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No.10B
再会、そして巨大なる盾

【シナリオデモ開始】
ヒリュウ改格納庫
タスク「はあ~。また宇宙に逆戻りか。こないだ地上戦用にセッティングをしたばっかだってのに…」
一般兵「ああ。少しは俺達整備員のことも考えて欲しいよなあ」
タスク「ま、マオ社から美人の姉さんが来たし…それで差し引きトントンってことにしとこうぜ」
エクセレン「ぐぎゅっ」
タスク「な、何だ?」
ラーダ「違うわよ、エクセレン少尉。ほら、こうやって関節を…」
エクセレン「ちょ、タンマタンマ!」
タスク「…何やってんスか、少尉?」
エクセレン「わお、タスク君。お姉さんのあられもない声…聞かれちゃった…?」
タスク「…何かが踏み潰されたような声は聞こえたッスけど」
エクセレン「美容に効くっていう、ヨガのポーズを教えてもらってたのよね」
タスク「ああ、ラーダ姉さんってヨガの達人なんだっけ?」
ラーダ「その言い方が合っているかどうかはわからないけど…効果は確かよ」
エクセレン「いや、もう少し体を柔らかくしてから再トライね」「関節と鼻が砕けるかと思ったわよ」
タスク(どんなポーズだったんだ?)
エクセレン「ごめんなさいね、ラーダさん。呼び止めちゃって。私も整備に戻るんで」
ラーダ「わかったわ。それから、タスク・シングウジ君…ジガンスクードはどこに?」
タスク「ジガン…! もしかして、あれの出番ッスか!?」
ラーダ「ええ。カザハラ博士から、ジガンのコックピットまわりの換装作業を頼まれていたの」
エクセレン(…ま、あれこれ言ってられる状況じゃないもんね。ボスもDCへ行っちゃったし…)
タスク「じゃあ、俺、手伝います! あれ…サイズはPTの倍以上あるし、作業が何かと大変ッスから」
ラーダ「ありがとう、タスク君。じゃあ、お願いするわね」
エクセレン「もう、タスク君。美人のお姉さんだと、すぐデレデレするんだから」「ラーダさん? 変なコトされたら、自慢のヨガで手足ねじ曲げちゃっていいから」
タスク「げ! 怖っ!」
ラーダ「あ、あの…ヨガはそういうものじゃなくて…」

ブリーフィングルーム
ギリアム「話とは? キョウスケ・ナンブ少尉」
キョウスケ「はい。ATXチームの…元隊長…ゼンガー・ゾンボルトのことです」
ギリアム「やはり、そうか」
キョウスケ「戦況が不利だからと言って、敵に尻尾を振るような男とは思えません…」「しかし、自分はあの男と出会ってから日が浅い…。ですが…」「あなたなら…同じ教導隊の出身である少佐なら、どう見られますか?」
ギリアム「ゼンガーは信念の男だ。己の信じた道をひたすら突き進む…。生き方は多少不器用だがな」「彼が我々との戦いを望んでいるのなら…私は、それに応えてやることしか出来ないと思っている」
キョウスケ「…やはり…そうでしたか。自分もそうとしか考えられません…」(…シャトルの積み荷を叩かなかったのは…あの男の思惑通り…だろうな)(となれば…来る…。おれ達が宇宙へ上がった直後に…)

ヒリュウ改艦橋
ユン「艦長、本艦は成層圏から離脱しました」
レフィーナ「追撃部隊…及び、迎撃部隊はいますか?」
ユン「いえ…反応ありません」
ショーン「敵がいないに越したことはありませんが…念のために再度索敵を」
ユン「了解」
レフィーナ「…副長、ジガンスクードはもう使えるようになったのですか?」
ショーン「一応、出撃は出来ますが…」
レフィーナ「一応…ですか?」
ショーン「ご存じのとおり、ジガンはPTというより、グルンガストのような特機に近い機体です」「加えて、操縦方法に少々クセがありまして…現状ではPTのノウハウが生かせないのです」「そのため、現在ラーダ女史がPT規格コックピットの換装作業を行っております」
カチーナ「副長、コックピットは今のままでいい。あたしがジガンを乗りこなしてやるぜ」
ショーン「ジャジャ馬が暴れ馬に乗るのは、あまりお勧め出来ませんなあ」
カチーナ「誰がジャジャ馬だって!? まったく…あたしは本気だっての」
レフィーナ「でも…出来れば、ジガンスクードを使うような事態を迎えたくはないのですが…」
カチーナ「そんなわきゃねえな。コルムナを押さえられて、統合軍は好き放題に地球に降りて来てる…」「ってことは…あたしらは見逃されているか…」
レフィーナ「ワナを張られている…と?」
カチーナ「…十中八九」
レフィーナ「………」
カチーナ「ともかく、あたしはこういう中途半端な状態が一番嫌なんだ」「来るなら来る、来ないなら来ないで、ハッキリして欲しいところだぜ」
ラッセル「中尉に落ち着きがないということは…ひょっとしますね」
カチーナ「あたしゃナマコか!」
〔警報〕
ショーン「ひょっとしたようですな」
ユン「敵襲です!」
ラッセル「やっぱり…!」
カチーナ「ちっ、言ってろ! ラッセル、行くよ!」

ヒリュウ改艦橋
レフィーナ「…副長」
ショーン「なんです? 艦長」
レフィーナ「地震の前に騒ぐ生き物…ナマズ…ですよね…?」
ショーン「さて…まあ、戦闘には関係ないことですので…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「再会、そして巨大なる盾」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔敵ユニット出現〕

ユン「識別終了、コロニー統合軍の宙間戦闘機です!」
キョウスケ「…妙だな。仕掛けが遅すぎる…」
エクセレン「そうね、こっちはほとんどゲシュちゃんだから…」「大気圏内の方が向こうのAMにとっては有利なはず…」
カチーナ「うだうだやってる場合じゃねえだろ! 出撃だ!」
〈出撃準備〉
ブリット「やっぱり、そう易々と月まで行かせてくれないようですね」
キョウスケ「ここは奴らの庭だからな。番犬も遠慮なく食いついてくる」
ギリアム「その割に、飼い主が見当たらないようだ」
カチーナ「そのうち、嫌でも会うことにならあね。よし…やっちまうか!」
ギリアム「地球からの追撃部隊があがってくる可能性もある。背後にも気を配っておくべきだな」
ラーダ「挟み撃ちをされないために…ですね。わかりました」
<戦闘開始>

<敵全滅or3EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ユーリア「やはり、ヒリュウ改か。…レオナ少尉、新型AMを搭載したシャトルは?」
レオナ「L4宙域方面へ離脱させました」
ユーリア「よし…。シャトルが安全圏へ到達するまでの時間を稼ぐぞ」
レオナ「了解です、隊長」
キョウスケ「あれは…ラングレー基地が陥落したあの日…最初に攻めてきた統合軍のアーマードモジュール…!」
ギリアム「あのマーキング…トロイエ隊か」
ブリット「トロイエ隊?」
ギリアム「コロニー統合軍の親衛隊…女性のエリートパイロットのみで構成されている部隊だ」
エクセレン「わお! タスク君が聞いたらソッコーで入隊志願しちゃいそうな部隊ね」
ユーリア「DCの包囲網を突破し、よくここまで来られたものだ…ヒリュウ改」「だが、その強運…いつまでも続くと思うな」
カチーナ「ハッ! トロイエ隊だがオオトロ隊だか知らねえが…」「ラングレーでの借りはきっちりと返してやるぜ!!」
キョウスケ(…この中には…いない。いつ仕掛けてくる…? ゼンガー…)

<キョウスケvsユーリア>
ユーリア「お前達とここで出会うとは思っていなかったぞ」
キョウスケ「同感だ。仇討ちが宇宙になるとは思っていなかった」
ユーリア「戦争をしているのだぞ。感情に流されてどうする?」
キョウスケ「関係ない。この戦い…結果的に仇討ちとなるだけだ」

<キョウスケvsレオナ>
レオナ「ここは我々統合軍のテリトリー…勝てると思って?」
キョウスケ「地の利による有利不利はあるだろうが、勝敗を決する要素はそんなものではない…!」「戦いを甘くみないことだ」
レオナ「…説教はありがたく承っておくわ」

<エクセレンvsユーリア>
エクセレン「女性ばっかの部隊ね。うふ~ん、私もどう?」
ユーリア「…女の私に色仕掛けをしてそうするつもりだ?」
エクセレン「あら、そう言やそうね。んじゃま、真面目にやりましょか!」

<エクセレンvsレオナ>
レオナ「この動き…出来る…!」
エクセレン「ホームのゲームではボロ負けしちゃったけど、アウェーの方は頂いとかないとね!」
レオナ「フッ…私にとってはこの宇宙がホームか。ならば、なおさら負けられないわ…!」

<ブリットvsユーリア>
ブリット「例え相手がエリートぞろいの親衛隊でも!」
ユーリア「意気込みだけでは敵を倒せんぞ!」
ブリット「だが、意気込みなしで敵は倒せない!」

<ブリットvsレオナ>
ブリット「こいつ…! やるな!?」
レオナ「宇宙では私達の方に分があるわ。無駄死にをしたくなければ、下がることね」
ブリット「女にそこまで言われて、引き下がれるかよっ!!」

<カチーナvsユーリア>
カチーナ「ラングレー基地でのこと…きっちりと仕返しさせてもらうぜ!」
ユーリア「受けて立とう。…来い…!」

<カチーナvsレオナ>
カチーナ「ザコはすっこんでな!」
レオナ「フッ、勢いだけで勝てるなら苦労はしない。それを思い知らせてあげるわ!」
カチーナ「そりゃ楽しみだ! やってみなよ…!」

<ラッセルvsユーリア>
ラッセル「コロニー統合軍の親衛隊…! いきなりこんな強敵と出くわすなんて!」
ユーリア「我々と戦った話を土産に…地獄へ行け!」

<ギリアムvsユーリア>
ギリアム「噂に聞くトロイエ部隊…その実力を試させてもらおう!」
ユーリア「奴の動き、戦い方…もしや、エルザム少佐と同じ教導隊の…?」

<ユーリア撃破orレオナ撃破or6EP・敵増援2出現>
※※ユーリア撃破の場合セリフ追加※※
ユーリア「ノーマルのガーリオンでは限界か…。だが、時間稼ぎは出来た」「トロイエ隊、撤退するぞ」
〔敵ユニット撃破〕
〔敵ユニット離脱〕

※※レオナ撃破の場合、セリフ追加※※
レオナ「宇宙では私達の方に分があるというのに…!」
〔敵ユニット撃破〕
ユーリア「…時間稼ぎは出来た。トロイエ隊、撤退するぞ」
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ユン「! 地球より超高速で飛来する物体あり!!」
レフィーナ「シャトルですか!?」
ユン「違います! これは…!!」
〔敵ユニット出現〕
ブリット「あ、あれはっ!?」
カチーナ「…間違いねえ、ありゃあ…」
エクセレン「ボス…!」
キョウスケ「………」
※※ユーリアorレオナ撃破の場合のセリフ※※
ギリアム「単機で大気圏を離脱か。…グルンガスト零式、噂以上だな」
※※6EPの場合のセリフ※※
ユーリア「単機でここまで上がってくるとは。…零式、噂以上の機体だな」
ゼンガー「ユーリア・ハインケル少佐…こちらはゼンガー・ゾンボルトだ」「そちらの役目、俺が引き継ぐ。輸送機と共にエルピスへ向かえ」
ユーリア「………」
レオナ「隊長、あの男…信用できるのですか?」
ユーリア「彼はエルザム少佐の盟友…。疑う必要はあるまい」
レオナ「! エルザム様の…?」
ゼンガー「…マイヤー総司令への土産話が必要だ。この場は俺に任せてもらおうか」
ユーリア「…了解した」
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ギリアム「ゼンガー…わけをきかせてもらおうか」
ゼンガー「ギリアム…我らは互いに戦う運命だった。…ただ、それだけのことだ」
ギリアム「フッ…変わらないな、お前は。我が道を行く…か」
ブリット「くっ…。これが現実なのか…? 俺達は隊長と戦わなきゃならないのか…!?」
レフィーナ「少佐! 教えてください! 何故、あなたは…!」
ゼンガー「問答無…」
キョウスケ「…艦長、甘ったれるな」
レフィーナ「え…!?」
キョウスケ「…すみません。だが、今は戦闘中です。…あの男は敵の増援に過ぎない」
ゼンガー「それでいい。俺はただの裏切り者だ。お前達の…敵だ…!」
キョウスケ「この戦い、何らかの意味があるというなら…」「それを信じるぞ…ゼンガー・ゾンボルト」
ゼンガー「そうだ。戦士たる者、ひとたび戦場に身を置けば…」「眼前の敵を打ち倒すことに専念しろ」「そうずれば、答えが出る。かつての教導隊が目指していたものが何なのかという…答えがな」
キョウスケ「…教導隊が目指していたもの…?」

<キョウスケvsゼンガー>
ゼンガー「この宇宙で統合軍に抗えば抗うほど、お前達は不利になっていくのだぞ!」
キョウスケ「刀を抜いた以上、それを収める気はない…」「そして、四の五の言っていられる状況でもない」
ゼンガー「そうだったな、キョウスケ。…お前こそがこの戦いの意味、行き着く先を見ているのかもしれん」
キョウスケ「どうかな。今は関係ないことだ…!」

<エクセレンvsゼンガー>
エクセレン「ボス、宇宙ではお初ね」
ゼンガー「ここまで来るとは…さすがだな。そうでなければ、意味がない」
エクセレン「何を考えているのか…教えてはくれないの? ボス」
ゼンガー「…お前達が自分で理解しなければ意味がない」「見事、それを成し遂げてみせろ!」
エクセレン「って、クイズ番組でもヒントぐらいは出してくれると思うけど…」
ゼンガー「問答無用! 行くぞ!」

<ブリットvsゼンガー>
ブリット「隊長! 自分はあなたと戦いたくありません!」
ゼンガー「甘いぞ、ブルックリン! 戦場では戦意を失った者から死んでいく!」「俺と戦うつもりがないのなら…我が斬艦刀で冥府へ送ってやる!」
ブリット「!!」
ゼンガー「いいか? 俺はもうATXチームの隊長ではない。お前の敵なのだ!!」

<カチーナvsゼンガー>
カチーナ「よりにもよって、あたし達を裏切るなんざ…どういうつもりだ、え!? 隊長さんよ!」
ゼンガー「…その答えは自分で見つけるがいい。…俺を倒すことによってな」
カチーナ「ヘッ、裏切り者の末路はだいたい相場が決まってるからな」
ゼンガー「ただの裏切り者ならば、な」

<ラッセルvsゼンガー>
ラッセル「しょ、少佐と戦うことになるなんて…!」
ゼンガー「迷えば、我が斬艦刀に斬られるのみ。相手が誰であろうと、立ちふさがる者は全て倒せ!」
ラッセル「あ、あなたはともかく、自分にそんな割り切り方は…!」

<ラーダvsゼンガー>
ラーダ「…この人、迷いがない…? 初めから敵に回るつもりだったと言うの…?」
ゼンガー「…………」

<ギリアムvsゼンガー>
ギリアム「教導隊が目指していたもの…と言ったな、ゼンガー?」
ゼンガー「そうだ。かつての我々の目的…そして、ついには叶わなかったもの…」「それを成さねばならん。それも早急に…人類全体のために」
ギリアム「そのために連邦軍を見限ったのか、ゼンガー…!」

<レフィーナvsゼンガー>
レフィーナ「立ちふさがる者は倒せ…そうおっしゃいましたね、ゼンガー・ゾンボルト少佐…!」「ならば、私はあなたと戦います。皆の命を預かる…このヒリュウ改の艦長として!」
ゼンガー「それでいい、レフィーナ・エンフィールド」

<ゼンガー撃破orHP70%以下・勝利条件達成>
ゼンガー「…少しは腕を上げたな。だが、まだ見極めが甘い!」
キョウスケ「何…!? …しまった!」
〔ゼンガー、レフィーナへ隣接〕
カチーナ「! ヒリュウ改を!!」
ブリット「狙って!?」
レフィーナ「緊急回避を!」
ユン「ま、間に合いません!!」
ショーン「むうっ! いけませんぞ!! いかにヒリュウ改と言えど…」「あの斬艦刀をまともに受ければ…!!」
レフィーナ「艦体をそらして、少しでもダメージを…!!」
ユン「か、艦長! 艦底ハッチが! 艦底ハッチが開かれました!!」
レフィーナ「な…!?」
ショーン「まさか…!」
ユン「ジ、ジガンスクードが…発進態勢に入っていますっ!!」
レフィーナ「そ、そんな! いったい、誰が!?」
タスク「よし…! ロックボルト、解除!!」
レフィーナ「タ、タスク!?」
タスク「エレクトロード、セット! テスラ・ドライブ全開!!」「ブースト・オン!! イチバチで行っくぜぇぇぇっ!!」
〔味方ユニット出現〕
ラーダ「ジガンスクード!?」
カチーナ「だ、誰が乗ってんだ!?」
ラーダ「! タスク、止めて!! ジガンはまだ…っ!」
ゼンガー「む!? あれは…! 切り札を出したか…!」「だが! 俺の前に立ち塞がるなら、叩き斬るまでッ!!」
タスク「させるか! イチバチで勝負だっ!!」
[イベント戦闘「タスクvsゼンガー」]
ゼンガー『我はゼンガー・ゾンボルト! 悪を断つ剣なり!!』『奥義! 斬艦刀・疾風怒濤ッ!!』
タスク『ぐあっ! た、耐えろ、ジガンスクード』

タスク「う、うぐぐ…っ」
ラーダ「タスク!!」
タスク「ゲホッ…ア、アバラが…2、3本イッちまった……」
ブリット「タスクッ! 大丈夫か!? しっかりしろっ!!」
タスク「ヘ、ヘヘ…だけど、読み通りだった…ぜ…。防御に徹すれば…俺だって…な」
エクセレン「ヒリュウは助かったけど、タスク君がヤバいんじゃない!?」
レフィーナ「ジガンスクードの損害状況は!?」
ユン「第1次装甲と駆動系が損傷! まともに…動けません!!」
キョウスケ「いかん…!」
レフィーナ「PT部隊はジガンスクードの援護を…!!」
ゼンガー「タスクよ…その意気は良し。だが…!」
タスク「ヘ、ヘヘヘ…。ゼンガー…少佐、矛盾って言葉…知ってるか?」
ゼンガー「何…?」
タスク「…最強の…矛と…最強の盾が…ぶつかると…どうなるか…」
ゼンガー「……むっ…?」
タスク「…見てのとおりだ…ぜ…」
ゼンガー「零式斬艦刀が…欠けた、か。フッ…フフフ…見事だ」
カチーナ「あいつ…ジガンにトドメを刺さねえのか!?」
ゼンガー「…いいだろう。土産話としては…上出来だ」
タスク「な…何だって…?」
ゼンガー「呪われた最強の盾…その機体の背負った業を払うには、勝ち続けなければならん」「その重さを忘れるな、タスク・シングウジ」
タスク「…業……重さ…?」
ゼンガー「…お前達とはまた剣を交えることになるだろう。それまで、その命…預けておく」
キョウスケ「……!」
ゼンガー「さらばだッ!!」
〔敵ユニット離脱〕
タスク「俺を…見逃した…?」
カチーナ「あの野郎! 逃がすか!!」
ラーダ「待って! 今はジガンスクードとタスクを助けることが先決よ!」
カチーナ「くっ…!」
ショーン「直ちにジガンを回収し、この宙域から離脱しますぞ。よろしいですな、艦長?」
レフィーナ「は…はい…!」
ブリット「隊長…。隊長は…本当に俺達の敵に……」「そんなことして…何の意味があるって言うんですか…」
エクセレン「私達の戦いには、意味…あるわよね、キョウスケ…」
キョウスケ「わからん。意味があるか無いか…決めるのはおれ達自身だ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

医務室
タスク「あいった! いてててて!!」
ユン「これぐらい我慢しなさいよ」
タスク「だ、だってさ、アバラが折れてんだぜ!?」
ユン「大げさね。ただの打ち身よ。エアバッグのおかげでね」
タスク「と、とにかく、もうちょっとていねいにさぁ…頼むよ。な?」
カチーナ「情けねえ声上げやがって。あたしの制裁よかマシだろうが?」
タスク「そりゃそうッスね…って、いてて!」「ユン、お前、男にウラミでもあるだろ? だまされたとかでさ」
ユン「! な、何を言うの…?」
タスク「おろ? 図星?」
ラーダ「タスク君の具合、どう?」
カチーナ「何てこたあねえ。ただの打ち身だよ」
ラーダ「そう…良かった…」
タスク「ちぇっ…。どうせならラーダ姉さんに優しく看護して欲しかったな」
ラーダ「じゃあ、整体も兼ねてヨガでもやりましょうか?」
タスク「そ、そりゃ勘弁…」
カチーナ「それより、ラーダ…ジガンの修理は終わったのかよ?」
ラーダ「もう少し時間がかかるわ。コックピットの換装作業も含めてね」
カチーナ「じゃあ、あたしもあいつに乗れるんだな?」
ラーダ「ええ…。でも、あれをコロニー統合軍相手に使うのは覚悟がいるわよ」
カチーナ「いわくつきの機体だからな。でも、そんなことは言ってられねえ」「使える物は何でも使わねえと生き残れねえ。敵だらけの…この宇宙じゃな」
タスク「いわくつきって…どういうことッスか?」
ユン「あなた、『ホープ事件』のこと…知らないの?」
タスク「あ、ああ…」
カチーナ「なら、エクセレンにでも聞いてみるんだな」
タスク(もしかして…その事件がゼンガー少佐の言っていた業の重さって奴なのか…?)

ブリーフィングルーム
ブリット「………」
エクセレン「ブリット君、浮かない顔してるじゃなぁい? 先生が慰めてあげましょうか?」
ブリット「エクセレン少尉、ふざけないで下さいっ!」
エクセレン「わお、反抗期?」
ブリット「少佐は…ゼンガー隊長は…俺達を裏切ったんですよ!?」「それが…確実になってしまったんですよ!? 何とも思わないんですかっ!?」
エクセレン「…それが現実。他に何かあって…?」
ブリット「え…? う、それは…」
キョウスケ「お前の負けだ、ブリット。ゼンガー・ゾンボルトはおれ達の敵になった。…それが現実だ」
ブリット「割り切れませんよ…」
キョウスケ「だが、おれはあの男が『裏切った』とは思わん」
ブリット「え!? どういうことですか!?」
エクセレン「多分、ボスは私達の敵にならざるを得なかったんじゃないかしら?」
ブリット「…何のためにです!?」
キョウスケ「そこまではわからん。だが、あの男はタスクのジガンにトドメを刺さなかった…」
ブリット「そ、それは…」
エクセレン「ブリット君…私も信じたいのよ? ボスのこと」「何てったって、あなた達よりつきあいは長いんだし」
キョウスケ「あの男の真意は不明だ。だが、少なくとも…感情に流され、戦いを放棄することは望んでいまい」
ブリット「それは…自分にもわかります…」
キョウスケ(だが、解せんのは…いくら優秀だといっても、あの男の独断だけで組織が動くとは思えん…)(DCのエルザム・V・ブランシュタイン…あの男の言葉からもそれは明らかだ)(可能性は…このDC戦争自体が仕組まれたものだとしたら…?)(馬鹿げた考えだが…大穴中の大穴…賭ける価値はあるかも知れん…)

コロニー・エルピス
マイヤー「…お前がゼンガー・ゾンボルトか。話はビアンと我が息子から聞いている」
ゼンガー「は…」
マイヤー「どうした…このエルピスに来るのは初めてか?」
ゼンガー「いえ…。自分はDC…そして、統合軍にとって敵だった男です」「そのような者と総司令が直接会う。あまりにも不用心では?」
リリー「何が言いたいのです? ゼンガー少佐」
ゼンガー「警備の者がいないこの状況…総司令の命を奪うには好機かと」
リリー「……!」
マイヤー「ならば…何故、私に手をかけぬ?」
ゼンガー「自分が総司令に試されていると承知しているからです」「それに…己の死に場所を見極めている者へ刃を向けても意味はない」
マイヤー「フッ…面白い男だ」「ゼンガー・ゾンボルトよ…このエルピスは人類が最初に建造したスペースコロニーだ」「宇宙環境適応手術の失敗、連邦の弾圧、幾多のテロ事件を経てもなお…」「我々が母なる大地として、ここを始めとする10基のコロニーを選んだ理由…それがわかるか?」
ゼンガー「外宇宙という未踏の世界へ踏み出すため…かと」
マイヤー「そうだ。そのための試練として、我々は真空と隣り合わせの密閉空間で生き続けている…」
ゼンガー「………」
マイヤー「だが、エアロゲイターの出現により、我々の道は閉ざされつつある」「今一度、それを切り開くには我々だけでなく…人類全体が大きな試練を乗り越えねばならんのだ」
ゼンガー「そのことを知らしめるためにマイヤー総司令とビアン総帥は行動を起こされた…と認識しております」
マイヤー「フッ…。ならば、これからは我が尖兵となり、大義の剣を振るがいい」
ゼンガー「は…。そのためには、いかなる汚名も甘んじて受ける所存であります」
【シナリオエンドデモ終了】


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