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No.21
黒騎士と母の秘密

【シナリオデモ開始】
螺旋城 司令室
ギガアブゾルート「お館様、ぜひともワタクシめに出撃の許可を」
ギガグルメイ「いやそれはワタクシめに」
ギガウィッター「ラゴウを倒され、データウェポンも手に入れられぬままここに留まりおるは、さらなる恥。お館様、どうか!」
螺旋城「よかろうウィッター、出撃せよ!」
ギガウィッター「泣かぬなら、泣かせてやろうラウンドナイツ」

星見町 学校
〔通信のコール音〕
銀河「出たなガルファめ! 電童、出撃!」

螺旋城 司令室
螺旋城「次はグルメイ、お前が行け!」
ギガグルメイ「泣かぬなら、泣くまでまとうラウンドナイツ」

GEAR本部 司令室
〔通信のコール音〕
北斗「電童、出撃!」

螺旋城 司令室
螺旋城「うぬぬ。アブゾルート、不覚をとるでないぞ」
ギガアブゾルート「泣かぬなら、殺してしまえラウンドナイツ」

星見町 銀河家
銀河「いっただっきまーす!」
〔通信のコール音〕
銀河「・・・ごちそうさま・・・うう・・・」
みどり「こら、銀! どうして食べないのさ」
銀河(電童・・・出撃ぃ・・・)

螺旋城 司令室
螺旋城「ええぃ、3人まとめて行ってこい!」

星見町 北斗家
北斗「・・・おやすみなさい」
織絵「おやすみ、北斗」
〔通信のコール音〕
北斗(・・・うう・・・)(本日の営業は終了しましたってば・・・)
織絵「・・・北斗・・・」

GEAR本部 一室
銀河「ああ、疲れたよぉ」
ちずる「ここんとこ、やたらガルファの攻撃が多くない?」
ヒカル「なんか、やけになって攻撃して来るって感じ・・・」
銀河「ねぇ、ラウンドナイツに休みってないのかよ」
鉄也「休みたければ、敵に言うんだな」
銀河「ちきしょお、ガルファの奴ら、俺たちに恨みでもあるのかよ!」
剴「そりゃあ、電童のパイロットだからな。恨みはあるだろう」
北斗「・・・出撃ばかりなのも辛いけど・・・」
ビューティ「けど?」
北斗「なんだか僕、このごろ嘘ばっか・・・」
チボデー「そっか、学校のあとの午後ならともかく、他の時間じゃな」
エリス「学校じゃ有名よ。腹痛コンビって。授業を抜け出すのに腹痛ばっかり使っているから」
アキト「敵の数が少ないときは、俺たちだけで何とかするようにしているんだけど」
ベガ「・・・北斗・・・」

星見町 北斗家
北斗「ただいま」
織絵「おかえりなさい。今日も遅かったのね」
北斗「・・・うん・・・」
織絵「父さんが心配してたわよ。明日、一緒にサッカー見に行くんでしょ」
北斗「大丈夫・・・と思う・・・」
織絵(・・・)

星見町 北斗家
北斗「ああ・・・もう嫌だよ・・・」
ベガ「北斗君」
北斗「べ、ベガさん」
ベガ「電童のことで、何か悩んでいるそうね」
北斗「どうしてそんなことを? それに、どうして僕の家まで知っているの。ベガさん」
ベガ「わ、私は何でも知ってるのよ。それより、何を悩んでいるのか聞かせてもらえる?」

GEAR本部 格納庫
<<ラウル>>
ラウル「かなり完成してきたな。コスモドライバー・フレーム」
ミズホ「ええ。でも実際に宇宙空間でのテストをしてみないと」
<<フィオナ>>
フィオナ「もうここまで出来たの? コスモドライバー・フレーム。相変わらず、いったん始めると早いわね」
ラージ「集中力があるんですよ」
ミズホ「そんなことありません。うまく作れたかもわからないわ」

井上「一応、ここにも実験設備がありますが、やはり宇宙用となると」
<<ラウル>>
ラウル「そんな必要はないさ。すでに一度作った物なんだから」
<<フィオナ>>
フィオナ「大丈夫よ。一度作った物なんだから」

※※No1でナデシコルートを選択した場合のセリフ※※
ウリバタケ「そういや、最初に見つかったとき、このフレームもあったっけな」
※※No1でラー・カイラムルートを選択した場合のセリフ※※
アムロ「そういえば、アルタネイティブ社に落ちてきたとき、君が乗っていたのはこのフレームだったな」

サラ「ところで私達が宇宙に出た場合、キャプテンはどうするんですか? やはりナデシコの副官ということに?」
ジャミル「いや、これでも私も元はモビルスーツ乗りだ。DXが手に入ったことでGXが空くからな。それを使わせてもらう」
號「大丈夫かい。ブランク長そうだけど」
イズミ「こんにちは、ブランク・長いです」
※※No1でナデシコルートを選択した場合、セリフ追加※※
<<ラウル
ラウル「それ、前に聞いた」
イズミ「・・・初めてのお披露目のはずですけど・・・」
ラウル(そうか、聞いたのは未来でだったな。これから持ちネタになるのか)
<<フィオナ>>
フィオナ(・・・2度目はきついわ・・・)


星見町 北斗家
ベガ「・・・そうか、お父さんやお母さんに言い訳ばかりしているのが辛いのね」
北斗「別に悪いことしてるわけじゃないのにさ」
ベガ「そうよね」
北斗「でも、言っちゃいけないんでしょ? GEARのことも、電童のことも」
ベガ(北斗・・・)「ええ。戦いのなかで敵にいろいろなことを知られるということは、とてもまずいことなのよ。知られればそれだけ、敵はこちらを攻撃しやすくなるわ」
北斗「わかってるよ。敵はガルファだけじゃないんだ・・・。でも、父さんと母さんくらいになら。きっと誰にも言わないよ」
ベガ「そうかもしれないわ。ううん、多分そうでしょうけど・・・でも、秘密は一度漏れてしまったらもう秘密じゃないのよ」
北斗「うん・・・行けるかな? 今度のサッカー・・・」
ベガ(北斗・・・)「大丈夫。今は辛いかも知れないけど、きっとお父さんもお母さんもわかってくれるわ・・・すべてが終わったら、その時には話しましょう・・・」
北斗「うん・・・ふふ・・・」
ベガ「どうしたの。笑って」
北斗「ベガさんって、なんか母さんみたい・・・」
ベガ「い! ・・・あ、あらぁいやだ。え、ええと」「さぁ、もう戻ったら? お母さんサンドイッチ作って待っててくれてるわよ。あ、あああ、じゃあ、私はこれで」
〔素早く立ち去る音〕
ベガ「ハッ!」

星見町 北斗家
北斗「あれ? 母さん。まだ起きてたの?」
織絵「ええ、サンドイッチ作っておいたわよ。食べるでしょ?」
北斗「う、うん・・・」(本当にサンドイッチだ。ベガさんって、本当に何でも知っているんだなあ・・・)

螺旋城 司令室
螺旋城「負けたなら、壊してしまえ3機将」
ギガアブゾルート「お、お館様、それは」
ギガグルメイ「ご無体な」
螺旋城「それが一番良いかもしれん・・・」
ギガウィッター「そんな・・・」
アルテア「名案だな」
螺旋城「ああっ、アルテア殿!?」
アルテア「たった今、ガルファ本星より戻った。突然、戦列を離れしことまずは詫びておこう」
螺旋城「アルテア殿には、すっかりお体ご回復のご様子。なによりかと」
アルテア「それにしても、見事なまでにあれから何の成果も上げてはおらぬようだな。本星でも話題になっておったぞ。貴様らの無能ぶりは」
螺旋城「面目次第もございません」
アルテア「加えてこの度のラゴウの件、陛下はひどくお怒りであった。この失態、どう償うつもりかな。螺旋城」
ギガウィッター「しかし、あれはラゴウが勝手に」
アルテア「ほう、陛下にもそう申し上げるか? ならば私もぜひともその場には同席したいものだな」
ギガウィッター「うう・・・」
アルテア「奴らのデータウェポンどもに、妙な動きがあったとの報告は聞いている。もはや、貴様らの手には負えまい」
螺旋城「では、アルテア殿が一人で?」
ティス「いや、あたいも行くよ」
ギガアブゾルート「ティスか。しばらく姿を見せなかったな」
ティス「ちょっとガルファ皇帝に、ガイゾックを紹介してきたんだ」
アルテア「今度の作戦では、ティスとガイゾックの手を借りる。少なくとも、お前たちよりは頼りになりそうだ」
螺旋城「・・・我らのことについて、アルテア殿は陛下から何か?」
アルテア「さぁな、そのようなくだらぬこと、私は知らぬ。が、このままで、よき未来が待つはずはなかろうがな」
ギガグルメイ「そ、そんな・・・」
アルテア「言ったはずだぞ。地球のロボットを侮るなと」「本星から連絡があるまで、せいぜい城の中で震えておれ。それが無能な者には似合いの最期であろうよ」

バンドック 司令室
ブッチャー「ほーっほっほっ。なるほど、そういうことならばよかろう」
アルテア「それでは頼みましたぞ、ブッチャー殿。それにしても3機将め、データも戦略もなく、ただ突っ込んでいて勝てるものでもなかろう」
ブッチャー「確かに」
ティス「それじゃ、あたいたちも行きますか」

螺旋城 司令室
螺旋城「何としてでも我らの手でラウンドナイツを、せめて電童だけでも倒すのだ」
ギガアブゾルート「しかしお館様、一体どうすれば・・・」
螺旋城「お前たちは目先の戦いに気を取られて忘れているようだな」
ギガグルメイ「いったい何をでございますか?」
螺旋城「電童もデータウェポンも、その契約者である人間のもの。あのちっぽけでひ弱な人間のな」
ギガウィッター「なるほど。電童は倒せずとも、そのパイロット達ならば」
ギガアブゾルート「さっそくチップ達にパイロットを捜させましょう」

星見町
少年「それでさ・・・うん・・・あれ?」
少女「どうしたの?」
少年「誰かに見られているような・・・」
ウィッター「・・・形状サイズ1.41。構成物質・・・水分、タンパク質。カメラレンズ2、物質取り入れ口1・・・」「ピッタリジャン! あいつが電童のパイロットジャン!!」
アブゾルート「待つダワ。あっちにもピッタリのやつがいるダワ。カメラレンズ2・・・」
グルメイ「こっちにもいるバリ」
アブゾルート「なんなのダワ~っ!」
ウィッター「指令を受けてこれまで見つけた電童のパイロットと同じデータの奴、143もいるジャン」
アブゾルート「一体どういうことダワ? 何でこんなにたくさん同じデータの奴がいるのダワ?」
グルメイ「・・・これは、奴らの作戦にはまったバリ・・・」
アブゾルート「作戦?」
グルメイ「奴らはパイロットを見つけられないよう、すでに手を打っていたのバリ」
ウィッター「同じデータの人間を町中にばらまいて、俺たちを混乱させようとしてるジャン」
アブゾルート「そ、そんな・・・」
グルメイ「アルテア様の言うとおり、俺たち、人間を甘く見すぎていたバリ・・・」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

アブゾルート「な、何なのダワ!?」
ウィッター「あれ、ガイゾックジャン!」
グルメイ「アルテア様達が動きはじめたんだバリ」

GEAR本部 司令室
渋谷「ラウンドナイツ、出動!」
銀河「頼むから休ませてくれよぉ・・・」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「黒騎士と母の秘密」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃ユニット選択〉
勝平「ブッチャー! 性懲りもなくまた出てきやがったな」
ブッチャー「ほーっほっほっほっ。出てきおった出てきおった。それでは少々相手をしてやるかの」
銀河「ガルファだけでも大変だってのに!」
<戦闘開始>

<勝平vsブッチャー>

勝平「ブッチャー、てめえの顔も見飽きたぜ。今日を最後にしてやらぁ!」
ブッチャー「ほーっほっほっほっ、人間風情ができるかな」

<ブッチャー撃破orHP30%以下>
ブッチャー「今回は奴らを倒すのが目的ではない。引き上げるぞ」
〔敵ユニット撃破or離脱〕

<敵全滅・敵増援1出現>
ティス「いたた。誰かーっ!?」
ベガ「いけない。子供が!」
〔ベガ、ティスのいる地点へ隣接〕
〔敵ユニット出現〕

アキト「あれは!?」
北斗「騎士凰牙!」
銀河「あんにゃろ、戻ってきたのか!」
ベガ「アルテア・・・」
アルテア「ベガ・・・今日はお前を迎えに来た」
北斗「え?」
さやか「どういうこと?」
アルテア「ベガ、なぜ我らが戦わねばならぬ? ・・・なぜ、たった二人残った兄妹がこのように争わねばならぬのだ・・・」
ユリカ「きょ、兄妹!?」
トニヤ「アルテアとベガさんが、兄妹?」
ちずる「ベガさん、本当なの!?」
ベガ「・・・本当よ。アルテアは私の兄・・・」
アルテア「ベガはアルクトス星紀4085年の戦いのおり、生き別れし我が妹!」
北斗「ベガさんが、あいつの妹・・・」
アルテア「ベガよ、なぜ戦う? お前は忘れてしまったのか? あのアルクトスでの穏やかな日々を」
ベガ「兄上・・・まさか・・・」
アルテア「私と共に来い。そしてすべての過ちを正すため、共に戦うのだ」
ベガ「何を正すというのです!? 何と戦うというのです!?」
アルテア「お前をそのようにしたものこそが真の敵。すなわち、地球人こそ我らが敵!!」
號「言いやがったな、この野郎!」
アルテア「これ以上過ちを犯すな! このままではお前たちは全宇宙に戦乱を呼ぶ真の破壊者になろうぞ!」
〔電童、アルテアへ隣接〕
銀河「この野郎、黙って聞いてりゃ。地球人が真の破壊者だって!?」
アルテア「その通りだ。お前たちには見えぬのか。この星で、宇宙で、互いに憎み、戦い、殺し合う地球人の姿が!」
ジャミル「・・・」
アルテア「地球人は長い歴史の中、ひたすら戦い、殺し合ってきた」「宇宙に出て独立を望む者を悪とし、滅ぼそうとした」
アムロ「・・・一年戦争・・・」
アルテア「かつての過ちによって生まれた憎しみを認めず、怪物扱いして闇に葬ろうとする」
プロスペクター「・・・木連・・・」
アルテア「このようなものたちが、宇宙に出たらどうなる? 戦乱を広げ、多くの血が流れるであろう」
ベガ「そんなことは起こりません。確かに地球人は多くの戦争をし、今も完全には終わっていません。しかし、地球人は成長します!」
アルテア「ああ、確かに進化している。自分たちを正当化する方法がな。敵対するものを情報操作で徹底的に悪に染め上げ、相手を傷つけ殺すことを正しいことだと信じさせるとは卑劣にもほどがある!」
北斗「・・・そ、そんな・・・」
アルテア「違うというのか? 哀れな・・・。お前たちは戦う相手を異星人や人間以外の相手とすることで、人間がこれまでしてきた悪を忘れたようだな」
北斗「そりゃ、今まで人間は戦争をいっぱいしてきたけど・・・」
アルテア「地球人同士でさえ平和を築けぬものが、宇宙に出て何をする! 無用に戦乱を広げるだけだ。しかも相手が地球人ではないということで、痛む良心もない!」
ユリカ「そんなことありません!」
アルテア「ならば、お前たちが恐竜帝国やミケーネと戦うときは、ガルファやガイゾックと戦うときはどうだ? 相手が人間でないからと、良心が痛むことなく相手を壊し、殺しているのではないか!? いや、それが正義だと思っているのではないか!?」
銀河「・・・う、うう・・・」
アルテア「そんな地球人を宇宙に野放しにすることはできん! なんとしてでも外宇宙に出るまでに、滅ぼさねばならぬのだ!」
ドモン「待て! お前は矛盾しているぞ。地球人を容赦なく殺すお前たちはどうなんだ!?」
アルテア「そうだ。私も悪だ。だが、地球人という巨悪を滅ぼすためならば、私はあえてこの身を悪に染めよう」
クワトロ「業を一身に背負うというのか」
アルテア「私が悪に落ちることで、全宇宙が救われるならば安いものだ・・・」
ベガ「兄上・・・」
アルテア「さぁ来い、ベガ。私はお前を救いに来たのだ!」
ベガ「違います、兄上! 私は知っています。地球人は決してそんな悪ではありません!」
アルテア「それはベガ、お前が我らガルファこそが宇宙に仇なすものと教えられたからだ」
ベガ「事実ではありませんか!」
アルテア「地球人は、電童の力ほしさにお前を利用しているだけというのがわからぬか!」「地球人は、電童を己のものにしたいがために、お前に偽りの記憶を与え、地球のために戦うことこそ正義だと教え込んだのだ!」「お前たちもそうであろう? 電童のパイロット」
銀河「俺たちは・・・」
北斗「僕たち・・・」
アルテア「それでも地球のために戦うか、電童! ならば、私も容赦はせん!」
銀河「・・・」
北斗「・・・」
ベガ「だ、駄目よ二人とも! 戦って! 戦うのよ!」
〔電童、変形〕
〔第3軍ユニット出現〕

サラ「な、何なの!?」
北斗「ユニコーン、ドラゴン・・・」
銀河「レオ・・・ボア・・・」
アルテア「これは・・・? なるほど、そういうことか・・・」
ベガ「なんてこと! データウェポンの契約が解除された・・・!?」
アルテア「戦う意思の無き者に、データウェポンはとどまらぬ。ようやくわかったようだな、お前たちにも」「ファイルセーブ! データウェポン!!」
〔第3軍ユニット離脱〕
豹馬「ああっ!」
ジュン「データウェポンが全部!」
小介「凰牙にセーブされてしまいました!」
アルテア「ついにそろったか、データウェポン! ならば後は、破滅と混乱を呼びしもう一つのGEARを破壊するのみ!」
ベガ「待ってください、兄上!」
アルテア「ベガ、お前とはあとでゆっくり話がしたい。そのためにも・・・ティス、頼むぞ」
ティス「あいよっ」
ベガ「えっ、あなた!? ・・・ぐっ!」
〔味方ユニット撃破〕
アルテア「・・・」
ティス「いくら鍛えても、隙をつけばもろいものよね。さあ、来なさい! あたいの愛機・テュガテール!」
〔敵ユニット出現〕
ガロード「あいつは!」
ティス「アルテア、あんたの妹は確保したよ。で、どうするの?」
アルテア「電童のパイロットよ。GEARを放棄するというのなら猶予をやろう。私とて、これ以上の悲劇、生みたくはない」
ティス「・・・ま、いいか。それじゃ帰ろ」
吉良国「待て! 副司令を返せ!」
アルテア「やはり戦いを好むか、地球人達よ。機士達よ、相手をしてやれ!」
〔敵ユニット出現〕
アルテア「ラウンドナイツの相手はお前たちに任せた」
〔敵ユニット離脱〕
〔電童、気力-50〕

北斗「ベガさん!!」
銀河「ちくしょお、俺達どうすればいいんだよ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了〕

【シナリオエンドデモ開始〕

GEAR本部 司令室
渋谷「なんということだ・・・ベガ君がさらわれるとは・・・」
銀河「俺、わけわかんねえ。何がなんだか、わけわかんねえよ」
エリス「銀河・・・」
ユリカ「長官、ベガさんがアルテアの妹だっていうのは本当なんですか!?」
渋谷「・・・そうだ。ベガ君は地球人ではない。アルクトスから電童と共にやってきた・・・異星人なのだ・・・」
勝平「くっそぉ、何なんだよ一体。銀河じゃねえけど、わけわかんねえぜ!」
ジャミル「とにかく、みんなは休め。これからのことはそれから考える」
號「だな。頭がこんがらがったままじゃ、何がなんだか」
ジャック「モンキーのブレインでは、そうだろうな」
號「なんだとこの野郎!」
北斗「・・・」

星見町 北斗家
北斗「ただいま・・・」「母さん・・・?」「母さん・・・いないの?」「・・・」

星見町 銀河家
銀河「・・・」
みどり「なんだよ、銀。さっきからずっと考え込んで」
銀河「母ちゃん、喧嘩の時ってさ。俺って絶対に間違ってないって思って戦ってるけどさ。やっぱ、相手もそう思って戦ってるのかな?」
みどり「そりゃそうね。だって、そう思ってなかったら喧嘩になんてならないだろう?」
銀河「そりゃ、まぁ・・・」
みどり「あんたが俺、間違ってねぇと思っているのと一緒で向こうも自分が間違ってないと思うから喧嘩になるんじゃないのかい」
銀河「だよなぁ・・・」
みどり「要は、その間違ってないって思ってるもんが、何なのかってことだね。あんたは何が間違ってないって思って喧嘩する?」
銀河「・・・う~ん・・・」
みどり「喧嘩はともかく、そっから間違ってたら話になんないよ。わかってるか?」
銀河「何が間違ってないって・・・」

星見町 北斗家
北斗(母さん、どこに行っちゃったんだろう。父さんは出張で帰らないし・・・)
〔通信のコール音〕
北斗(本部からの呼び出し? なんだろう?)

GEAR本部 司令室
銀河「なんなんだよ。急に呼び出して」
ビューティ「睡眠不足はお肌に悪いのよ」
渋谷「すまない。やはり、すべてを話しておいた方が良いと思ってな」
万丈「すべてとは?」
渋谷「ベガ君のこと、そしてGEAR誕生のいきさつだ」

GEAR本部 一室
渋谷「17年前のある出来事によって、ガルファの存在は我々に知らされた」
ノイン「17年前・・・一年戦争よりも前か」
渋谷「地球に外宇宙から飛来した巨大宇宙船。その中に幼いベガ君が電童と共にいた」「だが、強力な機械帝国や人類の抹殺などという話を聞かされても、誰も動こうとはしなかった」
ロアビィ「所詮は宇宙の果ての話だもんなぁ」
渋谷「そこで業を煮やした数人の有志によってGEARが作られた。来るべきその日には、電童と共に地球を守るべく戦う組織としてな」
万丈「そしてベガさんは、共に戦うために電童のパイロットになったというわけか」
渋谷「そうだ。だが、それだけではない。ベガ君は地球に来たあと、GEARの出資者の一人である西園寺家に養女として迎えられた」
北斗「西園寺って・・・」
チボデー「なんだ、知っているのか?」
北斗「結婚前の母さんの名字、西園寺って言うんだ・・・」
健一「何だって!?」
ちずる「それじゃあ、まさか・・・」
渋谷「西園寺家の養女となったベガ君は織絵と名づけられ、地球人として育てられることになった」「そして彼女は地球人としての生活の中、一人の男性と出会い、恋をし、結婚した」「二人の間に男の子が産まれ、彼女はその子に北斗と名づけた・・・」
北斗「うそ・・・、それじゃ・・・」「・・・ベガさんが、母さん・・・!?」

アルデバラン 一室
ベガ「・・・」
アルテア「ベガ、ここではそんなマスクは無用だ。もっとも私の方は訳あって、このマスクを外すことは出来ぬがな」
ベガ「・・・やはり、あなたは」
アルテア「そうだ。間違いなく私はそなたの兄、アルテアだ」
ベガ「・・・」
ベガ(素顔)「・・・」
アルテア「そうしていると、昔の面影のままだな・・・」

GEAR本部 司令室
北斗「母さん!」
ミナト「落ち着いて北斗君! どこに行くの!?」
北斗「あいつにさらわれたんだ。助けに行かなきゃ!」
リョーコ「落ち着け! むやみに飛び出したって、助けられるわけねえだろ!」
北斗「でも、でも、母さんが!!」
健一「落ち着け。親が敵の手にあったら、助けたいと思うのは当然だ。しかし、だからといってただむやみに突っ込んでいっても何にもならない」
メグミ「そうかも知れませんけど」
小介「辛いのはみんな同じです。だからこそ、落ち着かないと」
クワトロ「破れかぶれで飛び出すのは、負けを認めるのと同じだ。確実にベガ副司令を取り返す作戦を立てなくては」
エリス「そうよ。データウェポンもないんだし」
北斗「わかってるよ。何の方法もないまま行ったって・・・でも、でも・・・」
○○○「・・・」
銀河「・・・よし、決めた! 助けよう、お前の母ちゃん!」
エリス「何かいい手があるの!?」
銀河「んなもんない!!」
リョーコ「だぁぁぁっっ、おめえなぁ!」
銀河「はっきしいって、俺にはまだ何がなんだかわかんねえ。けど、こんなのやっぱ、絶対に間違いだ。あいつの妹だかなんだかしんねえけど、ガルファが正しいか何だかしんねえけど、でも、ベガさんお前の母ちゃんだ。それを、あんな風に連れていかれて、それで宇宙の平和もなんもあるもんか! 馬鹿野郎ーーっ!」
ドモン「フッ・・・」
アレンビー「ドモン?」
ドモン「銀河の言うとおりだな。自分の母親を取り戻すのに理屈も何もいらない」
甲児「作戦もなにも、俺たちいつも力押しだったじゃねえか」
豹馬「そうだな、今回もそれで行こうぜ」
勝平「ああ。いくら凰牙がデータウェポン全部そろえたって、俺たちが力をあわせりゃ楽勝よ」
渋谷「・・・なんと・・・」
万丈「決まりだな。すぐにナデシコの発進準備を」
ユリカ「まかせてください!」
ガイ「月のガルファ基地になぐり込みだ!」

GEAR本部 格納庫
井上「よし、出来ました」
吉良国「なんとか間に合いましたね」
キッド「ドクター、何してんだ?」
ウリバタケ「おい、これって宇宙用ブースターか?」
吉良国「ああ。これでセルファイターは宇宙でも活動できるセルブースターへと生まれ変わる!」
井上「2号機のバルハラも完成してはいるんですけど、パイロットが・・・」
吉良国「バルハラには副司令が乗るはずだったからな・・・」
小介「仕方ありませんよ。バルハラにはベガさんが戻ってきてから活躍してもらいましょう。それよりも・・・」
井上「そうでした。我々にはやらなければならないことが、もう一つありました」
ウリバタケ「何だこりゃ? ・・・おい、こいつは!」
井上「各研究所に頼んで、送ってもらったんです」
キッド「まさか、これを電童に!?」
井上「その通りです!」
ウリバタケ「・・・ムチャクチャなこと考えたな・・・」

GEAR本部 司令室
〔モニターの開く音〕
渋谷「何だと! ネオ・ジオンがコロニー落としを!?」
ブライト「すまない。情報を入手するのが遅れた」
渋谷「なんということだ・・・」
ブライト「現在、ネェル・アーガマはそれを阻止するためにコロニーに向かっているが、なにぶん戦力が足りない。至急、ナデシコを応援によこしてくれ」
吉良国「長官・・・」
渋谷「・・・なんてことだ・・・」

GEAR本部 司令室
渋谷「と、いうわけで、我々はコロニー落としを防ぐために部隊のいくらかをエゥーゴに回さねばならない」
銀河「なんなんだよ、こんな時に!」
ジャミル「コロニー落とし・・・またあの悪夢を再現しようというのか・・・」
北斗「本当に・・・地球人はどうしようもないのかな? アルテアの言ったように・・・」
銀河「んなこたねぇ! 絶対、んなこたねぇよ!!」
ガイ「そうだ。俺達で何とかするんだ。コロニー落としを阻止して、ベガ副司令を救出するんだ!」
ジャミル「長官、エゥーゴの母艦、ネェル・アーガマとはコロニーへの途中で接触するのか?」
渋谷「ああ、その予定だが」
ジャミル「ならば一度全員で合流して、いくらかの戦力をネェル・アーガマに残してガルファ基地へ向かうという事でどうだろうか?」
渋谷「うむ。それしかあるまい」
ジャミル「我々フリーデン隊は、ネェル・アーガマと共にコロニー落とし阻止作戦に参加する。二度とコロニー落としはさせん」
サラ「・・・キャプテン・・・」
ガロード「俺はかまわないぜ」
アムロ「僕もだ」
クワトロ「モビルスーツ乗りで反対のものはいるか?」
カミーユ「いるわけないでしょ」
ユリカ「ではナデシコは、電童と共にガルファ基地に向かいます」
隼人「ゲッターチームもそれに参加しよう」
ジャック「もちろん、ミーたちもだ!」
プロスペクター「できればマジンガーチームにも一緒に来ていただきたいのですが」
ボス「なんでだよ?」
翔「修理装置のある機体の関係だ。片方に集中するのはまずい」
ファ「こちらにはメタスがありますから」
さやか「そうね、あたし達はナデシコと一緒に行きましょう」
健一「俺たちはコロニー落としを阻止しに行く。みんな、いいな!」
一平「もちろんだ」
豹馬「だったら、俺たちもつき合うぜ。コロニー落としを邪魔してやる!」
十三「あほう。邪魔やのうて阻止って言わんかい」
勝平「じゃあ俺たちはガルファをぶっつぶしに行こうぜ!」
万丈「僕たちもそちらへ行こう」
ドモン「俺たちシャッフル同盟も一緒だ」
吉良国「ちょっと整理しよう」
ユリカ「ナデシコと共にベガさんの救出に行くのは、電童とマジンガーチーム、ゲッターチームにテキサスマック、ザンボットチームに万丈さん。そしてシャッフル同盟のみなさんですね」
ジャミル「ネェル・アーガマと合流してコロニー落とし阻止に向かうのは、フリーデンのメンバーらモビルスーツ乗り」
豹馬「そしてコン・バトラーにボルテスの超電磁ロボコンビだ!」
金太「ケロットだって一緒だぞ!」
ロアビィ「なんか、ガルファ側が多くねえか?」
ジャミル「向こうでエゥーゴと合流するから、これぐらいでいいだろう」
豹馬「大丈夫だって。超電磁ロボが2体いるんだぜ。ちょっとぐらい数が少なくても問題ねえよ。なぁ、健一」
健一「ああ。俺たちに任せてくれ」
吉良国「よし、それじゃエクサランス・チームはどちらに参加するんだ?」
ラージ「チームですか・・・」
ミズホ「なんだか照れます・・・」
<<ラウル>>
ラウル「いいじゃないか。立派なチームだ」
<<フィオナ>>
フィオナ「そうね。でも、悪くないわ」

吉良国「そうそう。それで、どちらにする?」
○○○「・・・」
ベガを救出に行く
コロニー落としを阻止しに行く


渋谷「よし、決まりだ。準備が整い次第、ラウンドナイツは宇宙へと向かう!」

GEAR本部 格納庫
ミズホ「なんとか間に合いました。宇宙用のコスモドライバー・フレーム」
<<ラウル>>
ラウル「宇宙用のフレームか・・・思えば、こいつから始まったんだよな」
<<フィオナ>>
フィオナ「変に懐かしいわね。最初に戦ったフレームだから・・・」

ラージ「まだ懐かしむほど時間はたっていませんよ」「・・・というのもおかしいですね。時間の流れで言えば、まだ始まっていないんですから」
ミズホ「そういえば、タイムワープの目途はついたんですか?」
ラージ「おおかたね。とにかく、この作戦が終わったら改めて説明しますよ」
【シナリオエンドデモ終了】


● No20「ダブルエックス起動!」 へ戻る

● ベガ救出ルート → No22A「炎の中で」 へ進む

  コロニー落とし阻止ルート → No22B「ハマーンの黒い影」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦R」 へ戻る




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