TOP PAGEへ

第15話
ジャブロー攻防戦(後編)


サブタイトル
「ジャブロー攻防戦(後編)」


【シナリオデモ開始】
ホワイトベース ブリッジ
〔戦艦の警報〕
〔画面、点滅〕

オスカ「敵の大部隊をキャッチしました! まもなく戦闘空域に入ります!」
ブライト「来たか!」
シャピロ「いよいよ敵の本隊だ…」「各機、発進準備!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
〔敵ユニット出現〕
マイヨ「ジャブロー制圧か…。ジオンも大きく出たものだな」
〔敵ユニット出現〕
カール「ジオンはかなりの戦力を出しているな…」
ダン「久々の大作戦だ。武勲をあげるチャンスだぞ」
ウェルナー「言えてるな」「よし、先陣を切って突破してやる」
マイヨ「ジャブローの防衛力を侮るな!」
〔ミサイルの発射音〕
〔画面、振動〕

マイヨ「対空砲火が来る! 散開しろ!」
〔滑空音〕
〔カーソル、マイヨへ接近〕
〔マイヨの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

ダン「うわあああ!」
カール「くっ…これがジャブローの対空弾幕か! なんて分厚いんだ!」
〔ミサイルの発射音〕
〔画面、振動〕
〔カーソル、ガウへ移動〕
〔敵ユニット撃破〕
〔ガウ隊の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
〔敵ユニット撃破〕

ウェルナー「ああ…ガウが一斉射で…」
マイヨ「振り返るな! この戦いを生き抜けば、武勲など自ずとついて来る!」「ゆくぞっ!」
ダン「は、はい!」
〔敵ユニット出現〕
マ・クベ「ギニアス様。よろしいですかな?」
ギニアス「うむ、そろそろ頃合だ。アプサラスIIIを投入しよう!」
マ・クベ「では、始めさせていただきます」
〔通信のコール音〕
マ・クベ「全軍の将兵に告ぐ! これより我が軍は総攻撃に入る!
〔敵ユニット出現〕
ギニアス「フフフフ…いよいよだ。私の夢が現実となる!」「アプサラスIIIを前面に出せ!」
〔敵ユニット出現〕
アイナ「お兄様…これで戦争が終わるのですね…」
ギニアス「そうだ、アイナ。我々の手で、この忌まわしき戦いに終止符を打つのだ!」
アイナ「…………」(戦いを終わらせるため…シロー、私は…!)
光珠「あ~あ、あのお化けザク…。さらに凶悪な形になってない?」
フェアリ「おそらく、あの集団が敵の本隊です! 光珠様、ここが正念場ですよ」
光珠「そうよね! 気合入れなきゃ!」
〔ミサイルの発射音〕
〔画面、振動〕
〔カーソル、敵モビルスーツ隊へ接近〕
〔敵モビルスーツ隊の周囲に爆発〕
〔敵ユニット撃破〕
〔ミサイルの発射音〕
〔画面、振動〕
〔カーソル、アイナへ接近〕
〔アイナの周囲に爆発〕
〔敵ユニット撃破〕

シロー「まさか、あれにアイナが…」
〔シロー、アイナへ接近〕
シロー「アイナ! アイナなんだろ?」「君はそんなものに乗ってちゃいけない! すぐに降りるんだ!」
アイナ「ごめんなさい…シロー…。これは兄の夢なの…」「そして、この戦いを終わらせるための兵器なのよ」
シロー「やめるんだ!」
アイナ「そこをどいて! 死ぬわよ、シロー!」
シロー「アイナーーーー!」
〔アイナ、シローへ接近〕
〔アイナ、MAP兵器「メガ粒子砲」使用〕
〔マップ上に大爆発〕
〔画面、振動〕

レビル「むう! 大口径のメガ粒子砲か! 被害状況を報告せよ!」
連邦兵「一部に電波障害があるだけで、基地施設に損害はありません」「ですが、今の砲撃で山が1つ消滅しております」
レビル「おのれ…これが奴らの切り札だというのか!」
アイナ「警告します! すべての戦闘行為を停止し、ジャブローを開放してください」「そして、すみやかに会談の場を設け、この戦いを終わらせるのです」
シロー「ああ、アイナ…君はやっぱり」
アイナ「この警告は両軍に発しています! 会談はどちらの陣営にも優劣なく対等に話し合ってください」「繰り返します…」
マ・クベ「奴は何を言っているんだ! すぐにやめさせろ!」
ジオン兵「む、無理です!」
ギニアス「アイナ…! ゴホッ…やめるんだ!」
〔金属板の上を走り去る足音〕
マ・クベ「閣下! どこへ行かれるのです!」
ギニアス「我が妹の馬鹿な行為を止める!」
マ・クベ「閣下…」
ギニアス「ノリス! 私をアプサラスまで運ぶのだ」
ノリス「はあ…ですが…」
ギニアス「頼む、ノリス! これはアイナと私、サハリン家の問題でもあるのだ!」
ノリス「わかりました。共に参りましょう」
〔敵ユニット出現〕
〔ノリス、アイナへ隣接〕

アイナ「ノリス、近づかないで!」
ノリス「ご無礼を! アイナ様!」
〔機体の拘束音〕
アイナ「ううっ!」
〔パネルの開く音〕
ギニアス「アイナ、何をしている! 敵の施設に攻撃をかけるんだ!」
アイナ「できません!」
ギニアス「なぜだ、アイナ!」
アイナ「私はこれの威力を知っています。だからこそ、できないのです…!」
ギニアス「それでは駄目だ…。連邦に反撃の機会を与えてはならん!」「や、奴らは…ゴホッ、ゴホッ!」
アイナ「お兄様…!」
ノリス「ギニアス様! 無理をなさらずに!」
ギニアス「ええい! 黙れっ!」
〔画面、「銃口」を表示〕
〔銃を構える音〕

アイナ「お兄様!?」
ギニアス「すぐにコックピットから降りろ! 私が代わる…」「ゴホッ!」
アイナ「やめてください、お兄様!」
〔銃声×2〕
アイナ「お…お兄様…」
ギニアス「次は外さんぞ、アイナ…すぐに…降りるんだ…ゴホッ!」
アイナ「ああ…」
〔ミサイルの発射音〕
〔画面、振動〕
〔カーソル、アイナへ接近〕
〔アイナの周囲に爆発〕

アイナ「きゃああああああああ!」
ノリス「ぬう! アイナ様!」
シロー「馬鹿野郎! 今のは誰だ!」
連邦士官「く…墜ちんのか! なんて装甲だ!」「しかし、動きは止まっている! ジムで取り囲め!」
シロー「よせ! やめろーっ!」
〔ジム・スナイパー&ジム隊、アイナへ接近〕
〔シロー、ジム・スナイパーへ接近〕

ギニアス「ノリス、礼を言うぞ! よくアイナを受け止めてくれた」
ノリス「ご安心下さい。ショックで気を失われていますが、お怪我はないようです」
ギニアス「そうか…ではノリスよ、アイナを連れ、戦場から去れ!」
ノリス「承知いたしました」「しかし、ギニアス様は…」
ギニアス「このアプサラスIIIは私の物! 私自らの手で戦いを勝利に導く!」
ノリス「ですが、ギニアス様のお体は…!」
ギニアス「私は死なぬ! アプサラスは無敵だ!」「ゆけっ、ノリス!」
ノリス「ご武運を!」
〔アプサラスIIIのパイロット、アイナからギニアスへ変更〕
〔ノリス、後退〕

アイナ「は…っ」
ノリス「アイナ様…お気づきになられましたか」
アイナ「ノリス、戦いは…お兄様は…」
ノリス「ギニアス様は自らアプサラスを駆り、決戦に挑まれております」
アイナ「そ、そんな…」
〔ジムスナイパー&ジム隊、ノリスへ接近〕
〔ノリス、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

ギニアス「愚かなる連邦の兵士達よ。我がアプサラスの洗礼を受けよ!」
〔ギニアス、MAP兵器「メガ粒子砲」使用〕
〔ギニアスから爆発の広がり〕

連邦兵「う、うわあああああ!」
〔味方ユニット撃破〕
ギニアス「フハハハハハ! 我がアプサラスの前では、貴様らなど虫けら同然なのだ!」
ジオン兵「おお…す、すごい…敵のモビルスーツを瞬時に…」
ギニアス「見たか、諸君! ジャブローの陥落は近い!」「全兵力を投入し、一気に制圧するのだ!」
マ・クベ「ギニアス閣下が前線に立たれた! 全軍を挙げて閣下を援護するのだ!」
〔敵ユニット出現〕
シロー「くううっ…俺は、俺は…アイナの助けが…何もできなかった…」「くそおおおお!」
カレン「落ち着いてください! 隊長!」
シャピロ(愚かな歴史を繰り返す…所詮、これが地球人の限界だ)(だが、私は違う! 私は宇宙の意志に基づき必ずこの世界に君臨してみせる!)「敵は総攻撃の構えだ! 一時も気を抜くな!」
忍「おう! やってやるぜ!」
<戦闘開始>

<ギニアスと戦闘(戦闘後)>

ギニアス「フフフ…愚かな…」「その程度の攻撃で我がアプサラスが墜ちるものか!」

<マ・クベにダメージ・敵増援1出現>
マ・クベ「むうっ、敵機の接近を許すな!」「護衛機は何をしている! 本艦に近づく敵を墜とせ!」
〔敵ユニット出現〕
ガイア「待たせたな、マ・クベ司令!」
マ・クベ「黒い3連星か。期待しているぞ」
ガイア「木馬には借りがある…。他の奴らにはゆずれんよ!」「いくぞ! オルテガ、マッシュ!」
オルテガ「おうっ!」
マッシュ「この日を待っていたぜ!」

<ギニアスHP50%以下・敵増援2出現>
ギニアス「ゴホッ…ゴホッ…」「お、おのれ…連邦…! 無駄だというのがわからんのか!」
〔敵ユニット出現〕
ジオン兵「援護します、ギニアス様!」
隼人「また増援か…敵も必死だな」
シャピロ「かなりの兵力を損耗したはずですが…まだ諦めんようですな…」
ブライト「もう一押しだ! なんとしてもあのデカブツを叩き落とせ!」
ギニアス「フ…かかってくるが良い…。焼き尽くしてくれる!」

<光珠vsギニアス>
フェアリ「外見と武器の特長から推測するに、アプサラスの改良版と見てまず間違いないようですね」
光珠「ザクの頭になんかこだわりを感じるわね…」
ギニアス「外見など問題ではない! 完成したアプサラスの力、思い知るがいい!」

<アムロvsギニアス>
ギニアス「このアプサラスさえあれば、ジオンの勝利は確定したようなもの!」「その時こそ、我がサハリン家の再興は成し遂げられるのだ!」
アムロ「何だ、このドス黒い感じ…!?」「こいつ…危険だ!」

<シローvsギニアス>
シロー「あんた、アイナの兄さんなんだろ! 無益な戦いを避けようっていうアイナの気持ちがわかんないのかよ!」
ギニアス「ほう…妹をたぶらかせた連邦兵というのは貴様か…」
シロー「連邦とかジオンとか関係ない! 俺とアイナは同じ人間として互いを尊敬し、愛し合っているんだ!」
ギニアス「愛だと…? 愛など粘膜が作り出す幻想に過ぎん!」

<號vsギニアス>
號「ジムを墜としたくらいでいい気になってんじゃねえぞ、この野郎!」
ギニアス「この機体の素晴らしさがわからんとは…」「おのれの無識をあの世で後悔するがいい!」

<剣人vsギニアス>
剣人「お前さえ墜とせばジオンの奴らの士気も下がるってもんだ!」
ギニアス「私は負けん! 私が負けてはジオンが…!」「サハリン家が…!」

<ワッ太vsギニアス>
ワッ太「あのお姉ちゃんのせっかくの提案を台無しにするなんて!」「絶対に許さないからな、お前!」
ギニアス「優秀な軍人を数多く輩出してきたサハリン家の人間としてあのような行動、断じて許すわけにはいかん!」
ワッ太「うまくいけばこの戦争が終わるかもしれなかったんだぞ!」

<ケーンvsギニアス>
ケーン「ちょっと改良したからって調子に乗りやがって!」「また俺達がブッ潰してやっから、もっぺん出直して来な!」
ギニアス「虫けらの分際でなめた口を! 貴様らごときにアプサラスは墜とされはせん!」
ケーン「一寸の虫にも五分の魂って言うぜ!」「せいぜい足元をすくわれないように気をつけな!」

<ケーンvsマイヨ>
マイヨ「小僧、今日までよくやったと誉めてやろう」
ケーン「ケッ、人を上から見下しやがって!」「その偉そうな口、二度ときけないようにしてやっから覚悟しやがれ!」

<忍vsギニアス>
ギニアス「貴様らが実験基地を襲ったおかげで私の予定が無茶苦茶だ」「その報い、受けてもらうぞ!」
忍「へっ、何でも自分の思い通りになると思うな!」「てめえの怒りと俺達の怒り、どっちが上か…勝負だ!」

<キッドorボウィーvsギニアス>
アイザック「山ひとつ消滅させたメガ粒子砲の威力は認めるが、所詮、山は山」「要塞攻略には向いているかもしれんが、貴様の腕で我々の動きについて来れるかな?」
ギニアス「アプサラスだけでなく私をも愚弄するとは…」「許さんぞ、貴様!」

<ガイア撃破>
ガイア「ちっ、俺とした事が…ジャブローの防御設備に気を取られすぎた…」「ここで機体を捨てるしかあるまい…」

<オルテガ撃破>
オルテガ「うおっ! お、俺のドムが!」「脱出する!」

<マッシュ撃破>
マッシュ「くそ、死ねるかってんだよ!」「脱出する!」

<マ・クベ撃破>
〔マ・クベにスパーク〕
マ・クベ「ぬうっ! 被害状況を報告しろ!」
ジオン兵「被害甚大! 戦闘を継続できません!」
マ・クベ「おのれ、連邦…。この私に2度までも大敗を味わわせるとは…」「戦いはこれで終わりではない。宇宙でのジオンの優位を忘れるな!」
〔敵ユニット離脱〕

<ギニアス撃破>
シロー「やったか…」
ギニアス「ば、馬鹿な…。我がアプサラスがやられるはずがない」「まだだ…。私の手でジャブローを…すべてを終わらせるのだ!」
〔ギニアス、発光〕
シロー「まだ動く…メガ粒子砲を撃つ気か!」「やめろーっ!」
〔シロー、ギニアスへ隣接〕
ギニアス「き、貴様さえいなければ…!」
シロー「アイナ…ごめん…君の兄さんは救えない…」
〔シロー、ギニアスへ攻撃〕
[イベント戦闘「シローvsギニアス」]
〔ギニアスにスパーク〕
ギニアス「ぐあああああああ!」
〔敵ユニット撃破〕
〔画面、振動〕

シロー「…………」
ブライト「やったのか…」
シャピロ「敵は決め手を失った。残敵を一気に掃討する!」

<マイヨ撃破>
マイヨ「い、いかん…このダメージでは飛行できん!」「一旦着陸し、外から修理するしかないか…」
〔マイヨ、前進〕
〔衝撃音〕
〔敵ユニット離脱〕

戦史に残る、この作戦の行く末を最後まで見届ける事が出来んとは…一生の不覚!!」「…無念だが、もはや撤退するしかない!」

<カール撃破>
カール「こ…これ以上は戦えない…」「撤退する…」
〔敵ユニット離脱〕

<ウェルナー撃破>
ウェルナー「む…ここまでか…」「戦線を離脱する!」
〔敵ユニット離脱〕

<ダン撃破>
ダン「うっ…姿勢制御が…!」「撤退する!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
連邦兵「敵部隊、撤退していきます」
連邦士官「残敵の掃討も完了しました」
レビル「うむ、皆ご苦労だった」「この勝利は今後の戦局に大きく作用する」
連邦士官「はい。これで星一号作戦を発動できます」
レビル「今回も彼らの働きは大きかったな」
連邦士官「あの…ホワイトベースですな」
レビル「彼らは連邦軍にとってもはや欠かす事のできない戦力だ」
連邦士官「はっ…」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ジャブロー 司令部
〔ハッチの開閉音〕
〔歩み寄る足音〕

ブライト「ブライト・ノア大尉、出頭しました!」
レビル「さすがだな、ブライト艦長。君達のおかげで敵の新兵器を阻止する事ができた」
ブライト「は…光栄であります」
レビル「我々としては君達のさらなる活躍を期待してこれからも最新鋭の機体を優先的に配備していく考えだ」「ジムスナイパーを用意させておいた。使ってみてくれたまえ」
ブライト「わかりました」
レビル「まもなく星一号作戦が発動する。ジャブローを守りきった今、いよいよ宇宙へ反攻する時が来たのだ」「作戦は最終調整段階に入っている。貴艦にも新しい任務についてもらうぞ」
ブライト「新しい任務…?」
レビル「うむ、ホワイトベースは我が軍の主力艦隊より先行し、大気圏を離脱してもらう」「主力艦隊が大気圏を抜けるまでジオンの目を引き付けるのが目的だ」
ブライト「では、我々にたった一隻で囮専門になれと?」
レビル「そう取られても仕方がないかもしれんな…」「だが、この任務は君達にしかできないだろう」
ブライト「なぜです! 大半が素人の集団なんですよ」
レビル「どうかな…君達はこれまでの戦いで充分に成長したはずだ」「すでにホワイトベースは連邦軍のどの部隊よりも優秀だよ」
ブライト「そんな事は…」
レビル「私は君達を誰よりも高く評価している。だからこそ頼みたいのだ」
ブライト「…………」
レビル「未来を担うのは君達だ。むざむざ死なせはしない」「これからも、できる限りのバックアップをしていくつもりだ」
ブライト「…わかりました」
レビル「星一号作戦の成功は君達にかかっている。頑張ってくれたまえ」

ホワイトベース ブリッジ
〔エレベータの稼働音〕
ブライト「いよいよ連邦軍が反撃に転じる時が来た」「我々もこれに呼応し、再び宇宙に飛び立つことになる」
アムロ「宇宙か…」
ケーン「ちぇ、ますますリンダちゃんから遠くなっちまうぜ」
ベン「静かに!」
ブライト「なお、竹尾ゼネラルカンパニー、最上重工はじめ民間組織の方々にもこれまで通り協力してもらいたい」「無論、それなりの報酬は出させてもらう」
パンチョ「そういう事ならあたしらも喜んで協力するでゲスよ」
柿小路「我が社は一度受けた仕事は最後まで面倒を見るのがモットーですからな。お受けしましょう」
フェアリ「最上重工本社の許可を得ました。資材等の手配も完了しています」
隼人「人類同士の争いは一刻も早く終結させる必要がある。我々も協力させてもらおう」
光珠「いきなり宇宙か…。今度は日本に立ち寄れないのよね…」

ホワイトベース 食堂
アール博士「では我々も宇宙へ同行しろと?」
シャピロ「そうだ。軍上層部は外宇宙からの侵略よりジオンとの決着を優先する方針だ」「ここで貸しを作っておけば今後何かとやりやすくなる」
アール博士「ですが、それでは…」
剣人「いいじゃねえか! ジオンやギガノスにはいい加減俺も頭にきてんだ!」
弾児「そうだな…連中がバカな戦争を仕掛けてこなきゃ俺達みたいな戦争孤児はもっと少なくて済んだろうぜ」
剣人「ギレンって野郎の演説、聞いただろ?」「ふざけやがって! 何が選ばれた民による統治だっ!」
アール博士「ですが剣人様…優れた王が国を治めるというのは、あながち間違ってはおりませんぞ」
剣人「うるせえ! 俺はそういう上から見下した考えは大っ嫌いなんだよ!」
忍「ほう、珍しく俺と同意見じゃねえか」
亮「ギレンの選民思想は危険すぎる。その点については俺も同感だ」
雅人「おっと、こっちも珍しく意見があってるよ」
沙羅「茶化すんじゃないよ、雅人」
忍「へへへ…待ってろよ、ジオン、ギガノス!」「俺達が片っ端から掃除してやるぜ!」

ホワイトベース デッキ
隼人「…………」
號「どうした、おっさん。どっか調子でも悪いのか?」
隼人「ふん…別に」「お前達をどう鍛えるか考えていた。宇宙での戦いに慣れてもらわんとな」
號「…ったく。心配して損したぜ…」
剴「ハハハ。お前、意外とやさしいんだな」
號「ケッ…そんなんじゃねえよ!」
翔(…大佐はやはり外宇宙からの脅威を視野に入れているという事か…)

ジャブロー 洞窟
セイラ「兄さん…キャスバル兄さんが…生きていた…」「たとえ…ジオンの兵士でも…生きていてくれさえすれば…」「ううう…よかった…」

ジャブロー 談話室
ダイアン「リンダ、ホワイトベースが飛び立ったら、私達は軍の潜水艦で重慶に向かうわ」
リンダ「中国の重慶に? どうして?」
ダイアン「急いで準備をするのよ。プラート博士があなたを待っているわ」
リンダ「父が!?」「ダイアンさん…あなたはいったい…」
ダイアン「私は連邦軍の工作員…。あなたとローズがギガノスから脱出するのを助けるのが私の任務だったの」
リンダ「そ、そんな…ダイアンさんが…?」
ダイアン「今まで身分を隠していてごめんなさい」
リンダ「いえ…ダイアンさんは私を守っていてくれたんですよね…」「でも、戦争に協力する父には会いません。私は避難民の方達と共にいます」
ダイアン「プラート博士に会う前に、あなたのお父様に対する誤解を解いておく必要があるようね」
リンダ「…………」
ダイアン「あなたは、お父様の事を妻も子も捨てた恐ろしい殺人兵器の設計者だと思っているのね?」
リンダ「…………」
ダイアン「自分の娘にそこまで誤解を受けているなんて悲しい事ね…」「でも大義のためにそれを恐れなかった信念の人でもあるのよ、あなたのお父様は…」
リンダ「え…?」
ダイアン「確かに、プラート博士はメタルアーマーの設計者だわ」「でも、メタルアーマーこそ帝国軍が自由を勝ち取るための切り札だったの」「そしてギルトールは月に理想国家建設を夢見る革命家だった…」「でも権力を手にした彼は野心に引きずられる独裁者に成り下がった」「かつて同志として理想を共有した博士は悩み、ついにドラグナーを連邦軍に引き渡す決心をしたの」
リンダ「力に対して力をもってしても、何の解決にもなりはしないわ」
リンダ「誤ったエリート意識がどんな恐ろしい事をしでかすか、歴史が教えてくれているわ」
ダイアン「理想を実現するためにはパワーが必要なの…」「そう…メタルアーマーほどのね…」「博士は理想を夢見るだけでなく科学者としての自らの泥の中に躍らせたのよ」
リンダ「それが…勇気だって言うの?」
ダイアン「ギルトールの野望を砕くために博士は地球へと脱出をした…」「私やローズの両親は同志としてそのお手伝いをしたの」「ギガノスは鉄の団結のイメージを守るために博士自殺と偽りの発表をした…」「これが真実なの!」
リンダ「…………」
ダイアン「これは極秘の計画だけど、ジャブローの民間人の疎開が始まるわ」「そうなれば、いずれあなたにも会えるというのに…博士はそれを待てなかった…」「軍の潜水艦に私達を乗せるよう手配したのはプラート博士なのよ」
リンダ「…………」
ダイアン「人間らしいわ…。プラート博士はとっても人間らしい方だと私は思うの」
リンダ「待ってください…。私はまだ気持ちの整理がつきません」
〔足音〕
ダイアン「どこへ行くの、リンダ!」
リンダ「お願い…しばらく一人にさせてください…」
〔走り去る足音〕
〔ハッチの開閉音〕

ダイアン「リンダ…」

ジャブロー 密林
マイヨ「友軍は撤退したか…。敵中に孤立してしまったな」「だが、ファルゲンならば敵陣からの強行脱出もできよう…」
〔砂の上を歩み寄る足音〕
リンダ「だれかー! 負傷者はいませんかー!」
マイヨ「むっ!?」
〔砂の上を歩み寄る足音〕
〔歩み寄る足音〕

リンダ「負傷者の方はいませんかー!」
マイヨ「なっ…リンダ! なぜ、このような所に!」
リンダ「え…誰?」
〔空を切る音〕
〔人の着地音〕

リンダ「ああ…兄さん…」
マイヨ「まさか連邦の基地にいようとはな…」
リンダ「不時着したのね…? それなら私と一緒に難民センターに行きましょう」「そうすれば、連邦軍の目から逃れられるわ」
マイヨ「その必要はない。すでに機体の応急修理は終わっている。ジャブローからの脱出は可能だ」
リンダ「せっかく会えたのに…もうやめて、兄さん!」
マイヨ「私はこれから宇宙に戻る。お前も一緒に来るんだ!」
リンダ「いやです! 私はギガノスには戻りません!」
マイヨ「リンダ!」
リンダ「いやっ!」
〔走り去る足音〕
マイヨ「リンダ!」

ジャブロー 空港
〔走り寄る足音〕
リンダ「ハア…ハア…ハア…」
ローズ「あれ? リンダ、どうしたの?」
リンダ「なんでもないのよ…」「その…」「大きな蛇がいたものだから…」
ローズ「うわ~危ないなぁ」
リンダ「さ、戻りましょう」
ローズ「はーい!」
リンダ「…………」(兄さんが…宇宙へ…)

ホワイトベース デッキ
ケーン「ジャブローを出発したらリンダちゃん達ともお別れか…」
タップ「なんか寂しくなるよな…」
ライト「俺達がドラグナーで戦ったからリンダちゃん達を守れたんだぜ」「うぬぼれ過ぎかもしれないがそう思えば気が楽になるだろ?」
ケーン「お、ライト。いい事言うなぁ」
タップ「ま、生きていればきっとまた会えるさ」
【シナリオエンドデモ終了】


● 第14話「ジャブロー攻防戦(前編)」 へ戻る

● 第15話「追撃」 へ進む

● 第16話「宇宙へ」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦XO」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。