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No.19B
建国のブリザード

【シナリオデモ1開始】
〔ゲームの音〕
ゲイナー「…久しぶりですね、シンシアさん。またあなたとオーバーマンバトルが出来て、嬉しいです」
シンシア「あたしもだよ、キング。世界はメチャクチャになったけど、UNがあれば通信対戦が出来るものね」
ゲイナー「はい…。ちょっと画像が悪くて、シンシアさんの顔が見られませんけど…」「これがあれば、世界のどこにいてもあなたとゲームが出来ます」
シンシア「大げさだよ、キング」
ゲイナー「そうでもないですよ。僕、旅をしているから、きまった場所からアクセス出来るわけじゃありませんし」
シンシア「旅? じゃあ、今はどこにいるの?」
ゲイナー「ドームポリスのカテズの近くです」
シンシア「カデズか…。…丁度いいかも…」
ゲイナー「丁度いいって?」
シンシア「デートしようか、キング?」
ゲイナー「デ、デート…!?」

ザッキ「大尉殿…ドームポリス・ポリチェフから接収したオーバーマンが届きました」
アスハム「ご苦労だ、ザッキ。整備の方も頼むぞ」
ザッキ「は…既に手配は済ませてあります」
ケジナン「アスハム隊長、そいつに着せるオーバーコートの準備も出来ましたぜ」
エンゲ「例の3人組も既にカデズに潜入しています」
アスハム「あのオーバーマンとオーバーコート、そして、助っ人達とムーンレィス…全ての準備は整った」
ケジナン「しかし、大丈夫ですかい? あの新しい助っ人…ちょっとイっちまってるみたいですぜ」
アスハム「だが、奴の持ち込んだ期待なら、連中の大型機とも互角に戦える」「何より、あのネゴシエイターとやらに深い恨みを持っている。きっと働いてくれるだろう」
ザッキ(私怨で動くのは大尉殿と同じというわけか…)
アスハム「全てはゲイン・ビジョウを倒し、ヤーパンの天井のエクソダスを止めるためだ」「そのためなら、私はあらゆる手を惜しまんよ」
ジャボリ「アスハム様…どうか私達にご命令を。命を懸けて遂行いたします」
アスハム「ありがとう、ジャボリ・マリエーラ。シベリアの凍土に咲く可憐な野の花の協力に感謝しよう」
ケジナン(ぬぁにが協力だぁ!? 強引に俺達をてめえの手下にしたくせによぉ!)(これだったらヤッサバ隊長がいた時の方がマシだったかもな…!)
エンゲ(どうする、ケジナン? 俺達もジャボリみたいにもっと尻尾を振るか?)
ケジナン(馬鹿言うなって! これ以上、振ったら、いくら俺でも千切れちまう…!)
アスハム「そこ…! さっきからコソコソと何を話している!?」
ケジナン「い、いえ! 何でもありやせん! 俺達もアスハム隊長殿に謹んで協力させていただきます!」
エンゲ(結局、俺達…こうやって生きていくしかないみたい…)
アスハム「見ていろ、ゲイン・ビジョウ。貴様をエクソダスの英雄などにさせはしないぞ」「私の新たな作戦によって貴様は捕らえられ、そして相応の罰を受けるのだ…!」
ザッキ(やれやれ…。腕も立ち、頭も切れるのは認めるが、今回の場合、私情が前面に出過ぎている…)(次に失敗したら終わりだってのをわかっているのかな、大尉は…)
アスハム「ジンバの整備が終了次第、作戦を開始する。各員を配置につかせろ」

メシェー「ねえ聞いた、例のニュース!?」
マリア「オーブの誘拐事件でしょ! 凄かったわね、あれ!」
ジロン「何だ、それ?」
甲児「昨日からUNで飛び回ってるニュースだよ」「太平洋にオーブって国があってな、そこは地球連邦に属していない独立国だったんだけど…」「電撃的に新連邦と同盟を結ぶのを発表したんだ」
ソシエ「ふうん…。どうせ新連邦が力ずくでその国を取り込んだんでしょうね」
甲児「その可能性は否定出来ない。オーブはどちらかと言えば、プラント寄りの国と思われていたからな…」「そのオーブが新連邦についたってのは確かにきなくさい匂いがする」
ジロン「で、その誘拐事件ってのは?」
マリア「オーブにはアスハ代表っていうお姫様がいるの」「その人、同じオーブの偉い人の息子と結婚しようとしたんだけど、式場でさらわれちゃったんだって」
ラグ「へえ! 花嫁さんを結婚式の当日にさらうなんて、とんでもない極悪人もいたもんだね!」
甲児「でよ、俺…グローマのUNで情報を集めてみたんだけど犯人はガンダムを使ってたみたいだぜ」
ロラン「本当ですか!?」
ソシエ「…そう言えば、ミネルバの人達、太平洋に行ってたわね…」
ブルメ「ミネルバやアーガマのガンダム乗りはともかく、ガロードはかなり怪しいな」
ロラン「やめてくださいよ。笑えない冗談は…!」
甲児「噂じゃ、そいつの乗ってたガンダムには翼があったらしいぜ」
ロラン「翼のガンダムか…」
メシェー「もう一つ、ニュースがあるよ。あのロジャーさん、難民の人達の受け入れ交渉を失敗しちゃったんだってさ」
ソシエ「大見得きったわりには、情けないわね」
ジロン「でも、仕方ないんじゃないか。カデスの方も状況が状況なんだし」
ブルメ「ムーンレィスの連中がすぐそこまで来てるらしいからな。難民どころじゃねえんだろうぜ」
ラグ「で、そのムーンレィスもカデスに住みたいって言ってるのかい?」
ジョゼフ「とりあえず、ガリア進出の拠点としてかですを使わせろと要求しているそうだ」「事実上、ドームポリスをよこせって言ってるのと同じだな」
ロラン「…それって侵略と同じですね…」
ジロン「暗い顔すんなよ、ロラン。あのきれいな女王様が、そんな乱暴な事、するわけないだろ」
ラグ「そうも言えないんじゃないのかい? この間のマーケット強盗騒ぎを見る限り、あいつら、切羽詰ってるからね」
ロラン(このままでは本当にディアナ・カウンターは全軍で略奪を始めるようになるかも知れない…)(その前に何としてもソレイユのキエルお嬢様と本物のディアナ様を入れ替わらせなくちゃ…)
ソシエ「あんたが難しい顔しても仕方ないじゃない、ロラン」「それより、もしディアナ・カウンターがカデスを力ずくで手に入れようとした時の事を考えないと」
メシェー「そうさせないためにカデスはロジャーさんとグエン様にムーンレィスとの交渉を頼んだそうよ」
ダイク「凄いな、あのロジャーって人…。転んでもタダでは起きないって奴だ」
ラグ「…下手な事言って、逆に相手を怒らせなきゃいいけどね」
ベロー「ま、とりあえずはロジャーさんに任せて、俺達はゲイナーの部屋でゲームでもしようぜ」
ゲイナー「え…?」
甲児「お前の部屋、UNの回線引いたんだろ? 噂のオーバーマンバトル、やらせろよ」
ゲイナー「あ、あれは、その…調子が悪くて…。ちょっと対戦は出来ないんです…」
マリア「どうしたの? あたし達が家に行っちゃ駄目なの?」
甲児「アデット先生との同棲生活の事なら、気にしてないぜ、俺達。…まあ、サラを除いてだがな」
サラ「それってどういう意味です、甲児さん!?」
甲児「まあまあ…。ゲイナーだって、お前に知られたくないから先生の事を黙っていたんじゃないか」
サラ「関係ありません! ゲイナー君が誰と住もうと」
ゲイナー「と、とにかく! 今日は用事があるから、また明日!」
〔走り去る足音〕
ソシエ「何あれ…? あまりに不自然な態度ね」
ベロー「あれじゃ隠し事をしてるって宣伝しているようなもんだな」
甲児「あの慌てぶりからして、女の子がらみと見た…!」
マリア「じゃあ、誰かとデートとか?」
サラ「ゲイナー君に限って、それは無いわよ!」
チル「………」
ジロン「どうした、チル?」
チル「あたい…昨日の夜、見た…。ゲイナーが桂の部屋に入ってったのを…」
ロラン「じゃあ、ゲイナーのデートの相手は桂さんなんですか?」
ベロー「そうじゃねえだろ! ゲイナーの奴…百戦錬磨のラブハンターに女心を聞きに言ったんだ!」
甲児「やるねえ、あいつも! もしかして、ついに告白する気か!?」
サラ「こ、告白って…」
チル「サラ姉ちゃん、顔が赤いよ」
サラ「ち、違うわよ! 今日はちょっと暑いからよ!」
ジロン「外はブリザードだってのに?」
サラ「とにかく! ガウリ隊の隊員が秘密を持ってるのは問題だわ!」「ガウリ隊長に相談してゲイナー君の風紀を正すわよ!」
ソシエ「何か、ヘンなの…」

〔カーソル、南東へ移動〕
シベリア ドームポリス・カテズ

ミラン「…ロジャー君…そして、グエン卿。カデズのピープルの要求を我々は承諾する事は出来ない」
グエン「なぜでしょうか、ミラン執政官? 彼らの言っている事はごく妥当な線だと思いますが」
ミラン「我々はカテズを拠点として使用したいと言っているのだ」
ロジャー「ですので、その際の設備使用料、物資売買における税金、その他の手間賃としてこれだけが必要になると言っているのです」
ミラン「そのような法外な金額の要求を飲む事は出来ない。それとも、それが地球の流儀なのかな?」
ロジャー「その通りです」「…と言うより、いきなりやってきて、こちらの都合も聞かずに要求だけを押し付けるあなた方の行為が…」「これだけの金額に値する程の無法だと理解していただきましょう」
フィル「何という無礼な男だ! ディアナ閣下の御前であるぞ!」
ディアナ「………」
グエン(ロジャー君、少々強引過ぎはしないか?)
ロジャー(ご安心を、御曹司。これは交渉相手の本音を聞きだすためのテクニックです)(ご覧ください。こちらの攻撃に対して、熱くなっているのは軍人と執政官殿だけです)
グエン(…つまり、カテズの接収はミラン執政官とフィル少佐の意向と言う事か)
ロジャー(いい読みです、御曹司。どうやら、ディアナ閣下は本件について乗り気ではないようです)(そこに今回の交渉の鍵があると私は見ます)
ミラン「ロジャー・スミス、今回の交渉は決裂だ。これでは話にならない」
ロジャー「いいでしょう、執政官殿。あなた方への代価の提示という最低限の話は出来ました」「次回の交渉では合意に向けて、現実的な話し合いが出来る事を望みます」
ミラン「…もし、君の言う無法な要求を我々が再び提出したら、どうする気かね?」
ロジャー「カテズのピープルにも相応の考えがあると申し上げておきます」
フィル「フン…新地球連邦にでも泣きつくか。情けない…!」
ロジャー「軍の力など必要ありません。彼らは自分達の生活を守るために自らの力で戦うでしょう」「たとえ勝ち目がなくとも…」
ディアナ「それは…」
ロジャー「無法も最後には法に屈する…。あなた方が力で一時の勝利を得ても、地球の民はあなた方を許さないでしょう」「そんな泥沼の戦いを聡明な月のディアナ閣下がお望みとは思いませんがね」
ディアナ「………」
〔ハッチの開閉音〕
エンジェル「失礼します、フィル少佐。カテズ領主に提供する資材のリストが完成いたしました」
フィル「ご苦労、エンジェル君。リストはそこの男に渡してくれ」
ロジャー「君は…」
エンジェル「奇遇ね、ロジャー。今の私はムーンレィスに雇われた現地コーディネイターなの」
ロジャー「まさか、君もパラダイムシティから出ていたとはね」
エンジェル「念のために言っておくけど、あなたを追って…というわけではないわよ」
ロジャー「そこまで、うぬぼれてはいないさ。…だが、ここでの再会は偶然かな?」
エンジェル「さて、どうかしらね…」

ゲイナー(…遅いな、シンシアさん…)
ソシエ「何よ、ゲイナーのあの格好!? おっかしいの!」
マーイ「そんな大きな声出しちゃ駄目よ、ソシエ」
リーア「そうよ。ゲイナーに気づかれちゃうじゃない」
ソシエ「だって、あの格好よ。笑うなって方が無理よ!」
ゲイナー(オーバーマンバトルでずっとライバルだったシンシアさん…)(顔は見た事ないけど、話した感じは年上の知的美人のイメージ…。いったいどんな人なんだろうな…)
ベロー「しかし、ゲイナーの奴、よくスーツなんて持ってたよな」
桂「あれ、俺が貸してやったのさ。ちなみに髪型も俺のアドバイスだ」
メール「でも、全然似合ってない…! 桂…もしかして、イジワルしたの?」
桂「いやいや…。大人っぽい雰囲気ってのがゲイナーのリクエストだからな」「俺はそれに合わせて服を貸してやっただけさ」
ランド「ゲイナーも水くせえなあ。俺に言やあ、大人の男の魅力ってのを教えてやったのによ」
マーイ「ランドの場合、大人って言うよりも…」
リーア「オッサンくさいのよね」
ランド「あ、あのね…」
甲児「ゲイナーの奴…無理しないで、もっと身の丈にあった格好にすればいいのにな」
ランド「いいじゃないかよ。背伸びってのは少年の特権だ。俺も覚えがあるぜ」
マーイ「想像出来ない…。ランドの少年時代なんて…」
リーア「とりあえず乱暴者だったのは間違いないと思うけど…」
ランド「…連続でサラウンド攻撃されるとさすがの俺もキツいのよ…」
マリア「でも、ゲイナーの背伸びが面白くない人もいるみたい」
サラ「何よ、マリアちゃん! それって、私の事!?」
甲児「大きな声出すなって。ゲイナー気づかれちまうぜ」
サラ「もう帰りましょうよ。他人のデートを覗くなんて趣味が悪いわよ…!」
マリア「…自分が一番最初に尾行するって言ったくせに…」
サラ「何か言った、マリアちゃん…!?」
メシェー「あ! 待って! ゲイナーが女の人に近づいてく!」
サラ「え!?」
ゲイナー「…あの…もしかして、シンシアさんですか?」
???(ローラ)「え…」
ゲイナー「やっぱり、そうなんですね。想像した通りの人だったんで、すぐにわかりましたよ」
???(ローラ)「その…ええと…」
キエル「どうしたのですか、ローラ?」
ゲイナー「キエルさん!? それにローラって…!」
ローラ「…僕よ、ゲイナー…」
ゲイナー「ロ、ロラン! また女装してるなんて! 君って、そんな趣味があったんだ!?」
ローラ「…に、任務…見たいなものだよ…」
キエル「私がカテズを見たいと言ったので、ロランはその案内役として来てくれたのです」
ゲイナー「そ、それはわかりました…。でも、何でロランは、そんな格好を…」
ローラ(…ディアナ・カウンターに近づく時、女の人の姿の方が怪しまれないと思ったんだけど…)
キエル「ゲイナーさんは、なぜ今日はそのようなお姿で?」
ゲイナー「そ、その…事情があったので…」
キエル「私達も同じです。…この場合、詮索しない方がお互いのためでしょうね」
ゲイナー「…わかりました」
ソシエ「ゲ、ゲイナー! ロランに声かけたぁ!」
桂「いいねえ、彼! 女の子慣れしてない純情ぶりが実にいい!」
ランド「いやいや…あのロランなら、たいていの奴はコロッといくぜ」
ベロー「ど、同感…」
甲児「ま、まあな…」
桂「ま、待て! 早まるな、お前達!」
ランド「メール、お前も女らしさをロランから学んできたらどうだ?」
メール「キーッ! 悔しいけど、言い返せない!」
ランド「ところで…向こうの方、騒がしくないか?」
市民(若者・男)「どうなってんだ!? 表に停めておいた俺のバイクがなくなってるぞ!」
市民(若者・女)「私の車もよ!」
Tボーン「きっとムーンレィスの仕業だ!」
市民(若者・女)「ムーンレィスの!?」
Tボーン「俺、聞いた事があるんだ! ムーンレィスは不思議な力で物を盗み出すって!」
ダヴ「あいつら、アメリアを追い出されて貧乏してるから盗みを始めたのよ! そうに決まってるわ!」
キース「ちょっと待てよ! お前達、何を言ってるんだ!?」
Tボーン「うるせえ! 黙ってろ!」
ゲラバ「うおおお! ムーンレィスとは何て姑息な奴らなんだ!」「あいつらをこのままにしておいたら、このカテズは滅茶苦茶になるぞ!」
市民(中年・男)「その通りかも知れん…! 奴らは混乱と争いの種でしかない!」
市民(中年・女)「そうよ! 一致団結して、ムーンレィスをカテズから追い出しましょう!」
キース「ま、待ってくれ、みんな!」
ゲラバ(上手くいったようだな)
Tボーン(月とドームポリスの間に争いが起きればあのカラス野郎とヤーパンの天井もそれに巻き込まれる)
ゲラバ(そこを俺達が攻めれば…イシシ…)
キース「いったい何なんだ、お前達は! 何の目的があって、ムーンレィスの悪口を言っている!?」
ゲラバ「あぁん? 何だ、お前は?」
キース「このカテズのパン屋だ!」
Tボーン「うるせえんだよ、パン屋。ぎゃあぎゃあ騒いでると痛い目に遭わせるぜ」
キエル「やめなさい、無法者!」
ダヴ「な、何よ、あんたは!?」
キエル「その前に私の質問に答えなさい! あなた達、ムーンレィスとドームポリスを戦わせたいのですか!?」
ダヴ「は、はい…! その通りです!」
ゲラバ「こ、こら! 白状してどうする!?」
ダヴ「だって、この人…迫力あったから…」
ゲラバ「くそ! こうなったら口封じだ! 悪く思うなよ、お嬢さん!」
ローラ「その人には指一本、触れさせはしない!」
Tボーン「また綺麗な姉ちゃんが出た!」
ゲラバ「ええい! 女を殴るのは後だ! 先に男の方から始末してやる! 覚悟しろよ、メガネ!」
ゲイナー「え!? 僕ですか!?」
ゲラバ「死ね、優男!!」
〔武器の投擲音〕
〔画面、明滅〕

ゲラバ「ぐわっ! な、何だ!? この変なナイフは!?」
???(ガウリ)「…それは八方手裏剣だ…。次はお前の喉を切り裂く…!」
ゲイナー「誰です、あなたは!?」
ガウリ「俺だ、ゲイナー」
ゲイナー「ガウリ隊長!? も、もしかして、その格好は…」
ガウリ「ここまで尾行させてもらっていたが、君を殺させるわけにはいかん。私のヤーパン忍法で君を守ってみせる!」
ゲイナー(ガウリ隊長がヤーパン伝来のニンポーマニアって本当だったんだ!)
Tボーン「何が、忍法だ! そんなものが銃弾にかなうものか! くらえ!!」
ガウリ「ヤーパン忍法、十手返し!」
〔銃声〕
〔画面、明滅〕
〔金属音〕

Tボーン「嘘だろ! 刀で弾を跳ね返した!」
ガウリ「次は秘術・火炎車をお見舞いする…!」
ダヴ「こんな奴、相手にしてられない! 逃げるわよ!」
ゲラバ「目的は果たしたんだ! 後はアスハムの旦那に任せるぞ!」
〔複数の走り去る足音〕
ローラ「た、助かった…」
キース「お前…もしかして、ロランか?」
ローラ「う、うん…。この格好については聞かないでくれ、キース」
キース「…お前もイングレッサを追い出されて苦労しているんだな」
ゲイナー「ありがとうございます、ガウリ隊長」
ガウリ「…私は君に借りがあるからな…」
ゲイナー「借り…?」
〔走り寄る足音〕
ソシエ「無事よね、お姉様!?」
キエル「ありがとう、ソシエ。賊はガウリ隊長が退けてくれました」
ランド「しかしよ…」
ガウリ「………」
ローラ「………」
ゲイナー「………」
ランド「…ここは仮装パーティーの会場かよ?」
メール「とりあえず、写真撮るよ! はい、チーズ!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「建国のブリザード」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔第3軍ユニット出現済み〕

DC兵「資材がなくなっているだと!?」
DC兵「は、はい! 少し目を離した隙に…」
DC艦長「フィル少佐、昨日より各部門で同様の事件が発生しています」
フィル「カテズのピープルめ…! 法外な金額の要求に飽き足らず、盗みまでしてくるとは!」
ポゥ「大変です、少佐! 住民が我々への大規模な抗議行動を始めようと知っています!」「すぐにでも暴動に発展しそうな勢いです!」
フィル「何だと!?」
ミラン「ディアナ様、このままではカテズの住民は、このソレイユにもなだれ込んでくるでしょう」
ディアナ「しかし…」
フィル「もう我慢出来ません…! 奴らめ…盗みを働くだけでなく、攻め込んでくるとは…!」「閣下が何と言おうと、自衛のためにディアナ・カウンターを動かします!」
ディアナ「………」
フィル「各隊を発進させろ! 親衛隊のハリー中尉にもソレイユを防衛させるんだ!」
DC艦長「了解です!」
〔敵ユニット出現〕
ロジャー「フィル少佐め…! 先手必勝で部隊を動かしたか!」
ドロシー「また交渉失敗ね、ロジャー」
ロジャー「いや…私の受けた依頼はドームのピープルとムーンレィスの衝突の回避だ」「まだ私の交渉が失敗したわけではない」
ノーマン「ロジャー様、準備の方は整っております」
ロジャー「では、私は行く。ノーマンとドロシーはネズミのあぶり出しを頼む」
ノーマン「かしこまりました」
ポゥ「各機、ドームポリスの破壊は最小限にとどめろ! あれは我々の拠点となるものだ!」
ハリー(ディアナ様、ディアナ・カウンターの動きを黙認するか…)(だが、妥当と言えば妥当だろう。女王としてムーンレィスの利を第一に考えれば、納得も出来よう)
DC兵「ポゥ少尉! ドームの前に人がいます!」
ポゥ「何っ!?」
ロジャー「ビッグオー、ショータイム!!」
〔味方ユニット出現〕
ポゥ「何だ、あの機械巨人は!? ウォドムより大きいぞ!」
ロジャー「ディアナ・カウンターへ告ぐ。交渉が終了していない以上、武力の行使はフェアではない」「よって、ここは大人しく引き下がるよう勧告する」
ポゥ「先に無法な振る舞いをしておいて何という言い草だ! まさに盗人猛々しい!」
ロジャー「アンフェアな人間に対して私の法は容赦しない…! それを宣告しておく!」
ポゥ「各機、攻撃を開始しろ! 目標は、あの黒い機械巨人だ!」
ハリー「ディアナ様をお守りするためだ。親衛隊も動くぞ」
ロジャー「そちらがその気なら相手をしよう! ビッグオー、アクションッ!」
<戦闘開始>

<ハリーorポゥと戦闘or敵10小隊以下or2PP・味方援軍1出現>

〔味方ユニット出現〕
ロジャー「ヒゲのモビルスーツ…! ロラン君か!」
ロラン「戦いを止めてください、皆さん! 盗みの騒動は、誰かの手によって仕組まれたものです!」
ハリー「ローラ・ローラ…! いや、ロラン・セアックか!」
ディアナ(ロラン…!)
フィル「この期に及んで、でまかせを! 犯人も差し出さずに、そのような言葉が信じられるか!」
ロジャー「ロラン君…では、その犯人とは誰なのだ?」
ロラン「おそらくエクソダスを止めようとしている人達です!」
ロジャー「なるほど…。確かにムーンレィスをたきつけて騒動を起こせば、彼らに利はある」「だが、頭に血の上った彼らは言葉では止まらない。まずは戦う力を奪うぞ」
ロラン「…やむを得ません…! 僕も戦います…地球と月の両方のために…!」
ロジャー「私は黒が好きだが、君のような人間にはやはり白が似合う」
ロラン「え…?」
ロジャー「いいだろう。今日は黒と白の競演といこう!」
ロラン「ディアナ様…。この戦いの中で、何とかソレイユに取り付いてみます」
キエル「ですが、ロラン・セアック、まずは、この戦いを止める事を第一に考えてください」
ロラン「わかりました…!」
キエル「よしなに…」

<味方援軍1出現後に敵小隊撃破or次PP・味方援軍2出現>
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ロラン「ロジャーさん! 皆さんが来てくれました!」
ソシエ「何が来てくれましたよ! また一人で勝手にお姉様を連れ出して、いやらしいんだから!」
ロラン「そ、そういうわけでは…!」
ゲイナー「ロラン、ホワイトドールまで持ち出したんだ…!」
ゲイン「で、ゲイナー…デートの方はどうだったんだ?」
ゲイナー「どうして、ゲインさんがそれを!?」
桂「いやぁ…問題が大きかったんでね。俺からゲインに相談したんだよ」
ゲイナー「け、桂さん! 秘密にして下さいって頼んだのに!」
サラ「でも、ガウリ隊長が来てくれたおかげでゲイナー君は助かったじゃないの!」
ゲイナー「それは別の話で…その…」
サラ「ガウリ隊の人間が秘密を持つのがそもそもの間違いなのよ! だいたい、ゲイナー君は…」
勝平「兄ちゃん、姉ちゃん! どうでもいいけどムーンレィスは目の前にいるんだぜ!」
ギャバン「その通りだ! まずはあいつらを止めて、カテズを守るぞ!」
グエン「諸君! 今後の事もある!ディアナ・ソレルの乗るソレイユには攻撃を仕掛けないでくれ!」
エルチ「わかりました、グエン様!」
???(アスハム)「予想通り、奴らが出てきたか…。少し遊んでやるとするか…」
〔カーソル、ロランへ隣接〕
〔ロランに爆発〕

ロラン「うわっ!」
キエル「何が起きたのです、ロラン!?」
ロラン「よ、よくわかりません! いきなり殴られたんですけど…」「えっ!? ホワイトドールの武器がなくなっている!?」
メシェー「本当だ! シールドもない!」
桂「どうなってんだ、おい!? さっき殴っていった何かに盗まれたのか!?」
ロラン「わ、わかりません! 何がどうなってるのか…」
甲児「もしかして、カテズの街に現れた泥棒の仕業か!?」
ゲイン「泥棒?」
ランド「街中でもバイクや車な色んなもんが盗まれる事件が起きてんだ!」
メール「ほんの少し目を離した隙に盗まれちゃって、誰も犯人の姿を見てないの!」
ゲイナー「ゲインさん! もしかして…!」
ゲイン「…可能性はある。だが、まずは目の前のムーンレィスの相手が先だ…!」
???(アスハム)(フフフ…混乱するがいい。そして、月の連中と潰し合え、ゲイン・ビジョウよ…)

<味方援軍2出現の次PP>
〔ロランに爆発〕
シャイア「な、何が起こってるの!?」
ミムジィ「大変よ、シャイア! 姿の見えない敵にやられた機体、武器の弾を盗まれているらしいわ!」
マーイ「えーっ! どうなってるの!?」
リーア「弾やミサイルを盗まれちゃ戦いにならないよーっ!」
ミムジィ「エマーンの人間の前で盗みをするとはいい度胸じゃない!」
モーム「そうです! 絶対に見つけて代金を支払わせてやりましょう!」
桂「こっちはそれどころじゃないんだけどな…」
ガウリ「ちいっ…ムーンレィスだけでなく、そのような敵までいるか…!」
ゲイン「急げよ、みんな! とっととムーンレィスを止めなきゃ、俺達、完全にジリ貧になるぜ!」
ロラン「姿無き怪盗…。その人がムーンレィスと僕達を戦わせたのか…!」

<ロランvsハリー>
ハリー「ホワイトドール! パイロットはロラン君か!?」
ロラン「戦いをやめてください、ハリー中尉! こちらには…」
キエル「いけません、ロラン…! 下手な事をすれば、ソレイユのあの方が危険にさらされます!」
ロラン「は、はい!」(ディアナ様を守るためにはハリー中尉と戦うしかない…! だけど、出来るのか、僕に…!?)

<ロランvsムーンレィス>
ロラン「なぜ、こちらの話を聞いてくれないんです!?」
キエル「悲しいですが、これがディアナ・カウンターの現状なのです…」
ロラン「ディアナ様…」
キエル「キエルさんも限界なのでしょう。その前に何としても入れ替わりを」
ロラン「わかりました、ディアナ様…!」

<勝平vsムーンレィス>
勝平「ドームポリスには指一本触れさせねえぞ!」「あそこにはアキや香月達が世話になるんだからな!」

<ロジャーvsムーンレィス>
ロジャー「失望したよ、ムーンレィス。ディアナ閣下の下、君達は理性と知性で行動すると思っていたのだがな」「同情の余地はあるとはいえ、交渉を勝手に打ち切り、アンフェアな行いをした君達は私が相手になろう!」「ネゴシエーションではなく、このビッグオーで!」

<ハリー撃破>
〔ハリーに爆発〕
ハロー「くっ…! 疑心が後れを取らせたか…!」(だが、窮地に陥れば、あのディアナ様が本物であるかどうか、はっきりするやも知れん…)(ディアナ様…御身のためを想い、ここは敢えて退きましょう)
〔敵ユニット離脱〕

<ポゥ撃破>
〔ポゥに爆発〕
ポゥ「フィル少佐はムーンレィスのために戦おうとしているというのに、私がこのザマとは…!」「少佐…申し訳ありません。後退します…」
〔敵ユニット離脱〕

<ハリー&ポゥ撃破or5PP・敵増援1出現>
※※ハリー&ポゥ撃破の場合のセリフ※※
フィル「ポゥ少尉も親衛隊もやられたか! こうなったら、ドームに直接攻撃を仕掛けるぞ!」
※※4PPの場合のセリフ※※
フィル「このままでは消耗戦になる! 戦局を打開するためにも、ドームに直接攻撃を仕掛ける!」

ディアナ「待ちなさい、フィル少佐…!」「…命を分かち合う全ての人々よ。武器を大地に置いて、私の言葉を聞いてください」「私は月のディアナ・ソレルです。私は戦いは望みません」
キース「ディアナ様…」
市民(中年・男)「あれが月の女王か…!」
市民(若者・男)「って事は、あいつがディアナ・カウンターの総大将ってわけか!」
ディアナ「…かつて私達の母なるこの地球は、人が住む事さえ許されない程に荒廃した惑星となりました」「この凍てつくシベリアの大地にもその時代の…黒歴史の傷跡が残されておりましょう」
ジロン「黒歴史…」
ゲイナー「大変動の時代の事か…?」
ディアナ「なのに地球の皆様はそれを忘れております。なぜなのでしょうか?」「人間には最も辛い体験や記憶は忘れてしまおうという悲しい性がございます」「私達、ムーンレィスは地球が再び住めるようになるまで月で暮らしました」「そして、地球は再生し、様々な世界が交じり合いならがも人類は繁栄を迎えようとしています」「ならばムーンレィスも地球に帰還して、新世界の創造と過ちを繰り返さないため手を貸したいのです」
市民(若者・男)「女王様は俺達と仲良くやってこうってのか…?」
フラン「これはスクープだわ…! 公の場でディアナ様が地球人との共存を宣言している…!」
キエル「…ロラン。キエル・ハイム嬢は私以上に私の心を語ってくれています」
ロラン「はい、そう思います…! さすがお嬢様でいらっしゃいます」
ディアナ「…過去を伝承や黒歴史に封印する事で人々は再生の力を身につけたのです」「悲惨で過酷な記憶だけでは人は再生も再起も不可能だからです」「ですから歴史的事実の解釈を変え、場合によっては、歴史そのものを書き換えてしまうものです」
ロジャー(パラダイムシティがメモリーを失ったのも、悲惨な過去を覆い隠すためなのかもな…)
ディアナ「私達は、この目も鼻も唇の同じです。この身体も地球人、ムーンレィスの違いはありません」「同じ人類だからです」
アキ「同じ人類…」
ミチ「だから、仲良くやっていく事も出来るっていうの…?」
ディアナ「私はこのシベリアにムーンレィスの国家を築くためにやってきました」「ですが、それは地球の民の合意を以てなされるべきと考えます」「ですので、私達はカテズを去ります。しかし、これだけは知ってください」「私達も同じ人間であり、同胞として地球に帰還したいと考えている事を」
グエン「これがディアナ・ソレルの意志…」
ロラン「ディアナ様、今の内にソレイユへ…!」
キエル「いえ…キエル・ハイムになら、ムーンレィスを任せられます」「その間に私は私の目でこの大地と人々を学びたいと思います」
ロラン「…わかりました。ディアナ様もキエルお嬢様も勉強なさるのですね」
ミラン「ディアナ・ソレル…!」
ディアナ「何もおっしゃるな。各隊を引きあげさせよ」
フィル「しかし、これでは地球連邦の増長を招きます…!」
ディアナ「志の高さで守ってみせよ」
フィル「………」
ディアナ「ソレイユは後退。各機はそれに続け」
〔第3軍ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕

ダヴ「か、かっこいいじゃないの! 月の女王って!」
Tボーン「やべ…俺…ファンになりそう…」
ベック「馬鹿言ってんじゃねえ! あの女のおかげで、俺達の作戦がパーになっちまったじゃねえか!」
ドロシー「…見つけた」
ベック「お前はカラス野郎の人形!」
ノーマン「先程の作戦とやらのお話、詳しく聞かせていただきましょう」
ダヴ「こ、このジジイ、機関銃、持ってるぅ!」
ベック「逃げるぞ、お前達!」
ノーマン「おや…そうはさせませんよ」
〔機関銃の銃声〕
〔ベックのいる地点に爆発〕

勝平「何だ、あの爆発は!?」
ロジャー「ノーマン達がネズミを見つけたようだ」
???(アスハム)「ちっ! あの男、尻尾をつかまれたか…!)
〔カーソル、ベックのいる地点へ移動〕
ゲイン「このタイミングだ! みんな、俺の指示した地点を撃てっ!」
ゲイナー「了解です!」
ジロン「何かわからないけど、行くぞーっ!!」
〔一斉攻撃の音〕
〔ベックのいる地点の周囲に爆発〕

???(アスハム)「いかん! 透明化のオーバーコートが!」
〔敵ユニット出現〕
ゲイン「フン…仲間を救おうとしたのが命取りだったな」
ゲイナー「やっぱり! 姿無き怪盗はオーバースキルの力だったのか!」
桂「姿を消したり、盗んだり…。オーバーマンってのはそんな事も出来るのね…!」
アスハム「ちいっ! ダメージを受け過ぎたか…! 『盗み』のオーバースキルも使えん!」
ゲイン「アスハム! 姿を隠して盗みを働き、漁夫の利を狙うとは、落ちたものだな!」
アスハム「黙れ、ゲイン! こうなったら正面から叩き潰してやる! 来い、ザッキ!」
〔敵ユニット出現〕
ジロン「出てきたな、ホーラ! ムーンレィスを利用するやり方、許せないぜ!」
ホーラ「黙れ、ジロン! これも作戦というものだ!」
ロジャー「だが、お前達のおかげで私のネゴシエーションが失敗する所だった。その報いは受けてもらおう」
アスハム「そうは行かんぞ、ブラックメン! お前には相応しい相手を用意してある!」
ノーマン「…申し訳ありません、ロジャー様。賊を逃がしてしまいました」
ロジャー「構わんさ、ノーマン。奴は私が直接叩き潰す方がいい」
ベック「そーいう口の利き方がムカつくんだよ、カラス野郎!」
〔敵ユニット出現〕
エルチ「何、あの金ピカ!?」
ラグ「趣味の悪い成金が3匹揃って出てきたよ!」
ベック「ヌハハ! 驚いたか、カラス野郎! ベック様の脅威の技術力はついに巨大ロボの量産に成功したのだ!」
ロジャー「ベック…! 警察に追われて、パラダイムシティから逃げ出していたか!」
ベック「う、うるせえ! だが、ここで会ったが100年目だ! シティでの借りを返させてもらうぜ!」「アスハムの旦那よ! あっちのカラス野郎の相手は俺達に任せてもらうぜ!」
アスハム「元より、その約束だ。だが、任せたからには確実に奴を葬ってもらうぞ」
ベック「言われるまでもねえ! 行くぜ、Tボーン、ダヴ!」
Tボーン「了解だ、アニキ!」
ダヴ「あたしも頑張っちゃうわよ!」
ロジャー「来るがいい、チンピラ。今日はガリアの法に基づき、力で貴様を止めてやろう」
アデット「どうやら、ここが連中との決戦の場になりそうだね…!」
ゲイン「アスハム…! せっかくの再会を喜ぶ間もなくお前には退場してもらうぜ!」
コナ「ロラン! ホワイトドールの予備の装備、準備出来たよ!」
ロラン「ありがとう、コナさん!」
〔ロラン、エルチへ隣接〕
源五郎「各機は隊長機を狙え! こちらも消耗している以上、短時間で勝負をつけるぞ!」
メール「了解! ドロボウとキンピラのチンピカを倒せばいいのね!」
ランド「それを言うなら、金ピカのチンピラだ!」
アスハム「小娘め! この私を泥棒だと!」
ゲイン「メールは見たままを言ったまでだ! 泥棒とチンピラ、流れ者とは大したチームだぜ!」
アスハム「ゆ、許さんぞ、ゲイン! カリンのためにもここで貴様と決着をつけてやる!!」

≪敵増援1出現後≫
<ロランが戦闘>

ロラン(キエルお嬢様はディアナ様の代わりを立派に務められた…!)(だったら、僕の役目は本物のディアナ様を守る事だ…! やってみせなくては…!)

<ランドvsゲラバ>
ゲラバ「行くぜ、ザ・クラッシャー!」
ランド「……」
ゲラバ「な、何だよ! いつもみたいに怒れよ、おい!」
ランド「悪いな…。もうお前が気の毒過ぎて、そういう気になれねえよ…」
ゲラバ「お、お前、いい奴なんだな、わりと…」
ランド「まあな…。だから、今日は痛くないように素早く解体してやるぜ」
ゲラバ「結局、それかよ! やっぱり、お前はザ・クラッシャーだ!」
ランド「二回言いやがったな! 仏の顔も二度までだ! 覚悟しやがれよ!」
メール「ダーリン…いくら何でもことわざまで壊しちゃ駄目よ…」

<ゲイナーvsアスハム>
アスハム「銀色のオーバーマンの操縦者! 大人しく機体を明け渡せば、貴様は見逃してやってもいいぞ!」
ゲイナー「キングゲイナーは僕のものです! 誰にも渡すつもりはありません!」「卑怯な手を使うあなたにはそのオーバーマンがお似合いです!」

<ジロンvsホーラ>
ジロン「いい加減にしろ、ホーラ! 落ち目の尻馬に乗っかるよりも自分で仕事を見つけろ!」
ホーラ「うるさい! 逆タマのお前にそんな事を言わせるか!」
ジロン「俺が惚れたのは艦長のエルチじゃない! エルチ・カーゴって女だ!」
エルチ「もう~! ジロンったら照れるじゃないの!」
ホーラ「く、くそおぉぉっ! 見せ付けるなあぁぁぁぁっ!!」

<ジロンvsゲラバ>
ジロン「ゲラバ! お前の最大の不幸は人を見る目が無かった事だ!」
ゲラバ「うるせえ! 俺はホーラのアニキに賭けたんだ! 大穴は当たるとデカいんだぞ!」
ジロン「な~んだ! お前もホーラが落ち目ってのわかってたのか!」「じゃあ、自業自得だ! やられても恨むなよ!!」

<ゲインvsアスハム>
ゲイン「いくら作戦とはいえ、泥棒とはな! 名家の名が泣くというものだ!」
アスハム「黙れ、ゲイン! 泥棒はお前の方ではないか!」
ゲイン「恋泥棒は当人同士の問題だ。あんまり過保護だとカリンに嫌われるぜ、お兄ちゃん」
アスハム「貴様に兄呼ばわりされる筋などないわーっ!!」

<アデットvsケジナン>
アデット「覚悟しな、ケジナン! ここでお前達との縁もすっぱり断ち切るよ!」
ケジナン「そんな、姐さん! 俺の想いはどうなんのよ!」
アデット「何を言ってるか知らないが、あたしにお願いがあるんなら強い男を見せてみな!!」

<ホーラ撃破>
〔ホーラに爆発〕
ホーラ「くっそおぉぉっ! どうしてジロンに勝てない! 顔なら俺の勝ちだってのに!」
ジロン「諦めろ、ホーラ! エルチはタレ目は嫌いだってよ!」
ホーラ「そ、そんなっ! 嘘だあぁぁぁぁっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
ソシエ「…ジロンの言葉がとどめになったみたいね」
ギャバン「脱出は出来たみたいだが、あれは心の傷が大きそうだな…」

<ゲラバ撃破>
〔ゲラバに爆発〕
ゲラバ「ちっきしょおぉぉっ! こんな事になるんなら、ゾラでセコくやってた方がよかったぜ!」
〔敵ユニット撃破〕
恵子「あの人…泣きながら逃げてった…」
宇宙太「おうおう…かわいそうにな。急がないと涙も凍っちまうぜ」

<ケジナン撃破>
〔ケジナンに爆発〕
ケジナン「くっそおぉぉっ! 何がセント・レーガンのエリートだ!」「散々俺達をコキ使っといて結局失敗かよ! やってられねえぜ ! 帰る!!」
〔敵ユニット離脱〕

<エンゲ撃破>
〔エンゲに爆発〕
エンゲ「セント・レーガンにくっついてりゃ、おこぼれがもらえると思っていたが、結局変わらないみたいだ…!」「だったら、俺は自分の命を大事にするぜ! 後退だ!」
〔敵ユニット離脱〕

<ジャボリ撃破>
〔ジャボリに爆発〕
ジャボリ「ア、アスハム様、申し訳ありません!」「アスハム様が失脚しないようジャボリは祈っております! では…!」
〔敵ユニット離脱〕

<ザッキ撃破>
〔ザッキに爆発〕
ザッキ「こんな事になるなら、黒いサザンクロスが帰還する前にピープルを討てばよかったものを!」「くそっ! 大尉殿の私怨に付き合ったせいでとんだ貧乏くじだ!」

<アスハム撃破>
〔アスハムに爆発〕
アスハム「ちいっ! 正面からの戦いでは、やはりジンバでは無理があったか!」
ゲイン「強いオーバーマンなら勝てるって考えはヘタクソの言い訳だぜ、アスハム!」
アスハム「黙れ、ゲイン! 今日は潔く負けを認めよう!」「だが、私は必ず戻ってくる! 今以上の力を用意してな! 各機、撤退だ!!」
〔敵ユニット離脱〕
ダイク「負け惜しみも様になってるな、あの兄さんは」
ブルメ「でもよ…二度も失敗したら、普通はクビになるんじゃねえの?」
ラグ「いいじゃないのさ。別に再会したいってわけじゃないんだからさ」
ゲイン「その通りだ。…悪い奴じゃあないが、あのしつこさはちょっと勘弁して欲しいな」

<Tボーン撃破>
〔Tボーンに爆発〕
Tボーン「せ、せっかく自由を満喫してるのに死ぬのは嫌だっ! 脱出するぜ、アニキ!!」

<ダヴ撃破>
〔ダヴに爆発〕
ダヴ「や、やだ! こんな所に放り出されたら、氷漬けになっちゃう!」「ごめんなさい、アニキ! 脱出するわ!」

<ベック撃破>
〔ベックに爆発〕
ベック「ぬあああっ! この俺様が二度も敗北するのか!」
ロジャー「数も数えられないようだな、ベック。最初に逮捕された時から考えれば、これで三度目の敗北だ」
ベック「うるせえ、カラス野郎! ここにはうるさい軍警察もいない! 必ず再起してやるぜ!」「その日が来たら、てめえにはイの一番で挨拶に行くからな! 覚えてやがれーっ!」
〔敵ユニット離脱〕
ロジャー「あんな長い台詞を言う前に脱出すれば、もっと安全だろうに…」「だが、捨て台詞はチンピラなりの美学なのだろう。それには一応の敬意は払っておこう」

<敵全滅・勝利条件達成>
チル「やったぁ! シベ鉄もホーラ達も逃げてったよ!」
ジロン「コテンパンにノシてやったんだ。当分は大人しくしてるだろうな」
ゲイナー「…ところで、ゲインさん…」
ゲイン「何だ?」
ゲイナー「あのアスハムって人…どうして、ゲインさんを付け狙うんです?」
ランド「俺も聞かせてもらいたいな。カリンって子がどうのと奴は言ってたみたいだが…」
ゲイン「カリンってのはあいつの妹の名前だ」
ランド「もしかして、昔の女か?」
ゲイン「付き合っていたわけじゃないがな…」
桂「へえ…。黒いサザンクロスは夜の方も凄腕スナイパーなようだな」
ゲイン「…そうだな。カリンは俺の子を生んだらしいし…」
ゲイナー「え…ええっ!?」
ゲイン「ここからは俺と彼女と…アスハムの問題だ。そういうわけで話は終わり」「俺としては、現在進行中のゲイナー君のデートの話を聞かせてもらいたいな」
ベロー「で、結局…誰と待ち合わせしてたんだ?」
ゲイナー「そ、それは…」
サラ「そこらは帰還したらゆっくり聞かせてもらうわよ、ゲイナー君」
ゲイナー(サラさん、怒ってる…? もしかして脈があるかも…)(でも、結局シンシアさんとの約束、すっぽかす事になっちゃったや…。後で謝っておかないと…)
???(シンシア)「なかなかやるじゃない、キング。ますます君に興味湧いてきちゃったな」「今日のデートは上がれちゃったけど次に会う時はバトルしようね…」
エンジェル「…アーリーオーバーマン、ターンタイプ、堕天翅、そして、メガデウス『ザ・ビッグ』…」「この白い大地に集ったのは偶然? それとも運命かしら?」「ふふ…また会いましょうね、ロジャー…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

ディアナ「…ミランとフィルは?」
ハリー「別室にて、今後の事を検討しています」「今日のディアナ様のお言葉により、おそらく我々はシベリアを離れ、南下する事になるでしょう」
ディアナ「ゾラへ向かうのは私も賛成です」
ハリー「彼の地はシベリアとは別の意味で過酷な場所と聞きます」
ディアナ「だからこそ、我々の帰還する地に相応しいと言えましょう」「そこを実り豊かな土地にするのは後の世代がやってくれます」
ハリー理想論だけでは軍は抑えられませんぞ、キエル・ハイム」
ディアナ「………」
ハリー「グエン・ラインフォードの秘書官のキエル・ハイム嬢という一般市民でも…」「今日のディアナ様のように甘い考えは持たないでしょう。そう申し上げたい」
ディアナ「あのような市井の女とムーンレィスを束ねる私を同じ女と思うな。貴下ら男達は女王たる私に従えばよい」
ハリー「………」
〔ハッチの開閉音〕
DC艦長「失礼します、ディアナ様。ソレイユのディアナ様宛ての通信が入っております」
ディアナ「このソレイユに直接か…? 相手は誰です?」
DC艦長「プラント評議会議長、ギルバート・デュランダルと名乗っております」
ディアナ「プラントの指導者が…?」

ロラン(キースはカテズでパン屋を開き、フランはムーンレィスの動きを追ってUNに記事を掲載しているって聞いた…)(みんな、それぞれに生きている…。きっとムーンレィスだってこの地球に帰る場所を見つけられる…)(きっと…)
恵子「…勝平。難民キャラバンの人達、とりあえずカテズに受け入れてもらったみたいよ」
勝平「そうか…。ロジャーの兄ちゃんに感謝しないとな」
桂「ま…真相を話せば、ムーンレィスが行っちまったんで断る口実がなくなったかららしいがな」
勝平「なぁんだ…! じゃあ、あの兄ちゃんのおかげじゃないってわけか」
〔歩み寄る足音〕
ロジャー「失礼だな、勝平君。確かに後押しがあったとはいえ、この結果は私の交渉があってのものだ」
勝平「感謝してますって! スーパー・ネゴシエイター様!」
ロジャー「言い方は多少引っかかるが、誤解されたままで別れるのは残念だからね」
宇宙太「ロジャーさん…行っちまうのかい?」
ゲイナー「あなたはヤーパンの天井専属のネゴシエイターとして雇われたんじゃなかったんですか?」
ロジャー「私のネゴシエーションが必要なのは、どうやら、ここまでのようだからな」「今日の戦いでセント・レーガンも引き下がるだろうし、後は目的地まで真っ直ぐ進めばいい」
サラ「でも、また異星人や堕天翅が攻めてきた時にあなたのビッグオーの力が必要になります」
ロジャー「誤解しないでいただこう、お嬢さん。ああいった輩との戦いは、本来はネゴシエイターの仕事ではない」「あれは自衛のためと、ちょっとしたサービスだと思って欲しい」
桂「そういうもんかね…。あんたの場合、用心棒としても十分やていけると思うけど…」
ロジャー「それは私の本意ではないのだ。…それに、そういった役目にはもっと相応しい人達が来るそうだ」
ゲイナー「それは?」
ロジャー「先程通信が入ったそうだが、太平洋方面から君達の知り合いがこちらに合流するそうだ」
サラ「太平洋って事はガロード君達ね!」
桂「確かに太平洋組が来てくれれば、戦力は一気にアップするな」
ロジャー「そういう事だ。だから、私は本来の職務に戻らせてもらうとするよ」「代わりというわけではないが、ティプトリーさんがアイアン・ギアーに同乗されるそうだ」
サラ「ティプトリーさんって難民の人達のリーダーだった人?」
ロジャー「ああ、そうだ。キャラバンの方は落ち着いたが、あの人はあの人の旅を続けるそうだ」
勝平「せっかく住む場所が見つかったってのにおかしなおばちゃんだな…」
ロジャー「ヴォダラクの教徒というのはそういったものらしい」「彼女達にとっては、このブリザードさえも自然の姿として受け入れるのだそうだ」
モーム「お別れですね、ドロシーさん」
ドロシー「そうね、モーム」
モーム「ドロシーさんはメイドさんなんですから、お掃除やお洗濯、頑張ってくださいね」
ドロシー「私はメイドじゃない。でも、せっかくモームが教えてくれたからやってみる」
モーム「それと笑顔を忘れないで下さいね。そんなんじゃ、御主人様のロジャー様に嫌われてしまいますよ」
ドロシー「それは心配ない。好かれたいとは思ってないから」
ロジャー「ドロシーにも友達が出来たと思ったのだが…残念だよ」
ランド「縁があるなら、また会えるさ。俺と大将みたいにな」
ロジャー「その通りだ、ザ・ヒート。この広大で不安定な世界で私達は再会を果たしたのだからな」
ランド「あん時の約束だ。出発前にビッグオーはノーマンさんとピカピカに仕上げておくぜ」
ロジャー「済まないな。では、私は先にプレーリードックへ行っている」
〔歩き去る足音〕
メール「………」
ランド「どうした、メール? お前もビーター・サービスの一員として整備は手伝ってもらうぜ」
メール「…ねえ、ダーリン。ロジャーと会った場所って、パラダイムシティって言ったよね…」
ランド「それがどうかしたか?」
メール「うん…。その街の名前ね…アサキムの口から聞いた事があるの」
ランド「へえ…そいつは驚きだ。あいつ…あそこを知ってるのか」
メール「うん…。あたし、最初はパラダイスシティだと思ってたけど…」「今、思い返せばパラダイムだったような気がする」
ランド「…ったく、お前も俺と同じ間違いをしてたとはよ…」「もしかすると、俺とロジャーとあいつはあの街つながりの縁かも知れねえな…」
メール「え…あたしは?」
ランド「尻の青い小娘が大人の男の友情に割り込もうとすんなよ。さ…ビッグオーの整備に行くぜ!」

  ~キング・ビアル ブリッジ~
ブライト「…以上が太平洋の状況です」
兵左衛門「なるほど…。ついにオーブは新連邦に降ったか」
ブライト「兵左衛門さん。我々はプラントのデュランダル議長に日本へ向かうよう指示を受けました」「今度の行動も検討したいと思いますので、ガリアにてそちらと合流する事を希望します」
源五郎「ザフトも日本へ?」
ブライト「日本はオーブと並んで独得の地位を持つ第三国ですからね」「デュランダル議長としてもザフトへの協力を依頼したいのでしょう」
兵左衛門「こちらの目的地も同じである以上、異論はありません」「一太郎、合流ポイントのデータをブライト艦長に送ってくれ」
一太郎「わかりました、おじいさん」
ブライト「では、アイアン・ギアーとグローマにもよろしく伝えてください。合流ポイントにてお会いしましょう」
〔大型モニターの閉じる音〕
兵左衛門「オーブも新連邦についた以上、世界の二極化はさらに進むだろうな」
源五郎「人間として主義主張がある以上、対立も仕方のない事ですが、この争いは異星人につけ込む隙を与えるようなものです」
兵左衛門「事の重大さが理解されん以上、結局そのどちらの陣営にも属さぬ人間が戦うしかないのかも知れんな…」
〔通信のコール音〕
一太郎「おじいさん、ゲッコーステイトから我々に通信です」
兵左衛門「あのお尋ね者が、何の用だ?」
一太郎「何でも、グローマとアイアン・ギアーのマーケットに用があるそうで、こちらと接触したいとの事です」
源五郎「グラディス艦長達は驚くでしょうな。今まで散々追ってきた彼らが自分から接触を求めてくるとは…」
兵左衛門「シベリアの大地でまた一堂に会する事になるとはな…。これも何かの縁かも知れん…」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

一太郎「おじいさん、ミネルバとの合流ポイントに到着しました」
兵左衛門「彼らと会うのも随分久しぶりのような気がするな」
ミムジィ「エマーンの情報網で聞いたけど…この間のオーブの花嫁誘拐事件、あの人達も関わっていたみたいね」
シャイア「凄かったわね、UNの方は。オーブの内紛から国際的テロリスト、果ては異星人の陰謀説まで流れて…」
ミムジィ「情報源が曖昧だから、そんな風に噂ばかり先行するのね」
モーム「皆さん! 来たみたいですよ!」
〔味方戦艦出現〕
グエン「お久しぶりです、皆さん。お元気そうで何よりです」
タリア「そちらもヤーパンの天井と合流出来たようで何よりです」
エルチ「あ、ちょっとお待ちくださいね。お客様も、もうすぐこちらに到着しますから」
ブライト「お客様…?」
〔味方戦艦出現〕
エルチ「いらっしゃいませ、ゲッコーステイトの皆さん」
シャイア「どのようなご用件でも承ります。難ありと申し付けください」
タルホ「買い物に来ただけだってのにあのザフトの連中もいるよ」
ホランド「ガリアに着いた早々これかよ…。いったい、どうなってやがる?」
ハップ「こうなるともう、腐れ縁って言ってもいいな」
ブライト「この場にゲッコーステイトまで現れるとはな…」
ジャミル「これは偶然か…? それとも、運命だとでも言うのか…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シベリア

サラ「へえ…じゃあ、本当にオーブは新連邦の一員になったんだ」
ルナマリア「でも、ひどい話なのよ。オーブは正式な同盟条約を結ぶ前から連邦に協力していたの」「おかげであたし達は、オーブの了解を出てすぐの所で両軍の挟み撃ちにあったんだから」
ゲイナー「そんな事になったのによく無事だったね」
カミーユ「ああ…。シンの活躍とアムロ大尉の合流がなかったら、やられていたかも知れないな」
シン「よせよ、カミーユ。あの時は俺…無我夢中で、自分でも何をやったか、よくわからないんだから」
カミーユ「自信を持っていいと思う。あの時のお前の活躍は誰もが認めるものだったんだ」
斗牙「カミーユの言う通りだよ。凄かったよ、あの時のシンは」
シン「そうかな…」
サラ(この子…、カリカリしていた印象しかなかったけど、こんな風に笑うんだ…)
ゲイナー「ところで、そのアムロ大尉って人は…?」
カミーユ「俺達の世界の伝説的なエースパイロットだ。聞いた事ないか、『白い流星』って?」
ゲイナー「その人ならUNで見たよ…! 確か南の島で300機のザクを背負い投げしたって…」
エイジ「何だ、そりゃ? いくら何でも滅茶苦茶だろ!」
ミヅキ「UNの情報なんて、そんなものよ。…って言っても、彼みたいに信じちゃう人もいるけどね」
レイ「だが、アムロ大尉の技量はそのデマの一端が事実であった事を裏付けるものがある」
ソシエ「ふうん…そんなに凄いんだ、その人…」
ゲイナー「一説では、『ニュータイプ』っていう特別な力を持ってるって聞いてるけど…」
ロラン(ガロードに聞いた事がある…。ティファが狙われているのは、彼女がそのニュータイプだからって…)
カミーユ「ニュータイプについてはまだ俺達の世界でも研究中だけど…」「そういう言われ方はアムロ大尉も喜ばないだろうな」
カツ「その力を恐れた連邦軍によって、アムロ大尉は前の戦争の後からずっと監禁されていたんですからね」
ベロー「ところで…お前、誰?」
カツ「僕はカツ・コバヤシ。アムロさんの昔の知り合いでエゥーゴのパイロットです」
カミーユ「カツはエマ中尉の下でパイロットの訓練をしている。みんなもよろしく頼む」
ベロー「ふうん…伝説のエースと新米が入って、計算上では、ちょうど二人分の追加だな」
ルナマリア「それがね…エースパイロットはもう一人増えたのよ」「その名もアスラン・ザラ。あたし達の世界での前の大戦のエース…」「ついでにデュランダル議長直属のFAITHでもあるのよ」
ソシエ「何だか、凄い人みたいね」
シン「…そんな大した人じゃないさ、あの人は」
ルナマリア「どうして、そういう事言うのよ…!?」
シン「あのアスランって人は前の戦争が終わってから2年間ずっとオーブに引きこもっていたんだろ」「そんな人が急にザフトに帰還して、しかも新型機とFAITHをもらえるなんておかしいと思っただけさ」
カミーユ「シン…」
シン「…長旅で疲れた…。レイ…先に部屋に戻ってる」
レイ「わかった…」
〔歩き去る足音〕
メシェー「さっきまでニコニコしてたのに何か感じ悪いね…」
カミーユ「シンは以前の戦争の時、オーブにいてそこで家族を失っている…」「そのせいか、オーブに関する話が出ると途端に態度が固まるんだ」
サラ「そっか…。そういう理由があったのね」
カミーユ「だけど、いつまでも過去に囚われているのはシンにとってもよくないだろう」
レイ「ああ…」
ベロー「しかし、そのアスランって人はさっきのアムロ大尉みたいな伝説を何か持ってないのか?」
ルナマリア「UNにもほとんど出てないんじゃないかな。あの人…前の戦争の時、ザフトだったんだけど脱走してオーブについたから」
ソシエ「随分思い切った事したのね…!」
ルナマリア「一説ではオーブの代表のカガリ・ユラ・アスハに恋をして、ザフトを裏切ったって言われてるけど…」「真相は親友の行動に心を動かされて、戦争を望む人達を討つために立場や国を超えて戦ってたらしいの」
ゲイナー「その親友って人、随分と影響力を持ってたんだね」
レイ「その名はキラ・ヤマト…。聞いた事はないか?」
ロラン「ないけれど…」
ルナマリア「彼の搭乗した機体はフリーダム…。今の世界のわかりやすい表現で言えば、翼を持ったガンダムってとこね」
ゲイナー「翼を持ったガンダムって…! この間のオーブの代表が結婚式の最中に誘拐された事件の…」
レイ「そうだ。…世界的なニュースにもなったオーブ代表誘拐事件…」「その犯人がアスラン・ザラの親友にして、俺達の世界の前大戦を止めた英雄の一人…キラ・ヤマトだ」

  ~フリーデン 娯楽室~
ジロン「じゃあ、お前達、あの花嫁さんがさらわれた現場にいたのか!?」
ガロード「ああ。あの時、俺達はアーガマとは別行動でオーブを監視してたんだ」
ウィッツ「そこへゲッコーステイトが現れたんで奴らを追っていたら、その現場にぶつかったってわけだ」
桂「ゲッコーステイトってあの流れ者のリフ集団だろ? 何でそんな所にいたんだ?」
ロアビィ「どうやらあの連中、花嫁を誘拐したグループに結婚式場を混乱させるよう依頼されてたらしいんだ」
ミムジィ「でも、仕事としてやった彼らはともかく、あなた達まで誘拐に協力する必要はなかったじゃない」
モーム「そうです! そのアスハ代表様がかわいそう過ぎます!」
ガロード「それはそうだけどよ…。ミネルバ達はオーブにだまし討ちされてひどい目に遭ったんだぜ」
ロアビィ「それにだ。あの結婚…どう見てもアスハ代表が望んだものじゃなかったしな」
ラグ「それはわかるよ。UNの映像で見たけど…花婿のユウナって野郎、ニヤけてて気持ち悪いしね」
リーア「それにアスハ代表が誘拐された時はオロオロしちゃっててかっこ悪かった~」
桂「で、その誘拐団のアークエンジェルとキラ・ヤマトってのは何が目的なんだ? アスハ代表に横恋慕か?」
ロアビィ「そうだったらロマンチックだが、アスハ代表の秘密の恋人は別にいる…」「ここだけの話だが、この間ミネルバにやってきたアスランってのが、そのお相手らしい」
桂「へえ…一国のお姫様と付き合うとはやるねえ、そいつ…!」
ジロン「じゃあ、アークエンジェルの人達はアスハ代表とアスランって人のために誘拐事件を起こしたのか?」
ウィッツ「さあな。少なくとも身代金とかが目的じゃないのは確実みたいだぜ」
ミムジィ「そのアークエンジェルって戦艦、元は旧地球連合の一員だったけど、最後はオーブについたのよね」
ガロード「もしかして新連邦と手を組んだオーブに反対して戦いを仕掛けるのかもよ」
ロアビィ「たった一隻でか? いくら前大戦のエースパイロットがいてもそいつは無謀ってやつだ」
ラグ「ま…どのみち、あたしらには関係のない話さ」
ジロン「そうだな。その内、騒ぎも収まるだろうしな」
桂「…世界は広いんだ。アスハ代表も一人の女の子に戻って、どこかでのんびり暮らせばいいさ」
ミムジィ「せっかく好きでもない男との結婚から逃げ出せたんだから、そうするのがいいでしょうね…」

甲児「デュークフリードに…大介さんに会ったって本当か!?」
闘志也「ああ、トリニティシティでな」「俺達は風見博士や理恵と合流するためにシティへ立ち寄ったんだが、そこにあいつも来ていたんだ」
ミナコ「もう、闘志也!あたしもいるのを忘れないでよね!」
闘志也「ミナコの場合、勝手についてきただけじゃないか…!」
マリア「それで兄さんとひかるさんは!? 元気だった!? 何か言ってた!?」
ジュリィ「落ち着きな、マリアちゃん。質問にはゆっくり答えるから」
キラケン「お前さんの兄さん達は元気だったぞ。そして、自分の信じるもののために戦っとると言っとった」
甲児「その言葉を聞いて安心したぜ。いかにも大介さんの言いそうな事だからな」
勝平「へへ…あの兄ちゃん、相変わらず清く正しく正義の味方してるな」
マリア「でも、兄さん達…どうしてトリニティシティに立ち寄ったのかしら…」
ジュリィ「ガイゾック、ベガ、エルダーの異星人軍団に新たにS-1星人の軍隊、通称アルデバロンが加わったからな」「その調査に来たんだろう」
マリア「やっぱり、兄さんも宇宙からの侵略者と戦うつもりなのね」
風見「マリア君…君も異星人でありながら地球のために戦うのかね?」
アリア「え…!?」
甲児「風見博士、どうしてそれを!?」
理恵「マリアちゃんのお兄さん…デュークフリード本人から聞いたの」
闘志也「俺は、大介は…デュークフリードは異星人だからこそトリニティシティを訪ねたと思っている」
甲児「どういう事だ、闘志也?」
闘志也「多分、大介はあいつに会いに来たんだと思う…」」
ジェミー「…というわけで、このシベリアの人達は自分達の済む場所を求めてエクソダスをするのよ」
マリン「確かに雪と氷に覆われたこの土地は過酷かも知れない」「だが、それすらも俺には地球の自然の美しさと思える…」
雷太「フン…異星人ってのは随分とロマンチストだな」
マリン「………」
オリバー「勝手に出歩くなよ、マリン。お前はバルディオスのパイロットだが、ただそれだけの存在だ」
雷太「お前、ここのメカのデータをS-1星人に送るつもりじゃないだろうな?」
マリン「何度言ったらわかる…! 俺はスパイなんかじゃない…!」「俺の父はアルデバロンに殺された…。だから、俺は奴らを倒すためにお前達に協力している…!」
雷太「その芝居がいつまでもつか。見ものだぜ」
オリバー「確かに奴らの亜空間戦術に対抗するにはバルディオスが必要で、あれの操縦はお前しか出来ない」「だが、言い換えれば、お前の存在意義はバルディオスのパイロットとしてだけだ。それを忘れるなよ」
マリン「…それで十分だ」「俺はガットラーを倒すためなら、お前らのような人間とだって手を組む覚悟は出来ている…!」
雷太「何だと、異星人め!」
マリン「俺から見れば、お前達の方が異星人だ!」
ジェミー「もうやめて! これで何度目の喧嘩なの!?」
オリバー「止めるなよ、ジェミー。こいつにはいつでも自分の立場ってのをわからせておく必要があるんだ」
闘志也「やめろよ、雷太、オリバー。お前達とマリンはチームなんだろ?」
雷太「あんな奴は、ただの同乗者だ。ついでに言うなら、あいつを監視するのも俺達の任務だ」
ジュリィ「気持ちはわからんでもないが…マリンにつっかかるなら、スパイの証拠を見つけてからにした方がいい」「そうでなけりゃ、この男…絶対に認めないだろうからな」
マリン「………」
キラケン「何じゃい、ジュリィ! お前もマリンをスパイだと疑ってるのか!?」
ジュリィ「強いて言えば、真実の味方だな。科学者として」
雷太「ひっこんでろ、闘志也! それともお前、マリンの肩を持つ気か!?」
闘志也「ああ、持つね。マリンは俺達と共に命を懸けて戦ってる。だから、こいつは俺達の仲間だ」
キラケン「なあ、雷太。お前だって、マリンが本気で戦ってるのはわかっとるじゃろ?」
雷太「ちっ…イオの連中ってのはお人好し過ぎるぜ! こいつは異星人だってのによ!」
マリア「………」
オリバー「心配するな、マリア。確かに君も異星人かも知れないが、君と君の兄さんは信用している」
雷太「マリンの場合は敵異星人の仲間だからな。お前達とは違うさ」
マリア「そういう考え方、兄さんは絶対に許しませんでした」
甲児「デュークフリードは言ってたぜ。。生まれた星に関係なく、いい人間も悪い人間もいるってな」
オリバー「だから、マリンを信じろと? 冗談じゃない…!」「S-1星人の攻撃でどれだけの人間が被害を受けたと思っている…!?」
雷太「こいつは敵異星人だ! 誰が何と言おうと、俺達はこいつを仲間とは認めないからな」
マリン「こちらこそお断りだ! お前達は大人しくバルディオスのサブパイロットをやっていろ!」
〔歩み寄る足音〕
源五郎「そこまでにしろ、お前達…!」
闘志也「キャプテン…」
源五郎「トリニティシティの月影長官からお前達の事を頼まれていたが、案の定だな…」「航海中の仲間同士の争いは艦全体を危険にさらすものだ…! 互いに行動を慎め!」
マリン「………」
オリバー「…わかりました。ここは命令通り、引き下がります」
雷太「だが、覚えておけよ、マリン。お前が少しでもおかしな真似をしたら、後ろからでも撃つからな!」
〔歩き去る足音〕
マリン「ちっ…」
甲児「…あんまり気にすんな。あいつらも、ちょっと熱くなり過ぎただけだからよ」
マリン「…俺に構わないでくれ」
〔歩き去る足音〕
ジェミー「マリン…!」
マリア「…あの人、完全に心に壁を作っちゃってる…」
勝平「でもよ、仕方ないんじゃねえの。あの兄ちゃん、敵の異星人なんだし…」
源五郎「それは紛れもない事実だ。だが、勝平…彼はそれでも戦っている。誰に頼まれたのでもなく自分のために…」「神ファミリーと同じようにな」
勝平「あ…」
源五郎「彼の生まれた星が問題ではない。今、何を考え、何と戦っているかが彼の全てだ」
勝平「…わかったよ、父ちゃん…」
甲児(デュークフリード…。あんた…きっとあいつを救いたくてトリニティシティに行ったんだな…)(あんたは今、どこにいるんだ…。そして、何と戦っているんだ…?)
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

≪「シルバーアクセ」所持≫

ガロード「このバザーの感じ…! これ見ると、ガリアに来たって感じがするな!」
ロラン「そう言えば、ガロード…。ノックスで買ったアクセサリー、ティファに渡したの?」
ガロード「それがよ…タイミングがつかめなくて、まだ持ってるんだ。ほら…」
タルホ「ふうん…ジョンヘンリといかないまでもなかなかのものじゃない」
ガロード「ゲッコーステイトのタルホ!」
タルホ「久しぶりね。ガロードって言ったっけ?」「…で、あんた…これを彼女にでもプレゼントする気?」
ガロード「あ、ああ…」
タルホ「でも、その子って、きっと君と同じぐらいの歳でしょ? ちょっとヘビーな気がするなぁ」
ガロード「え!?」
タルホ「ミドルティーン相手だったら、もうちょっとカジュアルな感じの方がいいと思うのよね」
ロラン「そうかも知れませんね。それ…ソシエお嬢さん達のお母様がごひいきにしてる店のものですから」
ガロード「そういうのは早く言えよ!」「よし、このバザーでこいつを売って別のプレゼントを買う! ロラン、付き合ってもらうぞ!」
ロラン「う、うん…」
ガロード「ありがとうよ、タルホ! アドバイス、参考にさせてもらうぜ!」
〔走り去る足音〕
タルホ「いいわねぇ、あの甲斐性。うちの男達にも見習わせたくなるじゃない」「特にレントン…。似た者同士っていうんなら、あいつぐらいガムシャラにやんなさいよね」

シベ鉄の大マーケット。旅の皆様にお値打ち品を大放出。

 化粧道具
化粧水・乳液・洗顔料・
保湿クリームからなる基礎化粧品と
ファンデーション・アイブロー・
マスカラ・アイシャドー・アイライン・
口紅・グロス・チークからなる
仕上げ化粧品と化粧用道具一式の
セット。広大で深遠なメイクの世界の
詰め合わせと言える一品。

女性用の化粧道具一式。
少女から大人の女性まで
幅広い世代に対応。

ロアビィ「…で、ロランと二人でバザー中を走り回って買ってきたのがこれなわけね」
トニヤ「可愛いじゃないの、このコスメのセット! あたしが欲しいわよ、これ!」
ガロード「へへへ…そう言ってもらえると、俺も頑張った甲斐があったってもんだ」
ウィッツ「…でもよ、ティファって化粧なんかしてねえぜ。こんなの贈って、どうすんだ?」
ガロード「そ、そう言えば!」
ロアビィ「駄目じゃん、お前。プレゼントってのは相手の欲しがるものを贈るのが鉄則だぜ」
ガロード「店のおっさんが女の子が喜ぶって言って、それで、俺…」
テクス「そう落胆する事はない、ガロード。ティファだって、いつかはそういう物が欲しくなる日が来るだろうさ」
ガロード「そうか…。そうだよな…! その時に渡せば、いっか!」
トニヤ(ドクターも罪よね…。その日が来るまで、ガロードのアタックはお預けって事?)
ロアビィ(ま…あいつの事だ。明日になりゃ、また別の方法でティファに仕掛けていくさ)
ウィッツ(そのしつこさだけは認めてやるぜ…)

【概要】
 カテズを巡るムーンレィスとの戦いの中、ディアナ
に扮したキエルは地球人との共存を宣言する。その姿
にディアナも決意を新たにするのであった。


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