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No.45
白騎士の心

【シナリオデモ開始】
L1宙域 移動中
クロガネ

クロガネ ブリッジ
エイタ「艦長代理、まもなく本艦は月宙域に入ります」
テツヤ「了解した。周辺の状況は?」
エイタ「アインスト、インスペクター共に反応ありません」
レーツェル「アインストはともかく、ムーンクレイドルとヴィガジを失ったインスペクターが……」「何の動きも見せていないのは不自然だな」
エイタ「彼らはホワイトスターで足止めを食らってるんじゃないでしょうか」
テツヤ「アインストの攻撃が激しくなったせいでか?」
エイタ「ええ……」
レーツェル「地上では、アインストの出現頻度が低下しつつあると聞く……」「彼らはホワイトスターに狙いを絞りつつあるのかも知れんな」
テツヤ「しかし、いったい何のために?」
レーツェル「……ヴィレッタ大尉、何か見当はつくか?」
ヴィレッタ「ホワイトスターを自分達の拠点にする、と言うのが妥当な線でしょうけど……」「現状の彼らの攻撃方法に大きな疑問が残るわ」
レーツェル「うむ……ホワイトスター内部へ大量のアインストを転移させれば事は済むからな」
ヴィレッタ「にも拘わらず、彼らが未だその手段を使っていないとうことは……」「何かを待っているからなのかも知れない」
テツヤ「何か……?」
レーツェル「刻か……それとも我々か。いずれにせよ、真相はホワイトスターへ行かねばわからんか……」
〔通信のコール音〕
エイタ「艦長代理、合流ポイント上にヒリュウ改を確認しました」
テツヤ「半速前進。先方と合流するぞ」

クロガネ 格納庫
カチーナ「……そうか。アーチボルドとのケリがつけられたか」
ライ「ええ。そして、地上側のシャドウミラーとも」
カチーナ「こっちもムーンクレイドルでヴィガジを倒した。メキボスの方は逃げちまったがな」
ユウキ「逃げた……?」
カチーナ「ああ。あたしらが来たのを見て観念したのか、あっさりとな」
ユウキ「では、月面基地や月面都市にいたインスペクターのバイオロイドが活動を停止した理由は?」
マサキ「連中のネットワークにウイルスを仕込んだ奴がいたのさ」
ライ「ウイルス?」
マサキ「ああ……多分、シュウの仕業だ」
ライ「……!」
マサキ「あいつのことだ、俺達のためにやったわけじゃねえだろうが……」「結果的にインスペクターは月を失うことになった」
カチーナ「素直には喜べねえが、これでやっと足場は崩れたってわけだ」
ライ「では、残る敵は……」
ユウキ「ホワイトスターにいる者達とアインストシリーズか」

クロガネ 食堂
ブリット「そうか……お前達の姉さんは……」
ラトゥーニ「……」
クスハ「そんな……」
アラド「けど……いつまでも悲しんではいられません」「姉さんのことを忘れないためにも、これからの戦いで生き残らなきゃ……」
ゼオラ「そして……姉様の分も生きていこうって決めたんです」
アイビス「そうだよ、ゼオラ……」「そうすれば……ゼオラ達の心の中で、あの人は生きていける……」
アラド「それで……あの……エクセレン少尉は?」
ツグミ「少尉は……私達の前に敵として現れたわ……」
アラド「え!?」
アイビス「あたし達がストーンサークルへ行った時、アルフィミィと一緒に……」
ゼオラ「も、もしかして、アインストに操られて……!?」
アイビス「それだけじゃない……」
ラトゥーニ「え……?」
クスハ「アルフィミィはエクセレン少尉が純粋な存在に戻ったと言って……」
ラトゥーニ「純粋な存在……?」
ゼオラ「ど、どういうことなんです?」
ツグミ「わからないの。確かなのは、今のエクセレン少尉が私達にとって敵だとうこと……」
アラド「……」

ブリーフィングルーム
カイ「各作業が終わり次第、我々はL5宙域のホワイトスターへ向かう」「その前にキョウスケ……お前とエクセレンについての話を詳しく聞かせてもらいたい」
キョウスケ「……」
カイ「そこからお前達二人の共通点……そして、アインストとの関連性がわかるかも知れんからな」
キョウスケ「……了解です」「おれとエクセレンの共通点……そして、おれ達だけにアインストの声が聞こえるようになった理由……」「色々考えてみたのですが……『シャトル墜落事故』……ではないかと」
イルム「あの事故か……」
レーツェル「どのような事故だったのだ?」
ゼンガー「キョウスケが伊豆基地に配属される前……」「士官候補生達が乗ったシャトルが大気圏突破直後に爆発炎上し、墜落……」「生存者はわずか2名という大惨事となった」
レーツェル「その生存者がキョウスケ中尉とエクレセン少尉か」
ゼンガー「ああ、一部では有名な話だ」
イルム「伊豆にいた俺達の間でも、えらく運の強い新人が来ると話題になりましたからね」
ヴィレッタ「……事故の原因は?」
イルム「機体に不備があったせいだと聞いてますが……」
ギリアム「……事実は違う」
イルム「!」
カイ「調べたのか、ギリアム?」
ギリアム「ええ。ストーンサークルでの件が気になり……」「俺の方でもキョウスケ中尉とエクセレン少尉の経歴について調査したのです」
レーツェル「その結果、シャトル事故が引っ掛かったのか」
ギリアム「ああ」
ヴィレッタ「それで、事実とは?」
ギリアム「……あの事故はシャトルに“何か”が衝突して引き起こされたものだったようだ」
キョウスケ「!」
ゼンガー「何が衝突したのだ?」
ギリアム「資料によれば……あの当時、各地に出没していたエアロゲイターの偵察機だと推測されている」
ゼンガー「推測? 何故だ?」
ギリアム「それは……衝突した物体の破片が回収されなかったからだ」
キョウスケ「……破片が回収されなかった衝突物……」
ヴィレッタ「不自然な話ね」
ギリアム「ああ。レーツェルが初めてバグスと接触して以来……」「こちらで撃墜……あるいは墜落したエアロゲイター機の破片は回収されていたからな」
キョウスケ「……」
ギリアム「そして……不自然な点は破片の件だけではなかった」「あれだけの事故にも関わらず、キョウスケ中尉とエクセレン少尉は生きていたばかりか……」「彼女に至っては、焼け焦げどころか、身体や衣服に何の損傷もなかったという」
キョウスケ「……馬鹿な……! あいつは、あの時……」
イルム「そいつぁ、運が良かったって言葉だけで片づけられはしないな」
ヴィレッタ「キョウスケ中尉、お前は?」
キョウスケ「……おれは病院送りになりました。重傷ではありませんでしたが……」
ヴィレッタ「事故の瞬間のことは?」
キョウスケ「目の前が爆煙で覆われた時……おれは隣にいたエクセレンをかばった……」「その後、助け出されるまでの記憶はありません……」
ギリアム「……」
キョウスケ「ですが、あの時……おれの見間違いでなければ、エクセレンは……」「最初の爆発で……すでに致命傷を負っていた……」
カイ「何だと……?」
キョウスケ「少なくとも、無傷だったはずがありません……」
ギリアム「……」「もしかしたら、シャトルに衝突したのはエアロゲイターではなく……」
〔警報〕
ギリアム「!」
ユン「本艦へアンノウンが接近中! 総員第一種戦闘配置!」「繰り返す! 本艦へアンノウンが接近中! 総員第一種戦闘配置!」
レーツェル「アンノウンだと?」
キョウスケ「まさか……!?」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「白騎士の心」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
エイタ「アンノウン、依然本艦へ接近中!」
テツヤ「識別は!?」
エイタ「そ、それが……目標は特殊は力場に包まれているらしく、確認できません」
テツヤ「何だと……!?」
ショーン「いずれにせよ、現状でアンノウンと言えば、アインストの可能性が高いですな」
レフィーナ「ええ。迎撃機を出撃させましょう」
〔味方ユニット出現〕
ショーン「おや、あれはキョウスケ中尉……随分と迅速な対応で」
レフィーナ「いえ、あの……まだ命令を出していないんですけど」
ショーン「では、無断出撃ですな」
カイ「どういうつもりだ、中尉!? 何故、勝手に出撃した!?」
キョウスケ「処罰は後で受けます。しかし、今は……」
カイ「今は? 何だ!?」
ブリット「キョウスケ中尉、もしかして……!」
キョウスケ「ああ、あいつが来ている……!」
〔敵ユニット出現〕
〔エクセレン、キョウスケへ接近〕

アヤ「あ、あれは!」
ライ「ヴァイスリッター……なのか?」
〔通信のコール音〕
ユン「!?」「艦長、ヴァイスリッターから通信が入ってきています!」
レフィーナ「すぐにつないで下さい!」
エクセレン「はぁい、お待たせしました! エクセレン・ブロウニング、ただいま帰還いたしました~!」
ラミア「エクセ姉様……!」
ブリット「帰還って……少尉、元に戻ったんですか!?」
エクセレン「んふふ~、心配かけてごめんね、ブリット君」
クスハ(でも……あの感じは……)
マイ(何かが違う……)
キョウスケ「……」
タスク「エクセ姐さん、今まで何やってたんスか!? 心配してたんスよ!」
エクセレン「色々あったのよ、色々とね。んふふ、大人の事情……って感じ? ね、キョウスケ」
キョウスケ「………」
アイビス「エクセレン少尉、相変わらずみたいだけど……」
マイ「でも、あれは……」
アヤ「何かの念が……彼女にまとわりついている……?」
マイ「そう……大きな念……。人ならざるモノの……」
エクセレン「ん~、確かにヴァイスちゃんがちょっと変わっちゃったけど……」「私にそういうのは憑いてないから、安心してもらえる?」
ラウル「安心って……エクセレンさんはあの時……」
ラージ「明らかに今とは違いますね」
ギリアム(……この違和感は何だ?)
エクセレン「とにかく、早いとこ着艦させてくれません?」
ユン「艦長……」
レフィーナ「……」
ショーン「疑いたくはありませんが、事情が事情ですからな」「今はヴァイスリッターを着艦させぬ方がいいでしょう」
レフィーナ「……ええ。エクセレン少尉、すみませんが先に機体を調べさせてもらいます」
エクセレン「わお! 別に怪しい所なんてありませんって!」
キョウスケ「……」
エクセレン「ちょっと、キョウスケ。あなたからも言って……」
キョウスケ「お前……エクセレンじゃないな」
アラド「え!?」
エクセレン「ちょ、ちょっとぉ……冗談きっつくない?」
キョウスケ「エクセレンは、普段はあんな調子だが……こんな時に軽口を叩くようなことはしない」「何より、お前は何かが違う。うまく言えんが、それだけは……確実だ」
エクセレン「……」
〔画面、フラッシュ〕
エクセレン「もう……キョウスケったら……。そ……んなこと言わ……な……」
キョウスケ「……ちっ」
〔サイコドライバー能力発現〕
〔テツヤ&レフィーナ、エネルギーフィールド発生〕

レフィーナ「!!」
テツヤ「な、何だ!?」
エクセレン「戦艦のハッチは塞いダ……コれで出撃でキマい……地球人……!」
テツヤ「くっ! 状況知らせ!」
エイタ「本艦とヒリュウ改の周辺に強力なエネルギーフィールドが発生!」「本艦は身動きが取れません! 格納庫のハッチも開放不能です!」
リョウト「そ、そんな……!」
リオ「ハッチが開かなきゃ、出撃できないわ!」
カーラ「もしかして、このまま缶詰なの!?」
カチーナ「開かねえドアはブチ破りゃあいいんだよ! ブリッジ! ハッチを壊して出るぞ!」
ユン「駄目です! 外に出れば、本艦と同じで行動不能に陥ります!」
カチーナ「じゃあ、どうすんだ!? この状態で新手が出てきたら、袋叩きどころじゃ済まねえぞ!!」
エクセレン「……」
キョウスケ「エクセレン、お前は……!」
エクセレン「……キョウ……スケ……」
〔敵ユニット出現〕
カーラ「ホ、ホントにアインストが出てきたよっ!」
カチーナ「チッ、言わんこっちゃねえ!」
キョウスケ「いかん、このままでは……!」
エクセレン「……」
キョウスケ(何かないのか? この状況を打開する方法は……!)
エクセレン「……」
キョウスケ(こうなれば一発勝負……! エクセレン……お前を……!)
レフィーナ「キョウスケ中尉! こちらは出撃できるよう何とか手を考えます!」「それまでの間、保たせて下さい!」
キョウスケ「……」
レフィーナ「どうしました、キョウスケ中尉!?」
キョウスケ「……レフィーナ艦長、クロガネとヒリュウに仕掛けをしているのは……ほぼ間違いなくヴァイスリッターだ」
レフィーナ「!」
キョウスケ「だから……あいつを落とす」
レフィーナ「ちゅ、中尉!?」
キョウスケ「方法は……それしかない」
シャイン「ダメ! ダメでございます!」
キョウスケ「!」
シャイン「助けられます! 絶対に! でないと、後悔なさいますわよ!」
アラド「そ、そうだ! 諦めちゃダメだ、キョウスケ中尉!」
ゼオラ「中尉が諦めたら、エクセレン少尉はどうなるんですか!?」
キョウスケ「だが、他に方法はないッ! あいつ一人のために、全員を犠牲には出来ん……!」「ならば……おれの手で……」
アヤ「いいえ、取り戻せるわ! それが出来るのはあなたしかいない!」「あなたがエクセレンの心に強く訴えかければ、必ず……!」
キョウスケ「……!」
イルム「どのみち、いま動けるのはお前しかいないからな。それに……」「惚れた女を助けるのは、男の役目だぜ、キョウスケ君?」
キョウスケ「……」
リューネ「それでもエクセレンを落とすなんて言ったら、承知しないよ!」
キョウスケ「状況を考えろ! それしか方法は……」
マサキ「ヘッ! てめえに心配されなきゃならねえほど俺達はヤワじゃねえ!」
リュウセイ「だから、中尉はエクセレン少尉を!」
キョウスケ「しかし……!」
ブリット「キョウスケ中尉、チャンスは今しかありませんよ!」
クスハ「キョウスケ中尉の声なら、必ずエクセレン少尉に届くと思います!」
キョウスケ「……その保証がない! しくじればクスハ……」
ゼンガー「……保証? そのような言葉をお前から聞くとはな、キョウスケ」
キョウスケ「ゼンガー少佐……!」
ゼンガー「お前にはすでに教えているはずだ。……いや、俺が言うまでもなく……知っているはず」「斬れ。いや、貫け……! 断ち切るべきもの、おまえにならわかる……!」「そして……お前の手で彼女を取り戻すのだ」
キョウスケ「……」「…………」「了解」
ゼンガー「それでいい」「後は我らがいかにして外へ出るかだが…」
ギリアム「エネルギーフィールドはこちらで解析する。ラミア、タカクラチーフ……すまんが、作業を手伝ってくれ」
ツグミ「は、はい!」
ラミア「了解」
ラージ「僕達もお手伝いしましょう。ここで終わるわけにはいきませんし。……ミズホ、いいですね?」
ミズホ「は、はい!」
テツヤ「よし……! パイロット各員はデッキで待機! すぐに出られるようにしておけ!」
エクセレン「……」
キョウスケ「行くぞ、エクセレン……」
〔キョウスケ、精神コマンド「加速」「ひらめき」「必中」「鉄壁」「気迫」使用〕
キョウスケ「お前を取り戻す。このリーゼと……俺の手でな」
<戦闘開始>

<キョウスケvsエクセレン>

キョウスケ「エクセレン! 目を覚ませ、エクセレン!!」
エクセレン「……」「……我の目的は監査……。始まりの地……乱す者達を……」「もう一つの……眠る……」
キョウスケ「ちっ、お前までアルフィミィのようなことを! 何だ!? 何のことなんだ!?」
エクセレン「…………」
キョウスケ「くっ……!」

<エクセレンHP90%以下or3PP>
ツグミ「ギリアム少佐、類似データの検索が終了しました」
ギリアム「結果は?」
ツグミ「最も性質が似ているのは……念動フィールドです」
ギリアム「何……?」
ツグミ「もちろん、あれはT-LINKシステムによって形成されるものではありませんが……」「何者かの意思の『力』によって発生している点は同じです」
ラミア「何者かの意思? もしや……」
ギリアム「……エクセレン少尉か」
ラージ「消去、あるいは威力を軽減させる方法は、単純です。発生源にダメージを与えればいい」「つまり……ヴァイスリッターを攻撃するんです」
ラウル「ラージ! お前、何を言ってるんだ!?」
ラージ「……それが、現時点で最も効果的と思われる対処方法です」
ラウル「だ、だからって!」
ギリアム「ラージの意見は、あながち間違いではない」
ラウル「え!?」
ラミア「そのフィールドを展開しているのがエクセ姉様だと言うのならば……」「キョウスケ中尉との接触で、力が不安定になるやも知れん……!」(それもまた“人間”故に成せる業か)
ギリアム「ああ。それを機に強行突破するしかあるまい……!」

<エクセレンHP80%以下or6PP・味方援軍1&敵増援1出現>
〔精神感応音〕
キョウスケ「う……!」
クスハ「こ、この感じは!?」
マイ「来る……!!」
リョウト「あ、あのアインストが!」
〔アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕
〔巨大アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕

アルフィミィ「……キョウスケ……」
キョウスケ「現れたか……! だが、今日こそはここで決着をつけるぞ!」
アルフィミィ「……エクセレン」
エクセレン「……我の目的は監査……。始まりの地……乱す者達を」
キョウスケ「!」
マサキ「始まりの地だと!?」
リューネ「確か、こないだもそんなことを……!」
ラミア「監査……。そのためにアインストが現れたと言うのなら……」「始まりの地とは……地球のことか?」
アルフィミィ「正解でございますの……」
キョウスケ「監査の対象は何だ? いや……目的は?」
エクセレン「我の役目は……宇宙の監査」
アルフィミィ「我の望みは静寂の宇宙」
キョウスケ(何が……何をエクセレンに言わせている?)(もしや、先程アヤ大尉やマイが言った……人ならざるものの念……なのか?)
エクセレン「始まりの地……それはまた宇宙を変える……」
アルフィミィ「我は……宇宙を変えた始まりの地に新たな力を生むもの……」「そして……今度こそは正しき血脈を……」「もう一つのルーツを排除し、純粋なる静寂の宇宙を……」
キョウスケ「わけのわからんゴタクはそこまでだ。……それ以上しゃべるな」
アルフィミィ「キョウスケ……!」
キョウスケ「何を言いたいのかは知らん。興味もない……!」「そしてお前の都合と、エクセレンは関係ない……!」
アルフィミィ「!」
キョウスケ「返してもらうぞ!」
エクセレン「……!」
アルフィミィ「関係……ない? いえ、あなたにはわかっているはずですの……キョウスケ……」「私と……エクセレンは……」
エクセレン「……」
キョウスケ「関係ないと言った!」
エクセレン「キョウ……スケ……私……」
キョウスケ「!?」
エクセレン「なんとか……するから……あと……よろしく……ね……」
アルフィミィ「! エクセレン!?」
〔画面、発光〕
〔テツヤ&レフィーナ、エネルギーフィールド消滅〕

ツグミ「ギリアム少佐! フィールドが消滅しました!」
ギリアム「!」
ラミア「もしや、エクセ姉様が……?」
キョウスケ「エクセレン、お前……」
エクセレン「……」
アルフィミィ「どこまでも……私の邪魔をしますのね、エクセレン……!」
テツヤ「今だ! 各機を出撃させろ!」
エイタ「しかし、先程の影響でハッチに異常が!」
テツヤ「構わん、内部からブチ破れ!」
ラミア「……了解」
〔テツヤに爆発〕
ブリット「ハッチが開いた……!」
アラド「ラ、ラミアさん、思いっきりやっちゃって……!」
ラミア「破壊工作には慣れているのでな。先に出る」
ブリット「クスハ、俺達も出るぞ!」
クスハ「ええ!」
〔味方ユニット出現〕
ブリット「大丈夫ですか、キョウスケ中尉!?」
キョウスケ「ああ。そちらも何とか出られたようだな」
クスハ「やっぱり、あのフィールドが消えたのは……!」
キョウスケ「……あいつのおかげだ」
エクセレン「……」
キョウスケ「すまん、エクセレン。必ずお前を助ける……!」
クスハ「中尉、私達も……」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「!!」
ブリット「! 龍虎王が!?」
龍虎王「グウウウ……!」
アルフィミィ「……」
クスハ「龍虎王があの子に反応してる……!」
アルフィミィ「守護者のしもべ……また邪魔をなさるつもりですのね」
龍虎王「ウウウゥゥ……!」
アルフィミィ「でも、新しい主に欺かれ……互いに滅ぼし合い……」「唯一生き残ったあなたに……私達を倒すことは出来ませんの……あしからず」
ブリット「それでも龍虎王や虎龍王がお前達と戦うのなら、俺は彼らに力を貸す!」
アルフィミィ「何のために……ですの?」
クスハ「それは……あなた達からこの世界を守るためです!」
アルフィミィ「始まりの地を……? それは無駄……無意味ですのよ」
ブリット「何!?」
クスハ「無駄って……どういうことなの!?」
アルフィミィ「……」
ユン「艦長、残りの各機も発進可能です!」
レフィーナ「では、順次出撃を!」
〈出撃準備〉
レフィーナ「ドラゴン2より各機へ! メインターゲットは赤いアインストです!」「あれを撃墜するまで、ヴァイスリッターへの手出しはなりません!」
アイビス「エクセレン少尉を助けるのは、赤い奴を倒してからと言うこと……?」
レフィーナ「ええ! それまで皆さんにはキョウスケ中尉の援護をお願いします!」
アイビス「了解!」
ラミア「中尉、取り巻きのアインストは私達で片づけます」
キョウスケ「……すまん、ラミア」
ラミア「いえ……。エクセ姉様を失うわけにはいったりいかなかったり……いえ、いきませんので」
アルフィミィ「うまくいったりいかなかったりするものですのね……」
キョウスケ「世の中、そんなものだ」
アルフィミィ「始まりの地の者達に……未来などないとうのに」
キョウスケ「未来は自分の手で切り開く……などと青臭いことを言うつもりはない」「だが、今戦う意思だけは曲げん……!」
アルフィミィ「それでも無駄ですの……あなた達に……未来はございませんので」
キョウスケ「あいにくだが、分の悪い賭けは嫌いじゃない」
アルフィミィ「ふふ……存じておりますのよ、キョウスケ」
キョウスケ「なら、話は早い……。後はジョーカーを切るだけだ」
アルフィミィ「そうはまいりませんんお。後は……あなたを……」
キョウスケ「心配するな。エクセレンよりも先に……お前の所へ行ってやる」
アルフィミィ「え……?」
キョウスケ「ただし、鋼鉄の塊付きだ。ただで済むと思うな……!」

<キョウスケvsアルフィミィ>
キョウスケ「落ちてもらう! エクセレンを使って好き勝手やってくれたこと……高くつくぞ!」
アルフィミィ「何故……? 私と……エクセレン……何が違うと言うんですの……?」
キョウスケ「何……!?」
アルフィミィ「私は……ここから出られない……」「始まりの地の終焉……そして、新たな始まり……その世界でならば……あるいは」
キョウスケ(こいつ……やはり、エクセレンの……?)

<アルフィミィ撃破orHP20%以下>
アルフィミィ「うう……!」「でも、これで……揃いましたの」
キョウスケ「何……!?」
エクセレン「……」
アルフィミィ「始まりの地……新たなる……種子……」
エクセレン「始まりの地……地球……」
キョウスケ「答えろ! 揃ったとはどういうことだ!?」
アルフィミィ「……キョウスケ……。そうすれば……私は……」
〔巨大アインスト転移〕
〔敵ユニット離脱〕

ブリット「消えた……!!」
クスハ「エクセレン少尉は!?」
エクセレン「う……うう……」
キョウスケ「エクセレン!」
エクセレン「キョウ……スケ……」
キョウスケ「後はお前だけだ……!」
ライ「策はあるのか、中尉?」
キョウスケ「機体を行動不能にする。……その後、あいつを引きずり出す」
マイ「それだけでは駄目だ。何者かの念は……額の赤い玉に集まっている」
キョウスケ「赤い玉……?」
ヴィレッタ「なるほど……あの部分が受信機の役割を果たしているのね」
ラトゥーニ「じゃ、赤い玉を破壊すればエクセレン少尉は元に戻るの……?」
マイ「ああ……繰り糸はそれで消えるはずだ」
カチーナ「できるか、キョウスケ?」
キョウスケ「……やるしかない。いや、やってみせる」
レーツェル「ならば、我々が全面的にバックアップしよう」
レオナ「ヴァイスの動きは私達で何とか止めてみせます」
キョウスケ「すまん。……後は撃ち貫くのみ……!」

<エクセレンHP5%以下・勝利条件達成>
エクセレン「うう……う……! ああああ……!!」
リュウセイ「ヴァイスがひるんだ!?」
ゼンガー「今だ! キョウスケ!!」
キョウスケ「了解……!」
〔キョウスケ、エクセレンへ隣接〕
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕

エクセレン「う、ううう……ああっ!!」
キョウスケ「動くな、エクセレン……! 今、助ける!」
〔エクセレン、エネルギーフィールド消滅のエフェクト〕
〔画面、発光〕

キョウスケ「何だ!?」
エクセレン「………」
???(ノイレジセイア)(オマエノ役目ハ……終ワッタ……)
エクセレン「………」
キョウスケ「誰だ……!? 誰が喋っている? 貴様は何者だ!?」
???(ノイレジセイア)(ヤハリ……混沌カラ純粋ナル者ハ……生マレヌ……)(ヤハリ……ルーツハ一ツデアラネバ……ナラヌ……)(理解シタ……理解シタ……理解……)
キョウスケ「何を理解したか知らんが……何故、エクセレンだけをさらった?」
???(ノイレジセイア)(…………)
キョウスケ「おれにもお前の声は聞こえる。……無関係だとは言わせんぞ」
???(ノイレジセイア)(…………)
キョウスケ「……どうしておれをさらわなかった?」
???(ノイレジセイア)(オマエハ……不完全……ダカラ……不必要……)
キョウスケ「不完全だと……!?」
???(ノイレジセイア)(不完全……不必要……)
〔エクセレンから黒い光の放出〕
エクセレン「あああっ! ああああ……!!」
キョウスケ「ヴァイスが!? エクセレン! おいっ!!」
マイ「な、何かが抜けていく……!」
アヤ「あの念が……消える……!」
ラミア「エクセ姉様……!!」
〔画面、フラッシュ〕
〔エクセレン、敵から味方へ〕
キョウスケ「エクセレン!」
エクセレン「ん、んん……? キョウ……スケ?」
キョウスケ「!!」
リオ「エクセレン少尉、正気に戻ったんですか……!?」
ユウキ「だが、あれは本当に少尉なのか?」
ギリアム「……」
キョウスケ「エクセレン……!」
エクセレン「うう~……なんか……頭がガンガンする……。飲みすぎた翌日というか……」
ラッセルイ「な、何か確かめる方法は……?」
アラド「……おれがやってみます」
ラッセル「え!?」
ゼオラ「確かめるって……どうやって!?」
アラド「ま、いいからいいから……おれに任せてくれよ」「……エクセレン少尉、おれと初めて会った時のことって覚えてます?」
エク7セレン「初めて会った時……?」
アラド「ええ。その時、おれに言ってくれたことがあるじゃないッスか」
エクセレン「え~……もしかして、バニーちゃんのこと?」「ああ、モチのロンで、覚えてるわよん」「一段落ついたら、お姉さんが着て見せてあ・げ・る❤ ……って感じ?」
アラド「喜んで!」
ゼオラ「ちょっと、アラド! バ、バ、バ、バニーちゃんって、どーゆーことよっ!?」
アラド「し、知らねえの? ほら、ウサミミに網タイツの……」
ゼオラ「形状のことを聞いてるんじゃないわよ!!」「何でエクセレン少尉とそんな約束をしたのよ!?」
アラド「そ、それはその場の成り行きって奴でさぁ……」
ゼオラ「んも~、信じらんない! バカ! エッチ! スケベ!!」
アラド「トホホ……おれが頼んだわけじゃねえのに」
ゼオラ「同じことよっ!」
エクセレン「まあまあ、ゼオラちゃんの分もあるから安心して! バニーちゃんの服」
ゼオラ「えっ!?」
タスク「あ、そりゃいいかも。あの子、ラミアさんに負けず劣らずボインちゃんだしなあ」
ラミア(……こんなもの、重いだけだが……)
ゼオラ「あ、あの……?」
エクセレン「若いうちにやっといた方がいいわよ? 冒険してもいい頃は、す~ぐに去っちゃうんだから。ね? ブリット君?」
ブリット「な、な、何で自分がそこへ出てくるんですかっ!?」
クスハ「ブリット君……もしかして」
ブリット「ち、違う! 誤解だ! 俺はまだ見てない!」
クスハ「まだ……!?」
ブリット「い、いや、見るつもりもないって!」
エクセレン「わお、ケンカするほど仲がいい……ってね。大丈夫! クスハちゃんの分もあるから!」
タスク「レ、レオナの分は!?」
エクセレン「あるある」
タスク「うひょ~、ウサギ天国!」
レオナ「……その前に地獄を見るわよ?」
タスク「ウサギ地獄なら、本望や~」
エクセレン「ゼンガー少佐やカイ少佐達がバニーちゃんの格好をしたりして」
タスク「…………そ、想像しちまった」
カイ「想像される方が迷惑だ」
エクセレン「いやん。例えですよ、例え」
リュウセイ「……あのノリ、どう考えても本物だよなあ」
マサキ「ああ、間違いねえ」
シロ「周りを巻き込むあのペース……そう簡単に真似できニャいもんニャ」
ラウル「エクセレンさんって、ああいう人だったのか……」
キョウスケ「……否定は出来んな」
リューネ「ようやく、だね。何にせよ元に戻って良かったよ」
クロ「でも、こんニャ時に軽口を叩いたりニャい……ねえ」
キョウスケ「……」
エクセレン「え? 何なの、キョウスケ?」
キョウスケ「……何でもない。お前のせいで、おれの立場がなくなっただけだ」
テツヤ「……こちらアイアン3。これより本艦とヒリュウはL5宙域へ向かう」「各機は直ちに帰還せよ」
キョウスケ「了解」
エクセレン「……キョウスケ……」
キョウスケ「ん……?」
エクセレン「ありがと……本当に。……私……」
キョウスケ「……気にするな。お前はいつものお前でいればいい」
エクセレン「……うん……」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

医務室
クスハ「……具合はどうですか? エクセレン少尉……」
エクセレン「ん~……まだ頭が少しボンヤリするけど、大丈夫。……お肌の張りもほら、バッチリでしょ?」
クスハ「ま、まあ、お肌はともかく……診察の結果、身体の方に異常はありませんでした」「後はラーダさんの方で何もなければ……」
エクセレン「う~ん……そっちはあまり自信がないのよね」
マサキ「ま、どっからどう見たっていつものエクセレンだし、心配するこたあねえと思うけどな」
ギリアム「だが……疑問は残るな」
キョウスケ「ええ、奴らがエクセレンをさらった理由……それはわからないままです。断片的なキーワードなら、山のようにありますが」
ゼンガー「……」
エクセレン「ん~……もしかして、私の美貌のせいとか? いやん」
キョウスケ「あり得んな」
ゼンガー「うむ」
エクセレン「あらら、そんな……二人して。しかもすごい早さ」
ラミア(やはり……エクセレンが正気を失っていたのは、あのヴァイスリッターのせいらしいな……)
〔扉の開閉音〕
ラーダ「……エクセレン、診察の結果が出たわ」
エクセレン「ラーダさん、答えは……こっち?」
シロ「んニャ?」
エクセレン「それとも……こっちの方?」
クロ「……あんまり嬉しくニャい例えだニャ」
ラーダ「結果は……こっちよ」
シロ「フニャッ」
ブリット「じゃ、じゃあ……!」
ラーダ「ええ、私の方でも特に異常は見られなかったわ」
クスハ「良かった……」
マサキ「これでお墨付きが出たってわけか」
エクセレン「心配かけちゃってて……ホントにごめんね、みんな」
ブリット「いえ、少尉がご無事ならそれでいいんです」
キョウスケ「……ともかく一安心か。後はお前がさらわれた理由と、アインストの目的について、だな」
ギリアム「何かわかるか、少尉?」
エクセレン「実は……向こうに行ってた時のこと、あんまり覚えてないんですよね」
ギリアム「では、例の事故とアインストの関連性については?」
エクセレン「……あのこと、話したの? キョウスケ」
キョウスケ「ああ」
ギリアム「これはあくまでも俺の予想だが……」「お前達が乗っていたシャトルに衝突したのは、エアロゲイターの偵察機ではなく……」「アインストだったのではないか?」
エクセレン「……」
ゼンガー「思い当たるフシはあるか?」
エクセレン「……よく……わかりません」
キョウスケ「……」「……何故、お前だった?」
エクセレン「え、何が?」
キョウスケ「アインストは何故おれではなく……お前を操った?」
エクセレン「う~ん、無愛想な能面男より若い女の方が……」
キョウスケ「真面目に考えろ」
エクセレン「……ごめん……わからない」
ラーダ「その事故とアインストに関係があるのなら……」「キョウスケ中尉が操られていてもおかしくないわね」
ラミア「しかし……中尉は伊豆の時、アルフィミィの思念を拒絶した」
クスハ「……蚩尤塚に行った時、あの子が操ったのは私達ではなく……グルンガスト参式の方でした」
ブリット「ああ。アルフィミィは参式のT-LINKシステムを介して機体の動きを止めた」
マサキ「つまり、あいつは人を思いのままに操れるほどの力を持っていないってことか」
ブリット「多分な」
クスハ「でも、彼女の思念は徐々に強まっていってるような気がする……」
エクセレン「……」
ラミア「エクセ姉様……アインストのストーンサークルについては?」
エクセレン「あれはおそらく……アインストがいる世界と私達の世界をつなげる『扉』の一つ……」「でも、それは不完全で……いつでも開けるわけじゃない」
ラミア「つまり、今のシステムXNと同じ……」「しかし、アインストは個々に転移機能を持つ。何故『扉』が必要でござっちゃう……いえ、必要なのでしょうか?」
エクセレン「多分……別の目的のために……」
ギリアム「……」「では、その目的とは?」
エクセレン「……」
キョウスケ「奴らがいう始まりの地……地球とそこで生きるおれ達人類を滅ぼすことなのか?」
エクセレン「それだけとは思ってないでしょ? キョウスケ」
キョウスケ「ああ。地球と人類を抹消することが最終目的なら、もっと単純な攻めをしてくるはず」「奴らはおれ達や地球圏の情勢を探りつつ、何かの準備をしている」「そして、何らかの条件……自分達にとって必要な物が揃うのを待っているように思える」
マサキ「必要な物だと……?」
ギリアム「……」
ゼンガー「もしや、キョウスケ……お前か?」
キョウスケ「最初はそう考えましたが……奴らは『必要ない』と言っていました」
ギリアム「……彼らの声を聞いたのか?」
キョウスケ「ええ」
ゼンガー「では、他に必要な物とは?」
キョウスケ「確信のない予測ではありますが……」「今、奴らが集中的に攻撃を仕掛けている『ホワイトスター』なのかも知れません……」
エクセレン「……」
【シナリオエンドデモ終了】


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