TOP PAGEへ

イベント
アヤメ、開眼する

[予告]
どうも、アマノミヤ・アヤメです。

火星調査団ソリスの訓練施設内では、風邪が大流行。
ついには食堂で働く職員までもが寝込んでしまい、
ソリスは深刻な食の問題を抱えてしまいます。

この危機を打開するべく、
私たち機動部隊の面々が一丸となり
食堂を再開させようとするのですが…。

苦手なモノのひとつやふたつ、
どんな人間にでもあるものです。
この程度のことで、落ち込んでなどいられません!

次回、スーパーロボット大戦X-Ω「アヤメ、開眼する!」

ソリス訓練施設で、またお会いしましょう


地獄の底だろうとも、
  ついていくと誓いましょう


[ストーリー概要]
火星調査団『ソリス』。
火星で起きた謎の事件の調査、解決するべく、
地球連邦によって設立された組織である。
そんなソリスの食を一手に引き受ける、
訓練施設内の食事処。
食堂・そりす。

その多種多様なメニューと
他に食事を摂れる場所がないことから、
食堂は常に人で溢れていた。

訓練を終えたアヤメたち4人も、
昼食を摂るべくこの場所へと足を運ぶが、
いつもの賑やかさはどこへやら、
どこか閑散としていた…


[やる気と風邪と]
【シナリオデモ開始】

アヤメ「それでは、いただきます」
ベルタ「いただきます!」
カタリーナ「ん? オリーヴさん、随分と少食ですね?」
オリーヴ「ちょっと暑さにやられちゃったみたいで、食欲があんまり…」
カタリーナ「まあ、毎日とんでもなく暑いですからね。とはいえ、痩せちゃったら大変ですよ?」
オリーヴ「なんで、私の胸を見ながら言うんですか…?」
カタリーナ「他意はないですよ」「ね、ベルタ?」
ベルタ「なぜ、我に話を振る…」
アヤメ「パイロットは身体が資本です。しっかりと食事を摂っておかないと、いざという時に対処できなくなりますよ」
オリーヴ「そうなんですけどね…」
ベルタ「確かに食事は大切だが、アヤメ…」
アヤメ「なんですか?」
ベルタ「なんだ、その品数は…。ひとり満漢全席か…?」
アヤメ「む?」
カタリーナ「アヤメの食事を見てるだけで、お腹いっぱいになっちゃいますね」
アヤメ「そうでしょうか…?」
〔歩み寄る足音〕
女(中年)「あんたたち、ちゃんと食べてるかい?」
ベルタ「どうしたのだ、食堂のおばちゃん」
女(中年)「最近、風邪が流行ってるみたいだからね。あんたたちは大丈夫かなと思ってさ」
カタリーナ「風邪ですか。だから、人が少なかったんですね」
アヤメ「私たちは問題ありません。こうして、しっかりと食べていますし」
女(中年)「なら良かった」「ほら、サービスだよ。若いんだから、じゃんじゃん食べな」
オリーヴ「こ、この量は…」
カタリーナ「ちょっと多すぎませんかね?」
女(中年)「遠慮するんじゃないよ。元気な赤ちゃんが産めなくなったら大変だからね」
ベルタ「いや、別に妊娠していないんだが…」
カタリーナ「そもそも、相手もいませんし?」
オリーヴ「と、とにかく! 赤ちゃんのことは置いておいて、この量を食べるのはとても…」
女(中年)「それじゃあ、訓練頑張るんだよ」
〔歩き去る足音〕
カタリーナ「話を聞かないで行っちゃいましたね」
ベルタ「どうするんだ、これ…。この量を食べたら体重が倍になりかねんぞ…」
アヤメ「はむっ、はぐっ」
ベルタ「って、なにおもむろに食べてるんだ!? 食いしん坊かお前は!」
アヤメ「残したら勿体ないですから」
ベルタ「いやいや、そうじゃなくてだな!」
カタリーナ「もうすぐ訓練の時間なのに、あんなに食べちゃって、ちゃんと訓練ができるんですかね?」
オリーヴ「さ、さあ…?」
アヤメ「うん、美味しい」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

オリーヴ「訓練、お疲れ様でした…」
ベルタ「コックピットの中、暑すぎるだろ…。汗で身体中がベトベトだぞ…」
カタリーナ「これは、空調の性能を2段階上げてもらうしかないですね」
アヤメ「空調の話は置いておいて、ベルタはいい加減、武器を振り回すのをやめてください」
ベルタ「仕方あるまい。必殺技というのは、武器を振り回すモノなのだからな!」
アヤメ「では、その必殺技をやめてください」
ベルタ「なんだと!? それでは格好悪いではないか!」
カタリーナ「いまでも充分、格好悪いですけどね?」
ベルタ「えっ…?」「我の必殺技は格好悪いのか、オリーヴ?」
オリーヴ「私は格好良いと思いますよ」
ベルタ「だな!」「見ろ、オリーヴもこう言っているぞ!」
アヤメ「オリーヴさん、ベルタを甘やかさないでください…」
オリーヴ「別にそういうつもりでは…」
ベルタ「そうだそうだ! 格好良いのが真実なのだから仕方あるまい!」
アヤメ「あなたは…!」
カタリーナ「それにしても、メカニックの人たち随分と減っちゃいましたね」
オリーヴ「結構な人たちが風邪で、ダウンしちゃってるらしいですよ」「ベルタさん、お部屋に戻ったらちゃんと手洗いうがいをしないとダメですよ?」
ベルタ「我は子供か!」
アヤメ「これは由々しき事態ですね」
ベルタ「手洗いうがいくらい、言われなくてもするわ!」
アヤメ「いえ、そうではなく、このままでは訓練ができなくなりそうだと、そう思いまして」
オリーヴ「その可能性もありそうですね…」
カタリーナ「そうなったら、お休みになっていいんじゃないですか?」
アヤメ「あなたは本当に…!」
ベルタ「巻き込まれる前に脱出するぞ、オリーヴ」
オリーヴ「は、はい!」
カタリーナ「では、私もこれで」
アヤメ「待ちなさい、カタリーナ」
カタリーナ「ほへ~?」
アヤメ「今日という今日は、じっくりと話に付き合ってもらいます」
カタリーナ「うーむ。ミイラになる前に帰れるといいんですけど」
【シナリオエンドデモ終了】


[風邪と料理と]
【シナリオデモ開始】

アヤメ「「従業員急病のため、しばらくお休みをいただきます。食堂・そりす」…」
カタリーナ「とうとう食堂まで、風邪の猛威にさらされましたか」
ベルタ「しかし、全員が一気にやられるとは、どれだけ強力なウイルスなのだ…?」
オリーヴ「全員というか、ひとりだと思いますよ」
ベルタ「なに?」
オリーヴ「ここの食堂って、おばさんひとりで、切り盛りしているらしいですから」
ベルタ「ひとりだと…!?」「馬鹿な…! この施設の人員が、いったいどれだけいると思っているんだ!?」
オリーヴ「私に言われても…」
カタリーナ「予算削減の影響ですかね。ここのメンバーも削られたりして?」
オリーヴ「怖いこと言わないでください…」
アヤメ「この食堂の味付けは私の好みだったのですが、やっていないのでは仕方がありません」
ベルタ「仕方がないと言うが、この島にはコンビニもスーパーもないのだぞ。食事はどうするんだ?」
カタリーナ「自炊するにも、まず材料が買えませんからね」
オリーヴ「材料は食堂にある物を使えばいいですけど、あれを使うのに色々と申請を通さないと、いけなかったような…」
アヤメ「心配しなくとも、緊急事態に備えての非常食があったはずです。あれが支給されることになるでしょう」
ベルタ「非常食って、あのマズい缶詰か…」
カタリーナ「ドッグフードの方がまだ美味しいって、みんな言ってましたね」
オリーヴ「ドッグフードを食べたことがあるんですね…」
アヤメ「とにかく食事のことは後で考えましょう。まずは訓練です」
カタリーナ「ご飯を食べていないのにですか?」
アヤメ「訓練の時間は待ってくれません」
カタリーナ「げろーん」
ベルタ「アヤメよ、腹が減っては戦ができぬということわざが…」
アヤメ「武士は食わねど高楊枝、です。ほら、行きますよ」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ベルタ「げ、限界だ…。腹が減りすぎた…」
カタリーナ「冥王の死因が餓死ですか。世知辛いですね」
ベルタ「まだ死んでない!」
オリーヴ「朝から何も食べていませんもんね…。私もお腹ペコペコです…」
アヤメ「では、非常食の缶詰を支給してもらいましょう。書類を貰ってきますので、待っていてください」
ベルタ「なぜ、書類がいる…?」
アヤメ「あれはあくまで非常用の物ですから。それを平時に食べるためには、色々と手続きが必要なのです」
カタリーナ「食堂が閉まっちゃってるって、この施設では割と非常事態だと思いますけど?」
アヤメ「私もそう思いますが、決まりは決まりですので」
ベルタ「腹ペコ状態でわざわざ書類を貰いに行き、その結果食べられるのが、マズい缶詰…」「なるほど、ああなるのも頷ける」
メカニック「あー…」
メカニック「飯…ちゃんとした飯をくれ…」
オリーヴ「メカニックさんたちの顔から、生気が完全に消えちゃってますね…」
カタリーナ「あと数日もしたら、あの人たちゾンビになりますよ」
ベルタ「メカニックの半分は風邪でダウン。もう半分はあの有様か。これでは訓練などできそうにもないな」
アヤメ「むう…」
メカニック「メシ…メシィ…」
メカニック「温かいモノ…」
アヤメ「仕方がありませんね…」
オリーヴ「ん?」
アヤメ「私たちが、食堂を再開させましょう」
カタリーナ「食堂を再開させるって、私たちで料理を作るってことですか?」
アヤメ「そうです」
オリーヴ「とってもいい考えですね! このままだと贖罪がダメになっちゃうかもですし」
ベルタ「クゥ~クックックッ! ならば、我が冥王クッキングをしかと見せてやろう!」
カタリーナ「じー…」
ベルタ「なぜ、我を凝視する?」
カタリーナ「なぜかボコボコ沸騰してるスープとか、邪悪な色をしたナニかとか、そういうのを作らないでくださいね?」
ベルタ「作るかそんなもん!」
カタリーナ「だといいんですけど」
アヤメ「それでは、書類を貰ってきます」
ベルタ「結局、貰いに行くのか!」
アヤメ「当然です。勝手に食堂を再開させるわけには、いきませんから」
オリーヴ「待ってください、私も行きます」
〔歩き去る足音〕
カタリーナ「やれやれ、お役所仕事も、大概にして欲しいものですね」
【シナリオエンドデモ終了】


[料理と挫折と]
【シナリオデモ開始】

カタリーナ「料理するとか、本当に面倒ですね。なんで他人の分まで作らないといけないんでしょうか?」
オリーヴ「そんなこと言わないで、頑張りましょうよ」「カタリーナさん、お料理がスゴく上手だから、とっても助かります」
カタリーナ「そうですか? 普通だと思いますけど」
オリーヴ「手際もスゴくいいし、どこかで勉強したんですか?」
カタリーナ「いえいえ、そんなんじゃないですよ。おウチでちょっとやってた程度です」「私なんかより、オリーヴさんの方が凄いじゃないですか。さすが、女子力が高いですね」
オリーヴ「だから、なんで胸を見ながら言うんですかー!」
カタリーナ「それに比べて」
アヤメ「………」
カタリーナ「料理ができないどころか、卵をレンジで爆発させるレベルとか、女子力がえぐれてますよ、アヤメ」
アヤメ「…無念です」
カタリーナ「なんでできもしないのに、食堂を再開させようって言ったんですかね?」
アヤメ「…やればできると思って」
カタリーナ「できないってわかって、ひとつ賢くなりましたね?」
オリーヴ「そんなに責めなくても」「大丈夫ですからね、アヤメさん」
アヤメ「…いいんです。本当のことですから」
ベルタ「気にするな、アヤメ。我がいればどうとでもなる」
カタリーナ「意外でしたよね。ベルタがプロ並みだったなんて」
ベルタ「だから、できると言っただろうが」
カタリーナ「いやぁ、いつもの戯言かと」
ベルタ「邪悪な色をしたナニかを食べさせて、その戯れ言とやらを現実にしてやろうか…」
カタリーナ「ほへ~?」
アヤメ「…まさかベルタにも負けるとは」
ベルタ「よし、纏めてかかって来い、お前たち!」
オリーヴ「ほらほら、ケンカしてる場合じゃないですよ。もう、訓練に行かないといけないんですから」
ベルタ「もうそんな時間か。おい、そこのお前」
男(若者)「お、俺ですか?」
ベルタ「そうだ、お前だ。我々はこれから訓練に行く。代わりに火の番をしておけ」「…くれぐれもつまみ食いはするなよ?」
男(若者)「は、はあ…」
ベルタ「よし、これで問題ないな」
オリーヴ「それじゃあ行きましょうか」
カタリーナ「さっきちょっと食べたから、バッチリですね」
オリーヴ「そうですね。ふふふ」
ベルタ「いつまで体育座りしてるつもりだ。早く立て、アヤメ」
アヤメ「…はい」
オリーヴ「大丈夫ですかね、アヤメさん…。随分と落ち込んでいるみたいですけど」
カタリーナ「大丈夫じゃないですかね、たぶん」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ベルタ「さて、訓練も終わったことだし、食堂を開く準備をするか」
カタリーナ「休む間もない感じですね」
オリーヴ「一緒に頑張りましょうね、アヤメさん」
アヤメ「はい…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

男(若者)「オリーヴランチ、ひとつ!」
オリーヴ「はい、ただいま」
男(若者)「こっちは、ゾリュゾリュオムライスで!」
カタリーナ「はいはーい」
男(若者)「俺は、黄昏に震える野獣のごとき…ああ、名前が長すぎる! ベルタ弁当ひとつ!」
ベルタ「おい、勝手に名前を省略するな!」
カタリーナ「とんでもないくらいに大繁盛ですね。レイが全然追いつかないですよ」
ベルタ「クゥ~クックックッ! 我々の人気を考えれば当然だな!」
オリーヴ「人気とかあったんですか…?」
ベルタ「当たり前だろうが。見ろ、あの男たちを!」「お前たち、我らの料理が食べたいか!」
〔勝どき〕
〔画面、震動〕

男(若者)「おおおおおおッ!」
ベルタ「ふふん。ほら見ろ」
カタリーナ「ただ、お腹が減ってるだけじゃないですかね?」
オリーヴ「とにかく、これで食糧問題は解決しそうですね」
アヤメ「………」
ベルタ「なにをぼうっとしているんだ、アヤメ。お前も手伝え」
アヤメ「すみません。そうでしたね…」
オリーヴ「アヤメさん…」
男(若者)「あ、あの…」
オリーヴ「ん? どうかしましたか?」
男(若者)「アヤメさんの料理はないんですか?」
オリーヴ「ええとですね…」
アヤメ「すみません、私のは…」
男(若者)「ないんですか…。それなら仕方ないですね…」
アヤメ「あ…」
男(若者)「オリーヴランチ、3つくれ!」
オリーヴ「あ、はい!」
アヤメ「………」
ベルタ「そう気を落とすな。こういう時も稀にあるモノだ」
アヤメ「そう、ですね…」
男(若者)「ベルタ弁当、まだかー!」
ベルタ「だから、略すなと言ってるだろうが!」
アヤメ(不甲斐ない自分を嘆くことは、いつでもできる。なら、私は…)
【シナリオエンドデモ終了】


[挫折と練習と]
【シナリオデモ開始】

オリーヴ「みなさん、今日もお料理頑張りましょうね!」
カタリーナ「また作るんですか? 量が多いのと人が多いのとで、ヘトヘトなんですけど」
ベルタ「食堂のおばちゃんが復活するまで、我々が変わりを務めるしかあるまい」
カタリーナ「メカニックの人たちと、代わりばんこにやるってのはどうですかね?」
オリーヴ「それだとハインヘルムの整備が、できなくなっちゃいますから。風邪でも人数も減っちゃってますしね」
ベルタ「つまり、他に選択肢はないということだ」
カタリーナ「そうなると、諦めるしかなさそうですね。…私たちも暇なわけじゃないですけどね」
アヤメ「少し、よろしいですか?」
カタリーナ「改まっちゃって、どうしたんですか?」
アヤメ「私に、料理の作り方を教えてください」
カタリーナ「ほへ~?」
アヤメ「ベルタたちが頑張っている中、私だけ見ているなどできません。ですから…!」
ベルタ「アヤメが我に頼むとは、雪でも振るんじゃかろうか?」
カタリーナ「別にベルタだけに頼んでいるわけではないですけどね?」
アヤメ「よろしくお願いします」
ベルタ「教えてくれと簡単に言うが、料理の道は修羅の道だぞ。果たして、お前についてこられるかな?」
オリーヴ「ベルタさん、なにを教えるつもりなんでしょうか…」
アヤメ「地獄の底だろうとも、ついていくと誓いましょう」
ベルタ「クゥ~クックックッ! ならば、お前に伝授してやろう。冥王クッキングの神髄をな!」
カタリーナ「名前だけ聞くと、すごく禍々しい料理ですね」
オリーヴ「私もお手伝いしますから、一緒に頑張りましょうね」
アヤメ「ありがとうございます。全力で励みます」
カタリーナ「練習するのはいいんですけど、アヤメはメシマズキャラのままでいいのでは?」
アヤメ「いえ、そんなキャラ付けは望んでいません…」
カタリーナ「あそこまで下手なのは一種の才能なので、伸ばした方がいいと思うんですけど」
アヤメ「ううっ…」
オリーヴ「だ、大丈夫ですよ、アヤメさん! 練習すれば絶対に上手くなりますから!」
ベルタ「では、これより修行を開始するぞ!」
オリーヴ「おー!」
アヤメ「その前に訓練の時間です」
カタリーナ「ほへ~?」
ベルタ「お、お前…。さっきまでのやる気はどうしたのだ…」
アヤメ「練習は練習。訓練は訓練ですから」
ベルタ「そうなのだが、そうではないというか…」
アヤメ「ほら、皆さん急ぎますよ」
カタリーナ「これは失敗しそうですね」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

アヤメ「訓練も終わりましたし、これで気兼ねなく練習ができます」
ベルタ「では、今度こそ本当に、修行を開始するぞ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アヤネ「ようやく、料理が完成しました」
ベルタ「まずは自由に作ってみろと言ったが、これは…」
オリーヴ「…ずいぶんと独創的な料理ですね」
カタリーナ「素朴な疑問なのですが、これはいったい、なんの料理なんですか?」
アヤメ「オムライスですが、どこかおかしいでしょうか…?」
ベルタ「オムライスだったのか…。我は冥府から召喚された新種の魔物が、三日三晩叫び続けかあとの姿かと思ったぞ…」
カタリーナ「中々に言い得て妙ですね」
アヤメ「どんな料理なのですか、それは…」
ベルタ「それはこっちが聞きたいわ!」
アヤメ「いったいなにがダメだったのでしょうか?」
カタリーナ「全部じゃないですかね?」
アヤメ「むう…」
オリーヴ「とりあえず、食べてみましょうか」
ベルタ「なんだと!?」
カタリーナ「ちょっとチャレンジャー過ぎますよ」
オリーヴ「見た目はともかくとして、味は大丈夫かもしれないじゃないですか」
ベルタ「そんなことがあるか!? この見た目からそんな奇跡が生まれるか!?」
カタリーナ「この未確認料理の瘴気に、あてられたとしか思えないですね」
オリーヴ「では、アヤメさん。いただきます」
アヤメ「はい、召し上がってください」
オリーヴ「はむっ」
ベルタ「本当に食べたぞ…」
カタリーナ「私たちは勇者が誕生する瞬間を、目撃したのかもしれません」
アヤメ「ど、どうでしょうか…?」
オリーヴ「うん」
アヤメ「うん…?」
オリーヴ「うん…」
ベルタ「スプーンを咥えたまま、倒れたぁぁぁ!」
カタリーナ「誰か、すぐに衛生兵を呼んでください」
ベルタ「死ぬな、オリーヴ! 傷は浅いぞ!」
アヤメ「まさか、そこまでのモノだったとは…」
オリーヴ「き、気を落とすことはありませんよ…。練習をすれば、きっと…」
ベルタ「口を開くな、オリーヴ!」
カタリーナ「衛生兵はまだですか」
オリーヴ「あっ、死んだはずのおばあちゃん…」
ベルタ「オリィィィィィヴ!」
カタリーナ「このように料理で死人を出したくなかったら、基本から練習しましょうね」
アヤメ「はい…」
【シナリオエンドデモ終了】


[練習と孤独と]
【シナリオデモ開始】

ベルタ「なぜ勝手にアレンジを入れるんだ、お前は!?」
アヤメ「こっちの方が美味しいかと…」
ベルタ「基本に忠実にやれと言ってるだろうが! 学習能力がないのか、お前は!?」
アヤメ「うう…」
オリーヴ「まあまあ、そんなに怒らなくても」
ベルタ「何度言っても覚えないのだぞ!? 怒りもするだろうが!」
オリーヴ「怒っても始まりませんから。優しく優しくですよ」
ベルタ「そうは言うがな…」
アヤメ「無念です…」
カタリーナ「それにしても、よくあんんあいベタベタなミスができますよね。そのうち鍋を爆発させますよ、きと」
オリーヴ「ははは…」
ベルタ「もういい。もう一度初めからやり直せ。ちゃんと教えた通りにやれよ」
アヤメ「わかりました」
カタリーナ「いつもと、立場が完全い逆転しちゃってますよね」
オリーヴ「誰にでも得意不得意がありますから」
カタリーナ「私もどちらかといえば、料理は不得意なんですけど。色々と面倒ですし」
オリーヴ「文句はあとあと。私たちふたりで作らないといけないんですから、頑張ってやっちゃいましょう」
カタリーナ「アヤメを見捨てて、こっちを手伝ってくれないですかね」
オリーヴ「コラ! ダメですよ、そんなこと言ったら」
カタリーナ「はーい」
ベルタ「なにを混ぜたらそんな色になるんだ!?」
アヤメ「い、いえ、私は普通に…」
ベルタ「普通にやって、こんな色になるわけあるか!」
カタリーナ「先は長そうですね」
オリーヴ「そろそろ訓練の時間ですから行きましょうか。気分転換も必要でしょうし」
アヤメ「そんな軽い気持ちで訓練に臨んでは危険です。機動兵器を動かすということは、常に危険と隣り合わせだということですから」
オリーヴ「そうですね、すみません…」
カタリーナ「アヤメ、完全に面倒くさい人になってますよ?」
アヤメ「え!? 私はただ…」
ベルタ「文句があるのなら、料理ができるようになってから出直すのだな」
アヤメ「…はい」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アヤメ「これでどうでしょうか…?」
ベルタ「10点満点中、マイナス25点だ」
アヤメ「点数がえぐれてる!?」
ベルタ「料理の形をしていないからな! せめて口に入れたいと思う形に仕上げろ!」
カタリーナ「まったく期待していませんでしたけど、予想以上に進歩がないですね」
オリーヴ「大丈夫ですよ。ちゃんと続けていれば上手くなりますから」
カタリーナ「なりますかね?」
アヤメ「ここで隠し味を…」
ベルタ「なぜそんなモノを入れようとするんだ!? どう見ても隠し味じゃないだろ、それは!」
アヤメ「え…?」
カタリーナ「本当になると思います?」
オリーヴ「だ、大丈夫です!」
カタリーナ「自信が揺らいじゃってますよ?」
〔歩み寄る足音〕
メカニック「お、やってるな」
ベルタ「どうしたんだ、メカニックよ。開店ならまだ先だぞ?」
メカニック「いやいや、メシを食いに来たわけじゃないんだ」
アヤメ「では、なんのために?」
メカニック「さっきの演習データを洗ってたらな、ちょっとおかしなところを発見しちまったんだ」
オリーヴ「大変そうなんですか?」
メカニック「無視できるっちゃできるんだが、万が一のことを考えるとな」「すまないが、もう一度ハインヘルムを動かしてもらえるか?」
カタリーナ「訓練が終わったのに、また訓練な感じですか?」
メカニック「まあ、そうなるな」
カタリーナ「ずーん」
アヤメ「大きな事故になってからでは遅いですからね。早く行きましょう」
メカニック「いや、アヤメは来なくて大丈夫だ」
アヤメ「え?」
メカニック「敵に突撃しちまうせいで、アヤメの機体は消耗が激しくてな。まだ整備が終わってないんだ」
ベルタ「さっきの訓練では、いつもの倍くらい暴れ回っていたからな」
カタリーナ「ストレスの発散に、ハインヘルムを使っちゃダメですよ?」
アヤメ「うっ…」
メカニック「というわけで、3人はよろしく頼む」
ベルタ「確認作業はさっさと終わるんだろうな? まだ仕込みが残ってるんだぞ」
メカニック「いまの状況ではなんとも言えんな。悪いけど、こっちを最優先にしてくれ」
カタリーナ「ちゃんと説明しておいてくださいよ? 食堂がやってなくて怒られるのは、私たちなんですから」
メカニック「わかったわかった」
オリーヴ「それじゃあ、行ってきますね。お留守番よろしくお願いします、アヤメさん」
アヤメ「…はい、お気をつけて」
【シナリオエンドデモ終了】


[孤独と闘志と]
【シナリオデモ開始】

アヤメ「もう、2時間ですか…。ベルタたち、戻って来ませんね…」「このままでは、夕食に間に合いそうにもないですけど、仕方がないですよね…」「………」「…私が作れば間に合う可能性も…」「いやいや! ロクに料理ができない私が、あれほど大量に作るなど無理に決まっています!」「でも…」
ベルタ「クゥ~クックックッ! お前は無理という言葉で、逃げているだけではないのか?」
アヤメ「ベルタ!?」「幻覚ですか…。どうやら相当に追い詰められているようですね…」
カタリーナ「追い詰められているのは、皆さんも同じですよ? 風邪が蔓延している上に食事もない。それでも頑張って働いているんです」
アヤメ「カタリーナまで…」「そんなことは重々承知しています。ですが…!」
オリーヴ「大丈夫ですよ、アヤメさん。ベルタさんが教えてくれたことを、ちゃんと思い出してください」「そうしたら、きっとできるはずですから」
アヤメ「本当に私にできるのでしょうか…」
ベルタ「大怪我を負い、弾薬も尽きている。そんな状態で敵の大舞台に囲まれたと想像しろ。もちろん、味方の援護も期待はできん」「そんな状況に追い込まれたら、お前はそうやってなにもせずにただ諦めるつもりか?」
アヤメ「私は…」
オリーヴ「ファイトですよ、アヤメさん!」
アヤメ「私は…諦めたりしません」
ベルタ「ならば成すべきことを成せ。お前にならできるはずだ。そうだろ、アヤメ?」
アヤメ「ベルタに言われるまでもありません」
ベルタ「フッ…」
アヤメ「よし。料理を開始します」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

メカニック「お疲れ、問題は全て解決だ。あとはゆっくりしてくれ」
カタリーナ「本当に疲れましたよ」
オリーヴ「ほらほら、早く戻って夕食の準備を始めましょう」
カタリーナ「休み暇がないじゃないですか」
ベルタ「仕方あるまい。我々しか作る人間がいないのだからな」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ベルタ「なんだ、この行列は…?」
カタリーナ「そもそも、私たちがいないのになんで食堂が開いてるんですかね?」
オリーヴ「もしかして…!」
〔走り去る足音〕
アヤメ「お待たせしました。チャーハン、ふたつです」
男(若者)「こっちにもひとつくれ!」
アヤメ「了解しました。少々お待ち下さい」
ベルタ「なにをやってるんだ、アヤメ!?」
アヤメ「お帰りなさい。ようやく終わったのですね」
ベルタ「のんびり挨拶などしている場合か!? お前の料理を食べさせたら、人死にが…」
カタリーナ「そうでもないみたいですよ?」
ベルタ「なに?」
オリーヴ「ベルタさん、見てください!」
男(若者)「結構、美味いなこれ」
男(若者)「だろ? シンプルなんだけど、どこか懐かしさがあっていいよな」
ベルタ「…普通に食べている?」
アヤメ「結局、チャーハンしか作れませんでしたが」
オリーヴ「充分です! 充分すぎますよ!」
アヤメ「みんなの分もありますから、是非食べてみてください」
カタリーナ「見た目は悪くないですね。不気味な色もしていませんし」
オリーヴ「いただきます!」
ベルタ「あんなことがあったというのに、よく食べられるな…」
オリーヴ「美味しい…。美味しいですよ、これ!」「カタリーナさんもベルタさんも、食べてみてください!」
カタリーナ「あら、本当ですね? 急に秘められた力が解放しちゃった感じです?」
ベルタ「確かに美味いではないか…。どうなっているのだ、いったい…」
アヤメ「ベルタたちが教えてくれたおかげです。本当にありがとうございます」
オリーヴ「アヤメさんが、たくさん努力した結果ですよ。良かったですね」
アヤメ「はい」
〔人の倒れる音〕
ベルタ「ん? なんの音だ?」
男(若者)「だ、大丈夫か!?」
男(若者)「か、身体が…」
男(若者)「うぐっ!? な…なんだこれ…」
〔人の倒れる音〕
オリーヴ「ど、どうなってるんですか!?」
カタリーナ「ドミノ倒しのように、次々と人が倒れていきますね」
ベルタ「ま、まさか…時限式炸裂炒飯を作るとは…。やってくれるじゃないか、アヤメ…」
アヤメ「い、いえ、私は…!」
オリーヴ「はう!?」
カタリーナ「あ、これはダメなやつですね」
〔人の倒れる音〕
オリーヴ「ああ…おじいちゃんまで…」
カタリーナ「これで、しばらくお休みできそうですね」
アヤメ「オリーヴさん! カタリーナ! しっかりしてください!」
ベルタ「ア、アヤメ…。始末書は、お前ひとりで書けよ…」「がはッ!」
〔人の倒れる音〕
アヤメ「ベルタまで…。誰か…誰か無事な人はいませんか…!」
〔風の吹く音〕
アヤメ「…私以外、誰もいないようですね」「フフ…フフフ…」「早く帰ってきてください、食堂のおばさぁぁぁん!」
【シナリオエンドデモ終了】


◆ 「イベントクエスト」 へ戻る

◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。