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第1話
防衛隊出動!


サブタイトル
「防衛隊出動!」


【シナリオデモ1開始】
緑ヶ丘小学校
かおる「ワッ太くーん! がんばってーっ!」
ワッ太(へへ、かおるちゃんが俺を応援してる。この勝負、負けられねえな!)「よぉし! いくぞぉ~! ワッ太様のミラクルボールを受けてみろっ!!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕

かおる「きゃああっ!!」
〔爆発音×2〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕

ワッ太「なんだ!? 爆発か!? 敵が攻めて来たっての!?」
かおる「ワッ太くん! 私、こわい」
〔足音〕
ワッ太「わっ、わわっ! …か、かおるちゃん? だ、大丈夫だって!」
かおる「ワッ太くん…」
〔自転車のベルの音〕
柿小路「しゃちょーーーーっ! 社長! お仕事ですーっ!!」
〔ブレーキ音〕
柿小路「さ、社長! 行きますよ!」
ワッ太「えーっ! まだ、ドッジボールの途中で…」
柿小路「社長! そんなことを言ってる場合ですかっ!」
ワッ太「わかってるけどさあ…」
かおる「ワッ太くん…」
ワッ太「か…かおるちゃん…」
かおる「………」
ワッ太「だ、大丈夫だよ、かおるちゃん。トライダーで、チャッチャとやっつけちゃうからさ!」
柿小路「行きますぞ! 社長! 後ろにお乗りください!」
ワッ太「はいよっ!!」
かおる「ワッ太くん、がんばってーっ!」
ワッ太「おう! まかせとけって!」

竹尾ゼネラルカンパニー
〔ブレーキ音〕
ワッ太「たっだいまー!」
郁恵「あ、社長、お帰りなさい」
厚井「社長、発進準備できとります!」
ワッ太「ありがとう、鉄つぁん!」「よぉし、行くぞ!」
厚井「がんばれ、若社長!」
ワッ太「オッケー! まかせといてよ!」
〔走り去る足音〕
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1開始】

[イベントデモ「トライダー発進」]
郁絵「毎度、お騒がせして申し訳ございません」「ただ今よりトライダー、発進いたします」「危険ですから、白線の外までお下がりください

ワッ太「安全確認! 発進!
〔味方ユニット出現〕
〔通信のコール音〕

武田長官「トライダーG7、聞こえるか? 防衛隊の武田だ!」「民間人のことは我々に任せろ! 敵のロボットを頼む!!」
ワッ太「まかせてよ、おじさん!」
柿小路「社長! ミサイルは極力抑えて…」
ワッ太「そんな事、気にしてらんないよ!」
木下「あ! 社長! 敵のロボットが見えます!」
ワッ太「うわ…もう来ちゃった!?」
〔敵ユニット出現〕
オンドロン「ふん! 地球製のロボットか。あんなロボットでいったい何が出来るというのか…」
〔敵ユニット出現〕
アークダーマ「ブロロロォォッ!
ベルゼブ「あれが今回のジャーク獣か?」
タイダー「はいですダ、ベルゼブ様」
アークダーマ「ブロロロォォッ!
ファルゼブ「………」「タイダー? あれ、本当に大丈夫なの?」
タイダー「大丈夫ですダ、ファルゼブ様! 地球人は排気ガスが苦手ですダー!」
ベルゼブ「ふむ…。、まずは様子見といったところか?」
〔敵ユニット出現〕
恐竜兵「キャシャアアア!
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

オンドロン「む! 我々以外にもこの街に侵攻する勢力が!」「いや、コンピュータの出した作戦に間違いはないはずだ」「かまわん! 作戦はこのまま続行だ!」「ズドールよ! 地球のロボットなど破壊してしまえ!!」
〔人工知能の動作音〕
人工知能「………」
〔味方ユニット出現〕
フェアリ「作戦エリアに到着しました。索敵レンジ変更します」
光珠「私が来たからにはこれ以上はやらせないわよ!」
フェアリ「その意気です、○○○様!」
ワッ太「あ、あの機体…!」
柿小路「社長! ライバルの登場ですぞ! 負けてはなりません!」
郁絵「専務、あれは味方ですよ? 変にあおらないでください…」
ワッ太「大丈夫、大丈夫! まかせといてよ!」
光珠「ハ~イ、ワッ太くん。自分の街がやられてるのに随分のんびりしてるじゃない?」「あっ、もしかしてミサイルがないの? 新しいの買えなかったとか?」「そういえば、この前、いっぱい使ってたもんねぇ…」
ワッ太「うるせえ! こっちにも、いろいろと事情があるんだい!」
光珠「ごめん、ごめん。冗談だってばぁ~」
柿小路「はあ…最上重工は日本屈指の大企業…。ミサイルも撃ちたい放題なんでしょうなぁ…」
ワッ太「専務、弱気にならないでよ! さっきライバルに負けるなって言ってたじゃないか!」
柿小路「はっ! そ、そうでした。申し訳ありません、社長!」
光珠「まあまあ、ここは仲良くやりましょうよ」
ワッ太「調子いい事言って! ウチのもうけは横取りさせねえぞ!」
光珠「もうけって…そういう話はウチのお父さんに言ってよね」
ワッ太「へん! 高校生のくせに何でも父親まかせかよ。はっずかしい奴!」
秋水「ぷうぅぅっ!! 何よそれ~!」「私は目の前で街がやられてるのを黙っていられないから来たの! お父さんとは関係ないわ!」「あなたみたいにお金目当てで出て来たりしないんだから!」
ワッ太「へっ! お嬢様育ちのお前なんかに言われたかないね!」「俺だってやりたい事を我慢してみんなのために戦ってるんだ!」「お金が必要なのは、社員の生活のためだ! んな事もわからねえのか!」
光珠「わかってるわよ! でも、私だって…」
フェアリ「○○○様! いい加減にしてください! 戦闘態勢なんですよ!!」
光珠「は、は~い…」
ワッ太「ごめん、フェアリさん。俺も悪かったよ」
フェアリ「いいえ。ワッ太社長はさすがです。今日もよろしくお願いしますね」
ワッ太「うん、これ以上あいつらに街を壊させるもんか」「頼むよ、専務。しっかりバックアップしてくれよな」
柿小路「はいっ! 社長!」
ワッ太「さあ、いくぞ! トライダーの力を見せてやる!」
〔通信のコール音〕
仁「おーい! おまえら! 何をもたもたしてんだよ!?」
ワッ太「むっ! その声は!!」
〔味方ユニット出現〕
仁「授業中でも、出動OK! 地球防衛組、見参!!」
吼児「ダ、ダメだよ、仁くん。いきなり、あんな事言っちゃあ…」
仁「何でだよ、ビビってんのか?」
飛鳥「あーあ…子供だよなあ、仁は…」
柿小路「防衛組のライジンオーですか…。またまた、ライバルの出現ですな」
ワッ太「我が社のトライダーが一番さ! ライジンオーなんか目じゃないね!」
仁「なんだと! せっかく来てやったのに、何だよ、それ!」
ワッ太「へへっ、そろそろ白黒ハッキリさせようじゃねえか! どっちの実力が上か勝負だ!」
仁「おう! 受けて立つぜ!」
光珠「ねえ…いつもそんなで、あなた達、よく疲れないわね?」
吼児「苦労してます…」
飛鳥「もう、帰りたい…」
仁「お前らなぁ!!」
フェアリ「○○○様も人の事は言えませんよ」
光珠「あはは…そうかもね…」
フェアリ「それより、警戒してください。敵が前進してきます」
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

光珠「来たわね…」
ワッ太「仁! 街が危ない! 早く奴らを倒さないと!!」
仁「わぁってるよ! お前との決着は後だ!」
光珠「フェアリさん! 民間人の避難状況は?」
フェアリ「防衛隊から連絡がありました。避難は完了したとの事です」
光珠「遠慮なくやれるってわけね? よ~し、いくわよ~!」
仁「見てろよ…。俺達の実力、思い知らせてやる!」「行くぜ、みんな」
飛鳥「おう!
吼児「おう!
仁「ライジンオー、無敵合体!
〔仁&飛鳥&吼児、フォーメーション〕
[デモムービー「ライジンオー合体」]
〔仁、合体〕
<戦闘開始>

<2PP>

光珠「ねえ、ワッタくん。敵が出現するたびに出動するなんてお互い難儀な立場よねぇ」
ワッ太「仕方ないよ。俺は社長で小学生。光珠はパイロットで高校生なんだから」
光珠「う~ん…私はできれば普通の生活がしたいんだけどな…」
ワッ太「まぁ、光珠はパイロットやってるの秘密だから苦労も多いんだろうけど…頑張ろうよ」
光珠「そうね。ありがと、ワッ太くん!」「よ~し、頑張っていこー!」

<3PP>
仁「何が『我が社のトライダーが一番さ!』だ」「実力ならライジンオーの方が上に決まってるぜ!」
ワッ太「なにぃっ!? お前、5年生のくせに生意気だぞ!」
吼児「そうだよ、仁くん。学校は違うけど相手は6年生だよ。そんな口のきき方をしちゃ…」
仁「へんっ! たった1学年上ってだけで大きな顔されてたまるかってんだ!」
ワッ太「こいつーっ!」「こうなったらどっちが沢山倒せるか勝負だ!」
仁「望むところだ!」
飛鳥「ったく。どっちも子供なんだから…」
光珠「敵のロボット、重そうなのが多いわね…」「あんなので踏み荒らされたんじゃ避難シェルターがもたないかも…」「ここは負けられないわね…」「そういえば、ジーク…おとなしく、避難してるのかな…」「他の人に、迷惑かけてなきゃいいけど…」
〔カーソル、建物を指定〕
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

ジーク「ん? あの機体は…ソウル…ランサー!?」「いや…似ているが違う機体か…」「だが、何か引っかかる…。調査する価値はありそうだな…」
〔歩き去る足音〕
ジーク「くっ、さっき至近弾で受けた傷が痛みやがるぜ…」
〔衣擦れの音〕
ジーク「適当な処置を施す前に無理やり地球人に手当てされちまったからな…」「そういや…あの地球人、確か、光珠とか言ってたな」「下手な手当てだったが、借りは借りだ…。次に会ったら礼ぐらい言っておくか」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕

<光珠が戦闘>
光珠「こんな街中で戦闘するなんて! 絶対に許さないわよ!」
フェアリ「光珠様、熱くなりすぎないでください」「ここは周囲に被害を出さない事を第一に考えて戦闘を行うべきです」
光珠「わかってるわ、フェアリさん!」「そのためにも一刻も早くあいつらをやっつけてやるんだから!」

<ワッ太vsズドール>
ワッ太「ドッジボールじゃ、かおるちゃんにいいとこ見せられなかったけど…」「その分、この戦いで俺とトライダーの勇姿を見てもらうだ!」

<仁vsエキゾースト>
仁「地球防衛組がいる限り、お前達、邪悪獣の好き勝手にはさせねえ!」「いくぜっ、飛鳥! 吼児!」「エルドランから託されたライジンオーの力、奴らに見せてやろうぜ!」

<光珠がダメージ>
光珠「はうっ、ダメージを受けちゃった…」
〔通信のコール音〕
足立長官「安心したまえ! 竹尾ゼネラルカンパニーを中心に補給部隊を展開してある」
〔カーソル、竹尾ゼネラルカンパニーを指定〕
足立長官「ここに来れば、エネルギーの補給と修理ができるぞ」
フェアリ「光珠様、聞こえましたか?」
光珠「うん! ようするに『回復ポイント』なんだよね」
フェアリ「応急修理ですから、一度の回復することはできません。その点を留意してください」
光珠「なるほど…ボロボロにされてからじゃ遅いって事ね」

<ズドール全滅>
オンドロン「むう…。地球製のロボットごときにここまでやられるとは…」「だが、コンピュータはこの結果を想定していなかったわけではない。侵略計画は着実に進行している」「今後もコンピュータ通りに作戦をたてていけば、いずれ地球人どもは成す術を失うだろう」「いまいましいロボットどもめ! 次こそ地獄を見せてくれるわ!」

<エキゾースト全滅>
ファルゼブ「あら? 3次元人のロボット、思ったよりもやるじゃない?」
ベルゼブ「タイダー、どういう事だ? 地球人は排気ガスが苦手なのではなかったのか?」
タイダー「そ、そんな! ベルゼブ様! 確かに地球人は排気ガスが迷惑だって言ってたダ~!」
ファルゼブ「言い訳は見苦しいぞ、タイダー。お前はアークダーマにすべてを任せていただけではないか!」
タイダー「うううっ……ゆ、許して欲しいダー!」
ファルゼブ「むう、タイダー! 貴様という奴は!」
タイダー「ひいいいいい!」
ファルゼブ「まったく、情けない奴だ…」「次の作戦では、今回のような失態は許さんぞ!」
タイダー「ハ、ハイ、ですダー!」

<敵全滅・勝利条件達成>
光珠「ふぅ…終わったあ…」
フェアリ「○○○様…よろしいですか?」
光珠「どうしたの? フェアリさん?」
フェアリ「今日の無断外出の件で瑞雲様がお怒りです。帰還したら社長室に行ってください」
光珠「じょ、冗談じゃないわ! お父さんのお小言なんてもううんざり!」「学校終わった後、どこに行こうが私の勝手じゃない?」
フェアリ「○○○様…それ以上言ったら」
光珠「うっ…」「あ、あはは…。わかってますよ、フェアリさん」
仁「へへーん! ○○○のやつ、みっともねえなあ!」
〔通信のコール音〕
マリア「仁! いい加減になさい!!」「先輩に対して失礼よ! いつも助けてもらっているくせに!」
仁「でもなぁ~」
マリア「つべこべ言わすにすぐに戻ってきなさい! 反省会するんだから!」
仁「そんなの明日にしようぜ! 俺は帰るからな!」
マリア「ふ~ん…そう…?」
仁「な…なんだよ…」
吼児「あの、仁くん…素直に戻ったほうがいいと思うけど?」
飛鳥「そうそう。マリアを怒らせたら、後が怖いぞぉ…」
マリア「飛鳥くん、聞こえたわよ? 私が怖いですって?」
飛鳥「あ、あは、あはははは…それじゃ…教室に戻ろうか、仁…」
仁「しゃあねえなぁ!」
マリア「じゃ、待ってるからね!」
〔通信のコール音〕
光珠「フフフ! あなた達も大変そうねぇ」
仁「え!? ○○○!?」
吼児「もしかして…ぼくらの話…聞いてたんですか?」
光珠「だって、普通に通信してるんだもの」
吼児「あ、あの…すみません…いろいろ失礼な事言って…」
光珠「フフ! 別に気にしてないわよ」「じゃ、私、帰るから街の後片付け、よろしくね」
〔味方ユニット離脱〕
仁「へ? ちょっと待ってよ!」
飛鳥「ふう…やられたね…。うまい事、後始末を押し付けられちゃったよ」「帰りも遅くなるだろうから、マリアにもどやされそうだ…」
仁「ちくしょう~! これだから大人ってのは…」
吼児「仁くん、あの人まだ高校生だよ?」
仁「高校生だろうが何だろうが、俺達にとっちゃ一緒だっつ~の!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

竹尾ゼネラルカンパニー
木下「社長、ご覧下さい。これが今回の被害状況です」
ワッ太「街の建物にも被害が出てるけど怪我人が少なくてよかった…」
郁恵「そうですわね」
柿小路「社長、経費がかさみすぎますぞ。どうせお使いになるなら、高いミサイルよりもビームのほうが…」
ワッ太「あー、もう、ケチくさいなあ…」「防衛隊から仕事のお金が出てるんでしょ?」
木下「それが社長…実は…」
柿小路「壊れた街の後片付けで燃料を使いましたから…」
ワッ太「ええ? それじゃあ…」
柿小路「はあ…もうけは思ったほどでは…今月の給料を払うのがやっとです」
ワッ太「そ、そんなあ!」「とほほ…あんなに苦労したのになあ…」
厚井「まあ、いいじゃないですか。街の人はきっと社長の行いに感謝していますよ」
ワッ太「へへっ! ま、そうだね。なにより、みんなの無事が一番さ」

オンドロン宇宙要塞
オンドロン「ぬうううううう! おのれ、おのれ、おのれっ!」「我々の行く先々で邪魔をする地球製ロボットどもめ…」「ガバール星、ロボット帝国よりはるばる地球侵略の総司令官として赴任したこの私が…こうも手こずらされるとは!」
〔モニターを開く音〕
ザクロン「何をぶつぶつ言っておるか! オンドロン!」
オンドロン「ああっ! ザ、ザクロン総司令官! ど、どうされましたか?」
ザクロン「どうされましたか、ではないっ!」
オンドロン「おおぅっ! も、申し訳ありません!」
ザクロン「オンドロン。貴様の地球侵略計画、うまく進んでいないようだが?」
オンドロン「そ、そんな事はございません。今も着々と準備を…」
ザクロン「貴様の狙う地球は、我が皇帝が侵略価値Bクラスと認めて侵攻するもの…」「計画の遅れ、ましてや失敗などは全く想定されてはおらんのだっ!」
オンドロン「ひいいっ! で、ですが、我々以外にも地球を狙う者が…」
ザクロン「言い訳など聞きたくない! そんな暇があるなら、次の作戦でも立てたらどうなのだ!」
オンドロン「は、はい! それはもう。今、コンピュータで…」
〔コンピュータの動作音〕
オンドロン「あ、で、出ました!」「地球を狙う者が我々の他にいるのであれば、むしろその力を有効に利用すれば良いのです!」
ザクロン「ならば、その計画を実行に移せ! 悠長な事は言っておれんぞ!」
オンドロン「ははーっ!」
〔モニターを閉じる音〕
オンドロン「ふぅ…終わったか…」「それにしても、こうもうまくいかんとはな…」「地球製ロボットも無視できんが、他の勢力からも目が離せんとは…」「しかし、わからん…。評価Bクラスの惑星だというのにそれほどの価値があるというのか?」「ザクロン様への言い訳…いや、ご説明のためにも、独自に調査をしておく必要があるな…」
〔コンピュータの動作音〕
オンドロン「見ておれよ、地球人共!」「どうあがいても、我々には敵わんという事を思い知らせてやる!」

最上重工 格納庫
〔機体の拘束音〕
陣風「オーライ! オーライ!」「よーし! そこで機体を固定しろ!」
〔機体の稼働音〕
光珠「陣風さーん? これでいいのー?」
陣風「おう! バッチリだ!」「サポートがなくてもうまく格納できるようになったじゃねえか」
光珠「う~ん。フェアリさんのサポートなしじゃ、まともに飛べないんだけどね…」
陣風「そりゃそうだ。こいつは一人で扱うようには造られてねえからな」
光珠「ほんと、この子って暴れん坊なんですよね…。体がバラバラになっちゃいそう…」
陣風「ほう…こいつをそんだけブン回せるなら大したもんだ。次までにシートの方も改良しとくよ」
光珠「お願いします」
陣風「よし、後はまかせろ。親父さんに呼ばれてるんだろ? 早く行って来な」
光珠「はううっ…いってきまぁ~す…」

最上重工 廊下
光珠「勝手に家を出て行ったのは、よくなかったわよね…」
フェアリ「○○○様が本当に家を出たいと思ってらっしゃるなら、私はバックアップ致しますよ」
光珠「フェ、フェアリさん!?」
フェアリ「今日、家を出られるお覚悟だったのでしょう?」
光珠「うん…でも、結局、戻ってきちゃった…。中途半端だよね、私って…」
フェアリ「迷ってらっしゃるのですね?」「ですが、街で戦闘が起こった時…あなたはここに戻って来ました」「それは○○○様の人々を守りたいという気持ちの方が強かったという事です」
光珠「………」
フェアリ「それでは、社長室へどうぞ。私は外でお待ちしています」

最上重工 社長室
〔ドアノブを回す音〕
光珠「ただいま、お父さん…」
瑞雲「このバカ者がっ! 勝手な行動をしおって!」「今、地球は戦時下なだけでなく、得体の知れぬ敵からも狙われているんだぞ!」「この非常時にどこをほっつき歩いていた!」
光珠「ううっ…」
瑞雲「あと少し、救援が遅れればどうなっていたかわからん!」「お前はパイロットとしての自覚が全くなっとらん!」
光珠「そんな…!」「…………」「ごめんなさい…勝手に出かけた事は謝るわ…」「でも、お父さん…どうしても私が乗らなくちゃいけないの?」「こんなご時世だもの…のん気に高校生活を送れない事はわかるけど…」「戦いに直接参加しなくても…もっと別の形でみんなに貢献する事はできるはずよ!」
瑞雲「あれに乗って最後まで戦い抜けるのはお前しかおらん」「戦って人々を守る事は、お前に与えられた使命なんだ!」
光珠「なんで? どうして?」
瑞雲「私が何を言ってもお前は納得せんのだろう? じっくり自分で考えてみろ」
光珠「な、なにそれ…」
瑞雲「いいか、明日からしばらく訓練のノルマを増やすからな!」
光珠「ええ~っ!?」
瑞雲「さあ、話は終りだ。私は忙しい。早く次の行動に移れ!」
光珠「もう、わかったわよ…」
〔走る足音〕
〔ドアノブを回す音〕


最上重工 廊下
フェアリ「がんばりましたね、光珠様」
光珠「フェアリさん…私、みんなに迷惑かけちゃったよね」
フェアリ「そんな事ありませんよ。さ、明日も頑張りましょう?」
光珠「う、うん…」「あ、そうだ。陣風さんの整備、手伝って来るね!」
〔走る足音〕

最上重工
フェアリ「○○○様、ごめんなさい…。今は本当の事をお話しできません」「ですが…私は、あなたを命に代えてもお守り致します」
【シナリオエンドデモ終了】

人類がその生活圏を宇宙に広げはじめてから
半世紀以上の年月が流れた…。

地球連邦政府の指揮の下、
宇宙移民は急ピッチで進められ、
多くのスペースコロニーが作られていた。

やがて、地球侵略を狙う異星人の存在が
ささやかれるようになると、
連邦政府は異星人の虚位に対抗するためとして
各地に『防衛隊』を設置した。

しかし、軍の上層部に人類の防衛を
真剣に考える者は少なかった。

軍の目的は、異星人の脅威を口実に
軍拡を行ない、連邦政府に不満を持つ
者達への圧力を強める事だったのだ。

そんな中、
防衛体制の整わない軍の隙をつき、
ついに複数の組織が侵略を開始した。

巨大な機械獣を使い、世界征服を企む
Dr.ヘルの『機械獣軍団』。
人類に代わり、地上世界を支配せんとする
地底からの侵略者『恐竜帝国』。
そして5次元の世界から来た
『ジャーク帝国』である。

彼らの超技術に対し、
地球連邦軍は苦戦を強いられた。

この事態を憂慮した『防衛隊極東支部』は、
『光子力研究所』『早乙女研究所』『地球防衛組』
『竹尾ゼネラルカンパニー』『最上重工』といった
民間の有志に協力を仰ぎ、防衛組織を強化。
襲い来る脅威にかろうじて対抗していた。

しかし、こうした一部の奮戦もむなしく、
連邦政府は地球のみの防衛力に力を注ぎ、
恐怖に震える宇宙移民を顧みる事はしなかった。

やがて宇宙移民者達の不満はピークに達し、
戦火は思わぬ方向に飛び火した。

サイド3の『ジオン公国』と月に本拠を構える
『統一帝国ギガノス』が連合し、地球連邦
政府に対し独立戦争を挑んできたのである。

『ジオン・ギガノス連合』の掲げる選民思想は、
連邦政府に不満を持つ多くの宇宙移民の
支持を得て、戦いは激しさを増していった。

数ヶ月後…
多くの命を失った人類は戦いに疲れた。

だが、地球侵略を狙う諸勢力は
これらの事態を静観し、
虎視眈々と侵攻の機会を覗っていたのだ。

そして、今…
地球に更なる危機が迫りつつあった…。


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● 第2話「狙われた早乙女研究所」 へ進む


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