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No.18B
交差する明日

【シナリオデモ1開始】
アザディスタン王国

  ~プトレマイオス 個室~
クロウ「…この前の戦闘についてはざっと、こんなところだ」
エスター「じゃあ、MDは逃げたんだな?」
クロウ「ああ…。残念ながら、とどめは刺せなかった」
エスター「………」
クロウ「そう睨むなって。次に会った時には決着をつけるつもりだ」
エスター「怒っているのは、あんたにじゃない…。あんたに頼まなきゃならない自分自身にだ」「本当なら、あたしは自分の手で父さんや母さん、友達や先生の仇を討ちたいのに…」
クロウ「あんまり思い詰めるな。それは俺の仕事だ」
エスター「でも…!」
クロウ「お前の気持ちは俺が預かっておく。だから、そこで吉報を待ってな」
エスター「か、かっこつけやがってよ…!でかい口叩いといて、失敗したらどうなるかわかってんだろうな…!?」
クロウ「聞かせてもらおうじゃないか」
エスター「そ、それは…! 今、考えてるところだ!」
クロウ「フ…安心しな。失敗しないのがプロってもんだ」
エスター「くっ…こんなヘラヘラした奴に頼らなきゃならない自分が悔しい…」
クロウ「…お前さんは次元獣の研究より先に礼儀ってのを学習した方がいい」「と言っても、それをチーフから学べってのも無理な話だろうがな」
エスター「うっせえ! 減らず口を叩いてる暇があったら、とっととMDを追え!」
クロウ「チーフいは謎の乱入者の事を聞いておいてくれ。もしかしたら、金持ちの差し向けた刺客かも知れないからな」「ZEXIS裏部隊は、今、アザディスタンにいる。何かわかった事があったら、連絡をくれ」
エスター「待ちやがれ!」
クロウ「何だ? 新しい憎まれ口を思いついたか?」
エスター「その…気をつけろよ…」
クロウ「了解だ。死んで借金踏み倒しは格好悪過ぎるからな」

  ~アザディスタン王宮内~
マリナ「………」
〔ドアノブを回す音〕
シーリン「国連のドーリアン外務次官一行をお見送りしてきました」
マリア「ありがとう、シーリン」
シーリン「その様子では、会談はうまくいかなかったようね」
マリナ「………」
シーリン「当然と言えば、当前ね。政情不安な国家への支援は無駄どころか、一歩間違えば、新たな火種となるもの」
マリア「でも、外部からの支援なくして、アザディスタンは…!」
シーリン「だったら、皇女であるあなたのすべき事は決まっているわ」
マリナ「………」
シーリン「確かにあなたは一般家庭に育った普通の少女だった…」「でも、このアザディスタンが王制を復活させる事になり、王族の血を引くあなたが第一皇女となった」「そして、あなたは貧困に苦しむアザディスタンを変革するために国外からの支援を積極的に取り入れる事を決めた」
マリナ「だけど、外部からの介入を嫌う保守的な人間達はそれに反発し、争いが起きる事となった…」
シーリン「今、このアザディスタンはあなたを筆頭とする改革派とそれに対する保守派で二分されようとしている」「その戦いを止めるのは国を治めるあなたの責務よ」
マリナ「わかっているわ…。でも…」
シーリン「…マリナ…あなたとは、あなたが皇女になる前からの付き合いだけど、だからこそ、言わせてもらうわ」「あなた自身が変わらなければ、この国に変革は訪れないわ」
マリナ「………」
シーリン「…時間よ。次のお客様をお通しするわ」
〔ドアノブを回す音〕
マリナ(国のためと思って行なった改革によって、新たな戦いが生まれる…)(何かを犠牲にしなくては、人も国も世界も変わらないというの…)
〔ドアノブを回す音〕
カルロス「初めまして。マリナ・イスマイール皇女」「アクシオン財団総裁のカルロス・アクシオン・Jr.です」
シオニー「リモネシア共和国外務大臣、シオニー・レジスです」
マリナ「アザディスタン王国第一皇女、マリナ・イスマイールです。あなた方のご来訪をお待ちしておりました」
カルロス(アザディスタン王国…。丁度手頃なんだよね、ここって…)
シオニー(マリナ・イスマイール…お気の毒ですが、私達の計画のため、この星を使わせてもらいます)

  ~アザディスタン市街地~
刹那「………」
ヒイロ「………」
刹那「………」
ヒイロ「………」
刹那「何故、俺の後を付いて来る?」
ヒイロ「任務だ。スメラギ・李・ノリエガとロックオン・ストラトスに依頼された」
刹那「監視役か…」
ヒイロ「この間の一件から、上はお前の行動を警戒しているようだ」
刹那「………」
ヒイロ「それにこのアザディスタンは、お前にとって…」
刹那「黙れ」
ヒイロ「………」
刹那「いい機会だ。お前に聞きたい事がある」
ヒイロ「何だ?」
刹那「お前は何故、コロニーのエージェントをやっている?」
ヒイロ「………」
刹那「俺にばかり、強引に答えさせて自分は黙秘するつもりか?」
ヒイロ「…俺は気がつけば、戦いの中にいた。物心ついた時にはゲリラ組織の一員だった」「その後、俺は奴にスカウトされ、エージェントとなった」
刹那「奴…?」
ヒイロ「俺にガンダムを与えた人間だ」
刹那「…俺と同じだな…」
ヒイロ「何?」
刹那「戦いの中で育ち、ガンダムを与えられた者…」
ヒイロ「………」
刹那「だが、今の俺はお前とは違う」
ヒイロ「どういう意味だ?」
刹那「答える気はない」
ヒイロ「………」
〔歩み寄る足音〕
リリーナ「ヒイロ…! ヒイロなの…!?」
ヒイロ「リリーナ・ドーリアン…。何故、お前がここに…?」
リリーナ「お父様のお仕事に同行させていただいて…」
ヒイロ「ドーリアン外務次官か…」
リリーナ「そちらの方は、あなたのお友達?」
刹那(リリーナ・ドーリアン…。国連の外務調停次官ドーリアンの娘。だが、それは偽りの…)
ヒイロ「この男は現地の人間だ。俺は道を尋ねようとしただけに過ぎない」
市民(青年・男)「そいつに訊いても無駄だぜ」
刹那「………」
市民(青年・男)「そいつはクルジスの人間だからな」
リリーナ「クルジス…。6年前にアザディスタンに併合された隣国…」
刹那「………」
市民(青年・男)「顔見りゃわかるぜ。ここはお前がいていい場所じゃないんだ! とっとと出て行け!」
市民(中年・男)「そうだ。クルジスの人間は、この街から出て行け!」
市民(若者・男)「出て行け!」
刹那「………」
ヒイロ「………」

  ~アザディスタン王国 王宮前広場~
カレン「ここがアザディスタンの王宮か…」
扇「しかし、いいのかな…。自由時間だからって、こんな風に街を歩くなんて…」
朔哉「気にする事はないぜ。俺達がZEXISである事を知る奴なんていないんだしよ」
扇「だけど、俺達がこの国に来たのはWLFが潜入しているという情報をつかんだからなんだぞ」
くらら「そっちの方の作戦はゼロとスメラギさんに任せましょうよ。私達の出る幕はないわ」
葵「そうそう。あたし達は街で情報収集しましょうよ。観光も兼ねてね」
ジョニー「賛成です。…彼等なんて、デートを楽しんでますしね」
エウレカ「すごい…。人があんなにたくさんいる…」
レントン「そう…? たくさんって…10人ぐらいしか歩いてないけど」
エウレカ「だって、私…こんな風に外を歩くなんて初めてだから…」
レントン「エウレカ…」
エウレカ「ワルサワにいた時も軍の研究所にいた時もずっと部屋に閉じ込められていて…」
レントン「もういいんだ、エウレカ。昔の嫌な事は思い出さなくても」
エウレカ「レントン…」
レントン「今は俺がいる。それにニルヴァーシュも。だから…」
カレン「お熱い雰囲気のところで悪いけど、あたし達もいるから」
レントン「え…?」
カトル「君達が、どういういきさつがあって、このZEXISに来たかを問うつもりはないよ」「でも、今は僕達も仲間なんだ」
武蔵「そういうこった。そっちのこのナイトを気取るのもいいけどよ、俺達の事も頼ってくれていいんだぜ」
レントン「…顔と違って、優しいんですね」
武蔵「言ってくれるじゃねえか、坊主。気に入ったぜ」
レントン「す、すいません! 俺…思った事が、そのまま出ちゃって!」
デュオ「お前さ…。それじゃ、全然フォローになってねえぞ」
レントン「す、すいません! 俺…顔は怖いけど、いい人だって言いたくて…!」
カレン「やめときな。口を開けば開く程、ドツボにはまってくよ」
竜馬「正直者でいいじゃねえか。ますます気に入ったぜ」
レントン「は、はい! ありがとうございます!」
エウレカ「レントン…」
武蔵「やっと、お嬢ちゃんも笑ったか。可愛いじゃねえかよ」
玉城「武蔵よぉ…。お前がそんな顔で迫ったら、また怯えちまうだろうが!}
レントン「大丈夫ですよ。エウレカだって、武蔵さんは顔は怖いけど、いい人だってわかってくれます」
武蔵「お前は顔の事を言い過ぎだ!」
くらら「馴染んだみたいね、あのレントンとエウレカって子…」
朔哉「みたいだな。あの独立愚連隊の連中の中じゃ、ちっとはマシな奴らしいな」
ジョニー「彼等以外のメンバーは他の人間と必要以上の接触は避けているようですね」
青い「いいんじゃないの? それを言ったら、あたし達だって同じようなものだしね」
くらら「ゼロやソレスタルビーイングも似たようなものよ」
朔哉「要するにこっちのZEXISはそんな連中の集まりって事だな」
イザベル「珍しいわね。こんな所で日本人に会うなんて」
朔哉「あんた…もしかして、イザベル・クロンカイトか?」
イザベル「私も随分と顔が売れたものね」
絹江「当然よ、イザベル。『ダンクーガは戦場に必要か…』でピューリッツァー賞を受賞してるのだから」
ジョニー「あなたもジャーナリストなのですか?」
絹江「ええ…。イザベルとは仕事上のパートナーよ」
朔哉「で、有名ジャーナリストさんがるって事は何か事件でも起きたのかい?」
イザベル「これから起きるのよ」
くらら「どういう事かしら?」
イザベル「予感めいたものよ。これもダンクーガやソレスタルビーイングを追ってきたせいね」
葵「…まだダンクーガを取材してるの?」
イザベル「ダンクーガの存在と行動目的は未だ不明だもの。私はジャーナリスト生命を懸けて彼等を追い続けるわ」
ジョニー「ついでにソレスタルビーイングも取材対象のようですが…」
イザベル「ニュースで見ての通り、両者は同じ戦場に現れる事が多いからね」
くらら「では、世間の噂通り、あなた達もその両者や黒の騎士団は結託していると見ているのかしら?」
イザベル「それを確かめるのが、私達ジャーナリストの務めよ」
絹江「事実を求め、つなぎ合わせれば、そこに真実がある…。私達は、その理念に基づいて行動しているの」
朔哉「で、さっきの予感ってのは何だよ?」
イザベル「気になる?」
ジョニー「せっかくの休暇で観光に来たのですからね。揉め事が起きるようなら、さっさとこの国を出ますよ」
イザベル「…いいわこれはさる筋からの情報なんだけど、この国にWLFが潜入しているらしいの」
葵「WLFって…国際的なテロリストよね…。それが何故?」
イザベル「詳しい事はわかっていないわ。でも、あなた達も尻手の通り、アザディスタンは政情が不安定な国なのよ」「彼等は政府に反対する保守派と結託して、何か動くかも知れないわ」
くらら「でも、WLFは世界中で活動しているわ。このアザディスタンの何が狙いだというの?」
朔哉「そうだぜ。この国は化石燃料もスッカラカンになりかけの貧乏国なんだろ?」
イザベル「それでも国は国よ。テロリストが一国を制圧したとなれば、その影響は大きいわ」「単に拠点を手に入れたというだけでなく、独立国家という立場上、様々な権利を得る事が出来るのだから」
絹江「政府を押さえれば、国民を総動員して戦力とする事も出来るしね」
ジョニー「随分と恐ろしい話ですね」
イザベル「ここ最近のWLFの資金力は底が知れないもの。あながち夢物語でもないわ」
葵「そう考えるとアザディスタンって国は手頃な標的という事ね」
イザベル「彼等はその手段として、皇女マリナ・イスマイールを狙う事が予想されるわ」
ジョニー「改革派の旗手であり、保守派にとっては打倒するシンボルでもある第一皇女…」「確かに利用価値は高そうですね」
くらら「怖いわ…。そんな物騒な国とは知らなかった」
葵「そうね。休暇を切り上げて、速めに出国しましょう」
朔哉「ありがとよ、イザベルさん。せっかくの情報、有効に利用させてもらうぜ」
絹江「あ…ちょっと待って…!」
〔歩き去る足音〕
イザベル「行ってしまったわね…」
絹江「いいの、イザベル? あの子達にぺらぺら情報を話して」
イザベル「わざとよ。彼等の反応を見たかったから」
絹江「まさか、彼等…WLFなの?」
イザベル「…あの中の赤毛の女の子…数ヶ月前に失踪したレーサー兼トップモデルの飛鷹葵よ」
絹江「そう言えば…!」
イザベル「彼女が失踪した頃からダンクーガとソレスタルビーイングの連携が見られるようになったのよね…」
絹江「飛鷹葵が、それに関係していると?」
イザベル「無論、確証はないわ。でも、私の勘が何かあると言ってる…」「だから、彼女がWLFの動きを知れば、もしかすると…」
絹江「ダンクーガ…そして、ソレスタルビーイング…。このアザディスタンで何かが起こる…」

  ~アザディスタン郊外 戦場跡~
刹那「………」
ヒイロ「何故、逃げた?」
刹那「逃げたわけじゃない。ただ、あの場にいても余計な事態を招くだけだと判断した」
リリーナ「やはり、あなたはヒイロの仲間だったんですね?」
刹那「………」
リリーナ「あなたの目はヒイロに似ています。悲しみの奥に強い意志を感じます」
刹那「ヒイロ・ユイ…お前は何故、この女を放置する?」
ヒイロ「………」
刹那「正体を知られてた以上、このまま帰すわけにはいかない…」
ヒイロ「やめろ」
刹那「何故だ? お前は任務を放棄するつもりか?」
ヒイロ「………」
刹那「理由を言え。何故、お前は自らの危険を顧みず、この女を守ろうとする?」
ヒイロ「俺にも…わからん…」
刹那「何…?」
ヒイロ「俺にも理由はわからん…!」
刹那「感情に任せたというのか…?」
ヒイロ「…そうだ」
リリーナ「ヒイロ…」
ヒイロ「…誰だ…!?」
〔草を踏む音〕
マリナ「あ…ごめんなさい…。驚かすつもりはなかったんですけど…」
リリーナ「あなたは…!」
マリナ「…ここは私にとって秘密の場所だったんです。だから、人がいるなんて思わなくて…」
刹那「………」
マリナ「あ…気楽になさって下さい。ここにいる時は私も一人のアザディスタンの民ですから」
刹那「俺はクルジスの人間だ」
マリナ「!」
刹那「………」
マリナ「待って、あなた…! もっと話を聞かせて!」
刹那「マリナ・イスマイール…お前と話す事はない」
〔歩き去る足音〕
マリナ「あ…」
ヒイロ「マリナ・イスマイール…アザディスタン第一皇女か…」
リリーナ「待って、ヒイロ…! あなたに話があります!」
ヒイロ「…俺は聞く気はない」
〔歩き去る足音〕
リリーナ「ヒイロ…」
マリナ「………」
リリーナ「マリナ様…」
マリナ「あなたは…あの少年と知り合いなのですか?」
リリーナ「クルジスの彼の事は知りませんが、もう一人とは…」
マリナ「あなたの友達…ですか?」
リリーナ「はい…。そして、彼は私を殺そうとしています」
マリナ「え…」
〔歩み寄る足音〕
テロリスト「マリナ・イスマイールだな?」
マリナ「あなた達は…?」
テロリスト「俺達と来てもらう。無論、抵抗しても無駄だ」
マリナ「まさか、保守派の…!?」
テロリスト「おれたちは世界解放戦線WLFだ」
マリナ「国際テロリスト…!」
テロリスト「そう呼ばれるのも今日までだ。我々はアザディスタン保守派と共にこの国を守る!」
テロリスト「マリナ・イスマイール、お前もそれに協力してもらうぞ!」
リリーナ「あ…ああ…」
マリナ「あなた…! 早く逃げて!」
テロリスト「そうはいかんな! この場に居合わせた以上、そっちの娘の我々と来てもらう!」
リリーナ(ヒイロ…!)
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「交差する明日」


【戦闘マップ1開始】
マリナ「あなた達は私をさらい、いったい何をするつもりなのです?」
テロリスト「お前は今までと変わらず、第一皇女として職務を果たしてもらう」「ただし、政策その他は全て、我々WLFの指示に従ってもらおう」
マリナ「私を傀儡にすると…!?」
兵士「待て! そんな話は聞いていないぞ!」「マリナ・イスマイールには王制を廃止させ、その上でアザディスタンを本来のあるべき姿にするはずではなかったのか!?」
テロリスト「所詮は、保守の名の下で世界の変化という現実から目を背ける愚か者達か」
兵士「何っ!?」
テロリスト「そういった自国さえよければといった考えはこれからの世界では通用しない…!」
〔敵ユニット出現〕
兵士「あれは…!」
テロリスト「既にお前達の仲間は始末した。今後、この作戦は我等WLFが指揮を執る!」
兵士「何という事だ…」
マリナ「あなた達はアザディスタンをどうするつもりなのです!?」
テロリスト「この国は我等WLFの活動拠点となる。そして、この地より我等の革命は世界を変えるのだ!」
マリナ「そのような絵空事を…! 戦いによる変革でどれだけの生命が失われると思っているのです!?」
テロリスト「世界を変えるには力が必要なのだ! あのソレスタルビーイングやコロニーのガンダムを見ろ!」
リリーナ「…!」
テロリスト「あのような信念も理想もない輩でも力さえ持てば、世界に変革を促す事が出来るのだ!」
テロリスト「待て…! このポイントに近づく機影がある!」
テロリスト「何だと…!? アザディスタンの政府軍がもうこちらの動きをかぎつけたのか!?」
テロリスト「違う…! あれは!?」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
テロリスト「ソレスタルビーイングだと! こちらの動きが感づかれていたのか!」
ティエリア「テロリストごときの行動など、データさえ揃っていれば、すぐにわかる」
スメラギ「さすがね、ゼロ。あなたの予測したポイトにWLFのアジトがあったわ」
ゼロ「あなたの戦術予報も同じ答えだった以上、もうそれは予測ではなく確定事項とみなすべきものだ」
テロリスト「来るな! こちらにはマリナ・イスマイール皇女がいるのだぞ!」
ジョニー「やはり、連中は既に皇女をさらっていたんですね」
扇「どうする、ゼロ? このままでは…」
ゼロ「気にする必要はない。…全機、WLFに攻撃を開始しろ」
カレン「いいの、ゼロ!?」
テロリスト「貴様等! 皇女の生命が惜しくないのか!?」
朔哉「出たぜ。誘拐犯お得意の台詞が」
ゼロ「愚か者めが。皇女を利用するためにさらったお前達が彼女を殺してどうする!」
テロリスト「ぬ、ぬう…」
ゼロ「それに、アザディスタン混乱の原因である皇女は、ここで生命を落とされた方が、国のためであるかも知れないしな」
テロリスト「ソレスタルビーイングの攻撃対象は戦争を幇助する者全て…」
テロリスト「奴等は本気で皇女を見殺しにする気か…!」
テロリスト「ええい! こうなったら、実力で黙らせるだけだ!」
ゼロ「フ…全ては計算通りだ」
ホランド「やるな、あのゼロって男…」
デュオ「ハッタリも、あそこまで自信たっぷりに言われりゃ、何も言い返せないだろうな」
竜馬「後は俺達が前線の連中を叩きゃ、刹那達の仕事がやり易くなるってもんだ」
隼人「しかし、珍しいな。あの無口な二人が自ら救出作戦に志願するとは」
スメラギ「やっぱり、せつなにとってこのアザディスタンは特別な場所なのね…」
カレン「じゃあ、ヒイロは?」
カトル「行動を共にした事で刹那を助ける気になったのでしょうね」
デュオ「あいつにそんな殊勝な心がけがあるとは思えねえけどな…」
竜馬「しかしよ、ロックオン…刹那とヒイロはともかくとしてどうして、クロウも行かせたんだ?」
ロックオン「こういう仕事は、あいつ向きだからさ」
武蔵「って事は金になるってのか?」
ロックオン「そこらは仕上げをごろうじろってな」
※※レントン出撃の場合、セリフ追加※※
レントン「ZEXISに入ったのはいいけど、いきなりこんな事になるなんて…」
ホランド「無理はするな、レントン。危なくなったら、後退しろ」
レントン「でも、隊長…!」
ホランド「もう俺達は独立愚連隊じゃない。俺の事はホランドでいい」
レントン「え…」
ホランド「死ぬなよ、レントン。お前の隣にはエウレカもいるんだからな」
レントン「は、はい!」
エウレカ「レントン…」
レントン(正直、どうしてホランド隊長がエウレカを救い出したのか、わからなくて不安だったけど…)(そんな事は今はどうでもいい…! 俺はエウレカを守るために戦うんだ!)

葵「それじゃ行くわよ、くららさん、朔哉君、ジョニー君」
朔哉「いい情報をくれたイザベルさんにはお礼をしなけりゃ、ならないからな!」
くらら「そのためには何よりもダンクーガノヴァの活躍が一番ね」
スメラギ「各機は速やかにWLFを殲滅! 敵の目をこちらに引きつける事で皇女救出作戦を援護するわよ!」
<戦闘開始>

<敵全滅or4PP・味方援軍1&敵増援1出現>

※※敵全滅の場合のセリフ※※
クリス「WLFの全滅を確認しました」
スメラギ「後は皇女の救出だけね。…急いで、刹那…」
※※4PPの場合のセリフ※※
葵「救出はまだなの!?」
ロックオン「戦闘が長引けば、連中も不利を悟って、ヤケになる可能性が出る。急げよ、刹那…」

【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~WLFアジト 地下室~
マリナ「…ごめんなさい。私のせいで、こんな事に巻き込んでしまって…」
リリーナ「そんな…。マリナ様が悪いのではありません」
マリナ「いえ…私が未熟ゆえにあのような輩がアザディスタンに入り込む事になったのです」
リリーナ「…私の父は様々な問題を平和的に解決されようとするマリナ様の姿勢を高く評価しております」
マリナ「あなたは…」
リリーナ「私はリリーナ・ドーリアンを申します。父は国連の外務調停次官です」
マリナ「ドーリアン外務次官のお嬢さんだったのですね」
リリーナ「父は私に世界の情勢を学ばせるためにこのアザディスタンへ同行させたのです」
マリナ「………」
リリーナ「マリナ様…」
マリナ「あなたのお父様は評価して下さっていますが、私はまだ迷いの中にいます」「あのテロリストが言ったように変革のためには戦いもやむを得ないのかも知れません…」
リリーナ「………」
マリナ「過去にも対話による平和解決を望み、武装解除した国がありました」「私はその国を手本に今日までやってきましたが、それは理想論に過ぎないのでしょう…」
リリーナ「その国は今…」
マリナ「他国の侵攻により、その理想…完全平和主義と共に滅びました」
リリーナ「え…」
マリナ「完全平和主義を謳ったサンクキングダム…。その存在は、今日の世界では叶わない夢なのかも知れません…」
リリーナ「サンクキングダム…」
〔銃声×5〕
〔爆発音〕
〔画面、震動〕

リリーナ「これは…!?」
マリナ「リリーナさん、私の後ろに下がって…!」
〔木製の扉の開く音〕
刹那「無事か?」
マリナ「あなたは、あの時の…!?」
ヒイロ「………」
リリーナ「ヒイロ…あなたも来てくれたのですね」
ヒイロ「WLFは片付けた。行くぞ」
マリナ「あなた達がテロリストを倒したと…?」
刹那「………」
マリナ「いくら相手がテロリストだからといって、問答無用で…」
刹那「………」
マリナ「話し合いで解決できたかも知れないのに…。これではソレスタルビーイングと同じよ…!」
刹那「…お前はソレスタルビーイングの何を知る?」
マリナ「確かに戦争はいけない事よ…。でも、一方的に武力介入を受けた人達や国は被害を受けている…」「彼等は自分達の事を神だと思っているとでも言うの…!?」
刹那「戦争が起これば、人は死ぬ」
マリナ「介入の仕方が一方的過ぎると言っているの! 話し合いもせず平和的な解決も模索しないで暴力という圧力で人を縛っている…」「それはおかしな事よ!」
刹那「話している間に人は死ぬ」
マリナ「でも…!」
刹那「クルジスを滅ぼしたのはアザディスタンだ!」
マリナ「確かにそうよ。でも、二つの国は最後まで平和的解決を…」
刹那「その間に人は死んだ」
マリナ「あなた、まさか…。戦いが終わったのは6年も前よ。あなたはまだ若くて…」「…戦っていたの…?」
刹那「あの時も…そして、今も」
マリナ「あなたは…」
刹那「俺のコードネームは刹那・F・セイエイ。ソレスタルビーイングのガンダムマイスターだ」
マリナ「!」
刹那「マリナ・イスマイール…。お前は平和的な手段で、この国を変えようとしている」「だが、それは戦いを長期化させ、より多くの死を生み出している」
マリナ「それは…」
刹那「この世界に神なんていない。だから…」
リリーナ「では、聞きます。あなた達のやり方なら、戦いを終わらせる事が出来ると言うのですか?」
刹那「出来る」
リリーナ「いいえ、出来ません。あなた達の戦いによって大切な人を失った人は決してあなた達を許さないでしょう」「戦いは戦いを生むだけです」
刹那「戦いは戦いを生む…」
リリーナ「そうです。戦う力を奪うだけでは、戦いはなくならないのです」
ヒイロ「リリーナ…」
刹那「戦いは戦いを生む…。俺達のやり方では…戦いはなくならない…」「俺は…ガンダムになれない…」
〔走り寄る足音〕
クロウ「何やってんだ、刹那、ヒイロ! お嬢さん方を連れて、とっとと脱出しろ!」
ヒイロ「………」
刹那「俺は…ガンダムに…」
クロウ「しっかりしろ、刹那! ここで死んじまったら、ガンダムも何も全て終わりだぞ!」
刹那「くっ…!」
クロウ「ヒイロ! 刹那のフォローを頼む! ケツ持ちは俺がやる!」
ヒイロ「了解だ」
リリーナ「ヒイロ…!」
ヒイロ「死にたくなければ、後にしろ」
マリナ「は、はい…!」
〔走り去る足音〕
クロウ「あの刹那が動揺するとはよ…。余程、ショッキングな事を言われたようだな…」「…待てよ。あいつ…ガンダムって言ってたけど、まさか自分がソレスタルビーイングだって…」
〔歩み寄る足音〕
アイム「…その心配は要りませんよ」
クロウ「動くな!」
アイム「銃を降ろして下さい。私はアザディスタン軍の諜報部のものです」「皇女救出のために、こちらに来たのですが、遅かったようですね」
クロウ「そうか…。で、その心配要らないって根拠は何だよ?」
アイム「なぜなら、皇女はもうすぐ死ぬからです」
クロウ「何っ!?」
アイム「先程わかった事ですが、WLFは彼女の身体に小型の爆発物を埋め込んだのです」「作戦失敗を悟った彼等はもうすぐ彼女を爆破するでしょう」
クロウ「くそっ! 早く刹那達に知らせねえと!」
アイム「ハハハハハハ! ハハハハハハハハ、いい反応です!」
クロウ「何っ!?」
アイム「嘘ですよ。私が軍人である事も、爆発物の話も」
クロウ「…よかった…。そいつはグッドニュースだぜ…」「だが、そんな笑えない冗談を言う奴は気に入らねえな」
アイム「残念ですよ。あなたとは友好的な関係を築きたかったのですがね…」
クロウ「その声…! お前…この前の…!」
アイム「そうです。私の名前はアイム・ライアード。以後、お見知りおきを」
クロウ「俺に何の用だ? 次元獣にまぎれて仕掛けてきただけじゃ飽き足らず、わざわざ顔を見に来たのか?」
アイム「その通りです。あなたは私にとって、前世で永遠を誓い合った恋人なのですから」
クロウ「な…!?」
アイム「いい反応です。あなたは一見するとスレた人間のようですが、心根は随分と素直なようですね」
クロウ「…そうやって、俺の心を揺さぶって楽しいか?」
アイム「あなたを惑わせる事が私の使命ですから」
クロウ「俺の質問に答えろ。お前は何のために俺を狙う? あの金持ちの差し金か?」
アイム「金持ち…? カルロス・アクシオン・Jr.は私の大切な友人ですよ」
クロウ「その言葉が本当かどうかすらも怪しいな」
アイム「だとしたら、どうするんです?」
クロウ「あまり褒められた方法じゃないが、力ずくで本音を引き出す」
アイム「いい反応です。内心は私の言葉に揺れながらも支点はぶれていませんか」「ですが、まだまだです。あなたにはもっともっと迷い苦しんでもらわねば、なりません」
クロウ「あいにくだが、俺の人生は迷いだらけでな。今さら、そんなものを増やされるのはノーサンキューだ」
アイム「先程、あなたは力ずくでと言いましたが、私もそれ位の事は辞さないつもりです」
クロウ「俺と殴り合いでもして、悩みを増やすつもりか?」
アイム「そういう泥臭いやり方は好きではありません。私の武器はこれです…」
〔指パッチン〕
〔耳鳴り〕

クロウ「この耳鳴りみたいな音は…!」
アイム「そう…。私の武器…それは次元獣です」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
ギジェット「次元境界線の歪曲を確認! 次元震が発生します!」
タルホ「このタイミングで…!? 何てツイてないのよ!」
〔時空震動現象〕
〔敵ユニット出現〕

ホランド「出やがったな、次元獣!」
※※敵全滅の場合のセリフ※※
アレルヤ「レーダーに別の反応! これは次元獣じゃない!」
ティエリア「新手か!」
※※4PPの場合のセリフ※※
〔敵ユニット撃破〕
カトル「WLFが…!」
アレルヤ「次元獣の攻撃じゃない!」
ティエリア「新手だ! 来るぞ!!」
※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット出現〕
竜馬「インベーダーか!」
隼人「ちっ…! その名の通り、どこにでも出てきやがるぜ!」
クリス「スメラギさん! 刹那達を収容しました!」
スメラギ「すぐに発進させて! 下手をすれば、次元獣とインベーダーの両方を相手にする事になるわよ!」
〔味方ユニット出現〕
クロウ(あのアイムとかいう野郎…本当に次元震を起こしやがったのか…?)(あいつの言葉を信じてたら、精神が参っちまう…。今は奴の言葉は忘れる)
ロックオン「ラッキーだったな、クロウ。お前の大好物の次元獣が目の前にいるぜ」
クロウ「時と場合によりけりだぜ。一仕事してきた後だってのによ」
ロックオン「データ通りの働きだったようだな」
クロウ「昔の事は忘れたさ」
ロックオン「了解だ。こっちの無作法を許してくれ」
〔次元獣ブルダモン、リリーナがいる地点へ接近〕
マリナ「リリーナさん!」
リリーナ「!」
カレン「あれは!」
ヒイロ「くっ…!」
〔ヒイロ、リリーナがいる地点へ隣接〕
〔ヒイロに爆発〕

リリーナ「ヒイロ!」
デュオ「あいつ! 皇女達を救うために自分を盾にしたのかよ!」
カトル「でも、あのままでは…!」
ヒイロ「刹那・F・セイエイ…! お前はガンダムではない!」
刹那「!」
ヒイロ「ならば、お前はガンダムになれ!」
刹那「俺は…ガンダムに…!」
〔刹那、次元獣ブルダモンへ隣接〕
刹那「ガンダムになる!」
〔敵ユニット撃破〕
マリナ「ソレスタルビーイングとコロニーのガンダム…」
リリーナ「マリナ様、今は逃げましょう!」
マリナ「は、はい!」
スメラギ「イアン! 彼女達の保護を! くれぐれもこちらの素性は伏せて!」
イアン「了解だ!」
ゼロ「各機は次元獣とインベーダーを迎え撃つ! マリナ皇女とドーリアン外務次官令嬢を守り抜くぞ!」
玉城「え! 皇女様と一緒にいるのってドーリアンの娘かよ!」
カレン「前に誘拐しようとしたくせに気付かなかったの?」
玉城「ちらっと見ただけでわかったゼロやお前がすげえんだよ!」
カレン「あたしはアッシュフォード学園で何度も会ってるからね」
デュオ「話は後にしろ! 二大怪獣のそろい踏みなんだからよ!」
隼人「気をつけろよ。どうやら、どちらさんも俺達しか目に入っちゃいねえようだ」
葵「面白いじゃない…! チンケなテロリストを相手にするよりスリルあるわ!」
クロウ「どうせ、こいつらは放っておきゃ、アザディスタンの王都に攻め込むんだ…! ここで食い止めるぜ!」
ヒイロ「やれるな、刹那?」
刹那「………」
ヒイロ「お前が俺と違うと言うのなら…意志を持って戦っていると言うのならそれを見せてみろ」
刹那「エクシア…敵を駆逐する!」
マリナ「彼等はアザディスタンを守ろうとしてくれる…。何の見返りも求めず…自分の身を盾にして…」「彼等は何のために戦うの…」

<敵3機撃破or味方援軍1出現の次PP・第3軍増援1出現>
ジョニー「気をつけて下さい!またインベーダーが来ます!」
〔敵ユニット出現〕
葵「まったく! お呼びじゃないのよ、あんた達は!」
ジョニー「待って下さい! さらに高速で接近する機体があります!」
〔第3軍ユニット出現〕
〔???(エイーダ)、インベーダーへ隣接〕
〔敵ユニット撃破〕

朔哉「何だ、あいつは…?」
くらら「インベーダーを倒したって事は私達の味方?」
???(エイーダ)「フ…」
〔???(エイーダ)、葵へ接近〕
〔葵に爆発〕

葵「あたしを狙ってきた!」
朔哉「どうなってんだ!? インベーダーと俺達の両方と戦うつもりかよ!」
クロウ「気をつけろ、チーウD! あの機体、ダンクーガノヴァと同じジェネレーター反応だ!」
葵「え…!」
ジョニー「じゃあ、あれも…ダンクーガ…!」
ゼロ「ならば、あいつの相手はお前達に任せる…!」
スメラギ「相手の正体もわからないのに危険だわ!」
葵「大丈夫よ、スメラギさん。どうせ、あいつはあたし達を狙ってくるから」
くらら「インベーダーを片付けたのは、その邪魔になるからだけのようね」
朔哉「おもしれえ! ケンカを売ってんなら、買ってやるぜ!」
ゼロ「決まりだ。各機はインベーダーと次元獣の相手に集中、紅いアンノウンはチームDに任せる!」
???(エイーダ)「ダンクーガノヴァ…」
葵「紅いダンクーガ…! あたし達の…敵…!」

<クロウが戦闘>
クロウ「さっきの次元震がアイムの仕業だとしたら、次元獣は奴が呼んだ事になるのか…」「いったい奴は何者だ…? 本当に次元震動を起こす力を持っているのか…」

<ヒイロが戦闘>
ヒイロ(リリーナ…お前は何だ…? ソレスタルビーイングを怯ませ、俺の感情を乱すお前は…)「くっ…! 訳がわからない!」

<刹那が戦闘>
刹那「俺はガンダムではない…。ガンダムでないならば…!」

<レントンが戦闘>
エウレカ「レントン…」
レントン「大丈夫だ、エウレカ…! 君は俺とニルヴァーシュが守る!」「この部隊が何をやろうと知った事じゃない! だけど、君だけは守ってみせる!」

<ホランドが戦闘>
ホランド(ZEXISの連中が何を考えてるかは知らねえが、ここにいりゃエウレカを隠す事が出来る)(だったら、俺達の計画を実行に移す日まで精々こいつらを利用するだけだ…!)

<葵vs???(エイーダ)>
葵「あんた、何者なのよ? ケンカを売るにしても、最低限の礼儀ってのがあるんじゃない?」
???(エイーダ)「………」
葵「黙秘ってわけね…。だったら、悪いけど、少しばかり痛い目に遭ってもらうわ!」

<???(エイーダ)撃破>
〔???(エイーダ)に爆発〕
???(エイーダ)「まだだ…!」
〔???(エイーダ)、回復〕
〔???(エイーダ)、精神コマンド「鉄壁」使用〕

くらら「しつこい…!」
葵「そこまでやる気だってんなら、次元獣とインベーダーを片付けた後で相手をしてあげるわ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
トロワ「インベーダーと次元獣の全滅を確認」
デュオ「残るは…」
???(エイーダ)「………」
〔???(エイーダ)、後退〕
葵「決着をつけるってわけね…。乗ったわ…!」
〔葵、???(エイーダ)へ接近〕
葵「行くわよ、紅いダンクーガ! 断空剣で決める!」
くらら「待って、葵さん! 後方にインベーダーが!」
葵「え!」
〔敵ユニット出現〕
???(エイーダ)「隙あり!」
〔???(エイーダ)、葵へ攻撃〕
〔葵に爆発〕

くらら「ああっ!」
朔哉「まずいぜ! 後ろからインベーダーが来る!」
葵「このままじゃ…!」
???(忍)「ったく、見ちゃいられねえぜ!」
〔味方ユニット出現〕
〔???(忍)、葵へ接近〕
〔敵ユニット撃破〕

???(エイーダ)「あれは…!」
???(忍)「インベーダーのドサクサに紛れて仕掛けようとするとはな…! そういうセコい奴には、お仕置きだ!」
〔???(忍)、???(エイーダ)へ隣接〕
〔???(忍)、???(エイーダ)へ攻撃〕

[イベント戦闘「???(忍)vs(エイーダ)」]
〔???(エイーダ)に爆発〕
〔???(エイーダ)、後退〕

???(エイーダ)「くうっ!」
???(忍)「っと…ちょいとやり過ぎちまったか」
???(エイーダ)「覚えていろ、ダンクーガ…!」
〔第3軍ユニット離脱〕
朔哉「どうなってんだ、これ…?」
ジョニー「紅いダンクーガを撃退したのもダンクーガなのか…」
くらら「あのダンクーガの剣…」
葵「断空剣だった…」
???(忍)「ま…とりあえずの役目は果たしたか。帰ったら、お小言が待ってるだろうがな」
葵「待って…! いったいあなたは何なの!?」
???(忍)「そうだな…。勝負の切り札…最後のダンクーガとでも呼んでくれ」
葵「最後の…ダンクーガ…」
???(忍)「じゃあな!」
〔味方ユニット離脱〕
葵「行っちゃった…」
ジョニー「最後のダンクーガ…。ファイナルダンクーガとでも呼べばいいんでしょうか…」
朔哉「どういう意味だよ、最後ってのは! 俺達にとどめでも刺すってのかよ!」
くらら「わからない…。あの紅いダンクーガを本気で倒す気もなかったみたいだし…」
葵「紅いダンクーガとファイナルダンクーガ…。全て謎ね…」
ホランド「とりあえず、今度は本当に終わったようだな」
アレルヤ「アザディスタンに潜入したWLFも片付いたしね」
刹那「………」
〔刹那、リリーナがいる地点へ移動〕
マリナ「ソレスタルビーイング…」
刹那「聞こえるか、マリナ・イスマイール?」
マリナ「刹那・F・セイエイ! 本当に…本当にあなたなの!?」
ティエリア「あの男! 何をするつもりだ!?」
ヒイロ「黙って見ていろ」
デュオ「お前にしちゃ、随分と親切じゃないかよ」
ヒイロ「…自分でもわからん…」
デュオ「え…?」
ヒイロ「あいつも…刹那・F・セイエイもリリーナと同じだ…」
刹那「マリナ・イスマイール、これから次第だ。俺達も、この国も」
マリナ「………」
刹那「戦え、お前の信じる神のために」
マリナ「刹那!」
スメラギ「各機は速やかに後退を。合流地点はポイント1710よ」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕

刹那「俺は…ガンダムになる」
〔味方ユニット離脱〕
マリナ「ソレスタルビーイング…刹那・F・セイエイ…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

日本近海
龍牙島 ドラゴンズハイヴ

  ~ドラゴンズハイヴ 司令室~
朔哉「…だから、あの紅いダンクーガはいったい何なんだよ?」
田中司令「わかりません。ただ、同じジェネレーターを使用している以上、あれもダンクーガと呼ぶべきでしょうね」
葵「他に何かあれについて、わかった事はないの?」
セイミー「戦闘の様子は送ってもらったデータで見たけど、あっちは恐らく一人で操縦してるわね」
朔哉「どうしてさ?」
セイミー「あっちは動きに淀みがない…。こっちは4人のチームワークがイマイチ。だから、動きがぎこちない」
朔哉「だったら、こっちも一人乗りのダンクーガを造ればいい!」
ジョニー「別に好き好んで4人でやってるわけじゃありませんし…」
葵「元々生まれも育ちもバラバラなのに勝手に連れてきたのはそっちだしね」
くらら「そこにチームワークを求められても困るわ」
田中司令「うちのダンクーガは4人でいきます。それがうちの方針です」
朔哉「何でだよ!?」
田中司令「全てを知っているわけではないのです」
ジョニー「また、いつものそれですか…。では、質問を変えます」「僕達を助けてくれた、あの自称『最後のダンクーガ』は何者なのです?」
くらら「あの口ぶりでは、あれのパイロット…紅いダンクーガの事も知ってたみたいだけど」
田中司令「そちらについても不明です」
葵「あっちのファイナルの方は見た目もパーツの構成もダンクーガノヴァによく似ていたけど…」
田中司令「ですね。私もびっくりしましたよ」
くらら「…これ以上、田中さんと話しても無駄みたいね」
朔哉「あんたの上司に言っとけよ。秘密主義もいい加減にしろってな」
田中司令「はい、伝えておきます。では、皆さんとZEXISのご武運をお祈りします」
葵「ありがと。一応は励ましの言葉と取っておくわ」
〔大型モニターの閉じる音〕
田中司令「秘密主義もいい加減にしろ…」「…だそうです」
???(F.S.)「いい傾向だ。未知の事を知りたいと思う好奇心は悪いものではない」
田中司令「で、ついに出てきましたね、紅いダンクーガが…」
???(F.S.)「性能は?」
田中司令「光学ステルス機能搭載で高機動…。空中戦に長けた機体のようです」「ただし、一人乗りで本来のダンクーガの役目は持っていないかと…」
???(F.S.)「なるほど…。ダンクーガ本来の役目は無しか…」
田中司令「いい刺激になるといいですな。『彼等』に追いつくためにも」
???(F.S.)「そのためのダンクーガノヴァだ。『彼等』も楽しみにしている」
田中司令「では、紅いダンクーガの方は静観という事で…」
???(F.S.)「R-ダイガンだ」
田中司令「名前をご存知で?」
???(F.S.)「ああ…。これで役者は揃った…」
田中司令「ですが、切り札を早くに切り過ぎたようにも思えます」
???(F.S.)「やむを得ない状況だった。ラグナ・ハーヴェイがソルブレイン社を買収したらしいからな」
田中司令「ラグナ・ハーヴェイ…。何かと裏のある人物ですね」
???(F.S.)「ダンクーガと世界の変革…。最早、無関係と言うわけにはいかないな…」

アザディスタン王国

  ~アザディスタン王国 王宮前広場~
クロウ「…刹那はどうしてる?」
ロックオン「ティエリアに絞られてるさ。ヒイロと二人でな」
クロウ「ヒイロの奴…監視役どころか、刹那を焚き付けてたもんな」
デュオ「だから、言ったろ? あいつは無口だから、任務に忠実に見えるが、本当は好き放題の暴走野郎だってよ」
アレルヤ「今回は付き合いの長いデュオの助言を聞くべきだったね」
ロックオン「あの感情任せの暴走コンビには別のお目付け役が必要かもな…。な…クロウ?」
クロウ「何だよ…。ヒイロの次は俺に監視役を振るつもりか?」
ロックオン「似合いの貧乏クジだと思うぜ」
クロウ「だったら時給100Gを要求するぜ。貧乏クジも貧乏も真っ平御免だ」
デュオ「俺だったら、200Gもらってもやりたくないがな」
クロウ「で…刹那のガンダムになるってのはどういう意味なんだ?」
アレルヤ「さあね…」
ロックオン「あいつの考えてる事は俺達にも時々わからんからな」
朔哉「ま…いいじゃないかよ。あいつのおかげで、今回のミッションは割と楽しめたしよ」
ジョニー「色々な疑問が残りましたけどね…」
葵「今は忘れようか。せっかく、ミッション終了の記念って事でここに来たんだから」
〔歩み寄る足音〕
イザベル「あなた達…まだアザディスタンにいたの?」
朔哉「まあな。…で、WLFはどうなったんだ?」
イザベル「動いたと思ったら、あっという間に壊滅させられたわ」
絹江「その戦場にはソレスタルビーイング、ダンクーガ、黒の騎士団、コロニーのガンダム…他にも様々な機体がいたそうよ」「…あなた達、何か知ってる?」
竜馬「悪いな、ブンヤさん。俺達はこう見えても善良な市民なんでな」
隼人「争い事なんぞに巻き込むのは勘弁してほしいな」
イザベル「そのあなた達が政情不安定なこのアザディスタンに留まった理由は?」
カトル「…この国に興味があるからです。特に皇女マリナ・イスマイールの考え方に」
絹江「数年前に滅んだサンクキングダムを源流とする平和思想の事?」
カトル「確かにそれは理想論でしょう。ですが、今日は無理でも、その理想は明日、結実するかも知れません」
デュオ「大事なのは、これから…って事さ。誰にとってもよ」
絹江「大事なのは、これから…」
イザベル「ありがとう。あなた達に会えて、よかったわ」
朔哉「俺もだよ。あんた記事…楽しみにさせてもらうぜ」
イザベル「それじゃ…。またどこかの戦場で会いましょう」
〔歩き去る足音〕
くらら「あの人…あたし達の事、気づいてたの?」
葵「どっちでもいいじゃない。それで問題が起きたんなら、そこで対処を考えればいいわ」
ロックオン「そっちがそういうスタンスでやるなら、俺達は口出ししないさ」「だが、刹那の方はソレスタルビーイングの問題だ。それで片付けるわけにはいかねえ」
ジョニー「秘密を知ったマリナ皇女を暗殺するとでも?」
ロックオン「…協議の結果、それは無しとなった。もっとも彼女には、秘密をバラした場合は生命の保証はしないとの脅しは送ったけどな」
アレルヤ「相手が相手だからね。暗殺という事になったら周囲への影響が大き過ぎる」
ロックオン「今回は非常事態って事でやむを得ない点もあったしな」
朔哉「ティエリアは納得してなかったようだな」
ロックオン「あいつは真面目なんだよ。そして、それはソレスタルビーイングに必要な事なのさ」
クロウ「貧乏くじの兄貴分も大変だな」
ロックオン「本当にそう思ってるんなら、刹那とヒイロのお守りを頼むぜ」
クロウ「それとこれとは話が別だっての」
〔歩み寄る足音〕
リリーナ「あの…」
デュオ(リリーナ・ドーリアン…)
リリーナ「どこのどなたかも存じ上げない方にこんな事をお願いするのは失礼なのですが…」「もし、ヒイロ・ユイという少年に会ったら、伝えて下さい」「また会える日を楽しみにしてると」
デュオ「そのヒイロってのが誰だか知らないが、もし会えたんなら伝えとくよ」
リリーナ「ありがとうございます」
〔歩き去る足音〕
カトル「彼女はヒイロの正体を…」
デュオ「あの様子じゃ、誰かにバラすつもりはねえだろうさ」「何しろ、エリア11でヒイロとつるんでた俺を知らないふりしてたんだしよ」
ジョニー「自分の正体を知った人間を放っておくとは彼もエージェント失格ですね」
ロックオン「そう言うなよ。あいつの正体はバレたが、事実として不利益は発生していない」「結果オーライだがな」
アレルヤ「マリナ皇女も、さっきの彼女と同じならいいんだけどね」
クロウ「そうなるように祈りますか。あの王宮に向かってよ…」

  ~アザディスタン王宮内~
カルロス「…僕達の支援を断るって…?」
マリナ「はい…。あなた方のご提案は大変うれしいのですが」
シオニー「何故です、マリナ皇女? リモネシア共和国との同盟、ならびにアクシオンの資本導入を何故拒むのです?」
マリナ「国外の企業を誘致する事でこの国を立て直そうという私の姿勢は変わっていません」「ですが、最良の方法を検討するためにもう少し考える時間が欲しいのです」
シオニー「その考えている間に民が死ぬ事になってもですか?」
マリナ「………」「圧倒的な力によって状況を一変する事は必ず新たな争いを生みます」「私は…アザディスタンの民達が納得する方法でこの国を変えていきたいのです」
シオニー「あなたは…政治の事を何もわかっていません。この混迷の世界で、そんな猶予が許されるわけがありません…!」
マリナ「…おっしゃる通りかも知れません。私の言っている事は、きっと幼稚な理想論なのでしょう」「ですが、私は皇女として自分の信じるやり方でこの国のこれからに尽くすつもりです」
カルロス「いいんですか? サンクキングダムみたいになっちゃうかも知れませんよ」
マリナ「そうならないように努力するつもりです」
シオニー「…ここに来たのは全くの無駄足でした。せっかくの厚意を断った以上、二度と支援の話はないと思って下さい」
マリナ「もし、本当に助けが必要になった時には私の方から頭を下げさせていただきます。それこそ何度でも」
シオニー「あなたにはプライドがないのですか…!?」
マリナ「それしか出来る事がありませんから」
シオニー「………」
マリナ「………」
シオニー「失礼させていただきます…! もう二度と会う事はないでしょう!」
カルロス「残念でしたね、マリナ皇女。きっとあなたは後悔すると思いますよ」
〔ドアノブを回す音〕
マリナ「………」
〔ドアノブを回す音〕
シーリン「随分と強く出たわね」
マリナ「彼等の支援案は確かにアザディスタンの経済を一時的に回復させる…」「でも、それは民に彼等の資本に隷属させる事を意味するわ…」
シーリン「その通りね」
マリナ「…でも私は…民の明日の自由を守るために今日の糧を失わせたのかも…」
シーリン「毅然としなさい、マリナ・イスマイール。それが正しい選択であるかを決めるのは、これからのあなたに懸かっているのよ」
マリナ「………」(刹那・F・セイエイ…。私は戦えるのかしら…、自分の道を進むあなたのように…)

カルロス「なかなかやるじゃないの、あの皇女様」
シオニー「………」
カルロス「WLFの作戦が失敗しても、その時の恐怖でこちらの言いなりなると思ったのに、逆効果になったみたいだね」
シオニー「………」
カルロス「強攻策も失敗して、もしもの時の保険で用意してた懐柔策も拒絶され…」「これでアザディスタン乗っ取り計画はご破算だね」
シオニー「そんな事、あなたに言われなくたってわかっています!」「フロンティア船団からフォールドに関する技術を手に入れるためにリモネシアのDECもほとんど使ってしまったし…」「これでプロジェクト・ウズメが失敗したら、リモネシアは…! リモネシアは!」
カルロス「彼を信じなよ。それにもうここまで来ちゃったら、後戻りは出来ないんだしさ」「じたばたしても無駄なんだよ。僕等はもう共犯者なんだから」
シオニー「………」
カルロス「僕は個人的な興味のために、君は祖国リモネシアの未来のために彼に協力した」「さてと…そろそろまたWLFに資金をどーんとぶっこみますか」
シオニー「………」
カルロス「そんな悲しい顔をしないの。そろそろ彼との待ち合わせの時間だよ」
〔歩み寄る足音〕
アイム「ご機嫌はいかがでしょうか?」
シオニー「アイム・ライアード…」
カルロス「待っていたよ、マイ・フレンド。…さあ、そろそろ計画を次の段階に進めようか」
アイム「シオニー・レジス、カルロス・アクシオン・Jr.…では、次の作戦の指示を与えます」

ブリタニア・ユニオン
ニューヨーク 国連本部

  ~国連本部 平和維持理事会執務室~
エルガン「…以上がZEXISの次の任務だ」
大塚「了解しました。では、人革連領内で秘密裏に表部隊と裏部隊を合流させます」
エルガン「国際テロリストであるWLF壊滅に向けて平和維持理事会の会議が開かれる事となった」「各国の動きに先立ち、ZEXISはWLFに攻撃を仕掛ける」
大塚「しかし、人革連の領内に連中の秘密基地があったとは…」
エルガン「うむ…。早急に奴等の背後の組織を突き止め、その根から断たねばならんだろう」
大塚「その第一歩がタクラマカン砂漠基地への攻撃ですか」
エルガン「その通りだ。ZEXISは、その先頭に立ってもらう」
大塚「了解です。では、両部隊の合流を手配します」
〔通信を閉じる音〕
エルガン「………」「…わかっている。ZEXISの動きを伺う者が、これを機に仕掛ける事は承知の上だ」「だが、これもウミを出すための痛みだ。彼等なら、それを跳ね返してくれると私は信じている」「………」「…貴様に言われるまでもない。だが、これしか方法はないのだ…」
【シナリオエンドデモ終了】


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