TOP PAGEへ

No.2
変わる世界

【シナリオデモ開始】
アフリカ大陸北部

  ~アクシオン財団輸送機 コックピット~
クロウ「…で、きちんと聞かせてもらおうか、今回の依頼について」
トライア「聞いてからドロンのつもりかい? 100万Gを踏み倒して、ブラスタを持ち逃げしたら許さないよ」
クロウ「言っておくが、借金は99万9999Gだ」
トライア「細かい男だね」
クロウ「俺の自由の値段だからな」
トライア「ま…その律義さがあれば、トンズラはなさそうだね」
クロウ「とは言うが、随分と無茶な話だな。AEUの新型のお披露目に乱入して、そいつを撃破しろとは…」
トライア「事情を教えてやるよ。…その前に、コングロマリットであるアクシオン財団のメイン事業を知ってるかい?」
クロウ「軍需産業だろ。…俺は元軍人だぞ。それ位は当然の知識だ」「ついでに、その見境無いやり方が方々で恨みを買ってるのも知ってる」
トライア「ま…儲かってる所ってのはやっかまれるもんだしね」
クロウ「この間のWLFの襲撃も、その一例か」
トライア「ああいう輩はともかくとして、うちの社長は恨まれても仕方のないスットコドッコイなのは事実さ」「今回のオーダーは、そのスットコドッコイが押し付けてきたんだよ」
クロウ「社長さんはAEUに恨みを持ってるのか?」
トライア「正確には、新型機が気に食わないのさ。アクシオン財団の推すアクシオVer.7をコンペで破っての採用だからね」
クロウ「アクシオね…。テロリストまで使ってる全世界のベストセラーモデルか」「AEUは空戦・陸戦ともモビルスーツが主力だからな。そこに食い込むのは難しいだろうさ」
トライア「って言うのは、常識人の判断。うちのスットコドッコイは逆恨みして、そのお披露目を滅茶苦茶にしてやる気なのさ」
クロウ「それじゃ俺は、完全にテロリストじゃねえか」「たった一人で輸送機を操縦して現地に行けってのは、そのためかよ…!」
トライア「そうじゃないさ。…うちのラボはアクシオンの中でもちょいと特殊なんでね…」「一般の社員は、その存在も知らない。で、人員も最小限しかいないんだよ」
クロウ「ほんとかよ…。あんたが社長に嫌われて、冷や飯食わされてるんじゃないのか?」
トライア「仲が悪いのは否定しないよ。ま…あいつと仲良くしたいなんて、これっぽっちも思わないけどね」
クロウ「そういう個人的な争いに部下を巻き込むなよな…」
トライア「心配しなさんな。その辺りは上の方同士で話がついてるよ」「あんたの乱入はあくまでアトラクション。ま…勢い余って、あんたが勝っちゃうってのがスットコドッコイのシナリオだけどね」「あの野郎にブラスタの開発資金の追加を申請したら、見返りとして、こんなオーダーをねじ込んできやがったのさ」「ま…考えようによっちゃ、ブラスタの力を示す絶好の機会ってわけだけどね」
クロウ「…あんたも、そのスットコドッコイと同類って事かよ…」
トライア「気にしなさんな。ケツはこっちで拭ってやるからあんたはとにかく勝ってきな」
クロウ「どうやっても悪役は回避不能か…。フ…勘弁して欲しいぜ」
トライア「断るんなら、違約金として…」
クロウ「言われなくてもわかってる」「犯罪は俺の主義に反するが、今回はキツネとタヌキの化かし合いだ。気に病む必要は無さそうだ」
トライア「辛辣じゃないのさ。うちの方はともかくとして、もしかして軍って存在が嫌いなのかい?」
クロウ「好きでもなけりゃ、嫌いでもないさ。世界には必要なもんだと思ってる」「ただ、あの中ではやっていけないと思ったんで辞めたまでだ」
トライア「AEUもブリタニア・ユニオンも人革連もどこもピリピリしてるからね」「おまけに、この間のWLFみたな奴等も元気一杯だ」
クロウ「しかし、最近のWLFは羽振りがいいな。世界の各地で大々的に活動してるんだろ?」
トライア「大口のスポンサーでもついたんだろうさ。…しかし、連中…本気で世界を変える気でいるのかね?」
クロウ「俺がこの間、ノシてやった奴等は革命って言葉に酔ってるだけだろうさ」「そういう気分になる位に今の世界に息苦しさを感じてるんだがろうがな」
トライア「…もしかすると、この間の謎の助っ人モビルスーツ…どこかの反政府勢力が造ったものかもね」
クロウ「あんな高性能機を造り出すとしたら、そっちの方の本気度はかなり高いだろうな」
トライア「こんな世の中だからね。ちょいとどこかで火が点けば、世界中で不満の種が燃え上がるさ」
クロウ「そいつは20年前の大時空震動から今日までずっとそうさ」
トライア「あれのおかげで世界も人も変わっちまったからね」「きっと世界は、これからもどんどん変わっていくさ」
クロウ「アフリカの南部なんて次元境界線が歪んでいて、未だに立ち入る事も出来ないがな」
トライア「いわゆる暗黒大陸ってやつだね。そこが次元獣の住処だって説があるよ」
クロウ「やれやれ…。せっかくのDMバスターだってのにヒール役をやらされるとはな」
トライア「私だって、本当ならこんなオーダーは蹴りたかったさ」「だけどね、あのスットコドッコイに『親~? 自信ないんだ?』って言われりゃ、火が点くってもんさ」「ってなわけだ、クロウ。ヘマしたら承知しないよ」
クロウ「俺だって負けるのは嫌だよ。それより、報酬の方を忘れないでくれよな」
トライア「今回のあんたの報酬は3万G、無傷で勝利したら、プラス2万Gだ」
クロウ「OKだ。そんじゃ、5万Gゲットといくぜ」
シカゴ郊外
クロウ「…金が無い…」「…家も無い…職も無い…」「…本当に何も無い…」
〔お金の音〕
クロウ「家財も何もかも処分して残った金が、この1G…」「そして、残った借金が100万G…。済期日は今日だが、返す当ては無し…。おまけに軍を辞めた俺は無職…」「………」「フ…考えても仕方ねえな…。全財産で明日を占うか…」「コインを投げて、表が出たら、軍に戻る…。裏が出たら、それ以外の道を探す…。いくぞ…!」
〔お金の音〕
クロウ「!」
ゼニトリー「クロウ・ブルーストさん、とりあえず、この1Gはいただきますぜ」
クロウ「返せよ。そりゃ俺の最後の最後の金だ」
ゼニトリー「そんな事は知った事じゃないんですよ。私はあなたから借金を取り立てる事が仕事なんですから」
クロウ「…踏み倒すつもりはねえよ…」
ゼニトリー「それはわかってますって。何しろあなたは亡くなられたお父様の借金をわざわざ肩代わりすると言われたんですから」「しかし、大変でいたね。お父上…事業に失敗した上に病死されるなんて」
クロウ「………」
ゼニトリー「しかし、あなたはご立派だ。100万Gと言えば、宝くじの1等を2、3回当てなきゃ、届かない額だ」「保証人でもないのだから、相続放棄すれば、親の借金を子が払う必要はないのに」
クロウ「…あんなクソ野郎でも親父は親父だからな。借金の代わりは養育料の返済だ」
ゼニトリー「ま…お家の事情はどうでもいいんですよ、金を払ってくれさえすれば。…で、金策はどうなってます?」
クロウ「言ったろ? その1Gが俺の最後の金だって」
ゼニトリー「ご冗談を! 今日が100万Gの返済日だっていうのに1Gではりそくにもなりませんよ!」
クロウ「無いもんは無い…」
ゼニトリー「あぁん?」
クロウ「いや! ふざけてるつもりはない! 必ず金は…」
ゼニトリー「おう…与太はそれ位にしとけや。今日中に100万Gが返せねえってんなら、こっちにも考えがあんだぜ」
クロウ「必ず金は返す…! 今日は無理だが、明日! 明日が無理なら、明後日!」「とにかく絶対に!」
ゼニトリー「軍に戻ってか?」
クロウ「…俺の経歴…知ってんの、おたく?」
ゼニトリー「当然よ。とっくに調査済みだ」「てめえが『ファイヤバグ』とかいう特殊部隊にいたって事もな」
クロウ「………」
ゼニトリー「随分と真っ黒なプロフィールだな。今のヘラヘラぶりからは想像も出来んぜ」「だが、それだけの腕を持ってんだ。セコセコと軍で働くよりも、稼げる仕事を世話してやる」
クロウ「言っとく。犯罪は俺の主義に反する」
ゼニトリー「じゃあ、借金を踏み倒すのは犯罪じゃねえのか?」
クロウ「フ…こいつは一本取られた。あんた、切れ者だな」
ゼニトリー「パイロットの腕と同じ位に口は回るようだな。だが、その程度の世辞じゃ、1Gも借金は負からねえぜ」
クロウ「ぬう…」
ゼニトリー「なあ、考えてみろよ。こんな物騒な世の中だ」「世界は大時空震動でぐちゃぐちゃになって、三大国家は睨み合いの真っ最中。おまけに得体の知れない怪物まで現れる…」
クロウ「んなこたぁ、言われるまでもなく知ってる」
ゼニトリー「だからよぉ! 腕さえありゃ、いくらでも金は貸せげんだ! てめえさえ、首を縦に振りゃあな!」
クロウ「………」
ゼニトリー「とっとと決めな。でないと、痛い目に遭う事になるぜ」
クロウ「そん位にしとけ。脅しに屈するのも俺の主義に反するんでな」
ゼニトリー「てめえっ! やる気かよ!」
クロウ「あ…いや、その…! 決して暴力で借金をどうこうしようとか、そういうんじゃなくて…」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕

ゼニトリー「な、何だ!?」
クロウ「あんたの言う通り、物騒な世の中だ…! ここも例外じゃないようだぜ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「変わる世界」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
〔パトリック、前進〕
〔マップ上に爆発〕

パトリック「全弾命中! やっぱ、俺って天才!」
ビリー「モビルスーツ、イナクト。AEU初の太陽エネルギー対応型か」
グラハム「AEUは軌道エレベーターの開発で後れを取っている」「せめてモビルスーツだけでもどうにかしたいのだろう」
ビリー「おや、いいのかい? MSWADのエースがこんな場所にいて?」
グラハム「もちろん、よくはない」「アフリカ北部では、我がブリタニア・ユニオンが支援するギザン共和国とAEUのバックアップを受けたマラニアが…」「連日、戦闘を繰り広げているのだからな」
〔歩み寄る足音〕
ゼクス「…ですが、それはギザンとマラニアの問題。ブリタニア・ユニオンとAEUが戦争に入ったわけではありません」
ビリー「あなたは…」
ゼクス「ブリタニア・ユニオンのグラハム・エーカー中尉とビリー・カタギリ顧問ですね」「私はゼクス・マーキス上級特尉。本日は我がAEUの新型機発表会によくおいでくださいました」
グラハム「あなたがOZのライトニングバロンですか。噂はかねてから聞いております」
ゼクス「私も中尉のお名前は聞き及んでおります。ご一緒してよろしいでしょうか?」
グラハム「我々は構いませんが、いいのですか? 関係者席にいなくて」
ゼクス「今回のお披露目は私の管轄とは異なりますので、今日は純粋に一見物客ですよ」
ビリー(なるほどね。あのモビルスーツの製造はロームフェラ財団とは別の筋なわけか…)
ゼクス「いかがです? 新型のご感想は?」
グラハム「上級特尉の前では、うかつな事は言えませんよ」「ですが、デザインだけは独創的だと申し上げましょう」
パトリック「そこ! 聞こえてっぞ! 今、イヤミを言いやがったな!」
グラハム「集音性は高いようだな」
ビリー「みたいだね」
クロウ(…しかし、大したもんだな、ブラスタは…。これ程のステルス機能まで装備してるとはよ…)(さて…向こうさんのデモンストレーションも一通り終わったようだし、そろそろヒールの乱入でいくか…)(竹刀もサーベルもチェーンもいらないが、せめて覆面ぐらいしたかったぜ…)
〔レーダー反応〕
クロウ(上空から何かが来る…!? この距離まで探知できなかっただと!?)
〔味方ユニット出現〕
刹那「エクシア、目標地点に到達。GN粒子の散布状況、作戦通り」
パトリック「あぁん? アンノウンだと!? どうして、こんな時に…!」
ビリー「モビルスーツ!? すごいな、もう一機新型があるなんて」
ゼクス「違う…! あのような機体が現れるなど予定にはない!」「どういう事だ…!? ここまで接近を探知できなかったのか!?」
〔カーソル、刹那を指定〕
グラハム「あのモビルスーツの発する光…何だ…?」
刹那「目標対象確認。予定通り、ファーストフェイズを開始する」
パトリック「おいおい、どこのどいつだ!? ユニオンか!? 人革連か!?」「ま…どっちにしても他人様の領土に土足で踏み込んだんだ。只で済むわけねえよなあ!」
グラハム「イナクトのパイロット、仕掛ける気か…!?」
ゼクス「彼の名はパトリック・コーラサワー。正規軍のエースではありますが…」
クロウ(何だ、あの空から降りてきた奴…? 俺と同じ目的か…?)(だが、どっちにしてもこっちは完全に乱入のタイミングを逃しちまった…!)
刹那「………」
パトリック「貴様! 俺が誰だか、わかってんのか!? AEUのパトリック・コーラサワーだ!」「模擬戦でも負け知らずのスペシャル様なんだよ! 知らねえとは言わせねえぞ!」
刹那「…始まる」「エクシア、目標を駆逐する
<戦闘開始>

<刹那vsパトリック>

刹那「…この世界に神なんていない。だから…」

<パトリック撃破・味方援軍1&敵増援1出現>
〔パトリックに爆発〕
パトリック「! てめえ、わかってねえだろ!」
刹那「………」
パトリック「俺は! スペシャルで! 2000回で! 模擬戦なんだよ!
〔敵ユニット撃破〕
ゼクス「コーラサワー少尉…!」
グラハム「あの機体の額に刻まれた文字…」
〔カーソル、刹那を指定〕
グラハム「GUNDAM…! あのモビルスーツの名前か!?」
ビリー「ガンダム…」
刹那「エクシア、ファーストフェイズ終了。セカンドフェイズに移行する」
〔刹那、クロウへ接近〕
〔ステルス解除〕
〔味方ユニット出現〕

刹那「何っ!?」
クロウ「ステスルが破られた…! あのモビルスーツの出す妙な粒子のせいかよ!?」
〔敵ユニット出現〕
刹那「やはりAEUは、非武装と決められている軌道エレベーターの中にまで軍事力を」
AEU兵「聞こえるか、テロリスト! 大人しく武装を解除して、投降しろ!」
クロウ「…この状況…どう見ても、俺もお仲間だと思われてるよな…」
〔マップ端からヘリオンへ攻撃〕
〔敵ユニット撃破〕

AEU兵「長距離射撃!? 新手か!」
〔味方ユニット出現〕
〔ロックオン、刹那へ接近〕

ロックオン「ははは、こりゃさすがの刹那でも手を焼くかぁ?」「で、そっちの機体は何だよ? それもAEUの新型か?」
刹那「そうではないようだが…」
AEU兵「各機、攻撃を開始しろ! 奴等を逃がすな!」
クロウ「これじゃ弁解のしようもねえぜ。やるしかねえ…!」
ロックオン「刹那! あっちの機体は放っておけ! まずは予定通り、AEUを叩くぞ!」
刹那「セカンドフェイズ、了解」
ハロ「ロックオン、敵機接近、敵機接近」
ロックオン「なら、狙うとしようか! 行こうぜ、ガンダムデュナメスとロックオン・ストラトスの初陣だ!」

<敵2機撃破or味方援軍1出現の次PP・味方援軍2出現>
〔味方ユニット出現〕
クロウ「また乱入者かよ…!」
ロックオン「見ろよ、刹那!」
刹那「あれも…ガンダムか!?」
デュオ「へへ…AEUお偵察に来たら、面白い所に出くわしたぜ」「おまけにあっちの連中のおかげでAEUの条約違反の軍備もわかったしな。ここは一丁、恩を売っとくか」
クロウ「この前の無口な助っ人に似てるが、あいつ…AEUの機体なのか?」
〔通信のコール音〕
クロウ「オープンチャンネルで通信? あの黒いモビルスーツからか」
ロックオン「GN粒子の戦闘濃度散布化で通信を送ってくるとはな…。何なんだ、あいつは?」
デュオ「聞こえるか、御三方? とりあえず、援護するぜ」
クロウ「お前さん、何者だ?」
デュオ「見ての通り、死神だよ。三大国家にとっちゃな」
クロウ「三大国家…AEU、ブリタニア・ユニオン、人革連の敵って事か…?」
デュオ「まあな。さっさとAEUの連中を片付けちまおうぜ」
刹那「………」
ロックオン「当面は味方ってわけか。ここはそいつに乗らせてもらうとするか」
クロウ「俺としちゃ、この泥沼からとっとと抜け出せるなら何でもいい。頼むぜ、死神さんよ」
デュオ「了解だ。…それじゃ行こうか、相棒」「死ぬぜ…。俺の姿を見た奴はみんな死んじまうぞ…!」

<クロウが戦闘>
クロウ「ちっ…他人様の事を言える立場じゃねえが、ここまで無茶苦茶な状況になるか、普通?」「どうやら、貧乏クジを引いちまったようだ。こんな事になるんなら、傭兵になってた方がマシだったのかもな…」

<デュオが戦闘>
デュオ(コロニーを支配する三大国家の一角、AEU…)(だが、この国自体を背後から操っている奴等がいる。それを叩くのが俺の本当の任務だ)(あの謎のモビルスーツが状況を引っ掻き回してくれるなら好都合だ。悪いが、ここは利用させてもらうぜ)

<ロックオンが戦闘>
ロックオン「そろそろ宇宙の方も動き出す頃だ…。頼むぜ、アレルヤ、ティエリア…!」
ハロ「ロックオン、敵機接近。ロックオン、敵機接近」
ロックオン「わかってる…! デュナメス、敵機を狙い撃つ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
デュオ「片付いたな…。増援が来る前に逃げるとするか」
刹那「………」
デュオ「おいおい、次は俺をやる気かよ…!? こっちにその気はないぜ!」」
ロックオン「…やめろ、刹那。相手の素性がわからん以上、今は下手に手出しするな」「ミッション終了だ。帰投するぞ」
刹那「…了解」
〔味方ユニット離脱〕
クロウ「あいつらが後退したら、電波状況が正常になった…」
デュオ「さて、それじゃ俺も…」
クロウ「待てよ。お前もあいつらも、いったい何者なんだ?」
デュオ「詮索しない方が身のためだぜ。じゃあな」
〔味方ユニット離脱〕
クロウ「ちっ…このままじゃ、俺が全部の尻拭いをさせられる。その前にトンズラだ…!」
〔味方ユニット離脱〕
ビリー「何だったんだ、あの一団は…」
グラハム「確かに共闘はしていたが、どうやら同一の所属ではないようだな」「最初に現れた機体の目的は恐らく牽制と警告だろう」
ビリー「どういう事だい?」
グラハム「あの機体は新型を叩くと同時に軌道エレベーター内に保有されていた戦力をあぶりだした」「それはAEUの条約違反を世界に知らしめるためと見るべきだろう」
ビリー「どうして、そんな事を?」
グラハム「フ…それは、あのガンダムとやらのパイロットに聞いてくれ」
ゼクス「ガンダム…。それがあの機体の名前か…」
オットー「ゼクス特尉、緊急事態です。人革連の高軌道ステーションがテロリストの襲撃を受けたとの事です」
ゼクス「何っ…!?」
オットー「なお、テロリストは、所属不明のモビルスーツによって撃退されたとの報告が入っています」
グラハム「宇宙と地上に現れた謎のモビルスーツ…」
ゼクス「いったい何が起こっているのだ…」
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
〔ティエリア、アクシオへ攻撃〕
〔敵ユニット撃破〕

ティエレン「ヴァーチェ、目標の破壊完了。サードフェイズ、終了」
アレルヤ「大したものだね、スメラギさんの予報は。完全にテロリストの動きを呼んで、戦術を組み立てるなんて」
ティエリア「帰還するぞ、アレルヤ・ハプティズム。長居は無用だ」
アレルヤ「了解。後は世界がどう動くかだ…」
〔味方ユニット離脱〕
セルゲイ「何者なんだ、あのモビルスーツ…? いきなり現れて、テロリストを撃退するとは…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アフリカ大陸北部

  ~アクシオン財団輸送機 コックピット~
クロウ「どうなってんだよ、チーフ? あいつらも俺と同じような仕込みか?」
トライア「連中は本物の乱入者らしいね。それも物騒な」
クロウ「後から来た自称、死神君はこの前の助っ人の機体と似ていたが…」
トライア「あんたに送ってもらったデータを検証したけど、AEUの新型をぶっ壊した白兵戦仕様と長距離射撃仕様は同系統の技術が使われている」
クロウ「あの緑色の光か…」
トライア「どうやら、あれはあの機体の動力炉から発生しているようだね」
クロウ「あの驚異的な出力…これまでのモビルスーツとは段違いだった」
トライア「人革連のステーションを襲ったテロリストを撃退した連中の機体も同系統の技術で造られてるらしい」
クロウ「そんな情報まで、あんたの所には入るのか?」
トライア「あのスットコドッコイを締め上げた結果だよ。私の可愛いブラスタを自分の腹いせに使おうとした罰だね」
クロウ「あんた、強いんだな…。そのスットコドッコイは、あんたにとっちゃ雇い主なんだろ?」
トライア「まあね。そこらはちょっとした因縁があるんだよ」「で、一方の死神の方はあんたの予想通り、この間の助っ人と同系統の技術が使われているっぽい」「こっちも系統は違えど、従来機と一線を画す性能って点では共通してるね」
クロウ「それだけの技術力を持った連通がAEUに仕掛けた…」
トライア「こいつは大きな火種になるかもね…」「クロウ! ニュースを見な!」
クロウ「どうした? いきなり大声上げて…」
トライア「ステーション襲撃事件の最新情報だよ! 放送局にテロリストを撃退した団体からビデオメッセージが届けられたんだと!」「そいつをノーカットで放送するってよ!」
クロウ「…ヤバいな、こいつは…。俺の勘が、とんでもない大ネタの匂いをかぎつけてるぜ…」

〔通信スクリーンの開く音〕
イオリア「…すべての人類に報告をさせていただきます」「私達はソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織です」「私達、ソレスタルビーイングの活動目的はこの世界から戦争行為を根絶する事にあります」「私達は自らの利益のために行動はしません。戦争根絶という大きな目的のために私達は立ち上がったのです」「只今をもって全ての人類に向けて宣言します」「領土、宗教、エネルギー、どのような理由があろうとも、私達は全ての戦争行為に対して武力による介入を開始します」「戦争を幇助する国、組織、企業等も我々の武力介入の対象となります」「私達はソレスタルビーイング。この世から戦争を根絶させるために創設された武装組織です」

エリア11
トウキョウ租界

  ~エリア11 トウキョウ租界~
沙慈「ソレスタルビーイング…」
ルイス「何を言ってるの、あの人…」

  アッシュフォード学園 生徒会室~
ルルーシュ「戦争で世界を変える…」
リヴァル「どうなっちまうんだよ!? これって全世界に向けての宣戦布告!?」
ミレイ「落ち着きなさいよ、リヴァル。私設武装組織って言っても、テロリストみたいなもんでしょ」
シャーリー「そうよ。軍が本気になれば、あっという間に鎮圧されちゃうわよ」
リヴァル「でもよ…あいつら、人革連を襲ったテロリストをやっつけたんだろ?」
シャーリー「じゃあ、正義の味方なの?」
ミレイ「それにしちゃ、言ってる事は荒っぽいわね」
ルルーシュ「だが、それだけの事をやってのけるだけの力が彼等にあるのなら…」
シャーリー「ルル…?」
ルルーシュ(そして、それによってブリタニアが倒されれば…)(いや…他人に頼ってどうする。それは俺自身の手によって成されなくてはならない…)(それには力が必要だ…。ソレスタルビーイング…お前達には世界を変えるだけの力があるのか…)

アフリカ大陸北部

デュオ(ソレスタルビーイング…。しかし、連中もガンダムを使うとは驚きだぜ)(と言っても、向こうはこっちと違ってそれなりの組織で動いてるらしい…)(で、問題なのは連中の言う戦争を幇助する組織ってのは俺達も含まれてるって事だ)(今日はどさくさの中で共闘したが、このまま俺が任務を遂行すれば、いずれ奴らとも戦う事になるだろうな…)(…ま、そん時はそん時だ。先の事を今考えても仕方ないさ)(コロニーの解放…。そのためには相手が誰だろうと戦うぜ)

AEU
フランス パリ OZ本部

  ~OZ総帥 執務室~
トレーズ「…ソレスタルビーイングか…」
ゼクス「どう見ます?」
トレーズ「彼等が何者なのかを論じるにはもう少し調査が必要だろう」「だが、その理念を実現するだけの力を彼等が持っているならば…」
ゼクス「………」
トレーズ「私としては、ソレスタルビーイングの陰に隠れる形になってしまったが、もう一つのガンダムの存在も気になる」
ゼクス「あれもガンダムと呼ばれるのですか?」
トレーズ「既に現地から報告が入っている。戦闘状況から推測すると、あの黒い機体の装甲、ガンダニュウム合金が使用されているらしい」
ゼクス「ガンダニュウム…?」
トレーズ「宇宙でしか精製されない合金だよ」
ゼクス「では、あのモビルスーツは…!?」
トレーズ「そう…あれはコロニー側が造ったものと見るのが妥当だろう」「そして、あの戦闘力…ソレスタルビーイングのガンダムに勝るとも劣らないものだ」
ゼクス「新型のイナクトも含めて、AEUの通常部隊では太刀打ちは出来ないと思われます」
トレーズ「その通りだ。…だが、君なら出来ると信じたい。やってくれるか、ゼクス?」
ゼクス「ご命令とあれば」
トレーズ「ソレスタルビーイングに対して、AEU、ブリタニア・ユニオン、人革連はそれぞれに動くだろう」「その間に我々OZはコロニーのガンダムを追う事としよう」
ゼクス「了解です。では、このまま任務に入ります」
トレーズ「健闘を祈る」
〔通信の閉じる音〕
トレーズ「ご命令とあれば、か…。つれないな、ゼクス…」
レディ「トレーズ様、ソレスタルビーイングなる存在…我々OZにとっても障害になるのでは?」
トレーズ「おそらくは…。でも、彼等があの宣言通りに動くのならば、私は彼等を嫌いに慣れない」
レディ「…と、おっしゃられますと?」
トレーズ「いや…忘れてくれ、レディ。今は彼等の動きを見守らせてもらおう」「この世界を変えたいと思っているのは私も同じなのでね」

宇宙
暗礁宙域

  ~プトレマイオス ブリッジ~
スメラギ「…始まったわね」
クリス「お酒飲んでますね、スメラギさん!?」
スメラギ「大目に見てよ。戦術予報士の仕事の方はちゃんとやったんだから」「それにこれは祝杯よ。ソレスタルビーイングのお披露目の成功を祝ってのね」
ラッセ「とりあえず、最初の一歩目だ。目標は果てしなく遠いがな」
リヒティ「ま…ゆっくりと進んでいきましょうよ。もう後戻りは出来ないんですしね」
フェルト「………」
アレルヤ「ハレルヤ、世界の悪意が見えるようだよ…」
ティエリア「人類は試されている。ソレスタルビーイングによって」
スメラギ「それが悪行だとしてもね」
アレルヤ「わかっています」
スメラギ「次の作戦行動に移るわよ。アレルヤとティエリアも地上に降りてもらうわ」
アレルヤ「了解です」
ティエリア「そのミッションはヴェーダも承認している。異論はない」
スメラギ「これで世界は変わる。いえ、変えてみせるわ…」

アフリカ大陸北部

ロックオン「始めちまったぞ…。ああ、始めちまった! もう止められない」
ハロ「止マラナイ! 止マラナイ! 止マラナイ!」
刹那「………」
ロックオン「俺達は世界に喧嘩を売ったんだ。わかってるよな、刹那?」
刹那「ああ、わかっている」「俺達はソレスタルビーイングの…ガンダムマイスターだ
【シナリオエンドデモ終了】


● No1「100万Gの男」 へ戻る

● 「日本/ソレスタルビーイング追跡」 へ進む


◆ 「第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。