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No.30
裏切りの銃口

【シナリオデモ開始】
極東支部司令部
サカエ「…『オペレーションSRW』の推定彼我戦力差は12:1です」
レイカー(…12:1か……。実際にそれをどこまでくつがえせるか……)「参謀、リオンシリーズの生産作業は?」
サカエ「現在、イスルギ重工の各工場において急ピッチで進行中です」「…EOT特別審議会の横槍さえ入っていなければ、リオンシリーズに合わせて…」「相当数の量産型ゲシュペンストMk-IIを生産出来ていたのですが…」
レイカー「…現状では、より多くの生産ラインが確保出来るリオンの量産を優先させるしかない」
サカエ「…DCや統合軍の兵器が我が方の戦力の中核を成すとは…皮肉な話です…」
レイカー(…だが……ビアン博士やマイヤー総司令は今のような事態を見越し…)(マオ社よりはるかに規模の大きいイスルギ重工に…)(AMの生産ラインを確保させていたのだろうな)
オペレーター「司令、ハガネとヒリュウ改が当基地へ帰還しました」
レイカー「わかった。直ちに修理と補給作業を開始せよ」

SRX計画ラボ
ジョナサン「やれやれ、どの機体もボロボロじゃないか」
ロバート「DCとの決戦はかなり激しかったようですね」
ジョナサン「ああ…」
カーク「次の作戦まで時間がない。全ラインを同時に稼動させ、一気にオーバーホールを行おう」
イングラム「カーク…Rシリーズのプラスパーツの調整は、終わったのか?」
カーク「すぐにでも装着が可能だ」
イングラム「カザハラ博士、合体シミュレーションの方は?」
ジョナサン「結果はかなり厳しい。グルンガストほどの安定性は到底見込めないな」
イングラム「…構わん。すぐにプラスパーツの装着作業を始めてくれ」
カーク「了解した」
ロバート「………」

伊豆下田海岸
リオ「う~ん…。ああ、疲れた」
リューネ「これで8戦8勝。あたしの勝ちだね」
リオ「リューネにはかなわないなあ。泳ぐの無茶苦茶速いんだもん。オリンピックに出られるよ、きっと」
リューネ「小さい頃から、親父に色々な特訓を受けさせられてたおかげだよ」
リオ「ふ~ん…だから運動神経が尋常じゃないのね」
アヤ「ねえ。あなた達…何やってたの?」
リオ「リューネと泳ぎの競争をしてたんです」
アヤ「競争って…。せっかくのお休みなのに」
シロ「二人ともノリが体育会系だニャ」
リオ「それにしても、アヤ大尉の水着って大胆ですねえ」
アヤ「え? そ、そう? ガーネットの見立てなんだけど…」
リオ「でも、実はそういうの趣味なんでしょう?」「ほら…制服もノースリーブだし、パイロットスーツもハイレグだし」
アヤ「い…いけなかったかしら…?」
リューネ「ね、ね、マサキ! この水着、どう?」
マサキ「あ? 何でそんなこと俺に聞くんだ?」
クロ「マサキ、もう少し気の利いたこと言えニャいの?」
マサキ「気の利いたことぉ?」
リューネ「ほら…可愛いなとか、似合ってるぜとかさ」
マサキ「…自分で言うなっての」
リューネ「ちょっと! 何なのよ、その反応!! 他に言うことないの!?」
マサキ「あ~わかったわかった。うるせえな、ったく」「いいか? 一度しか言わねえから、耳の穴かっぽじってよく聞けよ」
リューネ「う…うん」
マサキ「よ~し…」「可愛いな、似合ってるぜ」
リューネ「え? ホント?」
クロ(って、マサキ…表情がわざとらしいニャ)
シロ(しかも、リューネは自分でネタをふっといて、真に受けちゃってるニャ…)
リオ「ところで…ライ少尉。どうして水着を着てないんですか?」「せっかくの海水浴なのに読書なんかしちゃって…。何の本なんです?」
ライ「茶道関係の本だ」
リオ「茶道って…日本のお茶の? そんなのやってたんですか?」
ライ「ああ、日系人だった祖母と義姉の影響でな」
リオ「意外…。だけど、ライ少尉には和服とか似合ってるかも…」
アヤ「そうねえ」
リオ「ところで…ライ少尉も着替えて泳ぎません? 海、冷たくて気持ちいいですよ」
ライ「遠慮しておく。紫外線を身体に浴びすぎるのは、健康に良くないからな」
マサキ「だったら、部屋の中に入ってろっつーの」
ライ「フッ…たまには外の空気を吸うことも必要だ」
マサキ「素直じゃねえなあ」
アヤ「けど、ライも人付き合いが良くなったわね。昔のあなただったら誘いを受けなかったでしょ」
マサキ「言われてみりゃ、そうだな。前はもっと愛想が悪かったよな」
アヤ「フフフ…誰かさんの影響かしら?」
ライ「馬鹿なことを言わないで下さい、大尉」
〔通信のコール音〕
アヤ「あら…イングラム少佐からの呼び出しだわ。SRXチームで集合だって」
ライ「了解です」

ブリーフィングルーム
イングラム「…以上がRシリーズによるフォーメーションOOCの概要だ」
リュウセイ「…やっぱり、Rシリーズにはそんな秘密が…! く~っ、燃えるぜ!!」
ライ「成功確率は30.2パーセント。それに加え、トロニウムの危険性…」「そんな状態で、機動兵器として使い物になるのですか?」
イングラム「使いこなせ。それがお前達に与えられた使命だ」
リュウセイ「わかってるぜ、教官」
ライ(…不安定な要素が多すぎる。しかも、総合面ではグルンガストシリーズの方が優秀だ)(…あの形態となることに、別の目的があるというのか…?)
イングラム「3時間後、Rシリーズの最終テストを行うため、中国大陸へ出発する」「各自は機体の最終調整に立ち会うように。以上、解散だ」
リュウセイ「よ~し! 格納庫に行こうぜ、ライ!」
ライ「…ああ」
〔扉の開閉音〕
アヤ「イングラム少佐…」
イングラム「どうした…?」
アヤ「もし、私がT-LINKシステムのフルドライブに失敗した場合は…」
イングラム「失敗は許さん。必ず成功させろ。俺は、そのための訓練をお前達に課してきた」
アヤ「…私は…ただの実験体です。けど、他の人達を巻き添えにするわけには…」
イングラム「命令に変更はない」
アヤ「少佐…!」
イングラム「…アヤ、お前にもしものことがあった時は…俺がお前を守ってやる」
アヤ「……!」
イングラム「SRXの要はお前だ。俺は…お前を失うわけにはいかない」
アヤ「少佐を…信じていいんですね?」
イングラム「もちろんだ」
アヤ「わかりました。妹や母の死を無駄にしないためにも…」「そして、何よりもあなたのために全力を尽くします」
イングラム「ああ。…信じているぞ、アヤ」
アヤ「では…失礼します」
〔扉の開閉音〕
イングラム「所詮は…人の心の甘さが生み出した欠陥品か」

ヒリュウ改艦橋
ショーン「艦長、本艦とハガネは間もなく北京上空に差し掛かります」
レフィーナ「わかりました」
ユン「この辺りは全く被害を受けてないんですね」
カチーナ「首都クラスの都市は眼中になしってことかよ。…普通、逆じゃねえか?」
ラッセル「日本でも大阪は壊滅状態ですが、東京は無事だし…」「ホワイトスターに最も位置が近いスペースコロニーや月も、攻撃を受けていないと聞いています」
ショーン「さらに、軍の施設も支部クラスの基地は未だに無傷ですからな」
カチーナ「奴らはあたし達を生殺しにするつもりなのかよ?」
レフィーナ「いえ…。彼らはこちら側の戦力を消耗させないようにしているのかも知れません」
ショーン「艦長のおっしゃることにも一理ありますな」
ユン「どういうことなんです?」
ショーン「彼らは、その気になれば空間転移装置で地球のどこにでも戦力を送り込むことが出来ます」「にも関わらず、我々のような対抗戦力の先鋒を潰しにかかって来ない…」「これは手加減されていると考えてもいいでしょうな」
ユン「手加減? 何のためにです?」
ショーン「占領後のことを考え、地球側の被害を最小限に抑えようとしているためか…」「あるいは、我々との戦いを楽しむためか…」「それとも、DCのように我々を成長させるためかも知れませんな」
レフィーナ「成長…。もしかして、私達をより強力な『武器』に成長させるために…?」

ブリーフィングルーム
マサキ「よお、リュウセイ。Rシリーズの最終テストって一体何をやるんだ?」
リュウセイ「よくぞ聞いてくれた! 実はなあ…Rシリーズにはものスゲエ秘密が隠されてたんだ!」
マサキ「…合体でもするのかよ?」
リュウセイ「へっ? …お前、知ってたの?」
マサキ「いや、勘で言ったんだが…まさか、当たりだったとはな」
ブリット「合体か…なるほど…」
リュウセイ「何だよ、お前ら! その淡白な反応は! Rシリーズの合体変形機構はものスゲエんだぞ!」
シロ「そうかもニャ。Rシリーズって合体しそうには見えないもんニャ」
リュウセイ「ああ。一回見ただけじゃ、どこがどう変形するんだか絶対にわからねえぞ!」
マサキ「んなの威張ることかよ」
リュウセイ「ちぇっ…。せっかく、ヴァリアブル・フォーメーションっていうかけ声も考えてたのにな…」
アヤ「ヴァリアブル…? 何、それ?」
リュウセイ「俺が考えた合体の時の合い言葉さ!」
アヤ「やっぱりね…。いかにもあなたが考えつきそうなことだわ」
ライ「ヴァ、ヴァリ…? 大尉、どういうことなんです?」
アヤ「私も詳しくはないんだけど…日本のロボットアニメじゃね、合体する時に声をかけるらしいのよ」
エクセレン「あ、それ…聞いたことがあるわ。レッツ何々とか、パイル何々とかって言うんでしょ?」
リュウセイ「そうそう!」
ライ「…ナンセンスだな」
リュウセイ「何だと!? てめえにゃスパロボ魂ってモンがねえのかよ!」
ライ「ない」
リュウセイ「こ、このヤロ~…」
アヤ「はいはい、二人ともそこまでよ。もうすぐで演習区域に着くから、Rシリーズの起動準備に入って」
ライ「了解です」
リュウセイ「かーっ、腕が鳴るぜ!」
マサキ「ところでアヤ、何かいいことでもあったのか?」
アヤ「どうしてそんなことを聞くの?」
マサキ「何だか機嫌が良さそうだからさ」
リュウセイ「ははあ…。さてはイングラム教官と…」
エクセレン「わお、なかなか大胆ね。もしかして、もしかすると…」
アヤ「な、何を馬鹿なこと言ってるの!」
シロ「ムキにニャって怒ってるところが怪しいニャ」
アヤ「…もう、からかわないでったら」
エクセレン「こりゃ、ブリット君も負けてらんないんじゃなぁい?」
ブリット「ど、どうしてそこで俺が出てくるんですか!?」
リュウセイ「ん? ブリットがどうかしたのか?」
エクセレン「んふふ~。彼ね、クスハちゃんにホの字らしいの」
ブリット「しょ、少尉!」
リュウセイ「へ~え…」
クロ「って、リュウセイ、反応はそれだけニャの?」
リュウセイ「? 何でそんなことを聞くんだ?」
クロ「…マサキとおんニャじで女心には鈍いのニャ……」
〔警報〕
アヤ「! な、何なの!?」

ハガネ艦橋
〔警報〕
エイタ「敵機多数、本艦上空に転移出現!」
テツヤ「敵の狙いは本艦なのか!?」
エイタ「いえ、違います! 北京市街地区へ降下しています!」
テツヤ「何っ…!」
ダイテツ「総員、第1種戦闘配置! SRXチーム以外のPT部隊を出撃させろ!」
イングラム「艦長、我々も出撃します」
ダイテツ「だが、お前達の機体は…」
イングラム「分離状態なら、戦闘は可能です。ただ、出撃までに少々時間がかかりますが…」
ダイテツ「いいだろう、任せる」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「裏切りの銃口」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〈出撃戦艦選択〉
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
イルム「いいな? 市街地に降りた敵機を全て片づけるんだ!」
キョウスケ「了解です」
ブリット「クスハがいない…? 中尉、クスハはどうしたんですか?」
イルム「弐式の調子が良くないらしい。SRXチームと一緒で、出撃は遅れるそうだ」
ブリット「そうですか…」
タスク「いいトコ見せられなくて残念だったな、ブリット」
ブリット「な、何言ってんだ。俺は別にそんなつもりで…」
エクセレン「まあまあ。嫌よ嫌よも好きのうち…ってね」
キョウスケ「…意味がわからんぞ」
<戦闘開始>

<敵全滅・敵増援1出現>

※※ダイテツ出撃の場合のセリフ※※
エイタ「上空に重力震反応! 大型飛行物体が転移して来ます!」
テツヤ「識別は!?」
エイタ「フラワーです!」
テツヤ「南極の時と同じ奴…! 敵の戦艦か!!」
※※レフィーナ出撃の場合のセリフ※※
ユン「上空に重力震反応! 大型飛行物体が転移して来ます!」
レフィーナ「飛行物体の識別は!?」
ユン「フラワーです!」
ショーン「確か、敵の戦艦でしたな…」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット出現〕
マサキ「あれは…人型の機動兵器…!」
キョウスケ「みんな、気を付けろ。敵の新型のお目見えだ」
マサキ「あいつら、あんな物を持ってやがったのか…!?」
リョウト「サイズが…PTやAMと同じだ…! もしかして…?」
イルム「ああ。本来、パーソナルトルーパーやアーマードモジュールは…」「エアロゲイターの人型機動兵器に対抗するために開発されたものでな」
リョウト「…彼らがあんな物を持っているって…わかっていたんですか?」
イルム「親父の話じゃ、メテオ3にそれっぽい情報があったそうだ」「もっとも、連中が本当にあんな物を持っているかどうかは賭けだったらしいが……」
リョウト「…………」
イルム「何にせよ、今までのバグスやバード、スパイダーは前座……」「あの人型こそが本命。つまり、連中は本腰を入れてきたってことさ」
キョウスケ「…新たなカードか。それをおれ達に切ってきた理由は何だ…?」「奴らは何故、おれ達を狙ってきた…?」
エクセレン「あ、わかった! 私の実力と魅力に気づいて、誘拐しに来たとか!?」「ああ…私って罪な女」
キョウスケ「つまらんことを言ってないで、戦闘に集中しろ」
エクセレン「んもう、ホントだったらどうするのよぉ」
キョウスケ「油断はするな。…奴らの目的が何であろうとな」
〔味方ユニット出現〕
リュウセイ「みんな、遅くなってすまねえ!」
キョウスケ「奴らは新しいカードを切ってきた。気を付けてくれ」
リュウセイ「ああ。遅れた分は何とか取り返してみせるぜ」
イングラム「ライ、R-2パワードの調子はどうだ?」
ライ「出力が若干不安定ですが、戦闘に支障はありません」
イングラム「アヤ、お前の方は?」
アヤ「念の逆流を感じますが…許容範囲です。やれます」
ブリット「クスハ、機体の方は大丈夫なのか?」
クスハ「上手く動かないけど…何とか頑張ってみるわ」
ブリット「無理をするなよ」
クスハ「うん…。心配してくれてありがとう、ブリット君…」
イングラム「俺とクスハは母艦の護衛に回る。他の者は敵機を迎撃しろ」

<フーレHP70%以下orフーレ以外の敵機9機以下・敵増援2出現>
イングラム(……頃合いか)「リュウセイ、ライ、アヤ…直ちにフォーメーションOOCを組め」
ライ「!!」
アヤ「えっ!?」
リュウセイ「ま、まさか…アレをやれってのかよ、教官!?」
イングラム「そうだ。SRXによって、敵機を一気にせん滅する」
ライ「無茶です、少佐…! まだ一度もテストをしていないのですよ?」
アヤ「そ、それに…今は戦闘中です!」
イングラム「だからこそだ。Rシリーズの合体は、戦闘中に行うことを前提とされている」
アヤ「た、確かに…そうですが…!」
ライ「…危険過ぎます。失敗をすれば、他の機体まで巻き込むことに…!」
イングラム「どうした…? 自信がないのか?」
ライ「!」
イングラム「…今までお前達は、俺が課した厳しい訓練をこなしてきた」「だから、自分達の力を信じろ」「そして、俺を信じろ。お前達ならば…Rシリーズの合体を成功させることが出来る」
リュウセイ「……!」
イングラム「リュウセイ。自分が軍に入った目的を…戦う理由を思い出せ」「お前はこの星と…仲間達を守るのだろう?」
リュウセイ「…わかった…!」「やるぜ、イングラム教官!!」
イングラム「では、パターンOOCの解除を許可する。いいな? アヤ、ライ…」
アヤ「は、はい!」
ライ「…了解です」
イングラム「各機へ。SRXチームは戦線から一時離脱する」「なお、援護は不要だ。各個の戦闘に専念しろ」
キョウスケ「…了解」
エクセレン「んじゃ、お手並み拝見といきましょっか」
リュウセイ「ああ! 行くぜっ、ライ、アヤ!」
〔リュウセイ、後退〕
〔ライ、後退〕
〔アヤ、後退〕

アヤ「念動フィールド、ON! トロニウムエンジン、フルドライブ! 各機、変形開始!!」
リュウセイ「行くぜ! ヴァリアブル・フォーメーション!!」
〔リュウセイ&ライ&アヤ、フォーメーション〕
イングラム(さあ…お前達の力を見せてみろ)
アヤ「う…ああっ…!」「あああっ…!!」
〔ライに爆発〕
リュウセイ「うおあっ!?」
ライ「くっ、念動フィールドが! エンジン緊急制御!!」
リュウセイ「うあああっ!」
〔リュウセイ、後退〕
アヤ「きゃああっ!!」
〔アヤ、後退〕
ライ「うぐっ!!」
〔ライ、後退〕
キョウスケ「合体に失敗した…!?」
マサキ「みんな、無事かっ!?」
リュウセイ「う、ううっ…! だ、駄目だ…バラけちまった…!」
キョウスケ「マサキ…!」
マサキ「ああ、わかってる! こっちで敵を引きつけるぜ!」
リュウセイ「す、すまねえ、みんな!」
ライ「このままでは他の機体の動きを乱す! 一時後退するぞ、リュウセイ!」
リュウセイ「あ、ああ! アヤ! 大丈夫か!?」
アヤ「………」
リュウセイ「アヤッ!!」
ライ「大尉…! 気絶しているのか…!?」
イングラム「フッ…」
リュウセイ「!?」
イングラム「フフフ…」
リュウセイ「イ、イングラム教官!?」
イングラム「どうやら、これまでのようだな」
〔イングラム、味方から敵へ〕
〔イングラム、アヤへ隣接〕
アヤ「う…うう…イングラム…少佐…」
イングラム「アヤ、せめてもの情けだ。苦しまぬように…」「殺してやる………!」
アヤ「えっ…!?」
〔味方ユニット撃破〕
リュウセイ「ア、アヤァァァァッ!!」
ライ「大尉ッ!!」
ラーダ「イ、イングラム少佐…!?」
ガーネット「う、嘘でしょ!?」
キョウスケ「R-GUNがR-3を撃墜…誤認なのか…!?」
マサキ「どういうつもりだ、イングラムッ!!」
イングラム「フッ…」
リュウセイ「イ、イングラム教官…こ、これはどういうことなんだ?」「どうして…どうしてアヤをっ!?」
イングラム「………」「…アヤは念動力者としては欠陥品だった」「だから…処分したまでだ」
リュウセイ「け、欠陥品…!? 教官、何を…」
キョウスケ「…読めた。そういうことか…」
リュウセイ「キョウスケ!?」
キョウスケ「この戦い…もう一つ、選択肢がある」「…お前は地球を裏切ってエアロゲイター側につくことを選択したのか?」
イングラム「俺は選択などしていない」
キョウスケ「何…っ?」
イングラム「何故なら…俺はエアロゲイター側の人間だからな」
マサキ「な…何だとっ!?」
イングラム「俺は、地球人特有の特殊能力と技術を調査するために送り込まれた特殊工作員なのだ」
マサキ「特殊…工作員!?」
リュウセイ「ほ…本当なのか…? 教官は…今まで俺達を…だましていたのか!?」
イングラム「そうだ」
リュウセイ「う…嘘だろ…? 今まで一緒に戦って来たのに…!」
イングラム「俺にとって、お前達は地球人の単なるサンプルに過ぎない」「出会った時から…それ以上の感情は持っていないのだ」
リュウセイ「な、何だと…? 俺達が…サンプルだと!?」
イングラム「ああ。俺にとって、お前は部下や戦友などではなく…」「あくまでも、サンプルナンバー55番に過ぎない」
リュウセイ「なっ…!」
イングラム「俺を憎め、リュウセイ・ダテ。そうすれば、お前の力が目覚める」「俺の追い求める力がな…」
リュウセイ「て、てめえ! アヤが…アヤがどんな気持ちで…」「どんな気持ちでてめえに撃たれたのか、わからねえのかっ!?」
イングラム「言ったはずだ。そういう感情は持ち合わせていない、と」
リュウセイ「な…に…!?」
〔敵ユニット出現〕
イングラム「さあ…あがけ、俺の目の前で」
リュウセイ「あ、あの野郎…!!」
タスク「チッ…! ハンスよりタチが悪いぜ!!」「だましのテクニックは認めてやるが、とんでもねえ種明かしをしやがって!!」
リョウト「ど、どうすればいいんだ…!?」
キョウスケ「迷う必要などない。俺は敵だ、と公言したからには…倒すしかあるまい…!」

<イングラムHP80%以下orイングラム以外の敵全滅・味方援軍2&敵増援3出現>
〔敵ユニット出現〕
※※ダイテツ出撃の場合のセリフ※※
テツヤ「!!」
エイタ「あ、新たな敵艦が至近距離に空間転移をっ!!」
テツヤ「主砲で蹴散らせっ!!」
エイタ「だ、駄目です! 敵艦は艦首前面に強力なバリアを展開しています!!」
テツヤ「何!? まさか、突撃してくる気か!?」
エイタ「そ、その可能性はあります!!」
テツヤ「オーバーブースト点火! 急速転舵! 回避しろっ!!」
ダイテツ「待て!!」
テツヤ「!?」
ダイテツ「機関、最大戦速! 艦首部分にエネルギーフィールドを集中させろ!!」
テツヤ「か、艦長!?」
ダイテツ「敵艦のバリアなど、直接叩き割ればよい!!」
???「その役目は我々に任せてもらおう」
ダイテツ「む!?」
エイタ「艦長! こちらへ急速接近してくる物体が!!」
ダイテツ「何者だ!?」
エイタ「こ、これは…戦艦!? しかも、本艦と同型ですっ!!」
テツヤ「同型艦だと!?」
ダイテツ「まさか参番艦の…クロガネか!?」
※※レフィーナ出撃の場合のセリフ※※
レフィーナ「!!」
ユン「あ、新たな敵艦が転移出現しました!!」
ショーン「む…! こんな至近距離で…!!」
レフィーナ「前部主砲、発射準備! 急いで下さい!!」
ユン「敵艦が艦首前面に強力なバリアを展開!」
ショーン「まさか、本艦へ突撃してくる気か…!?」「急速転舵!! 敵艦との相対距離を取れ!!」
レフィーナ「いえ、駄目です!」
ショーン「艦長…!?」
レフィーナ「機関、最大戦速! 艦首部分にエネルギーフィールドを集中させて下さい!」
ショーン「もしや、艦長…」
レフィーナ「ええ…互いの力場を衝突させて相殺します!!」
ショーン「…つまり、結晶薄膜化現象を引き起こさせてバリアを叩き割る、と…」(…艦長もなかなか機転が利くようになってきましたな)
???「その役目は我々に任せてもらおう」
レフィーナ「え!?」
ユン「艦長! こちらへ急速接近してくる物体を感知しました!」
レフィーナ「識別は!?」
ユン「スペースノア級万能戦闘母艦です!」
レフィーナ「スペースノア級…!? ハガネ以外の!?」
ショーン「壱番艦シロガネは南極で大破しておりますし…。となれば、残る参番艦のクロガネですな」「ただ、クロガネはDCの旗艦だったと聞いておりますが…」
レフィーナ「!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
〔味方戦艦出現〕
LB兵「測距データ確認! 距離2507、仰角21コンマ3!」
エルザム「よし…艦首超大型回転衝角、始動!」
LB兵「了解! 回転衝角、始動!」
エルザム「テスラ・ドライブ最大出力!」
〔エルザム、フーレへ隣接〕
[イベント戦闘「エルザムvsフーレ」]
エルザム「クロガネ、突撃ぃっ!!」「敵艦のバリアを叩き割れ!!」
自律回路「………!!」

※※ダイテツ出撃の場合、セリフ追加※※
エイタ「ク、クロガネが敵艦を…!」
テツヤ「ど、どういうつもりだ!?」

エルザム「こちらはクロガネ艦長のエルザム・V・ブランシュタインだ。これより貴艦を援護する」
レオナ「エルザム少佐! 私達を助けてくれるのですか!?」
ライ「エルザム、何の真似だ!?」
エルザム「フッ…見てわからんのか?」
ライ「何…!?」
エルザム「少なくとも、私は自分の敵が何者なのか見極めているつもりだ」
※※ダイテツ出撃の場合のセリフ※※
ダイテツ「…協力を感謝する、エルザム少佐」
テツヤ「よろしいんですか、艦長!?」
ダイテツ「こちらの手の内を知り尽くしたイングラム少佐が裏切ったのだ…!」「今の我々には彼を倒す手段を選んでいる余裕はない!」
テツヤ「りょ、了解です!」
※※レフィーナ出撃の場合のセリフ※※
レフィーナ「…協力を感謝します、エルザム少佐」
ショーン「よろしいので?」
レフィーナ「こちらの手の内を知り尽くしたイングラム少佐が裏切ったのです…!」「今の私達には、彼を倒す手段を選んでいる余裕はありません!」


<リュウセイvsイングラム>
リュウセイ「てめえ、そこを動くなぁぁぁっ!!」
イングラム「そうだ…。その怒りだ、リュウセイ」
リュウセイ「ふざけんな! 俺はてめえの興味のために戦ってるんじゃねえ!!」
イングラム「では、俺が何のためにお前を軍に引き入れたと思っているのだ?」
リュウセイ「うるせえ! クスハを戦争に巻き込み、あまつさえアヤまで撃ちやがって!!」「イングラム教官…! いや、イングラム・プリスケン! 俺はてめえを絶対に許さねえっ!!」

<ライvsイングラム>
イングラム「ライ…やはりSRXチームには3人の念動力者が必要だった」
ライ「力を持っていない俺も…用済みだということか!?」
イングラム「ああ、そうだ」
ライ「…元々俺が間に合わせの要員だということは知っていた」
イングラム「殊勝だな」
ライ「だが、俺は…リュウセイや大尉にこの義手の痛みを…俺のような苦しみを味わって欲しくなかった!」
イングラム「しかし…それが力を生み出す源となる」
ライ「黙れ! 俺が貴様の素性にもっと早く気づいていれば…!」
イングラム「フッ…」
ライ「イングラム…俺が必要ないと言ったな」
イングラム「………」
ライ「だが、貴様を倒すまでR-2のシートは俺の物だ!!」

<キョウスケvsイングラム>
キョウスケ「とんだイカサマ師だったようだな、イングラム・プリスケン」
イングラム「フフ…。博打の世界ではばれなければ不正とは言うまい。…現実も同じだ」
キョウスケ「同感だ。だが…イカサマがばれたからには、それ相応の代償を払ってもらう…」「現実と同じにな…!」

<エクセレンvsイングラム>
エクセレン「何でか、私って男運がないのよね。少佐のことも目を付けてたのに」
イングラム「俺は良いサンプルに恵まれた…。キョウスケ・ナンブ、ブルックリン・ラックフィールド…」「そして、エクセレン・ブロウニング…。特にお前はな」
エクセレン「……? 新手の口説き文句かしら?」

<イルムvsイングラム>
イルム「やれやれ…。俺としたことが、ずっとだまされてたってワケだ」
イングラム「イルム…お前も良い資質を持った素材だった。リンもここにいれば、なお良かったがな」
イルム「ま、そうだろうな。ハンス以上の役者だったことは認めるぜ、イングラム少佐」「おかげで、PTXチームはとんだ幕切れを迎えちまった…」「だけど、アンコールはなしってことにさせてもらうぜ、少佐!!」

<マサキvsイングラム>
マサキ「イングラム!!」「俺はてめえみたいに人の命を何とも思ってねえ奴が許せねえっ!!」
イングラム「では…シュウ・シラカワと同じように俺を追い続けるか?」
マサキ「てめえらみたいな連中を放っておけるかっ!!」
イングラム「裁きの日が近づいている今…力なき者は死あるのみ」「俺はその真理を理解し…行動しているだけに過ぎない」
マサキ「そんな屁理屈で納得がいくかよっ!!」
イングラム「フッ…愚かな」
マサキ「愚かで結構! 俺は魔装機神操者の名にかけて、てめえをブッ倒す!!」

<ラーダvsイングラム>
ラーダ「まさか…あなたが敵のスパイだったなんて…!」
イングラム「R-GUNの調整は見事なものだった。その結果を…命と引き替えに知るがいい」
ラーダ「…私は…裏切られるのには慣れています」「でも、アヤの…アヤの気持ちをないがしろにしたことは許せません…!」

<ダイテツvsイングラム>
ダイテツ「獅子身中の虫…と言うわけか、イングラム少佐…!」
イングラム「…お前は我々と縁の深い人間…。指揮官として利用するには最上の素材だ」
ダイテツ「…だろうな。かつてのワシらの目的は…貴様らによって打ち砕かれたのだからな!」
イングラム「フッ…。ならば、今一度新しい航海に踏み出すがいい」「絶望という名の目的地に向かってな…」
ダイテツ「よかろう。ただし…貴様も共に連れて行く!」

<レフィーナvsイングラム>
ショーン「いや、まったく…。この私の目は曇っていたようですな」
レフィーナ「イングラム少佐…! あなたは…」
イングラム「立ち塞がる敵は全て倒せ。そう教えられているだろう、レフィーナ中佐」
レフィーナ「……!」
ショーン「申し訳ありませんが、少佐…説得も遠慮も致しませんぞ」「今一度、あなたの策とやらに乗らせて頂きます」
レフィーナ「副長…!」
ショーン「艦長、迷う必要はありませんぞ。それがあの男の望みなのですから」
レフィーナ「…わかりました…!」

<イングラム撃破orHP50%以下>
※※撃破の場合のセリフ※※
イングラム「フッ…R-GUNを行動不能に陥らせるとはさすがだな」
※※HP50%以下の場合のセリフ※※
イングラム「フッ…さすがだな。俺が見込んだだけのことはある」

イングラム「だが、俺は今のところ優秀なサンプルであるお前達を殺すつもりはない…」「これからは戦闘指揮官としてではなく、敵としてお前達の力を引き出してやる」
〔敵ユニット出現〕
クスハ「!!」
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕

ヴィレッタ「イングラム、迎えに来た」
※※撃破の場合のセリフ※※
イングラム「ご苦労だったな」
※※HP50%以下の場合のセリフ※※
イングラム「ご苦労…」

ヴィレッタ「サンプルの回収は終了した。これより撤退する」
イングラム「了解した」
※※撃破の場合のセリフ※※
〔敵ユニット離脱〕
イングラム「さらばだ。お前達のさらなる奮闘に期待している…」
※※HP50%以下の場合のセリフ※※
イングラム「では、さらばだ。お前達のさらなる奮闘に期待している…」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕
リュウセイ「ま、待ちやがれ! イングラム!!」
ライ「…追っても無駄だ。奴らは空間転移を行った…!」
リュウセイ「う…ぐ…!」
マサキ「あ、あの野郎…っ!」
イルム(くっ……俺もヤキが回ったもんだぜ……)(…少佐の正体に気づかなかったとは…。だが、この始末は必ず…!)
キョウスケ(…ジュネーブの時から、奴には疑いをかけていた…)(だが、確証をつかむのが遅かったか…)
リオ「リョウト君、ブリット君! クスハは…クスハはどこ!?」
リョウト「え…っ!?」
ブリット「いないのか!?」
リオ「え、ええ…弐式の……弐式の反応がないのよ!!」
タスク「お、おい! 冗談だろ!? さっきまで戦闘区域内にいたぞ!!」
ブリット「クスハ! 応答しろ! クスハッ!!」
タスク「クスハ! どこに行ったんだ!?」
ブリット「クスハッ!!」
レオナ「ダメ…! 応答がないわ……!」
リュウセイ「どうしたんだ!? 何があったんだよ!?」
リオ「リュ、リュウセイ君……」「ク、クスハが…クスハがいなくなっちゃった…!!」
リュウセイ「な、何だってぇっ!?」
リオ「…グルンガスト弐式が…どこにもいないのよぉっ!!」
リョウト「も、もしかして…イングラム少佐に…連れ去られた…?」
ブリット「そ、そんな馬鹿な…!」
リュウセイ「ち、ちきしょぉぉぉぉっ!!」「イングラム…! イングラム・プリスケン…! 覚えてやがれ…!!」「てめえはこの俺が…っ!」「この俺が必ず倒してやるぅぅぅぅっ!!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ヒリュウ改格納庫
リュウセイ「ブリット! 何でクスハを守ってやれなかったんだ!?」
ブリット「こっちだって敵機と戦うので精一杯だったんだ!」「お前がSRXの合体に成功していればこんなことには…!」
リュウセイ「て、てめえっ!!」
〔殴打音〕
ブリット「ぐっ…! じゃあ、お前だったらクスハを守れたと言うのか!?」
リュウセイ「な、何だと!?」
ブリット「お前はクスハの何なんだ!? ただの幼なじみか!? それとも恋人なのか!?」
リュウセイ「……!」
ブリット「あの子の本当の気持ちも知らないくせに…何もしてやれないくせに…」「偉そうな口を利くな!!」
〔殴打音〕
リュウセイ「ぐっ…!」
ジャーダ「やめろ、お前ら!!」
リュウセイ「放してくれ、ジャーダ!」
ブリット「止めないで下さい!!」
ジャーダ「バカヤロウ! お前らがケンカしてもなあ、クスハは戻って来ないんだぞ!!」
リュウセイ「!」
ブリット「!」
キョウスケ「ジャーダ少尉の言うとおりだ」
ブリット「しかし、キョウスケ少尉!」
キョウスケ「焦っても始まらん。そして、出来ることはいくつもない」「ならば彼女を救い、その上でエアロゲイターを叩く。多少…分の悪い賭けだがな」

ハガネ艦橋
テツヤ「艦長…クロガネは戦闘空域から離脱したようです」
ダイテツ「そうか…。R-3とアヤ大尉の状態は?」
テツヤ「R-3は頭部と右腕を破壊されましたが、その他の部分はプラスパーツのおかげで軽傷でした」「アヤ大尉の方は意識を失っていますが、命に別状はありません」
※※イングラム撃破の場合、セリフ追加※※
テツヤ「あと、大破したR-GUNも回収しておきました」

ダイテツ「わかった…」
テツヤ「それにしても…イングラム少佐の正体がエアロゲイターだったとは…」
ダイテツ「………」(…ワシも老いたか。あの男の本性を見抜けなんだとは…)「…極東基地に帰還する。直ちに発進準備を」
テツヤ「了解です…」
【シナリオエンドデモ終了】


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