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No.16B
特異点

【シナリオデモ開始】
シベリア

  ~グローマ ブリッジ~
兵左衛門「マーケットを開くですと?」
シャイア「ええ。こちらは食料と資材はたっぷり積んでますが、ブルーストーンや弾薬は少ないですからね」
エルチ「そういう足りないものを手に入れるのは、やっぱり取り引きの場を作るのが一番手っ取り早いんですよ」
兵左衛門「わかりました。そちらの方はあなた方の専門です。段取りはお任せしましょう」
エルチ「わっかりました! ばっちり売って、資金をたっぷり稼いじゃいますよ!」
シャイア「では、エルチ艦長。早速、商品のリストを作りましょう」
グエン「…意外でしたよ、兵左衛門さん。あなたの事ですから、異星人撲滅を第一に考えてると思いました」
兵左衛門「それが最優先であるのは変わりません。ですが、我々も人間である以上、生きていかねばならんですしな」「それに…我々が物資を持ち込み、マーケットを開く事は十分に意義のある事だと思っております」
グエン「と言いますと?」
兵左衛門「このシベリアは新連邦の管轄外と言う事で様々な人間達が集まっていると聞きます」「アメリアから移動してきたムーンレィス、新連邦に弾圧された人々、そして、戦争で家を焼かれた人達…」
グエン「ええ…。言い換えれば、この地には自由があると言えるでしょう」
兵左衛門「だが、人間が生きて行くにはここはあまりに過酷な地です」「加えて、その弱った人々を己の利のために苦しめる人間も存在しています」
グエン「物資の流通を握り、暴利をむさぼるシベリア鉄道ですか…」
兵左衛門「たとえ全ての人間を救えないにしても、出来る限りの事はするべきでしょう。同じ人間として」
グエン「その志、賛同させていただきます。ですが…」
エルチ「こっちのアメリア産のフルーツ、目玉商品になりますよね!」
シャイア「このアンティーク調のドレスもきっと高く売れると思うわ」
エルチ「こうなったらイングレッサを追われた時、ドサクサで積んできたモノ、全部売り出しちゃいますよ!」
シャイア「うふふ…派手なマーケットになりそうね」
グエン「…彼女達はそこまで考えてはいないようですが…」
兵左衛門「それでも構わんでしょう。彼女達にとって、商売は戦いと同じようなものですからな」「それに、あのたくましさは頼もしい限りではないですか」
グエン「そうですね。彼女達のバイタリティ…見習いたいものです」

  ~マーケット会場~
〔ざわめき〕
花江「さあいらっしゃい、いらっしゃい! アメリアから産地直送のフルーツだよ!」
梅江「はい、そこのお兄さんもちょっと食べてってくださいな」
花江「さあさあ! 今日を逃がしたら、もう食べられないよ! 安値ギリギリだよ! もってけ、ドロボー!」
甲児「やるもんだな、勝平の母ちゃんと婆ちゃん…」
マリア「凄い迫力…どんどん品物が売れてく…!」
源五郎「網元のおかみさんは荒くれ達をまとめる度胸が必要だからな。地声と肝っ玉は大きいぞ」
ロラン「で、でも…」
花江「ほら、キエルちゃんも! 売り子さんをやってるんだから声出して、ほら!」
キエル「は、はい!」「いらっしゃいませ! アメリアのフルーツはいかがですか!」
梅江「やっぱり若い子はいいもんだねぇ。場が華やぐよ」
花江「そううそう、その調子。自分からやりたいって言ったんだから、頑張らなくちゃね」
キエル「はい!」
ミイヤ「お嬢さん、これくださいな」
キエル「イングレッサのオレンジですね。3Gになります」
ミイヤ「え~と…その…お安くならない? ちょっと持ち合わせが少なくて…」
キエル「わかりました。では、こちらの小さめのものでしたら1Gでどうぞ」
ミイヤ「ありがとう! お礼に私、一曲歌うね」
ルブル「何やってんのよ、あんたは! こんな所で歌っちゃ駄目駄目!」
ミイヤ「え~! 久しぶりに嬉しい気持ちになったのに~!」
ルブル「わかってないわねぇ! あんたはこれからもっと大きな舞台で歌う事になるの!」「こんな所で気軽に歌うのはマネージャーの私が許さないわよ!」
キエル「あなた…本職の歌い手さんだったんですね」
ミイヤ「ごめんね。せっかく親切にしてくれたのに」
キエル「私は気にしていませんから。歌は、またの機会に聞かせてください」
ミイヤ「ありがとう…。私…ミイヤ・ラウジン。いつか、あなたのために歌うね」
ソシエ「お姉様もよくやるわよ。あれがお姉様の言う自立した女性の姿なのかしら?」
サラ「でも、何だか楽しそう! ねえ、メシェー…あたし達もやろうよ」
メシェー「やろう、やろう! …ソシエはどうする?」
ソシエ「あたしはパス。ロラン、マーケットを回るわよ」
ギャバン「おっと、ソシエ嬢。エスコートは、この俺に任せてもらおう」
ソシエ「ギャバンさんが?」
ギャバン「不服かな?」
ソシエ「う~ん…たまにはいいかな。じゃあ、よろしくお願いします」
ギャバン「悪いな、ロラン。ナイト役は俺が務めさせてもらうぞ」
ロラン「は、はあ…」「………」
サラ「…大丈夫なの、ロラン君?」
ロラン「大丈夫って…何がです?」
メシェー「もう! ニブいんだから! ギャバンさんがソシエを狙ってる事よ!」
ロラン「え…? そうなんですか!?」
サラ「結構本気らしいわよ。聞いた話じゃ、将来の事まできちんと考えてるみたい」
ゲイナー「将来って…結婚って事?」
サラ「でも、悪くないかもね。ギャバンさん、乱暴そうに見えて意外に紳士的だし」
ゲイナー「で、でも…、いくら何でも早過ぎない? 歳だって違うし…」
メシェー「そういうのは当人同士の問題だよ。あたしはギャバン隊長を応援しようっと」
ロラン「ギャバンさんとソシエお嬢さんが結婚か…」

桂「で、ミムジィ…。俺達は売り子をやらなくていいの?」
ミムジィ「そっちの方は花江さんやシャイア達がやってくれるから、私達は買出し係よ」「大型パーツの方はジロン達がウォーカーマシンで運んでくれるから、私達は小物の担当ね」
モーム「頑張りましょうね、桂様!」
勝平「しかしよ、ミムジィの姉ちゃん。シベリアってのは人が少ないと思ったけど、そうでもないのね」
ミムジィ「どこも物資が不足しているからね。マーケットが開かれるとなったら、遠くからも人が集まる見たいよ」
恵子「物資不足はシベリア鉄道が流通を管理しているせいなんですね」
宇宙太「しっかし、セコい奴らだぜ。そんな方法でしか金儲けが出来ないとはよ」
ミムジィ「でもね、そんなシベ鉄のやり方に反抗する人達もいるのよ」
勝平「それがエクソダスなんだろ。へへ…俺、断然応援しちゃうな、ヤーパンの天井のみんなを」
ミムジィ「それだけじゃないわ。最近じゃヴォダラクの人達もシベリアに流れてきているそうよ」
桂「ヴォダラク? 何だ、そりゃ?」
ミムジィ「トラパーのあった世界…約束の地に住んでいた人達が信仰していた宗教みたいなものよ」「詳しい理由はわからないけど、旧塔州連邦軍に迫害されてたらしいの」
勝平「へえ…ほんとに色んな人達がいるんだな」
宇宙太「アメリアに降りたムーンレィスもこっちの大陸に来てるからな。その内、シベ鉄ともぶつかるだろうぜ」
ミムジィ「そのシベ鉄の警備だけどね…。今は、ある一団にひっかきまわされているそうよ」
恵子「ある一団…? 盗賊団みたいな人達ですか?」
ミムジィ「その名も『ブラックメン』。シベ鉄の線路を勝手に使って、自分の電車を好き放題走らせてるらしいの」
モーム「凄いですね、その人達!」
桂「あれ…? 各地のマーケットで値切りまくってる男もそんな名前だったような気が…」
ミムジィ「そっちは『ブラックマン』よ。今日は出てこないのを祈るわ」「マーケットでのモメ事は主催者の責任問題になるからね」
勝平「でも、そのためにゲインのおっちゃん達がガードマンをやってんだろ? 心配要らねえって!」
恵子「…ミムジィさん! 何か、向こうが騒がしいようです!」
ミムジィ「もう! 言ってる側からモメ事なの!?」
桂「俺達も行くぞ!」

ガウリ「だから、さっきから言っている通りだ。用心棒役なら間に合っている」
大尉「では、こちらも再度言おう。このような非力な部隊編成ではこの地では身を守る事は出来ん」「だから、ワシを雇え。ワシなら、あらゆる外敵からこのマーケットを守ってみせよう」
ゲイン「何だい、ありゃ?」
ランド「用心棒の売り込みだとさ。働き者のロボットだぜ」
ジャビー「どうやらムウのロボットみたいですね」
メール「じゃあ…あんなゴツいのにモームと造られた所が同じなの?」
ジャビー「モームは医療用ロボットですがあちらは純粋に戦闘用に造られたもののようです」
ランド「へえ…そいつは興味がわくな。解体して、構造を見てみたいもんだ」
ゲイン「やめとけよ。また悪名が広がるだけだぜ」
ランド「おいおい…ちゃんとバラした後は組み直すって!」「ま…失敗する時があるかも知んないがな」
ジャビー「…段々、私にもランドさんという人の事がわかってきましたよ」
メール「まさか、ダーリン…! モームまで解体したいとか言わないよね?」
ランド「そんな心配はねえよ。モームちゃんは、素直にメンテを受けてくれるからな」
メール「そ、それって! モームの身体をダーリンがいじくってるって事!?」「不潔よ、ダーリン!! スケベ、ヘンタイ! 大っ嫌い!!」
ランド「ちょ、ちょっと待て! 相手はロボットだろうが!!」
大尉「自分はムウの戦闘ロボットで、階級は大尉だ。ここにいる誰よりも働く自信はある」「少なくとも、そちらの怪力自慢や…」
ファットマン「!」
大尉「そっちの火を噴く怪物モドキや…」
ジャビー「怪物とはひどいですね」
大尉「非力なライフル一丁や…」
ゲイン「俺のアンゲルマ・ツァイサァの事か?」
大尉「女子供よりも、ずっとワシの方が役に立つ!」
メール「ちょっと…! 失礼じゃないの!」
ランド「まあまあ、メール。確かにお前よりは、あっちのロボットの方が役に立つだろうさ」
大尉「さすがによくわかっておる! あんたはワシと同じく、破壊に生きる者の匂いがする!」
ランド「こ、この野郎! 解体してやるっ!!」
ゲイン「おいおい…。それじゃあ、あいつの言葉をその通りだって言ってるようなもんだぜ」
ガウリ「とにかくだ。そこまで言うのなら、ここにいる者相手に腕前を見せてもらおう」
大尉「断る。ワシは誇り高きムウのロボットだ。対人戦闘などやる気にはならん」
〔歩み寄る足音〕
モーム「あーっ! ムウのロボットだ!」
大尉「む…! お前もか!」
桂「へえ…感動の対面だね」
ゲイン「だったら、桂…お前が個人的にあっちの大尉殿を雇ってやれよ」
メール「それなら問題無し! きっとモームも喜ぶよ!」
桂「ちょ、ちょっと待った! どうして話がそうなる!?」
ガウリ「役立たずのロボットを雇う程、我々は裕福ではないんだ」
大尉「だから、さっきから言っているだろうが。ワシは…」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ミムジィ「何が起こったの!?」
ベロー「山賊だ! 山賊が攻めてきたぞ!」
ゲイン「ちっ! マーケットを狙ってきたか! こいつはやるしかないな!」
桂「運が悪い奴らだな。このマーケットを襲った事を死ぬほど後悔させてやるか!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「特異点」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔敵ユニット出現〕

ロラン「ムーンレィス!?」
ジロン「それだけじゃない! ウォーカーマシンもいるぞ!」
ミハエル「御曹司! どうやらムーンレィスは流れ者を雇い、野党紛いの事をしているようです!」
グエン「無様なものだな。新連邦との対決を避けた上、そこまで身をやつすとは…」
キエル(先日のフォートセバーンでもディアナ・カウンターの方から攻撃を仕掛けてきた…)(これがキエルさんの意志なのか…それともミランやフィルが指示しているのか…)
ミムジィ「ちょっと、あなた! 用心棒をやるって言うなら、あいつらを追い返してよ」
大尉「ワシは大規模破壊用ロボットだ。あの程度の機動兵器群に力を使うのはもったいない」
ガウリ「そんな事を言っている場合か!」
大尉「ムウの部品やENチップは貴重でな。使い切ってしまえば補充が利かん以上、戦う場は選びたい」
ミムジィ「もういいわよ! あなたに頼ろうとした私達が悪かったわ!」
シャイア「ミムジィ、モーム! 戻って! 桂達を出すわ!」
〈出撃準備〉
エルチ「いい、みんな! 食い詰めたムーンレィスでも同情なんか要らないわよ!」「あたし達のシマを荒らす連中は返り討ちにしてやりなさい!」
ジロン「わかってる! この大陸のやり方ってのをあいつらにも教えてやるぜ!」
ロラン「………」
ゲイナー「大丈夫かい、ロラン?」
ロラン「ありがとう、ゲイナー。…でも、人の物を力で奪うような事はやっぱりよくないと思うから…」
勝平「そういう事! 悪い奴らは痛い目に遭わせてやらないとな!」
ロラン(ディアナ様、まさか強盗をやれなんて命令を出してはいませんよね…)
桂「大尉殿もそこで見てな! このマーケットには凄腕の用心棒がもういるって事を教えてやるぜ!」
<戦闘開始>

<ロランvsディアナ・カウンター>

ロラン「いくら苦しくても、こんなやり方をディアナ様がお認めになるはずがない!」「だから、僕はあなた達と戦います! マーケットの主催者として、月の人間として、地球の人間として!」

<ソシエvsディアナ・カウンター>
ソシエ「イングレッサを追い出されたからって盗賊の真似事をするなんて!」「そんな曲がった根性の人達なんかに負けるもんか!」

<勝平vsディアナ・カウンター>
勝平「お前らなあ! みんな、貧乏してても一生懸命生きてるんだぞ!」「泥棒なんかしようって奴らはこの勝平様が相手になってやるぜ!」

<ジロンvsブレーカー>
ジロン「俺もお前も雇われブレーカーだ! どっちが勝っても負けても恨みっこ無しでいくぜ!!」

<桂vsブレーカー>

桂「マーケットを開けば物資や情報が集まるのはいいが、危ない連中まで呼び寄せちまうとはな」「だけど、ついてなかったな。グローマには、この桂木桂様がいるのさ!」

<ゲイナーvsブレーカー>
ゲイナー「いくら雇われたからって、善悪の判断くらいは出来るだろうに!」「それでも敢えて強盗をやるんなら、容赦はしない!」

<ゲインvsディアナ・カウンター>
ゲイン「アメリアから新天地を探してこっちに来たってわけね…」「こんな強盗なんかせずに俺に依頼すれば、あんたらもエクソダスさせてやったのにな…!」

<敵全滅or4PP・敵増援1出現>
※※敵全滅の場合のセリフ※※
勝平「ざっとこんなもんだぜ!」
※※4PPの場合のセリフ※※
〔敵ユニット離脱〕
宇宙太「奴ら、引きあげてったぜ」
勝平「へへ…俺達の強さにビビっちまったんだろうよ!」

恵子「調子に乗らないの、勝平」
メシェー「でも、盗賊までやるなんてムーンレィスも落ちぶれたね」
ジョゼフ「連中も生きていく事に必死なんだろうさ。俺達と同じくな」
ロラン「だからと言って、人の物を力で奪おうとするなんて…」
甲児「落ち込んでる場合じゃないぜ! また何か来るぞ!」
シャイア「これって!?」
〔敵ユニット出現〕
マーイ「やだ、チラムじゃない!」
リーア「どうして、こんな所にチラムがいるのよ!」
ゲイナー「チラムの勢力圏は南アメリアのはずなのに…!」
ベロー「もしかして、あいつらもマーケット荒らしかよ!」
ミムジィ「通商条約があるんだから、チラムがエマーンのマーケットに手を出すはずがないわ…!」
シャイア「じゃあやっぱり、チラムの狙いは…」
ロベルト「ヘンリー、あれが特異点のいるエマーンのファクトリーか?」
ヘンリー「はい、ロベルト大尉。どうやれ連中は奴を守るために用心棒を雇ったようです」
ロベルト「腰抜けのエマーンのやりそうな事だ。何でも金で解決出来ると思うなよ」
ヘンリー「各機、攻撃開始だ! 奴らを叩き、我々の手で特異点を手に入れるぞ!
チラム兵「しかし、大尉…! ここで手出しをすれば、エマーンとの条約の違反になります!」
ロベルト「そんなものは後でどうにでも誤魔化せる」「それが嫌なら、目撃者を全て消せば済む話だ」
チラム兵「しかし…」
ヘンリー「隊のやり方に不満があるのなら退け。その場合は後ろから撃たせてもらうがな」
チラム兵「も、申し訳ございません…!」
ロベルト「各機、わかったな! この戦いには、それだけの意味がある! 行くぞ!」
甲児「くそっ! 問答無用ってわけかよ!」
兵左衛門「嘆かわしいものだな…。どういう事情かは知らぬが、人間同士が争うとは…」
勝平「構う事はねえよ、じいちゃん! あっちがその気ならやるしかねえ!」
兵左衛門「…やむを得ん。応戦するぞ、源五郎」
源五郎「了解です、おじいさん。各機はチラムを迎撃。だが、必要以上に深追いはするな!」
桂「…もしかして、あの連中…交易ポイントで俺を追っていた奴らか?」

<ヘンリーorロベルトと戦闘or敵増援1出現の次PP・敵増援2出現>
パプティ「大変です、チーフ! またチラムが来ます!」
シャイア「えーっ! 増援なの!?」
ミムジィ「モーム! 数は!?」
モーム「そ、それが…」
〔敵ユニット出現〕
ガウリ「たった一機か!」
サラ「いい度胸してるじゃないの! 相手になってあげるわよ!」
ゲイナー「待って、サラさん! あの機体…かなり強い!」
サラ「わかるの、ゲイナー君!?」
ゲイナー「だいたい、こういう状況で出てくる敵って中ボスだから…。ほら! デザインも違うし!」
ベロー「んだよ! ゲームの話かよ!!」
桂「だが、ゲイナーの言う事は間違っちゃいないようだ。あいつ、只者じゃなさそうだぜ…!」
???(アテナ)「ここに特異点がいるのか」
ヘンリー「ちっ…特務隊の小娘め。こちらの手柄を奪いに来たか!」
ロベルト「奴は無視しろ!特異点捕獲は我々の手でやるんだ!」
???(アテナ)「そっちがその気なら、それでいい。私は自分の任務を果たすだけだ」「行くぞ、特異点…!」

<甲児が戦闘>
甲児「まったくよ! 日本の近くも随分と物騒だな!」「新日本政府が戒厳令を出したのもわかるってもんだぜ!」

<ランドvsロベルト>
ロベルト「こいつがヘンリーの報告にあった連中か! 確かに、微かだが反応がある!」
ランド「チラムの連中、また俺の事、ト・クイテンだと勘違いしてやがるか!」
メール「何? そのト・クイテンって?」
ランド「知らん! だが、奴らが俺を狙っているのは間違いねえようだ!」
メール「って事は?」
ランド「おう! 容赦なしの大解体といくぜ!!」

<桂vsロベルト>
ロベルト「見つけたぞ、特異点! お前は我がチラムがいただく!」
桂「何言ってんだ、このオッサンは?」「俺を独占できるとしたら、それは世界最高の可愛い子ちゃんだけだ! そこんとこ、よろしく頼むぜ!」

<桂vs???(アテナ)>
???(アテナ)「(見つけたぞ、特異点…!)
桂「あの空戦テクニック…!? どこかで見た気がする…」「あいつ、何者なんだ…? 俺の知っている人間なのか…?」

<シャイアvsチラム>
シャイア「こんな場所でチラムが条約を破って、仕掛けてくるなんて…やっぱり、狙いは桂なんでしょうね」
ミムジィ「でも、桂を渡すわけにはいかない! エマーンの未来のためにも!」

<ヘンリー撃破>
ヘンリー「くそっ! 奴らの力を侮ったと言うのか!」
ロベルト「ここは退け、ヘンリー! 後は俺がやる!」
ヘンリー「申し訳ありません、隊長! ヘンリー機、後退します!」
〔敵ユニット離脱〕

<???(アテナ)撃破>
〔???(アテナ)に爆発〕
???(アテナ)「くっ! この私がここまで追い込まれるとは!」
〔モニターの開く音〕
???(オルソン)「そこまでだ、アテナ。お前は帰還しろ」
???(アテナ)「しかし…!」
???(オルソン)「奴は一筋縄ではいかない相手だ。それに仲間達もいる…。こちらも相応の準備が必要だろう」
???(アテナ)「了解しました。アテナ・ヘンダーソン、帰還します」
〔敵ユニット離脱〕
ゲイン「確かにゲイナーの言った通りに手強い敵だったな」
ベロー「お前のゲームの経験も少しは役に立ったみたいだな」
ゲイナー「そんな馬鹿にした言い方…。褒め言葉とは受け取れない…!」
桂(しかし、あの人型デバイスの動き…どこかで見たような気がするんだよな…)

<ロベルト撃破・勝利条件達成>
ロベルト「ちいっ! ぬかったか! ここは体勢を立て直して出直しだ!」
〔敵ユニット離脱〕
勝平「へん! おととい来やがれ! あっかんべーっだ!!」
甲児「お前って本当に子供だな」
マリア「まあ、いいじゃないの。あたし達の勝ちなんだから」
甲児「しかしよ…生活苦のムーンレィスはともかく、どうしてチラムは俺達に攻撃を仕掛けてきたんだ?」
兵左衛門「ふむ…確かに…。これといった動機が見当たらんな」
桂(やはり、それは…)
ランド(交易ポイントでの一件の続きってわけかよ…)
リーア「マーイ! あれ見て!」
マーイ「何やってるの、あのロボット…!?」
大尉「おおい、お前達! 敵の捕虜を捕らえたぞ!」
DC兵「は、放せ! こいつ!」
桂「あの大尉殿、ムーンレィスの兵隊を捕まえたのか…!」
ゲイン「連中と戦争をしているわけでもないってのに、無駄な事を」
ロラン「ロボットさん! 手荒な真似をしないで下さい!」
大尉「何だ…せっかく捕まえたのに必要ないなら解放するか…」
キエル「待ってください、ロボットさん! その方を放さないでください!」
ソシエ「お姉様…」
キエル「グエン様、あの兵士に聞けば、現在のムーンレィスの動きを知る事が出来ると思います」
グエン「確かにな。では、彼を尋問するとしよう」
キエル(これで少しでもソレイユの動向がわかれば…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~チラム空母 ブリッジ~
ロベルト「…では、特務少将殿。我々の隊も、あなたの指揮下に組み込むとおっしゃられるのですか」
???(オルソン)「その通りだ。特異点の捕獲はチラム全軍において最優先の戦略となる」「そのための特務隊であり、自分が派遣された事を理解して欲しい」
ヘンリー(くそっ…! もう一人の特異点を発見したのは我が隊だというのに、手柄を掠め取る気か…!)
???(オルソン)「ロベルト大尉、事態はチラムの存続に関わる事だ。協力を頼む」
ロベルト「…わかりました。総裁直々の命令である以上、我が隊の指揮権をお渡しします」
ヘンリー「大尉! それでは…」
ロベルト「口を慎め、ヘンリー。我々はチラムの軍人として命令には従わねばならない」(少なくとも表面上ではな…)
???(オルソン)「無論、大尉達のこれまでの功績は評価させてもらう。前線はあなた達の隊に任せるつもりだ」
ロベルト「ありがとうございます、少将。必ずや期待に応えてみせましょう。…では、失礼します」
〔チラム空母の扉の開閉音〕
???(オルソン)「…あの目、命令を大人しく聞くとは思えんな…」
???(アテナ)「よろしいのですか?」
???(オルソン)「構わん…。彼らの腕では特異点を追い詰める事は出来ん」「それは私が一番よく知っている」
???(アテナ)「あの特異点は、隊長の…」
???(オルソン)「そこまでだ、アテナ。あの男が誰であろうと、我々の任務は特異点の捕獲だ」「そこに私情は加えるな」
???(アテナ)「はい…」
???(オルソン)「それよりも、あの男の周辺の弱い特異点反応が気になる」「当面の任務として、お前にはあの一行の監視を命じる」
???(アテナ)「了解です、オルソン特務少将」
オルソン(因果なものだな、桂…。崩壊した世界の果てで、お前とこんな形で再会する事になるとは…)

大尉「どっこいせっと…。ほれ…捕虜は捕虜らしく大人しくせい」
DC兵「私はディアナ・カウンターの一員として、姓名、階級以外は何もしゃべらん!」
ラグ「何言ってんだい、こいつ?」
桂「ま…捕虜になった時のセオリーみたいなもんだよ。意外にきっちりしてるね」
DC兵「私は捕虜としての正当な扱いを要求する。いくら未開の地の野蛮人とは言え最低限の道徳は持っていよう」
マーイ「態度、デカッ!」
リーア「ホ~ント! あたし達のマーケットで強盗しようとしたくせにね!」
DC兵「そ、それは…」
ジロン「そういうわけだ。そっちの方が悪党で、俺達は軍人でもない。だから、好きにやらせてもらうぜ」
チル「ねえ、ガウリ隊長。この重くてギザギザの平たい石、何に使うの? どうして、ナイフの先を火であぶってるの?」
ガウリ「ここからは子供が見るものじゃない。チル…あっちに行ってなさい」
DC兵「ひ、ひいっ…!」
ロラン「ちょっと待ってください、ガウリさん!」
〔草の上を歩み寄る足音〕
キエル「ロランの言う通りです。そのような行為は容認出来ません」
DC兵「あ、あなたはディアナ様!? なぜ、このような所に!」
ソシエ「違うわよ! ディアナ・ソレルに似ているけど、この人はあたしのお姉様!」
キエル「ディアナ・ソレルの姿を畏れる者がなぜ、あのような真似を?」
DC兵「そ、それは…」
キエル「…この度の事はディアナの名に背いてのものなのですね?」
DC兵「…フィル少佐らの命令なのです。そして、我々も生きていかなくてはならなくて…」
ソシエ「勝手な事言わないでよ! 食べ物が欲しければ、代金を払えばいいじゃないの!」
マーイ「そうよ! そのお金がないのなら働きなさいよ! 働かざる者、食うべからず!」
DC兵「………」
キエル「そこまでです、二人共。…この方も自分のした事がどれだけ卑しい事か理解したでしょう
グエン「見事だ、キエル・ハイム。力を使わずに、あの兵士に悔恨の情を抱かせるとは…」「きっと君の凛とした姿に彼はディアナ・ソレルを重ねたのだろう」
キエル「出過ぎた真似をして申し訳ありません、グエン様」
グエン「そんな事はない。私としても手荒な事はしたくなかった…。助かったよ」
ロラン「グエン様の仰る通りです。ご立派でした、キエルお嬢様」
キエル「ありがとう、ロラン」
グエン「だが、これでムーンレィス側の状況もはっきりしたな」
ガウル「困窮しているだけでなく、ディアナ・ソレルの支配力まで弱まっているとは…」
グエン「今は端末のみが動いているようだが…その内、全軍をあげて略奪を始めるかも知れない」
キエル(そうなる前に何としても、キエルさんと入れ替わらなくては…)
ジロン「おい、あんた…もう行っていいぞ」
DC兵「え…?」
ラグ「必要な情報ってのは揃ったみたいだしね。もうあんたに用は無いよ」
DC兵「し、しかし…捕虜としてより多くの情報を聞き出したり、交渉の道具にしたり…」
ブルメ「何言ってんだよ、こいつ?」
ジロン「言ったろ? 俺達は軍人じゃないって。だから、襲ってきた相手とは戦うけどムーンレィスと戦争をする気はないよ」
チル「でも駄目だよ、オジサン。もう『三日の掟』もないんだから、ちゃんと自分達で働かなくちゃ」
DC兵「…その通りだ。すまなかったな、お嬢ちゃん…」
ジロン「ほら、さっさと行った、行った! 早くしないと、ガウリ隊長がまた拷問道具を出してくるぜ」
DC兵「…わかった…。貴君らの寛大な処置に感謝する」「なお、未開の野蛮人などと言って悪かった…」
モーム「悪い人じゃなかったみたいですね、桂様」
桂「つらいもんだな、軍人ってのは。一人一人はいい奴かも知れないが、命令があれば何でもやらなきゃならん」
大尉「何を言っておる! 軍人が命令を守るのは当然の義務だ」「そもそも軍というものは、一糸乱れぬ統制がとれてこそ…」
メール「残念でした! あたし達、軍人じゃないから、そんなの関係ないの」
桂「そ…。まあ、俺の場合、『元』の肩書きがつくけどね」
大尉「だから、あのような無秩序な戦術で戦うのか! ワシが徹底的に鍛え直してくれる!」
ランド「おいおい…。あんた、まだ俺達についてくる気か?」
モーム「でも、ランド様! さっきの兵隊さんを捕まえたのはこの人ですよ!」「ねえ、桂様…。あの人、きっと役に立つと思います…! だから、あたしからもお願いします!」
桂「そうは言ってもなぁ…」
大尉「ありがとう、看護兵。お前の心遣いだけでワシは十分だ」「老兵は死なず、ただ去るのみ…。さらばだ」
モーム「大尉さん!」
ランド「雇ってやれよぉ、桂…。俺、こういう義理人情ものっての弱いんだよぉ…」
桂「わ、わかった! 暑苦しいんだからひっつくな、ランド!」
メール「じゃあ、ダーリンの代わりにあたしがひっついてあげようか?」
桂「4年後ぐらいに頼むな、メール」
ランド「妙にリアリティのある数字だな、おおい…!」
モーム「じゃあ、桂様! 大尉も一緒んでいいんですね!?」
桂「ああ…。何とかシャイアとミムジィを説得してみるよ」
大尉「ワシが配属された以上、超ド級戦艦に乗ったつもりでいてくれ」
桂「はいはい…。よろしく頼むね、大尉」

レーベン「そうですか…。早速、ムーンレィスとチラムと戦闘になったんですね」
シャイア「新連邦の方では、チラムの動きについて何か情報をつかんでいません?」
レーベン「数日前に彼らが部隊をガリアに動かしたのは確認しましたが、その狙いはあなた方のようですね」「しかし、なぜチラムは条約違反を犯してまで攻撃を仕掛けてきたのでしょう?」
シャイア「それは…その…」
ミムジィ(駄目よ、シャイア…! 特異点の意味を知ったら、新連邦も黙ってはいないわ…!)
シャイア(わかっているわよ。桂はエマーンの未来のために絶対に必要だって事ぐらい)
レーベン「どうかしましたか、シャイアさん?」
シャイア「い、いえ、別に…!」
ミムジィ「レーベン大尉。よろしければ、ガリアにいらっしゃいませんか?」「私…一度、大尉とゆっくりお話したいと思っていたんです」
レーベン「い、いえ! 自分は…その…そういう事は…あの…」
ミムジィ(ふふ…女性が苦手ってのは本当みたい。これでさっきの事は誤魔化せたわ)
レーベン「そ、そう言えば! こちらからも重要な報告があります!」
シャイア「あら、何かしら?」
レーベン「エクソダスしたウルグスクの都市ユニット、通称ヤーパンの天井の正確な位置が判明しました」
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

〔ざわめき〕
ゲイナー「…みんな、たくましいんだな。ムーンレィスに滅茶苦茶にされたのにまだマーケットを続けるなんて」
ゴーヴ「当然じゃよ。商売はエマーンの人間にとって生きる意味みたいなもんじゃからな」
スレイ「色々な世界の物が持ち込まれてるからね。凄い掘り出し物があるかも知れないな」
ゲイナー「じゃあ、僕も何か探してみるよ」
ゴーヴ「スレイ、こっちのメガネの兄さんに女の子に喜びそうなものを見繕ってやれ」
スレイ「どうして、僕が?」
ゴーヴ「こっちの兄さんもお前さんみたいに気を惹きたいお相手がいるらしいからな」
ゲイナー「え…! その、それは…」
ゴーヴ「まあ、頑張るんじゃな。メガネの兄さんも、スレイも」
〔歩き去る足音〕
スレイ「………」
ゲイナー「あ、あの…スレイの気の惹きたい相手って、ミムジィさんだよね…?」
スレイ「彼女は僕の婚約者だ。君の片思いと一緒にしないでくれ」
ゲイナー「そんな言い方は…!」
スレイ「ゲイナー…悪いけど、サラへのプレゼントは一人で探してくれ」
〔歩き去る足音〕
ゲイナー「あ…スレイ…」「桂さんの登場で立場が危うくなったのはわかるけど、そんなにカリカリしても…」「でも、うかうかしてたら…桂さん、サラさんにまで手を出してくるかも知れない…」「もしかしたら、他人の事を心配してる場合じゃないかも…!」

ウォーカーマシン販売中。ガソリン満タン、保証書付き。

ray=out創刊号
ゲッコーステイトが編集している
インディーズ雑誌。
一般流通経路では販売されておらず
ゲッコーステイトを支持する人達の
手により各地で販売されている。
サブカルチャー雑誌の体裁を
取りつつ、現在の社会体制を
批判し、疑問を提示している。
その創刊号はレアもの。

ゲッコーステイト編集の雑誌の
創刊第一号。レアもの。

ベロー「何だ、この古雑誌? ゴミか…?」
ゲイナー「それ、僕のだよ」
ベロー「『ray=out』? これって、あのゲッコーステイトが出してる雑誌だろ?」
ゲイナー「うん…マーケットで売ってたから、買ってみたんだ」
ベロー「へえ…ゲーム一筋だったお前がリフを始めるとはね」
ゲイナー「そうじゃなくて…。その…ファッションとかを知るなら、その本がいいって言われて…」
ベロー「何だよ? そこまでして、サラの気を惹きたいのかよ?」
ゲイナー「お、大きなお世話だよ」
ベロー「だがよ、ゲイナー…。お前、十分にやってると思うぜ」
ゲイナー「え…」
ベロー「最初はゲーム好きの暗い奴だと思ってたけど、今は立派にお前、エクソダスしてるぜ」
ゲイナー「ベロー…」
ベロー「そりゃ恋敵としては悔しいけどよ、サラもお前の事、学校にいた時よりも見直してると思うしな」
ゲイナー「ありがとう」
ベロー「こっからは五分の勝負だ。言っとくが、俺も負ける気はねえぜ」
ゲイナー「こっちこそ! もうすぐヤーパンの天井に合流する…勝負はそこからだ!」
〔歩み寄る足音〕
ゴーヴ「若いもんは威勢がいいのう…。だが、共倒れという可能性があるのを忘れんことだな」
ベロー「んぐ…!」
ゲイナー「そ、それは…」

【概要】
 マーケットを開くグローマとアイアン・ギアーを襲
うムーンレィス。その戦いの中、現れたチラムは桂を
執拗に狙うのであった。


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