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エンディング(リュウセイ編)

≪No42をクリアしている≫
クロガネ艦橋
エイタ「メテオ3の撃墜を確認!!」
テツヤ「こ、今度こそ…やったのか…?」
エイタ「は、はい!」
テツヤ「…そ、そうか……」
ダイテツ「……………」(ようやく……終わったか……)「諸君、ご苦労だった。現時刻をもって、オペレーションSRWを終了する…」
テツヤ「了解です、艦長…。これで杯を頂けます」
ダイテツ「フフ…そうだな」

ブリーフィングルーム
※※No42をクリアしている場合のセリフ※※
ライ「…メテオ3とジュデッカが破壊されたことにより…」
ライ「ネビーイームは完全に機能を停止したようだ」
リュウセイ「…………」
ライ「どうした?」
※※No42をクリアしていない場合のセリフ※※
ライ「……エアロゲイターの兵器とネビーイームは完全に機能を停止したようだ」

リュウセイ「…なあ、ライ。もしかして、あのレビは……」
ライ「………」
アヤ「……………」
ラーダ「…おそらく、アヤの『妹』さんのマイ・コバヤシ……」「彼女は…特脳研の事故で死んだのではなく…」「イングラム少佐によって、ホワイトスターへ連れ去られたのよ。そして…精神制御を受けて…」
ライ「…結局、エアロゲイターの人間はほとんどの者が地球人で…」「ジュデッカに操られていたというわけですね」
リュウセイ「なあ、俺達は…ああするしかなかったのか…?」
ラーダ「…ええ。クスハの時は例外中の例外……」「あの状況で、彼らの精神制御を解く方法は他になかった…」
リュウセイ「………」
アヤ「…リュウ、イングラム少佐は…こう言っていたわ」「過去に囚われるな、新しい道を進めと…」
リュウセイ「アヤ……」
ライ「大尉…」
※※No42をクリアしている場合のセリフ※※
アヤ「だから、私は…過去を乗り越えて前に進むわ」
リュウセイ「ああ」
アヤ「それにね…」「また…どこかで少佐やマイに会えそうな気がするのよ」
リュウセイ「え…?」
アヤ「自分でも、理由はわからないけど…そんな気が……」
※※No42をクリアしていない場合のセリフ※※
アヤ「だから、私は少佐やマイの死を乗り越えて、前に進むわ」


ヒリュウ改格納庫
ギリアム「…ヴィレッタ、君とイングラム少佐は……」
ヴィレッタ「あの人はネビーイームを造った者達の代行者…」「対象となる文明を発見した場合、自動的に中枢であるジュデッカと共に目覚め…」「優れた『兵器』の選抜と育成、収集という任務を遂行するための存在…」
ギリアム「………」
ヴィレッタ「けど、イングラムは何らかの理由で創造者のプログラムどおりに覚醒せず…」「ひどく不安定な状態で、予定外の人格を持ってしまった…」
ギリアム「不安定で…予定外?」
ヴィレッタ「そう。ジュデッカという枷の下で、かろうじて保たれている人格…」
※※No42をクリアしている場合のセリフ※※
ヴィレッタ「そしてイングラムはそれを確立させようとしていたのよ」
※※No42をクリアしていない場合のセリフ※※
ヴィレッタ「そして、イングラムはそれを確立させようとしていたのよ

ギリアム「…ジュデッカの支配から逃れ、完全に自立するためにか…」
ヴィレッタ「…ええ」
ギリアム(では…彼が複雑な内面を持っているという予想は…当たっていたのだな)「…一つ、疑問がある。君は何故、ジュデッカの支配を受けていなかったのだ?」
ヴィレッタ「イングラムはジュデッカの支配力がそれほど強くなかった頃…」「自分の代行者として、一人の複製人間を作り出した」
ギリアム「それが君か…」
ヴィレッタ「ええ。私の本当の名前はヴィレッタ・プリスケン…」「…私の存在はジュデッカにとってイレギュラー…」「だから、枷を与えられていなかった」「そして…イングラムが完全に支配されてしまった時に備えて…」
ギリアム「こちら側と向こう側を行き来していたというわけか」
ヴィレッタ「ええ…。つまり、私は二重スパイ…」「フフ…他のみんなには言い訳のしようがないわね……」
ギリアム「………」「…最後に一つ質問をさせてくれ」「あのネビーイームは何者によって造られたのだ?」
ヴィレッタ「『帝国監察軍』、または『バルマー』と呼ばれる者達…」「でも、私はもとより、イングラムでさえも、彼らに関する詳しい情報は与えられていない」
ギリアム「では…?」
ヴィレッタ「…ネビーイームは創造者から与えられた命令どおりに、宇宙空間を移動し…」「地球を発見して、メテオ3を落下させ…」「『兵器』を育て、収集し、いずこかへ持ち運ぼうとしただけよ」「創造者達がどこにいるか…今も存在しているかどうかは、不明だわ」
ギリアム「そうか…」(…南極で接触した異星人がバルマーであるかどうかも、定かではないということになるな)(いずれにせよ…銀河に存在する文明は一つではない…)(それどころか…我々の想像を超えたモノが混じり合う世界…)(…実験室のフラスコか…)(…だとすれば、その実験の結果は…………………)
ヴィレッタ「…………」
ギリアム「…ヴィレッタ。この後、私は情報部へ戻る」「おそらく、戦後処理やホワイトスターの調査などで忙殺されることになるだろう」「そこで…出来れば、君の手を借りたい」
ヴィレッタ「………」
ギリアム「君の知識と技能を見込んで、情報部にスカウトしたい。無論、君の正体を公にするつもりはない」
ヴィレッタ「…ごめんなさい。私にはイングラムから与えられた使命…」「あの人が育てたSRXチームと行動を共にするという使命が残っている」
ギリアム「…やはり、そうか。なら、無理は言うまい」
ヴィレッタ「でも、私の知識が必要になったら、いつでも呼んで。協力させてもらうわ」
ギリアム「すまない」
ヴィレッタ「それから、少佐…最後にお礼を言わせて」
ギリアム「礼?」
ヴィレッタ「そうよ。あなたは私のことを信じてくれたから…」
ギリアム「フフ…それはお互い様さ」

クロガネ艦橋
ダイテツ「では…お前達はアステロイドベルトのイカロスへ戻るのか」
ショーン「ええ。本来、我々のヒリュウ改はあの基地の所属ですし…」「今後のことも踏まえて、地球圏外の防衛網を構築せねばなりませんからな」
ダイテツ「ワシを差し置いて、星の海へ帰るつもりか?」
ショーン「これは心外ですな。我々はあえて困難な任務に就こうとしておりますのに…」
ダイテツ「フッ…地球の重力と、軍のしがらみから逃げたいだけではないのか?」
ショーン「やれやれ、あたなたにはお見通しでしたか」
ダイテツ「まあいい。ただし…今度、杯を交わす時は…」「マッカラン10年を出してもらうぞ?」
ショーン「むむ…。私がそれを隠し持っていたことまでお見通しでしたか」

ヒリュウ改格納庫
タスク「…ゼンガー少佐とエルザム少佐がいないって?」
ブリット「ああ…。戦闘終了後、クロガネにもヒリュウ改にも戻って来てないんだ」
レオナ(…エルザム様……)
タスク「………」
エクセレン「…ひょっとして、風と共にテリーヌ…って奴?」
タスク「…エルザム少佐の料理に引っ掛かってんでしょうけど、つまんないッス」
エクセレン「あらら…。でも、ボス達らしいんじゃない?」
キョウスケ「地球が危機を迎えれば…また現れるだろう。…いつか会う時が来る」
エクセレン「案外、その辺の山とか捜したらいたりしてね。…素振りとかしてるかも」
ブリット「…ところで、タスク。お前…本当にアステロイドベルトへ行ってしまうのか?」
タスク「…ああ。ヒリュウ改にゃ愛着があるしよ。それに、向こうへ行ってた方が気楽だからな」
レオナ「………」
ブリット「そうか…寂しくなるな」
タスク「なに言ってんだ。おめえにゃ、クスハちゃんがいるだろうが?」
ブリット「な、ななな…」
タスク「ヘッ、相変わらずのリアクションで。たまには気の利いたジョークで返してみろってんだ」
ブリット「わ、悪かったな。俺はそういうの下手なんだ」
タスク「ま、それはともかく…あの子と仲良くやれよ。リオとリョウト達みてえにな」
エクセレン(ちょいちょい、タスク君?)
タスク(な、何スか? エクセ姉さん…小声で)
エクセレン(あきらめちゃっていいの? 最後のチャンスよん?)
タスク(チャ、チャンスって…)
キョウスケ「…タスク。勝負師を自称するのなら…賭けてみろ。…おれと同じくな」
タスク「お、同じって…。もしかして、イルム中尉との賭けのことッスか!?」
キョウスケ「そうだ。…あの勝負、勝たせてもらおうか」
タスク(よ、よ〜し…)「あ、あのさ…レオナ」
レオナ「……何?」
タスク「お、お前さえ良ければ…俺と一緒に…イカロス基地へい、行かねえか?」「そ、そんでもって…俺にみそ汁とか作ってくれつつ…な、なんてえのかな?」
レオナ「…私の料理の腕前のことを知っていて?」
タスク「そりゃもう充分に。じゃなくって、ともかく一緒に…その……」
エクセレン(あっちゃ〜…めっちゃ不自然な口説き文句ねえ…。なんかプロポーズも混じってるし)
タスク「ど、どうかな? 嫌だったら…別にいいんだけどさ」
レオナ「………」「…良くてよ」
タスク「マ、マジ!? ホント!? 冗談抜きで!?」
レオナ「ええ。あなたと一緒なら…退屈せずに済みそうだしね」
タスク「うおっしゃあ! 男、タスク・シングウジ!! 一世一代の勝負に…勝ったぜ!!」
エクセレン「やったじゃなぁい、タスク君!」
ブリット(…口説き文句だったのか、あれ…。なるほど…)
キョウスケ(…みそ汁は考え直した方がいいかも知れんがな)
カチーナ「こら、タスク! こんな所で何やってんだ!?」
ラッセル「もうすぐヒリュウ改が出航しますよ?」
タスク「ああ、わかった。さ、行こうぜ、レオナ」
レオナ「その前に一つ言っておくわ」
タスク「?」
レオナ「私を裏切るような真似をしたら…カチーナ中尉以上の罰を与えるわよ?」
タスク「う…。わ、わかりました…」
エクセレン(あららん、もうお尻にしかれちゃって…)
カチーナ「何の話だ?」
エクセレン「んふふ〜、見てれば、その内わかるわよん、中尉」
カチーナ「なんだかな。…じゃあ、行くぜ」
キョウスケ「お気をつけて」
カチーナ「へっ、誰に言ってやがる。…あたしが専用の試作機へ乗ることになったら、自慢に来てやるよ」
ラッセル(キョウスケ中尉が乗ってたゲシュペンスト…自分のパーソナルカラーに塗った挙げ句に…)(アステロイドベルトまで持って行くのに…)
カチーナ「あ? 何だ? ラッセル…その目付きは?」
ラッセル「いえ…何でもありません。…では、ATXチームの皆さん…」
エクセレン「元気でね」
キョウスケ「…幸運を祈る」

クロガネ艦橋
エイタ「艦長、ヒリュウ改から通信です」
ダイテツ「つないでくれ」
レフィーナ「…それでは、ダイテツ中佐…私達はイカロス基地へ向けて出発します」
ダイテツ「うむ」
レフィーナ「中佐と行動を共にして、色々と勉強になりました。…本当にありがとうございました」
ダイテツ「礼を言うのはこちらの方だ。貴艦がいなければ、ワシらは勝利を手にすることが出来なかった」
レフィーナ「いえ…それはオペレーションSRWに参加した全ての戦士達のおかげです」
ダイテツ「…そうだな」
テツヤ「………」
レフィーナ「それから、テツヤ大尉…」
テツヤ「は…?」
レフィーナ「あなたはショーン少佐と同じく、優秀な副長です。これからも自信を持って任務を遂行して下さい」
テツヤ「あ…ありがとうございます」
レフィーナ「では、皆さん…」
ダイテツ「うむ。また会おう…レフィーナ艦長。そして、ヒリュウ改の諸君」
レフィーナ「ええ。その時を楽しみにしています…」
テツヤ「…………」
エイタ「どうしたんです、大尉? ぼうっとしちゃって…」
テツヤ「な、何でもない」
エイタ「あ。もしかすると…?」
テツヤ「いいから、さっさと発光信号を上げろ。内容は『貴艦の航海の安全を祈る』だ」
エイタ「りょ、了解です」
ダイテツ「よし、本艦も出航だ。帰るぞ…我々の基地に」
テツヤ「了解です、艦長。これでお孫さんと久々に会えますね」
ダイテツ「ああ…。あの子は今が可愛い盛りでな」「…と、何を言わせる気だ、大尉?」
テツヤ「いいじゃありませんか。では、ご命令をどうぞ」
ダイテツ「うむ。目的地、極東支部基地! 微速前進!」
テツヤ「微速前進、よーそろ!」

極東支部司令部
サカエ「…レイカー司令、間もなくクロガネが当基地へ帰還します」
レイカー「フフ…。かつての敵の旗艦を迎えることになるとは…不思議な気分だな」
サカエ「…ええ」
カイ「あの時、ハガネの発進を見送ったのが、随分と昔のように感じられますな」
レイカー「うむ…。ノーマン・スレイ少将達にも彼らの勇姿を見せたかった」
カイ「………」
レイカー「…我々は今回の戦いで散っていった戦士達の死を無駄にすることは出来ん」「彼らとダイテツ達が命がけで得た未来を…これからも守っていかなければならんのだ」

極東支部基地
イルム「う〜ん…。この極東基地の古びた格納庫を見ると…帰って来たっていう実感がわくねえ」
リョウト「本当ですね」
ジョナサン「イルム」
イルム「親父…約束どおり、生きて帰って来たぜ」
ジョナサン「うむ。さすがは私の息子だ。よくやった」
イルム「これで女の子のアドレスメモリーの件はチャラだからな?」
リン「…どういうことだ、イルム?」
イルム「! リ、リン!! どうしてお前がここにいるんだ!?」
ユアン「リオ…!」
リオ「父様!?」
リョウト(あの人が…リオのお父さん?)
イルム「ど、どういうことだ!? 月のマオ社にいたんじゃ…」
リン「ユアン常務たっての希望で…オペレーションSRW終了後、ここまで来た」
イルム(お、親馬鹿が災いしたか…)
ユアン「リオ…! よく無事で…!」
リオ「と、父様…ちょっと! もう、リョウト君やリンさんの前で…恥ずかしいじゃない!」
ユアン「リョウト…?」
リョウト「は、はい…お父さん。ぼ、僕が…リョウト・ヒカワです」
ユアン「お、お父さん…? ま、まさか…君…ウチの娘と付き合って…?」
ジョナサン「常務、それ以上の詮索は野暮ってもんだ」
ユアン「ジョ、ジョナサン…。いや、しかし…」
ジョナサン「それに…ロブも言っていたんだが、彼にはPTのエンジニアとしての才能がある」「…上手くいけば、君の会社にとって有益な人材になるかも知れんぞ?」
ユアン「それはありがたい…」「いや、待て。何を言い出すんだ、博士!?」
リョウト「是非お願いします、お父さん」
リオ「ねえ、リョウト君…実家に帰らなくていいの?」
リョウト「うん…家に帰ったら、父さんや姉さん達が道場を継げって、うるさいし…」
リオ「道場…? 何の?」
リョウト「え…? あ…空手の、だけど……」
リオ「…もしかして…段とか持ってたりするの?」
リョウト「い、一応ね」
リオ「…………」
リョウト「ど、どうしたの?」
リオ「そんなこと…私に黙ってたなんて……」
リョウト「べ、別に悪気があったわけじゃあ…」
リオ「リョウト君! 月に行ったら勝負よ!!」
リョウト「しょ、勝負って…リオも格闘技とかやってたの?」
リオ「やってないけど、あなたに負けるのはガマン出来ないの! だから、勝負よ!!」
リョウト(や、やっぱり…こうなると思ってたから、黙ってたのに…)
イルム(…今の内に……)
リン「…どこへ行くつもりだ?」
イルム「い、いやさ、ちょっと用事を思い出してね」
リン「言い訳はしないのか?」
イルム「…って、お前、聞く耳持ってねえくせに…」
リン「…聞いてやる」
イルム「あ?」
リン「浮気の言い訳なら、聞いてやると言っているんだ」
イルム「やれやれ、それが人の話を聞く態度かよ…」
リン「お前こそ、それで反省しているつもりか? 月で言っていたことは嘘だったのか?」
イルム「…じゃ、ありがたく言い訳をさせてもらうとしましょうか」
リン「ああ…時間は充分にある」
ジョナサン(ま、あっちの方も何だかんだ言って…上手くまとまりそうだな)

極東支部基地
ジャーダ「で、リョウトとリオはマオ社に行くって?」
ラーダ「ええ、私や社長達と一緒にね。あの二人には量産機の開発を手伝ってもらおうと思ってるの」
ガーネット「へ〜え…それって、逆玉になるんじゃない?」
ジャーダ「そうだな」
ガーネット「うらやましいな。それに比べて、あたしは…」
ジャーダ「そりゃどういう意味だ! 俺だって奮発して、給料の半年分を指輪につぎこんだんだぞ!?」
ガーネット「んもう、冗談よ。お金や指輪より大事なもの…もらってるもん」
ラーダ「! あなた達、もしかして…?」
ジャーダ「ええ、まあ」
ガーネット「実は…そういうことで」
ラーダ「おめでとう、二人とも。式はいつなの?」
ジャーダ「とりあえず、落ち着いてからって事で。みんな、招待しますから」
ラーダ「うふふ、楽しみね。…ところで、ラトゥーニは?」
ジャーダ「俺達で引き取るつもりだったんスけど、軍に残るって言い出して…」
ガーネット「カイ少佐と一緒に、スクールの同期生の消息を調べるつもりみたいなの」
ラーダ「そう……」
ガーネット「でも、ジャーダ…離ればなれになっても、あの子はあたし達の家族だもんね?」
ジャーダ「ああ、そうさ。かけがえのない…俺達の娘さ」

極東支部基地
リュウセイ「…じゃ、お前らは北米のラングレー基地に?」
キョウスケ「ああ。あそこはDC戦争中に破壊されたが…間もなく、再建される予定でな」「護衛の意味も兼ねて、おれ達ATXチームに転属命令が出た」
エクセレン「元々、私達はあの基地の所属だったし。それに…色々と思い出もあるしね」
リュウセイ「そうか…」
マリオン「それだけではありませんわ。私とリシュウ先生もラングレーへ行きます」「キョウスケ中尉達には引き続きATX計画を手伝ってもらいますわよ?」
リシュウ「…おいおい、マリオン。さっき上層部から出た決定を忘れたのか?」
マリオン「………」
リュウセイ「決定って?」
ロバート「ATX計画とSRX計画は凍結されることになったんだ」
キョウスケ「……!」
リュウセイ「な、何だって!?」
ロバート「…その二つの計画は、前々から予算とコンセプトの件で各方面から問題視されていてな」「それに加え、オペレーションSRWではなけなしの人型機動兵器が失われてしまった…」「そこで、軍上層部は軍備再建のために、PTの量産計画を最優先させることにしたのさ」
エクセレン「じゃあ…もしかして、私達の機体も氷づけに?」
キョウスケ「意味が違うぞ。…オオミヤ博士、どうも解せません。ならば、何故おれ達に転属命令が…」
ロバート「心配はいらない。先の作戦の功績を認められ…お前達の機体は凍結処分を免れている」「ただ…開発中だったグルンガスト参式やヒュッケバインMk−IIIは氷づけだが…」
リュウセイ(そ、そんなものを作ってたのか…)
マリオン「…この程度の処分で引き下がる私ではありませんわ。次の構想はすでに考えています」「ゲシュペンストMk−III…いえ、アルトアイゼンの強化型…」「そして、ビルトビルガー、ビルトファルケン…」
ロバート(ビルトシリーズはカークが開発したものなんだが…)
リシュウ(ふふふ…わだかまりが少しは消えおったか)
エクセレン「ちょっと…ラドム博士、私のヴァイスちゃんは?」
マリオン「それに、PTだけではありませんわ。他の機種も…」
エクセレン「あ、あの〜? ヴァイスちゃん…何にもなし?」
リシュウ「わかったわかった。マリオン、妄想はそこまでじゃ」
マリオン「妄想………ッ!? 失礼ですわね!」
ロバート(やれやれ、こりゃ本気で作りかねんな、ラドム博士は…。だが、俺達だって…)
〔扉の開閉音〕
マサキ「…よう、キョウスケ、リュウセイ」
リューネ「お別れの挨拶を言いに来たよ」
リュウセイ「マサキ…リューネ…やっぱり、行くのか?」
マサキ「ああ。地上の方は何とか一段落ついたみたいだが…」
キョウスケ「シュウ・シラカワの行方が、まだつかめていない…と?」
マサキ「…俺は奴を追う。…草の根分けてでも、必ず捜し出してやるぜ」
エクセレン「出来れば、手伝ってあげたいところだけど…」
マサキ「気持ちだけで充分だぜ。俺は別に見返りを期待して、お前らと一緒に戦ったわけじゃねえからな」
シロ「それに、キョウスケやリュウセイ達もやらニャきゃニャらないことがあるもんニャ」
エクセレン「ねえ、リューネはどうするの? このまま軍に残るの?」
リューネ「ううん。正直言って、軍隊は性に合わないし…」「DCの戦火がくすぶってた地球にも、ちょっと居づらいしね」「木星か、月にでも行こうかなって思ってる」
リュウセイ「じゃあ、みんなバラバラになっちまうんだな」
リューネ「なに言ってんの。別に二度と会えなくなるわけじゃないんだし」「また何かあったら、すぐにみんな集まって来るよ」
エクセレン「そそ。電話一本、30分以内って感じ?」
キョウスケ「ピザの出前か」
マサキ「…お前らの漫才も、しばらく見られないと思うと寂しいもんだぜ」
エクセレン「あらん、夫婦…が抜けてるわよん? マーサ」
マサキ「言ってろ。…じゃ、そろそろ行くぜ」
キョウスケ「おれ達もな」
エクセレン「あ、そうそう。リュウセイ…」
リュウセイ「?」
キョウスケ「エクセレン」
エクセレン「あ…、ゴメン。その…リュウセイ、元気でね」
リューネ「クロ、シロ…マサキが迷子になっちゃわないように気をつけなよ」
シロ「努力はしてみるニャ」
クロ「…多分、無駄だと思うけど」
キョウスケ「リュウセイ…極東の守りは頼むぞ」
リュウセイ「わかってる。マサキ、地上は俺達に任せてくれ」
マサキ「ああ。もし、何かあったら…その時はサイバスターで駆けつけるぜ」「じゃあな、みんな…!」

ブリーフィングルーム
アヤ「…何だか、ここも静かになっちゃったわね」
ラトゥーニ「…うん……」
アヤ「でも、ラトゥーニ…本当にジャーダ達の所へ行かなくて良かったの?」
ラトゥーニ「…私、散り散りになったスクールの子達を捜したいの…」「…オウカ、アラド、ゼオラ…みんな、きっと生きてると思うから…」
〔扉の開閉音〕
リュウセイ「よう、アヤ。俺に話があるんだって? 
アヤ「ええ。私達に特別休暇が出たの」「Rシリーズを修理している間だけどね」
リュウセイ「ホントか!?」
アヤ「そうよ。だから、一度家に帰りなさい。お母様が待っていらっしゃるわ」
リュウセイ「! おふくろが…!? でも、ここの病院に…」
アヤ「ギリアム少佐とヴィレッタさん…ううん、ヴィレッタ隊長がね…」「色々と便宜を図ってくれたの。だから…お母様はもう自由の身よ」
※※No42をクリアしている場合のセリフ※※
リュウセイ「い、いいのかよ?」
※※No42をクリアしていない場合のセリフ※※
リュウセイ「いいのかよ?」

アヤ「ええ。それが…あなたと、あなたのお母様に対するせめてもの償いだから……」
ラトゥーニ「修理作業には私が立ち会っておくから…お母さんの所へ帰ってあげて」
リュウセイ「…すまねえな。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうとするか……」

京都地区
ジョイス「シャイン様、ライディース様は本当にここへ…?」
シャイン「そうよ、爺。私には…わかるもの」
ジョイス「それにしても、お寺とは…。どなたかのお墓参りですかな?」
シャイン「………」
ジョイス「シャイン様、間もなく臨時連邦議会の時間でございます。それに遅れるわけには…」
シャイン「時間はまだあるわ。ちゃんとミッドクリッド大統領に確認をしたもの」「警備上の問題から、2時間遅れで会場へ入るように…と言われているわ」
ジョイス「…これは私の落ち度でした。申し訳ございません」(しかし…そういう情報をきちんと入手なさいますとは…)(成長なさいましたな、シャイン様。爺は嬉しゅうございますぞ)
シャイン「だから…一目だけでもあの方に会いたいの」
ライ「…………」
シャイン(あ…ライディ様…!)
ライ「…! シャイン王女、どうしてここに?」
シャイン「あ、あの……私……お礼がいいたくて…」
ライ「礼…ですか?」
シャイン「ええ。本当は皆様に言いたかったのですが、時間がなくて…」
ライ「それには及びません。自分達は、与えられた任務を成し遂げただけですから」
シャイン「ライディ様…」
ライ「………」
シャイン「あの…一つお聞きしてよろしいのですか? そのお墓はどなたの…?」
ライ「…カトライア・フジワラ・ブランシュタイン…自分の義姉です」
シャイン「フジワラ…?」
ライ「義姉は日系人でしたので」
シャイン「もしかして、ライディ様のミドルネームの『F』は…?」
ライ「ええ。かつて、ブランシュタイン家を出た時に…」「義姉の姓を借りました。亡骸すらなかった…彼女のことを忘れぬように」「しかし、もう…その必要はないかも知れません」
シャイン「………」「あら…?」「ライディ様、お墓に花が…」
ライ「…これはカトレアの花…」(フッ……エルザム兄さんか…)

藤沢地区
リュウセイ(久しぶりだな…。家に帰って来るのも)(ん…? ポストに手紙が入ってる)(今時、手書きの手紙なんて…珍しいな。誰からだ?)「! クスハ…?」
クスハ(リュウセイ君へ…。直接会うと、上手く言えないかも知れないから…手紙に書きます)(…私…キョウスケ中尉やエクセレン少尉、ブリット君達と一緒に……)
クスハ(北米のラングレー基地へ行きます)
リュウセイ「………」
クスハ(色々考えたんだけど…向こうで看護兵の仕事をすることに決めました)(私は…パイロットよりそっちの方が向いていると思うので)(…今まで、リュウセイ君には色々と心配や迷惑をかけてしまって、ごめんなさい…)(でも、これからは…自分で決めた道を、進んで行きたいと思っています)(だから、リュウセイ君もアヤさんやライさん達と一緒に頑張って下さい…)
リュウセイ(ああ…お前らも頑張れよ…クスハ、ブリット)(それに、キョウスケ、エクセレン、マサキ、リューネ…みんな…元気でな)(また会えるよな。…きっと……)
ユキコ「リュウ…! 帰って来たのね…?」
リュウセイ「へへ、約束どおりにな」
ユキコ「…お帰りなさい」
リュウセイ「ああ……」「ただいま」

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