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No.4B
鋼鉄の孤狼

【シナリオデモ開始】
輸送機内
〔爆発音〕
ジョナサン「うわっとと! もっとスピードは出ないのか!?」
連邦軍兵「やってます! しかし、相手の反応が早く、輸送機では振り切れません!」
ジョナサン「護衛の戦闘機は!?」
連邦軍兵「すでに撃墜されています!」
ジョナサン「くっ…! ジョナサン・カザハラもここまでか」「フッ…。所詮、人の命など儚いものよ…」
〔爆発音〕
ジョナサン「! や、やっぱり死ぬのはナシだ!」

ATX計画ラボ
マリオン「緊急出撃…?」
リシュウ「そうだ。テスラ研から飛び立ったカザハラ博士の輸送機が識別不明機の攻撃を受けておる」「近くまでは来ているが…基地の対空施設の圏内まではもちそうもないらしい」
マリオン「………チャンスね」
リシュウ「なに…?」
マリオン「キョウスケ少尉、少しよろしくて?」
キョウスケ「何か? 今、出撃命令が…」
マリオン「そのことよ。あなたには…アレに乗っていただきます」
キョウスケ「あれ…? まさか、『アルトアイゼン』に?」
マリオン「…ゲシュペンストMk-IIIでしてよ」
リシュウ「おいおい、その名前が許可されるのは軍のトライアルに合格してからの話じゃろうが」「それに、次期量産主力機の候補はヒュッケバインMk-IIの方が優勢じゃと聞いておるしのう」
マリオン「失礼ですわね! 私のMk-IIIがあんな失敗作の後継機に負けるはずはありませんわ!」
リシュウ「…どっちもどっちじゃと思うがのう」
マリオン「とにかく! ゲシュペンストMk-IIIはすでに実戦装備をしてありますわ」
キョウスケ「となると…今回の戦闘はテストも兼ねると?」
マリオン「ご名答。多少荒っぽく使っても大丈夫よ。フフ…」
リシュウ「待て待て! アルトはまだ赤ん坊も同然じゃぞ!」
マリオン「ですから、ゲシュペンストMk-IIIでしてよ!」
リシュウ「わかったわかった。とにかく、あれのコンセプトは極端すぎる。調整は慎重にせんと…」
マリオン「零式にあんな常識外れの出刃包丁を持たせたあなたに、文句を言われる筋合いはありませんわよ?」
リシュウ「で、出刃包丁じゃと!? 武士の魂を何だと…」
キョウスケ「リシュウ顧問、自分は調整が不十分な機体へ乗るのに慣れています」「それに、アルトには個人的な興味もある…」
マリオン「ウフフ…リシュウ先生と違って、少尉には見る目があるようですわね」
キョウスケ「あんな馬鹿げた機体…そうそうお目にかかれるものじゃない」
マリオン「馬鹿げた……ッ!?」
キョウスケ「失礼…」
リシュウ「そりゃそうじゃろ。特にアルトの杭打ち機なんぞ、実戦では使い物にならんわい」「武士なら、剣が一振りあれば充分じゃ」
マリオン「まったく非常識な。今は戦国時代ではなく…新西暦ですわよ?」
キョウスケ「リボルビング・ステーク…要はジェット・マグナムと同じ様に使えば、問題はないはずです」
リシュウ「まあ、お前さんがそういうのなら…」
〔通信のコール音〕
エクセレン「へっきし!」
キョウスケ「…む? 風邪か、エクセレン?」
エクセレン「う~、湯冷めしたみたい…つーか、何やってんの! 出撃よ!」
ブリット「あとは少尉だけです! 急いでください!」
キョウスケ「了解した。新型で出る」
ブリット「新型!? 少尉、いきなりで大丈夫なんですか? 慣れたMk-IIの方が…」
マリオン「基本はゲシュペンストよ。それに…私も行きますわ」
リシュウ「何? おいおい、マリオン…年寄りの冷や水ってのは若い者に嫌われるぞ」
マリオン「年寄り…!? 失礼な!」
キョウスケ「…エクセレン、もう少しかかる」
エクセレン「ちょっとぉ、何かあったらカザハラ博士、化けて出るわよ? 女連れで」
キョウスケ「わかっている。アルトの準備が済み次第、すぐに行く…!」
エクセレン「じゃあ、予備の武器も持って来てくんない? 敵がどんな奴かまだわからないし」
キョウスケ「了解した」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「鋼鉄の孤狼」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

ジョナサン「救援部隊は来てくれるのか!?」
連邦軍兵「連絡は受けました! ラングレー基地のATXチームがこちらに向かっているそうです!」
ジョナサン「ゼンガー達か! よし、もう少し頑張るんだ!」
所属不明「引き返せ、テンザン! お前の機体はまだ連邦側に知られるわけにはいかない!」
テンザン「ゴチャゴチャうるせえな。もう遅いっての」
所属不明「何!?」
テンザン「それに、もうじき世界中の人間が俺達のことを知るようになるんだからよ。細かいこと気にすんな」
所属不明「き、貴様…! 上に報告するぞ!」
テンザン「俺がアードラーのおっさんの直属だってこと、知ってんだろ? 出来るもんならやってみな」「首が飛ぶのはてめえの方だぜ? クックック」
所属不明「お、おのれ…!」
テンザン「わかったんなら、さっさとあの輸送機を落とせっての。中にお宝が入ってんだろ?」
ジョナサン「あの機体はもしや…アーマードモジュールか!?」「むう…EOTI機関が独自に軍備化を進め、反乱を企んでいるという噂は本当だったか」「なら、奴らが積み荷を狙って来た理由も察しがつく…!」
<戦闘開始>

<3PP・味方援軍1出現>

テンザン「何やってんだ、ったく。相手はタダの輸送機だろうが! さっさと落とせっての!」
ジョナサン「ゼンガー達はまだか!? このままじゃ積み荷が…!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

キョウスケ「間に合ったか!?」
テンザン「ホ! 援軍のお出ましかよ。しかも、データにないタイプか」「連邦にはゲシュペンストくらいしかねえと思ってたが、赤いカブトムシ…隠しキャラかよ」
ジョナサン「! あのPTはまさか…!?」
ゼンガー「エクセレン、ブルックリン、出るぞ!」
ブリット「隊長、輸送機の中にある『M13ショットガン』や『コールドメタルナイフ』を…」「使ってもいいですか?」
ゼンガー「お前が必要だと思うのなら、構わん。『武器選択』で武器を選び、装備して出撃しろ」
ブリット「はいっ!」
エクセレン「あらん、『修理装置』もあるじゃなぁい? 念のために持って行きましょか」
〈出撃準備〉
マリオン「ゲシュペンストMk-III…調子はいいようね」
ジョナサン「おいおい、正気か!? あんな欠陥機を実戦に投入するなんて…」
マリオン「欠陥機!? その言葉は聞き捨てならなくてよ! Mk-IIIは十分に…」
エクセレン「…あの~」
ゼンガー「アサルト1より各機へ。カザハラ博士の輸送機を援護しつつ、識別不明機の迎撃を行う!」
キョウスケ「アサルト4、了解」
ブリット「キョウスケ少尉、大丈夫なんですか!?」
キョウスケ「感じはゲシュペンストとほぼ同じ…悪くはない。馬力がありすぎるが…要は慣れだ」
ジョナサン「気をつけろ。敵機の中にアーマードモジュールがいるぞ」
マリオン「何を馬鹿な。あれはまだ……」
ジョナサン「いや。私の見たところ、EOTI機関ではすでに量産化まで進んでいるようだ」「奴らは…本気だぞ」
マリオン「フフフ…私のMk-III、そしてMk-IIカスタムには相応しい相手だわ…!」
ジョナサン「お、おいおい」
テンザン「ツイてるぜ、まったくよ。ここで新型機に出くわすとはなぁ」「こっちはシミュレーター訓練ばかりで飽きが来てたところだ。本物の戦争ゲームを楽しませてもらうぜ」
ブリット「戦争ゲームだって!?」
エクセレン「ここで『戦争をゲームと同じだと思うな!』とか、かっこいい事言ってみない?」「ねえ、キョウスケ?」
キョウスケ「ふかすたびに、若干引っぱられる感があるが…慣れの問題か。やってみるしかあるまい…」
エクセレン「ちょっと! 聞いてる?」
キョウスケ「…興味がない。言わせておけばいい」
テンザン「感じ悪りぃな、おい。俺は場の雰囲気を読まねえ奴ってムカつくんだよなぁ」
キョウスケ「興味がないと言ったぞ。そんなに雰囲気が大切なら、部屋にこもってTVゲームでもやっていろ」「それを邪魔する気はない。お前だけの、お前にだけ都合のいい時間だ」
テンザン「ハッハッハ! カッコいい、カッコいいなあ、お前!」「気に入ったぜ。そのスカした主役気取りな所がよ!」
キョウスケ「………」
テンザン「だがな、ゲームと違っててめえみたいな奴はあっさりと死ぬってこと…教えてやるぜ!」
キョウスケ「…だいたいは飲み込めたが、結局は使ってみないとわからんか」「よし…行くぞ、アルト」
テンザン「この野郎! 俺を無視しやがったな!?」

<キョウスケvsテンザン>
テンザン「てめえ…さっきのセリフ、カチンと来たっての!」
キョウスケ「知らんな。楽しむんじゃなかったのか?」
テンザン「俺は無視されるのが嫌いなんだよ!」
キョウスケ「…悪かったな。ならば、さっさと帰れ。手伝ってやる」

<エクセレンvsテンザン>
テンザン「お? このゲシュペンストはお姉ちゃんパイロットかよ」
エクセレン「あらん、坊や。ゲームばっかりしてないで、お姉さんと…どう?」
テンザン「やめとくぜ。現実のお付き合いって奴は面倒臭くていけねえっての」
エクセレン「…世代なのかしらねえ?」

<ブリットvsテンザン>
テンザン「さあ、楽しもうぜ! 命を賭けたゲームって奴をよぉ!!」
ブリット「ふざけるな! 戦争を何だと思ってるんだ!」
テンザン「だから、ゲームだっての。バーニングPTなんかより、緊張感と刺激って奴が違うんだよ!」
ブリット「くっ! お前みたいな奴に負けてたまるものか!!」

<ゼンガーvsテンザン>
テンザン「隊長機か! ヘヘッ、頭を潰すのはゲームでも戦争でも常道だっての!」
ゼンガー「戦いは常に真剣勝負! そのことを理解できぬ輩に、この俺は倒せん!!」

<タウゼントフェスラー(マリオン搭乗機)vsテンザン>
テンザン「輸送機なんざ、このリオンの前じゃタダの雑魚キャラだっての!」
マリオン「アーマードモジュールなど、私のMk-IIIの相手ではなくてよ」「さあ、キョウスケ少尉! やっておしまいなさい!」
キョウスケ(…先に自分の身を守ることを考えてほしいが…)

<テンザン撃破>
テンザン「あらら…ゲームオーバーかよ。お遊びが過ぎたようだな」「ま、しょうがねえ…こいつは所詮テストタイプだし、腹も減ったし。じゃ、あばよ」

<敵全滅・勝利条件達成>
ブリット「敵機、撤退しました」
※※キョウスケが5機以上撃破の場合のセリフ※※
キョウスケ「終わったか。…こいつにはだいぶ無理をかけてしまったな」
マリオン「…すばらしい…! すばらしいわよ、キョウスケ少尉!」
キョウスケ「…?」
マリオン「空戦型の機体に対して、地上用兵装メインのMk-IIIでここまで戦えるなんて…!」
エクセレン「あらら…歯が立たなかったらどうするつもりだったんだか…」
キョウスケ「アルトアイゼンと自分との相性はいいようです。あとは…練度の問題かと」
マリオン「もう何の問題もないわ! Mk-IIIもきっと喜んでいるわ。きっと、いいえ、間違いないわよ」
エクセレン「何か…興奮気味のとこ悪いんですけど…カザハラ博士は?」
マリオン「関係ありませんわ」
マリオン「この際、カザハラ博士はどうでもいいの! Mk-IIIの新たなセッティングを考えなきゃ…」
ジョナサン「…随分な扱いだな」
ブリット「相変わらずきつい人だ…」
エクセレン「獅子身中のムジナねえ」
ブリット「少尉、それを言うなら『ムチ』ですよ」
キョウスケ「…『虫』だ。しかし、あの部隊は主力ではない…もっと楽に倒せなければ…」
ジョナサン「いや、それに関しては、少尉とその機体のせいではないよ」
ジョナサン「敵のAM…アーマードモジュールは空戦型の人型機動兵器だ」
※※キョウスケが4機以下撃破の場合のセリフ※※
キョウスケ「終わったか」
マリオン「終わったか…じゃ、ありませんわよ」
キョウスケ「…?」
マリオン「少尉、何なの? 今回の戦績は!」
キョウスケ「戦績…と言われても、まだアルトは慣らしの途中です」
マリオン「それでも結果を出すのがあなたの仕事ではございませんこと? にも関わらず…」
エクセレン「まあまあ、キョウスケもがんばってたんだし。それにカザハラ博士だって…」
マリオン「関係ありませんわ」「カザハラ博士が撃ち落とされようが、それでアルトの調整が完璧になるならよしです」
ジョナサン「あ、あのねえ」
ブリット「相変わらずきつい人だ…」
エクセレン「獅子身中のムジナねえ」
ブリット「少尉、それを言うなら『ムチ』ですよ」
キョウスケ「…『虫』だ。しかし、おれがこいつをのりこなせなかったのは事実…」
ジョナサン「いや、そうとも言えん。AM…アーマードモジュールは空戦型の人型機動兵器だ」

ジョナサン「陸戦型のPTで対抗するのは難しい。しかし…」
ゼンガー「何か打開策が?」
ジョナサン「答えは私が運んで来た積み荷だ」
マリオン「積み荷…? もしかして、例のドライブ…!?」
ジョナサン「…ああ。ウチの研究所でも、あれの小型化を進めていたんでね」
マリオン「……!」
キョウスケ(感じから見て、強力な対空兵器か…飛行そのものを可能とする装置…)(だが、このアルト…そんなものなしで使いこなしてみたいが…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

北米支部司令部
グレッグ「そうか…。まだテスト段階であるはずのアーマードモジュールと…」「連邦軍ではまだ実戦配備されていないF-32シュヴェールトか」
ゼンガー「ビアン・ゾルダーク博士率いるEOTI機関が連邦への反乱を目論んでいるのは確実かと」
グレッグ「極東支部でも同様の部隊と戦闘を行ったそうだ。事態は我々の予想以上に急転しつつあるようだな」
ゼンガー「ええ」
グレッグ「だが…いったい何を考えてるのだ、ビアン博士は…?」「地球へ迫る脅威を我々に警告したのは他でもない、あの男だというのに…」
ゼンガー(アイドネウス島に落下した隕石メテオ3の超技術を解析しているEOTI機関…)(奴らが先程のようなアーマードモジュールを量産しているとすれば…)(今の連邦軍では勝ち目がないかも知れんな)
【シナリオエンドデモ終了】


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