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No.2A
火星の後継者

【シナリオデモ開始】
ナデシコB ブリッジ
○○○「ヒサゴプラン?」
ハリ「まさか、知らないんですか? ボソンジャンプの実用化に向けた研究プロジェクトですよ」
ミズホ「エクサランスのフレーム開発に専念していましたから・・・でも、ボソンジャンプはすでに使われているって聞いてましたけど」
ハリ「完全に使えるわけじゃないんです。僕たちが使えるボソンジャンプは、全体の一部でしかない。チューリップと呼ばれる媒体を通じてのジャンプしかできません」
サブロウタ「ま、使えるところだけでも利用しちゃおうってこと。もちろん、それを増やすべく研究も続けられてるけどね」
ミズホ「つまり、あちこちにチューリップという『駅』を置き、ボソンジャンプという『路線』でつなぐ一大交通網を作るっていうことですか」
サブロウタ「うまい例えするねえ。その方がわかりやすいや」
ハリ「確かに、現在、使われているボソンジャンプルートは地球~火星間だけですけど、いずれは太陽系全体を行き来できるようになるはずです」
サブロウタ「で、俺たちがこれから行くアマテラスは火星側の駅コロニーってわけ。ボソンジャンプで行けるから、ちょうどいいってね」
<<ラウル>>
ラウル「へぇ、俺はボソンジャンプは初めてだな」
ミズホ「楽しみですね」
ラウル「でも、完全には使えないってことは、何か問題があるのか?」
<<フィオナ>>
フィオナ「でも、ボソンジャンプって、人体に影響はないの?」

ルリ「あります。そのために、ジャンプ時には船体を高出力のディストーション・フィールドで覆う必要があります。つまりバリアですね」
ミズホ「そういえば、何かの記事で読んだことがあります。ディストーション・フィールドなしでジャンプできるのは、A級ジャンパーと呼ばれる人だけだって。そして、現在確認されているA級ジャンパーはみんな事故で死亡していると」
ルリ「・・・」
ミズホ「・・・?」
サブロウタ「その話題はなし。艦長はここ数年、A級ジャンパーの夫婦に育てられたんだ」
ミズホ「あ・・・」
ルリ「気にする必要はないです」「ところで、もう一人は?」
<<ラウル>>
ラウル「ラージのことか? 相転移エンジンを見に行ってますよ。あいつ、エネルギー関係となると目がないからなぁ。すぐ呼んできます」
<<フィオナ>>
フィオナ「ラージでしたら、エンジンルームです。彼、エネルギー関係には目がなくて。呼んできます」

ハリ「・・・エネルギーおたく・・・」

ナデシコB エンジンルーム
ラージ「相転移エンジン。真空を取り込んでエネルギーに変換するシステムのため、大気中ではパワーは低下するが、真空中では常にエネルギーを供給し続けることが出来る。エステバリス・シリーズにエネルギーを供給し続けるという芸当ができるのも、その特性あってのこと」「だが、これらは地球人類が努力により作り上げたものではない。火星の古代遺跡のテクノロジーの解析により手に入れたもの。『手にして良い力は自分たちで生み出した力』という持論の僕にとっては、あまり好きになれない」
<<ラウル>>
ラウル「こんなところにいたのか。ボソンジャンプするから、戻ってこいってさ」
<<フィオナ>>
フィオナ「いたいた。そろそろボソンジャンプにはいるから、戻りましょう」

ラージ「ちょうどいい。ここでジャンプの瞬間におけるエンジンの動きが見たいです」
<<ラウル>>
ラウル「ホシノ艦長がブリッジにいてもいいってさ。そっちのほうがよくわかるんじゃないか?」
<<フィオナ>>
フィオナ「ホシノ艦長がブリッジにいてもいいってさ。そっちのほうがよくわかるんじゃないの?」

ラージ「今すぐブリッジへ行きましょう!」
<<ラウル>>
ラウル「まったく、なにが面白いのかねぇ」
<<フィオナ>>
フィオナ「まったく、現金なんだから」


ナデシコB ブリッジ
<<ラウル>>
ラウル「そういえば、俺たちを助けに来てくれたとき、幽霊ロボットとか言っていたけど。何かあったのか?」
<<フィオナ>>
フィオナ「そういえば、私たちを助けに来てくれたとき、幽霊ロボットとか言っていたけど、何なの?」

ハリ「ニュースを知らないんですか?」
○○○「エクサランスと時流エンジンの最終調整が忙しくて」
サブロウタ「ヒサゴプランのターミナルコロニーがここんとこ、立て続けに襲われてね。犯人は小型の機動兵器らしいってこと以外わかっていない」
ハリ「で、マスコミは調子に乗って幽霊ロボットなんて名前つけるし」
<<ラウル>>
ラウル「なるほど、で、次に狙われそうなのがアマテラスってわけか」
<<フィオナ>>
フィオナ「・・・次に狙われそうなのがアマテラス?」

ルリ「わかりません。それに・・・」
○○○「それに?」
ルリ「・・・チューリップ接近、まもなくボソンジャンプに入ります」
<<ラウル>>
ラウル「・・・どうやら、ナデシコの目的はアマテラスの警備だけじゃなさそうだな。なんか面白くなりそうだ」
ミズホ「遊びじゃないんですよ」
ラウル「わかってるよ。俺が言いたいのは、エクサランスをアピールできる場ができるかもしれないってことさ」
ラージ「アピールもいいですが僕には、研究をいつ再開できるのかが問題ですよ」
<<フィオナ>>
フィオナ「・・・どうやら、ナデシコの目的はアマテラスの警備だけじゃないみたいね。他にも何かあるみたいよ」
ミズホ「軍ですから、部外者には言えない任務があるんでしょう」
ラージ「そうかもしれませんが僕には、研究をいつ再開できるのかが問題ですよ」

ハリ「ちょっと、静かにしててください」(どうして部外者をブリッジに入れているんだろう。それもジャンプ時に)
サブロウタ「それじゃ、いきますか。ディストーション・フィールド、出力最大!」
ハリ「ルート確認、タキリ、サヨリ、タギツを通ってアマテラスへ! 光学障壁展開!」
ルリ「各員、最終チェックよろしく」
サブロウタ「通信回線閉鎖」
ハリ「生活ブロック準備完了」
ラージ「エネルギー系統、OK・・・なるほど、こう流れているのか」
ハリ「わっ、横から口を出さないでください!」「まったく・・・艦内警戒態勢パターンB」
サブロウタ「フィールド出力異常なし。その他まとめてオールオッケー!」
ハリ「レベル上昇、6・7・8・9・10・・」
ルリ「ジャンプ」
〔画面、発光〕

ナデシコB ブリッジ
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ハリ「な、なんですか? 戦闘中!?」
サブロウタ「ありゃあ、お取り込みの真っ最中だったみたい」
〔モニターの開く音〕
ハリ「アマテラスより通信」
アズマ「こらぁあ! どこのどいつだ、この忙しい中、ジャンプしてきたバカは!」
ルリ「それは私です」
アズマ「あぁん、なんだ、ガキじゃないか」
ルリ「こちらは新地球連邦宇宙軍第4艦隊所属、試験戦艦ナデシコB。私は艦長の新地球連邦少佐、ホシノ・ルリです。アマテラスコロニーの責任者、アズマ准将ですね」
アズマ「ええぃ、こっちは忙しいんだ。ひっこんでろ!」
ルリ「あの・・・お手伝いしましょうか?」
アズマ「いらんことはするな! 黙ってそこで見ておれ!」
ハリ「通信切れました・・・」
サブロウタ「なんなんだろね、あれは」
ハリ「なんか、熱血ですね」
ルリ「ハーリーくん、現在の様子を」
ハリ「は、はい・・・」「アマテラスコロニーは、現在、正体不明の機動兵器の攻撃を受けています。これって、もしかして!?」
サブロウタ「もしかしなくても、噂の幽霊ロボットだ」
ハリ「アマテラスは反撃していますが、敵の機動性に翻弄されている模様」
サブロウタ「機動兵器の他には?」
ハリ「後方に宇宙船らしきものを確認・・・それだけです」
<<ラウル>>
ラウル「戦艦一隻に機動兵器一体。それだけでアマテラスを落とそうってのか!?」
ラージ「使用する武器によっては、完全破壊も可能ですけど。それなら、こんな乱戦になる前に使っていますね」
ラウル「ってことは、アマテラス破壊が目的じゃない!?」
<<フィオナ>>
フィオナ「コロニーを破壊しに来るには戦力が少なすぎない?」
ミズホ「以前、連邦の基地を、モビルスーツ1機でほぼ壊滅させたのがあったけど、あれは核で強襲したから出来たものです」
ラージ「核なんてあったら、こんな乱戦になる前に使っていますね」
フィオナ「ということは、目的は別にあるってこと?」

ルリ「ハーリーくん、アマテラスへハッキング」
ハリ「いいんですかぁ?」
ルリ「いいんです。それと○○○さん、力を貸してもらえませんか?」
<<ラウル>>
ラウル「もちろん。エクサランスの整備は?」
<<フィオナ>>
フィオナ「いやとは言えないわね。エクサランスの準備は?」

ミズホ「出来ています」
サブロウタ「そんじゃ、俺もいってきまぁす」
ハリ「艦長、いいんですかぁ?」
ルリ「いいんです。それに、敵の目的。敵の本当の目的・・・見たくありませんか?」

アマテラス 司令室
アズマ「たかが一機に何を手こずっておる! さっさと撃ち落とせ!」
〔モニターの開く音〕
リョーコ「ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあわめくんじゃねえ! 集中できねぇだろが!」
アズマ「言い訳するな! 貴様それでもアマテラス防衛隊の隊長か!」
リョーコ「なんだとぉ!」
連邦兵「敵機動兵器、アマテラス内部へ侵入」
アズマ「何!」
リョーコ「ちきしょぉぉぉぉぉお! 追うぞ!!」
連邦兵「13番ゲートオープン。敵、機動兵器のハッキングです」
アズマ「・・・13番ゲート? なんじゃそりゃ。わしは知らんぞ」
ヤマサキ「それがあるんですよ。准将」
アズマ「ん? どういうことだ、ヤマサキくん」
ヤマサキ「茶番は終わり。ということです。・・・人の、執念・・・」
アズマ「・・・な、何を企んでいる? 君らはいったい何者だ? 連邦の兵士じゃないな」
ヤマサキ「地球の敵、木連の敵、ネオ・ジオンの敵、宇宙のあらゆる腐敗の敵・・・」
草壁「我々は、火星の後継者だ!」
アズマ「貴様!? ・・・草壁・・・春樹!」
草壁「ヒサゴプランは、我々火星の後継者が占拠する!」
火星の後継者「機動兵器を追って、防衛隊のエステバリスも13番ゲートへ侵入」
草壁「かまわん。トラップを作動させろ。無人兵器で共に撃ち落とせ」

エステバリス コクピット
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

リョーコ「ぜえっ、ぜぇっ、何なんだこいつらは! ・・・あの黒い奴はどこにいきやがった?」
〔モニターの開く音〕
ルリ「お久しぶりです。リョーコさん」
リョーコ「ああ、2年ぶり。元気そうだな。ナデシコが来たってのは聞いたが、相変わらず無茶してるな」
ルリ「リョーコさんこそ、さすがですね」
リョーコ「へっ、無人機倒したって、自慢にゃならねえよ」
ルリ「無差別に侵入者を排除するトラップのようですね。この先にトラップはありません。案内します」
リョーコ「すまねえな・・・ああっ、おめえ、どさくさ紛れに人ン家のシステムハッキングしてるな」
ルリ「敵もやってますし非常時です。ちなみに張本人はこのハーリー君ですので」
ハリ「ああっ、艦長ひどいっ!」
ルリ「敵の動きはこちらでつかんでいます」「ナデシコもそちらに向かっていますので、できれば合流して、案内してください」
リョーコ「了解・・・って、おい、ナデシコごと入ってくる気か!?」
ルリ「大きさは大丈夫みたいです」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「火星の後継者」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕

リョーコ「本当にナデシコごと入ってきやがった」
ルリ「間もなく敵機動兵器がここに到着するはずです」
リョーコ「よし・・・ん、そいつは新型か?」
<<ラウル>>
ラウル「ああ、エクサランスだ。覚えておいてくれ」
<<フィオナ>>
フィオナ「試作機だからね。まだ新型にもなっていないわよ」

リョーコ「まぁ、いいや。足手まといにはなるなよ」
サブロウタ「気の強い子だねえ。そういうの、かわいいよ」
リョーコ「だーっ! なんだてめえは!」
ハリ「敵機多数確認。来ます!」
〔敵ユニット出現〕
リョーコ「無人機野郎、まだ残っていやがったか!」
ルリ「○○○さん、エステバリスはエネルギーの供給上、ナデシコから遠くへは行けません」
<<ラウル>>
ラウル「わかっている。遠くの奴らは俺が引き受ける」
<<フィオナ>>
フィオナ「わかってるわ。遠くの機体は私に任せて」

<戦闘開始>

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>

リョーコ「よっしゃあ、これでしばらくはジャマは入らねえだろう」
ルリ「リョーコさん、来ます」
〔味方ユニット出現〕
リョーコ「へへ、やっと出て来たな。人ン家でずいぶん好き勝手やってくれたじゃねえか」
<<ラウル>>
ラウル「誰だか知らないが、ホシノ艦長がおまえに話があるそうだ」
<<フィオナ>>
フィオナ「いまは戦う意思はないわ。ホシノ艦長があなたに話があるの」

〔モニターの開く音〕
ルリ「こんにちは、私は連合宇宙軍少佐ホシノ・ルリです。無理矢理ですみません」「あなたがウィンドウ通信の送受信にプロテクトをかけているので、○○○さんに中継を頼んだんです」「あの・・・教えてください。あなたは、誰ですか?」
???「ラピス、パスワード解析・・・」
リョーコ「おい、何とか言えよ!」
???「・・・時間がない。見るのは勝手だ」
〔カーソル、基地奥へ移動〕
〔画面、フラッシュ〕
〔轟音〕
〔画面、振動〕
〔演算ユニット出現〕

リョーコ「・・・な・・・なにぃ!?」
ユリカ「・・・」
○○○「これは・・・胸像?」
リョーコ「ルリ、見てるか!? 何だよあれは!!」
ルリ「リョーコさん、落ち着いて」
リョーコ「ありゃなんだよ。何なんだよありゃ!?」
ルリ「形は変わっていてもあの遺跡です」「この間の戦争で地球と木星がともに狙っていた火星の遺跡。ボソンジャンプのブラックボックス」「・・・ヒサゴプランの正体はこれだったんですね」
リョーコ「ルリ・・・これじゃ、あいつらが浮かばれねえよ。なんでこいつがこんなとこにあるんだよ!」
〔敵ユニット出現〕
北辰「それは、人類の未来のため!」
???「・・・北辰・・・」
サブロウタ「・・・なるほどね、あんたがいるとなれば、裏で糸を引いているのは」
リョーコ「お前ら、わかっている奴だけで会話を進めるんじゃねえ!」
???「リョーコちゃん、逃げろ!」
リョーコ「リョーコちゃん・・・って・・・アキト? アキトなんだな!」
アキト「早く逃げろ!」
北辰「滅!」

<アキトvs北辰>
北辰「一夜にて、天津国まで伸びゆくは、ひさごのごとき宇宙の螺旋。女の前で死ぬか」
アキト「う・・・うう・・・」

<サブロウタvs北辰>
サブロウタ「北辰、木連のころから裏で汚い仕事ばかりしているあんたが関わっているとはね」
北辰「哀れなり高杉三郎太。使命と大義を忘れ、女の尻に走ったものよ!」
サブロウタ「言ってくれるじゃないの!」

<北辰撃破orHP30%以下・勝利条件達成>
北辰「テンカワ・アキト。火星の神はよほどおまえがお気に入りらしい。しばしその命、預けようぞ・・・疾風!」
〔敵ユニット撃破or離脱〕
サブロウタ「時代がかった奴だよ、相変わらず」
アキト「・・・」
〔味方ユニット離脱〕
リョーコ「お、おい。アキト! 待て、待てよ!!」
サブロウタ「こいつはやばいな」
〔モニターの開く音〕
草壁「占拠そうそう申し訳ない。我々はこれよりアマテラスを爆破、放棄する。敵、味方、民間人を問わず、この宙域から逃げたまえ!」
ハリ「律儀な人たちだなぁ」
ルリ「ハーリー君、データは取れた?」
ハリ「はい!」
ルリ「それでは、高杉機、○○○機を回収、急いでください」
リョーコ「仲間が、仲間が! 引き返せ! ユリカとアキトが!」
サブロウタ「艦長命令だ。悪いな」
リョーコ「ルリ、応答しろ。聞いてんだろ。見てんだろ。生きてたんだよあいつら!」
<<ラウル>>
ラウル「ちっ、事情がわからないおかげで、何を言っているのかわからん」
<<フィオナ>>
フィオナ「こういうときは、事情がわからないと辛いわね。何を言って良いのか、全然わからない・・・」

リョーコ「今度も見殺しかよ。・・・ちきしょう、ちきしょう!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ナデシコB ブリッジ
ハリ「高杉機、○○○機を回収、あれ、一機多い?」
ルリ「リョーコさんです。ナデシコ発進。最大出力で、この宙域を離脱します!」
〔爆発音〕
〔画面、発光〕


ナデシコB ブリッジ
リョーコ「アマテラスでは世話になったな。スバル・リョーコ、見ての通りのエステバリス乗りだ」
<<ラウル>>
ラウル「よろしくな。ホシノ艦長とは知り合いなのか?」
<<フィオナ>>
フィオナ「こちらこそよろしく。ホシノ艦長とはお知り合い?」

リョーコ「以前はルリたちと一緒にナデシコ、この前のタイプだけどな。そいつに乗っていた」「・・・ところでそのルリは?」
ハリ「ロンド・ベルのブライト艦長と通信中です」
ブライト「こちらでも、火星の後継者によるクーデターに賛同、戦線離脱する艦が増えており、戦略の見直しを余儀なくされている」「で、増援のことだが、残念ながら、我々も残った戦力ではシャアに対抗するだけで精一杯だ」「・・・そちらに回せるだけの余裕はない」
ルリ「それはこちらも同じです。新地球連邦は今やガタガタですから。動ける部隊が独自で動くしかないみたいです。ネオ・ジオンの方はお任せします」
ブライト「それでは、火星の後継者の方は君にまかせる」
ルリ「わかりました。では」
サブロウタ「ようするに、戦力増強は自前でしろってことか」
ハリ「ひどい・・・これ、見てくださいよ! アマテラスから入手したデータですけど、あそこではボソンジャンプの人体実験をしていたんですよ!」「A級ジャンパーや、その候補者たちをさらって!」
サブロウタ「あの北辰って奴は、木連時代から裏の汚い仕事をしていたからな。人さらいも、あいつの仕業だろう」
リョーコ「アキトやユリカも、あいつに・・・くそっ!」
サブロウタ「テンカワは、一人で・・・いや、支援者はいるだろうが、戦っていたってわけか」
<<ラウル>>
ラウル「でも、ずいぶんと手際の良いクーデターだったな」
<<フィオナ>>
フィオナ「それにしても、ずいぶんと手際がよくなかった? あのクーデター」

ハリ「クーデターにあわせて寝返った人たちのリストを見ればわかりますよ。いずれも軍人、政治家に関わらず、ヒサゴプランの立案計画に携わっていたものばかり」
ラージ「寝返ったというより、最初から火星の後継者のメンバーだったわけですか」
リョーコ「要するに、新地球連邦は草壁のためにヒサゴプランを立ち上げたってことだろう」「おまけに、カムフラージュだがなんだか知んねえが、アズマ准将やオレのような何も知らない軍人を多数現場に採用して・・・ちきしょう!」
ハリ「そういえば、アズマ准将、あれからどうなったんでしょうか?」
リョーコ「知らねえよ・・・生きてりゃいいけど、あのおっさん」
サブロウタ「話を戻すけど、草壁の目的はボソンジャンプと、政治経済の独占支配ってとこか」「・・・あいつは、ボソンジャンプの危険性と重要性を何度も口にしていたしねぇ」
ハリ「本人としては正義なんでしょうけど、支配される方は迷惑です」
<<ラウル>>
ラウル「ところで、事情を知らない俺たちには話が見えないんだが・・・」「あの花みたいな機械は何だ? それにくっついている女の胸像も?」
<<フィオナ>>
フィオナ「あの・・・事情を知らない私たちには話が見えないんだけど・・・」「あの女の人の彫像がくっついている花みたいな部品は何なの?」

ルリ「それを言うには、その背景から説明したほうがいいです。手短に説明しましょう」「宇宙開拓初期、月の独立を望んだ人たちは地球の心ない人たちによって秘かに追放されました」
サブロウタ「その人たちは火星で古代遺跡を見つけ、そのテクノロジーのいくつかを使って地球に攻撃を開始したってわけ、それが木連」「でも、所詮は昔の遺跡の技術を借りた戦闘。長続きはせず、結局、和解した」
ルリ「それで、その古代テクノロジーは、今は地球や木連などで解読、研究されるようになりました」
サブロウタ「それらがボソンジャンプであり、相転移エンジン」
ルリ「○○○さんが聞いたあれは、いわばボソンジャンプの制御装置。演算ユニット」
リョーコ「先の戦争でオレたちが破棄した・・・はずのもんだよ。ちきしょお!」
ラージ「・・・制御装置がなくなったのにボソンジャンプの使用が平気で行われたり、あれほど大規模な研究プロジェクトが採用されるわけがありません」
<<ラウル>>
ラウル「・・・ヒサゴプランが採用されたとき、連中はすでにその演算ユニットを回収していたんだろうな」
<<フィオナ>>
フィオナ「・・・プロジェクト自身が火星の後継者たちによって立ち上げられたものならば不思議はないわね。すでに演算ユニットを手に入れていたんだから」

リョーコ「結局、オレらは、ただの道化かよ・・・」
ルリ「演算ユニットと融合し、彫像のようになっていた女の人はテンカワ・ユリカ。旧姓ミスマル」「・・・演算ユニットを破棄した本人であり、数少ないA級ジャンパーの一人」
○○○「テンカワって・・・確か・・・」
リョーコ「あの黒い機動兵器のパイロット、テンカワ・アキトの女房だよ」
ルリ「・・・」
ミズホ「・・・あの人は、奥さんを助けようとしているんですね」
ルリ「・・・」
ミズホ「・・・もしかして、艦長を育てたA級ジャンパーの夫婦って・・・」
プロスペクター「湿っぽい話は、そのへんにしていただけませんか」
ハリ「あなたは?」
プロスペクター「これは失礼。ナデシコを製造しましたネルガル重工のものでプロスペクターと申します」
サブロウタ「プロスペクター?」
ハリ「本名ですか?」
プロスペクター「いやいや、ペンネームみたいなもんです」
ルリ「ブライト艦長たちは動けませんし、このままでは、いつまでたっても終わりそうにないので、力を借りることにしました」
サブロウタ「ネルガルのかい? 大丈夫なのぉ?」
プロスペクター「はっはっはっ、一応、信用してくださって結構です」「で、問題は新しいスタッフですね。何しろ、敵は新連邦軍の2割強。うかつに飛び込んだらタコ殴りは必然」
○○○「少数精鋭による奇襲?」
サブロウタ「それしかないだろう」
ハリ「そんな都合よく腕利きが集まるんですか? 僕らでやった方が・・・」
プロスペクター「大丈夫。ま、ちょっとした同窓会みたいなもんです」
リョーコ「同窓会って・・・まさか!?」
ルリ「あたり」

ナデシコB デッキ
ラージ「ナデシコに協力ですか? 僕はそんなことより、早く研究を再開させたいんですけど」
<<ラウル>>
ラウル「急がば回れって言うぞ。ここでそれなりの成果をあげれば、ナデシコの方から推薦が受けられるかも知れない」
ミズホ「わかりました。エクサランスの調整はまかせてください」
ラージ「珍しいですね。あなたが即決するなんて」
ミズホ「だって、あのアキトって人、奥さんを助けようと頑張っているんでしょう力になっても・・・」
ラウル「まだそうだと決まったわけじゃないんだがな。まぁいいか。それじゃあ、ホシノ艦長には協力するってことで答えておく」
<<フィオナ>>
フィオナ「急がば回れって言うわよ。ここでそれなりの成果をあげれば、ナデシコの方から推薦が受けられるかもしれないわ。結果的にはその方が有利じゃない」
ラージ「評価されるのは、エクサランスフレームの方でしょう」
フィオナ「アマテラスでの戦いを忘れたの? ナデシコのエステバリス・シリーズは、供給範囲という問題があるわ」
ラージ「時流エンジンなら、その心配はありませんね」
フィオナ「そう、ナデシコと一緒なのは、私達にとってもチャンスよ」
ラージ「明確な違いと特徴を出せるというわけですか。いいでしょう。どこにしろ、研究をすることには変わりありません」
フィオナ「そういうこと。それじゃあ、ホシノ艦長には協力するってことで答えておくから。ミズホもいいわね」
ミズホ「はい」

【シナリオエンドデモ終了】


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