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エンディング（ラウル）
ナデシコルート

【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
ラウル「あいたたた・・・おい、大丈夫か！？」
ラージ「大丈夫じゃないですよ、もっとましな操縦はできないんですか！？」
ラウル「無茶言うなよ」
〔ラウルに爆発〕
ラウル「うわっ！」
ミズホ「もう限界だわ！」「爆発します。早く逃げましょう！」
ラウル「フレームパージ！！」
ラージ「エンジンが爆発するんです。フレームをパージしても無駄です！」
ミズホ「早く！」
ラージ「ちょっと待ってください。データ・ディスクが・・・あんな隙間に！」
ラウル「遅い、もう爆発するぞ。あきらめろ！」
〔味方ユニット撃破〕
ラウル「・・・生きてるかぁ？」
ラージ「なんとか・・・」
ミズホ「でも、エクサランスが・・・あっ！」
ラウル「どうした！？」
ミズホ「ギャリソンさんがくれたお弁当、エクサランスと一緒に・・・」
ラージ「仕方ありませんよ。あきらめましょう・・・」
ラウル「ところで、ここはいつのどこだ？」
ラージ「僕たちが最初に時間跳躍した直後・・・あの時間の火星遺跡のはずです」
ミズホ「あれ、火星遺跡じゃないですか？」
ラージ「場所は少しずれたみたいですね」
ラウル「・・・火星の後継者・・・いないみたいだな・・・」
ラージ「予想はしてましたけど・・・助かりましたね」
ミズホ「エクサランスがあれじゃ、戦場に出たらおしまいでしたから」
ラウル「・・・ごめん」
ミズホ「いいんです。かえってスッキリしました」
ラージ「データ・ディスクが・・・文字通り全部なくなっちゃいました・・・」
ラウル「いいじゃないか。お前の頭の中にほとんどあるだろう？」
ラージ「ええ・・・まぁ・・・」
ラウル「１から出直しか・・・とりあえず、あの遺跡まで行くか」
ラージ「歩いてですか？」
ミズホ「仕方ないですよ。みんなで行きましょう」
ラウル「あれ・・・？」
ミズホ「どうしたんですか？」
ラウル「あれは・・・」
〔味方戦艦出現〕
サブロウタ「いたいた。おい、あの連中だろ？　俺、顔知らねえからさ」
ルリ「はい、３人です。間違いありません」
ハリ「万丈さん達の情報通りですね」
サブロウタ「ほんじゃ、３人を拾いに行きますか」
ハリ「高杉艦長、少しは言葉遣いに気をつけてくださいよ。あの３人はデュミナス事件の功労者なんですから」
サブロウタ「お前ね、少しは艦長に対する言葉遣い、考えなさいよ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ１開始】
ナデシコＣ　船室
ラウル「しかし、まさかサブロウタさんがナデシコの艦長になっているなんて」
ルリ「ユリカさんはあれからすぐラウンドナイツをやめちゃいました。アキトさんやメグミさん、私もです」
サブロウタ「艦長不在でかなりお蔵入りしていたこいつが、昨年、俺が艦長になってようやく日の目を見たってわけ」
ミズホ「やめた後は？」
ルリ「アキトさんが、退職金を元手にお店を開いたので、あたしたちはそこで働いています」
サブロウタ「来年あたり、のれん分けしてもらうんだよな」
ルリ「はい、開店にはみなさんもお招きします」
サブロウタ「木連も色々あってね。ま、今となっちゃ思い出のひとつってか」
ハリ「艦長、そんなことでは困ります。来月には、キャンベル星に行かなくちゃいけないんですから」
ラウル「キャンベル星に？」
ルリ「はい、３年前にキャンベル星から使者が来て、地球と和平を結びたいと言ってきたんです」
サブロウタ「ボアザンがやっと一息ついたと思ったらこれだもんなぁ。俺も月臣少佐みたく、ボアザンで復興の手伝いすればよかった」
ハリ「戦闘がないぶん、キャンベルの方が楽だと思いますけど」
サブロウタ「あのな、カザリーンとジャネラの顔を見たことあるか。俺も写真で見ただけだが、女性の美人度では、断然ボアザンの方が上だ！」
ミズホ「ジャネラだけで決めたら、キャンベル星の人たち、気を悪くしますよ」
ギャリソン「左様でございますな」
ラウル「ギャリソンさん！？」
ギャリソン「万丈様とザンボットチームの皆様も行くことになっておりますので、その打ち合わせにきたところ、ちょうどお三方が戻られたのです」
ラウル「彼らもか！？」
ルリ「長時間の宇宙航行は、移民船であったキングビアルの方が適してますから」
ハリ「ナデシコＣは、キングビアルの護衛として行くんです」
ミズホ「なんだか、ずいぶん変わっちゃったみたい」
ギャリソン「いえいえ、人間はそう簡単には変わらぬものでございますよ」
ラージ「そういえば、演算ユニットはどうなったんですか？」
ルリ「まだアルクトスにあります」
ギャリソン「スバル様たちは、返還に応じてもよいとおっしゃってはいるのですが、返還後どうするかで地球側の意見統一が・・・」
ラージ「本当に、変わっていないみたいですね」

ナデシコＣ　デッキ
ラージ「さてと、これからどうするかですね」
ラウル「アージェント・ファイターもなくなったからな。時流エンジンもない」
ウリバタケ「いたいた。おーい、ちょっといい話があるんだが」
ラウル「いい話？」
プロスペクター「はい、実はですね、ネルガルの方で時流エンジンの研究をバックアップしたいと申しておりまして」
ラージ「ネルガルが・・・」
プロスペクター「はい、それで是非とも研究再開はうちの施設でと」
ラウル「よかったじゃないか。ネルガルがスポンサーなら、少なくとも資金の問題はない」
ミズホ「そうですね」
プロスペクター「いえ、勘違いなさっているようですが、うちが呼んでいるのはラージさんだけなのです」
ラージ「僕だけ・・・ミズホさんは？」
プロスペクター「当時はともかく、今となってはエクサランスの技術は時代遅れなんですよ」
ミズホ「時代遅れ・・・」
プロスペクター「はい。ですが時流エンジンは別です。あれは独自の技術で、今でも充分価値があります」
ラージ「・・・」

火星都市　公園
ミズホ「・・・」
ラウル「・・・元気出せよ」
ミズホ「時代遅れ・・・か・・・そうですよね。あたしたちがタイムスリップしたことで、エクサランスは、過去の技術になっちゃったんですよね・・・」
ラウル「技術開発が全体的に前倒しになっていたからな・・・」
ミズホ「・・・最新鋭の試作機が、戻ってきたら時代遅れ・・・馬鹿・・・うっ・・・みたいですね・・・ひっく・・・」
ラウル「お、おい・・・泣くなよ・・・」
ミズホ「だって・・・」
ラウル「・・・もう一度やり直そう。お前なら、こんな遅れはすぐに取り戻せるさ」
ミズホ「・・・できる・・・かしら・・・」
ラウル「できるさ、俺にはわかる。おまえは天才だよ。世間とこれぐらいのハンデがあってちょうどいい」
ミズホ「・・・うっ・・・うっ・・・」
ラウル「大丈夫だ。俺がついている・・・」
ミズホ「・・・」
ラウル「俺はずっとお前と一緒にいる・・・ずっとだ・・・」
ミズホ「ラウル・・・」
ラージ「・・・」
ギャリソン「声をおかけにならないので？」
ラージ「そんな雰囲気じゃありませんよ。しばらく待ちましょう・・・」
ギャリソン「ところで、本当によろしかったので？」
ラージ「ネルガルの誘いを蹴ったことですか？　もちろんです。時流エンジンの使い方を考えるとね」
ギャリソン「万丈様が提案なされたプランの方が」
ラージ「ええ、僕にとっては魅力的です。それに、万丈さんには大きな借りがあるみたいですしね」「ですが、あのプランを実行するにはエクサランスの力が不可欠です」
ギャリソン「あのお二人の力が、でございましょう？」
ラージ「まあね・・・」
ラウル「・・・ミズホ・・・俺は、お前を・・・」
ミズホ「・・・ラウル・・・」
【シナリオエンドデモ１終了】

【スタッフロール】

【シナリオエンドデモ２開始】
修理工場
ミズホ「頼まれていたモビルスーツの修理、できました」
ラウル「明日取りに来るやつだな。お疲れさま。午後に、デュオがエステバリスの廃棄するやつをもってくるそうだ」
ミズホ「ちょうどよかったです。部品が足りなかったんですよね」
ラウル「どうだ、そろそろ今の技術にも慣れたか」
ミズホ「はい、少しは。最初は知らない技術がいくつもできていて大変でしたけど」
ラウル「皮肉なもんだ。過去に跳んだおかげで、技術の前倒しが起こって、俺たちの技術がここでは時代遅れになったんだからな」
ミズホ「でも、知らない技術に触れるっていうのも楽しいです。それに、致命的なまでのズレもなかったし」
ラウル（あれから１年、俺とミズホは、町の小さな工場を買い取って修理屋をはじめた）（誘いがなかったわけではなかったが、ミズホは、技術の前倒しによって生じた遅れがどうしても気になったようだ）（しかし、それもかなり改善されてきた。もともと、彼女はこの歳でエクサランスを作ったほどの天才だ。基本を身につければ、遅れを取り戻すのにそれほど時間はかからなかった）（おかげさまで、今では修理工場としてはかなり名が知られるようになった）「どうだ、そろそろ新しいエクサランスの設計にはいるか」
ミズホ「・・・どうしようかな・・・」
ラウル「おいおい、夢をあきらめるにはまだ早いぞ」
ミズホ「でも、特に大きな不満もないし・・・あなたがいるから・・・」
ラウル「俺の夢はどうなるんだ。お前の作った新しいエクサランスに乗るって夢は・・・」
ミズホ「そうだったかな・・・」
ラウル「・・・」
ミズホ「・・・ん・・・」
ラージ「ラブシーン中失礼しますよ」
ラウル「うわぁぁぁぁっっ！　入るときはノックぐらいしろ！」
ラージ「だったら、インターホンぐらい修理しなさい。修理工場なんだから」
ミズホ「あ、あの、お茶入れます」
ラージ「まったく・・・人が企画書もって走り回っているのに、肝心の二人は甘い生活しているんですからね」
ラウル「そう言うなよ。で、今日は何の用だ」
ラージ「ようやく通る目処がついたので、スタッフを集めているんですよ。これ」
ラウル「これ・・・『地球圏救急機動部隊』・・・」
ラージ「簡単に言えば、どの組織にも属さない救助部隊ですよ。もちろん、使用するマシンは時流エンジンを搭載した多目的フレーム・・・」
ラウル「エクサランス・・・」
ラージ「そうです。手伝ってくれませんか？」
ラウル「・・・俺たちにか・・・？」
ラージ「二人とも、リタイアするには早すぎますよ」
ミズホ「エクサランスが・・・レスキューマシンとして甦る・・・」
ラージ「はい、お願いしますよ」
ラウル（・・・俺たちの答えは、もう決まっていた）
【シナリオエンドデモ２終了】


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