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進撃イベント
それぞれの痛み

[予告]
私が見つけた本物の世界。
人類とガルズオルムが戦う悲しい世界。

でも、悲しいことばかりじゃない。

凱さんや宇門さんに、クリスさんとアークさん。
それにあの人…
ここにもこんな素敵な人たちがいっぱいいる。

ねえねえ、キョウちゃん!
せっかくだからみんなのこと撮らせてもらおうよ!

だって、そうすれば…
みんなの想いが永遠に残ると思うから…。

次回、スーパーロボット大戦X-Ω
『それぞれの痛み』

消されるな、この想い


[来訪者]
【シナリオデモ開始】

????「こんにちは、お客さん。並行世界の吹き溜まりにようこそ」「人はどこから来て、どこへ行くのか。なぜ生まれて、なにを成し遂げて死ぬのか」「君は、そんな疑問を感じたことはあるかい?」「フフ…別に謎かけがしたいわけじゃないよ。ただ、そんな詮無き疑問を感じている、少年少女たちの話を聞いてもらおうと思ってね」「それじゃあ始めようか。こことは違うどこか。遠い遠い世界の物語を…」

キョウ「カミナギ、今回の作戦内容、ちゃんと覚えているか?」
カミナギ「ちゃんとおぼえていりょ。デフテラ領域に侵入した後、転送ポータルを破壊するんでしょ」
キョウ「おう…分かってりゃいいんだけどよ」
〔通信のコール音〕
凱「キョウ、そろそろ作戦開始の時間だが…大丈夫なんだな?」
キョウ「…覚悟はできたよ」
デューク「そうか…」「僕らの方でも君たちをサポートする。遠慮なく僕らを頼ってくれていい」
カミナギ「あ…! は、はい! よ、よろしくお願いします!」
凱「それじゃあ、先に出ているぞ、ふたりとも!」
〔通信の閉じる音×2〕
カミナギ「うわー…! すごい、すごい! ガオガイガーやグレンダイザーも、テレビで見た通りだよ! キョウちゃん!」
キョウ「おいおい…弟に付き合って見ていただけのくせに、ミーハーな反応しすぎじゃねえか?」
カミナギ「見ている内に私もなんかハマっちゃって…! アニメのロボットが現実の世界に居るなんて、ほんと凄い! 感動的だよ!」「ゲームのペインオブゼーガが現実だって言うのも驚いたけど、凱さんや宇門さんまで本物だったなんて…!」
キョウ「遊びじゃねえんだぞ。もっと集中しろよ、カミナギ」「今からやんのは、訓練でもゲームでもねえ…。お前の言う通り、本物の戦いなんだからよ」
カミナギ「ふふ、キョウちゃん、私のこと心配してくれてるんだ」
キョウ「バッ…! んなのじゃねぇよ! お前の実戦不足を気にしてるだけだっつの!」
カミナギ「でも私、シミュレーションはパーフェクトだったもんねー」
キョウ「訓練と実戦じゃ別物だっての。んなの、全然当てにならねー」
カミナギ「そんなものかなぁ?」
キョウ「そんなもんだよ!」
カミナギ「…ねえ、キョウちゃん。私を後ろに乗せるの…不安?」「やっぱり…シズノ先輩が良かった?」
キョウ「…そんなことはねえ。不安になんか思ってねえ」「むしろ…」
カミナギ「むしろ?」
キョウ「…言わせんなよ!」
〔通信のコール音〕
クリス「仲が良いのは結構だが、そろそろ出るとしようか、キョウ」「帰って来れば、イチャつく時間はたっぷりあるぞ」
キョウ「クリス、てめぇ…!」
アーク「リョーコ、ウィザードとガンナーは一心同体」「あなたがキョウを信じてさえいれば、きっとうまくいくわ」
カミナギ「はい、アークさん」
リチェルカ「復元座標、セット完了! アルティール、転送準備完了しました!」
キョウ「よし…! 行くぜ、カミナギ!」
カミナギ「うん!」
キョウ「エンタングル!
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

キョウ「これで…! 終わりだぁッ!」
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕

カミナギ「転送ポータルを撃破…! 作戦終了だよ、キョウちゃん!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

カミナギ「やったね! キョウちゃん、私上手くできたかな?」
キョウ「んー?」「…まあまあだったんじゃねえの?」
カミナギ「ぶー…。素直に褒めてくれたっていいのに…」
〔通信のコール音〕
命「ふたりとお疲れ様。リョーコちゃんは特に、初任務で疲れたでしょ? 早く帰って、ゆっくり休んできて」「各機も、帰投を…」
〔レーダー反応〕
〔通信モニターの開閉音〕

イリエ「! 作戦空域内に量子エネルギー反応を確認…!」
ミナト「なんですって…!?」
シマ「転送ポータルを破壊したことによる、空間の乱れではないのか?」
イリエ「違います! この反応、何かが転送されてきます!」
〔画面、発光〕
〔転移音〕

カミナギ「な、なに…今の光…?」
キョウ「分からねえ…。こんなこと、今まで…」
デューク「! みんな! あれを見ろ!」
バナージ「う…うぅ…こ、ここは…」
カミナギ「白いロボット…?」
美雨「ガルズオルムの新型…?」
凱「いや、それにしては様子がおかしい」
リチェルカ「所属不明機の回線が開かれています」
シマ「繋げ」
〔通信の開く音〕
バナージ「…てません…。俺には…あなたを…」
シズノ「男の人の声…?」
シマ「今の会話はどういう意味だ? 君はいったい何者だ?」
バナージ「俺…は…」「………」
マオ「気を失ったか」「どうする、シマ司令?」
シマ「…ひとまずあの機体を回収してくれ。敵の罠である可能性も否定できないが、調べてみないことには何も分からん」「慎重に接触を図ってくれ」
マオ「了解した」
バナージ「………」
【シナリオエンドデモ終了】


[選択の先]
【シナリオデモ開始】

シマ「…以上が、これまでの調査から我々が導き出した結論だ。バナージ・リンクス君」
バナージ「並行世界…ですか?」
シマ「我々も突拍子もない答えだとは思うがな」「だが、君達が歩んで来たという世界の歴史と、我々の世界の歴史はあまりにも異なっている」
大河「加えて、それを裏付けるような、あのモビルスーツという我々の技術体系とは異なる科学で造られたマシン」「これらのことから考えると、最早、そうとしか説明のしようがないのだ」
バナージ「確かに俺はゾンダーやベガ星連合なんてものは、聞いたこともないけれど…だからって…並行世界なんて…そんな…」
ミナト「あるいは、あなたが外宇宙からの来訪者で、話した言葉が嘘であり、私たちを騙す気なら、さっきの仮説はすべて意味を為さなくなるけど?」
バナージ「嘘じゃありません! 俺は本当のことを言っているんです!」
シマ「だろうな。我々を騙すつもりなら、もう少しマシな嘘があるはずだ」
バナージ「…元の世界に戻る方法は、あるんですか?」
大河「それは、まだ調査中だ…」
バナージ「そうですか…」
麗雄「君が現れた場所は、デフテラ領域と言う場所なんじゃが…あの領域に関する情報は何もないんじゃ…」
大河「領域の中に存在するなんらかの物質が、君を別の世界から呼び寄せたのか…。あるいは、全く別の要因が関わっているのか…」「現時点では、我々がそれを知る術はない」
バナージ「そんな…」
シマ「しかし、希望はある」
バナージ「希望…?」
シマ「ガルズオルムに攻め込み、奴らの持つ情報を奪取することで、状況が進展する可能性は残されている」
バナージ「ガルズオルムって、あなたたちが戦ってるっていう…」
シマ「…君にはふたつの道がある。ひとつは我々の戦いに協力し、帰る方法を共に探す道だ」「君の機体は、戦力として期待できる性能がある。代わりに我々は、君が元の世界に帰還できるよう最善を尽くすと約束しよう」
バナージ「もうひとつは、なんですか…?」
シマ「もうひとつは、それを選ばない道だ」
バナージ「戦うことを選ばなければ、協力はしない…。そういうことですか?」
シマ「いや、戦闘に協力しない場合でも帰還する方法を探すことは約束する」「しかし、我々も戦争を行なっている以上、君が元の世界に戻る方法を模索するのは、後回しになることは理解して欲しい」
大河「とはいえ、我々の戦いに協力しない場合でも、不自由のない生活を送れるよう、君を支援させて貰うつもりだ」
シマ「我々はあくまで、君の意思を尊重する」
バナージ「………」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕

フォセッタ「ガルズオルムの偵察機を発見。こちらに近づいてきます」
シマ「話は後にしよう。我々はこれから戦わねばならん」
〔ハッチの開閉音〕

バナージ(俺は…俺は…)
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

????(パスダー)「イレギュラーが起きたようだな…」「
????(シン)「フフ…イレギュラーね」
????(アビス)「ナーガの意志に変更はない。お前はお前の望むままに動けばいい」
????(パスダー)「そうか…。ならば、時は来たか…」「かつての戦いで負った傷もすでに癒えた。あとは我がこの月より、蒼の星へと戻るだけ…」
????(シン)「痛みも、死も、無くなった世界…。世界に…光を…」
????(アビス)「ナーガの意志のままに…」

バナージ「えっと、シマ司令が言っていた場所はここでいいんだよな…」「ここにあるのって、この世界のマシーン…?」
クリス「ここに来たってことは、腹は決まったようだな」
バナージ「え…?」
アーク「あなたがバナージね。司令から話は聞いてるわ」
バナージ「あの…あなたたちは…?」
クリス「俺はクリス、こっちはアークだ。お前がここに来たら、面倒を見てくれと司令から頼まれてるわけだが…」
アーク「決意は、固まったみたいね?」
バナージ「はい…。まだ迷っているところはありますけど、それでも、早く元の世界に戻れるのなら…」
クリス「そうか…。なら、覚えることは色々あるぞ。この世界の講義に、敵のパターンを覚える訓練…」「だがまあ、安心してくれ。たとえお前がイヤだと言っても、無理にだって頭に叩き込んでやるからな」
バナージ「お、お手柔らかにお願いします…」
アーク「一言多いわよ、クイス…。バナージが怖がっているじゃない」
クリス「おっと…すまないな、バナージ」
キョウ「よう、お前がバナージか。話は聞いたぜ」
バナージ「え…?」
カミナギ「もう、キョウちゃん! クリスさんたちが今、説明してるのに…!」
キョウ「別にいいだろ? 遠巻きに見て通り過ぎるなんてのは、腫れ物に触るみてぇで趣味じゃねえんだ」
バナージ「えっと…あなたたちも俺に教えるために、ここに…?」
キョウ「いや、俺たちはお前と一緒。クリスとアークに訓練を受けてたんだ」
カミナギ「私も最近になってここに来たの。まだまだ経験が浅いから、アークさんから色々と教わっているんだ」
クリス「本格的な訓練は明日から始めるから、今日は簡単な説明だけ済ませて、後で艦のみんなを紹介しよう」「それじゃあ、始めよう」
バナージ「あ…はい!」
カミナギ「ね、ねっ…バナージ君。時間がある時でいいんだけど、バナージ君を撮影してもいいかな?」
バナージ「? 俺を撮影…えっと、どうして?」
カミナギ「私の撮っている映画の参考にしたいんだ」
【シナリオエンドデモ終了】


[その手で守るもの]
【シナリオデモ開始】

カミナギ「虹色の貝殻を拾った朝、少女は浜辺でひとりの少年と出会う」「少年は記憶を無くした別の世界の戦士…少女の家で生活を始めたふたりは、やがて恋に落ちる…」
大介「なかなか興味を引かれる話だね」
カミナギ「そ、そうですか? えへへ…宇門さんにそう言って貰えるだなんて…」
バナージ「それで、この話はこれからどうなるの?」
カミナギ「少年は仲間と一緒に自分の世界へ…戦場へ戻ることを決めるの。でも今戻ると、こちらの世界の記憶が消える…」「だから彼女は虹の貝殻に自分の記憶を詰め、それを彼女へ託して、戦場へ戻っていくの」
キョウ「んで、主人公が少女の世界を守るために戦うことを決めるシーンの参考になるかもって、色んな人にインタビューをしたいんだってよ」
カミナギ「実際に戦っている人たちが何を守るために戦うのか知れたら、なんかいいシーンが浮かびそうな気がするの」
バナージ「だから俺たちに…」
カミナギ「やっぱり…迷惑だった…?」
大介「そんなことなら、お安い御用さ」
カミナギ「良かった! それじゃあ早速、撮影させていただきますね」

カミナギ「それじゃあ、宇門さんお願いします」
大介「改まって聞かれると恥ずかしいものだけど…僕は、多くの生き物が住む、この緑の星を愛しているんだ」「故郷の星を失った僕だからこそ…第二の故郷である地球だけは、絶対に守りたいと思っている」
キョウ「故郷を失った…?」
バナージ「大介さんは、違う星からやって来たんですか?」
大介「僕はフリード星という星からやって来たんだ。その星は、他の惑星かあの侵攻で滅ぼされてしまってね…」
キョウ「そうだったのか…」
大介「だからバナージ君の見知らぬ場所に辿り着いて色々と不安である君の気持ちも…」「キョウ君の故郷の舞浜を守ろうと戦っている君の想いも理解しているつもりだ」
バナージ「大介さん…」
大介「ふたりとも、悩みがある時は僕を頼ってくれ。僕はいつでも、君たちの力になるよ」
バナージ「…凄いですね、大介さんは。故郷を失ったのに、その悲しみを人に感じさせない…」「戦いの傷を忘れられない人は大勢いるのに…」
キョウ「俺も初めて知ったよ…。そんな事情があったなんて。今まで何度か話すこともあったのによ…」
カミナギ「そうだよ。キョウちゃんは宇門さんのことを知る機会は、たくさんあったはずなのに」「私だって知ってるんだよ?」
キョウ「悪かったな! グレンダイザー見てなくて!」
大介「ハハハ、気にしなくていい。あまり人に話すようなことでもないからね」「バナージ君は、どうしてだい?」
バナージ「俺…ですか…?」
大介「ああ。君はこの世界の戦いとは関係ない。無理に戦う必要はないはずだ」「なのに、君は戦うことを選んだ。いったい、なにが君をそうさせたんだい?」
バナージ「…わかりません…。俺は、偶然戦いに巻き込まれてしまっただけだから…」「でも、もしその理由があるなら…助けたい人がいるからなのかもしれない」
カミナギ「助けたい人…?」
バナージ「その人が俺を必要としているのかは分からない…」「それでも、俺は…」
キョウ「なんか…分かる気がするな…」
バナージ「え…?」
カミナギ「キョウちゃん…?」
クリス「ふ、愛だねえ」
バナージ「クリスさん…! 聞いてたんですか!?」
クリス「聞いてるもなにも、扉開けっ放しだぞ」
キョウ「だから、俺はそういうんじゃねえって!」
カミナギ「ぶー…」
クリス「照れるな、照れるな。愛があるから乗り越えられる困難ってのもある」
キョウ「なにが言いてえ! 茶化しに来たんなら、帰れよ!」
クリス「おっとそうだった。お前たち、今から今日の訓練始めるから、準備してくれ」
カミナギ「あれ? 普段はもう少し後の時間から始めてましたよね?」
クリス「伝え忘れてたんだが、今日は俺とアークの方で用事があってな」
キョウ「それは別にいいけど、用事って? なんかあるのか?」
クリス「ああ…ちょっとな…」
バナージ「?」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

キョウ「あー…今日の訓練も疲れたぜー。ちょっと一眠りすっかなー
カミナギ「まだダメ。キョウちゃんには、この後、凱さんの撮影を手伝ってもらわないと」
キョウ「えぇー…? それって、俺必要か?」
カミナギ「必要なの。主人公の役作りの一環でもあるんだよ?」「キョウちゃん、主人公やってくれるって言ったよね?」
キョウ「そりゃ、確かに言ったけどよ…」
バナージ「あの、カミナギさん。もし良ければなんだけど、俺も付き合っていいかな?」
カミナギ「大丈夫だけど…どうして?」
バナージ「俺も知りたいんだ。憎しみとか、恨みとかじゃなくて…なにかを守るために戦う人の理由を」「だから、俺も付き合わせて欲しいんだ。なんなら、撮影の手伝いもするよ」
カミナギ「バナージ君…」「うん、分かった!それじゃあ、手伝いお願いするね!」「キョウちゃんも、バナージ君の優しさを見習うように」
キョウ「へーへー、どうせ俺は冷たい男ですよ」「…それで、凱さんがどこにいるのか知ってるのか? これから向かうんだろ?」
カミナギ「あれ? キョウちゃんも知らないの? 私、キョウちゃんなら知ってると思って…」
キョウ「おいおい…。頼むぜ、カミナギ…」
カミナギ「うーん、どうしよう…。誰か他に知ってそうな人って…」「…あっ、シズノ先輩! ちょっといいですか!」
シズノ「何かしら?」
カミナギ「凱さん、どこにいるか知っていませんか?」
シズノ「………」
キョウ「シズノ先輩?」
シズノ「…彼なら、アークの治療に立ち会っているわ」
バナージ「治療…!?」
カミナギ「アークさん、どこか悪いんですか!?」
シズノ「アークは…もう限界なのよ」
【シナリオエンドデモ終了】


[訪れる終わり]
【シナリオデモ開始】

命「処置が完了したわ…。起き上がって大丈夫よ、アーク」
アーク「ありがとう、命。おかげでだいぶ気分が良くなった気がするわ」
命「…ごめんなさい…。私たちの技術ではあなたを完全に治すことはできなくて…」
アーク「そんな顔はよして命。私がクリスと過ごせる時間は、本来ならもっと短かったはずだもの」「それが今もこうして生きていられるのは、あなたたちGGGのおかげなんだから」
命「アーク…」
クリス「俺たちのことよりも、お前は凱の心配をしてやれよ」「この前のAI-01との戦いは、相当、苦しいものだったんだろ?」
凱「なに、俺の身体はこの通り、もう大丈夫だ。まだ他の仲間たちは眠ったままだが、それもすぐに目覚めてくれるさ」
アーク「ふふ、頼もしいわね」
命「アーク…」
〔ハッチの開閉音〕
キョウ「入るぜ、アーク…」
アーク「キョウ…それにキョーコ、バナージまで…」
クリス「お前ら、どうしてここに…」
シズノ「ごめんなさい。私の方から話させてもらったわ」
アーク「シズノ…」「大丈夫よ。もともと隠すつもりはなかったし、言い出すタイミングがなかっただけだから」
カミナギ「本当なんですね…。幻体データーの激しい損傷が原因で死んでしまうってこと…」
アーク「おかしいわよね。幻体なのに…一度死んだっていうのに。それなのに、死ぬだなんて…」
キョウ「おかしかねえだろ…」
クリス「キョウ…?」
キョウ「あんたはここにいる! 俺たちと話せて、考えて…俺たちに気遣って、自分の辛さを隠してるじゃねぇか!」「そんな風に悟った感じの言葉で…! なんでもないように振る舞うんじゃねぇよ! あんたは生きてんだよ、アーク!!」
シズノ「キョウ…」
アーク「…あなたはいつだって、前向きね」
キョウ「え…?」
アーク「でも、違うのよ。死を何でもないものと感じるんじゃない…ただ、そうあるものと受け入れたのよ」「私は今を生きているの。だから…ねえ、リョーコ。私とクリスも、撮ってくれないかしら」
カミナギ「アークさん…」
アーク「私が生きていた証…あなたに残して欲しいのよ」
カミナギ「…わかりました」

カミナギ「カメラ、回しました」「アークさん、クリスさん…。あなたたちはどうして…戦っているんですか?」
アーク「ガルズオルムは現実の世界の人間も、サーバーの中の人間も滅ぼそうとしているわ。私たちがいたサーバーも、彼らの手で滅んだ…」「彼らは多くの人間の生命と幸せを奪ったわ。だから、私は戦う…世界の生命と幸せを、彼らの手から取り返すために」
クリス「俺はそんなアークを守るために戦っている。自分が傷つくのを省みない奴だからな…。俺が側にいて、守ってやる必要があるのさ」
カミナギ「でも戦う度に、アークさんは…」
アーク「…あなたには、私の行動が分からない?」
カミナギ「たとえ出撃するだけでも、アークさんの生命は削られる…。静かに過ごす生き方だってあるのに、どうして…」
クリス「それがアークの願いだ…。俺はアークの想いも守りたいと思っている」
アーク「私はもう、遅かれ早かれ助からないわ…。なら私の生命は、最後の一片まで人類のために使い切りたいの」「私は幸せ者よ…理解者の夫を得ることができて」
クリス「それは俺も同じさ、アーク。君と最後まで一緒にいる…それが俺の幸せだ」
カミナギ「クリスさん…アークさん…」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕

フォセッタ「偵察中のガルダが敵ガルズオルムを発見しました。各戦闘員は出撃準備を」
〔通信を切る音〕
アーク「撮影は一旦中止ね…まずは敵を倒さないと」
バナージ「敵を倒すって…今の状態で出撃するんですか?」
バナージ「無茶ですよ、そんなの…!」
凱「分かってやれ、バナージ…。アークにとって、ここでなにもしないでいる方がつらいんだ」
バナージ「凱さん…」
アーク「ありがとう、凱…」
凱「…同じ状況だったのなら、俺もアークと同じ選択をしていたはずだ」
キョウ「…分かった。なら、アークとクリスの負担が減るように、俺たちがその分、頑張ればいいんだろ」
カミナギ「キョウちゃん…」
キョウ「行くぜ、カミナギ! バナージ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

クリス「バナージ! ガルズオルムとは初めての戦闘だが、落ち着いて戦え!」「お前ならできる!」
バナージ「は、はい!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

クリス「あっという間に敵機をすべて撃破か…。あいつら、訓練以上の成果を出すな」
アーク「ええ、特にキョウのスコアは、前のバージョンと比べても遜色ないわ」「リョーコのおかげかしら。流石はウィッチというところね」
バナージ「ウィッチ…?」
クリス「ゼーガペインを操縦するのがガンナー。ガンナーを補佐する方をウィザードと呼ぶが…」「稀に現れるんだ。ガンナーとデーターリンクし、ガンナーの指示を先読みする存在…。俺たちはそれを、ウィッチと呼ぶ」
アーク「私が知る中でも、リョーコの才能はずば抜けているわ」「あなたたちならきっとどんなガンナーとウィザードよりも強くなることができる」
キョウ「俺とカミナギが…?」
アーク「…あなたたちを教えていてね、最近、夢を見るようになったの。あなたたちがどこまで強くなれるのか…」「もしかしたら、ガルズオルムとの戦争を終わらせる…そんな存在になってくれるんじゃないのかって…」
カミナギ「褒めすぎですよ、アークさん」
アーク「希望なのよ、あなたたちは」
キョウ「希望?」
アーク「私たちみたいな幻体はなにも残せず、ただ消えるだけだと思ってたわ。ガルズオルムを倒すだけの、ただ消耗する存在…」
バナージ「………」
アーク「でも違ったわ。…自分たちの技術を伝え、希望を託す。こんなことも、私たちは出来るんだって」「私が死んだとしても、次の世代が受け継ぐ限り、終わりではないんだって…」
カミナギ「アークさん…」
バナージ「そんな言い方…」
アーク「え…?」
バナージ「まだ俺は…終わってないことがたくさんあるんです」
カミナギ「私も…もっとアークさんに教えて欲しいことがいっぱいあります!」
キョウ「アーク…あんたはまだまだ、俺らに必要な存在なんだよ」
クリス「お前ら…」
アーク「そうね…本当、その通りね…」
〔通信のコール音〕
イリエ「量子兵器の起動を確認」
アーク「! この反応って…!」
イリエ「フィールド上に、ホロニックローダーが4機存在します」
ミナト「他の艦のゼーガが紛れ込んだの?」
イリエ「いえ、識別アンノウンです」
シマ「! まさか、これは…!」
〔緊急シグナル〕
〔通信スクリーンの開く音〕

キョウ「は…? なんだ、これ…? ロックオンって…敵いねぇのに…」
アーク「クリスッ!!」
クリス「わかってるッ!!」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

キョウ「おわ…!?」
カミナギ「クリスさん…!? なにを…!」
アーク「…よかった」
カミナギ「え…」
〔画面、発光〕
〔放電音〕
〔爆発音〕

アーク「きゃあぁぁ…!」
クリス「ぐおあああああぁぁぁッ…!」
〔転移音〕
シズノ「アーク!?」
シマ「ふたりを回収しろ! 急げ!」
バナージ「なにが…なにが起きたんだ!?」
カミナギ「アークさん!? クリスさんは!?」
キョウ「おい…! どうなってんだよ…! 返事をしてくれ!」「アークッ! クリスゥゥッ!」
【シナリオエンドデモ終了】


[刻まれた傷]
【シナリオデモ開始】

シマ「…全員、集まっているな?」
マオ「ああ…艦にいる者全員、集まっている」
キョウ「生徒会長! クリスとアークは…! ふたりはどうなっちまったんだ!? なにが起きたんだよ、一体!」
シマ「…クリスとアークの乗るフリスベルグは、敵の攻撃を受けて中破した」
キョウ「どういうことだよ…! あん時、周りに敵はいなかったじゃねえか!」
シマ「敵がゼーガペインタイプの新型を製造し、それによる奇襲を行なったと予測している」「我々が敵だと気付くのが遅れると見越した上での奇襲だったんだろう…」
カミナギ「それより、アークさんとクリスさんの容態は…!?」
シマ「…幸い、クリスの生存は確認されている。現在、治療を行なっているが、もう間もなく復帰できるはずだ」「だが…」
大介「アークは…アークは、どうなったんですか? シマ司令」
シマ「アークは…死んだ」
バナージ「!」
キョウ「なんだよそれ…」「なんなんだよ! それはぁッ!」
バナージ「死んだ…アークさんが…?」
命「アーク…!」
凱「アークは覚悟していた…自分がいつ…死んでもいいように…!」
シズノ「またひとり…優秀な戦士が…逝ったのね…」
キョウ「先輩…冷たくないか? 仲間が死んだってのに、そんな反応かよ!?」
シズノ「…アークは、私のただひとりの友達よ」
キョウ「…! 悪い、俺…」
シズノ「いえ…仕方ないわ…」
カミナギ「私だ…私のせいだ…」
キョウ「カミナギ…?」
カミナギ「私が敵だって気付いていれば、アークさんが庇う必要もなかった…! 私が…私がアークさんを殺したんだ…!」
命「リョーコちゃん、それは…!」
シマ「それは違う、カミナギ・リョーコ。アークを殺したのは敵だ」
カミナギ「………」
シマ「そしてそれが何者かは、すでに判明している」「ガルズオルムのシンとアビス…。彼らこそが、アークを殺した仇だ」
バナージ「何者なんですか…? そのふたりって…」
シマ「何人もの我々の仲間が奴らに殺されている…。ガルズオルムのエースと言えば、分かりやすいか…」「今、奴らの足取りを追っている。これに成功すれば、敵の拠点の位置も分かり…」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕

リチェルカ「レーダーに反応あり。複数のウルヴォーフルを確認!」
ミナト「敵に見つかりましたか…」
シマ「あるいは、逆かもしれんな…。我々が近づいているからこそ、敵が出てきたとも考えられる…」「敵はおそらく偵察部隊だ。だが、敵のゼーガペインタイプが出てくる危険性もある…各員、警戒は怠るな」
キョウ「仲間の死を悼む時間すらねえのかよ…」
シマ「アークの死を冒涜したいのでなければ戦え。彼女がこの場にいれば、何と言うか考えてみろ」
大介「仲間の死は辛いが、それを引きずり戦うわけにはいかない…」
凱「難しいことは分かっている…。だがここは、気持ちを切り替えて戦うぞ!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

バナージ「敵の拠点が分かったって…本当なんですか!?」
シマ「ああ…GGGとの共同探索の結果、彼らの拠点を特定することに成功した」「更に、先の戦闘空域に転送が可能な範囲において、他に拠点が存在していないことは確認されている」
バナージ「それって、つまり…」
〔ハッチの開閉音〕
クリス「アークの仇討ちが、これで出来るってわけだな」
大介「! クリス…! のう出てきて大丈夫なのか!?」
クリス「ああ、俺もフリスベルグも、次の作戦までに間に合いそうだ」「アイツらだけは…俺のこの手で倒さなければ…!」
カミナギ「クリスさん…」
クリス「というわけだ、司令。俺も出撃ということで、もちろんいいよな?」
シマ「…いいだろう。フリスベルグのガンナーはクリス。ウィザードは…シズノ、頼めるか?」
シズノ「ええ…それは構わないけど…」
クリス「すまないな司令、それにシズノも…」「それじゃあ、俺はフリスベルグの様子を見させて貰う。不安要素は、取り除いておきたいからな」
〔ハッチの開閉音〕
ミナト「大丈夫なのですか、司令。今の彼は…」
シマ「今は少しでも戦力が欲しい。それに、何か仕事を与えていた方がクリスの精神にもいいだろう…」「今はそれよりも…」
凱「光装甲による強固な防壁を誇るゼーガペインを、一撃で落とす敵の新型兵器…。厄介と言う他ないな…」
シマ「対ゼーガペインを想定し造られた兵器…以降、これをアンチゼーガと呼称する」「奴らの新兵器はアンチゼーガだけと決まったわけではない。他にも何か、用意している場合も考えられる」
キョウ「敵の戦力も分かってねぇのに、それでも敵の本陣に突っ込むって言うのかよ…」
シマ「アンチゼーガへの対抗手段を得られなければその間、犠牲者は増え続ける」「少ない戦力しかない状況では、偵察は送れん。我々は限られた戦力で、この状況を打破するしかないのだ
キョウ「…クソッ!」
シマ「準備が完了次第、作戦を開始する。各々、作戦開始まで準備を整えるように。以上だ」
キョウ「………」
カミナギ「…キョウちゃん?」
【シナリオエンドデモ終了】


[迷える戦士たち]
【シナリオデモ開始】

凱「みんな、準備は出来ているな。今…アンチゼーガを叩けるのは俺たちしかいない」
デューク「この作戦に失敗は許されない。散っていったアークの生命のためにも…」
クリス「ああ…奴らとの因縁に、ケリをつけてみせるさ…」
シズノ「クリス…忠告しておくけど、あまり無茶は…」
クリス「分かっている…あいつの友を道連れにするほど、落ちぶれちゃいない」
シズノ「クリス…」
バナージ「アークさんは世界のために…人類にために戦うって言っていました」「ここでアンチゼーガを討つことが、人類のためになるなら…俺は、アンチゼーガを討ちます」
キョウ「…お前の言う通りだ、バナージ。アイツらは、討たなきゃいけねえ…!」
カミナギ「………」
フォセッタ「作戦開始時刻です。出撃準備をお願いします」
デューク「了解!」
〔通信を閉じる音〕
カミナギ「ねえ…キョウちゃん、どうしたの? なんか、いつもと違うけど…」
キョウ「…あんなことがあったんだ。いつも通りになんて出来るわけねえだろ」
カミナギ「うん…それはそうなんだけど…なんだか、アークさんが死んだこと以外で、なにか気にしてるように見えて…」
キョウ「なあ、カミナギ…。お前は、戦いが怖くはねえのか?」
カミナギ「…アークさんが死んだ時、ショックだったよ。怖くもなったし、逃げたくもなった…。私もあんな風に、死んじゃうのかなって…」「でも…もう、大丈夫」
キョウ「大丈夫って…」
カミナギ「だって、キョウちゃんが一緒だもん。キョウちゃんと一緒だとね、私も不安も消えてくれるの…」「ひとりじゃ怖くて仕方ないことも、キョウちゃんと一緒なら、私は乗り越えられる」
キョウ「強ぇな、カミナギ…。俺はそんな風に割り切れねぇ…」
カミナギ「キョウちゃんは…死ぬことが怖い?」
キョウ「いや…死ぬのは怖くねえ。俺たち、ある程度は死にづらく出来てるし…。自分が死ぬって実感は、そこまでねえんだ」(そもそも…俺、一回死んでるしな…)「けど…アークが死んで分かったって言うか…気付いたんだよ、自分が死ぬよりも怖いモンに…」「俺は自分が死ぬことより、むしろ…」
カミナギ「むしろ…?」
キョウ「…言わせんな!」
カミナギ「! キョウちゃん…」
キョウ「頼む…言わせないでくれ…」
〔通信モニターの開閉音〕
リチェルカ「復元座標、セット完了! ゼーガペイン、転送します!」
キョウ(カミナギは失わせねえ…! 俺が…俺が絶対に守る!)「エンタングル!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

キョウ「うおおおぉぉぉッ!! 邪魔だぁッ! どけえぇ!!」
カミナギ「キョウちゃん! 右の奴、撃ち漏らして…!」
〔光線の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

キョウ「くっ…!」
ミナト「ソゴル・キョウの精神、以前、不安定な数値のままです」
シマ「アークの死が、心的要因となっているようだな。心の迷いは、表面にも表われる…」
ミナト「どうしますか? アルティールを後ろに下げますか?」
シマ「本調子ではないとはいえ、仕事は果たしている。ならば様子見といこう」「ひとまず、第一陣も突破できたようだしな…」
命「敵拠点から、巨大エネルギー反応を確認! ! こ、これは…!?」
????(パスダー)「来たか…心弱き者たちよ」
パスダー「今度こそ…引導を渡してくれる」
カミナギ「あ、あれって…!」
凱「EI…01ッ!?」
【シナリオエンドデモ終了】


[EI-01再び]
【シナリオデモ開始】

ミナト「あれが、EI-01…!?」
マオ「我々がガルズオルムとの戦いに追われていた時、凱たちが戦ったというゾンダリアンか…」
凱「EI-01! どうしてお前がここに…! なぜ生きているんだッ!!」
パスダー「我は敗北した…。しかし、核となるモノは宙へと逃していた…」「そして、貴様らが月と呼ぶあの地で、復讐する時を待ち続けていた…」
命「月…ガルズオルムの本拠地がある場所に!?」
凱「月で身体を新しく作り直していたわけか…! そしてその時に、おそらくガルズオルムと…」
シマ「我々がGGGと協力関係を築いたように、奴らも手を組んだというわけか…」
パスダー「そして時は来たれり…」
シン「始まるよ…世界に光を灯す戦いが」
アビス「光なき者たちよ…。光を持つ我らに、お前たちは敵わない」
カミナギ「! あれが、シンとアビス…!
〔緊急シグナル〕
イリエ「敵転送ポータルから複数の反応を確認! これは…!」「ガルズオルムの機体および、ゾンダーのものと思わしき機体が、次々と出現!」
美雨「なんて数なの…!」
デューク「僕らが来るのを、敵も待ち構えていたというわけか…」
マオ「どうする、司令?」
シマ「…作戦に変更はない。我々は、ここで奴らを殲滅する!」
クリス「そうこなくてはな!」
凱「ここで退けば、EI-01が再び人類を滅亡させるために動き始める…! それを許してなるものか!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

パスダー「無駄だ…」
〔画面、フラッシュ〕
〔光の放射音〕

バナージ「そんな…! 傷が再生した!?」
凱「くっ…! 奴の強力な再生能力は、いまだ健在ということか…!」
命「凱…! もう弾丸Xは…!」
凱「ああ、分かっている…! 弾丸Xに頼ることはもう出来ない…!」
キョウ「弾丸X…?」
凱「以前、奴を倒した時は『弾丸X』という兵器を使った」「だがあれは、他の勇者ロボがいたからこその切り札…。みんなが眠りについた今では…」
カミナギ「それに、弾丸Xは諸刃の剣じゃないですか…! 今度また使えば、凱さんの身体だって…!」
命「だからこそ、弾丸Xの製造は今は止まっているの…」
キョウ「要するに、前に倒した方法はもう使えねえってわけかよ…!」「じゃあ、あんなバケモノをどうやって倒せばいいんだ!?」
アビス「諦めろ…。光なき者たちよ…」
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕

クリス「! ぐあああぁぁぁッ!!」
シズノ「きゃあああぁぁ…!」
キョウ「! 先輩! クリス!」
イリエ「フリスベルグ、損傷甚大! これ以上の戦闘続行は難しいかと…!」
シマ「仕方ない…。フリスベルグを回収しろ!」
クリス「…悪いな、司令。そうはいかなくてな」
シズノ「クリス…? なにを…」
〔通信を閉じる音〕
フォセッタ「フリスベルグ、回路が共生切断されました。オケアノスからの全アプローチを拒否」
シズノ「クリス…! あなた…!」
ミナト「シズノ…!? どうしてあなただけがオケアノスに…!」
シマ「まさか…!」
クリス「悪いな、みんな…。俺は死に場所を…ここに決めた」
【シナリオエンドデモ終了】


[バニッシュメントモード]
【シナリオデモ開始】

〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕

リチェルカ「バニッシュメントモード、起動」
フリスベルグは180秒後に自爆します」
キョウ「はぁっ…!?」
カミナギ「自爆…!?」
リチェルカ「フリスベルグのQL、暴走しています。原因は、リミッターの人為的解除。自爆時の破壊力を増大させるためと考えられます」
デューク「馬鹿なことはやめるんだ、クリス!」
クリス「…俺がアンチゼーガだけでも落とす。その残骸を回収すれば、奴らへの対策も取れるはずだ」「俺ひとりが犠牲になるだけで、多くの生命が救われる…」
リチェルカ「フリスベルグ、自爆まで残り170秒!」
クリス「リミッター解除で威力も上がっている…。EI-01にも隙が生まれるだろう」「なにより…アークの死は、俺の手に余る…」
シズノ「クリス…! こんなことをして、アークが喜ぶと思っているの!?」
カミナギ「クリスさん! やめてください!」
クリス「撮影…嬉しかったよ、リョーコ。映像の中で、俺はアークと生き続ける…」
アビス「自ら死を選ぶか…。光なき者よ…」
シン「それが望みなら、殺してあげようか。ねえ、アビス」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

クリス「ぐっ…! アーク、あと少しだ…! もうすぐ、お前のところに…!」
キョウ「させるかよおおぉぉぉッ!」
バナージ「おおおおぉぉぉぉッ!!」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

アビス「くっ…!」
クリス「! お前ら…!?」
バナージ「クリスさん…! あなたは死なせません…!」
キョウ「アイツらからも…! あんたの馬鹿な選択からも、守ってやる!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

クリス「やめるんだ、お前ら! 俺の自爆に巻き込まれるぞ! とっとと離れろ!」
バナージ「クリスさん…きっと俺らの言葉じゃ、あなたを止めることはできない…!」「だったらその前に敵を倒せば、あなたが自爆する必要はないはずです!」
キョウ「クリス! あんたは絶対に死なせねえ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

バナージ「周りの奴らを倒しても、次から次へと湧いてくる…!」
デューク「この数、厄介だな…!」
凱「だが連中をどうにかしないことには、EI-01に攻撃を仕掛けられないぞ…!」
キョウ「あんな奴らに構ってる暇はねえってのに…!」
カミナギ「キョウちゃん…いったい何をそんなに気負っているの…?」
キョウ「はぁ!? んだそりゃ! クリスを救うために、気負うなってのか!?」
カミナギ「キョウちゃん、クリスさんを救う以外のこと考えてる…」「ううん…考えてるのは救うことなんだけど、心のどこかで、別のことも気にしている! そんなんじゃ、クリスさんを救えないよ!」
キョウ「! カミナギ、お前…」
カミナギ「このままじゃ、クリスさん死んじゃうんだよ? それでもいいの!?」
キョウ「…わけ…ねえだろ…」
カミナギ「私たちを庇って、アークさんが死んで…! その上、クリスさんまで死んじゃうんだよ! キョウちゃんは、それでもいいって言うの!?」
キョウ「いいわけねえだろぉッ! 認められるかよ! そんなこと!!」
バナージ「俺も、イヤだ…」
クリス「バナージ…キョウ…」
バナージ「俺の知っている人が死ぬのはもう見たくない…人が死ぬのは…もうたくさんなんだ…!」「だからもう、迷わない! なにがあっても逃げずに…俺は戦う!」
キョウ「! 逃げずに…戦う…」「そうか…そうだよな…。俺は守りたかった俺の生命よりも…。もっとずっと…大切なモンを…」
シズノ「キョウ…?」
キョウ「だけど…それと逃げんのは別だ! 守りてえからって…失いたくねえからって…! 弱腰の俺は、俺なんかじゃねえぇッ!!」
カミナギ「キョウちゃん…!」
キョウ「後ろ向きの考えは止めだ! 今はただ…俺たちの敵を倒す!!」
【シナリオエンドデモ終了】


[光の導き]
【シナリオデモ開始】

キョウ「バナージ! 背中は…!」
バナージ「俺に任せて…! 牛からの敵は、俺が撃ち落とす!」
キョウ「頼りにしてるぜ!」「カミナギ!」
カミナギ「分かってる! 左手、ホロニックランチャー!」
キョウ「こんだけ数が多けりゃ、狙う必要もねえ!」
〔武器の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔武器の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

イリエ「アルティールの撃墜数、伸び続けていきます!」
バナージ「! キョウ! 敵が上から…!」
キョウ「カミナギ! ホロニックブレード!」
カミナギ「もう出した!」
キョウ「ぶった斬れろおおぉぉッ!!」
〔武器を振るう音〕
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

ミナト「まさか、迷いを振り切った途端にここまでの力を発揮するなんて…」
シマ「これも、カミナギ・リョーコのウィッチによる力か…?」
シズノ「あるいは…彼にとっても、彼女にとっても、ウィッチであることは大した問題ではないのかもしれないわね…」「互いを支え合っている、あのふたりだからこそ…」
シマ「イェル?」
キョウ「カミナギ! このまま一気にいくぜ!」
カミナギ「うん! クリスさんを、死なせないためにも!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

パスダー「心弱き者たちが…どこまでも足掻くつもりか…!」
シン「アレが邪魔…! アビス!」
アビス「奴を落とす…!」
〔武器の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

キョウ「ぐうっ…!」
シズノ「キョウ!」
クリス「もう充分だ…! キョウ、バナージ! 爆発まで1分もない! お前達は早く離れろ!」
キョウ「こんなところで諦められるかよ…! アークは…アークは最後まで…!」「…未来のために生きていたんだよ!」
クリス「!」
バナージ「そうだ…! 足掻いてみせる…! 世界が違うとしても関係ない…! 俺は生き抜くって…決めたんだから!」
キョウ「バナージ!」
バナージ「だから…俺に力を貸せ! ユニコーンッ!!」
〔光の放射音〕
〔画面、緑に発光〕

美雨「ユニコーンが…変形した!?」
シン「あの光…なに…!?」
バナージ「元の世界に戻るためじゃない…。ただ今は、みんなの生命を守るために…! 俺は…戦う…!」
パスダー「死を恐れる心弱き者よ…! それこそが、貴様らが滅びる理由だと知れ!」
凱「まだ分からないのかEI-01! それは俺たちの弱さじゃない!」「愛する者を失う恐れや死の悲しみは、俺たちの歩みを止めてしまうこともある…!」
クリス「凱…」
凱「だが、その恐怖に立ち向かう時…! 心に湧き上がるひとつの感情が、俺たちに強さを与える! それが…!」「勇気だああぁぁぁぁぁッ!!」
〔光の放射音〕
〔画面、緑に発光〕

【シナリオエンドデモ終了】


[虹の記憶]
【シナリオデモ開始】

イリエ「ガオガイガー、ユニコーンガンダム共に出力の上昇を確認!」
シマ「彼らのこの出力に、新たに開発したホロボルトプレッシャーを合わせれば…」
命「ですが、EI-01はコアを破壊しなければ倒せません!」
カミナギ「キョウちゃん、早くコアを探さないと! クリスさんが…!」
キョウ「分かってるっつの! けど、あのデカい身体からそうやって、んなのを探せば…!」
バナージ「どこかにあるはずなんだ…! いったい、どこに…!」
???(あそこよ、バナージ…)
バナージ「! 声…!?」
???(あそこを狙って…お願い…! バナージ…!)
バナージ「この声…アークさん…?」
凱「どうした、バナージ! 何かあったのか!」
バナージ「コアの場所がわかりました! 今からみなさんに座標を転送します!」
カミナギ「場所が分かったの!? でも、どうやって…」
バナージ「今は上手く説明できない! だけど今は…ただ、俺を信じて!」
キョウ「…ここまで戦ってきたんだ。今さら、なに言ってやがる!」
凱「もちろん信じるさ! バナージ!」
クリス「………」
パスダー「なにをしようと無駄だ…。滅びよ…ッ!」
デューク「邪魔はさせん…!」「ダブルハーケン!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

アビス「くぅっ…!」
パスダー「これは…!」
凱「デュークフリード!」
デューク「今だ、みんな! 僕が奴らを抑えている内に!」
キョウ「分かったぜ、デュークフリード!」
バナージ「EI-01…! ガルズオルム…!」
凱「今度こそ、終わりにしてみせる!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

キョウ「合わせろ! バナージ!」
バナージ「攻撃を…! コアの位置に集中させる!」
〔武器の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔ビームの発射音〕
〔画面、フラッシュ〕

カミナギ「今です、凱さんッ!!」
凱「ヘル! アンド! ヘヴン!」「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…」「はあああぁぁぁぁーッ!!」
〔緑の石の輝き〕
〔画面、緑に発光〕

パスダー「ぐおおおおおおぉぉぉぉッ!?」
〔爆発音〕
〔画面、発光〕

命「EI-01…エネルギーレベル0…! コアと共に、完全消滅しました!」
???(…ありがとう…)
バナージ「あ…」(ありがとうございます…。アークさん…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

バナージ「クリスさん…。あの…伝えたいことがあって…」
クリス「あの場にアークがいた…そう言いたいんだろ?」
バナージ「! もしかして…! クリスさんにも聞こえていたんですか!?」
クリス「いや…なんとなく、感じたんだよ。あの場にアークがいるかもしれないってな」
凱「あの場にアークがいた…? どういうことだ…?」
キョウ「全然話が見えてこないぜ…。もっと分かりやすく言ってくれよ!」
バナージ「…俺たちがコアを探している時、アークさんが俺に教えてくれたんです。コアの場所を…」「だから俺は、みんなにコアの場所を教えることができた…」
凱「普通なら、信じられないようなことだが…」
デューク「きっと…アークの魂が、クリスの生命を繋ぎ止めるために力を貸してくれたんだろう。僕はそう信じている…」
凱「ああ」「クリス…。シンとアビスは…」
クリス「分かっている。EI-01は倒せたが、奴らの方は再び蘇るってことはな…」
バナージ「そうなんですか…!?」
凱「ガルズオルムは肉体を何度でも復元することが出来るんだ。彼らは痛みを感じないし、死の恐怖もない…」「有機生命体をストレスから解放するという目的を持ったゾンダーと、手を組めるだけの理由はあるというわけだ」
クリス「だが、もう自分の生命を粗末に使うようなことはしないさ」「そんなことをすれば、あの世に行ったところでアークの奴に口を利いて貰えそうにないからな…」
カミナギ「クリスさん…」
キョウ「なあ、カミナギ…。やっぱ俺らも、生きているよな…」「生きてるから死ぬんだし…。きっと、魂にだってなる…」
カミナギ「うん…私も、そう信じられる…」「…ねえ、キョウちゃん。私の映画のストーリーのラスト、覚えてる?」
キョウ「ああ…戦いを終わらせた少年が、何十年も先の未来で、少女のいた世界に戻ってくんだろ?」「んで、思い出を封じ込めた虹の貝殻を見つけて、自分の耳に押し当てるけど、何も聞こえない…。悲しい終わり方だよな…」
カミナギ「うん…私もそう思ってた…。けどさ、聞こえなくてもいいんだよ…きっと…」
キョウ「ああ…そうだな…」
カミナギ「映画のタイトルも、決まったかも。もしかしたら、まだ変わるかもしれないけど…今はこれがいいって、思うんだ」
キョウ「マジかよ。なんてタイトルにすんだ?」
カミナギ「あのね、タイトルは…」「…虹の記憶」
【シナリオエンドデモ終了】


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