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No.13
黒の騎士団

【シナリオデモ1開始】
エリア11
トウキョウ租界 アクシオン財団支部

  ~アクシオン財団支部 総裁室~
カルロス「…しっかし、驚いたよ。今日のチェスの相手が学生さんだったとはね」
ルルーシュ「………」
カルロス「いったい、どんなルートでこの僕との賭けチェスにたどりついたわけ?」
ルルーシュ「それはご勘弁願います。世界一の資産家であるあなたに近づくには人には言えない手段も使いましたから」
カルロス「そりゃそうだろうね。ここに君がいる事が既に奇跡みたいなもんだ」
ルルーシュ「俺の提示した条件で賭けを受けてくれたのはそれに免じての事ですか?」
カルロス「いんや…いわゆる金持ちの気まぐれだよ。…僕が負けたら僕個人の銀行口座のカードを差し出し…」「君が負けたら、君は生命を差し出す…。いやぁ…本当なら全然釣り合わないね」
ルルーシュ「人の生命は金で買えないと?」
カルロス「逆だよ。ほんの一部とはいえ、僕の資産だ。君の生命の対価にしては少々値が張り過ぎだよ」「ま…僕が負ける事は考えられないけどね」
ルルーシュ「チェスの腕に相当の自信があるようですね」
カルロス「まあね。僕が過去に負けた相手はシュナイゼル殿下ぐらいだから」
ルルーシュ「………」
カルロス「君もブリタニア人なら知ってるだろ? ブリタニア・ユニオンの皇帝付政務官の第二皇子殿下だよ」「立憲君主制というのは名ばかりで、ブリタニア・ユニオンの施政は皇帝陛下のご意向が強いからね」「その御言葉を実務に反映させる殿下は皇帝代理と言っていい存在だ」
ルルーシュ「…あの方の事なら、よく知っていますよ」「さあ…これでチェックメイトです」
カルロス「ちょ…!」
ルルーシュ「俺の勝ちです」「シュナイゼル殿下に及ばない打ち手ではこの結果は当然でしょう」
カルロス「君…まるで自分が殿下以上だと言いたそうだね」
ルルーシュ「無論、そのつもりです。…さあ、約束通りカードを出してもらいます」
カルロス「仕方ないね。負けは負けだ…」
ルルーシュ「では、暗証番号を」
カルロス「それは教えられないね。賭けはカードを渡すまでだから」
ルルーシュ「………」
カルロス「あ…怒っちゃった? じゃあ、暗証番号を賭けて、もう一勝負といこうよ」
ルルーシュ「フ…チェスの腕の評判を聞いて、自分の力がどこまでか試すために勝負を挑んだが…」「これ以上は茶番に付き合う必要はない」
カルロス「悪いね、学生君。これが金持ちの戦い方だよ」
ルルーシュ「では、今度は俺の戦い方を見せよう」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!」「俺の質問に全て答えてもらおう!」
カルロス「!」
〔画面、フラッシュ〕
〔ギアス発動〕


カルロス「!」
〔画面、発光〕

カルロス「………」
ルルーシュ「さあ、暗証番号を聞かせてもらおう」
カルロス「12××…」
ルルーシュ「いいぞ…。そして、ギアスの力でお前は俺の存在を忘れる」
〔ドアノブを回す音〕
C.C.「結局、最後はギアス頼みか」
ルルーシュ「来ていたのか、C.C.」
C.C.「お前のギアスで、この男のボディガード達は全て職務放棄をしているからな」
ルルーシュ「何の用だ? 俺の勝利を見に来たのか」
C.C.「お前は私の契約を受けた…。その見返りに私はお前に協力すると言った」「私は言わば、お前の共犯者だ。その行動を監視するのは当然の行為だ」
ルルーシュ「お守り役のつもりか。…思い上がるなよ」
C.C.「いい機会だ…。聞かせてもらうぞ、ルルーシュ」「ブリタニアの破壊と母親殺しの犯人を見つける事…。お前はどっちが大事なんだ?」
ルルーシュ「同じだよ、その二つは。ブリタニアの皇族は次の皇帝の座を巡って常に争っている」「…いや争わされているんだ。あの男…皇帝シャルル・ジ・ブリタニアに!」
C.C.「しかし、それがブリタニアの強さでもある。そうして勝ち残った最も優秀な人間が次の皇帝になるのだから」
ルルーシュ「そうだ…弱者は全て失い、はいつくばれ。ブリタニアってのは、そういう国だ。そういう世界だ」
C.C.「弱肉強食は原初のルール…。そして、それを定めたブリタニア皇帝シャルルはお前の実の父親だ」
ルルーシュ「そのルールの中で、俺の母マリアンヌは暗殺された!!」「そして幼かった俺と妹のナナリーはこの日本に外交の道具として…人質として送り込まれた」「あげくに7年前のブリタニアの侵攻で日本が植民地エリア11となった時…いわゆる極東事変で俺達は死亡扱いとなった」「俺とナナリーはブリタニア皇族としては死に、今はランペルージの姓を名乗って、生きている。だが、それがいつまで続く…!?」「もし、俺達が生きている事がわかれば、また政治の道具として使われるだけだ!」
C.C.「だから、お前はブリタニアを破壊しようとする」
ルルーシュ「そう…。お前が俺に与えた絶対遵守の力、このギアスでな」
C.C.「………」
ルルーシュ「この目を見た者に俺は一度だけどんな命令でも下すことが出来る」「この力を使い、俺はクロヴィスを殺した。そして、仮面の男ゼロとなり、レジスタンスグループのリーダーとなった」「ブリタニアを破壊し、世界を変えるために! ナナリーが安心して生きていける世界を創るために!」
C.C.「…だが、私の契約を果たすためにもお前には死なれては困る」
ルルーシュ「その契約の内容をいい加減に話してもらおうか。いつまで、それを伏せておくつもりだ?」
C.C.「機会が来たら話す。それまで待て」「言っておくが、ギアスの力で私の口を割ろうとしても無駄だぞ」
ルルーシュ「ギアスも効かず、致命傷を負っても復活する…。お前はまさしく魔女だな」
C.C.「ギアスを与えてやったというのに随分と手厳しいな」
ルルーシュ「いや…お前には感謝しているさ」「俺はお前に会うまでは、ずっと死んでいた…。無力な屍のくせに生きてるって嘘をついて」
C.C.「………」
ルルーシュ「何もしない人生なんて…ただ生きてるだけの生命なんて緩やかな死と同じだ」
C.C.「…そうだな。確かに意味はないな、そんな生命…」
ルルーシュ「だが、今は違う。俺は確かに生きている…。この世界を変えるためにな」「そこで呆けている男から新たな活動資金を得た。これで俺の計画は次の段階に進む」「ボートマンの仲介でキョウトから新型のKMFも回してもらった。いよいよ動き出す時が来る」
C.C.「いいだろう、ルルーシュ。見せてもらうぞ、お前の戦いを」
ルルーシュ「俺はゼロ…。この世界…俺の力で変えてみせる」

日本近海
龍牙島 ドラゴンズハイヴ

  ~ドラゴンズハイヴ サロン~
シモン「うわぁ…」
カミナ「ボケっと口開けてんじゃねえ、シモン! シャンとしろ、シャンと!」
シモン「で、でも、アニキ…こんな広い建物…初めてで…」
ロシウ「ぼ、僕もです…。地下で暮らしていた僕達には外の世界は刺激が強過ぎます」
ギミー「つよすぎる!」
ダリー「つよすぎる…」
リーロン「うふ…見る物全てが初めてなものばかり。来た甲斐があったってものだわ」
ロックオン「あれが暗黒大陸から来た連中か」
ケンジ「彼等は生まれた時から地下で暮らす事を余儀なくされており、隔離された村単位で生活していたんだ」
武蔵「何のために、そんな事してたんだ?」
甲児「あいつらもよくわかってないみたいです。生まれた時から決まっていた事だって」「地下だけがあいつらの世界で、地上なんてものは存在しないとまで言われてたそうです」
カミナ「ところがだ! そんなルールはクソくらえとばかりに地上を目指す男がいた!」「ジーハ村に悪名轟くグレン団! 漢の魂、背中に背負い! 不撓不屈の! あ! 鬼リーダー!」「その名もカミナ様たぁ俺の事だ!!」
竜馬「へ…威勢のいい野郎だぜ。それに誰が決めたんだかわからねえルールなんざクソくらえってのが気に入った」
カミナ「本物の男は本物の男を知る…。へへ…早速、俺と同じにおいの奴を見つけたぜ!」
シモン「ちょ、ちょっと、アニキ…いきなりの名乗りは失礼だよ」
カミナ「何言ってやがんでぇ、シモン! 今日から同じ釜の飯を食う仲間に挨拶するのは当然だろうが!」「こっちは俺の弟分のシモンだ。…ほれ、シモン! お前も挨拶しろ!」
シモン「よ、よろしく…」
ロシウ「ぼくはロシウといいます。シモンさん達とは別の村の出身ですが、同行させてもらっています」
ギミー「俺はギミー!」
ダリー「ダリー…」
ヨーコ「あたしはヨーコ。これからはよろしくね」
ロックオン「いい銃を持ってるな。あんたのか?」
ヨーコ「まあね。狙撃の腕ならちょっとしたもんよ」
ロックオン「そいつは頼もしいな。歓迎するぜ」
リーロン「うふ…いい男ね、あなた。やっぱり、外の世界は一味違うわ」
ロックオン「あんたは?」
リーロン「アタシはリーロン。メカニック担当よ」
葵「メカ…? 穴の中で暮らしていたっていうから、原始人みたいなものだと思ったけど…」
リーロン「否定はしないわ。事実、あの大陸の人間の多くは、あなた達から見れば、すごく遅れているもの」
カミナ「だが、俺達は違う! 俺達にはガンメンがある!」
デュオ「ガンメン…? そりゃ人間だから顔があるだろうさ」
ヨーコ「そうじゃないの。ガンメンは獣人が乗っている巨大な機械なの」
くらら「獣人…!? 暗黒大陸には、そんなものがいるの!?」
青山「あそこは人間は地下に住み、地上はケモノ人間…いわゆる獣人が我が物顔でノシ歩いているのさ」
いぶき「そして、獣人達は地上に上がった人間を狩っているの」
ティエリア「その獣人達がガンメンなるマシンでアフリカ南部を襲撃していると聞く」
リーロン「連中が人間を襲う理由はわからない…。でも、奴等は徹底的に人間を排除しようとする」「外の世界に行けるようになったら、そこに住んでいる人間を狙うのは当然と言えば当然の成り行きね」
カミナ「だが、俺達がいる限り、奴等の思い通りにはさせねえ!」「このカミナ様とグレン団、世界中の獣人を狩って…狩って…狩りまくってやるぜ!」
ワッ太「またそうやって、俺達までグレン団扱いするのかよ!」
シモン「ごめん、ワッ太。後でアニキに言っておくから」
甲児「きちんと自己紹介しないと俺達もグレン団の一員と思われちまうな」「俺は兜甲児。マジンガーZのパイロットだ」
ティエリア「光子力を動力とするマジンガーZ…。その存在はソレスタルビーイングでもマークしていた」
甲児「もしかして、あんた達からすれば、俺も攻撃対象なのか?」
ティエリア「現時点では対象外だ」
甲児「現時点って…どういう意味だよ、それは?」
ティエリア「言葉通りだ。光子力が戦争を幇助する力となるならば、排除するまでだ」
甲児「それなら大丈夫だ。俺はDr.ヘルみたいな悪党と戦うためにマジンガーZを使うって決めたんだからな」
ティエリア「………」
ロックオン(こうも力強く宣言されちゃ、さすがにティエリアも何も言えないか)
武蔵「立派じゃねえか。その根性、気に入ったぜ」
甲児「と言っても、まだ未熟なんでくろがね屋でしごかれてますけどね」
葵「くろがね屋?」
ジョニー「熱海の温泉宿です。知る人ぞ知る通好みな旅館と聞いています」
甲児「詳しいんだな、あんた…」
ジョニー「これでも『月刊・男の温泉』の愛読者ですから」
さやか「甲児君はそこに弟のシロー君と下宿して、従業員や女将さん達に日夜、しごかれていたんです」「私は弓さやか。アフロダイAのパイロットをしてます」
ジョニー「光子力研究所の弓教授の娘さんですね。『月刊・男のロボット』で拝見しました」
ワッ太「もしかして、俺の事も知ってる?」
ジョニー「もちろんですよ、竹尾ワッ太社長」「小学生にして、宇宙の何でも屋、竹尾ゼネラルカンパニーの社長であり、トライダーG7のパイロットをされてると」
ワッ太「へへ…俺も有名になったもんだね」
くらら「君…小学生なのに会社を経営してるの?」
ワッ太「竹尾ゼネラルカンパニーは元々は俺の父ちゃんが社長だったんだ」
柿小路「ですが、先代社長は事故で亡くなられ、若社長がその跡を継がれたのです」「私、柿小路梅麻呂と申しまして専務を務めさせてもらっております」
厚井「私は厚井鉄夫。常務ですが、主にメカニックを担当しております」
木下「私、営業担当の係長、木下藤八郎と申します。お見知りおきを」
郁絵「事務の砂原郁絵です。よろしくお願いします」
竜馬「つまり、あんたらは会社ぐるみで国連に協力してるのか?」
ワッ太「クラッシャー隊の大塚長官は以前からのお得意さんだからね」「それにうちは宇宙の何でも屋だから、どんな依頼でも受けるんだよ」
竜馬「フ…肝っ玉の据わったガキだぜ。頼もしいもんだ」
ワッ太「言っとくけど、クラッシャー隊に参加してる会社はうちだけじゃないよ」
大杉「では、次は私が…。我々は21世紀警備保障の広報2課の者です」
くらら「21世紀警備保障…。12年前の界震で姿を現したヘテロダインの対処を専門とする民間企業…」「確かヘテロダインの初出現後に日本の安全保障軍が建造したダイ・ガードを管理しているんですよね?」
大杉「その通りです。もっとも、ヘテロダインは12年前の出現からつい最近まで姿を現しませんでしたので…」「我が社が管理していたダイ・ガードも広告塔のようなものでしたけどね」
朔哉「で、ヘテロダインが再び現れたんで、慌ててダイ・ガードを動かしたってわけか」
大杉「本来ならば、ダイ・ガードは対ヘテロダインが専門ですが、当社の社長である大河内の意向により…」「業務拡張をする運びとなりまして、国連様とご契約させていただく事になた次第であります」「申し遅れましたが、私…課長の大杉と申します」
横沢「課長補佐の横沢です。こちらが事務担当の石塚、田口、伊集院です」
石塚「よろしくお願いします」
田口「ソレスタルビーイングの活躍は新聞やテレビで拝見しています」
伊集院「ナイス・トゥ・ミーチュー」
大山「同じく事務の大山です。こちらは中原、入江、谷川です」
中原「初めまして」
入江「よろしくです」
谷川「一緒に頑張りましょう!」
葵「随分と大所帯ね…」
大杉「あ…私達は後方部隊という事で実際に前線に出るのはダイ・ガード担当の者だけになります」
赤木「じゃあ、次は俺の番だな! ダイ・ガードの操縦士の赤木駿介です! よろしく!」
いぶき「ナビゲーターの桃井いぶきです」
青山「機関士の青山圭一郎です」
朔哉「ん? 一人目だけが元気いいな」
赤木「彼の言う通りですよ。気合入れていきましょうよ、いぶきさん!」
いぶき「そりゃ熱血馬鹿のあんたは今の状況に大満足かも知れないけど…」
青山「ヘテロダインだけでもうんざりなのに、機械獣や異星人の相手…さらには探検隊の真似事までやらされてきたんだからな」
赤木「な、何だよ、青山…! そんなに不満なのか…!?」
青山「ま…お前に付き合わされたおかげでもう慣れたけどな」
いぶき「そういう事。やると決めたら、もう愚痴は言わないわ」
大杉「頑張って下さいね、三人共。出張手当と危険手当はつきますから」
赤木「任せて下さい、課長! 赤木駿介、張り切っていきます!」
城田「君は私の指示に従って動くんだ。余計な行動は周囲を混乱させるだけだというのをいい加減に理解するんだな」
赤木「さっきのは決意表明みたいなもんスよ。厳しいな、城田さんは…」
アレルヤ「あなたがクラッシャー隊の前線指揮官なのですか?」
城田「私は城田士郎…」「所属は日本の安全保障軍ですが、戦術アドバイザーとして、21世紀警備保障に出向しています」
ロックオン「つまり、ダイ・ガード専属のオペレーターみたいなもんか…」
葵「国連のクラッシャー隊っていうのは随分と多彩な顔ぶれなのね」
ケンジ「元々クラッシャー隊は平和維持理事会直属の特殊部隊で戦闘機コスモクラッシャーを運用していたんだ」
くらら「つまり、そのコスモクラッシャーってのに乗ってるのが、元々の隊員なのね」
ケンジ「俺がそのクラッシャー隊隊員の飛鳥ケンジだ。よろしく頼む」
ナオト「伊集院ナオトだ。射撃を担当してる」
アキラ「俺は木曽アキラ。コスモクラッシャーの操縦担当だ」
ミカ「日向ミカです。レーダーと通信のオペレーターです」
ケンジ「そして、彼が明神タケルだ」
タケル「………」
ケンジ「タケルについては事前に説明しておこう。彼はギシン星の人間だ」
アレルヤ「ギシン星って…地球に宣戦布告した異星人ですよね…」
ティエリア「異種…という事か」
タケル「………」
ケンジ「彼は17年前…赤ん坊の頃、ガイヤーと共に地球に送り込まれ、地球人の両親の下で育った」「だから、心は地球人であり、ギシン星人の侵攻に対しても、地球のために戦ってくれている」
竜馬「本当かよ…。敵のスパイとかなんじゃねえのか」
タケル「………」
ナオト「そこまでにしときな。それ以上の事を言えば、タケルの超能力が黙っちゃいないぜ」
朔哉「超能力!?」
アキラ「タケルは凄い超能力者なんだ。ガイヤーやゴッドマーズはタケルの超能力を増幅して戦うんだ」
ナオト「もっとも、タケルを疑うんなら、先に俺達が相手になってやるがな」
タケル「ナオト…」
ケンジ「タケルはギシン星人だが、その前に俺達の仲間だ」
ミカ「そうです。タケルを信用してあげて下さい」
竜馬「わかった」
タケル「え…」
ロックオン「お前さんとずっと一緒にいる人間がここまで信頼しているんだ」
隼人「それを会ったばかりの俺達がどうこう言うのは野暮ってもんだな」
葵「そういう事ね。あなたを仲間だって信じてる人がいるんなら、あたし達に文句はないわ」
タケル「…だけど、俺が話さなくちゃならないのは俺の正体だけじゃない…」「俺が死んだ時、ガイヤーの中の反陽子爆弾が爆発し、地球は消滅する…」
刹那「何っ…!?」
武蔵「地球が爆発だって!?」
ケンジ「事実だ。ギシン星の皇帝ズールは地球の存在を危険だとし…」「17年前に送り込んだガイヤーを爆発させ、地球を消滅させようとしている」「そのためにズールは刺客を送り込み、タケルの生命を奪おうとしているんだ」
ロックオン「その反陽子爆弾は除去できないのか?」
ケンジ「残念ながら、今の地球の科学力では不可能だ」
ティエリア「何故そのような危険な男が戦う事を認める…!?」
ケンジ「ギシン星人がタケルを狙う以上、それを撃退する事が、タケルを守る事になる」「そして、タケルのゴッドマーズはその力となりえる存在だ」
隼人「攻撃は最大の防御というわけか」
ケンジ「その通りだ。我々クラッシャー隊はタケルを守る事も任務となっている」
ロックオン「確かにそいつを放り出したところで、そこをギシン星人に狙われたら、地球は終わりだな」
アレルヤ「共に戦う事こそが、彼を守る事になるのか」
タケル「…確かに俺はギシン星人ですが、地球を愛する心はみんなと同じです」「俺の生命ある限り、地球を守るために戦う事を誓います」
葵「わかったわ、タケル。これからはよろしくね」
竜馬「お前が地球の生命線だってんなら、勝手に死ぬんじゃねえぞ」
タケル「はい…!」
〔ドアの開閉音〕
オズマ「ここが一般隊員のサロンか…」
ロックオン「その声…あんた、フロンティア船団の機動部隊の隊長か?」
オズマ「あんた達には世話になったな。俺はオズマ・リー…S.M.S所属のスカル小隊隊長だ」
ミシェル「ミハエル・ブランです。ミシェルと呼んで下さって結構です」「アイランド1では任務のお邪魔をして失礼しました」
ロックオン「あの時のルール違反は忘れてくれると嬉しいな。止むに止まれぬ事情があったって事で」
ミシェル「了解です。口止め料代わりというわけではないですが、後でスナイピングでお手合わせ願います」
ロックオン「これから同じ部隊でやっていくなら、第一スナイパーがどっちか決めておく必要があるしな」
ミシェル「では、お互いの地球代表という事で勝負といきましょう」
ルカ「僕はルカ・アンジェローニといいます。主に電子戦を担当しています」
デュオ「あんた…この前の戦闘でバジュラのデータを集めようとしてた奴か」
ルカ「はい…。あの時は皆さんのおかげで助かりました」
武蔵「で、お前さんを救うために突っ込んでったガッツマンは誰だよ?」
ミシェル「では、紹介します。彼こそが我がS.M.Sの誇る美形…その名もアルト姫です」
アルト「ミシェル! てめえ!」
武蔵「女じゃないのか!?」
アルト「俺は男だ!」
オズマ「見苦しい真似はよせ、アルト。ちゃんと自己紹介しろ」
アルト「S.M.S所属の早乙女アルトだ。…おい、そっちの」
刹那「………」
アルト「アイランド1では、よくも騙してくれたな」
刹那「任務だ」
アルト「何だよ…。あの時と随分と態度が違うな」
ロックオン「この前のはフェイクだ。こいつを気弱な学生君と思っていると痛い目に遭うぜ」
アルト「くそっ…! この俺が演技に引っかかるとは…!」
竜馬「早乙女か…。ちょいと引っかかる名前だな」
ルカ「こちらの地球でも早乙女家は有名なんですか?」
武蔵「どういう事だよ?」
ミシェル「こいつの家の早乙女は銀河歌舞伎の名門一族なんですよ」
隼人「なるほどな…。あいつの所作の美しさはその修行の賜物というわけか」
アルト「…昔の話だ。今の俺はパイロットだからな」
葵(ふうん…ちょっと屈折してるみたいね、彼…)
くらら「ねえ…あなた達の世界では巨人型の異星人と戦争をしていたと聞いたけど…」
オズマ「彼等はゼントラーディと呼ばれる種族だ」
ジョニー「そのゼントラーディなる異星人と共存している話を聞きましたが、どのようにして、それを?」
クラン「実はゼントラーディは地球人類の祖先に当たる種族が遺伝子改良で造り上げた戦闘種族なんだ」「だから、地球人との間に子供を作る事も可能なんだ」
朔哉「ぷ…子供が子供を作る話をしてるぞ」
クラン「お前なぁ! 私は19歳の女子大生だぞ!」
朔哉「嘘だろ!? どう見ても小学生じゃないかよ!」
クラン「お、お前!! よくも言ったな!!」
ミシェル「そこで騒いでるのはクラン・クラン。俺達と同じくS.M.Sで19歳ってのは、本当の話だ」「さらに驚く事にこのクランはマイクローン化したゼントラーディだ」
くらら「じゃあ、彼女は…」
葵「本当は巨人だって事!?」
隼人「そのマイクローン化ってのは、単純にサイズを小さくするだけじゃなく大人を子供にする事らしいな」
クラン「私はなぁ! 本来なら誰もが羨むナイスバディなんだぞ!」
ネネ「まあまあ、お姉様…落ち着いて」
ララミア「私はララミア・レレニア。向こうはネネ・ローラ…」「二人共、ゼントラーディでクラン隊長の部下だ」
ジョニー「あなた達を見る限り、そのマイクローン化というのは幼児化を伴うわけじゃなさそうですね」
ミシェル「クランの場合は特殊なのさ」
ロックオン「フロンティア船団の国連加入に伴い、あなたらが平和維持理事会に協力する事になったのは聞いている」
クロウ「クラッシャー隊、暗黒大陸の連中、ソレスタルビーイング、フロンティア船団…。随分と多彩な顔ぶれが集まったもんだ」
甲児「こうやって、ここに集められたって事は俺達…これから一緒にやっていくのか?」
デュオ「さあな。その辺りは今、上の方で話してるんだろう」
〔ドアの開閉音〕
ルゥ「大変です、皆さん…!」
タケル「彼女は?」
ジョニー「名前はルゥ・リルリ。ドラゴンズハイヴの心理カウンセラーです」
葵「どうしたの、ルリルリ? そんなに慌てて…」
ルゥ「エリア11のフジ基地がWLFと日本解放戦線に占拠されたそうです!」
甲児「何だって!?」
ティエリア「日本解放戦線…エリア11最大のレジスタンスグループか」
デュオ「よりによって、WLFと手を組むとはよ…。それじゃ先はないぜ」
ルゥ「なお、基地を占拠した一団はサクラダイト生産会議の出席者と民間人を人質にとっています」
クロウ「民間人を巻き込んだか…。ったく…そんなやり方じゃ駄目だって何でわからねえんだよ…」

エリア11
フジ基地

  ~フジ基地内~
ニーナ「あ…ああ…」
シャーリー「大丈夫…大丈夫だから、ニーナ…。落ち着いて…」
ニーナ「でも…でも…」
テロリスト「おい、そこの女…! 少し静かにしろ!」
ニーナ「あ…ああ…」
テロリスト「静かにしろと言ったのが聞えなかったか!」
ミレイ「大声上げないで下さい。こっちはハイキングに来た所をこんな事態に巻き込まれたんですから」
テロリスト「フン…そうやって自分達は世界と無関係だと言うつもりか」
リリーナ「どういう事です?」
テロリスト「この世界は腐っている! 三大国家はコロニーや小国を食い物にし、資本家は弱者から富を搾り取る!」
テロリスト「何故、こんな事態を招いた!? それは一人一人の無自覚さが原因だ!」
テロリスト「無意識の搾取、無意識の暴力、無意識の差別! それが今の世界の腐敗を招いた!」
テロリスト「そう! 世界の在り様は全ての人間に責任があるのだ!」
テロリスト「我々WLFは世界を変えるために活動している! そのためには少々の犠牲が生まれる事も厭わない!」
ルイス「だからって、それが関係ない人を巻き込む理由にはならないわよ!」
テロリスト「何っ!?」
リリーナ「彼女の言う通りです。あなた達に主張したい事があるのなら、このような手段は逆効果です」「あなた達が力を使う限り、そこには対立が生まれ、より大きな戦いを生むだけです」
テロリスト「詭弁を! かつての活動家ヒイロ・ユイを気取るか!?」
リリーナ(ヒイロ…。その名をコードネームに持つあなたは今どこに…)
日本解放戦線「我々はWLFと手を組み、ブリタニア・ユニオンに対して、政治犯の釈放を要求する」「お前たちには、その交渉のために材料になってもらうぞ」
ニーナ「日本解放戦線…イレヴン…」
日本解放戦線「今、何と言った!?」
ニーナ「!」
日本解放戦線「訂正しろ! 我々は日本人だ! イレヴンなどではない!」
ニーナ「いやっ! いやぁぁぁぁぁっ!!」
日本解放戦線「こちらへ来い! 俺達の怒りをじっくり教え込んでやる!」
ユーフェミア「おやめなさい!」
日本解放戦線「何だ、貴様!? 会議に出席していたブリタニア貴族か!?」
ユーフェミア「私をあなた達のリーダーに会わせなさい」
日本解放戦線「何のつもりだ!?」
ユーフェミア「私はブリタニア第三皇女、ユーフェミア・リ・ブリタニアです」
日本解放戦線「何っ!?」
テロリスト「ブリタニアの皇族もサクラダイト分配会議に参加していたのか…!」
ユーフェミア「………」
リリーナ「ユーフェミア様…」
ニーナ「あの方がユーフェミア皇女殿下…。私を…助けてくれた…」

エリア11
シンジュクゲットー

  ~扇グループアジト~
ゼロ「…お前達、これを着ろ」
扇「何だ、これは…? 揃いのユニフォームのようだが…」
ゼロ「その通りだ。全員、これを着てもらおう」
バニラ「勘弁してくれ…! 俺は確かにお前達に協力してるけど、こういうノリは苦手なんだよ!」
ゼロ「拒否するのは本人の自由だ。だが、エリア11を解放したいのならば、私に従え」
ココナ「あたいらはゲットーを仕切ってる治安警察をぶっ飛ばしたかっただけだから…」
ゴウト「そういう事だ、ゼロ。支援はするが、お前の手下になる気はねえんだよ」
ゼロ「所詮はアストラギウスの人間か…。好きにするがいい」
バニラ「だってよ、キリコ。お前はどうする?」
キリコ「………」
ゴウト「興味無しってわけか。予想通りだな」
ゼロ「だが、キリコ…作戦には参加してもらうぞ。お前は重要な戦力だ」
キリコ「治安警察が俺を追う以上、お前達と行動を共にする事は俺にも利益がある」
ゼロ「ギブ&テイクという事だな。いいだろう」「少しはマシなATを用意させた。その分、働いてもらうぞ」
バニラ(ったくよ…ゼロの野郎、何から何まで仕切りやがって…)
ココナ(でも、やっぱ…あいつ、すごいよ。この間もどこからか大金を用意してきたし)
ゴウト(その腕と頭と度胸は認めざるを得ないな。最初はあの仮面に不信感を持っていた扇達も徐々に奴のペースに飲まれていっている)ココナ(あいつに夢を託すってわけか…。純な連中だよ)
扇「ゼロ…俺達に、この制服を着させていったい何をするつもりだ?」
ゼロ「機は満ちた。我々は世界に、その存在を知らしめる」
カレン「存在を知らしめるって…」
玉城「わかった! フジ基地の日本解放戦線に合流するんだろ!」
ゼロ「確かに我々はフジへ向かう…」「だが、その目的はWLFと日本解放戦線を討つ事だ」
玉城「何だって!?」
扇「日本解放戦線は最大規模のレジスタンスグループだ。何故、それを…」
ゼロ「私達はレジスタンスではない」
扇「じゃあ、何だよ?」
ゼロ「私達が目指すもの…それは、正義の味方だ!」
カレン「正義の味方…」
玉城「それがどうして日本解放戦線を討つ事になるんだよ!?」
ゼロ「全てはフジで明かされる…! 各員は私の指示で動け!」

日本近海
龍牙島 ドラゴンズハイヴ

  ~ドラゴンズハイヴ 司令室~
大塚「…これまでにお話した通り、国連平和維持理事会は直属の特殊部隊を結成する事を決めました」
スメラギ「その特殊部隊にソレスタルビーイングとその協力者の参加を要請すると?」
大塚「その通りです。既にS.M.Sの了解は取り付けています」
ジェフリー「フロンティア船団の政府が決めた事である以上、我々S.M.Sに異論はありません」
スメラギ「でも、いいのですか、大塚長官? 最初から国連所属のクラッシャー隊とそちらのS.M.Sはともかく…」「我々ソレスタルビーイングが国連に協力している事が公になっては問題となるでしょう」
大塚「それについては、エルガン代表に考えがあるそうです」
スメラギ「…我々としても戦争を根絶する過程として、全人類の利益のために行動する国連への協力はやぶさかではありません」「それについては、ヴェーダも承認しています」
ジェフロー「ヴェーダ?」
スメラギ「ソレスタルビーイングの戦略を決定する量子演算システムです」
ジェフリー「量子演算システム…。いわゆる光子コンピュータの一種と見るが…」
スメラギ「ええ。それ以上は、ここで語る事は出来ませんが」
ジェフリー「君達が世界を相手に戦ってこられたのは、そのヴェーダの力か…」
田中司令(そして、そのヴェーダに直接アクセスする権利を持っているのがティエリアさん…。いやはや、興味は尽きませんな…)
大塚「では、スメラギさん、ソレスタルビーイングは我々に賛同してくれるのですな?」
スメラギ「…現状を考慮するに、それが最適と判断しました」
大塚「つまり、状況によってはまた武力介入という方法を採ると?」
スメラギ「それが戦争を根絶するのに最適な手段であるという信念は今も変わりません」「ですが、正体不明の外敵が相次いで出現した今、世界に無用な混乱を招くのは得策でないと判断します」
ジェフリー(裏を返せば、彼等が行なってきた武力介入とう行為は世界に有用な混乱だという事か…)
スメラギ「もっとも、私達の加入によって国連の方に問題が生じても、一切関知はしませんけどね」
大塚「了解です。では、スメラギさん、ジェフリー艦長…あらためてよろしくお願いします」「田中さん…部隊の拠点としてはこの基地を使わせてもらいます」
田中司令「私は所詮は中間管理職ですから、このドラゴンズハイヴの最高司令官がOKすれば、それに従うまでです、はい」
大塚「ありがとうございます。その最高司令官にも、よろしくお伝え下さい」
田中司令「申し訳ありませんね。あの多忙なもので、この場も欠席させていただいて…」
大塚「何はともあれ、これで国連平和維持理事会直属の特殊部隊の始動です」
ジェフリー「随分と話を急いでるようですな。…フジの一件のせいと見ますが」
大塚「おっしゃる通りです。平和維持理事会のエルガン代表は我々のあの件への対応を依頼するそうです」
スメラギ「初ミッションから、随分と難易度が高いわね…」
ジェフリー「人質がいる以上、正面切っての作戦行動は危険か…」
〔通信のコール音〕
田中司令「はいはい、田中です…。え…これはどうも…ご丁寧に」
大塚「どうしました、田中さん?」
田中司令「ボートマンさん経由で皆さん宛に通信が入りました」「相手はゼロと名乗る人物です」
大塚「何ですと!?」
スメラギ「ゼロ…あの男がいったい何のために私達に接触を…」

エリア11
フジサン

  ~指揮用陸戦艇G1 ブリッジ~
コーネリア「………」
ゼロ「随分と苛立っているようだな。エリア11総督コーネリア・リ・ブリタニア。フジの一件…それ程に厳しいか」
コーネリア「ゼロ…どういうつもりでこの私に通信を送ってきた?」「お前はブリタニアに仇なす存在であり、私にとっては義弟クロヴィスの仇でもある」「今さらの宣戦布告でもするつもりか!?」
ゼロ「コーネリア、どちらを選ぶ?」
コーネリア「何…?」
ゼロ「死んだクロヴィスと、生きているユーフェミア」
コーネリア「な…!」
ゼロ(やはりな…。あのコーネリアが強攻策をとらないのは、何か理由があると思ったが…)(人質の中に実妹のユーフェミアがいるのなら、全ての辻褄があう)(フ…相変わらずだな、コーネリア。あなたは昔からユーフェミアを溺愛していた)(だから、動けない。上の尻尾が邪魔をする…)
コーネリア「貴様…何が言いたい…?」
ゼロ「ユーフェミアを救い出そう、私が」
コーネリア「…ゼロ、なにを言っているのか、わからないな」
ゼロ「救ってみせる、私なら!」
コーネリア「………」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「黒の騎士団」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
ニュースキャスター「こちらフジ基地近くです。テロリストはWLFと日本解放戦線を名乗っており…」「河口湖のホテルで開催されていたサクラダイト配分会議のメンバーと居合わせた観光客を人質にとっています」「高温超電導体の製造に欠かす事の出来ないレアメタル、サクラダイトは重要な戦略物資であります」「エリア11は世界最大のサクラダイト産地であり、市場への供給量は実に70%にも達します」「サクラダイトの配分は太陽光発電の配分と並ぶ、世界のパワーバランスの鏡であり…」「それ故、テロリストがメンバーの誘拐、ならびに基地制圧という暴挙に出たものと思われます」
ロイド「驚いたねえ~。まさか、WLFがこれだけの戦力をエリア11に用意してたなんて」
セシル「人質がいる事でコーネリア殿下も思い切った作戦がとれないようですね」
ロイド「逆に言えば、人質さえ解放されれば手はあるよ。そのために僕達はこうして隙をうかがうために潜んでいるんだから」
セシル「でも、いくらランスロットとスザク君でもたった一機だけじゃ…」
スザク「………」(人質のリストの中には、ミレイ会長やリリーナや沙慈…アッシュフォード学園の生徒会のメンバーもいた…)(みんなを救いたい…。僕に出来る事はないのか…)
セシル「ロイドさん、スザク君! 基地の北ゲートを!」
スザク「あれは…!」
ゼロ「………」
ニュースキャスター「ゼロです! トウキョウ租界を混乱に陥れた謎の怪人物ゼロが現れました!」「今、ゲートが開かれました! テロリスト達はゼロを受け入れるようです!」
ディートハルト「カメラを回せ! ゼロをアップで捉えろ!」(さあ、見せてもらうぞ、ゼロ…。お前がこのステージをどう演出するのかを…)
スザク「ゼロ…」
ゼロ(奴等がゼロを同志とて受け入れるか、それとも邪魔者として扱うか…)(いずれにせよ、ゼロに会いたいという誘惑…この心の動きに勝てるはずがない)(作戦の前提条件は全てクリア…。さあ…ショーの始まりだ)
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~フジ基地内~
草壁「…よく来た、ゼロ。私が日本解放戦線の指揮官の草壁中佐だ」
ゼロ「ゼロだ。まずは私を受け入れてくれた事に感謝する」
草壁「キョウトの支援を取り付けた新参者に興味があったからな」「それに貴様のこれまでの戦功は侮り難いものがある」
ゼロ「お褒めいただき、光栄だ。だが、あなた方のやり方は私の目指す道とは随分と異なるようだ」
草壁「WLFと手を組んだ事か? 奴等は利用しているに過ぎん」「連中の戦力は魅力的だからな。うまく使えば、力となる」
ゼロ「テロリストは単なる駒か…」
草壁「ここにいるのは日本解放戦線の人間だけだ。腹を割った話をしたい」
ゼロ「では、聞こう。私と手を組むつもりはないか?」
草壁「ならば、素顔を見せてもらおう、ゼロ。…無礼であろう!」
ゼロ「わかった…。しかし、その前に聞かせて欲しい。お前は、この行動の果てに何を求めている?」
草壁「知れた事を。日本人がまだ死んでいない事を内外に知らしめるのだ」
ゼロ「…古いな」
草壁「何?」
ゼロ「お前達は古い。もう救えない」
日本解放戦線「貴様ぁっ!」
日本解放戦線「俺達の戦いを愚弄する気か!?」
草壁「…どういう意味かな、ゼロ?」
ゼロ「言葉通りの意味だ。お前達は古いのだよ」
草壁「もはや問答無用! ゼロ! 貴様は斬る!」
ゼロ「ならば…!」

ゼロ「このゼロが命じる…!」「貴様達は死ね!」
草壁「!」
〔画面、発光〕

〔ギアス発動〕
草壁「!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔味方ユニット出現〕

テロリスト「何だ、奴等は!?」
〔味方全機、前進〕
ゼロ「人質は解放した! 扇、玉城! 南と杉山と共に彼等を退避させろ!」
南「さあこっちだ! 逃げるぞ!」
市民(男・若者)「イレヴンの言う事なんか聞けるかよ!」
リリーナ「そんな事を言っている場合ではありません! この人達の指示に従いましょう!」
ミレイ「そ、そうね…! 行くわよ、みんな!」
カレン(ミレイ会長…。生徒会のみんなも無事だったのね…)
ゼロ(リリーナ・ドーリアン…下らぬ偏見に縛られぬ目を持つようだな。父親の教育の賜物か)
ユーフェミア「あなたがゼロですね…」
ゼロ「ユーフェミア…民衆のために人質を買って出たか。…相変わらずだな…」
ユーフェミア「え…」
ゼロ「エリア11総督のコーネリア殿下には先程、挨拶を済ませました」「副総督であるあなたにこうして直接お会い出来た事を嬉しく思います」
ユーフェミア「あなたは…」
ゼロ「そう…あなたの義兄クロヴィスを殺した男です」
ユーフェミア「………」
ゼロ「彼は最後まで私におもねり、命乞いをした。イレヴンを殺せと命じた、その口で」
ユーフェミア「だから、義兄を殺したのですか?」
ゼロ「いいや」
ユーフェミア「では、何故!?」
ゼロ「あの男が、ブリタニア皇帝の子供だから」
ユーフェミア「え…」
ゼロ「そう言えば、あなたもそうでしたね」
ユーフェミア「………」
ゼロ「だが、今はあなたに手出しするつもりはない。行くがいい」
ユーフェミア「ゼロ…」
テロリスト「どうなっているんだ!? 人質達を押さえていた日本解放戦線は何をしている!?」
テロリスト「それが通信も通じず…」
ゼロ「聞くがいい、WLFのテロリストよ。草壁中佐は自決した」
テロリスト「何っ!?」
ゼロ「彼等は行動の無意味さを悟ったのだろう。さあ、お前達はどうする?」
テロリスト「ふざけるな! 我々は…」
〔テロリストの周囲に爆発〕
テロリスト「伏兵か!?」
〔味方ユニット出現〕
テロリスト「KMF! ブリタニア・ユニオン軍か!」
ゼロ「ブリタニアの白兜か。どうやら、突入の隙をうかがっていたようだな」「だが、私のステージの出演者としてお前はカウントしていない」「キングを守るルークは既に手配してあるのだよ」
テロリスト「隊長! このエリアに別方向から空中戦艦が接近してきます!」
テロリスト「今度は何だ!?」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
スザク「あれは…国連に加盟したというフロンティア船団の戦艦とそれ捨て…!」
大塚「こちらは国連平和維持理事会の大塚だ。君達、WLFのメンバーはテロリストとして国際手配されている」「大人しく武器を捨てて、投降するんだ」
テロリスト「あの空中戦艦…国連のものか!」
テロリスト「そこにソレスタルビーイングも現れるなんて…!」
リヒティ「さすがに偶然と言い張るのは無理があるんじゃないスか?」
スメラギ「それでも知らぬ存ぜぬで突っぱねれば、国連はソレスタルビーイングと建前としては無関係でいられるわ」
隼人「それにこうして大塚長官が前に出た以上、この場は平和維持理事会が取り仕切る事となった」
ロックオン「これではブリタニア・ユニオン軍も俺達に手出し出来ないな」
デュオ「しかし、やってくれるぜ、ゼロの奴…。人質を解放すると宣言してきた時には驚いたが、きっちりやってのけるとはよ」
葵「あの男…いったいどんな手を使ったの…」
ワッ太「そんなのは後回し! ここからは俺達の仕事なんだから!」
甲児「後は俺達が、あのテロリストを倒せば、方は付く!」
ゼロ(全ては計算通りだ。そして、人質をこちらが保護している以上、コーネリアも我々に攻撃は出来まい)「扇、玉城! 人質を保護して、後退しろ! 彼等には一切の手出しを禁じる!」
玉城「ちぇ…ブリキ野郎のお守りかよ…」
扇「文句を言うな、玉城。ゼロにはきっと考えがあるんだ」
〔扇&玉城、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

カレン「ゼロ! あなたのKMFも持ってきたわ!」
ゼロ「よし…! ここからは私が直接指揮を執る!」
キリコ「あのブリタニアの白い奴はどうする?」
ゼロ「この状況で我々に仕掛けてくる事はない。無視をすればいい」
デュオ「久しぶりだな、カレンにキリコも! そのKMFはどうしたんだよ?」
カレン「このKMFの名前は紅蓮弐式。純正の日本製だよ」
ティエリア(エリア11のレジスタンス達も独自に兵器を開発するだけの力をつけたか…)
テロリスト「くっ…! こうなれば実力行使あるのみ! 我々の邪魔をする者は力で行使される事を教えてやれ!」
セシル「聞こえる、スザク君! 本部からテロリストへの攻撃命令が出たわ!」「でも、あくまで国連への協力という事で攻撃対象はWLFのみよ!」
スザク「ゼロ達は放っておけと…」
セシル「仕方ないわ。この状況では本隊も動く事は出来ないから、あなたがブリタニアの代表として戦って」
スザク「わかりました…!」
ジェフリー「テロリストに投降の意思は見られない。各機は速やかに彼らを鎮圧しろ」
スメラギ「あまり長引くと面倒な事になるわ。出来るだけ、急いで」
ゼロ(フ…フフ…全ては計算通りだ。これだけの戦力を俺が滑る事が出来れば、世界を変える事も出来る…)
ディートハルト「何という光景だ…。全てはゼロの描いた絵図通りなのか…」「だとしたら、彼こそが私の求めていた人物なのかも知れない…!」
ゼロ「各機、攻撃開始! WLFを討ち、世界に我々の正義を示せ!!」
<戦闘開始>

<クロウが戦闘>

クロウ「WLF…世界解放戦線…。名前だけはご大層なチンピラ活動家の集まりだと思っていたが…」「いったい、こいつら…どれだけの戦力を持ってやがるんだ」「金ってのは、ある所にはあるのかよ…! くそ…むなしくなってくるぜ!」

<ヒイロが戦闘>
ヒイロ(リリーナ…人質の中にお前もいたか…)(…あの女は、もう俺とは関係ないはずだ…。何が俺をここまで動かす…!)

<刹那が戦闘>
刹那「WLF…。一年前とは比べ物にならない程の力を蓄えている…」「豊富な資金と戦力…。奴等を支援する組織があるのか…」

<甲児が戦闘>
甲児「主張したい事があるんなら、正々堂々やれってんだ!」「人質を取るような奴等を俺は認めない! そんなやり方はDr.ヘルの世界征服と同じだぜ!」

<竜馬が戦闘>
竜馬「汚い真似しやがって…! そんなやり方の連中が偉そうな口を利くんじゃねえよ!」「今からその腐った性根を俺が叩き直してやるぜ!」

<葵が戦闘>
葵「無茶苦茶やってもテロリストが相手なら、遠慮は要らないわね…!」「そういうわけなんで、思いっ切りやってやろうじゃん!」

<ワッ太が戦闘>
ワッ太「あちこちで街のみんなを巻き込んで大騒ぎしてる奴等か!」「関係ない人を巻き込むようなわからず屋は俺とトライダーが懲らしめてやるぞ!」

<タケルが戦闘>
タケル「自分達の主張を通したいのだとしても、こんなやり方をしていたら、敵を作るだけだ…!」「それがわからないのなら、俺達が相手になってやる!」

<アルトが戦闘>
アルト(地球の空は確かに広かった…。だが、こんな戦いをするために俺は飛んでるんじゃない…)「くそっ…! 何なんだ、このモヤモヤは…!」

<ゼロが戦闘>
ゼロ(全ては俺の計算通りに事が運んでいる…。そして、この戦闘に勝利すれば、俺の計画は新たな段階に入る)(待っていろ、ナナリー。お前が安心して暮らせる世界を俺は必ず創ってみせるぞ)

<カレンが戦闘>
カレン「この紅蓮の力があれば、恐れるものは何も無い…!」「あたし達はゼロと共に戦う…! そして、絶対に日本をブリタニアから取り戻すんだ!」

<スザクが戦闘>
スザク(ゼロ…。クロヴィス殿下を暗殺し、ブリタニアに戦いを挑むレジスタンス…)(だが、彼は日本解放戦線やWLFと戦っている…。いったい何のために…?)(彼は何を考えている…? そして、彼は何を求めているんだ…)

<シモンorカミナが戦闘>
シモン「ア、アニキ! あいつらのメカ、ガンメンとは違うけど強そうだよ!」
カミナ「ビビってんな、シモン! 広い世界に出てきたんだ。何が待っていようと、どーんと構えてろ!」
シモン「で、でも…」
カミナ「そういう時は腹の底に力を入れて、啖呵の一つでも切ってやれ! 俺が手本を見せてやる!」「おうおうおう! どんな事情があるにしろ、汚い手を使うドグサレは許しちゃおけねえ!」「音に聞こえたグレン団! その鬼リーダーのカミナ様と弟分のシモン!」「俺達がここにいたのが、お前等の運の尽きよ! 覚悟が出来た奴から、かかってきやがれ!」

<赤木が戦闘>
青山「対ヘテロダイン用のはずのダイ・ガードが巡り巡って、ついには国連の依頼でテロリスト退治とはな…」
いぶき「このまま流されていたら、最後は何と戦う事になるのやら…」
赤木「いいじゃないですか…! 相手が何だろうと、困ってる人を助けるのが俺達の仕事なんですから!」
いぶき「あんたって、こういう時、無駄に前向きよね…」
青山「もう割り切ったとはいえ、さすがに呆れるな」
赤木「そう言うなって、青山。どうせやるなら、自分の仕事を好きになろうぜ! さあ、行くぞ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
オズマ「終わったか…」
アレルヤ「すごいね、この戦力…」
葵「うん…下手すれば、どこかの小さな国の全軍よりも強いんじゃない?」
ワッ太「これだけの力があれば、何が相手でも怖くないぜ!」
タケル「そうだな…。だから、この力…正しい事に使われなくては…」
カミナ「いつだって俺は自分が正しいと思った事をやってきた。それはこれからも変わらねえよ!」
クロウ「その自分の思う正しい事ってのは、人や国でそれぞれだろうがな…」
〔味方ユニット出現〕
扇「ゼロ…人質達は指示通り解放した」
ゼロ(シャーリー達を助ける事が出来た…。そして、リアルタイムの中継放送は続いている…)(後は仕上げだ)
〔ゼロ、基地施設へ接近〕
〔扇&玉城、ゼロへ接近〕
〔カレン、ゼロへ接近〕

ゼロ「人々よ! 我等を恐れ、求めるがいい! 我等の名は黒の騎士団!」
スザク「黒の騎士団…」
ロイド「皮肉だね。テロリストがナイトを名乗るなんて」
ゼロ「我々、黒の騎士団は武器を持たない全ての者の味方である。イレヴンだろうと、ブリタニア人であろうと!」「日本解放戦線は卑劣にもブリタニアの民間人を人質に取り、無残に殺害した」「無意味な行為だ。ゆえに我々が制裁を下した」
デュオ「マジかよ…」
刹那「あの男…」
ゼロ「クロヴィス前総督も同じだ。武器を持たぬイレヴンの虐殺を命じた」「このような残虐行為を認めるわけにはいかない。故に制裁を加えたのだ」「私は戦いを否定しない。しかし、強い者が弱い者を一方的に殺す事は断じて許さない!」「撃っていいのは、撃たれる覚悟がある奴だけだ!」「我々が力ある者が力なき者を襲う時、再び現れるだろう」「たとえその敵が、どれだけ大きな力を持っているとしても。日本だけでなく、世界中のどこだろうと」
スメラギ「驚いたわ…。世界中の悪を討つとでも言いたいの?」
アルト「いったい何なんだ、あいつは…」
クロウ「本気でやる気なのかよ、正義の味方を…」
カレン(正義の…味方…)
ゼロ「力ある者よ、我を恐れよ! 力なき者よ、我を求めよ! 世界は、我々黒の騎士団が裁く!!」
【戦闘マップ2開始】

【シナリオエンドデモ開始】

日本近海
龍牙島 ドラゴンズハイヴ

  ~ドラゴンズハイヴ 司令室~
大塚「ゼロ君…君の手腕には驚かされたよ。いったいどうな方法を使って、人質の解放をしたんだ?」
ゼロ「それは話す事は出来ない。だが、あの程度の事は、私にとって、そう難しい事ではないのだよ」
スメラギ「私達に同行したのは何が目的かしら?」
ゼロ「単刀直入に言おう。国連の平和維持理事会に私と黒の騎士団も協力しよう」
大塚「本当かね…!?」
ゼロ「あの場で宣言した通り、私は正義を成すために黒の騎士団を結成したのだ」「その目的を果たすためにはあなた方と手を組むのが一番の近道と判断したまでだ」
ジェフリー「君はレジスタンスだと聞く。本来の目的である自国の解放はどうするつもりだ?」
ゼロ「私は真の意味での日本解放を目指している。それには、あの国に住む日本人の心を一つにまとめなくてはならない」「黒の騎士団はその中心となる存在だ。それには人々が矜持を持ち、未来を託すに足る存在になる必要がある」
城田「その旗頭となるのが、正義か…」
スメラギ「本音は裏の世界のボートマンだけでなく、国連という表の世界にもコネクションを作り…」「同時に私達の戦力も場合によっては自らの駒として使おうと考えてるってところね」
ゼロ「その通りだ」
大塚「な…!?」
ゼロ「この期に及んで、綺麗事を言うつもりはない。私は私の目的の為に、あなた方と手を組む」
「あなた方も利があると考えれば、私を受け入れればいい」
ジェフロー「それがないと判断した時は?」
ゼロ「縁がなかったと考えるまでだ。そして、あなた方が私を排除の対象とするならば全力でお相手しよう」
田中司令「いやぁ…すごいですな…。脅迫プラス宣戦布告ですか」
ゼロ「何とでも言うがいい
田中司令「あなた…からめ手が得意かと思いましたが、意外にまっすぐな所がありますね」
ゼロ「そのような言葉で私が動揺するとでも思うか?」
田中司令「これは手厳しい…。こうなると、あなたについてはもっと上の人間の判断が必要でしょう」
大塚「ドラゴンズハイヴの最高司令官が来ているのかね?」
田中司令「いえいえ…私の上司ではなく、あなたの方のです」
〔ドアの開閉音〕
エルガン「失礼をする」
スメラギ「国連平和維持理事会代表、エルガン・ローディック…」
大塚「代表…! 護衛も無しに、こちらに来られるとは…」
エルガン「私がここにいる事を知られるのは色々と問題があるのは知っての通りだからな」「長官にも来訪を知らせなかった事を許してくれ」
ゼロ「その身軽さ…。あれだけの力を集めるだけの人物のようだな、エルガン・ローディック…」「いや…私にとってはボートマンの方が馴染み深い名前だがな」
大塚「え!?」
エルガン「…気付かれていたか」
スメラギ「薄々とはですがね」
ゼロ「エルガン代表…あなたの言う通り、国連がソレスタルビーイングや私とつながりがある事は致命的なスキャンダルだ」「そのような危険を冒す以上、秘密を知る者は少なければ少ない方がいい」「それを突き詰めれば、表の戦力と裏の戦力をつなぐ人間は同一人物であるのが最も効率的だ」
スメラギ「そうする事で秘密が守れるだけでなく、情報や意思の伝達のタイムロスもなくなるわけですしね」
エルガン「その通りだ。では、今さら説明も必要ないだろう」「ボートマンを名乗り、ソレスタルビーイングやゼロと接触を図ったのは私自身だ」「この位置にいれば、権力はなくともそれなりの人脈はあるのでな。あれ位の事は、それ程の苦労もなく出来る」「すまない、大塚長官。君にも秘密にしていた事を謝る」
大塚「い、いえ…! 顔をあげて下さい、代表」
ゼロ「あなたの目的は何だ? 何のために立場も目的も違う戦力を集めた?」
エルガン「君と同じだよ、ゼロ。正義を成すためだ」
ジェフリー「正義…」
エルガン「その定義は人それぞれだ。そして、私の考える正義とは全人類の幸福と平和にある」
スメラギ「あなたが平素から表明している平和維持理事会の理念と同じなのですね」
エルガン「そして、それを作り出し、守るためには、具体的な力が必要だ。そのために君達を集めたのだ」
ゼロ「…建前の話を聞きたいのではない」
エルガン「何?」
ゼロ「私も腹を割っている。エルガン・ローディック…あなたも本心を聞かせてもらおう」
エルガン「そんなに私の言っている事がおかしいかね、ゼロ?」「それとも、君の考える正義とは絵空事に過ぎず、それを本気で求めるのは有り得ない事か?」
ゼロ「………」
エルガン「誰もが平和や幸せを求める…。それを巨視的な視点で進める人間がいるのを信じられないか?」
ゼロ「…いいだろう」「私とて無益な争いを望むわけでもないし、あなたの理念に賛同しているからこそ、この場にいるのだ」
エルガン「では、私に力を貸してくれるのか?」
ゼロ「あなたが国連の人間だろうと、ボートマンだろうと、関係ない。私は私の目的のために協力しよう」
エルガン「ソレスタルビーイングは?」
スメラギ「ここまで来れば、一蓮托生ですね…。それにゼロではありませんが、私達も平和維持理事会の理念の賛同者であります」「その手段については検討の余地はありますが、今日のような形であれば、引き続き協力を約束します」
エルガン「クラッシャー隊、ソレスタルビーイング、黒の騎士団、S.M.S…そして、それぞれの協力者達…」「私の理想に向けての準備は整った」
大塚「では、代表…」
エルガン「これより君達は国連平和維持理事会直属の特殊部隊『ZEXIS』として活動してもらう」
ジェフリー「ZEXIS(ゼクシス)…」
エルガン「Z Extra International Savers…。特別国際救助隊の略だ」
スメラギ「頭にZがつくのは?」
エルガン「XでもYでもない第三の存在…。中立を意味している」
ゼロ「ZEXISか…」
エルガン「他に意見があるかね?」
〈部隊名登録〉
エルガン「では、これより君達を『ZEXIS』と呼ばせてもらう」
スメラギ「ZEXISね…。ふふ…不思議な感じがします」
ジェフリー「様々な立場や目的…生まれた世界すら違う人間がこうして一つの部隊で戦うか」
ゼロ「このZEXISがいつまで続くかはわからないがな…」
エルガン「私は君達に接触する事は許されない立場にある。よって、ZEXISの基本行動は現場の君達に委ねる事になる」
ゼロ「つまり、我々の判断を信じるというのだな?」
エルガン「その通りだ。そうでなければ、このような部隊を組織するような事はしない」
ゼロ「いいだろう。私も、その言葉を当面は信じよう」
エルガン「大塚長官…君には彼等の統括をお願いする」
大塚「了解です、代表。人類の平和と幸福のため、全力を尽くします」
エルガン(頼むぞ、ZEXIS…。私は人類の未来を君達に賭ける…)

???
???

  ~ソレスタルビーイング 監視者の集い~
アレハンドロ「監視者、アレハンドロ・コーナー、入室する」
監視者「これで全員が揃ったか…」
監視者「では、今回の議案について検討しよう。ソレスタルビーイングの行動についてだ」
監視者「既に全員に通達した通り、ソレスタルビーイングは国連平和維持理事会に引き続き協力する事となった」
監視者「そして、同じく協力者の中にはエリア11のゼロや、別世界の中辛の来訪者もいる」
アレハンドロ「戦いの火種となる存在との共闘か…」
監視者「国連に協力する作戦プランについては現場でも混乱があったようだが、ヴェーダの承認が決め手となったそうだ」
監視者「意外と言えば、意外だな。…もっとも、こんな世界ではヴェーダの決定も確実であるとは言えないが」
監視者「構わんさ」「我々は監視者…。どのように世界が動こうとも我々にあるのは相違によるソレスタルビーイングの否決権だけなのだから」
アレハンドロ「意見が出揃ったところで、改めて監視者に問いたい」「この度のソレスタルビーイングの新たな作戦プランを了承するか、否か」
監視者「私は了承する」
監視者「受け入れよう」
監視者「賛成する」
監視者「ああ、私も賛成だ」
アレハンドロ「それでは…」(私もそろそろ動き始めるとしよう、この世界を正しい方向に導くために…)
【シナリオエンドデモ終了】


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