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No.29B
アウトサイダー


サブタイトル
「アウトサイダー」


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔シャイアの周囲に爆発〕

モーム「シャ、シャイアさん! チラムの追撃部隊、さらに数が増えています!」
シャイア「どうやっても、私達をエマーンに行かせないつもりね!」
ホランド「シャイア! このままじゃ潰されるだけだ! 迎撃に出るぞ!」
シャイア「お願い、ホランド!」
ジャミル「こちらもガロード達を発進させる! アイアン・ギアーも頼むぞ!」
エルチ「了解! コトセット、迎撃用意!」
桂「ミムジィ! 俺も出るぞ!」
ミムジィ「駄目よ、桂! あなたは出撃しては駄目!」
桂「どうしてだ!? どうせチラムの連中は俺を狙ってるんだろ?」「俺が囮になれば、みんなは逃げ切れる!}
ミムジィ「駄目よ! どんな事があっても、あなたにはエマーンに行ってもらうわ!」
桂「それが俺が特異点とかいう奴だからか?」
ミムジィ「…そうよ」
パプティ「チーフ! 前方から艦隊が来ます!」
シャイア「あれは!」
〔味方ユニット出現〕
シャイア「エマーンの艦隊だわ!」
〔敵ユニット撃破〕
ヘンリー「エマーンめ! 商人風情が軍を組織するとは!」
ロベルト「各機、後退しろ! 一度退いて、体勢を立て直す!」
ヘンリー「くそっ! ここまで来て、特異点を逃がす事になるとは…!」
ロベルト「覚えていろ、特異点! 貴様は俺達の獲物だ!」
〔敵ユニット離脱〕
モーム「やったぁ! チラムが逃げてく!」
シャイア「ふう…。何とか助かったみたいね…」
マニーシャ「お疲れだったわね、お姉様。もう安心していいわ」
シャイア「マニーシャ…! あなたが来てくれたの」
マニーシャ「当然よ。大事なお客様を迎え入れるんだし、何よりお姉様が帰ってきたんだから」
シャイア「そう…。ありがとうね、マニーシャ」
桂「お姉様って事は…」
ミムジィ「彼女はマニーシャ・トーブ。シャイアの妹でエマーンの実力者であるトーブ家の長よ」
桂「妹なのに? 普通、そういうのは姉の方がなるもんじゃないの?」
ミムジィ「事情があるのよ、色々と…」
マニーシャ「さあ、お姉様。特異点と共にこちらへ」
シャイア「え、ええ…」
桂「ミムジィ、エマーンに着いたら話してもらうぞ。特異点ってのが何なのかを」
ミムジィ「…わかったわ。私だって、あなたの意志を無視するつもりはないから…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ1開始】

ガリア大陸中央部 エマーン

  ~エマーン 市街地~
メール「ここがエマーンかぁ…! 初めて来たね」
シリウス「エマーンはブレイク・ザ・ワールドから約20年早く、この多元世界の住人となったそうだ…」「つまり多元世界の先住民と言えるな」
ブルメ「ちょっと待った! ブレイク・ザ・ワールドで色々な世界が集まって、今の世界になったんだろ?」
ダイク「それが20年早いってどういう事だ?」
ジュン「時空破壊は時間軸のズレも生み出したんですよ」
ガロード「時間軸のズレ? ますますわからなくなってきたぜ」
ジュン「う~ん…こう考えてみて。どこの世界でも人が持っている時計は同じ時刻を指してるんだ」
ストナー「宇宙の絶対時間って奴だな」
ジュン「その色んな世界が強制的に集合させられたのがブレイク・ザ・ワールドなんだけど…」「待ち合わせの場所に集められた時、ガロードの僕もリョウ先輩も持っている時計は3時だったとする」「ところが、そこにはエマーンとチラムの人達が既にいて、時計を見せてもらったら5時だったんだ」
メール「エマーンとチラムの人達はあたし達より2時間先に着いてたって事!?」
ジュン「その通り! 彼らが多元世界で20年の時を過ごした後…」「今の新連邦やプラントやその他の小さい国や地域がこの世界に跳ばされてきたんだって」
ジロン「よくわからないが、ブレイク・ザ・ワールドは時間まで滅茶苦茶になるんだな…」
シャイア「じゃあ、私達は桂をマニーシャの所に連れていくから」
マシュー「桂だけ特別扱いかよ?」
桂「どうやら俺…スペシャルゲストらしくてね」
ミムジィ「みんなは、その間に補給をしたり街の見学をしたりしていてね」
ロアビィ「じゃあな、桂。用事が終わったら、ナンパにでも行こうぜ」
ピエール「何しろエマーンは可愛い子ちゃんが多いって評判だからな」
桂「OK! 下調べを頼むぜ、二人共」「っと、ついでだ。リーグに俺のオーガスの整備も頼んどいてくれ」
ゲイナー「でも、どうして桂さんだけ僕達と扱いが違うんだろう?」
ランド「ト・クイテンって奴だからだろうさ。それが理由で桂はチラムにも追われてたらしいぜ」
サラ「ト・クイテン?」
ランド「トクイテ・ンかも知れないけどな」
竜馬「もしかして、それは特異点じゃないですか?」
ランド「そうそう! チラムの連中もそういう発音だった!」
メール「テキトー過ぎだよ、ダーリン!」
隼人「特異点…。数学や物理学で言う基準を満たさない特殊な点や事象の事か」
ミチル「この場合は桂さんという『人間』を指しているんでしょうね」
メール「ところで、ダーリン。どうして、そんな事…知ってるの?」
ランド「何を隠そう。この俺も、その特異点らしいんだ」
ゲイン(声を落とせ、ランド)
ランド(何だよ、急に)
ゲイン(その特異点とやらの桂を巡ってエマーンとチラムは争っている…)(下手をすれば、お前もそのチップになるぞ)
ランド(確かにな…)
ホランド(それに、どうにもここの空気は気に入らねえ…)
アポロ(ああ…嫌な匂いがしやがる…。こいつは敵の匂いだ…)
〔歩み寄る足音〕
エマーン兵「ZEUTHの方々ですね」
ジャミル「そうだが?」
エマーン兵「私はマニーシャ様から街をご案内するように仰せつかった者です。よろしくお願いします」
アデット「悪いね、兄さん。あたしらは誰かの世話になるのは好きじゃないんだ」
ジャミル「せっかくの申し出だが我々は我々で行動させてもらう」
エマーン兵「…さすがはお尋ね者の一団。大した嗅覚だ」
ホランド「何…?」
エマーン兵「だが、少しばかり気づくのが遅かったな。既にお前達に逃げ場はない!」
ハップ「まずいぞ、ホランド! 囲まれている!」
ホランド「てめえら…!」
エマーン兵「お前達を拘束する。おかしな真似をした場合、容赦はしない」
ゲイン「ちっ…! シャイアの案内で油断しちまったようだ…」
ガウリ「まさか、シャイア達が我々をはめたのか…!?」

  ~トーブ家 執務室~
マニーシャ「初めまして、桂木桂さん。私がエマーンの時空修復計画の責任者、マニーシャ・トーブです」
桂「桂木桂だ。挨拶はそれくらいにして、まずは特異点ってのが何なのか説明してもらおう」
マニーシャ「いいでしょう。私としては、一刻も早く時空修復計画を勧めたいと思っていますから」
桂「時空修復ね…。この多元世界を元通りにするつもりかい?」
マニーシャ「簡単に言えば、その通りです。そして、そのために特異点であるあなたの存在が必要なのです」
桂「俺が時空を修復するって…? 冗談はよしてくれよ」
マニーシャ「いいえ、私達は本気です。そして、チラムも…」
シャイア「マニーシャ…私達にもエマーンの研究の成果を聞かせて欲しいわ」
マニーシャ「いいわ、お姉様。いい機会だから、ミムジィ…あなたも聞いてね」「ラース家の人間として」
ミムジィ「ええ…」
桂「ラース家?」
マニーシャ「ミムジィの家よ。我がトーブ家と並ぶエマーンの名門よ」
桂「へえ…ミムジィもシャイアもお嬢様だったってわけか」
マニーシャ「まずあなた達に時空破壊が起きたあらましを説明するわね」「通常、それぞれの世界は独自の時間軸上を流れていて、干渉しあう事はないわ」「それが何らかの現象により大特異点が発生し、それぞれの世界が混在するようになったのよ」
シャイア「その何らかの現象って言うのは何だかわからないの?」
マニーシャ「今の所、大特異点の発生はチラムの軌道エレベーターの周辺で起きたとしかわかっていないわ」
桂「軌道エレベーターだって…!?」
マニーシャ「そう…。そして、その大特異点発生地点の中心に位置していた人間が特異点となるのよ」
桂(間違いない…。あの謎の兵器…時空振動弾がブレイク・ザ・ワールドの原因だったんだ…)(何てこった…。知らなかったとは言え、やっぱり俺が時空破壊の引き金を引いていたのか…)
マニーシャ「現在、この多元世界は100以上の並行世界が集まって構成されているわ」「そして、今でも頻繁に時空転移が発生し、世界が安定する事はない…」「我々の研究では、これは大特異点が不安定な状態にある事が最大の原因だと推測しているの」「その結果、この世界は時空連続体として完全なものとなり得ないのよ」
シャイア「では、その大特異点が完全な形になれば世界は安定するのね」
マニーシャ「元通りになるとは限らないけどね。…そして、その分裂した特異点の一つが…」
桂「俺…か」「しかしい、いったい俺に何が出来るっていうんだ?」
マニーシャ「それは修復時のコントロールよ」
桂「コントロール?」
マニーシャ「あなたが大特異点と一つになることでそれは安定し、時空は修復される」「そして、新しい世界が始まる時、その構成には大特異点の中心部にいた者の思考が大きく関わってくる…」「つまり、新しい世界の在り様はあなたの意志にかかっているのよ」
桂「………」
マニーシャ「桂さん、エマーンにあなたの力を貸してください」「あなたの力でエマーンの残る世界を願ってください」
桂「え…」
マニーシャ「新しい世界が構成されるとき、おそらく時空には大きな歪みが発生する…」「時空のはざまに消滅する世界も少なからず出てくる事が予想されるわ」
桂「だから、俺にエマーンの存在を保証しろと?」
マニーシャ「その通りよ。お願いします、桂さん」
桂「ま、待ってくれ! 色んな事がありすぎて、混乱しそうだ!」
マニーシャ「それもそうね…。部屋を用意するから少しそこで休むといいわ」「ミムジィ、彼を案内してあげて」
ミムジィ「わかったわ。…行きましょう、桂」
桂「あ、ああ…」
〔引き戸の開く音〕
シャイア「時空修復計画…。随分と進んでいたみたいね」
マニーシャ「私達に残された時間はわずかしかないわ。急がなくては…」
シャイア「チラム川の特異点の動きは? 向こうにも桂と同じレベルの特異点がいると聞いているわ」
マニーシャ「まだつかめていないわ。その他の小さな特異点達もね…」「それに、チラムの動き以上に深刻な問題を私達は抱えている…」「研究班の観測によると、次元境界線が加速度的に崩壊を始めているそうよ」
シャイア「え…」
マニーシャ「このままでは遠からず時空は崩壊し、全ての世界が無に帰す事になる…」
シャイア「全ての世界が…滅んでしまうって事…?」
マニーシャ「その前に何としても時空を修復しなくてはならない」「それで、桂木桂は私達に協力してくれるの?」
シャイア「それは…」
マニーシャ「もし従わない場合は精神制御を加えてでも…」
シャイア「マニーシャ…あなた、何を考えてるの!?」
マニーシャ「私はエマーンの将来を考えて行動しているわ」「私達の世界が消滅するか、残るか…いえ、ぐずぐずしていたら世界そのものが消滅するのよ!」「私はどんな手段を用いてでもエマーンを救ってみせる!」「好き勝手に生きているお姉様に口出しはさせないわ!」
シャイア「…確かに、一族の長としての役割をあなたに押し付けてしまった事は謝るわ…」「でも、マニーシャ…。私達も桂も人間なのよ」「精神制御なんて、その人の意思や心を踏みにじるようなやり方を見逃すわけにはいかないわ」
マニーシャ「もう遅いわ。桂木桂へ既に私の部下が押さえている」「それに、あのZEUTHもね」
シャイア「え…!?」
マニーシャ「この世界にはあの連中を目障りに思っている人間がいるって事よ」「いい機会だわ。あの連中は、取引の材料に使わせてもらうわね」
シャイア「マニーシャ…! あなたは人間としての誇りを失ってしまったの!?」
マニーシャ「誇りならあるわ。エマーンを愛する気持ちと共にね」
シャイア「マニーシャ…!」

ベロー「くそっ…! エマーンの連中、俺達を捕まえてどうするつもりだよ?」
ゲイン「すぐに殺さなかったところを見ると、俺達を直接敵視しているわけじゃないようだな」
ホランド「こういうのは以前にもあった。きっと俺達に首に賞金でもかけられてるんだろうぜ」
ゲイナー「じゃあ、僕達はお尋ね者って事になってるんですか!?」
ジロン「今まで好き放題やってきたんだ。当然、新連邦ににらまれてるだろうさ」
ハップ「さすがは商売の国エマーンだ。俺達も『商品』って事でどこかに売り渡されるんだろうな」
メール「あたし達、連邦に引き渡されちゃって裁判にかけられるの?」
つぐみ「大丈夫ですよ、メールさん。月光号にはケンゴウさん達が残っているんですから」「きっと、あたし達が帰ってこないのを心配して、行動を起こしてくれますよ」
ジャミル「残念だが、その見込みは薄いだろう」
竜馬「俺達がこうやって拘束された以上、月光号やフリーデンも既に押さえられていると見るべきだ」
隼人「万事休すって奴だな」
ランド「諦めるのが早過ぎだ、ハヤト。若い内から冷めたポーズを取ってるとすぐに老けちまうぜ」「ってなわけで、行っくぜえぇぇっ!!」
〔金属音〕
レントン「何やってんだよ、ランド!?」
ランド「見ての通りだ! この鉄格子をぶち破るのよ!」
ゲイナー「いくら何でも無理です…!」
ランド「無理かどうかはやってみてからだ! そぉれ、もう一丁!」
〔金属音〕
ホランド「やめとけ、修理屋。ケガするだけだ」
ランド「笑わせんなよ、大将。ゾンダーエプタで、あれだけ無茶した男が何言ってやがる」
ホランド「………」
ランド「無理でも無茶でもやるんだよ! こうと決めたからにはな!」
メール「ダーリン…」
ランド「この程度の痛みなんて屁でもねえ! 俺はもう二度と悲鳴はあげねえって決めたからな!」
ガロード「俺もやるぜ、ランド!」
レントン「お、俺も!」
アポロ「ボケ姫、お前の怪力の出番だぜ!」
シルヴィア「で、でも…この牢を出られても、その後には警備の兵がいるんじゃ…」
ランド「そういうのを考えるのは後だ! まずは一歩目を踏み出すぜ! 思いっ切りよく大股でな!」
〔歩み寄る足音〕
???「噂以上に熱いね、あんたは…」
ランド「誰だ…!?」
〔牢屋の扉の開く音〕
ツィーネ「ホレボレしちゃうよ、そのタフさには」
ランド「姐さん、誰だい? エマーンの人間じゃなさそうだが…」
ツィーネ「私はツィーネ・エスピオ…。見ての通り、あんた達を助けに来たよ」
ランド「マジで?」
ツィーネ「警備の兵は私が眠らせた。さあ、今の内に行くよ」
ジャミル「何のために我々を助ける?」
メール「そうやって油断させといて、あたし達を売り飛ばす気でしょ!?」
ツィーネ「威勢がいいね、お嬢ちゃん。そんなんじゃアサキムに嫌われるよ」
ランド「姐さん! あんた、アサキムの知り合いか!?」
ツィーネ「そうよ。私は彼に頼まれて、ここに来たんだから」
ゲイン「アサキム・ドーウィン…。ランドの知り合いの優男か…」
メール「アサキムが…」
ランド「あいつ…! 味な真似をしてくれるぜ!」
ツィーネ「急ぐよ。追手が来る前に、ここを脱出する」
ランド「おう! ありがとよ、姐さん!」
ツィーネ「ふふ…セクシーだね、あんたの笑顔は」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

ランド「助かったぜ、姐さん。ドックのエマーンの連中まで叩き出してくれるとはよ」
ツィーネ「礼を言われる事じゃないよ。好きでやった事だからね」
サラ「しかし、少しやり過ぎでは? かなりの被害が出たようですが…」
ツィーネ「私のエリファスはそこらの加減が効かなくてね」
ホランド「気にする必要はねえよ。あいつらは俺達を売っ払おうとしたんだからな」
ジロン「動物だって狩られれば抵抗するんだ。俺達も同じだ」
麗花「でも、あのシャイアさんが私達を罠にはめるなんて…」
シリウス「彼女達はエマーン人だ。義や和よりも自らの利益を優先したのだろう」
ハップ「そういう話は後だ! 商品に逃げられて、仕入れ担当はかカンカンらしいぞ!」
ギジェット「エマーン艦隊、来ます!」
〔敵ユニット出現〕
エルチ「どうやっても、あたし達をとっ捕まえる気ってわけね!」
ジャミル「やむを得ん! 各機、出撃だ!」
〈出撃準備〉
エマーン兵「相手は噂のZEUTHです! 我々エマーンだけでは…」
エマーン兵「もうすぐ援軍が来る! 我々はそれまで足止めをすればいい!」
マシュー「おうおう…何か悲愴感、漂っちゃってるねえ」
ロアビィ「こうなっちゃうと俺達の方が悪役っぽいね」
ゲイン「元々正義の味方のつもりもないさ」
ラグ「じゃあ、悪者は悪者らしく遠慮無しでいこうじゃないのさ!」
アポロ「おう! 手負いの獣の怖さってのを教えてやるぜ!」
マリン「俺を取り引きに使おうとした事を後悔させてやる!」
竜馬「………」
ゲイナー「止めなくていいのかい、リョウ?」
竜馬「いや…理不尽な相手に対しての怒りは俺も同じだ!」
ピエール「言うねえ、リョウ! お前も染まってきたな!」
テクス「真面目な人間というのはこういう逆噴射が怖いな」
ガウリ「因果応報! 彼らには身を以って自らの愚かさを悔いてもらうぞ!」
ツィーネ「いいねえ、あんた達。私も手伝わせてもらうよ」
アデット「あんたも好きそうだね、あたしらにぴったりの助っ人だよ」
ランド「行くぜ、エマーンの店員さん! 俺たちゃ、荒くれZEUTH! 当たると痛いぜ!!」
メール「ダーリン…昔に戻っちゃった…」
<戦闘開始>

<敵5小隊以下or3PP・味方援軍1&敵増援1出現>

ウィッツ「このまま追撃隊を振り切ってとっととトンズラといこうぜ!」
レントン「でも、このままじゃ桂さんが…!」
ヒルダ「いまさらエマーンに戻って助けに行くのは無理よ!」
ホランド「諦めるしかねえ。…あいつとは縁がなかったんだ」
ランド(桂…お前とはここでお別れなのかよ…)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ2開始】

桂「…じゃあ、何か? 俺がエマーンに協力するのを断ったら精神制御をするって言うのか!?」
シャイア「…そういう事になるわね」
ミムジィ「どういう事よ、シャイア!? トーブ家は桂の事を人間として扱わないつもり!?」
シャイア「全てはエマーンのため…。マニーシャは、そう考えているわ」
ミムジィ「おかしいわよ、それは! 桂には時間をかけて事情を説明して、それで協力してもらうべきよ!」「それとも、そこまで急がなくてはならない理由があるの!?」
シャイア「それは…」
スレイ「やめろよ、ミムジィ。マニーシャの決定は妥当なものだ」
ミムジィ「スレイ…! あなたまで何を言うの!?」
スレイ「僕達はエマーンを救うために桂をここまで連れてきたんじゃないか? 君こそ、おかしいよ」
ミムジィ「…みんながその気だって言うなら、私にも考えがある…。刑にチラムの事を話すわ」
シャイア「ミムジィ!」
桂「どういう事だ、ミムジィ? 俺とチラムに何か関係があるのか!?」
ミムジィ「桂…落ち着いて聞いて。以前、あなたは元の世界の自分の国の話をしていたけど…」「チラムは、あなたの祖国の人間がこの多元世界で造り上げた国なの」
桂「チラムが俺の祖国…!?」
ミムジィ「ごめんなさい、桂…。私達は、この事を故意にあなたに隠していた…」「それを知ったら、あなたがチラムに行ってしまうと思って…」
桂「………」「謝る必要なんてないさ、ミムジィ。俺はチラムの人間じゃない」
ミムジィ「え…」
桂「だからと言って、エマーンの人間でもない。この世界で俺の居場所は、俺を拾ってくれたエマーンのファクトリーしかない」
ミムジィ「桂…」
桂「そりゃさ…下心があって俺を拾ってくれたってのはショックだったさ」「でも、ファクトリーで過ごした日々が俺の多元世界での全てだからな。だから、あそこが俺の家なのさ」
ミムジィ「桂…あなたって…」
シャイア「ファクトリーが桂の…私達の家…」
ゴーヴ「決心はついたか、シャイア?」
シャイア「え…」
ゴーヴ「付き合いは長いんじゃ。お前さんの考えている事ぐらいワシにもわかる」「そのためにワシら全員をここに集めたんだろ?」
シャイア「………」
マーイ「ねえ、チーフ…」
リーア「もしかして…」
シャイア「ええ、決めました。みんなも聞いて…」「私は桂と共にエマーンを脱出します」
ジャビー「それは、つまり…!」
リーグ「エマーンを捨てるという事か?」
シャイア「その通りです。ですから、その選択は個人に任せます」「こんな馬鹿げた決定に賛同する人だけ私についてきてください」
桂「シャイア…」
シャイア「桂…今まで大事な事を黙ってきて、そして、あなたの自由を奪おうとしてごめんなさい」「でも、あなたの言葉で決心がついたわ。私と一緒に、また旅をしてくれる?」
桂「喜んで。俺の家のチーフはシャイアしかいないさ」
モーム「もちろん、あたしも行きます! だって、あたしは桂様のものだから!」
大尉「ワシはグリーマの用心棒だからな。グローマの行く所にワシありだ」
ジャビー「私も桂さんと同じ立場ですからね。ファクトリーが私の居場所です」
シャイア「ありがとう、みんな」「でも、エマーンに生まれた人はよく考えてね。これはエマーンを捨てる事なのだから」
ミムジィ「エマーンを捨てる…」
スレイ「それは…」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ3開始】

〔戦闘マップ2から継続〕
トニヤ「サラ! エマーンの艦が来るよ!」
サラ「増援!?」
トニヤ「これは…!?」
〔味方戦艦出現〕
〔シャイア、前進〕

ホランド「グローマだと! シャイア達が追っ手に加わったのか!?」
シャイア「そうじゃないわ! 私達も追われてる身なのよ!」
ガロード「どういう事だよ、そりゃ!?」
桂「こういう事さ!」
〔味方ユニット出現〕
レントン「桂さん!」
ゲイナー「じゃあ、シャイアさんは桂さんを連れ出したんですか!?」
ウィッツ「いいのかよ、それ!? エマーンは桂を捕まえて何かする気じゃなかったのか!」
ミムジィ「でも、私達はそれを認めなかった。だから、こうしてエマーンを捨てたの」
スレイ「桂のためにまさかこんな事になるなんて…」
ゴーヴ「文句を言うのなら、エマーンに帰ればどうだ?」
スレイ「それは…!」
桂「悪いな、色男。だけど、頼むぜ…、ミムジィを守ってやってくれよ」
スレイ「桂…」
桂「お前とミムジィはお似合いだ。俺なんかが入り込む隙も無い程にな」「だから、ミムジィを頼むぜ」
ミムジィ「桂! あなた、何を言ってるの!?」
桂(これでいいんだ…。所詮、俺はミムジィにとって別の世界の人間なんだ…)(これ以上、俺のためにミムジィが振り回される事は許されないんだ…)
ツィーネ(あれが桂木桂…。全ての運命を歪めた男…)
ランド「面倒な話は後にしようぜ、桂! 俺達もお前達も追われる身なんだからよ!」
桂「そいつはごもっともだ」
シャイア「じゃあ、桂、マーイ、リーア…よろしくね」
リーア「了解、チーフ!」
マーイ「あたし達も自分の家を守るために戦うわ!」
パプティ「待ってください、チーフ! また追手が来ます!」
〔敵ユニット出現〕
マニーシャ「これはどういう事なの、お姉様!?」
シャイア「マニーシャ…」
マニーシャ「特異点を逃がすだなんて! お姉様はエマーンが滅ぶ事になってもいいの!?」
シャイア「そうは思ってはいないわ。でも、エマーンのやり方が正しいとは思えない…」「だから、桂やみんなと探すのよ。誰もが納得出来る方法を」
マニーシャ「そうやって、お姉様はいつだって夢ばかり見ている!」
シャイア「信じて、マニーシャ。刑を連れて行くけど、絶対にチラムには渡さない…」「それだけは約束するわ」
マニーシャ「信じられるものか! 各機はグローマと特異点を逃がすな!」
桂「悪いが、そんな風に言われりゃこっちも抵抗する気になるんだよね!」
ゲインふふん…やっぱり、あいつは俺達の仲間に相応しい奴だ」
リーグ「桂! オーガスはチューンをしておいた! 性能は上がっているはずだ!」
桂「サンキュー、リーグ! 早速、暴れさせてもらうぜ!」

<ランドvsエマーン兵>
ランド「さて…今日だけはザ・クラッシャーになるのもやむを得ないって奴だ!」
メール「ダーリン…最近、そればっか!」
ランド「気合入れろよ、メール! 俺たちゃ、固いルールは苦手だが悪い奴らにゃ負けねえぜ!」
メール「ぶっちぎりでアウトサイダーね!」

<ガロードvsエマーン兵>
ガロード「エマーンは商売人だって聞いてたけど、まさか俺達まで売り物にするとはよ!」「覚悟しろよ! 俺もガンダムも売り物じゃねえんだ!」

<竜馬vsエマーン兵>
竜馬「人間同士で争っている場合か考えろ! それがわからないのなら、少し痛い目に遭ってもらうぞ!!」
隼人(ふ…リョウの奴、この部隊の流儀がわかってきたようだな)

<ジロンvsエマーン兵>
ジロン「俺達を売ろうとしたんだから、やられても文句を言うなよ!」「俺達の生き方は誰にも邪魔させない! 行くぞぉぉぉっ!!」

<桂vsエマーン兵>
桂「力ずくで人を好きにしようってのは気に入らないんだよね!」「目には目を、歯には歯を! 女の子には桂木桂! 力には力ってね!!」

<ゲイナーvsエマーン兵>
ゲイナー「こんな卑怯な手で商品を仕入れているような連中を僕は信用出来ない!」「これからマーケットでもエマーンの商品は買わないぞ!!」

<ゲインvsエマーン兵>
ゲイン「やれやれ…。賞金首は今日に始まった事じゃないが、まさか売り物になるとはな」「さすがはエマーンだ。そのプロ根性だけは認めるぜ」

<アポロvsエマーン兵>
アポロ「やられたらやり返す! どこの世界だろうと同じ事だぜ!」「行くぜ、エマーン! 俺達に手を出した事をたっぷりと後悔させてやるぜ!」

<ホランドvsエマーン兵>
ホランド「やり方がセコいんだよ、てめえらは! エウレカの意味も知らねえくせによ!」「眼先の事しか考えられない三流商人はひっこんでやがれ!!」

<マリンvsエマーン兵>
マリン「卑怯者め! 俺達を捕らえると言うなら、覚悟は出来てるんだろうな!」
雷太「やっちまえ、マリン! 今日だけはお前に協力してやる!」
マリン「おう! 奴らにバルディオスの力を見せてやるぞ!」
オリバー(何だかんだ言ってやっぱり、この二人…似た者同士だぜ)

<ツィーネvsエマーン兵>
ツィーネ「ふふ…感謝するよ、アサキム。こんな面白い連中に引き合わせてくれてさ」「今だけは、あなたの事を忘れて私も楽しませてもらうよ!」

<エマーン艦撃破>
マニーシャ「お姉様! 私は絶対に諦めない! 必ず特異点を手に入れて、エマーンを守ってみせる!」
〔敵ユニット離脱〕
シャイア(私だって気持ちは同じよ、マニーシャ…)(でもね…だからと言って誰かの自由を奪っていいとは私には思えないの…)(さよなら、マニーシャ…。さようなら、エマーン…)

<敵全滅・敵増援2&第3軍増援1出現>
モーム「エマーンの部隊、後退していきました!」
シャイア「とりあえず、一安心ね」
桂「そうはいかないみたいだぞ…!」
パプティ「こちらに接近する部隊を確認! これは…!」
〔敵ユニット出現〕
イザーク「エマーンめ…。ZEUTHを引き渡すと言っておきながら、このザマとはな」
コトセット「お嬢さん! あれ、ザフトのモビルスーツですよ!」
エルチ「ホントだ! もしかして、あたし達を助けに来てくれたの!」
ガロード「ありがとよ、ザフトさん! だが、もう大丈夫だ!」
イザーク「何を言っている? こちらはお前達を逮捕するために来たのだ」
ジャミル「何っ!?」
イザーク「こちらはザフトのジュール隊隊長、イザーク・ジュールだ」「各地で無法の限りを働くお前達を逮捕する」
メール「もしかして、エマーンがあたし達を売ろうとした相手って…」
ランド「どうやらザフトのようだな!」
ジャミル「待ってくれ、ジュール隊長。我々は以前はザフトに協力していた。それを逮捕とはどういう事だ?」
イザーク「その件については知っている。ゆえに大人しく投降すれば、手荒な真似をするつもりはない」
ホランド「ちっ…やっぱり、こうなったか!」
シャイア「どういう事なの、ホランド!?」
ホランド「ザフトの連中は、俺達が向こうのZEUTHと別行動を取ったのが気に食わないんだろうさ」
隼人「俺達がザフトの敵になると判断したってわけか」
ホランド「軍ってのは、そういうもんだ。味方じゃなければ敵…そのどちらかしかねえんだよ」
ジャミル「ジュール隊長、こちらに敵対の意思はない。そこを通してもらえないだろうか?」
イザーク「こちらも任務として来ている。申し開きは後でしてもらおう」「さ、投降か? このまま戦闘か? どちらかを選んでもらおう」
ジャミル「………」
ホランド「迷う事はねえ、ジャミル! 俺達の邪魔をするってんなら、戦うまでだ!」
エルチ「で、でも…このままじゃ連邦とザフトのどちらからも狙われる事になっちゃうじゃない!」
ジロン「もう両方から狙われてるんだ! どうしようもない!」
ゲイン「こうなりゃ、とことん行くしかないようだな…!」
サラ「待って! まだ何か来るよ!」
〔第3軍ユニット出現〕
桂「こんな時にチラムかよ!」
アテナ「隊長、ザフトも特異点を捕獲するために動いているものと思われます」
オルソン「あるいは抹殺かも知れんぞ」
アテナ「そんな…! 特異点が失われたら、時空修復は不可能だと言うのに!」
オルソン(だが、例の装置が完成すれば特異点は不要となる…)(時空制御の研究ではチラムに後れを取っているとはいえ…)(連邦やプラントも独自の手段で時空修復を考えていても不思議ではない)
ロベルト「どうされます、特務少将殿?」
オルソン「特異点の捕獲をしつつ、ザフトを迎撃する。各機は私に続け」
イザーク「チラムめ…! こちらの邪魔をする気なら、受けて立つぞ!」「各機、攻撃開始! ZEUTHとチラムの両方を叩くぞ!」
ゲイナー「もしかして、三つ巴になるのか?」
ホランド「こっちとしちゃ好都合だぜ。この混乱を利用するぞ!」
ジャミル「狙いは両部隊の隊長機だ! それを落とせば、敵は退くはずだ!」「なお、状況がわからない以上、ザフトとは可能な限り、交戦を控えろ!」
ジロン「そうは言うが、向こうが襲ってくる以上、迎え撃つしかないぞ!」
桂「で、ザフトの隊長はあの白い角付きだとしてチラムの方は…」
〔カーソル、オルソンを指定〕
桂「あの可変デバイスか!」
オルソン(桂…せっかくのお前との再会がこんな慌ただしいものになるとはな…)(一緒に来てもらうぞ、桂。俺達の祖国を救うためにな)

<イザークと戦闘>
イザーク「相克界を突破して地上に降りたのだ! 手ぶらで帰るわけにはいかん!」「行くぞ! イザーク・ジュールの戦いを貴様達に見せてやる!」

<桂vsオルソン>
オルソン(相変わらずだな、桂…。いい腕をしているが、お前の癖はお見通しだ)
桂「こいつ、何者だ!? 俺の死角に回り込んで来やがる!」
オルソン(ちょいと手荒な手段になるが、お前をチラムに連れて行くためだ。悪く思うなよ、桂)

<桂vsアテナ>
アテナ「…汚らわしい」
桂「汚らわしいだって!? 何を言っているんだ!?」
アテナ「私はお前を認めん! 認めてなるものか!!」

<桂vsロベルト>
ロベルト「見つけたぞ、特異点! 貴様を手に入れるのは、この俺だ!」
桂「冗談はよしてくれ! いかついおっさんに追いかけられる趣味はないんだよ!」
ロベルト「黙れ! 特異点を手に入れれば、出世は思いのままだ! 貴様は俺の踏み台になってもらうぞ!」

<イザーク撃破>
〔イザークに爆発〕
イザーク「ちいっ! 噂以上の力という事か! だが、この程度で俺と止められると思うなよ!」
〔イザーク、精神コマンド「根性」使用〕
ガロード「あいつ…! まだやる気だってのかよ!」
イザーク「俺を甘く見るなよ! 伊達に前の戦争を生き残ったわけではないぞ!」
〔通信のコール音〕
ディアッカ「イザーク、後退しろ」
イザーク「何を言う! 下らん事を言う暇があったら、お前の部隊もこちらに回せ!」
ディアッカ「それどころじゃないぜ。『足付き』が現れやがった」
イザーク「何っ!?」
ディアッカ「こっちは奴を追跡中だ。お前も合流しろ」
イザーク「やむを得ん…! ZEUTH、この勝負、預けるぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
ロアビィ「やる気かと思ったら、急に帰っちまったぜ」
ミチル「ザフトの通信を傍受したけど、『足付き』がどうのと言ってたわ」
弁慶「何だ、そりゃ?」
隼人「よくわからんが、ザフトにとっては、余程、重要なものらしいな…」

<オルソン撃破>
〔オルソンに爆発〕
オルソン「ここまでか…。各機へ、ここは後退するぞ」
※※まだロベルト健在の場合、セリフ追加※※
ロベルト「ええい! 何人もの部下をやられたというのに簡単に引き下がってたまるか!」
オルソン「何をするつもりだ、ロベルト大尉!?」
ロベルト「ご安心を、特務少将殿! 特異点には手出しはしません!」「だが、あのエマーンの艦だけはここで潰す!」
〔ロベルト、シャイアへ接近〕
モーッム「チラムのデバイス、突っ込んできます!」
シャイア「体当たりをする気なの!?」
ロベルト「自動操縦セット…! 目標、エマーン艦! ヘンリー、俺の回収を頼むぞ!」
桂「逃げろ、グローマ!」
ミムジィ「!」
〔味方ユニット出現〕
スレイ「僕だって男だ…! 男なんだ!!」「ミムジィ! 君は僕が守ってみせる!!」
ミムジィ「スレイ!!」
〔スレイ、ロベルトへ隣接〕
〔画面、振動〕
〔第3軍ユニット撃破〕
〔スレイに爆発〕
〔味方ユニット撃破〕

ミムジィ「スレイーッ!!」
シャイア「スレイ…何て事を…」
ジロン「スレイ…死んじまったのか…」
チル「ウソ…ウソだよね!? スレイ、脱出したよね!」
ゲイン「駄目だ…。あの爆発じゃ助からん…」
ゲイナー「そんな…そんな事って…!」
レントン「スレイさん…」
桂「あいつ…命を懸けてミムジィを守ったのか…」「くそっ! スレイ! お前の頑張りは無駄にはしないぞ!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔第3軍ユニット離脱〕

<アテナ撃破>
〔アテナに爆発〕
アテナ「おのれ、特異点とその仲間め! よくも!」
オルソン「ここは退け、アテナ」
アテナ「しかし…!」
オルソン「これは命令だ。我々の任務は今日で終わりではないのだぞ」
アテナ「…了解しました」
〔第3軍ユニット離脱〕
桂(あのデバイスの動き…どこかで見た事があるんだよな…)

<ロベルト撃破>
〔ロベルトに爆発〕
オルソン「後退しろ、ロベルト大尉。それ以上の戦闘は無理だ」
ロベルト「ええい! 何人もの部下をやられたというのに簡単に引き下がってたまるか!」
オルソン「何をするつもりだ、大尉!?」
ロベルト「ご安心を、特務少将殿! 特異点には手出しはしません!」「だが、あのエマーンの艦だけはここで潰す!」
〔ロベルト、シャイアへ接近〕
モーッム「チラムのデバイス、突っ込んできます!」
シャイア「体当たりをする気なの!?」
ロベルト「自動操縦セット…! 目標、エマーン艦! ヘンリー、俺の回収を頼むぞ!」
桂「逃げろ、グローマ!」
ミムジィ「!」
〔味方ユニット出現〕
スレイ「僕だって男だ…! 男なんだ!!」「ミムジィ! 君は僕が守ってみせる!!」
ミムジィ「スレイ!!」
〔スレイ、ロベルトへ隣接〕
〔ロベルトの周囲に爆発〕
〔第3軍ユニット撃破〕
〔画面、振動〕
〔スレイに爆発〕
〔味方ユニット撃破〕

ミムジィ「スレイーッ!!」
シャイア「スレイ…何て事を…」
ジロン「スレイ…死んじまったのか…」
チル「ウソ…ウソだよね!? スレイ、脱出したよね!」
ゲイン「駄目だ…。あの爆発じゃ助からん…」
ゲイナー「そんな…そんな事って…!」
レントン「スレイさん…」
桂「あいつ…命を懸けてミムジィを守ったのか…」「くそっ! スレイ! お前の頑張りは無駄にはしないぞ!」

<ヘンリー撃破>
ヘンリー「ええい、やってくれる! 撤退だ!」

<イザーク&オルソン撃破・勝利条件達成>
ザラ「チラム、ザフト共、後退しました」
ジャミル「今の内に、このエリアを離脱する。いいか、グローマ?」
シャイア「は、はい!」
ミムジィ「スレイ…」
桂「馬鹿野郎…。臆病者のくせに最後の最後で男をみせやがって…」
ツィーネ「仲間のために命を懸ける…か…」
ランド「ありがとな、姐さん。スレイのために悲しんでくれてよ…」
ツィーネ「じゃあね、ザ・ヒート。私はここでお別れだよ」
ランド「色々とありがとよ。…で、今、アサキムは何やってんだ?」
ツィーネ「あの人も色々と忙しいのよ。世界も動き始めたようだしね」
ランド「そう言えば、あいつ…前もチラムに追われていたな…」
ツィーネ「じゃあね、ザ・ヒート。向こうのZEUTHの動きには注意しなよ」
〔ツィーネ、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕

メール「ツィーネさんの最後の言葉、どういう意味なの…?」
ゲイナー(もしかしt、それは…。いや…今日のザフトの動きから見ても間違いない…)
ランド(…俺達を中心にして色んな事が動き出そうとしてやがる…。こいつは厄介な事になりそうだぜ…)
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

太平洋

  ~グローマ 格納庫~
桂「ミムジィは?」
ジャビー「部屋に閉じこもっています。今は誰にも会いたくないようです」
桂「そうか…」
メール「スレイ…死んじゃうなんて…」
サラ「スレイは一所懸命だった…。ミムジィのために…本当に命懸けで…」
ミチル「だけど…そのために命を落とすなんて…」
隼人「ミチルさん…。それが奴の望みだったんだ」「たとえ、それが報われない想いだとしてもな…」
リーア「ミムジィはスレイの事…好きじゃなかったの…?」
パプティ「大切な仲間だったとは思うわ。でも、人を愛するというのはまた別の感情なのよ」
マーイ「だから、スレイのプロポーズ、受けなったのね…」
アデット「じゃあ、やっぱり桂に惚れてるのかい?」
タルホ「それもどうかな…。とにかく今はそっとしておいてあげるしかないわね」
桂「…みんな、リビングに来てくれ。シャイアが話があるそうだ」
レントン「話って…エマーンでの事ですか」
桂「ああ…スレイのためにも俺達には、やらなきゃならない事がある…」

  ~グローマ 居間~
ジャミル「…シャイア。だいたいのあらましは聞かせてもらったが、これからどうするつもりだ?」
シャイア「正直に言えば、わからない…。エマーンの…そして、世界の危機にも実感が湧かないのだもの…」
ゲイン「しかし、驚いたな。俺達の世界が崩壊しかけていたとは」
ゲイナー「他人事みたいに言わないでくださいよ!」
ランド「じゃあ聞くがな、ゲイナー…その世界の危機ってのに対して俺達はどうすればいい?」
ゲイナー「それは特異点である桂さんに時空を修復してもらって…」
アナ「桂さんの都合はお構いなしにですか?」
ゲイナー「あ…」
ランド「わかったろ? この件に対して、桂がどれだけ重要で俺達がどれだけ無力か」「ま…賛成は出来ないが、エマーンが強行手段に出たのもわからなくはねえぜ」
ガロード「じゃあ、俺達はどうすればいいんだ? 桂に頼んで、時空を修復してもらえばいいのか?」
ジャミル「そこが問題だ。シャイアの話では、時空修復には特異点の意向が反映されると言う」「つまり、下手をすれば桂が願った以外の世界は消滅の可能性もある」
ホランド「チラムもエマーンも自分に都合のいい世界に修復してもらうために刑を追ってたってわけか」
桂「………」
ランド「じゃあ、本音トークといこうか。桂…お前はどうしたい?」
桂「どうしたいって言われてもな…」「俺もシャイアと同じだ。正直に言って、どうすればいいかわからない」
ランド「ま…仕方ないんじゃねえか」
桂「え…」
ゲイン「いきなり世界を好きなようにしていいって言われても、普通の人間は面食らうだけだ」
ガロード「でもよ、俺は安心したぜ」「桂がいきなりどこかの国は残してどこかの国は潰れてもいいなんて言い出したら、どうしようかと思ったぜ」
桂「当たり前だろ。どこの国だって人が生活してるんだ。それが消滅していいはずないさ」
竜馬「桂さんが、そういう普通の考えをする人で嬉しいです」
オリバー「だが、逆に困った事になったな。特異点であるお前が、その調子じゃ、これからの行動の指針も立たない」
シャイア「それについてだけど、私はすぐに結論を出す必要はないと思うの」
桂「シャイア…」
シャイア「問題を先送りにするって意味じゃないわよ。ただ私…エマーンという国に囚われ過ぎていたように思えるの」「だから、みんなと旅をする事でこの世界をもっと見てみたいの。桂…もちろん、あなたも一緒によ」
桂「いいんじゃないの。さすがはファクトリーのチーフだ」
シャイア「私達には…ううん、世界にはあなたが必要だわ。でも、あなたの自由を奪う事は出来ない」「あなたを自由にし、そして、一緒に考える。これが私達に出来るせめてもの誇りよ」
桂「了解だ、シャイア。これからもよろしく頼むぜ」
ジャミル「ホランド、エルチ艦長、これでいいか?」
ホランド「ああ、俺もシャイアに賛成だ。一人に世界の責任を負わせるなんてのは俺の性に合わねえしな」
エルチ「でも、世界の崩壊の事はさすがに知らんぷりってわけにはいかないんじゃないの?」
ジャミル「それについては、レーベン大尉に相談してみようと思う」
ジロン「あの連邦の軍人さんか…。信用出来るのかい?」
ジャミル「彼の人柄はそれに値すると思う。それに、この件は彼を通じてエーデル准将にも知っておいてもらうべきだろう」
シャイア「わかったわ、ジャミル。では、レーベン大尉への連絡をお願いするわね」
ホランド「プラントの方はどうするつもりだ? 今日の状況を見る限り、俺達はお尋ね者扱いのようだぜ」
ジャミル「だが、事は重大だ。プラント側にも知らせるべきだろう」
ゲイン「その辺りは向こうのZEUTHに渡りをつけてもらえばいい」「ついでにお尋ね者扱いについても探りをいれてもらおう」
ジャミル「そうだな…。それもレーベン大尉に仲介役を頼むとしよう」
ゲイナー「………」
ジャミル「どうした、ゲイナー?」
ゲイナー「な、何でもありません!」
ゲイン(様子がおかしいぞ、ゲイナー…。何か隠しているのか…?)
マーイ「チーフ…」
シャイア「スレイは死んでしまった…。エマーンにいれば、きっと彼は命を落とす事はなかったのに…」
リーア「でも、それは…」
シャイア「仕方のない事だってわかってる…。もう私達は戻れないという事も…」「でもね…旅は私の生き甲斐…。それにみんなもいてくれる…」
ゴーヴ「うん…うん…」
ジャミル「エマーン、チラム、連邦、プラント…その全てから我々は追われる事になった」
アポロ「上等だぜ。どうせ最初っから、そんな奴らに義理なんてねえんだ」
シリウス「アウトサイダーか…。だが、孤独ではない…孤高だ」
ホランド「世界の全てを敵に回しても、俺は俺の道を行くだけだ」
シャイア「そうね…。私達のいばしょは、ここ…ZEUTHしかないのだから」
マリン「アウトサイダー同士の集まりか…」
アポロ「言っておくがよ、異星人。お前もその一人なんだからな」
マリン「え…」
隼人「ふ…一人だけ外野を気取るのはそろそろ止めにしようぜ」
ジロン「お尋ね者に異星人、流れ者に特異点にニュータイプ。いいじゃないの、何でもありで」
雷太「お、おい…お前ら! こいつは…」
竜馬「マリンは俺達と共に戦っています。それ以外に何がいるんです?」
マシュー「細かい事にこだわってっと、この世界は楽しめねえぜ、ブラザー」
アナ「そういう人は…めっ! ですよ」
雷太「ぬうう…」
ゲイン「いい加減、諦めな。どうせスパイの証拠はみつかってないんだろ?」
雷太「そ、そりゃ…その…。なあ、オリバー?」
オリバー「俺に振るな!」
マリン「下手な遠慮はいらないぜ、二人共。お前達の罵声を聞かないと俺も調子が出ないからな」
ジェミー「マリン…」
桂「ところで、ランド。あんたも特異点だって聞くがどうしてだ?」
ランド「どうしてって聞かれても、俺だってわからねえよ」
桂「特異点は時空振動の現場の近くにいた人間だって話だけど…」
ランド「ま…気にすんな。もし、チrマウやエマーンが俺を追ってきても奴らの好きにさせやしねえさ」「俺もお名前と同じく、ごく普通の考えの持ち主のつもりなんでな」
桂「了解だ。あんたを信じてるぜ、ザ・ヒート」

太平洋

  ~チラム空母 ブリッジ~
ウェズリィ「何…? 特異点はエマーンから離反しただと?」
オルソン「食うわ強い状況はわかりませんが、そうとしか判断出来ません」「ですが、これで特異点奪取はより容易になりました。必ずや彼を捕獲してみせます」
ウェズリィ「その事だが、オルソン特務少将…。これより貴官の隊の任務を変更する」「新しい任務は特異点、桂木桂の抹殺だ」
オルソン「何ですって…!?」
ウェズリィ「詳しい事情は、この通信では話せん。だが、我が国では特異点はいずれ不要となる…」
オルソン「D計画ですか…」
ウェズリィ「だが、エマーンや他の国家に特異点を利用される事は避けねばならん。よって彼を亡きものにせよ」
オルソン「それは、同じく特異点である私も同じ運命をたどるという事でしょうか?」
ウェズリィ「君は有能な軍人であり、我が国に対して忠誠を誓っている」「それに、万一の時の保険として君は必要だ。安心してくれたまえ」
オルソン「………」
ウェズリィ「頼むぞ、オルソン特務少将。チアムのために任務の成功を祈る」
オルソン「…了解しました」
〔モニターの閉じる音〕
オルソン(D計画…新たな時空振動弾による時空修復計画…。まさか、そこまで進んでいたとは…)(桂…どうやら俺もお前も後はないようだぞ…)

南アメリア大陸 チラム首都

  ~チラム総裁 執務室~
総裁「ジャミトフ・ハイマン…。ホットラインを使っての通信とはただ事ではない要件という事か?」
ジャミトフ「その通りだ。この多元世界に共に生きる身として貴国に協力を要請する」
総裁「共に生きる…か。その言葉を信じたいものだな」
ジャミトフ「単刀直入に言おう。チラムの時空制御技術の全てを新地球連邦に提供してもらおう」
総裁「何っ…?」
ジャミトフ「チアムでも既に気づいていよう。この世界の行きつく先を」「それを回避するためにも、我々に協力してもらうぞ」
総裁「………」
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

≪「ホンコン土産のビデオ」所持≫

モーム「桂様、そのホンコン土産のビデオ売っちゃうんですか?」
桂「ああ…。落ち着いたら、スレイに見せてやろうと思ってたんだが…」「もうあいつはいないからな…」
ランド「で、どうするつもりだ、桂? そいつと物々交換で何か買う物の当てがあるのか?」
桂「そうだな…。もうこの辺りに来る事もないだろうし、記念になるものがいいな」
メール「エマーンの記念になるものか…。そうなると、やっぱりあれかな…」
モーム「心当たりがあるんですね、メール様」
桂「じゃあ、メール。それが売ってる場所に案内してくれよ」
メール「い、いいけど…。文句言わないでよね」

お尋ね者ファクトリー。発見者はトーブ家に連絡を。

 エマーン土産のペナント
エマーン各地の観光名所を
描いたペナント。
旧世界において土産品としての
ペナントの人気は今ひとつであったため
逆に目新しい品となっている。

エマーン各地の観光名所のペナント。
旅の記念品として人気?

≪「エマーン土産のペナント」購入≫
アポロ「何だ、この三角の布っきれは?」
ジュン「これはね、アポロ君。ペナントって言って、観光地のお土産物で不人気ナンバーワンなんだよ」
アポロ「あおのありがたい代物がどうしてグローマにあるんだよ」
モーム「その…あたし達が買ってきたんです」
ジュン「えーっ! 本気でペナントなんて買う人がいたんだ!?」
桂「そう言うなよ、ジュン。確かに土産物としちゃイマイチだが、こいつはこいつで喜ぶ人もいるんだぜ」
麗花「その喜ぶ人って?」
桂「ほら…向こうを見てみな」
ゴーヴ「ほう…こいつは懐かしい。このペナント…エマーンタワーじゃないか」
リーグ「こっちはエマーンランドで、エマーンポートのものもあるぞ」
マーイ「ねえ、桂! こっちのエマーンパークのペナント、もらっていい!」
リーア「あたしは、こっちのエマーンホールのをちょうだい!」
桂「OK! だけど、ミムジィにも一枚、取っておいてやってくれよ」
マーン「…優しいんだね、桂って」
桂「まあね…」
麗花「エマーンの人達、あのペナントを見てもう帰れない故郷に想いを馳せるのね…」
つぐみ「素敵です、桂さん…。最高の贈り物です」
ランド「見たか、少年ズ。あれが色男の極意って奴だ」
レントン「参考になるっス!」
ガロード「すげえ…。完全にハートをキャッチしてるぜ!」
ゲイナー「エマーンに来た人じゃなく、去る人にエマーンの記念品を贈るなんて…。さすが…!」
ジュン「着眼点が違うんだ…。見習わなくちゃ…」
ゲイン「やってくれるね、特異点。少年達の度肝を抜く大胆な発想だ」
桂(ミムジィ…今の俺にはこんな事ぐらいしか出来ないけれど…)(君の悲しみが少しでも癒える事を祈ってるぜ…)

【概要】
 エマーンに入国した一行はマニーシャの策略により
捕えられる。脱出に成功した一行は、自分達が居場所
のないアウトサイダーであるのをしるのであった。


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