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イベント
逝きて還りし物語

[予告]
クゥ~クックックッ!
ベルタ・ベルンシュタインだ!

ソリスの訓練施設で行なわれることになた、非常事態訓練。
それは、何者かによって施設が占拠されたという設定の
非常に実践的な訓練だ。

我々4人は、その訓練に挑むこととなるが、
それが凄惨なる事件の幕開けになろうとは、
この時はまだ、誰も気付いてはいなかった…。

さあ、括目して見よ!
銀河系を統べる冥王13柱がひとりである、我の活躍を!

次回、スーパーロボット大戦X-Ω「逝きて還りし物語」

堕ち往く花に冥府が吼える


冥王13柱のひとりであるこの我に、
楯突いたことを冥府の底で後悔するがいい!


[ストーリー概要]
火星調査団『ソリス』。
火星で起きた謎の事件の調査、解決するべく、
地球連邦によって設立された組織である。

そのソリスに所属する機動部隊の面々、
オリーヴ、アヤメ、ベルタ、カタリーナの4人は
訓練施設が何者かによって占拠された、
という想定の非常事態訓練を行なうべく
施設から離れた海岸で待機をしていた。

この先に惨劇が待ち受けていることなど、
微塵も気付きはせずに…


[昏き闇よりの使者]
【シナリオデモ開始】

ベルタ「まだか! まだ始まらないのか!? 非常事態訓練は!」
カタリーナ「楽しそうですね、ベルタは。私はこの暑さにダルダルですよ」
オリーヴ「確かに、こんなお日様が出てる日に、コックピットの中で待機っていうのも結構つらいモノがありますね…」
ベルタ「もっと気合いを入れんかい、お前たち! 悪の秘密結社ダークノワールが、我らの訓練施設を占拠したのだぞ!」
オリーヴ「だーくのわーる…? …そんな設定ありましたっけ?」
カタリーナ「ずいぶんと黒そうな組織ですね」
ベルタ「この一大事にそんな調子でどうする! やる気をみせろ!」
カタリーナ「遠足前の子供みたいなテンションですね。アヤメ、ベルタに何か言ってやってくださいよ」
アヤメ「非常事態訓練では、何が起こるのかわかりません。真剣に取り組むのは悪いことではないかと」
カタリーナ「ほへ~? 間違ってるのは私でした?」
ベルタ「そうだ、間違っているのはお前だ! 模擬弾を使用しているとは言え、適当にやっていては事故につながるからな!」
オリーヴ「ベルタさんお言う通りですね。私も気合いを入れます!」
ベルタ「うむ、良い心がけだ! 敵はどんな罠を仕掛けているかわからん。充分に注意しろ!」「特に、ハインヘルムの頭部に、攻撃を受ければ一撃で死亡扱いだ。気を付けるのだぞ」
オリーヴ「はい! わかりました!」
アヤメ「………」
カタリーナ「どうかしたんですか?」
アヤメ「…いえ、なんでもありません」
〔警報〕
オリーヴ「警報…!」
カタリーナ「どうやら、訓練が始まったみたいですね」
アヤメ「基地を占拠している集団の、リーダー格を倒せば訓練は終了です。力を合わせて頑張りましょう」
カタリーナ「リーダー格って、人ですか? 機体ですか?」
オリーヴ「事前に知らされてないですね。実戦的な訓練なのでわざとそうしているのかと」
カタリーナ「なかなか大変そうですね?」
ベルタ「なんでも構わん。全員倒せば、それで済むのだからな」「クゥ~クックックッ! 冥王13柱がひとりであるこの我に、楯突いたことを冥府の底で後悔するがいい!」
オリーヴ「別に楯突いたわけではないかと…」
ベルタ「往くぞ、お前たち! 訓練施設は我々の手で救ってみせる!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ベルタ「…相手は謎の機体もどきなのか」
オリーヴ「訓練施設には、これかハインヘルムしかありませんからね」
ベルタ「そうだ! そうなんだが! もっとなんか色々あるだろ!」
カタリーナ「はいはーい。さっさと片付けちゃいますよ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

オリーヴ「…ようやく、訓練施設に辿り着けましたね」
ベルタ「この場所にハインヘルムが通れる、非常用通路があることを連中は気付かなかったようだな!」
カタリーナ「連中イコール、この施設の職員なんですけどね?」「ところで、大丈夫ですかオリーヴさん。だいぶ疲れているようですけど?」
オリーヴ「まだ目的地に着いただけですし、こんな所でへばってなんかいられません!」
ベルタ「お前の心意気はしかと受け止めた! その気合いと根性で、ダークノワールを壊滅させてやるぞ!」
オリーヴ「はい!」
カタリーナ「ダークなんちゃらが、この施設を占領している人たちだけだといいんですけどね」
オリーヴ「では、中に入りましょうか」
ベルタ「待て、オリーヴ!」
オリーヴ「えっ?」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

オリーヴ「きゃああああ!?」
ベルタ「オリィィィヴ!」
アヤメ「地雷にかかりましたか…」
カタリーナ「やけに手薄だなとは思いましたけど、罠まで仕掛けてるとは、結構本格的ですね」
ベルタ「仲間が死んだというのに、何を落ち着いているんだお前たちは!」
オリーヴ「うう…死んでないです…。光のせいで目がチカチカするだけで…」
ベルタ「喋るなオリーヴ! 傷は浅いぞ!」
オリーヴ「…傷もないです」
カタリーナ「このルートは、地雷原になっている可能性が高そうですね」「目がチカチカするのを我慢すれば、進めないこともなさそうですあ」
ベルタ「いや、ここは侵入不可能だ…。オリーヴの犠牲を無駄にしないためにも、別のルートを探すぞ…うう…」
カタリーナ「了解です。オリーヴさん、手を貸しますね?」
オリーヴ「うう…すみません…」
カタリーナ「ちなみに本物の地雷だったら、死んでる可能性がありますからね? 気を付けないとダメですよ」
オリーヴ「…はい」
アヤメ「………」
ベルタ「…どうした、アヤメ? 今日はやけに静かだな」
アヤメ「すみません、少し考えごとを」
ベルタ「珍しいこともあるものだな。だが、ミスだけはしてくれるなよ?」
アヤメ「わかっています。ベルタも気を付けてください。…この訓練、何が起こるかわかりませんから」
ベルタ「充分心得ている。大船に乗ったつもりで、我に任せておくがよい!」
アヤメ「…はい」
【シナリオエンドデモ終了】


[煌めく罠]
【シナリオデモ開始】

カタリーナ「んんー?」
ベルタ「どうした、難しい顔をして?」
カタリーナ「ここって、街を再現した演習場ですよね?」
ベルタ「当たり前だろうが。それ以外のなにに見えると言うのだ…」
オリーヴ「なにか気になることでもあるんですか?」
カタリーナ「気になることが、ありありですよ」「訓練施設の内部に入らないといけないのに、なんでこんな場所に来てるんですか。ここからじゃ中に入れませんよ?」
ベルタ「はぁ~」
カタリーナ「わあ、すごい溜め息」
オリーヴ「この演習場には訓練施設の内部に通じる、非常用の通路があるんですよ」「ですから、そこを通って潜入しようという寸法です」
カタリーナ「なるほど。そうだったんですね」
ベルタ「そうだったって、何度もこの演習場を使っているだろうが…」
オリーヴ「では、通路まで行きましょうか」
ベルタ「待て待て待て!」
オリーヴ「わわわっ!?」
ベルタ「不用心に動き回るな! さっきもそれで地雷を踏んだのだろうが!」
オリーヴ「そうですけど、今度は周囲に何もなさそうな…」
ベルタ「そう見えるだけだ。いいか、よく見ていろ」
オリーヴ「ちょっと!? 標識を引っこ抜いちゃったら怒られますよ!?」
ベルタ「気にするな。これも訓練の一環だ」
オリーヴ「そうかもしれませんけど…。それで、標識なんてどうするつもりですか?」
ベルタ「これを、あそこの角に向けて投げてやると…」
〔画面、発光〕
〔機関銃の銃声〕

オリーヴ「っ!?」
ベルタ「やはり、待ち伏せている奴らがいたか…」
カタリーナ「あの様子だと、10機くらいはいそうですね。飛び出していて倒しちゃいますか? 既に場所を移動してるかもしれませんが」
アヤメ「無闇に飛び出しても、やられるだけでしょう何か方法を考えるべきかと」
オリーヴ「別のルーツを探しますか?」
ベルタ「いや、ここがこの様子では、他の場所も同じようになっているに違いない。ここを攻略して先に進むぞ」
カタリーナ「その攻略法が見つからないんですけどね?」
ベルタ「…攻略法ならある」
カタリーナ「ほへ~?」
ベルタ「我が囮になって敵の位置をあぶり出す。その間にお前たちが全滅させろ」
オリーヴ「そんな無茶な!?」
ベルタ「無茶だと? クゥ~ックックックッ! 誰に物を言っている!」「この冥王たる我に、無茶などという言葉は存在しない!」
カタリーナ「では、その作戦で」
アヤメ「よろしくお願いします、ベルタ」
オリーヴ「ええ!? いいんですか、みなさん!?」
カタリーナ「それしか方法がなさそうですし?」「それにベルタのハインヘルムは、ディセンス重視にセッティングしてますから大丈夫ですよ、たぶん」
オリーヴ「でも…」
ベルタ「…信頼しているぞ、オリーヴ。我のこの生命、お前に預ける」
オリーヴ「…! は、はい!」
カタリーナ「唐突に決めセリフを入れてきましたね。結局、それが言いたかっただけですか」
ベルタ「よし、作戦開始だ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ベルタ「どうだ!? 敵の位置は特定できたか!?」
オリーヴ「それが…」
ベルタ「どうした、なにかあったのか!?」
カタリーナ「予想以上に、敵がいっぱいいました」
ベルタ「なにッ!?」
カタリーナ「頑張って倒しますので、しばらく引きつけておいてくださいね」
ベルタ「そんなに保たんぞ!? 早く倒してくれぇぇぇ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ベルタ「…なんとか…倒した…な…」
カタリーナ「お疲れ様でした。ベルタのおかげでスゴく助かりましたよ」
ベルタ「ふ…ふふふ…。当然だ。我は…冥王なのだから…な」「…少々、死ぬかと思ったが」
カタリーナ「安心してください。訓練なので、死ぬことはありませんから」
ベルタ「…! だったら、カタリーナもあの銃弾の中を駆け回ってみろ! 本当に怖かったんだからな!」
カタリーナ「冥王が模擬弾くらいで、怖がってどうするんですか。地獄のみんなに笑われちゃいますよ?」
ベルタ「うるさいバカ! このバカ!」
オリーヴ「もう、ふたりともケンカしないでくださいよ」
ベルタ「だって、カタリーナが!」
オリーヴ「そうですよね。ベルタさん、とっても頑張りましたもんね」
ベルタ「うう…」
オリーヴ「えらいえらい」
アヤメ「………」
カタリーナ「本当にどうしちゃったんですか、アヤメ? なんだかずっと様子がヘンですけど」
アヤメ「そんなことはありません。非常事態訓練で、少し緊張しているだけです」
ベルタ「緊張しているようには見えんが…」
アヤメ「ほら、先に進みましょう。いつまでも止まっているわけにはいきません」
オリーヴ「そうですね。この扉を開けば、施設まで一直線ですし」
カタリーナ「開けようとしたら、扉がボンとなるなんて、ないですよね?」
オリーヴ「ハハハ、まさか…」「…ないですよね…?」
アヤメ「さすがにそれはないかと」
オリーヴ「ですよね! では!」
〔大型ハッチの開閉音〕
オリーヴ「えっ…?」
〔機体の稼働音〕
ベルタ「な、なんだ、この数は…!?」
カタリーナ「進路の中に訓練機がビッシリ。まさに罠にかかったようですね」
オリーヴ「ど、どうするんですか、これ!?」
ベルタ「し、知らん! とにかくどうにかするぞ!」
オリーヴ「ええ~!?」
【シナリオエンドデモ終了】


[雨が降る]
【シナリオデモ開始】

ベルタ「カタリーナ! 敵はあと何体いる!?」
カタリーナ「ええと、1…2…3…4…いっぱいいますよ」
ベルタ「もっとちゃんと数えろ!」
カタリーナ「こんな密集している状態で、敵を数えるなんてムリですよ。そんなこと言うなら、ベルタがやってください」
ベルタ「そっちい行かないように、我が敵を防いでいるのだぞ! こんな状況で数えられると思うか!?」
カタリーナ「減らせば、そのうち数えやすくなりますよ。ソギュンソギュンやっちゃいましょう」
ベルタ「その前に、やられなければよいがな!」
オリーヴ「はぁ…はぁ…」
カタリーナ「きつかったら下がっててくださいね? 前にいると危ないですよ」
オリーヴ「…私、みなさんの足を引っ張ってますよね」
カタリーナ「ん?」
オリーヴ「私がいなければ、カタリーナさんたちはもっと楽に先へと進めると思うんです」
ベルタ「………」
オリーヴ「だから、私の事は置いていってください! ここでやられても、実際に死ぬわけじゃないですし!」
ベルタ「我が仲間を見捨てて先に進むと本気で思っているのか?」
オリーヴ「でも、このままじゃ!」
ベルタ「我らは4人でチームなのだ。ひとりでも欠けることは、この冥王たる我が絶対に許さん!」
カタリーナ「らしいですよ?」
ベルタ「そもそも、この程度の状況で弱気になってどうする」「ダークノワールは4大秘密結社の中で、最も弱い組織なのだぞ」
カタリーナ「急な設定が勝手に増えましたね…」
ベルタ「くだらん心配をする暇があるなら、1機でも多く倒すことに集中するのだな!」
カタリーナ「ベルタの言う通りですよ。みんなで頑張れば、なんとかなりますって」
オリーヴ「…わかりました。私、もっと頑張ります!」
カタリーナ「もうちょっとで訓練施設につくみたいですから、頑張りましょう」
アヤメ「そうですね…」
ベルタ「よし、一気に敵を押し返すぞ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

カタリーナ「ソイツで最後ですよ、ベルタ」
ベルタ「わかっている!」「滅び散れ! ダークノワールッ!」
〔画面、発光〕
〔斬撃音〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

カタリーナ「なんとかなりましたね」
ベルタ「ほれ見たことか。諦める必要など、どこにもなかっただろう?」
オリーヴ「そうですね、ベルタさんの言うとおりでした。ありがとうございます」
ベルタ「礼などいらん。それ相応の働きをしてくれれば、それで充分だ」
オリーヴ「わかりました。全力を尽くします!」
ベルタ「うむ!」
カタリーナ「あとは施設の中へと入って、ダラリンゴランのボスを倒すだけですね」
ベルタ「ダークノワールだ! ダしか合ってないぞ、ダしか!」
カタリーナ「ほへ~?」
オリーヴ「ダラリンゴランの構成員が、何人潜んでいるかわからない以上、そのボスを探すのも一苦労しそうですね」
ベルタ「だから、ダークノワールだ! なんでそっちを覚えた!?」
カタリーナ「分散した方が効率は良さそうですけど、さっきみたいに待ち伏せされると厳しいですね」
オリーヴ「みんなで一緒に探しましょうか」
ベルタ「その方が良さそうだな」
アヤメ「…その必要はありません」
ベルタ「どうしたんだ、アヤメ? やはり様子が…」
〔画面、発光〕
〔斬撃音〕

ベルタ「な、に…!?」
アヤメ「言ったはずですよ、ベルタ。何が起こるかわからないと」
ベルタ「ぐっ…!」
〔画面、発光〕
〔機体の倒れる音〕

オリーヴ「ベルタさん!」
カタリーナ「背後から袈裟斬りって、ツッコミにしてはやりすぎじゃないですか?」
アヤメ「ふざけているわけではありません」
オリーヴ「…何を言ってるんですか、アヤメさん?」
アヤメ「私は、あなたたちを裏切ったのです」
オリーヴ「え…?」
カタリーナ「意味がよくわかりませんね。なんのためにそんなことをする必要が?」
アヤメ「なんのため…? なんのため…ええと…そう! そうでした!」「我々、ダラリンゴランが、この施設を占拠したのです!」
カタリーナ「…?」
アヤメ「避難訓練気分のこの施設を乗っ取ることなど、我々には造作もないこと」「このまま動力部を暴走させ、施設を自爆させてあげましょう」
オリーヴ「あの…アヤメさん?」
アヤメ「何か?」
オリーヴ「訓練中ずっとおかしかったのは、その演技のせいなんですか?」
アヤメ「演技などではありません! 私はダラリンゴランの頭目として、ここに立っているのです!」
カタリーナ「自分でボスだってバラしちゃいましたね」
ベルタ「い、いままで、我らを騙していたのか、アヤメ…」
アヤメ「あの一撃を受けて、まだ気を失ってませんでしたか」
ベルタ「…あの厳しい訓練に耐えた日々も、共に笑い合ったことも全て嘘だったと、お前は言うのか…?」
アヤメ「っ!? いや…それはですね…」
オリーヴ「困窮してますね…」
アヤメ「これは、私に与えられた役目…。これは、私に与えられた役目…。これは、私に与えられた役目…」「そうです。全て嘘です」
カタリーナ「自己暗示で乗り切りましたか」
ベルタ「ぐっ…我は…我はそんなことは認めんぞ!」
アヤメ「どう思おうが構いません。この施設が咆哮とともに崩れ落ちてゆく様を、地面に張り付きながら見ているのだな!」
カタリーナ「ベルタのキャラに引っ張られてますよ?」
アヤメ「では、ゆっくりとお休みなさい…ベルタ」
〔画面、発光〕
〔斬撃音〕

ベルタ「がはっ…」
〔機体の倒れる音〕
【シナリオエンドデモ終了】


[散りゆく果実]
【シナリオデモ開始】

ベルタ「うっ…」「ここは…?」
オリーヴ「あ、気が付きましたか、ベルタさん」
ベルタ「我は何日くらい、気を失っていたんだ…?」
カタリーナ「5分くらいですね」
ベルタ「5日もか…」
カタリーナ「5分ですって」
ベルタ「そうだ! アヤメはどこに行ったんだ!?」
オリーヴ「たぶんですけど、動力部の方へと移動したんじゃないかと」
ベルタ「あいつめ…。この施設を本当に爆発させるつもりか…」「そんなことをさせたたまるか。行くぞ、お前たち」
カタリーナ「行くってどこに?」
ベルタ「動力部に決まっているだろうが。そこにアヤメがいるはずだ」「あいつを捕まえて問いただしてやる。なぜ、我らを裏切ったのかということをな」
オリーヴ「アヤメさんは本当に裏切ったわけじゃ…」
カタリーナ「おっと、ストップですよ」
オリーヴ「わわわっ! なんで止めるんですか!?」
カタリーナ(これはいわゆるロールプレイってやつです。役になりきって訓練をしているのに、水を差しちゃダメですよ?)
オリーヴ(…本当ですか?)
カタリーナ(本当です、間違いありません)
オリーヴ(…ならいいですけど)
ベルタ「なにを、ごちゃごちゃやっているんだ?」
カタリーナ「いえいえ、お気になさらずに。どうやって動力部に行こうかと、相談していただけですから」
ベルタ「そうだな…。正面から入るルートは道幅が広く、敵に待ち構えられているだろう」「となれば、我々が通るべき道は」
オリーヴ「壁、ですか?」
ベルタ「そうだ。壁を破壊し、直線ルートで動力部の裏側を目指す」
オリーヴ「ええ!? 大丈夫なんですか、壁なんか破壊しちゃって!?」
ベルタ「壁どころか施設が吹き飛ぶ危機なのだぞ? そんな些細なことを気にしている場合か!」
オリーヴ「そうなんですけど、そうじゃないというか…」
カタリーナ「まあ、多少壊れるくらいは想定内だと思いますよ?」
オリーヴ「多少だといいですけど…」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕

ベルタ「…!」
????(アヤメ)「あー本日は晴天なり、本日は晴天なり」「動力部暴走まで、あと30分。職員の方は速やかに施設内より脱出してください繰り返します…」
オリーヴ「あれ、この声…」
カタリーナ「残り時間を教えてくれた上に、脱出まで促してくれるだなんて、ずいぶんと親切な放送ですね」
ベルタ「我々をここから追い出したいようだが、お前たちの手の上で踊るつもりなどない! ふたりとも、先へと進むぞ!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ベルタ「ここが動力部に繋がる壁か。破壊してくれ、カタリーナ」
カタリーナ「はいはーいっと」
〔斬撃音〕
〔画面、発光〕


〔画面、赤に明滅〕
オリーヴ「なんとか無事に着きましたけど」
ベルタ「ここにも、わんさかと敵がいたか」
カタリーナ「私たちがここに来るとわかっているんですから、当然ですよね」
ベルタ「フッ…面白い。雑魚ごと動力部を破壊してくれるわ!」
オリーヴ「わー! ダメですダメです! さすがにそれはマズいです!」
ベルタ「むっ? なぜ止める?」
オリーヴ「動力部を破壊しちゃったら、それこそ大惨事になっちゃいますよ! 破壊する以外の方法で止めましょう!」
ベルタ「しかし、時間がだな…」
オリーヴ「大丈夫です! 私がなんとかしてみせますから!」
ベルタ「そ、そうか…。そんな気迫で迫られては、オリーヴに任せるしかないようだな」
オリーヴ「ふう…」
????(アヤメ)「相変わらず隙だらけですね、ベルタ」
〔斬撃音〕
カタリーナ「あっ」
ベルタ「なに!?」
オリーヴ「ベルタさん、危ない!」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

ベルタ「なっ!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

カタリーナ「あらら」
ベルタ「オ、オリーヴ…?」
オリーヴ「…ベルタさん、怪我はないですか…?」
ベルタ「わ、我は大丈夫だが…。オリーヴのハインヘルムが…」
カタリーナ「首、飛んじゃってますね」
オリーヴ「…あとはお任せします…ガクッ」
ベルタ「死ぬな…死なないでくれ…! なあ、オリーヴ…!」
オリーヴ「ううっ、あんまり揺らさないでください…。気持ちが…」
カタリーナ「ベルタ…」
ベルタ「カタリーナ…。オリーヴが…オリーヴが…」
カタリーナ「彼女はもう…」
ベルタ「う、うう…」「オリィィィィィヴッ!」
????(アヤメ)「だから言ったではないですか。油断はしないようにと」
ベルタ「…! アヤメ…!」
アヤメ「さて、そろそろ終わりにしましょうか」
【シナリオエンドデモ終了】


[愚か者の代償]
【シナリオデモ開始】

ベルタ「なぜ、オリーヴを殺した…」
アヤメ「いや、別に殺しては…」
ベルタ「なぜオリーヴを殺したと聞いているッ!」
アヤメ「いや、えぇと…」「く、クゥ~クックックッ! なにを怒る必要がある」
カタリーナ「ベルタの口調が移っちゃってますよ」
アヤメ「我らダラリンゴランに刃向かった、当然の報いを受けたまでのこと」
ベルタ「絶対に許さんぞ、ダークノワール!」
カタリーナ「わお、もう無茶苦茶ですね」
アヤメ「なるほど、まだ刃向かうというのか。ならば…!」「いでよ、ダラリンゴラン兵たちよ!」
〔機体の稼働音〕
ベルタ「くっ…! ヤツら、まだこんなに残っていたのか…」
カタリーナ「そもそも、ダラリンゴラン兵って名前だったんですね」
アヤメ「お前たち、ヤツらを血祭りに上げてやれ!」
カタリーナ「その数はちょっとマズそうですよ」
ベルタ「オリーヴ、我に力を貸してくれ…!」
オリーヴ「ち、力!?」
ベルタ「そうだ、我にはお前の力が必要なんだ!」
カタリーナ「死んじゃったはずの人と、普通に話すのやめてもらえますか?」
オリーヴ「ええと…はー! ぽわぽわ~ん!」
ベルタ「おお! 感じるぞ、オリーヴの力を! これで我は百人力だ!」
カタリーナ「1+1が100になっちゃってますけど、計算、間違ってないですか?」
アヤメ「なにをしたところで無駄だ。お前たちはこの施設と運命をともにするのだ!」
ベルタ「ふん! 運命は我らが切り拓く! 砕け散れ、ダークノワールッ!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ベルタ「見たか、我の力を…」
アヤメ「訓練機で、あなたたちを止めるのは無理でしたか」
カタリーナ「あとは、アヤメをふたりがかりでボコボコにして終わりですかね?」
アヤメ「あなたたちは、なぜ学習しないのですか?」
ベルタ「なに?」
アヤメ「周囲に気を配れと、常々言っているでしょうが」
ベルタ「上か!?」
カタリーナ「ベルタはやらせませんよ」
〔機関銃の銃声〕
カタリーナ「ぎゃーす」
ベルタ「カタリーナ!?」
アヤメ「ベルタをかばいましたか」
ベルタ「大丈夫か、カタリーナ!」
カタリーナ「私はもうダメみたいです…」
ベルタ「諦めるな! すぐに病院に運んでやる!」
カタリーナ「あとは頼みますよ。この施設を、みんなを救ってあげてください」
ベルタ「ウソだ…。お前までいなくなるのか…?」
カタリーナ「安心してください。私はいつまでも、ベルタの心の中に…」
ベルタ「カタリィィィナァァァッ!」
アヤメ「施設爆発まで、残りわずか。戦えるのは、ベルタただひとり。どうやらここまでのようですね」
ベルタ「なにを言っている…。我はまだ動ける! だから諦めたりはしない!」
アヤメ「フッ…。では、動けなくしてあげましょう」
ベルタ「それはこちらのセリフだ、アヤメェェェッ!」
オリーヴ「カタリーナさん、なんで撃たれちゃったんですか?」
カタリーナ「ほへ~?」
オリーヴ「あのタイミングって、絶対に避けられましたよね?」
カタリーナ「バレてましたか。まあ、ベルタとアヤメに戦わせた方が、面白そうだなと思いまして」
オリーヴ「死亡扱いになると、評価点が下がっちゃうんですけど、覚えてました?」
カタリーナ「………」
オリーヴ「忘れてたんですね…」
カタリーナ「はい…」
【シナリオエンドデモ終了】


[終着点]
【シナリオデモ開始】

〔画面、赤に明滅〕
アヤメ「その程度の攻撃で、私を倒せると本気で思っているのですか」
ベルタ「黙れ! お前を倒して、必ずふたりの仇をとってやる!」
オリーヴ「死んでませんてば~」
アヤメ「変わりませんね、ベルタは」
ベルタ「ああ?」
アヤメ「あなたの真っ直ぐさを、私は眩しく感じることすらあります」
ベルタ「なにを言っている!」
アヤメ「…ですが、真っ直ぐなだけでは、届かないこともある」
ベルタ「距離をとった!? 逃げるつもりか!」
アヤメ「私は逃げも隠れもしません」「本気で相手をするだけです」
ベルタ「っ!?」
アヤメ「………」
ベルタ(なんだ、この気迫は…。まともに息もできんぞ…)
アヤメ「どうしました。怖じ気づいたのですか?」
ベルタ「笑わせるな、アヤメ。この冥王13柱のひとりである我に、恐れなど存在せん…」
アヤメ「ならば結構。どこからでも、かかってきなさい」
ベルタ「その言葉、後悔するなよ」
アヤメ「後悔させてくれることを、楽しみにしています」
ベルタ「往くぞ、アヤメェェェ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

アヤメ「くっ…」
ベルタ「…お前の負けだ、アヤメ」
アヤメ「強くなりましたね、ベルタ…。さあ、私にとどめを刺しなさい」
ベルタ「お前の心にはもう、我々のことは残っていないのかもしれない」「だが、我はいまでも、お前を仲間だと思っている」
アヤメ「フッ…」
ベルタ「すまん、アヤメ…」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔画面、赤に明滅〕
ベルタ「この動力部を破壊すれば、全ては終わりか…」「お前たちの死は無駄にはせん。我がケリをつける!」
〔明滅、収束〕
ベルタ「…? 警報が止まった…?」
メカニック「お疲れさん。これで非常事態訓練は終了だ」
ベルタ「え…? 訓練…?」
メカニック「後片付けが終わったら、ゆっくりと休んでくれ。では、通信終了」
〔通信の閉じる音〕
オリーヴ「はぁ~。疲れましたね~。結局、私死んじゃいましたし…」
ベルタ「オリーヴ!?」
カタリーナ「結構、頑張ってたと思いますよ?」
ベルタ「カタリーナまで!? お前たち、死んだんじゃないのか!?」
オリーヴ「えーと…え?」
カタリーナ「まさか、本気で死んだと思ってたんですか?」
ベルタ「だって! お前たちが!」
アヤメ「一時はどうなるかと思いましたが、無事に終わって一安心です」
ベルタ「アヤメまで!? どうなっているのだ、いったい!」
アヤメ「実は訓練監視の30分ほど前に、占領側の役をやるようにと言われまして…」「騙すような真似をして、すみませんでした」
カタリーナ「全然だませてないですけどね? はっきり言って、バレバレでしたよ」
アヤメ「馬鹿な…。あんなに一生懸命頑張ったというのに…」
オリーヴ「頑張っていたのは、とっても伝わってきましたよ」
ベルタ「アヤメェ…」
アヤメ「どうしたのですか?」
ベルタ「では、本当に我らのことを裏切ったわけではないのだな?」
アヤメ「もちろん。ただの演技です」
ベルタ「本当の本当に、ダークノワールの一員ではないのだな…?」
アヤメ「本当の本当に、ダラリンゴランの一員ではありません」
カタリーナ「最後の最後まで統一されませんでしたね」
ベルタ「アヤメェェェ!」
アヤメ「ベルタ!? ハインヘルムに乗ったままでは!」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

カタリーナ「機体同士の抱擁って、結構な大惨事ですね」
オリーヴ「止めなくていいんですか!?」
カタリーナ「あれに巻き込まれたら、さらに悲惨なことになりますから」
ベルタ「アヤメェ! ううっ、アヤメェェェ! 良かった…良かったよぉぉぉ!」
アヤメ「驚かせてしまって、すみませんでした」
ベルタ「許さない! 絶対に許さないからな!」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

アヤメ「あの、ちょっと殴るのはやめてもらえますか?」
ベルタ「やだ! これは仕返しだ!」
アヤメ「いや、ハインヘルムが傷付きますから…」
ベルタ「バカバカバカ!」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

アヤメ「ですから…」
ベルタ「知らない知らない!」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

アヤメ「やめろと言ってるでしょうが!」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

ベルタ「ぐはっ!?」
オリーヴ「ええ!?」
ベルタ「き、キサマ…。よくも我を殴り飛ばしたな…」
アヤメ「ベルタがやり過ぎるのが悪いのです」
ベルタ「なるほど…。どうやら決着をつけなければ、ならないようだな…」
アヤメ「望む所です。先ほどの結果は不本意でしたからね」
ベルタ「もう一度、地面とキズをするのだな、アヤメ!」
アヤメ「今度はあなたがやられる番です、ベルタ!」
カタリーナ「あーあ、また始まっちゃいましたね」
オリーヴ「もー! どうしてこうなるんですかー!」
【シナリオエンドデモ終了】


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