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No.47
己の信じるもののために

【シナリオデモ開始】
???
アルフィミィ「今の『鍵』で『門』を開くことは……非常に困難だと思いますの……」
???(ノイレジセイア)「……」
アルフィミィ「やはり……『扉』と、その『鍵』を使うしかございませんのよ……」
???(ノイレジセイア)「我の……依り代……」
アルフィミィ「ご心配なく……『素材』は地上で手に入れておきましたので……」「私達の構成物質と似た特性……『扉』の向こう側の物質との融合を促進させる……そう……『素材』……」
???(ノイレジセイア)「我が……器……」
アルフィミィ「選別は終わっておりますの……。『白き魔星』……あれこそが……」

ホワイトスター

ホワイトスター 内部
ウェンドロ「ふうん……。メキボスは奴らに敗れたのか」
アギーハ「はい」
ウェンドロ「グレイターキンの反応は?」
アギーハ「ありません。おそらく、撃墜されたかと」
ウェンドロ「意外に呆気なかったね」
アギーハ「ヴィガジも含め、所詮その程度の男だったということでしょう」
ウェンドロ「……まだわからないけどね」
アギーハ「は?」
ウェンドロ「何でもない。それより、ネビーイームの警戒態勢を強化するんだ」「これから僕達は、アインスト以外の客を出迎えなきゃならないからね」
アギーハ「では……ここでクロガネとヒリュウ改を迎え撃つのですか?」
ウェンドロ「ああ。もっとも、それはシャドウミラーが自発的にやってくれるみたいだけどね……」

ホワイトスター 内部
レモン「……異常重力帯?」
エキドナ「はっ。反応はまだ微弱ですが、ホワイトスター全体を包むようにして発生しています」
レモン「……」
ヴィンデル「アインストの仕業か?」
レモン「十中八九………そうでしょうね。そんな規模の仕掛けができるなんて」「ただ、今までにはなかったケースね。嫌な予感がするけど……」
ヴィンデル「……」
レモン「念のため、ツヴァイをシロガネからこちらへ移しておいた方がいいんじゃないかしら?」
ヴィンデル「うむ、他の戦力も含めてな」
〔警報〕
レモン「! またアインストかしら?」
ヴィンデル「……リー、状況を報告しろ」
〔モニターの開く音〕
リー「第3次防衛ライン上にアインスト群が転移出現しました。規模は前回とほぼ同等です」
ヴィンデル「迎撃は?」
リー「インスペクターからはアギーハ隊が出撃するようです。我々はいかが致しますか?」
ヴィンデル「ツヴァイをシロガネから降ろす。それまで待機だ」
〔通信のコール音〕
アクセル「……レモン、おれが先に出る。あとの段取りは任せるぞ」
レモン「え? ちょっと待って、アクセル。状況がわからなくなっているのよ? 見極めができるまで、しばらくの間は……」
アクセル「だからこそだ。何が起こるかわからん状況なら、こちらはいつでも動ける状態にしておかなければな」「それに、ベーオウルフやW17達もこちらへ向かって来ているのだろう?」
ヴィンデル「ああ」
アクセル「……ならば、なおのことだ。最悪、おれがしんがりをやる」
レモン「ちょっと、アクセル! あなたはまた『向こう側』の時と……」
アクセル「……これも因果かもしれん。『向こう側』でも『こちら側』でも……ベーオウルフが立ち塞がるのは、な」
レモン「……彼は本当に再起不能かも知れなくてよ? 前回の戦いで……無事とは思えないわ」
アクセル「……コックピットを潰せていればな。たった一撃……1秒もかからない動作が出来なかった」「得てして、そういうことが分かれ目になるのが戦争だ。……奴は来る」(そう……ラウル・グレーデンと再会した時……あの時のW17の態度が、それを裏付けている)
レモン「アクセル……」
アクセル「フッ……そんな声を出すな、レモン。ヘリオスを捕える件もある。そして、エクサランスも抑えておきたい」「奴らとは……やらねばならんのさ、これがな」
レモン「………」
アクセル「そのためにも数がいる。ツヴァイの搬出が済み次第、シロガネを外へ回してくれ。リーにも協力してもらう」「ヴィンデル、構わないな? 最悪、おれは置いていけ」
ヴィンデル「……わかった」」
〔モニターの閉じる音〕
レモン「アクセル……どこまでも……戦うつもりなのね」
ヴィンデル「だからこそ、奴は信頼できる。ヘリオスを……そして、時流エンジンを手に入れる。最終的にはしなければならんことだ」
レモン「わかってるわ。わかってはいるんだけど、ね……」
ヴィンデル「重力異常帯のことも気掛かりだ。最悪の場合はシロガネを囮にし……我々だけでも転移を行う」
レモン「……アクセルは?」
ヴィンデル「最悪の場合は、だ。奴自身がそう言っていたはずだぞ」
レモン「はじめからそのつもり……でしょうね。アクセルのことだから」
ヴィンデル「……」
レモン「……W16、あなたもアクセルと一緒に出てくれる?」
エキドナ「はっ」
レモン「アクセルを守ってくれるかしら? その上で……あなたも生還するのよ?」
エキドナ「具体的にはどのように? 私が隊長の盾となり……」
レモン「それはあなた自身がお決めなさい。最後のナンバーズとして……あなたはあなたになるのよ、エキドナ・イーサッキ」
エキドナ「……了解」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「己の信じるもののために」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔第3軍ユニット出現済み〕

アクセル「ここにもゲシュペンストMk-IIIもどきか。……よくよく縁があるようだな、こいつは」
〔第3軍ユニット撃破〕
アギーハ「化け物共め、これ以上先には行かせないよ!」
〔第3軍ユニット撃破〕
アクセル「これで第3ラインまで入り込んだ連中は片づいたようだな」
エキドナ「残りは外周部の敵だけです。しかし……」
アクセル「ああ。すぐに新手が現れるだろう。退き時を誤れば……敵に押し潰されるな」
エキドナ「アクセル隊長……状況によっては撤退して下さい」「私はレモン様から、隊長を守るようにと……」
アクセル「おれ達の目的を考えろ。ここでただ生き延びたところで……何の意味もない」
エキドナ「ですが、レモン様が……」
アクセル「指令を忠実に守る……結構な話だ。だが、時にはそれよりも重要なことがある。……それを理解しろ」
エキドナ「それでは、欠陥機のW17と同じです。私は違います、アクセル隊長」
アクセル「……好きにしろ。おれは自分の意志で進退を決める。……今はまだ下がれん、これがな」
エキドナ「……了解」
アギーハ「アクセル、こっちは弾薬が尽きた。しばらく任せるよ」
アクセル「了解だ。……この程度の相手なら、おれ達だけで十分だ。少し休んでもかまわんぞ」
アギーハ「じゃあ、 お言葉に甘えさせてもらうわ」(……化け物相手にあたい達が出張る必要はないからね。せいぜい利用してやるさ)
〔敵ユニット離脱〕
アクセル(システムXNの調整が終われば、インスペクターと無理につるむ必要もなくなる……)(互いに利用するのにも限界がある。寝首をかかれる前に離れるべきだな)
〔警報〕
リー「S28フィールド付近にアインストの転移反応あり! 全機、警戒せよ!」
〔アインスト転移〕
〔第3軍ユニット出現〕

アクセル「チッ……まったく、キリがない。時間稼ぎをしているようにも見えるが……」
リー「アインストは我々をホワイトスターに封じ込める気だとでも言うのか?」
アクセル「どうかな。それだけで終わらせるつもりなら、もっと効率のいい包囲の仕方を考えるだろう」
リー「どういうことだ?」
アクセル「その理由……そして目的についての情報……奴らなら知っているかもしれん、こいつがな」
リー「!?」
〔警報〕
リー「この反応は……!!」
アクセル「来たな……やはり避けては通れない道か……」
〔味方戦艦出現〕
ユン「艦長、ホワイトスター宙域への侵入に成功しました!」
レフィーナ「ようやく戻ってくることが出来ましたね、ここへ……!」
ショーン「ええ。これからが本当の正念場ですぞ」
レフィーナ「わかっています」
マイ「あれが……ホワイトスター……。私はかつてあそこにいた……」
アヤ「マイ……!」
マイ「大丈夫だ、アヤ。あれにはもう……囚われない」
ギリアム「……ここまでの事態を招いたのは、あの時にホワイトスターを守れなかった我々の責任でもある……」
ヴィレッタ「ええ。これ以上、あの自動惑星をインスペクターに使わせるわけにはいかない」
リューネ「あの時の借り、あいつらにキッチリ返してやるよ!」
レフィーナ「各機、直ちに出撃を!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
リー「クロガネ……テツヤ・オノデラか」
テツヤ「リー……! リー・リンジュン!!」
リー「フン……ダイテツ・ミナセの命と引きかえにようやく艦長の座についたか?」
テツヤ「黙れ! 本艦の艦長は今でもダイテツ中佐だ!」
リー「死人が艦長だと? 貴様らしい考えだな、テツヤ」
テツヤ「何!?」
リー「死んだ者は無力だ。そんな存在に引きずられるなど……まったく、反吐が出る」「それに、貴様のことだ……新艦長の座を辞退し、艦長代理にでも甘んじているのだろう」
テツナ「……!!」
リー「だが、それが分相応というものだ。やはり、お前にはナンバー2が良く似合うからな」
テツヤ「何とでも言え! だが、ここでお前達との決着をつけさせてもらう!」
アクセル「気が合うな。おれもそのつもりでここにいる」
ラウル「アクセル・アルマー!!」
アクセル「……選択したようだな、ラウル・グレーデン。おれ達と戦うことを」
ラウル「ああ……だが、俺は恨みを晴らすためだけにここへ来たんじゃないぞ!」
アクセル「フッ……」
ユウキ「ラウル、あの男と会ったことがあるのか?」
ラウル「……あ、ああ」
ユウキ「………」
アクセル「言わば、因縁だ。しかし、もう選ばせてやることは出来ん。お前はここへ来たんだからな」「おれはその機体を手に入れる。本懐を遂げるためにな」
マサキ「お前、エクサランスで何をする気なんだ!?」
アクセル「そいつのフレーム換装システムは色々と応用が利くのさ、これがな」
ラージ(彼は何故、時流エンジンの機能について語らないんです……?)(事実を他の人間に教えれば、ガードが固くなってしまうから……?)
ラウル「……あんた達のように次元転移装置を戦争の道具として使う奴を放ってはおけない……!」「俺達のような目に遭う人間を増やすわけにはいかない!」
アクセル「おれをここで倒せば、お前達の信念は正義となる」「だが、おれにとっては、そうではない。おれの信じるものは違う……」「我々シャドウミラー隊は、間もなく本来の作戦に移る」「その前に……憂いは断っておかねばならんのでな」
キョウスケ「それなら、あの時……」「オペレーション・プランタジネットの時に断っておくべきだったな、アクセル・アルマー」
アクセル「ベーオウルフ……キョウスケ・ナンブ、やはりな」「それがワイルドカード……おれとの勝負手か」
キョウスケ「その場しのぎの改造機だ。……お前達との戦いをしのぐためのな」
アクセル「いいだろう。『こちら側』の貴様に勝てなければ、『向こう側』の貴様に勝てるはずもない」「やはりおれの前に立ち塞がるのは……貴様なのだな、 ベーオウルフ」「そして、その機体……おれが知るゲシュペンストMk-IIIに似ている」「フッ……やはり、因縁なのか」
エクセレン「相変わらず自己完結君ねえ……」「でも、ラミアちゃんのおかげで、こっちもあなた達の正体やら目的やらは知ってるのよね」
アクセル「ならば、我々の本来の作戦……その予測も出来ているというわけだ、こいつが」
ラミア「はい。転移による元の世界……『向こう側』への帰還、そして制圧……ですね」
アクセル「その通りだ。全ての足がかりは。元の世界にあるのでな」
カチーナ「だったら、さっさと自分の世界とやらに帰りやがれ! こちとら迷惑なんだよ!」
アクセル「完璧を期すためだ。今のシステムXNには……ヘリオスが要る」「奴をツヴァイ……システムXNに組み込めば、より確実に元の世界へ帰還できる」
ギリアム「……」
アクセル「もっとも……ヴィンデル達は最悪の場合、貴様なしでも次元転移を行うつもりのようだ」
ギリアム「だが、それは……」
アクセル「ああ、その危険性は残念ながら実証済みだ。『こちら側』に来る際……おれは多くの部下を失った」「同じ過ちを繰り返したくはない。ヘリオス、おれと来てもらうぞ」
ラミア「……」
キョウスケ「アクセル・アルマー……これ以上、好き勝手はやらせん」「お前達の都合で、おれ達の世界を荒らそうなどと……」
ラミア「中尉、おそらくそれだけではありません。最終的には……『こちら側』の世界も無関係ではなくなるでしょう」
キョウスケ「……なに?」
アクセル「……」
ラミア「境界を越え、異世界を渡り歩く……それだけの力を得て、自分達の世界だけで満足できるとは思えません」「特に……ヴィンデル様でございましちゃったり……いえ、ヴィンデル様ならば」
アクセル「多少おかしいが、いい読みだ、W17。ヴィンデルならば……そうするだろうな」「強大な力は、世界を破壊し得る。『向こう側』のベーオウルフが得た力のように」
キョウスケ「………」
アクセル「対抗するには……やはり力が必要だ、これがな」
キョウスケ「……その力とやらで、『向こう側』のおれを倒し……次はお前達が世界を破壊する側に回るつもりか?」
アクセル「そうなるかも知れん」「おれは『向こう側』……おれ達の世界を破壊し得る力を秘めたベーオウルフの抹殺が最優先だがな」
エクセレン「要するに、その後はヴィンちゃんが何をしようと関係ないってわけね? ……もう、無責任なオトコねえ」
マサキ「じゃあ、てめえらを黙って返すわけにはいかねえな!」
カーラ「この際だ、そのヴィンデル大佐もここへ引っ張ってきなよ!」
アクセル「物事には順序がある。ヴィンデルを引っ張り出したければ、おれを越えて行くことだ」「さあ、ベーオウルフ、W17……互いの主張は通した。あとはどちらが正しいか決めるだけだ、これがな」
キョウスケ「勝った方が必ずしも正しいとは思わん。だが、今は勝たなければならん」「そのために用意した、おれの最後のカード……切らせてもらう……!」
ラミア「……勝負……!」
テツヤ「レフィーナ中佐、シロガネは本艦で食い止めます!」「そちらは一刻も早くホワイトスターへの突入を!」
レフィーナ「いえ! 後顧の憂いを断たねばならないのは、こちらも同じです!」「そして、私はあなた達を失うわけにはいきません!」
テツヤ「レフィーナ中佐……!」
レフィーナ「必ず生き延びろ……。ダイテツ中佐はあなたにそうおっしゃったのでしょう!」
テツヤ「!」
レフィーナ「それに、これからの戦闘は三つ巴になる可能性が高いのです」「下手に戦力を分断するのは、得策ではありません。ですから、共に戦い、共に生き延びましょう」
テツヤ「りょ……了解です!」
レフィーナ「ドラゴン2より各機へ! 攻撃を開始して下さい!」
リー「ふん……ナンバー2と特別措置で艦長になっただけの女が私に勝てると思っているのか」
アクセル「いよいよ、か。ここが正念場だな」「……W16、指令を与える」
エキドナ「は? ……すでにレモン様から受けておりますが? 私の役目は、隊長をお守りする……」
アクセル「いや、貴様はホワイトスターの防衛に徹しろ。ここで詰められては、すべてが水の泡だ」
エキドナ「ですが……」
アクセル「おれは負けん。だが、万が一のこともある……戦場ではよくあることだ、こいつがな」
エキドナ「……了解」
〔エキドナ、ホワイトスターへ移動〕
キョウスケ「アクセル・アルマー、あの時の借り……返させてもらうぞ……!」
アクセル「いや、死ぬのは貴様だ。……前回のように助けが入るなどと思うな!」
<戦闘開始>

<アクセルHP30%以下・第3軍増援1出現>

アクセル「くっ! 押し込まれたかッ!」
キョウスケ「その隙……逃さん!」
〔キョウスケ、精神コマンド「熱血」「必中」「直撃」使用〕
〔キョウスケ、アクセルへ隣接〕
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕

アクセル「ベーオウルフ……貴様はッ!」
キョウスケ「勝負あったぞ、アクセル……ッ!」
エキドナ「アクセル隊長!」
〔エキドナ、アクセルへ隣接〕
〔キョウスケ、アクセルへ攻撃〕

[イベント戦闘「キョウスケvsアクセル」]
キョウスケ「アクセル・アルマー!」「貴様を向こう側へは行かせん!」
エキドナ「これが……私の……!」

〔エキドナに爆発〕
〔画面、振動〕

ラミア「W16!」
キョウスケ「何!? ここに来て…!」
リューネ「あいつ、アクセルをかばったの!?」
エキドナ「……損傷率……96%……」
アクセル「W16! 貴様、何の真似だ!? おれはホワイトスターを防衛しろと……」
エキドナ「私の役目は……隊長、あなたを……生還させる……ことです」
アクセル「それはレモンの命令だろう! おれは貴様に新しい指令を与えたはずだ!」
エキドナ「……はい」
アクセル「では何故、指令を無視した! 戦場で指令を守れぬ兵士など……」
エキドナ「レモン様が……悲しみます……」
ラミア「……!」
エキドナ「それが……この場での、臨機応変な……私の判断です……」
アクセル「馬鹿な! Wナンバーの貴様が……」
ラミア「自分の判断で、だと……!? まさか、W16……お前も!?」
エキドナ「……」
アクセル「W16……!」
エキドナ「アクセル隊長……ぐに……後退なさって……下さい。我々の作戦を成功させる……ためにも」「レモン……様の……ためにも……」
アクセル「人形の貴様の方が人間らしい……か。戦争には向いていない、な」
エキドナ「申し訳……ありません……」
アクセル「……撤退する。貴様の言うとおりにだ、これがな」
エキドナ「……ああ、隊長……ありがとう……ございます……」
ラミア「W16……いや、エキドナ・イーサッキ……未練……はないのか?」
エキドナ「未練だと……? W17……お前は……どうしてしまったのだ……?」
ラミア「……」
エキドナ「私の……いや、我々の代わりは……いくらでもいる」
ラミア「そうだ。しかし、エキドナ・イーサッキという存在は、ここで永遠に消滅する……」「お前はそれで構わないのか? ……レモン様が我々に望んだこと……今のお前になら……」
エキドナ「我々に……自我など必要ない……。レモン様の……お考えを……自分から理解する必要など……ない」「我々は……任務を果たす……人形……兵器であればいい……」「必要……ならば……レモン様が……教えてくださる……はずだ……」
ラミア「違うぞ、エキドナ……! それでは意味がない! そして、お前がたった今したことは……!」
エキドナ「私はW16……エキドナ……では……な……」
〔敵ユニット撃破〕
ラミア「!!」
カーラ「エキドナ……!!」
ラミア(エキドナ……お前は“レモン様が悲しむ”と言った……)(それはお前の……意思だ。教えてもらわずとも、お前自身が決めた……決断だったのだ……)(そして、それは紛れもなく…………)
アクセル「Wシリーズ……戦争のために作られた兵士か」「むしろ向いていないのかも……知れんな」
〔通信のコール音〕
レモン「アクセル……聞こえる? 状況はこちらでも把握しているわ。……帰還して」
アクセル「……」
レモン「あの子に……W16にあなたは言ってくれたわよね……。撤退するって」
アクセル「……了解」
レモン「それに、ホワイトスターの外周宙域に大規模な重力異常が発生しつつある……。センサーがキャッチしたのよ」
アクセル「何だと? まさか……!」
レモン「ええ、おそらく、新たなアインスト……ボスクラスか、それ以上のね」
アクセル「……!」
レモン「どうやら本命が来るみたい。ヴィンデルは予定を繰り上げる気よ」
アクセル「ヘリオスなしで転移……最悪の状況が早くも来た……といううことか」
レモン「残念ながらそういうこと。。敵はアインストだけじゃないしね」
アクセル「……わかった、戻るぞ」
〔アクセル、後退〕
ラウル「逃げる気か、アクセル!!」
キョウスケ「ここで決めさせてもらうぞ……!」
アクセル「ベーオウルフ……ラウル。今回命拾いしたのはおれの方だったな。人形……いや、仲間を失いはしたが」
ラミア「……隊長……」
キョウスケ「何……?」
ラウル「人形? 仲間って……!?」
アクセル「おれはホワイトスターにいる。もっとも、貴様らが生き延び…かつ、間に合えばの話だがな、こいつが」
〔敵ユニット離脱〕
キョウスケ「待て!」
〔精神感応音〕
エクセレン「!!」
キョウスケ「ち……! 前回は助け……今回は邪魔をするか……!」
クスハ「この感じは!?」
マイ「あの赤い奴だ!」
〔警報〕
エイタ「0時方向に転移反応! 新たなアインストです!!」
テツヤ「各機、警戒せよ!!」
〔アインスト転移〕
〔第3軍ユニット出現〕
〔巨大アインスト転移〕
〔第3軍ユニット出現〕

アルフィミィ「……」
エクセレン「出たわね、お嬢ちゃん」
キョウスケ「アルフィミィ……!」
アルフィミィ「キョウスケ……エクセレン……そして……」
カチーナ「な、何だ!?」
アイビス「あ、頭の中に……声が!」
シロ「お、おいら達にも聞こえるニャ!」
マサキ「どういうことだ!?」
アヤ「これは……強力な思念波!?」
アルフィミィ「はい……。だいぶ……安定してまいりましたので」
エクセレン「安定……!?」
アルフィミィ「まだ……あなたにはなれませんが」
キョウスケ「何……!?」
アルフィミィ「……」
リオ「わけのわからないことばかり言って……! あなたの本当の目的は何なのよ!?」
アルフィミィ「……」
リオ「地球人類を滅ぼすこと!? それとも、始まりの地だって言う地球そのものを破滅させること!?」
アルフィミィ「あなた達には理解できない……そう思いますの」
リオ「そんなの、聞いてみなきゃわからないでしょ!」
アルフィミィ「仮に理解できたとしても……どうにもならないですの……」「あなたや龍虎王の操者に……かの者達の血が受け継がれているとは言え……」
リオ「かの者達の……血……? 何のことなの!?」
アルフィミィ「……」
ブリット「もう一つのルーツ……守護者とか言っていたな。それと何か関係があるのか?」
アルフィミィ「……」
タスク「都合が悪くなったら、だんまりかよ!」
リュウセイ「……アルフィミィ、一つだけ教えろ」
アルフィミィ「……」
リュウセイ「何故、あのデカいアインストはSRXを取り込もうとしたんだ?」「お前達はSRXを手に入れて何をするつもりだったんだ?」
アルフィミィ「失われた古の記録……それらへ通じる『門』……。今は……閉ざされた……」
リュウセイ「!?」
ライ「いったい、何のことだ?」
アルフィミィ「あの力は『鍵』の一つ……『門』を開くための……」
ヴィレッタ「……」
ラミア「ギリアム少佐、あのアインストが言う『門』と、アギュイエウスの扉には、何か関係が?」
ギリアム「いや……ないだろうな」
アルフィミィ「あのシステムと……力を使って……『門』が開けるかどうか試してみたかったんですの」
アヤ「システム……? T-LINKシステムのこと!?」
アルフィミィ「でも……あれは不完全なものでしたの……。まだ『門』を開くことは出来ない……」
リュウセイ「ど、どういうことだ!? SRXとお前……『門』ってのに何の関係があるってんだよ!?」
アルフィミィ「『門』が開ければ……素材を集めずとも……」
ヴィレッタ「素材?」
アルフィミィ「そう……マシンセルもその中の一つ……。でも、あれも不完全でしたの」
ゼンガー「マシンセルだと……!?」
レーツェル「では、アインストがアースクレイドルを執拗に攻撃していたのは……!」
アルフィミィ「そう……マシンセルのサンプルを手に入れるため……」「そして、人間が人間以外のものになり得るか、興味があったものですから……」
レーツェル(人間以外のもの……だと?)
アルフィミィ「でも、もう時間がございませんの。私も……始まりの地の者達も」「決断は下されましたの。後は『扉』を開くだけ……そして」
リュウセイ「『扉』……!? さっき言ってた『門』とは違うのかよ?」
アルフィミィ「そう……ですの」
ギリアム「『扉』を開く……そのためにお前達はホワイトスターを狙っているのか?」
アルフィミィ「ここには私達の望む物が比較的揃っていますの……」「……『力』……『鍵』……そして、新たな『器』……」
キョウスケ「話にならんな。お前の言葉で喋ったらどうだ?」
アルフィミィ「キョウスケ……? 私は……私ですのよ?」
キョウスケ「……いや、そうは聞こえん」
アルフィミィ「……」
エクセレン「あなた……私の何なの? 本当の望みは何?」
アルフィミィ(エクセレン……あなたこそが……私の……)
エクセレン「……」
キョウスケ「行くぞ、エクセレン。アルフィミィを倒さなければ、その向こうにいる奴の意思は見えん」
エクセレン「うん……!」

<リー撃破>
リー「ぐううっ!! まだだ! まだ終わらん!!」「奴らに負けるわけにはいかんのだ! 奴らでは地球を守れんのだ!!」
テツヤ「もうやめろ、リー! お前は敗れたんだ!」
リー「馬鹿なことを言うな! 私が貴様などに敗北するものか! ナンバー2の貴様などに!」「艦首をクロガネに向けろ! 何としてもあの艦を沈めるのだ!!」
〔リー、テツヤへ接近〕
エイタ「か、艦長代理! シロガネがこちらへ突っ込んで来ます!!」
テツヤ「特攻するつもりか!?」
リー「ヴィンデル大佐の理想を! 最強の軍隊を! 貴様などに潰させるものか!!」
レフィーナ「テツヤ大尉、早く回避を!!」
テツヤ「……」
エイタ「艦長代理!!」
テツヤ「回避はせん! 艦首をシロガネに向けろ!!」
エイタ「は!?」
テツヤ「復唱はどうした!?」
エイタ「は、はい! 艦首をシロガネに向けます!!」
リー「観念したか、テツヤ! 相変わらず貴様は詰めが甘いな!!」
テツヤ「リー! この艦の舳先に何が付いているか、忘れたか!」
リー「な……に!?」
〔テツヤ、リーへ隣接〕
〔テツヤ、リーへ攻撃〕

[イベント戦闘「テツヤvsリー」]
テツヤ「機関、最大戦速!! 奴より先にブチ当てろ!!」
エイタ「了解! 前部各砲塔、発射準備!」「目標と相対距離確認、仰角誤差修正!」
テツヤ「艦首超大型回転衝角、始動!」
エイタ「了解! 回転衝角、始動!」
テツヤ「テスラ・ドライブ最大出力! ロケットエンジンクラスター、点火!」「各砲塔、一斉射撃!!」「行くぞ、リー!!」「ダイテツ艦長の無念、今こそ晴らさせてもらうっ!!」
リー「うおああああっ!!」

〔リーに爆発〕
〔画面、振動〕
〔リー、後退〕
〔リーに爆発〕
〔画面、振動〕

リー「ば、馬鹿な!! 私は……私は最強の軍隊を!!」
テツヤ「最強の軍隊……!? なら、ナンバー2の俺に敗れはしないはずだ!」
リー「テ、テツヤ……!」
テツヤ「お前は道を違えたんだ。シャドウミラー……そして、インスペクターについた時から」「何を守り、誰のために戦うのか……それを間違っていたんだ!」
リー「くうっ! 私は……私は……っ!!」
〔敵ユニット離脱〕
エイタ「艦長代理! シロガネが戦域から離脱していきます! 追撃しますか!?」
テツヤ「………」「……いや、いい。リーとの決着は……ついた。それに、もうあの艦に戦闘能力はない」「残る力は、ホワイトスター内部への突入に使う。いいな?」
エイタ「了解……!」
テツヤ(リー……お前が手段を間違えなければ……)(力に固執しなければ……こんなことには……)

<アルフィミィ撃破>
アルフィミィ「……う……!!」
キョウスケ「終わりだ……!」
エクセレン「逃げられないはず……! ごめんね、お嬢ちゃん……」
アルフィミィ「新しい宇宙……もう……すぐ…………」
〔敵ユニット撃破〕
カチーナ「やったか!?」
キョウスケ「……」
エクセレン「少し……可哀想だったかもね。情が移ったわけじゃないけど」
キョウスケ「どうかな」
ラッセル「ま、まだ何か残っているって言うんですか……!?」
キョウスケ「………」
ライ「SRXを狙ってきた巨大なアインストが姿を現していない。まだ終わりではなさそうだな」
キョウスケ「ああ。……エクセレン、どう思う?」
エクセレン「『見てる』、わね……」
キョウスケ「やはり、油断は出来ないということか」

<敵全滅・勝利条件達成>
ユン「戦闘エリア内の敵機、全機撃墜! アインストの反応もありません!」
レフィーナ「ホワイトスターに何か動きは見られますか?」
ユン「いえ、新たな敵機が出てくる気配はないようです!」
ショーン「ふむ……先方は態勢の立て直しを図っているようですな。艦長、今がチャンスですぞ」
レフィーナ「ええ、すぐに突入準備を!」
ユン「了解!」
カイ「各機は周辺警戒を行いつつ、待機!」「ただし、損傷度の激しい機体と補給が必要な機体は艦へ戻れ!」
〔通信のコール音〕
エクセレン「プライベート通信……? キョウスケ?」
キョウスケ「エクセレン、話がある」
エクセレン「最終決戦前に密談だなんて……キョウスケもわかってきたじゃなぁい?」
キョウスケ「そんな浮いた話じゃない。アルフィミィのことだ。……あいつはおそらく」
エクセレン「……間違いないわ。あの子から感じるもの」「ううん、あの機体から……と言った方がいいかしらね」
キョウスケ「奴ら……アインストがお前をさらった理由……」「その結果が出るのは近い気がする」
エクセレン「……」「新しい命……それがキーワードよ、キョウスケ」
キョウスケ「何? 新しい……命? エクセレン……お前はどこまで知っているんだ?」「奴らにさらわれ、その時に何をされた?」
エクセレン「……ごめん、断片的にしかわからないのよね……」「だけど……あの事故の時、私達が助かったのは……」
キョウスケ「何となくわかっている。だが、確証はない……」
エクセレン「聞いて、キョウスケ」
キョウスケ「……推測に過ぎん」
エクセレン「お願い、聞いて」
キョウスケ「……」
エクセレン「あのシャトル事故で……キョウスケがかばってくれた時……」「私……その時にはもう……飛んできた破片で致命傷を受けてたこと、覚えてるのよね」
キョウスケ「……そうだ。だが、お前には傷一つなく……おれも無事だった」
エクセレン「私達を助けたのは……アインスト……」
キョウスケ「ほぼ間違いないはずだ。しかし、その理由がお前を連れ去るためのものだとしたら?」
エクセレン「じゃあ、何でキョウスケは……?」
キョウスケ「わからん。だが、お前は返された……」「それは、奴らの目的が達せられたからだと考えられないか?」
エクセレン「……」
キョウスケ「そして、アルフィミィ……奴の力が以前より強まったのは……」
エクセレン「あの子は……あの赤い機体も含めて、分身なのよね」
キョウスケ「分身?」
エクセレン「よくわかんないんだけど……アインストシリーズって、大元は一つみたいなの」
キョウスケ「何……? じゃあ、今まで出てきていたのは?」
エクセレン「言ってみれば、蜂みたいなものなのよね……」「女王蜂がいて……それが他のアインストを動かしてる」
キョウスケ「女王蜂……SRXを取り込もうとしたあの巨大な奴か」「奴を倒さなければ、アインストは際限なく生まれてくるということなのか?」
エクセレン「確かかどうかは自信ないけど、、人類……私達を滅ぼそうとしてる……」
キョウスケ「何故、そこはわかる?」
エクセレン「何て言うか……私のその蜂の一匹だったわけで」「意図はわからなくても、手下にも目的は伝えられてたというか」
キョウスケ「………」(アインストの力は強まっている……)(女王蜂が力を蓄えれば、子供も強くなる道理か……ちっ)
エイタ「艦長代理、突入準備が完了しました!」
テツヤ「よし! 艦首部分にEフィールド展開! 超大型回転衝角、作動!」「これより本艦はホワイトスター内部へ突入する!!」
【戦闘マップ終了】


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