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No.21
明かされる真実

【シナリオデモ1開始】
人革連
インド 中央部

  ~マクロスクォーター 格納庫~
ルカ「…僕達、どうなっちゃうんでしょうね…?」
アルト「憧れの地球に降りて、平和のために戦ってると思ったら、この様とはな」
クラン「フロンティア船団の国連加入に伴い、平和維持理事会の戦力の一員となったはずが、テロリスト扱いか…」
いぶき「ソレスタルビーイングや黒の騎士団と一緒にいる以上、そう見られるのは覚悟していたけどね」
赤木「だけど、あいつらだって今はWLFや人類の脅威と戦う方を優先してるんスよ…!」「それなのに問答無用で攻撃して来るなんて…」
青山「そこらはエルガン代表がうまく世論や三大国家をさばいてくれるはずだったのにな」
ケンジ「やはり、三大国家の前には国連の力では限界があるのか…」
アルト「下らないぜ」「人類全体の敵がいるってのに自分の国に不利益になる存在は理由をつけて叩こうって腹かよ」
ミシェル「ま…人間らしいって言えば、それまでだけどな」
アルト「お前はこんな状況を認めるのかよ…!?」
ミシェル「落ち着けよ、アルト。俺は現実を言っただけだ」「考えてみろよ。俺達の世界だって同じようなもんだったろ」
ナオト「お前達の世界は異星人の存在を知って、国家の枠と取っ払った統合政府が出来たんじゃないのか?」
アキラ「そうだよ。それにゼントラーディみたいな異星人とも仲良くなってるじゃないか」
ミシェル「まあな…。だけど、やっぱり人間ってのは戦いをしたがるのさ」「新天地を求めて銀河を旅する時代になっても船団内でのトラブルや反政府テロなんてのはなくならないしな」
ミカ「悲しいわね…。地球以外にも生活の場が広がったのにやっぱり、人間は戦うなんて…」
ミシェル「本当に人類が団結してたってのは絶滅の危機に瀕していた時だけだったかもな」
クラン「ミシェル! そういう風に悟りきったような口を利くな!」「私はゼントランも含めて人類は愚かではないと信じているぞ!」
ミシェル「言っとくけど、俺だってそうさ。出来れば、誰とだって仲良くやっていきたいと思ってる」
アルト「お前の場合、仲良くなりたいのは人類の半分だけじゃないのか?」
ミシェル「できれば、その中でも綺麗でスタイルのいい子を希望するね」
クラン「お前等は! 状況を考えて、物を言え!」
ミシェル「そう怒るなって。少しでも場を和ませようとした冗談だ」
タケル「………」
ルカ「タケルさん…どうかしましたか?」
アルト「悪い…。つっまらない冗談だった」
タケル「そうじゃないさ、アルト」「クラン大尉やミシェルのように俺も人類がそんなに愚かでないと信じたいと思って…」
アルト「お前…」
タケル「素性も知らない俺を育ててくれた父や母、俺を受け入れてくれた仲間達…。それが俺に信じる力をくれるんだ」
ナオト「へ…照れちまうぜそんな風に言われると」
ミカ「よく言うわよ。最初はタケルの事を敵だって言ってたくせに」
ナオト「あ、あれは、その…。なあ、アキラ?」
アキラ「あ、ああ…。何て言うか、その…」
タケル「もう過ぎた事だ。気にしてないさ」
ナオト「そうそう! そういう風に相手を許す気持ちがあれば、戦いなんて起きないよな!」
いぶき「じゃあ、連合軍の連中にそうやって言ってきてよ」
アキラ「厳しいなあ、いぶきさんは」
ミシェル「ま…そうやって話せばわかる相手なら、苦労はないんだろうがな」
アルト「しかし、このまま追撃を受け続けるのはまずいな…」
ケンジ「俺達には二つの道がある。一つは、エルガン代表が何とかしてくれるのをこのまま待つ…」「もう一つは、表部隊と裏部隊に別れて攻撃をやり過ごすという策だ」
青山「そうすれば、表部隊の俺達は連合軍に追われる事はなさそうだな」
クラン「だが、あれだけの部隊に追われてるのに戦力を半分にするのは危険だ」
赤木「そうだよ! そんな事をしたら、裏部隊の方はやられちまう!」
青山「正義の味方を目指してるお前がガンダムや黒の騎士団を認めるとはな」
赤木「認めるも認めないも、あいつらだって一緒にやってきた仲間だ」「それにあいつらはWLFみたいな奴等とは違う。その…テロリストはテロリストだけど、どこか違うんだ!」「そりゃ俺だって正義のテロなんて言葉は言うつもりはないけど…! とにかく! そっちの方法は駄目だ!」
タケル「俺も赤木さんと同じ意見です。彼等は人類が直面している危機を理解し、それと戦おうとしていますから」
クラン「それが討たれる事は、人類全体にとってマイナスだな」
青山「三大国家の方は、その辺りを理解していないようだがな」
ルカ「では、エルガン代表を信じて待つしかありませんね」
アルト「いや…まだ方法がある」
ミシェル「何だよ? 名案があるんなら、聞かせろよ」
アルト「大きな危機を前にすれば人間がまとまるってんなら、それを世界中に突きつけてやればいい」
赤木「その危機って…」
アルト「色々あるが、まずはWLFだ。世界的なテロリスト組織を俺達が叩けば、連合軍も当面は手出ししてこないだろうさ」
ルカ「なるほど…。ゼロの言う正義を行なう者である事をアピールするわけですね」
ナオト「そいつはいいぜ。アルト…お前、顔だけの男じゃなかったんだな」
アルト「余計なお世話だ…!」
クラン「確かにいい手だが、その手段はどうする? WLFの本拠地はエルガン代表も掴んでいないんだぞ」
アキラ「そっか…。せっかくの策も相手がどこにいるかわからないんじゃな」
ケンジ「WLFの本拠地が判明すれば、攻勢に出られるのに…」
タケル「打つ手は無しか…」
???(マーズ…)
タケル「誰だ!?」
ミカ「どうしたの、タケル? 急に大声を出して」
タケル(あの声…みんなには聞こえなかったのか…!)
???(マーズ…これはお前の心に直接語りかけている)
タケル(テレパシー…! そして、これは俺にゴッドマーズの事を教えてくれた声…!)
???(マーズ…会いたい。会って話がしたい…)
タケル(だが、俺達は今、追われている身だ…。そんな余裕は…)
???(大丈夫だ。追手の方は任せてくれ)
〔走り寄る足音〕
ネネ「クランお姉様、大変です!」
ララミア「ギシン星人のものと思われる部隊が現れ、連合軍はそちらの迎撃に向かったそうです!」
クラン「何だと!?」
青山「こいつはラッキーだ! この隙に距離が稼げる!」
赤木「何言ってんだ、青山! 連合軍は同じ地球人なんだぞ!」
青山「あれだけの戦力なら負けはしないさ。俺達はその間に逃げればいい」
タケル(これは…)
???(マーズ…会いたい。来てくれ。場所はポイント1934だ…)
タケル(………)
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「明かされる真実」


【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
タケル「ポイント1934…。声の主は、ここに来いと言ったが…」
〔敵ユニット出現〕
タケル「ギシン星の戦闘メカか!」
〔タケルの周囲に爆発〕
タケル「うわっ!」
???(マーグ)「マーズ、行くぞ!」
タケル「この声…あのテレパシーの…!」「くそっ! 話をしたいというのは嘘だったのか!」
〔タケル、後退〕
〔タケルの周囲に爆発〕

???(マーグ)「そんな腕でギシン星が倒せるか!」
タケル「やるぞ、ガイヤー! 奴を倒すんだ!」
〔タケル、???(マーグ)へ接近〕
〔???(マーグ)に爆発〕

タケル「どうだ!」
???(マーグ)(よくやった、マーズ。これで奴等の目を欺く事が出来る)
タケル「何っ!?」
〔敵ユニット撃破〕
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

タケル「隠れても無駄だ…! 俺には爆発する機体から脱出したお前が見えていた!」
〔歩み寄る足音〕
???(マーグ)「さすがだな、マーズ…」
タケル「俺にアドバイスを送ってきた男だな…! 貴様、何者だ!?」
マーグ「俺の名はマーグ…。お前は俺の弟…俺達は双子の兄弟だ」
タケル「何っ!?」
マーグ「父の名はイデア、母はアイーダ…。お前は俺の弟だ」
タケル「兄弟だったら、何故、俺を襲った?」
マーグ「テレパシーをお前に送っていた事をズールに見破られた」
タケル「ズール…ギシン星皇帝…」
マーグ「俺は無能を装い、ズールの側にいた。お前を助けるために奴を探っていたんだ」「ズールはスパイである俺に弟であるお前を殺す事を命じた。奴は兄弟に殺し合いをさせようとしたんだ」
タケル「そうか…。だから、俺に攻撃を…」
マーグ「付けられていた監視も先程の爆発で俺が死んだと思っているだろう。もうこれで俺を縛るものはない」
タケル「………」
マーグ「俺の言葉が信じられないか?」
タケル「…不思議だ…。初めて会ったはずなのに、お前の全てを俺は受け入れている」
マーグ「マーズ…」
タケル「わかる…。お前は俺の兄さん…この宇宙にたった一人しかいない俺の兄さんだ」
マーグ「ありがとう、マーズ。お前に父と母から受け継いだ記憶を伝えたい」「心を空っぽにするんだ。俺の記憶をお前に送る」
タケル「ああ…」
〔煌めき音〕
〔画面、発光〕


ズール「…科学長官イデアよ。子供が産まれたそうだな」
イデア「はい。双子の男の子でございます」
ズール「イデアよ。その双子の一人をワシにくれぬか?」
イデア「え…」
ズール「ワシの息子として地球へ送り出したいのだ」
イデア「地球…大時空震動の中心となった星ですか」 
ズール「そうだ。ワシの銀河支配において、あの星は必ずや大きな意味を持つ」
イデア「………」
ズール「迷う事はあるまい、イデア。その子はやがてギシン星に戻り、ワシの後を継いで支配者になるのだ」
イデア「皇帝…私の開発した反陽子エネルギーはギシン星だけでなく、宇宙のすべての星で平和的に利用するためのものです」「わが子も宇宙の平和のために働けるのでしたら、喜んで差し上げましょう」「しかし、反陽子エネルギーを爆弾に変えた上に、それを作動させる者として使われるのは…」
ズール「黙れ…! 科学長官の分際でワシに逆らうつもりか!」「ええい、下がれ! ワシの命令に逆らったら、どうなるか、よく考えてこい!」

タケル「父さん…」
マーグ「父と母の抵抗もむなしく、お前は皇帝ズールの下へとさらわれた」「そして、お前を人質に取られた父は皇帝の命令に従わざるを得ず、反陽子エネルギーを爆弾に変えたんだ」「そして、お前はガイヤーと共に地球へと送られた…」
タケル「では、五神ロボは…」
マーグ「お前を守るために父が秘密裏に造ったものだ。そして、五神ロボは地球に送られたお前を追い、ギシン星を発った」「しかし、それを知った皇帝は激怒し、父は囚われの身となった」
タケル「そんな…!」
マーグ「父はお前を守るため、五神ロボについて何もしゃべらなかった」「それは皇帝のさらなる怒りを買い、父は処刑された」
タケル「!」
マーグ「母アイーダは、俺が10歳の時、ズールにお前を帰すように詰め寄り、殺された」「俺にこのペンダントを託して」

タケル「このペンダントは…」
マーグ「五神ロボの制御装置だ。これを持った者がガイヤーに乗れば、五神ロボを自由に動かす事ができる」「父が五神ロボと共に作り、母が守り、俺に託したものを今、お前へと渡す」

タケル「父から母へ、母から兄へ…そして今兄から俺へ…」
マーグ「そうだ。これは俺達の家族の絆そのものだ」
タケル「兄さん…確かに受け取ったよ」
マーグ「俺の事を兄と呼んでくれるのか?」
タケル「当たり前じゃないか。この広い宇宙でたった一人の兄弟なんだ」
マーグ「マーズ…」
タケル「兄さん…」
マーグ「マーズ…ガイヤーと五神ロボを使い、父の願いであった宇宙の平和のために生き抜いてくれ」
タケル「兄さん…俺達と行こう。ギシン星から地球を守るために一緒に戦ってくれ」
マーグ「いや…俺にはやらなければならない事がある」
タケル「それは…」
マーグ「何故、皇帝ズールが地球をそこまで危険視するかを調べる。そこに奴を倒す鍵があるのかも知れない」
ワール「そうはさせんぞ、マーグ」
マーグ「その声…ワール司令官か!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔敵ユニット出現〕
タケル「ギシン星の戦闘部隊!」
ワール「マーグよ! あの程度で我々の目を欺けると思ったら、大間違いだ!」
タケル「奴は!?」
マーグ「ギシン星の戦闘司令官ワールだ!」
〔ワール、タケルがいる地点へ接近〕
ワール「マーズ! ここで息の根を止めてやるぞ!」
マーグ「いかん! 逃げろ、マーズ!」
〔マーグがいる地点に爆発〕
タケル「兄さん!」
ワール「マーグめ、弟をかばったか」
マーグ「俺の生命に代えても、弟は守ってみせる!」
ワール「お前の処刑はズール皇帝が自ら執り行なう!」
〔マーグがいる地点、発光〕
マーグ「くっ! 身体の自由が利かない!」
ワール「マーグ! お前はこのままズール皇帝の下へと連行する!」
タケル「くそっ! 兄さんを返せ!」
マーグ「来るな、マーズ!」
タケル「しかし!」
マーグ「戦え、マーズ! ガイヤーを呼ぶんだ!」
タケル「兄さん…」「ガイヤーッ!!」
〔味方ユニット出現〕
〔ガイヤー、タケルがいる地点へ隣接〕

ワール「マーズめ! ガイヤーを呼んだか!」
〔ワール、後退〕
マーグ「マーズ!」
タケル「兄さん!!」
ワール「マーズめ! 兄を目の前にしながら地球と共に死ぬがいい!」
タケル「そうはさせるか! 俺には兄さんから託された力がある!」
〔タケル、出力上昇〕
タケル「父さん、母さん…そして、兄さんから託された六神ロボの力でこの宇宙の平和のために戦う!」「待っていてくれ、兄さん! 必ず助け出す!!」

<ワールと戦闘or敵3機撃破or2PP・味方援軍1出現>
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
タケル「来てくれたか、ZEXIS!」
ケンジ「無事か、タケル!」
ナオト「ちっ! 言わんこっちゃない! やっぱり、謎の声は罠だったようだな!」
タケル「そうじゃない! あれは俺の兄さんだったんだ!」
ミカ「タケルのお兄さん…!?」
タケル「兄さんは俺達の味方だ! だが、今は敵の全艦に捕まっている!」
ワッ太「手を貸すぜ、タケルさん! お兄さんを助けるには、あの戦艦を叩けばいいんだな!」
甲児「せっかく会えた兄弟なんだ! 絶対に助け出そうぜ!」
タケル「ありがとう、みんな!」
カミナ「生き別れの兄妹の再会に水を注すとは粋じゃねえな、ギシン星人さんよ!」
竜馬「そんな外道は叩き潰されても文句はねえよな!」
ジェフリー「地球破壊を目論むギシン星人は放置出来ん。各機、速やかに敵の母艦を叩け」
タケル「待っていてくれ、兄さん! 俺の仲間達が、きっと兄さんを救い出す!」

<タケルvsワール>
ワール「ズール皇帝に歯向かう愚か者、マーズめ! この私が処刑してくれる!」
タケル「部下の生命すら己の野望の駒とするズールに何故、忠誠を誓う!」「ズールのやり方を知り、認めるというのなら、俺も容赦はしないぞ!」

<ワール撃破・敵増援2出現>
〔ワールに爆発〕
タケル「やったか!」
ワール「い、いかん…! このままでは!」
???(ズール)「何をしている、ワール!」
マーグ「この声は!」
〔敵ユニット出現〕
マーグ「ズール! 地球に来ていたのか!」
タケル「夢で見た姿を同だ! 奴がギシン星の皇帝…ズール…!」「俺の父を処刑し、母を殺し、そして、地球を襲い、俺の父さんを殺した皇帝ズール!!」
ズール「何を言う、マーズ? お前の父は、このワシだ」
タケル「黙れ! 兄さんから真実を聞いた今、そんな言葉で惑わされるものか!」
ズール「ハハハハハ! では、これが最後の通告だ。マーズ、ギシン星へ帰るのだ」
タケル「断る!」
ズール「マーズ、宇宙は広大だ。そして、この地球は宇宙を滅ぼす可能性を秘めた危険な星なのだ」
タケル「どういう事だ!?」
タケル「それをお前が知る必要はない。さあ…地球を破壊して、ギシン星へ帰るのだ」
タケル「俺はお前の思い通りにはならない!」
ズール「皇帝への礼儀を知らぬ愚か者め…! ならば、地球と共に死ぬがいい!」
葵「黙って聞いてれば、勝手な事ばかり言ってくれるわね…!」
赤木「わざわざ親玉が来たんなら、好都合だ! ここでお前を倒して、二度と地球に手出し出来ないようにしてやる!」
ズール「マーズ…このような愚か者と交わる事でギシン星人としての誇りを忘れたようだな」
タケル「黙れ、ズール! 俺の心はみんなと一つだ! お前に地球を好きにはさせない!」
ズール「裏切り者には、ワシ自ら裁きを下してくれる。下がっておれ、ワール」
ワール「は…!」
〔敵ユニット離脱〕
タケル「兄さん! 兄さーんっ!!」
ズール「どこを見ているマーズ? お前の相手はワシだ」
タケル「ズール!」
ズール「マーズよ、自分の無力さを思い知るがいい!」

<刹那orロックオンorアレルヤorティエリアvsズール>
ズール「この機体を中心に意識が拡散していく…!」「真の力を発揮する前にこの粒子を発する機体は全て破壊する!」

<甲児vsズール>
ズール「奴がマジンガーZか…。なるほど、あの者によく似ている」
甲児「あいつ…マジンガーZを知っているのか!? それに似ているって、どういう事だ!?」
ズール「我が名はズール。この宇宙の全てを司る者」「神々の力を模し、その力の一端を得ても、このワシの敵ではないわ!」

<竜馬vsズール>
ズール「ゲッター線…。この星の人間にそれを与える事は火に油を注ぐようなものだ」
隼人「何っ…!?」
武蔵「何を言ってんだ、こいつ?」
竜馬「かまう事ぁねえ! 念仏なら、地獄で唱えてやがれ!」
ズール「ゲッター線が降り注ぐ星、地球…。やはり、この星は危険か…」

<葵vsズール>
ズール「どうやら、この者…人間の失われし力を宿しているか」
葵「おあいにくね。そういう思わせぶりな言葉に踊らされる程、あたしはウブじゃないから」
ズール「つまらん理性で自らを縛るか…。どうやら、目覚めの時まではまだ時間があるようだな」

<タケルvsズール>
ズール「マーズよ。お前がいくら抵抗しようと全てはワシの手の平の上よ!」
タケル「黙れ、ズール! お前の思い通りにいくと思うな!」「お前の犠牲になった人達の無念、俺がこの手で晴らす!」

<レントンvsズール>
ズール「ほう…」
エウレカ「あ…!」
レントン「どうしたの、エウレカ!?」
エウレカ「あ、あの人…私を見てる…」
ズール「フフフ…面白い。まさか、このようなものが人間に混じっているとはな」
エウレカ「………」
レントン「黙れよ、お前! エウレカを怯えさせるなーっ!!」

<シモンorカミナvsズール>
カミナ「気に入ったぜ、デカブツ! わざわざ出てくるとは、その度胸だけは褒めてやる!」
シモン「ア、アニキ…! こいつ、今までの敵と桁が違うよ!」
カミナ「相手にとって不足無し! 大物を食らってこその男の戦いよ!」
ズール「無知故の無謀…。だが、それは時として思わぬ結果を生む」「なるほど…奴が警戒する力がこの星とこの者達にはある」
カミナ「ごちゃごちゃ言ってんじゃねえ! てめえの相手は、目の前の俺達だ!」
ズール「安心しろ、螺旋の王よ。お前の憂いの一つは、ここで絶ってやるぞ」

<ゼロvsズール>
ゼロ(何だ…左目が熱い…!)
ズール「王の力を持つ者…。どうやら貴様は選ばれた人間のようだな」
ゼロ「何を言っている…!? 貴様、俺の力の事を知っているのか!」
ズール「フフ…知りたければ、教えてやろう。その力は必ず貴様に破滅をもたらす」
ゼロ「笑わせてくれるな、自称銀河の支配者よ! この身が破滅を迎える前に俺は必ず勝利する!」「勝たねばならん理由が、俺にはあるのだ!」

<キリコvsズール>
ズール「何だと…?」
キリコ「………」
ズール「歪んでいく…。まさか、この男が奴の捜し求める力の…」
キリコ「………」
ズール「面白い。この宇宙の支配者であるワシがその力を超えてやろう」

<ズール撃破orHP10000以下or敵増援2出現の2ターン後PP・勝利条件達成>
※※ズール撃破の場合のセリフ※※
〔ズールに爆発〕
カミナ「勝負ありだ、このデカブツ!」
甲児「やったぜ、俺達の勝ちだ!」
※※ズールHP10000以下or敵増援2出現の2ターン後PPの場合のセリフ※※
ズール「ほう…なかなかにやるものだな」
ワッ太「負け惜しみかよ! そういうのはみっともないぜ!」

ズール「フ…フフフ…ハハハハハハ!」
タケル「何がおかしい!?」
ズール「マーズよ。お前はワシと対等に渡り合ったつもりだろうが、ワシはまだ本気の半分も出していない」「これが、その証拠よ!」
〔ズールから衝撃波〕
〔ズールの周囲に爆発〕
〔ズール、前進〕

ズール「マーズ! そして、地球人よ! ワシの力の一端を思い知ったか!」
アルト「何だよ、あのデタラメな強さは!」
ロックオン「伊達に自ら乗り込んできたわけじゃないって事かよ…!」
タケル「これがギシン星皇帝ズールの力…」
〔センサー反応〕
ズール「むう…!」
キャシー「次元境界線の歪曲を確認!」
ジェフリー「このタイミングでか!」
〔時空震動現象〕
〔敵ユニット出現〕

クロウ「最悪だぜ…! ここで次元獣かよ!」
〔次元獣ライノダモン群、ズールへ接近〕
〔ズールの周囲に爆発〕

さやか「次元獣がズールを攻撃している!」
カレン「どうなってるの!? あたし達を無視して、どうして、あいつだけに!?」
オズマ「クロウ! どういう事か、わかるか!?」
クロウ「俺にもさっぱりだ…!」
ズール「フフフ…来奴らが例の者か…。わざわざ我が分身を地球に送り込んだ甲斐があったというものだ」」
タケル「分身だと!?」
甲児「俺達が苦戦した相手は分身…」
竜馬「ちっ…! 本物のズールとやらは、どれだけの力を持ってやがるんだ!」
ズール「マーズよ。今日のところはお前を見逃してやる」
タケル「何っ!?」
ズール「マーグは預かっておく! さらばだ!」
〔敵ユニット離脱〕
タケル「待て、ズール!」
ケンジ「追うな、タケル! 今は次元獣の相手をするのが先だ!」
タケル「くっ…! 兄さん…いつか必ず助け出す…」
クロウ「ライノダモン級か…。今の消耗した戦力じゃヤバいぜ…」
???(アイム)「その心配は無用です」
〔敵ユニット出現〕
クロウ「アイム・ライアード!」
アイム「お久しぶりです、クロウ・ブルースト」
ジェフリー「あの機体のパイロットを知っているのか?」
クロウ「名前と俺を狙っている事ぐらいですがね」
〔次元獣ライノダモン群、アイムへ接近〕
デュオ「あいつ…次元獣を手なずけてやがるのか!?」
ゼロ「いったい何者だ…?」
アイム「それをお話しするために、私はあなた方を救ったのです」
クロウ「何…?」
スメラギ「アイム・ライアード…それがあなたの名前?」
アイム「はい。アイムと呼んで下さって結構です」
クロウ「まず聞かせてもらうぜ。お前が次元震を起こして、次元獣をこの世界に呼び寄せているのか?」
アイム「そうだとも言えますし、違うとも言えます」
クロウ「またそうやって煙に巻くつもりか?」
アイム「これまでの非礼はお詫びします。全てはあなた方の力を試すためだったのです」
隼人「試すだと?」
アイム「私の乗るアリエティスは限定的な条件下ながら、次元震を起こす事が可能です」「もっとも…次元震を発生させれば、必ず次元獣が現れるとは限りませんが」
ゼロ「つまり、これまでの次元獣の出現の内、幾つかの関与は認めると?」
アイム「はい。次元震の大半は自然現象であり、私の起こしたものはごく限られています」
クロウ「いったいお前の乗っている機体は何だ? どうして次元震を起こす事が出来る?」
アイム「私のアリエティスはネイン・インダストリーが開発した時空震動システムを搭載しています」
葵「ネイン・インダストリー?」
アイム「一般には知られてはいないでしょう。ある特殊なテクノロジーの研究ならびに開発を行なっている国連直轄の機関です」「クロウ・ブルースト。私があなたを狙ったのは、そのブラスタにネインが開発した技術が使われているからです」「あれの悪用を防ぐためにわたしはあなたの機体を破壊しようとしたのです」
クロウ「…VXの事か?」
いぶき「そのブイエックスって何…?」
クロウ「…俺のブラスタの動力源だ。完全にブラックボックス化されていて、うちのチーフもよくわかってないらしい」
ロックオン(ヴェーダが奴のブラスタをマークしていたのはそのVXが原因か…)
ティエリア(VX…ネイン・インダストリー…。ヴェーダの監視の目をかいくぐり、そんなものが存在していたとは…)
アイム「VX…つまり機密レベル5…。それはアクシオンの手によりネインから盗まれ、今、ブラスタに装備されているのです」
クロウ「まさか…俺のブラスタも次元震を起こせるってのか?」
アイム「それはありません。VXは未完成ですしね」
ゼロ「その口ぶり…あなたの機体には、そのVXの完成形が搭載されているという事か」
アイム「そう考えて下さって結構です」「ネインは時空震動と同時に次元獣を研究し、その成果として、このアリティエスを完成させました」「今、ここにいるライノダモンはアリテェイスが以前に呼び出したものですが、今は完全に私の制御下にあります」
クロウ「じゃあ、この間の次元獣は…」
アイム「あれも同様です。ネインでは次元獣を捕獲した後、それを改造して制御下におき…」「さらにそれを別次元に待機させ、任意で呼び出す事を可能としたのです」
カトル「次元獣の研究が、そこまで進んでいたなんて…」
オズマ「何のために、そのような事を?」
アイム「人類の脅威に対して、次元獣を戦力として使用するためです」
タケル「次元獣を人類の兵器として使う…!?」
アイム「その力はあなた方も見ての通りです。対次元獣においても、改造次元獣は大きな力となるでしょう」
クロウ「待てよ。俺とブラスタはともかくとして、それがどうして俺達を襲った理由になる?」
スメラギ「さっき言っていた我々の力を試すというのに関係しているのかしら?」
アイム「その通りです。…この世界を守るためにあなた達の力を貸していただきたいのです」
ホランド「この世界を守るため…」
アイム「あなた方、ZEXISが平和維持理事会のエルガン・ローディックの要請で活動している事は既に知っています」「我々ネインは、彼とは別に世界平和のために動いていたのです」
ゼロ「我々と手を組みたいのなら、同じ国連のエルガンに接触すればよかろう」
アイム「我々の中にも彼の強引なやり方を危険視する者がいます」「ですので、実行部隊であるあかた方に直接コンタクトを取る事にしたのです」
ジェフリー「こうして姿を現したという事は我々はお眼鏡にかなったというわけか」
アイム「その通りです。これまでの非礼と乱暴な手段を使った事はお詫びいたします」「クロウ・ブルースト…特にあなたには過剰とも言える挑発を行なった事を心からお詫びします」
クロウ「気に入らねえな」
アイム「誠意が足りませんか?」
クロウ「お前の言葉は軽いんだよ。まるでリアリティを感じねえ」
アイム「私が嘘をついてると?」
クロウ「少なくとも真実を話しているとは思えないな」
アイム「…そうお考えでしたら、ここでどれだけ言葉を尽くしても無駄でしょう」
クロウ「尻尾を巻いて帰るのか?」
アイム「またの機会をうかがうだけです。信じてもらえるまで礼を尽くすつもりです」「ですが、私とあなた方が志が同じであると信じ、有益な情報をお知らせします」
クロウ「聞かせてもらおうじゃねえか。いったい何を教えてくれるんだ?」
アイム「WLFの支援者…ならびにその本拠地です」
武蔵「何だって!?」
隼人「エルガン・ローディックさえ手に入れていない情報を何故持っている?」
アイム「彼とて万能ではありません。そして、我々ネインの情報収集力は彼をも上回っていると自負しております」「WLFの支援者はアクシオン財団総裁、カルロス・アクシオン・Jr.。その本拠地はリモネシア共和国です」
デュオ「世界一の企業がスポンサーで、国際的な発言力を持つ太平洋の小国が本拠地とはな」
五飛「もし、それが本当だとしたら、WLFの台頭も不思議はないな」
ゼロ「その情報が正しいと仮定した場合、あなた方自身が動かない事をどう説明する?」
アイム「我々の戦力は、まだ十分ではありません。次元震や時空震動に関する研究はまだ始まったばかりですから」
ゼロ「なるほど…。理由としては、もっともだな」
アイム「この情報を活かすも殺すもあなた達次第です」「ですが、世界平和を志すあなた方なら必ずWLFを討ってくれると信じています」
クロウ「待てよ。ブラスタのVXは放っておくのか?」
アイム「あなたが我々の同志となってくれれば、もう戦う必要はありませんからね」
クロウ「………」
アイム「では、クロウ…またお会いしましょう」
〔敵ユニット離脱〕
クロウ「気取りやがってよ…」
ワッ太「そんな事言うなよ、クロウ! あの人にも理由があったんだからさ!」
赤木「話してみれば、それ程、悪い奴じゃなさそうだしな」
クロウ「だと、いいがな…」
キャシー「艦長、連合軍の部隊がこちらに進路を向けています」
ジェフリー「ギシン星の部隊が後退した以上、彼等は追撃を再開するか…」
スメラギ「この場を離れると同時に今後の事を検討する必要がありますね」
ゼロ「あの男を信じるか…。それとも…」
クロウ「アイム・ライアード…か…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~プトレマイオス ブリーフィングルーム~
スメラギ「…さて、どうします?」
ゼロ「罠だな」
ジェフリー「うむ…」
スメラギ「やはり、彼の言葉を信じる気にはなれないわね」
ティエリア「しかし、彼の声を分析した結果、嘘をついてはいないようだった」「それに彼の語った内容も一応の整合性はとれていた」
クロウ「そんなものは何の意味も持たねえさ」
城田「クロウ…君がこの席にいるのは彼に直に会った唯一の人間だからだ」「君が彼の話を信じられないとする理由を聞かせてもらおう」
クロウ「奴は息を吐くように嘘をつくような野郎だ。そんな奴には声紋分析も嘘発見器も無意味だろうさ」
ティエリア「僕とヴェーダの分析を軽んじるのか?」
クロウ「そんなものをぶっちぎるほどのナチュラルな悪党ってのがいるのさ。ありがたくない事にな…」
スメラギ「自己の体験からの言葉?」
クロウ「まあな…。その時は随分と授業料が高くついたぜ…」「あいつと会った事を報告しなかったのもその言葉は1ミリたりとも俺達に益がないと判断したせいだ」
ゼロ「同感だ。どこまでが嘘かはわからないが、奴は我々の味方ではない」
ホランド「その根拠を聞かせろよ」
ゼロ「根拠などない。だが、この判断には絶対に自信がある」
ジェフリー「レジスタンスとして活動してきた君だ。危機を回避する能力を疑う気はない」
ゼロ「では、ジェフリー艦長…あなたはどう見る?」
ジェフリー「私は軍人だ。必要以上に弁が立つ人間は信用しない」
ゼロ「…覚えておこう」
城田「だが、彼が次元獣を従えていたのは事実だ。これは重要なポイントだろう」
ティエリア「つまり、彼の語った内容の内、幾つかは真実の可能性があるのか」
ホランド「で、どうする? 奴の語ったWLFの情報が、その幾つかの真実だという保証はないぜ」
ジェフリー「だが、進むしかあるまい」
ゼロ「賛成だ。奴の言葉が真偽どちらだろうと、そこに現状を打開する鍵がある」
城田「それは?」
ゼロ「リモネシアがWLFの本拠地ならば、それを討つ事で我々は正義を示す事が出来る」「そうなれば、一時的とはいえ連合軍も我々に手出しは出来なくなるだろう」
クロウ「罠だった場合は?」
ゼロ「それはつまり、あのアイムという男とそのバックにいる者が我々を敵視しているという何よりの証となる」
ジェフリー「だとしたら、それを打ち破らねば、どの道、我々は潰される事になる」
クロウ「進むも地獄、退くも地獄ね…。だったら、進む方が精神的にも楽だな」
スメラギ「少なくとも彼がリモネシアを指定した以上、そこに何かの意味があるはずね」「それを知るためにもZEXISはリモネシアへ向かいましょう」
城田「エルガン代表の判断を仰がなくてもいいのですか?」
ゼロ「非常時だ。報告はするが、彼の判断を待つつもりはない」
クロウ「その口ぶり…あんたは国連の平和維持理事会も疑っているようだな」
ゼロ「…エルガン・ローディックはその職務上、連合軍の動きも掴んでいたはずだ。そこに引っかかるものを感じる」
城田「連合軍の襲撃を敢えて我々に知らせなかったと?」
スメラギ「だけど、これまでの経緯を見る限り、彼が我々を切る理由がないわ」
ゼロ「私もそう思っている。あの男が我々を使い捨てにするつもりでも、このタイミングは、あまりにも中途半端だ」「だから、今回の件も何らかの不測の事態が原因かも知れない。だが、私は常に最善の手を尽くす主義だ」
ホランド「用心に用心を重ねるというわけか」
ジェフリー「私もゼロに賛成だ。自体の全貌が見えない以上、今は自分の目に見たものだけを信用しよう」
スメラギ「では、各艦の進路はリモネシアへ。機動部隊の各員は出撃に備えた状態で待機を」
城田「了解だ」
クロウ「なあ、城田さん…タケルはどうしている?」
城田「今は自室にいる。独りになりたいそうだ」
クロウ「そうか…」
スメラギ「慰めにでも行くの?」
クロウ「必要ないさ。あいつもやるべき事はわかっているはずだ」「それに今は自分が生き残るのに精一杯で他人を構う余裕なんてものはない」
ゼロ「それはZEXISの全員が同じだな」
クロウ(アイム…。お前が何を考えているか知らねえが、俺にはやらなきゃならない事があるんだよ)(親の借金返済の邪魔をするんなら、お前が何者だろうと容赦はしねえぜ…)

リモネシア共和国

  ~???~
シオニー「ZEXISをリモネシアに誘導したですって!?」
アイム「後はあなたが連合軍の介入を拒めば、全ての準備は整います」
シオニー「どうして、そんな事を!?」
アイム「WLFも以降は邪魔になるだけですからね。彼等に掃除してもらおうと思いまして」
シオニー「しかし、彼等に土足でリモネシアに踏み込まれるのは…!」
アイム「とりあえずは正義の味方を気取る連中です。民間人に手出しする事はないでしょう」
シオニー「しかし…」
アイム「問題はありませんよ。もうすぐ全ては解決します」
シオニー「………」
アイム「悲しい顔はしないで下さい、シオニー。あなたの涙を見るために私は側にいるのではないのですよ」「約束します、シオニー。あなたのために、このリモネシアを守ってみせると」
シオニー「信じていいの、アイム…?」
アイム「もちろんです。さあ…明日の正午、全ての星の巡りが最適の時を迎えます」「フフ…ギシン星の皇帝もこの星の特異性には気付きつつあるようです」
シオニー「明日、全てが変わる…」
アイム「そう…世界は生まれ変わるのです。そして、あなたの悲しみは全て消え去ります」
シオニー「プロジェクト・ウズメ…」
アイム「もうすぐ、扉が開きます。その時、異次元の膨大なエネルギーがあなた達のものとなるのです」
【シナリオエンドデモ終了】


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