉のR-2パワードッス」
ラトゥーニ「アラドの機体は?」
アラド「アルトアイゼン……。キョウスケ中尉からもデータをもらってたし……」「接近戦でいただきだって思ったんだけど……」「結果は輪っかでゴツン。あれ、ホントに砲撃戦用?」
リュウセイ「器用だからねえ、あいつ」
シャイン「さすがライディ様でございますわ」
リュウセイ「それに、アルトは扱いが難しいからなぁ」
アラド「さっき思い知ったッス。とてもじゃないけど、キョウスケ中尉みたいには……」
シャイン「でも、頑張って下さいませ。私、応援しちゃったり……あ、いえ、応援致しますわ」
アラド「おれも王女様みたいにラトが相方だといいんだけど……」
ラトゥーニ「それ……ゼオラの役目だと思う……」
アラド「……ああ、わかってる」
アイビス「その子、あなたのパートナーで……確か、今は……」
アラド「ええ……」
アイビス「頑張れ、アラド」
アラド「へ?」
アイビス「その子を助けるのは大変だろうけど……そんな顔してたら、出来ることも失敗しちゃうよ」「ほら……いつもの根拠のない自信を見せてみなよ」「あんたの場合、その方がうまくいくよ、きっと」
アラド「ええ、頑張るッス」
リュウセイ「……そうそう、さっきハガネにビルトビルガーが運ばれてきたらしいぜ」
アラド「え? 本当ッスか!?」
リュウセイ「ああ。セッティングが終わったら、すぐにテストするんじゃねえか?」
アラド「じゃ、じゃあ……」
〔警報〕
リュウセイ「な、何だ!?」
〔扉の開閉音〕
ライ「リュウセイ、出撃命令が出たぞ」
リュウセイ「敵はノイエDCか!?」
ライ「ああ……。それもビルトファルケンだそうだ」
アラド「!!」
ラトゥーニ「まさか……ゼオラが!?」
アラド「こ、こうしちゃいられねえ!」
アイビス「どこへ行くの!?」
アラド「おれ、先に出ます!!」
ライ「待て、ブレードはまだ整備中だぞ!」
アラド「なら、リオンで出ます!!」
〔扉の開閉音〕
リュウセイ「アラド! 待て!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「百舌と隼」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方ユニット出現〕

ゼオラ「……来たわね」
アラド「ゼオラ!!」
ゼオラ「あなたを待っていたわよ、アラド・バランガ」
アラド「それは……おれがラトを連れ去った『敵』だからか?」
ゼオラ「そうよ。あなたを倒せば、あの子も目を覚ます。きっと、私やオウカ姉様の所へ戻ってくるわ」
アラド「そんなわけがあるか! ラトは自分の意志でハガネに乗ってんだぞ!」
ゼオラ「それはあなた達があの子にそう思い込ませているからでしょう!」
アラド「そりゃこっちの台詞だ! お前やオウカ姉さんは、メイガスやアギラばあさんにだまされてんだ!」
ゼオラ「馬鹿なことを言わないで! あなたなんかに私達の絆が……スクールの絆がわかるもんですか!」
アラド「わかるさ! わかるから、お前やオウカ姉さんを助けてえんだ!」
ゼオラ「何ですって……!?」
アラド「おれはこっちに来て気づいたんだ……」「アードラーやアギラばあさんは、おれ達を兵器として利用するために……」「自分の研究のために都合のいいことばかり教え、信じ込ませてきたんだ」
ゼオラ「そんなの嘘よ!」
アラド「じゃあ、おれ達に昔の記憶がねえのは何でだ? 何故、おれ達は番号で呼ばれていたんだ?」
ゼオラ「おれ達、ですって!? ラトから聞き出した情報を自分のことみたいに語らないで!」
アラド(くそ、完全にそう信じ込んでやがる……!)
ゼオラ「……」
アラド「いいか、ゼオラ。アギラばあさんはおれ達のことを人間だと思っちゃいねえ……!」「あいつにとっちゃおれ達は物も同然! ただの実験台やサンプルに過ぎねえんだよ!」
ゼオラ「いい加減なことを言わないで! 母様はそんな人じゃないわ!!」
アラド「な……! こ、このわからず屋!!」
ゼオラ「誰がわからず屋よ!?」
アラド「お前だ! ちったあ頭の方もそのでっけえ胸並に柔らかくしたらどうだ!!」
ゼオラ「ま、また胸のことを言ったわねえっ!!」
アラド(! また、だと!?)(も、もしかして……おれと一緒にいた時の記憶がまだ残ってんのか!?)(だったら、ラーダさんが言ったみてえに昔のあいつを取り戻せる……!?)
ゼオラ「やっぱり、あなただけは許せない……! 必ず私の手で倒す!」
アラド「ふ、ふふふ……」
ゼオラ「何がおかしいのよ!?」
アラド「やれるもんなら、やってみろ。けどな、おれの悪運の強さと身体の頑丈さをなめんじゃねえぞ」
ゼオラ「言ったわね!」
アラド「おれはタダじゃやられねえ! 力ずくでもお前を取り戻してみせる! ファルケンと一緒にな!」
ゼオラ「上等よ! かかってきなさいっ!!」
<戦闘開始>

<アラドvsゼオラ(1回目)>

アラド「くそっ、さすがにはええぜ!」
ゼオラ「リオンでファルケンに追いつけるものですか!」
アラド「くそっ! 撃墜王……じゃねえ、撃墜され王の意地と底力を見せてやるぜ!」

<アラドvsゼオラ(2回目)>
ゼオラ「アラド・バランガ! そんな機体で私とファルケンに勝つことなんて出来ないわよ!」
アラド「勝つつもりなんてねえ!」
ゼオラ「何ですって!?」
アラド「おれはお前との約束を守りてえだけだ!」
ゼオラ「約束!? 何よ、それ!?」
アラド「どうせ言っても、今のお前にゃ猫の耳……じゃねえ、馬の耳に小判だからな!」
ゼオラ「それを言うなら、馬の耳に念仏! 猫に小判よっ!」
アラド「ええい! 後のことはお前を連れ戻してから考えるっ!」

<ゼオラHP90%以下orアラドHP30%以下or5PP・味方援軍1&敵増援1出現>
ゼオラ「くっ! 何でリオンに手こずらなきゃならないのよ!!」
アラド「リオンだって、戦い方次第でやれるさ!」「それに、おれだっていつまでも昔のおれじゃねえ!!」
〔アラドに爆発〕
アラド「ぐああっ!!」
ゼオラ「!」
〔敵ユニット出現〕
アーチボルド「ふむ……。確かに以前と比べて腕は上がっているようですね、アラド君」
アラド「あ、あんたは!?」
ゼオラ「少佐……!」
アーチボルド「上手く獲物を釣れたようですね、ゼオラ君」「あなたが出れば、アラド君とそのお友達……そして、プリンセス・シャインが釣れる」
アラド「な、何!?」
アーチボルド「リクセント公国では色々とお世話になりましたね、アラド君……」「いえ、ブロンゾ28」
アラド「!!」「お……おれを……!」
アーチボルド「おや、何か気に障りましたか?」
アラド「おれをその名で呼ぶんじゃねえぇぇっ!!」
〔アラド、精神コマンド「熱血」使用〕
〔アラド、アーチボルドへ接近〕
〔アーチボルド、回避〕

アラド「かわされた!?」
アーチボルド「ふふふ、怒りで我を忘れましたか。若いですねえ……アラド君」「それに、この僕に勝てるとお思いで?」
アラド「!!」
[イベント戦闘「アーチボルドvsアラド」]
アーチボルド「ふふふ、無謀にも程がありますよ!」
アラド「うああああっ!!」

〔アラドに爆発〕
アラド「つ、翼がやられた!?」
アーチボルド「ふふふ、ひと思いには殺しませんよ。他の獲物を狩り出すためにもねえ」
アラド「う、うああっ!!」
〔アラドに爆発〕
〔アラド、上へ移動〕

アラド「ぐあっ!!」
アーチボルド「さあ、楽しいダンスの始まりです!」
〔アラドに爆発〕
〔アラド、下へ移動〕

アラド「うあうっ!!」
ゼオラ「……!」
アーチボルド「ふふふ……はははは!」
〔アラドに爆発〕
〔アラド、右へ移動〕

アーチボルド「あ~っははははは! この感覚、たまりませんねぇぇ!!」
〔アラドに爆発〕
〔アラド、下へ移動〕

アーチボルド「格別、格別です! 無抵抗の人間を相手にするのは! やはり、格別ぅ!!」
〔アラドに爆発〕
〔アラド、行動済み〕
〔アラド、着地〕

ゼオラ「……」(何なの……? この気持ち……)(あいつは敵……。私の敵……なのに……)(どうして痛むの……? 私の心が……?)
〔カーソル、アラドを指定〕
アーチボルド「ふ~う……これで気持ちが幾分か晴れましたよ」
〔カーソル、アラドを指定〕
アーチボルド「おや、アラド君……もう終わりですか。どうやら、僕の見込み違いだったようですね」
ゼオラ「……」
アーチボルド「では、ゼオラ君。最後の念押しは君の手で」
ゼオラ「……」
アーチボルド「どうしたのです? それがあなたの任務でしょう?」
ゼオラ「……はい……」
アーチボルド「さあ、トドメを」(あなたのパートナーが二度と立ち上がれないようにね)
ゼオラ「ターゲット・ロック……」
〔アラドに精神コマンド「狙撃」のエフェクト〕
〔味方ユニット出現〕

ラトゥーニ「ゼオラ、駄目!!」
ゼオラ「! ラト!?」
アーチボルド「あの機体は……!」
〔味方ユニット出現〕
シャイン「よくもラトのお友達を! 許しませんわ!」
アーチボルド「ふふふ……待っていましたよ、プリンセス」
シャイン「!?」
アーチボルド「あなたのような子供にコケにされたままでは、僕の沽券に関わりますのでね」「ここで屈辱を晴らさせていただきます」
シャイン「勝手に言ってなさいませ!」
アイビス「アラドは!? あの子は大丈夫なの!?」
リュウセイ「アラド! 返事をしろ! アラド!!」
〔カーソル、アラドを指定〕
リュウセイ「ま、まさか、あいつ……!?」
ラトゥーニ「アラドは大丈夫……」
リュウセイ「え!?」
ラトゥーニ「あの子は絶対に諦めない。ゼオラを助けるまでは絶対に」「だって、それがアラドだもの」
アイビス「だったら……!」「あたしがフォワードをやる! リュウセイはバックスを!」
リュウセイ「おう! ラトゥーニ、王女さん! ビルガーを頼むぜ!!」
シャイン「わかりましたわ!」
アイビス「アステリオン、BFモード! フル・ブースト!!」
〔アイビス、アーチボルドへ隣接〕
〔アーチボルドに爆発〕

アーチボルド「くうっ!?」
〔アイビス、後退〕
〔リュウセイ、前進〕
〔リュウセイ、変形〕

リュウセイ「R-1必殺! フルマックスファイヤーッ!!」
〔敵3機に爆発〕
アーチボルド「何がマックスファイヤーですか。ただの乱れ撃ちじゃ……」
リュウセイ「二人共、今だ!!」
〔ラトゥーニ、アラドへ隣接〕
〔ラトゥーニ、着地〕
〔シャイン、アラドへ隣接〕
〔シャイン、着地〕
〔ビルトビルガー、アラドへ隣接〕

ゼオラ「!!」
シャイン「エネルギーフィールド、出力最大!」「ラトゥーニ、ビルガーをアラドに渡して下さいませ!」
ラトゥーニ「はい!」
アーチボルド「何をする気か知りませんが、これまでです。全機、攻撃開始!」
〔シャインの隣の地点に爆発〕
シャイン「くっ! これでもガードは固かったりするんですから!」
ゼオラ「あ、あの機体、バリアを張ってるの!?」
アーチボルド「いちいちシャクに触る人形ですね。集中攻撃を!」
〔シャインに爆発〕
シャイン「きゃああっ!!」
リュウセイ「お、王女さん!!」
〔リュウセイ、シャインへ隣接〕
アイビス「あの子達をやらせてなるか!」
〔アイビス、リュウセイへ隣接〕
〔リュウセイ&アイビスに爆発〕

リュウセイ「くああっ! ね、念動フィールド、全開っ!!」
アイビス「うううっ!」
シャイン「ラ、ラトゥーニ! 早くなさいませ!」
ラトゥーニ「アラド! 目を覚まして、アラド!」
アラド「う、うう……! ラ、ラト……?」
ラトゥーニ「早くビルガーに乗って!」
アラド「え!? ビルガー!?」
ラトゥーニ「早くっ!!」
アラド「あ、ああ!!」
〔カーソル、リオンFからビルトビルガーへ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

アラド「こ、こいつ、温まってる……! ラドム博士がセッティングしてくれたのか!?」「そ、それに新武器……!? ガトリング砲にメタルソード、接近戦用の爪……いや、大バサミ!?」「な、何だこりゃ!? 出たトコ勝負の仕様じゃねえか!」
ゼオラ「あ、あの機体……こっちにデータがある!」「け、形状が違うけど……あれがファルケンと対の!?」
アラド「こ、こうなったら……!」「こうなったら、ぶっつけ本番! 出たトコ勝負でやったらぁぁっ!!」
〔アラド、精神コマンド「気迫」使用〕
アラド「うおおお! 飛べぇっ! ビルトビルガーッ!!」
〔アラド、浮上〕
アーチボルド「!?」
アラド「アーチボルド・グリムズ!!」
〔アラド、アーチボルドへ接近〕
アーチボルド「正面から!? わざわざ的になるつもりですか!」
アラド「アルト譲りの突進力! あんたに見せてやるぜぇぇっ!!」
〔アラド、アーチボルドへ隣接〕
[イベント戦闘「アラドvsアーチボルド」]
アラド「さっきの借りを返す!」「行くぜ、アーチボルド!!」「うおおおっ!!」「スタッグビートルッ! クラッシャァァァァッ!!」
アーチボルド「くうっ! やってくれますね、アラド君!」

リュウセイ「あ、あいつ! やりやがった!」
ゼオラ「あ、あの子にあんなことが出来るなんて……!」(! 私……今、何を!?)(まるでアラド・バランガを昔から知ってたみたいに……!?)
アーチボルド「くっ……! 文字通り、爪を隠していたと言うわけですか?」
アラド「う、うわっ! コ、コントロールが!?」
アイビス「アラド!?」
アーチボルド「……でも、詰めの方は甘かったみたいですねえ」「重ね重ねふざけた真似をした罰です。死になさい」
アラド「!!」
〔アーチボルドに爆発〕
アーチボルド「なっ!? どこから!?」
〔味方ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕

ライ「……」
アーチボルド「!!」
〔ビームの発射音〕
〔アーチボルドに爆発〕
〔ビームの発射音〕
〔アーチボルドに爆発〕

アーチボルド「く、くふっ……! あの距離から……!」
ライ「……足が遅い分、射程距離で稼ぐしかないのでな」
アーチボルド「ライディース君……!」
ライ「だが、貴様への狙いは外さん」
アーチボルド「ふっ……ふふふ、真打ち登場と言うわけですか」
ライ「それはアラドとビルガーだ。貴様の相手は俺がする」
アーチボルド「なるほど、ゼオラ君を取り戻すつもりですか。……でも、無駄ですよ?」
ライ「それを決めるのはお前ではない」
アーチボルド「いいでしょう、お相手をして差し上げます!」
ダイテツ「PT部隊、出撃せよ!」
〈出撃準備〉
〔シャイン、浮上〕
〔ラトゥーニ、浮上〕

ラトゥーニ「アラド……!」
アラド「わかってる! ゼオラは必ず取り戻す!」「みんなが持ってきてくれたこのビルトビルガーでな!」
ゼオラ「それはこっちの台詞よ! あなたを倒し、ラトを連れて帰るわ!」
ラトゥーニ「私はあなた達の所へは行かない……」
ゼオラ「あなたの意思は関係ない! これは母様の命令よ! あなたは私達の所へ帰るべきなの!」
ラトゥーニ「ゼオラ……!」
ゼオラ「それに、私達ノイエDCには正義がある!」「インスペクターから地球を守れるのは私達しかいない! だからラト、あなたも……」
ラトゥーニ「嫌。私は行かない。私は自分の意思でハガネのみんなと一緒にいるもの」
ゼオラ「……!」「わ……わかったわ! こうなったら、あなたを倒してでも連れて帰るっ!!」
ラトゥーニ「!!」
リュウセイ「な、何だって!?」
イルム「おいおい、それじゃ本末転倒でしょうが」
レオナ「あの子、思考が混乱しているの……!?」
ラーダ「ええ……強い暗示や記憶操作を受けているせいだわ」
リュウセイ「ふざけやがって! そんなのはもうたくさんだぜ!」
ラーダ(クエルボ……それがあなたの選んだ道だと言うの……!?)
カイ「アラド、彼女はお前達に任せるぞ」
アラド「は、はいっ!」
カイ「ラトゥーニ、ファルケンと一緒に彼女を取り戻せ。いいな?」
ラトゥーニ「はい……!」
カイ「よし! 各機、攻撃を開始しろ!」

<ライvsアーチボルド>
ライ「アーチボルド・グリムズ……貴様を逃がしはせん。ここで決着をつける!」
アーチボルド「望む所です。ここで君を倒し、汚名を返上させてもらいますよ!」

<レオナvsアーチボルド>
レオナ「カトライア様の仇、ここで討たせてもらうわ!」
アーチボルド「いえいえ、あなたも彼女と同じ所へ送って差し上げますよ!」

<ラトゥーニvsアーチボルド>
アーチボルド「安心して下さい。あなたを倒した後、プリンセスも同じ所へお送り致しますから」
ラトゥーニ「そんなことはさせない……私がいる限り……!」

<ラトゥーニvsゼオラ>
ゼオラ「ラト! 私と一緒に母様や姉様の所へ戻るのよ!」
ラトゥーニ「あなたこそ、私達の所へ来て。そうすれば、真実がわかるから……!」

<アラドvsアーチボルド>
アーチボルド「そんな物に乗ったところで僕には勝てませんよ?」
アラド「うるせえ! おれの邪魔をするな!」「用があるのはあんたじゃない! ゼオラなんだ!!」

<シャインvsアーチボルド>
アーチボルド「プリンセス・シャイン……あなただけは許しませんよ!」
シャイン「それはこっちの台詞でございますわ!」

<アーチボルド撃破>
アーチボルド「こ……こんな! こんな馬鹿な!!」
ライ「終わりだ、アーチボルド!」
アーチボルド「こ、この僕が……! この僕がこんな所で死ぬわけがありません!」「この僕がこんな所で!! うわあああっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
ライ「……」
リュウセイ「やったのか、ライ!?」
ライ「……だといいがな」

<ゼオラHP30%以下・勝利条件達成>
ゼオラ「! ド、ドライブ・バインダーが!!」
アラド「ゼオラッ!!」
〔アラド、ゼオラへ隣接〕
ゼオラ「し、しまった!!」
アラド「ゼオラ! おれやラトと一緒に来るんだ!!」
ゼオラ「ふざけないで! 誰がっ!!」
〔銃声〕
〔アラドに爆発〕

アラド「ぐううっ!!」
イルム「アラド!」
ゼオラ「放して! 放しなさいよ!!」
〔銃声×2〕
〔アラドに爆発〕

アラド「は、放すかっ!! ここで放したら、お前はっ!!」「お前は本当におれのこと忘れちまうだろ!!」
ゼオラ「忘れる……? 忘れる!?」
〔精神感応音〕
ゼオラ「つっ! あああっ!!」
アラド「ゼオラ!?」
ゼオラ「い、嫌っ!!」
アラド「!?」
ゼオラ「忘れたくない! 忘れたくない! 忘れたくないっ!!」
アラド「ゼ、ゼオラ!?」
ゼオラ「だから、やめて!!」「お願いです! セトメ博士、やめて下さい!」
ラトゥーニ「!!」
ゼオラ「お願いだから……!! お願いだから、やめてぇぇっ!!」
アラド「お、お前……!!」
ゼオラ「ううっ! あああぁあっ!!」
〔ゼオラ、マップ端へ移動〕
アラド「ゼ、ゼオラ! 行くな、ゼオラーーッ!!」
〔敵ユニット離脱〕
ラトゥーニ「……そんな」
アラド「く、くそ……! くそぉぉっ!!」「アギラ……アギラ・セトメ!! てめえ、よくもゼオラを……!!」「よくもゼオラをぉぉぉっ!!」
ラトゥーニ「……」
ラーダ(……アラド……)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ブリーフィングルーム
ラーダ「やはり、あの子……ゼオラは暗示系の記憶操作を受けているようね……」
ラトゥーニ「ええ……」
アイビス「……アラドは? あの子は……大丈夫なの……?」
〔扉の開閉音〕
アラド「おれは大丈夫ッスよ」
アイビス「アラド……!」
アラド「心配しないで下さい、アイビスさん」
アイビス「本当に……? 無理してないか……?」
アラド「ええ。確かにゼオラがああなったのはショックだったけど……」「あいつ、おれのことを完全に忘れちまったわけじゃないってわかりましたから」
ラトゥーニ「で、でも……セトメ博士が……」
アラド「ラト……おれ、あいつを信じるよ」「セトメ博士に何をされようが……おれのことを忘れたりはしないって」
ラトゥーニ「……」
アラド「あいつ、頑固だから……きっとおれのことも忘れやしないさ」「そして……おれはあいつを取り戻してみせる。おれのもう一人の相棒……」「ビルトビルガーでな」

ハガネ格納庫
レオナ「ライディース……アーチボルド・グリムズは……」
ライ「奴はエルピス事件の後、行方をくらませ……死んだとさえ噂されていた男だ」
レオナ「……」
ライ「あれでカタがついたとは思えん……」「この手で……確実に奴の息の根を止めるまでは」
レオナ「ライディース……」
ライ「わかっている。この先の戦いで……奴に囚われ、己を見失うような真似はしない」「もう二度とはな」
〔扉の開閉音〕
レオナ「……」
シャイン「あの……」
レオナ「何でしょう? シャイン王女」
シャイン「ライディ様があのアーチボルド・グリムズを追われている理由……」「それはもしかして……ライディ様の義姉上と関係が……」
レオナ「……ご存じなのですか? カトライア様のことを……」
シャイン「はい……。お墓参りをさせていただいたこともあります……」
レオナ)「……」「……カトライア様はエルピス事件で亡くなられたのです」
シャイン「エルピス事件……コロニー独立を目的とした急進派によるテロ事件ですわね……」「一説によれば、地球側が仕組んだと……」
レオナ「ええ……そして、あのテロを実行したのがアーチボルド・グリムズ……」
シャイン「そうでございますか……。それでライディ様は……」
レオナ「……」
シャイン「あの……カトライア様はどのようなお方だったのでしょうか」
レオナ「……お優しい方でした……」「地球からコロニーへ……ブランシュタイン家へ嫁がれ、色々ご苦労なさっていましたが……」「いつも穏やかで……私やライディースにも良くして下さいました……」
シャイン「……」
レオナ「カトライア様は私達の……ブランシュタイン一族の心の支えだったのです……」
シャイン「……」(やっぱり、ライディ様は……今もカトライア様のことを……)

ハガネ艦内
マリオン「ビルガーの戦闘データ……私の予想以上でしたわ」「普段はともかく、土壇場に強いようですわね、彼」
ツグミ「私も……彼の長所だと思います」
マリオン「もっとも、土壇場まで追い込まれないと力が発揮できないようでは……」「命がいくつあっても足りませんわよ?」
カイ「……おっしゃる通りですな」
ツグミ「でも、シミュレーターで訓練を積んでいたとは言え……」「高機動モードまで使いこなした点は評価すべきです」
マリオン「そうですわね」
カイ「では?」
マリオン「ええ。予定通り、彼にビルガーを預けます」
カイ「了解です」
マリオン「では、私はタカクラチーフと一緒にビルガーの整備作業に立ち会いますので……」
〔扉の開閉音〕
イルム「……少佐が見込んだ甲斐がありましたね」
カイ「なに、まだアラドには教えねばならんことが山ほどある」「それに……自分のパートナーを取り戻さんことにはな」
イルム「ま、あいつならそれもやってのけるでしょうよ」
カイ「ああ、俺もそう思う」

ノイエDC戦艦艦橋
アーチボルド「……やれやれ、ようやく戻ってこられましたよ」
NDC艦長「少佐、よくご無事で……」
アーチボルド「商売上、死んだフリをするのは得意だったのでね」「でも、もう彼らを倒す手段を選んではいられないようですね……」「艦長、ジブラルタルは連邦軍に封鎖されたままですか?」
NDC艦長「……ええ」
アーチボルド「なら、途中まで空路を使うしかありませんか……」
NDC艦長「アースクレイドルへ帰還されるのですか?」
アーチボルド「いえ……極東地区へ。蚩尤塚の宝物を取りに行きます」「そろそろLTR機構の方々が、超機人を掘り出している頃ですからね……」
【シナリオエンドデモ終了】


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