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No.32
招かれざる異邦人(後編)

【シナリオデモ開始】
伊豆基地 ブリーフィングルーム
リュウセイ「ん? ライ、お前だけか?」
ライ「ああ。まだヴィレッタ隊長やアヤ大尉は来ていない」
リュウセイ「ふ~ん……」「そう言や、アヤの奴……何やってんだろうな? こっちへ戻って来てからはまだ顔を見てないぜ」
ライ「R-GUNパワードの調整を手伝っていると聞いていたが……」
リュウセイ「あれ、もう使えるのか?」
ライ「ああ、今日明日で仕上がるらしい」
リュウセイ「じゃあ、今からやるミーティングって、天上天下一撃必殺砲関連の話かな」
ライ「天上天下……何だと?」
リュウセイ「天上天下一撃必殺砲。俺が考えたHTBキャノンの別名さ」
ライ「……そのネーミングセンスは何とかならんのか?」
リュウセイ「じゃあ、お前なら何て名付けるんだよ?」
ライ「……」「…………」「…………………」
リュウセイ「悪かった、聞いた俺が悪かったよ」
〔扉の開閉音〕
アヤ「二人共、お待たせ」
リュウセイ「あれ、アヤだけ? ヴィレッタ隊長は?」
アヤ「今、父のラボにいるわ。私はあなた達を呼びに来たの」
リュウセイ「ラボ? いったい、何のミーティングをやるんだ?」
アヤ「それは……」
〔警報〕
リュウセイ「な、何だ!?」
ライ「敵襲警報!? しかし、このグレードは……!」
テツヤ「緊急事態発生! 伊豆基地内にアインストの転移反応を多数感知した!」「総員第一種戦闘配置! 各機は直ちに出撃せよ!!」
リュウセイ「ア、アインストだと!?」
ライ「奴らが直接攻撃を仕掛けてきたのか!」
リュウセイ「こうしちゃいられねえ! 俺達も行こうぜ!!」
アヤ「あ、でも……!」
リュウセイ「なに言ってんだ! お前がいなきゃ、SRXに合体できねえだろうが!」
アヤ「!」「わかったわ、行きましょう!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「招かれざる異邦人(後編)」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

〈出撃準備〉
カチーナ「くそっ、次から次へとわいてきやがって! ゴキブリかよ、あいつら!」
クスハ「も、もしかして、アインストは龍虎王を狙って……!?」
ブリット「いや、それだけじゃない! 奴らはここを……俺達全てを潰す気だぞ!」
〔警報〕
オペレーター「だ、第9区画で重力異常を感知!!」
サカエ「何っ!?」
オペレーター「あ、新手のアインストシリーズです!!」
〔アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕

サカエ「あ、あれは!?」
アラド「ア、アルトアイゼン!?」
カチーナ「マ、マジかよ!?」
イルム「あの数、形……アインストが作った物か?」
ラトゥーニ「ええ、おそらく」
レオナ「しかし、何故アインストはアルトだけを……!?」
ライ「キョウスケ中尉やエクセレン少尉と何か関係があるのか?」
レイカー「迎撃システム、全基作動! 非戦闘員の避難を急げ!」
サカエ「はっ!」
レイカー「百里と小松からの支援はどうなっている?」
オペレーター「そ、それが当基地と同じくアインストシリーズの襲撃を受けています!」
レイカー「! ここを孤立させる気か……!」
ダイテツ「だが、敵の本命はワシらのはずだ。全機、直ちに敵を迎撃せよ!」
カイ「了解!」
リオ「リョウト君、AMボクサーの調子はどう?」
リョウト「大丈夫……出力、シンクロ共に安定してる」
リオ「あまり無茶しないでね?」
リョウト「うん、リオも……!」
アヤ「システム、オールグリーン……T-LINK開始」
リュウセイ「アヤ、いけるな?」
アヤ「ええ……隊長の訓練の成果、見せてあげるわ」(……あの子はまだシミュレーターで訓練をしている段階……)(実戦に出るのはまだ無理。だから、私が頑張らなきゃ……!)「二人共、すぐにフォーメーションRを仕掛けるわよ! いいわね?」
リュウセイ「おう!」
ライ「了解!」
カイ「よし! 各機、攻撃を開始しろ!!」
<戦闘開始>

<敵4機撃破・敵増援1出現>

〔警報〕
サカエ「何だ!?」
オペレーター「第4区画に重力異常! ア、アインストですっ!!」
サカエ「!!」
〔アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕

シャイン「ま、まだ出てくるのでございますの!?」
ラーダ「数で押す気ね……!」
ラッセル「まさか、この調子でどんどん増えるんじゃ……!?」
アラド「くそっ、こんな時にマサキさんやリューネさんがいてくれりゃあ……!」
ブリット「弱音を吐くな、アラド! 一体でも多くの敵を倒すんだ!」
アラド「は、はいっ!」
リュウセイ(……このまま敵が増え続けたら、みんなが保たねえ……!)「アヤ、ヴァリアブル・フォーメーションだ! SRXで奴らを一気に倒すぞ!」
アヤ「そうした方が良さそうね……!」
ライ「……」
アヤ「ダイテツ艦長、SRXの合体許可を下さい!」
ダイテツ「いや、まだだ」
アヤ「え!?」
ダイテツ「この戦いは持久戦になる。さらに、戦力の高い個体が現れる可能性も高い」
アヤ「だから……SRXの合体可能時間のことも踏まえて、まだ許可は出せないと?」
ダイテツ「その通りだ。ただし、いつでも合体できるようにしておけ」
アヤ「了解!」
リュウセイ「戦力の高い個体って……アルフィミィって奴が乗ってた赤いロボットか?」
ライ「そうだ。そして、別の個体が現れる可能性もある」
リュウセイ「別の?」
ライ「ああ。エクセレン少尉を誘き出したのがアルフィミィであり……」「アインストがここで俺達を殲滅する気ならば」
リュウセイ「もっと上の奴が出てくるかも知れねえってことか」
アヤ「リュウ、ライ! いざと言う時に備えて、フォーメーションを崩しちゃダメよ!」
リュウセイ「わかったぜ!」
ライ「了解!」
ヴィレッタ(リュウセイ、ライ……アヤ……!)「オオミヤ博士、R-GUNはまだ出られないのか?」
ロバート「すまない、接続部分の調整にもうしばらくかかる!」
ヴィレッタ「なら、T-LINKシステムを切って、ノーマルモードに!」「それなら、すぐに出られるでしょう?」
〔扉の開閉音〕
ケンゾウ「……それは許可できん」
ヴィレッタ「コバヤシ博士……!」
ケンゾウ「ヴィレッタ大尉、R-GUNにはマイを乗せる」
ヴィレッタ「彼女をいきなり実戦に出すというのか?」
ケンゾウ「そうだ。今の状況を打開するためにな」
ヴィレッタ「……!」

<敵16機撃破・敵増援2出現>
〔アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕

ユン「12時方向、敵の増援です!」
レフィーナ「艦回頭! 迎撃を!!」
カチーナ「チッ! 倒した分だけ出てきやがるのかよ!?」
タスク「こ、これじゃ、わんこアインストだぜ……!」
シャイン「わんこ? 犬ですの?」
タスク「ちゃうちゃう。ちゃうちゃうちゃうんとちゃう」
カチーナ「ヘッ、王女様はまだ余裕があるみてえだな?」
シャイン「ご、ごめんなさいませ。私にはラトゥーニや皆様がいて下さいますから……」
カチーナ「だったら、あたしらがくじけるわけにゃあいかねえぞ、タスク!」
タスク「合点承知! こうなったら、毒を食らわばテーブルクロスまで!」
カイ「全機、密集体形をとれ! 援護フォーメーションで敵機を撃破するんだ!」

<敵28機撃破・敵増援3出現>
〔アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕

ラッセル「ま、まだ出てくるのか!」
イルム「だが、さっきより数が少ない。そろそろ在庫切れか?」
カチーナ「よし、一気に片づけちまおうぜ!!」

<敵全滅・敵増援4出現>
エイタ「敵機、全機撃墜!」
ユン「新たな転移反応、ありません!」
ダイテツ「全機、現状維持。周辺を警戒せよ」
テツヤ「はっ!」
アラド「こ、これで打ち止めか?」
ラトゥーニ「だといいけど……」
アヤ(……)(何かしら、この感じ……?)(何者かの思念のような……)
〔サイコドライバー能力発現〕
アヤ「くうっ!!」
ライ「大尉!?」
※※「龍虎王」の場合のセリフ※※
龍虎王「……!!」
クスハ「! どうしたの、龍虎王!?」
ブリット「クスハ!?」
クスハ「今、龍虎王が何かを……!!」
※※「虎龍王」の場合のセリフ※※
虎龍王「……!!」
ブリット「! どうした、虎龍王!?」
クスハ「ブリット君!?」
ブリット「今、虎龍王が何かを……!!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔警報〕
ユン「ぜ、前方に重力異常!! こ、広範囲です!!」
〔アインストレジセイア転移〕
〔敵ユニット出現〕

※※「龍虎王」の場合のセリフ※※
アヤ「!!」
※※「虎龍王」の場合のセリフ※※
レフィーナ「!!」

???(アインストレジセイア)「…………」
カチーナ「な、何だ、ありゃ!?」
アラド「で、でけえ!!」
???(アインストレジセイア)「…………」
リョウト「か、身体の各部に今までのアインストのパーツが……!」
タスク「ま、まさか、あれ……奴らの親玉だってのかよ!?」
???(アインストレジセイア)「…………」
※※龍虎王の場合のセリフ※※
龍虎王「グウウ……!」
クスハ「りゅ、龍虎王……あなた、あれを知ってるの!?」
龍虎王「ウウウ……!!」「ウオオォォォォ……!!」
〔クスハ、精神コマンド「熱血」「補給」「ド根性」「気迫」使用〕
クスハ「!!」
※※虎龍王の場合のセリフ※※
虎龍王「グウウ……!」
ブリット「こ、虎龍王……お前、あれを知っているのか!?」
虎龍王「ウウウ……!!」「ウオオオォォォ……!!」
〔ブリット、精神コマンド「熱血」「補給」「ド根性」「気迫」使用〕
ブリット「!!」

???(アインストレジセイア)「……!!」
〔クスハorブリットに爆発〕
〔画面、振動〕
〔マップ上に爆発〕

※※龍虎王の場合のセリフ※※
クスハ「きゃああっ!!」
※※虎龍王の場合のセリフ※※
ブリット「うああっ!!」

ユン「ア、アインストが攻撃を開始しました!!」
カイ「全機散開! 反撃しろ!!」

<???(アインストレジセイア)HP75%以下>
???(アインストレジセイア)「…………」
〔???(アインストレジセイア)、回復〕
ブリット「な、何っ!?」
ラーダ「ダメージを修復した!?」
クスハ「そ、そんな……っ!!」
イルム「他のアインストと違うのはサイズだけじゃないってことかい」
ラッセル「あ、あんな物をいったいどうやって倒せば……!?」
ショーン「……どうやら、あのアインストが今回のトリですな、ダイテツ中佐」
ダイテツ「うむ、こちらも戦力の全てを投入せねばなるまい」「アヤ大尉、OOCを解除せよ! SRXの合体を許可する!」
アヤ「了解! リュウ、ライ、やるわよ!!」
リュウセイ「おう!!」
ライ「了解!」
〔リュウセイ&ライ&アヤ、フォーメーション〕
アヤ「念動フィールド、ON!」
ライ「トロニウム・エンジン、フルドライブ!」
アヤ「各機、変形開始!」
ライ「了解! プラスパーツ、パージ!」
リュウセイ「よっしゃ、行くぞ! ヴァリアブル・フォーメーション!!」
〔リュウセイ&ライ&アヤ、前進〕
〔画面、発光〕
〔リュウセイ、合体〕

リュウセイ「天下無敵のスーパーロボットォォォォッ!! ここに見参!!」
アラド「す、すげえ……! ホントにR-2が開きになってた」
リュウセイ「ライ、出力は!?」
ライ「90%をキープ……以前より安定性が上がっている。各サーボモーターにも異常はない」
リュウセイ「アヤ、お前の方は!?」
アヤ「大丈夫。あなたは戦闘に集中しなさい」
リュウセイ「よし! 挨拶代わりに一発ブチかますぞ!!」
???(アインストレジセイア)「………」
リュウセイ「行くぜ、アインスト野郎!!」
〔リュウセイ、???(アインストレジセイア)へ隣接〕
〔リュウセイ、???(アインストレジセイア)へ攻撃〕

[イベント戦闘「リュウセイvs???(アインストレジセイア)」]
リュウセイ「覚悟しやがれ! アインスト!」
アヤ「T-LINK、フルコンタクト…!」
ライ「出力全開!」
アヤ「念動結界…! ドミニオンボール!!」
ライ「Z・O・ソード、射出!」「トロニウム・エンジン、フルドライブ!!」
リュウセイ「うおおぉっ!!」「超必殺!!」「天上天下…念動! 爆砕剣!!」
???(アインストレジセイア)「………?」

???(アインストレジセイア)「……!!」
カチーナ「よっしゃ! 化け物がひるみやがったぞ!」
カイ「奴の自己修復速度は!?」
ラーダ「先程までには至っていません!」
カイ「よし! 全機、あのアインストに集中攻撃をかけろ!!」

<???(アインストレジセイア)HP80%以下・勝利条件達成>
???(アインストレジセイア)「…………」
〔???(アインストレジセイア)、回復〕
アラド「ま、また回復しやがった!?」
リオ「何てしつこい奴なの!!」
???(アインストレジセイア)(……チカラ……チガウ……ルーツ……)
〔サイコドライバー能力発現〕
アヤ「あうぅ!!」
リュウセイ「!!」
???(アインストレジセイア)(カコ……ミライ……キロク……)
〔???(アインストレジセイア)、精神コマンド「必中」「気合」使用〕
アヤ「リュウ! 来るわよ!!」
〔???(アインストレジセイア)、リュウセイへ隣接〕
リュウセイ「し、しまった!!」
〔???(アインストレジセイア)、リュウセイへ攻撃〕
[イベント戦闘「リュウセイvs???(アインストレジセイア)」]
???(アインストレジセイア)「………」
リュウセイ「うあああっ!!」

〔リュウセイに爆発〕
〔画面、振動〕

ラトゥーニ「リュウセイ!」
ロバート「エ、SRXが……!!」
アヤ「うううっ……!!」
ライ「くっ、直撃を…! 大尉、大丈夫ですか!?」
アヤ「え、ええ! 一時的な逆流が来ただけよ!」
リュウセイ「アインスト野郎め、SRXに狙いを絞りやがったのか!?」
ヴィレッタ「いかん、あのままでは……!」
ケンゾウ「大尉、R-GUNパワードを出撃させる」
ヴィレッタ「!」
ケンゾウ「あのアインストを退かせるには、HTBキャノンを使うしかない。でなければ、SRXが破壊されるぞ」
ヴィレッタ「……わかった」
???(アインストレジセイア)「……アラタナ……チカラ……」
〔リュウセイに爆発〕
〔画面、振動〕

アヤ「きゃああっ!!」
リュウセイ「く、くそっ! 何なんだ、あいつは!?」
???(アインストレジセイア)(……カギ……ジッケンス……)
〔衝撃音音〕
〔画面、振動〕
〔機体の稼働音〕
〔画面、振動〕

リュウセイ「取り付かれた!?」
アヤ「ア、アインストの触手が!!」
ライ「リュウセイ、早く引きはがせ!」
リュウセイ「や、やってるよ!!」
ロバート「まさか、あのアインスト……SRXを取り込むつもりなのか!?」
ケンゾウ「アヤ、今からR-GUNパワードを出撃させる」
アヤ「じゃあ、隊長が!?」
ケンゾウ「違う。パイロットは彼女だ」
アヤ「そ、そんな! あの子はまだ!」
ケンゾウ「反論は許さん。彼女とツインコンタクトを使い、HTBキャノンを使用しろ」「現状を打開するにはそれしかない」
アヤ「……!!」
〔味方ユニット出現〕
マイ「アヤ……!」
ライ「! パイロットは隊長ではないのか!?」
リュウセイ「あ、あいつは!?」
ラーダ「も、もしかして!」
マイ「アヤ、今助けに行く……!」
アヤ「あ、あなた……!」
マイ「アヤは私を守ってくれた……! 今度は私の番だ!」
〔マイ、リュウセイへ隣接〕
アヤ「わ、わかったわ! あなたの力、借りるわね!」
マイ「ああ!」
アヤ「リュウセイ、HTBキャノンの発射準備を!」
リュウセイ「アヤ! これはいったいどういうことだ!? どうして、あいつがR-GUNに!」
アヤ「説明は後でするわ! 今はあのアインストを!!」
リュウセイ「くっ……! わ、わかったぜ!」
〔マイ、???(アインストレジセイア)へ攻撃〕
[イベント戦闘「マイvs???(アインストレジセイア)」]
リュウセイ「行くぞ、みんな!」
ライ「了解した」
アヤ「システムコネクト……! マイ、行くわよ」
マイ「わかった、アヤ…! T-LINKツインコンタクト!」「メタルジェノサイダーモード、起動!」
ライ「トロニウム・エンジン、フルドライブ!」
アヤ「リュウ、トリガーを預けるわ!」
リュウセイ「おう!!」「くらえ! 天下無敵の一撃必殺砲ぉっ!!」
???(アインストレジセイア)「………?」

〔???(アインストレジセイア)に爆発〕
〔画面、振動〕

???(アインストレジセイア)(……コレハ……アラタナ……ナリエル……ノカ……)
〔巨大アインスト転移〕
〔敵ユニット離脱〕

エイタ「巨大アインスト、転移! 反応が消えました!」
ダイテツ「……」(今回は……何とか防げたか)(だが、何故アインストはこのタイミングで我々を……?)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

伊豆基地 ブリーフィングルーム
キョウスケ「アインストの新しいタイプが現れただと…?」
リオ「え、ええ。今までに確認された個体より遥かに大きくて……」
リョウト「身体の各部には他のアインストシリーズに似たパーツがありました」
リオ「それにパワー……もしかしたら、あれがアインストの親玉なのかも知れません」
キョウスケ「……」
アイビス「そんなのがこっちに出てきたなんて……」
ブリット「虎龍王と龍虎王は あのアインストに強く反応していた……」「もしかしたら、羅睺神とは奴のことなのかも知れない」
アイビス「ラゴーシン?」
クスハ「ええ。私達が始めて龍虎王へ乗った時、彼から聞いた言葉で……」「アンザイ博士によれば、大いなる災いを呼ぶ存在だと……」
カイ「そいつが俺達を滅ぼそうとしたのはともかく、SRXを取り込もうとしたのは何故だ?」
リョウト「わ、わかりません」
マサキ「何にせよ、そのアインストが本命だったことは間違いねえな」
アイビス「アルフィミィがエクセレン少尉を誘い出したのは、そいつを送り込むための陽動なの?」
キョウスケ「いや…奴は奴で、おれとエクセレンに用があったようだ。…何を言いたかったのかはさっぱりだったがな」
エクセレン「……」
カイ「エクセレン……何故、あの時ヴァイスで飛び出した?」
エクセレン「何というか、敵の気配を感じたというか…呼ばれたというか…」
カイ「気配?」
エクセレン「ええ……。で、気づいたらヴァイスちゃんに……」
マサキ「まさか、おめえ……アルフィミィに操られてたとか言うんじゃねえだろうな?」
エクセレン「ん~、そういうわけじゃないと思うけど…でもまあ、まんまと出て行っちゃったわけだから、操られたと言えなくもない…かな」
キョウスケ「…わからんな。次は何としても止めるぞ、エクセレン」
エクセレン「そのあたりはよろしく。抱きしめててくれたりすると、効果てきめんよん?」
キョウスケ「イスに縛り付けた方が確実だ」
エクセレン「…相変わらずムードがないことで」(それにしても、あのお嬢ちゃん……何でキョウスケ、キョウスケって……)(恋のライバル…というには、あんまりにも物騒な相手ね。それに…私にだけ声が聞こえる時があるのも、ね)

SRX計画ラボ
リュウセイ「さあ、納得のいく説明をしてもらうぞ」
アヤ「……」
ヴィレッタ「……」
ライ「……」
リュウセイ「何であいつがR-GUNに乗っているんだ?」「いや、それ以前にどうやってあの戦いから……?」
アヤ「それは……」
〔扉の開閉音〕
ケンゾウ「揃ってるな、SRXチーム」
リュウセイ「コバヤシ博士……!」
ケンゾウ「リュウセイ少尉、ライディース少尉、お前達にSRXチームの新メンバーを紹介する」
マイ「……」
リュウセイ「……」
ケンゾウ「マイ・コバヤシ。私の娘であり、アヤの妹だ」
ライ「……」
ケンゾウ「マイ……以後、お前は彼らと行動を共にし、ハガネに乗れ。いいな?」
マイ「わかった……父様」
リュウセイ「……」
ケンゾウ「ヴィレッタ大尉、マイ、お前達はR-GUNの移送を」
ヴィレッタ「了解。行きましょう、マイ」
マイ「ああ」
〔扉の開閉音〕
ライ「……」
リュウセイ「あいつ……もしかして、過去の記憶が?」
ケンゾウ「そうだ。コアから排除される以前の記憶を失っている」
ライ「コア?」
ケンゾウ「お前達がオペレーションSRWで撃墜したホワイトデスクロス……」「ホワイトスターの中枢でもあった大型機動兵器・ジュデッカの中心核だ」
ライ「そんなものが残っていたとは……」
ケンゾウ「お前達がジュデッカを撃墜した後、コアが本体から弾き飛ばされて地球へ落下……」「それをメテオ3……いや、セプタギンが回収し、再生を行ったと思われる」
ライ「しかし、あれは……」
ケンゾウ「そう、セプタギンもお前達の手によって破壊され……」「ジュデッカのコアはアイドネウス島沖の海底に沈んだ」「そして、それが回収され、私のラボへ持ち込まれたのだ」
ライ「……」
ケンゾウ「解析の結果、コアは自己再生を行っていたことが判明し……」「さらに詳しく調べるため、切開作業を行った。そして、内部から出てきたのが……彼女だった」
リュウセイ「じゃあ、やっぱりあいつはレビ……!」
ケンゾウ「……ジュデッカのコアは損傷が著しく、自己再生機能そのものにも異常が生じていた」「その結果、再生はレビ・トーラーへ至る前の段階で止まっていたのだ」
ライ「前の段階? では……?」
アヤ「そう……私の妹、マイよ」
ライ「……」
ケンゾウ「彼女はマイとしての自我を持っているが、再生される前の記憶は失っている」
リュウセイ「じゃあ、ホワイトスターにいた時のことも覚えてねえってのか?」
ケンゾウ「……そうだ」
アヤ「……」
ライ「大尉……彼女にはレビ・トーラーのことを?」
アヤ「いえ……教えていないわ」
リュウセイ「じゃあ、あいつは何も知らないままR-GUNに乗ってるのかよ?」
アヤ「……」
ライ「……我々と行動を共にすれば。彼女はいずれ事実を知ることになると思いますが」
アヤ「そう……隠し通すことは出来ないわ」
ケンゾウ「……」
リュウセイ「じゃあ、何でだ!? 何で本当のことを教えずにあいつを戦わせようとする!?」「これじゃ、やってることはジュデッカやスクールと同じじゃねえか!」
アヤ「……!」
リュウセイ「事実を知らせず、このまま戦わせようってのか?」
ケンゾウ「その通りだ」
リュウセイ「ふざけんな! そんなのはもうたくさんだぜ!!」
ケンゾウ「だが、マイのSRXチームへの導入はすでに決定されたことだ」「そして、その理由は……お前達にもわかっているはずだ」
リュウセイ「何……!?」
ライ「あの時、HTBキャノンの発射を可能にしたT-LINKツインコンタクト……」「大尉と彼女でそれを行わせるためですか?」
ケンゾウ「そうだ。あのシステムを使えば、SRXはさらなる力を発揮する」
リュウセイ「……!」
ライ「そのことはヴィレッタ隊長も承知の上なのですね?」
ケンゾウ「……ああ」
ライ「……」
ケンゾウ「なお、この件に関しては箝口令を敷く」「ハガネやヒリュウのクルーに事実を教えてはならん」
リュウセイ「な……! 俺達で上手く誤魔化せってのかよ!?」
ケンゾウ「そうだ」
ライ「……」
リュウセイ「遅かれ早かれ、あいつのことに気づく奴は出てくる! それでもかよ!?」
ケンゾウ「ああ。これは命令であり……マイのためでもある」
リュウセイ「くっ……! 無茶苦茶だぜ、こんな話!」
〔扉の開閉音〕
アヤ「リュ、リュウ……!」
ライ「自分も……今回の措置には疑問が残ります」
〔扉の開閉音〕
アヤ「ライ……」
ケンゾウ「……」
アヤ「お父様、あの二人が言った通りです」「このままマイを偽り続けても、いずれは……」
ケンゾウ「……レビ・トーラーの残留思念が消えるまでだ」
アヤ「!」
ケンゾウ「レビの存在がマイの中から消え去った時……私は彼女に真実を告げる」
アヤ「で、でも、どうやってレビの残留思念を……!?」
ケンゾウ「それは……マイ次第だ。内なる呪縛は自分自身の力で断ち切らねばならん」
アヤ「あの子自身の力で……」
ケンゾウ(そうだ……。もう私が直接手を下してはならない……)(過去の過ちを……繰り返すわけにはいかんのだ。マイや……アヤに対しても)

ハガネ 格納庫
レモン「…というわけで指令は以上よ。理解してくれたかしら?」
ラミア「了解致しちゃいましてございます。そちらのタイミングに合わせて…ハガネを制圧したりなんかしやがればよろしいのね」
レモン「ふふ……あなたのその喋り方、可愛いわよ。自分の子供の新しい一面を見た感じで、ちょっとうれしいかもね」
ラミア(子供……私が……レモン様の?)「ご報告しまくった通り、言語系がハチャメチャにバグっちゃっているのでございましたのですわ」「そのことより……レモン様。ひとつ質問をしてしまいましてよろしいのですのことですか?」
レモン「…質問…? 指令内容に何か不備でもあったかしら?」
ラミア「戦争のない世界に望まれた子供と、戦争をするために生まれた子供……その違いは何でございますのでしょうかしら?」
レモン「何を言っているの? 大事な作戦の前なのに……大丈夫?」
ラミア「あ…申し訳ないのことであります…。お忘れまくられてくださいなのです…」
レモン(W17……この子は……まさか?)「…興味深いお話ね、W17。でもそれは、今回の指令を遂行した後で…ゆっくり話し合いましょう」「私も…考えていたことなのよ?」
ラミア「レモン様も…でありまするのですのか…? …了解いたしたりしました……指令の遂行を最優先にしちゃいますのです…」
レモン「…ええ、お願い。じゃあ、もう一度確認するわね? まずはブリッジを占拠し、動きを封じる…」
ラミア「その隙を突き、内部へ侵入して艦内を制圧…毎度の手口だったりするわけなのですのね?」
レモン「そそ。W16も、そうやってシロガネを手に入れてくれたのよ」「それに、こういう時のために…アンジュルグには自爆装置を付けてある…。わかってるわね?」
ラミア「…起動プログラム…コードATA…か。使うことになれば、ハガネの乗員には気の毒だが…」
レモン「……」「ねえ、W17……本当に大丈夫なの? 突然、別人になったようよ? あなた」
ラミア「そ、そうでござられますですか?」
レモン「指令に対して、自分から意見を言ったり…まったく関係ない質問を差し挟んだりなんてね」
ラミア「も、申し訳ござりませんのことです。レモン様、私の神経系や感情中枢回路には言語系同様に、欠陥があっちゃいますのでしょうか?」
レモン「…デリケートな作りであることは確かよ。他のWシリーズに比べて、ね」「それが“欠陥”であるかどうか…あなたを見ていると、近いうちにわかるような気がする。楽しみではあるのよね」
ラミア「……え?」
レモン「ふふ…何でもないわ。お楽しみはこれからってこと。さて、ずいぶんと無駄話をしてしまったわね」
ラミア「申し訳ございませなんだ。ではレモン様、私は任務に戻り…」
レモン「最後に一つだけ…無駄話ついでにいいかしら? W17」
ラミア「レモン様、もしや…あの人物のことだったりしたりしちゃう…?」
レモン「鋭いわね。…そういうことよ。もう一人のブロウニング…そちらにいるんでしょう?」
ラミア「……はい……」
レモン「搭乗している機体は?」
ラミア「PTX-007-03C……ヴァイスリッター……だったりなんかしますのです」
レモン「……わかったわ」
ラミア「……」
レモン「じゃあ、通信を終わるわね。…後のことはあなたに任せるわ」
ラミア「了解ちゃんなのです。W17、任務の完遂を最優先にしまくり…」
レモン「…自分で考えて、自分でお決めなさい。W…いえ、ラミア・ラヴレス」
〔モニターの閉じる音〕
ラミア「…レモン…様?」(自分で考えて、自分で決める…? しかし、指令内容は明確…私の意思が入り込む余地などないはずだ)(何を判断しろと言われるのだ? ……わからん。私の機能が完全な状態ならば、それもすぐに理解できるのだろうか…?)(任務遂行の結果、何が起こるのか…予想できても興味はなかった)(それが今は気にかかる…。こんな状態の私が、あれこれ考えるのは…無意味な行為、か)(任務の遂行……。今はそれだけを考えます…レモン様)
【シナリオエンドデモ終了】


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