TOP PAGEへ

No.29
疾風、そして流星の如く

【シナリオデモ開始】
シロガネ艦橋
ヴィンデル「……レモン、システムXNの修復にはあとどれぐらいかかる?」
レモン「2日ぐらいね。……これから、どうするの?」
ヴィンデル「計画通り、ノイエDCから離れ……次の段階へ移る」
レモン「じゃ、いよいよ本命と接触するってわけね」
ヴィンデル「そうだ。奴らの力と技術を手に入れれば、我らの理想はまた一歩実現に近づく」
レモン「ローズの嬢ちゃんは上手く話を通してくれているかしら?」
ヴィンデル「連中はこちら側の技術に興味を持っている。話に乗らぬはずがあるまい」「そして、オペレーション・プランタジネットが予定通りに行けば……」
レモン「こっちを利用せざるを得なくなる、ってことね。……ノイエDCの方は大丈夫なの?」
ヴィンデル「ローズからの報告では、オペレーション・プランタジネットへの参加が決定されたそうだ」
レモン「それじゃ、バン大佐はしばらく忙しくなるわね」
ヴィンデル「あの男のことだ……ノイエDCの正当性を証明するため、自ら作戦に参加するだろう」「そして……」
レモン「檜舞台からご退場願う、と」
ヴィンデル「ああ。上手く行けば、そこにハガネやヒリュウ改……そしてヘリオスがいるかも知れん」
レモン「そうね……危ない橋だけど」
ヴィンデル「私は楽しくて仕方がない。……この感覚……闘争だよ」「そして、そこから生み出される混沌こそが我々の望むものだ」
レモン「あなたが、でしょ?」
ヴィンデル「言ったはずだ。我々の望むもの、だ」

ノイエDC戦艦艦橋
アーチボルド「……なるほど。そういう仕組みですか」
ミツコ「……ええ」
アーチボルド「まったく……あなたはとんでもないお人ですねえ」
ミツコ「うふふ、褒め言葉として受け取っておきますわ。……それで、ご返答は?」
アーチボルド「いいでしょう。今まで通り、ご協力します」「諸々の失態のおかげで、ノイエDCでの立場が危うくなってきましたのでね……」
ミツコ「では、頑張っていただくしかありませんわね」
アーチボルド「ごもっとも。じゃあ、僕の役目はご指示通りと言うことで」
ミツコ「ええ、お願い致しますわ」
〔通信音〕
アーチボルド(ふふふ……これで面白くなってきましたね)
〔扉の開閉音〕
ユウキ「…アーチボルド少佐」
アーチボルド「おや、どうしました? まだお茶の時間ではありませんよ」
ユウキ「……我々ノイエDCが連邦軍の作戦に参加するとう話は本当なのですか?」
アーチボルド「おや、耳が早いですね。……事実ですよ」
ユウキ「……」
アーチボルド「不服ですか?」
ユウキ「インスペクターを確実に撃退するには、やむを得ないことだと判断します」「しかし、今の連邦軍と共同戦線を展開しても……」
アーチボルド「だから、僕達が手伝ってあげるんですよ」「それに、連邦の方も色々と上の体制が変わったみたいですからねえ」
ユウキ(体制が変わっただと……?)
アーチボルド「バン大佐もその気ですし……カーラ君にとってもいいんじゃないですか?」「これからは地球人同士で戦わずに済むかも知れませんしねえ」
ユウキ「……」
アーチボルド「それは君も同じ……。倒すべき相手は地球の侵略を目論む異星人なんでしょう?」
ユウキ「……少佐はどうなのです?」
アーチボルド「もちろん、僕も地球の平和を守るために全力を尽くして戦いますよ」
ユウキ「……」
アーチボルド「ユウキ君、君とは色々ありましたが……」「これからは心機一転、よろしくお願いしますよ」
ユウキ(こいつ、何を企んでいる……?)

伊豆基地司令室
ケネス「……以上が、新たなオペレーション・プランタジネットの内容だ」
レフィーナ「……」
ダイテツ「……」
ケネス「言うまでもなく、これは総司令部の決定事項である」「テスラ・ライヒ研究所の奪還、そして最終フェイズへの参加という貴様らの任務に変わりはないが……」「くれぐれも戦う相手を間違えるなよ」
レフィーナ「……わかっております」
ダイテツ「ケネス少将、最後に聞きたいことがある」
ケネス「司令と呼ばんか、馬鹿者が」
ダイテツ「ネケス少将、レイカーはどうなったのだ?」
ケネス「……心配するな。レイカーとサカエ達には休暇を取ってもらっている」「もっとも……今後、軍内で日の目を見ることはないだろうがな」
ダイテツ(やはり……人質も同然か)
ケネス「では、貴様らの健闘を期待している。以上だ」
ダイテツ「……了解」

ハガネ艦内
ラミア「……私に話とは何でしょう? ギリアム少佐」
ギリアム「君に確認したいことがある。システムXN……リュケイオスのことだ」
ラミア「……」
ギリアム「ヴィンデル・マウザーが搭乗していた特機……」
ラミア「ツヴァイザーゲインです」
ギリアム「そのツヴァイザーゲインが搭載しているシステムXNは、アギュイエウス……」「転移フィールドを展開し、システムごと空間・次元転移を行うタイプのものだ」
ラミア「はい」
ギリアム「では、もう一つのリュケイオス……あれはどうなったのだ?」
ラミア「……リュケイオスはEOTであるアギュイエウスを解析して造られたもの……」
ギリアム「……」
ラミア「そのため、装置そのものが大型化し、自身の転移は不可能……」「ただし、一度に多くの物体を転移させる能力はアギュイエウス以上でした」
ギリアム「そう……そして、リュケイオスはまだ向こう側に残っている可能性が高い」
ラミア「……」「シャドウミラー隊の転移はリュケイオスで行われました」
ギリアム「2000機近くの機体を短時間で転移させるためか?」
ラミア「はい。最初に転移を行ったのは、私達Wシリーズ……」「次にヴィンデル様がアギュイエウスと共に……」「そして、アクセル隊長とレモン様が後詰めに回られたのです」
ギリアム「……」
ラミア「作戦では、リュケイオスに自爆装置が仕掛けられ……」「最後の者が転移を行った後、爆発するようになっていました」「そして、シャドウミラー以外の転移者が現れていないということは……」
ギリアム「リュケイオスは確実に消滅したと?」
ラミア「はい」
ギリアム「そうか……」
ラミア「……」「……ギリアム少佐、一つ質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
ギリアム「何だ?」
ラミア「何故この部隊の人々は、ああも簡単に私を受け入れてくれたのです?」
ギリアム「……」
ラミア「私は敵だったばかりか……人間ですらないというのに」
ギリアム「有り体に言えば、仲間だからさ」
ラミア「……」
ギリアム「そして……君が人間と変わらない心を持っているからでもある」
ラミア「私が……?」
ギリアム「そうだ。人の心と心の強い結びつきがこの部隊の力の源……」「過去や素性はどうあれ、この星を守るという志を共にする者であれば、彼らは受け入れてくれる」
ラミア「……」(そうやってこの部隊は強くなっていく……)(そして、それは向こう側のベーオウルブスも同じだったのだろうな……)

伊豆基地・ラボ
ケンゾウ「アヤ……私の罪は許されるものではない」「お前とマイを偽り、利用し続けてきた罪……」「それはいかなる責めを受けても、許されるものではないのだ」
アヤ「……もういいんです、お父様」
ケンゾウ「アヤ……お前はまだ私のことを父と?」
アヤ「お父様は……自分のしたことを悔いておられるのでしょう?」
ケンゾウ「……」
アヤ「だから……リュウやクスハ達の自然な覚醒を待ち、戻ってきたマイの記憶操作を行わなかった」「それは……お父様の中に葛藤があったから……」
ケンゾウ「だが、アヤ……私はお前を……お前の記憶を……」
アヤ「……」「お父様の下にいなければ、私はリュウやマイ達と出会えなかった」
ケンゾウ「……」
アヤ「今の私にとって、大切なのは過去ではなく未来……」「私は自分の過去や枷を全て受け入れ、これからも生きていきます」「そして、マイやリュウ、ライ、ヴィレッタ隊長と共に戦います。自分達の未来を手にするために……」

連邦軍伊豆基地
アラド「パターンTBS……?」
マリオン「そう、ツイン・バード・ストライク……」「ビルガーとファルケンの連携攻撃パターンでしてよ」
アラド「連携攻撃……」
マリオン「ええ。キョウスケ中尉のアルトとエクセレン少尉のヴァイスのそれを参考にし、構築したものです」
アラド「……」
マリオン「ビルガーとファルケンはパターンTBSを活用することによって、その真価を発揮するのです」
アラド「で、でも……ファルケンは……」
マリオン「無論、承知しています。パターンTBSを使えるかどうかはあなた次第……」
アラド「……」
マリオン「自信がないのであれば、封印したままにしておきます」
アラド「い、いえっ! 使えるようにして下さい!」
マリオン「……さらにイチバチになりますわよ?」
アラド「望む所ッス! お願いします、ラドム博士!!」
マリオン「ふふ……わかりました。では、その時が来たら、TBSを使えるようにしておきますわ」
〔扉の開閉音〕
キョウスケ「……ラドム博士」
マリオン「珍しいお客ですわね。私に何か?」
キョウスケ「このデータを博士に見ていただきたいのです」
マリオン「……」「アルトの改造プラン……あなたが?」
キョウスケ「ええ」
マリオン「これはまた、どういう風の吹き回しでして?」
キョウスケ「シャドウミラーの特機に比べて、現状のアルトでは当たり負けしてしまう……」「連中と互角……いや、それ以上に戦うため、おれなりに考えた改造案です」
マリオン「……見せて下さるかしら?」
〔通信音〕
マリオン「……」
アラド「な、何だ、これ……? イチバチどころじゃない、イチキューかイチジューだ……!」
キョウスケ「……」
マリオン「なるほど、現状のアルトの短所をカバーするのではなく……長所を伸ばす方向ですのね」「特機並の攻撃力……装甲……突進力……」「でも、これでは重量がかさみ、さらに扱いにくい機体になってしまいますわよ?」
キョウスケ「それは覚悟の上です」
マリオン「……わかりました。私としても、望む所ですわ」「あなたが伊豆へ戻ってくるまでにパーツを作っておきましょう」
キョウスケ「……お願いします」

ハガネ艦長室
ショーン「そうですか、レイカー司令とサカエ副司令は……」
ダイテツ「だが、今はオペレーション・プランタジネットに専念するしかあるまい」「今の上の体制がどうあれ、インスペクターの侵攻を食い止めねばならぬのは事実だからな」
ショーン「……ええ」
ダイテツ「そして、我々の敵はインスペクターだけではない……」「シャドウミラー、アインスト……これからの戦いは何が起きるかわからん」
ショーン「……」
ダイテツ「ショーン……お前とレフィーナ中佐のヒリュウを頼りにさせてもらうぞ」
ショーン「何を今さら。それは私達の方も同じです」「いつぞやの約束、私秘蔵のマッカランを中佐やレイカー司令達に味わっていただくためにも……」「これからの戦い、必ずや勝利を」
ダイテツ「ああ」
〔通信音〕
テツヤ「……艦長、ブリーフィングの時間です。作戦室へおいで下さい」
ダイテツ「うむ、わかった。すぐに行く」

ブリーフィングルーム
カチーナ「何!? ノイエDCと共同戦線を展開するだぁ!?」
テツヤ「……そうだ」
ラッセル「い、いつの間にそんな話が……!」
ショーン「詳しい事情はお教え出来ませんが……」「共通の敵と戦うため、連邦軍とノイエDCの間で一時休戦することになったのです」
カチーナ「そんなんで納得いくか!」
ダイテツ「中尉の気持ちはわかる。だが、北米をインスペクターから確実に取り戻すには……」「ノイエDCとの共闘もやむを得ないことなのだ」
ライ「手勢が増えた方がいいという話はわかりますが、彼らの中にはシャドウミラーがいます」「彼らも、オペレーション・プランタジネットに参加するのですか?」
ショーン「いえ。先方からの報告によれば、彼らは連絡を絶ち……」「現在は行方知れずとのことです」
キョウスケ「それを信用しろと?」
ショーン「するしかありませんな、今の段階では」
ヴィレッタ「ラミア、それについてあなたの意見は?」
ラミア「ヴィンデル様がシロガネで動いておられることから考えても事実だと思います」「ノイエDCに戻るとしても、その時は……」
ヴィンデル「彼らの下につくことはない、と?」
ラミア「はい」
カチーナ「まあいい。あいつらが出てきた時にゃ、異星人と一緒にブッ潰すだけだ」
ダイテツ「……では、テツヤ大尉。作戦の概要説明を」
テツヤ「はっ。こちら側の軍勢は太平洋方面と大西洋方面の大きく二つに分かれる」「そして、太平洋方面は連邦軍が、大西洋方面はノイエDCが中心となって作戦を遂行……」「つまり、北アメリカのインスペクター軍を海側から挟撃するのだ」「また、作戦は5つのフェイズに分かれ……我々は第2と最終フェイズを担当する」「第2フェイズは北アメリカ西部の軍事関連施設の奪還……」「そして、最終フェイズはインスペクターの最大拠点となっているラングレー基地の奪還だ」
エクセレン「東海岸から西海岸……まるで、アメリカ横断何とやらって奴ねぇ」
タスク「でも、大西洋方面の連中に比べたら、俺達の移動距離が多くないッスか?」
カイ「……我々の役目には敵の陽動も含まれているからだろう」
レフィーナ「その通りです。太平洋方面の部隊が先に仕掛け、インスペクター軍を西海岸方面へ陽動……」「その隙を突き、大西洋方面の部隊が東海岸側へ一気に進行するのです」
エクセレン「で、ラングレーでごっつんこ、ってわけね」
タスク「何か損してるような気もするけど……しょうがないッスね」
テツヤ「では、第2フェイズの詳細について説明する」「別部隊がハワイ地区の奪還任務を遂行している間、我々は太平洋を横断……」「アメリカ西海岸を突破し、コロラドまで進行。テスラ研をインスペクターから奪還する」
アイビス(いよいよ、フィリオ少佐達を助ける時が来たんだ……)
テツヤ「それを成功させるためには、西海岸の敵防衛線をいち早く突破することが必要となる」「そこで……西海岸へ接近し次第、先行部隊を出撃させる」「メンバーはアヤ大尉、マサキ、リューネ、そしてアイビスだ」「お前達の役目は敵防衛線の突破……なお、指揮はアヤ大尉に執ってもらう」
アヤ「了解です。……みんな、よろしくお願いね」
リューネ「ああ、こっちこそ」
マサキ「じゃ、一足先にアメリカ西海岸を拝ませてもらうとするか」
ダイテツ「緒戦の結果は以後の戦いを大きく左右する……頼むぞ、お前達」
マサキ「ああ。水先案内は俺達に任せな、おっさん」
ダイテツ「……くれぐれも迷うなよ」
マサキ「うっ……。わ、わかってるって」
レーツェル「……ダイテツ艦長、一つお願いがあるのですが」
ダイテツ「何だ?」
レーツェル「アヤ大尉達の出撃と同じタイミングで……」「私とゼンガーをテスラ研へ先行させていただきたいのです」
アイビス「え……!?」
クスハ「お、お二人だけで……!?」
レーツェル「ああ。我が友との約束もある。それに……」
ゼンガー「我らはある物を受け取らねばならんのだ」
ダイテツ「それはいったい?」
レーツェル「……ビアン・ゾルダーク博士の遺産です」
リューネ「親父の遺産だって!?」
レーツェル「そう、その名はダブルG……我らの新たなる力だ」
リューネ「ダブルG……?」
アイビル「テスラ研にそんな物があったなんて……知らなかったよ……」
クスハ「わ、私も……」
レーツェル「無理もない。私もその存在を知ったのは、つい最近のことだからな」
クスハ「じゃあ、レーツェルさんもどんな機体なのかご存じないんですか?」
レーツェル「ああ、ダブルGという名と特機タイプであること以外はな」
ゼンガー「故に一刻も早く手に入れたい。それに、我らが先に出向けば、ハガネとヒリュウ改の突破口も開ける」
ダイテツ「……良かろう。テスラ研への先行を許可する。ただし、事は慎重にな」
ゼンガー「了解」
レーツェル「では、アイビス……我らは一足先に友の所へ向かわせていただく」
アイビス「はい。あたし達も出来るだけ早くテスラ研へ行きます」
ダイテツ「よし……各員、直ちに持ち場へつけ。定刻となり次第、我らは伊豆を発つ」

???
ミツコ「……ついに始まりましたわね、オペレーション・プランタジネットが」
ニブハル「ええ」
ミツコ「それで、ムブハル補佐官……例の件はどうなりましたの?」
ニブハル「受け入れるとのことです。やはり、決め手はあなたから提供された戦力と……」「システムXNです。彼らにとっても、空間転移装置は貴重なものですからね」
ミツコ(本当は空間転移だけではないのですが…それを教えるわけにはいきませんわね)「……わかりました。早速、ヴィンデル大佐に伝えますわ」
ニブハル「では、後のやり取りは当事者達に任せると言うことで」
ミツコ「はい。私達は高見の見物を致しましょう……」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「疾風、そして流星の如く」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
マサキ「よっしゃ、突破成功! 見えたぜ、アメリカ西海岸!」
シロ「マルとバツのパネルはニャいのかニャ?」
クロ「シロ、クイズじゃニャいんだから」
マサキ「敵機が見当たらねえ……陽動が上手くいってるみてえだな」
アヤ「今、連邦軍がハワイへ攻め込んでいるし……」「ノイエDCの部隊もメキシコの東海岸に到達しているから、こっちは手薄になっているのかも知れないわ」
リューネ「ノイエDCの連中もなかなかやるもんだね」
マサキ「昨日の敵は今日の友、か。どうもスッキリしねえが、今回ばかりはありがてえぜ」
アイビス(スレイ……あんたもこの作戦に参加してるの……?)
リューネ「この調子だったら、ゼンガー少佐達も無事にテスラ研へたどり着けるね」
マサキ「だといいが……」
アヤ「みんな、油断は禁物よ。ここから先は敵地……」
〔サイコドライバー能力発現〕
アヤ「!」「早速来たわ! 0時の方向、距離6000!」
マサキ「何っ!?」
〔敵ユニット出現〕
マサキ「やっぱり、そう上手く事は運ばねえか!」
リューネ「アヤ、ハガネとヒリュウ改はあとどれぐらいで来るの!?」
アヤ「およそ6分後……! それまでにここの突破口を開かなきゃダメよ!」
マサキ「なら、足の速いサイバスターとアステリオンで突っ込むぜ。いいな、アイビス?」
アイビス「りょ、了解!」
マサキ「どうした? 怖気づいたか、流星さんよ?」
アイビス「そんなことない! あたしだってやれる!」
マサキ「上等だ。遅れんなよ」
アイビス(あたしに力があれば、テスラ研を敵に渡すこともなかった……)(あの時の悔しさを思い出すんだ……!)
マサキ「アヤ、どうだ?」
アヤ「わかったわ。二人とも、最短距離の突破口はあの位置よ!」
〔カーソル、目的地点を指定〕
アヤ「今から6分以内にどちらかがあそこまで行って!」
マサキ「ああ、任せな!」
アイビス(やるんだ……! 1分…いや、1秒でも早くフィリオ達を救い出す……!)(そのためにあたしの力でここを突破するんだ!)
マサキ「よ~し……! 風と流星、そのスピードをあいつらに思い知らせてやろうぜ!」
アイビス「了解! あたしとアステリオンなら、必ずやれる!!」
<戦闘開始>

<バレリオンV撃破or4PP・第3軍増援1出現>

アイビス「…行ける! このままなら何とか…!」
アヤ「時間の余裕はあまりないのわ! 早く突破口を……」
〔サイコドライバー能力発現〕
アヤ「!」「まだ来るわ!!」
リューネ「ええっ!?」
シロ「そ、そんニャ!!」
〔敵ユニット出現〕
マサキ「くそっ! 面倒な所に出て来やがって!!」
シロ「こ、これじゃ、間に合わニャいニャ!」
アイビス「シロちゃん! あきらめちゃ駄目だよ!」「あきらめたらそこで全てが終わっちゃう!!」
〔通信音〕
スレイ「……相変わらずの楽観論だな、アイビス」
アイビス「え!?」
〔第3軍ユニット出現〕
アイビス「スレイ……! こんなタイミングで来るなんて!?」
スレイ「ブースト・ドライブ! 駆けろ、カリオン!」
〔スレイ、前進〕
スレイ「ターゲット・マルチロック! ファイヤリングロック・オープン!」
〔スレイ、ミサイル発射〕
〔敵ユニット撃破〕

アヤ「は、速い……!」
マサキ「あいつ、もしかして!?」
スレイ「………」
アイビス「スレイ……まさか……」「あたしを助けてくれたの?」
スレイ「…勘違いするな、アイビス。私の最大の目的はテスラ研の奪還……そのためなら手段は選ばない」
アヤ「だから、私達のアシストをすると?」
スレイ「そうだ。この場合、それが最も効果的な戦略だからな」
アイビス「……ありがとう、スレイ……」
スレイ「お前に礼を言われる筋はない。次に会う時は、また敵同士である事を忘れるなよ」
アイビス「それでもいい……」「あんたがフィリオのことをちゃんと想ってくれてるのが判っただけであたし……嬉しいよ……」
スレイ「………」
マサキ「……話がついたようだな。だったら手伝ってもらうぜ、彗星さんよ」
スレイ「彗星……?」
シロ「ニャんで彗星ニャ?」
マサキ「流星のライバルなら、そんな感じだろ? それに、機体の色も赤だしさ」
シロ「じゃ、赤い彗……」
クロ「それ以上は危ニャいわよ。しかも、あの色……緋色でしょ?」
マサキ「ひいろ……。それもヤバいんじゃねえか?」
クロ「そ……そうかもニャ」
リューネ「何にせよ、マサキにしちゃまともなネーミングだね」
スレイ「彗星か……悪くない呼び名だ」「ならば、流星との違いを見せてやろう!」

<アイビスorマサキが目的地点へ到達・味方援軍1出現>
※※アイビスが到達した場合のセリフ※※
アイビス「やった……やったよ! あたし……出来たんだ!」
スレイ「私のアシストがあったんだ。当然の結果だ」
アイビス「ありがとう、スレイ! あんたはやっぱりナンバー01だよ!」
スレイ「あ……ああ……」
※※マサキが到達した場合のセリフ※※
マサキ「よし、突破口を開いたぞ!!」
スレイ「ふん……やはり流星では無理な任務だったようだな」
アイビス「一番乗りが誰かなんて関係ないよ、スレイ」「あたし達はみんなでこの作戦に参加しているんだからさ」
スレイ「………」

アヤ「みんな、ハガネとヒリュウが来たわ!」
〔味方戦艦出現〕
レフィーナ「各機、出撃して下さい!」
〈出撃準備〉
スレイ「ハガネとヒリュウが来たか…」
クスハ「あ、あのカリオンは……!」
レオナ「スレイ……! スレイ・プレスティではなくて?」
スレイ「……お前達が合流したなら私の助力も必要ないだろう」
レオナ「あなたはまだそんなことを…!」
スレイ「……お前なら私の気持ちがわかると思ったが……感傷だったか」
ツグミ「スレイ、あなた……!」
スレイ「さすがだな、タカクラチーフ。ここまでアイビスを鍛え上げるとは」
グルミ「私のコーチングは些細な事……全てはアイビス個人の努力の結果です」
スレイ「ツグミ、お前はいい調教師になれる。駄馬に駆け足を仕込んだのだからな」
アイビス「スレイ……!」
スレイ「仲良しゴッコは終わりだ!」「次は思い知らせてやる! お前が幾らトレーニングを積もうと私には勝てないことをな!」
ツグミ「待って、スレイ! 一緒にテスラ研を……」
スレイ「兄様にも伝えておけ! ナンバー04などに夢を託しても最初から無駄だということを!」
〔第3軍ユニット離脱〕
アイビス「スレイ……」「あんた……馬鹿だよ……」
ツグミ(気づいて、スレイ……。あなたがナンバー01の地位に固執している限り……)(何度、撃墜されようとアイビスの心はあなたに負けることはないわ……)
ダイテツ「これより本艦とヒリュウ改は現空域を突破し、北アメリカ内陸部へ進行する!」
〔カーソル、目的地点を指定〕
レフィーナ「各機は本艦をハガネが突破口へ到達するまで援護をお願いします!」

<ダイテツorレフィーナが目的地点へ接近・敵増援2出現>
〔警報〕
ユン「新たな敵部隊が急速接近中!」
レフィーナ「各機、迎撃を!」
〔敵ユニット出現〕
マサキ「ヘッ、そんなもんで俺達を止められると思うなよ!」

<ダイテツが目的地点へ到達>
テツヤ「艦長、突破口へ到達しました!」
ダイテツ「全速で現空域より離脱! このままテスラ研へ向かうぞ!」
〔味方戦艦離脱〕

<レフィーナが目的地点へ到達>
ショーン「艦長、本艦は目標ポイントへ到達致しました」
レフィーナ「機関、最大戦速! この空域から離脱します!」
〔味方戦艦離脱〕

<敵全滅orダイテツ&レフィーナが目的地点へ到達・勝利条件達成>
※※敵全滅の時点でまだダイテツが離脱していない場合、セリフ追加※※
〔ダイテツ、目的地点へ移動〕
テツヤ「艦長、突破口へ到達しました!」
ダイテツ「全速で現空域より離脱! このままテスラ研へ向かうぞ!」
〔味方戦艦離脱〕
※※敵全滅の時点でまだレフィーナが離脱していない場合、セリフ追加※※
〔レフィーナ、目的地点へ移動〕
ショーン「艦長、本艦は目標ポイントへ到達致しました」
レフィーナ「機関、最大戦速! この空域から離脱します!」
〔味方戦艦離脱〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ラングレー基地司令室
ヴィガジ「何!? ハワイ地区が奪還されただと!?」
メキボス「ああ。アギーハからの報告によれば、予想以上の戦力だったそうだ」
ヴィガジ「チッ、アギーハめ! 二度ならず三度までも地球人にしてやられるとは!」
シカログ「……」
ヴィガジ「何だシカログ、その顔は!? 俺に言いたいことがあるのか!?」
メキボス「まァ、落ち着け。ヴィガジ」
ヴィガジ「これが落ち着いていられるか! ウェンドロ様に何と報告すればいいのだ!?」
メキボス「しょうがねえだろ。俺達も連邦軍とノイエDCが手を結ぶなんて思っちゃいなかったんだから」
ヴィガジ「ええい! メキボス、ラングレーを任せるぞ! 俺は前線に出る!!」
メキボス「へいへい」(やれやれ……この分じゃ、マジであの連中を使う羽目になりそうだな)
【シナリオエンドデモ終了】


● No28「楽園からの追放者」 へ戻る

● No30「武神装攻ダイゼンガー」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。