TOP PAGEへ

第5話
二人だけの戦争


サブタイトル
「二人だけの戦争」


【シナリオデモ開始】
ムサイ ブリッジ
シャア「予想以上に手ごわいな、連邦のV作戦のモビルスーツは…」
マイヨ「それと我がギガノス軍から奪われたD兵器の存在が大きい…」「あれは素人が扱っても一流の機動兵器として運用できます」
シャア「そのようだな…」「他の戦線からの報告では、連邦はすでに先行試作型モビルスーツをも実戦投入しているという」「今はパイロットの錬度も低かろうが、この先、D兵器の運用データを蓄積されると厄介だ…」
マイヨ「これは我らギガノスの不始末。奴らは必ず私が始末してみせます」
シャア「まあ慌てる事もないさ。連中は地上に降りない限り、V作戦やD兵器の成果をフィードバックできない」「私の報告を受けて友軍部隊が動き始めた。ルナツーと地球の間に集結中だ」「まずは様子見といったところさ」
マイヨ「ならば、我々も援軍として出向いた方が良いのではありませんか?」
シャア「功を焦ってはいけないな、マイヨ大尉」「我々は次なる作戦に向け、限りある資源をより効果的に運用しなければならないのだよ」
マイヨ「はい。それは、わかります」
シャア「連邦は近いうちに必ず木馬とD兵器を地上に移送する」「まず考えられるのは南米の連邦本部ジャブローだが、極東方面の線もあり得る…」
マイヨ「まずは敵の思惑を見極めるという事ですな?」
シャア「そういう事だ」「もうじき補給部隊が到着する。今は部隊の補充に務めてくれ」
マイヨ「了解しました」

ホワイトベース ブリッジ
ブライト「これよりホワイトベースはジャブローに向け出港する」
ミライ「エンジン圧力、順調。発進スタンバイOKです」
ブライト「ミライ、本作戦は隠密行動だ。ジャブローからの誘導は受けられない」
ミライ「先行するサラミスの指示に従えばいいのよね…」「やってみるわ」
ブライト「よし。ホワイトベース、発進!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方ユニット出現〕
〔カーソル、地球を指定〕

シロー「でっかいなあ…。サイド2から見る地球とはまるで違うよなぁ」「おい、お前も見ろよ。地球だよ、地球!」
ミケル「…………」
「すげえよ。でっかいよ。きれいだよ!」
ミケル「…………」
シロー「感動するなぁ…」
ミケル「自分は戦争しに行くわけですから」
シロー「当然だ! あの地球からジオン兵を追い出すんだ!」「一人でも多くのジオン兵をな!」
ミケル(最悪だよ…戦場に向かうというのに全然、緊張感がない…。まるでピクニックの気分だ)(…でも、B.B.? 心配しないで。俺は必ず生き残って戻るから…)
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

ミケル「ん? 何だ、あれは!?」
〔サラミスの近くに爆発〕
〔画面、振動〕

ミケル「ば、爆発…戦闘だ!」
シロー「1回目の爆発より、近づいてきている…!」
ミケル「えっ!? こっちに来る!?」
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

連邦兵「こちら、MS実験部隊! テスト中に敵と遭遇! 救援を!」
サンダース「おい…! よそ見をするな!」
〔ザクII、ジムへ攻撃〕
〔ジムにダメージ〕

連邦兵「うわあああ!」
〔味方ユニット撃破〕
サンダース「く…! なんて事だ…」
シロー「近いぞ! ジムがやられてる!」「待ってろ! 助けに行くぞ!」
ミケル「どうするんです?」
シロー「救援に出るんだよ!」
ミケル「無茶です! 巻き添えはゴメンですよ!」
シロー「ブリッジに行って出外許可を取って来る!」
〔金属板の上を走り去る足音〕
〔ハッチの開閉音〕

ミケル「ほ、本気みたいだ…。なんて奴なんだ…」
〔警報〕
連邦兵「リード中尉! 戦闘エリアが接近してきます!」
リード「なんという事だ! このままでは、こちらが捕捉される」「隠密作戦が仇となったか…」
連邦兵「救援信号が出ています! どうしますか?」
リード「本艦が行ってもどうにもならん!」「我々の任務を忘れたのか! ホワイトベースとの合流を優先する!」
〔ハッチの開閉音〕
〔金属板の上を走り寄る足音〕

シロー「何を言ってるんですか! 友軍がやられているんです! すぐに救援に向かいましょう!」
リード「貴様! ブリッジ要員ではないな?」
シロー「自分はパイロットです! 出撃させてください!」
リード「何を言っているんだ! この船には大気圏突入用のシャトルくらいしかないぞ!」
シロー「格納庫にボールがあるはずです! 乗船の時、見ました!」
リード「作業ポッド代わりに積んだあれか…。しかし、下手に仕掛けてこちらの位置が知れたら…」
シロー「お願いします! ぜひ、やらせてください!」
リード「…しかし、我々には任務が…!」
シロー「自分は士官学校で友軍を見捨てろとは習っていません!」
〔金属板の上を走り去る足音〕
リード「待て! 貴様っ!」
〔ハッチの開閉音〕
〔味方ユニット出現〕

シロー「味方が死ぬのをただ見てるなんて…」「もう、サイド2の二の舞はゴメンだっ!」
〔ザクII、サンダースへ攻撃〕
〔サンダースにダメージ〕
〔画面、振動〕

サンダース「くそっ! 俺の悪運もこれまでか…」
シロー「うおおおおおおっ!」
〔シロー、サンダースへ接近〕
サンダース「ボール!?」
シロー「動けるなら退避しろ! 後方にサラミスが来ている!」
サンダース「そんなものでは無理だ!」「俺に構うな!」
シロー「強がりを言うな! 早く行け!」
〔アイナ、サンダースへ接近〕
「うおおおおっ! させるか!」
〔シロー、アイナへ接近〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

アイナ「な、何!? この機体は!」
〔シロー、サンダースへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

シロー「よし! 捕まえた!」
アイナ「ワイヤーを絡ませられた!?」
〔アイナ、シローへ接近〕
〔シロー&アイナ、後退〕

アイナ「振り切れない…!」
シロー「離すものか!」
〔シロー&アイナ、後退〕
ノリス「お、お嬢様!」「くっ…この混戦状態ではうかつに探しに行く事も出来んか!」
〔シロー&アイナ、後退〕
〔画面、振動〕

アイナ「きゃあああああ!」
シロー「残骸に接触したか! こんな所でバーニアをふかすからだ!」
〔爆発音〕
アイナ「ううっ…だ、脱出を…!」
シロー「く…ダメか…。こっちもシステムダウンだ」「とりあえず、あの廃艦の中で救援を待つしかないな…」
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕

サンダース「あのボールを…なんて使い方だ…」
連邦兵「サンダース! あとは俺達に任せて後退しろ!」
〔ザクII、サンダースへ攻撃〕
〔サンダースにダメージ〕
〔画面、振動〕

サンダース「くそ! スラスターがやられた。後退するしかないのか…!」
〔サンダース、サラミス改へ接近〕
〔ジム、サラミス改へ接近〕〕
〔ザクII、ジムへ攻撃〕
〔味方ユニット撃破〕
〔画面、振動〕

<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

〔味方戦艦出現〕
マーカー「熱源を多数捕捉! 合流予定ポイント付近で戦闘が始まっています!」
ブライト「フラウ! サラミスに回線をつないでくれ!」
フラウ「コード確認、今つなぎます! …どうぞ!」
〔通信のコール音〕
ブライト「サラミス、聞こえますか? こちらホワイトベース艦長、ブライト中尉です」「戦況は!?」
リード「予定外の敵が接近中だ。戦闘は避けられそうもない」「こちらは機動兵器を積んでいない! そっちの艦載機で敵を撃退してくれ!」
ブライト「わかりました。やってみます!」
リード「頼むぞ!」
〔通信のコール音〕
ブライト「各機、発進スタンバイ! 前方のサラミスを支援しつつ各個に迎撃しろ!」
フェアリ「○○○様、行けます!」
光珠「OK! 発進!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
ノリス「むっ! あの光…敵の増援部隊か!?」「しかし、アイナ様をお助けせねば!」
〔味方ユニット出現〕
キッド「あちゃあ! 心配したとおりになってるぜ」
お町「ジオンの新型機の実験と連邦のモビルスーツの実験が鉢合わせちゃったみたいね」
アイザック「ああ…この辺りは極秘実験にはもってこいの場所だからな…」
ボウィー「双方とも考える事は同じってわけね」「で、挙句の果ての遭遇戦…と」
アイザック「大した敵ではないが、シャアが出てくるかもしれん…。気を引き締めて行くぞ!」
キッド「イェーイ!」
サンダース「こちらMS実験部隊。救援に感謝する!」
ブライト「あれは…ガンダムの量産型か。すでに量産に入っているとはな…」
サンダース「こいつは先行量産試作機です。基礎実験中にやられました」
ブライト「そうか。修理が必要なら着艦してくれ。できるだけの事はやってみよう」

<3PP・敵増援1出現>
アムロ「何だ、あの機体? ガンダムに似ているけど…」
サンダース「あいつはガンダムじゃないか! なんでこんな所に!?」「ええい、考えるのは後だ! ガンダムをやらせるわけにはいかん!」
〔敵ユニット出現〕
アムロ「なっ! 敵の増援!?」
マーカー「データ照合完了! 間違いありません。あれはギガノス軍です!」
ブライト「迎撃しろ! 奴らを艦隊に近づけるな!」
ノリス「どういう事だ! ギガノス軍の手助けなど頼んではおらんぞ!」
ギガノス兵「シャア少佐からノリス大佐の指揮下に入れと命令を受けています」
ノリス「シャア少佐が?」「そうか…では、よろしく頼む!」(あとから来たあの新型戦艦…あれを追って来ているのか…?)

<サンダースが戦闘>
サンダース「まただ…。また俺が居た部隊で人が死んでゆく…」「やはり俺は死神なのか…!」「くそぉぉぉっ!」

<ノリス撃破>
〔ノリスにスパーク〕
ノリス「む! これ以上の戦闘は無理か…」「やむをえん…戦闘は他の連中に任せよう。私はアイナ様を捜索せねばならん…」
〔通信のコール音〕
ノリス「ノリスだ! いったん、帰艦して補充する!」
ジオン兵「了解しました! 応急修理班を待機させます!」
ノリス「よし、後退する!」
〔通信のコール音〕
〔敵ユニット離脱〕


<敵全滅・勝利条件達成>
ブライト「よし、敵は片付いたようだな…」
〔通信のコール音〕
サンダース「頼む! ボールのパイロットを捜索してくれ!」
ブライト「了解している」「動ける者は生存者の救出を急げ!」
ワッ太「了解、了解!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

廃艦内
シロー「誰か探しに来てくれるよな…。あとはノーマルスーツの酸素がいつまで持つか…」
〔銃声〕
アイナ「動かないでください!」
シロー「くっ…お前は、さっきのモビルスーツのパイロットか!」
〔銃声〕
アイナ「動くなと言っています! 次は当てますよ!」
シロー「やめろ! こんな事してたらエアを消費するだけだ!」
アイナ「うっ…」
シロー「…!?」「君、怪我してるじゃないか! 傷は…深いのか?」
〔金属板の上を走り寄る足音〕
アイナ「近寄らないで!」「ううっ…」
シロー「あーっ、もうっ! じれったいな!」
アイナ「きゃっ…! 離しなさい!」

廃艦内 部屋
シロー「ほら、傷口を見せて…」
アイナ「…………」
シロー「…ったく、なんでこんな事しなきゃなんないんだ…」
アイナ「…なぜ、助けるのです?」
シロー「今は敵も味方もない状況だろ! 諦めちゃいけない。生き延びる事だけを考えるんだ!」
アイナ「…………」
シロー「これでよしっ…と!」
アイナ「あ…ありがとうございます…」

廃艦内
シロー「さて、あとはこちらの居場所を味方に知らせないと…」
アイナ「でも、どうやって?」
シロー「何か…何か方法があるはずだ…」「そうだ! 艦内を探したら何かあるかもしれない…!」
〔金属板の上を走り去る足音〕
アイン「あ、待ってください! 私も手伝います」
シロー「ああ、頼むよ」
アイナ「…それじゃあ、10分後にここで」
シロー「わかった…」「…あ、くそっ! この時計、壊れてやがる…」
アイナ「なら、この時計を…」
〔画面、「アイナの時計」を表示〕
アイナ「私のプライベート用です。乱暴に扱わないでください」
シロー「ありがとう。あとでちゃんと返すよ。それじゃ…」
アイナ「…………」

〔武器の発射音〕
光珠「うわっ! あっぶなーい!」
〔機体の飛行音〕
光珠「ふう…岩にぶつかるとこだったわ…」「でも…地球の近くにこんなに残骸が漂っているなんて…」
フェアリ「これらのゴミは、すべて戦争によるものです」
光珠「ひどいものね…」
〔通信のコール音〕
フェアリ「ホワイトベースへ。こちら、○○○機」「救難信号はありません。別の宙域に捜索エリアを移します」
フラウ「了解です!」
〔通信のコール音〕
サンダース「待ってくれ! ボールのパイロットがこの辺りにいるはずなんだ!」
ブライト「撃墜されたのではないのか?」
サンダース「爆発の閃光は見ていません。奴は必ず生きています!」
光珠「わかったわ。私、向こうの方を探してみるね」
サンダース「頼む!」
〔機体の発進音〕

廃艦内
アイナ「何か見つかりましたか?」
シロー「ああ、この通りさ」
アイナ「これは…?」
シロー「艦に残ってたミサイルだ」「こいつで花火を作った。気がついてくれるといいけど…」
アイナ「ええ…」
〔機体の拘束音〕
〔ロックの解除音〕

シロー「よし、行くぞ!」
〔滑空音〕
〔爆発音〕

アイナ「本当に花火のよう…」「これで誰も来てくれなかったらここで死ぬのね…」
シロー「助けは来るさ! 絶対に来る!」

シロー「ほら、地球が見えるだろう? 俺、あそこに降りるんだ」
アイナ「何のために?」
シロー「え? それは…戦争なんだろうけど…」「でも、あそこへ行けば何かがわかるような気がしてさ」
アイナ「…………」
シロー「自分が何者で何が出来る奴なのか」「だから、絶対に死ねないんだ!」
アイナ「あなた…私が聞いていた連邦軍のイメージとは、ずいぶん違う」「うらやましい…」
シロー「うらやましい?」
アイナ「…………」
〔機体の飛行音〕
アイナ「はっ…あ、あれは!」
〔機体の発進音〕
シロー「あれは…ジオン軍の機体だ!」
アイナ「助かったのね…」

〔機体の歩行音〕
〔パネルの開く音〕

アイナ「さあ、一緒に行きましょう」
シロー「捕虜にはなりたくない。すぐにこっちの助けもくるさ」
アイナ「でも…もし、あなたの味方が来なかったら…」
シロー「大丈夫さ! ほら、早く行けよ!」
アイナ「あなたって人は…」「私…アイナ・サハリン」
シロー「俺はシロー・アマダ!」
アイナ「さようなら! シロー!」
〔空を舞う音〕
シロー「あ、アイナ! 時計を! アイナ!」「く…聞こえないか…」
〔パネルの閉じる音〕

アイナ「ノリス、ありがとう」
ノリス「アイナ様、よくぞご無事で…」「もう一人、熱源がありますが、連邦兵ですか?」
アイナ「命の恩人です。見逃してあげてください」
ノリス「アイナ様がそうおっしゃるなら…」「後退します!」
〔機体の発進音〕

シロー「アイナ…」

サンダース「さっきの閃光…確か、この辺りから…」
〔機体の発進音〕

サンダーズ「む…あの廃艦…」
〔機体の飛行音〕
サンダース「あれか! 発見したぞ!」

〔機体の飛行音〕
〔機体の歩行音〕
〔パネルの開く音〕

サンダース「おい、大丈夫か!?」
シロー「ああ! 助かったよ!」
サンダース(よく生きていたものだ…。廃艦に残っていた酸素や資材を利用したのか…)(それにしても、大した悪運の持ち主だ…)

ホワイトベース 医務室
シロー「ZZZ…」
フラウ「大丈夫、どこも異常ないわ。疲れて寝ているだけね」
ミケル「あの状況で生還とは…この少尉、なんて奴だ…」
サンダース「寝かせといてやれ…」
ミケル「あ…サンダース軍曹…殿!」「ミケル・ニノリッチ伍長であります!」「実は、先ほど辞令が届きまして、自分も軍曹殿と同じ隊になります。よろしくお願いします!」
サンダース「あ、ああ…」(俺の原隊復帰は認められないか…。また、厄介払いだな…)
ミケル「我が第08小隊はホワイトベースの戦闘要員として、このまま作戦に参加します!」「なお、隊長は…」「隊長は…あの人です…」
シロー「ZZZ…」
サンダース「はっはっはっはっは! そうか、そいつはいい!」
ミケル「良くありませんよ! こんな無茶する隊長の下じゃ命がいくつあっても足りません!」
サンダース「だが、この少尉さんは俺の命を救ってくれた」
ミケル「そ、それは…たまたま、うまくいったから…」
サンダース「そう悲観するな。戦場では何が幸いするかわからないんだ」
ミケル「そ、それはそうですけど…」
シロー「ZZZ…」
サンダース(この少尉は俺のツキを変えてくれるかもしれない…)

ホワイトベース ブリッジ
ケーン「じゃあ、さっきの少尉さんが俺達の隊長ってわけ?」
ライト「ボールで出撃した人ですよね?」
ブライト「そうだ」
タップ「ま、運だけは強そうだよな」
アムロ「だったらガンダムはあの人が…」
ブライト「そのあたりの事は彼に一任してある。後で聞いてみるんだな」
アムロ「…………」
〔ハッチの開閉音〕
アイザック「ブライト艦長はいるか?」
ブライト「アイザックさん…先程は助かりました」
アイザック「こちらこそ遅くなってすまなかった。ジオンの動きが気になったのでな…。ここからは貴艦に同乗させてもらう」
ブライト「了解しました。よろしくお願いします」
アイザック「では、改めてJ9のメンバーを紹介しよう」
お町「あたしは、エンジェルお町。よろしくね、艦長さん」
ボウィー「スティーブン・ボウィー。通称、飛ばし屋ボウィーとは俺の事さ」
キッド「俺は木戸丈太郎。ブラスター・キッドで通ってる」
〔ハッチの開閉音〕
ボンチョ「あーっ! やっと見つけたでゲスよ!」
カイ「なっ! あんた誰だ!? ここは民間人が入っちゃ…」
アイザック「ポンチョか…! どうしてここに?」
ポンチョ「やだなぁ、アイザックさん。困りますよ、あっしの仲介なしに勝手に依頼受けてもらっちゃ…」
ブライト「こちらは…?」
ポンチョ「あっしは、パンチョ・ポンチョ」「コズモレンジャーJ9のマネージャーをやらせてもらってるケチな男でゲス」「今回は特別に仲介手数料なしで請け負いやしたが、今度からはあっしを通してもらうでゲスよ」
お町「相変わらず、がめついわねえ…」
アイザック「まあいい…。我ら5人がコズモレンジャーJ9だ。しばらくの間だが、よろしく頼む」
ライト「おいおい、飛ばし屋ボウィーにブラスター・キッドって言やぁ、ちょっとした有名人だぜ?」
ケーン「こりゃあ、面白くなってきたぜ!」
リュウ「こら、ケーン! 遊びじゃないんだぞ!」
ケーン「わかってますって!」「けど、頼もしいのは確かだぜ?」
ブライト「いい加減にしないか! お前達はデッキに降りて機体の整備だ! 早く行け!」
ベン「おらぁ! もたもたするな! 駆け足!」
ケーン「はいはい…今すぐ行きますって!」
アムロ「…………」
〔金属板の上を走り去る足音〕
〔ハッチの開閉音〕

ブライト「まったく…ここは学校じゃないんだぞ…」
アイザック「フフ、まあ、仕方なかろう。ついこの間まで学校に通っていたのだろうからな」
キッド「でも、あいつら結構やりますよ」
アイザック「確かに…教え甲斐がありそうだな」
お町「それぞれに、いい素質を持ってるみたいだし」
ボウィー「んじゃ、ここらで弟子でもとりますか? ねぇ、キッドさん?」
キッド「よしてくれよ。いくら何でも、そこまで老けちゃいないぜ?」
アイザック「さあ、我々も無駄話をしている暇はない。仕事に戻るぞ!」
キッド「イェーイ!」
ボウィー「イェーイ!」
お町「イェーイ!」

ホワイトベース デッキ
光珠「いよいよ大気圏突入ね…」
アムロ「シャアの動きが気になります…。このまま引き下がるとは思えません」
フェアリ「このタイミングで仕掛けられると危険ですね…」「大気圏に引き込まれる恐怖が心理的な重圧になります。特に経験の少ないパイロットには…」
光珠「あーん! 考えないようにしてたのに、あっさり言わないでよぉ!」
フェアル「あ…ごめんなさい…」「でも、あなた達ならできます」
アムロ「気休めを言わないで下さい」
ワッ太「みんな、そんなに弱気にならないでよ」「これだけ仲間がいるんだから大丈夫だって!」
光珠「いいわよね、ワッ太くんは…いろんな意味でさ…」
ワッ太「赤い彗星でも何でもどんと来いってんだ!」「大気圏なんて、トライダーはへっちゃらさ!」
柿小路「よ! 若社長! 日本一!」
ワッ太「おうっ! まっかせとけい!」
【シナリオエンドデモ終了】


● 第4話「ガンダム破壊命令」 へ戻る

● 第5話「大気圏突入準備」 へ進む

● 第6話「大気圏突入」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦XO」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。