TOP PAGEへ

No.24
リューネ、そしてヴァルシオーネ

【シナリオデモ開始】
極東支部基地
ケンゾウ「久しぶりだな、アヤ」
アヤ「ええ、お父様…」
ケンゾウ「ハガネで行っていたT-LINKテストのレポートを読ませてもらった」「現状のままでは、R-3の完成が予定より大幅に遅れてしまう」
アヤ「すみません…。でも、私は今以上の力を出すことは…」
ケンゾウ「R-1の物とは違って、R-3のT-LINKシステムは特別製だ。お前にしか扱えん」
アヤ「私には無理です…。リンク中にどうしても昔のことを思い出してしまうんです」「あの事故で亡くなってしまったお母様やマイのことを…」
ケンゾウ「あれはお前のせいではない。マイが実験中に力を暴走させ、研究所を吹き飛ばしたのだ」
アヤ「私達はそうまでしてT-LINKシステムを完成させなければならないのですか?」
ケンゾウ「…すでに異星人の巨大要塞がL5宙域に現れている。あのような物体を破壊するにはSRXが必要だ」「そして、SRXが力を発揮するためには…」
アヤ「…わかっています…」
ケンゾウ「なら、いい。今日より、念動力補助システムを使用してR-3の調整作業を行う」
アヤ「補助システムには誰のデータが?」
ケンゾウ「…お前が生まれる前、特殊脳医学研究所にいた人間だ。ここに資料がある」
アヤ「…サンプル名、ユキコ・ダテ…」「ダテ? も、もしかして…リュウセイの…!?」
ケンゾウ「………」

極東支部司令部
オペレーター「ハガネの打ち上げ終了。5分4秒後に大気圏から離脱します」
レイカー「ヒリュウ改は?」
オペレーター「ハガネとの合流ポイントへ移動中です」
サカエ「レイカー司令、参謀本部より暗号電文が入っています」
レイカー「内容は?」
サカエ「最重要機密指定ですので、司令以外の人間には読めません」
レイカー「…穏やかではないな。こちらへ回してくれ」
サカエ「はっ」
レイカー「…………」(! 何と…)
ハンス(参謀本部からの最重要機密事項か…一体、何だ?)
レイカー「すぐに特別機と護衛機の用意をしてくれたまえ。今から私はジュネーブへ行く」
サカエ「連邦軍総司令部へ?」
レイカー「うむ。地球圏防衛会議が急きょ開かれることになった」「私はしばらくこの基地を空けることになる。後のこととシャイン王女は君達に任せるぞ」
サカエ「了解です」
ハンス(…司令やハガネが不在…。これはチャンスかも知れんな)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「リューネ、そしてヴァルシオーネ」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
テツヤ「艦長、本艦は大気圏を離脱しました」
ダイテツ「機関停止。ここでヒリュウ改を待つ」
テツヤ「了解です」
エイタ「ホワイトスターの映像をキャッチしました。メインモニターに回します」
キョウスケ「直径約40キロの球状要塞か…スペースコロニーの倍以上の大きさだな」
リュウセイ「あいつら、あんな物を隠し持ってやがったのか…」
エクセレン「まさに『隠し球』って感じ?」
リュウセイ「上手い! 座布団一枚!」
エクセレン「わお! もう一声!」
キョウスケ「つまらんことを言ってる場合じゃないぞ、二人とも」
ライ「そのとおりだ」
エクセレン「あらら…お互い相方のツッコミが厳しくて大変ねえ」
リュウセイ「まったくだぜ」
ライ「…誰が相方だ」
ダイテツ「エイタ、敵の動きは?」
エイタ「いえ、ありません」
ダイテツ「そうか…」
テツヤ「妙ですね。奴らは間髪入れず総攻撃を仕掛けて来るものだと思っていましたが…」
ダイテツ「うむ。地球圏の偵察なら、今までバグスやスパイダーで充分にしておったはずだからな」
キョウスケ「エアロゲイターには何か別の目的があるのでしょうか?」
テツヤ「それを調べるのが俺達の任務だ」
エイタ「艦長、ヒリュウ改が来ました」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

レフィーナ「お待たせしました。自分はヒリュウ改艦長、レフィーナ・エンフィールド中佐であります」
ダイテツ「ハガネ艦長、ダイテツ・ミナセだ」
ショーン「お久しぶりです。やはり、艦長は宇宙の方がお似合いですな」
ダイテツ「そちらも元気そうで何よりだ」
ショーン「聞いた話では、ハガネの方も美人揃いだとか」「いやまったく、お互い環境には恵まれているようで何よりですなあ」
レフィーナ「あの…副長、何を…?」
ショーン「いやいや、こちらの話です」
ダイテツ「…そういう所も相変わらずだな、ショーン」
リュウセイ「なあ、おい…あれってサイバスターじゃねえか?」
エイタ「ホ、ホントだ!」
マサキ「よう! 久しぶりだな、リュウセイ」
リュウセイ「お、お前…何でそんな所にいるんだ!? もしかして、また迷ったのか?」
マサキ「お前な…俺がしょっちゅう迷子になってると思ってるだろ?」
リュウセイ「違うの?」
マサキ「あ、あのなぁ…」
〔警報〕
テツヤ「何だ!?」
エイタ「高速で接近する物体あり!」
テツヤ「エアロゲイターか!?」
エイタ「ち、違います! 識別はDC! 1機で正面から突っ込んで来ます!」
ダイテツ「総員、第1種戦闘配置!」
フィーナ「PT部隊、直ちに出撃して下さい!」
〈出撃準備〉
クロ「それにしても、正面から1機で突っ込んで来るニャんて…」
シロ「まるでマサキみたいだニャ」
マサキ「思い切りが良くていいじゃねえか」「それぐらいの度胸を持った奴なら、案外DCのお偉いさんかも知れねえな」
ライ(もしや、エルザムか…?)
ユン「DC機、来ます!」
〔中立ユニット出現〕
イルム「な…何だ、ありゃ!?」
ブリット「キョウスケ少尉! あの機体、女の子の姿をしてますよ!」
キョウスケ「こちらでも確認した。PTやAMではなさそうだな」
エクセレン「わお、いいんじゃなぁい? 外装だけ引っぺがしてヴァイスちゃんに被せようかしら?」
ライ「…顔が尖るぞ」
イルム「やれやれ…どこのどいつがあんな趣味的なモンを作ったんだ?」
タスク「う~ん…。フィギュアにしたら売れるかも」
リュウセイ「か……」
ガーネット「カ? また刺されちゃったの?」
リュウセイ「可愛い…!」
ガーネット「あ、あんたねえ…生身の女の子には興味を示さないクセに…」
エイタ「艦長! DC機から通信が入っています!」
ダイテツ「受信しろ」
リューネ「ようやく会えたわ、ハガネ!!」
リオ「女の子の声!?」
マサキ「誰だ、お前?」
リューネ「あたしの名前はリューネ・ゾルダーク! あんた達に殺されたビアン・ゾルダークの娘よ!!」
リョウト「! ビアン博士の!?」
マサキ「そういや、あのオッサンは娘がいると言ってやがったな…」
リューネ「あんたらにとっては敵だったんだろうけど…」「あたしにとっては、たった一人の親父だったんだ!」
マサキ「!」
リューネ「そりゃ、お世辞にもいい親父とは言えなかったさ」「でもね……カタはつけさせてもらうよ!!」
リョウト「そんなことをしたって、何にもならない! 復讐は復讐を呼ぶだけだよ!!」
リューネ「知ったようなことをっ!!」
マサキ「へえ、あのビアンのおっさんの娘っていうから、どんないかつい顔の女かと思ってたけど…」「お前、結構可愛いじゃないの」
リューネ「な……何を言ってる!!」
マサキ(おや、こいつ…意外と純情なんだな)「ところで…ちょいと聞きたいんだがよ」
リューネ「何だ!?」
マサキ「お前、DCのメンバーなのか?」
リューネ「…今のDCは親父の作ったものとは違う! あたしはあんなものとは一切関係ない!」
マサキ「だったら、今そこに出現しようとしているのは何だ?」
リューネ「えっ!?」
〔敵ユニット出現〕
リューネ「! あいつらは…」
キョウスケ「コロニー統合軍の残存部隊か…!」
カチーナ「あのDCの女…! あたし達をワナにはめたのか!!」
キョウスケ「まだそうと決まったわけじゃないが…どうなっている?」
ジーベル「クックック…ここでヒリュウ改とハガネを沈めれば…俺の立場は絶対的なものとなる」「そうなれば、あのゼンガー・ゾンボルトに大きな顔をさせずにすむ」
エクセレン「あらら、ジーベル・ミステル…生きてたのね」
ガーネット「知ってんの?」
エクセレン「まあね。使う手はセコいわ、しつこいわで…女には嫌われるタイプの男って感じ」
ジーベル「リューネ・ゾルダーク、お前がビアン総帥の娘なら、志を共にした我々へ手を貸せ!」「ここでハガネとヒリュウ改を沈め、連邦を倒し…」「我らコロニー統合軍とDCで世界を再統一するのだ!!」
リューネ「………」
マサキ「お前、本当にDCと関係ないのか?」
リューネ「くどい!! それほど言うんなら証拠を見せてやるよ!」
〔リューネ、前進〕
〔リューネ、MAP兵器「サイコブラスター」使用〕
〔敵ユニット撃破〕

ジーベル「何!? 貴様、我々を裏切ったか!?」
リューネ「裏切りだって!? 裏切ったのはあんただろ!」「親父の作ったDCやマイヤー総司令のコロニー統合軍は…」「毒ガスなんて使おうとしなかったはずだよ!」
ジーベル「…何のことだ?」
リューネ「とぼけたって無駄さ」「あんたが毒ガスを使ってコルムナを手に入れようとしたことは知ってるんだからね!」
ライ「彼女の話は本当なのか?」
ラーダ「ええ…。私達が何とか食い止めたおかげでコルムナは無事だったけど…」
リオ「な…何て奴なの! 宇宙ステーションで毒ガスを使うなんて最低よ! 許せない!」
リューネ「さあ、どう言い訳するつもりなのさ!?」
ジーベル「フン…。マイヤーやビアンは非情に徹し切れなかったからこそ戦争に敗れて死んだのだ」「だが、俺は違う! 目的のためには手段を選ばん!」
タスク「あらら…こりゃまた悪役お決まりの台詞だな」
エクセレン「なりふりの構わなさなら負けないつもりだけどね」
リューネ「あんた達、邪魔するんじゃないよ!」「あいつらはあたしが仕留めるんだ! あんたらの相手は後でやってやる!」
ジーベル「全機、攻撃開始!」「レオナ・ガーシュタイン少尉、お前は俺の艦を防衛しろ。いいな?」
レオナ「………」
タスク「! あの機体、もしかして……トロイエ隊の隊長にくっついてた…」
エクセレン「そう言えば…統合軍旗艦艦隊との決戦の時、あの子はいなかったわねえ」
タスク(……そうか…。生きてたんだ、あの子……)
ライ(…レオナ…親衛隊の一員であるお前は、我が父マイヤーの真意を知ったはずだ…)(…それでもなお、コロニー統合軍に残るというのか…?)
レオナ(…………)(…今のコロニー統合軍に…マイヤー総司令の遺志は存在しない)(ユーリア隊長…エルザム少佐…私はどうすればいいのですか…?)
<戦闘開始>

<1EP>

ジーベル「貴様ら、何をしている! さっさと奴らを始末しろ!」
レオナ「………」(…あんな男を守るぐらいなら、私はユーリア隊長のように戦って死ぬことを選ぶ)
〔レオナ、前進〕
ジーベル「レオナ少尉、どこへ行く!? 貴様の任務は俺を守ることだぞ!」
レオナ「私が命をかけて守る対象はマイヤー・V・ブランシュタイン総司令ただ一人…」
ジーベル「何だと!? 上官の命令に逆らう気か!」
レオナ「ええ。このまま生き恥をさらすつもりはなくてよ」「私はトロイエ隊の名を汚さぬためにも…ここで戦って死ぬ」
ジーベル「き、貴様…!」
レオナ「ヒリュウ改、そしてハガネ…私の最期の意地を見せてあげる!」
タスク「!!」
ライ「レオナ…死ぬ気か…!?」

<リューネHP30%以下>
リューネ「くっ! こんな所でやられるもんか!」
〔リューネ、精神コマンド「ド根性」使用〕

<レオナ撃破>
※※ライが撃破の場合のセリフ※※
レオナ「フッ、最後の相手がライ…あなただとは。皮肉ね」
ライ「俺はお前を殺す気はない」
レオナ「! 情けをかけるつもり!?」
ライ「我が父マイヤー亡き今…ここでお前が死ぬ意味はない」
レオナ「余計なお世話よ! 私をマイヤー総司令の所へ行かせて!」
ライ「あの男がビアンと同じことを考えていたのなら…そんなことは望んでいないはずだ」
レオナ「!」
ライ「…コックピットブロックを外から強制排除するぞ」
※※タスクが撃破の場合のセリフ※※
レオナ「…ここまでね。さあ、トドメを刺しなさい」
タスク「悪いけど、負けを悟った奴をなぶり殺す趣味はないんでね」
レオナ「! 情けをかけるつもり!?」
タスク「そういうわけじゃないけど、こんな所で死ぬなんてもったいねえぜ?」
レオナ「どういう意味!?」
タスク「あんた、運が良かったんだ。でなきゃ、あの戦いで生き残れねえよ」
レオナ「私は…ヒリュウ改との最終決戦に参加していなかっただけで…!」
タスク「だから、それも運なのさ。それを無駄にするなんて…もったいねえぜ」
レオナ「な、何を…!」
タスク「ま、いいからいいから。コックピットブロックを外から強制排除するぜ」
※※ライorタスク以外が撃破の場合のセリフ※※
レオナ「…ここまでのようね。マイヤー総司令、ユーリア隊長…私もそちらへいきます…」
〔機体の動作音〕
レオナ「!? 脱出装置が…! また私だけ生き残るというの…?」「これが私の運命だというの…?」


<ジーベル撃破orHP30%以下>
※※撃破の場合のセリフ※※
ジーベル「だ、脱出する! 俺の退路を確保させろっ!!」
※※HP30%以下の場合のセリフ※※
ジーベル「お、おのれ! 撤退だ! 艦を後退させろっ!!」

〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅>
〔リューネ、精神コマンド「ド根性」使用〕
〔リューネ、中立から敵へ〕
リューネ「さあ、これで邪魔者はいなくなった。ケリをつけさせてもらうよ!!」
マサキ「聞け、リューネ! お前の親父は俺達に地球の未来を託したんだ!」
リューネ「そんな戯れ言っ!」
マサキ「だが! やつの予言どおり異星人が現れた以上、俺達が戦ってる場合じゃねえだろうが!」
リューネ「うるさいっ!」
マサキ「しょうがねえ! 口で言ってもわからねえのなら!」

<リューネ撃破・勝利条件達成>
〔敵ユニット撃破〕
〔味方ユニット出現〕

リューネ「………」「アハハハ…やっぱり勝てなかったか。でも、これでスッキリした」「親父は親父、あたしはあたし。あたし、あんた達が気に入ったよ」
マサキ「リューネ…」
リューネ「特にマサキ、あんた…結構いい男だしね」「あたしに可愛いなんて言ってくれたのはあんたが初めてだよ」
マサキ「な…何言ってんだ」
リュウセイ「あ、あのさ。一応、俺も…」
ライ「お前が可愛いと言ったのは彼女の機体の方だろうが」
リュウセイ「相変わらずツッコミが厳しいねぇ」
リューネ「ま、あんたらと一緒にいた方が面白そうだしね」「それに、あたしも異星人と戦うつもりで木星から帰って来たし…」「どう? あたしもハガネに乗せてくれないかな?」
マサキ「おいおい、強引な奴だな」
イルム「イングラム少佐…どうします?」
イングラム「いいだろう。今は少しでも戦力が欲しい時だからな。艦長には俺の方から話しておく」
リューネ「さすが、話がわかるね。じゃ、よろしく頼むよ」
※※ライorタスク以外がレオナ撃破の場合、セリフ追加※※
エイタ「大尉、敵AMから射出されたと思われる脱出用ポッドを発見しました」
テツヤ「パイロットは生存しているのか?」
エイタ「はい」
ダイテツ「回収しろ」
エイタ「了解です」

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ブリーフィングルーム
※※タスクがレオナ撃墜の場合のセリフ※※
イルム「タスク、お前が救出した敵のパイロット、すごい美人だってな」
※※タスク以外がレオナ撃墜の場合のセリフ※※
イルム「例の敵パイロット、すごい美人だってな」

タスク「チェック早いッスね。実はどうなんですよ」
※※タスクがレオナ撃墜の場合のセリフ※※
タスク「あ、でも一番最初に彼女をお茶に誘う権利は俺がもらいますよ」
※※タスク以外がレオナ撃墜の場合のセリフ※※
タスク「あ、でも一番最初に彼女をお茶に誘う権利はもらいますよ。先に目を付けたのは俺ッスから」

イルム「ちぇっ、だったら俺が助けときゃ良かったな」
※※タスクがレオナ撃墜の場合のセリフ※※
ブリット「タスク…もしかして、彼女が美人だったから助けたのか?」
タスク「んなワケねえよ。でも、そういうことをブリット君には言われたかないねえ」
※※タスク以外がレオナ撃墜の場合のセリフ※※
ブリット「あの、そういう問題じゃ…」
タスク「おやおや。ブリット君、他人のことが言えるのかな?」

ブリット「どういう意味だよ?」
タスク「エクセレン少尉から聞いたぜ。お前、ハガネにいる可愛い子ちゃんを口説いてるんだってな」
ブリット「! そ、そそそ、それは…」
イルム「そういや、ブリット…グルンガスト弐式の調整作業の時もクスハに付きっきりだったよな」「おかげで俺がヒュッケバインMk-IIの調整を手伝わされたんだぜ?」
ブリット「す、すみません、中尉。でも、自分はそんなつもりじゃ…」
エクセレン「んふふ~、別に隠すことないんじゃなぁい?」
ブリット「しょ、少尉!」
エクセレン「おカタいブリット君も女の子に興味があったのねって、先生、安心してるんだから」
ブリット「先生! お願いですから、他の人に変なこと言わないで下さいよ」
イルム(先生だ?)
ブリット「まったく…。捕虜にした女性パイロットの話じゃなかったんですか?」
エクセレン「はいはい。あ、そうそう…そのパイロットって色男さんの従姉妹らしいわよ」
タスク「色男さんって…ああ、SRXチームのライ少尉のことか」
エクセレン「大ピンポンよん。彼、かの有名なブランシュタイン家出身のエリートさんなの」
ブリット(ブランシュタインって…俺達が戦ったコロニー統合軍の総司令官と同じ…?)
イルム「ライの従姉妹ってことはきっとドエライ堅物なんだろうなあ。でも、そういうトコがまた…」
エクセレン「あらら…そんなこと言っちゃって大丈夫、中尉? リンさんにバレたら大変ですよぉ」
イルム「お前…あいつのこと知ってんのか?」
エクセレン「モチのロン。天下のマオ社シャッチョーさん、月で会いましたからね」
イルム「あいつ…俺のこと何か言ってなかったか?」
エクセレン「う~ん…。聞かない方がいいかも」
イルム「お、おい! そりゃどういう意味だ!?」
タスク(…それにしても、あの子がライ少尉の従姉妹ってことは…いいトコのお嬢様に違いねえな)(う~ん、ますます俺好み…)

ハガネ艦橋
レオナ「…私を尋問しても無駄です。このまま捕虜になり、生き恥をさらすつもりは毛頭ありません」「煮るなり焼くなり、私の処分はお好きにどうぞ」
ダイテツ「…ならば、我々に協力してもらおうか」
レオナ「! 協力…?」
レフィーナ「ええ。ホワイトスターが現れた以上、もはや地球人同士で争っている場合ではありません」「今こそ連邦軍やDC、コロニー統合軍が力を合わせて地球を防衛しなければならないのです」
レオナ「…甘い考えですね」「今のコロニー統合軍やDCの中に、そのようなことを考えている者はほとんどいませんよ」(そう…リリー中佐やエルザム少佐、ゼンガー少佐を除いては…)
レフィーナ「では、あなたはどう思っているのです?」
レオナ「………」
ダイテツ「ビアンやマイヤーの言葉を信じるならば…」「あの二人を倒した我々は、彼らによって選ばれ、育てられた戦力だと言うことになる」
レフィーナ「そう…。私達はエアロゲイターを倒すための戦力として選抜された…」「おそらく、総司令部は最終的に私達へホワイトスターの破壊命令を下すことでしょう」
ダイテツ「だからこそ、我々は少しでも多くの戦力を必要としている」
レフィーナ「ですから、コロニー統合軍親衛隊・トロイエ隊の出身であるあなたに力を貸して頂きたいのです」
レオナ「どうせ死ぬなら、異星人と戦って死ね…と?」
ダイテツ「そう受け取ってもらっても構わん」
レオナ「…敵である私を信用できるのですか?」
ダイテツ「ああ。ライディース少尉の口添えもあるのでな」
レオナ(…あの人が…)「…わかりました。一度は捨てたこの命です。好きに使って下さい」

ハガネ格納庫
リュウセイ「う~むむむ。見れば見るほど可愛い…。とてもロボットとは思えねえ」
リョウト「この機体…もしかしたら、ヴァルシオンの系列機か何かじゃないかな」
リュウセイ「マジかよ!?」
リョウト「うん。サイズは全然違うけど似たような武器を持っているし…」
リューネ「あんたのいうとおりだよ。ヴァルシオーネはヴァルシオンの2号機みたいなものなんだ」
マサキ「だったら、何であんな姿をしてんだ?」
リューネ「あたしが親父に頼んだのさ。でなきゃ、ヴァルシオンに乗せられるところだったからね」
マサキ「別にあれでもいいじゃねえか」
リューネ「だって…あのデザイン、あたしの趣味じゃないもん」
マサキ(だからって、女の子の姿ってのもどうかと思うけどな…)
リュウセイ「ふ~ん…親父さんの作ったロボットか」
リューネ「今は形見になっちゃったけどね」
マサキ「リューネ…」
リューネ「そういう湿っぽいのはなし。親父は親父、あたしはあたしだって言ったでしょ」
マサキ「ああ」
リューネ「それにさ、あんた達に親父を止めてもらって良かったとも思ってるんだ」
リョウト「…どうして?」
リューネ「力におぼれてしまった人間のたどる道は決まってるからね」
リョウト「………」
リューネ「あ、ごめんごめん。結局湿っぽくなっちゃったね」「そうだ、マサキ…ハガネの中を案内してよ」
マサキ「ああ、任せな」
〔扉の開閉音〕
〔扉の開閉音〕

リュウセイ(…力におぼれた連中のたどる道、か…)(俺達も下手すりゃ、いずれはビアンみたいに…)
リョウト「あのさ、リュウセイ君。あの二人…あのまま行かせて良かったのかな?」
リュウセイ「何で?」
リョウト「だって、マサキ君は…」
リュウセイ「そうだった! このままじゃ、迷子が二人になっちまう! 早く追いかけなきゃ!」

ブリーフィングルーム
イングラム「Rシリーズのテストパイロットになりたいだと?」
カチーナ「はい。必ず乗りこなしてみせます」
イングラム「悪いが間に合っている」
カチーナ「しかし、R-2のライディース少尉は別として…」「R-1とR-3のテストパイロットは実戦経験の浅い、素人同然の者だと聞いています」
イングラム「あの2機はそれぞれリュウセイ曹長とアヤ大尉用に調整されている」
カチーナ「ならば、新型のR-GUNを自分に!」
イングラム「…いいだろう。自信があるのなら、いずれ機会を与える」
カチーナ「ありがとうございます。では、失礼します!」
〔扉の開閉音〕
ラーダ「いいのですか、少佐…」
イングラム「構わん。R-GUNは俺専用の機体として作られたわけではないからな」
ラーダ「そうではなく、カチーナ・タラスク中尉のことなんですが…」
イングラム「見たところ、試作機に執着があるようだな」
ラーダ「ええ…」「腕は確かなのですが、少し協調性に欠け、無鉄砲なところも…。根は悪い人ではないのですが…」
イングラム「そういう人種の扱いは、お前が最も得意とすることだろう?」
ラーダ「それが…最近、私がヨガを教えようとするとみんな逃げるんです」
イングラム「無理なポーズをさせ過ぎたからだろう。ヴィレッタから話は聞いているぞ」
ラーダ「あら、そんなことはありませんわ。いつも簡単なアサナしか教えてませんのに…」「ほら、こんな感じで。少佐ほどのお方なら、きっと出来ますわ。お試しあれ」
イングラム「悪いが、遠慮しておく」
ラーダ「ヴィレッタは、ちゃんとこのアサナをこなしましたわよ?」
イングラム「ヴィレッタが?」「ならば……」
ラーダ「そうです、そこで足を曲げて…そう…」
イングラム「む……これ以上は…」
ラーダ「あら、少佐…。意外にお体が固いんですのね」
イングラム「…まあいい。それより、ヴィレッタは月に残ったのか?」
ラーダ「はい。彼女は特別任務があると言って…」
イングラム「そうか…」(ならば、俺も急がねばならんな…)

ハガネ艦橋
ダイテツ「極東支部への帰還命令が出ただと?」
テツヤ「はい。先程、連邦軍総司令部から暗号電文が入りました」
ダイテツ「総司令部だと? 発信者は誰だ?」
テツヤ「記述されていません。しかし、コードは間違いなく総司令部のものです」
ダイテツ「ホワイトスターを放っておいて帰還しろと言うのか…」
ショーン「ふむ…。政府筋か、EOT特別審議会の横槍が上層部に入ったのかも知れませんな」
ダイテツ「テツヤ、極東支部のレイカーに確認を取ってくれ」
テツヤ「それが…司令はジュネーブの総司令部へ出向かれているようです」
ダイテツ「………」
レフィーナ「確か、レイカー司令は地球圏防衛委員会のメンバーのお一人ですよね?」
ダイテツ「そうだ」
レフィーナ「あの方がジュネーブへ向かわれたとなると…上層部で何か大きな動きがあったのでは?」
ダイテツ「………」
ショーン「ここは命令に従っておいた方が得策でしょうな」
ダイテツ「うむ。レフィーナ艦長、すぐに極東支部へ帰還するぞ」
レフィーナ「わかりました」

南米ペルー沖
一般兵「戻られましたか、エルザム少佐。陸はどうでしたか?」
エルザム「いい食材を手に入れることが出来た」「後で調理場を空けるように言ってくれ。新しいメニューを思いついたのでな」
一般兵「はっ。兵達も喜びます」

クロガネ艦橋
エルザム「それで…連邦軍の動きは?」
一般兵「ハガネとヒリュウ改が地球へ再突入しましたが…」「我々のクロガネや、アースクレイドルの所在地に気付いたわけではないようです」
エルザム「そうか」
一般兵「それから、例の声明の整音作業が終了しました。お聞きになりますか?」
エルザム「頼む」
〔通信のコール音〕
???「レビ・トーラーの名の下、地球人類に告げる…」「現時刻より30日以内に全ての武装を解除し……」「我らに降伏せよ……」
エルザム「女の声…しかも、我々の言語で降伏勧告か」「単純明快な内容からみて、彼らの自信の程がうかがえるな」
一般兵「…エアロゲイターは、我々と同じ様な人間タイプの生命体なのでしょうか?」
エルザム「今までの調査では、そうだと言われている」「だからこそ、EOT特別審議会のカール・シュトレーゼマン議長は…」「南極コーツランド基地で彼らと極秘裏に会見、そして和平交渉を行おうとしたのだろう」
一般兵「何という愚かな真似を…! EOT特別審議会は地球を異星人に明け渡すつもりだったのですか!?」
エルザム「それもまた、人類が生き残る術の一つだ。私は認めんがな」
一般兵「我々も他の残存部隊と合流するか、アースクレイドルへ向かった方がよろしいのでは?」
エルザム「今のDCに、ビアン総帥や我が父の遺志は存在せん。よって、クロガネはこのまま単独行動を取る」
一般兵「………」
エルザム「これより、我らは孤立無援の戦いの中へ身を投じることになる」「私の決定に異議のある者は艦から立ち去らせろ」
一般兵「いえ…。このクロガネにそのような者はおりません。皆、少佐にお供する所存です」
エルザム「…すまんな。では、私は調理場へ行く。後は任せるぞ」
一般兵「はっ」
【シナリオエンドデモ終了】


● No23「ネビーイーム出現」 へ戻る

● No25「毒蛇の牙」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。