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No.35C
モーニング・グローリー

【シナリオデモ1開始】
チャールズ「…レイ…」
レイ「…聞いたんでしょ?」
チャールズ「………」
レイ「もう駄目なんだって…。私…子供を産めないの…。だから、私じゃ…あなたの…」
チャールズ「もういい…」
レイ「あの現象で浴びたトラパーが原因だって…。ごめんなさい…ごめんなさい、チャールズ…」
チャールズ「…結婚しよう、ハニーバニー」
レイ「チャールズ…」
チャールズ「駄目かい、マイスイート?」
レイ「…私で…いいの…?」
チャールズ「君でなきゃ駄目なんだ」
レイ「でも…私達は家族を作れない…」
チャールズ「…あの光は、俺達にとって未来を奪うものだったのかも知れない…」「だけどな、俺はレイと一緒なら違った未来が見られると思うんだ」
レイ「チャールズ…」
チャールズ「一緒に行こう、レイ…」
レイ「うん…」

  ~白鳥号 リビング~
レントン「オーバーデビル…? 何ですか、それは…」
チャールズ「この一帯で暴れ回ってる噂の化け物だ。その名の通り、オーバーマンの一種らしい」
レイ「聞いた話じゃ、シベ鉄総裁のキッズ・ムントがエクソダスの請負人達を潰すためによみがえらせたそうよ」
レントン「エ、エクソダスの請負人って…」
チャールズ「お前もシベリアにいたんだろ。だったら、聞いた事ないか…ヤーパンの天井のエクソダスを?」
レイ「凄いわよね…。都市ユニットごとのエクソダスなんて、前代未聞の空前絶後って話よ」
レントン「ええ…まあ…。そうらしいですけど…」
チャールズ「で、してやられたキッズ・ムントは面子に懸けて、そのエクソダスを請け負った連中を潰すってわけだ」「そいつらの名はZEUTH…。噂じゃ、あのゲッコーステイトもその一員らしいな」
レントン(俺がいない間にそんな大変な事になってたんだ…)
チャールズ「どうした、レントン? お前もゲッコーステイトに憧れてたのか」
レントン「チャールズさんこそ、ゲッコーステイトを知ってるんですか?」
チャールズ「こちとら、生まれた時から板付きよ。ビッグウィールの扱いなら、ちょっとしたもんよ」
レントン「でも、大きなウィールじゃトリックの種類だって限られるし…」
チャールズ「リアル・ボーダーはウィールなんてつけないのが粋だってか?」
レントン「え…」
チャールズ「雑誌なんかじゃあ、そう書かれてるかも知れないが、リフってのは自分が面白きゃ他人の目なんて関係ねえんじゃねえのか?」
レントン「そうですね…」
レイ「レントン…」
チャールズ「…なあ、レントン…。俺とレイの事をだな…その…パパ、ママって呼んでみないか?」
レントン「え…」
チャールズ「いや…レイがな…、もしよかったら、このままと…」
レイ「いやん! あなただって!」
レントン「…俺が…二人の子供に…」
チャールズ「さあ…レントン! パパ、ママと呼んでみよう! レッツ、大きな声で!!」
レントン「………」
チャールズ「え? あ…おい!?」
レイ「いきなりで驚いたのね…! ああ…ごめんなさい!」「あなたが呼びたくなったらで構わないの。この艦にいてくれる間だけでいいから…」
レントン「…でも…」
レイ「なに?」
レントン「俺…何にも出来なくて…いつも空回ってばっかのガキで…」「本当なら…こんな風に優しくしてもらえるような立場じゃないのに…それなのに…」
チャールズ「バカだな…。そんなのは俺達がお前を好きな事と何の関係もないぞ」
レイ「あなたさえよかったら…ずっとこの艦にいてちょうだい…。ね、レントン…」
レントン「でも…でも…」
チャールズ「ハハハハハハ! いきなりパパ、ママなんて言えって言われても普通、無理だよな」「俺だって出来ねえ」
レントン「いや…その…『父さん』『母さん』ってとこからスタートじゃ駄目ですか?」
レイ「え…」
レントン「その…俺…両親の事も…一度もそんな風に呼んだ事ないもんで…。いきなりは…ハードル、高過ぎて…」
チャールズ「そっか…。俺はまた里心が出たのかと思ったぞ」
レントン「え…」
チャールズ「………」「なあ…本当は帰りたいんじゃないのか、レントン・サーストン…?」
レントン「どうして、俺のフルネームを…!?」
チャールズ「レントン・サーストン…。ゲッコーステイトのメンバー…。『元』と言うべきかな…」
レントン「チャールズさん…どうしてそれを…」
レイ「………」
チャールズ「…俺達の本業は連邦軍遊撃隊所属のフリーランサーだ」「目下、エウレカ及びtype ZEROの捕獲、並びにゲッコーステイトの殲滅を任務に作戦行動中だ」
レントン「…冗談…だよね…」
チャールズ「いいや…」
レントン「嘘だ!」
チャールズ「嘘じゃない」
レントン「嘘だ!」
レイ「レントン…」
レントン「嘘だと言ってよ!」
チャールズ「…現在、月光号はZEUTH本隊を離れて単独行動中だ」「ホランドは勘のいい男だ。俺達の存在に気づき、逆に誘いをかけているのかも知れん」「俺達は、それに乗ってやる事にした。…だが、その前にお前の気持ちを確かめておこうと思ってな…」
レントン「お願いだ、チャールズ! 俺、練習するから! パパ、ママって言えるように頑張るから!」「だから…お願いだから…だって、そんなの…嘘だ…! 嘘だーーーっ!!」
レイ「………」
チャールズ「…選ぶんだ、レントン」「月光号に戻るか、俺達と行くか…。どちらからとも逃げる手だってある。お前が決めろ」
レントン「そんなの…俺…」
チャールズ「俺達はプロだ。お前が何を言おうと、ゲッコーステイトとは…ホランドとは戦う」「お前も決めろ。ミずからに偽らず決めた事なら俺達は受け入れる…必ず貫け」
レントン「!」「………」
チャールズ「………」
レントン「…一つだけいいですか? 最初から、俺がゲッコーステイトだってわかってて近づいたんですか?」
レイ「………」「当たり前でしょ! そうでなければ、何であんたなんか…」「あんたなんか…」
レントン「…俺、行きます…」
チャールズ「そうか…」「ねだるな、勝ち取れ…。さすれば与えられん…。…お前の本当の親父さんの言葉だ」
レントン「チャールズさん…」
チャールズ「…世界の終わりが来ようとも一緒にいようと思える人間がいるか、レントン?」
レントン「………」
チャールズ「いいもんだぜ。そういう相手がいる人生ってのは…」「逆に言えば、生きるってのはそれを探す事かも知れんな」
レントン「チャールズさん…レイさん…ありがとう。ありがとうございました」「俺…行きます!」
〔空船の扉の開閉音〕
チャールズ「頑張れよ、マイサン…」
レイ「レントン…」
チャールズ「悪かったな、レイ…。最後はお前に悪役をやらせちまって…」
レイ「いいの…いいのよ…」
チャールズ「さて…あいつ、戻るかな…月光号に…」
レイ「貫くわよ」
チャールズ「ん?」
レイ「だって、あの子は…私達の息子だもの…」
チャールズ「ああ…そうだな…」

南アメリア大陸中部

  ~月光号 購買『ボン・マルシェ』~
エウレカ「………」
ホランド「よ、よう…何やってんだ?」
エウレカ「店番…」
ホランド「そんなのは、レントンの奴にやらせときゃあいいんだよ」
エウレカ「レントンがいないから代わりに…」
ホランド「そ、そっか! …どうだ、調子は?」
エウレカ「随分、よくなった」
ホランド「そうか…じゃ、また来るな」
エウレカ「…ホランド、レントンはいつ戻ってくるの?」
ホランド「ん~2、3日後かな…」
エウレカ「いいの? ZEUTHと別れて…」「あのオーバーデビルって…敵なんでしょ?」
ホランド「あれはジャミル達に任せときゃいい。こっちはこっちの用事があるんだ」
エウレカ「………」
ホランド「心配すんな。終わったら、またあいつらの所に戻るさ」
エウレカ「その頃にはレントンも帰ってくるかな…」
ホランド「………」

タルホ「恋ぃ!?」
ミーシャ「ええ、そうよ。エウレカに恋って何か聞かれたわ」
ヒルダ「あの子がそんな事に興味持つとはね…」
ハップ「メーテル達の母親になると言った時も相当ビビったが、今度はそれ以上だな」
ミーシャ「まあ…興味を持ったってだけでイコールあの子が恋をしているという事にはならないけれど…」
〔空船の扉の開閉音〕
ホランド「………」
マシュー「聞いたか、リーダー? あのエウレカが恋を知りたいんだとよ」
ホランド「るせえよ…」
タルホ「その調子じゃ、あんた…エウレカにレントンの家出の事、言えなかったみたいね」
ホランド「言ってどうすんだよ? 必ず俺達が連れ戻すとでも言えばいいのか?」「状況を考えろ。あのチャールズとレイが俺達の周囲にいる。これが何の意味を持つか、わかるか?」「こっちをかぎまわってるんでしょうね。喉元に食らいつくチャンスを探して…」
ハップ「いつものあいつらのやり方だ。ま…今回はガロード達のおかげであいつらの存在を知る事が出来たがな」
ホランド「あっちがその気なら、決着をつけてやる。そのために単独行動を取ってんだ」
ハップ「おまけにジャミルには自分自身と向き合えなんていうありがたい御言葉までもらってな」
ホランド「あの野郎…自分がトラウマを克服したからってよ…」
ケンゴウ「あの男は一皮むけて、より強くなったぞ。次はお前の番だ、ホランド」
ホランド「………」
ヒルダ「それで、エウレカの方はどうするつもり? あの子だって、その内、気づくわよ…レントンが家出した事に」
ホランド「………」
マシュー「ハニーの言う通り! おまけに、あのエウレカが恋に興味を持ったって事は…」
ストナー「相手はレントンの可能性が高いな」
ホランド「…!」
ギジェット「レントンを迎えにいってあげなよ、ドギー。元祖兄さんなんだし、戦闘中は特にやる事ないんだから」
ムーンドギー「んな事、言っでもよ」
ストナー「あいつの状況は複雑そうだぜ。方法をしくじったら一巻の終わりだ」
マシュー「あ…わかる。最初の第一声がポイントね。青春の逃亡者には」
ハップ「経験者は語るか」
ホランド「うるせえんだよ、てめえらは!!」
タルホ「………」
ホランド「ゲインの話を聞いてなかったのかよ! あいつはあいつなりに考えてんだよ! ガキのくせによ!」「寂しさや気まぐれを誤魔化すためにそこらをほっつき歩いてるわけじゃねえ! ガキが一丁前に本気なんだよ!!」
ミーシャ「ホランド…後ろ…」
ホランド「!」
エウレカ「…レントン…自分で出て行ったの…」
ホランド「エウレカ…」
エウレカ「………」
〔空船の扉の開閉音〕
ホランド「待てよ、エウレカ!!」
タルホ「ちょっと…! ホランド!」
ハップ「マズったな…。ホランドの奴…あいつなりにレントンの事考えてたんだな…」「あいつの気持ちなら大体の事はわかってるつもりだったが…。情けねえな…」
タルホ「耳が痛いわね…」

エウレカ「…あなた達もレントンが出て行ったの知ってたのね」
リンク「ごめんなさい、ママ…」
モーリス「ホランドがママに知らせちゃ駄目だって言ってたから…」
エウレカ「あなた達は悪くないわ…。後は全部、ママに任せて」
メーテル「ママ…ゲロンチョを探しに行くの!?」
エウレカ「あなた達だってレントンがいないとつまらないでしょ?」
リンク「うん…」
〔走り寄る足音〕
ホランド「待てよ、エウレカ!」
エウレカ「…ねえ、ホランド…。私がひどい事をしたからレントンは出て行ったの?」
ホランド「………」
エウレカ「やっぱり、私のせいなの…?」「それで…ホランドはレントンが嫌いなの?」
ホランド「ちげーよ! あいつがガキくせえから…」
エウレカ「だから、捜しにいかないの?」「だから、殴るの? 蹴っとばすの?」
ホランド「違う…。今は敵が来ている…あのチャールズだ。お前だって知ってるだろ?」「それに俺は…ただ俺は…レントンよりお前が大事なだけだ」
エウレカ「………」「私は…私はそうじゃないよ…」
ホランド「!」
〔空船の警報〕
マシュー「大変だ、リーダー! 敵が来るぜ!」
ホランド「チャールズの白鳥号か!?」
ヒルダ「詳しい事はわからない…! でも、どうやら連邦軍のようよ!」
ホランド「ちいっ! 奴の策にハマっちまったか…」
エウレカ「ホランド…」
ホランド「エウレカ、俺達は出撃する。お前は子供達と奥に下がってろ!」
〔空船の扉の開閉音〕
エウレカ「………」
メーテル「ママ…」
エウレカ「モーリス…みんなを連れて、部屋で待ってて」
モーリス「う、うん…。気をつけてね、ママ…」
エウレカ(ニルヴァーシュは動いてくれない…。ホランドも頼れない…。だったら…)
ゴンジイ「…お茶、飲むかね?」
エウレカ「ううん…。私…行ってくる…」「いつもはレントンからだった…。だから、今度は私が」
ゴンジイ「………」
エウレカ(待っててね、レントン…。待ってて…)
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「モーニング・グローリー」


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

ギジェット「連邦軍の部隊、多数接近中!」
ハップ「きっと俺達が弱ってきたところでチャールズ達は来るだろうな」
マシュー「なあ、ZEUTHを呼んだ方がいいんじゃね?」
ヒルダ「向こうは向こうであの化け物と戦闘中らしいわ」
ホランド「だらしねえぞ、お前ら! いつから他人におんぶにだっこになったんだ!」「俺達はゲッコーステイトだ! 頼れるのは自分達だけだ!」
タルホ「いきがっちゃって…。あんたもレントンと同じとはね」
ホランド「何…?」
ハップ「ジャミルに啖呵を切ったはいいが、俺達自身がZEUTHから家出したと同じようなもんだな」
ホランド「俺達が…」
ストナー「って言うより、お前がだ…ホランド」
ケンゴウ「ワシから見れば、お前もレントンも変わらんよ」
ハップ「だが、あのレントンだってどこかで頑張ってるんだ…。俺達も根性、見せないとな」「俺達はあいつの憧れのゲッコーステイトなんだからな」
ホランド「ああ…」
〔敵ユニット出現〕
マシュー「来た、来た! こいつは大漁だぁ!」
ハップ「チャールズ達はとりあえずいないようだな」
ケンゴウ「ホランド! 我々のリーダーはお前だ! 指示を出せ!」
ホランド「ここまで来たら意地を通すぜ! 死ぬんじゃねえぞ、お前ら!」
タルホ「あんたもね、ホランド!」
ホランド(…背けるだけ背いて…逃げれるだけ逃げ回って…結局、俺には…これしかないんだ…!)
<戦闘開始>

<1EP>

ミーシャ「大変よ、ホランド! エウレカがいないわ!」
ホランド「何だと!? ニルヴァーシュで出たのか!」
ムーンドギー「ニルヴァーシュは格納庫にある! だけんど、エウレカはいねえ!」
タルホ「じゃあ、あの子…ボードで飛び出したって言うの!?」
ホランド(エウレカ…・俺の言いつけを破ってまでレントンを捜しに行ったのか…)(お前は…やっぱり…)
エウレカ(待ってて、レントン…。私…レントンの所に行くからね…)

<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>
ギジェット「北から何か来ます! これ…ボードです!」
ハップ「エウレカが戻ってきたか!」
〔ユニット出現のエフェクト〕
レントン「見えた! 月光号だ!!」
モーリス「あれは!」
メーテル「ゲロンチョだぁ! ゲロンチョ!」
リンク「ゲロンチョが帰ってきたぁ!!」
タルホ「あの馬鹿! 戦場をノコノコと!」
〔タルホ、前進〕
〔カーソル、レントンのいる地点からタルホへ隣接〕

レントン「みんな! 俺です! レントンです!!」
ハップ「いったいどこをうろついてやがったんだ、おい!」
ケンゴウ「放蕩息子の帰宅だな」
マシュー「おら、ちゃんと謝れ! 心配かけたんだからよ!」
ホランド「おい…そいつはいったい誰だ?」
マシュー「って、リーダー!?」
ホランド「今は戦闘中だ! どこの誰だか知らねえ馬の骨に構ってる暇はねえ!」
レントン「ホランド! 俺、聞いちゃったんだ! もうすぐ月光号…」
ホランド「どのツラさげて戻ってきた!?」
レントン「!」
ホランド「いつ誰がこの艦に戻ってきていいって言ったんだ!? ああ!?」
レントン「………」
ストナー「ホランド…素直になろうぜ。お前だってレントンを…」
ホランド「うるせえ、黙ってろ!」
レントン「戻ったんじゃないよ」
ホランド「何?」
レントン「月光号のメンバーに今さら戻してもらおうなんて思ってない…」「そんな都合のいい事なんて考えてもいない…! 俺はただ…!」
ホランド「………」
レントン「エウレカに…エウレカに会いにきただけなんだ!!」
タルホ「あんた…」
ホランド「ガキが…」「言うようになったじゃねえか!」
ハップ「っと、そこまでだ! 本命の登場のようだぜ!」
〔敵ユニット出現〕
レントン「白鳥号!」
ホランド「来やがったか、チャールズ!」
タルホ「待って! 白鳥号に追われているのって…」
エウレカ「!」
レントン「エウレカッ!!」
レイ「逃がさないわよ、化け物! あんたもろとも月光号を潰してあげる!」
チャールズ「いいのか、レイ…。白鳥号を失っても…」
レイ「あの子は…レントンはもういない…。私達に家なんて…要らない…」
チャールズ「また作るさ…。この戦いに勝ってな…。…行くぞ!」
〔敵ユニット出現〕
ホランド「脱出しただと!? 奴ら、白鳥号をぶつける気か!?」
ケンゴウ「まだ距離はある! かわすんだ、タルホ!!」
タルホ「でも、このままじゃエウレカが巻き込まれる!」
レントン「!」
〔カーソル、タルホへ移動〕
モーリス「レントン!」
レントン「大丈夫だ! エウレカは俺が守る!!」
〔味方ユニット出現〕
エウレカ「!」
レントン「ニルヴァーシュ…行こう! エウレカを迎えに!!」
エウレカ「レントン!」
レントン「エウレカ! こっちへ!!」
〔レントン、前進〕
〔白鳥号、タルホを通過〕
〔タルホに爆発〕

ホランド「エウレカ!!」
レントン「大丈夫だ、ホランド! エウレカは無事だ!!」
エウレカ「レントン…。本当にレントンなの…!?」
レントン「そうだよ、エウレカ」
エウレカ「レントン…。私…レントンじゃなくちゃ駄目なの。私は…私は…レントンが…」
レントン「たった一人で無茶な事して…。でも、よかった…!」
エウレカ「私…ずっと話がしたかったの、レントンと…」
レントン「俺も…エウレカに聞いて欲しい事がたくさんあるんだ…!」
チャールズ「type ZERO…! レントンが乗っているのか!?」
レイ「あの子…エウレカを…あの化け物を…!」
エウレカ「おかえりって…ニルヴァーシュが言ってる」
レントン「…ただいま、ニルヴァーシュ。一人にして悪かったな」
エウレカ「レントン、今…一人って言った」
レントン「…自然に出た…。俺…ニルヴァーシュの気持ちが…」
エウレカ「一緒に行こう、レントン!」
レントン「うん!」
[イベントデモ「アミタドライヴ起動」]
〔レントン、気力上昇〕
ミーシャ「…アミタドライヴを反応させてるのは二人のバイタルサインのバランス…」
ホランド「二人の…?」
ミーシャ「そう…どちらか片方だけでは駄目。重要なのは二人のバランス…二人の想い…」
タルホ「ホランド…これってもしかして…」
ホランド「違う…。セブンスウェルなんかじゃねえ…。まさか、あのちびっ子がな…」(認めたくねえ、認められねえ、何だ…この気持ちはいったい…!?)
ハップ「ホランド、また敵が来るぞ!」
〔敵ユニット出現〕
チャールズ「デューイの奴、余計な気を回してくれる」
レイ「私にはデューイもホランドももう関係ない…。ただもう一度、あの子に…」
チャールズ「レントンはエウレカとtype ZEROに乗っている」
レイ「あの子は何も知らない…。まだ間に合う…。あんな化け物に…」
チャールズ「だが、仕事は忘れるな。俺達はプロだ…一流のな」
レイ「わかっている。ホランドもエウレカも消す…」「私のような女をこれ以上、増やす前に…!」
ホランド「チャールズ、レイ…」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
レントン「ZEUTH!」
ガロード「レントン! そこにいるのか!」
ゲイナー「帰ってきたんだね、レントン!」
ランド「あの野郎! 心配かけさせやがって!」
ジロン「お~い、レントン!! 探し物は見つかったかぁ!?」
レントン「はい!!」
ガロード「よし! 聞かせてもらうぜ! お前の答えってのをよ!」
レントン「俺…わかったんだ! 大切なものが何かって!」「それがここにはある! ゲッコーステイトとZEUTHにあるんだ!」
エウレカ「レントン…」
ホランド「お前ら! オーバーデビルはどうしたんだよ!?」
ゲイン「当然、倒したさ。ゲイナー少年の大活躍でな」
ジャミル「ホランド、お前はお前の戦いをしろ。周りの敵は我々が引き受ける」
ホランド「ジャミル…」
ジャミル「ゾンダーエプタでの礼だ。あの時のお前の戦いには多くの事を教えらえたからな」
ホランド「だから、俺にも同じように過去に向き合えってわけかよ、ニュータイプ?」
ジャミル「全ては未来へ進むためだ」
ランド「ビシっとしろ、大将! ガキの手本になるようにな!」
ホランド「るせえよ、修理屋! 俺はてめえとは違うんだ…! 決める時は決めるぜ!」
ハップ「レントンもホランドも答えを見つけたようだな」
ケンゴウ「それはこの戦いを超えてからだ。チャールズは手強いぞ」
タルホ「でも、ホランドはやる…。そういう奴だから…」
レントン「チャールズさん…レイさん…!」
チャールズ「開幕だ、マイハニー! いつもの景気いい奴を頼むぜ!」
レイ「愛しているわ、チャールズ!」
ホランド「チャールズ! 悪いがてめえらの好きにはさせねえ!」
〔ホランド、前進〕
〔マシュー&ヒルダ、ホランドと小隊統合〕

マシュー「フォローするぜ、リーダー!」
ヒルダ「だらしない男でも、うちのリーダーだし、タルホの涙は見たくないからね」
ストナー「そろそろ旅も終わりだ、ホランド。答えが出たんだろ?」
ホランド「まあな…」「行くぜ、チャールズ、レイ! 俺の選んだ戦いを見せてやる!」
レントン「………」
エウレカ「レントン…」
レントン「エウレカ…。俺…このまま戦えば、人の命を奪う事になるかも知れない」
エウレカ「戦争だから…」
レントン「でも…戦う事でしか、何かを守れないのなら…俺、迷いながらでもやるよ!」「罪を背負ってでも戦う! それが自分を貫く事だから!」

<ランドvsチャールズ>
ランド「どうやら、レントンが世話になっていたようだな。俺からも礼を言わせてもらうぜ」
チャールズ「そいつはどうも。俺達もレントンからは色々なものをもらったよ」
ランド「いい笑顔だ、大将! だが、こっからは男同士の戦いだ!」「互いに何の恨みも憎しみもないが、こうして殴りあうのも何かの縁だ! 思い切り行くぜ!」
チャールズ「望む所だ! お前さんとは仕事抜きでやり合えそうだぜ!!」

<ガロードvsチャールズ>
チャールズ「レントンの友達の少年か! 出来れば、戦いたくないがな!」
ガロード「だったら、退けよ! 俺だってレントンだって、こんな戦いはしたくねえんだ!」
チャールズ「優しいな、少年! もし生き残ったら、レントンとずっと仲良くしてやってくれよ!」

<パーラvsレイ>
パーラ「やめてください、レイさん! あたし、イベントで助けてもらったパーラです!」
レイ「私だって、あなたみたいな子と戦いたくはない…。でも、駄目なの…」
パーラ「どうしてです!? 訳を聞かせてくださいよ!」
レイ「それは言えない…。でも、私は私達の未来を奪った者に復讐しなくてはならない…!」「あなたも、いつか女になる! だから、何も言わずに私を行かせて!」

<ジロンvsチャールズ>
ジロン「もうやめてくれよ! あんた、レントンやホランドの知り合いなんだろ!」
チャールズ「食べてくための戦いだからな! 依頼が来れば、何でもやるさ!」「他に食べてく方法を知らんのさ! 俺もホランドも!」
ジロン「そんなのは言い訳だ! 何とかなるはずなのにそうしないのは只の怠け者だ!」
チャールズ「かも知れないな…。少しだけ今は後悔しているぜ!」

<桂vsチャールズ>
桂「美人の奥方を悲しませたくない! こんな意味のない戦いはやめようぜ!」
チャールズ「ありがとよ、兄さん。ワイフを褒められたら、さすがに悪い気はしないぜ」「だが、仕事はきっちりやらせてもらう! こっちもこれで飯を食っているんでね!」

<ロジャーvsチャールズ>
ロジャー「あなたは確かにプロだ。依頼されれば知り合いだろうとためらいなく撃てるのだからな」
チャールズ「聞いた事があるぞ、ブラックマン。噂じゃ依頼に私情を挟んで、トラブルを招いているそうだな」
ロジャー「それを笑いたくば笑え。だが、いつでも私は自分の法に従い行動している」「私は自由である事を誇る! それが私の生きている証だからな!」
チャールズ「正直、羨ましいよ、あんたが…。だが、だからこそ俺はお前さんに負けるわけにはいかんな!」

<ゲインvsチャールズ>
ゲイン「あんた、フリーランスなんだろ? それにしちゃ随分と窮屈な思いをしてそうだな」
チャールズ「確かにな…。過去のしがらみから抜けきれない俺は本当は自由から遠いかも知れん」「だがな…そのしがらみを一つ一つ断ち切っていけば、いつかは見た事のない世界に行けるだろうさ!」
ゲイン「…悪いが、それはない。俺もプロだ…そっちが退かない以上、容赦はしないさ…!」

<レントンvsチャールズ>
チャールズ「やるな、レントン! さっきの白鳥号をかわしたリフ、見事だったぜ!」
レントン「チャールズさん、俺…」
チャールズ「ためらうな、レントン! お前はエウレカと共に進む事を自分の意志で選んだんだ!」
レントン「でも…!」
チャールズ「お前は選ぶ事で自由を獲得した」「自由とは獲得しなければならないものであって、無償で与えられるものではない…」「自由である事とは、その責を負い、覚悟する事だ。それを忘れるな、レントン!」
レントン「チャールズさん!」

<レントンvsレイ>
レントン「レイさん…! どうしても戦うというのなら、相手になります!」「俺…エウレカを守るって決めたんです!」
レイ「レントン…」
レントン「貫けって事を教えてくれたのはチャールズさんです! だから俺は…あなたとだって戦います!」
レイ「レントン…! どうしてわかってくれないの!」

<ホランドvsチャールズ>
チャールズ「元SOFの第1、第2のヘッド同士! 決着をつけるにゃ最高の舞台だ!」「今さらながら仕掛け人のデューイにゃ感謝したい気分だ!」
ホランド「やっぱり、あの男が一枚咬んでやがったか!」
チャールズ「こだわりは相変わらずか! だがな…そういう執着心は甘さを生むんだよ!」「気づいてないとは言わせないぜ! そいつはお前の弱さだ!」
ホランド「!」
チャールズ「俺はあの男と出会った時に気づいた。『王』の資格を受け継ぐもの…『王』が残した金枝を受け継ぐ者…」「残念だったな、ホランド! それはお前じゃないんだ!」
ホランド「俺が欲しいのは王の資格なんかじゃねえ!そんなものは奴にくれてやる!」
チャールズ「じゃあ、お前は何を求める!? 何のために戦う!」
ホランド「エウレカと軍を脱走した時から俺の心は決まっている! それの邪魔はさせねえ!」

<ホランドvsレイ>
レイ「ホランド! あの化け物を私は絶対に許さない!」
ホランド「あの事件はエウレカが原因じゃない! 逆恨みもいい加減にしやがれ!」
レイ「私はエウレカを許さない! それを守るお前も!」「レントンは私が守ってみせる! あの子は私とチャールズの息子だから!」

<タルホvsレイ>
タルホ「久しぶりね、レイ…! やっぱり、あたし達の再会はこんなものになったわね!」
レイ「情報部のタルホ・ユーキか! 左遷された上官の女だったOLスパイ!」「エウレカを守るというのなら、お前もホランドも殺す…!」
タルホ「そうはいくもんか…! あたしの身体は、あたしだけのものじゃないんだから!」

<レントンがチャールズを説得>
レントン「戦いをやめてください、チャールズさん! 俺はあなたと戦いたくないんです!」
チャールズ「じゃあ引っ込んでな、レントン! 俺もお前と戦いたくないからな!」
レントン「それじゃ駄目なんです! 俺の大切な人同士が殺し合うのなんて見たくありません!」
チャールズ「お前はゲッコーステイトを選んだ! だったら、最後までそれを貫け!」
レントン「チャールズさん!」
チャールズ「世の中ってのは、何かを失って何かを手に入れるもんだ!」「大切なものを見つけたんなら守ってみせろ! アドロックと…俺の息子ならな!」

<レントンがレイを説得>
レントン「レイさん…! もし、あの時、俺が白鳥号を出て行いかなかったら…」「俺が二人の子供になってたら…こんな事にならなかったんですか?」
レイ「………」
レントン「そしたら…レイさん達を幸せにしてあげる事が、俺…出来たんですか?」
レイ「レントン…そのLFOから降りなさい」「あなたの隣に座っているのは存在してはいけないものなのよ!」
エウレカ「………」
レントン「どうしてです!? エウレカは優しい子です! 小さな子達のママになって…」
レイ「ママ…! エウレカがママ…!?」「…認めない…母親なんて、絶対に!」
レントン「レイさん…!」
レイ「あなたは何もわかってない…! そこ座っているママと呼ばれている奴の正体が!」
エウレカ「………」
レイ「あなたの大切なエウレカはね、ママから全ての未来を奪っていったの…」「だから、今度はママが奪うのよ…! エウレカ、あなたの未来を!」

<チャールズ撃破>
〔チャールズに爆発〕
チャールズ「ぐうっ…!」
レントン「チャールズさん!」
チャールズ「レイ…愛してるぜ…」
〔敵ユニット撃破〕
レントン「チャールズさんーっ!!」
ホランド(あばよ、チャールズ…。恨みっこ無しだぜ…)
※※まだレイ健在の場合、セリフ追加※※
レイ「待ってて、チャールズ…。私もそこにいく…」「エウレカを殺してから!」
〔レイ、精神コマンド「ひらめき」「熱血」「根性」使用〕
レントン「やめてください、レイさん! これ以上、戦っても…」
レイ「もうチャールズはいない! だったら、私の生きている意味も無いのよ!」「でも、エウレカだけは許さない! 私の…私達の未来を奪ったあの化け物だけは!」


<レイ撃破>
〔レイに爆発〕
レイ「ああ…チャールズ…」
レントン「レイさぁぁぁぁんっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
レントン「レイさん…そんな…」
タルホ(レイ…あんたは家族を求めた…。その想いが、あんたを苦しめたんだね…)
※※まだチャールズ健在の場合、セリフ追加※※
チャールズ「もう少し待っててくれよ、レイ…! 俺もすぐに仕事を片付ける!」
ホランド「チャールズ!」
〔チャールズ、精神コマンド「不屈」「熱血」「根性」使用〕
レントン「チャールズさん! もうやめてください! こんな事に何の意味があるんです!」
チャールズ「言ったろ、レントン! 自分を貫けと!」「意味なんてものは自分で造るのさ! 自分が決めた事だからな!」
ホランド「来やがれ、ホランド! てめえが、その気なら最後まで相手をしてやる!」


<チャールズ&レイ撃破・勝利条件達成>
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
〔敵ユニット撃破〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ギジェット「連邦軍、後退していきます!」
ハップ「終わった…か…」
レントン「チャールズさん…レイさん…」
ホランド「…結局、こうなっちまったか…」
タルホ「仕方なかったのよ…。止められる戦いじゃなかった…」
レントン「………」
エウレカ「あの人達の事…知っていたの…?」
レントン「…家出した時に出会った人達だったんだ…」「凄く大きくて、優しくて…」
エウレカ「レントン…」
レントン「俺…あの人達や色んな人に会ってやっとわかったんだ…。何が大切なのかって…」
エウレカ「私もわかった気がする…。みんなに教えてもらって…」「…私、ずっと話がしたかったの、レントンと…」
レントン「俺も…エウレカに聞いて欲しい事がたくさんあるんだ…」
エウレカ「戻ってきてくれたんだね、レントン」
レントン「ただいま、エウレカ…」
エウレカ「私、変わったんだよ。私…変わったんだって」
レントン「俺に聞かせてよ。君が変わった事を…」
ハップ「一件落着…?」
マシュー「まあ、いいんじゃねえの? あいつがいないと売店係がいなくなっちまうし」
タルホ「それでもケジメはつけないと。さてと…どんな罰ゲームをやろうかな…」
ヒルダ「あんたも素直じゃないわね」
ホランド「………」「くっくっくっくっくっく…」「はっはっは…そうか…そうだったんだな…」
タルホ「ホランド…」
ホランド(わかったよ、ダイアン…。俺のやるべき事ってやつがさ…)
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~月光号 格納庫~
レントン「そうか…。そっちも大変だったんだな」
ガロード「リーナの話じゃ、あのオーバーデビルってのは堕天翅と戦うために作られたんだとさ」
レントン「でも、アクエリオンの世界とゲイナー兄さん達の世界は別世界じゃないか…!」
ゲイナー「確かにそうなんだけど、リーナが夢の中で感じたビジョンは両者が戦っていたんだって」
ガロード「全ての謎は黒歴史にあるんだとよ…。よくわからないけどな」
レントン「黒歴史って…?」
ゲイナー「僕達の世界では過去に大変動と呼ばれる事件が起きて、地球は壊滅状態になったらしいんだ」「その時代の前後はよくわかってなくて、一部では黒歴史って呼ばれてるんだ」
ガロード「あの化け物みたいな力のオーバーデビルも黒歴史の遺産なんだとさ」
レントン「でも、凄いや…。それを倒しちゃうなんて」
ガロード「ま…ゲイナーの活躍があったからな」
ゲイナー「みんなに特訓に付き合ってもらったからさ。おかげで僕は僕自身を超える事が出来たよ」
レントン「さすがです、ゲイナー兄さん。兄さん…また強くなったんですね」
ゲイナー(だけど、シンシアを救う事は出来なかった…。シベ鉄のキッズ総裁に育てられた彼女の心は、凍りついたままだ…)
ガロード「他にもバルディオスがパワーアップしたり、グレンダイザーのデュークフリードが合流したり、色々あったんだぜ」
レントン「でも、よかった…。みんなが無事で…」
ゲイナー「レントンの方も色々とあったみたいだね」
ガロード「あのチャールズって、オッサン達…やっぱりホランドの知り合いだったのか」
レントン「俺…チャールズさんとレイさんに出会って色んな事を教えてもらったよ…」「自分がガキだって事…、ガキはガキなりにやらなくちゃならない事があるって事…」「そして、何が大切な事かって…」
ゲイナー「だから、戻ってきたんだね、月光号に」
レントン「うん…」
〔歩み寄る足音〕
ホランド「よう…」
レントン「ホランド…俺…」
ホランド「お互いに言いたい事があるみてえだな。…お前から言えや」
レントン「………」「あの人達と…戦わない方法はなかったんですか?」
ホランド「…チャールズもレイも俺やエウレカと同じSOFだった」
レントン「え…」
ホランド「事実だ」
レントン「じゃあ、どうしてレイさんはエウレカの事を憎んでいたんです?」
ホランド「二人は家族を作りたがっていた。だが、レイは子供が産めない体になった…」
レントン「え…」
ホランド「サマー・オブ・ラブのせいだ。だから、レイはその原因がエウレカにあると考えていたんだ」
レントン「………」
ホランド「…俺はこの命に代えてもエウレカとお前を守る…」「だが、もし俺に何かあった時はエウレカを頼む」
レントン「!」
ホランド「選ばれたのはお前だ…。…さっき、なぜチャールズ達と戦ったのか聞いたな?」
レントン「………」
ホランド「俺達が…それ以外の術を知らない人種だからだ」「だから、俺がお前を守る。それが俺のこれからの戦いだ」
レントン「ホランド…」
〔走り寄る足音〕
ランド「大将! レントンの説教は後にしろ! 緊急事態の発生だ!」
ホランド「何が起きた!?」
レーベン「新地球連邦軍が突如、チラムに向けて侵攻を開始したそうです!」
ゲイナー「そんな! 確か連邦とチラムは友好的な関係のはずじゃ…!」
レーベン「自分も全く聞いていない話です。ティターンズか、ブルーコスモスが直接部隊を動かしているんでしょう!」
ホランド「そのネタはどこから来た! ガセじゃねえのか!?」
レーベン「この情報はアークエンジェルによってもたらされました」
ガロード「あいつらが…!?」
ランド「ジャミルとシャイアは状況を確認するためにチラムへ向かうって言っている。どうする、ホランド?」
ホランド「連邦の動きが気になる…。月光号も行くぞ…!」
レントン「大きな戦いに…なるのか…」
ホランド「レントン…これから世界が動く。そして、その中心にいるのはお前とエウレカだ…」
レントン「え…」
ホランド「俺はお前とエウレカに賭ける事を決めた。それを覚えとけ」
レントン「俺とエウレカが世界の中心に…」
ゲイナー「………」
ガロード「何ぼんやりしてんだよ、ゲイナー! 俺達も行くぜ!」
ゲイナー「う、うん…!」(確かに僕達はオーバーデビルを倒した…。だけど、本当にあれで終わりなのか…?)(こんな事を思うのはオーバーデビルの眷属と言われるキングゲイナーに乗ってるせいなのか…)

南アメリア大陸中部

  ~アガトの結晶内~
キッズ「ほう…オーバーデビルがZEUTHに敗れたか…」
マルチナ「あの髪の毛付きのオーバーマンの乗り手、いいセンスをしているようだね」「100%を超えた力…あれは本当のオーバーセンスだよ」
キッズ「お前の孫のシンシア以上か?」
マルチナ「ふん…私や娘の存在を利用して、シンシアの能力を高めようとした男がよく言う」
キッズ「あの子は肉親的なものい憧れを持っている。そのシンシアにマルチナ・レーンという祖母がいる事をおしえてやりたかったのだ」
マルチナ「オーバーデビルによって母は殺され、祖母である私はアガトの結晶の中で氷漬けになってた事を話すのかい?」
キッズ「………」
アスハム「キッズ・ムント! オーバーデビルが敗れたというのに何を悠長に構えている!?」「あれは悪魔のオーバーマンではなかったのか!?」
キッズ「正確には、その内の一体…それも小者に過ぎない」
アスハム「何っ!?」
キッズ「フフフ…調査が足りないな、アスハム。そんな事では、オーバーデビルの力は手に入れられんぞ」
アスハム「ぐ…」
キッズ「以前に見せてもらったメダイユ公のコレクションの中の一冊に当時の様子が描かれていたよ…」「堕ちた天翅と戦うオーバーデビルの軍団と輝く蝶の羽…」「そして、その最後に現れる大いなる力の使徒達…」
アスハム「黒歴史の一節か!」
キッズ「そうだ。そして、このアガトの結晶にはより強力なオーバーデビルが眠る…」「今日の戦いで現れた堕天翅共により、それは間もなく目覚めるだろう」
〔悪魔の叫び〕
マルチナ「馬鹿な真似は止めな、キッズ・ムント!」
キッズ「フフフ…今度のオーバーデビルはこの前のものとは桁が違うぞ」「強力なオーバーセンスを持つ人間を取り込み、その力はまさに世界最強となる」
アスハム「馬鹿め! 大事な事をペラペラとしゃべるとは!」「その真なるオーバーデビル、この私が手に入れさせてもらう!」
キッズ「そうはさせんんぞ、アスハム!」
アスハム「そこをどけえぇぇぇっ!!」
〔画面、明滅〕
〔強い殴打音〕

キッズ「…効かんぞ、若造。それがパンチのつもりか?」
アスハム「な、何!? 文武を極めた私の渾身の一撃を受け止めるとは!」「キッズ・ムント! 貴様は化け物か!?」
キッズ「アスハム! アァァスハムサンドにしてくれるわあっ!」
〔画面、明滅〕
〔粉砕音〕

アスハム「ぬうおぉぉぉぉぉっ! な、何という力だっ!!」
キッズ「身の程を知れ、若造!! 貴様ごときが、このキッズ・ムントを出し抜けると思ったか!」
アスハム「い、いかん! このままでは!!」
〔画面、振動〕
〔悪魔の叫び〕

キッズ「ぬうっ!」
マルチナ「目覚めるか、オーバーデビル!!」
〔悪魔の叫び〕
〔画面、発光〕

【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔敵ユニット出現〕
〔悪魔の叫び〕

マルチナ「目覚めちまったのかい…。真のオーバーデビルが…!」
アスハム「うおおおっ! オーバーデビルゥ! 凄い…凄いパワーを感じるぞ!」「まさに悪魔のエナジーじゃないか! ひゃはははははははっ!」
キッズ「奴め!オーバーデビルに接触する気か!」
アスハム「手に入れるぞ、私は! 究極の力を我が手にぃぃぃっ!!」「さあオーバーデビルゥ! 私に力を授けよっ! その力の全てを私にぃぃぃっ!」
〔カーソル、オーバーデビルを指定〕
アスハム「なぜだ!? なぜ、何も反応しない! 何かが足りないのか!?」
キッズ「足りないのは君のセンスだよ、アスハム君~!」
アスハム「ぬううっ! おのれえぇぇぇぇぇっ!!」
〔敵ユニット出現〕
キッズ「おお! 戻ったか、シンシア!」
マルチナ「あれがシンシア…」
カシマル「オ、オーバーデビルがここにも!?」
アスハム「ちいっ! 邪魔が入るか!」
シンシア「アスハム・ブーン! お前、キッズ様に何をしった!?」
アスハム「黙れ、突撃娘が! 髪の毛付きを止められなかったお前に用はないわ!」
シンシア「お前! 冗談でも許せないぞ!」
アスハム「利用価値があるうかと思い優しくしてやったが、どうやら見込み違いだったようだな!」
シンシア「許さないよ、アスハム! お前なんかにキッズ様を傷つけさせはしない!」
〔悪魔の叫び〕
〔オーバーデビル、シンシアへ接近〕

シンシア「何だっ!?」
カシマル「シンシア・レーン! ここは私が!」
〔カシマル、オーバーデビルへ接近〕
〔オーバーデビル、カシマルを通過〕
〔カシマルに爆発〕

カシマル「あ…ああ…寒い…凍える…。ああ…私の…ダイヤが…凍る…」
〔敵ユニット撃破〕
シンシア「!」
〔オーバーデビル、シンシアへ隣接〕
シンシア「く、来るなっ!!」
〔悪魔の叫び〕
シンシア「い、嫌だ…! あたしは…大昔にいた氷の女王になんかなりたくない!」
〔オーバーデビル、気力上昇〕
キッズ「オーバーデビルがシンシアを取り込むか!」
シンシア「あ…ああ…」
マルチナ「シンシア!」
アスハム「なぜだ、オーバーデビル! なぜ私を選ばないのだ!?」「私が本当に求めるものは何も手に入らないのか!? カリンの心も…ゲインの力も!」「オーバーデビル! 我が目的のために欲しい! お前が欲しいのだぁぁぁぁぁっ!!」「私をっ! 絶望に満ちた魂をお前に捧げるっ!」「だからっ! アスハムという、この哀れな男の声を聞いてくれえぇぇぇぇぇっ!!」
〔オーバーデビル、アスハムのいる地点へ隣接〕
アスハム「おおおっ! おおおおおっ!! 我が声に応えてくれるのか!!」「ドミネーターよ! 我が下へ来い!」
〔ドミネーター、オーバーデビルへ隣接〕
〔オーバーデビルのパイロット、無人→アスハムへ変更〕

アスハム「歌え、オーバーデビルよ! 世界をオーバーフリーズさせろ!」
〔悪魔の叫び〕
〔オーバーデビルからオーバーフリーズ現象〕

キッズ「いかん! アスハムめ! オーバーデビルに心を取り込まれたか!」「離脱するぞ! アガトの結晶を放棄する!」
〔敵ユニット出現〕
マルチナ「シンシア…!」
キッズ「体勢を立て直すぞ! 全世界のシベ鉄支社に連絡を入れるのだ!!」
〔キッズ、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

エンジェッル「あれがオーバーデビルの真の力…。黒歴史に謳われる破壊の軍団の一員…」「堕天翅、オーバーデビル、月の蝶…。世界は終わりに向けて進む…」「その最後に姿を見せる真実…それは大いなる力…」
アスハム「ハハハハハハハ! オーバーデビルよ、暗黒の白夜で世界を覆えぇぇぇっ!!」「お前が私の思い通りにならぬのならそれでもいい!」「だが、お前は私の心の声を聞いた! 今日より私はお前の一部! お前と共に世界を凍らせよう!!」「ハハハハハハハ! ハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
シンシア(ゲイナー…寒いよ…。あたし…凍えそうだよ…)
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

≪「サイン入りディスク」所持≫

ウィッツ「何やってんだよ、ゲイナー! 早くアイアン・ギアーに戻れよ!」
ゲイナー「ちょっと待って! ここのマーケット…リフボードがたくさん売ってるんだ!」
ベロー「お前よぉ…。世界の一大事に、のん気に買い物かぁ?」
ゲイナー「でも…せっかくレントンが帰ってきたんだから、何かプレゼントでも…」
ロアビィ「だからって、そのラクス・クラインのサイン入りディスクを売っちまうのか? もったいない…」
ゲイナー「もう僕には必要のないものだし。…それにレントン…つらい経験をしたみたいだから…」
ガロード「あいつ…あのチャールズとレイと少しの間、一緒に暮らしていたらしいな…」
ロアビィ「キツいね…。仕掛けられたとはいえ、それと戦う事になったとは…」
ベロー「わかったよ、ゲイナー兄さん。弟分を慰めるためってなりゃ話は別だ」
ゲイナー「ベロー…」
ガロード「だけど、急げよ! 時間がないんだからな!」
ゲイナー「うん…!」

戦場へダッシュ! メガブースター大放出!

 レアなウィール
ワンオフのウィール。
大きめのサイズでトリックを
楽しむための装備と思われる。
ビッグウィールは速度が
落ちるため、現在は流行から
外れているが、根強いファンが
多い。
職人お手製の一品物は
ファンの間で超レアアイテムとして
取り引きされる。

リフボード用のパーツ。
職人お手製の超レアな一品もの。

≪「レアなウィール」購入≫
ゲイナー「…レントン、よかったらこれ…使いなよ」
レントン「こんなにたくさんのウィール、どうしたんです!?」
ムーンドギー「すげえな、これ…。レアもんもあるぜ」
ゲイナー「臨時収入があったんで、手当たり次第に買ってみたんだ。僕…リフボードはよくわからないから」
レントン「…リアル・ボーダーはウィールなんて付けないのが粋だってか…」
ゲイナー「え…」
レントン「知り合いの言葉です。俺に色んな事を教えてくれた人の…」「その人は、こうも言ってました」「流行も他人の目も関係ねえ…。面白ければそれでいい…リフってのは、そういうもんだ…って」
ガロード「そっか…。あのオッサンらしいぜ…」
ゲイナー「ごめん、レントン…。その…思い出させちゃって…」
レントン「いいんです、ゲイナー兄さん。俺…あの人達の事、忘れるつもりなんてないですから…」
ゲイナー「レントン…」
レントン「ありがとう、兄さん…。俺…このウィール、大切にします」(チャールズさん、レイさん…。落ち着いたら、俺もチャールズさんみたいなビッグウィールも使ってみます…)(パパ、ママ…。二人が教えてくれた生き方…俺…絶対に忘れませんからね…)

【概要】
 チャールズと決着をつけるために単独で行動するゲ
ッコーステイト。その戦いの最中、レントンはエウレ
カと再会を果たし、互いの絆を確かめるのであった。


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