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No.22
リモネシア強襲

【シナリオデモ1開始】
ブリタニア・ユニオン
ニューヨーク 国連本部

  ~国連本部 大使控え室~
トレーズ「ZEXISがリモネシア共和国に向かっていると?」
レディ「はい。このままの速度を維持されては連合軍は追いつけないでしょう」
シュナイゼル「彼等は連合軍に対して逃げの姿勢を取るか。さすがだな」
アレハンドロ「正面からの戦いならば、互角…。ですが、連合軍を敵に回せば、それは世論をも敵に回す事になりますしね」
トレーズ「それでいい。ここで彼等と雌雄を決する必要はないのだから」
アレハンドロ「彼等の利用価値はまだあるとお考えで…?」
トレーズ「そのような無粋な関係を持つつもりはないさ。私は彼等に期待しているだけだよ」「そう…エルガン・ローディック以上にね」
レディ「なお、リモネシアのシオニー・レジス外務大臣は連合軍の領海内への侵入を認めないとの事です」
アレハンドロ「リモネシアはZEXISを保護するつもりでしょうか?」
シュナイゼル「それでは自らが率先して国連を動かした行動と矛盾する事になる」
トレーズ「リモネシアが自国の戦力でZEXISの相手をするとも考えられん」
シュナイゼル「あの国はDECの輸出によって今日の地位を手に入れている。軍事力については、それ程ではないしね」
アレハンドロ「リモネシアの不可解な動きは今日に始まった事ではありません」
トレーズ「WLFの活動との奇妙な符号か…」
アレハンドロ「ですが、これは好機とも言えましょう。今回の一件は、連合軍を介入させる口実となります」
シュナイゼル「確かにな。だが、それは先方も承知していよう」
アレハンドロ「準備だけでも進めましょう。…リボンズ…リモネシアに国連の査察団を派遣する手はずを」
リボンズ「かしこまりました。…では、失礼させていただきます」
〔ドアノブを回す音〕
レディ「…秘書官にしては、随分と大きな仕事をさせているようですな」
アレハンドロ「彼…リボンズは正式な職員ではありません。私の私設秘書のようなものです」
トレーズ「あなたの裏の顔の関係者かな?」
アレハンドロ「それはお答え出来かねますが、彼の有能さと実直さは私が保証致します」
シュナイゼル「では、連合軍もリモネシア了解付近で待機という事でよろしいかな?」
トレーズ「我々もまずは事の成り行きを静観しよう」
シュナイゼル「ZEXISとリモネシア…」
トレーズ「そのどちらもが、この世界を加速させてくれよう」

リモネシア共和国

  ~リモネシア共和国 市街地~
〔端末の操作音〕
???(ロックオン)「…ヴェーダのデータと合致…。リアルIRAのガンズ・イストとラ・インデラのライヒ・グラシアだな」
市民(男・青年)「!」
ロックオン「どちらもソレスタルビーイングが潰した国際テロ組織…」
クロウ「その人間が、こうして市民に紛れているって事はこのリモネシアがWLFの本拠地だってのは本当らしいな」
市民(男・中年)「貴様達、何故それを!?」
市民(男・青年)「ICPOの人間か!」
クロウ「違うな。お前達を逮捕するんじゃなく、叩き潰すために来たのさ」
市民(男・青年)「貴様…!」
〔銃を構える音〕
ロックオン「何なら、ここでお前達の頭を撃ち抜いてやってもいいんだぜ」
市民(男・中年)「や、やめろ…!」
ロックオン「お前達のテロに巻き込まれた無関係の市民は、そう言う事も出来ずに死んでいった…!」「それなのにお前は…! 自分の生命を惜しむのかよ!」
市民(男・中年)「あ…ああ…」
クロウ「よせよ、ロックオン。俺達の目的は現地の調査とこいつらをメッセンジャーにする事だ」
ロックオン「ちっ…」
市民(男・中年)「はぁ…はぁ…」
クロウ「俺達の目的はWLFを潰す事だ。この国の民間人を巻き込みたくはない」「お前達の中に一片でも良心があるのなら、市街地の外で俺達を迎え撃て」
ロックオン「市民を人質に取るような事をしてみろ。その時は生まれて来た事を後悔させてやる…!」
市民(男・中年)「わ、わかった…!」
市民(男・青年)「必ず上層部に伝える!」
〔走り去る足音〕
ロックオン「下衆が…」
クロウ「………」
ロックオン「言いたい事があるんなら言えよ」
クロウ「…そんなにテロが憎いか?」
ロックオン「外から見れば、ソレスタルビーイングも同じようなテロリストだろうがな…」
クロウ「もしかして、それがお前がマイスターをやってる理由か?」
ロックオン「悪い…。答える気はねえ」
クロウ「フ…いいさ。誰だって事情があるからな」
ロックオン(父さん、母さん、エイミー…。みんなの生命を奪い、家族をバラバラにした無差別テロという行為を俺は許しはしない…)
クロウ「さてと…宣戦布告は済んだんだ。後はやるだけだな」
ロックオン「お前は何のために俺についてきたんだよ?」
クロウ「ちょっとした人捜しだ」
ロックオン「WLFに知り合いでもいるのか?」
クロウ「…知った人間ってだけだ。間違えてもお友達とか、そういうのじゃねえ」
ロックオン「………」「クロウ…お前…この世界が好きか?」
クロウ「…ロクでもないが、嫌いじゃねえ」「過去の罪滅ぼしってわけじゃねえが、せっかくのZEXISだ…。少しはマシになるように出来る事はするさ」「お前はどうなんだよ?」
ロックオン「ま…お前と同じだな」「だから、やるぜ…。この世界の歪み…狙い撃つ」

  ~リモネシア共和国 海岸~
シオニー(…夜が明けた…。あと数時間で全てが決まる…)(でも、それは終わりじゃない。新たな世界の始まり…)(美しきリモネシア…。私はこの国を守るために幼い頃から努力してきた…)(私が子供の頃に貧しかったリモネシアは大時空震動とDECの発見によって変わった…)(ディメンション・エナジー・クリスタル…。異次元からエネルギーを取り出す際の触媒となる希少物質…)(それはリモネシアを変えてくれたけど、もうすぐ枯渇してしまう…)(だから、私はアイムの誘いに乗り、プロジェクト・ウズメに参加した)(私はリモネシアのために今日まで戦ってきた。これからも、その想いは変わらない…)(そして、プロジェクト・ウズメの成功により、私はリモネシアの真の救世主となる。そして、全ての民は私に感謝する…)(シオニー・レジスの名を人々は永遠に称える…。偉大なる救世主として…)
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「リモネシア強襲」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
テロリスト「各機、配置に就きました」
テロリスト(艦長)「これでリモネシアの本隊全てが出撃したか…」
テロリスト「しかし、よろしいのですか。都市部を背負えば、選挙区と有利に運ぶ事が可能だと思うのですが…」
テロリスト(艦長)「………」
テロリスト「出過ぎた発言をしてしまい、申し訳ありませんでした…!」
テロリスト(艦長)「…言っておくが、我々にメッセージを送りつけた者の言葉を恐れたのではないぞ」
テロリスト「では…?」
テロリスト(艦長)「それぞれの組織が壊滅させられ、理念も信念もズタボロにされた者が世界を変えるという言葉の下に集った…」「と言えば、聞こえはいいが、その実態は敗者達の怨嗟の吹き溜まりがこのWLFだ」
テロリスト「それは…!」
テロリスト(艦長)「今さら、取り繕う必要もない。…このような思想も信念もない組織は早々に瓦解するはずだった…」
テロリスト「ですが、アクシオンは我々を支援してくれています!」
テロリスト(艦長)「何のためにだ?」
テロリスト「アクシオンは軍需産業です。恐らく我々が紛争を起こす事で利益が上がる事を見越したのでしょう」「その考え自体は唾棄すべきものですが、我々の理想を実現するためにはそれさえも利用してやればいいのです」
テロリスト(艦長)「軍需産業による紛争のコントロールか…。では、リモネシアの外務大臣が何故、我々に協力する?」
テロリスト「それは…」
テロリスト(艦長)「我々は目先のエサに釣られて、アクシオンとリモネシアに踊らされていたのかも知れない…」
テロリスト「いったい何のために…?」
テロリスト(艦長)「聞きたいのは俺の方だ」
テロリスト「も、申し訳ありません!」
テロリスト(艦長)「…もう遅いのだ…。もし、その答えが、ここでわかったとしてももう手遅れだ」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
フェルト「リモネシアの海岸線にWLFの展開を確認」
スメラギ「こちらのメッセージは伝わったようね」
カトル「さすがに今までとは数が違う」
ティエリア「やはり、リモネシアが奴等の本拠地で、ここにいるのが本隊か」
タルホ(ホランド…)
ホランド(ああ、わかっている。ヤバくなったら、こいつらを盾にしてでも逃げるぞ)(テロリストも正義の味方も知った事じゃねえ。レントンとエウレカ…あいつらを失うわけにはいかねえんだ…!)
※※タケル出撃の場合、セリフ追加※※
甲児「…大丈夫か、タケル?」
タケル「俺もZEXISの一員だ。世界を混乱させるWLFを放っておくわけにはいかない」「それに兄さんとも約束したんだ。この宇宙の平和のために戦うと」
城田「気持ちに芯が通ったようだな。期待しているぞ」
タケル「はい!」

ゼロ「WLFとリモネシア、アクシオン…その壮大な仕掛けも、ここで終わりだ」
クロウ「金持ち野郎もこの腐れ同盟に参加してるのかよ…」
カルロス「…始まるみたいだね」
シオニー「市民は混乱していましたが、とりあえず軍の誘導に従って、地下シェルターに避難しています」
カルロス「リモネシア大統領の方はどうしてる? プロジェクト・ウズメの事、教えてあげたんでしょ?」
シオニー「動揺されていましたよ。それはもう見苦しいまでに」
カルロス「当然と言えば、当然だね。君の独断で、ここまで来たんだから」
シオニー「もうすぐリモネシアは新しい時代を迎えます。ですので、あの方には退場してもらいました」
カルロス「怖い、怖い…」
アイム「ZEXISとWLF…。出来れば、共倒れになって欲しいですね」
カルロス「本音はどうでもいいんでしょ?」「プロジェクト・ウズメが成功すれば、この世界の軍事バランスを一変させるような力が手に入るんだから」
アイム「ええ…」
カルロス「楽しみだよ。それによって、この腐りきった世界がどう変わっていくかを考えるとね」
アイム「では、行きましょう。この戦いが終わる頃、扉を開けるのに最も相応しい時間になるでしょうから」「シオニー…あなたのリモネシアのDECがその力となるのです」
シオニー「はい…」
ジェフリー「各機はWLFへ攻撃を開始しろ。なお、リモネシア市街を戦闘に巻き込まぬよう注意しろ」
ヒイロ「攻撃目標確認…。ターゲット…世界解放戦線WLF」
刹那「エクシア…目標を駆逐する」
クロウ「WLF…! ここで本隊を叩いて、片をつける!」
<戦闘開始>

<敵全滅・勝利条件達成>

モニカ「WLFの壊滅を確認しました」
キャシー「リモネシア市街地の被害はごく小さいものです」
ボビー「市民を戦闘に巻き込む事は一応は避けられたみたいね」
スメラギ「後はエルガン代表がこの事実をリモネシア政府とアクシオン財団に突きつければ、ミッション終了ね」
カレン「あのアイムって人…本当にあたし達を助けてくれたんだ」
玉城「ちょっと気取った所もあるが、意外にいい奴かも知れねえな」
クロウ「………」
ヒイロ「クロウ・ブルースト…」
クロウ「いいさ。俺やゼロの取り越し苦労で終わったんなら、万々歳だ」
ロックオン「ティエリア、連合軍の動きは?」
ティエリア「今はリモネシアの領海付近にいる。こちらの動きを静観していたようだ」
甲児「俺達はWLFを倒したんだ。それをアピールすれば、向こうだっていきなり襲ってはこないさ」
デュオ「さすがの三大国家もこのリモネシアを戦場にはしないだろうぜ」
ゼロ「「WLFが壊滅した以上、連合軍にも解散指示が下るだろう」「さらに『黒の騎士団、WLFを討つ』の報が伝えられれば、世論も我々に味方する」
ワッ太「勝ったのはZEXISのみんななのに自分の手柄にしてら!」
カミナ「気にすんな、ワッ太! グレン団の男なら、自分の手柄はぐっと黙ってるもんだぜ!」
ワッ太「勝手に竹尾ゼネラルカンパニーまでグレン団にすんなよ!」
竜馬「一応の片はついたな」
隼人「連合軍を刺激しないためにも一度、部隊を分散させた後にこれからの事を検討するべきだろう」
スメラギ「そうね…。とりあえずは、みんな…お疲れ様」
フェルト「待って下さい!」
クリス「巨大なエネルギー反応! 市街地の西部からです!」
スメラギ「あれは!」
〔敵ユニット出現〕
カレン「何なの、あれ!?」
ゼロ「巨大要塞だと! まさか、WLFのものか!?」
カルロス「あはははは! 驚いてる、驚いてる! グレート・アクシオンを見て、驚いてる!」「やっほー! 見てるかい、貧乏人!」
クロウ「金持ち! その要塞に乗っているのか!」
シオニー「アイム! お願いします!」
〔敵ユニット出現〕
クロウ「アリエティス! アイムの野郎か!」
〔アイム、前進〕
アイム「さあ…始めましょう」
カルロス「了解! DEC共振率、臨界点を突破! アクシオン式フォールド・システム起動!」
シオニー「システム、局地的時空震動に切り替え…! Dエネルギー収束!」
〔センサー反応〕
〔画面、歪曲〕

キャシー「アリエティスと巨大要塞の中間に次元境界線の歪曲を確認!」
フェルト「この数値…! これまでにないレベルです!」
スメラギ「時空震動が起きるの!?」
ジェフリー「各機、後退しろ! 全速で、このエリアから退避するんだ!」
クロウ「アイム! 金持ち! お前等、何をする気だ!?」
カルロス「決まっている! この腐った世界を変えるのさ!」
アイム「プロジェクト・ウズメ…。今、ここにインサラウムへの門が開く!」
〔発光音〕
〔画面、発光〕

クロウ「うおおおおおおおおおおおっ!!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~マクロス・クォーター ブリッジ~
ジェフリー「状況を確認しろ!」
ラム「機動部隊各機の帰還を確認! ダメージは受けていますが、全員無事です!」
ミーナ「本艦も各部を損傷! ですが、自力航行は可能です!」
モニカ「次元境界線の歪曲は一点に集中! 周辺の状況は現在、確認中ですが、モニター、センサーの多くは作動不能です!」
キャシー「待って下さい! 次元境界線の中心部に動体反応があります!」「人です! 動体反応は人体の模様です!」
ジェフリー「何だと!?」
【シナリオエンドデモ終了】


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