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ボン太くん/ボン太くん
予想外のポリスストーリー

宗介が強奪し、改良を加えた結果、
強化装甲服と言えるほどの性能を
持つこととなった着ぐるみ『ボン太くん』

その性能に自信を持った宗介は
ボン太くんを量産したものの、
ほとんど買い手が現れず、
大量のボン太くんが売れ残ってしまう…。

それでも諦めず、粘り強く買い手を探した結果、
ついに興味を持つ者を見つけ出したのだった…

[Ep.1]
【シナリオデモ開始】

かなめ「はぁ…本当に話を聞く人が現れるなんて…」
宗介「よくよく考えれみれば当然だ。反省すべき点は、俺がセールスの基礎を理解していなかったことだ」「高スペックを持つ一級品でも、その性能をアピールするプロモーション活動を怠ってしまっては売れる物も売れないからな」
かなめ「だからって、普通興味持たないでしょ。ここ警察署よ、警察署…」「しかも売るのはボン太くんよ、ボン太くん。一体世の中どうなってんのよ」
宗介「それは逆だ、千鳥。国家を守る組織だからこそ、従来のものに囚われない広い視野が必要だ」「そういった意味では、この署が興味をもってくれたことに俺は希望を見いだすことができた」
かなめ「あたしたち善良な市民には、絶望の一歩だと思うけどね…」「まあ、トライデント焼きに釣られて、付き合うあたしもあたしだけど…」
宗介「感謝している。君の通訳が今回のセールスの要だからな」「配備が確定した暁にはそれなりのマージンを約束する。期待していてくれ」
かなめ「あー、大丈夫。全然期待してないから」
〔ノックの音〕
男(画面オフ)「刑事課の者です。準備はよろしいでしょうか?」
宗介「では頼んだぞ、千鳥」
〔衣類の着脱音〕
ボン太くん「ふもっ!」
かなめ「…売れるとは思えない…」
ボン太くん「ふもふも! ふもっふ!」「もっふるもっふる! ふもももももっ!」
かなめ「あー! わかった! わかったから! ちゃんと熱意を伝えればいいんでしょ!」「けど本当に万が一、奇跡的に売れた時は駅前の立ち食いそば屋で全トッピングした超豪華そばぐらい奢りなさいよ!」
ボン太くん「ふもっふ!」

ボン太くん「ふもももも! ふも! ふもももっふ!」
かなめ「そのような多くの状況に対応できるよう、これには光学、赤外線などの各種センサーなどデジタル通信機器を内蔵しています!」
ボン太くん「もっふるもっふろ! ふもももも、ふもっふ!」
かなめ「またライフル弾にも耐える抗弾能力を持ちながら、各種銃器にも問題なく対応可能! これほどの戦闘服が今まであっただろうか!?」「これを導入すれば、警察の歴史は変わる! その最初の一歩をここから始めないか!? と、ボン太くんは言っています!」
男(若者)「こ、このボン太くんにそこまでの機能が…」
男(若者)「唯一の欠点はボイスチェンジャーをONにしないと起動しないことか」
女(若者)「ですがそれも署員の連携でカバーできます。何より、可愛いじゃないですか」
かなめ(思いの外ウケてる…どういう理由かさっぱりわからないけど…)(けど、これでボン太くんが売れれば、私の超豪華そばも…)
男(中年)「くだらん! 実にくだらん!」
かなめ「え?」
男(中年)「各機的な戦闘服があると聞いて来てみれば…こんなふざけた着ぐるみだったとは! 警察を馬鹿にしているのか!」
男(若者)「お、落ち着いて下さい、刑事課長!」
ボン太くん「ふもっ、ふもももももっ! ふもっふ、ふもふも!」
かなめ「人を外見で判断してはいけない、戦場ではそれが命取りになる」
男(中年)「何を偉そうなことを! そんな着ぐるみがなくとも、私たちは立派に職務を遂行できる!」「なにがボン太くん! 馬鹿馬鹿しい! さっさと帰れ!」
かなめ「ちょっと! そっちから呼んでおいて、その言い方はないんじゃないですか!」
男(中年)「なんだと!」
ボン太くん「ふもっ!」
かなめ「ほら! ボン太くんもこう言ってるじゃないですか!」「確かに普通ならあなたの意見は正しいです! 本当に真っ当な意見だし、なんで話を聞く気になったのか本当にわかりません!」「だけど、そう頭ごなしに否定するのは…」
〔ドアノブを回す音〕
女(若者)「た、大変です! 刑事課長! 以前海外品の密輸で逮捕した犯人たちが…」
男(中年)「どうした!?」
女(若者)「この署内を襲撃しています! どうやら脱獄してきたようです!」
かなめ「だ、脱獄犯!?」
男(中年)「なんだと!? こうしちゃおれん、すぐ捕まえるぞ!」
男(若者)「は、はい!」
〔走り去る足音〕
かなめ「なんか、すごいことになってる…」
ボン太くん「ふもっ…ふもっふ」
かなめ「は? これはプロモーションのチャンス…?」「あんた、まさか!」
ボン太くん「ふもももも! ふも! ふもももももも!」
かなめ「はぁ!?」
【シナリオデモ終了】


[Ep.2]
【シナリオデモ開始】

男(若者)「おい! まだあの刑事は見つからねえのか!」
男(若者)「今連絡が入りました! 向こうで目撃したとのことです!」
男(若者)「よし! 俺はそっちに行く! ここは任せたぞ!」
〔走り去る足音〕
男(若者)「あんな理由で必死になる気持ちはわからねえが、兄貴のためだ! ここは俺が…」
????(ボン太くん)「ふもっ!」
男(若者)「誰だ!?」
ボン太くん「ふももももももも! ふもっふ!」
男(若者)「あ、 あれはボン太くん!? だがどうしてここに…!?」
ボン太くん「ふもっふ、ふももも」
男(若者)「ええい! なにを言ってるんだ!」
かなめ「武器をおうて投降しろって言ってんのよ!」
ボン太くん「ふもっ!?」
かなめ「あそこで隠れているより、アンタを放置してるほうが、よっぽど安心できないでしょ」「だからしっかりと守りなさいよ、ボン太くん!」
ボン太くん「ふもっふ」
男(若者)「ええい! ボン太くんであろうと、兄貴の邪魔をするなら…!」
〔武器を構える音〕
かなめ「あれって…サバイバルナイフ!?」
ボン太くん「ふもっふ!」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

男(若者)「ぎゃー!」
〔人の倒れる音〕
ボン太くん「ふもっふ」
かなめ「いや、勝って当然だから。ゴム弾とはいえあんた、マシンガンでしょ…」
〔走り寄る足音〕
男(若者)「今の音はなんだ!? 奴らの反撃か!?」
男(若者)「なっ! ボン太くんだと!?」
かなめ「ど、どうすんのよ! いっぱい集まってきちゃったわよ!」
ボン太くん「ふもっふ」
〔銃を構える音〕
〔画面、暗転〕
〔機関銃の銃声〕

男(画面オフ)「ぎゃー!」
男(画面オフ)「な、なんだ!? あんな数の銃器をどこに隠していた!?」
男(画面オフ)「ええい、怯むな! 所詮相手は一匹! 束になってかかれば…」
ボン太くん(画面オフ)「ふもっふ」
〔銃を構える音〕
男(画面オフ)「バ、バズーカだと!? こんな場所で!?」
ボン太くん(画面オフ)「ふもももももももっ!」
〔撃破音〕
〔画面、明転〕

ボン太くん「ふもっふ」
〔ハリセンで叩く音〕
〔画面、フラッシュ〕

かなめ「何がふもっふよ! いくらなんでもやりすぎでしょ!」
男(若者)「お、おのれ…ボン太…くん…」
ボン太くん「ふもっふ、ふもももっふ?」
かなめ「え…? 言われてみれば確かに…」「ちょっと、あんた。ボン太くんが『どうしてこんな勝算のないことをしたのか』だって」
男(若者)「え…?」
ボン太くん「ふもっふ、ふもももふもっふ。もっふるもっふる」
かなめ「そんな軽装で署を制圧できるとは、お前たちでも思っていないだろう。襲撃した狙いはなんだ?」
男(若者)「そ、それは…」

男(中年)「…隠れられそうなところは粗方調べた。残るはここだけだ」「おい、いるんだろ? 手下のほとんどは確保した。観念して出てこい」
〔歩み寄る足音〕
男(若者)「…さすが刑事さんだ。いい勘してるじゃねえか」
男(中年)「こんな馬鹿な真似をした理由はなんだ? 逮捕された事への逆恨みか?」「まあいい。どうせ大したことではないだろうからな」
男(若者)「大した事ない…だと…?」「アンタが、そんなんだからぁぁぁぁぁ!!」
〔銃を構える音〕
男(中年)「!?」
ボン太くん「ふもっふ!!」
男(中年)「なっ! お前は…」
男(若者)「ボン太…くん…」
ボン太くん「ふも」
【シナリオデモ終了】


[Ep.3]
【シナリオデモ開始】

ボン太くん「ふもっふ、ふもももっふ」
かなめ「これ以上の抵抗は無駄だ。投降しろ」
男(若者)「なんだと! この小娘!」
かなめ「あたしじゃなく、ボン太くんが言ってるの!」
男(中年)「さがるんだ、お前たち! 相手は銃を持っているんだぞ!」
ボン太くん「ふもっふもっふる! ふも…ふもっふ!」
かなめ「あんな銃で銃で撃ち抜けるほど、これはヤワじゃない」「だから…撃ってこい!」
男(中年)「なっ!」
男(若者)「来るな! それ以上近づくと本当に撃つぞ!」
ボン太くん「ふもっ! ふもふもふもっふ! ふもももも! ふもっふもっふ!」
かなめ「だから撃てと言っている! その方が防弾性のアピールになる!」「それとも貴様は口先だけのゴミ溜め野郎か! ならその垂れ下がった〇〇など俺が切って…って! 何て訳させてんのよ!」
男(若者)「き、聞こえなかったのか! 本当に撃つぞ!」
ボン太くん「ふも」
男(若者)「だ、だから…」
ボン太くん「ふもももももっ!」
男(若者)「…!」「…撃てるわけ…ないだろ…」「俺にボン太くんが、撃てるわけないじゃないかよぉぉぉぉぉ!! うわああああああああん!」
〔人の倒れる音〕
ボン太くん「ふも…」
男(若者)「うわあああああああん! ボン太くぅぅぅぅぅぅぅぅん!」
男(中年)「ど、どういうことだ? これは…」
かなめ「信じられないですけど、あの人がここを襲ったのは、ボン太くんのためだったみたいです」
男(中年)「なに!?」
かなめ「逮捕時に押収された物の中に、大事にしていたボン太くんグッズがあったらしいんですが、無関係とわかって返却された時には傷だらけで…」「それを刑務所で聞いて脱獄を決意。そして事件を指揮したあなたに復讐しようとしたらしいんです…本当に信じられませんが…」
男(中年)「…それほどまで、あの人形に」
男(若者)「ごめんよ、ボン太くん! でも、俺許せなくてぇぇぇぇ!」
ボン太くん「ふもふも、ふもっふ」
男(中年)「………」「よく見たら、なんて可愛いんだ…」
かなめ「へ?」
〔歩み寄る足音〕
男(中年)「…キミ、部下のやったこととはいえ、押収品に関しては本当にすまないことをした」
男(若者)「刑事さん…」
男(中年)「そうだよなぁ、こんな可愛いボン太くんをめちゃくちゃにされたら、誰だって…うぅ…」「うわあああああああん! ごめんよぉ、キミのボン太くんを壊してごめんよぉぉぉぉぉ!!」
かなめ「号泣って…。…実は人情派だったとしても変わりすぎでしょ」
男(若者)「刑事さん…俺の方こそ、こんなことして…こんなことして…」「うわあああああああああああん! すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ボン太くん「ふもももっふ、ふも!」
かなめ「ま、まあ確かに一件落着だけど…」
男(中年)「ごめんよぉぉぉ! ごめんよぉぉぉぉぉぉ!!」
男(若者)「俺こそごべぇぇぇん! こんなことしてごべぇぇぇぇぇん!」
かなめ「………」

かなめ(画面オフ)「なんなの…この安い刑事ドラマは…」

男(中年)「色々あったが君たちの活躍もあり、事件は無事解決した。署を代表して礼を言う」「そして今回のことで私も気づかされたよ。ボン太くんの魅力というものを」
ボン太くん「ふもっふ! ふもっ!」
かなめ「わかってくれればいいって言っています」
男(中年)「さすがボン太くん! なんて広い心を持っているんだ!」
かなめ(キャラ変わりすぎだけど、この雰囲気。これはいけるでしょ…)
男(中年)「それで、ボン太くん配備の件だが…」
かなめ「はい! お好きな数だけ用意させ…」
男(中年)「今回は見送らせてもらう」
ボン太くん「ふもっ!?」
かなめ「えぇ!? な、なんでですか!?」
男(中年)「この可愛さは犯罪級だ。今回のことでそれは充分にわかった」「だからこそ、そんなボン太くんを危険な職務に連れては行けんのだ。わっはっは!」
かなめ「って、今更それ言います!?」
ボン太くん「ふもももっ! もっふる、ふももも!」
かなめ「わかってるわよ! あたしだってまだ納得して…」
ボン太くん「もっふるもっふるっ! ふもももっふ!」
かなめ「だから…」
ボン太くん「ふもももも! ふもっふふもっふ! ふもっふ! ふも…」
かなめ「あー! ふもふもうるさーい!!」
〔ハリセンで叩く音〕
〔画面、フラッシュ〕

【シナリオエンドデモ終了】


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