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No.41
クロス・ポイント

【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
タリア「ここは…?」
ブライト「我々は…時空震動による転移で跳ばされたようだ…」
エルチ「とりあえず、みんな、無事みたいだけど…」
サラ「周辺の地形から判断して、ごく短い距離の転移で済んだようですが…」
ジャビー「あわ…あわわ…」
シャイア「どうしたの、ジャビー…」
ジャビー「私かに…私達の一団はほんの少しの距離を跳ばされただけです…」「ですが、さっきのあれは…この多元世界の全てを変化させました…」
タルホ「どういう事なの!?」
ジャビー「詳しい事は私もわかりません…。でも、感じるんです…」世界がまた変わってしまった事を…」
ジャミル「二度目の時空破壊か…」
兵左衛門「…まずは合流しよう。互いの情報を交換し、これまでの事を確認したい」「そして、互いの愚かな誤解を解かねばなるまい…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ開始】

北アメリア大陸南部

ジャミル「キエル・ハイム嬢がディアナ・ソレルだっただと…?」
グエン「ええ…。信じられないでしょうが、事実なのです」「あの二人はブレイク・ザ・ワールドの直前に戯れから互いの立場を入れ替え、そのまま生活していたのです」
エルチ「確かに、あの二人ってよく似てたけど、全然気づかなかった!」
ブライト「驚くべきはキエル・ハイムだ。半年以上もの間、ディアナ・ソレル役を務め上げたのだからな」
シャイア「どうしよう…。私…月の女王様にマーケットで売り子をやらせちゃったわ…」
グエン「それについてはお気になさらずに。側にいたローラの話では、彼女は地球の人間の暮らしを学ぶ事を楽しんでいたようです」
ジャミル「ロラン・セアックだけは入れ替わりの事実を知っていたのか…」
エルチ「それでディアナ様は今どこに? せっかくだから月の文化の話を聞かせてもらいたいんですけど」
タリア「彼女はキエルさんと入れ替わり、ディアナ・カウンターへ戻ったわ」「でも、そのディアナ・カウンターでクーデターが起きたの」
シャイア「クーデターって…家来達が反乱を起こしたんですか?」
アスラン「ディアナ・ソレルは地球人との共存を提唱していましたが…」「軍部は連邦とプラントの戦いの隙を突き、ムーンレィスが帰還する土地を制圧する事を考えていたようです」
ホランド「軍人ってのはどいつもこいつも力でしか物事を解決出来ねえもんだ」
タリア「結局、軍はディアナ・ソレルを軟禁して強引に指揮権を取り上げたの」
エルチ「そんな…! ザフトはそんな事になったのを目の前で見てたんですか!?」
ブライト「内政干渉に当たるためザフトはムーンレィスの内部事情には手出しは出来ないでいた」
クワトロ「だが、ザフトとは別系統である我々は地球と月の民の共存のために、独自の判断で女王を救おうとした」
ホランド「ちゃんと物事を考えてるじゃねえか。議長の飼い犬なんて言って悪かったぜ」
タリア「でも、残念ながら作戦は失敗だった」「親衛隊のハリー・オード中尉も協力してくれたのだけど、ディアナ・ソレルは宇宙へと連れ去られたわ」
ジャミル「月へ戻されたという事か…」
タリア「実権を握った軍部としてはディアナ・ソレルの存在自体が邪魔だったんでしょうね」
クワトロ「そして、ハリー中尉とキエル・ハイムはディアナ・ソレルを追って宇宙へと向かった」
レーベン「相克界がある以上、地球と宇宙の往来は危険が伴います。第一、宇宙へ上がる手段はどうしたんです?」
タリア「それについてはアークエンジェルが協力してくれたの」「と言っても、中尉とキエルさんを連れて早々に立ち去ったから、その後の事はわかっていないけど…」
ホランド「何だよ? お前らは連中と敵対していたんじゃなかったのか?」
ブライト「我々としても上手く説明が出来ないのです」
兵左衛門「彼らは時に我々と戦い、時に支援をするような行動を見せた」「彼らについては、あなた方の方がよく知っているのではないかな?」
ジャミル「それがそうでもないのです。我々も彼らと行動を共にしていたのはわずかな時間でしかありません」「そして、彼らの行動については我々から見ても不可解な部分が多いのです」
ホランド「あいつらは自分達だけで何かが出来ると思っているんだろうさ」
シャイア「そうね…。あのキラという子も自分達の戦いについて話してくれなかったし」
ジャミル「彼は迷っていたようだ」「それが言葉を鈍らせ、結局我々は彼の意志を聞く事が出来ないまま別れる事となった…」
ブライト(彼らは自分達の戦いに迷っている…。だが、それは我々も同じかも知れんな…)
クワトロ(我々の中にあるデュランダル議長への形のない不信感…。彼らと我々の迷い、どこへ向かう…)
ホランド「だが、とりあえず安心したぜ。そっちのZEUTHがザフトとは別物だって事がわかってよ」
タリア「ホランド…あなたは今でもザフトに不信感を持っているの?」
ホランド「正直言やあな。…俺は軍って組織が、どうにも信用ならねえ体質になっちまったようだ」「だから、お前らがザフトの一員だってんならこのまま別れた方がいいかも知れねえと思っている」
タリア「では、答えるわね。…他の隊員はともかく、私はザフトとしてプラントの敵とは戦うつもりよ」
ホランド「………」
タリア「でも、その前に一人の人間としてあなた達の戦いに賛同するわ」
ジャミル「コーラリアンとの共存と特定の国家のためではなく世界全体のための時空修復に賛成するというのか?」
タリア「それらはプラントの害になるとは思えない。それなら私は自分の意志に従ってあなた達と共に行くわ」
ブライト「我々も同感です。隊員一人一人にも自分の意志でこれからの事を選択してもらいます」
兵左衛門「だが、心配は要らんだろう。我々も一握りの人間による世界の支配を認めるつもりはない」「立場や思想の違いはあれど、根本はあなた方と同じだよ」
ホランド「俺達の向かう先は決まったようだな…」
ジャミル「この世界を守る…。そのために何が出来るかをまず考えましょう」
兵左衛門「紆余曲折を経て、我々は同じ目的のために再び手を取り合う事となった」「いや…我々は今初めて一つになったと言えるだろう」
エルチ「じゃあ今日がZEUTHの新たな始まりの日ってわけですね」
グエン「ええ。今日からまた共に戦っていきましょう」
シャイア「新生ZEUTHね。改めてよろしくお願いします」
レーベン「…ですが、我々には敵が…我々を標的としている姿の見えない敵が存在します」
ジャミル「我々を同士討ちさせようと画策していた者か…」
アスラン「それについてですが、先の時空震動弾の発動の際に現れた人物が気になります」
ホランド「黒のカリスマとか言うふざけた野郎か…」
タリア「あの時の口ぶりではあの場にあれだけの勢力が集まったのも彼の手引きによるものらしいわね」
ジャミル「そして、あの男は我々を名指ししていた」
兵左衛門「あの合成音の声では男性であるかもわからんがな…」
レーベン「黒のカリスマ…。その存在は注意する必要があるでしょう」
グエン「エルチ艦長、ご無事で何よりです」
エルチ「グエン様こそ、お変わりないようで」
グエン「あなた方の戦いの話を詳しく聞かせてください。時にオーバーデビルなるものについて」
エルチ「意外ですわ。グエン様があのようなグロテスクな化け物に興味を持たれるなんて」
グエン「私が興味があるのはあれが誕生した時代…いわゆる黒歴史です」

ゲイナー「チラムで戦った黒いマシンのパイロット…やっぱり、シンの知り合いだったんだ…」
シン「………」
カミーユ「俺達は日本を出た後、ファントムペインと戦っていたが…」「あの部隊は薬物の投与や精神制御で戦う事を強制された者達で構成されていたんだ…」
サラ「そんな風に人間を戦うための道具に作り変えるなんて…」
メール「悲しくなっちゃうよね…。こんなんだから戦争が続くんだって…」
シン「ステラは…戦っちゃ駄目だったんだ…。あの男はステラを戦わせないって約束したのに…」
サラ「あの男…?」
カミーユ「ファントムペインの隊長だ」「俺達はチラムでの戦いの前に一度はあの黒いマシンのパイロット…ステラを保護したんだ」「だが、エクステンデッドの彼女は衰弱が激しく、俺達では治療が出来なかった…」
シン「だから、俺は彼女を連峰に返したんだ…。二度と戦わせないって約束で…」「それなのに…。あの男…ネオ・ロアノークはステラをまた戦わせた」「そして、フリーダムはステラを…」
サラ「…シン…」
ガロード「だから、あの時の戦いであんたはフリーダムを狙ったのか…」
ティファ「あなたの悲しみは私達にも伝わりました…」
シン「………」
ゲイナー「シン…うまく言えないけど、全部仕方がなかったんだと思う…。フリーダムも…それを倒した君も…」
シン「じゃあ、お前はステラが死んだのは、仕方のない事だったって言うのか!?」
ゲイナー「ご、ごめん…。そういう意味じゃないけど…」
カミーユ「やめろ、シン…。俺もゲイナーの言う通りだと思う」「俺達は戦争をしていたんだ…。だから、ステラを討ったフリーダムを憎んでは駄目だ…」
シン「だけど、あいつは戦場を混乱させる! おかげでハイネも死んだんだ!」
カミーユ「だから、俺はお前のフリーダム妥当に協力した。それは必要な事だったと今でも思っている」「だけど、お願いだ…。お前の気持ちはわかるけれど、憎しみの感情で戦わないでくれ…」
シン「カミーユ…」
ルナマリア「カミーユは強いわね…。自分だってシンと同じような体験をしたのに…」
ロアビィ「どういう事だ?」
アムロ「カミーユも敵の少女と心を通わせたんだ…」「彼女の名はフォウ・ムラサメ…。強化人間だった」
ウィッツ「強化人間ってのは人工ニュータイプみたいなものか?」
アムロ「その通りだ。そのナイーブな感性がカミーユと引かれ合ったんだろう…」「だが、彼女も死んだ。精神制御から解き放たれた彼女も戦いの中で…」
ファ「………」
パーラ「つらいんだね、ファも…。カミーユの気持ちを思うと…」
ファ「ありがとう、パーラ。でも、私は大丈夫…」「私はカミーユを支えるためにアーガマに行くのを志願したんだから」
ウィッツ「知り合いか、パーラ?」
パーラ「ほら…本当ならあたしはアーガマに乗るはずだったじゃない。ファはその時一緒に地球の降りたんだ」
ファ「でも、嬉しいわ。はぐれてしまったパーラとこうして再会出来るなんて」
ロアビィ「そう言えば、レコアさんは? あの人に会うのも楽しみだったんだけど」
アムロ「彼女は戦死したよ」
ロアビィ「…マジかよ…」
エマ「認めたくないけれど事実よ…。ジブラルタル基地での戦いで敵に撃墜されて…」
ウィッツ「脱出装置はどうしたんだよ!? 作動しなかったのかよ!」
エマ「機体は完全に破壊されて装置が作動したかもわからなかった…」「付近も捜索したけれど、遺体も発見出来なかったわ…」
トニヤ「そんな…」
アムロ「だが、遺体が発見されていない以上、生存の可能性もある。それを信じるしかないだろう…」
ピエール「なあ、エイジ…。ミヅキさんとリィルの姿も見えないが、どうしたんだ?」
エイジ「………」
ランド「お、おい…まさか、姐さんと嬢ちゃんも…」
エイジ「そうじゃねえ…。そうじゃねえが…」
万丈「エイジ…いずれはわかる事だ。彼らにも話しておこう」
麗花「あなたは?」
万丈「これは失礼。…僕の名は破嵐万丈。人は僕をザ・ストームと呼ぶ」
ランド「オルソンとロジャーに聞いてるぜ。あんたが噂の破嵐万丈か」
ミチル「ZEUTH同士の戦いの時は助けていただきありがとうございました」
大介「君のおかげで最悪の事態だけは避ける事が出来たよ」
万丈「いや…。僕がもう少し早く到着すれば、無駄な戦いをしなくても済んだはずだ」「遅れた事を僕の方がお詫びしたい」
隼人「それで…さっきの話というのは?」
万丈「エイジ、琉菜…。彼らに話しても構わないな?」
琉菜「うん…。あたし達じゃ…うまく話せないから…」
万丈「まずミヅキ・立花だが…」「彼女は新連邦のスパイだったんだ」
竜馬「え…」
ミチル「ミヅキさんが…スパイ…」
万丈「彼女はサンドマンとグラヴィオンの調査のためにグランナイツに潜入し…」「彼女の盗み出したデータにより、新連邦はグラヴィオンの量産型であるグラントルーパーを完成させたんだ」
桂「彼女は任務を完了させて出て行ったってわけね…」
竜馬「では、リィルは…?」
万丈「彼女について話すには、まずサンドマンとゼラバイアについて話さなくてはならない」
ランド「ゼノバイアってのはあれだろ。宇宙からやってくる敵で、グラヴィオンはそれを迎え撃つために用意されたんだったな」
万丈「クライン・サンドマン…。彼の本当の名はジーク・エリクマイヤー…そして、彼は異星人でもある」
弁慶「何だって!?」
大介「グラヴィオンを造り上げた技術力…そして、ゼラバイア襲来を予見していた事…。やはりそうだったのか…」
ランド「気づいていたのか、大介?」
大介「僕達が彼と出会ったのはブレイク・ザ・ワールドより前の事だった」「転移によって異世界へと跳ばされてきた僕達を彼は疑いや好奇のまなざしを向ける事なく受け入れてくれ…」「あれは、きっと彼自身が異邦人のためだったのだろう」
万丈「侵略者ゼラバイアの真の名はジェノサイドロンシステム…」「数百年前にサンドマンの故郷の星、ランビアスが隣星のセリアスとの戦争に投入しようとした兵器だ」「そして、それを作ったのは彼の妻の兄…ヒューギ・ゼラバイアだ」
ジュン「じゃあ、ゼラバイアはその製作者から取られた名前なんですね」
万丈「ジェノサイドロンの使用に反対したサンドマンは義兄ヒューギと言い争いになり、事故でその制御装置を破壊してしまった」
大介「制御装置が破壊されたという事は…」
万丈「そう…ジェノサイドロンは暴走し、無差別殺戮システムへと変貌した…。その結果、ランビアスとセリアスは滅んだ」
竜馬「ゼラバイアは二つの星を滅ぼしたというのか…」
万丈「地球に逃げ延びたサンドマンは勝平君達の先祖のビアル星の人達と出会い、地球で暮らす事を決め…」「いつか侵略者が現れる時に備えてゴッドグラヴィオンを造ったんだ」
つぐみ「ちょっと待って下さい! じゃあ、サンドマンさんっていったい何歳なんです!?」
ピエール「その話が本当なら数百歳って事になるが、どう見ても30代だぜ、ありゃ!?」
万丈「サンドマンは不老不死だ。体内のG因子を新陳代謝機能に使用しているそうだ」「彼は人間として生きていく事を捨て、地球を守る事にその命を捧げた。ずっと罪の意識に囚われたままね」「だから、彼は自分がリィルの父親である事を告げられなかったんだ」
麗花「え…」
ジュン「リィルさんが…サンドマンさんの娘…!?」
万丈「ランビアスにいる頃もずっと離れて暮らしていたんで互いの事を知らなかったそうだけどね」「彼女は伯父に当たるヒューギ・ゼラバイアと暮らしていたんだ」「ランビアス崩壊の日、彼女は一人で脱出したのだが、ワープの事故で時を越えて数年前の地球にたどり着いたそうだ」「だが、地球に着いた時には過去の記憶を失っていたんだ」
エイジ「…ゼラバイアとの戦いの中でダメージを受けたリィルは記憶が少しだけ戻った…」
竜馬「エイジ…」
エイジ「だが、ランビアスでの記憶はリィルにとっちゃ辛い事ばかりだ。それこそ忘れちまいたい程な…」
琉菜「だから、サンドマンはさっきの話もリィルには聞かせないようにしていたの…」
エイジ「それを、あいつは…斗牙はリィルに話しちまった…」
麗花「…!」
エイジ「それにショックを受けたリィルは茫然自失のまま事故を起こし、今も意識不明の重体だ…」
つぐみ「そんな…」
琉菜「斗牙は…ッ純粋にリィルを元気付けようと思って本当の事を話したんだけど…」「だけど、リィルが受け止めるのはあまりに事実は重過ぎたの…」
ピエール「斗牙はどうしてんだ?」
エイジ「あいつもさすがに事態の重さを知って、戦闘の時以外は部屋にこもってる。側にはエィナがついているぜ」
ピエール「何やってんだよ、エイジ! お前ら、仲間なんだろ!?」「どうして斗牙を助けてやらねえ!? 斗牙だって苦しんでんだろ!?」
エイジ「そんなのは俺だってわかってる! だがよ! だけど、リィルの気持ちを思うとあいつを許せねえんだよ!」
竜馬「エイジ…」
エイジ「今の俺達をつなぎとめているのはグラヴィオンで戦う事だけだ…」
琉菜「無人操縦装置のファントムシステムがあるから、ゴッドグラヴィオンは何とか戦う事は出来るから…」
エイジ「ミヅキとリィルの分まで戦う…。それだけが今の俺達に出来る事だ…」
〔戦艦の警報〕
トニヤ「やだ…敵が来たの!?」
キッド「大変だぜ、みんな! エマーンの大部隊がこっちに向かってきてるってよ!」
ランド「狙いは桂とオルソンか…。ここまで遠征してきたって事は向こうも尻に火がついたんだろうぜ」
エイジ「琉菜! 斗牙とエィナを呼んで来い! 俺達も出るぞ!」
琉菜「う、うん!」
万丈「僕達は世界を救うという大きな目的を持ったんだ。負けるわけにはいかないな」
アポロ「………」
シルヴィア「行こう、アポロ…。出撃になるよ」
アポロ「不動のオッサンはどうした…?」
シリウス「先程、司令部に戻られた。…噂では新連邦がディーバの接収に動いているそうだ」「その対応でお忙しいのだろう」
アポロ「ちっ…どうでもいい時に現れて、肝心な時にはいねえのかよ…」
シリウス「貴様のその様子…。あの空間での事はやはり我々の夢ではなかったようだな」
アポロ「俺だって夢だと思いてえよ…」
シリウス「…我らの翅の事…口外すれば、お前を…斬る」
アポロ「…そんな事ぁしねえよ…」
シリウス「先に行く…。遅れるなよ、アポロ」
アポロ「…くそ…」
シルヴィア「アポロ…」
アポロ「敵が来てるんだろ…? 行くぜ、シルヴィア」
シルヴィア「無理しなくていいよ…。バロンの事があったんだから…」「今日はあたしがアポロの代わりにソルに乗るから…だから…」
アポロ「らしくねえぜ…。お前がそういうのはよ…」
シルヴィア「え…」
アポロ「翅があろうと無かろうと、お前達はお前達だ…。それでいいさ…」
シルヴィア「アポロ…」
アポロ「行くぜ、シルヴィア」
シルヴィア「ありがとう…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「クロス・ポイント」


【戦闘マップ2開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〈母艦出撃〉
〈出撃準備〉

モーム「ZEUTH各機、出撃完了しました」
大尉「素晴らしい眺めだな、これは。まさに壮観だ!」
ミムジィ「そうね…。ついこの間はお互いに敵としてにらみ合ってたのにね」
ジャミル「それがこうしてまた手を取り合う事が出来たか」
桂「まさに多元世界の象徴だな、俺達って」
勝平「相変わらず調子のいい兄ちゃんだぜ」
クワトロ「特異点の重圧に押しつぶされないのは賞賛すべきかも知れないがな」
ガロード「新生ZEUTHの初陣だ! 景気よく大勝利といこうぜ!」
ゲイナー「ガロード…!」
シャイア「………」
ガロード「すまねえ…。相手はシャイアさんの国のエマーンだったな」
シャイア「いいのよ、ガロード。今の私はエマーン人ではなく、この世界の住人の一人なんだから」「だから、私はこの世界の全てを救う方法を探すつもりよ」
甲児「いいぞ、シャイアさん!」
万丈「素敵な方だ…。あなたと共に戦えて嬉しいです」
シャイア「もう…こんなおばさんをからかっても何も出ないわよ!」
ルナマリア(そっか…。エマーンの人って18歳で女の人の機能を失うんだっけ…)
さやか(もうシャイアさんは女性ではないって事なのね…。複雑な気分…)
モーム「気をつけて下さい、皆さん! エマーン軍が来ます!」
〔第3軍ユニット出現〕
マニーシャ「見つけたわよ、グローマ…!」
シャイア「マニーシャ…あなたが来たのね…」
シン「向こうの指揮官、シャイアさんの知り合いか?」
ヒルダ「シャイアの双子の妹よ。エマーンのお偉いさんらしいわ」
マリア「じゃあ、妹がお姉さんを追ってきたのね!」
マニーシャ「お姉様、もう逃げられないわよ。そちらに二人の特異点がいるのはわかっているわ」「すぐにこちらに差し出しなさい。そうすれば、これまでの件も不問としてあげるわ」
闘志也「随分と上から目線の妹さんだな!」
ストナー「相手は商売の国エマーンの重鎮だ。度胸は並じゃないだろうさ」
マニーシャ「お姉様、返答は?」
ロジャー「シャイア、交渉なら私に任せてもらおう」
ギャバン「ネゴシエイターが出た!」
ソシエ「でも、あの人が出てくるとだいたい話がこじれるのよね…」
シャイア「ありがとう、ロジャー。でも、相手がマニーシャなら、私が答えなくちゃならないわ」
マニーシャ「さあ、お姉様…特異点をこちらに」
シャイア「断ります」
マニーシャ「お姉様はエマーンを救う気がないの!? 子供の頃から、そうやっていつも勝手ばかり言って!」「家の事だって私に押し付けて、自分は気ままな旅に出て…」
ホランド「おい、あんた…。姉貴に恨み言を言うためにここに来たのか?」
鉄也「だったら、帰ってくれ。こっちは色々と忙しいんだ」
レントン「俺達は世界のために戦うつもりです! 姉妹喧嘩がしたいんなら、また今度にしてください!」
マニーシャ「私もエマーンを救うためにここに来ている! それを愚弄する気か!」「各機、攻撃開始! 護衛を撃破して、特異点を捕獲しなさい!」
シャイア「マニーシャ…!」
ジャミル「シャイア…覚悟を決めろ。我々は桂達を渡すわけにはいかないんだ」
ゲイン「やりたくないなら俺達に任せて、後方に下がってな」
シャイア「いいえ、戦います。私も桂達やみんなと同じく心を決めたのですから」
ミムジィ「シャイア…」
シャイア「各機はエマーンを迎撃してください! 私達は世界を守るためなら、相手が誰でも戦います!」
桂「了解! その覚悟…俺達も受け取ったぜ!」
デューク「だが、無駄な被害を出すのは好ましくない」
クワトロ「各機は敵母艦に攻撃を集中させろ。速やかに戦闘を終了させるんだ」
マーイ「ありがとうございます、クワトロ大尉!」
リーア「やっぱり、エマーンはあたし達の国だもの。出来れば戦いたくないもんね」
シャイア(マニーシャ…)
<戦闘開始>

<エマーン艦撃破or4PP・敵増援1出現>

※※エマーン艦撃破の場合、セリフ追加※※
〔エマーン艦に爆発〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

マニーシャ「くっ! ひるむな! エマーンを救うために何としても特異点を!」
シャイア「もうやめて、マニーシャ!」
マニーシャ「黙りなさい! エマーンという国が消滅しようとしているのが理解出来ないの!」「お姉様は裏切り者よ! 反逆者だわ!」
シャイア「………」
ミムジィ「言い過ぎよ、マニーシャ! あなたはシャイアの気持ちをまるでわかっていない!」「苦労を知らない甘ちゃんよ!」
マニーシャ「何ですって!?」
ミムジィ「あなたはシャイアが好き放題生きて、家を捨てたように言ったけど…」「シャイアはあなたが家を守るのに相応しい人だと思ったから黙って身を引いたのよ!」
マニーシャ「お姉様を弁護するつもり!? 下手な言い訳はやめて欲しいわ!」
ミムジィ「あなたはご主人のランチさんの事もご存知ないようね」
シャイア「ミムジィ! 何を言うつもりなの!?」
ミムジィ「いいえ、言わせていただくわ。本当の事を!」
マニーシャ「主人がどうしたと言うのよ!?」
ミムジィ「ランチさんはあなたよりシャイアの方が…」
シャイア「やめて!!」
パプティ「チーフ! チラムです! チラムが来ます!」
〔敵ユニット出現〕
ロベルト「攻撃開始だ! エマーンもZEUTHとやらもまとめて叩き潰せ!!}
〔マップ上に爆発〕
カミーユ「俺達もエマーンも見境無しか!」
オルソン「この戦い方…! 指揮官はロベルト大尉か!」
ロベルト「見つけたぞ、裏切り者オルソン!」「もう一人の特異点共々、死なない程度に痛めつけてから捕獲してやる!」
ジャミル「各機、迎撃だ! チラムは完全にこちらを潰す腹だ!」
クワトロ「特異点を捕獲しつつ、我々を始末する気か」
ホランド「悪いな、クワトロ! 向こうは桂と俺達に個人的に恨みを持ってるらしい!」
クワトロ「私怨で仕掛けてきているとはな。状況が見えていない輩か」
ランド「そういう奴には俺の流儀で相手をするまでだ! 行くぜ、みんな!」
エイジ「オッサンの流儀って事はオールぶっ壊しってわけか!」
ランド「ま…そうとも言うかな?」
マリア「出た! ヒートスマイル!」
ルナマリア「懐かしくも暑苦しい!」
シン「了解だ! 向こうがその気で来るなら、手加減無しで行くぞ!」
シャイア「マニーシャ、下がりなさい。ここは私達が戦います」
マニーシャ「え…」
シャイア「私達は世界の全てを守りたいと考えているの」「もちろん、その中にはエマーンも入っているわ」
マニーシャ「お姉様…」
シャイア「私は世界と大事な人達を守りたい。たった一人の妹のあなたもね」
マニーシャ「………」
〔第3軍ユニット離脱〕
シャイア(マニーシャ…)
モーム「マニーシャさん、わかってくれたかな…」
ジャビー「それがわかるのはシャイアさんだけでしょうね」
オルソン「チラムの指揮官はあの黒いイシュキックだ! 各機はあのデバイスを狙うんだ!」
アテナ(おじさま…)
ヘンリー「アテナ少尉、まさかと思うが特異点に手心など加えないだろうな?」
アテナ「何…?」
ヘンリー「あの男は裏切り者だ。恋しい男だろうと余計な手加減はするなよ」
ロベルト「疑わしい行動を見せた場合は貴様も反逆者として処刑する」
アテナ「!」
ロベルト「チラムの名門軍人一家であるヘンダーソンの名に恥じぬ戦いを期待するぞ」
アテナ「反逆者…。ヘンダーソンの名…お母様…」
桂「オルソン、向こうにはアテナがいる! 何とかならないか!?」
オルソン「裏切り者となるのは俺だけでいい…。アテアンに重荷は背負わせられん」
桂「あの子がそれで幸せだと思うならそれでもいいさ…」「だが、俺にはそうは思えない! 俺は彼女の本当の気持ちを聞き出してみるぞ!」
オルソン「桂…」
桂「娘と親友には借りだらけだからな。ここらで少しでも返しておくさ!」
ロベルト「行くぞ、特異点、ZEUTH! 俺の出世の餌になってもらう!」

<ロベルトと戦闘or敵17小隊以下or敵増援1出現の次PP・第3軍増援1出現>
エニル「レーダーに反応! 別の部隊が来るよ!」
ロアビィ「毎度の事ながら千客万来だ! 嬉しくなっちゃうね!」
ウィッツ「馬鹿野郎! 喜んでる場合かよ!」
〔第3軍ユニット出現〕
ランド「あの機体…! アサキムのペットかよ…!」
レーベン「気をつけて下さい、ランドさん! あのカラスはチラムとこちらに仕掛けてくるようです!」
サラ「毎度の事ながら、何なのよ、このカラス達!?」
マリン「こいつらは時空震動弾の実験の時にも現れた…!」
ピエール「じゃあ、あの黒のカリスマって奴と関係あるのかよ!?」
ジロン「知るかよ! 襲ってくるっていうなら丸焼きにしてやるぜ!」
ゲイナー(この機体とアサキム・ドーウィンはランドさんと僕達の行く先々に現れる…)(僕達を同士討ちさせようとした人物…。そして、あの黒のカリスマ…。その正体はアサキムなのか…)

<ランドが戦闘>
ランド「悪いな、兄さん達よ! 俺達はあんたらよりも、ちょいとばかり欲張りでよ!」「だから、どっかの一国を救うなんてセコい事は考えずにどーんと世界中を救いたいってわけだ!」「そこんとこ、シクヨロだ!」

<アムロが戦闘>
アムロ「世界中を救う方法が見つかれば、彼らも戦いをやめるだろうか…」「だが、その方法が無いのなら…やはり人は力によって物事を解決するしかないのか…」

<クワトロが戦闘>
クワトロ「祖国を愛する心は誰もが持っているものだ。それを否定する気はない…」「それを世界中全てに向ければ、人は新たな未来を築く事が出来るのだろうな…」

<カミーユが戦闘>
カミーユ「この人達の戦いをエゴだと言って切り捨てる事は出来ない…」「だけど、それを乗り越えなければ、いつまで経っても人類の間で戦争はなくならないんだ!」

<ガロードが戦闘>
ガロード「この世界には色んな国があってそのどこにも人が住んでるんだ!」「それなのに自分の国だけ助かればいいなんて考えの奴はその根性を叩き直してやるぜ!」

<ロランが戦闘>
ロラン「戦いをやめてください、皆さん! そして、僕達と一緒に世界を救う方法を見つけましょう!」「世界中の人達が力を合わせれば、きっといい方法が見つかります! だから!」

<シンが戦闘>
シン「自分の国のために戦っているこいつらの気持ちもわかる…!」「だけど、もし本当に全ての人や国が幸せになる方法があるのなら、俺はそれを見つけてみたい!」「そのために俺はZEUTHで戦うんだ!」

<甲児が戦闘>
甲児「そりゃ誰だって自分の国や身近な人が大切だろうさ…」「だけどよ! そんな自分勝手を振り回してちゃ駄目な時が来てるんだよ!」「それをわかってくれよ!」

<鉄也が戦闘>
鉄也「確かに俺達のやろうとしている事は途方も無い夢物語かも知れない…」「だが、俺達はそれに賭けたんだ! その前に立ち塞がるのなら、俺が相手になってやるぜ!」

<デュークが戦闘>
デューク「やめるんだ! ここで僕達を倒して特異点を手に入れても戦いは終わらない!」「真に平和を求めるのならば、自分の国だけが助かる事を望んでいては駄目なんだ!」

<竜馬が戦闘>
竜馬「俺達は世界を救う事を望んでいる! だから、無意味な戦いをするつもりはない!」「だが、そちらがその気なら迎え撃つ! 世界を救うためにも俺達は負けるわけにはいかないんだ!」

<勝平が戦闘>
勝平「俺は難しい理屈はわかんねえが、誰かが幸せになるのに誰かが不幸せになるのは納得出来ねえよ!」「だから、見つけてみせるぜ! 世界中の誰もが幸せになる方法ってのをよ!」

<万丈が戦闘>
万丈「危機を前にすれば人はそのエゴをむき出しにする…」「だが、僕は信じたい。人間ならば、それを越えて正しい道を見つけられる事を…!」

<ジロンが戦闘>
ジロン「難しい理屈やそれぞれの事情はわからないけど、世界中のみんなが一所懸命生きてるんだ!」「それを誰かの都合で消していいなんて考え方を俺は好きになれないんだよ!」

<桂が戦闘>
桂「さあ来いよ! 特異点こと桂木桂はここにいるぜ!」「俺を捕まえようなんて奴はこの俺が直々に相手をしてやる! 覚悟するんだな!」

<ロジャーが戦闘>
ロジャー「残念だよ。話し合いの余地があるのなら、我々の理念を説いて聞かせたかった」「だが、その場を設けず、力ずくで特異点を奪おうとしたのは君達の方だ」「その報いをうけたまえ!」

<斗牙が戦闘>
斗牙「僕達は人々を守る力だ…! そして、その守るべき人々とは世界中全ての人だ!」
エイジ「その通りだ、斗牙! そのためにもここで負けるわけにはいかねえぞ!」
琉菜「サンドマンの所で待ってるリィナのためにも頑張ろう!」

<闘志也が戦闘>
闘志也「セコいぜ、あんたら! 自分の国だけがそんなに大事かよ!」「同じ星で暮らしている人間同士だ! 助け合って全員が生き残る道を考えようぜ!」

<ゲイナーが戦闘
ゲイナー「シベリアの大地は確かに過酷だけど、だからこそみんな助け合って生きてきたんだ!」「そういう考えを世界中の人が持てば、きっと何とかなるんだ! それをわかってくださいよ!」

<レントンvsエマーン>
レントン「どんなに困難な道でも俺はやれば出来るって信じてる!」「だから、ギリギリまでやるぞ! たとえ夢物語と思われても、世界中を救う方法を探すんだ!」

<アポロが戦闘>
アポロ「おい、知ってるか? 食い物がないときに独り占めしようとする奴が一番恨まれるんだぜ」「そういう時は少しずつでもいいからみんなに食べ物を配るんだよ! 欲張り野郎は俺が相手をしてやる!」

<マリンが戦闘>
マリン「自分達が助かるために他を犠牲にしてもいいと考えるのはガットラーと同じだ!」「そんな身勝手な考えを俺は認めない! 認めてなるものか!!」

<桂vsロベルト>
ロベルト「見つけたぞ、特異点! 散々煮え湯を飲まされてきたが今日こそ叩き落してくれる!」
桂「人を出世の道具にしか考えていない軍人なんかに落とされてたまるか!」「あんたも軍人だったら、自分が何のために戦うべきか考えてみるんだな!」

<オルソンvsロベルト>
オルソン「ロベルト大尉! 純粋にチラムのために戦っているのならその執念にも敬意を払おう!」「だが、お前は自身の出世のために我々を追っているに過ぎない!」
ロベルト「それの何が悪い! 特異点というだけで少将の地位をもらった男に何がわかる!」
オルソン「階級など世界の存亡に比べれば、取るに足りないものだ! それを理解するがいい!」

<桂がアテナを説得>
桂「やめろ、アテナ! 今、俺達が争っている場合か考えるんだ!」
アテナ「黙れ、桂木桂! 私に命令するな!」
桂「父親の言葉が聞けないって言うのか!」
アテナ「お母様を不幸にし、おじさまをたぶらかした貴様は私の敵だ!」「そんな貴様の言葉など聞いてたまるか!」
桂「駄目だ、オルソン! アテナはお前の言葉しか聞きそうにない!」「悪いが俺はリタイアだ! 後はお前に任せるぞ!」
オルソン「威勢のいい啖呵を切った割りに諦めの早い奴だ」「結局、尻拭いは俺がする事になるというわけか…」
アテナ「おじさま…」

<オルソンがアテナを説得>
オルソン「アテナ…ここは退け」
アテナ「それは出来ません…! 私は軍人としてチラムを救わねばならないのです!」「ですから、おじさま! チラムへ戻って下さい!」
オルソン「………」
アテナ「おじさまの力でチラムを…祖国を救って下さい!」
オルソン「そのためなら俺と桂と戦うと言うのか…」「お前がそのつもりならば、私はお前を撃つ事をためらわない」
アテナ「!」
桂「何を言うんだ、オルソン! アテナの気持ちを知りながら何てひどい仕打ちだ!」
オルソン「俺達は世界を救うという重く先の見えない使命を背負っている…」「そのためには非情に徹する事が必要な時もある」
桂「それが今だって言うのかよ!」
オルソン「………」
桂「くそ! 見損なったぞ、オルソン! お前には情ってものがないのかよ!」
アテナ「やめろ、桂木桂! おじさまを悪く言う事はこの私が許さない!!」
オルソン「アテナ…」
アテナ「私はおじさまと一緒に行きます」「おじさまの覚悟はわかりました。世界を救うと言うのなら、私はそのおじさまを手助けします」
桂「な、何だよ!? それじゃ俺への当て付けみたいだぞ!」
ミムジィ「黙ってなさい、桂!」
オルソン「アテナ…つうらい戦いになるぞ」
アテナ「おじさまと一緒なら耐えられます」
オルソン「すまない。また苦労をかける事になる」
桂「ストップだ、オルソン! 頼むから、それ以上は父親の目の前でやらないでくれ!」
オルソン「アテナ、こちらの指示に従え。ロベルト大尉を落として、速やかに戦いを終わらせるぞ」
アテナ「了解です」
〔アテナ、敵から味方へ〕
ロベルト「あの小娘め! チラムを裏切るつもりか!」
アテナ「私は世界を救うというおじさまの言葉を信じるだけだ! その邪魔をする者は排除する!」
桂「頼もしいね。さすが俺の娘だ」
勝平「娘ってどういう事だよ、兄ちゃん!?」
桂「あの子は俺の娘なのさ。これもブレイク・ザ・ワールドの悪戯って奴だ」
アテナ「私は貴様を父親と認めたわけではない!」
桂「その話は後でたっぷりしよう! ティナの思い出話を聞かせてくれよ!」

<ヘンリー撃破>
〔ヘンリーに爆発〕
ヘンリー「くうっ! まだだ! まだ落ちてなるものか!」
ロベルト「ここは退け、ヘンリー! 後は俺に任せるんだ!」
ヘンリー「申し訳ありません、大尉! ご武運を祈ります!」
〔敵ユニット離脱〕

<アテナ撃破>
〔アテナに爆発〕
アテナ「くっ…! これ以上の戦闘続行は無理か!」
オルソン「後退しろ、アテナ。俺達は無駄な犠牲を出すつもりはない!」
アテナ「おじさま…」
オルソン「二度は言わんぞ! 早く後退しろ!」
アテナ「わかりました…」
〔敵ユニット離脱〕
ミムジィ「あの子、オルソンの事…」
桂「まったく…。我が親友ながら女心がわからん奴だよ」
オルソン「………」

<ロベルト撃破・勝利条件達成>
〔ロベルトに爆発〕
ロベルト「く、くそおおおっ!! 俺はこんな所で死ぬ男ではない!「俺は…俺はっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
※※敵全滅の場合、セリフ追加※※
桂「チラムは片がついたか…」
オルソン「D計画が頓挫し、新連邦にも時空制御技術が存在するのがわかった以上…」「俺達の捕獲にチラムの命運を賭けてきたか」
※※まだヘンリー健在の場合、セリフ追加※※
ヘンリー「ロベルト大尉っ!!」「くそっ! かくなる上は特攻を仕掛けてでも奴らを!」
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
オルソン「戦いをやめろ! 指揮官が撃墜された時点で勝負はついたはずだ!」
桂「俺達は無駄な戦いはしたくない! 退いてくれれば、追撃はしないと約束する!」

モーム「桂様、気をつけて! チラムの増援が来ます!」
〔敵ユニット出現〕
アムロ「艦隊を出してきたか!」
※※まだ第3軍健在の場合、セリフ追加※※
ウェズリィ「攻撃開始! 目標は所属不明の鳥形マシン!」
〔第3軍ユニット撃破〕
ホランド「カラスを片付けてくれたのか…?」
レントン「そうみたいだけど…」

総裁「チラムの各機は戦闘を停止して直ちに帰還せよ」
オルソン「総裁…!」
桂「総裁ってチラムで一番偉い人か!?」
総裁「ZEUTHとオルソン・D・ヴェルヌ、並びに桂木桂へ」「私はチラム総裁、ジェフリー・ホワイトだ。貴官らと会談の場を持ちたい」
シャイア「会談…? 放し合いたいと言うの?」
総裁「その通りだ。既にエマーン側にも、その旨を打診してある」
〔第3軍ユニット出現〕
シャイア「マニーシャ…。会談に出席するために戻ったきたの…」
ホランド「どうする、シャイア? 罠かも知れねえぞ」
クワトロ「戦力を集中させれば、艦隊の突破を図る事も可能だが…」
桂「シャイア…」
シャイア「私は会談に応じようと思います」
ジャミル「信用出来るのか…?」
シャイア「わかりません。ですが、世界の全てを救う気ならば、それぞれの言い分も聞くべきです」「危なくなったら、その時は全力を尽くしましょう」
ジャミル「了解した。…各機は戦闘を停止して、帰還しろ」
桂「チアム総裁とエマーンの重鎮、そして、ZEUTHの会談…」「いったい何を話すっていうんだ…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シャイア「マニーシャ…」
マニーシャ「お姉様…あなた達は何のために戦っているのです…? 本当に世界を救う気なのですか?」
シャイア「そんなにおかしな事を言ってるかしら?」
マニーシャ「この世界は不自然よ! 私達のエマーンだけじゃなく、チラムや連邦…宇宙にまで人が住んでいる!」「こんな世界は一刻も早く修復されるべきよ!」
シャイア「自分達以外の国や人々を犠牲にしてでも…?」
桂「シャイア…」
マニーシャ「それは…」
シャイア「確かに、この世界は滅茶苦茶よね…。おかげで争いも絶えないし…」「でも、それと同じ数…ううん、それ以上の新しい出会いに満ちているわ」
マニーシャ「お姉様…」
シャイア「私はこの世界の人々を大切にしたい…。愛していると言ってもいいわ」「その全てを救う方法として桂やオルソン…それにZEUTHに賭けているの」
桂「俺達に…?」
シャイア「確かに桂は単純な所があるわ。おっちょこちょいだし、悩み事なんか何もないような人だわ」「自分の損得に関わりなくせっかちに動くタイプだし」
桂「それじゃ、まるでアホみたいだ!」
オルソン「だが、外れてはいない」
シャイア「それだけ純粋なのよ、桂は」
マニーシャ「純粋…?」
シャイア「そう…それはZEUTHのみんなも同じ。世界も立場も越えて、信じるもののために命懸けで戦っている」「私は何事にも純粋に情熱を傾ける彼らに賭けている…」「チラムにもエマーンにも何者にも左右されず、純粋に世界を救う事を考えている彼らの可能性を信じてるの」
マニーシャ「もし、エマーンが消される事になったら?」
シャイア「エマーンとかチラムとか言っている時ではないわ。私達みんなの世界を守る事が先決よ」
マニーシャ「お姉様…」
シャイア「言っておくけど、私は本気よ」
マニーシャ「………」「…わかったわ。お姉様がそこまで言うのなら私も信じてみます」
シャイア「マニーシャ…」
マニーシャ「お姉様はいつだって自分の事より私や周りの事を考えていた…」「主人の…ランチの事もお姉様は自分で身を引いたのね?」
シャイア「ううん、それはないわ。ランチはあなたを選んだ。それだけの話よ」
マニーシャ「私は本国に戻り、長老達を説き伏せてZEUTHへの支援体制を整えます」「お姉様…エマーンと世界をあなた達に託します」
シャイア「ありがとう、マニーシャ」
総裁「見事な演説だったな、シャイア君」
シャイア「え…その…」
総裁「会談の時間まではまだ間があったが、お邪魔させてもらったよ」
オルソン「総裁…! お一人でいらっしゃるとは…」
総裁「ZEUTH側もエマーンも代表者一命を出席させるだけだからな。つりあいを取らせてもらったよ」「私はジェフリー・ホワイト。チラムの総裁だ」
シャイア「は、初めまして! エマーンのファクトリー代表のシャイア・トーブです」「こちらは私の妹でエマーンのトーブ家当主のマニーシャ・トーブです」
マニーシャ「よろしくお願いします、チラム総裁」
総裁「シャイア君…早速だが、まず一つ確かめさせてもらいたい」
シャイア「は、はい!」
総裁「君達のZEUTHの所属を教えてもらいたい」
シャイア「所属…ですか?」
総裁「そうだ。ザフトの艦もいれば、ゾラのランドシップもいる…」「ZEUTHとは何者なのだ?」
シャイア「その回答を私が出していいかは疑問に思いますが、敢えて答えさせていただきます」「私達は何者にも所属していません。強いて言えば、この世界の一員です」
総裁「世界の…?」
シャイア「そうです。ですから、どこかの国や組織ではなく、この世界の全てのために行動します」
総裁「………」「そうか…。その答えを聞いて安心したよ」「君達の部隊には多数の特異点がいる。その全てを拘束し、従わせるなど無理な話だからな」「残念ながら、チラムにはもう自国を維持する以外の余力は残されていない…」「ならば、どこの国からも独立した存在の君達に賭けてみよう」
シャイア「あの…おっしゃられる意味がよくわからないのですが…」
桂「特異点っていうのは俺とオルソンの事だろ? 多数の特異点ってどういう事だ?」
総裁「まだ気づいていないようだな…。では、私が説明しよう」「時空破壊規模の時空震動が発生した時、その発生地点の近くにいた者は特異点となる」「そして、世界はブレイク・ザ・ワールドと同規模の時空震動を再び迎えた」
オルソン「まさか…!」
総裁「…そのまさかだ、オルソン。君達ZEUTH自体が先の時空破壊によって特異点になった」「君達全員がセカンド・ブレイクの特異点なのだ」
シャイア「私達全員が特異点…」
桂「もしかして、これが黒のカリスマの言っていた俺達が世界の中心って事なのか…」

月面 スカルムーン基地

  ~スカルムーン基地 広間~
ブッチャー「ホッホッホ…ようこそ、スカルムーン基地へ。遠い所から、よくぞ来られた」
ガガーン「初めまして、キラー・ザ・ブッチャー。私はエルダーのガガーン…」「エルダー軍の新たな司令官としてこの星へやってきた」
テラル「!」
ジーラ(つ、ついに恐れていた事が起きたか…)
リーツ(エルダー本星はついに我々を見限り、この男を送り込んできた…)
テラル(ガガーン…。敵以上に味方に恐れられる冷酷無比な男…)
ガガーン「どうした、テラル元司令? そのように青ざめては美しい顔が台無しだぞ」「心配せずとも、貴官には働き口は用意してある」
テラル「働き口だと?」
ガガーン「そうだな…。ハルピーのパイロットでも、やってもらおうかな?」
リーツ「ガガーン殿! いくら新司令と言えども冗談が過ぎますぞ!」
ダルトン「使命も果たせぬ無能が言ってくれる」
メサ「貴様達は、本来なら任務失敗を理由に処刑されてもおかしくないのだぞ」
ジーラ「ダルトン…それにメサ…! お前達も来ていたのか!」
ダルトン「我々はガガーン司令の忠実な部下だからな」
メサ「しかし、お前達にとって不運だったのはこの太陽系周辺の次元境界線が再び極度に不安定になった事だ」
ガガーン「おかげで何とか成功したよ。二度目のタイムワープがな」
ガットラー「タイムワープだと…!」
ベガ大王「どういう事だ、それは!?」
ガガーン「テラルは話していなかったか…」「我々エルダー軍はタイムワープにより時空を越えて、遥か過去であるこの時代に来たのだ」
アフロディア「エルダーは未来から来たと…」
ガットラー「いったい何のためにだ?」
ガガーン「お近づきの印に教えてしんぜよう。この時代に生まれた脅威の力、トリニティエネルギーを奪取するためだ」「貴官らは当然知らないであろうが、このままの歴史が続けば、地球は全銀河に戦乱を巻き起こす一大勢力となる」「その時、地球人の力となるのがトリニティエネルギーなのだ」
ガットラー「お前達が時間をさかのぼってまで地球に侵攻したのは、その歴史を変えるためなのか…」
ガガーン「その通りだ。現状では、奴らのトリニティエネルギーの利用レベルはごく初歩的なものだ」
ガガーン「この時点で、あのエネルギーを奪う…もしくは破壊すれば、未来世界においての地球の台頭は未然に防げる」「私は祖国の未来を救うために地球人類を根絶やしにする覚悟も出来ている」
ブッチャー「ホッホッホ…面白い! ガガーン司令…我々は趣味が合いそうだ。来訪を改めて歓迎しようぞ」
ガガーン「フフフ…私もそう思うよ、キラー・ザ・ブッチャー…」
ブッチャー「このところ、どうも失敗が続いたからな。ここらで少々本気を出すとしようか」
アフロディア(危険だ…。本能のままに破壊を楽しむブッチャーと悪意そのもののこの男が手を組むとは…)
ガットラー(ガガーンが地球人を滅ぼすのなら、それはそれでいい…)(だが、奴を野放しにしていては必ず我らにも牙をむく)(その前に地球攻略の主導権を何としても握らねばならない…。どのような手段を使ってでも…)
テラル「ガガーン…気をつけろよ。地球人は思いの外、手強いぞ」
ガガーン「無能を棚に上げての言い訳か。見苦しいな、テラル」
テラル「何っ…!?」
ガガーン「心配しなくとも私とて手ぶらでやってきたわけではない」「天の配剤か、ここに来るまで協力者を見つける事が出来た。彼ももうすぐ地球にたどり着くだろう」
テラル「協力者だと…!?」
ガガーン「いい機会だ、テラル。彼の歓迎と私の就任祝いという事で貴様に地球攻撃を命じる」「この作戦を見事成し遂げたならば、私の副官として使ってやろう」
テラル「………」
ガガーン「どうした、テラル元司令? 自信がないか」
テラル「いいだろう、ガガーン。私の誇りに懸けて、勝利を見せてやろう」
ガガーン「フフフ…期待させてもらうぞ。我らの祖国エルダーの未来のためにその命を捧げるのだ」

北アメリア大陸 新地球連邦本部

ツィーネ「…宇宙の方で何か動きがあったそうで?」
黒のカリスマ「ワームホールが一瞬開いたようです。どこかから時空を越えた一団がたどり着いたのでしょう」「これもセカンド・ブレイクの悪戯と言うべきものです。面白いの一語に尽きます」
シュラン「ですが、チラムとエマーンはZEUTHの支持に回るようです」
黒のカリスマ「これは驚きました」「多元世界の先輩の面子に懸けて特異点の捕獲に躍起になると思った二国を、あっさり手なずけるとは…」「あの部隊にはやはり華があります。私に劣らないカリスマ性を感じますよ」
シュラン「よろしいのですか、放置しておいて?」
黒のカリスマ「構いません。彼らは特異点…不確定要素として動いてくれなければ意味はありません」「シュラン、ツィーネ。あなた達も共に楽しみましょう。この新しい世界を…」
シュラン「は…!」
ツィーネ「あなたの御心のままに…」
黒のカリスマ「そして、飽きたなら、また新たな時空破壊を起こせばいいのです。私の望む世界を創造するために…」
【シナリオエンドデモ終了】

 戦いの最中に発動した新たな時空震動弾は
再び次元の壁を崩壊させた。
 「セカンド・ブレイク」と呼ばれる再度の
時空破壊は、安定しつつあった秩序だけでなく
大陸の形や星の運行までも変えていた。

 人々は自分達のいる場所が、何の保障もない
泡沫の世界である事を改めて実感するしか
なかった。

 爆発した人々の不安は暴動へと発展し、
そのニュースは無責任な噂と共にUN上を
駆け巡り、さらなる不安をかき立てていった。

クーデターにより再編された新地球連邦政府は
軍を派遣して暴徒を鎮圧するものの、人々の

心の底に根付いた不安や恐怖までは取り除く
ことは出来なかった。

 さらに「セカンド・ブレイク」により地球と
宇宙を隔てる相克界の様相も変化していた。

 全世界で相克界の力が弱まり、代わって
トラパーの増量が確認されていた。

これに伴い、異星人連合の攻撃、地球居住者
と宇宙移民者の戦いは激化し、さらに各地で
抗体コーラリアンの活動が活性化していた。

 人々は世界の終末を憂いながらも、何の手立
てもなく、UN上を駆け巡る怪しげな情報に
不安を募らせるだけであった。

 世界そのものの存在が危ぶまれる中、その
覇権と未来を手に入れようとする者達による
最後の戦いが始まろうとしていた……。

【バザー】
≪「チラム製バイク」所持≫

〔バイクのエンジン音〕
ミムジィ「桂…そのバイク、手放すの?」
桂「これから戦闘も激しくなるからな。遊んでいる暇はないさ」
ミムジィ「でも、何も売っちゃう事ないじゃない。せっかくパーツを集めて、修理してまた走れるようにしたのに」
桂「いいんだよ。もう十分に思い出に浸れたし…」「これからの俺に必要なのは、過ぎ去った時間じゃなくて、みんなと創っていく未来なんだから」
ミムジィ「それって私も一緒に創れるのかな?」
桂「もちろんさ、ミムジィ…。君と二人で創る未来は俺にとって世界と同じくらい大切だよ」
ミムジィ「桂…」
市民(中年・男)「…あ~コホン…。よろしいですか?」
桂「な、何だよ、あんたは!? 急に出てきて…」
市民(中年・男)「いや…懐かしい型のバイクがあったのでちょっと気になりましてね…」「いやあ…懐かしい。私もブレイク・ザ・ワールド前はこいつでかっ飛んだものですよ」「当時はアウトバーンの悪魔と仲間内で言われていましてね…」
桂「わかった、わかった。で、こいつは売り物なんだけど、買うのかい、あんた?」
市民(中年・男)「と言われましても、私も安月給の身の上…」「こんな不安定な世界で女房と子供とネコ2匹を食わせていかなきゃなりませんからな…」
桂「悪いな…。こっちも商売をやってるんで只でくれてやるわけにはいかないんだよ」
ミムジィ「ふふ…エマーンのやり方が随分と板についてきたじゃないの、桂」
市民(中年・男)「おお、そうだ! 先程、そこで不思議なものを拾ったんですよ!」「それと交換ではどうでしょう?」
桂「珍しいものって何だよ? こっちは世界中を旅してきたんだ。ちょっとやそっとのものじゃ驚かないぜ」
市民(中年・男)「これですよ…。ほら…見てください…。何だか魂まで引き込まれてくるでしょう?」
ミムジィ「本当だ…。何かしら、これ…?」
桂「…わかったよ。じゃ、これとバイクを交換しよう。大事に乗ってやってくれよ」
市民(中年・男)「ありがとうございます! 今夜はこいつで久々に朝までブリバリかっ飛びロッケンロールです!」
桂「どうでもいいけど、奥さんと子供とネコも大切にね…」

求む、ブリキの金魚!高価買取中!

【概要】
 新地球連邦の時空制御装置の破壊を考える一行。複
数の勢力が入り乱れての乱戦となる中、時空震動弾は
発動し、再度の時空破壊が起きるのであった。


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