TOP PAGEへ

No.3B
戦火を呼ぶ流星

【シナリオデモ開始】
アフリカ大陸北部

  ~アクシオン財団輸送機 コックピット~
クロウ「…で、チーフ…ソレスタル何ちゃらの消息はつかめたのか?」
トライア「全然だね。各国がそれなりの部隊を派遣して捜してるけど、手がかりは無しだ」「連中の使っている動力炉から発生する粒子は、通信やレーダーの働きを阻害するらしい。おかげで追跡は、かなり難航してるそうだよ」
クロウ「じゃあ、俺がこうやって闇雲に飛び回ってたって、無駄足じゃねえのか?」
トライア「ま…唯一の手がかりとなるのは連中のかました例の宣言だろうさ」
クロウ「戦争を幇助する奴等を叩くってやつか?」
トライア「そうだ。あれが本気だとしたら、連中はすぐに行動を起こすだろうさ」「何しろ、戦争を幇助するような人間や組織は腐る程いるからね」
クロウ「それを言うなら軍需産業がメインのアクシオン財団だってヤバいんじゃないのか?」
トライア「その輸送機が三大国家が小競り合いをやってる紛争地帯をウロチョロしてりゃ、格好の的になると思わない?」
クロウ「へ…?」
トライア「今、あんたが飛んでるのはアフリカ北部…」「そこはブリタニア・ユニオンと同盟を結んでいるキザンと、AEUを後ろ盾にしたアブドマの最前線だからね」
クロウ「ちょっと待った…。もしかして、チーフ…俺は連中を引っ掛けるエサか?」
トライア「『犬も歩けば、棒に当たる』ってやつさ。…冗談はおいといて、世界が一気にきな臭くなってきてるのは事実だ」「あの死神のガンダム…あれはどうやらコロニーが造ったものらしい」
クロウ「ん? あのモビルスーツもガンダムっていうのか?」
トライア「AEUから流れてきた情報によると、あれの装甲素材は宇宙でしか精製できないガンダニュウムって合金なんだそうだ
クロウ「なるほどね。だから、あれもガンダムか」「で、あれがコロニー製だとしたら、AEUの基地を襲った目的は…」
トライア「あんたの予想通りだよ。あれはコロニー解放のための戦力だろうさ」「スペースコロニーはCMC…コロニー宗主国連合によって管理されてるが、実質は三大国家の共有領土のようなもんだ」「ここ数年の間、何度もコロニー解放を謳う活動が起きているが、その全てが力によって潰されてきた」
クロウ[ヒイロ・ユイ暗殺事件か…」
トライア「非暴力・非武装を標榜しつつ、コロニー解放のために尽力した指導者、ヒイロ・ユイ…」「だけど、彼は暗殺され、怒ったオロニー側の抗議活動は暴動へと発展し、結局はCMC側の直接的な軍事介入を招く事となった」「で、結局、あの暗殺事件はコロニーが完全に支配される契機になっちまった」
クロウ「だが、コロニー側はあきらめず、次の手を打ってきたってわけか」
トライア「強力なモビルスーツで軍事拠点を襲撃し、三大国家を混乱させる…。大方、狙いはそんな所だろうね」
クロウ「じゃあ、ラボで俺を助けたおせっかいもそのために地球に来たのか?」
トライア「断定は出来ないが、その可能性が高いね」
〔緊急シグナル〕
トライア「機体接近のシグナル…! 早速、エサにかかったようだね」
クロウ「おいおい…さっきのは冗談じゃなかったのかよ」
トライア「ブラスタとあなたなら、きっとやれるって、私…信じてる」
クロウ「…可愛い声を使っても無駄だぜ。俺は女は信用しない主義なんだ。特に美人はな」
トライア「言ってくれるじゃん。今回はあんたの勝ちにしといてやるよ。…で、何が起きてるんだい?」
クロウ「AEUの部隊が接近中だ。連中の上の方とは話がついてんだろ?」
トライア「ああ、そっちは心配しなくていい。ソレスタルビーイングじゃないのが残念だ」
クロウ「やれやれ…軽く言ってくれるぜ」
〔緊急シグナル〕
クロウ「何っ!?」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕

トライア「どうした、クロウ!?」
クロウ「AEUの連中、いきなり撃ってきやがった…! 話がついてるんじゃ、なかったのかよ!?」
トライア「アクシオン財団からの通達を無視…。まさか…連中は…」
クロウ「どういう事だ、チーフ!?」
トライア「やばいよ、クロウ…! あんたに仕掛けてきた連中は正規軍じゃない!」
クロウ「何…!?」
トライア「間違いない! 奴等はOZだよ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「戦火を呼ぶ流星」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔味方ユニット撃破〕
〔味方ユニット出現〕

クロウ「OZ…。AEU軍内にあってロームフェラ財団をバックに正規軍とは別系統で動くスペシャルズ…」「仕掛けてきたのは、奴等か…!」
〔敵ユニット出現〕
OZ兵「アクシオン財団め、正規軍は丸め込んだかも知れんが、我等OZを好きに出来ると思うなよ」「丁度いい。コロニーのガンダムのついでにあの新型も捕獲するぞ」
「AT部隊は前へ出ろ。奴を包囲して、足止めするんだ!」
クロウ「ATまでいやがる。連中、ギルガメスの傭兵を雇ったってわけか」「だが、そっちがその気なら正当防衛になる。犬も歩けば、某に当たっちまった以上、噛みついてやるとするぜ…!」
<戦闘開始>

<敵2機撃破or2PP・味方援軍1&敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
クロウ「増援かよ…! ちょいとこいつは分が悪いぜ」
ゼクス「あの機体…アクシオンのものだったとはな。だが、あの場にいた以上、ガンダムと何らかの関わりがあるかも知れん」「それにあの新型の力も私自らの手で試す価値はありそうだ」
クロウ「先頭の機体、これまでの奴とは動きが違う」「まさか…OZのライトニングバロンが来たって言うのかよ…!」
ゼクス「上空に反応…!? 何者かが来るか…!」
〔味方ユニット出現〕
〔ヒイロ、前進〕
〔ヒイロ、変形〕

ゼクス「可変機…! そして、あの形状…奴もガンダムか!」
ヒイロ「ターゲット確認。目標…AEUのモビルスーツ」
〔ヒイロ、リーオーへ攻撃〕
[イベント戦闘「ヒイロvsリーオー」]
〔敵ユニット撃破〕
ゼクス「何という威力だ…!」
ヒイロ「フ…フフフ…ハハハハハハハハハ!」
クロウ「あれもコロニーのガンダムなのか…」
ゼクス「各機、体勢を立て直せ! アクシオンの新型とガンダムを叩く!」
クロウ「あのガンダムの狙いがOZなら、こっちはそれを利用させてもらうぜ」
ヒイロ「任務続行。残るAEUの機体を撃破する」

<ゼクスと戦闘(戦闘後)or味方援軍1出現の次PP・味方援軍2&敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
ゼクス「ブリタニア・ユニオンか!」
グラハム「紹介任務中に交戦を確認したが、まさか新たなガンダムに出くわすとはな」
ユニオン兵「グラハム中尉、ガンダムはAEUの部隊と交戦中ですが、いかがします?」
グラハム「このエリアを押させるためにはAEUにはお引き取り願いしかあるまい」「あちらのガンダムとアンノウンも含めて、ここでたたく」
ゼクス「どうやら、ユニオンはやる気のようだな」
クロウ「ちっ! これ以上、ここにいたんじゃ、とばっちりを食らう!」
〔ゼクスの周囲に爆発〕
〔グラハムの周囲に爆発〕

グラハム「何っ!?」
〔味方ユニット出現〕
ゼクス「あれは…!」
グラハム「ソレスタルビーイングか…!」
クロウ「この間の二機だけじゃなく、宇宙でテロリストを撃退した奴等もいるのか」
ヒイロ「………」
ティエリア「アフリカ北部…。AEUとブリタニア・ユニオンをバックとした国家の紛争地帯…」
ロックオン「どうやら遭遇戦のようだが、発見した以上、介入させてもらう」
アレルヤ「コロニーのものと思われる機体とアクシオン財団の新型はどうする?」
ティエリア「コロニーの戦力は現在調査中である以上、この場は黙認する」
アレルヤ「アクシオンの方は?」
ティエリア「AEUとブリタニア・ユニオンが優先目標だ。あれを片付けるのは、その後でいい」
ロックオン「合流して早々だが、それなりの戦果を期待しているのでよろしく」
アレルヤ「それなりにね」
ティエリア「俺は徹底的にやらせてもらう」
ロックオン「お好きに。…おい、聞いてるか、刹那! 返事しろ、刹那!」
刹那「………」
ロックオン「刹那、応答しろ! 刹那!」
刹那「ガンダムだ…
ロッコン「何だって!?
刹那「俺がガンダムだ
〔刹那、前進〕
ロックオン「何言ってんだ!? お、おい、刹那!」
アレルヤ「子供のお守りをよろしく!」
ロックオン「はぁ!?」
ティエリア「作戦行動に移る」
〔アレルヤ、前進〕
〔ティエリア、前進〕

ロックオン「お、おいおい! お前等!」
ハロ「貧乏クジ! 貧乏クジ!」
ロックオン「ちっ…わかってるよ! 攻撃に集中する! 回避運動は任せたぞ!」
〔ロックオン、刹那へ接近〕
ゼクス「奴等は我々とブリタニア・ユニオンの双方を相手にするのか…!」
グラハム「宣言通り、戦争を幇助する以上、双方共、敵という事か」
ユニオン兵「いかがします、中尉!?」
グラハム「あのガンダムは全てが謎に包まれている。特にあれの放つ粒子は」「フ…好意を抱くよ」
ユニオン兵「え…」
グラハム「興味以上の対象だと言うことさ」「作戦を変更する…! 各機は攻撃をソレスタルビーイングとコロニーのガンダムに集中させろ!」
ユニオン兵「それではAEUが…」
グラハム「向こうの指揮官が無能でなければ、私と同じようにするさ。それだけの敵なのだよ」
ゼクス「ブリタニア・ユニオンはこちらを無視するつもりか。フ…賢明な判断だ」「こちらも攻撃をガンダムに集中させる!」
クロウ「何が何だか、よくわからんが、今はAEUとブリタニア・ユニオンの叩くしかないか…!」「ったく…! どいつが敵で、どいつが味方か、よくわからん戦場だぜ!」
ヒイロ「任務続行。ターゲットはAEU、ならびにブリタニア・ユニオン」
刹那「エクシア、紛争を確認。根絶する」

<ロックオンが戦闘>
ロックオン「始めちまった以上、後戻りは出来ない…! 狙い撃つぜ、相手が誰だろうとな!」

<アレルヤが戦闘>
アレルヤ「ソレスタルビーイングの宣言で世界は動き始めた。きっとこれから戦いは広がっていく」「僕達はその中を進んでいく。たとえ稀代の殺戮者となろうとね…!」

<ティエリアが戦闘>
ティエリア「全てはヴェーダの計画通りに進む。そのためにも敗北は許されない、相手が何者であろうと」「それがガンダムマイスターの使命だ…!」

<クロウvsゼクス>
ゼクス「アクシオン財団め…! いつまでも好き放題が出来ると思うなよ!」
クロウ「そいつはごもっともだ。俺もうちのチーフには言ってやりたい事が幾らでもある」「とっとと借金を返して、こんな泥沼にダイビングするような真似はやめさせてもらうぜ…!」

<クロウvsグラハム>
クロウ「今の俺はフリーランスだ。相手が古巣のブリタニア・ユニオンでも遠慮は無しでいく…!」
グラハム「その機体…確かに高性能だが、乗っている人間はいささかエレガントさに欠けるようだな!」

<クロウvsユニオン兵orブリタニア兵>
クロウ「空戦はモビルスーツ、陸戦はKMF。ブリタニア・ユニオンお得意の戦術か…」「悪いが、そいつはよく知ってる! やられるわけにはいかねえな!」

<クロウvsギルガメス兵>
クロウ「AT…アーマードトルーパー…。アストラギウスの連中の使う機動兵器。シンプルだが、戦闘力は侮れねえ…!」「お前等はOZに雇われたらしいな。だったら、お互いに似た者同士って事で恨みっこ無しでいくぜ…!」

<ヒイロvsゼクス>
ゼクス「コロニーのガンダム…! ここでその目的と背後を吐いてもらうぞ!」
ヒイロ「遅いな…。余裕でかわせる」
ゼクス「何っ…!?」
ヒイロ「ターゲット確認。破壊する」

<ヒイロvsグラハム>
グラハム「初めましてだな、コロニーのガンダム! 君にも興味が尽きんよ!」「もし、先に出会っていたら、私の心を射止めたのは君だったかもな!」

<刹那orロックオンorアレルヤorティエリアvsゼクス>
ゼクス「ソレスタルビーイング…! 力を以って力を止めるという矛盾を成すか…!」「お前達にその資格があるか、私が確かめさせてもらう!」

<刹那vsグラハム>
グラハム「初めましてだな、ガンダム!」
刹那「何者だ!?」
グラハム「グラハム・エーカー。君の存在に心奪われた男だ!」
刹那「何…?」
グラハム「こんなにも早く君に出会えようとはな。乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じられずにはいられない」「手土産に破片の一つもいただいていく!」
刹那「俺に…触れるな!」

<ゼクス撃破>
〔ゼクスに爆発〕
ゼクス「くっ…! これだけの機体の性能差は操縦技術では埋められんか…!」「ここは撤退する!」
〔敵ユニット離脱〕

<グラハム撃破>
〔グラハムに爆発〕
グラハム「謎の粒子、大出力のビーム兵器…全てがミステリアスだ…!」「ガンダム…! 君達と私の戦いは今日が始まりだ! またの機会を楽しみにさせてもらおう!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
アレルヤ「片付いたか…」
ロックオン「いや、まだだ」
ヒイロ「………」
ティエリア「確認したい事がある。そちらのモビルスーツ、投降してもらおう」
ヒイロ「任務完了。このエリアを離脱する」
〔ヒイロ、変形〕
〔ヒイロ、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

刹那「速い…!」
ロックオン「アレルヤ!」
アレルヤ「無理だよ。いくらキュリオスでも、今からでは追いつけない」
ロックオン「ならば…」
クロウ「!」
〔クロウに爆発〕
クロウ「ちっ…! 逃げ遅れたか!」
ロックオン「こちらの動きに気付くとは、いい勘してる。…だが、残念だったな。俺は早打ちにも自信があるのさ」
刹那「どうする?」
ティエリア「あれはアクシオン財団の新型だ。捕獲する。
ロックオン「お前の事だから、処分するって言うと思ったぜ」
ティエリア「あの機体には不確定要素が多い。一度調査をすべきだとヴェーダも言っている」
アレルヤ「了解だよ。問答無用じゃないのは賛成だ」
ロックオン「アクシオンの新型、聞こえるか? 武装を解除して、こちらの指示に従え」
クロウ「…4対1じゃ、選択権はなしだな」「やれやれ…。犬も歩けば、棒にクリティカルヒットかよ…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アフリカ大陸北部

王留美「お見事でした、皆さん」
ロックオン「王留美…お早いお着きで」
王留美「ソレスタルビーイングをサポートするエージェントとして当然の務めですわ」
ティエリア「今回の戦闘の効果は?」
王留美「我々の宣言に対して様子見の状態でした各国の姿勢がはっきりしたようです」「三大国家を始めとする各国家でソレスタルビーイングを危険視し、これを討つ事が決定するでしょう」
ロックオン「やっと本気を出してくれるってわけか。そうでなけりゃ、こっちとしても戦う意味がないからな」
王留美「ソレスタルビーイングの理念は行動によってのみ示されます。皆さんには次のミッションが待っています」
アレルヤ「それは?」
王留美「ブリタニア・ユニオンはこのエリアからの撤退を決めました。後はAEUを討てば、紛争は終結します」
刹那「ブリタニア・ユニオンが…?」
ロックオン「随分あっさりと退くな。俺達の脅威を認めたにしても早過ぎる」「まさか連中…自分の馬鹿さ加減に気付いたのかい?」
王留美「そうではありません。先程、ブリタニア・ユニオンの前線基地が壊滅させられたのです」
アレルヤ「それって…」
王留美「お察しの通り。やったのはコロニーのガンダム。それも2機が確認されたそうです」「各地のエージェントからの情報を総合すると、コロンーのガンダムは5機が存在します」
ロックオン「俺達が遭遇した死神と翼持ち以外に3機がいるわけか…」
アレルヤ「彼らがコロニーを支配する三大国家を攻撃するのなら、僕達がAEUを襲撃する時にも現れるかも知れないね」
ロックオン「で、これまでみたいに奴等の戦力を利用して、AEUを討てばいいのか?」
ティエリア「彼等に関する情報は揃いつつある。これ以上は放置する意味はないだろう」
刹那「殲滅するという事か」
ロックオン「やれやれ…うまく使えば俺達の戦いも楽にあるかも知れないが、そうも言ってはいられないか」
アレルヤ「そうだね。僕達は僕達以外のすべてを敵にしなければならないのだからね」
王留美「細かなミッションプランはスメラギさんとヴェーダが検討中です。追って指示が出るでしょう」「ですが、不確定要素の出現を考慮すると少し時間がかかるようです」
アレルヤ「不確定要素?」
ティエリア「ダンクーガか…」
ロックオン「何だよ、あのお助けロボット…。アフリカにまで出張ってるのか?」
王留美「あれの介入により各地の戦線が膠着しています。こちらの作戦行動の障害になる事も予想されます」
ロックオン「紛争に介入して、負けてる方に味方する…。その操縦者、所属組織、目的…全てが謎のロボット、ダンクーガ…」
アレルヤ「不思議な存在だね。僕達が言う事じゃないけれど」
王留美「…ところで捕獲したアクシオン財団のパイロットは?」
ロックオン「そいつなら、拘束してある。尋問はあんたが来てからにしようと思ってな」
王留美「わかりました。まずは休憩をとりましょう。もし、欲しい物があったら言って下さい」
ロックオン「とりあえず、コーヒーを3杯とミルクを1杯頼む」
王留美「ミルク?」
ロックオン「そ…あいつにな」
刹那「………」
ロックオン「冗談だよ。…だが、今日みたいな暴走は勘弁してくれよな」
刹那「…わかった」
〔草の上を歩き去る足音〕
王留美「…行ってしまいましたね」
アレルヤ「ちょっと冗談が過ぎたんじゃない?」
ロックオン「ま…初めての紛争介入だ。あいつも思うところがあるのさ」
ティエリア「わからないな。何故、彼がガンダムマイスターなのか…」

アフリカ大陸北部
ブリタニア・ユニオン基地

  ~ブリタニア・ユニオン基地 格納庫~
グラハム「…カタギリ、君が無事でよかったよ」
ビリー「だが、この基地は壊滅も同然だ。AEU新兵器の視察のためにアフリカに来たが、とんな現場に居合わせたよ」
グラハム「見たのか、コロニーのガンダムを?」
ビリー「ああ…。一体は重装甲の格闘戦タイプ、もう一体は火力重視のタイプだ」
グラハム「私がいなかったとはいえ、たった2体でこの基地を落とすとは恐るべき存在だな」
ビリー「君の方もソレスタルビーイングにやられたようだね」
グラハム「残念ながら、手痛い肘打ちを食らわされたよ」
ビリー「だが、今回の戦闘で得られたガンダムのデータは、フラッグ一機を失ったとしてもお釣りが来る」「接触時に付着した塗料から足取りをつかめるかも知れないしね」
グラハム「それにしても若かったな…。ソレスタルビーイングのパイロットは」
ビリー「話したのかい?」
グラハム「まさか。モビルスーツの動きに感情が乗っていたのさ」
ビリー「フ…君らしい表現だよ。…しかし、上層部は随分と簡単にこのエリアからの撤退を決めたね」
グラハム「ここだけの話だが、皇帝陛下はこの度の進軍には乗り気ではなかったと聞く」
ビリー「シャルル・ジ・ブリタニア陛下が? あの方は世界を統一する気でいるのだと思っていたよ」
グラハム「私も以前は、そう思っていた」「…我がブリタニア・ユニオンは20年前の大時空震動の際…」「アメリカ合衆国を中心とした国家群と神聖ブリタニア帝国が合併して出来たものだ」
ビリー「別の世界にあった北米大陸の大国が同居する事になり、手を組んだわけだね」
グラハム「そして、表向きは立憲君主制のブリタニア・ユニオンが誕生したが、内実はブリタニア側の意向が強い」「その最高権力者である皇帝陛下が乗り気でない以上、このエリアに我々が留まる理由はないわけだ」
ビリー「しかし、あの方もよくわからないな…」「自分が軍を動かす時は有無を言わせないのに、AEUに対する足がかりとなるこのエリアを欲しがらないなんて」
グラハム「そこは前線の人間が考える事ではない。そして、私達には転属命令が降りたよ」
ビリー「私達…? では、君と僕は同じ舞台に配属になるのかい?」
グラハム「略式ではあるが、私から通達しよう」「グラハム・エーカー中尉、ならびにビリー・カタギリ技術顧問は対ガンダム調査隊への転属を命じられた」
ビリー「対ガンダム調査隊…」
グラハム「新設の部隊だそうだ。なお、技術主任はレイフ・エイフマン教授が担当されると聞いている」
ビリー「エイフマン教授がか…。上はそれだけ事態を重く見ているようだね」
グラハム「ソレスタルビーイング、そして、コロニーのガンダム…。我々の敵は手強いぞ」
ビリー「闘志がわくかい?」
グラハム「フ…ときめいていると言っておこう」
ビリー「君は相変わらずだな…」
【シナリオエンドデモ終了】


● 「日本/ソレスタルビーイング追跡」 へ戻る

● No4B「混沌の戦場」 へ進む


◆ 「第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。