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No.27B
15年目の亡霊

【シナリオデモ1開始】
ガリア大陸東部

ガロード「どうだ、レントン? ティファの手がかり、見つかったか?」
レントン「いろんな人に聞き込みしてみたけど、それっぽい話は全然無かった…。…ゲイナー兄さんの方は?」
ゲイナー「こっちも駄目だった」「ミムジィさんがエマーン隊商のネットワークで情報を集めてくれてるけど、そっちの方も上手くいってないって」
ベロー「ティファがさらわれたのは、あのコーラリアンってのと遭遇した場所だろ」「で、俺達はそっから跳ばされちまったんだ。その間に逃げた犯人の足取りを追うのはちっと無理なんじゃねえか?」
ガロード「それでもやるんだよ! あのフロスト兄弟は新連邦の一員なんだ」「このままじゃティファの力を連邦に利用されちまう!」
サラ「でも、利用って具体的に何をするの?」
ガロード「それは…」
ゲイナー「確かにティファには不思議な力があるみたいだけど、そんな曖昧なものを利用するって、いったい…」
ベロー「あの子の力って、ニュータイプって呼ばれてるんだろ?」「だったら、アムロ大尉やカミーユみたいな凄いパイロットになるんじゃないか?」
ガロード「ティファはモビルスーツの操縦は出来ねえぜ」「それにジャミルの話じゃ、ティファの力はアムロさん達のとはちょっと違うらしいんだ」
ゲイナー「………」
レントン「どうしたんです、ゲイナー兄さん?」
ゲイナー「UNでティファの事を調べた時に見たんだけど、ジャミル艦長もニュータイプなんだよね」
サラ「そうなの!? 初めて知った!」
ガロード「でも、その力は失われちまったんだとさ」
ゲイナー「ジャミル艦長は元々は中央政府のエースパイロットだとも聞いたけど、もうモビルスーツには乗らないの?」
ガロード「乗らないんじゃない…。ジャミルはモビルスーツに乗れないんだ」
ゲイナー「え…」
ガロード「悪い…これ以上は話せない。ジャミル本人にも聞かないでやってくれ」
ゲイナー「事情があるみたいだね…」
ガロード(ゲイナー達は俺達と同じ世界から来た人間だ。ジャミルの過去を話すわけにはいかねえよな…)
レントン「艦に戻るまで、まだ時間はあるんだ。もう少し聞き込みやってみようよ」
ガロード「ああ…! 俺は絶対に諦めねえからな。ベロー、マーケットの方へ行くから付き合ってくれよ」
ベロー「OKだ。俺だって全力でやるぜ。ダチの彼女のためだもんな」
ガロード「ありがとよ」
サラ「じゃあ、ゲイナーとあたしはもう一度UNの端末センターで情報を集めてみるね」
ゲイナー「何か手がかりを見つけたら、フリーデンに連絡するよ」
ガロード「おう! 頼むぜ、みんな!」
〔歩き去る足音〕
レントン「…みんな、行っちゃったね、エウレカ」
エウレカ「うん…」
レントン「どうしたの? また頭、痛いの?」
エウレカ「大丈夫…。少し休めば、治るから」
レントン「ごめん…俺が無理に連れ回したせいだ…。やっぱり、先に戻ってる? 俺、この辺りで聞き込みするから」
エウレカ「うん…そうする…」
〔歩き去る足音〕
レントン(エウレカの調子の悪さはニルヴァーシュと関係あるみたいだけど…)(正直、どうすればいいか、俺にはよくわからない…)
〔エンジンをふかす音〕
ドミニク「あれ…? あれ…おかしいな…。バイクのエンジン、かからないぞ…」
アネモネ「何やってんのよ、ドミニク!? ドン臭い!」
ドミニク「ちょ、ちょっと待ってて。すぐに直すから…」
アネモネ「あ~あ…海の近くって潮風でベタベタするから気持ち悪い~」
ドミニク「え…君が潮風が気持ちいいからドライブしたいって言ったんじゃ…」
アネモネ「何か文句あんの…?」
ドミニク「い、いや…何も!」
アネモネ「あたし、向こうの木陰にいるから早くバイク直してよね」
〔歩き去る足音〕
ドミニク「…って言われても、メカの事は詳しくないし…」
レントン「あの…困ってるみたいですけど…手伝いましょうか、軍人さん?」
ドミニク「お前は!?」
レントン「そ、そんな驚かなくてもいいじゃないですか…!」
ドミニク(資料で見た…。こいつはアドロック・サーストンの息子…)
アネモネ「何やってんのよ、ドミニク! 遊んでないで、早く何とかしなさいよ!」
レントン「あの子は…!?」
ドミニク「騒ぐな。…騒ぐと撃つぞ」
レントン「彼女は誰なんだ…!? あの子が黒いKLFのライダーなのか!?」
ドミニク「余計な事をしゃべるな」
レントン「あのKLF、どうしてニルヴァーシュに似ている!?」「それに、あの子のしているチョーカー、エウレカと同じものじゃないか!」
ドミニク「しゃべるなと言っている…!」
レントン「だけど! 彼女のせいで俺達は!」
ドミニク「お前! 自分達が何をしようとしたのか、わかってるのか!?」
レントン「何をって…。もしかして、軍はしってるのか…あのコーラリアンって奴の事!」
ドミニク「その呼び方、どこで聞いた!?」
レントン「知ってちゃマズかったみたいだな…。で、コーラリアンって何なんだ?」
ドミニク「質問をする権利はこちらにある! 答えろ! 答えない場合は…」
レントン「そんな強気でいいのか? 俺を撃ったら、誰がバイクを直すんだよ?」
ドミニク「!」
レントン「このバイク…見た所、俺達の世界で造られたタイプだろ?」「こんな場所じゃ整備出来る人間は限られてると思うけどな」
ドミニク「お前が直せ…! これは命令だ!」
レントン「軍人ってのは、人にお願いする時に銃を突きつけて命令するものなのか?」「俺が修理しなかったらあんた、あの女の子にどやしつけられるぜ」
ドミニク「くっ…! 直して…ください…」
レントン「聞こえないよ」
ドミニク「直してください! お願いします!」
レントン「毎度あぁり!」(一か八かで言ってみたのに、上手くいっちゃったよ…)(もしかして、この人って本物の…)

ウィッツ「…あのなあ…だから俺は情報を集めるんなら、人の出入りの多い港がいいって言ってんだよ!」
トニヤ「そっちはガロードやレントン達が回ってるじゃない。あたし達は街中に行こうよ」
ウィッツ「どうせお前はついでって言って店で服や宝石を見たいだけだろうが…!」
トニヤ「あのねえ! そんな事言ってる場合じゃないってわかってんの、あんた!?」
ウィッツ「もういい…! 俺は港の方へ行く! 街へ行きたきゃ、勝手に行きやがれ!」
〔歩き去る足音〕
トニヤ「ったく! トンガリ石頭! そんなに港に行きたいんなら、海に落ちてウニになっちゃえ!!」
エニル「ふふ…」
トニヤ「何よ、あんた? 見世物じゃないよ!」
エニル「ごめんなさい。…ただあんまり、あなたの啖呵が面白かったから」
トニヤ「こっちこそゴメン…。八つ当たりみたいな事、言っちゃって…」「…ところで、あなた、どこかで会った事、あったっけ? 声を聞いた事があるような気がするけど…」
エニル「心当たりないな…。あたしはエニル…エニル・エルよ」
トニヤ「あたしはトニヤ・マーム。改めて、さっきはゴメンね。
エニル「ところで…さっきの人、彼氏?
トニヤ「ううん! 全然そんなんじゃない! ただの仕事仲間よ!!」
エニル「そう…随分と仲が良さそうだったから」
トニヤ「…横から見てると、そう見えるものなのかな…」「エニルは、この辺りの人なの?」
エニル「あたしは旅をしながら暮らしてる。ここには数日前に着いたばかりよ」
トニヤ「じゃあ、色んな情報を持ってそうね。よかったら人捜しを手伝ってくれない?」
エニル「いいわよ。ここで知り合ったのも何かの縁だしね」
トニヤ「やった! これでウィッツの鼻を明かしてやれる!」「とりあえず、話を聞いてよ。ランチ、おごるから」
エニル「わかったわ、トニヤ」

レントン「とりあえず、これでいいかな…」
〔エンジンをふかす音〕
ドミニク「ありがとう! これでアネモネの機嫌も直る!」
レントン「へへ…じっちゃん仕込みの整備の腕が、こんな所で役に立つとはな」「じゃあ、今度はこっちの質問に答えてくれよ。コーラリアンって何なの?」
ドミニク「それは…答えられない…!」
レントン「気になるんだよ! あの雲に入った途端、俺が俺じゃなくなって色んな夢や蝶みたいなものが見えて…」
ドミニク「そうか…。お前…やっぱりゾーンに入ったのか…」
レントン「夢の中で、さっきの彼女にも会った。出会った事なんて一度も無かったのに…。誰なんだ、あの子は!?」
ドミニク「………」
レントン「やっぱり、答えられないのか?」
ドミニク「…夢の中で出会ったのは彼女だけか?」
レントン「え…いや…エウレカにも…出会った」
ドミニク「ふ…お互い厄介な女に惚れたもんだ。なあ、レントン」
レントン「どうして、俺の名を…!」
ドミニク「バイクの礼だ…」「質問には答えられないが、君達が負っている少女の行き先を教えてやろう」
レントン「それって! ティファの事!?」
ドミニク「ゾンダーエプタだ。ティファ・アディールはそこにいる」
レントン「でも、どうしてそれを…? それって…思いっ切り軍の規則の違反じゃ…」
ドミニク「信じる信じないは勝手だ。好きにするがいい」
レントン「俺…信じてみるよ! ありがとう! …え~と…」
ドミニク「ドミニク…ドミニク・ソレルだ」
レントン「ありがとう、ドミニク。じゃあ、俺…行くから! バイク、大事にしてやってくれよ!」
〔走り去る足音〕
ドミニク(…デューイ大佐はフロスト兄弟の動きには注意を払えと言っていた…)(これでいい…。ゲッコーステイトが動けば、連中の真意が少しは見えるだろう)
〔歩み寄る足音〕
アネモネ「どうなの、ドミニク? バイク、直ったの?」
ドミニク「…この世界はわからない事だらけだ」
アネモネ「?」
ドミニク「でも、これだけは確かだと思える事があるんだ、アネモネ…」「僕らは本当の敵に出会ったのかも知れない…。本当の敵に…」
アネモネ「訳のわからんない事言ってないで早くバイク出しなさいよ!」
ドミニク「あ…うん!」
〔エンジンをふかす音〕
〔画面、振動〕

ドミニク「おうわあぁぁぁぁぁっ!!」「確かに直せと言ったが、ここまでピーキーにしろとは一言も言ってないぞ!!」
アネモネ「あはははは、ドミニク! いきなりウィリーだなんてあんたにしちゃ、やるじゃない!!」
ドミニク(う、受けてる…!?)

トニヤ「ふうん…エニルは自分をふった奴に復讐するために旅をしてるんだ」
エニル「復讐…って言う程、はっきりしたものじゃないけどね」「でも、自分をふった奴ってこの世から消えてなくなれとかって思うでしょ?」
トニヤ「わかる、わかる!」
エニル「…でもね、時々思うの…。このままでいいのかなって…」「きっと、いつか…こうして旅をしてた事を後悔する日が来るんだろうな…」
トニヤ「…先の事は先の事。幸せ掴むのも、不幸せになるのも全部自分自身のせいだと思うよ」
エニル「え…」
トニヤ「だから、自分の思うように生きようよ。自分で選んだ道を歩くんだから、失敗しても誰にも文句を言えないけど…」「でも、成功したら幸せ独り占め。後悔しても全部自分のせいだと思うえば、きっと納得出来るよ」
エニル「…何か羨ましいな。トニヤはそうやって生きてきたんだね」
トニヤ「あたし…って言うよりあたしの仲間がそういう奴ばっかりなのよ」「ねえ…どうせ旅をするんならあたし達と一緒に来ない?」
エニル「え…」
トニヤ「ふらふらして好き放題やってる連中だけど、気のいい奴ばかりだよ。きっとエニルも気に入ると思う」
エニル「…気持ちは嬉しいけどあなた達、人捜ししてるんじゃないの?」
トニヤ「あ…すっかり話し込んじゃったね。それでね…あたし達が捜している女の子だけど…」「ティファ・アディールって言うの」
エニル「!」(じゃあ、トニヤはフリーデンの乗員…。ガロードの仲間…)
トニヤ「どうしたの、エニル?」
エニル「………」
〔歩み寄る足音〕
ランド「お、いたいた…トニヤ!」
トニヤ「あ、ランド…。どうしたの?」
ランド「どうしたのじゃねえよ。ウィッツがブツブツ文句言ってたぜ。お前が協力しねえって」
トニヤ「あれは、あいつが変な意地を張るからで…」
ランド「それより朗報だ。レントンがティファの手がかりを見つけたってよ」
トニヤ「ホント! 出来るのは店番だけだと思ったら、あの子…意外にやるじゃない!」
エニル「トニヤ…」
トニヤ「ごめん、エニル。あたし達、すぐに出航になるみたい」「もし、あたし達と一緒に行く気になったら、フリーデンって艦に連絡ちょうだい。その気なら迎えに来るから」
エニル「ありがとう…」
ランド「トニヤ、先に戻っててくれ。俺は野暮用を済ませて艦に戻るからよ」
トニヤ「了解。…じゃあね、エニル。あたし、待ってるから…」
〔歩き去る足音〕
エニル「…ありがとう、ザ・ヒート。あたしの正体、黙っていてくれて」
ランド「フォートセバーンでの礼だ。気にしないでくれ」「それより、まだガロードを追ってんのか?」
エニル「まあね…」
ランド「ま…俺もトニヤに賛成なんだがよ…。自分で決めた事なら、とことんまでやるがいいさ」「…だけどよ、物事には取り返しのつかねえ事ってのがある」
エニル「え…」
ランド「そこまでやっちまった後じゃ、悔やんでも後には戻れねえ…。それだけは忘れないでくれよ」
エニル「取り返しのつかない事か…」
ランド「じゃあな、姐さん。俺としちゃ、あんたとは戦いたくないって思ってる」「それにガロードもな」
エニル「………」

〔カーソル、南へ移動〕
ガリア大陸東部

  ~フリーデン 娯楽室~
ウィッツ「ローレライの海?」
ゲイナー「ティファが捕まってるって話のゾンダーエプタの周辺はそう呼ばれてるんだ」
ベロー「そのローレライってのは何だ? 女の子の名前か?」
サラ(GX)「伝説に歌われた妖女よ」「川のほとりに現れた美女ローレライは、その美しき歌声で船乗りを惑わせ船を沈めるの…」
テクス「我々の世界の詩人が詩を残している」「…古寄りの伝説が何故こんなに悲しいか? 風は冷たく黄昏て、ラインは静かに流れ行く。彼方に見ゆる山々は夕日の色に輝き染まる…」
ゲイン「小高き岩に妖しく座る見目麗しき少女の姿。金の飾りに彩られ、金の櫛をば手に持ちて少女は髪をくしけずる…」「黄金の髪をくしけずる…」
テクス「やるな、ゲイン君」
ゲイン「たしなみですよ、ドクター」
アナ「素敵です、お二人共!」
ゲイナー(またそうやって格好つけて…!)
ロアビィ「で、その伝説の可愛い子ちゃんが今回の一件にどう関係してるわけ?」
ゲイナー「聞いた話では、あの付近を通る船が不思議な声を聞いたとの通信を最後に消息を絶った事件が頻発しているんだ…」「地元では、それを幽霊の声だって言ってる」
サラ(ゲイナー)「まさか、本当にローレライがいて船を沈めてるの…!?」
ウィッツ「冗談じゃないぜ。いくらこの世界が滅茶苦茶でも、幽霊がそんな事をするとは思えねえな」
トニヤ「どうしたの、ウィッツ? 声が震えてるじゃない?」
ウィッツ「けっ! バカバカしい!俺はそういう嘘くせえ話は信じねえんだよ!」
ロアビィ「俺もウィッツと同じだ。15年前の戦争やブレイク・ザ・ワールドでどれくらいの人が死んでると思う?」「幽霊なんて本当にいたら、下手すりゃ、今、生きている人間より数が多くなっちゃうぜ」
シルヴィア「フリーデンやヤーパンの天井のみんながいた世界では、大きな戦争があったのよね」
ピエール「聞いた話じゃ、地球の南半分はスペースコロニーが落ちてきて壊滅しちまったそうだな」
サラ(ゲイナー)「うん…。あたし達は北半球に住んでたから、あんまり詳しい話は知らないけど…」「当時の地球の中心は南半球でそこに政府の中枢もあったんだって」
テクス「当時の地球は北半球のガリアと北アメリア、そして、南半球の大陸それぞれが独自の文化を持っていた」「ガリアは北をシベリア、中央をゾラとし、北アメリアは機械文明を否定する独自の文化を発達させていた」
シルヴィア「北アメリアの文化ってロランたちの住んでいた辺りの事ね」
テクス「だが、南半球は旧世界からの機械文明を受け継ぎ、宇宙移民者と戦争を繰り返していたんだ」
ジュン「ガロード達の使ってるガンダムはその時の戦争で使われていたんですね」
テクス「そして、その戦争はピエール君の話にも出たコロニー群の落下を契機に一応の終結を迎えた」「今から15年前の事だ」
ゲイナー「ドクター…もしかして、ジャミル艦長ってその戦争以来モビルスーツに乗ってないんですか?」
テクス「………」「あの戦争は大地を焼き、多くの人々の命を奪い、そして、残された人の心に傷を負わせた」「彼もその残された一人だよ」
ゲイナー「やっぱり、そうだったんですか…」
アナ「それにしても、ゲイナー…よくローレライの海の話を知ってましたね」
ゲイナー「UNで呼んだんです。世界怪奇現象ってサイトで…」
ゲイン「本当にUNってのは何でもありだな」
〔ドアノブを回す音〕
キッド「ガロードとレントンはいるかい?」
ベロー「いんや、いないけど」
キッド「あっちゃあ…じゃあ、やっぱり…」
サラ(GX)「何かあったの、キッド?」
キッド「どうやら、あの二人…勝手に出撃しちまったらしいんだ」
シルヴィア「出撃って、どこへ!?」
ゲイン「行き先は決まってる…。当然、ゾンダーエプタだろうさ」
ピエール「あいつらよぉ! 気持ちはわかるが焦り過ぎだぜ!」
ゲイナー「ガロード、レントン…」

ゾンダーエプタ付近

レントン「ガロード…勝手に出撃しちゃったのはやっぱりマズかったんじゃない?」
ガロード「俺は一分一秒でも早くティファを救い出したいんだ。そのための偵察だ」「悪いな、エウレカ。付き合わせちまってよ」
エウレカ「気にしないで。私もティファを助けたいから」
ガロード「レントン、お前はここで起こってろ。偵察は俺とエウレカで行くから」
レントン「何言ってんだよ! ここまで来たら、俺だって覚悟を決めるさ!」「それに俺だってティファを助けたいし、エウレカとニルヴァーシュには俺が必要だしさ」
ガロード「ありがとよ、レントン。頼りにさせてもらうぜ」
レントン「ああ!」
エウレカ「………」
ガロード「と言っても、GXとニルヴァーシュのスピードなら、余程の事がない限り敵に捕捉されないだろうけどよ」
〔歩み寄る足音〕
カトック「…こんな所で何やってんだ、坊主達?」
ガロード「おっさんには関係ない話だよ」
カトック「そう言うなって。…まさか、お前ら…海に出ようなんて考えてないだろうな?」
レントン「え…その…」
カトック「悪い事は言わねえ。俺はこの辺りで漁をやってる人間だが、あそこは呪われた海だ」「亡霊がお前達を虜にしようと待ちかまえてるぜ」
レントン「ぼ、亡霊って…!?」
ガロード「ありがとよ、おっさん。…だけど、俺達はどうしても行かなきゃならねえんだ」「おっさんの忠告は受け取っておくけど、行かせてもらうぜ」
カトック「どんな事情かは知らねえが、本気のようだな」
ガロード「ああ…。じゃあ、俺達は行くぜ」
レントン「ありがとう、おじさん。気をつけて行ってくるよ」
〔複数の走り去る足音〕
カトック「…あの日…性根の据わったガキだぜ」「だが、こっちも仕事なんでな。悪く思うなよ、坊主達…」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ1終了】

レントン「ガロード! あれ、連邦軍の基地じゃないか!?」
〔カーソル、軍事施設を指定〕
レントン「こんな所に基地があるなんてあからさまに怪しい!」
ガロード「ティファが捕まってるのはあそこってわけか!」
レントン「どうする、ガロード!? 一気に突入して、ティファを助ける!?」
ガロード「いや…無理はしない。今は偵察だけだ」
レントン「でも…!」
ガロード「悔しいがよ…。がむしゃらにやるだけじゃ駄目なんだ」
レントン「ガロード…」
ガロード「もう少し接近するぞ。向こうに気づかれる前に出来るだけデータを集める」
〔ガロード&エウレカ、軍事施設へ接近〕
〔敵ユニット出現〕

ガロード「後ろから!?」
レントン「くそっ! とっくに気づかれてたのかよ!」
ガロード「もしかして、俺達…待ち伏せされたのか…!?」
〔敵ユニット出現〕
アベル「報告通り、現れたか…! 飛んで火にいる夏の虫め、逃がさんぞ!」
〔アベル、ガロードへ接近〕
レントン「ど、どうする、ガロード!?」
ガロード「こうなったら戦うしかねえ! やるぞ、エウレカ!」
エウレカ「わかったわ」
アベル「フン…覚悟を決めたか。ならば、貴様達に私の力を見せてやろう…」「選ばれた特別な人間であるこの私の力をな!」
<戦闘開始>

<1EP>

シャギア「彼がアイムザット統括官が見つけてきたパイロットですか」
アイムザット「アベル・バウアー中尉だ。もっとも、まだ覚醒には至っていない」
オルバ「では、フラッシュシステムは起動させる事は出来ないのですね」
アイムザット「残念ながらな。だが、記録によれば多くのニュータイプは戦場で覚醒している」
シャギア「なるほど、彼を出撃させたのはそのためなのですね」
アイムザット「だが、お前達が連れてきた娘が例のシステムへの感応に成功すれば事は済む」「実験の結果次第では、彼女は即刻月に送り込むぞ」
ティファ「………」
シャギア「ティファ・アディール。統括官は君の力に期待しているそうだ」
オルバ「15年目の亡霊達を君が目覚めさせてくれ」
ティファ(ガロード…)

<アベル撃破or4PP・勝利条件達成>
※※アベル撃破の場合のセリフ※※
アベル「わ、私はこんな奴らに負けるわけにはいかんのだ!」
アイムザット「もういい、アベル中尉。下がれ」
アベル「しかし…!」
アイムザット「お前の機体を失うわけにはいかないのだ。後退しろ!」
アベル「了解です…」
〔アベル、軍事施設へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

レントン「隊長機が後退した!」
ガロード「よし! 今の内に離脱するぞ!」
シャギア「統括官、奴らが逃げます」
アイムザット「やむを得ん。フラッシュシステムを使用する」
※※4PPの場合のセリフ※※
オルバ「どうやら、アベル中尉の覚醒はお預けのようですね、統括官」
アイムザット「これ以上時間をかけては面倒な事になる。フラッシュシステムを使用するぞ」
※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔ローレライの歌〕
エウレカ「!」
ガロード「何なんだ、これは!?」
レントン「もしかして、噂の幽霊の声…!?」
〔敵ユニット出現〕
レントン「何なんだ、あいつら!?」
ガロード「逃げるぞ、レントン! 何だかわからないが、ヤバそうだ!」
〔ガロード&エウレカ、後退〕
〔Gビット隊、ガロードの周囲へ移動〕
〔Gビット隊、エウレカの周囲へ移動〕

エウレカ「駄目! 振り切れない!!」
〔ガロードに爆発〕
〔エウレカに爆発〕

レントン「うわっ! うわあああっ!!」
ガロード「くそおおおっ!!」
〔ガロード、着水〕
アイムザット「よし、あの二機は捕獲しろ。ガンダムと史上初のLFOだ…。丁寧に扱えよ」
オルバ「統括官、フリーデンも来たようです」
シャギア「ほう…周辺部隊をくぐり抜けてよく来られたものだ」
アイムザット「心配は要らん。既に手は打ってある」
〔味方戦艦出現〕
カトック「あそこだ! あそこにお探しのモビルスーツがいるぜ!」
ジャミル「ガロード! エウレカ!!」
サラ「キャプテン! 陽動を行っている別働隊も苦戦しているようです!」「アイアン・ギアーは大破! 月光号、グローマもかなりのダメージを負っている模様です!」
ジャミル「本艦をモビルスーツ部隊に突撃させろ!」「ガロード達を救出した後、速やかに離脱するぞ!!」
シンゴ「カトックさん! 帰りの案内もお願いしますよ!」
カトック「…そうはいかねえな」
トニヤ「え!?」
カトック「全員、動くな! この艦は俺達が選挙する! 既に機関部は俺の部下が押さえた!」
シンゴ「あ、あんた…漁師じゃなかったのか!?」
カトック「悪いな。こう見えても、俺も連邦の軍人なのさ」
トニヤ「じゃあ、あの基地までの案内役を買って出たのって、罠だったの!?」
カトック「…俺にはいい所が二つだけある。死んだ女房の口癖だ」「一つは酒を一滴もやらない所、もう一つは諦めのいい所だそうだ」
トニヤ「それが何だってんのよ!」
カトック「でも、それより悪い所もあるんだとよ」「それは俺が嘘つきだって事だ」
ジャミル「くっ…」
カトック「悪く思うなよ、英雄さんよ」
ジャミル「英雄…?」
カトック「前の戦争で、あんたは軍にそう呼ばれていた。勝利をもたらす英雄ってな」「若干15歳のニュータイプ戦士。俺達一般兵の間でも評判よかったぜ、コロニーが落ちる前まではな」
ジャミル「………」
サラ「キャプテン…」
【戦闘マップ1終了】


サブタイトル
「15年目の亡霊」


【シナリオデモ2開始】
  ~ゾンダーエプタ 連邦軍基地内~
アイムザット「ご苦労だった、カトック。君の活躍で我々は弄する事無くジャミル・ニートを捕獲出来た」
カトック「俺としては、この手で銃弾をぶち込んでやってもよかったけどな」
アイムザット「彼のニュータイプ能力はほとんど失われていると報告されているが、まだ利用価値はある」
カトック「そうかい…。俺はニュータイプって奴が死んだ女房とアルコールの次に苦手でな」
アイムザット「ニュータイプを嫌う理由は?」
カトック「あんた…15年前の戦争でドンパチやったかい?」
アイムザット「いや…。私の入隊は戦後の事だ」
カトック「だろうな。あんなものに興味を示すのは、あの地獄を見てない連中だ」
アイムザット「安心したまえ。君ごときにニュータイプの真の価値を説くつもりはない」「だが、今回の件の功績もある。私の護衛を兼ねて、同席を許そう」
カトック「同席?」
アイムザット「そうだ。ニュータイプ嫌いの君もあれの利用価値が理解出来るだろう」
〔扉の開閉音〕
シャギア「失礼します、統括官。あのLFOのライダーを連行しました」
エウレカ「………」
アイムザット「旧塔州連邦軍の資料で見た事がある。君がエウレカか」「君については特務隊のデューイ・ノヴァク大佐から照会が来ている」
エウレカ「……!」
アイムザット「そう怯えなくていい。大佐に引き渡すまで、手荒な事をするつもりはないからな」
シャギア(デューイ・ノヴァクとこの少女…何らかの因縁があるようだ…)(あの男がゲッコーステイトを追うのはこの少女が理由か…?)

〔金属音〕
レントン「くそ! ここから出せ! エウレカを返せ!!」
キッド「やめろって、レントン。そんな事しても無駄だからよ」
レントン「でも…あいつら、エウレカを連れてったんだ…! このままじゃ、エウレカは…!」
トニヤ「連邦軍は、あの子をどうする気なの?」
レントン「…わかりません。でも、エウレカやホランド達は昔、軍から脱走したんです…」「だから、その事で罰を受けるのかも…!」
テクス「落ち着くんだ、レントン。今はZEUTHのみんなが救出に来るのを待つしかない」
レントン「はい…」
ジャミル「………」
ガロード「俺達を取り囲んだあのガンダムみたいなモビルスーツ…何なんだよ、あれは…」「あいつら…まるで機械みたいに正確な編隊でこっちに攻撃してきやがった…」
ジャミル「フラッシュシステムだ…」
ガロード「フラッシュシステムって、GXがサテライトキャノンを使うために機体登録した時のやつか?」
ジャミル「フラッシュシステムはニュータイプ専用の戦闘システムだ」「サテライトシステムへの登録はその一部で、本来は複数の無人モビルスーツ・Gビットの遠隔操作に使われる」
ガロード「じゃあ、あのモビルスーツは無人で、それを操るニュータイプがこの基地にいるのか!?」
ジャミル「そうだ」
サラ「まさか、ティファが…」
ガロード「そんな事、あるもんか! もし、そうだとしたら、無理矢理にやらされてるに決まってる!」
〔牢屋の扉を開ける音〕
カトック「…よう。無事だったようだな、坊主」
ガロード「おっさん! よくも俺達をハメてくれたな!」
カトック「何の事だ、そりゃ?」
ガロード「とぼけるな! 俺達の動きが基地に筒抜けだったのもおっさんが通報したんだろうが!」
カトック「ご名答…その通りだ」
ガロード「くそっ! ふざけんなっ!!」
カトック「おっと…お前さんがご立腹なのはわかったが、今は相手をしている暇はねえ。俺が用があるのは、そっちの英雄さんの方だ」
ジャミル「…なぜ私を憎悪する?」
カトック「あんたの口からそんな言葉が出るとはな。15年前のコロニー落としの張本人が…!」
レントン「え…」
ジャミル「………」
カトック「15年前、宇宙革命軍は地球側のスペースコロニーを制圧してコロニー落とし作戦を実行した…」「あんたはガンダムのサテライトキャノンでそれを迎撃しようとした…。だが、結果はどうなった?」「コロニー落としは恫喝が目的だった。だが、あんたの攻撃によって脅しはなし崩し的に実行に移され…」「次々にコロニーはらっかし、南半球は完全に壊滅しちまった!」
ジャミル「言い訳はしない…。事実はその通りだ」
サラ「キャプテン…」
ガロード「待てよ、おっさん! ジャミルだって、やりたくてやったわけじゃないんだぜ!」
カトック「そんな事はお前さんに言われなくてもわかってる…!」「だがな! 止められないんだよ! 俺の女房と子供は、あのコロニーにいたんだからな!」
ジャミル「!」
カトック「俺はいつ死んでもいい…。いや…この15年間、死に場所を探していただけのようなもんだ」「だがな、その前にニュータイプには一泡吹かせてやらなきゃ、死んだ女房にあの世で顔を合わせられないのさ」
ジャミル「………」
カトック「聞いたぜ。あんた、ニュータイプの保護をしているそうだな」「罪滅ぼしのつもりか?」
ジャミル「否定はしない…。それによって、自分の過去の傷を塞ごうとしているのかも知れん…」
カトック「あんた…意外に弱い男のようだな」「そんな男が、これから起こる事に耐えられるかな?」
ジャミル「何っ!?」
カトック「来な…。この基地の司令官殿がお待ちかねだ」「15年目の亡霊と共にな」

アイムザット「どういう事だ、カトック。私はジャミル・ニートを連行しろと言ったはずだ…」「なぜ、関係の無い捕虜まで同席させた?」
カトック「統括官殿のおっしゃるニュータイプの力ってのを、こいつらにも見せるのも一興かと思いましてね」
アイムザット「まあ、いいだろう。アベル中尉の実験の時刻も近いしな」
レントン「あんた! エウレカをどこにやった!? 彼女をどうするつもりだ!」
アイムザット「観客は静かにしてもらおう。君達に発言する権利はない」
ガロード「観客だと!?」
アイムザット「そうだ。私が用があるのは、ジャミル・ニートとティファ・アディールだけだ」
ジャミル「私を利用しようとしても無駄だ。今の私にニュータイプとしての力はない」
アイムザット「その報告は受けている。だが、ニュータイプの絶対数が少ない以上、君も実験材料ぐらいにはなる」「それに、君には彼女についても色々と聞きたい事があるのでな」
ジャミル「彼女…?」
アイムザット「ニュータイプは精神感応が出来ると聞くが、彼女を感じないか?」「15年前、君にとっては特別な女性だと聞いていたがなあ」
ジャミル「まさか!」
アイムザット「さあ…感動の対面といこうか」
〔パネルの開く音〕
ルチル「………」
ジャミル「ルチル…! ルチル・リリアントか!?」
アイムザット「15年前に肉体の機能を失った彼女は、今はフラッシュシステムのコントロールコアになってもらっている」
ジャミル「では、あのGビットは!」
アイムザット「そうだ。彼女がコントロールしたものだ」「もっとも、こちらが指定した対象を彼女というブラックボックスを通して攻撃させているだけに過ぎないがな」
サラ「そんな…! 人間を兵器に利用するなんて…」
テクス「生命への冒涜…。人の心を持った者のする行為ではないな」
アイムザット「他の世界でも似たような事をしていた差。旧地球連邦の強化人間、連合のエクステンデッド…」「それらの研究が、我々のプロジェクトを成功させたのだ」
ルチル「………」
アイムザット「改めて紹介しよう。彼女の名はルチル・リリアント…」「15年前の戦争の時、ジャミル・ニートの上司だった女性だ」
ガロード「じゃあ、この人は!?」
アイムザット「そう…ニュータイプだ。彼女は旧政府軍のニュータイプ部隊の先駆けであった」「ジャミル・ニートも彼女の指揮の下でニュータイプ能力を磨いたのだ」
ジャミル「だが、彼女は革命軍との戦いの末、フラッシュシステムの影響で精神を破壊しつくされたと聞く」
アイムザット「だが、その能力は消失していなかった。それに目を付けたニュータイプ研究機関は戦時中に彼女を生体ユニット化し…」「その能力をシステマチックに使用出来るようにしたのだ」「我々は海底に没していた彼女を発見し、その能力を新たに使わせてもらっている」
ガロード「どこまで汚い連中だ! 人の命を何だと思ってやがる!」
ジャミル「ルチル…。戦いを憎んでいた君が死んでまでその力を利用されるなんて…」
アイムザット「そして、ジャミル・ニート…君にはもう一つ、見せたいものがある」
〔スイッチを押す音〕
〔コンテナの開く音〕

ジャミル「!」
ガロード「あれは!?」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方ユニット出現済み〕
ジャミル「!」
ガロード「あれは!?」
〔カーソル、アベルを指定〕
ガロード「ガンダム!」
アイムザット「あれが新連邦が極秘に開発した新たなガンダム…。その名もダブルエックスだ」
ジャイル「ダブルエックス…」
カトック「だが、中身は昔と同じなんだとよ」
ジャミル「中身…?」
カトック「言っただろう…あいつは15年目の亡霊だって」「あのDXは、あんたが昔乗っていたGXを回収して造ったんだとさ」
ジャミル「何だと!?」
アイムザット「アベル中尉、月は出ている。月のサテライトシステムへ機体の登録を行え」
アベル「了解であります!」
レントン「何も起きないけど…」
アベル「ふんっ…! ふんっ!!」
アイムザット「…やはり、ニュータイプとして完全覚醒していない中尉では無理があったか…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

ジャミル「私とティファ以外にもニュータイプを集めていたのか…」
アイムザット「フラッシュシステムは人工ニュータイプや強化人間では上手くいかないのだよ」
ジャミル「地球を滅ぼしかけたあの戦争の後でもニュータイプを利用しようとするとはな…」
アイムザット「君と私はやっていることが正反対に見えるが、その根は同じなのだよ」
ジャミル「何?」
アイムザット「私も君と同じ世代だ。多感なあの時期に、15年前のあの戦争を体験した者は…」「ニュータイプという言葉の呪縛から逃れる事は出来んのだよ」
ジャミル「私が出会った別の世界の人間は、そんなものに意味はないと言っていた…」
アイムザット「どういう意味だ?」
ジャミル「私にもわからない…。だから、私はティファや仲間と共にその答えを探している」
〔歩み寄る足音〕
シャギア「そのティファ・アディールならここにいる」
ティファ「………」
ガロード「シャギア、オルバ! お前ら、ティファに何をした!?」
オルバ「何もしちゃいないさ。少し彼女は疲れているだけだろう」
アイムザット「ティファ・アディール。見ての通り、アベル中尉はシステムへのアクセスに失敗した」
ティファ「………」
アイムザット「どうだろう、君の力を貸してもらえないだろうか?」
ティファ「………」
アイムザット「キイが協力してくれるのなら、ジャミル・ニート以外の人間を釈放する事を考えてもいい」
ティファ「え…」
ガロード「汚いぞ! ティファの優しさを利用しようとするな!」
カトック「動くんじゃねえ、坊主!」
ガロード「これが大人のやり方かよ! 逆恨みして、命をオモチャにして、人の心を踏みにじってよ!」
カトック「………」
ガロード「おい、おっさん! これで満足かよ!」「ニュータイプへの念願の復讐を果たして気分はどうだ! 満足か! 答えろよ、おっさん!!」
カトック「黙れ!!」
〔画面、明滅〕
〔画面、振動〕
〔強い殴打音〕

ガロード「ぐっ!!」
ティファ「ガロード!!」
レントン「お、おっさん! な、何するんだよ!! 図星を差されたのが悔しかったのかよ!?」「こ、これが大人のやる事なのかよ!!」
カトック「坊主…次はお前が殴られたいか…!」
ガロード「へへ…俺よ、わかってきたぜ。世の中の大人ってのがよ…」「戦争だ、ニュータイプだって俺達が生まれる前からのゴタゴタにこっちを巻き込んで、引っ掻き回す!」「自分達の都合を上から押し付けるのがあんた達の言う大人なんだろ!」
カトック「………」
〔警報〕
アイムザット「何事だ!?」
連邦軍兵(GX)「報告します! ZEUTHらしく艦がこちらに接近中との事です!」
アイムザット「アクセス実験は中止だ。念のため、ルチル・リリアントは第2格納庫へ回せ!」「捕虜は第4ブロックに連行しろ」
連邦軍兵(GX)「了解です」
レントン「くそっ! 放せ、放せぇぇっ!! エウレカ! どこだ!? 返事をしてくれぇぇぇっ!!」
ガロード「ティファァァァァァッ!!」
カトック「残念だったな、お嬢ちゃん。お仲間は再び牢屋行きだ」
ティファ「…もう会えない…」
シャギア「未来を予知したか」
カトック「未来を見ただと?」
ティファ「もうみんなとはいられない…。そんな夢を見たんです」
カトック「夢だと?」
ティファ「私の夢は現実です」
カトック「もう仲間には会えないと言うのか?」
ティファ「…仲間だけではありません。あなたにも、もう会えなくなる…」
カトック「そうかい。ま…俺としちゃ清々するがな」
ティファ「生きてください…」
カトック「何…?」
ティファ「家族の事を想うあなたは優しい人です…。だから…」
カトック「お前…」
ティファ「そして、思い出してください…。人を信じる心を…」
カトック「………」
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
モーム「敵の迎撃部隊、来ます!」
〔敵ユニット出現〕
ホランド「作戦通りで行くぞ。基地へは俺が突入する…!」
ランド「無理すんな、ホランド。救出作戦は俺も付き合うぜ」
ガウリ「俺のニンポーも役に立つはずだ。連れて行け」
ホランド「…こういうのは一人の方が動きやすい。お前らは外で騒ぎを大きくしてくれ」
ゲイン「わかった。だが、捨て鉢になるなよ」
ランド「お前にもしもの事があったら世界中の若者が悲しむぜ、カリスマさんよ」
ホランド「…そうも言ってられねえな」
タルホ「ホランド…」
シャイア「アイアン・ギアーが動けない分、あたし達で頑張りましょう!」
ゲイン「ホランド! 長引けば、こちらが不利だ! 5分以内に突入しろよ!」
ホランド「了解だ…!」
ジロン「よぉし! フリーデンとガロード達の救出はホランドに任せて俺達は外で大暴れだ!!」
アポロ「おう! 仲間をさらった連中に落とし前をつけてやるぜ!」
ホランド(待ってろ、エウレカ…。俺が絶対に助け出してやるからな…!)
<戦闘開始>

<6PP>

ギジェット「作戦開始から5分を経過!」
ハップ「時間だ、ホランド! これ以上は全員の命取りになる!」
ホランド「くそっ! ここまでなのかよっ!!」
(→ GAME OVER

<ホランドが軍事施設へ到達>
ホランド「よし! 突入だ!」
マシュー「待った、リーダー! 何か出てくる!!」
〔敵ユニット出現〕
ホランド「何だ、あのデカブツは!?」
ランド「逃げろ、ホランド!!」
〔ビームの発射音〕
〔パトゥーリア、ホランドへ攻撃〕
〔衝撃音〕
〔ホランドに爆発〕

パップ「まずい! 直撃か!?」
ホランド「くそぉぉぉぉぉぉっ!! こんな所でやられるかよっ!」
〔味方ユニット撃破〕
タルホ「ホランドッ!!」
ウィッツ「お、おい…あれは!」
ロアビィ「間違いない! フォートセバーンで戦った革命軍のモビルアーマーだ!!」
ウィッツ「くそっ! 元は政府軍のくせに革命軍の兵器を使うとは節操なさ過ぎだぜ!!」
ロアビィ「だけど、あれはニュータイプ専用の機体だろ! 誰が乗ってるんだ!?」
〔ローレライの歌〕
ガロード「この声…ローレライか!」
ジャミル「まさか…! いや、間違いない!」
サラ「キャプテン!!」
ジャミル「あのモビルアーマー…ルチルが乗っている…!」
ルチル「………」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオデモ4開始】

〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕
〔爆発音〕

ホランド「ちっ…! 突入したはいいが、どこにエウレカがいるのか見当もつかねえ…!」
カトック「止まれ!」
ホランド「…!」
〔機関銃の銃声〕
カトック「!」
〔銃声〕
ホランド「くそっ! 実戦慣れしてやがる! 歩兵上がりか!」
カトック「只者じゃねえな、兄さん。警備兵のほとんどを一人で片付けちまうとは」
ホランド「そこを通らせてもらう! どきやがれ!!」
カトック「待てよ。ここで俺を倒したって、いつかはお前さん、力尽きるぜ」
ホランド「俺は倒れねえ…! 俺はこんな所でくたばるわけにはいかねえんだ!」「俺には守らなきゃならねえものがあるんだ!!」
カトック「…大した覚悟だぜ…」「兄さん、LFO乗りって事は…エウレカって子を助けに来たのか?」
ホランド「それがどうした!」
カトック「…降参だ。俺の命を助けてくれるってんなら、お前さんに協力するぜ」
ホランド「何…?」
カトック「死んだ女房の口癖だ…。俺のいい所は諦めのよさだそうだ」「だが、ニュータイプのお嬢ちゃんの言った通りになるのもシャクなんでな。ちょいと反抗させてもらうとするぜ」
ホランド「何なんだ、あんたは…」
カトック「只の大嘘つきのひねくれ者だよ」

〔牢屋の扉の開く音〕
ホランド「無事か、お前ら!?」
ジャミル「ホランド! 君が来てくれたのか!?」
カトック「道案内したのは俺だがな」
ガロード「おっさん! どういう事だよ、これは!?」
カトック「お前さん…未来を変える気、あるか?」
ガロード「未来を…だと?」
カトック「あのお嬢ちゃんが言ってたぜ。もうお前さんとは会えないとな」
ガロード「ティファが…」
カトック「どうもひねくれ者としちゃあ、それをそうですかと聞くのも面白くないんでな」
ジャミル「それが我々に手を貸す理由か?」
カトック「ふん…未来なんて見えてたまるか。ニュータイプとやらの鼻を明かしてみたいのよ、それだけだ」
ガロード「おっさん…」
ジャミル「ガロード、ティファはお前に任せる。その代わり、お前のGXを使わせてもらうぞ」
ガロード「ジャミル…! モビルスーツに乗るのか!?」
ジャミル「ルチルは私が止める…。止めなくてはならないんだ」
サラ「あの人は…キャプテンにとって大事な方だったんですね」
ジャイル「…言葉にはしたくない思い出もある。口に出してしまったら、何か大切な物まで消えてしまうような…」「彼女の事は…そんな気がする…」
サラ「わかります…」
ジャミル「ドクター、シンゴ…援護を頼むぞ」
テクス「了解だ。君の思うようにやるがいい」
ホランド「カトック、俺はエウレカを助けに行く! ここからは別行動だ!」
カトック「頑張れよ、兄さん。あんたの言う守るべき未来ってのを期待してるぜ」
ホランド「やるさ。そのために俺は生きてんだからな」
カトック「ふ…未来を忘れちまっていた俺がお前さんみたいな男に会っちまうとはな。人生ってのは面白いもんだ」
レントン「ホランド、俺も行く! 俺も行ってエウレカを…」
ホランド「ガキはすっこんでろ!」
レントン「!」
ホランド「こいつは俺の戦いだ。クソの役にも立たねえガキは邪魔にならないようにしてろ…!」
〔走り去る足音〕
レントン「ホランド…」
カトック「そんじゃ行くぜ、坊主。お嬢ちゃんの見た見合いってのをひっくり返すためによ」
ガロード「おう、おっさん! 今度は嘘は無しで頼むぜ!」
【シナリオデモ4終了】

【戦闘マップ4開始】

〔戦闘マップ3から継続〕
ゲイナー「ホランドさん…やられちゃったのか…」
ゲイン「心配するな、ゲイナー。あいつはやると言ったら、必ずやる男だ」
ランド「若者の期待を裏切っちゃカリスマはやってられねえからな」
隼人「それより問題はあの化け物の方だぜ!」
ミチル「待って! また何か基地から出てくる!」
〔味方ユニット出現〕
ウィッツ「GX! ガロードか!?」
ジャミル「いや…私だ」
桂「ジャミル! あんた、モビルスーツに乗れるのか!?」
ジャミル「私の手で、あのモビルアーマーを…ルチルを止めなければならない」「15年目の亡霊と決着をつけるためにも…!」
タルホ「エウレカ! ホランドはどうしたの!?」
レントン「ホランドは基地でエウレカを助けるために戦ってます!」
ヒルダ「ニルヴァーシュに乗ってるのはレントンなの!?」
マシュー「大丈夫なのか、お前!?」
レントン「ホランドは俺を足手まといだって言ったんです…」「でも、俺も…エウレカのために…みんなのために何かしたいんです!」
ゲイナー「レントン…」
アポロ「へっ…あのガキ、根性だけは一丁前のつもりかよ」
ジロン「いいじゃないの! 何事も気合でなくちゃ始まらないさ!」
ランド「よぉし、レントン! やるぞ!」
ゲイン「だが、状況はシビアだ。気合だけでやれると思うな」
レントン「はい!」(ニルヴァーシュ…俺もアウレカやみんなのために戦うんだ…! だから…力を貸してくれ!)
ジャミル「各機は攻撃をモビルアーマーに集中させるんだ! あれの動きを止めるぞ!!」
ルチル「………」
ジャミル「待っていてくれ、ルチル! 私は君を救ってみせるぞ!」

≪味方援軍2出現前≫
<ジャミルvsパトゥーリア>

ジャミル「ルチル! 私の声が聞こえているのなら、この機体を止めるんだ!」「君は戦ってはいけない人間なんだ!」

<パトゥーリアHP60%以下・味方援軍2&敵増援2出現>
ウォッツ「ホランドやガロードたちはどうなってんだ!?」
ジュン「まだ連絡はありません!」
ランド「何やってんだ、ガロード! 待たせ過ぎると、さるがのティファも怒っちまうぜ!」
タルホ「ホランド…あんた、まさかこんな所でくたばったりしないわよね」
【戦闘マップ4終了】

【シナリオデモ5開始】

〔機関銃の銃声〕
ガロード「ティファ、俺の後ろから離れるなよ!」
ティファ「う、うん…」
カトック「しかし、ツイてたな。お嬢ちゃんの周りの護衛は大した事がなくてよ」
ガロード「フロスト兄弟はどこだ? あいつら…ティファの所にもいなかったけど…」
ティファ「わからない…。あの人達、戦いが始まってから姿を見てない…」
カトック「がんばれよ、二人共。ここのブロックを抜ければ、格納庫に出られる」
ガロード「そこで使える機体を見つけてとっとと脱出だ!」
カトック「小せえぞ、坊主。どうせ盗むんなら、一番でっかい獲物を狙いな」
ガロード「一番でかい獲物…?」
カトック「行くぞ! 俺が囮になってる間に走れ!!」
ガロード「お、おい! おっさん!! そいつは無茶だ!!」
〔走り去る足音〕
カトック「うおおおおおおおっ!!」
〔銃撃戦の音〕
〔画面、振動〕

カトック「ぐおおおおおっ!!」
ガロード「おっさん!」
カトック「走れ、ガロード!! 止まるんじゃねえ!!」
〔機関銃の銃声〕

〔コンテナの開く音〕

ガロード「おっさん!!」
カトック「へ…外の敵は…片付けた…。隔壁を閉鎖した以上、これで…一安心だ…」
ティファ「こんなに…血が…」
カトック「様にならねえな…。こういう時は…最期のバーボンを…くっと空けるのが…イキなんだろうが…」「あいにく…俺は…酒が飲めねえ…」
ガロード「カトック、しっかりしろ! 目を開けろ!」
カトック「ずっと死に場所を探してたが…これなら…悪くない…」「お嬢ちゃんの…予知ってのも…半分は…外してやった…からな…」
ティファ「カトックさん…」
カトック「ガロードの事…大事に…してやれよ」
ティファ「はい…」
ガロード「カトック…」
カトック「ガロード…お前…言ってたよな…。今の大人は…お前等をゴタゴタに…巻き込むだけだって…な…」
ガロード「そんな事は今はいい!」
カトック「だがよ…大人ってのは本当は…格好いいもんなのさ…。子供が…憧れるもんさ…」「あのホランドって兄さんや…ジャミルを…見な…。あいつら…格好いいじゃ…ねえか…」
ガロード「おっさんもだ! おっさんだって格好いいぜ!」
カトック「よせよ…。俺はただの大嘘吐きだ…」
カトック「…戦争も…ガンダムもお前達からすりゃあ生まれる前のシロモノだ…。振り回されるこたあない…」「こんな滅茶苦茶な…世の中だ…。好きに…生きろ…」
ガロード「ああ…ああ!」
カトク「ただし…これだけは忘れるな…! 過ちは…繰り返すな!」
ガロード「カトック!!」
カトック「じゃあ…な…」
ガロード「カトック…」
ティファ「この人も…未来を変えようと必死で…戦った…」
ガロード「ティファ…ここで待っていてくれ。俺は…戦う…!」
ティファ「私も行く、ガロード…」
ガロード「だけど…」
ティファ「…お願いがあるの…。これから先…何があっても驚かないで…」「私を信じて…。私は私だから…」
ガロード「ティファ…」
【シナリオデモ5終了】

【戦闘マップ5開始】

〔戦闘マップ4から継続〕
〔味方ユニット出現〕

ロアビィ「新型のガンダムか!」
ジャミル「ダブルエックス! 乗っているのはガロードか!?」
ガロード「ああ! ティファも一緒だ!」
〔敵ユニット出現〕
弁慶「またノッペラボウが出てきたぜ!」
ジャミル「これだけの数のGビットが相手では…!」
〔ローレライの歌×2〕
〔ガロード、気力上昇〕

ルチル「………」
ティファ「!」
ガロード「ティファ! 何が起きるんだ!?」
ティファ「ジャミル…私の声が聞こえる?」
ジャミル「ルリル…なのか?」
ティファ「そう…私はルチル・リリアント。かつて、あなたと同じ時を過ごした仲間…」
桂「どうなってんだ!? ありゃティファじゃないのか!?」
ストナー「よくわからんが、ティファの身体を使って、ルチルって女が話をしているらしいぞ」
ティファ「この少女に理由を告げて心と身体を借りているの…」
ジャミル「ルチル…! あのモビルアーマーを止められないのか!?」
ティファ「駄目…。今の私は強制的にシステムを発動させられている…」「だから、ジャミル…私を止めて。このマシンを破壊する事で」
ジャミル「君は大丈夫なのか…!?」
ティファ「私は15年前に死んだの…。今の私は亡霊と同じ…。だから…」
ガロード「ジャミル! ルチルさんのいる場所を外して攻撃するんだ!」
ランド「あれだけのデカブツだ! 動力部さえぶっ壊せば、動きを止められるはずだ!!」
ジャミル「みんな…」
アポロ「グチグチ悩む前に身体を動かせってんだ!!」
竜馬「戦いましょう、ジャミルさん! 彼女のためにも!」
ティファ「ジャミルは良い仲間を持ったわね。私なんかのために、皆こんなに必死にやってくれるなんて…」
ラグ「まずはあのザコ共を片付けるよ!」
ブルメ「って簡単に言うがよ! あれだけの数がいるんだぜ!!」
ティファ「ガロード…!」
ガロード「わかったぜ、ティファ!!」
〔ガロード、後退〕
ガロード「みんな、よけろ! サテライトキャノンを使うぞ!!」
ジャミル「だが、機動性の高いGビットが相手では…」
ティファ「ジャミル…フラッシュシステムをあなたがコントロールするのよ」「あなたの力でGビットの動きを止めるのよ」
ジャミル「しかし、今の私は…」
ティファ「あなたは力を眠らせているだけ…。私があなたを導くわ」
ジャミル「…わかった」
〔ニュータイプの共振〕
ジャミル「…駄目だ…。君と一つになれない…!」
ティファ「諦めては駄目…! 思い出すのよ、あの頃を!」
ジャミル「あの頃を…」
ティファ「ジャミル!」
ジャミル「ルチル!」
〔ジャミル、気力上昇〕
〔Gビット隊、ガロードの周囲へ移動〕

ガロード「月が見えた!!」
ジャミル「今だ、ガロード! 撃てっ!!」
ティファ「あなたに力を…」
〔ガロード、MAP兵器「ツインサテライトキャノン」使用〕
ロアビィ「やるじゃん、ガロード!!」
ピエール「すげえ! 超豪華! まさにダブルなエックスだぜ!!」
ティファ「ジャミル…後はお願い…」
ジャミル「わかった、ルチル! 君を15年目の亡霊から解き放ってみせるぞ!!」
〔ガロード、前進〕
ガロード「手伝うぜ、ジャミル! カトックのためにも俺は過ちを繰り返させない!!」

<ランドvsパトゥーリア>
メール「ダーリン!無茶し過ぎてルチルさんを傷つけちゃ駄目よ!」
ランド「あれだけのデカブツだ! その心配は要らねえ!」「ってなわけだ! 今日は久々にザ・クラッシャーで行くぜ!」

<ガロードvsパトゥーリア>
ティファ「ガロード…ルチルさんは…」
ガロード「わかっている! あの人が自分の意思と関係なく戦わされている事は!」「だから、救ってみせる! 15年前の亡霊なんかに負けてたまるかよっ!!」
ティファ(未来のための戦い…。ガロード、私も戦う…)

≪味方援軍2出現後≫
<ジャミルvsパトゥーリア>

ジャミル「ルチル…! 15年前の亡霊に…過去の過ちに私は屈しない!」「私は過去を乗り越えるために戦う! 私達の悲劇を次の世代に受け継がせないためにも!」

<竜馬vsパトゥーリア>
弁慶「この巨体…下手をすればゲッターでもパワー負けするぞ!」
隼人「無傷で勝てる相手じゃねえ! 覚悟を決めろ、ベンケイ!」
竜馬「どんな犠牲を払おうとやるぞ! 人間を平気にするような奴らに俺達の力を見せてやるんだ!」

<ジロンvsパトゥーリア>
ジロン「デカいマシンとの戦いはランドシップ相手で慣れてるんだ!」「行くぞおっ! 小さくても度胸と根性は負けてないんだっ!!」

<桂vsパトゥーリア>
桂「待っててくれよ、ルチルさん! 俺達が今、助けてやるからな!」「お礼はデートでよろしく頼むよ! ジャミルの次でいいからね!」

<ゲイナーvsパトゥーリア>
ゲイナー「ジャミルさんは過去を乗り越えてモビルスーツに乗ったんだ!」「その決意、無駄にはしない! 僕達で、この巨大なマシンを止めてみせる!!」

<ゲインvsパトゥーリア>
ゲイン「囚われの姫様を助けるのは男のロマンなんでね!」「安心しな、ルチルさんとやら! 俺達は必ずあんたを助けてやるさ!」

<アポロvsパトゥーリア>
アポロ「くせえんだよ、お前はよ!」「行くぜ、デカブツ! お前を叩き潰して、嫌な匂いを止めてやるぜ!」

<レントンvsパトゥーリア>
レントン「やるんだ…! こいつを止めなけりゃ、戦いは終わらないんだっ!」「待っててくれ、エウレカ! 俺、こいつを倒して君を迎えに行くから!!」

<マリンvsパトゥーリア>
マリン「人間を兵器にするようなやり方を俺は許せない!」「地球もS-1星もない! そんな奴らは俺の手で叩き潰してやる!」

<アベル撃破>
〔アベルに爆発〕
アベル「わ、私は選ばれた人間だ! ニュータイプなのだ!」「私はこんな所で命を落としてはならないのだ! 後退するぞ!!」
〔敵ユニット離脱〕

<パトゥーリア撃破・勝利条件達成>
〔敵ユニット撃破〕
ジャミル「ルチル!!」
ティファ「大丈夫、ジャミル…。あの人は無事だから…」
ジャミル「そうか…」
〔敵ユニット出現〕
〔輸送機、マップ端へ移動〕

アイムザット「何という事だ…! DXもニュータイプも全てを失う事になるとは…」
シャギア(だが、目的は達した)
オルバ(ティファ・アディール…。やはり我々には君の力が必要だ)
シャギア(いずれ君を迎えにいこう。その日を楽しみにしていてくれ)
〔敵ユニット離脱〕
桂「残った連中も逃げ出したようだな」
ギジェット「基地から通信来ました! フリーデンのクルーとホランド達も無事だそうです!」
ハップ「とりあえず、何とかなったってわけだな…」
レントン「エウレカ…君も無事なんだね…」
ガロード「ジャミル…カトックは死んだよ…。俺達に過ちを繰り返すなって言い残して…」
ジャミル「…15年目の亡霊…。それはよみがえった過去の過ちか…」「過去へ消せない…。だが、我々はそれに向き合って生きていかなくてはならない…」「二度と悲劇を繰り返さないために…前を向いて生きるために…」
【戦闘マップ5終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~新連邦軍輸送機 コックピット~
〔銃声〕
アイムザット「な、何のつもりだ、お前達!?」
オルバ「復讐と言ったら見当違いかな」
アイムザット「何だと!?」
シャギア「お前にはわかるまい。似て非なる者と烙印を押された者がどんな想いをしてきたか…!」
アイムザット「………」
シャギア「だが、時代は変革へと動き出した」
オルバ「僕達は次のステージへ上がるよ。君を踏み台にしてね」
アイムザット「謀ったな! ニュータイプでもないお前達をここまで取り立ててやった恩を忘れて!」「カテゴリーFめ!」
シャギア「消えろ…」
〔画面、明滅〕
〔銃声〕

オルバ「その名で僕達を呼ぶな…」
シャギ「未来を創るのはニュータイプではない。カテゴリーFと呼ばれた我々だ」
オルバ「だが、アイムザット。君のおかげで僕達は目的を達する事が出来たよ」
シャギア「ティファ・アディール…。彼女の感応力があれば、あれの眠りを覚ます事も出来よう」「そして、我々は復讐する。この世界と、我々の運命を捻じ曲げたあの男に…」

  ~ゾンダーエプタ 新連邦軍基地内~
エウレカ「………」
レントン「エウレカ!」
ホランド「エウレカに触るんじゃねえ!」
〔画面、明滅〕
〔強い殴打音〕

レントン「ぐっ…」
ホランド「ガキが…! てめえのケツも拭けねえくせにエウレカを引っ張りまわして…」「あげく、このザマだ!」
レントン「ホランド…」
ホランド「ガキが調子に乗ってんじゃねえぞ!」
タルホ「ホランド! あんた、ケガしてるんじゃ…」
ホランド「こんなものは屁でもねえ…。俺はえうれかを守るためだったら何でもやる…!」「遊び気分でやってるガキとは違うんだよ!」
レントン「お、俺…」
ケンゴウ「もういい、ホランド。レントンも自分のした事がわかっただろう」
ハップ「まずはケガの手当てだ。こりゃ、相当派手にやったもんだな」
エウレカ「………」
タルホ「わかる、エウレカ? ホランドはあんたのために戦ったのよ」「あんなに傷だらけになってね」
エウレカ「………」
レントン「………」
ゲイナー「そのさ…レントン…。ティファを助けたいって気持ちはわかるけど、今回のはちょっと不味いよ…」
ガウリ「しかし、驚きなのはホランドだ。あいつ…本当に一人でエウレカを助け出すとはな」
アデット「何でもやるって言ってたけど、言葉だけじゃないみたいだね…。この基地の惨状を見ると…」
ジロン「だけど、わからないな。ホランドのエウレカへのこだわりはちょっと普通じゃないぜ」
桂「男と女…ってのとも違うみたいだしな」
ゲイン(どうやら、その辺りにゲッコーステイトの目的ってのがあるようだ…)
レントン(姉さん…。俺、今日ほど自分が惨めだと感じた事はありません…)(俺…自分なりに頑張ったつもりでしたけど、ホランドの覚悟の10分の1にも足りなかったみたいです…)(俺…まだガキです…。でも、ガキはガキなりにやっていくしかないんでしょうね…)

ルチル「………」
ジャミル「ルチル…」
ティファ「また会えて嬉しかったわ、ジャミル…。これでもう思い残す事は何もない…」「最後の力を使ったの…。これで全てが終わるわ…」
ジャミル「何だって…!?」
ティファ「どうせわずかな心しかない私だもの…」「私が死んだら、元いた海に沈めて。海の底は静かで安らいだ気持ちでいられたから…」
ジャミル「ルチル…」
ティファ「何だか眠くなってきたわ…。もうそろそろね」「とっても気持ちがいい…。まるで夢を見ているみたい…」
ジャミル「すまない…。結局、君を助ける事が出来なかった…」
ティファ「いいのよ。私、嬉しかった…大人になったあなたに会えて…」「さようなら、ジャミル…」
ジャミル「…ありがとう、ルチル…」
ガロード「あの人は幸せだったのかな…?」
テクス「さあ…どうだろう…。知っているのは本人だけだろうな」
ティファ「だけど…あの人を受け入れている間、私は温かく安らいだ気持ちでいられました…」
ガロード「カトック、ルチル…。俺…あんた達に誓うよ…。過ちは繰り返さないってな…」
サラ「キャプテン…」
ジャミル「すまん…。今は…」
〔歩き去る足音〕
サラ「………」
ロアビィ「悲しんでいる姿を見せないってのも男のスタイルだね…」
サラ「こんな時に冗談を…」
ロアビィ「だけど、俺なら死んだ女より生きている女を大切にするぜ」
サラ「え…」
ロアビィ「言っておくけど、結構マジなんだぜ」
サラ「………」
ロアビィ「これからジャミルがパイロットをやる以上、フリーデンの指揮はあんたが執るんだろ?」「頼ってくれてもいいんだぜ、新キャプテン。特に今みたいな時は」
サラ「…ありがとう…」

  ~フリーデン 娯楽室~
ホランド「そうか…。あのカトックっておっさんとあんたにそんな過去があったとはな…」
ジャミル「彼は自らを犠牲にして我々に未来を託していった…」
ホランド「あのおっさんは死に場所を探していた…。だが、俺は違うぜ」「俺は若いのにバトンを渡すほど老けちゃいねえ」
テクス「まだまだ現役か。止まる事を許されないトップランナーはつらいものだな」
〔ドアノブを回す音〕
ランド「邪魔するぜ、お達者クラブ」
ジャミル「ランドとゲインか…」
ゲイン「ガロードからカトックって男の事を聞いてな…」
ランド「追悼のために一杯やろうぜ」
ジャミル「あいにくだが、彼はアルコール嫌いだそうだ」
ランド「だから、代わりに俺達が飲むのさ」
ホランド「悪くねえな。あのおっさんも湿っぽいのは望んじゃいねえだろう」
ジャミル「いいのか、ホランド? 怪我の方は…」
ホランド「怪我人にはアルコールってのはどこの世界でも常識だろ?」
テクス「それは気付けと消毒に使う場合だ」
ランド「固い事は言いっこ無しだ、ドクター。心の法の薬って事で」
テクス「許可しよう。いい酒は大いなる心の糧、だからな」
ゲイン「それはどこの詩人の御言葉で?」
テクス「私の持論だよ」
〔眼鏡を外す音〕
ジャミル「では、勇敢な男カトックと15年目の亡霊達の魂に…」
ホランド「乾杯」
ランド「乾杯」
〔グラスの交わる音〕
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

≪ティファポイント4以上≫

ジロン「しかし、今回は本当にもう駄目かと思ったな」
チル「そうだね。アイアン・ギアーも随分とやられちゃったし」
ラグ「あたしらがフリーデンを救出してる間、コトセットの奴、ちゃんと修理してたんだろうね」
ダイク「あれ? 向こうから来るのファットマンじゃないのか?」
ファットマン「!」
ジロン「よう、ファットマン! バザーに来てるって事はアイアン・ギアーのパーツでも買いに来たのか?」
ファットマン「!」
ジロン「え…何々…? コトセットの奴…いい機会だからってッ自分の趣味の物を買いあさらせてる…!?」
ブルメ「あきれた奴だぜ! 俺達のいない間に遊んでるってわけかよ!」
ラグ「ブルーストーンを寄越しな、ファットマン。こうなったら、滅茶苦茶な品物を買っていってやろうじゃないのさ」
チル「賛成~! なるべき訳のわからないものを買っていこうよ!」
ファットマン「!」
ジロン「何々…? それならとびっきりのものがあるって?」
ラグ「決まりだね。それを買いにいくよ!」

高い操縦性と視認性を両立。シニアシート、大サービス放出。

 ブラックボックスF
謎のシステムボックス。
何らかの信号を外部に
発信するものと思われるが、非常に特殊な状況下でのみ
稼働するものらしく、
その使用用途は不明。

謎のシステム。
使用方法は不明。

≪ティファポイント4以上≫
チル「はい、コトセット! ファットマンにお願いしてたパーツ、あたいが買ってきたよ!」
コトセット「何だ、こりゃ!? 俺が頼んだのとは全然違うぞ!」
チル「ご、ごめんよ~。あたし、間違えちゃったみたい~! え~ん! え~ん!!」
コトセット「ああ、泣くな! 別に責めてるわけじゃない!」
チル「ほんと…?」
コトセット「こういう訳のわからないものを解析するのも技術屋の楽しみだからな。何だかワクワクしてきたぞ~!」
チル「そ、そうなんだ…」
ブルメ「何だよ! 逆に喜ばせちまったみたいだぞ!」
ジロン「向こうの方が一枚上手だったみたい…」
ダイク「と言うより、コトセットの頭の中、ぶっ壊れてるんじゃないか?」
ラグ「一度、あいつの頭…ランドに修理してもらった方がいいかもね…」
ジロン「それじゃ、さらに壊れちまうかもな!」

【概要】
 フラッシュシステムの研究のためにゾンダーエプタ
に運ばれたティファ。彼女を救出したガロードは、新
たな力で過ちを栗苗佐内事を誓うのであった。


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