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No.12B
ファースト・アタック

【シナリオデモ1開始】
フロンティア船団
アイランド1

  ~グリフィスパーク~
アルト「よう…。やっぱり、この丘にいたか」
ランカ「アルト君…」
アルト「昨日の歌…いい歌だったな」
ランカ「あのね、アルト君…」
アルト「その目…決心したんだな」
ランカ「うん…」「この数日間でアルト君やシェリルさんとお話して、ずっと考えたの」「…私ね…子供の頃の事…何にも覚えてないんだ。けど、あの歌だけ覚えてるの。私のたった一つの思い出なんだ」
アルト「そっか…」
ランカ「それでね…時々、この丘に歌いに来るの。ここなら、誰も聴いてないから…」
アルト「聴いてない…? それでいいのか?」
ランカ「…今までは、そう思ってたんだけど…」
アルト「え…」
ランカ「…素敵だよね、シェリルさん。すごく羨ましい」
アルト「………」
ランカ「前にアルト君とシェリルさんと一緒にシェルターに閉じ込められた時、すごく怖かった…」「このまま誰にも知られないで、何も出来ないで死んじゃうんだって…」「そしたらね…私はここにいるよって…それを出来るだけたくさんの人に伝えられたらなって…」「そう思うようになって…」
アルト「…無理だな」
ランカ「え…」
アルト「………」
ランカ「そうだよね…私なんか…」
アルト「そうやって、出来たらとか、自分なんかって言ってるうちは、絶対に」
ランカ「………」「ふふ…意地悪だね、アルト君」
アルト「よく言われるよ」
ランカ「私、みんなに伝えたいの! だから、聴いてくれる? 私の歌!」
アルト「好きにしろよ」
ランカ「ありがとう、アルト君! 私、歌うね!」
〔BGM「アイモ」〕
アルト(いい歌だな…)(こいつの歌にいつも俺は助けられてるような気がする)(そうさ、だから俺は…)

  ~フロンティア船団 大統領執務室~
ドーリアン「…では、ハワード・グラス大統領…大筋は合意していただけたとみてよろしいでしょうか?」
ハワード「うむ…。国連が我々フロンティア船団を一国家として認めてくれる事に感謝する」「それに対して、あくまで我々は中立を守り、科学技術等の提供については、各国家に平等に機会を与える事を約束しよう」
ドーリアン「ありがとうございます、大統領」
三島「なお、バジュラについては我々の方でも調査中ではありますが、いくらかはわかった事があります」「バジュラ単体でフォールド…いわゆる超空間航法が可能であり…」「その体内ではミサイルのような物体を生産し、光学兵器すら装備しています」
アレハンドロ「あれは生物なのですか?」
石間「我々の考える生物とはかけ離れていますが、有機体である以上、そう分類せざるを得ないでしょう」「驚くべきは、それ程の高度な機能を持ちながら、それを制御するには、脳と呼ばれる部分があまりに少ない…」「いや、ほぼ存在しないと言ってもいい事です」
アレハンドロ「では、あれは何をもって自己の行動を決定しているのです?」
三島「自ら思考する必要のない下等な生物であるか…もしくは何者かによって操られているものと推測されます」
アレハンドロ「生物兵器…のようなものでしょうか」
三島「それらについても現在、調査中でありますが…」「混乱を抑えるために明日、大統領から国連への加入と合わせて市民へバジュラの情報の開示を行います」
アレハンドロ「問題は、あのバジュラが地球圏にどの程度、潜んでいるかです」
ハワード「それらも調査中だが、転移時の状況を見る限り、それ程の数が跳ばされたとは思えない」「残存個体の殲滅については、フロンティア船団が中心となる事を約束しよう」
ドーリアン「了解しました。無論、同胞として我々も最大限の協力をさせていただきます」
ハワード「転移の際の衝撃により、フロンティア船団のフォールド・システムはトラブルが発生している」「それの修理が完了するまで、我々は地球圏に留まる事になるだろう」
三島「我々の船団の目的は人類の種を広める事にあります」「ですので、修理が完了しましたら、この世界でも新天地を求めて、銀河の中心へ向かうつもりです」
アレハンドロ「元の世界への帰還は考えないと?」
ハワード「フォールド技術を持つ我々も次元の壁の突破は不可能だ」「無論、考えうる限りの手段は講じるが、既に覚悟は出来ている」
ドーリアン「時空震動と転移…。人智の及ばぬ力である以上、人はそれを受け入れるしかないのですね…」
ハワード「地球を発った時から我々は常に前だけを向いてきた」「市民一人一人にも、その精神は生きている。この転移にもそれはくじける事はないだろう」
アレハンドロ「超空間航法…あなた達の技術で言うフォールド・システムの修理にはどれ位の期間を要するのですか?」
三島「詳しい調査が済んでない以上、今はお答えする事は出来ません」「ただ、それについて必要な物資の提供をお願いするかも知れません」
ドーリアン「了解しました。…それで国連に加入される際の例の条件については…」
ハワード「地球圏に様々な敵が存在する事はあなた方の説明で十分に理解している」
三島「国連平和維持理事会への戦力の提供…。こちらとしても慎重に検討させていただきます」

  ~マクロス・クォーター 格納庫~
アルト「さんじゅうよん…さんじゅうご…!」
ルカ「アルト先輩! 腕立て伏せ、残り15回です!」
ミシェル「サボるなよ、アルト。シミュレーター訓練で25回目死亡のペナルティだからな」
アルト「…覚えてろよ、ミハエル…!」
ミシェル「少尉殿、だ。S.M.Sに入隊した以上、その流儀に従ってもらうぞ」
アウト「くっそぉぉぉぉぉっ!!」
モニカ「あの子でしょ、新入りさんって」
ラム「そうです。現在、17歳」
ミーナ「うわぁ~お。何か結構、いいじゃない」
ボビー「美形~! もう、ほんと美味しそう!」
モニカ「ちょ、ちょっと…ボビー大尉…。まさか、あの子に…」
ボビー「何よ、クォーターは艦内恋愛禁止だっての、モニカ!?」
モニカ「その…大尉の場合は性別が…」
ミーナ「まあ…少なくとも艦内恋愛禁止はないわね。特にモニカは…」
ラム「そうそう。ブリッジで恋しちゃってますから」
モニカ「ミーナ! ラム!」
ボビー「うふ…恋する乙女としては、一緒に頑張りましょうね、モニカ」
モニカ「だから、乙女って…」
ラム「ボビー大尉、あの新入りの彼に本気なんですか?」
ボビー「アタシの心に決めた人は別にいるのよ。そう…ずっと前からね」
ルカ「悪人ですね、ミシェル先輩」
ミシェル「何がだ?」
ルカ「シミュレーターの難易度設定」
ミシェル「普通レベルじゃ、すぐにクリアされちまうからな」「あの高慢ちきな鼻っ柱を叩き折るにはあれ位で丁度いいんだよ」
ルカ「ふふ…」
ミシェル「何だよ、その笑いは」
ルカ「いや…さすがによくわかってるなと思って…」
アルト「おい、そこ! 何をコソコソしゃべってんだよ!」
〔巨人の歩行音〕
クラン「お前も無駄口を叩いている暇はないぞ、アルト」
アルト「クラン大尉…」
クラン「ゼントラーディの私から見れば、お前のやっている訓練なぞ甘過ぎて話にならんな」「どうだ、アルト? ピクシー小隊に入るなら、ネネとララミアと一緒に鍛えてやるぞ」
ネネ「お待ちしております」
ララミア「口を開けないぐらいハードなトレーニングメニューを用意してやる」
アルト「え、遠慮させてもらう…!」
クラン「冗談は置いておくとして、お前に客が来ているぞ」
アルト「客…?」
〔歩み寄る足音〕
グレイス「早乙女アルト君ですね」
アルト「あんた…シェリルのマネージャーの…」
グレイス「グレイス・オコナーです。今日は彼女からのメッセージを届けに来ました。こちらのレターをお読みください」
アルト「あ、ああ…」
ミシェル「やるねぇ、アルト。銀河の妖精からラブレターとは」
グレイス「そういった類のものではないそうですが、この事は他言無用でお願いします」
ミシェル「あなたの頼みでしたら…。他に何か御用があれば、僕が承りますが」
グレイス「ありがとう。紳士ですのね」
ミシェル「あなたのような美しい方がお困りだとしたら、放っておけませんよ」
グレイス「ふふ…お世辞がお上手」
ミシェル「ミハエル・ブラン少尉です。親しい人間はミシェルと呼びますので、あなたにも…」
グレイス「ブラン…。もしかして、あなた…」
ミシェル「僕の事をご存知だとは、光栄です」
グレイス「あの…残念だったわね、お姉さん…」
ミシェル「…!」
グレイス「では、早乙女アルト君…確かに渡しましたから。これで失礼させていただきます」
〔歩き去る足音〕
ルカ「シェリルさんのマネージャーという事で色々と便宜を図ってもらってるみたいですね」
クラン「そうだな。そうでもなければ、こんな所まで来られるわけがない」「それにしても…」
ミシェル「………」
アルト「おい、ミシェル。シェリルのマネージャーを口説いてる暇があるのかよ?」
ミシェル「………」
アルト「さあ、次の訓練は何だ? シミュレーションか、筋トレか…」「何だったら、格闘技の実践訓練でお前とやってもいいんだぜ」
ミシェル「家から逃げて、趣味で戦争やろうっていうお姫様が言ってくれるぜ」
アルト「てめえ、ミハエル!」
ミシェル「…悪い。ルカ、後のプログラムはお前に任せる」
ルカ「は、はい…」
アルト「職場放棄かよ!」
ミシェル「今日はお前に関わってると自分を抑えられる自信がないんでな…」
〔歩き去る足音〕
アルト「何だよ、あいつ…」
クラン「ジェシカの件…。まだ、あいつの心に影になっているのか…」
アルト「ジェシカ…?」
クラン「………」「お前…ミシェルの友達だな?」
アルト「それは…」
クラン「まあいい…。少なくともミシェルはお前の事を気に入ってるようだ」「いつもヘラヘラしてるあいつが本音で誰かに接する事は滅多に無いからな」
アルト「え…」
クラン「…早くに両親を亡くしたミシェルは姉のジェシカに育てられたんだ。とても仲のいい姉弟だったよ…」
アルト「何で、あんたがそれを…?」
クラン「幼馴染なんだ、ミシェルとは」「…ジェシカは優秀なスナイパーだった。だが、ある作戦でフレンドリー・ファイア…つまり、味方を撃ってしまった」「自分の上官で不倫関係にあった恋人を」
アルト「あった…?」
クラン「魔の悪い事に、その直前に別れを切り出されていたんだ」
アルト「…まさか…!?」
クアン「ああ…誤射ではなく故意ではないか…。そう疑われたジェシカは軍法会議にかけられた。そして、自らの命を…」
アルト「だから、あいつ…姉さんの事を言われて、あんなに動揺を…」
クラン「ミシェルは探し続けているのかも知れない。フレンドリー・ファイアの真実をな…」
アルト「………」

  ~アイランド1 市街地~
シェリル「お待たせ。ちゃんとグレイスからのメッセージを読んだようね」
アルト「………」
シェリル「時間通りに来た事を褒めてあげるわ。もっとも、あたしの誘いを断る男なんていないでしょうけどね」
アルト「こんな所にホイホイ出て来て…。お前…自分が有名人って自覚あるのか?」
シェリル「あるわよ。だから、こうして人目を忍んで、あなたを呼び出したんじゃない」「息抜きも兼ねてるけどね」
アルト「え…」
シェリル「己惚れないでよね。あんたはあたしのコンサートのバックでアクロバットをやったに過ぎない」「その後も、あのランカちゃんを含めて色々と因縁めいていたけど…」「あたしがあなたを呼び出したのはイヤリングのためなんだから」
アルト「言われなくてもわかってる。お前のイヤリングなら、俺の服の袖に引っかかっていた」
シェリル「本当はこの前会った時に取り返すつもりだったんだけど、あの時はゴタゴタして言い出せなかったのよね」
アルト「何で俺が持ってるってわかったんだ?」
シェリル「あたしのマネージャーの視覚に記録されてたの。あのバケモノ騒動の時にあなたの服に引っかかったのを」
アルト「視覚…? あのマネージャーのインプラントの力か…」
シェリル「そうよ。あたしのいたギャラクシー船団じゃわりと普通にやられていたわ」
アルト「聞いた事がある。あっちの船団じゃ整形やサイボーグ手術は当たり前だって…」「じゃあ、お前も…」
シェリル「あたしは違うわ。ぜん~んぶ生まれたままよ。それが売りに一つだもの」
アルト「…しかし、すごい人気なんだな、お前って…。街中がお前一色だ」
シェリル「今夜は転移記念コンサートだものね。みんなの不安を吹き飛ばすためにも思いっ切り歌いわよ」「はい。あなたにもチケットをあげるわ。ちゃんとランカちゃんにも送っておいたからね」
アルト「ああ…」
シェリル「もと喜びなさいよ。このあたしがデートのお膳立てをしてやってるんだから」
アルト「デート? 俺とランカが?」
シェリル「付き合ってるんでしょ?」
アルト「断じて違う」
シェリル「ふ~ん…そなんだ」
アルト「コンサート…歌か…」「…何で人は歌ったり、飛ぼうとしたりするのかな…」
シェリル「何よ、急に? …もしかして、軍に入った事、後悔してんの?」
アルト「軍じゃない。S.M.Sだ。…何でお前が知ってるんだ?」
シェリル「グレイスに聞いたのよ。訓練でひーひー言ってるって」
アルト「そんなんじゃない…」
シェリル「まいいわ。さっきの質問の答え…特別に教えてあげるわ」「人が何で歌ったり、飛んだりするかって? そうせずにはいられなかったからに決まってるじゃない」
アルト「あ…」
シェリル「あたしや、あのランカちゃんはそう…。あなたは違うの?」
アルト「違わない」(そうだ…。きっとあいつ…ミハエルも…)
シェリル「こんなサービス、滅多にしないんだからね」
アルト「ありがとな」
シェリル「お礼なんていいわよ。…あなた、すごくムカつくけど、気に入ってる所が一つだけあるわ」
アルト「え…」
シェリル「あたしをシェリル扱いしない所」「さあ…イヤリングを出してよ。あれ…大事なものなんだから」
アルト「あ、ああ…」

シェリル「よかった…。見つかって…」
アルト「そんなに大事なものだったのか?」
シェリル「…他の人には内緒よ。これね…あたしのお守り…母の形見なの。それ以外、顔も知らないけどね」
アルト「………」

シェリル「ねえ、アルト…あなた、この艦は好き?」
アルト「嫌いだ。って言うか、俺は都市宇宙船そのものが嫌だな」
シェリル「どうして?」
アルト「…ここには空が無い」
シェリル「らしい答えね」
アルト「俺はパイロットだからな」
シェリル「じゃあ、この艦を降りて、地球に行けば。そこにはあなたの言う本当の空があるんじゃないの?」
アルト「そうかもな…」「お前はどうなんだ、シェリル? ギャラクシーに帰りたいか?」
シェリル「どんな所でも自分の育った艦だもの。帰りたいわよ」「でも、あたしは過去は振り返らない。帰れないのだとしたら、自分で新しいステージを見つけてみせるわ」
アルト「そうか…」
〔呼び出し音〕
ミシェル「どこほっつき歩いてる、この馬鹿野郎! とっとと宿舎に戻れ! 奴等の群れが発見されたぞ!」
アルト「何…!?」
ミシェル「今回はクォーターも出る。遅れるなよ」
〔通信の閉じる音〕
アルト「奴等が来るのか…」
シェリル「奴等って…あのバジュラっていうバケモノ?」
アルト「ああ…。さすがに政府も隠しきれなくなったんで発表したんだったな…」「だが、余計な事は言うなよ。本当に危険になったら、政府が避難勧告を出すはずだ」
シェリル「わかってるわよ。それにあたしだって、またコンサートが中断になったら、たまったもんじゃないもの」
アルト「心配するな。俺が…俺達が何とかする」
シェリル「出るの、あなたも?」
アルト「言ったろ。俺はパイロットなんだ」
シェリル「…あのイヤリング、持っていっていいわよ」
アルト「何言ってるんだ? あれのために俺を呼び出したんだろ?」
シェリル「…持っていて。言ったでしょ…それ、幸運のお守りなのよ。だから…」
アルト「シェリル…」
シェリル「…あたし、ギャラクシーが嫌いだったわ。身寄りのないあたしが暮らすにはあの艦は最低だった」「でも、あそこはあたしの居場所だった。同じようにここもきっと誰かにとって大切な場所だと思う…」「それを守って戦うあなたに持っていて欲しいのよ」
アルト「勘弁しろよ…」「お前にそんなしおらしい顔されると反応に困る」
シェリル「何よ、偉そうに!」
アルト「借りとくぜ、お前の幸運」
シェリル「貸すだけだからね。必ず直接返しに来るのよ。いいわね、アルト!」
アルト「ああ…!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「ファースト・アタック」


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
ジェフリー「反応炉、出力5分の1! マクロス・クォーター、微速前進!」
ボビー「微速前進!」
ジェフリー「ようやく艤装が完了したか。これでクォーターも戦えるな」
モニカ「艦長…偵察部隊からの報告では間もなくバジュラの群れが戦闘エリアに侵入するそうです」
ジェフリー「よし…各機を発進させろ」
〔味方ユニット出現〕
オズマ「スカル小隊、スタンバイ完了」
キャシー「了解しました、オズマ少佐」
オズマ「う…キャシー!? 新統合軍のお前が、何故S.M.Sのマクロス・クォーターに…!?」
キャシー「私語は慎んで下さい、少佐」
オズマ「フン…だいたいの事はわかるぞ。大統領は俺達の動きを監視するためにお目付け役を寄越したわけか」「で、親父さんの命令でまたお前が貧乏クジを引かされたのか」
キャシー「大きなお世話よ、オズマ!」
ジェフリー「グラス中尉は、うちのオズマ少佐とは知り合いらしいな」
キャシー「え、ええ…まあ…」
ラム(怪しいですね、これは…)
ミーナ(ふふん…これはボビー大尉が黙ってないわね)
キャシー「艦長、我々の任務はバジュラを迎撃し、フロンティア船団を守る事です」「ですが、それと同等…あるいはそれ以上にバジュラに関するデータ収集が重要である事を忘れないで下さい」
ボビー「フン…小娘が…」
キャシー「何か言いました、ボビー大尉?」
ボビー「別に…」
ジェフリー「それは新統合軍ではなく、君の父上…ハワード・グラス大統領からのオーダーと受け取るべきかな?」
キャソー「そう取っていただいて結構です」
ジェフリー「もし、最悪の予想通りにバジュラの大規模な群れがこの世界に転移してきていたとしたら…」「奴等のデータの有無は船団と地球の各国家の関係の上で重要な意味を持つだろうな」
キャシー「なお、現在、アイランド1ではシェリル・ノームがコンサートを行っています」「大統領はそれが中断されるような事態を希望していません」
ジェフリー「それは、そこに詰め掛けた人々や中継を見ているであろう多くの市民にとってもだろうな」
モニカ「国連平和維持理事会から派遣された部隊、来ます」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
クロウ「あれがフロンティア船団の戦艦か」
ロックオン「入手した情報じゃ、連中は正規軍とは別の民間軍事プロバイダーだそうだ」「新装備の評価試験を兼ねて、正規軍の先鋒をやってるんだとさ」
アレルヤ「この間の戦闘を見る限り、腕は確かなようだね」
デュオ「大方、正規軍からはみだした連中が自分の腕一本で食っていってるんだろうな」
葵「日陰者のあたし達とお似合いの連中みたいね」
隼人「あのマクロス・クォーターと協力して、この間の蟲…バジュラを迎撃するわけか」
スメラギ「フロンティア船団は今、例のシェリル・ノームのライブの最中だそうよ」
朔哉「ちぇ…蟲退治よりもそっちの警護の方が好みのミッションだぜ」
くらら「下らない事を言ってないの…!」
スメラギ「せっかくのライブの邪魔をさせないためにも速やかにミッションを遂行するわよ」
ミシェル「この間に続いて、助っ人に来てくれたか」
ルカ「何だか嬉しいですね。違う世界の人が協力してくれるのって」
アルト(シェリルのコンサート…。そろそろ始まる頃だな…)
【戦闘マップ1開始】

【シナリオデモ2開始】

  ~シェリル・ノーム コンサート会場~
ランカ(シェリルさんからもらったチケット…。隣はアルト君の席だって書いてあったけど、まだ来てない…)(S.M.Sのお仕事…忙しいのかな…)
〔歓声〕

シェリル「ようこそ、あたしのライブへ! まさか別の世界の地球に来ちゃうなんてさすがのあたしもびっくりしたけど…」「あたしはどこの世界でも銀河の妖精シェリル・ノームよ!」
〔歓声〕
シェリル「今夜もいつも通り、マクロスピードで突っ走るよ! だから…」「あたしの歌を聴けぇっ!!
〔BGM「射手座午後九時Don’t be late」〕
ランカ(アルト君…来ない…。まさか、S.M.Sは今…)
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
モニカ「バジュラ、来ます!」
〔敵ユニット出現〕
オズマ「スカルリーダーより、各機へ! 今回は助っ人もいるが、船団を守るのは俺達の仕事だ!」
ミシェル「了解! とっとと片付けて、シェリルのライブ中継を鑑賞するとしますか!」
クラン(ミシェル…)
ルカ「バジュラ、攻撃を開始します!」
オズマ「突っ込むぞ! ついて来いよ!」「全機、PLANET DANCE!!
<戦闘開始>

<敵3機撃破or2PP・敵増援1出現>

ルカ「デフォールド反応! この宙域に何かがフォールドアウトします!」
〔敵ユニット出現〕
竜馬「デカブツが出やがったか!」
ヒイロ「敵の母艦か…?」
ジョニー「どうやら、あのバジュラなる生物…それぞれに群体内での役割が与えられているようですね」
くらら「まるでハチやアリね」
刹那「あれが指揮官で奴を落とせば、勝負がつくのか」
オズマ「スカルリーダーより、各機へ! ちんたらやってれば、こっちが不利だ! 母艦を叩いてケリをつけるぞ!」
ルカ「了解です! 同時に可能な限りのデータを収集します!」

<クロウvsバジュラ(ナイト級)>
クロウ「バカスカ撃ちまくりやがって…。こいつら、本当に生物なのかよ…!」「こういう強敵のデータはボーナスがつくと信じてるぜ…!」

<竜馬vsバジュラ(ナイト級)>
竜馬「こいつが蟲の親玉か。相手にとって不足無しだ…!」「俺達がいる以上、地球には近づけさせねえ! 手下の蟲達にも、そう伝えな!!」

<葵vsバジュラ(ナイト級)>
葵「一応、女の子としてはこういうちょっとグロめの相手と戦うのは正直、気が滅入るのよね」「こうなったら、親玉を片付けて、とっとと終わりにするわよ!」

<オズマvsバジュラ(ナイト級)>
オズマ「こんな奴まで現れたって事はやはり、バジュラは群れごと跳ばされたようだな…!」「だが、ここは通さん…! フロンティアには絶対に近づけさせんぞ!」

<バジュラ(ナイト級)撃破・敵増援2出現>
〔バジュラ(ナイト級)に爆発〕
クラン「やったか…!」
〔バジュラ(ナイト級)、後退〕
ミシェル「後退する気か!?」
ルカ「シモン、ヨハネ、ペテロ! その前にあいつのデータを!」
〔ルカ、バジュラ(ナイト級)へ接近〕
オズマ「やめろ、ルカ! 奴はまだ生きている!」
ルカ「!」
〔ルカに爆発〕
ルカ「うわあああっ!!」
アルト「ルカ!!」
オズマ「やめろ、アルト! お前では無理だ!!」
アルト「無理だろうとルカを見殺しに出来るか!」
〔アルト、ルカへ接近〕
アルト「待ってろ、ルカ! 今、助けてやるぞ!!」
〔敵ユニット出現〕
アルト「まだいやがったか!」
〔アルトに爆発〕
アルト「くうっ!!」
ミシェル「アルト!!」
【戦闘マップ2開始】

【シナリオデモ3開始】

ランカ(やっぱり、アルト君やお兄ちゃんは今、戦ってるんだ…)(避難警報が出てないって事はきっとフロンティア船団から遠くで…)
シェリル「…いよいよ、最後のナンバーね…。あっという間だったけど、これで全てが終わりってわけじゃない…」「ここがどんな世界でもあたしがあたしであるようにみんなも自分らしく生きて欲しい」「今日、あたしの歌を聴いてくれたみんながこの新しい世界で強く生きていく事をあたしは祈りたい…!」
〔歓声〕
シェリル「…ねえ、みんな…ちょっとわがまま言わせてもらってもいいかな?」「この最後の曲だけは、ある人のために…ううん、ある人達のために歌いたいの」「今、遠い所で生命を懸けている人達のために」
ランカ(知ってるんだ…。シェリルさん…アルト君達の事、知ってて…)(知ってて、それでも…ううん、知ってるから歌ってるんだ…)
シェリル「ねえ…」
ランカ(私を…見てる?)
シェリル「そして、あなたにも…あなたにも一緒に歌って欲しいの」
ランカ(はい…)
シェリル「フフ…」「ありがとう、みんな! 愛してる!
〔歓声〕

〔BGM「what’bout my star?」〕
シェリル(アルト…)
ランカ(アルト君…お兄ちゃん…みんな…)
シェリル(あたしの…あたし達の歌を…)
ランカ(聴いて…)
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔戦闘マップ2から継続〕
アルト「これは…歌…!?」「歌が聴こえてくる…だと!?」
オズマ「動け、アルト! 敵を振り切れ!!」
アルト「くっ…!」「ミハエル! こいつを引き離せ!」
ミシェル「駄目だ…! 下手すれば、お前に当たっちまう!」
アルト「聞いたぞ、一発必中なんだろ! お前も、お前の姉さんのジェシカも!」
ミシェル「クランか…あのお節介め!」
アルト「ミハエル! 撃て、姉さんを超えろ!」
ミシェル「!」
クラン「ミシェル!」
ミシェル「…行くぞ、アルト!」
〔アルト、バジュラ(幼生)へ攻撃〕
[イベント戦闘「アルトvsバジュラ(幼生)」]
アルト「撃て、ミシェル! 撃つんだ!」「撃てぇぇ、ミシェェェェェル!!」
バジュラ「……………」
ミシェル「くっ…! 俺は…!」「姉さん…! アルト…!!」「うおおおおおおっ!!」
バジュラ「……………」

〔敵ユニット撃破〕
クラン「やった! やったぞ、ミシェル!!」
アルト「よし!!」
〔アルト、後退〕
オズマ「残りがケツから来る! 急げ、アルト!!」
〔味方ユニット出現〕
???(ブレラ)「こちらアンタレス1。援護する」
〔敵ユニット撃破〕
ミシェル「何だ、あの機体は…!?」
カナリア「YF-24…? いや…違う…!」
オズマ「詮索は後だ! アルトをフォローするぞ!!」
アルト「ルカーッ!!」
〔アルト、ルカへ隣接〕
ラム「スカル4がスカル3を保護しました!」
ボビー「艦長」
ジェフリー「勝算は?」
ボビー「奴はノロマです。でしょ、ラム?」
ラム「はい。スカル3が収集したデータからシミュレートしました。最大戦速なら、こっちの勝ちです」
ジェフリー「うむ、ミーナ君」
ミーナ「各部異常なし。改装後、初となりますが、いけると判断します」
ジェフリー「うむ、モニカ君」
モニカ「砲撃パターンから回避プログラムを組みました。ナビゲートはお任せ下さい」
キャシー「ちょ…待って下さい、艦長! 出るのは危険過ぎます!」
ジェフリー「奴を完全に叩かん以上、バジュラは増援を送り込んでくる」
キャシー「ですが…!」
ジェフリー「グラス中尉…君が伝えた大統領のオーダーは何だったかね?」
キャシー「え…」
ジェフリー「我々にはまだ、それを満たす手段がある」「クォーターより、出撃中の全部隊に告げる。本艦はこれより、バジュラ空母艦との格闘戦に入る」
ミシェル「格闘戦!?」
オズマ「ついにお出ましか!」
ジェフリー「諸君らはスカル3と4のフォローを。最大の獲物はこちらでいただく!」「全艦、トランス・フォーメーション!」
モニカ「本艦はこれよりトランス・フォーメーションを開始します」「各員は強攻型シフトを開始して下さい」
ミーナ「メイン反応炉、出力上昇!」
モニカ「フラクタルモジュールシステム、アクティベート!」
〔ジェフリー、バジュラ(ナイト級)へ接近〕
キャシー「艦長! 私はまだ完全に納得したわけでは…」
ジェフリー「ボビー! このクォーターが何故400メートル級でありながら、マクロスの名が冠されているのか…」「いや、マクロスでありながら、何故、このサイズなのかを思い知らせてやれ!」
ボビー「OK、ボス!」「いっくぜぇぇぇぇっ!!」
〔ジェフリー、変形〕
ヒイロ「戦艦が…!」
刹那「人型に変形しただと…!?」
〔敵ユニット出現〕
ボビー「邪魔だーっ!!」
〔ジェフリー、バジュラ(ナイト級)へ接近〕
〔敵ユニット撃破〕
〔アルト&ルカ、後退〕

ボビー「おっしゃあっ! 取ったぁぁぁっ!!」
アルト「これがクォーターの…!」
ジェフリー「マクロスキャノン、発射用意!!」
〔ジェフリー、バジュラ(ナイト級)へ攻撃〕
[イベント戦闘「ジェフリーvsバジュラ(ナイト級)」]
〔敵ユニット撃破〕
スメラギ「すごい…」
ボビー「どう、国連の皆さん? これが我がS.M.Sの戦いよ」
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

モニカ「バジュラ、全て後退しました」
ジェフリー「指揮官が討たれた以上、兵隊は退くしかあるまい」
アルト「無事か、ルカ!?」
ルカ「は、はい、先輩…。ありがとうございます」「それにしても、僕達を助けてくれたあの機体は…」
ブレラ「これでフロンティアはバジュラのデータを入手したか…)
〔味方ユニット離脱〕
アルト「何なんだ、あいつは…」
ミシェル「新統合軍の機体か…」
ルカ「あんな機体が開発されたという話は聞いていませんが…」
オズマ「各機、よくやった。帰還するぞ」
モニカ「待って下さい! このエリアの次元境界線が急速に歪曲していきます!」
〔センサー反応〕
クロウ「…!」
モニカ「これは…! 次元震が起きます!」
〔時空震動現象〕
〔敵ユニット出現〕

アルト「何だ、こいつら…!? フォールドしてきたのか!?」
隼人「こいつらは次元獣。次元の壁の向こうから現れる見境無しの破壊魔だ」
武蔵「悪いな、あんたら。また、俺達の世界の名物が出てきちまったようだぜ
朔哉「角付きって事は、手強いバージョンの方かよ…!」
ティエリア「奴等は以前に現れたものとは区別され、既に別の名前が与えられている」
アレルヤ「ただ強いだけじゃなく、帰還する事もない次元獣…!」
クロウ「来やがったか…」
〔カーソル、次元獣ライノダモンを指定〕
クロウ「MDの色違いか。どうやら、奴はいないようだな」
ジェフリー「話の通じる相手ではないようだ。迎撃するしかあるまい」
オズマ「各機、フォーメーションを組み直せ! 来るぞ!」
クロウ「気をつけな。こいつらは並の相手じゃねえ」「だが、俺の前に出てきた以上、逃がしゃしねえ…!」
竜馬「いい殺気だぜ、クロウ」
ロックオン(怖い、怖い…。いつものヘラヘラが消えてるぜ…)
クロウ「行くぞ、次元獣。二度とお前等に遅れはとらねえ…!」

<アルトが戦闘>
アルト「やってやる…! 俺だって何かをやるためにS.M.Sに入ったんだ!」「生きて帰って、このイヤリングをシェリルに返すんだ!」

<ミシェルが戦闘>
ミシェル(姉さんの事を言われただけで動揺するとは、俺もまだガキだね…)「心の揺れは照準を曇らす…。平静を保てないようじゃ、スナイパーはやってられないぜ…!」

<クロウvs次元獣>
クロウ「やはり、こいつら…あの次元震以前の奴等とは物が違う…」「だが、ここでやられちゃ、エスターとの約束も果たせねえ…。そいつは俺の主義に反するんだよ…!」

<アルトvs次元獣>
アルト「こっちの地球にはこんな奴等までいるのかよ!」「くそっ! 本当の空を飛ぶ前にこんな所で死んでたまるか!!」

<敵全滅・勝利条件達成>
竜馬「ざっと、こんなもんだぜ」
隼人「口で言う程、楽勝ではなかったがな」
デュオ「こんな奴等が世界中に現れたらたまったもんじゃないぜ」
ティエリア「ヴェーダの記録では、新種の次元獣の出現例はまだそれ程多くはないそうだが…」
くらら「じゃあ、その数少ない例に私達は当たったってわけね」
葵「そんな偶然を喜べるのは一人だけね」
クロウ「………」
デュオ「そう落ち込むなよ、クロウ」
クロウ「俺が…? 冗談きついぜ、デュオ」
ロックオン「強がるなよ。お前をノシた白い奴が出てこなかったんでがっかりしてんじゃないのか?」
クロウ「まあな…。奴には借りがあるからな」
アレルヤ「この前の新種の白い次元獣だね」
クロウ「奴はMDと呼ばれている。俺はそいつを追うっていう別口の依頼を受けてるんだ」「今回の群れにはいなかったが、あれだけのタマだ…。きっとそのうち、また会うだろうさ」
朔哉「出来れば、あんなのとは二度と会いたくないけどな…」
クロウ「心配するな。奴は俺の獲物だ」「そう…俺が依頼を受けたんだからな…」
スメラギ「とりあえず、今回のミッションは終了ね」
フェルト「王留美を通じて、ボートマンからも帰還の指示が出ています」
ジェフリー「こちらはS.M.S艦長、ジェフリー・ワイルダー大佐だ」「君達の協力に感謝する」
スメラギ「どういたしまして。使節団の折衝が一区切りした以上、我々は地球へ帰還する事になります」「こうして共に戦う事は二度とないでしょうね」
ジェフリー「では、再会する事があれば、改めて今日の礼を述べたい」
スメラギ「その必要はありません。…私達に感謝の言葉は似合いませんから」
ジェフリー「そうか…」
スメラギ「同胞として、今後、あなた方に幸多からん事をお祈りします」「では、失礼します。各機は後退を」
ジェフリー「こちらも帰還するぞ」
アルト(戦闘中に聞こえた歌…。あれは確かにシェリルとランカの声だった…)
オズマ「何をしている、アルト。帰還するぞ」
アルト「りょ、了解…!」
オズマ「今日の無茶については、後でたっぷり絞ってやる」「…だが、よくやったぞ」
ミシェル「指導役の俺としても鼻が高いぜ、アルト」
アルト「何言ってやがる。俺の実力だろ、ミシェル」
ミシェル「そういう事にしといてやるか」
オズマ「よし…! フロンティアに帰るぞ!」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕
〔敵ユニット離脱〕

???(アイム)「あれが私のターゲットですか…」「フフ…かなりの強敵のようですね。これは油断できません」「雨に濡れた花束…。そして、太陽と月の息吹…。それはカオスの目眩と言うべきものですから」
【戦闘マップ3開始】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~フロンティア船団 大統領執務室~
三島「…バジュラの群れはS.M.Sと国連の部隊によって撃退されたそうです」
ハワード「そうか…。またビルラーに借りを作ってしまったな」
三島「今後の防衛プランですが、やはり、新統合軍は船団の護衛のためにここに残留させるべきでしょう」
ハワード「では、国連に提供する戦力は…」
三島「はい…。どのような状況になるかわからない以上、彼等に行ってもらうのが妥当と思われます」

  ~マクロス・クォーター 格納庫~
クラン「よくやったな、ミシェル。それにアルトも」
アルト「…子供がどうして格納庫にいるんだ?」
クラン「子供ではない! クラン・クラン大尉だ!」
アルト「えっ!?」
クラン「せっかく、労をねぎらうためにわざわざマイクローン化してやったのに! お前という奴は!」
ルカ「アルト先輩は、この状態のクラン大尉とお会いするのは初めてでしたね」「マイクローン化すると大尉は何故かこうなっちゃうんです」
ミシェル「遺伝子が不器用なんだよ。な、クラン」
クラン「何だと!? 私よりちょっと背丈が伸びたからといい気になりおって!!」
アルト「意外とお前にお似合いなんじゃないか、ミシェル?」
ミシェル「冗談はよせよ。俺はナイスバディな知的美女が好みだぜ」
ルカ「アルト先輩が自然にミシェルって呼んでる…」
カナリア「どうやら、今日がアルトの本当の入隊日になりそうだな」
ララミア「あれ…そう言えば、オズマ少佐がいないようだが…」
ネネ「戦闘後に艦長に呼ばれ、ブリッジに上がったようです」
ミシェル「今日の戦闘の報告だろうさ。新統合軍へのレポートの提出もあるだろうしな」
〔歩き去る足音〕
オズマ「それだけじゃないぞ」
ルカ「隊長…」
オズマ「全員整列。艦長より、今度の我々の作戦行動について重大な発表がある」
アルト「重大な発表…」
ジェフリー「諸君、今日の戦闘はご苦労だった。もし、バジュラの群体が我々と共に転移していたとしても…」「指揮官クラスを倒した以上、活動は沈静化するものと思われる」
ミシェル「では、フロンティア船団の当面の危機は去ったんですね」
ジェフリー「少なくともハワード・グラス大統領はそう判断したのだろう」
キャシー「………」
ネネ(あのキャサリン・グラス中尉ってグラス大統領の娘さんだそうですね)
ララミア(それをお目付け役に送り込んだという事はS.M.Sは大統領の直接の依頼を受けて動くという事なんだろうな)
アルト「それで今後の作戦行動とは…」
ジェフリー「君がスカル4…早乙女アルト准尉か」
アルト「は、はい」
ジェフリー「少々荒っぽいが、いい動きだった。まるで昔の誰かを見ているようだったぞ」
アルト「昔の…?」
オズマ「艦長、皆が新たな任務を聞きたがっています。先をお願いします」
ジェフリー「ふ…照れ隠しか」「では、我々の新たな任務を発表する。これは大統領直々のオーダーだ」「我々S.M.Sはマクロス・クォーターで国連の平和維持理事会に協力する」
アルト「じゃあ…!」
ジェフリー「そうだ。我々は地球に降りる」
アルト(地球…本当の空…)(シェリル…お前が貸してくれたイヤリング、本当に幸運のお守りかもな…)

  ~オズマとランカのアパート~
ランカ「出張…?」
オズマ「あ、ああ…。そのちょっとの間、家を空ける事になりそうだ」
ランカ「………」
オズマ「その…大丈夫だ、ランカ。俺は絶対に…」
ランカ「ちゃんと帰ってきてね、お兄ちゃん」
オズマ「ランカ…」
ランカ「絶対…絶対に約束してね。ちゃんと帰ってくるって」
オズマ「ああ…約束する。だから、留守番を頼むな」
ランカ「うん…!」
オズマ「俺がいないからといって夜更かしと無駄使いは駄目だからな」「それと俺のいない間に男をこの家に入れる事は絶対に許さんぞ」
ランカ「もう、お兄ちゃん…! また子供扱いして! 私…もうすぐ16歳なのよ!」
オズマ「お前が何歳になろうと俺の妹である事には変わりない」「…と言いたいところだが、いつまでも俺の側に置いておくわけにはいかないか…」
ランカ「お兄ちゃん…」
オズマ「いい機会だ。少しの間、一人暮らしをして、将来の事とか、色々と考えてみるんだな」
ランカ「うん…」(お兄ちゃん…私…将来の事、ちゃんと考えてるよ…)(きっとお兄ちゃんは反対するだろうけど、私…もう決めたから…)(私…歌う…。お兄ちゃんやアルト君だけじゃなく、みんなに私の歌を聴いてもらいたいの…)(そのために私…頑張るからね)

ブリタニア・ユニオン
ニューヨーク 国連本部

  ~国連本部 平和維持理事会執務室~
エルガン「…ボートマンからソレスタルビーイングが帰還するとの連絡が入った」
大塚「宇宙の方にも未知の敵が現れたそうですな」
エルガン「だが、フロンティア船団の国連加盟が決まり、彼等も平和維持理事会に戦力を提供してくれた」
大塚「暗黒大陸の調査に向かったクラッシャー隊も帰還し、エルガン代表の指示通り、ドラゴンズハイヴへ向かっています」「なお、現地で手助けしてくれた人員が引き続き協力してくれるとの事です」
エルガン「ソレスタルビーイングとマクロス・クォーターもそちらへ向かわせる。そこでクラッシャー隊と彼等を合流させよう」
大塚「では…?」
エルガン「次元獣、インベーダー、イマージュ、ギシン星人、Dr.ヘル、国際テロリスト、そして、獣人とバジュラ…」「人類を脅かすあらゆる的に対して、平和維持理事会の名の下、その対応に特別対応チームを当てる」
大塚「おお…ついに…!」
エルガン「そうだ。この混迷の世界において人々を守るために彼等には戦ってもらう」
大塚「了解です。では、私もドラゴンズハイヴで彼等に合流します」
エルガン「頼むぞ、大塚長官」
大塚「では、失礼します」
〔モニターの開閉音〕
エルガン「世界を変える力…。彼等に賭けるしかあるまい…」「………」「…わかっている。だが、貴様の干渉は受けない。それ以前にも、はっきり言ったはずだ」「私は私とこの世界に生きる者達の力でこの危機を乗り越えてみせる」「彼等は、そのための力となってくれる。私はそう信じている」
【シナリオエンドデモ終了】


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