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第25話
旅立て!銀河のミト王子


サブタイトル
「旅立て!銀河のミト王子!」


【シナリオデモ開始】
バードランド星
〔戦艦の飛行音〕
アール博士「おお! あれに見えるが、エドン星系有数の農業惑星、バードランド星じゃ!」

ガンドール ブリッジ
隼人「意外に早かったな…」
葉月博士「さしたる障害もありませんでしたからね」
キッド「ま、こんなバカでかい戦艦を襲おうっていうアウトローはいないわな」
アムロ「それにしたって、ペンタゴナ方面に警備隊すらいないってのはおかしいですよ」
リュウ「ポセイダルは領土拡張に熱心じゃないって話だから安心してるんじゃないのか?」
セイラ「それはないわね。エドン国がまともな体制を保っているなら、国防をないがしろにする事はできないはずよ」
アイザック「何かが起きている…とみるべきだろうな」
隼人「嵐の前の静けさという事もある。警戒態勢のまま接近しよう」

ガンドール 格納庫
レッシィ「…………」
沙羅「レッシィ…まだ落ち込んでるのかい?」
フェアリ「元気を出してください」
レッシィ「わ、私はそんな…」
セイラ「ダバはわかってると思うわ」
レッシィ「でも…」
沙羅「噂をすれば…彼、来たわよ」
レッシィ「うう…」
〔歩み寄る足音〕
ダバ「レッシィ、ごめん」
レッシィ「え…?」
ダバ「僕が覚悟をしていなかったばかりに、君には辛い選択をさせてしまった」
レッシィ「ダバ…」
ダバ「言えた義理ではないだろうけど…これからもよろしく頼むよ」
レッシィ「ダバの頼みなら…」
キャオ「かーっ、調子いいの!?」
沙羅「うるさいよ!」
〔つねる音〕
〔画面、振動〕

キャオ「いてて…」
フェアリ「良かったわね、レッシィ。さ、気持ちを入れ替えましょう」
レッシィ「ええ…私、アムにはちゃんと謝る」「そして今は自分に出来る事を精一杯やるわ」
ダバ「それでいい。そろそろ大気圏に突入だ。みんな準備はいいか?」
キャオ「おっと、いけね! 工具を置きっぱなしだったぜ!」
フェアリ「配置に戻りましょう」

ガンドール ブリッジ
隼人「ダバの事だが、彼には何か隠し事があるようだな…」
アイザック「やはり、そう見ますか」
葉月博士「しかし不思議と彼の事は信じても良いと感じますな」
アール博士「誠実な姿勢、いざというときの行動力…」「何よりも本人の意思と関係なく周りをその気にさせるカリスマ性。只者ではなかろうて…」「やれやれ、剣人様にもそのような面があれば…」
葉月博士「彼にどんな秘密があるにせよ、時が来れば彼自身の口から語ってくれるでしょう…」
隼人「そうだな…」

バードランド星
ミト王子「あ~らよっと!」
〔空を舞う音〕
〔人の着地音〕

ミト王子「へえ…ここがバードランドか。いい所じゃないか」
カークス「あのー、王子…」
ミト王子「ん? 何だい?」
カークス「念のため、もう一度申し上げておきますが…」「今回の旅は、諸国の治安を調査し、乱を未然に防ぐのが目的です」「そのため、王子のご身分を隠さなくてはなりません」
スケード「王子の訪問がわかりますと、相手は取り繕い、ありのままの姿が見えなくなってしまいます!」
ミト王子「わかっておる!」
シノブ「エドン星系の外からも何者かが諸国の有力者に働きかけているようです」「目的はおそらくエドン国に動乱を持ち込む事…あるいはトクガー政権の転覆です」
スケード「そうした不穏な輩に便乗して流れ者のアウトロー達も暴れだしております」
シノブ「王子の素性がわかれば、いつ何時、狙われるか知れません。くれぐれも油断なさらぬよう…」
ミト王子「うむ…」「平和だったはずのエドン星系は今や不穏な空気に包まれている。なんとしても鎮めねば…」
〔銃声〕
アニタ「きゃあああっ!」
〔銃声〕
〔跳弾音〕

ゾルダグ兵「へへっ! ほら、しっかり歩け! 次は当てるぞ!」
カークス「な、何だ!?」
スケード「む! あれは…!」
ミト王子「子供に銃を使うなんて! どういう事なんだ!」「あの者達、許せん!」
〔走り去る足音〕
スケード「王子、お待ちください! 行ってはなりません!」「ああっ…行ってしまわれた!」
カークス「どうする? スケさん…いや、スケード殿!」
スケード「どうも何も、王子をお守りするのが我々の勤めだ!」
カークス「そうであった!」
〔剣を抜く音〕
カークス「行くぞ!」
スケード「おうっ!」
〔走り去る足音〕

〔銃声×2〕
〔剣の交わる音〕
〔走り寄る足音〕
〔銃声×2〕
〔剣の交わる音〕
〔殴打音〕
〔人の倒れる音〕
〔画面、振動〕

ゾルダグ兵「うううう…貴様ら…!」
ミト王子「これ以上、暴力を振るうな! 無抵抗の者を傷つけるなら、僕が相手になってやる!」
ゾルダグ兵「どこの国の者だか知らぬが邪魔だてすると容赦せぬぞ!」
スケード「口で言ってもわからんようだな!」
カークス「ならば、もうひと暴れさせてもらおう!」
ゾルダグ兵「フハハ! 3人で何ができる!」「一斉にかかれーっ!」
〔走り寄る足音〕
〔光線銃の銃声×3〕

ゾルダグ兵「うわあっ!」
〔人の倒れる音〕
〔画面、振動〕

ゾルダグ兵「くそ…狙撃手がいたのか…!」
スケード「正確な射撃だ…」
カークス「いったい誰が…!?」
ゾルダグ兵「どこだ!? どこから撃ってきてるんだ!?」「ああっ! あそこだっ!」
〔風の音〕
ディーゴ「たった3人相手にすんのにそんな大人数で…お前さんがた、お天道様に恥ずかしかぁねえのかい?」
ゾルダグ兵「き、貴様ら、何者だぁっ!」
ディーゴ「あいにくだが、卑怯者に名乗る名は持っちゃいねえ!」「いくぞ! シュテッケン! 士郎!」
シュテッケン「おう!」
士郎「待ってました!」
〔エンジン音〕
〔銃声×2〕
〔ブレーキ音〕
〔エンジン音〕
〔光線銃の銃声×2〕

ゾルダグ兵「ぎゃあああっ!」
〔人の倒れる音〕
〔画面、振動〕
〔走り寄る足音〕
〔剣の交わる音〕
〔空を舞う音〕
〔銃声×2〕
〔人の倒れる音〕
〔画面、振動〕

ゾルダグ兵「ぐああっ!」
〔人の倒れる音〕
〔画面、振動〕
〔ブレーキ音〕

ゾルダグ兵「く、くそ…」
士郎「さ、悪人諸君? このままサヨナラしてくれないか?」
ゾルダグ兵「ぬくく…なめるな! そんな人数で我々に勝てるものか!」
シュテッケン「フ…やってみなければわからんよ」
カークス「おぬし達、いいのか?」
スケード「助太刀はありがたいが、このままでは多勢に無勢。ここは逃げられよ」
ディーゴ「心配する事はない。すぐに仲間が来るからな」
ミト王子「仲間?」
士郎「そうさ。ほうら、噂をすれば」
〔バイクの疾走音〕
〔光線銃の銃声×4〕

ゾルダグ兵「ひぃ…!」
佐馬「さあ、諸君! 武器を捨ててもらおう!」「さもないとこの銃が再び火を噴くぜ!」
ライラ「ウフフ…おとなしくした方が身の為よ」
ゾルダグ兵「おのれ…覚えていろよ!」
〔複数の走り去る足音〕
シュテッケン「逃がすな!」
ミト王子「いや、追わなくていい!」
シュテッケン「む…?」
ディーゴ「ほう…?」
シュテッケン「あんた、なぜ生かして返す?」
ミト王子「人殺しはしたくない。ただそれだけだ!」
ディーゴ「ふははははは! 自分の命が危なかったってのに、大したタマだぜ。あんた…流れ者かい?」
ミト王子「ま、そんなところかな?」

アニタ「う…ううっ…」
ミト王子「君! 大丈夫かい?」
アニタ「ううっ…」
士郎「怪我をしていますね…。手当てが必要です」
ミト王子「頼む…君達のマシンでこの子を運んでくれないか?」
ディーゴ「よかろう。君達も乗りたまえ」
ミト王子「ありがとう」
シュテッケン「よし、行くぞ!」
〔キーを回す音〕
〔バイクの失踪音〕


バードランド星 村
〔バイクの失踪音〕
〔ブレーキ音〕

ディーゴ「さあ、着いたぜ! おそらくここが、この子が住んでる村だろう」
ミト王子「ありがとう」「自己紹介がまだだったね。僕の名は、ミ…ミート!」「こっちが、僕の家庭教師のカクさん、スケさん」
カークス「おう…」
スケード「ど…どうも」
ディーゴ「俺の名はディーゴ・近藤、で、こいつは…」
シュテッケン「シュテッケン・ラドクリフだ」
ミト王子「へぇ~、かっこいい名前だね」
ディーゴ「それと、こいつは真幌羽士郎…」
士郎「士郎です。よろしく!」
ディーゴ「「で、こいつらが…」
ライラ「レディーに向かってこいつはないでしょう?」「私の名はライラ・峰里。『不死蝶のライラ』で通ってるわ」
佐馬「拙者は佐馬之介・ドーディ。人は『かっとびの佐馬』と呼ぶ。以後、お見知りおきを」
ディーゴ「ま、みんな兄弟みたいなもんさ」
カークス「そ、それじゃあんたら…『ドン・コンドール』に、『諸刃のシュテッケン』、それに『ビリー・ザ・ショット』だってのか?」
ディーゴ「なぜ私達のコードネームを知っている?」
スケード「そ、そりゃあ…アステロイドを流れていれば、そんな噂はすぐに耳に入るさ!」「君達のグループ『烈』は、この辺りじゃ実力ピカイチだからな」
ミト王子「へえ、そうなんだ」
ディーゴ「ま、これも何かの縁だ。この先しばらく護衛いたそう」
カークス「それはかたじけない」
ディーゴ「構わんよ。俺はこいつが気に入っただけだ」
ミト王子「僕もおじさんの事、気に入ったよ」
士郎「くっ…くっ…おじさんか…」
シュテッケン「これでもディーゴはまだ20代だぞ」
カークス「こ、これはとんだ失礼を…」
ディーゴ「なぁに、気にするこたぁねえよ。俺だって、そのくらいの年の頃にゃ23歳はオジンだと思ってたさ」」

アニタの家
アニタ「ううっ……ここはどこ?」
ミト王子「あ、気付いたかい? もう安心だよ…」
アニタ「だ、誰よ、あんた!」
カークス「ぶ、無礼者! このお方をどなたと心得る!」
ミト王子「まあまあ…」
カークス「あ、そうでした…」
スケード「我々はぼっちゃんを社会見物にお連れして諸国をまわる者だ…」
ディーゴ「俺達はただの流れ者さ。この連中と同じで、君が襲われるところにたまたま居合わせたってわけだ」
アニタ「助けてくれた事には礼を言うよ…でもね!」「あたいは金持ちが大嫌いなんだ! あんた達や、ここの領主みたいな、お金持ちがね!」
シュテッケン「金なんぞ無い。あれば欲しいくらいだ…」
ディーゴ「まぜっかえすな、シュテッケン」
ミト王子「教えてくれ。なぜそんなに嫌うんだ?」
アニタ「あたい達を苦しめてばっかりいるからだ!」「みんなで平和に田畑を耕していただけなのに…」「あたい、エドン国の王様に訴えに行くつもりだったんだ!」
スケード「お前、直訴の行くつもりだったのか!?」
カークス「どんな大罪になるか、わかってるのか?」
アニタ「他にどうしろってのさ!」
シュテッケン「なぜ自分達の領主に申し立てない」
アニタ「それができりゃあ苦労はないよ!」「あたい達を苛めてるのは…その領主なんだ!」「あたいの父ちゃんは領主に殺されたんだ…」
ミト王子「なんだって!」
〔滑空音〕
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ミト「な、何だ!?」
〔走り寄る足音〕
士郎「大変です! 戦闘ロボットが、村に攻撃をかけて来ました!」
シュテッケン「なんだと!」
ディーゴ「こうしてはおれん!」「行くぞ!」
〔走り去る足音〕
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔敵ユニット出現〕
〔村に爆発〕
〔画面、振動〕

村人(男)「うわあああっ!」
村人(女)「きゃああっ!」
ミト王子「な、なんて事を…!」
アニタ「ああっ! あたいの村が…家が!」
〔走り去る足音〕
ミト王子「あ、君! どこへ!?」
アニタ「役人のロボが、あたい達の家をつぶしてるんだ! もう我慢してられない!」
ミト王子「待て! 僕が行くよ!」
〔走り去る足音〕
ミト王子「そこの戦闘ロボット! とまれーっ!」
ゾルダグ兵「ん? 何だ、貴様は! この村の者ではないな」
ミト王子「怪しい者ではない!」「どうして平和な村を襲うのか、その理由を聞きに来たんだ!」
ゾルダグ兵「よそ者には関係ない! 引っ込んでおれ!」
カークス(あいつ! 王子に向かってなんて口を!)
スケード「横暴だ! 納得のいく説明を頂きたい!」
ゾルダグ兵「ぬうう…貴様らぁ…!」
シュテッケン「ディーゴ、どうする?」
ディーゴ「先にタンカを切られてしまっては様子見しかなかろう」
士郎「いいんですか?」
ライラ「手助けしてくれとは言われてないわ。それに…」
佐馬「漢(おとこ)にとってヘタな同情や手助けは野暮ってもんだ」
ミト王子「さあ! 攻撃の理由を答えてくれ!」
ゾルダグ兵「この村の連中がウソの進言をエドン星の持ち込もうとしたのだ」「そのような戯れ言で国家の安泰を揺るがすような輩は懲らしめねばならん!」
アニタ「ウソじゃない! 難癖つけて、あたい達をここから追い出そうとしてるじゃないか!」
ゾルダグ兵「貴様達の行いが悪いからだ!」「ええい、構わん! こいつらごと踏み潰せい!」
〔シガル隊、前進〕
〔村に爆発〕
〔画面、振動〕

カークス「むうっ…丸腰の者にロボットとは…」
スケード「…卑劣漢め!」
〔空を舞う音〕
〔人が着地する音〕

シノブ「…王子!」
ミト王子「シノブさん、どうだった?」
シノブ「調べましたところ、ここには莫大なダイヤの鉱山があるとの事」
スケード「なるほど…その採掘権を村人から奪うためにこのような事を…」
カークス「むむむ…ゆ、許せん!」
バードランド領主「ふふふ…財宝が眠る土地は誰にも渡さん」「この土地を手に入れれば、アマン商会や暗黒街のブラディとも対等にわたりあえるというものよ!」
ルビタイ「ふふ…その通り。星間連合相手に大もうけ出来ますぞ!」
バードランド領主「よいか、貴様ら! このワシが許す! そこの生意気な小僧もろとも村の連中を皆殺しにするのだ!」
ゾルダグ兵「ははっ!」
〔シガル隊、前進〕
〔村に爆発〕
〔画面、振動〕

スケード「奴ら、本気でこの村を…」
ミト「シノブさんは村人達を安全な場所に!」
シノブ「はい! まかせてください!」
〔足音〕
〔空を舞う音〕

ミト王子「己の私利私欲のため、善良な村人達を苦しめる悪い奴! もう許せん!」「スケさん!」
スケード「おう!」
ミト「カクさん!」
カークス「おう!」
スケード「王子、この上はダイオージャで!
ミト「よし、わかった。クロォォスソォォド!」「カモォォン、ダイオォォージャ!
〔味方ユニット出現〕
ミトクロォォース・トライアァァァーングル!
〔ミト王子&スケード&カークス、フォーメーション〕
[デモムービー「ダイオージャ合体」]
〔ミト王子、合体〕
ミトダイオォォージャ!
バードランド領主「なにぃ! ロボットだと!?」
ルビタイ「むむっ! あのロボット…まさか…」
カークス「控え、控えおろう!
スケード「ここにおられるお方をどなたと心得る!」「このお方こそ、トクガー16世エドワード・ミト王子なるぞ!
ミト王子「…………」
〔シガル隊、後退〕
ルビタイ「ミ、ミト王子…では、あれがエドン国の最強ロボ、ダイオージャ!」
バードランド領主「ば、ばかな! 真のミト王子が、あのような者であるはずが…」
村人(女)「おお…まさしくミト王子様!」
村人(男)「ははーっ!」
アニタ「あ…あの人が…」
村人(男)「アニタ、何をしている! 頭が高い、頭が高いーっ!」
〔シガル隊、後退〕
バードランド領主「ぬうううう…ミト王子を語る小童め! 覚悟ぉっ!」
〔バードランド領主&ルビタイ、ミトへ接近〕
ルビタイ「ふふふ…俺達に刃向かうとは片腹痛い! 血祭りに上げてくれるわ!」
〔ルビタイ、前進〕
〔シガル隊、前進〕

ミト王子「むう…口で言ってもわからぬのか」「弱きを泣かす不届き者! 天に代わって成敗いたす!
<戦闘開始>

<3PP・味方援軍1&敵増援1出現>

士郎「ひゅうっ!」
佐馬「粋だねえ…」
ライラ「ほれぼれしちゃうわ…」
シュテッケン「ふっ…なるほどな。こういう事か、ディーゴ」
ディーゴ「それだけじゃないさ…」「さあ、俺達も行くぞ!」
士郎「おうっ!」
〔複数の走り去る足音〕
バードランド領主「ええいっ、何をもたついておるか! 早くあの偽者をひっとらえるのだ!」
ミト王子「見苦しいぞ! 正義は我にありだ! 神妙にいたせ!」
バードランド領主「おのれ、言わせておけば…」「その生意気な口、2度ときけぬようにしてやる!」
ディーゴ「ちょっと待ったぁーっ!」
ミト王子「なんだ?」
ディーゴ「この戦、加勢させてもらうぜ!」
士郎「ディーゴ、準備はいいですよ!」
ディーゴ「よーし、みんな! シンクロン合身だ!」
シュテッケン「おう!」
〔味方ユニット出現〕
ディーゴ「『銀河烈風』見参!
ミト王子「銀河烈風!?」
ディーゴ「話は後です、王子!」「さあ、ご命令を!」
ミト王子「うむ! 共に悪しき者どもを成敗しようぞ!」
ディーゴ「承知しました!」「銀河烈風バクシンガー、参る!
〔敵ユニット出現〕

<5PP・味方援軍2出現>
バードランド領主「おのれ…余計な手間をかけさせおって! ならば、こちらも増援を出すまで!」
〔敵ユニット出現〕
カークス「くそ、それにしてもなんて数だ!」
スケード「ザコもこれだけ揃うと少々やっかいだな」
佐馬「大丈夫なのか、ディーゴ?」
ディーゴ「この程度で潰されるようじゃ烈風隊などそれまでの運って事だ!」
ミト王子「民を守れなくて何が王子だ! ここは絶対に退かぬぞ!」
ブルース「そう、貴方達にここで負けてもらっては困る…」
士郎「誰だ!?」
〔味方ユニット出現〕
ブルース「我々はJJ9(ダブルジェイナイン)。この宇宙を天がけるビッグゲームのギャンブラーさ」「私の名はI.C.ブルース。以後、お見知りおきを」
シュテッケン「…欲にまみれた博徒ごときが何用か?」
ブルース「そう邪険にする事もないでしょう」「今、私が賭けているのはこの国の未来なんですから…」
カークス「な、何だと!?」
スケード「国の行く末を賭けの対象とするとは不届き千万!」「返答次第によっては…」
ミト王子「スケさん、待ちなよ」「ブルース、君はエドン国の未来にどう賭けたんだい?」
ブルース「トクガー王家による星系の平和統治に…そして民が安心して暮らせる未来に…」
ミト王子「へぇ…それで僕らに味方してくれるってわけかい?」「いいだろう…その言葉、信じるよ!」
スケード「王子! 軽率ですぞ!」
ミト王子「大丈夫だよ。彼が僕を騙すつもりならもっと上手いウソをつくんじゃないかな」
スケード「それは…いや、しかし!」
ディーゴ「スケード殿、王子がご決断された事だ。難しい理屈は抜きにして、あとは行動で示してもらえば良かろう」
ブルース「違いない…」「では、行こうか!」
ロック「イェーイ!」
バーディ「イェイイェーイ!」
ビート「やれやれ…」
ブルース「ようし! テイクサスライド、オン!
〔ロック、変形〕

<7PP・味方援軍3&敵増援2出現>
〔味方戦艦出現〕
アール博士「おおっ、やはり! あれはエドン王国の紋章!」
剣人「はあ? 紋章がどうしたって?」
アール博士「あれですじゃ、あの赤いロボ!」「あれこそエドン国の象徴…最強ロボ、ダイオージャ!」
ダバ「ダイオージャ…あれが…」
〔カーソル、ミト王子を指定〕
ミト王子「な、なんて大きな艦なんだ…」
葉月博士「ダイオージャ、聞こえるか? 我々はそちらの味方だ! 協力を申し出たい!」
シュテッケン「次から次へと…王子はよほど人望が厚いようだな」
ロック「おいおい、俺達の存在、かすんじまうじゃねえか…?」
カークス「どうします、王子?」
スケード「素性の知れない者達にこれ以上接触するのは…」
ミト王子「いいじゃないか。僕は彼らとも話がしたいんだ」
ブルース「決まりだな」「では諸君! まずはここを乗り切ろうか!」
カークス「おい! おぬしが仕切るな!」
ミト王子「カクさん、気にしない気にしない」
カークス「は、はい…」
葉月博士「よし! 戦闘開始だ!」
隼人「出撃できる者から随時出撃! ダイオージャを守れ!」
〈出撃準備〉
ゾルダグ兵「りょ…領主様…」
バードランド領主「たわけっ! うろたえるでない! まだまだ勢力はこちらの方が上!」「命令は変わらぬ。皆殺しにせい!」
ゾルダグ兵「ははっ!」
〔敵ユニット出現〕

<光珠が戦闘>
フェアリ「エドン星に着いてすぐ王子に出会えたのも何かの縁です」「ここは協力させていただきます」
ミト王子「どこのどなたかは知らぬが、その心づかい、感謝する」
光珠「気にしない、気にしない」「どうせ相手は悪人なんでしょ?」

<剣人が戦闘>
アール「剣人様! エドン国の協力なくしてエリオス帝国復興はありえません!」「エドンの協力を得るためにも何としてもミト王子をお救いください!」
剣人「さっきからうるせえぞ、じいさん!」「俺は別にあいつがエドンの王子だから助けるわけじゃねえ!」「ここがどんな星だかも関係ねえ! 村を襲う連中を許しちゃおけねえだけだ!」

<ミト王子が戦闘>
ミト王子「しきたりに従い、諸国視察の旅に出てみればこのような場面に出くわすとは…」「エドン国の王子としてだけでなく一人の人間として、貴様らの悪事を見過ごすわけにはいかん!」

<キッドorボウィーが戦闘(戦闘後)>
ディーゴ「シュテッケン! あいつぁもしかして…」
シュテッケン「ああ…剣の柄にウルフのマーク。噂のコズモレンジャーJ9に間違いねえな」
ロック「コズモレンジャーJ9…? マジかよ!」
ブルース「かのJ9にお会いできるとは…。どうやら幸運の女神は我々に微笑んでくれたようですね」
ライラ「でもどうして、こんな所に?」
士郎「理由はどうあれ、J9の方々に恥ずかしい姿は見せられません」「ここはいつも以上に気合を入れて行きましょう!」
ディーゴ「おう!」
ビート「よーし! こっちもいっちょやったるか!」
バーディ「ガンバガンバ!」

<士郎が戦闘>
ディーゴ「どうやら世間に銀河烈風隊の『烈』の精神を知らしめる時が来たようだな」
ライラ「でもまさか、いきなりミト王子の加勢という形になるとはねぇ」
佐馬「いいじゃねえか。この乱れた世の中を正すにゃうってつけの舞台だぜ」
士郎「ですね。薄汚れた金の亡者どもに人の道って奴を教えてあげましょう」
シュテッケン「よし、行くぞ!」

<ロックorピートが戦闘>
ブルース「さて、諸君。心の準備はいいかな?」
ロック「とっくにできてるぜ、ブルース」
ビート「いつでもいいぜ!」
バーティ「やるからには絶対に勝ちましょ!」
ブルース「では、いくとしようか。世紀のビッグゲームの始まりだ!」
ロック「イェイイェーイ!」

<ミト王子vsバードランド領主>
ミト王子「己が私利私欲のために領民を虐げるとは領主として…いや、人としてあるまじき行為!」「いざ、神妙に裁きを受けいっ!」
バードランド領主「ミト王子の名を騙る悪党が何を言う!」
カークス「ダイオージャの紋章を見てもなお、そのような言葉を口にするとは!」
バードランド領主「仮に貴様が本物のミト王子だとしても、秘密を知る者を生かしてはおかん!」
スケード「王子、どうやら奴は頑としてお縄につく気はないようです」
ミト王子「ならば仕方あるまい…」「バードランド領主! トクガー王家の名においてこのエドワード・ミトが貴様を断罪する!」

<ミト王子vsルビタイ>
ルビタイ「せっかく見つけたダイヤモンド鉱山を貴様達などに横取りされてたまるか!」
ミト王子「愚かな…。真に大切な宝とは今日を精一杯生きている人々の事だ!」「その人々に比べれば、ダイヤモンドなど何の価値もない!」

<キッドorボウィーvsバードランド領主>
バードランド領主「お前達が望むだけの金を出そう! どうだ、ワシにつかんか?」
ボウィー「俺達が金でどうこうなるタイプに見えるかい?」「おあいにく様! 俺ちゃん達をあんたと同じと考えない事だね」
お町「あら? 昔、400万っていう大金につられて仕事をしたのは、どこのどなたでしたっけねぇ?」
ボウィー「そりゃ言いっこなしよ、お町さん!」

<士郎vsバードランド領主>
シュテッケン「気に入らねえんだよ。てめえらみたいに私腹を肥やす事しか頭にねえ連中はな!」
ディーゴ「貴様のような奴に領主の資格はない! やれ、士郎!」
士郎「わかりました。僕達の力、見せてやりましょう」

<ロックorビートvsバードランド領主>
バードランド領主「おぬしら、金が欲しいのならワシに味方せぬか? あやつらを倒せるのなら、いくらでも出すぞ」
ブルース「残念ながら、サイが投げられた後に張り目を変える事はできませんな。それがギャンブルの最低限のルールですよ」

<バードランド領主へダメージ>
バードランド領主「ワ、ワシのロボットに傷がっ!」「おのれっ、叩き潰してくれる!」

<バードランド領主HP20%以下>
バードランド領主「この星はワシの物だ! 貴様らの好きにさせてたまるか!」
ミト王子「この期におよんで悪あがきを! もうやめるんだ!」
バードランド領主「ふんっ、悪あがきだと? 笑わせるな!」
〔バードランド領主、回復〕
バードランド領主「ふはははは! どうだ、驚いたか!」「ワシのロボットには、たっぷり金をかけておる! そう簡単には倒せぬぞ!」
ミト王子「許せん…領民から集めたお金で自分のロボットを強くしていたとは…」

<ルビタイHP50%以下>
ルビタイ「く…おのれっ! この程度の事でやられてなるものか!」
〔ルビタイ、回復〕
ルビタイ「くそぉっ! 我が企てを知られたからには、貴様ら全員、死んでもらうっ!」

<光珠が敵撃破>
ブルース「君達の登場という思わぬ好カードでこの勝負、楽な展開になりました」
光珠「え~と…手出ししちゃ失礼だったかしら?」
ブルース「そんな事はありませんよ」「たまにはロイヤルストレートフラッシュで完全勝利も悪くない」
光珠「ふ~ん。どうやらあなたって根っからのギャンブラーみたいね」

<士郎が敵撃破>
光珠「あなた達はミト王子のお付きの人なの?」
シュテッケン「俺達は銀河烈風隊…この国の現状を憂う志士の集まりだ」
士郎「ミト王子とは偶然この星で出会い、義によってお味方しています」
光珠「ふ~ん、そうなんだ」(なんだか、この国も大変みたいね…)

<バードランド領主撃破>
バードランド領主「ぬおお…バカな…ワ、ワシのロボットが…!」「う、うわあああ!」

<ルビタイ撃破>
ルビタイ「むうう…ダイヤの鉱山は…目の前だというのに…」
〔ルビタイにスパーク〕
ルビタイ「うおっ! い、いかん!」「どわああああっ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ディーゴ「シュテッケン、見たか…? あの巨艦の奴ら、やるもんだなぁ」
シュテッケン「ああ…」
ディーゴ「いずれは、ああいう奴らと隊列組んで銀河を自由に走り回りてえなあ!」
シュテッケン「力さ…力だよ、ディーゴ。俺達は力で成り上がるんだ!」
ディーゴ「おお! やるか、シュテッケン!」
シュテッケン「手はずは俺が立てる…。士郎、お前はどうする?」
士郎「ディーゴとシュテッケンが行くなら…僕も行きます!」
ミト王子「これでこの地が平和になってくれればいいが…」
スケード「一歩一歩、世の中を良くしていきましょう。王子ならそれができます」
カークス「この、バロン・カークス。どこまでもお供いたしますぞ」
ミト王子「うん、頼りにしてるよ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

バードランド星 村
アニタ「ご…ごめんなさい!」「あたい…あなた様がそんな偉い人だなんて思わなくて…」
村人(男)「ははぁっ! どうかアニタをお許しください!」
村人(女)「この子なりに一生懸命、村のためにしてくれた事なんです!」
ミト王子「よい、構わぬ…面を上げよ」
アニタ「王子…」
ミト王子「おぬしの故郷を守る気持ち、しかと私の胸に届いたぞ」「私も故郷の父上や母上を思い出した」「これからも皆と達者で暮らすがいいぞ」
アニタ「あ…ありがとうっ!」
ミト王子「うん」

バードランド星 領主執務室
バードランド領主「くそ…いまいましい、ミト王子め! 危うく死ぬところだったわい」
???(ヌビア教団員)「領主よ…貴様の計画は失敗したようだな」
バードランド領主「お、お前は?」
???(ヌビア教団員)「負け犬に用は無い…」
コブラ「シャアアアアーッ!
〔画面、フラッシュ〕
〔蛇の鳴き声〕

バードランド領主「う…うわあああっ!」
〔画面、暗転〕
〔人の倒れる音〕


バードランド星 荒野
〔ドアノブを回す音〕
〔走り寄る足音〕

ミト王子「バードランド領主! もう逃げられんぞ!」
シノブ「…! 王子、お待ちください!」
スケード「どういう事だ? 領主が死んでいるぞ」
カークス「ううむ…逃げられんと知って自害しおったか」
スケード「いや、どうやら毒ヘビにやられたようだ」「見ろ、この傷跡を」
ミト王子「く…そんなバカな! この者には聞きたい事が山ほどあったのに…」
アイザック「毒ヘビか…」
キッド「アイザック、こりゃあ…」
アイザック「ステラ・コバンといいこの領主といい、もはや疑いようがない…」「このヘビを使った暗殺はカーメン・カーメンの手口だ」
お町「『ヌビア・コネクション』のカーメン・カーメン…」「ほんっとにどこにでも手ぇ出してくるわね」
ボウィー「マメなこって…」
シノブ「やはり、そうですか…」「実は私もヌビア・コネクションの調査をしていたところです」
ミト王子「シノブさん。その『ヌビア』ってのがエドン国にちょっかい出してるのかい?」
シノブ「ええ…世界のいたるところに戦いの種を撒き散らす組織です」「ですが、彼らの真の目的が何かは、わかっていません」
アイザック「外宇宙にまでカーメンの力が及んでいる…」「いや、むしろヌビアの本拠地はこちらにあるのかもしれない…」
葉月博士「とにかく、みなさん…この場に留まるのは危険です。まずは我々の艦に移動して下さい」
ミト王子「あの艦に乗せてくれるの!?」
ディーゴ「ほう、それはそれは…」
カークス「いや、これは楽しみでござるな…。異国の船にお呼ばれとは」
スケード「どうせ、おぬしは珍しい食べ物の事しか考えておらんだろう?」
カークス「がっはっはっはっは!」

ガンドール ブリッジ
ミト王子「ふ~ん…そりゃあ大変だったね…」
カークス「いや、まったく…。心中察して余りあるでござる」
スケード「アール殿こそ、まさに忠臣のと呼ぶにふさわしいお方だ…」
アール博士「おお、わかっていただけますか!」「いや…感無量です…」「パルミオン皇帝亡き今…今や頼りは剣人様のみ」「なのに、剣人様はエリオス帝国の復活にまったく興味を示してもらえませぬ…」
剣人「あのなあ! 何度も言うが、俺は日本人! 楯剣人だぜ!」「第一、俺はそういう王家だとか礼儀作法だとか…」「…とにかくお堅いのが嫌いなんだよ!」
ミト王子「わかるなあ、それ!」「息が詰まりそうになるよね!」
剣人「おお! わかってくれるのか? 気に入ったぜ、お前!」
カークス「おい、貴様!」
剣人「さっすが、一国の王子ともなると度量がでけえなあ!」
ミト「ははは! おもしろい人達だなあ」

ガンドール 格納庫
ディーゴ「まさかこんな所で本物の『かみそりアイザック』に会えるとは思わなかったぜ」
アイザック「どういう事だ? なぜ私の名を…?」
ディーゴ「あんたら『J9』がはるか銀河の果てで粋に暴れ回ってるって噂は、こっちの宇宙にも聞こえている」
アイザック「なんだと…!?」
シュテッケン「あのヌビアも手を焼くすげえアウトローがいるってな」
ブルース「ヌビア・コネクションは、しばらく前から太陽系への進出を目論んでいると聞く…」
ディーゴ「ところがそいつが上手くいかねえ」「こっちのアウトローの間ではJ9は英雄扱いだぜ」
アイザック「まあいい…。ならば、そちらの事情を聞かせてもらおうか」
シュテッケン「よかろう」「だが、まずはブルースとやら。お前の素性を明かしてもらうぞ」「さっきは、もっともらしい事を言っていたが、トクガー家に取り入るための方便かもしれんからな」
ブルース「諸刃のシュテッケン…噂どおり手厳しいお方だ」「確かに、お互いの人格を認め合うには、出会ってからの時間が足りない」「ここは人格ではなく、我々の行っているビッグゲームの主旨を理解してもらう方がいいだろう」
ディーゴ「そのビッグゲームの相手は、何者なんだ?」
ロック「暗黒街のドン、『ブラディ・ゴッド』さ…」
アイザック「ブラディ・ゴッド?」
ディーゴ「争乱を相手に甘い汁をすする死の商人さ…」
ロック「数ヶ月前、ブルースはブラディの賭場を揺るがす程の勝ちを収めた」「ブラディはそれが面白くない。かといって払いを渋れば賭場主としての面子がない」「そこで奴は別の賭けをブルースに提案した…」「内容は『エドン王国の存亡』。ブルースはエドン王国体制の存続にチップをかけた」「その掛け率は、ブルースの勝ち金の倍…勝てば惑星すら買える金額だ」
ディーゴ「なるほど…」「だが仮にエドン王国を滅亡させて、ブラディは何を得るというんだ?」
シュテッケン「いや…国を滅ぼす気はないだろう。おそらく奴は、政権交代にともなう大規模な騒乱を狙っているのだ」
ブルース「戦争をコントロールし、武器を流通させて利益を得る…。確かに常套手段です」「だが、それだけではない。グラドスが高性能の空間跳躍技術を開発した事はご存知かな?」
シュテッケン「ステーション衛星か…!」
ブルース「いずれは遠方の銀河と割の良い商売が可能になる…。ブラディはそれを見越して動いている」「市場の拡大を目前に控えた今、自分達に都合の良い政府を望んでいるのだ」
ディーゴ「う~む…この近辺で唯一平和だったエドン星系にも戦乱が渦巻き始めている…」
士郎「いつの世にも、治安の是非とは裏腹の野望を持つ者がいるのです」
アイザック「つまり、エドン国の腹心の中にも、政権転覆を企む輩がいる…と?」
士郎「そこは我々、銀河烈風が仲間に探らせている」
ディーゴ「争乱の元を収めるために派遣されたミト王子を影ならがお守りするのが我らの役目」「エドン王国直属のバルジャン殿から直接依頼を受けている」
アイザック「なるほど、こちらは正式な依頼を受けていたというわけか」
シュテッケン「俺もついさっきまでは知らされていなかったがな」
ディーゴ「すまんな、シュテッケン」「事が事だけに、王子に直接お会いするまで話せなかったのだ」
シュテッケン「わかっている。エドン星系の行く末は、王子の判断にかかっているんだ」「俺達の力で王子を盛り立てようじゃねえか」
アイザック「ブラディとヌビア…ともに争いを撒き散らす悪党というわけか」「我々としても放ってはおけんな…」

ガンドール ブリッジ
隼人「話はアイザックから聞かせてもらった」「まだわからん事も多いが、ここにいる者達の目指すところはほぼ同じというわけだ」
葉月博士「我々の望みも侵略軍の手から故郷の星、地球を守る事です」「それはすなわち宇宙の平和を意味します」「これを実現するためには皆さんの強力がぜひ必要です」
ミト王子「うん、こちらこそ!」「みんなもいいかい?」
ディーゴ「王子がそう申されるなら、我ら烈風隊に異存はない」
ブルース「当然、私もミト王子をお助けせねばなりません」
ミト王子「決まりだね!」「じゃあ、葉月博士。それにアールのおじさんも。今後ともよろしくね!」
剣人「おうっ! 大船に乗ったつもりでいろよな」
アール博士「これ! 剣人様、調子に乗りすぎですぞ!」
ミト王子「あはは! 構わないよ。僕も普通に話ができる友達がほしかったんだ」
アール博士「寛大なるお言葉、痛み入りまする」「ところで、ミト王子。我らをトクガー王にお引き合わせ願えませんでしょうか」「この宇宙に平穏をもたらすにあたり、トクガー王のご意向をお聞かせ願いたいのじゃ」
ミト王子「うん、そうだね! じゃあ、早速エドン星に向かってくれるかい?」
葉月博士「わかりました。針路をエドン星に向けます」
隼人「では、すぐに出発だ。機体の整備などは移動中にやらせよう」
葉月博士「ガンドール、発進準備!」

ガンドール 談話室
クリス「みんな、いい?」「操縦教本は基本中の基本。本来なら、パイロットになる前にすべてマスターしてなきゃいけないの」「あなた達はそれをドラグナーのコンピュータに補ってもらっているけど、それではダメなのよ」
ケーン(はあ…アカデミーの授業みたいだ…)
タップ(みたいじゃなくて、まんまだよ…)
ライト(先生が美人ってのがせめてもの救いだな…)
〔扉の開閉音〕
光珠「やっほー、ケーン! ヒマしてるんなら一緒に遊ぼうよ」
ケーン「おっ! 光珠、いいところに来たぜ」「で、何して遊ぶんだ?」
光珠「地球から持って来たパーティゲームがあるんだけど、ワッ太くんのとこに集まってみんなでやらない?」「えへへ、お菓子付きだよ~」
タップ「そりゃあいい!」
ライト「クリス中尉もどうです?」
クリス「今はダメ! あなた達が教本を読み終わってからよ」
光珠「わーっ! すみません! 授業中だったんですね」
クリス「いいのよ。本来、ここは歓談スペースですものね」「ここなら少しはリラックスできるんじゃないかと思って来たんだけど、思うようにはかどらなくて…」
ケーン「時間も押してる事ですし、とりあえず今日はここまでにしません?」「なあ、バーニィもそう思うよな?」
バーニィ「きょ、教本は大事だと思うけど…」
ケーン「だぁ~っ! つまんない事言うなよ」
ライト(完全に尻に敷かれてるな…)
タップ(だな。この上下関係は一生続くんじゃねえか?)
ベン「こらぁっ! 中尉殿がわざわざ監督してくださっているのですぞ!」
ケーン「堅い事言うなって」
タップ「そうそう、仲間同士の親睦も大事ですよ」
クリス「ベン・ルーニー軍曹。勝手に席を立つ者には修正を許可します」
ベン「はっ、ただちに!」「フフフ…准尉殿。覚悟してもらうであります!」
ケーン「わ、わ、わ、わかりましたって!」「ちゃんとやらせていただきまーす!」
光珠「あはは…ごめんね、みんな…」
クリス「気にしなくていいわ。ここが終わったら私もお邪魔させてもらうわね」
バーニィ「ああ、俺も行くよ」
光珠「了解。お菓子、残しといてもらいますね」
クリス「よろしくね」
光珠「失礼しまーす」
〔扉の開閉音〕
ケーン「トホホ…」
タップ「お預けかよ…」
ライト「ま、仕方ない…」

ガンドール 通路
光珠「なんかケーン達には、悪い事しちゃったかな~」
〔扉の開閉音〕
フェアリ「光珠様、応用編のマニュアルは読まれましたか?」
光珠「わっ! フェ、フェアリさん!」「うん、言われたとこまでちゃんと読んだよ」
フェアリ「さすがです。光珠様は昔から本を読むのが早いですね」
光珠「あはは…まあね…」
フェアリ「それで、内容は理解しましたか?」
光珠「う、うん…」
フェアリ「どの程度…?」
光珠「半分…くらいは…」
フェアリ「ふう…文字を追って読んだだけのようですね」
光珠「だってぇ~。あんなマニアックな事、わかんないよ~」
フェアリ「では、きちんと内容と理解していただきます」「ご安心ください」「わからないところは私が責任をもってレクチャーいたしますので」
光珠「あ、後にしない?」
フェアリ「読んですぐの今の方が頭に入ります」「さ、こちらへ」
光珠「ぷぅ~!」
〔扉の開閉音〕
【シナリオエンドデモ終了】


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