TOP PAGEへ

No.34A
熱砂を越えて

【シナリオデモ1開始】
クロガネ格納庫
リュウセイ「ロ、ロブ! お前、どうしてここに!?」
ロバート「シラカワ博士の招集を受けてな。カーク達と一緒に来たんだ」
リュウセイ「もしかして、こっちの状況を何とかするために……?」
リン「……そうだ」
リュウセイ「しゃ、社長!」
イルム「リン……お前も来ていたのか」
リン「以前、お前に言った通りだ。私にはこの手で取り戻さねばならないものがある」
イルム「ああ、わかってるさ」
レオナ「リン社長……お預かりしていたヒュッケバイン008Lをお返しします」
リン「すまないな、レオナ」
ロバート「……リョウト、各機の状況を把握したい。すぐにデータをまとめてくれ」
リョウト「いえ、もうやってあります」
ロバート「え?」
リョウト「実は……今後の勉強のためにいつも整備班の人から機体のデータを回してもらってたんです」
ロバート「ふふ、やるな。それなら、すぐに修理作業に取りかかれるぞ」
リョウト「僕もお手伝いします」
※※ヒュッケバインMk-III・R入手フラグ成立の場合のセリフ※※
ロバート「いや、お前はカークと共にヒュッケバインMK-IIIタイプRのエンジンの交換作業をやってくれ」
リョウト「え……? エンジン交換って……?」
リュウセイ「もしかして、トロニウム・エンジンに!?」
ロバート「ああ、そうだ。俺達が保有していた残り1個のトロニウム……」「本来なら、参式の1号機に搭載する予定だったものを使う」
リン「レオナ、エンジン交換後のタイプRにはお前が乗るんだ」
レオナ「わかりました」
ロバート「……よし、早速作業を開始しよう。時間はあまりないからな」
※※武器入手フラグ成立の場合のセリフ※※
ロバート「それから、俺が開発していたGインパクト・ステークと……」「ネオ・チャクラムシューターの試作品も持ってきた」
リュウセイ「試作品?」
ロバート「ああ。本当は特機用の武器なんだが……」「今の段階じゃ、形状試作も兼ねてPTサイズにしてあるんだ」
リュウセイ「ふ~ん……じゃ、R-1やMk-IIIで使えるな」
ロバート「……よし、早速作業を開始しよう。時間はあまりないからな」
※※共に未成立の場合のセリフ※※
ロバート「ああ、頼む。時間はあまりないからな」


ヒリュウ改医務室
ラーダ「……あなたに投与されていた精神高揚剤は一過性で常習性のないものだったわ」「だから、今後服用しなければ大丈夫……。体質の方はゆっくり時間をかけて改善していきましょう」
ゼオラ「はい……」
ラーダ「……」「……こんな言い方をするのは不本意なのだけど……」「以前はともかく、ここしばらくは記憶操作以外の調整をほとんど受けていなかったようね」
ゼオラ「……」「それは多分……セロ博士のおかげだと思います」
ラーダ「……」
ゼオラ「あの人は……コッホ博士やセトメ博士と違い、色々と私達のためを想って……」「私達に名前を付けてくれたのも、クラスと番号で呼ばれるのが可哀想だからって……」
ラーダ「でも、自分の研究のためにあなた達を利用していることに変わりはないわ」
ゼオラ「……」
ラーダ「いつかは……その報いを受けなければならないのよ。あの人も……私も」
ゼオラ「ラーダさん……」
ラオダ「……ごめんなさい。余計な話をしてしまったわね」「さあ、アラドやラトゥーニ達があなたを待っているわ。早く行ってあげなさい」
ゼオラ「はい……」

ヒリュウ改格納庫
マリオン「……本体の装甲はほぼ取り換え。両腕と両脚は私が持ってきたパーツを付けました」
タスク「な、何スか!? あのデカいステークは……」
マリオン「リボルビング・バンカー。リボルビング・ステークの試作品でしてよ」「大きすぎる上に機体のバランスを著しく損ねてしまうため、お蔵入りしていた物ですわ」
タスク「さては、何も考えずに勢いで作っちまったんでしょ?」
〔殴打音〕
タスク「いてっ!」
マリオン「次は撃ち貫きますわよ?」
タスク「す、すんません」
キョウスケ「ラドム博士、おれが提出したプランと違う所もあるようですが……」
マリオン「どうせやるなら徹底的に、でしてよ」「両肩のクレイモアはベアリング弾の搭載量を増やすため、さらに大型化……」「そして背部にはヴァイスの予備パーツを基にして作ったスタビライザーを追加……」「特別大サービスでテスラ・ドライブも積んでおきましたわ」
タスク「じゃあ、今度のアルトは空を飛べるんスか?」
マリオン「いえ」
タスク「へ!? じゃ、じゃあ、何のために?」
マリオン「バランサーとして使うためですわ」
タスク「つまり、テスラ・ドライブを使わなきゃならないほど機体のバランスが悪いってことッスか?」
マリオン「ええ」
キョウスケ「……」
マリオン「その代わり、突撃力や攻撃力、防御力はアルト以上のものになっています」「これでシャドウミラーの特機にも当たり負けしないはずですわ」
キョウスケ「……わかりました」
タスク「ひえ~……こりゃ、ビルガーとは別の意味で出たトコ勝負の機体だなぁ」
キョウスケ「望む所だ」
タスク「で、博士。新しいアルトの名前は何て言うんスか?」
マリオン「リーゼ……アルトアイゼン・リーゼでしてよ」
キョウスケ「ドイツ語で巨人……なるほどな」(こいつならアクセルと互角に渡り合える)(そして、アルフィミィを倒し、あいつを……)

ブリーフィングルーム
〔扉の開閉音〕
ラトゥーニ「ゼオラ……!」
ゼオラ「ラト……。ごめんなさい、色々心配かけて……」
ラトゥーニ「ううん、いいの……」
シャイン「良かったですわね、ラトゥーニ」
アイビス「アラドも頑張った甲斐があったね」
アラド「ええ……。ゼオラが頑固者で助かったッス」
カーラ「いいの? そんなこと言って。またどやされちゃうよ」
アラド「いけね、いつものクセでつい……」
ゼオラ「……」
アラド「な……何、その顔?」
ゼオラ「私……アラドのこと、覚えていられて良かった……」
アラド「へ!?」
ゼオラ「だって、セトメ博士の暗示が解けても、あなたのことを覚えている保証はなかったもの……」「だから……ちゃんとあなたやラトのことを覚えていられて嬉しいの……」
アラド「そ、そりゃもう、お前の頭の固さときたら、その胸とは大違いで……」
ゼオラ「本当にありがと、アラド……」
アラド「あ、ああ……」(か、かえって怖いんだけど、この反応……)
アイビス「アラド、次はあんた達の姉さんの番だよ」
カーラ「そうそう。ゼオラだって、こうやってこっちに来たんだもの。必ず上手くいくよ」
ゼオラ「はい、リルカーラ少尉……。私達は必ずオウカ姉様を……」
アラド「オウカ姉さんだけじゃない、エクセレン少尉も取り戻さなきゃ」
シャイン「ええ。私達でキョウスケ中尉のお手伝いを致しましょう……」

ヒリュウ改艦橋
※※ゲシュペンストMk-II・S入手フラグ成立の場合、セリフ追加※※
カイ「……補給物資、予備パーツ、及びゲシュペンストMk-II・タイプSの受領が終了しました」
ショーン「タイプS?」
レーツェル「ええ。L5戦役後、ヒュッケバインMk-IIIのタイプRと共に私がリン社長から預かったものです」
ショーン「なるほど……。あなた達教導隊のメンバーにとっては乗り慣れた機体ですな」
カイ「今となっては旧型ですが……強化改造が施されてあり、接近戦で使える物になっています」
ショーン「わかりました」

レーツェル「……ハガネは応急修理を終えた後、私の部下やハミル博士達を乗せ、我々の基地へ向かわせます」
ショーン「では、以後クロガネは我々の部隊で運用するとうことでよろしいのですな?」
レーツェル「ええ。これはレイカー司令のご意向でもあります」
テツヤ「では、クロガネの艦長はあなたが……」
レーツェル「いや、それは遠慮させていただく」
テツヤ「では、誰が艦長を?」
レフィーナ「……テツヤ大尉、あなたです」
テツヤ「は!? 自分がでありますか!?」
レフィーナ「ええ」
テツヤ「し、しかし、自分は……。それに、レーツェルさんには前大戦での艦長職の経験が……」
レーツェル「クロガネの艦長は私一人ではない……ダイテツ中佐もまたあの艦の艦長なのだ」
テツヤ「……!」
レーツェル「君も知っての通り、戦後しばらくの間クロガネはダイテツ中佐の下で運用されていたからな」
テツヤ「……」
レーツェル「それに、私はトロンベと共に戦場を駆けねばならん……」「だから、君があの艦を受け継ぎたまえ。ダイテツ艦長の遺志と共に」
テツヤ「……」
レフィーナ「テツヤ大尉……あなたなら、クロガネの艦長を務められます」
ショーン「そう……スペースノア級の艦長となる時期が早まっただけの話です」
テツヤ「……わかりました。自分がクロガネの指揮を執ります」「ただし、艦長ではなく……艦長代理として」
ショーン「ダイテツ艦長と共にインスペクターやシャドウミラーと戦う……と言うことですか」
テツヤ「……はい」
ショーン「ふ……あなたらしい考えですな」
レフィーナ「では、テツヤ・オノデラ艦長代理……あなたにクロガネをお任せします」
テツヤ「はっ」
レフィーナ「ユン、主要メンバーをブリーフィングルームへ集合させて下さい」「皆にこれからの作戦概要を説明します」
ユン「了解しました」

ブリーフィングルーム
ショーン「……現在に至るまで、アインストは各拠点への転移出現を繰り返し……」「連邦軍、インスペクター、シャドウミラーはそれぞれでアインストと交戦している状態です」
カチーナ「つまり、どいつもこいつも自分の身を守るのに忙しいってことか」
ショーン「ええ。余所にちょっかいを出すのはちと難しいでしょうな」
カチーナ「で、あたしらはこれから何をすりゃあいいんだ?」
ショーン「この混戦状態を逆に利用し、単独行動をとります」
ラッセル「ええっ!?」
タスク「まさか、アインストに紛れてシャドウミラーやインスペクターを攻撃しようってんじゃ……」
ショーン「いい勘をしておられますな。……おめでとう、当たりです」
タスク「う、嬉しくねぇ!」
ツグミ「そんな……! 私達だって、アインストの攻撃を受けることになるんですよ?」
ショーン「そこはまぁ……気合で何とかするということで」
カチーナ「チッ、気楽に言ってくれるぜ!」
ショーン「ですが、空間転移装置を保有しているインスペクターと……」「システムXNを持つシャドウミラーを倒し、アインストの謎を解かなければ……」「今までの戦い……そして今もアインストを阻止するために戦っている同胞達の努力が無駄になりますぞ」
ゼンガー「うむ。この状況下においても今だ地球圏の混乱を目論む者達は、我らの手で討たねばなるまい」
タスク「親分、納得するの早すぎッス!!」
ヴィレッタ「でも、シャドウミラーやインスペクターも無傷とうわけではない……」「そして、私達だけを相手にするわけにもいかない」
アヤ「そこに隙があるとうことですか?」
ヴィレッタ「ああ。そして、私達の部隊は一点突破の作戦行動に長けている……」「オペレーションSRWの最終フェイズを成功させたようにね」
リュウセイ「あの時は味方が援護してくれてたけど、今度はそれがアインストだってのか……」
ライ「しかも、こちらにも攻撃してくる」
ユウキ「だが、ノイエDCや連邦軍が各地のアインストを食い止めているおかげで……」「俺達は敵の中枢へ攻撃を仕掛けることが出来る」
リュウセイ「……そうだな」
カイ「それで、具体的な作戦行動はどのような?」
レフィーナ「まず、ヒリュウとクロガネの2隊に分け……」「ヒリュウは宇宙に上がり、インスペクターのプラントになっているホワイトスターを奪還します」
テツヤ「そして、クロガネはアースクレイドルへ向かい……」「内部にいると思われるシャドウミラー隊を叩く」
レフィーナ「なお、ヒリュウ隊のメンバーは……」「カイ少佐、ギリアム少佐、キョウスケ中尉、ブルックリン少尉、クスハ少尉、ラミア……」「イルム中尉、リン社長、カチーナ中尉、ラッセル少尉、リョウト少尉、リオ少尉……」「マサキ、リューネ、アイビス、タカクラチーフです」
テツヤ「クロガネ隊のメンバーは以下の通りだ」「ゼンガー少佐、レーツェルさん、ヴィレッタ大尉、アヤ大尉、リュウセイ少尉、ライ少尉、マイ……」「ユウキ少尉、リルカーラ少尉、ラトゥーニ少尉、シャイン王女、ラーダ……」「タスク少尉、レオナ少尉、アラド曹長、ゼオラ曹長だ」
プレイヤー選択
「アースクレイドルへ行く」
「宇宙へ行く」

≪「アースクレイドルへ行く」を選択≫

レフィーナ「では、各員の健闘を祈ります」

≪「宇宙へ行く」を選択≫
(→ No34B「激震の宇宙へ」 へ進む)

クロガネ艦橋
〔扉の開閉音〕
テツヤ「……」
エイタ「テツヤ大尉……」
テツヤ「エイタ……身体の具合はどうだ?」
エイタ「何とかこの席に座れるぐらいには回復しました」
テツヤ「そうか」
エイタ「大尉は……やはり、あの席にはお座りにならないんですね」
テツヤ「ああ。あそこにはダイテツ中佐が座っておられる……そんな気がする」
エイタ「ええ……」
テツヤ「エイタ、これからも俺のサポートを頼むぞ」
エイタ「はい。テツヤ大尉……いえ、艦長代理」
テツヤ「よし……針路変更、本艦はこれよりアースクレイドルへ向かう!」

???
オウカ「う、うう……う……」「うう……ラトだけでなく……ゼオラも……私の下から……」「私の下から去ってしまった……」「何故……何故なの……? どうしてあの子達は……」「それに……アラド・バランガ……あの男が言っていた本物の記憶とは何……?」「彼は……いったい……?」
〔精神感応音〕
オウカ「くあっ!!」
アギラ「余計なことを考えるでない、アウルム1……」
オウカ「か、母様……!」
アギラ「お前に嘘偽りを教え、精神の動揺を誘う……それがあの連中のやり方じゃ」
オウカ「し、しかし、ゼオラは……あの子が取り戻した記憶とは……?」
アギラ「……」
オウカ「あの子や……ラトは……私の記憶が調整されていると……」
〔精神感応音〕
オウカ「うああっ!!」
アギラ「余計なことを考えるでない、アウルム1」
オウカ「くうっ……ううう……!」
アギラ「お前はワシの言うことを聞いておればよい。今までも……これからもな」
オウカ「…うう……う……」

アースクレイドル内部
イーグレット「……かなり不安定になってきているな、アウルム1は」
アギラ「うむ。ブロンゾ27のことがショックだったようじゃの」
イーグレット「前にも言ったはずだ。中途半端な記憶や人格を与えるからこういうことになる」
アギラ「……そういう貴様もマシンナリー・チルドレンの制御に問題を残しておるようじゃが?」「とくに3号……スリサズは。ブロンゾ27が記憶を取り戻すきっかけを作ったのは奴じゃぞ」
イーグレット「オリジネイターであるウルズはともかく……」「3号から15号アルギズまでは今後のためのバリエーションでな。故意に揺らぎを持たせてある」
アギラ「今後……? 量産型のことか」
イーグレット「そうだ。彼らはその原型なのだ」(そして……イングシリーズの礎でもある)
アギラ「……いくら高性能でもお前の子供達はWシリーズと同じく、人形に過ぎん」「オリジナルの人間ではない。ただの器じゃ」
イーグレット「フン……あくまでも人間に拘るか。偽の記憶を与えておきながら」
アギラ「言ったはずじゃ。人としての感情や記憶がスペック以上の力を引き出すと」
イーグレット「ふふ、確かにな。ブロンゾ28、ラトゥーニ11、そして特脳研の被験体がそのいい証拠だ」
アギラ「……後はその制御方法じゃ。それが完璧になれば、ワシの実験体はマシンナリー・チルドレンをも凌駕する」
〔扉の開閉音〕
アーチボルド「……その結果は、これからの戦いで出していただくとして……」「とりあえず、アウルム1を何とかしてもらえませんかねぇ」
イーグレット「アーチボルド少佐……外の様子はどうだ?」
アーチボルド「相変わらず、アインストの出迎えに忙しいですよ。なので、少しでも戦力が欲しいんです」「こちらへ回されてきたゼンガー少佐の人形も、メイガスと話をするのに夢中みたいですから」
イーグレット「……」
アーチボルド「それと……いつまでメイガスの門を開けておく気なのです?」「今の所は何とかなっていますが……」「こちらの戦力には限りがあります。このままアインストの襲撃が続けば、まずいことになりますよ」
イーグレット「出来れば、サンプルを手に入れたい。それも上位クラスのアインストのな」
アーチボルド「ほう……。そのためには、こちら側の兵を犠牲にしても良いとおっしゃる」
イーグレット「無論だ」
アーチボルド「それであなたの子供達は出し惜しみですか」
イーグレット「不服があるのか?」
アーチボルド「いえ、別に。ただ、僕は早い所アインストを何とかしたいんですよ」
アギラ「フン、 殊勝なことを言いおって」
アーチボルド「……化け物相手に戦っていても、つまらないんです」「やはり、悲鳴を上げてくれる人間でないとね」
アギラ「……まあいい、アウルム1に関しては何とかする」
イーグレット「それまで保たせろ、アーチボルド少佐」
アーチボルド「わかりました」(やれやれ……当分の間はまた化け物退治ですか)(ハガネやヒリュウ改あたりが遊びに来てくれると嬉しいんですけどねぇ……)

クロガネ艦内
〔扉の開閉音〕
ゼンガー「……そうか、ソフィア・ネート博士は……」
ユウキ「はい。少なくとも、自分はクレイドル内部で彼女を見かけたことはありません」
ゼンガー「……」
レオナ「だけど、あの中にいるのは確実なのでしょう?」
ユウキ「おそらくな。だが、クレイドル側の責任者はイーグレット・フェフ博士だった……」「バン大佐もネート博士には会っていないと思われる」
ゼンガー「……中枢コンピューター、メイガスについては?」
ユウキ「……中央ブロックは立ち入り禁止になっていたため、詳細は不明です」
ゼンガー「やはり、ネート博士のことはクレイドルへ行ってみなければわからんか……」
レーツェル「……ああ」
ライ「……現在のクレイドル内の状況について、推測できることは?」
ユウキ「バン大佐がなくなられた今、クレイドルの指揮を執っているのはおそらくイーグレット・フェフ……」「そして、そこにはアーチボルド・グリムズもいるはずだ」
ライ「……」
レオナ「……」
レーツェル「……」
ユウキ「……失礼を承知でお聞きします。あなた達とアーチボルドの因縁とはいったい……?」「あの男はエルピス事件で何をしたのですか?」
レオナ「ユウキ少尉、それは……」
レーツェル「……いいだろう。少尉も我らと同じく、アーチボルドとの因縁を持つ人物……」「君にも知っておいてもらった方が良かろう」
ユウキ「……」
レーツェル「その前にお茶の用意をしよう。……少し長くなるのでな」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

〔味方ユニット出現済み〕
C統合軍兵「エルザム少佐! テロリストが、第4ドッキングベイに立てこもったそうです!」
エルザム「ドッキングベイだと? エルピスから脱出するつもりか!?」
C統合軍兵「は、はい! しかも、彼らはカトライア様を人質にとって……!!」
エルザム「な……に!?」
〔敵ユニット出現〕
エルザム「!!」
テロリスト「……アーチボルド、セッティングの最終確認が終わった」
アーチボルド「ガスとウイルスの方は?」
テロリスト「問題ない。仕掛けは万全だ」
アーチボルド「結構。じゃあ、おいとましましょうか」
〔通信音〕
エルザム「応答せよ! こちらはコロニー統合軍、エルザム・V・ブランシュタインだ!」
アーチボルド「エルザム? では、あなたが彼女の……」
エルザム「……」
アーチボルド「ふふふ、これは奇遇ですねぇ」
エルザム「確認する! 人質はその機に乗っているのか!?」
アーチボルド「……いえ。あなたの奥様はあそこですよ」
エルザム「!?」
カトライア「……エル……」
エルザム「カトライア……!!」
アーチボルド「僕達にかまうより、早く彼女を助けに行った方がいいですよ」「何せ、彼女と彼女がいるドッキングベイには爆弾が仕掛けてありますからね」
エルザム「!!」
アーチボルド「おっと……こちらに手を出せば、起爆スイッチを押しますよ?」
エルザム「くっ……! 内部からの救助はどうなっている!?」
C統合軍兵「そ、それが……ベイの制御系にウイルスが仕込まれており、隔壁を開けることが出来ず……」「強制開放するとしても、30分はかかるとのことです!」
アーチボルド「そう。その間に僕達は逃げるというわけです」
エルザム「貴様……!」
アーチボルド「ちなみに、ブラフじゃありませんよ。……ほら、この通り」
〔通信音〕
〔カトライアのいる地点に爆発〕

エルザム「カ、カトライアッ!!」
アーチボルド「ああ、大丈夫ですよ。爆発したのは、彼女に仕掛けた爆弾じゃありませんから」
カトライア「う、うう……エル……」
アーチボルド「でも、次は彼女ですからね」
エルザム「お、おのれっ!!」
カトライア「エ、エル……仕掛けられたのは爆弾だけじゃないわ……」「あの人達はエルピスを……コロニーの人達を……!」
エルザム「!?」
アーチボルド「……じゃ、行きましょうか」
テロリスト「ああ、わかった」
〔アーチボルド、後退〕
エルザム「くっ……!!」
アーチボルド「ふふふ、僕達を見逃していただいてありがとうございます」「お礼に彼女を解放致しましょう」
エルザム「……!!」
アーチボルド「……隔壁、全開放」
テロリスト「了解した」
〔扉の開閉音×3〕
テロリスト「開放終了。隔壁はこちらでロック……ベイの強制排除も不可能だ」
アーチボルド「結構。じゃあ、例の仕掛けを」
テロリスト「ああ、わかった」
〔扉の開閉音〕
〔カトライアのいる地点に噴煙〕

エルザム「何だ!?」
C統合軍兵「しょ、少佐! ドッキングベイ内に毒ガスが発生!!」
エルザム「!!」
C統合軍兵「か、隔壁が降りません! ベイの強制排除も不可能です!!」「こ、このままではエルピスの住民が!!」
エルザム「強制排気システムは!?」
C統合軍兵「駄目です! 作動しません!!」
エルザム「なっ……!!」
アーチボルド「ククク……どうです、僕の仕掛けは?」
エルザム「貴様、いったい何のために!?」
アーチボルド「そんなの決まってるじゃありませんか……」「エルピスの住民を皆殺しにするためですよ」
エルザム「……!!」
アーチボルド「それを止めたいですか? ……止めたいでしょうねえ」
エルザム「……」
アーチボルド「なに、阻止手段は簡単ですよ……」「ドッキングベイごとガス発生装置を破壊すればいいんです。今すぐ、ね」
エルザム「……!」
アーチボルド「さあ、早くしないと、毒ガスがコロニー内に広がりますよ?」
エルザム「き、貴様……っ!!」
アーチボルド「ふふふ……密閉されたコロニー内にガスが蔓延したら大変です」「大勢死にますよ、大勢ね。ふふふふ……ふははは……」「あははは! あーっはっはっはっはっは!!」
〔敵ユニット離脱〕
C統合軍兵「エ、エルザム少佐! 毒ガスが第8ブロックまで到達!! そ、阻止できません!!」「このままでは、あと1分で居住区にまで!!」
エルザム「く……ううっ!!」
カトライア「エ、エル……」
エルザム「カ、カトライア!」
カトライア「早く……ドッキングベイを……ベイを破壊して……」
エルザム「な、何……!?」
カトライア「お願い……早く……。でないと……ライやレオナ……トロンベ達が……」「エルピスの人達が……」
エルザム「私に……引き金を引けと言うのか……!?」
カトライア「……どのみち……私はガスで……もう……」
エルザム「……!」
カトライア「お願い……エル……お願いよ……」
エルザム「……」
カトライア「ライディースやレオナ、トロンベ達を……愛しているのなら……」「私を……愛して……いるのなら……」
エルザム「く、ううう……っ!」
カトライア「エ……エル……は……や……く………」
エルザム「う、うう……っ! カ、カトライア……!」「カトライアァァァァァァッ!!」
〔ビームの発射音〕
〔カトライアのいる地点に爆発〕
〔画面、発光〕

【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

クロガネ艦内
レオナ「……」
ライ「……」
ゼンガー「……」
ユウキ「……アーチボルド……許せん……!」
レーツェル「……だが……引き金を引いたのは、紛れもなくこの私……」
ライ「……」
レーツェル「だから、私は……」
ユウキ「……」
レーツェル「……」「ふっ……いい味だな、少尉が淹れてくれた紅茶は」「心にまで……染み渡る」

クロガネ艦橋
エイタ「艦長代理、本艦はまもなくモザンビーク海峡を通過します」
テツヤ「ダルエスサラーム沖まで速度、深度共に現状維持だ」
エイタ「了解」
ヴィレッタ「……とりあえず、ここまでは無事に来られたか」
テツヤ「ああ。キルモール作戦の時と違い、ノイエDCの妨害がないからな」
ヴィレッタ「アインストのおかげ……とは思いたくないわね」
テツヤ「だが、問題はここからだ。俺達はシャドウミラーとアインストを同時に相手にしなければならない」
ヴィレッタ「……クレイドル周辺の状況は?」
エイタ「依然、ノイエDCとアインスト群が交戦を続けているようです」
テツヤ「……」
ヴィレッタ「どう攻めるの?」
テツヤ「タンザニアを迂回し、ビクトリア湖方面から侵入する」
ヴィレッタ「しかし、それでは……」
テツヤ「砂漠の上を進むことになり、敵の標的になりやすいと言いたいんだろう?」
ヴィレッタ「ええ」
テツヤ「だから、この艦にしか出来ない方法でアースクレイドルの周辺地区まで侵入するのさ」
ヴィレッタ「もしや、その方法とは……」
テツヤ「ああ、地中潜行だ」
【シナリオデモ2終了】


サブタイトル
「熱砂を越えて」


【戦闘マップ2開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔アインスト転移〕
〔第3軍ユニット出現〕

一般兵「艦長! 新たなアインストが出現しました!」
NDC艦長「ええい、化け物共め! まったくキリがない!」「クレイドルからの支援はどうなっている!?」
一般兵「そ、それが……他ブロックの敵に対応するため、こちらにはまだ回せないと……!」
NDC艦長「フェフ博士やアーチボルド達は外周の部隊を切り捨てる気か!?」「もう一度アースクレイドルに支援を要請しろ!」
一般兵「りょ、了解!」
〔マップ上に爆発〕
NDC艦長「何だ!?」
一般兵「ち、地中地雷が 爆発したもようです!」
NDC艦長「地中だと!? アインストか!?」
一般兵「い、いえ! 高熱源体、大きさは戦艦クラスです!」
NDC艦長「! ま、まさか!?」
〔味方戦艦出現〕
NDC艦長「ク、クロガネか!!」
テツヤ「艦首回転衝角、超高周波振動ブレード、停止! 艦体を水平に戻せ!」
エイタ「了解!」
テツヤ「先程の爆発による損害は?」
エイタ「Bブロック上甲板、損傷は極めて軽微です!」
ラーダ「……地中に地雷が仕掛けられていたなんて……!」
ゼンガー「以前のアースクレイドルにそんな物はなかったぞ」
レーツェル「おそらく、ノイエDC蜂起前後にシャドウミラーが設置した物だろう」「もしかしたら、彼らの世界には地中からクレイドルを攻撃した者がいたのかも知れん」
ゼンガー「……」
ヴィレッタ「いずれにせよ、ここから先は地上を行くしかなさそうね」
テツヤ「ああ! 各機は直ちに出撃せよ!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
ヴィレッタ「ユウキ少尉、リルカーラ少尉……道案内を頼むわ」
ユウキ「了解。 メイガスの門はあの方角です」
〔カーソル、目標ラインを指定〕
ユウキ「また、クレイドル側は我々の侵入に気づいたはず……」「おそらく、迎撃部隊を出撃させた後、メイガスの門を地中へ潜行させるでしょう」
カーラ「そうなったら、クレイドルの中へちょっとやそっとじゃ入れなくなっちゃうよ」
ヴィレッタ「メイガスの門が地中へ潜るまでの時間は?」
ユウキ「そこまではわかりません。あれは俺達がクレイドルへ行った後、地上に出たままだったので」
ゼンガー「……以前のままの仕様なら、およそ20分だ」
タスク「へ? 親分、何で知ってるんスか?」
ゼンガー「DC戦争中、俺はアースクレイドルにいたことがあるのでな」
タスク(そ、そうか……)
レオナ「では、私達は今から20分以内にメイガスの門へ到達し……内部へ突入しなければならないのですね?」
ゼンガー「ああ」
シャイン「で、でも、アインストもおりますのに……時間内にたどり着けるんですの?」
カーラ「大丈夫、大丈夫。こんだけのメンツがいるからね」
タスク「そうそう、何とかなるって」
レオナ「……別の意味でいいコンビになりそうね、あの二人」
ユウキ「まったくだ」
リュウセイ「何にせよ、目の前にいる奴はシャドウミラーだろうがアインストだろうが、蹴散らしていくしかねえな」
アヤ「ええ。ぐずぐずしていたら、アインストは増えていく一方でしょうし……」「伊豆の時みたいに私達を狙ってくるかも知れないわ」
ラトゥーニ「……メイガスの門での戦闘も計算に入れて、ここの突破にかけられる時間は約8分……」
マイ「……ギリギリだな」
ラトゥーニ「うん。だから、ターゲットは針路上にいる敵だけに絞った方がいい……」
マイ「わかった」
テツヤ「よし……アイアン3より各機へ! 今から8分以内に現エリアを突破する! 各機は本艦を援護せよ!」
<戦闘開始>

<テツヤが目標ラインへ接近・第3軍増援1出現>

〔警報〕
テツヤ「何だ!?」
エイタ「ほ、本艦の周辺に転移反応! アインストです!!」
〔アインスト転移〕
〔第3軍ユニット出現〕

アラド「あ、あいつら、クロガネに!!」
カーラ「取りついて沈める気!?」
〔サイコドライバー能力発現〕
マイ「違う……こちらの足を止める気だ!」
アラド「足を止めるって……何のために!?」
マイ「そこまではわからない……。だけど、私達をアースクレイドルへ行かせるつもりはないみたいだ」
ゼオラ「まさか、アインストはノイエDCやシャドウミラーに力を貸す気なの!?」
ライ「あるいは、向こう側にある何かに興味を持ったか……」
リュウセイ「興味!?」
ライ「ああ、SRXに対してそうであったようにな」
リュウセイ「……」
ゼンガー「とにかく、あのままではクロガネの速度が落ちる! アインストを撃破して進路を確保しろ!」

<敵20機以上撃破・第3軍増援2出現>
〔警報〕
エイタ「艦長代理! 本艦の針路上に新たな転移反応が!!」
〔第3軍ユニット出現〕
テツヤ「ま、まだあれだけの数が!?」
ゼンガー「もう時間がない! 全力で蹴散らすのだ!」

<5PP>
テツヤ「アイアン3より各機へ! タイムリミットまであと4分だ!」

<6PP>
テツヤ「こちらアイアン3! タイムリミットまであと3分!」「本艦の針路上の敵を優先して撃破しろ!」

<7PP>
テツヤ「アイアン3より各機へ! タイムリミットまであと1分30秒だ!」「本艦前方の敵に狙いを絞れ!」

<8PP>
テツヤ「アイアン3より各機へ! タイムリミットまでもう30秒しかない!」「早急に本艦針路上の敵機を排除せよ!!」

<8EP>
エイタ「駄目です! タイムリミットです!」
テツヤ「くうっ! 失敗か……!!」
(→ GAME OVER

<テツヤが目標ラインへ到達・勝利条件達成>
エイタ「目的地点へ到達しました!」
テツヤ「機関、最大戦速! メイガスの門へ突入するぞ!!」
【戦闘マップ2終了】


● No33「会者定離の理」 へ戻る

● No35A「メイガスの門」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。