TOP PAGEへ

No.31B
引き裂かれる過去

【シナリオデモ1開始】
南アメリア大陸 新地球連邦軍サルタ基地

レーベン「お久しぶりです、ZEUTHの皆さん。こちらの招待に応じていただいた事を嬉しく思います」
ホランド「挨拶はいい。あんたの頼みがあるから来たまでだ」「新連邦はヴォダラクをマークしているはずだ。もし、ノルブという男を捕獲していたら会わせて欲しい」
レーベン「ノルブ?」
ホランド「ヴォダラクの坊さんだ。それなりに高い位にあるらしい」
レーベン「待ってください。ヴォダラクに関するセクションは、我々カイメラとは管轄が違います」「調査をすると言っても、そう簡単には」
ホランド「御託は要らねえんだよ! 俺達に協力するってんなら、とっとと動けよ!」
レーベン「………」
タルホ「ホランド…」
ホランド「頼む…この通りだ…。あんたの力を貸してくれ…」
ランド「マジかよ…」
ガウリ「あのホランドが頭を下げるとはな…」
アデット「よくわからないけど、そのノルブという男…あいつにとって余程重要な人物らしいね」
アポロ「で…そのヴォダラクって何だ?」
ハップ「約束の地…俺達の世界で信仰されていた宗教みたいなもんだ」「そいつらのグループは自然と共存する事を謳っている」
シリウス「その一団が、なぜ新連邦にマークされているのですか?」
ストナー「連中は反政府グループって事になっている。実際、一部の過激派はテロをやってるからな」
サラ「テロを行うから反政府グループなんですか? それとも、政府に弾圧されているからテロをしているんですか?」
ストナー「…そこらは今となっちゃ曖昧だな。重要な事は、連中が政府に追われているっていう事実だ」
ゲイン(そのヴォダラクの人間をなぜホランドが必要とする…?)(奴があそこまで必死になるって事は、大地に取り込まれたエウレカと関係していると見るが…)
レーベン「…わかりました」
ホランド「!」
レーベン「シュランもこちらに来ています。彼に新連邦内のデータベースに侵入してもらいましょう」
ホランド「頼む…。あんたがノルブを見つけてくれるなら、俺は何でもする…」
タルホ「ホランド…」
レーベン「では、皆さん…。到着早々、申し訳ございませんが、少々お待ちください」「この基地はカイメラの専用施設です。安心して、おくつろぎください」
シャイア「お世話になります、レーベン大尉」
レーベン「いえ…。こちらにお呼び立てしたのは我々の方ですから…」
ジャミル(レーベン大尉は我々をカイメラの指導者であるエーデル准将と引き合わせるつもりと聞く…)(いったい何のためにだ…? 狙いは、やはり特異点である桂なのか…)

  ~月光号 医務室~
ガロード「なあ、ドクター…エウレカの具合はどうなんだ?」
ミーシャ「心配は要らないわ。洞窟の奥で泥沼に落ちただけだから」「この所、少し疲れもたまっていたから、今は薬で眠らせているの」
ガロード「本当の事を言ってくれよ…! エウレカの身体を覆っていたのは、どうみても泥なんかじゃなかった!」
ミーシャ「………」
ガロード「あれはいったい何なんだよ…!? レントンは落ち込んで、ホランドはカリカリしてやがる…」「エウレカにいったい何が起きたんだよ!?」
テクス「落ち着け、ガロード。お前が興奮してどうする?」
ガロード「だけどよ…!」
テクス(声を落とせ。お前のそんな姿はモーリス達を不安にさせる)
ガロード(あ…)
メーテル「ねえ、ティファ…ママは怪我したの…?」
ティファ「大丈夫…。ミーシャもそう言ってるから」
リンク「じゃあ、どうしてママに会えないの?」
モーリス「ママは僕達を嫌いになったの? だから、あの時、月光号を出て行こうとしたの?」
ティファ「それは…」
リーナ「ううん…そんな事はないわ。エウレカは少し帰っただけ」
モーリス「帰ったって?」
リーナ「自分の生まれた所によ…。悲しい時、悩んだ時、困った時にあなた達がエウレカに甘えるように」「でも、大丈夫よ。レントンがちゃんと連れ帰ってきてくれたでしょ」
メーテル「えーっ! ゲロンチョがグズグズしてたから、ママは怪我したんでしょ!?」
ティファ「そうじゃないわ…。レントンは頑張ったのよ」
モーリス「でも、あいつじゃママを守れない…。ホランドみたいに強い大人じゃないと…」
メーテル「ゲロンチョじゃ、絶対に無理!」
ティファ「そんな事ないわ。レントンはきっとエウレカを守る」
リーナ「そう…今は空回りしていてもいつかきっとね…」

  ~サルタ基地内~
〔キーボードを叩く音〕
ベロー「何やってんだ、ゲイナー?」
ゲイナー「せっかくレーベン大尉が基地のUNを使わせてくれてるんだ」「これでヴォダラクの事を知らべてみようと思って…」
サラ「シベリアで会ったティプトリーさんもヴォダラクの人だったよね」
ジロン「とてもじゃないが、あのおばさんが悪い人には思えないな」
チル「おばちゃん、あたいやモーリス達に優しくしてくれたよ」
ゲイナー「うん…。だから、ヴォダラクの事をもっと知ろうと思ったんだけど…」
〔電子音〕
ゲイナー「駄目だ…。情報はほとんど流れてない」
竜馬「UNのトラブルじゃないか? あれはまだ完全とは言えないらしいからな」
ミチル「無理もないわよ。ブレイク・ザ・ワールドの後に突貫工事で敷設されたものなんだから」
ジェミー「そう言えば、UNってカイメラのエーデル・ベルナル准将が先頭に立って計画されたそうね」
〔歩み寄る足音〕
レーベン「その通りです」
メール「レーベン大尉…! ノルブさんって人、見つかったんですか?」
レーベン「そちらの方はシュランに任せている。自分がいても大して役に立たないからね」「だから、自分もここで朗報を待つ事にしたんだ。…よろしいですね、ホランドさん?」
ホランド「ああ…」
弁慶「レーベン大尉、この基地にエーデル・ベルナル准将もいらっしゃるんスよね?」
レーベン「ああ…。君達に直にお会いされるそうだ」
隼人「連邦軍の若き実力者…。それが世界中からお尋ね者の俺達にお会いになられるとはな」
ランド「若くて美人のデートのお誘いだ。断るのは野暮ってもんだぜ」
シルヴィア「ランドはエーデル准将の事、知ってるの?
ランド「ゲイナーに写真を見せてもらった。UNで拾ったんだとよ」
メール「また二人で、UNをそんな事に使ってたのね!」
ゲイナー「で、でも…知りたい事を調べるのにUNは有効な手段だし…」
サラ「方法が悪いって言ってるんじゃないの! 問題なのは使う人の根性よ!」
エーベン「ま、まあ…それくらいで勘弁してあげてください」「それにゲイナー君の言葉を聞けば、エーデル准将はお喜びになるでしょう」
ミチル「准将の作ったUNのシステムを有効に使っているからですか?」
レーベン「その通りです」「准将は、人々の生活を安定させるためにこの多元世界においえる情報の一元化と共有化を提唱しました」「その結果、国家間の枠組みを越えてユニバーサル・ネットワーク…いわゆるUNが設置されたんです」
麗花「確かに、知らない事やわからない事は人の心を不安にさせるわね…」
ミムジィ「その不安を取り除くために情報を与える…。理にかなった方法ですね」
レーベン「は、はい…! で、ですので、このように誰もが情報を入手出来るシステムこそが…」「こ、この世界に生きる人々にとって最も必要なものだと、准将は考えられたのです!」
桂「何だよ…。あんたの女性恐怖症は相変わらずかい?」
レーベン「え、ええ…まあ…」
桂「俺が治療の手伝いをしてやろうか? そうだな…とりあえず大尉の好みの女の子を調達してくるよ」
ピエール「そういう事なら俺も力を貸すぜ」
ロアビィ「そうだな。ここに世話になる礼ぐらいはしないと」
ウィット「お前ら…自分がナンパに行きたいだけじゃねえかよ…」
レーベン「そ、それよりですね! ミネルバやキング・ビアルの皆さんはお元気ですか?」
レントン「それが…メールを送っても上手く届かないみたいなんです」
レーベン「UNのトラブルですか…。こればかりは仕方ありませんね」「でしたら、どうでしょう? UNであちらの皆さんの近況を調べてみるのは?」
ジュン「そうですね! あれだけ派手な一団ですから、目撃した人も多いでしょうしね!」
ラグ「よくわからないけど、このUNってので、あいつらの動きが見られるのかい?」
ジュン「UNにはアクセスした人が情報を書き込む場所もありますから」「そういう所を検索すれば、向こうの人達についての情報が見つかるかもしれないんです」
アポロ「早速、やってみるとするか。任せるぜ、ジュン」
ジュン「では、検索キーワードは…。ZEUTH…ザフト…エゥーゴ…スーパーロボット…ガンダム…っと」
〔端末の操作音〕
ジュン「出てきた、出てきた…!」
つぐみ「でも、この記事って…!」
ゲイナー「ザフトの特殊部隊ZEUTH…ガルナハン基地を撃破…」「その際、基地内で労働していた民間人を施設ごと攻撃…」
ベロー「マジかよ…。こりゃひでぇな…!」
ハップ「おいおい…! これじゃ虐殺と同じだぜ…」
桂「信じられないな。あの連中が、そんな真似をするなんて」
キッド「だけどよ、一緒に流れている映像…これを見ちまうと…」
ジャミル「シンのインパルスとロランのホワイトドールか…」
ゲイナー「インパルス…施設を攻撃している…」
レントン「で、でも! これにはきっと理由があったんですよ! だってあの人達が…」
ホランド「ガキは黙ってろ…!」
レントン「………」
ホランド「連中は俺達と別れた後、ザフトに組み込まれちまったようだぜ」
ロアビィ「なるほどね。軍人となっちゃ、命令とあらばどんな汚れもやらなきゃならないってわけね」
ガロード「でもよ! いくら命令だからって、こりゃないだろ!」
ジャミル「落ち着け、ガロード。…認めたくないのは皆同じだ」
つぐみ「シン君…どうして、こんな事…」
シリウス「ジュン、次の記事を見せてくれ」
ジュン「は、はい…!」
〔端末の操作音〕
マリン「これは…!?」
オリバー「ZEUTHが地球に移住を開始した異星人を虐殺しているだと…?」
ムーンドギー「間違いねぇ…。写ってるのはキング・ビアルだ」
ギジェット「あの人達が、こんな事するなんて…」
レーベン「彼らは異星人の子孫として迫害に近い扱いを受けていたと聞きます。その腹いせもあったのでしょうね…」
マシュー「だからって、やり過ぎだろ、こりゃ…。相手が別の星の人間だろうが、見てるだけで胸クソ悪くなるぜ」
マリン「…確かに、地球人にとって異星人は自分達の星を狙う敵だ…」「だが、敵ならば、こんな虐殺が許されるのか!? 答えろ、雷太!」
雷太「それは…」
ジェミー「マリン…」
マリン「いくら戦争だろうと命令だろうと、これが人間のやる事か!」
サラ「ひどすぎるよ…」
シルヴィア「うん…。こんなの…許されるわけない…」
ピエール「見ろよ…こっちもひどいぜ。ザフトは捕虜を使って人体実験をしてるらしい」
シリウス「そして、そこへ実験体を運ぶのは、ZEUTHの役目か…」
つぐみ「もう…見たくないです…」
ウィッツ「どうやら、はっきりしたみたいだな…。連中はザフトの一員になって、汚れ仕事をやってるって事だ」
ハップ「正規のザフトとは別物だからな。そういう仕事をさせるのに都合いいんだろう」
竜馬「だけど、信じられない…。あの甲児君達が、こんな事をするなんて…」
ホランド「軍ってのは、そういう所だ。一人一人の心の問題じゃねえんだよ」「こうなるのが嫌だったから、俺は連中と別行動を取る事にしたんだ」
ストナー「おまけに、この滅茶苦茶な世界だ。今までの価値観なんか無意味になっちまってもおかしくない」
タルホ「変わってしまったのよ、あんた達の友達も…」
竜馬「そんな…」
鉄甲鬼「鬼の中にも心を持つ者がいるように、人間の中にも鬼がいるようだな…」
アポロ「ジュン、ゲイナー…他にも奴らの情報が無いか調べとけ」
ジュン「奴らって…アポロ君…」
アポロ「あんな連中は、もう仲間でもダチでもねえ! 見つけたらぶん殴ってやる!」
ゲイナー「待つんだ、アポロ…! きっとこれは…」
ジロン「俺もアポロに賛成だ。あいつらはやっちゃいけない事をやったんだ」
ジャミル「…もし、それがザフトの命令だとしたら、我々はプラントとも戦う事になるかも知れない…」
桂「もう避けられないかもな…。事実、俺達はもうザフトと戦っちまったんだ」
ガロード「あいつらがその気なら、こっちも黙って潰されてなるかよ…!」
ゲイン「降り掛かる火の粉は何とやら、だな」
〔扉の開閉音〕
シュラン「ここにいたか、レーベン」
レーベン「シュラン…! ノルブの居場所が判明したのか?」
シュラン「残念ながら、そちらは失敗した。…新連邦も、その人物の足取りをつかんでいないか…」「もしくは、僕でも潜入出来ないレベルの機密情報かだ」
ホランド「何でもいい…! あの男の消息をつかむための手がかりはないのか!?」
シュラン「ノルブは発見出来ませんでしたが、ヴォダラクの高位の僧が捕獲されているという情報を入手しました」
ホランド「ヴォダラクの坊さんか…。そいつはどこにいる!?}
シュラン「チラムの一部隊に軟禁されているようです。そして、その人物の本国への移送が明日、行われるそうです」
ホランド「チラムか…」
シュラン「皆さん…その高僧の奪還をお願い出来ませんでしょうか?」
ジャミル「チラムから、その人物を救出しろと?」
シュラン「はい…。ご存知の通り、ヴォダラクは特殊な立場にあります」「その高位の僧が特定の組織に捕獲されているという事実は、望ましい事ではありません」「私の言っている意味がわかりますね、ホランドさん」
ホランド「少しは俺達の世界とヴォダラクについて知っているようだな…」
シュラン「では、依頼を受けていただけるのですね」
ホランド「ああ、いいぜ。だが、そいつを助けだしたら、俺の用を先に済まさせてもらうぜ」「ジャミル、シャイア、エルチ…。お前らが拒否するんなら、この依頼…俺達だけで行く」
エルチ「どうして、すぐに無茶したがるのよ…!」
シャイア「私達は仲間でしょ? こういう時は協力し合いましょうよ」
ジャミル「お前がそこまでの覚悟を見せるなら、我々も付き合うまでだ」
ホランド「すまねえ…」
シュラン「では、私は移送部隊のルートを割り出します。皆さんは出撃の準備をお願いします」
ホランド「ああ…。頼むぜ、シュラン大尉」
レントン「…これでいいのかな…」
ジロン「何がだ?」
レントン「これじゃ俺達…ザフトの言いなりになってる向こうのZEUTHと同じじゃないか…」
ゲイナー「それは…」
レントン「だって、そうだろ…! 軍の依頼を受けるなんて!」「エウレカがあんな事になってるのに! 軍の仕事をする時間があるんなら、どこかの大きな病院にエウレカを…」
ホランド「ガキが…!」
〔画面、明滅〕
〔強い殴打音〕
〔画面、振動〕

レントン「ぐっ…!」
ホランド「知ったような口、利きやがって! てめえは何様のつもりだ!」
レントン「ざけんなよっ! 何かって言えば、ガキガキって! 俺だってZEUTHの一員だ!」「ニルヴァーシュだって俺は使いこなせるのに!」
ホランド「いつからニルヴァーシュがお前のものになった!?」
レントン「エウレカがそう言ったんだ! ニルヴァーシュにはレントンが乗る方がいいって!」
ホランド「黙りやがれっ!」
〔画面、明滅〕
〔強い殴打音〕
〔画面、振動〕

レントン「ぐうっ…」
ジロン「やめろよ、ホランド。そこまでやる必要があるのか?」
ホランド「止めんじゃねえよ! 調子に乗ったガキはこうやってしつけるしかねえんだ!」
ゲイナー「しつけって…! 今のあなたは感情に任せて殴ってるだけじゃないですか!」
ゲイン「らしくないな、ホランド。ゲイナーに指摘されてるようじゃそこが知れるってもんだぜ」
ホランド「てめえらに何がわかる…! したり顔で見てんじゃねえよ!」
ランド「いい加減にしとけよ、大将。ここんとこのお前さんの八つ当たりにゃ、そろそろ我慢も限界に近いぜ」
レントン「どいてくれ、ランド…。俺がホランドに言うから…」
ホランド「てめえ…」
レントン「くそっ! くそっ! くそっ! リーダーだからって、そんなに偉いのかよ! くそおおおおっ!!」
ホランド「気に入らねえんだよ! てめえのナイト気取りがよ!」
レントン「気取りじゃない! 俺はエウレカのナイトになってみせる!」
ホランド「出来もしねえくせに偉そうな口を利きやがってよ! そういうのがガキだってんだ!」
メール「ダーリン…止めなくていいの?」
ランド「レントンがやるって言ってんだ。俺達が出る幕じゃねえ」
テクス「いずれ、こういう日が来るのはわかっていた…。とことんまでやらせるしかないな」
ジャミル「レントンにとってもホランドにとっても必要な事だろう」
メール「でも…」
ランド「他人の事より、俺達の事だ…。メール…これを見ろ…」
メール「UNの記事…?」「近隣で評判の修理屋、誠実なサービスと従業員のスマイルが売り…。これって…!?」
ランド「俺にスマイルの精神を叩き込んだ男…シエロ・ビーターだろうぜ」
メール「パパ…! パパなのね…」
ランド「ああ…! ついに見つけたぜ、親方!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「引き裂かれる過去」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
ヴォダラク僧「………」
チラム艦長「あなたを招待するのに少々手荒な方法をとった事はお詫びいたします」
ヴォダラク僧「私をチラム本国に送り、どうするつもりなのです?」
チラム艦長「チラムは、時空制御については新連邦より格段に進んだ技術をもっております」「その研究の過程においてコーラリアンの存在についても感知したのです」
ヴォダラク僧「………」
チラム艦長「あれについての話を我が国の総裁が直々にお聞きしたいとの事です」
ヴォダラク僧「私から知識を引き出し、あれを滅ぼすつもりですか?」
チラム艦長「そうせざるを得ないと判断すれば…」
ヴォダラク僧「………」
〔レーダー反応〕
チラム兵「部隊の接近を確認! 友軍ではありません!」
チラム艦長「新連邦め…こちらをかぎつけたか! 迎撃用意!」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
チラム艦長「新連邦ではない…!? あれは特務隊が追っているZEUTHとやらか!」
ハップ「ヴォダラクの坊さんはあの空母に捕えられているらしい」
ホランド「俺があれのブリッジを押さえる! 援護を頼むぜ!}
レントン「………」
ガロード「レントン! お前も自分で出撃を決めたんだ! やってみせろ!」
桂「ホランドの鼻を明かしたいんだろ? だったら、あいつより早くあの艦を押さえてみせてみな」
ジロン「俺達はお前を応援するぜ! 頑張れよ!」
レントン「はい…!」(やってみせるんだ…! 俺が口だけじゃない事をホランドに見せてやるんだ!)
チラム兵「艦長! ZEUTHは本艦を標的としているようです!」
チラム艦長「狙いはヴォダラクの僧か…! あの連中…新連邦に雇われたか!?」「迎撃しろ! 奴らをこの艦に近づけるな!」
メール「ダーリン! あたし達も頑張ろうね!」
ランド「おう! とっとと仕事を片付けて親方を迎えに行くぜ!」
<戦闘開始>

<敵11小隊以下orレントンorホランドがチラム攻撃空母へ接近or2PP・味方援軍1出現>

マシュー「チラムの軍人さん達、なかなかやるじゃないの!」
アデット「向こうにとってもそのヴォダラクの坊さんがよっぽど大事みたいだね」
ガウリ「そうらしいな。こいつは思ったよりも大仕事になりそうだ」
ギジェット「レーダーに反応! このエリアに何者かが接近!」
ハップ「速いぞ、こいつは! みんな、気をつけろよ!!」
〔味方ユニット出現〕
メール「アサキム!」
サラ「あの機体…アサキム・ドーウィンって人?」
シルヴィア「メールの王子様の登場ね」
アサキム「久しぶりだね、メール。苦戦しているようだが、援護は必要かい?」
メール「助けてくれるの!?」
アサキムそのつもりで来た」
ランド「すまねえな、兄弟! この前のツィーネって姐さんに続いてまた世話になるぜ!」「…で、こんな所にいたって事はまたチラムに追われてたのか?」
アサキム「まあね。だけど、君達にまた会えたんだ…偶然に感謝しなくてはな」
弁慶「相変わらず、つかみどころのない人だぜ」
隼人「こっちを援護してくれるんだ。文句を言う筋はねえな」
ランド「OK! じゃあギブ・アンド・テイクって事で力を貸してもらうぜ!」
アサキム「いいだろう」

<ランドが戦闘>
ランド「こっちは4年捜した人間が待ってんだ!」「悪いがとっとと片付けて、感動の再会としゃれ込ませてもらうぜ!」
メール「ステキ、ダーリン! 惚れ直しちゃう!!」

≪敵増援1出現前≫
<レントンが戦闘>

レントン「待っててくれ、エウレカ…! この依頼が片付いたら、きっと君を医者につれていく!」「そのためにも、ここで俺がやれる事を証明してホランドを黙らせてやる!」

<ホランドが戦闘>
ホランド(エウレカ…。少しだけ辛抱してくれよ…)(お前のために必ずヴォダラクの坊さんは連れ帰るからな…!)

<レントンorホランドがチラム攻撃空母へ隣接・敵増援1出現>
※※レントンがチラム攻撃空母へ隣接の場合のセリフ※※
レントン「やった! 俺はホランドに勝ったんだ!」
ホランド「ちっ…!」
ジロン「レントン! 浮かれてないで、早くお坊さんを連れ出せ!」
レントン「つ、連れ出すってどうやって…」
チラム艦長「馬鹿め! 戦場で動きを止めるとは!」
〔レントンに爆発〕
レントン「う、うわっ!」
ホランド「ガキはすっこんでろ!!」
〔ホランド、レントンへ隣接〕
〔レントン、爆発しながら後退〕

レントン「うわあああああっ!!」
チラム艦長「あのLFO…! 仲間を弾き飛ばしただと!?」
※※ホランドがチラム攻撃空母へ隣接の場合のセリフ※※
チラム艦長「くっ! 迎撃部隊を突破されるとは!」

ホランド「動くんじゃねえ! ヴォダラクの坊さんはこっちに私てもらうぞ!」
チラム艦長「そうはいかん…! 我々は…」
ホランド「動くなと言った…!」
〔チラム攻撃空母に爆発〕
チラム艦長「うわっ!」
ホランド「次はブリッジにぶち込む…! それが嫌なら、とっとと坊さんをこちらに渡しな」
チラム艦長「わ、わかった…」
レントン(これじゃ強盗だ…。依頼だからって、こんな事をするんじゃ向こうのZEUTHと同じだ…)
ホランド「さあ、あんた…こっちに来てくれ」
ヴォダラク僧「あなたは…」
ホランド「エウレカを助けてやってくれ。頼む…」
ヴォダラク僧「…わかりました」
チラム兵「くそおっ! 連邦に奪われるくらいなら、ここで!」
ホランド「危ねえっ! 伏せろ!!」
ヴォダラク僧「!」
〔銃声〕
チラム兵「う…あ…」
ホランド「ちっ…余計な手間を取らせやがって…」
レントン「撃った…。ホランドが…人を撃った…」
チラム艦長「貴様ーっ!!」
ホランド「警告を無視したのはお前達の方だ。…さあ、行くぞ」
ヴォダラク僧「は、はい…」
〔ホランド、マップ端へ移動〕
タルホ「どこ行くのよ、ホランド!?」
ホランド「サルタ基地へ戻る! 一分一秒でも早くエウレカの所へ行くんだ!」「この坊さんならきっとエウレカを治す事が出来る…!」
〔味方ユニット離脱〕
レントン「ホランド…」
ピエール「何だよ、ありゃ…?」
シリウス「完全にエウレカの事しか目に入ってないようだな」
ジャミル「チラムの指揮官へ。我々にこれ以上の戦闘の意志はない。速やかに離脱されよ」
チラム艦長「お尋ね者め! 要人を拉致しておいて何を言うか!?」「覚えているがいい!いつか貴様達を捕え、裁きを下してやる!」
〔敵ユニット離脱〕
モーム「チラム、後退していきます」
ミムジィ「でも…何か後味悪いわね…」
ゲイン「ま…坊さんの誘拐の方は仕事だと割り切んな」
桂「どうせチラムの方も、あの人を何かに利用するつもりだったろうしな…」
竜馬「そちらは無理矢理でも納得します。でも、ホランドさんの態度はあんまりじゃないですか」「俺達に何の説明もなく、自分だけで突っ走って…」
隼人「どうやら、あの人にとっちゃ俺達も自分の目的のための駒みたいなもんなんだろうな」
エルチ「そこんとこどうなってんのよ、ハップ!?」
ハップ「う~ん…その…何だな…。まあ…あんなんでも俺達のリーダーなんでな」
アポロ「あの野郎をかばうってのか?」
ハップ「今回は勘弁してやってくれ。エウレカの件でちょいとナーバスになってるんだ」
ガロード「だけどよ…! エウレカの事を心配してんのはあいつ一人じゃないんだ!」
ジロン「そうだぜ…! それなのにレントンに当たるなんて、あれでもリーダーかよ!」
レントン「………」
ゲイナー「大丈夫かい、レントン…?」
レントン(ホランドが、あのお坊さんを助けようとしたのは、やっぱりエウレカのためだった…)(ホランドはエウレカの事をわかっている…)(そして、そのためなら人を撃つ事も出来る…。でも、俺は…)
メール「レントン…」
〔味方ユニット出現〕
ブルメ「何だよ、あのダッガー?」
ダイク「このタイミングで来るって事は戦場跡のガラクタ拾いじゃないか?」
???(シエロ)「え~、こちらは誠実なサービスと従業員のスマイルが売りのさすらいの修理屋~」
メール「!」
シエロ「ビーター・サービスでございます」
メール「パパ!!」
シエロ「ややっ! そこに見えるはガンレオン!!」「メール! それにランドか!?」
ランド「親方ぁ!! 生きてやがったか、老いぼれのコンチキショーが!!」
〔ランド、シエロへ接近〕
〔アサキム、シエロへ接近〕

サラ「あの人ってもしかして!?」
コトセット「見てください、お嬢さん! ビーター・サービスの社長です! シエロ親方ですよ!」
エルチ「パパもお世話になった伝説の修理屋…そして、メールのお父さんでランドの師匠!」
ジロン「やったな、メール! ついに見つけたんだな!」
メール「パパ…! やっぱり、生きていたんだね!」
シエロ「おう、メール! 大きく…なってはいねえようだが元気そうだな!」
ランド「おかえんなさい、親方! お勤め、ご苦労さんです!」
シエロ「おめえも変わってねえな、ランド。俺の教えたスマイルの精神、忘れてねえだろうな?」
ランド「もちろんっスよ!」
シエロ「合格だ!」
アデット「ダブルで暑苦しい!!」
アサキム「ふふ…よかったね、メール。君の父親が見つかって」
メール「ありがとう、アサキム!」
ランド「お前にも随分と助けられたな、兄弟。…紹介するぜ、俺の親方ことシエロ・ビーターだ」
シエロ「こいつはどうも! うちの娘とボンクラが世話になったようで…」
アサキム「…待て。何かが来る」
〔敵ユニット出現〕
アサキム「!」
セツコ「アサキム・ドーウィン、覚悟!」
ランド「あの姐さん! まだアサキムを狙ってるのか!」
シエロ「こいつはいけねえ!」
〔シエロ、アサキムへ隣接〕
〔セツコ、シエロへ隣接〕
〔シエロに爆発〕

シエロ「ぐおあっ!!」
メール「パパッ!!」
アサキム「なぜ、僕をかばった…!?」
シエロ「娘と弟子の恩人だ…! こんくらいの事はやらせてもらいますぜ!」
ランド「脱出しろ、親方!その機体はもうもたねえ!」
シエロ「くうっ!」
〔味方ユニット撃破〕
メール「パパーッ!!」
セツコ「そんな…」
〔セツコ、後退〕
ランド「メール! お前は親方の所へ行け! 俺はあの女を追う!!」
メール「うん!」
〔カーソル、ランドの隣の地点へ移動〕
ランド「逃がさねえぞ、てめえ!!」
〔ランド、セツコへ接近〕
セツコ「わ、私…何て事を…」
ランド「問答無用だ! 兄弟を狙い、親方を傷つけたてめえは許さねえ!!」
桂「ランド! 俺達も加勢するぜ!」
ラグ「せっかくメールが親父さんと会えたってのに!」
ジロン「その邪魔をするような奴は俺達が相手になってやる!」
メール「パパ!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

メール「パパ!」
シエロ「…心配すんな、メール。このシエロ・ビーター、あの程度の事で死ぬはずがねえ」「あの時だって、ランドのボンクラさえしっかりしてりゃ何も問題はなかったんだ」
メール「あの時って…」
シエロ「決まってるだろうが。俺がねじれに巻き込まれた日の事だ」「…すまねえな。ランドのおかげで、お前まであんな目に遭わせちまってよ…」
メール「あ、あんな目って…あたし…あの日の事…全然覚えてなくて…」
シエロ「知らなかったのか!? お前はあの日、死んだんだよ!」
メール「え…」
シエロ「あの日…俺達を襲った強盗団はお前が乗っていたトレーラーを攻撃して…」「お前は死んじまったんだ」
メール「そ、そんな…。でも、あたしはこうして生きてる…」
シエロ「お前の命は偽物だ。もう、お前は人間じゃないんだよ」
メール「!」
シエロ「その証拠に、お前の身体は4年前からまるで成長していない」「まあ、人間じゃないんだから、当然と言えば当然だな!」
メール「あたしは…人間じゃない…」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
メール「あたしは…人間じゃない…。人間じゃ…ないんだ…」
ランド「親方! あんた、何言ってんだ!!」
シエロ「ランド! てめえ、メールにあの時の事を黙ってやがったな!」「この卑怯もんが! 俺が跳ばされたのも何もかも全部てめえのせいだってのによ!」
ランド「!」
シエロ「元凶はてめえだ! こんな事になるんなら、てめえなんざ拾わなきゃよかったんだよ!」「ゴロツキのザ・クラッシャーが!!」
ランド「親方…」
アサキム「そう…その顔だ」
〔アサキム、味方から敵へ〕
〔アサキム、ランドへ攻撃〕
[イベント戦闘「ランドvsアサキム」]
ランド「がああああああっ!!」
アサキム「さすがの君もその心の痛みに耐える事は出来まい?」
ランド「アサキム…お前…」
アサキム「さあ、聞かせてくれ。絶望の雄叫びを」
〔ランドに爆発〕
ランド「うおおおおおおっ!!」
〔耳鳴り〕
〔画面、歪曲〕

ガロード「これは…ねじれの前兆かよ!?」
ジロン「どうなってんだ、ランド! あのアサキムってのはあんたの友達じゃないのよ!」
ランド「うああああああああっ!!」
メール「ダ、ダーリン…」
アサキム「フフフ…メール、よく見るんだ。君の愛しいランドが至高の痛みに屈服する様を」
シエロ「そして、お前の中のスフィアがそれに反応する」
〔メールのいる地点に特殊攻撃〕
メール「!」
シエロ「それが人間でなくなった代わりに得た力というわけか」
ランド「親方…あんたは!」
シエロ「いくらアサキムの指示でもこんなムサいオヤジに化ける事になるなんてね…」
〔光の放射音〕
ツィーネ「フフ…あ~さっぱりした」
セツコ「ツィーネ・エスピオ!」
アポロ「チラムで俺達を助けた女か!」
シルヴィア「どうなってるの!? メールのお父さんがいきなり女の人になった!」
アサキム「ほんの少し位相をずらせば目に見える形を変える事が出来る」「僕とシュウロウガは君達と属性が違っていてね。太極へと先んじているのさ」
ゲイン「どういうカラクリか知らんが、ランドたちをはめるためにここまで芝居を打ってきたわけか!」
ガロード「くそっ! だからって、やる事が汚過ぎるぜ!」「ランドとメールはずっと親方の事を捜してたんだぞ! それなのに!!」
アサキム「だから、効果があった」「あの強靭な男に苦痛を与え、至福の悲鳴を上げさせるには、まず心から壊さなければならなかったのさ」
ランド「くう…あああああああっ!!」
セツコ「このままでは私達の二の舞になる…!」「それを止めるためには…!」
〔セツコ、ランドへ隣接〕
〔ランドに爆発〕

ランド「ぐうっ!」
〔歪曲、収束〕
ジロン「あの女…! ランドを気絶させたのか!」
セツコ「彼と女の子は私が離脱させます! あなた達はアサキムを!」
〔セツコ、メールのいる地点へ移動〕
メール「………」
セツコ「ごめんなさい…。私がもう少し早く来ていれば…」
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕

ツィーネ「追おうか、アサキム?」
アサキム「いや…傷だらけの獅子は既に目覚めた…」「そして、二人の均衡が崩れた今、もう彼に痛みに耐えるだけの力は残っていない」
アポロ「訳のわからねえ事をくっちゃべってんじゃねえ!」
竜馬「ランドとメールは俺達の仲間だ。お前達が何の目的で彼らを騙したか話してもらうぞ!」
アサキム「エリファスを呼ぶんだ、ツィーネ」
ツィーネ「フフ…私を遊ばせてくれるのね」
〔敵ユニット出現〕
アサキム「ツィーネ…後は任せる」
〔敵ユニット離脱〕
シャイア「あのカラスもアサキムって人の仲間なの!?」
タルホ「私達もあれに襲われた事がある…!」
ケンゴウ「どうやら奴はずっと以前から我々に目をつけていたようだな」
ツィーネ「お前達は何かと目立つからね。その上、あの男と小娘がいたんじゃ仕方ないって事さ」「さあ相手をしてやるよ。どうせ、私を許すつもりはないんだろ?」
ジロン「言われなくても、そのつもりだ!!」
桂「あんたらはやる事が汚いんだよ! さすがに腹も立つってもんだ!」
ツィーネ「桂木桂…! お前に私を責める権利があるのかい!」
桂「何っ…!?」
ジャミル「各機は、あのツィーネという女に攻撃を集中させろ! 奴らの目的を聞き出すんだ!」
ツィーネ「フフ…出来るかい、あんた達に?」

<ツィーネと戦闘or敵増援1出現の次PP・味方援軍2出現>
〔味方ユニット出現〕
レーベン「無事ですか、皆さん!?」
ジャミル「レーベン大尉か…!」
レーベン「機体の整備が遅れましたが、自分も加勢します!」
ピエール「依頼を受けたのは俺達だってのに律儀な人だぜ」
ジロン「いいじゃないの! 俺、ああいう人…好きだな」
チル「ありがとう、大尉さん!」
ツィーネ「ちっ…! どこの馬の骨か知らないが、たった一機で何が出来る!?」
レーベン「このカオス・レオーを甘く見るなよ…!」「カイメラの技術の粋を集めて造り上げた機体の力、その身で味わえ!!」

<ガロードvsツィーネ>
ガロード「覚悟しろよ! 俺達とメールを騙した恨み、思い知れ!」
ツィーネ「甘いんだよ、坊や。その程度で恨みなんて言葉を口にするなんざ100年早いよ」「私が教えてあげようか? 運命を、世界を、自分以外の全てを呪うって事を…!」

<ジャミルvsツィーネ>
ジャミル「お前の目的は何だ…!? なぜ、わざわざ我々を騙してまでランド達を狙う!」
ツィーネ「全てアサキムの指示通りよ。私はあの人の思うままに動く女…ペットみたいなものだからね」
ジャミル「話す気がないのなら、お前を撃墜してあの男を呼び出すまでだ…!」

<竜馬vsツィーネ>
竜馬「逃がさないぞ、卑怯者め! お前を捕まえて、その目的の全てを話してもらうぞ!」
ツィーネ「正義の味方のつもりなの、ボク? 格好いいねぇ」
竜馬「こいつ…! 俺達をからかってるのか!」
ツィーネ「もう少し世の中を勉強しな。こんな滅茶苦茶な世界に正義なんてもんは存在しないんだよ!」

<ジロンvsツィーネ>
ジロン「いい人のふりして俺達に近づくなんて! やり方が陰険なんだよ!」
ツィーネ「でも、効果があったろう? あの暑苦しい男が悲鳴をあげてたじゃないか」
ジロン「ランドは強い男だ! お前達が卑怯な手さえ使わなけりゃ、悲鳴なんてあげなかったはずだ!」

<桂vsツィーネ>
ツィーネ「桂木桂…! やっと、お前に会えたよ!」
桂「何だ…!? こいつ、俺には敵意をむき出してくる!」
ツィーネ「お前には個人的な恨みがあるのさ! アサキムの指示がなくても、お前だけは私がこの手で潰す!」
桂「昔、付き合った女の子ってわけじゃなさそうだな…!」「だったら、遠慮なく迎え撃つ! 俺だって、こんな所で死ぬ気はないからな!」

<ゲイナーvsツィーネ>
ゲイナー「いったい何なんだ、この人…! ランドさんの命を狙ったようには思えないけど…」
ツィーネ「殺す事はいつでも出来る、だけど、アサキムの目的はそんな単純なものじゃないのさ」「だけど、苦労した甲斐があったよ。あの頑丈なだけが取り得の男に悲鳴をあげさせたんだからね」
ゲイナー「そのために親方さんに化けるなんて! あなたには人の心がないんですか!!」

<ゲインvsツィーネ>
ゲイン「周到な罠、驚きの手品…。見事なもんだな、姐さん」
ツィーネ「お褒めいただいて光栄よ、黒いサザンクロス」
ゲイン「その通り名を知ってるんなら、ついでに覚えておきな」「俺は、ああいうやり方をする奴は好きじゃないんだよ…!」

<アポロvsツィーネ>
アポロ「てめえは前に会った時から嫌な匂いがしてたんだ…」「あの時にてめえの正体を暴いてりゃこんな事にならなかったのによ!」
ツィーネ「野良犬が一人前に後悔してるのかい? 芸達者だねえ」
アポロ「人をナメるのもいい加減にしやがれ! そのペラペラ回る口をぶん殴って閉じてやるぜ!」

<レントンvsツィーネ>
レントン「許さないぞ! よくも俺達とランド達を騙してくれたな!」
ツィーネ「坊やに真理を教えてあげるよ。こういうのは騙される方が悪いのさ」「文句があるのなら、力で私を黙らせてみな。坊やにそれが出来るならね」
レントン「俺は坊やなんかじゃない…! ガキじゃないんだーっ!!」

<マリンvsツィーネ>
ツィーネ「知ってるよ…。あんた、S-1星人なんだろ?」
マリン「!」
ツィーネ「何の因果か知らないけど、こんな奴らとツルんでるんじゃ苦労は絶えないんじゃないのかい?」
マリン「俺のこの怒りは地球もS-1星も関係ない!」「お前のような卑怯者を許せないのは、心を持った人間なら当然の事だ!!」

<ツィーネ撃破・勝利条件達成>
〔ツィーネに爆発〕
ツィーネ「やるじゃないの。それが怒りの力ってやつかい?」
ピエール「ふざけんじゃねえよ! 仲間をひどい目に遭わされりゃ当然だぜ!」
ツィーネ「いいねぇ、そういうの。今日はそれに免じて退いてやるよ」
〔敵ユニット離脱〕
マーイ「やぁん! 逃げちゃう!」
リーア「早く追いかけましょうよ!」
シャイア「それよりもランドとメールが心配だわ…」
ミムジィ「二人を退避させた女の人…いったいどこに…」
〔味方ユニット出現〕
レーベン「ランドさん…!」
ラグ「メールは無事なのかい!?」
ランド「今は眠ってる…」
ゲイン「あの女はどうした?」
ランド「セツコはアサキムを追っていった…。詳しいことはわからず仕舞いだ…」
ジャミル「君自身もガンレオンもかなりのダメージを受けてるようだ。とりあえず基地へ戻ろう」
レーベン「ええ…。そろそろエーデル准将も到着される頃ですし…」
ランド「わかった…」
メール「う…ううん…」
ランド「メール! 気がついたのか!?」
メール「触らないで…!」
ランド「メール…」
メール「ダーリンはあたしにずっと隠していた…」「あたしが人間じゃなくなった事も…パパの事も…」
ランド「言い訳はしねえ…」
メール「全部…ダーリンのせいだったんだ…。ビーター・サービスが壊れちゃったのは…」「返してよ…。パパとあたしの身体を…」「返してよ、ザ・クラッシャー!!」
ランド「………」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

南アメリア大陸 新地球連邦軍サルタ基地

  ~サルタ基地 格納庫~
ラグ「メールはどうしてるんだい?」
ジロン「落ち着かせるためにメディック先生が注射してたよ。今は眠ってる」
サラ「ショックな事の連続だったんだもの…。仕方ないわ…」
ランド「…すまねえな、みんな…。迷惑かけちまってよ…」
ゲイン「気にすんなよ。らしくないぜ、お前がそういうのは」
ランド「そうは言うがよ…。正直、今回はこたえたぜ…」
ゲイン「…聞かせてくれるか? あのツィーネって女が親方に化けて言ってた事の意味を」
ランド「………」「…余計な誤解をされても面倒だな…。いい機会だから、全部話す…!」「メールにも、もっと早くに話してりゃこんな事にもならなかっただろうしな…」
ゲイナー「ランドさん…」
ランド「話は4年前…。親方がねじれに巻き込まれた時までさかのぼる…」「あの日、俺達はいつものように修理屋として旅をしていた…。そこを盗賊団に襲われたんだ」
ジロン「その時にメールは…死んだのか…?」
ランド「ああ…」「当時、ガンレオンの操縦は親方がメインで俺は助手って事でサブパイロットをやってた」「って言っても、俺はドヘタクソでいつも親方の足を引っ張ってた…」「あの日も俺がモタクサしてたおかげで盗賊団を逃がしちまった」
ゲイン「………」
ランド「12歳だったメールは、俺達の住居と兼用だったトレーラーに一人で乗っていた」「俺が逃がした盗賊団の残りは腹いせとばかりにトレーラーへ攻撃を集中させた…」「そして、メールは…」
シルヴィア「でも、メールは生きている…! あたし達と同じようにしゃべったり、笑ったりするじゃない!」
ランド「…盗賊団を退けた俺達は、もう息をしていないメールをガンレオンのコックピットに乗せた…」「すると、ガンレオンから何かが現れ、メールの身体に取り憑こうとしたんだ」
ガロード「何かって何だよ?」
ランド「正直言えば、わからん。キラキラした光の珠のようなもんでメールの身体に吸い込まれていった…」「そいつのおかげかどうかはわからんが、メールの傷は一瞬で治り、心臓も再び鼓動を始めた」「泣いて喜ぶ親方の横で俺は目の前で起こった出来事に恐怖した…」
麗花「…信じられない話だわ…。死んだ人間が一瞬にしてよみがえるなんて…」
シリウス「彼女が人間じゃないというのはそういうわけか…」
ランド「ああ…」
アポロ「それとお前の親方が消えた事がどう関係すんだ?」
ランド「…盗賊団の襲撃は終わってなかったんだ。奴らは前以上の人数でボロボロの俺達に襲い掛かってきた…」「そして、奴らの攻撃で負傷した俺は情けなくも悲鳴を上げちまった…」「そう…今日の俺みたいによ」
ジャミル「今日のようにとは…まさか…!?」
ランド「その通りだ。俺の悲鳴に応えるかのようにあのねじれが発生した…」「親方は盗賊団と共にそれに飲まれちまった…。俺にメールを託してよ…」「残されたのは、俺と人間以外の何かになっちまったメールとガンレオンだけだ…」
竜馬「時空転移を起こしたのはガンレオンも力なのですか?」
ランド「確かに、ガンレオンの中にはよくわからねえパーツも詰まってるが、そんな事が出来るとはとても思えねえ」「それに、それから後の4年間は一度もそんな事は起きなかったしな」
隼人「メールの身体の事も時空転移の事も全ては謎か…」
ランド「目を覚ましたメールは、ねじれも身体の事も一切覚えていなかった…」「さりげなく医者にも診せてみたが、メールの身体におかしな所は一つたりとも見つからなかったそうだ」「だが、あれが夢でなかった事の証拠にメールの身体はあれから4年経っても何も成長していねえ…」「まるで、あの時から時間が止まっちまったみたいによ…」
ゲイン「で、お前さんはそれをずっと黙ってたってわけか…」
ランド「言えねえよ…。まだこれからって年頃の女の子にお前は人間じゃなくなったなんて事はよ…」「だから、俺は世界中を旅してあのメールに取り憑いた光の珠の正体を突き止め、あいつを治してやろうと考えた…」「ねじれに跳ばされた親方を捜しながらな」
シリウス「罪滅ぼしのつもりか?」
ランド「そう思ってくれてもいいぜ。メールの事も親方の事も俺が原因って言われても仕方ねえしな…」「一時は何もかも嫌になって、メールの前から逃げようとも思ったさ…」「だがよ…それで俺は済むかも知れねえが、メールはどうなる…」「だから、俺は俺なりのやり方で自分のケツを持つ事を決めた…。それまではあいつの側にいる事もな」
ガロード「じゃあ、もし親方が見つかってメールの身体が治ったら…」
ランド「そん時は修理屋は廃業だ…。またザ・クラッシャーって呼ばれてた頃…親方に拾われる前にゴロツキにでも戻るさ」「だがよ…今日の一件で一つだけはっきりした事がある…」「アサキムの野郎は、メールの身体の事とガンレオンについて何かを知ってやがる」
ジロン「どうするつもりだ、ランド?」
ランド「決まってるぜ。あの野郎をぶっちめて、全ての謎の答えを引き出すまでだ」「それが俺の…ザ・ヒートのスタイルだ」
ジュン「さすがです! 闘志の炎は消えずってところですね!」
ブルメ「あんたの事だからな。これくらいでへこたれるとは思ってなかったがよ」
ランド「そういうこったから心配無しだ。…さあ、お前らはエウレカの見舞いにでも行ってやってくれ」
ガロード「あのヴォダラクの坊さんがエウレカの治療をするらしいな」
アナ「エウレカ、治るといいですね」
桂「ランド…あんたは行かないのか?」
ランド「俺はガンレオンの修理だ。アサキムの野郎をシメるためにも、とっとと直しとかないと不味いしな」「それに俺あっちとモメたセツコって姐さんも奴を見つけ次第、連絡をくれるって言ってる」
ミチル「あの人もアサキム・ドーウィンを恨んでいたみたいだったけど…」
つぐみ「やっぱり、ランドさんみたいにひどい目に遭わされたんでしょうか…」
ランド「さあな…。詳しい話は聞けなかったが、そんなところだろうよ」「あの姐さんと俺は似た者同士だ。これからは協力して、アサキムを追い詰めてやるぜ」
ベロー「ガンレオンの修理、手伝おうか?」
ガロード「俺も大した事は出来ないけど手を貸すぜ」
ランド「おいおい…俺は本職だぜ。素人さんの手は借りねえっての」「それよりレントンの方を見てやってくれ。あいつ…また落ち込んでたみたいだからな」
ゲイナー「でも…」
ガロード「そうだよ! 遠慮するなんて、らしくねえぜ!」
ゲイン「ランドがいいって言ってんだ。俺達は退散しようぜ」
ジャミル「みんな、行くぞ。もうすぐエーデル准将もこの基地に到着するそうだからな」
チル「ゲインもジャミル艦長も冷たいんだぁ!」
アナ「少し幻滅しました」
ゲイン「厳しいねえ、お嬢さん方は…。…じゃあな、ランド」
〔複数の歩き去る足音〕
ランド(ありがとよ、ゲイン、ジャミル…)「さてと…ガンレオン……」
〔壁を殴る音〕
ランド「てめえは、いったい何なんだよ…」「メールがあんな風になったのも親方が跳ばされちまったのもやっぱり、てめえのせいなのかよ…?」「その答えによっちゃ、俺はてめえをネジの一本まで解体して二度と再生出来ないようにしてやる…!」
???(ジエー)「…チッチッチ…! 大切なマシンに毒を吐いちゃあバチが当たるぞい」
ランド「爺さん、何者だ…?」
ジエー「天才科学者じゃよ、マジで」
ランド「はぁ?」
ジエー「どうよ、兄ちゃん? ワシにそのマシンを預けてみんか?」「兄ちゃんが望むだけの力をワシならくれてやる事が出来るぞい」
ランド「俺が望む力…」
ジエー「そうよ。望むんなら、悪魔にも魔王にもしてやる」「このジエー・ベイベル博士がな!」
ランド「………」
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

あらゆる局面で最大限の戦闘力を。A-アダプター、絶賛発売中。

【概要】
 正体を現したアサキムとツィーネによって明かされ
る真実。それに驚愕したメールは、怒りから自らの心
を閉ざしてしまうのであった。


● No30B「アクペリエンス」 へ戻る

● No32B「俺が俺であるために」 へ進む


◆ 「スーパーロボット大戦Z」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。