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第12話
オデッサ・デー


サブタイトル
「オデッサ・デー」


【シナリオデモ開始】

数日前…



ギガノス軍 司令官室
マイヨ「ギガノス軍親衛機甲兵団第1師団所属、マイヨ・プラート大尉。ただいま出頭しました」
ギルトール「おお、よくぞ戻った」
マイヨ「申し訳ありません。D兵器を取り逃がした事、すべて私の不徳の致す所であります」
ギルトール「済んだ事でいつまでも心を悩ますな、マイヨ・プラート」
マイヨ「ですが…」
ギルトール「ふむ…」「君はランブルフィッシュという魚を知ってるかね?」
マイヨ「いえ…」
ギルトール「この魚は水槽で一匹しか飼えぬ。二匹の場合は、どちらかが勝つまで戦い続ける」「ワシが好きなのは、この闘争本能だ。このひたむきさがワシを惹きつける」
マイヨ「…………」「ギルトール閣下、ぜひ私を再度、木馬とD兵器の討伐部隊としてお送りください」「我が命に代えましても、必ず決着を!」
ギルトール「いいだろう。ちょうどジオンからも木馬討伐の支援要請が来ている」「プラクティーズを率いて戦線へ赴くが良い」
マイヨ「ありがとうございます!」
ギルトール「ジオンからはランバ・ラルの後任として『黒い三連星』が参加するそうだ」
マイヨ「ほう…あの黒い三連星が…」
ギルトール「木馬はそれほどの相手という事だ」
マイヨ「心してかかります! では、私はこれにて!」

ジオン軍 前線基地
ガイア「陸戦用のドム3機だ。あてにしてもらいたいものだな、マ・クベ司令」
マ・クベ「黒い三連星の戦力となれば、一個師団にあたる。早速、先鋒を務めてもらおう」
ガイア「フン…で、目標は?」
マ・クベ「まずはレビルの正面の戦力を叩く。木馬はその後だ」
ガイア「甘いのではないのか? 木馬にはニュータイプがいるのだろう?」
マ・クベ「私は信じんよ…ニュータイプの存在など」
ガイア「ふん…司令、あんたは直接戦闘しないからわからんのだ」「あの木馬という奴の実績はなめるわけにはいかん」
マ・クベ「力押ししか考えんからそうなる」
ガイア「…………」
マ・クベ「作戦時間になれば、ギガノスの精鋭部隊が援軍に来る。彼らと共に木馬を叩くが良い」
ガイア「わかった。敵正面を叩いた後、木馬攻撃に向かう」「後はどういう形でも木馬を仕留めれば文句なかろう。戦場では好きにやらせてもらうぞ」

ジオン軍 秘密基地

ジオン軍 秘密基地 研究室
ジオン士官「ギニアス様。本日よりアプサラスの研究成果を至急送るようにとの申請が来ています」
ギニアス「この間、まとめたデータを送ったばかりではないか」「今は一刻でも早く開発を急ぐ時…余計な手間はかけられん!」
ジオン士官「それが…ここしばらくは毎日のように…」
ギニアス「我々には余計な時間も人員もない。その上、開発に必要な資材が半分も届かんとはどういう事だ!」
ジオン士官「輸送部隊のほとんどをオデッサ方面に回しているため、しばらく待てとの事でして…」「どの地上部隊でも物資の供給は日に日に減る傾向にあるようです…」
ギニアス「軍の物資に関してはギレン総帥が統括されている」「デギン公のお墨付きである本計画は何よりも優先されるはずだ!」
ジオン士官「そ、それが…実は本国から別の命令が…」
ギニアス「なんだ、言ってみろ」
ジオン士官「アプサラス計画は一旦中断し、宇宙で開発を再開せよとの事です」
ギニアス「そんな事ができるものか!実験資材を宇宙に輸送するには数機のHLVと護衛艦が必要なのだぞ」
ジオン士官「はい…ですから、人員とデータのみを持ち帰れと…」
ギニアス「バカな!」「ゴホッ、ゴホッ!」
ジオン士官「大丈夫ですか、ギニアス様!」
ギニアス「ゴホッ!」「ええい、もういい! 下がれっ!」

ギニアス「ガルマ様亡きあと…本国からの要求は研究への足かせばかり…」「本国は計画の重要性を理解していないのか…」
ノリス「ノリスです。ただいま到着しました!」
ギニアス「ノリスか…」「入るが良い…」
ノリス「失礼します!」
〔ハッチの開閉音〕
〔歩み寄る足音〕

ギニアス「よく戻った。パイロットは無事確保できたのか」
ノリス「ご安心ください。アイナ様には医務室で休養していただいております」
ギニアス「そうか…」「アプサラスIIIの完成も近い。研究は最終段階に入った」「だが…ここに来て物資の補給もままならん…」
ノリス「連邦の大部隊がオデッサに侵攻中です。この基地も包囲される可能性があります」
ギニアス「わかっている。早急に研究施設をアフリカに移さねばならんが、移転作業に必要な戦力が集まらん…」
ノリス「それについては、私に考えがあります」「敵はオデッサの進撃に手一杯で、ここからアフリカ戦線までの敵の防衛体制は弱体化しています」「偵察隊の報告から突破ルートを選定しました。地中海を横断するコースを取ります」
ギニアス「なるほど…。しかし、地中海に展開している敵の海上兵力はどうするのだ?」
ノリス「サイクロプス隊が健在です。彼らの水中用モビルスーツで連邦の海上戦力を叩きます」
ギニアス「フ…すでに作戦計画は練り上がっているようだな」
ノリス「あとはタイミングの問題です。作戦が遅くなれば、好機を逸します」「できれば明後日にはこの基地を発ちたいのですが、連日の突貫作業で兵が疲れておりますので…」
ギニアス「問題ない。基地要員に薬を使い、撤収作業を急がせる。お前は戦闘部隊の指揮だけを考えよ」
ノリス「了解しました。では、失礼します!」
〔歩き去る足音〕
〔ハッチの開閉音〕

ギニアス「ゴホッ…ゴホッ…!」「私のアプサラス計画…誰にも邪魔はさせん…!」

ジオン軍 秘密基地 格納庫
〔機械の整備音〕
ジオン士官「撤収作業急げっ! アプサラスの部品を最優先だ!」
ジオン兵「うう…」
〔人の倒れる音〕
〔金属板の上を走り寄る足音〕

アイナ「大丈夫ですか! しっかりしてください!」
ジオン兵「…問題…ありません…」
アイナ「これは…! あなた、薬を…!?」
ジオン兵「仕方ありません…皆が生き残るためですから…」
アイナ「…………」
ジオン士官「アイナ様! 医務室で休んでおられたのでは?」
アイナ「私はもう大丈夫です」「それより私も手伝います」「いえ、手伝わせてください!」
ジオン士官「で、ですが…」
アイナ「誰も死なせません…。みんな無事に脱出するのです!」(私はサハリン家の者として、兄の企ての犠牲になる人達への責任を背負っていくしかない…)(シロー…あなたなら、こんな時…)

中央アジア 連邦軍補給基地
連邦士官「シロー・アマダ少尉。報告書にあるように君はジオン兵と接触したのだな?」
シロー「生き残るために協力しただけです」
連邦士官「スパイ行為をしていたわけではないと?」
シロー「ええ、違います!」「敵味方に分かれていても、いい人はいます! わかり合えるんです!」「自分にはそれが、この愚かな戦争でのただ1つの希望と思えます!」
連邦兵「ククク…まるでハイスクールの学生だな」
シロー「…………」
連邦士官「最後に1つだけ聞かせて欲しい」「命令とあれば、君は敵を撃つ事が出来るのかね?」
シロー「自分は…自分にも、わかりません」
〔ざわめき〕
連邦兵「貴様、それでも軍人か!」
連邦士官「静かに!」「君達、第08小隊に汚名返上のチャンスを与えよう」「君達にはこのままホワイトベースに留まってもらう」
シロー「…………」
連邦士官「仲間思いの君としては何の不満もないだろう…」「だが任務としては非常に危険性の高いものとも言える」「不思議とジオン・ギガノス連合はホワイトベースに固執している」「このまま敵の目を引き付けてもらいたい」
シロー(俺達を囮に使うという事か…)
連邦士官「すでにブライト艦長以下ホワイトベースには新たな作戦任務を伝えてある」「君もこの後すぐに準備に入りたまえ」
シロー「はっ!」
連邦士官「以上、閉廷!」

ホワイトベース デッキ
エレドア「…こりゃ、しばらくは軍を抜けられそうにないな…」
カレン「半端な気持ちで残るつもりなら、今すぐ艦を降りてもらうよ」
エレドア「ちっ」「あんたや隊長さんには借りができちまったからな…。やらせてもらうぜ」
〔金属板の上を走り寄る足音〕
ミケル「エレドアさーん! お帰りなさーい!」
キキ「へへーっ! 逃げ出す事も出来ないでやんの!」
エレドア「うるせーっ!」「大体なんで、お前までここにいるんだよ!?」
キキ「ふーんだ! いいじゃない!」
エレドア「そういや、どうなってんだよ。隊長のスパイ疑惑!」
ミケル「一応、現状のままです」「ですが、難しい任務が回ってきたみたいで…」
キキ「要するに、貧乏くじを引かされたのさ」
カレン「あらぬ疑いだけで銃殺刑ってのもありえる…。それに較べればマシだよ」
〔エンジン音〕
〔車のキーを回す音〕
〔空を舞う音〕
〔人の着地音〕

サンダース「待たせたな、隊長が帰ってきたぞ!」
シロー「すまない。心配をかけたな」
カレン「隊長、無事に集結した08小隊に一言お願いします」
シロー「そうだな…」「みんな、聞いてくれ」「これからの任務には危険が伴わない作戦などありはしないだろう」「だが! 俺達は殺し屋部隊じゃない!」「敵だって人間! 犠牲は最小限に留め、その上で任務をやり遂げる」「そして必ず生きて帰るんだ! この命令は、これから先も決して変わる事はない!」
〔歩み寄る足音〕
シャピロ「どうやら君は…戦争を勘違いしているようだな」
サンダース「シャピロ参謀士官…」
シャピロ「戦場において敵とは人の皮をかぶったケダモノにすぎん。生き残るために、あらゆる敵を討つしかない」
シロー「そんな考え方は…出来ません!」
シャピロ「敵は皆殺しにせねばならん!」「そのくらいの覚悟がなくては仲間を守る事などできんと言っている!」
シロー「…俺は、俺のやり方で戦っていきます!」
シャピロ「なんだと…」
キッド「いいんじゃねえの?」
ボウィー「そうそう! なにも戦いから逃げるってわけじゃないんだし、ね?」
お町「隊長さんは自分なりに戦うって言ってんだから、見逃してあげたら?」
シロー「コズモレンジャーJ9! 戻って来ていたのか!」
ボウィー「ま、これからは俺ちゃん達もお仲間に加えさせてもらうから、大船に乗ったつもりでいらしてね?」
アイザック「シャピロ参謀士官。次の作戦から我々J9は正式のホワイトベースと行動を共にする事になった」
シャピロ「報告は聞いている」
アイザック「早速だが、作戦の打ち合わせをしたい」
シャピロ「わかった…。では、ブリッジに行こう」「アマダ少尉。君の覚悟は実戦で見せてもらうぞ」
シロー「…わかりました」

ホワイトベース 通路
キキ「シロー、話があるんだ。ちょっといいかい?」
シロー「なんだよ、あらたまって」
キキ「いいかい? あたしがついて行けるのは、ここまでだ」
シロー「村に戻るのか?」
キキ「もう少し、ここで情報を集めたかったけど…これ以上、村を留守にはできないのさ…」「これでもあたしは、バレスト・ロジータの娘だ。村を背負ってかなきゃなんないんだよ…」
シロー「そうか…元気でやれよ!」
キキ「シロー、あのさ…」
シロー「なんだ?」
キキ「…いや…なんでもない」
シロー「なんだよ、気になるじゃないか」
キキ「フ…あんたは甘ちゃんだけど、正直なとこだけが取り得だ」「そいつだけはなくすんじゃないよ」「じゃあね!」
〔金属板の上を走り去る足音〕
シロー「お、おい!」

荒野
キキ「バイバイ、シロー…」
〔エンジン音〕

ホワイトベース ブリッジ
セイラ「できませんよ、そんな事!」
連邦士官「君達の適性には素晴らしいものがある。それを見込んでの事だよ」「このGファイターは君が使うように調整してある。すぐシミュレーションに入ってくれ」
セイラ「あまりに一方的じゃありませんか?」
シャピロ「Gファイター以外にも今回の補充で、我々の戦力は大幅に強化されるが、人員の補充は少ない」「ゆえに適性がある君にはやってもらわねばならんのだ」「ガンダムの件もあるしな…」
セイラ「はい…」
〔ハッチの開閉音〕
〔歩み寄る足音〕

忍「へっ! うちの教官はどうしてああいう物言いしか出来ないのかね」
沙羅「ちょっと、忍! 黙りなさいよ!」
雅人「聞こえるよ、忍」
シャピロ「藤原! 訓練の報告に来たのか?」「まだまだ余裕がありそうだな…。もうワンセットやってこい!」
雅人「ええーっ!?」
沙羅「この馬鹿!」
亮「フッ…行くぞ」
忍「けっ…練習魔め」

ホワイトベース デッキ
アムロ「あの、マチルダさん。僕達もオデッサ作戦に参加するんですか?」
マチルダ「死にたくなければやるしかないでしょうね、アムロ曹長」
アムロ「あ、はい! 頑張ります、マチルダ中尉」
マチルダ「良い返事ね。無論、私たちも手伝います」「あなた達からもらった機動兵器のデータ、そして、アイデア…」「決して悪いようには扱いませんから」
アムロ「は、はい!」「では、失礼します!」
〔金属板の上を走り去る足音〕
ベン「よろしいですかな、マチルダ中尉」
マチルダ「ベン軍曹、何か?」
ベン「D兵器パイロットの件ですが…」
マチルダ「技術部からの報告では、現段階では登録変更は不可能だそうです」「したがって、今後も彼らにはドラグナーのパイロットをやってもらいます」
ベン「わかりました」「それと、ついでと言ってはなんですが…」
マチルダ「何か?」
ベン「この先、D兵器が航空作戦を展開できればと思っておりまして…」
マチルダ「機体の強化策については、技術班の方で整備が進んでいます」「そちらの期待に添えると思いますよ」
ベン「そうですか! ありがとうございます」

ホワイトベース 通路
光珠「ねえ、フェアリさん。今回の補給で随分いろんな資材が入ってきてたみたいだけど…」
フェアリ「オデッサ作戦の一翼を担うことになるのですから、補給の規模も違いますわ」「それに新型機も搬入されたみたいですね…」
光珠「こっちもそろそろ新型機に乗り換えたりしないの?」「前は試作機ができる度に乗れ、乗れってうるさかったのに…」
フェアリ「本社で研究中ですから、もう少し我慢してくださいね」
光珠「はぁ…やっぱり造ってるんだ…」
フェアリ「新装備は欲しくないんですか?」
光珠「だって戦闘用でしょ?次はもっと、とんでもない仕様になりそうだし…」「中に乗るのが女の子だって事、わかってほしいわよ…」
フェアリ「大丈夫ですよ。陣風さんの手が入ってるんです。ちゃんと考えてくれてますよ」
光珠「アハハ、そ、そうね…」(はうう…私は今のでも結構きついんだけど…)

ホワイトベース 食堂
ケーン「なあ、軍曹? 俺達に話って何?」
ベン「連邦で開発中だったD兵器の登録パイロット変更プログラミングの事なんだが…」「ま、早い話がおしゃかになったということだ」「つまり、お前らはD兵器のパイロットのままだ!」
タップ「ええっ!?」
ライト「人権蹂躙ですよ!」
ベン「うるさい!」「いいか、よく聞け。先ほど本部から辞令が出た…」
ケーン「辞令…?」
ベン「本日付で、お前達はそれぞれ准尉に任命された!」「今日からは、お前達は将校だ。頼んだぞ!」
ケーン「はあ…?」
ベン「しゃんとしろ!」「これからは俺の…」「いや、私の上司になるのですぞ!」
タップ「笑えねえっすよ、それ!」
ライト「まったくだ…」
ケーン「汚ねえ…」
ベン「そんな、悠長な事を言っている場合ではありませんぞ」「今日からD兵器はリフター装備になるんですよ!」
タップ「リフター装備? 何だ、そりゃ?」
ベン「大気圏内での運動性能を飛躍的に伸ばす装備の事です! 今までとは操縦性が異なります!」「これからは航空作戦を…」
ケーン「要するに、飛べるって事?」
ベン「はあ、まあそういう事です」
〔戦艦の警報〕
〔画面、点滅〕

タップ「敵襲か!?」
ケーン「もう来ちまったのかよ!」
ライト「あーあ、こうなるならぐだぐだ言ってねえで訓練しといた方が良かったぜ」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

ガイア「あれが例の木馬か…」
オルテガ「白い奴はまだ見えないな…」
マッシュ「まずは小手調べだ」
〔ガイア、ブライトへ攻撃〕
〔ブライトにダメージ〕
〔オルテガ、ブライトへ攻撃〕
〔ブライトにダメージ〕
〔マッシュ、ブライトへ攻撃〕
〔ブライトにダメージ〕

ブライト「くっ!」「各機、発進急がせろ!」
〔敵ユニット出現〕
ガイア「ほう…あれが『ギガノスの蒼き鷹』か。予定通りだな…」
マイヨ「ジオンの『黒い三連星』。見事な連携だ」「お前達にも見習ってほしいものだな」
ダン「大尉の名に恥じぬよう、精一杯頑張ります」
カール「親衛隊の名を汚すような事はもう二度と致しません」
ウェルナー「参りましょう!」
〔カール&ウェルナー&ダン、ブライトへ接近〕
マイヨ「私は再び地上に戻ってきた…。木馬、そしてD兵器は我々が倒す!」
〔マイヨ、ブライトへ接近〕
ライト「まずい、あいつらか!」
タップ「こっちはまだリフター装備に慣れてないのに…」
ケーン「やんなきゃしょうがないっしょ! 行くぜっ!」
〔味方ユニット出現〕
ケーン「へへ、こっちだって、飛べるようになったんだ」「これで、あいつらと同じ土俵ってわけよ!」
ライト「そりゃ言えてるな」
タップ「よ~し、やってやろうじゃねえか!」
〔味方ユニット出現〕
シロー「あまり突出するな! 集中攻撃を食らうぞ!」
ケーン「ありゃ? アマダ少尉も新型ですか?」
シロー「君達と違って壊し過ぎたせいだよ。寄せ集めの部品ででっちあげたんだ」
ライト「なるほど…『ガンダムEz-8』ですか…スペック的にも悪くないじゃないですか」
シロー「おいおい、早速データ検索したのか? …ったく手の早い奴だな」
セイラ「マチルダ中尉…本当に私にできると思っているんですか?」
マチルダ「ニュータイプの実験という意味がなければ、無断でガンダムを使ったあなたは重罪です」「レビル将軍の尽力を、認めてやってください」
セイラ「一介の補給部隊の士官にしてはいろいろ事情にお詳しいのですね…」
〔通信のコール音〕
フラウ「セイラさん! 発進スタンバイOKです!」
マチルダ「行ってください!」
セイラ「了解…」
〔味方ユニット出現〕
セイラ「うまく行くわけ…ないでしょう…」
〔通信のコール音〕
フラウ「アムロ! 発進スタンバイ、OKです!」
シャピロ「アムロ! この作戦で汚名を返上して見せろ!」
アムロ「了解!」(言われなくたってやってやる! マチルダさんやみんなを死なせるもんか!)「アムロ、ガンダム、行きまーっす!」
〔味方ユニット出現〕
シロー「セイラ曹長! 君は後方から支援してくれるだけでいい」「無理はするなよ!」
セイラ「ええ!」
〔ガイア&オルテガ&マッシュ、ブライトへ接近〕
ブライト「ミライ! ホワイトベースを離床させろ!」
ミライ「だめ! 離陸できない…!」
ブライト「エンジン出力が臨界まで上がらないだと?」
マチルダ「機関部の整備班から報告があるはずです」
ミライ「少し…間に合わないかもしれない…」
マチルダ「どうしてそう思うのです?」
ブライト「なぜだ、ミライ」
ミライ「理由はありません。そう思うんです…」
マチルダ「心配性のようね、あなた…」
ミライ「でしょうね…。人にはそう言われます…」
マチルダ「…………」(これが、レビル将軍の言われるニュータイプの力なのか…?)
光珠「あれ? ホワイトベースは動けないの?」
フェアリ「エンジンの出力が上がらないようです…」
ワッ太「このままじゃホワイトベースが危ないよ!」
オスカ「砲撃、来ます!」
〔滑空音〕
〔カーソル、ブライトへ隣接〕
〔ブライトの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

フラウ「きゃあああ!」
シャピロ「うろたえるな、支援砲撃だ! そうそう当たるものではない!」
〔ブライトの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

マチルダ「こんなところでホワイトベースを傷つけられてたまるものか…!」「発進、いそげ!」
連邦兵「はっ!」
〔ミデア、ガイアへ接近〕
アムロ「ああ、マチルダさんが!」「マチルダさん! ミデアじゃ無理です!」
〔アムロ、ミデアへ隣接〕
ガイア「フン! 連邦のモビルスーツめ! 噂ほどはないわ!」
〔ガイア、ブライトへ接近〕
アムロ「しまった! あのモビルスーツ! 先にホワイトベースをやるつもりか!」
〔アムロ、ガイアへ隣接〕
ガイア「ほう…俺の動きについて来れるとはな…」「このパイロット、間違いなくニュータイプだ!」「オルテガ! マッシュ!」「このモビルスーツにジェットストリームアタックをかけるぞ!」
〔オルテガ&マッシュ、アムロへ接近〕
アムロ「こいつ…来るのか?」
シャピロ「アムロ、気をつけろ! 奴らは…!」
〔ガイア&オルテガ&マッシュ、フォーメーション〕
アムロ「なっ、なんだ!?」
〔ガイア、アムロへ攻撃〕
[イベント戦闘「アムロvsガイア」]
〔アムロに爆発〕
アムロ「くっ!」
ガイア「フハハ! いけるぞ!!」「もう一度、ジェットストリームアタックだ!」
〔ガイア&オルテガ&マッシュ、アムロの周囲を移動〕
マチルダ「ガンダムを支援する! 突っ込め!」
連邦兵「りょ、了解!」
〔ミデア、マッシュへ隣接〕
〔マッシュにダメージ〕

マッシュ「うお! 輸送機だと!?」
マチルダ「アムロくん! この隙に突破なさい!」
アムロ「マチルダさん!」
オルテガ「このおおおお!!」
〔オルテガ、ミデアへ隣接〕
〔オルテガ、ミデアへ攻撃〕

[イベント戦闘「ミデアvsオルテガ」]
マチルダ「あああっ!?」
〔味方ユニット撃破〕
アムロ「う…ぬおおおおおお!」
〔アムロ、マッシュへ攻撃〕
[イベント戦闘「アムロvsマッシュ」]
マッシュ「うわあああ!」
ガイア「マッシュのドムがやられた…?」
マッシュ「いや…まだやれる…。だが、白い奴に逃げられた…」
オルテガ「ジェットストリームアタックをすり抜けるなんて…信じられん」
アムロ「うう…マチルダさんが…」
セイラ「ああ…マチルダ中尉…」
アムロ「ジオンめ! よくもマチルダさんをーっ!」
セイラ「落ち着いて、アムロ!」
シャピロ「今は敵を殲滅する事に集中しろ! 戦いは続いているんだぞ!」
ブライト「対空監視! 怠るな!」
シャピロ「後続の部隊を発進させる! 各機、カタパルトへ!」
〈出撃準備〉
剣人「くっ…これが戦争かよ…。同じ地球人同士で殺しあってる場合じゃないってのに!」
弾児「まったくだぜ…」「だが、あの人の死は無駄にできねえ!」
剣人「そうよ! ホワイトベースは俺達が守ってやらぁ!」
〔敵ユニット出現〕
<戦闘開始>

<セイラが戦闘>

セイラ「ここまできたらやるしかないわね…」(こんな私を見たら兄さんは何て言うかしら…)

<光珠vsガイアorオルテガorマッシュ>
光珠「もうこれ以上、犠牲者は出さない…」「絶対に出さないんだからあっ!」
フェアリ「エンジン出力、イエローからレッドへ!」「光珠様、どうぞ!」
光珠「見ててね、マチルダさん! 私達の戦いを!」

<アムロvsガイアorオルテガorマッシュ>
アムロ「よくもマチルダさんを!」
ガイア「さっきは思わぬ邪魔が入ったが次は外さん」「行くぞ、マッシュ! オルテガ!」
マッシュ「おう!」
オルテガ「おう!」
アムロ「そう何度も同じ手にっ!」

<シローvsガイアorオルテガorマッシュ>
シロー「相手はあの黒い三連星か…」「だが、退くわけにはいかない! マチルダ中尉の想いに応えるためにも!」

<剣人vsガイアorオルテガorマッシュ>
剣人「てめえら、人の命を何だと思ってやがる!」「なにも殺すこたぁねえだろうが!」「あの中尉さんが命がけで守ったホワイトベース…」「今度は俺が守ってみせらあ!」

<ワッ太vsガイアorオルテガorマッシュ>
ワッ太「お前達のせいでマチルダさんは…」「絶対に許さないからな!」

<ケーンvsガイアorオルテガorマッシュ>
ケーン「3人組の悪役は見飽きてんだよ! てめえら全員、ここで倒させてもらうぜ!」

<ケーンvsマイヨ>
ケーン「あんたもしつこいな! 鷹は狙った獲物を逃がさないとでも言いてえのか!?」
マイヨ「私はギルトール閣下に誓ったのだ! 命に代えても貴様達を討つとな!」
ケーン「知るか、んな事!」「俺はあんたと共倒れになる木はねえよ!」

<ケーンvsカールorウェルナーorダン>
ケーン「俺達とドラグナーを今までと同じと考えてもらっちゃ困るぜ! お坊ちゃま方!」

<忍vsガイアorオルテガorマッシュ>
忍「マチルダ中尉の弔い合戦だ! 気合入れろよ、みんな!」
沙羅「おう!」
忍「やあってやるぜっ!」

<キッドorボウィーvsガイアorオルテガorマッシュ>
キッド「マチルダ中尉の命を奪ったてめえらだけは生かしちゃおけねえっ!」
お町「さあ、お仕置きの時間よ!」
ボウィー「俺ちゃん達が今すぐあの世に送ってやるから、頭がすり減るくらい、マチルダさんに謝ってきな!」
アイザック「みんな、落ち着け!」「私情から出る怒りは命取りになりかねん。我々はただひたすら心を非情に、冷静に研ぎ澄まし、奴らを討つ」「それを忘れるな」
キッド「…わかったぜ、アイザック」「だが、この始末だけは俺達がつけさせてもらうぜ!」

<ガイア撃破>
ガイア「オルテガ…マッシュ…すまん!」「連邦め! この借りは必ず返させてもらうぞ!」
〔敵ユニット離脱〕

<オルテガ撃破>
オルテガ「くうっ…! これ以上は機体がもたねえ!」「脱出する!」

<マッシュ撃破>
マッシュ「く…こいつら…並みじゃないぞ…」「脱出する!」

<オルテガ&マッシュ撃破>
※※まだガイア健在の場合、セリフ追加※※
ガイア「あいつらがやられただと!」「いや…あの二人なら脱出しているはずだ…」「こうなっては木馬の撃破は無理だが…奴らのデータだけでも持ち帰らせてもらう!」「ククク…久々に骨のある獲物だ。マ・クベに嫌味を言われるのは我慢するしかあるまい」


<マイヨ撃破>
マイヨ「ふん…D兵器のパイロットめ、腕を上げたという事か!」「この屈辱…必ず晴らして見せる!」
〔敵ユニット離脱〕

<カール撃破>
カール「く…制御が限界だ…」「撤退するしかないのか…」
〔敵ユニット離脱〕

<ウェルナー撃破>
ウェルナー「奴らは確実に強くなっている…」「だが、次は必ず仕留める!」
〔敵ユニット離脱〕

<ダン撃破>
ダン「なぜ勝てない…? こちらの練度は上がっているはず…」「…奴らを倒さぬ限り、俺達は前に進めないのか…!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
シャピロ「どうやら敵の抵抗は終わったようだな」
フラウ「連邦軍司令部より、暗号通信です!」
ブライト「読んでくれ」
フラウ「あ、はい…」「オデッサ作戦は我が方の優位に展開。現時点で作戦目標の8割を制圧、連邦軍の勝利は確実である…」「ホワイトベースは残敵を掃討しつつ、次の寄港地へ向かわれたし…」「以上です!」
ブライト「そうか…」
ミライ「でも…マチルダ中尉の輸送部隊は壊滅してしまったわね…」
ブライト「ああ…命をかけて、このホワイトベースを…俺達を守ってくれた…」
ミライ「ええ…」
〔味方ユニット離脱〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ザンジバル ブリッジ
マ・クベ「戦いは、この一戦で終りではないのだよ」「考えても見ろ…」「我々がキシリア閣下にお送りした鉱物資源の量でジオンは、あと10年は戦える!」「フフフフ…ハハハハハハ!」

オデッサ 平原
ブライト「…オデッサ作戦に参加したすべての戦死者に哀悼の意を表し」「全員、敬礼!」
光珠「同じ人類同士なのに…なんで戦争なんかするのかしら…」
フェアリ「…………」
シロー「…………」(戦争なんて無意味な事だ…。だけど俺達は戦い続けなきゃいけない…)(アイナ…無事でいてくれ…)
セイラ「私が…上手にできなくて…すみません…マチルダさん…」
アムロ(マチルダさん…マチルダさん…)「マチルダさーんっ!」
【シナリオエンドデモ終了】


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