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No.36A
眠れ、地の底に

【シナリオデモ開始】
アースクレイドル内部
アーチボルド「……僕に用とは何です? もう出なければならないんですが」
アギラ「ラピエサージュとアウルム1の仕上げが終わった。お前の手勢として使うがいい」
アーチボルド「大丈夫なんでしょうね? 可愛い妹や弟の前で改心……なんてお約束の展開は見たくありませんよ」
アギラ「改心? フェフェフェ、改心などしようがないわ」
クエルボ「ま……まさか、セトメ博士……あなた一人でオウカの調整を行っていた理由は……!?」
アギラ「そうじゃ。お前はアレには反対じゃったからのう」
クエルボ「そ、そんな……! では、オウカは……!」
アーチボルド「で、改心しようがないというのはどういうことなんです?」
アギラ「フェフェフェ……ラピエサージュのコックピットの中を見るがいい」
〔通信音〕
オウカ「……」
アーチボルド「……!」
クエルボ「オ、オウカ……!」
オウカ「……」
アギラ「見ての通り、ゲイム・システムに長時間対応できるようにしてある」
アーチボルド「……」
アギラ「そして……量産タイプのWシリーズと同じく、指令コードでお前の意のままに動く」
アーチボルド「なるほど……名実共に人形と化した、と?」
アギラ「そうじゃ。こやつを使い、クロガネの者共を打ち倒せ」
アーチボルド「おや……サンプルを手に入れなくていいんですか?」
アギラ「奴らより、ここの設備とデータの方が重要じゃ」「それらを守るためなら、ワシも奴らと戦うことを辞さぬつもりじゃ」
アーチボルド「……わかりました。じゃあ、アウルム1を使わせていただきますよ」
〔扉の開閉音〕
アギラ「クエルボ、アウルム1のバックアップメモリーをラピエサージュに移しておけ」「万が一の場合の保険ぐらいにはなるじゃろう」
クエルボ「セ、セトメ博士……!」
アギラ「何じゃ、その顔は? アウルム1をああしたことに文句でもあるのかえ?」
クエルボ「……」
アギラ「フン、今さら善人面するでない。お前とて、ブーステッド・チルドレンを自分の研究材料にしておったろうが」
クエルボ「う……!」
アギラ「クエルボよ、実験体には感情移入するなと言っておいたはずじゃ」
クエルボ「し、しかし……あれでは彼女があまりにも……」
アギラ「それとも何か? お前はここで今までの研究を無駄にするつもりかえ?」
クエルボ「そ、それは……」
アギラ「どのみち、アウルム1の身体はそう長く保たん」「どうせなら、最期までワシらの役に立ってもらおうではないか」
クエルボ「………」(もう……手遅れか……)(ならば、僕も覚悟を決めるしかないようだな……)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「眠れ、地の底に」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
エイタ「艦長代理、クレイドルの中央ブロックに進入しました! 前方に敵機多数!」
テツヤ「各機、出撃せよ!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
マイ「中にこんな広い空間があるなんて……!」
ユウキ「ここは機動兵器のプラント兼格納庫だ。そして、あの隔壁の向こうに……」
〔カーソル、中枢ブロックを指定〕
ユウキ「アースクレイドルの中枢、メイガス・ゲボのブロックがある」
シャイン「私、この場所に見覚えがありますわ……!」
マイ「え?」
シャイン「前の戦争の時、私はDCの人達に捕まってここへ連れてこられたの……!」
アーチボルド「……ふふふ、あなたのデータはゲイム・システムの確立に役立ったようですよ、プリンセス」
シャイン「!」
ライ「アーチボルド……!」
アーチボルド「いやいや、しつこいのはアインストだけかと思ってましたが……あなた達のことを忘れてました」
ライ「なら、永遠に忘れさせてやる」
アーチボルド「逆恨みは困りますねえ、ライディース君」「前にも言いましたが、君の義姉上を亡き者にしたのは僕じゃありませんよ」
ライ「……」
アーチボルド「君が復讐すべき相手……君の大切な女性を撃った男はほら、そこに」
レーツェル「……」
アーチボルド「いくらコロニーの住民のためとはえ、自分の妻を手にかけるなんて……僕にはとてもとても」
カーラ「よくもぬけぬけと! だいたいあんた、独身だろ!?」
レオナ「それ以前に、エルピス事件を仕組んだのは他ならぬあなたではなくて!?」
アーチボルド「……僕は反コロニー派の人間から受けた依頼をこなしただけです」「もっとも、依頼主はL5戦役の折りに南極で亡くなられたようですが」
レオナ「南極……!?」
ヴィレッタ「依頼主はカール・シュトレーゼマン……EOT特別審議会の議長か」
アーチボルド「ええ、スペースコロニー独立反対派の中心的人物でもありましたからね」「あの事件はコロニー側の暴走ではなく……地球側が仕組んだものだったのです」「つまり、僕は危険極まりないテロリストの役を演じたんですよ」「コロニーの人間は、自分達の目的を達成するためには毒ガスの使用も厭わず……」「同胞達をも犠牲にする危険な存在だということを世に知らしめたんです」
レーツェル「……」
アーチボルド「まぁ、結果的にはコロニーの独立を阻止させるまでには至りませんでしたがね」「そして、事件の首謀者であるシュトレーゼマンはすでに死亡……」「ですから、エルザム君、ライディース君……君達の復讐は既に果たされているんですよ」
ライ「……」
アーチボルド「いつまでも過去に拘るのはよくないですよ。スクールや特脳研の被験者を見ればわかる通り……」「人間の過去は割と簡単に書き換えられるものですからねえ」
アヤ「黙りなさい! 実験者に被験者の気持ちがわかるものですか!」
アーチボルド「いえいえ、わかりますよ。抵抗できず、成すがままにされる者の気持ちは……」「僕はそういう人達を見るのが大好きなんです。特に自分が当事者だったりする場合はね」
アヤ「なら、今日でそれを終わりにしてあげるわ!」
アーチボルド「いいでしょう、僕もそろそろ君達との縁を切りたいと思っていたところです」「因縁、怨恨、復讐……いつまでもそんな物に引きずられている人達に付き合ってはいられません」「人は過去のみに生きているわけではありませんからねえ」
ライ「貴様に言えることか!」
アーチボルド「それはごもっとも。じゃ、最後の宴を始めましょうか。……全機、攻撃開始」
量産型W「了解」
テツヤ「来るぞ! 全機、迎撃せよ!」
<戦闘開始>

<リュウセイ(SRX搭乗)orライvsアーチボルド(ライノセラス搭乗)>

ライ「今までの所業の報いを受けろ、アーチボルド!」
アーチボルド「義憤心に燃えるのは わかりますがね、君だって僕と同じじゃないですか」
ライ「……!」
アーチボルド「忘れたとは言わせませんよ。ヒュッケバインの暴走事故を……」「あなたは自分の命と引きかえに、多くの命を犠牲にしたんでしょう?」
ライ「……そうだ。俺もお前と同じ業を背負った人間だ」「いずれ、その報いを受ける日が来るだろう」
アーチボルド「僕はごめんですね。そんなことを言い出したら、命がいくつあっても足りませんから」
ライ「だが、貴様という命が存在し続ければ、さらに多くの命が犠牲となる!」「俺はそれを許すわけにはいかない!」

<レーツェルvsアーチボルド(ライノセラス搭乗)>
レーツェル「アーチボルド・グリムズ……再び私の前に姿を現すとはな」
アーチボルド「いえいえ、君の方から来たんじゃないですか」「でも、ライディース君と違って、僕との決着に固執しているわけではなさそうですね」
レーツェル「……」
アーチボルド「君のそういうところ、僕は評価してますよ」「多くの命を助けるため、自分の妻を犠牲にし……なおかつ、復讐に囚われることもない」「どちらかと言えば君は僕と同じ人種ですね」
レーツェル「そうかも知れん。だが、報いを受けるのが早いか、遅いか……その差はある!」

<アーチボルド(ライノセラス搭乗)撃破・敵増援1出現>
カーラ「やったの!?」
ユウキ「いや、まだだ!」
カーラ「え!?」
〔敵ユニット出現〕
カーラ「量産型のアシュセイヴァー……!!」
ユウキ「脱出したか、アーチボルド」
アーチボルド「さすがに二度も死んだフリをするわけにはいきませんからね……」
アーチボルド「本番はここからですよ」
タスク「本番どころか、ここであんたの出番を終わらせてやるぜ!」
アーチボルド「それはどうでしょう。まだこちらには出番待ちの役者が残っているんですよ」
〔敵ユニット出現〕
アラド「ラ、ラピエサージュ! オウカ姉さんかっ!」
オウカ「……」
ラトゥーニ「ね、姉様……!?」
オウカ「……ターゲット……ラトゥーニ11……」
ラトゥーニ「!?」
ゼオラ「ね、姉様……! ラトをその名で呼ぶなんて!」
オウカ「ブロンゾ27……確認」
ゼオラ「!!」
アラド「姉さんの様子が変だぞ!?」
オウカ「ブロンゾ28……確認……。スベテ……撃破スル」
アラド「げ、撃破!? ラトやゼオラもかよ!?」
オウカ「ターゲットハ……全テ……撃破スル」
アラド「ど、どうしちまったんだ、オウカ姉さん!?」
アヤ「まさか、あの状態は……!?」
ラーダ「そう……! 彼女はゲイム・システムに取り込まれてしまっているわ」
シャイン「あ、あの時の私と同じでございますの!?」
ラーダ「いえ、それ以上かも知れません……!」
シャイン「え!?」
ラーダ「以前の彼女はゲイム・システムに対して、ある程度の耐性を持っているようでした」「にも拘わらず、ああなっているのはシステムそのものが強化されている可能性が……」
ゼオラ「そ……そんな!」
アラド「くそっ! それもアギラの仕業かよ!!」
アーチボルド「ええ。セトメ博士はあなた達に見切りをつけたんですよ」「ですから、昔馴染みで仲良く殺し合って下さい」
アラド「冗談じゃねえ! おれ達はアギラの人形じゃねえんだ!」
アーチボルド「いえ、操り人形ですよ。Wシリーズと同じくね」
レーツェル「……自ら操り糸を断ち切った者は、もはや人形ではない」「そして、人間を人形として扱った者はその報いを受けることになる」
アーチボルド「おやおや……あなたもかつては操る側の人間だったでしょう?」
レーツェル「だから、報いを受けたのだ。父も……そして、私も」
アーチボルド「それで僕を怨むと言うのなら、単なる私怨ですねえ」
レーツェル「その通りだ。私にカトライアの仇を討つ資格はない」「あの時、引き金を引いたのは他でもないこの私だからな」
ライ「兄さん……」
レオナ「エルザム様……」
レーツェル「ライ、レオナ。私はエルザム・V・ブランシュタインとしてではなく……」「レーツェル・ファインシュメッカーとして、お前達と共にアーチボルドを討つ」「エルピス事件のような悲劇が二度と起きぬようにな」
ライ「……ああ」
レオナ「わかりました……!」
シャイン「アラド、ラトゥーニ、ゼオラ。今日こそあなた達の姉君を取り戻しなさいませ」「ライディ様達が私を助けてくれたように……姉君をあのシステムから解き放つのです!」
ラトゥーニ「はい……!」
リュウセイ「俺も手伝うぜ、ラトゥーニ」
ラトゥーニ「リュウセイ……!」
リュウセイ「もう終わらせよう、こんなことは」「人を操り、戦わせる……。そんなの、もうたくさんだ……!」
マイ「……私も協力する。お前達の姉の操り糸を切るために……」
ラトゥーニ「ありがとう……リュウセイ、マイ……」
カーラ「アーチボルドのやり方はいい加減嫌気が差してるからね。あたし達も力になるよ」
ユウキ「ああ。ラピエサージュ以外の連中は俺達で引き受ける」
アラド「ユウキ少尉……!」
カーラ「……血はつながらなくても、あの人はあんた達の姉さんなんだろ? まだ間に合う……まだ取り返せるよ」「あたしと違ってね」
ゼオラ「リルカーラ少尉……!」
アーチボルド「ふふふ……ユウキ君、カーラ君。もうすっかり連邦の軍人気取りですか」「部下への示しのためにも、裏切り者はきちんと始末させていただきますよ」
カーラ「よく言うよ! 裏切り者はあんたの方じゃないか!」
アーチボルド「違いますよ。僕は時勢を見極めただけです」「だって、沈み行く船に乗っていたって仕方がないでしょう?」
ユウキ「沈むのはお前達の方だ。このアースクレイドルでな」
アーチボルド「結構。ここであなた達を処刑し、遺体は見せしめのために冷凍保存することにしましょう」「コード発信……全機、攻撃開始」
量産型W「了解」
オウカ「ターゲット……全テ撃破」「ゲイム・システム、起動……シンクロ……」
〔オウカ、精神コマンド「ひらめき」「集中」「必中」使用〕
ラーダ「システムを起動させた!?」「ラトゥーニ、アラド、ゼオラ! 急いでゲイム・システムを破壊するのよ!」
アラド「は、はい!」
オウカ「攻撃……開始……」
ゼオラ「行きます、オウカ姉様……! あなたを助けるために!」
ラトゥーニ「スクールの……そして、セトメ博士の呪縛から解き放つために!」

<ラトゥーニvsオウカ>
ラトゥーニ「オウカ姉様、ゲイムシステムに取り込まれてはダメ!」
オウカ「……ラトゥーニ11……撃破……スル……」
ラトゥーニ「姉様、もうスクールは終わらせなければならないの……!」
オウカ「……スクール……」
ラトゥーニ「生き残った者も私達だけ……また新たな犠牲者を生み出すわけにはいかない!」
オウカ「………」
ラトゥーニ「もう終わりにしなきゃならないの!」「だから、そんなシステムに負けないで! オウカ姉様!」
オウカ「……!」

<アラドvsオウカ>
アラド「今日で終わらせる……! アギラの研究も、スクールも!」
オウカ「……ブロンゾ28……撃破スル……」
アラド「そして、 姉さんの苦しみもな!!」
オウカ「……!」

<ゼオラvsオウカ>
ゼオラ「姉様! オウカ姉様!」
オウカ「ターゲット……ブロンゾ27……」
ゼオラ「違う! 私はゼオラ・シュバイツァーよ!」
オウカ「ブロンゾ27……ターゲット・ロック……」
ゼオラ「くっ……姉様、やっぱり私達の声が聞こえていないの……!?」
オウカ「……」
ゼオラ「でも、諦めない! 必ずあなたを助け出してみせる!」

<アーチボルド(アシュセイバー搭乗)HP80%以下orオウカHP規定値以下>
※※アーチボルド(アシュセイバー搭乗)HP80%以下の場合、セリフ追加※※
〔アーチボルドに爆発〕
アーチボルド「チッ……! 伊達にここまで入り込んできたわけではないようですね」「アウルム1、こちらの援護を!」
〔通信音〕
オウカ「……!」
〔オウカに爆発〕
アラド「ラ、ラピエサージュが!」
※※オウカHP規定値以下の場合のセリフ※※
〔通信音〕
オウカ「……!!」
〔オウカに爆発〕
オウカ「ク……ウウ……!」
アラド「ラピエサージュが止まった!?」

アーチボルド「何をしているのです、アウルム1!」
オウカ「ウウ、ウ……」
アーチボルド「もしや、システムエラーだとでも?」
マイ「あの人……苦しんでる……!」
アラド「!!」
オウカ「ウ、ウウ……」
アーチボルド「ふん、所詮は不良品だとうことですか」「コード再発信、システムチェックを!」
〔精神感応音〕
オウカ「ク……!!」
アーチボルド「敵を全て撃破しなさい。あなたが敵と認識する全ての者を」
オウカ「敵……識別コード……チェック……」
アーチボルド「そう、 あなたの命と引きかえにしてでもね」
オウカ「識別コード……チェック……」
ラトゥーニ「オウカ姉様!」
オウカ「チェック……チェック……チェッ……」
〔システムダウンの音〕
〔オウカに爆発〕

オウカ「!!」
〔オウカ、後退〕
アーチボルド「どこへ行くのです!?」
アラド「ね、姉さん!」
〔オウカに爆発〕
アーチボルド「やれやれ、いよいよ本格的に壊れましたか。ならば、強制コードを……」
ラトゥーニ「させないっ!!」
〔ラトゥーニ、オウカへ接近〕
アーチボルド「それは僕の台詞です。お涙頂戴のドラマなど、見たくはありませんからね」
〔アーチボルド、オウカへ接近〕
〔アーチボルドに爆発〕

アーチボルド「!!」
ライ「貴様の相手は俺達がする」
アーチボルド「チッ……! 君のことを忘れていましたよ、ライディース君」
ライ「同じ台詞を二度言わせる気か?」
アーチボルド「結構。その言葉、そのまま返しますよ」
アラド「ラト! あいつらはおれ達が引き受ける! お前は姉さんを!!」
ラトゥーニ「うん!」

<ラトゥーニがオウカを説得orアーチボルド(アシュセイバー搭乗)HP70%以下・敵増援2出現>
※※アーチボルド(アシュセイバー搭乗)HP70%以下の場合、セリフ追加※※
アーチボルド「くっ……! やはり、アウルム1の強制コードを!」
アラド「ラト、今だ! 行けぇっ!!」
〔ラトゥーニ、オウカへ隣接〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ラトゥーニ「オウカ姉様!」
オウカ「……ウ、ウウ……。識別コード……チェック……チェック……」
ラトゥーニ「ね、姉様……!」
オウカ「コード……チェック……チェック……ウウウ……ウ……」「敵……識ベツ……テキ……シキベツ………」「テキ……敵……テキ… ク、ウウ……ウウウ……」
ラトゥーニ「待ってて、姉様! 今、システムを……!」
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕
〔ラトゥーニ、後退〕

ラトゥーニ「!!」
オウカ「シキベツ……テキ……! ウ、ウウウ……ア、アアア……」
ラトゥーニ「ね、姉様……まだ……!」
オウカ「アアァァ……クゥゥ……!」
ラトゥーニ「苦しいのね、姉様……。私も……そうだった……」「あのスクールでの実験……訓練……手術……」「私達はコッホ博士やセトメ博士達の実験台だった……苦しかった……」
オウカ「ウウゥゥ……」
ラトゥーニ「でも……姉様はそんな私達をいつも励ましてくれていた……」「自分が……一番ひどい処置を受けていたのにも拘わらずに……」「自分が……一番苦しいのに……私達を……」
オウカ「……ウウウ……」
ラトゥーニ「姉様が私達を励ましてくれていたのも……面倒を見てくれていたのも……」「セトメ博士がプログラムしたことなのかも知れない……」「それでも、私達は姉様の励ましが嬉しかった……それが心の支えだった……」
オウカ「ウ、ウウ…………」
ラトゥーニ「私達は……姉様がいたからスクールでの実験に耐えられたの……」「だから……私は姉様を失いたくない……」
オウカ「……ク、ウウ……!」
ラトゥーニ「今度は……私達が姉様を助ける番……! 姉様の苦しみを取り除く番……!」
オウカ「ウ……アアア……!!」
ラトゥーニ「だから、私を受け入れて! そんなシステムに負けないで! オウカ姉様!!」
オウカ「!!」
〔精神感応音〕
オウカ「ウアアアアアア!!」
ラーダ「今よ、ラトゥーニ! ゲイム・システムを壊して!!」
ラトゥーニ「はいっ!」
〔ラトゥーニ、オウカへ隣接〕
〔ラトゥーニに爆発〕
〔画面、振動〕

ラトゥーニ「ああうっ!!」
アラド「ラトッ!!」
〔敵ユニット出現〕
スリサズ「ククク……下らない人形劇はもうたくさんだよ」
アラド「あ、あいつは!!」
アンサズ「君達がここまで来るなんてね……」「セトメ博士の作品に対する評価をもう少し改めた方がいいかも知れないな」
アギラ「フン、心にもないことを言いおって」
アヤ「セトメ博士……!!」
アラド「アギラ! オウカ姉さんに何をした!?」
アギラ「お前達との接触でアウルム1のメモリーに支障が出ておったのでな……強制措置と共に修正を施したのじゃ」
アヤ「あなたは、まだそんなことを!!」
アギラ「当たり前だ。それがワシの仕事じゃからな」「しかし、アウルム1はもう終わっとるのう」
アンサズ「人間ベースの欠陥品など、所詮はそんなものさ」
アギラ「何を言う。奴らなくして、今のお前達は存在せんのじゃぞ?」
スリサズ「黙れ! 僕はあんな奴らなど認めた覚えはない!」「だから、ここで完全に消し去るんだ! 僕達の汚点をな!」
アギラ「ま、その点においてはワシも同感じゃ」「失敗作を処分しておかんと、ワシの沽券に関わるからのう」「じゃが、アウルム1には最後にもう一働きしてもらおう。……強制コード、発信」
〔機体の稼働音〕
アギラ「む……!? もう一度じゃ」
〔機体の稼働音〕
アギラ「何じゃ、アウルム1……本当に終わっておるのか?」
クエルボ「……セトメ博士、私がラピエサージュを再起動させます」
アギラ「何……!?」
クエルボ「あれとアウルム1にはまだ利用価値がありますから」
ラーダ「! クエルボ……!!」
アギラ「アウルム1じゃと? ふん、ようやくお前も認識を改めおったか」
クエルボ「状況が状況ですからね。それに、こんな所で我々の研究を終わらせるわけにはいきませんし」
ラーダ「クエルボ! それがあなたの選んだ道なの!?」「私達のプロジェクトを……いえ、私を裏切ってまで!」
クエルボ「……ラーダ……君がクロガネにいたとはね」
ラーダ「あなた……!!」
クエルボ「……君が言った通り、これが僕の選んだ道さ」
ラーダ「……!!」
クエルボ「僕は……あのプロジェクトでは僕が求めた成果が見られないと思った」「だから……あの時、EOTI機関に行ったんだよ」
ラーダ「その結果がラトゥーニやアラド、ゼオラ達に何をもたらしたのかわかっているの!?」
クエルボ「ああ。でなければ、ノイエDCに行ってまで研究を続けたりはしない」「僕は、僕の研究がどこまで行くか見たかったのさ」
アラド「セロ博士! あんた、本気でそんなことを言ってるのかよ!?」
クエルボ「そうだ、アラド……いや、ブロンゾ28」
アラド「! お、おれをその名前で……!!」
ゼオラ「私達の名は博士が付けてくれたものなのに……!」
クエルボ「今となっては後悔している……実験体である君達に感情移入してしまったことをね……」
ゼオラ「そ、そんな……っ!」
アギラ「フェハハハ、それでいい! それでいいのじゃ、クエルボ!」「奴らは所詮人形! 操り糸が切れ、壊れた人形じゃ! 人間扱いすることなどない!」
アラド「て、てめえぇっ! まだ言うか!!」
ライ「アラド……兄が言った通り、自ら糸を断った者は人形ではない」
アラド「!」
リュウセイ「そうだ……そのことをあの連中にわからせてやろうぜ」
アラド「は、はい!」
スリサズ「ハハハ! 人間ごときが僕達に何を教えると言うんだい!?」
アンサズ「まったくだ。地球を汚染するだけの下等生物から学ぶことなど何もない」
カーラ「あ、あんた達! 人間を何だと思ってんのさ!?」
スリサズ「お前達は本当に愚かだな! 同じ事を何度言わせるつもりだ!?」
アンサズ「……人間など脆弱なタンパク質の塊に過ぎない」「僕達マシンナリー・チルドレンの足下にも及ばない……取るに足らない存在……唾棄すべき下等生物」「そんなモノ達がこの星を存続させることなど出来ない」
タスク「るせえ! ポッと出のお前らにそんなことを言える権利があンのかよ!?」
アンサズ「あるさ。お前達人間がこれまでに招いた事態を思い返すがいい」「互いに争うだけでなく、地球外知的生命体までもこの星に呼び込み……」「災いの種を外宇宙にまで蒔こうとしている」
スリサズ「だから、愚かな人間は新人類たる僕達に管理されて当然。いや、滅ぼされるべき存在なのさ!」
アーチボルド(やれやれ、他人の受け売りをよくもまあベラベラと)
アギラ(フェフめ……つまらんことを人形に吹き込みおって)
アンサズ「……君達人間を消去した後、僕達が地球の新たな主となる」「そして、この星は銀河の中で揺るぎない存在となるのさ」
カーラ「それで他の星を侵略しようって言うの!? インスペクターみたいに!」
アンサズ「違うよ。僕達の役目はあくまで地球の存続……他の星になど興味はない」「領土や富を求め、争いの場を広げていく愚かな君達とはその点が異なるのさ」
レーツェル「……お前達が言う通り、真に人類が愚鈍な存在ならば、我らはここで敗れ去るだろう」
アンサズ「ほう……お前は他の連中と違って、物分かりがいいようだね?」
スリサズ「そうさ! お前達が僕達に勝つなんてあり得ないのさ! そして……」
レーツェル「その続きは我らを屠った後にしていただこう」
スリサズ「何!?」
レーツェル「敗れるためにここまで馬を進めてきたわけではないのでな」
アンサズ「フン……結果が全てと言うことか」
レーツェル「そうだ」
アンサズ「いいだろう……旧人類の粛清は、まずお前達から始めることにするよ」
スリサズ「そして、欠陥品の処分もな!」
アンサズ「さあ、来るがいい……愚かな旧人類よ」「この星の管理者として相応しい者が僕達ということを……」「お前達の命と引きかえに教えてやる!」

<アーチボルド(アシュセイバー搭乗)HP40%以下orアギラorスリサズorアンサスHP50%以下orクエルボHP30%以下orクエルボがオウカへ隣接>
※※アーチボルド(アシュセイバー搭乗)HP40%以下の場合のセリフ※※
アーチボルド「くふっ……! や、やってくれますね……!」
アギラ(口ほどにもない奴め……! じゃが、敵の戦力が侮りがたいのは事実か……!)「クエルボ! さっさとラピエサージュを再起動させんか!」
クエルボ「……!」
〔クエルボ、オウカへ隣接〕
※※アギラHP50%以下の場合のセリフ※※
アギラ「ええい、欠陥品共が調子に乗りおって!」「クエルボ、何をしておる!? 早くラピエサージュを再起動させい!」
クエルボ「……!」
〔クエルボ、オウカへ隣接〕
※※スリサズHP50%以下の場合のセリフ※※
スリサズ「チッ! 人間共め、調子に乗るなよ!」
アギラ(口ほどにもない奴め……! じゃが、敵の戦力が侮りがたいのは事実か……!)「クエルボ! さっさとラピエサージュを再起動させんか!」
クエルボ「……!」
〔クエルボ、オウカへ隣接〕
※※アンサズHP50%以下の場合のセリフ※※
スリサズ「チッ! 人間共め、調子に乗るなよ!」
アギラ(口ほどにもない奴め……! じゃが、敵の戦力が侮りがたいのは事実か……!)「クエルボ! さっさとラピエサージュを再起動させんか!」
クエルボ「……!」
〔クエルボ、オウカへ隣接〕
※※クエルボHP30%以下の場合のセリフ※※
クエルボ「うぐっ……! まだ僕は死ぬわけにはいかない……!」
〔クエルボ、オウカへ隣接〕
※※クエルボがオウカへ隣接の場合のセリフ※※
クエルボ「よし、取りついた……!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ゼオラ「!!」
ラーダ「クエルボ!!」
クエルボ「システムチェック……! 強制再起動プログラム、ロード……!」
ラトゥーニ「う、うう……」
クエルボ「メモリーバックアップ、ロード……!」
ラトゥーニ「セ、セロ博士!?」
クエルボ「動くんだ、オウカ……! 君はまだ……!」
ラーダ「クエルボ、やめて!!」
クエルボ「動け、オウカ!」
〔機体の稼働音〕
〔オウカ、浮上〕

オウカ「………」
ラトゥーニ「ね、姉様!!」
アギラ「おお、動きおったか! アウルム1、敵を皆殺しにせい!」
オウカ「テキ……シキ別コード……チェック……」
アギラ「そうじゃ! ワシらの敵を、お前の敵を撃て!!」
オウカ「テキ……テキ……敵……ワタシノ……敵……」
〔画面、発光〕
〔オウカ、敵から味方へ〕
〔オウカ、精神コマンド「熱血」使用〕
オウカ「私の……!!」
[イベント戦闘「オウカvsアギラ」]
オウカ「敵……!」「私の敵……!」「私の倒すべき敵は!!」
アギラ「な、何じゃとぉぉぉ!?」

〔アギラに爆発〕
〔画面、振動〕

スリサズ「!!」
アギラ「ア、アウルム1! 貴様ッ!!」
オウカ「………」
アギラ「な、何の真似じゃ!? お前の敵はワシではないぞ!!」
オウカ「いえ、 私の敵は……あなたです」
アギラ「な、な、な、何じゃと!?」
ラトゥーニ「ね、姉様……!!」
スリサズ「ば、馬鹿な! アウルム1の記憶が戻ったのか!?」
クエルボ「これでいい……! 後はゲイム・システムを完全に破壊すれば……」
アンサズ「クエルボ! お前、裏切ったな!!」
〔ビームの発射音〕
〔クエルボに爆発〕
〔画面、振動〕

クエルボ「ぐああっ!!」
ラーダ「クエルボッ!!」
クエルボ「うぐっ……!」
アギラ「クエルボ! 貴様、アウルム1に何をした!?」
クエルボ「ラ……ラピエサージュの再起動と同時に……」「オウカの……バックアップ……メモリーをロードしたのです……」
アギラ「馬鹿な! それでアウルム1の記憶が戻るわけがない!!」「あやつは人格を消してゲイム・システムにリンクさせておったのじゃぞ!!」
クエルボ「ふ、ふふふ……そこは……僕の賭けでしたよ……。うっ……ぐふっ……!」
ラーダ「クエルボ!!」
アギラ「あり得ん! そんなことは断じてあり得ん!!」「改良型のゲイム・システムの支配下にあって、ワシが消去したはずの記憶を……人格を取り戻すなど!!」
オウカ「母様……いえ、セトメ博士。それはラトやアラド、ゼオラ達のおかげなのです」「あの子達が私に語りかけてくれていたから……」「あの子達と過ごしたあの頃の記憶が残っていたから、私は……私を取り戻せたのです」
アギラ「馬鹿な! お前の記憶は、ワシが何度も何度も書き直しておるのじゃぞ!!」
オウカ「ええ。そのおかげで……私は妹や弟達に辛い想いをさせてしまいました」
アラド「ね、姉さん……!」
ゼオラ「オウカ姉様……!」
オウカ「アラド……ゼオラ……そして、ラト」
ラトゥーニ「姉様……」
オウカ「ごめんなさい……。言葉をいくつ重ねても、あなた達には……」
アラド「い、いいんだよ。姉さんが……あの頃の姉さんに戻ってくれたんなら……」「おれ達は……それでいいんだ」
オウカ「アラド……」
ゼオラ「ね、姉様……本当にオウカ姉様なのね……?」
オウカ「ゼオラ……」
ラトゥーニ「よかった……姉様。本当によかった……」
オウカ「ラト……」
アギラ「馬鹿な……こんな……馬鹿な!」「ブロンゾ27や28はともかく、アウルム1の調整は完璧なはず……!」「何故じゃ!? 何故、こんなことが起きたのじゃ!?」
クエルボ「それが……人の意志の力……なのですよ……博士……」
アギラ「何!?」
クエルボ「人格を作りかえるなど……紛い物の記憶を……与えるなど……おこがましいことなのです……」「現に彼らは……僕達が与えた記憶を……捨て……自ら人格を確立させました……」「そして……人造人間である……Wシリーズまでも同じことを……ぐ、ぐふっ!」
ラーダ「クエルボ! もう喋らないで!」
クエルボ「ラ、ラーダ……僕は……とっくの昔に気づいていたんだ……」「僕の研究が……僕の……やってきたことが……間違っていると……」「人が……人を作りかえるなど……そんなことは……」
ラーダ「ク、クエルボ……」
クエルボ「だから……君は……あのプロジェクトから……抜けたんだろう……?」
ラーダ「え、ええ……」
アギラ「フェ、フェフェフェ……! フェハッ! フェハハハ!!」
ラーダ「!?」
アギラ「ワシの研究は間違っておらん! まだ結果に至っておらぬだけじゃ!」「今回の失敗を生かし、次こそは完璧な兵士を!」「マシンナリー・チルドレンやWシリーズをも凌駕する兵士を創り出してみせるわ!」
スリサズ「ハハハ! パパならともかく、お前にそんなことが出来るものか!」
アギラ「黙れ! 失敗は成功の母じゃ! お前達も数々の失敗作の中から生まれてきたことを忘れるでない!」
スリサズ「何だと!?」
アギラ「フェハハハ、見ておれ! 必ずやお前達以上の人形を創り出してやるわ!」
アーチボルド「……何でもいいんですが、とりあえず目の前の敵を片づけた方がよくありませんかねえ?」
アギラ「わかっておるわ! アウルム1、お前はワシの手で直々に処分してやる!」
オウカ「私の名前はオウカ・ナギサ! アウルム1ではありません!」
アギラ「人形がほざくでないわ!」
オウカ「ならば、その人形がこれ以上作られぬよう……私があなたを討ちます!」
〔オウカ、アギラへ隣接〕
アギラ「馬鹿め、先程まで強化したゲイム・システムの支配下におったのじゃ!」「貴様の身体が無事であろうはずがないわ!」
ゼオラ「えっ!?」
オウカ「忘れたのですか、セトメ博士……」
アギラ「!?」
オウカ「こういう状態でも戦えるように私の身体を改造したのは、あなたなのですよ」
アギラ「う……!」
ラトゥーニ「オウカ姉様……!」
オウカ「私は……大丈夫よ、ラト。……心配しなくていいわ」
ラトゥーニ「う、うん……」
ラーダ「クエルボ……!」
クエルボ「ぼ、僕のことは……気にしなくていい……大丈夫さ……」「それより……セトメ博士を……僕達の研究を……終わらせるんだ……」
ラーダ「……」「わ……わかったわ……!」
アンサズ「さて……僕達にはこれからやらなければならないことが山ほどあるからね……」「早めにケリをつけさせてもらうよ」「……ゲイム・システム、フルコンタクト……!」
〔アンサズ、精神コマンド「集中」「必中」「ひらめき」使用〕
スリサズ「フフフ……ハハハハ! 僕達に本気でこれを使わせたら、終わりだよ!!」
〔スリサズ、精神コマンド「集中」「必中」「ひらめき」使用〕
アーチボルド「……では、他の敵は彼らに任せて、僕は僕の悪縁を切ることにしましょう」

<アーチボルド(アシュセイバー搭乗)撃破>
アーチボルド「く、くううっ! ぼ、僕はこんな所で死にませんよ!」「そ、そうです! ここで死んでたまるものですか!!」
〔アーチボルド(アシュセイバー搭乗)、前進〕
レオナ「ライディース、アーチボルドが!」
ライ「わかっている!!」
※※「SRX」の場合、セリフ追加※※
リュウセイ「SRX、合体解除するぞ! 行け、ライ!」
ライ「!」
リュウセイ「行って、今度こそ奴とのケリをつけるんだ!」
ライ「すまん、リュウセイ……!」
〔リュウセイ、分離〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ライ「行くぞ、兄さん!」
レーツェル「ライディース……!」
ライ「奴との因縁に終止符を打つんだ! 俺達の手で!!」
レーツェル「……!」
〔ライ、アーチボルドへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

アーチボルド「ラ、ライディース君!?」
ライ「逃げられると思っているのか、この俺から!」
〔レーツェル、アーチボルドへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

アーチボルド「ああっ!!」
レーツェル「アーチボルド……! 己の死に場所を見極めていただこう!」
アーチボルド「く、ううっ!!」
ライ「そして、受けろ! 数々の悲劇を起こした報いを!」
[イベント戦闘「ライvsアーチボルド」
ライ「アーチボルド・グリムズ!」「今こそ冥府へ堕ちろ!!」「貴様が俺に打った楔もろともな!!」
アーチボルド「こ、この僕が! 僕がこんな所で死ぬわけがありません!!」
レーツェル「アーチボルド……!」「今一度…」「今一度、血塗られた手で引き金を引こう…!」「アーチボルド・グリムズ!」「お前を屠るために!!」
アーチボルド「こ、この僕が! 僕がこんな所で死ぬわけがありません!!」

アーチボルド「し、死にません、死にませんよぉ、この僕は!!」「僕は死にません! そうです、僕は死んだフリが得意なんですから!」「は、早く脱出を! ハッチを開けなければ!!」「!?」「ハッチが開かない!? は、ははは! そんな馬鹿な!」「ひゃは! ひゃはははは! そんなことが!!」「じょ、冗談でしょう!? ひゃはは! ひゃはははは!!」「ひゃーっはっはっは!!」
〔敵ユニット撃破〕
ライ「……アーチボルド……アーチボルド・グリムズ……」「永遠に……眠れ、地の底で」
レーツェル(アーチボルド、あの世でカトライアに詫びる必要はない……)(それは……私の役目だ)
ライ「………」(義姉上……これで、俺は……)

<アギラ撃破>
アギラ「え、ええい! こんな所で終わってたまるかえ! ワシはまだ研究を続けるんじゃ!」「そ、そして! マシンナリー・チルドレンやWシリーズを超えた戦士を創る!」「イーグレット・フェフやレモン・ブロウニングではなく、このワシが!」「このワシが新たな種の創造者となるのじゃあぁぁぁ!!」
〔敵ユニット撃破〕
ゼオラ「セトメ博士……!!」
アラド「こ、これでおれ達は……」
オウカ「………」
アラド「おれ達はスクールの呪縛から解き放たれた……!」
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
テツヤ「アラド、まだ敵機が残っているぞ! 油断をするな!」
アラド「は、はいっ!」


<スリサズ撃破>
スリサズ「く、くそっ! マシンセルの修復が間に合わない!?」「こ、これは何かの間違いだ! この僕が、マシンナリーチルドレンが人間ごときに負けるなんて!」「あんな出来損ない共に僕が敗れるなんて!!」
アラド「その出来損ないの中からお前が生まれたんだろうが!」
スリサズ「!」
アラド「だから、お前もおれと同類なんだよ!!」
スリサズ「そ、そんなことがあってたまるものか!!」「これは何かの間違いだ! 間違いだぁぁぁぁあ……!!」
〔敵ユニット撃破〕
※※まだアンサズ健在の場合、セリフ追加※※
アンサズ「……アラド・バランガの言う通りだったね、スリサズ」「だが、僕は違う……! 君の轍を踏みはしない!」


<アンサズ撃破>
アンサズ「う、うぐっ! ゲイム・システムとリンクした僕が、ただの人間に負けるなんて!」「ス、スペックはマシンもパイロットもこちらの方が完全に凌駕しているはず!」「それが! それが何故!?」
レーツェル「……結果が全てだ。受け入れていただこう」
アンサズ「馬鹿な! 僕達マシンナリー・チルドレンは新しき人類! 地球の後継者だ!!」「そ、それが何故!? 何故、愚かな旧人類などにぃぃ!!」
〔敵ユニット撃破〕
※※まだスリサズ健在の場合、セリフ追加※※
スリサズ「アンサズ……今度生まれてくる時は、パパからもっと強い肉体をもらうことだな」


<敵全滅・勝利条件達成>
エイタ「中部ブロック内の敵反応、消えました!」
テツヤ「よし、後はメイガス・ゲボを 停止させれば……!」
〔警報〕
テツヤ「!?」
エイタ「隔壁内部から高エネルギー反応!」
テツヤ「敵機か!?」
エイタ「違います! 隔壁表面が変質! どんどん広がっていきます!!」
リュウセイ「お、おい! あれを見ろ!!」
レオナ「隔壁の色が変わっていく……!?」
ヴィレッタ「この反応……! ズフィルードクリスタルか!?」
アヤ「ま、まさか、セプタギンの破片がここに!?」
オウカ「いえ、あれはマシンセル……!」「もしや、フェフ博士が……!?」
〔敵ユニット出現〕
イーグレット「その通りだ、アウルム1」
オウカ「!!」
レーツェル「イーグレット……! イーグレット・フェフか」
イーグレット「久しぶりだな、少佐。DC戦争の時以来か」「ゼンガーはどうした? W15と相討ちになったか?」
レーツェル「……」
〔カーソル、ベルゲルミル・Mを指定〕
カーラ「ベ、ベルゲルミルがあんなに……!」
ユウキ「あれも量産されていたのか!?」
ウルズ「そうだ。僕の兄弟は、君達に倒された愚かな二人だけじゃない」「マシンナリー・チルドレンにはまだ数多くの兄弟達がいるのさ」
Mチルドレン「………」
オウカ「フェフ博士、あなたはマシンセルで何をするつもりなのです!?」
イーグレット「お前たちのおかげで、アースクレイドルがいささか損傷してしまったのでな……」「クレイドルを休眠モードにし、マシンセルで自己修復させるのだ」
オウカ「!」
イーグレット「そして、お前達はマシンセルに取り込まれ……クレイドルの一部となるがいい」
レーツェル「ここを放棄する気か!?」
イーグレット「違う。今後の計画に備え、しばしの眠りにつかせるだけだ」「それに……クレイドルはここだけではないのでな」
ラーダ「! ムーンクレイドルのこと……!?」
ヴィレッタ「もしや、インスペクターと合流するつもりか!?」
ウルズ「それを聞いて何になる? 君達はこの地の底で永久の眠りに つくんだ」
イーグレット「さあ、メイガスよ。奴らをその身に取り込み、己の血肉とするがいい」
メイガス「…………」
テツヤ「メイガス……!? だが、あれは!」
イーグレット「そう、ソフィア・ネートだ」
テツヤ「!!」
イーグレット「シャドウミラーとの接触後、色々と予定外の出来事が発生したのでな」「調整中だったメイガス・ゲボの機能を完全な物に近づけるため……」「開発者であるネート博士を接続させてあるのだ」「無論、彼女の人格を消去した上でな」
アヤ「な、何てことを……!」
イーグレット「ククク……お前達が変貌していく様を見届けたいところだが……」「我らは次の段階へ進まねばならぬのでな。……メイガス、マシンセルの促進を」
メイガス「…………」
〔マップ上にマシンセル活性化〕
エイタ「ちゅ、中央ブロック内の壁が変質を開始しました!!」
テツヤ「全機、空中へ退避! 直ちに本艦へ帰還せよ!!」
〔敵ユニット出現〕
レオナ「!!」
ゼオラ「げ、撃墜した敵機が!!」
アラド「ベ、ベルゲルミルのなり損ないに!?」
ウルズ「フフフ……これがマシンセルの力……」「量産型のヒュッケバインを僕達のベルゲルミルに、グルンガスト参式をスレードゲルミルに変えた……」「マシンセルの自己進化能力さ」
ヴィレッタ(やはり、マシンセルはズフィルードクリスタルを基に作ったものか……!)
ウルズ「さあ、お前達の機体はどんな風に進化するのかな?」
アラド「じょ、冗談じゃねえっ!!」
テツヤ「全機、本艦への帰還を急げ! このブロックから離脱する!!」
ウルズ「もう遅いよ。ここでお前達はメイガスによって……」
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

ウルズ「!?」
エイタ「か、艦長代理! 中央ブロックの天井がっ! 天井が抜けました!!」
テツヤ「!!」
〔マップ上に爆発〕
〔味方ユニット出現〕

イーグレット「な……! あれは!?」
〔ゼンガーに爆発〕
ゼンガー「ぐ……うう……!」
〔ウォーダンに爆発〕
ヴォーダン「う、ううう……!」
ゼンガー「く……うっ!!」
レーツェル「ゼ、ゼンガー!!」
ゼンガー「うぬっ、ダイゼンガーが……!」
ウォーダン「……」
レーツェル「決着が……ついたのか!?」
ウォーダン「ぐ……ぐふっ!!」
〔ウォーダンに爆発〕
ウォーダン「み……見事だ、ゼンガー……」
ゼンガー「……」
ウォーダン「ど、どうやら……俺は……俺という存在を……」
〔ウォーダンに爆発〕
ウォーダン「確立することが……叶わなかった……ようだ……」
ゼンガー「ヴォーダン・ユミル……!」
ウルズ「欠陥品の末路なんてそんなものさ。己の非力を悔い、朽ち果てるがいい」
イーグレット「待て、ウルズ。W15には……いや、スレードにはまだ改良の余地がある」
ウルズ「……!」
イーグレット「メイガス、スレードゲルミルの修復……そして、強化を行え」
ソフィア「………」
ゼンガー「ネート博士!!」
ソフィア「……修復……開始……」
ウォーダン「不要だ、メイガス……!」
ソフィア「……!」
ウォーダン「俺は……己の全てをかけ……ゼンガーと戦い……敗れた……」
ゼンガー「………」
ウォーダン「もはや……悔いはない……」「せめて……朽ちる時は……W15ではなく……ウォーダン・ユミルとして……」
ソフィア「………」
〔システムダウンの音〕
ウルズ「なっ……!!」
イーグレット「マシンセルが!?」
エイタ「マ、マシンセルのエネルギー反応が低下していきます!!」
テツヤ「何だと!?」
レーツェル「もしや、彼女が……!?」
ゼンガー「ネート博士……!!」
ソフィア「………」
イーグレット「馬鹿な! ソフィアの人格は消去してあるのだ!」「今の奴はコンピューターの一部に過ぎん!」
ソフィア「………」
イーグレット「何故だ、メイガス! いや、ソフィア!!」「何故、俺に逆らう!?」
ゼンガー「それが……人の意志の力だ、イーグレット」
イーグレット「な……に!?」
レーツェル「お前もセトメ博士も……同じ過ちを犯していたのだ」
ゼンガー「そう、貴様らは人間の意思の力を甘く見ていたのだ……!」
イーグレット「チィッ……!!」
〔基地の外壁に爆発〕
〔画面、振動〕

テツヤ「なっ、何だ!?」
エイタ「中央ブロックが崩落を開始! このままでは押し潰されます!!」
テツヤ「Eフィールド、艦上方へ出力最大で展開!!」「各機は直ちに本艦の下へ入れ!!」
〔味方機、テツヤへ接近〕
クエルボ「………」
ラーダ「クエルボ、何をしているの!? 早くこっちに!!」
クエルボ「……いいんだ、ラーダ……僕はもう……動けない……」
ラーダ「今、助けに行くわ!!」
クエルボ「駄目だ……。そんなことをすれば……君がマシンセルに冒されてしまう……」
ラーダ「……!!」
クエルボ「ふ、ふふ……いいのさ……これは罰だ……」「君を裏切り……オウカ達を……弄んできた罪に対する……罰さ」
ラーダ「クエルボ……!」
クエルボ「……すまなかった……ラーダ……」「あの子達を……頼……む…………」
〔敵ユニット撃破〕
ラーダ「ク、クエルボォォッ!!」
ウルズ「パパ、ここは退こう! 奴らと運命を共にする必要はない!」
イーグレット「いや、メイガス・ゲボを失うわけにはいかん! ソフィアを強制排除するのだ!」
ウォーダン「そうは……させんぞッ!!」
〔ウォーダン、イーグレットへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

イーグレット「貴様ッ!?」
ウォーダン「このまま……地獄へ付き合ってもらうぞ……! イーグレット・フェフ!」
イーグレット「ええい、離せ! W15!!」
ウルズ「この出来損ないの人形が! パパから離れろ!!」
〔ビームの発射音〕
〔ウォーダンに爆発〕

ウォーダン「ぬぐっ!!」
ゼンガー「ウォーダン!!」
ウォーダン「ぐうっ……うう……!!」
ゼンガー「うぬっ! 動け、ダイゼンガー! 動くのだ!!」
ウォーダン(来るな、ゼンガー……! お前は……!)
〔アギラ、前進〕
アラド「!?」
ゼオラ「さ、再生した敵機が!?」
〔アギラ、中枢ブロックへ移動〕
アギラ「フェハ、フェハハハ! メイガスさえ……メイガスさえ抑えれば……ワシは……!」
オウカ「!!」
ラトゥーニ「セ、セトメ博士!!」
アラド「あいつ、まだ生きてやがったのか!?」
アギラ「ワシはまだ死なんぞ……! まだ死なん……!」「メ、メイガスの力で……ワシの身体からマシンセルを……!」
オウカ「セトメ博士!!」
〔オウカ、アギラへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

アギラ「ア、アウルム1!!」
オウカ「お前だけは逃がしません……! 私の妹や弟達を……多くの仲間達の身体や記憶を弄んだ罪……!」「今こそ購うのです!!」
〔アギラに爆発〕
オウカ「効いていない!?」
アギラ「フェハハハ! 馬鹿めが!!」
オウカ「!!」
アギラ「ワシがマシンセルに冒されておることを忘れたか!!」「貴様もワシと同じ目に遭わせてやる!! この木偶人形めがッ!!」
〔オウカにマシンセル活性化〕
〔画面、振動〕

オウカ「くああっ!!」
〔オウカに爆発〕
〔オウカ、後退〕

ラトゥーニ「ね、姉様ぁぁっ!!」
アギラ「フェハハハハ! 馬鹿め、馬鹿めが!!」「人形の分際でこのワシに逆らうからそうなるのじゃ! フェハハハハハ!!」
オウカ「く……うううっ!」
アギラ「ワシは死なん! が、貴様はそこでマシンセルに取り込まれ……」「今度はメイガスの人形になるがいい!!」
オウカ「アギラ……アギラ・セトメッ!!」
〔オウカ、アギラへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

アギラ「ぬおっ!?」
オウカ「逃がしはしない……! コードATA、発動……!」
アギラ「コ、コ、コードATAじゃと!? き、貴様! 自爆するつもりか!?」
オウカ「さしものマシンセルも完全に消去してしまえば、再生不可能でしょう!?」
アラド「オ、オウカ姉さん!!」
オウカ「アラド……ゼオラ……ラト……。これが姉として……あなた達にしてあげられる最後のことよ……!」
アラド「!」
ゼオラ「待ってっ! オウカ姉様、やめてぇっ!!」
アラド「ち、ちっきしょう! おれがアギラをブッ飛ばしてやる!!」
オウカ「来てはなりません!」
アラド「!!」
オウカ「来ては駄目……あなた達まで私と同じ目に遭ってしまう……。だから……」
ゼオラ「で、でもっ!!」
オウカ「どのみち、長らくゲイム・システムの支配下にあった私は……もう……」
アラド「ね、姉さん!!」
アギラ「え、ええい! 離せ! 離さんか、人形めが!!」
オウカ「いいえ……! お前は私と共に……逝くのです!」
ラトゥーニ「ね、姉様っ!!」
オウカ「……さようなら、ラト……。私の可愛い妹……」
オウカ「そして、アラド……」
アラド「姉さん!!」
オウカ「ゼオラ……」
ゼオラ「姉様!!」
オウカ「あなた達と過ごした日々……楽し……かった……」「そして……最期にそれを……思いだせて……良かっ……た……」
アギラ「や、やめろ、アウルム1! やめろぉぉぉぉっ……!!」
〔画面、発光〕
〔オウカ、自爆〕
〔敵ユニット撃破〕

アラド「!!」
ゼオラ「あ……あああ……!!」
アラド「ね、姉さん……!!」
ラトゥーニ「オ……オウカ……!!」「オウカ姉様ぁぁぁぁ……!!」
ラーダ「そ……そんな……!」
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

エイタ「だ、駄目です! これ以上は保ちません!! このブロックが崩壊しますっ!!」
テツヤ「艦首を上げて、衝角を回せ! 落下物を弾き飛ばすんだ!!」
〔ウォーダンに爆発〕
ウォーダン「うぬううっ!!」
ウルズ「このくたばり損ないが! いい加減にパパを離せ!!」
ウォーダン「離しはせん!! 我こそはメイガスの剣! そして、メイガスを守る盾!!」
ウルズ「盾だって!? そんなザマでどうやって守ると言うんだ!」
〔ウォーダンに爆発〕
ゼンガー「ウォーダン!!」
ウォーダン「何をしている、ゼンガー! 早く行け!!」
ゼンガー「!?」
ウォーダン「行ってメイガスを……! いや、ソフィアを助けるのだ!」
ゼンガー「ウォーダン……!!」
ウォーダン「行け、行くのだ!! それが俺との勝負に勝った貴様の……貴様の役目ッ!!」
ゼンガー「……!!」「承……知ッ!!」
イーグレット「ウルズ! ゼンガーを止めろ! あの男をメイガスの下へ行かせるな!」
ウルズ「……!」
〔ウルズ、ゼンガーへ隣接〕
〔斬撃音〕
〔画面、発光〕
〔ウルズ、後退〕

ウルズ「な!? 切り払われた!?」
ゼンガー「貴様などにこの俺を止めることは出来ん!!」
ウルズ「笑わせるな! 愚かな人間の分際で、僕を倒せると思っているのか!?」「マシンナリー・チルドレンのオリジネイターであるこの僕を!」
ゼンガー「黙れッ!!」
ウルズ「!!」
ゼンガー「そして、聞けッ!!」
[イベント戦闘「ゼンガーvsウルズ」]
ゼンガー「我が名はゼンガー!」「ゼンガー・ゾンボルト!!」「我こそはソフィアの剣なり!!」「ぬおおおおお!!」「チェストォォォォォオ!!」「我が斬艦刀に! 断てぬものなしッ!!」
ウルズ「あ、あり得ない! この僕が! この僕がぁぁっ!!」

〔敵ユニット撃破〕
イーグレット「ウ、ウルズ!!」
ゼンガー「……」
イーグレット「ばっ、馬鹿な! あのウルズをたった一撃で!?」
ゼンガー「言ったはずだ……!」「我に断てぬものなしとな!!」
イーグレット「!!」
ウォーダン「見事だ、ゼンガー……ゼンガー・ゾンボルト……」「貴様に……ソフィアを……託す………!」
〔画面、発光〕
〔ウォーダン自爆〕
〔味方ユニット撃破〕

ゼンガー「ウォーダン……!!」
ソフィア「……ウォー……ダン……」
〔中枢ブロックに爆発〕
〔画面、振動〕

ゼンガー「ウォーダン……! 貴様の意思、確かにこのゼンガーが受け止めた……!」
ソフィア「………」
ゼンガー「ソフィア・ネート博士! 今、参るッ!!」
〔ゼンガー、精神コマンド「加速」使用〕
ゼンガー「ぬおおおおぉぉぉぉお!!」
〔ゼンガー、中枢ブロックへ移動〕
〔ゼンガーに爆発〕
〔画面、発光〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

クロガネ艦橋
〔ドリルの稼働音〕
エイタ「地表部まで、あと25……20……15……!」
テツヤ「オーバーブースト点火! 艦体を一気に外へ押し出せ!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

エイタ「艦体、地表部へ出ました! 脱出成功です!!」
テツヤ「……回転衝角、ブレードウィング、作動停止。艦を水平にし、高度20を維持しろ」
エイタ「了解……!」
テツヤ「エイタ、アースクレイドルの状況は?」
エイタ「上部岩盤が崩落……中央ブロックは瓦礫とメイガスの門で塞がれてしまっていて……」
テツヤ「……アインストは?」
エイタ「動体反応、転移反応共にありません……」
テツヤ「各機の状態は?」
エイタ「ダ……ダイゼンガー以外は健在です……」
テツヤ「くっ……ゼンガー少佐……!」
〔警報〕
テツヤ「!?」
エイタ「か、艦下方に熱源反応あり! 地中から何かが上がって来ます!!」
テツヤ「何だと!? 識別は!?」
エイタ「ディ、DGG-XAM1! ダ、ダイゼンガーです! ゼンガー少佐ですっ!!」
テツヤ「!!」

クロガネ艦内
ソフィア「……う、うう……」
ヴィレッタ「ソフィア・ネート博士……」
ソフィア「! こ、ここは……!?」
ゼンガー「……クロガネ艦内です」
ソフィア「ゼ、ゼンガー少佐……!」
ゼンガー「……」
ソフィア「な、何故あなたが……?」
ゼンガー「自分は……博士と交わしたあの時の約束を守るために」
ソフィア「約束……」
ゼンガー「……」
ソフィア「……そうですか……。では、やはりアースクレイドルが戦場に……」
ヴィレッタ「博士……あなたは……」
ソフィア「……DC戦争後、我々はメイガスの門を閉じ、未来への眠りにつきました……」「それが妨げられ、私がここにこうしているとうことは……」
ゼンガー「そう、イーグレット・フェフがあなたとアースクレイドルを……」
ソフィア「……」「私はメイガス・ゲボの中にいたのですね……?」
ヴィレッタ「何故、それを?」
ソフィア「声が聞こえました……。フェフ博士……そして、メイガスを守る者の……」
ゼンガー「……」
ソフィア「彼は……? ウォーダン・ユミルは……?」
ゼンガー「イーグレットと共に散りました。自分にあなたを託して…………」
ソフィア「……」
ゼンガー「あの男はメイガスを……いや、あなたを守るために散っていったのです」「W15ではなく、ウォーダン・ユミルとして……」「メイガスの剣ではなく、あなたを守る剣として」
ソフィア「…………」

ブリーフィングルーム
ラーダ「……アースクレイドルは完全に機能を停止したわ。そして、マシンセルも……」
ゼオラ「……」
ラーダ「中央ブロックはメイガスの門で塞がれ……あなた達のお姉さんやクエルボは……」
アラド「……」「姉さんは……生きてるさ」
ゼオラ「え……?」
アラド「そう、姉さんは生きてる。おれ達の想い出の中に……」
ゼオラ「……」
アラド「ゼオラ……。おれ達、姉さんの分も生きていくんだ」「生きて……生き抜くんだ。姉さん達のことを忘れないために」
ゼオラ「……」
アラド「おれ達がこれからの戦いで死んじまったら……姉さんも本当に死んでしまうことになる」「だから……おれ達、必ず生き残るんだ」
ゼオラ「アラド……」
アラド「それは……おれとお前の約束でもあるだろ?」
ゼオラ「……うん……」
ラーダ「……」(クエルボ……私は……)(私はこの子達を見守っていくわ……。あなたの願い通り……)

クロガネ艦内
マイ「……シャイン王女、ラトゥーニは……?」
シャイン「こちらへ戻ってきた後、どこかへ行ってしまって……」
マイ「……様子は……?」
シャイン「私が声を掛けた時は大丈夫だから、と……」
マイ「そんなはずない……」
シャイン「はい……。無理をしているのは明らかでございました……」
マイ「……」
シャイン「でも、ラトゥーニはどうしても一人にして欲しいと言って……」
マイ「私……あの子の気持ちがわかる……。私もアヤを失ったら……」
シャイン「……」
マイ「ラトゥーニを捜そう。放っておけない……」
リュウセイ「……俺が行ってくる」
マイ「え……?」
リュウセイ「いる場所もだいたい見当がついてる。だから、行ってくるよ」
〔扉の開閉音〕
マイ「リュウ……」

クロガネ格納庫
ラトゥーニ「……」(オウカ……姉様)
〔扉の開閉音〕
リュウセイ「……ラトゥーニ」
ラトゥーニ「……」「私……姉様を助けることが出来なかった……」「アラドやゼオラも……頑張ったのに……リュウセイ達も手伝ってくれたのに……」「私は……姉様を……」
リュウセイ「……助けた……と思うぜ」
ラトゥーニ「え……?」
リュウセイ「お前達のおかげで、あの人は記憶を取り戻したんだ……」「お前達と一緒にいた頃の記憶を……。アギラの呪縛を振り切って……」
ラトゥーニ「……」
リュウセイ「だから、ラトゥーニ……」
ラトゥーニ「うん……。私……これからも生きてく……」「オウカ姉様を……姉様との想い出を忘れないために……」

クロガネ格納庫
ライ「兄さん……」
レーツェル「ライディース、私は……」
ライ「今はもう……わかっている。兄さんがどのような気持ちで引き金を引いたか……」
レーツェル「……」「ライディース、礼を言う……」
ライ「……」
レーツェル「お前がいなければ、アーチボルドとの因縁を断ち切れなかったかも知れん」
ライ「そんなことは……ないはずだ」
レーツェル「いや……私の心の中にはわだかまりがあった」
ライ「……」
レーツェル「それを……振り払ってくれたのはお前だ」
ライ「……」「兄さん、この戦いが終わったら……義姉上の墓前に花を捧げよう」「義姉上と同じ名の花を……」
レーツェル「ああ……カトレアの花をな」

クロガネ艦橋
ユウキ「……月のインスペクターが?」
テツヤ「ああ。彼らはヒリュウ改の攻撃によってムーンクレイドルを失い……」「ホワイトスターへ撤退したそうだ」
ユウキ「撤退……。彼らは連邦軍の月面基地も占拠していたはずでしょう?」「なのに何故、さしたる反抗もなく撤退を?」
テツヤ「詳しい事情は聞いていないが、敵の戦闘指揮官が撤退した後……」「月に配備されていた敵のバイオロイドが一斉に活動を停止したらしい」
ユウキ「……」
テツヤ「ともかく、ヒリュウはムーンクレイドルだけでなく……」「セレヴィス・シティやマオ社の解放にも成功したそうだ」
〔扉の開閉音〕
ゼンガー「艦長代理、ネート博士をお連れした」
ソフィア「……」
テツヤ「博士、アースクレイドルの事後処理は連邦軍の特務隊が行うことになりました」
ソフィア「……わかりました。私もそれに立ち会います」
ゼンガー「ネート博士……」
ソフィア「私のことは大丈夫です、ゼンガー少佐」
ゼンガー「……」
ソフィア「結局……アースクレイドルは二度も戦争に利用されてしまいました……」「それは私の責任であり……そして、長き眠りの果てに 自らの未来を見出すことは……」「逃避だったのかも知れません」
ゼンガー「……」
ソフィア「私はアースクレイドルの事後処理を行い……」「プロジェクト・アークを一から考え直すつもりです」
ゼンガー「ネート博士……」
ソフィア「ですから、あなたはこれからメイガスや私ではなく……」「多くの人達を守るため……この星の未来を守るための剣となって下さい」
ゼンガー「……承知」
テツヤ「では、ネート博士……我々はヒリュウと合流するため、これより宇宙へ上がります」
ソフィア「はい……。どうか皆様……ご無事で……」
【シナリオエンドデモ終了】


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